JP2004277725A5 - 光硬化性シートおよびそれを用いた成形品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、紫外線吸収剤を含有する基材シート(B)と、およびその上に積層された、側鎖にラジカル重合性不飽和基を有する熱可塑性樹脂(a−1)、光重合開始剤(a−2)およびヒンダードアミン系光安定剤(a−4)を含有する光硬化性樹脂組成物の層を含む光硬化性シートを提供する。
本発明で用いる光硬化性樹脂組成物(A)は、側鎖にラジカル重合性不飽和基を有する熱可塑性樹脂(a−1)、光重合開始剤(a−2)およびヒンダードアミン系光安定剤(a−4)を含有する光硬化性樹脂組成物である。さらに、光硬化性樹脂組成物(A)の層を基材シート(B)上に積層することにより、光硬化性シートを得ることができる。本発明で用いる光硬化性樹脂組成物は、ヒンダードアミン系光安定剤(a−4)を添加し、さらに側鎖にラジカル重合性不飽和基を有するポリマーを導入したことにより、ポリマー側鎖間で架橋反応が進行して著しく良好な耐磨耗性が得られるだけで
なく、さらに表面粘着性が無く、保存安定性、耐候性に優れるシートが得られるという利点を有する。
また、後述するように、本発明で用いる光硬化性樹脂組成物(A)中に無機微粒子(a−5)を添加する場合、無機微粒子(a−5)の表面の官能基(ヒドロキシル基、カルボキシル基、シラノール基等)と反応しうる基、例えば、ヒドロキシル基、カルボキシル基、ハロゲン化シリル基およびアルコキシシリル基からなる群より選ばれた少なくとも1種の官能基を分子内に有するビニル重合性単量体は、得られる光硬化性樹脂組成物の剛性、靱性、耐熱性等の物性をより向上させるように働くので、かかる官能基がラジカル重合可能なビニル重合性単量体成分の一部として含有されていてもよい。
本発明において用いるヒンダードアミン系光安定剤(a−4)は、光や熱により光硬化性樹脂組成物(A)が酸化されて生じる種々のラジカルを捕捉したり、過酸化物を分解したりすることにより、光硬化性樹脂組成物(A)の劣化を防止する効果がある。
本発明において、ヒンダードアミン系光安定剤(a−4)は、単独で用いられてもよいし、紫外線吸収剤(a−3)やヒンダードアミン系光安定剤(a−4)の2種類以上の組み合わせて用いられてもよい。
本発明で用いる光硬化性樹脂組成物においては、熱可塑性樹脂(a−1)、光重合開始剤(a−2)、紫外線吸収剤(a−3)、ヒンダードアミン系光安定剤(a−4)および無機微粒子(a−5)以外に、必要に応じて、増感剤、変性用樹脂、染料、顔料およびレベリング剤やハジキ防止剤、酸化安定剤等の添加剤を配合することができる。
1)日本チバガイギー(株)製「イルガキュア184」1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
2)チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製「チヌビンP」2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチル−フェニル)ベンゾトリアゾール
3)チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製「チヌビン123」デカン二酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1−オクチルオキシ−4−ピペリジル)エステル、1,1−ジメチルエチルヒドロペルオキシドとオクタンの反応生成物
4)チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製「チヌビン765」ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケートおよびメチル1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケートの混合物

比較例1
得られた光硬化性キャスト溶液1をプロペラ型ミキサーで撹拌し、上記の方法で製造した基材シートB−1上に、コンマロールコーターにて塗工幅270mmで塗工を行った。
次いで、紫外線照射装置を用い、約700mJ/cm2 の紫外線を照射し、光硬化性樹脂組成物を硬化させて、表面物性を評価した。結果を表5に示す。
Figure 2004277725
光硬化性樹脂層を有していない基材シートB−1およびB−2のみをインモールド成形した成形品の耐磨耗性は、それぞれ52%および50%であった。
実施例1〜8、比較例1〜5
比較例1の光硬化性キャスト液組成物1および基材シートB−1を、表5に示した組合せに変更した以外は、比較例1と同様にして光硬化性シートを製造し、インモールド成形品を得た。結果を表5に示す。
比較例6
光硬化性キャスト液組成物11および基材シートB−1を用いた以外は、比較例1と同様にして光硬化性シートを製造し、インモールド成形品を得た。得られた光硬化性シートには、紫外線吸収剤やヒンダードアミン系光安定剤が添加されていない為に、耐候性試験3,000時間後にはクラックが発生していた。結果を表6に示す。
Figure 2004277725
1)○:表面粘着性無し、△:表面粘着性有り、×:表面粘着性大、巻き出し不可
2)○:汚れ無し、△:若干汚れ有り、×:汚れ大
比較例7
光硬化性キャスト液組成物12および基材シートB−1を用いた以外は、比較例1と同様にして光硬化性シートを製造し、インモールド成形品を得た。得られた光硬化性シートには、紫外線吸収剤やヒンダードアミン系光安定剤が添加されていない為に、耐候性試験3,000時間後にはクラックが発生していた。結果を表6に示す。
比較例8
光硬化性キャスト液組成物13および基材シートB−1を用いた以外は、比較例1と同様にして光硬化性シートを製造し、インモールド成形品を得た。得られた光硬化性シートには、紫外線吸収剤やヒンダードアミン系光安定剤が添加されていない為に、耐候性試験3,000時間後にはクラックが発生していた。結果を表6に示す。
実施例9〜16、比較例9、10
光硬化性キャスト液組成物1〜10をそれぞれプロペラ型ミキサーで撹拌し、基材シートB−1上に塗工幅270mmに塗布した。
実施例17〜24、比較例11、12
光硬化性キャスト液組成物1〜10をそれぞれプロペラ型ミキサーで撹拌し、基材シートB−1上に塗工幅270mmに塗布した。
実施例と比較例より、光硬化性樹脂組成物(A)に適量の紫外線吸収剤(a−
3)や光安定剤(a−4)を添加することにより、サンシャインウェザーメーターによる曝露試験3000時間後も外観変化の少ない良好な耐候性を成形品に付与できることが分かる。
さらに、実施例4〜8のように、光硬化性樹脂組成物(A)に光安定剤(a−4)を必須成分として添加し、さらに基材シート(B)に紫外線吸収剤(a−6)を添加することにより、サンシャインウェザーメーターによる曝露試験4000時間後も外観変化の少ない、非常に高い耐候性を有する成形品を得ることが可能となり、サンルーフやリアスポイラーの上面部のように直射日光に曝される度合いが極端に多い外装用途にも好適に使用することができ工業的利用価値も高い。

Claims (4)

  1. 紫外線吸収剤を含有する基材シート(B)と、およびその上に積層された、側鎖にラジカル重合性不飽和基を有する熱可塑性樹脂(a−1)、光重合開始剤(a−2)およびヒンダードアミン系光安定剤(a−4)を含有する光硬化性樹脂組成物の層を含む光硬化性シート。
  2. 光硬化性樹脂組成物が、無機微粒子(a−5)を含む、請求項1に記載の光硬化性シート。
  3. 請求項1に記載した光硬化性シートの基材シート側に形成された印刷層および/または蒸着層を含む光硬化性加飾シート。
  4. 請求項2〜3のいずれかに記載した光硬化性シートまたは光硬化性加飾シートを、光硬化性樹脂組成物側が金型の内壁面に向かい合うように挿入配置する工程、光硬化性シートまたは光硬化性加飾シートを予備成形してシートを金型形状に追従させる工程、金型を閉じて、溶融樹脂を金型内に射出し、樹脂を固化させることにより光硬化性シートまたは光硬化性加飾シートが表面に配置された樹脂成形品を形成する工程、および光照射することにより成形品表面の光硬化性樹脂組成物を光硬化させる工程を含む成形品の製造方法。
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