JP2004275418A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板ケースの点検において、何れの封止手段により封止されているかを容易かつ確実に判断することができ、点検の作業効率を向上することができる基板ケースの封止構造を提供する。
【解決手段】電気電子部品が実装される制御基板7が装着されるケース本体2と、該ケース本体2に被着されるケース蓋体3とにより構成される基板ケース1を備えた遊技機において、該基板ケース1のケース本体2とケース蓋体3とを一体的に封止する封止ユニット10aが設けられると共に、該封止ユニット10aには封止ピン32の係合によりケース本体2とケース蓋体3とが一体的に封止されたときに表示形態が変わる表示手段を備える。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機に関し、さらに詳しくは、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機において遊技状態などを制御する制御基板が収納される基板ケースの封止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機、アレンジボール機、スロットマシンなどの遊技機は、一般的に電子部品が実装された制御回路により構成された制御基板を備え、遊技機の遊技状態などはこの制御基板により制御される。そしてこの制御基板に対する不正行為を防止するために、制御基板が収納される基板ケースの開封を困難とし、あるいは基板ケースの不正な開封がされた場合には発見が容易となるような封止構造とすることなどの対策がとられている。
【0003】
例えば基板ケースの開封が困難でかつ不正な開封の発見が容易な封止構造としては、制御基板を収納する本体ケースと、この本体ケースと着脱自在に覆うカバーケースとを着脱不能に封止する封止部にその制御基板の情報を外部へ通信可能な情報通信機器を備え、その封止部の切断により情報通信機器が破壊され、情報通信されなくなることにより不正な開封を阻止しようとするものが既に提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、このような構造を有する基板ケースにおいては、封止部の外観上の相違は損壊部が切断されているか否かのみであるため、検査などにおいていずれの封止部を封止したかが分かりにくく、点検等において不便であるという問題点があった。また、封止ピンを押し込んで封止する場合、封止ピンが封止部の係合部に確実に係合して封止しているか否かの判断は外部からの観察では困難であり、作業者の感覚に頼らざるを得ないという問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−85768号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、遊技機の遊技状態などを制御する制御基板が収納される基板ケースの点検において、封止ユニットの何れの封止部材により封止されているかを容易かつ確実に判断することができ、点検の作業効率を向上することができる基板ケースの封止構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、電気電子部品が実装される制御基板が装着されるケース本体と、該ケース本体に被着されるケース蓋体とにより構成される基板ケースを備えた遊技機において、該基板ケースのケース本体とケース蓋体とを一体的に封止する封止ユニットが設けられると共に、該封止ユニットには封止部材の係合によりケース本体とケース蓋体とが一体的に封止されたときに表示形態が変わる表示手段を備えることを要旨とするものである。
【0008】
かかる構成によれば、電気電子部品が実装される制御基板が装着された基板ケースのケース本体とケース蓋体とが、封止ユニットに封止部材が係合されて一体的に封止されたときに、その封止ユニットの表示形態が変わる。そのためその表示形態から封止状態の確認が容易かつ確実に行われ、遊技機の点検作業の効率を上げることができ、また、不正行為が行われたときにもその表示形態の変化によりその発見が容易となる。
【0009】
また、その場合請求項2に係る発明のように、前記基板ケースを遊技機本体に取り付けるに際し、該基板ケースと遊技機本体との係合部に係合部材の装着により表示形態が変わる別異の表示手段を備えることが望ましい。かかる構成によれば、基板ケースがそっくり遊技機本体から取り外されたときにも、その不正が表示形態の変化により容易に発見できる。
【0010】
また、請求項3に係る発明のように、前記表示手段は、機械的に表示態様を切り替えるものであることや、請求項4に係る発明のように、電気的に表示態様を切り替えるものであるとよい。
【0011】
この場合において、請求項5に係る発明のように、前記表示手段は、前記封止手段の封止する動作に連動して表示態様が切り替わるものであることが望ましい。かかる構成によれば、表示態様を切り替えなければ封止できないものであるか、封止をしてからでないと表示態様を切り替えることができないものであるかなど、封止動作に連動して自動的に表示態様が切り替わるものであるため、封止作業時において確実に封止及び表示態様の切替をすることができる。また、実際の封止状態と表示態様に食い違いが生じなくなる。
【0012】
本発明は主に制御基板が収納される基板ケースのケース本体とケース蓋体との封止ユニットの構造についてのものであるが、それにとらわれず、基板ケースがケース本体とケース蓋体とにより構成されていようがいまいが、この基板ケースを遊技機本体の取り付けた構造にもそっくり適用できるもので、請求項6に係る発明は、電子部品が実装される制御基板が収納される基板ケースを遊技機本体に取り付けるに際し、該基板ケースと遊技機本体との係合部材の装着により表示形態が変わる表示手段を備えることを要旨とするものである。これにより、請求項2に係る発明と同じように、基板ケースがそっくり遊技機本体から取り外されたときにも、その不正が表示形態の変化により容易に発見できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る遊技機の一実施の形態及び各種の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
パチンコ機の裏側には、遊技球が通過する遊技球経路、遊技盤面に設けられる各種装置の動力部分や、これら各種装置を制御するための各種制御基板、そして各種制御基板を設定・制御する主制御基板などが配設される。図1は遊技機の本体裏面に主制御基板が配設される状態を示した外観斜視図である。主制御基板は基板ケース1内に収納され、図に示されるように遊技機200の裏面に配設される取付部材201と係合して遊技機200に取り付けられる。
【0015】
図2は、第1の実施例における遊技機200の本体裏面に配設される基板ケースの分解斜視図、図3はその結合斜視図である。図2に示されるように、基板ケース1は制御基板7を載置・固定するケース本体2と、該ケース本体2に装着されるケース蓋体3とからなり、ケース本体2に形成される係合凹部4及びケース蓋体3に形成される係合片5とからなる係合手段6により着脱自在に係合でき、ケース本体2に制御基板7を載置・固定した後は、ケース本体2に形成される第1封止構造物8aとケース蓋体3に配設される第2封止構造物9aからなる封止ユニット10aにより分離不可能に封止される。また、ケース本体2とケース蓋体3は一般的に内部が視認可能なように透明な合成樹脂などの材料から形成される。
【0016】
制御基板7は、基板部材11上に電子回路を構成する電子部品12、12、・・・等が実装されてなるものであり、図では長方形の基板部材11が用いられる例を示す。基板部材11の互いに隣接する1の長辺及び短辺の近傍には、他の制御基板(図示せず)や遊技盤に配設される機器(図示せず)と接続するための接続コネクタ13、13、・・・が実装される。
【0017】
ケース本体2は、制御基板7を載置・固定可能な底板14と該底板14の外縁から立設される下部側壁16、上部側壁17から構成され、一側が開口した底の浅い箱形状に形成される。下部側壁16は底板14の外周の全周に亘り立設され、その所定の箇所には取付部材201と係合するための係合部材(図示せず)が形成される。下部側壁16が形成される側が遊技機200へ取り付けられる側である。上部側壁17は互いに隣接する1の長辺及び短辺にのみ立設され、他の長辺及び短辺には形成されない構成を有する。上部側壁17が立設される側が上面であり、上部側壁17の各辺の内側面には、第1封止構造物8aがそれぞれ形成される。そして、制御基板7は、接続コネクタ13、13、・・が実装される各辺が上部側壁17が立設されない各辺に一致するように載置され、ネジなどにより固定される。また、上部側壁17が形成されない短辺には係合凹部4が形成される。この他、底板14の外側の面には、外部からのノイズを遮断して制御回路の誤作動を防止するための板状の導体(図示せず)が着脱自在に固定される。
【0018】
ケース蓋体3は、ケース本体2に制御基板7を載置・固定後にケース本体2に装着される部材であり、ケース本体2の上部を覆う天板19と、該天板19の外縁から立設される側壁20とから構成され、一側が開放した底の浅い略箱形状を有する。そしてケース本体2の係合凹部4が形成される短辺に対応する短辺にはケース本体2の係合凹部4と係合する係合片5が形成され、上部側壁17が形成される短辺及び長辺と対応する辺の側壁20近傍には、天板19から側壁20の立設される向きと同じ向きに板状の嵌合リブ21が形成され、側壁20近傍には第2封止構造物9aが配設される。この嵌合リブ21は図においては側壁20より低く形成されているが、側壁20と略同一の高さに形成されるものであっても良い。
【0019】
一方、ケース本体2の上部側壁17が形成されない2辺に対応するケース蓋体3の側壁20の近傍は、段差面22が形成されており、ケース本体2とケース蓋体3とを係合した際に、天板19の段差面22の内面が制御基板7の上面に当接し、段差面22に形成されるコネクタ露出孔23から制御基板7上の接続コネクタ13が露出するよう構成される。このように構造することにより、制御基板7を基板ケース1に収納した後において配線作業を行うことができる。この他、天板19の外面には、検査履歴を記入する記録用紙等を貼付する記録用紙貼付部24を有する。また、制御基板7から発生した熱を基板ケース1の外部に放出して制御基板7の過熱による誤作動を防止するための通気孔25、25、・・・が複数適宜形成される。
【0020】
なお、ケース本体2の上部側壁17及びケース蓋体3の側壁20の高さ、ケース蓋体3の天板19の形状、第1封止構造物8a及び第2封止構造物9aの位置は、ケース本体2とケース蓋体3とが係合された状態でケース蓋体3と制御基板7とが空間的に干渉しないように定められる。また、基板ケース1の形状・寸法は、載置される制御基板7の基板部材11の形状及び実装される電子部品12等の位置、形状により定まるものであり、図に示すように長方形に限られるものではなく、また、係合手段6が形成されるのは短辺に限られず、封止ユニット10aが形成されるのも、互いに隣接する1の短辺及び長辺に限られるものではない。
【0021】
次いで、係合手段6について説明すると、ケース本体2に形成される係合凹部4は、一側が開口した略直方体の箱状に形成され、その開口側がケース本体2の内側を向くように開口側の端面をケース本体2の底板14の外縁に取り付けた構造を有し、ケース本体2と一体に形成される。一方、ケース蓋体3に形成される係合片5は、ケース本体2の係合凹部4が形成される辺に対応する短辺に形成されるものであり、当該側壁20の先端から外側へ向けて側壁20と直角に一条の係合片5が立設される構造を有する。
【0022】
かかる構成を有するケース本体2とケース蓋体3を係合するには、まずケース蓋体3に形成される係合片5を、ケース本体2の係合凹部4にケース本体2の制御基板7が載置される側(図においては上側)から差し込むように挿入し、次いで係合凹部4を支点として回転させてケース本体2に覆い被せる。これにより、ケース蓋体3の側壁20がケース本体2の上部側壁17を外側から覆い、ケース本体2の上部側壁17の先端部近傍はケース蓋体3の側壁20と嵌合リブ21と間に形成される嵌合溝26に嵌合する。このためケース本体2とケース蓋体3とが確実に係合すると共にケース本体2とケース蓋体3の側壁17、20の隙間から異物を挿入して内部に収納された制御基板7に対し不正な行為を施すことが極めて困難となる。
【0023】
図4は第1の実施例における封止ユニットを示した一部切断された分解斜視図であり、図5は(a)が表示部材の拡大斜視図、(b)が図4の一部切断された結合斜視図である。封止ユニット10aは、ケース本体2に配設される第1封止構造物8aと、ケース蓋体3に配設される第2封止構造物9aとからなり、第1封止構造物8aと第2封止構造物9aとが1組で封止ユニット10aとして機能する。第1封止構造物8aはケース本体2の各上部側壁17の内側に形成され、第2封止構造物9aはケース蓋体3の側壁20のうち、ケース本体2の上部側壁17に接合する2辺の側壁20の近傍の天板19にそれぞれ形成される。そして1組の封止ユニット10aは最大4回の封止及び開封が可能に構成される。本明細書では、封止ユニット10aに形成・配設等される部材、構造物等のうち、一回の封止に用いられるものを総称して封止手段と記す。すなわち1組の封止ユニット10aは4個の封止手段を備える。
【0024】
ケース蓋体3の第2封止構造物9aは遊嵌枠部31を備える。該遊嵌枠部31はケース蓋体3の天板19の側壁20の近傍の所定箇所に立設された板状の立壁34により囲まれる略方形の領域であり、側壁20及び嵌合リブ21に平行して4箇所が直列に形成される構造を有する。各遊嵌枠部31を形成する立壁34のうち、側壁20側と反対側の立壁34には、中央付近にスリット状の切り欠きである封止ピン収納部材係合溝35が形成される。また、各遊嵌枠部31の底面36(すなわち天板19)の中央付近には、底面36を貫通する封止ピン押下孔37が形成される。該封止ピン押下孔37は底面36の内部から外部へ向かってその径が拡大する不均一な径を有する貫通孔であり、いわゆる漏斗状の断面形状を有する。また、遊嵌枠部31のケース蓋体3の内側寄りには、遊嵌枠部31に沿って細長い貫通孔である開封開口部38が形成される。そして該開封開口部38及び遊嵌枠部31を取り囲むように封止ピン保持部材接合凸部39が5箇所に形成される。
【0025】
この他、天板19の外側表面の各封止ピン押下孔37近傍には、それぞれ各封止ピン押下孔37に対応して「1」〜「4」までの数字40が陽刻され、各遊嵌枠部31とケース蓋体3の側壁20との間には、天板19を貫通する表示孔41と、表示部材42aを装着するための表示部材係合凸部43が形成される。
【0026】
封止ピン32は、ケース本体2とケース蓋体3とを分離不可能に結合して封止する部材であり、係合鍔部50と、該係合鍔部50から延設される押下軸部51と、該押下軸部51とは反対側へ同軸に延設される係合軸部52と、該係合軸部52の先端に形成される係合頭部53とから構成され、適当な弾性を有する合成樹脂などにより一体に形成される。係合鍔部50は封止ピン保持部材33の封止ピン収納枠体55に収納される部位であり、略直方体形状に形成される。押下軸部51は円柱形状で、その外径は封止ピン押下孔37の天板19の内側の内径(すなわち小さい側の内径)より僅かに小さく、封止ピン押下孔37に挿通可能に形成される。また押下軸部51の先端端面にはその中央に窪み54が形成される。係合軸部52は断面が略長方形の角柱で、長辺は係合鍔部50の一側辺と略同一の長さに、短辺はそれより短く形成される。係合頭部53は先端側が細く、付け根側(係合鍔部50側)が太い略三角形状の断面を有する。係合頭部53の付け根の幅寸法は係合軸部52の短辺より大きく、係合頭部53の付け根と係合軸部52とに段差が形成される。
【0027】
封止ピン保持部材33は、封止ピン収納枠体55と、接合部56と、封止ピン収納枠体55及び接合部56とを連結する連結部57とからなり一体に形成される。接合部56は略「コ」の字形状の板に形成され、ケース蓋体3の天板19に封止ピン保持部材接合凸部39を介して接合される。このため接合部56には前記封止ピン保持部材接合凸部39と係合可能な封止ピン保持部材係合孔61が前記封止ピン保持部材接合凸部39の数及び位置に対応して形成される。また、「コ」の字の内周縁からは板状の衝立部58が立設される。封止ピン収納枠体55は略方形の枠状に形成され、該封止ピン収納枠体55の底面の中央には封止ピン32の係合頭部53が挿通可能な略方形の貫通孔である係合頭部挿通孔62が形成される。また封止ピン収納枠体55の側面のうち、連結部57と連結する面に隣接する両側面内部には、側面の高さ方向の中心付近に内側へ向かって一対の係合鍔部係止突起63が形成される。この一対の係合鍔部係止突起63の先端の間隔は、封止ピン32の係合鍔部50の一側辺の長さより僅かに短く形成される。また、連結部57は、断面形状が略方形である角柱状の部材であり、封止ピン収納枠体55の開口側と同じ側の一側面には、切断しその後再び接合した場合に、その接合の痕跡が残り切断・再接合されたものであることが容易に判別できるよう、長手方向に凸条64が形成される。なお、衝立部58と封止ピン収納枠体55の上下方向寸法は略同一に形成される。
【0028】
封止ピン収納枠体55に封止ピン32を収納すると封止ピン32の係合鍔部50は係合鍔部係止突起63に係止され、封止ピン32の係合頭部53の先端が封止ピン収納枠体55の底面に形成される係合頭部挿通孔62から突出した状態で封止ピン収納枠体55内に浮いた状態に保持される。
【0029】
そして封止ピン32を封止ピン収納枠体55に収納した状態で接合部56を天板19に接合する。接合操作は、天板19に形成される封止ピン保持部材係合凸部60と接合部56に形成される封止ピン保持部材係合孔61とを係合させて位置決め・仮固定し、その後封止ピン保持部材係合凸部60の先端を熱源又は高周波電流等で軟化させて封止ピン保持部材係合孔61周辺に覆いかぶせるように押し広げ、その後硬化させるという手順で行う。この際、封止ピン保持部材33の連結部57が遊嵌枠部31の封止ピン収納部材係合溝35に係合する。これにより封止ピン保持部材33はケース蓋体3の天板19から離脱不可能に接合される。なお、封止ピン保持部材33と天板19との接合は前記樹脂の可塑性を利用する方法に限られるものではなく、封止ピン保持部材33と天板19とが物理的に離脱が困難となる方法であればよい。例えば一般的な接着剤を用いる方法でも良く、前記樹脂の可塑性を利用する方法と接着剤を利用する方法を併用する方法でも良い。
【0030】
封止ピン保持部材33が天板19に接合されると、封止ピン32の押下軸部51が封止ピン押下孔37から突出し、封止ピン32の係合鍔部50が係合鍔部係止突起63と天板19との間に挟持され、封止ピン32は軸線方向の移動が規制される。なお、接合部56は天板19に分離不可能に結合しており、これにより封止ピン収納枠体55は遊嵌枠部31から抜脱不可能であるが、封止ピン収納枠体55は遊嵌枠部31に遊挿されるのみで封止ピン収納枠体55それ自体と遊嵌枠部31それ自体とが分離不可能に結合されるものではない。
【0031】
表示部材42aは薄板状の部材であり、弾発性を有する合成樹脂などから一体に形成される。その中央付近には前記天板19に形成される表示部材係合凸部43と係合する係合孔44が形成され、一端には封止状態を示す表示領域47aが形成される。表示領域47aはその表面がケース蓋体3と異なる着色が施された領域である。そして表示領域47aが形成されない側(こちら側を操作側と記す)を嵌合リブ21に形成される表示部材挿通孔45及び側壁20に形成される表示部材操作孔46に挿通した状態で弾性を利用して表示部材係合凸部43と係合孔44を係合させて装着する。
【0032】
この状態においては、表示部材42aは係合孔44を支点として揺動可能であり、表示部材42aの操作側の側面が側壁20の表示部材操作孔46の内壁面の一端(図5において向かって右側の内壁面)に当接する位置にあると表示領域47aが表示孔41から外れた位置(この位置を未封止位置と記す)にあり、表示部材操作孔46の他の内壁面(図では左側の内壁面)に当接する位置にスライドさせると表示領域47aは表示孔41の直下に位置(この位置を封止位置と記す)するよう構成される。
【0033】
このような構成によると、表示部材42aの表示領域47aはケース蓋体3の色彩と異なる着色が施されていることから、表示領域47aが封止位置あるいは未封止位置の何れにあるかが表示孔41を通じて一見して判断可能となる。なお、よりはっきりと判断するためには、表示領域47aは赤色などに着色され、表示領域47a以外の表面はケース蓋体3と同色系の着色が施されてなるか、黒色、褐色などの暗色系の着色が施されてなり、天板19の表示孔41の近傍は不透明に着色等されることが望ましい。
【0034】
ケース本体2に配設される第1封止構造物8aは、上部側壁17の各辺の所定の箇所に立設される封止板70aを備える。封止板70aはケース本体2の上部側壁17から内側に向かって底板14及び制御基板7と略平行に延設される部材であり、ケース本体2の上部側壁17と一体に形成される。なお、封止板70aは制御基板7及び底板14の一部を覆うため、底板14の上面から封止板70aの下面の間は、制御基板7の基板部材11に実装される電子部品12等と干渉しないだけの隙間が形成される。
【0035】
封止板70aには、封止ピン32の係合頭部53が挿通可能な細長い形状の貫通孔である第1スリット71と、該第1スリット71の両側に平行して細長い形状の第2スリット72、72が形成される構成であり、換言すれば、封止板70aに形成される開口部に細長い板状部材である弾性係合部材73、73が2本、並列して架設される構成である。なお、第1スリット71及び第2スリット72、72の3本のスリットが1組で1回の封止に用いられるものであり、各スリット71、72、72の組の両側下面(底板と対向する面)には補強リブ74(図示せず。図7参照)が一体に形成される。
【0036】
弾性係合部材73の間に形成される第1スリット71の開口幅は封止ピン32の係合軸部52の短辺側の寸法より僅かに小さく形成される。そして弾性係合部材73の対向する辺の中央近傍には、上面(ケース蓋体と対向する側)に向かって開口部の寸法が拡大するように傾斜面75が形成される。
【0037】
ケース蓋体3に封止ピン保持部材33を接合し、ケース本体2に係合すると、封止ピン収納枠体55の底面と封止板70aの上面とが当接すると共に、封止ピン収納枠体55の底面から突出する封止ピン32の係合頭部53が弾性係合部材73に形成される傾斜面75に当接して収納される。また衝立部58の先端が封止板70aに当接して凸条76と係合し、開封開口部38は該衝立部58と遊嵌枠部31を形成する立壁34と封止板70aにより塞がれ、該開封開口部38から基板ケース1内に収納された制御基板7に不正行為を行うことはできなくなる。
【0038】
このような構成を有する封止ユニット10aを用いてケース本体2とケース蓋体3との係合を封止する手順及び機構は以下の通りである。まず封止に用いる封止ピン32の押下軸部51の先端をドライバーなどの工具により基板ケース1内部へ向けて押下する。押下軸部51の端面には凹状の窪み54が形成されており、押下の際にドライバー等の工具が押下軸部51の端面から外れることはないため押下軸部51やケース蓋体3を破損等することがない。
【0039】
封止ピン32を押下すると、係合鍔部50が封止ピン収納枠体55の内壁面に突設される係合鍔部係止突起63の間隔を弾性変形させて押し広げると共に、係合頭部53が第1スリット71の間隔を弾性変形により押し広げる。そして係合鍔部50が係合鍔部係止突起63を通過すると係合鍔部係止突起63の間隔は元に戻る。このため係合鍔部50は押下前の位置に戻ることはできなくなる。また、係合頭部53が第1スリット71を通過すると弾性係合部材73は元の形状に戻ろうとするが、第1スリット71の間隔は係合軸部52の幅より僅かに小さいため完全に元の形状に戻ることはできず、係合軸部52を狭持する。そして弾性係合部材73の下面には上面のような傾斜は設けられておらず、かつ、封止ピン32の係合頭部53の付け根も軸部と略直角に形成されていることから、係合頭部53は第1スリット71から抜脱不可能に固定される。このような構成により、ネジ等その他別個独立の部品等を用いることなく基板ケース1を確実に封止できる。
【0040】
その後表示部材42aを封止位置にスライドさせる。これにより表示部材42aの表示領域47aが表示孔41の直下に位置して表示領域47aの色彩が現れ、表示孔41は封止手段が封止に用いられたものであることを表示する。このような構成によれば、現在いずれの封止手段を用いて封止されているかが容易に判別することが可能となり、基板ケース1の点検作業時における作業効率を向上することができる。
【0041】
制御基板7の検査等のためにケース本体2とケース蓋体3の封止を解除するには、開封開口部38からニッパー等の切断工具を挿入し、露出している連結部57のうち、封止に用いられているものを切断する。封止ピン収納枠体55自体は遊嵌枠部31に遊嵌されているのみであるから、連結部57を切断して接合部56との連結を絶つと天板19(ケース蓋体3)から切り離される。ケース本体2とケース蓋体3の係合を解除して分離するのは、係合と逆の手順で行われる。すなわち、ケース本体2とケース蓋体3の係合手段を備える側の辺を支点とし、ケース蓋体3の反対側の辺から起き上がらせるように持ち上げる。ケース本体2とケース蓋体3が大きく開くとケース蓋体3に形成される係合片5がケース本体2に形成される係合凹部4から抜脱可能となり、係合が解除される。これによりケース本体2とケース蓋体3が分離され、ケース本体2の内部に載置固定されていた制御基板7を取り外し点検等することができる。
【0042】
検査等の後、再びケース本体2とケース蓋体3とを封止するための手順は、製造時における封止の手順と同一である。ただし、封止ピン32は抜脱不可能で切断された連結部57の再生は不可能なため、未使用の封止手段を用いて封止する。例えば検査のために「1」の番号40が付された連結部57を切断したのであれば、次は「2」の番号40が付された封止ピン32を押下して封止する。そして再封止した後に、ケース蓋体3の記録用紙貼付部24に貼付される記録用紙に検査結果、日時、切断した連結部の番号等を記入する。そして開封を伴わない点検時などにおいて、記入された検査結果と封止されている封止ピン32とに相違がないかを確認する。
【0043】
本実施例における4個の封止手段を備える構成は、「1」の番号が付された封止手段を製造又は遊技場に設置する際の最初の封止に、「2」、「3」の番号が付された封止手段を遊技場に設置後の制御基板の検査に、「4」の番号が付された封止手段を制御基板7を基板ケース1から取り外す際に、それぞれ使用することを想定しており、検査は2回行うことができる。この場合、「1」の番号が付された最初の封止に用いる封止手段の封止ピン32を、他の封止ピン32と異なる着色を施しておくと、封止操作におけるミスを予防することができる。
【0044】
次いで本発明の第2の実施例について説明する。図6(a)は、第2の実施例における表示部材42bの拡大斜視図、(b)は封止ユニット10bの結合斜視図、図7はその結合断面図であり、(a)は封止前の状態を、(b)は封止後の状態を示す。第2の実施例と第1の実施例とは表示部材42bに関する構造が異なるのみであり、それ以外の部分についてはほぼ同一の構造を有するため、同一の構成を有する部分については同一の符号を付して用い説明は省略する。また、同一の構造物が複数ある場合にはそのうちの1のみ代表として符号を付す。
【0045】
ケース蓋体3に形成される遊嵌枠部31は、第1の実施例とほぼ同一の構造を有する。ただし、第2の実施例においては、ケース蓋体3の側壁20に形成される表示部材操作孔46、嵌合リブ21に形成される表示部材挿通孔45に加え、遊嵌枠部31を構成する立壁34のうちケース蓋体3の側壁20に面する立壁34にもその付け根近傍に細長い表示部材挿通孔101が形成される。封止ピン保持部材33bも基本的な構成は第1の実施例に示したものと同一であるが、封止ピン収納枠体55の開口部端面のうちケース蓋体3の側壁20に面する辺は、残りの3方に比較して高さ寸法が低く形成される。また、表示部材42bも第1の実施例の表示部材42aに比較して係合孔44から表示領域47bまでの長さが長く形成される点を除いては第1の実施例と略同一の構成を有する。
【0046】
そして、表示部材42bの操作側の一端を嵌合リブ21に形成される表示部材挿通孔45及び側壁20に形成される表示部材操作孔46に挿通し、表示領域47b側の一端を遊嵌枠部31に形成される表示部材挿通孔101及び封止ピン収納枠体55の前記切り欠きを挿通して遊嵌枠部31内に達した状態で、弾性を利用して表示部材係合凸部43と係合孔44とを係合させて装着する。このような構造によれば、表示部材42bは第1の実施例と同様に係合孔44を中心に揺動するようにスライドさせることができる。ケース蓋体3の側壁20から外部に突出する表示部材42bの操作側の一端をスライドさせ、表示部材操作孔46の内側面の一方に当接する位置(未封止位置)にスライドさせると、封止ピン収納枠体55に達している表示領域47b側の一端は表示孔41及び封止ピン押下孔37を塞がず、他方に当接する位置(封止位置)にスライドさせると、表示孔41及び封止ピン押下孔37を塞ぐように形成される。なお、封止ピン保持部材33をケース蓋体3の天板19に接合する際には、あらかじめ表示部材42bを未封止位置にスライドさせておく。また、表示部材42bの色彩については、第1の実施例と同一の態様である。
【0047】
このような構成を有する封止手段を用いたケース本体2とケース蓋体3の封止手順も第1の実施例と略同一である。但し、第1の実施例における表示部材42aが封止ピン32の封止状態とは無関係に表示を切り替えるものであるのに対し、本実施例は、表示部材42bの表示と封止状態とが連動する。すなわち図7(a)に示されるように、未封止の状態においては封止ピン32の押下軸部51の先端が封止ピン押下孔37から外部に露出しているため表示部材42bをスライドさせることができない。従って、未封止であるにも拘わらず封止状態であると表示されることはない。封止ピン32を矢印aの向きに押下して封止すると、図7(b)に示すように押下軸部51の先端と遊嵌枠部31の底面(天板19)との間に表示部材42bがスライド可能な隙間が形成され表示を切り替えることができる。一旦表示を切り替えると、天板19に形成される逆止爪102が表示部材42bと係合して元の未封止を表示する状態に戻すことはできなくなり、表示と現実の封止状態が食い違うことがない。この場合、封止ピン32の押下が不充分で封止ピン32の係合頭部53と第1スリット71とが係合していないと、封止ピン32の押下軸部51と封止ピン収納枠体55の底面との間の隙間が小さく表示部材42bをスライドさせることができないため、作業ミスを防止することが可能となる。
【0048】
なお、この実施例においては、独立した表示孔41を形成せず、封止ピン押下孔37を表示孔41として用いる構成であっても良い。すなわち、表示部材42bを封止ピン32の押下軸部51の端面と異なる着色を施しておくと、未封止位置においては押下軸部51の頭部の色彩が現れ、封止位置においては表示部材42bの着色が現れることになり、封止状態により表示態様が切り替わり、表示孔41として機能する。
【0049】
次いで、本発明の第3の実施例について説明する。図8(a)は第3の実施例における表示部材42cの拡大斜視図、(b)は封止ユニット10cの第1構造物の外観(一部切断)斜視図、図9はその結合(一部切断)斜視図である。なお、第3の実施例も第1の実施例と表示部材42c及び表示部材42cに関する構造が異なるのみであり、その他基板ケース1の構造等は同一であるため、共通する部分については説明を省略して同一の符号を付して用いる。
【0050】
本実施例における第1封止構造物8c及び第2封止構造物9cの構造は第1の実施例と略同一である。ただし、本実施例における第1封止構造物8cについては、封止板70cの上面には表示部材係合凸部110が形成されること、封止板70cの付け根近傍の側壁には貫通孔である表示部材操作孔112が形成されること、封止ピン32を封止ピン収納枠体55に収納した状態では封止ピン32の係合頭部53の先端が封止ピン収納枠体55の底面から突出しないように構成される点が異なる。また第2封止構造物9cについては、ケース蓋体3の側壁20に表示部材操作孔(第1の実施例の表示部材操作孔46)が形成されないこと、嵌合リブ21に表示部材挿通孔(第1の実施例の表示部材挿通孔45)が形成されないことが異なる。また、封止ピン保持部材33cを接合したケース蓋体3をケース本体2に接合した状態では、封止ピン収納枠体35の底面と封止板70cの上面とが当接せず隙間を形成するように構成される。この隙間は後述する表示部材42cの厚さと略同一となるよう構成することが望ましい。また、ケース蓋体3の側壁20の先端には、表示部材42cとの干渉を避けるための切り欠き111が形成される。
【0051】
表示部材42cは弾発性を有する合成樹脂などから形成される薄肉の板状の部材であり、その中央近傍には表示部材係合凸部43と係合する係合孔44が形成され、一端には中心部に略方形の貫通孔が形成される封止ピン係合部113が形成される。封止ピン係合部113に形成される係合頭部挿通孔114は、封止ピン32の係合頭部53を挿通過可能な寸法形状に形成される。また、表示部材42cには表示腕115が突設され、その先端面には表示領域47cが形成される。表示領域47cは赤色など、ケース本体2及びケース蓋体3とは異なる着色が施してあり、その態様は第1の実施例における表示部材42aと同一である。
【0052】
そして、表示部材42cの操作側の一端をケース本体2の上部側壁17に形成される表示部材操作孔112に挿通し、表示部材42cの係合孔44と封止板70cの表示部材係合凸部43とを係合させる。この状態では、表示部材42cは係合孔44を支点として揺動するように表示部材操作孔112の内部をスライド移動することができる。表示部材42cの操作側が該表示部材操作孔112の内壁の一端に当接する位置(未封止位置)にあると、表示領域47cは表示孔41の直下から外れた位置にあり、封止ピン係合部113は第1スリット71を覆う位置にある。表示部材42cの操作側を表示部材操作孔112の内壁の他の一端に当接する位置(封止位置)にスライドさせると、表示領域47cが表示孔41の直下に位置して表示孔41に表示領域47cの色彩が現れると共に、係合頭部挿通孔114と第1スリット71の位置が一致する。
【0053】
そしてケース蓋体3に封止ピン32及び封止ピン保持部材33を接合し、ケース本体2に表示部材43cを係合させてケース本体2とケース蓋体3を係合させる。この場合、表示部材42cは予め未封止位置にスライドさせた状態で組み付ける。この状態では表示部材42cの封止ピン係合部113が封止板70cの第1スリット71を覆う位置にあるため、封止ピン32を押下して封止することはできない。封止するには、まず封止に用いる封止手段の表示部材42cを封止位置にスライドさせる。この操作により、係合頭部挿通孔114と第1スリット71の位置が一致して封止ピン32が押下可能になると共に、表示腕115の表示領域47cが表示孔41の直下に位置して端面の色彩が表れ、封止状態にあることを表示する。その後、封止ピン32を押下して封止する。なお、封止の解除の手順は第1の実施例と同一である。
【0054】
このような構成によれば、表示部材42cを封止位置にスライドさせた後でなければ封止作業を行えないため、封止作業時に誤って封止に用いるべきでない封止ピン32を押下することがなくなり、作業ミスを防止することができる。また一旦封止すると、封止ピン32の係合頭部53が表示部材42cの係合頭部挿通孔114と係合して表示を元に戻すことはできないから、封止されているにもかかわらず封止されていないと表示することはない。なお、封止されていないにもかかわらず封止されているように表示される場合もあり得るが、この場合には、封止位置にある表示部材42cを未封止位置にスライドさせることができるから、実際に封止されているか否かを容易に判別することができる。このため、点検作業時において判別を誤るといった作業ミスを防止することができる。
【0055】
なお、本実施例は封止板70cの上面に表示部材42cを係合する構成を示したが、封止板70cの下面に表示部材を係合する構成であっても良い。また、表示孔41の位置も天板19の上面に限られるものではなく、点検作業時において確認しやすい位置に表示孔41を形成し、その表示孔41の直下に表示部材42cが切り替わる構成であればよく、例えばケース本体2の側壁面に表示孔41を設ける構成でも良い。
【0056】
図10は、第4の実施例における封止ユニットの分解斜視図であり(a)は表示部材支持部材120の外観斜視図、(b)は封止ピン32dの外観斜視図、(c)は表示部材42dの外観斜視図、(d)は封止ピン保持部材33dの一部切断斜視図である。また図11はその結合断面図であり、(a)は封止前の状態を、(b)は封止後の状態を示す。第4の実施例も第1の実施例と表示部材に関する構造が異なるのみであるため、同一の構成を有する箇所については第1から第3の実施例と同一の符号を付して用い、詳細な説明は省略する。
【0057】
第1封止構造物8dの構造は、第1の実施例における第1封止構造物8aと同一である。また、第2封止構造物9dの構造については、第1の実施例におけると略同一であるが、第1の実施例におけるケース蓋体3の側壁20の表示部材操作孔46、嵌合リブ21の表示部材挿通孔45、天板19の遊嵌枠部31とケース蓋体3の側壁20との間の表示部材係合凸部43がいずれも形成されず、一方で天板19の嵌合リブ21と遊嵌枠体31との間に表示部材支持部材120が、遊嵌枠部31を形成するケース蓋体3の側壁20側の立壁34の中央にスリット状の切り欠きである表示部材操作溝125がそれぞれ形成されることが異なる。表示部材支持部材120は、天板19から内側へ向かって立設される2本の腕状の突起であり、その対向する面には表示部材係合凸部123が形成される。なお、表示部材支持部材120はケース蓋体3に一体に形成されるか、別個に形成して後に接合するかは問わない。
【0058】
封止ピン32dは、第1の実施例と同形態の係合鍔部50、押下軸部51、係合軸部52、係合頭部53を備えることに加え、係合鍔部50から軸線方向と直角方向に延設される表示部材操作腕124を備える。そして、封止ピン32dは該表示部材操作腕124を含め一体に形成される。
【0059】
封止ピン保持部材33dも、第1の実施例における封止ピン保持部材33と略同一の構成を有する。ただし、封止ピン32dのケース蓋体3の側壁20側に面する封止ピン収納枠体55の立壁34の中心には、端部から底面に至るまでスリット状の切り欠きである表示部材操作溝125が形成される。
【0060】
表示部材42dは第1の実施例に示されたものとは異なり、一部に切り欠き126が形成された円盤形状の部材である。円盤の中心部には表示部材支持部材120に形成される表示部材係合凸部123に回転可能に係合する係合凹部127が形成される。円盤の厚みは表示孔41の径と略同一かそれ以上の寸法に形成される。また円盤の外周面には表示領域47dが設けられ、それ以外の表面とでは異なる着色がなされており、例えば表示領域47dは赤色で、それ以外の領域は無着色か、ケース本体2及びケース蓋体3と同系統の着色あるいは暗色系に着色されるなど、第1の実施例における表示部材42aの表示領域47aと同一の態様である。
【0061】
そして封止ピン32dを、封止ピン保持部材33dの封止ピン収納枠体55に、表示部材操作腕124が表示部材操作溝125から突出するように収納する。そして封止ピン保持部材33をケース蓋体3の天板19に接合する。このように組み付けると、表示部材操作腕124が遊嵌枠体31に形成される表示部材操作溝125から突出する。そして、この突出する表示部材操作腕124と表示部材42dの切り欠き126とが遊嵌するように表示部材42dを表示部材支持部材120に係合する。この状態では、表示孔41の直下には表示部材42dの表示領域47d以外の箇所が位置しており、未封止であることを表示する。
【0062】
このような構成を有する封止ユニット10dは、封止ピン32dを押下するのみで封止及び表示の切替えが行われる。封止ピン32dが矢印aの向きに押下されると、封止ピン32dの表示部材操作腕124が、表示部材42dを矢印bの向きに回転させる。表示部材42dが回転すると、図11(b)に示すように表示領域47dが表示孔41の直下に位置して表示孔41には表示領域47dが現れて封止前と封止後で変化し、封止が行われたことを確認できる。
【0063】
なお、表示部材42dは封止ピン32に形成される表示部材操作腕124の動きによってのみ回転し、外部からは回転させることができない。未封止の状態においては、表示部材操作腕124の先端が、表示部材42dの矢印bの方向への回転を禁止して表示領域47dが表示孔41の直下に現れることはない。そして封止後においても表示部材操作腕124の先端が、表示部材42dの矢印bと反対方向への回転を禁止して表示領域47dが表示孔41の直下から外れて未封止状態にあると表示することもない。このように確実に封止状態を判別することができて点検作業時における作業効率の向上を図ることができるとともに、不正な開封の発見を容易かつ確実に行うことができるようになる。
【0064】
次いで本発明の第5の実施例について説明する。図12は第5の実施例における封止ユニット10eの分解斜視図であり、図13はその結合(一部切断)斜視図である。第1から第5の実施例が機械的な構造により封止状態を表示する表示部材を備えるのに対して、本実施例は電気的な表示方法を備える。なお、機械的な構造は第1の実施例と表示部材に関する構造が異なるのみであり、共通の構成を有する部分については同一の符号を付して用い説明は省略する。
【0065】
第1封止構造物8eは、第1の実施例に示した構造と略同一の構造を有する。但し、封止板70eの上面には円筒状の表示部材固定腕140が延設されること、封止板70eの下面側にはスイッチ保持部141が形成されることが異なる。尚、スイッチ保持部141はケース本体2と必ずしも一体に形成されるものである必要はなく、別途形成して装着するものであっても良い。第2封止構造物9eも第1の実施例で示した構造と略同一であるが、ケース蓋体3の側壁20の表示部材操作孔46、嵌合リブ21の表示部材挿通孔45、遊嵌枠部31とケース蓋体3の側壁20との間の表示部材係合凸部43、表示部材42aとの干渉を避けるためのケース本体2の上部側壁17の端面の切り欠き117が、いずれも形成されないことが異なる。
【0066】
そしてスイッチ保持部141には回路の開閉を切り替える押しボタン式スイッチ142が配設される。また表示部材42eであるLEDが表示部材固定腕140の先端に配設される。そしてLED(表示部材42e)の点灯は前記押しボタン式スイッチ142により操作され、ボタンを押した状態で回路が閉じてLED(表示部材42e)が点灯し封止状態にあることを示すように構成される。
【0067】
このような構成を有する封止手段を用いてケース本体2とケース蓋体3とを封止し、封止状態にあるように表示を切り替えるのは、封止ピン32を押下する操作のみでよい。が押下されることにより封止されると共に、封止ピン32の係合頭部53が押しボタン式スイッチ142を押下し、回路を閉じてLED(表示部材42e)を点灯させる。かかる構成によれば、いずれの封止手段により封止されているかが確実に判別することができ、点検作業の作業効率を向上させることができると共に、不正な開封の発見が容易となる。
【0068】
なお、本実施例においてはLEDを用いているが、発光部材としてLEDに限られる必要はない。また、未使用の状態でLEDが点灯している状態とし、封止して使用済みとなった状態で消灯するようにしても良い。更に、異なる色彩のLEDを組み合わせ、封止状態と未使用状態で発光するLEDを切り替えることにより未使用と使用済みの状態を判別する構成であっても良い。なお、LEDの配設する場所は封止ピン操作孔近傍に限られるものではなく、点検のしやすい箇所に配設するものであれば良い。
【0069】
次いで、第6の実施例について説明する。第1から第5の実施例は基板ケース1を構成するケース本体2とケース蓋体3とを封止する封止手段に適用される実施例であるのに対し、本実施例は基板ケース1を遊技機200の本体との封止に適用する例である。図14は、本実施例に係る遊技機200本体と基板ケース1の分解斜視図、図15はその分解斜視図である。
【0070】
遊技機200に備えられる制御基板7に対する不正行為を防止するため、基板ケース1のケース本体2とケース蓋体3とを封止する構造は多種開発されている。そしてこれらの封止構造により、基板ケース1内の制御基板7に対する不正行為を防止している。しかしながら、制御基板7を基板ケース1ごと遊技機200の本体から取り外し、別途用意した基板ケースに不正を施した制御基板を収納して遊技機に取り付けるなどといった不正行為も行われている。このような不正行為には、基板ケース1のケース本体2とケース蓋体3を封止しても無意味であり、基板ケース1の取替えをも確認できる手段が必要である。
【0071】
本実施例はこのような不正行為に対する封止手段に適用するものであり、基板ケース1と遊技機200の本体の係合部に封止手段を用い、該封止手段に封止状態を表示する表示部材からなる表示手段を適用することにより、基板ケース1の点検時において、点検の効率を上げることができるものである。
【0072】
図に示すように、第1封止構造物8fは、略「コ」の字状の断面を有する部材であり、第1、第2スリット71、72、72が形成される封止板70fを備える。接合部の接合方法として、ネジや接着剤などを適用することができる。第2封止構造物9fは基板ケース1に配設され、一側辺に突設される。本実施例における封止ユニット10fの構成は、前記第1から第5の実施例で示した構成の何れを適用しても良い。なお、基板ケース1の不正な取り外しを防止するため、基板ケース1を装着した際には第1封止構造物8fは基板ケース1に完全覆われるように構成される。
【0073】
そして、封止及び表示の切替え操作は、前記第1から第5の各実施例に示した操作と同一である。このように基板ケース1と遊技機200の本体との間の表示態様を切り替えることができる封止ユニット10fを備えることにより、いずれの封止手段により封止されているかの判別が容易となり、点検作業の効率を向上させることができると共に、基板ケースの不正な取り外しを防止することができる。
【0074】
なお、上記実施例においては、遊技機の主制御基板の基板ケースに適用する例を示したが、これに限られることはなく、遊技機の有する他の回路基板の基板ケースや、基板ケースに限らず開封や取り外しを規制したい構造物に適用できる。
【0075】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、制御基板が装着された基板ケースのケース本体とケース蓋体とが、封止ユニットに封止部材が係合されて一体的に封止されたときに、その封止ユニットの表示形態が変わるため、その表示形態から封止状態の確認が容易かつ確実に行われ、遊技機の点検作業の効率を上げることができ、また、不正行為が行われたときにもその表示形態の変化によりその発見が容易となる。
【0076】
請求項2に係る発明によれば、基板ケースがそっくり遊技機本体から取り外されたときにも、その不正が表示形態の変化により容易に発見できる。
【0077】
請求項3及び請求項4に係る発明によれば、封止状態の表示態様が機械的又は電気的に切り替わるものであるため、封止状態を確実に判別できると共に、点検作業者が記録する記録用紙と表示態様とが一致するか否かを確認することにより、より確実に不正な開封を発見することができ、また、不正な開封の抑止ともなる。
【0078】
請求項5に係る発明によれば、表示態様が前記封止手段の封止する動作に連動して表示態様が切り替わるため、現実の封止状態と表示態様が食い違うことがなく、封止状態を確実に判別することができ、不正な開封の発見が容易となり、また不正な開封を抑止することができる。
【0079】
請求項6に係る発明によれば、基板ケースがケース本体とケース蓋体からなるか否かにかかわらず、例えばケース本体のみからなりケース蓋体を備えないような基板ケースなどについても、基板ケースがそっくり遊技機本体から取り外されたときにも、その不正が表示形態の変化により容易に発見できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の裏側の外観斜視図である。
【図2】基板ケースの分解斜視図である。
【図3】基板ケースの外観斜視図である。
【図4】第1の実施例における封止ユニットを一部切断した分解斜視図である。
【図5】第1の実施例における封止ユニットを一部切断した結合斜視図である。
【図6】第2の実施例における封止ユニットを一部切断した分解斜視図である。
【図7】第2の実施例における封止ユニットの断面図であり、(a)は封止前の状態を、(b)は封止後の状態を示す。
【図8】第3の実施例における封止ユニットを一部切断した分解斜視図である。
【図9】第3の実施例における封止ユニットを一部切断した結合斜視図である。
【図10】第4の実施例における表示部材支持部材、表示部材、封止ピン、封止ピン収納部材の外観(一部切断)斜視図ある。
【図11】第4の実施例における封止ユニットの結合断面図であり、(a)は封止前の状態を、(b)は封止後の状態を示す。
【図12】第5の実施例における封止ユニットを一部切断した分解斜視図である。
【図13】第5の実施例における封止ユニットを一部切断した結合斜視図である。
【図14】第6の実施例における遊技盤裏面の分解斜視図である。
【図15】第6の実施例における遊技盤裏面の結合斜視図である。
【符号の説明】
1 基板ケース
2 ケース本体
3 ケース蓋体
20 ケース本体の側壁
21 嵌合リブ
26 嵌合溝
31 遊嵌枠体
32 封止ピン
33 封止ピン保持部材
34 遊嵌枠体を形成する立壁
38 開封開口部
41 表示孔
42a 表示部材
43 表示部材係合凸部
45 表示部材挿通孔
46 表示部材操作孔
55 封止ピン保持部材の接合部
56 封止ピン保持部材の封止ピン収納枠体
63 係合鍔部係止突起

Claims (6)

  1. 電気電子部品が実装される制御基板が装着されるケース本体と、該ケース本体に被着されるケース蓋体とにより構成される基板ケースを備えた遊技機において、該基板ケースのケース本体とケース蓋体とを一体的に封止する封止ユニットが設けられると共に、該封止ユニットには封止部材の係合によりケース本体とケース蓋体とが一体的に封止されたときに表示形態が変わる表示手段を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記基板ケースを遊技機本体に取り付けるに際し、該基板ケースと遊技機本体との係合部に係合部材の装着により表示形態が変わる別異の表示手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記表示手段は、機械的に表示態様を切り替えるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記表示手段は、電気的に表示態様を切り替えるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  5. 前記表示手段は、前記封止手段の封止する動作に連動して表示態様が切り替わるものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 電子部品が実装される制御基板が収納される基板ケースを遊技機本体に取り付けるに際し、該基板ケースと遊技機本体との係合部材の装着により表示形態が変わる表示手段を備えることを特徴とする遊技機。
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