JP2004275095A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】吸引ファン82を移動させるスペースを不要にし、吸引ファン82の大型化並びに吸引機能の向上などを行う。
【解決手段】横方向にフィードチェン5を支点軸134回りに移動させて側部を開放させる脱穀部4を備えるコンバインにおいて、フィードチェン5に動力を伝えるチェン駆動ケース112に、吸引ファン82に動力を伝えるファン駆動軸144を設け、吸引ファン82のファン軸137にファン駆動軸144を係脱自在に連結させたことを特徴とする。
【選択図】 図10
【解決手段】横方向にフィードチェン5を支点軸134回りに移動させて側部を開放させる脱穀部4を備えるコンバインにおいて、フィードチェン5に動力を伝えるチェン駆動ケース112に、吸引ファン82に動力を伝えるファン駆動軸144を設け、吸引ファン82のファン軸137にファン駆動軸144を係脱自在に連結させたことを特徴とする。
【選択図】 図10
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は穀稈を連続的に刈取って脱穀するコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、横方向にフィードチェンを支点軸回りに移動させて側部を開放させる脱穀部を備える技術がある。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】特開平11−113371号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術は、フィードチェンを設けるチェンフレームに吸引ファンを設けるから、吸引ファンの移動スペースを確保する必要があり、吸引ファンの吸引幅または吸引径を大きくすることが極めて困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
然るに、本発明は、請求項1の如く、横方向にフィードチェンを支点軸回りに移動させて側部を開放させる脱穀部を備えるコンバインにおいて、フィードチェンに動力を伝えるチェン駆動ケースに、吸引ファンに動力を伝えるファン駆動軸を設け、吸引ファンのファン軸にファン駆動軸を係脱自在に連結させたもので、吸引ファンを機内に残した状態でフィードチェンを横移動させて側部を開放し得、吸引ファンを移動させるスペースを不要にし、吸引ファンの大型化並びに吸引機能の向上などを行い得るものである。
【0006】
また、請求項2の如く、フィードチェンを設けるチェンフレームにチェン駆動ケースを固定させ、チェン駆動ケースの後側で脱穀フレームに支点軸を介してチェンフレームを横方向に回動自在に設け、扱胴の後側に設置させる処理胴を機内側板と、脱穀フレームに設ける脱穀側板の間にファン軸を軸架させるもので、処理胴を設ける処理室を形成させる機内側板とファン軸支持構造の強度を、相互の補強によって容易に向上させ得、吸引ファンの大型化に伴う剛性確保などを容易に行い得るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はコンバインの側面図、図2は同平面図であり、図中1は左右一対の走行クローラ2を装設するトラックフレーム、3は前記トラックフレーム1上側に架設する機台、4はフィードチェン5を左側に張架しかつ扱胴6及び処理胴7を内蔵している脱穀部、8は刈刃9及び穀稈搬送機構10などを備える4条刈り用刈取部、11は刈取フレーム12を介して刈取部8を昇降させる油圧昇降シリンダ、13は排藁チェン14終端を臨ませる排藁カッタ、15は脱穀部4からの穀粒を揚穀筒16を介して搬入する穀物タンク、17は前記タンク15の穀粒を機外に搬出する籾受台、18は運転操作部19及び運転席20を備える運転台、21は運転席20下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構成している。
【0008】
さらに、図3及び図4に示す如く、大小5枚の分草板22の間の未刈り穀稈を起立させる引起タイン23を有する4条分の引起ケース24と、引起された穀稈の株元側を掻込む4条分のスターホイル25及び掻込ベルト26と、掻込んだ穀稈株元を切断する刈刃9と、右側2条分の刈取穀稈を左斜め後方に搬送する右下部搬送チェン27及び右上部搬送タイン28と、左側2条分の刈取穀稈を後方の右下部搬送チェン27及び右上部搬送タイン28の送り終端位置近傍に合流させる左下部搬送チェン29及び左上部搬送タイン30と、前記右下部搬送チェン27の送り終端に合流する4条分の刈取穀稈の株元側を受継ぎ搬送する縦搬送チェン31と、前記縦搬送チェン31の送り終端部に設けてフィードチェン5に適正姿勢で刈取穀稈を受継ぎ搬送する補助搬送チェン32を、4条刈り用の前記刈取部8に備え、4条分の刈取穀稈を縦搬送チェン31に受継ぎ合流させた後、フィードチェン5に供給して脱穀処理するように構成している。
【0009】
また、扱深調節支点軸33を有する搬送入力ケース34を介して前記縦搬送チェン31の送り始端部を刈取フレーム12に取付けると共に、搬送入力ケース34の支点軸33を中心に縦搬送チェン31の送り終端部を深扱乃至浅扱位置に揺動させる電動扱深モータ35を刈取フレーム12に設け、扱深モータ35の正逆転制御により、補助搬送チェン32の送り始端部に対し、縦搬送チェン31の送り終端部を接離させ、扱胴6による穀稈扱深さを変更させるように構成している。
【0010】
さらに、図5、及び図6、図7に示す如く、前記機台3上面に四角箱形の機筐36を形成し、機筐36内の前部上方に扱室37を形成し、この扱室37内に、外周面に多数本の扱歯38を備えて時計方向に回転する前記扱胴6を、扱胴6の軸線が走行方向に対して略平行になるように設ける。この扱胴6の下方に受網39を設け、前記扱胴6後端部の区画板40にて区画形成した藁排出口41の部分を除いて受網39を張設させると共に、前記扱室37後方に排藁通路42を形成する。
【0011】
また、前記扱室37の下方に選別機構43を設け、揺動選別盤44を配設する。この揺動選別盤44は、前記受網39の略下方に設けた前後の流穀板45・47と、前記藁排出口41の下方から後方にわたって設けた漏下横桟46と、前流穀板45上面側終端部に設けて藁屑及び穀粒を分散させるフィン48と、前記漏下横桟46下方の選別網49とによって構成される。そして、この揺動選別盤44を、偏心軸の回転によって、前記扱胴6の軸線方向(前後方向)に揺動運動させ、藁屑を後方に送出させ、かつ穀粒を下方に落下させる。
【0012】
また、選別網49に向かって選別風を吹き上げる主唐箕50と、前流穀板45後端と後流穀板47前端の間から後流穀板47上面に選別風を送給させる副唐箕51とを、揺動選別盤44の下方に設ける。前記選別網49から落下した穀粒は、一番樋内の螺旋板形一番コンベヤ54と、螺旋板形コンベヤを内蔵した揚穀筒16を介して上端投入口から前記穀粒タンク15に移送される。また、漏下横桟46後側から落下した二番物は、二番樋内の螺旋板形二番コンベヤ57及び還元コンベヤ58を介して、前記揺動選別盤44の前流穀板45上面に還元移送される。
【0013】
前記機筐36左側面に、前記刈取部8からの穀稈を前記扱胴6の軸線方向に沿って移送するフィードチェン5を設ける。また、前記機筐36の後部上面に、前記フィードチェン5の送り終端から排藁を受継いで機筐36後方に移送する排藁チェン14を設け、刈取部8から横倒し姿勢で供給される稈を、各チェン5・14を介して後方の排藁カッタ13に排出させて切断し乍ら放出させるもので、刈取部8から供給される穀稈はフィードチェン5に受け継がれ、フィードチェン5によって移送される穀稈は、扱胴6によって脱穀され、脱穀後の稈即ち排藁は、フィードチェン5の送り終端から排藁チェン14に受け継がれ、前記カッタ13で切断してから放出させるように構成している。
【0014】
また、前記扱室37で脱穀された穀粒は、受網39から下方に落下し、揺動選別盤44の前後流穀板45・47及び選別網49を介して一番樋内に入る。そして、一番樋の穀粒は、一番コンベヤ54及び揚穀筒16を経て穀粒タンク15に投入され、タンク15下面に形成した2つの出口から下方の2袋の籾袋の中に落下させ、各袋に詰め込まれる。多数の空の籾袋を受棒に引掛けて吊下げ、タンク15出口に装着した袋が穀粒で一杯になったとき、次の袋をタンク15出口に装着する袋詰め作業を行う。この作業は、籾受台17に乗った作業者によって行われる。一方、前記受網39から落下しなかった藁屑等の大きい脱穀物は、扱室37後部の再処理口から左側の処理胴7に送出されて再脱穀された後で下方の漏下横桟46上面に落下させる。前記処理胴7は外周にスクリュ羽根を取付けると共に、処理胴7の下方周囲に処理受網62を設け、再処理した穀粒を処理受網62から漏下させる。一方、唐箕50・51からの選別風及び揺動選別盤44の揺動運動によって、重い脱穀物即ち穀粒が横桟46より落下し、大きくて軽い藁屑が横桟46の上面からフィン48を経て機外に排出され、穀粒と藁屑とに選別されるもので、前記横桟46より落下する二番物は、二番樋内に入り、この二番樋内の螺旋二番コンベヤ57を介して、前流穀板45上面に還元移送され、再び選別されるように構成している。
【0015】
また、図6の如く、前記選別機構43前方に選別駆動ケース76を設け、該ケース76に選別駆動軸77を内挿させ、前記エンジン21の出力軸64を選別駆動軸77にベルト78連結させ、選別機構43の各部に選別駆動軸77をベルト79・80・81連結させ、揺動選別盤44を前後方向に揺動させ、唐箕50・51及び各コンベヤ54・57を駆動し、扱胴6下方に落下する脱粒物を穀粒と藁屑に分離し、穀粒を収集するもので、選別機構43の唐箕50・51及び一番コンベヤ54にエンジン21の動力を伝えるベルト79と、一番コンベヤ54を介して二番コンベヤ57に動力を伝えるベルト80と、前記コンベヤ54・57の動力を揺動選別盤44に伝えるベルト81を設け、選別機構43の各部を3本のベルト79・80・81によって駆動させる。
【0016】
また、前記揺動選別盤44の後部上方で四番樋59下面側に横断流形吸引ファン82を設け、二番コンベヤ57に吸引ファン82をベルト80連結させ、前記ファン82に排藁カッタ13をベルト83連結させ、ベルト83を掛け外し操作してカッタ13を必要に応じて取付けたり取外すことができると共に、前記ファン82の動力をフィードチェン5に伝えるもので、前記処理胴7から排出される藁屑及び塵、並びに揺動選別盤44後部上面に移動する藁屑及び塵のうち軽いものを前記ファン82が吸取って機外に放出させる一方、残りの重い藁屑を揺動選別盤44後端から下方の機外に落下させるように構成している。
【0017】
さらに、図8乃至図16に示す如く、前記フィードチェン5をチェンフレーム130に駆動スプロケット131及びローラ132を介して張設させると共に、扱室側板36a及び軸受フレーム111及びチェン駆動ケース112をチェンフレーム130に一体的に固定させ、機筐36の脱穀フレーム133に支点軸134を介してチェンフレーム130後端を連結させ、支点軸134の縦軸芯回りにチェンフレーム130を水平回動させ、フィードチェン5を機外側に向けて横方向に移動させ、脱穀部4左側面を開放して扱室37及び選別機構43上面左側を開放して掃除などを行うように構成している。また、処理胴7左側とファン82右側の間を機内側板136によって区切ると共に、吸引ファン82のファン軸137を、脱穀側板138と仕切板136に回転自在にベアリング139・140軸支させる。そして、フィードチェン5を張設させるスプロケット131と、前記ベルト80によって動力を入力させる入力プーリ141と、ベルト83によって出力させる処理プーリ142とを、前記チェン駆動ケース112に備え、各プーリ141・142を入力軸143を介してチェン駆動ケース112に軸支させると共に、入力軸143にファン駆動軸144をギヤ連結させる。
【0018】
また、前記ファン駆動軸144の三角錘形の軸端に溝145を設け、溝145とピンによってファン駆動軸144に前記ファン軸137を係脱自在に連結させるもので、横方向にフィードチェン5を支点軸134回りに移動させて側部を開放させる脱穀部4を備えるコンバインにおいて、フィードチェン5に動力を伝えるチェン駆動ケース112に、吸引ファン82に動力を伝えるファン駆動軸144を設け、吸引ファン82のファン軸137にファン駆動軸144を係脱自在に連結させ、吸引ファン82を機内に残した状態でフィードチェン5を横移動させて側部を開放し、吸引ファン82を移動させるスペースを不要にし、吸引ファン82の大型化並びに吸引機能の向上などを行う。また、フィードチェン5を設けるチェンフレーム130にチェン駆動ケース112を固定させ、チェン駆動ケース112の後側で脱穀フレーム133に支点軸134を介してチェンフレーム130を横方向に回動自在に設け、扱胴6の後側に設置させる処理胴7を機内側板136と、脱穀フレーム133に設ける脱穀側板138の間にファン軸137を軸架させ、処理胴7を設ける処理室を形成させる機内側板136とファン軸137支持構造の強度を、相互の補強によって向上させ、吸引ファン82の大型化に伴う剛性確保などを行う。
【0019】
さらに、図17乃至図21に示す如く、穀稈を脱穀するフィードチェン5及び扱胴6と、扱胴6から脱穀屑を受取って再処理する処理胴7と、揺動選別盤44を介して穀粒を収集する一番コンベア54と、二番部を取出す二番コンベア57を脱穀部4に備えるコンバインにおいて、二番コンベア57から二番物を受取る還元コンベア58の送出口146側に再処理ロータ147を設ける。そして、二番物に含まれる枝梗粒が多くても、再処理ロータ147による枝梗粒の再処理により、枝梗と穀粒を分離した後で揺動選別盤44に還元させ、選別損失を低減させ、選別性能の向上並びに穀粒収集の効率向上などを行う。
【0020】
また、扱胴5の側方で、かつ処理胴7の前方で、かつ揺動選別盤44の上方に、再処理ロータ147を設置させると共に、処理胴7と略同じ高さに位置させる還元コンベア58の送出口146下方で、かつ揺動選別盤44上面の上方で、かつ右の脱穀側板148の内側と外側に渡って貫通させた状態に、再処理ロータ147を内設させるロータ室149を設ける。そして、扱胴6の側方で、かつ処理胴7の前方で、かつ揺動選別盤44の上方のスペースに再処理ロータ147をコンパクトに設置させると共に、右の脱穀側板148に対して貫通状態にロータ室149を設置して脱穀側板148とロータ室149とを相互に補強し、低コストで高剛性に再処理ロータ147を支持させる。
【0021】
また、左右方向に横架させるロータ軸150をロータ室149に内設させ、複数の脱粒羽根151と送出羽根152をロータ軸150に放射状に固定させ、チェン153及びスプロケット154・155を介して還元コンベア58のオーガ軸156にロータ軸150を連結させると共に、ロータ室149の機外側の上面に送出口146を連通させ、ロータ室149の機内側の側面の下半分に放出口157を開設させ、前記再処理ロータ147を構成するもので、送出口146からロータ室149内部に搬入される二番物の枝梗粒を脱粒羽根151によって脱粒させ、二番処理した二番物を送出羽根152によって放出口157から揺動選別盤44の前流穀板45上面に拡散させ乍ら落下させ、再処理した二番物を再び揺動選別させ、二番物に含まれていた穀粒を一番コンベア54に収集し、二番物に含まれていた藁屑を機体後方から機外に排出させる。
【0022】
さらに、図3、図4、図22に示す如く、引起タイン23及び搬送機構10を備える刈取部8と、フィードチェン5及び扱胴6及び選別機構43を備える脱穀部4を設けるコンバインにおいて、フィードチェン5及び扱胴6の取付け位置を選別機構43に対して高くすると同時に、刈取部8の搬送機構10の対地角度を大きくするように、刈取部8の昇降支点158を高くすることにより、刈取部8とフィードチェン5の相対位置を略一定に維持し乍ら引起タイン23の対地角度(H≒75度)を大きく形成し、従来の構成部品を共用して引起し作用高さを高くし、長い穀稈の刈取りを良好に行わせると共に、フィードチェン5及び扱胴6の取付け位置を選別機構43に対して高くすると同時に、刈取部8の前後長が側面視で短くなるように、刈取部8の昇降支点158を高くするもので、引起タイン23の最下位置を中心に刈取部8を回転させて昇降支点158を高くすることにより、引起し性能を確保し乍ら、かつ刈取部8とフィードチェン5の相対位置を略一定に保ち乍ら、脱穀選別能力の向上並びに機体前後長の短縮などを行い、機体のコンパクト化並びに旋回性能の向上などを図る。
【0023】
なお、扱胴6中心の軸159高さに合せて専用の搬送機構を有する刈取部を搭載する従来技術では、脱穀選別の能力を、左右幅でなく、高さ方向に構成を拡大して向上させる場合、特別な刈取部に取り換える必要があったが、脱穀処理の能力向上を、選別高さを上げることで対処するとき、側面視で、引起タイン23の最下端を回動中心とし、選別高さアップ分に対応した扱胴6の軸159と、相対位置が略同一になるように刈取部8の昇降支点158を回転させて移動させ、引起タイン23などの搬送体の対地角度を従来よりも所定角度Aだけ大きくし、引起タイン23の作用先端位置を改良前の位置に合せて引起し性能を確保する。また、刈取部8とフィードチェン5の穀稈の受継ぎ相対位置を略同一とし、改良前の部品を共用し、かつ性能の確保を図るもので、図22の如く、引起タイン23の対地角度が大きくなることにより、同一部品構成で、引起し作用高さが高くなり、引起し横駆動ケース160の位置が改良前よりも高くなり、長稈適応性が向上し、しかも分草板22が改良前の位置よりも後退して刈取部8の前後幅が短縮され、機体の前後長さが短くなり、コンパクト化及び旋回性能の向上が図れる。
【0024】
さらに、図1,図2、図23、図24に示す如く、前記エンジン21の後部を覆う後面カバー200をエンジン21と穀粒タンク15前面の間の機台3上に固定させ、後面カバー200上面を上方に延出させて前記タンク15上面と略同一高さに形成し、後面カバー200上面内部にエアクリーナ201を固定させると共に、後面カバー200上面に鉄パイプ製の給気管202を立設させ、給気管202上端にプリクリーナ203を固定させるもので、エンジン21に給気ホース204を介してエアクリーナ201を接続させ、プリクリーナ203に外気を取入れて除塵した後、プリクリーナ203の除塵空気を給気管202からエアクリーナ201に送給してさらに除塵し、エアクリーナ201の除塵空気をエンジン21に送給するように構成している。
【0025】
また、エアクリーナ201をエンジン21に連通させる給気ホース204の途中に共鳴共振用の小容積レゾネータ205を設けると共に、後面カバー200上面に大容積レゾネータ206を設け、大容積レゾネータ206に給気管202を固定させて立設させ、エアクリーナ201の入口管207と大容積レゾネータ206をジョイント208によって連結させ、エアクリーナ201とプリクリーナ203の接続途中に大容積レゾネータ206を設け、複数のレゾネータ205・206によって吸気音を低減させ、各クリーナ201・203間のレゾネータ206を大型にして消音効果を図れる。
【0026】
さらに、図1、図2、図25に示す如く、前記運転席20前方のフロントコラム上面に左右サイドクラッチレバー176・177を立設させ、運転席20と刈取部8の間にサイドコラム178を設け、サイドコラム178の前後幅略中間に主変速レバー179を立設させ、主変速レバー179の右側に副変速レバー180を、また左側に刈取部昇降レバー181を立設させると共に、主変速レバー179前方にエンジン21のアクセルレバー182を取付けるもので、主変速レバー179のガイド溝183に、前進と後進の切換え用の中立段部184と、低速前進と高速前進の切換え用の前進段部185を設け、最高出力作業(高速)と標準作業(前進)とを前進段部185によって区別させ、最高出力作業に対する標準作業時の車速を約1割減とし、作業者が体感可能に設定するもので、実作業における収穫ロス発生(脱穀能力が不足)のとき、損失が少ない標準作業の車速で作業を行え、作業者のコンバイン使用状況の改善、並びに作業指導の簡易化(電話での指導など)を行うことができる。
【0027】
さらに、図6に示す如く、前記選別駆動ケース76の機外側面にカウンタプーリ186を設け、前記ケース76の選別駆動軸77に対してプーリ186を仕組(ユニット)にて取外し可能に構成し、性能の異なる脱穀部4に対して前記ケース76を共用して脱穀仕様を変更でき、プーリ186仕組だけを交換してベルト79駆動の回転数を変更できると共に、メンテナンス性及び組立分解作業性を向上させる。
【0028】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、請求項1の如く、横方向にフィードチェン5を支点軸134回りに移動させて側部を開放させる脱穀部4を備えるコンバインにおいて、フィードチェン5に動力を伝えるチェン駆動ケース112に、吸引ファン82に動力を伝えるファン駆動軸144を設け、吸引ファン82のファン軸137にファン駆動軸144を係脱自在に連結させたもので、吸引ファン82を機内に残した状態でフィードチェン5を横移動させて側部を開放でき、吸引ファン82を移動させるスペースを不要にし、吸引ファン82の大型化並びに吸引機能の向上などを行うことができるものである。
【0029】
また、請求項2の如く、フィードチェン5を設けるチェンフレーム130にチェン駆動ケース112を固定させ、チェン駆動ケース112の後側で脱穀フレーム133に支点軸134を介してチェンフレーム130を横方向に回動自在に設け、扱胴6の後側に設置させる処理胴7を機内側板136と、脱穀フレーム133に設ける脱穀側板138の間にファン軸137を軸架させるもので、処理胴7を設ける処理室を形成させる機内側板136とファン軸137支持構造の強度を、相互の補強によって容易に向上させることができ、吸引ファン82の大型化に伴う剛性確保などを容易に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図。
【図2】同平面図。
【図3】刈取部の側面説明図。
【図4】同平面説明図。
【図5】脱穀部の側面説明図。
【図6】同駆動説明図。
【図7】同拡大説明図。
【図8】吸引ファン部の正面図。
【図9】フィードチェン部の側面図。
【図10】同説明図。
【図11】同平面図。
【図12】同拡大図。
【図13】吸引ファン部の背面図。
【図14】同拡大図。
【図15】チェン駆動ケース部の背面図。
【図16】同拡大図。
【図17】脱穀部の既略正面図。
【図18】同平面図。
【図19】再処理ロータ部の平面図。
【図20】同側面図。
【図21】同拡大正面図。
【図22】刈取部の側面既略図。
【図23】エアクリーナ部の側面図。
【図24】同正面図。
【図25】主変速レバー部の平面図。
【符号の説明】
4 脱穀部
5 フィードチェン
6 扱胴
7 処理胴
82 吸引ファン
112 チェン駆動ケース
130 チェンフレーム
133 脱穀フレーム
134 支点軸
136 機内側板
137 ファン軸
138 脱穀側板
144 ファン駆動軸
【発明の属する技術分野】
本発明は穀稈を連続的に刈取って脱穀するコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、横方向にフィードチェンを支点軸回りに移動させて側部を開放させる脱穀部を備える技術がある。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】特開平11−113371号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術は、フィードチェンを設けるチェンフレームに吸引ファンを設けるから、吸引ファンの移動スペースを確保する必要があり、吸引ファンの吸引幅または吸引径を大きくすることが極めて困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
然るに、本発明は、請求項1の如く、横方向にフィードチェンを支点軸回りに移動させて側部を開放させる脱穀部を備えるコンバインにおいて、フィードチェンに動力を伝えるチェン駆動ケースに、吸引ファンに動力を伝えるファン駆動軸を設け、吸引ファンのファン軸にファン駆動軸を係脱自在に連結させたもので、吸引ファンを機内に残した状態でフィードチェンを横移動させて側部を開放し得、吸引ファンを移動させるスペースを不要にし、吸引ファンの大型化並びに吸引機能の向上などを行い得るものである。
【0006】
また、請求項2の如く、フィードチェンを設けるチェンフレームにチェン駆動ケースを固定させ、チェン駆動ケースの後側で脱穀フレームに支点軸を介してチェンフレームを横方向に回動自在に設け、扱胴の後側に設置させる処理胴を機内側板と、脱穀フレームに設ける脱穀側板の間にファン軸を軸架させるもので、処理胴を設ける処理室を形成させる機内側板とファン軸支持構造の強度を、相互の補強によって容易に向上させ得、吸引ファンの大型化に伴う剛性確保などを容易に行い得るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はコンバインの側面図、図2は同平面図であり、図中1は左右一対の走行クローラ2を装設するトラックフレーム、3は前記トラックフレーム1上側に架設する機台、4はフィードチェン5を左側に張架しかつ扱胴6及び処理胴7を内蔵している脱穀部、8は刈刃9及び穀稈搬送機構10などを備える4条刈り用刈取部、11は刈取フレーム12を介して刈取部8を昇降させる油圧昇降シリンダ、13は排藁チェン14終端を臨ませる排藁カッタ、15は脱穀部4からの穀粒を揚穀筒16を介して搬入する穀物タンク、17は前記タンク15の穀粒を機外に搬出する籾受台、18は運転操作部19及び運転席20を備える運転台、21は運転席20下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構成している。
【0008】
さらに、図3及び図4に示す如く、大小5枚の分草板22の間の未刈り穀稈を起立させる引起タイン23を有する4条分の引起ケース24と、引起された穀稈の株元側を掻込む4条分のスターホイル25及び掻込ベルト26と、掻込んだ穀稈株元を切断する刈刃9と、右側2条分の刈取穀稈を左斜め後方に搬送する右下部搬送チェン27及び右上部搬送タイン28と、左側2条分の刈取穀稈を後方の右下部搬送チェン27及び右上部搬送タイン28の送り終端位置近傍に合流させる左下部搬送チェン29及び左上部搬送タイン30と、前記右下部搬送チェン27の送り終端に合流する4条分の刈取穀稈の株元側を受継ぎ搬送する縦搬送チェン31と、前記縦搬送チェン31の送り終端部に設けてフィードチェン5に適正姿勢で刈取穀稈を受継ぎ搬送する補助搬送チェン32を、4条刈り用の前記刈取部8に備え、4条分の刈取穀稈を縦搬送チェン31に受継ぎ合流させた後、フィードチェン5に供給して脱穀処理するように構成している。
【0009】
また、扱深調節支点軸33を有する搬送入力ケース34を介して前記縦搬送チェン31の送り始端部を刈取フレーム12に取付けると共に、搬送入力ケース34の支点軸33を中心に縦搬送チェン31の送り終端部を深扱乃至浅扱位置に揺動させる電動扱深モータ35を刈取フレーム12に設け、扱深モータ35の正逆転制御により、補助搬送チェン32の送り始端部に対し、縦搬送チェン31の送り終端部を接離させ、扱胴6による穀稈扱深さを変更させるように構成している。
【0010】
さらに、図5、及び図6、図7に示す如く、前記機台3上面に四角箱形の機筐36を形成し、機筐36内の前部上方に扱室37を形成し、この扱室37内に、外周面に多数本の扱歯38を備えて時計方向に回転する前記扱胴6を、扱胴6の軸線が走行方向に対して略平行になるように設ける。この扱胴6の下方に受網39を設け、前記扱胴6後端部の区画板40にて区画形成した藁排出口41の部分を除いて受網39を張設させると共に、前記扱室37後方に排藁通路42を形成する。
【0011】
また、前記扱室37の下方に選別機構43を設け、揺動選別盤44を配設する。この揺動選別盤44は、前記受網39の略下方に設けた前後の流穀板45・47と、前記藁排出口41の下方から後方にわたって設けた漏下横桟46と、前流穀板45上面側終端部に設けて藁屑及び穀粒を分散させるフィン48と、前記漏下横桟46下方の選別網49とによって構成される。そして、この揺動選別盤44を、偏心軸の回転によって、前記扱胴6の軸線方向(前後方向)に揺動運動させ、藁屑を後方に送出させ、かつ穀粒を下方に落下させる。
【0012】
また、選別網49に向かって選別風を吹き上げる主唐箕50と、前流穀板45後端と後流穀板47前端の間から後流穀板47上面に選別風を送給させる副唐箕51とを、揺動選別盤44の下方に設ける。前記選別網49から落下した穀粒は、一番樋内の螺旋板形一番コンベヤ54と、螺旋板形コンベヤを内蔵した揚穀筒16を介して上端投入口から前記穀粒タンク15に移送される。また、漏下横桟46後側から落下した二番物は、二番樋内の螺旋板形二番コンベヤ57及び還元コンベヤ58を介して、前記揺動選別盤44の前流穀板45上面に還元移送される。
【0013】
前記機筐36左側面に、前記刈取部8からの穀稈を前記扱胴6の軸線方向に沿って移送するフィードチェン5を設ける。また、前記機筐36の後部上面に、前記フィードチェン5の送り終端から排藁を受継いで機筐36後方に移送する排藁チェン14を設け、刈取部8から横倒し姿勢で供給される稈を、各チェン5・14を介して後方の排藁カッタ13に排出させて切断し乍ら放出させるもので、刈取部8から供給される穀稈はフィードチェン5に受け継がれ、フィードチェン5によって移送される穀稈は、扱胴6によって脱穀され、脱穀後の稈即ち排藁は、フィードチェン5の送り終端から排藁チェン14に受け継がれ、前記カッタ13で切断してから放出させるように構成している。
【0014】
また、前記扱室37で脱穀された穀粒は、受網39から下方に落下し、揺動選別盤44の前後流穀板45・47及び選別網49を介して一番樋内に入る。そして、一番樋の穀粒は、一番コンベヤ54及び揚穀筒16を経て穀粒タンク15に投入され、タンク15下面に形成した2つの出口から下方の2袋の籾袋の中に落下させ、各袋に詰め込まれる。多数の空の籾袋を受棒に引掛けて吊下げ、タンク15出口に装着した袋が穀粒で一杯になったとき、次の袋をタンク15出口に装着する袋詰め作業を行う。この作業は、籾受台17に乗った作業者によって行われる。一方、前記受網39から落下しなかった藁屑等の大きい脱穀物は、扱室37後部の再処理口から左側の処理胴7に送出されて再脱穀された後で下方の漏下横桟46上面に落下させる。前記処理胴7は外周にスクリュ羽根を取付けると共に、処理胴7の下方周囲に処理受網62を設け、再処理した穀粒を処理受網62から漏下させる。一方、唐箕50・51からの選別風及び揺動選別盤44の揺動運動によって、重い脱穀物即ち穀粒が横桟46より落下し、大きくて軽い藁屑が横桟46の上面からフィン48を経て機外に排出され、穀粒と藁屑とに選別されるもので、前記横桟46より落下する二番物は、二番樋内に入り、この二番樋内の螺旋二番コンベヤ57を介して、前流穀板45上面に還元移送され、再び選別されるように構成している。
【0015】
また、図6の如く、前記選別機構43前方に選別駆動ケース76を設け、該ケース76に選別駆動軸77を内挿させ、前記エンジン21の出力軸64を選別駆動軸77にベルト78連結させ、選別機構43の各部に選別駆動軸77をベルト79・80・81連結させ、揺動選別盤44を前後方向に揺動させ、唐箕50・51及び各コンベヤ54・57を駆動し、扱胴6下方に落下する脱粒物を穀粒と藁屑に分離し、穀粒を収集するもので、選別機構43の唐箕50・51及び一番コンベヤ54にエンジン21の動力を伝えるベルト79と、一番コンベヤ54を介して二番コンベヤ57に動力を伝えるベルト80と、前記コンベヤ54・57の動力を揺動選別盤44に伝えるベルト81を設け、選別機構43の各部を3本のベルト79・80・81によって駆動させる。
【0016】
また、前記揺動選別盤44の後部上方で四番樋59下面側に横断流形吸引ファン82を設け、二番コンベヤ57に吸引ファン82をベルト80連結させ、前記ファン82に排藁カッタ13をベルト83連結させ、ベルト83を掛け外し操作してカッタ13を必要に応じて取付けたり取外すことができると共に、前記ファン82の動力をフィードチェン5に伝えるもので、前記処理胴7から排出される藁屑及び塵、並びに揺動選別盤44後部上面に移動する藁屑及び塵のうち軽いものを前記ファン82が吸取って機外に放出させる一方、残りの重い藁屑を揺動選別盤44後端から下方の機外に落下させるように構成している。
【0017】
さらに、図8乃至図16に示す如く、前記フィードチェン5をチェンフレーム130に駆動スプロケット131及びローラ132を介して張設させると共に、扱室側板36a及び軸受フレーム111及びチェン駆動ケース112をチェンフレーム130に一体的に固定させ、機筐36の脱穀フレーム133に支点軸134を介してチェンフレーム130後端を連結させ、支点軸134の縦軸芯回りにチェンフレーム130を水平回動させ、フィードチェン5を機外側に向けて横方向に移動させ、脱穀部4左側面を開放して扱室37及び選別機構43上面左側を開放して掃除などを行うように構成している。また、処理胴7左側とファン82右側の間を機内側板136によって区切ると共に、吸引ファン82のファン軸137を、脱穀側板138と仕切板136に回転自在にベアリング139・140軸支させる。そして、フィードチェン5を張設させるスプロケット131と、前記ベルト80によって動力を入力させる入力プーリ141と、ベルト83によって出力させる処理プーリ142とを、前記チェン駆動ケース112に備え、各プーリ141・142を入力軸143を介してチェン駆動ケース112に軸支させると共に、入力軸143にファン駆動軸144をギヤ連結させる。
【0018】
また、前記ファン駆動軸144の三角錘形の軸端に溝145を設け、溝145とピンによってファン駆動軸144に前記ファン軸137を係脱自在に連結させるもので、横方向にフィードチェン5を支点軸134回りに移動させて側部を開放させる脱穀部4を備えるコンバインにおいて、フィードチェン5に動力を伝えるチェン駆動ケース112に、吸引ファン82に動力を伝えるファン駆動軸144を設け、吸引ファン82のファン軸137にファン駆動軸144を係脱自在に連結させ、吸引ファン82を機内に残した状態でフィードチェン5を横移動させて側部を開放し、吸引ファン82を移動させるスペースを不要にし、吸引ファン82の大型化並びに吸引機能の向上などを行う。また、フィードチェン5を設けるチェンフレーム130にチェン駆動ケース112を固定させ、チェン駆動ケース112の後側で脱穀フレーム133に支点軸134を介してチェンフレーム130を横方向に回動自在に設け、扱胴6の後側に設置させる処理胴7を機内側板136と、脱穀フレーム133に設ける脱穀側板138の間にファン軸137を軸架させ、処理胴7を設ける処理室を形成させる機内側板136とファン軸137支持構造の強度を、相互の補強によって向上させ、吸引ファン82の大型化に伴う剛性確保などを行う。
【0019】
さらに、図17乃至図21に示す如く、穀稈を脱穀するフィードチェン5及び扱胴6と、扱胴6から脱穀屑を受取って再処理する処理胴7と、揺動選別盤44を介して穀粒を収集する一番コンベア54と、二番部を取出す二番コンベア57を脱穀部4に備えるコンバインにおいて、二番コンベア57から二番物を受取る還元コンベア58の送出口146側に再処理ロータ147を設ける。そして、二番物に含まれる枝梗粒が多くても、再処理ロータ147による枝梗粒の再処理により、枝梗と穀粒を分離した後で揺動選別盤44に還元させ、選別損失を低減させ、選別性能の向上並びに穀粒収集の効率向上などを行う。
【0020】
また、扱胴5の側方で、かつ処理胴7の前方で、かつ揺動選別盤44の上方に、再処理ロータ147を設置させると共に、処理胴7と略同じ高さに位置させる還元コンベア58の送出口146下方で、かつ揺動選別盤44上面の上方で、かつ右の脱穀側板148の内側と外側に渡って貫通させた状態に、再処理ロータ147を内設させるロータ室149を設ける。そして、扱胴6の側方で、かつ処理胴7の前方で、かつ揺動選別盤44の上方のスペースに再処理ロータ147をコンパクトに設置させると共に、右の脱穀側板148に対して貫通状態にロータ室149を設置して脱穀側板148とロータ室149とを相互に補強し、低コストで高剛性に再処理ロータ147を支持させる。
【0021】
また、左右方向に横架させるロータ軸150をロータ室149に内設させ、複数の脱粒羽根151と送出羽根152をロータ軸150に放射状に固定させ、チェン153及びスプロケット154・155を介して還元コンベア58のオーガ軸156にロータ軸150を連結させると共に、ロータ室149の機外側の上面に送出口146を連通させ、ロータ室149の機内側の側面の下半分に放出口157を開設させ、前記再処理ロータ147を構成するもので、送出口146からロータ室149内部に搬入される二番物の枝梗粒を脱粒羽根151によって脱粒させ、二番処理した二番物を送出羽根152によって放出口157から揺動選別盤44の前流穀板45上面に拡散させ乍ら落下させ、再処理した二番物を再び揺動選別させ、二番物に含まれていた穀粒を一番コンベア54に収集し、二番物に含まれていた藁屑を機体後方から機外に排出させる。
【0022】
さらに、図3、図4、図22に示す如く、引起タイン23及び搬送機構10を備える刈取部8と、フィードチェン5及び扱胴6及び選別機構43を備える脱穀部4を設けるコンバインにおいて、フィードチェン5及び扱胴6の取付け位置を選別機構43に対して高くすると同時に、刈取部8の搬送機構10の対地角度を大きくするように、刈取部8の昇降支点158を高くすることにより、刈取部8とフィードチェン5の相対位置を略一定に維持し乍ら引起タイン23の対地角度(H≒75度)を大きく形成し、従来の構成部品を共用して引起し作用高さを高くし、長い穀稈の刈取りを良好に行わせると共に、フィードチェン5及び扱胴6の取付け位置を選別機構43に対して高くすると同時に、刈取部8の前後長が側面視で短くなるように、刈取部8の昇降支点158を高くするもので、引起タイン23の最下位置を中心に刈取部8を回転させて昇降支点158を高くすることにより、引起し性能を確保し乍ら、かつ刈取部8とフィードチェン5の相対位置を略一定に保ち乍ら、脱穀選別能力の向上並びに機体前後長の短縮などを行い、機体のコンパクト化並びに旋回性能の向上などを図る。
【0023】
なお、扱胴6中心の軸159高さに合せて専用の搬送機構を有する刈取部を搭載する従来技術では、脱穀選別の能力を、左右幅でなく、高さ方向に構成を拡大して向上させる場合、特別な刈取部に取り換える必要があったが、脱穀処理の能力向上を、選別高さを上げることで対処するとき、側面視で、引起タイン23の最下端を回動中心とし、選別高さアップ分に対応した扱胴6の軸159と、相対位置が略同一になるように刈取部8の昇降支点158を回転させて移動させ、引起タイン23などの搬送体の対地角度を従来よりも所定角度Aだけ大きくし、引起タイン23の作用先端位置を改良前の位置に合せて引起し性能を確保する。また、刈取部8とフィードチェン5の穀稈の受継ぎ相対位置を略同一とし、改良前の部品を共用し、かつ性能の確保を図るもので、図22の如く、引起タイン23の対地角度が大きくなることにより、同一部品構成で、引起し作用高さが高くなり、引起し横駆動ケース160の位置が改良前よりも高くなり、長稈適応性が向上し、しかも分草板22が改良前の位置よりも後退して刈取部8の前後幅が短縮され、機体の前後長さが短くなり、コンパクト化及び旋回性能の向上が図れる。
【0024】
さらに、図1,図2、図23、図24に示す如く、前記エンジン21の後部を覆う後面カバー200をエンジン21と穀粒タンク15前面の間の機台3上に固定させ、後面カバー200上面を上方に延出させて前記タンク15上面と略同一高さに形成し、後面カバー200上面内部にエアクリーナ201を固定させると共に、後面カバー200上面に鉄パイプ製の給気管202を立設させ、給気管202上端にプリクリーナ203を固定させるもので、エンジン21に給気ホース204を介してエアクリーナ201を接続させ、プリクリーナ203に外気を取入れて除塵した後、プリクリーナ203の除塵空気を給気管202からエアクリーナ201に送給してさらに除塵し、エアクリーナ201の除塵空気をエンジン21に送給するように構成している。
【0025】
また、エアクリーナ201をエンジン21に連通させる給気ホース204の途中に共鳴共振用の小容積レゾネータ205を設けると共に、後面カバー200上面に大容積レゾネータ206を設け、大容積レゾネータ206に給気管202を固定させて立設させ、エアクリーナ201の入口管207と大容積レゾネータ206をジョイント208によって連結させ、エアクリーナ201とプリクリーナ203の接続途中に大容積レゾネータ206を設け、複数のレゾネータ205・206によって吸気音を低減させ、各クリーナ201・203間のレゾネータ206を大型にして消音効果を図れる。
【0026】
さらに、図1、図2、図25に示す如く、前記運転席20前方のフロントコラム上面に左右サイドクラッチレバー176・177を立設させ、運転席20と刈取部8の間にサイドコラム178を設け、サイドコラム178の前後幅略中間に主変速レバー179を立設させ、主変速レバー179の右側に副変速レバー180を、また左側に刈取部昇降レバー181を立設させると共に、主変速レバー179前方にエンジン21のアクセルレバー182を取付けるもので、主変速レバー179のガイド溝183に、前進と後進の切換え用の中立段部184と、低速前進と高速前進の切換え用の前進段部185を設け、最高出力作業(高速)と標準作業(前進)とを前進段部185によって区別させ、最高出力作業に対する標準作業時の車速を約1割減とし、作業者が体感可能に設定するもので、実作業における収穫ロス発生(脱穀能力が不足)のとき、損失が少ない標準作業の車速で作業を行え、作業者のコンバイン使用状況の改善、並びに作業指導の簡易化(電話での指導など)を行うことができる。
【0027】
さらに、図6に示す如く、前記選別駆動ケース76の機外側面にカウンタプーリ186を設け、前記ケース76の選別駆動軸77に対してプーリ186を仕組(ユニット)にて取外し可能に構成し、性能の異なる脱穀部4に対して前記ケース76を共用して脱穀仕様を変更でき、プーリ186仕組だけを交換してベルト79駆動の回転数を変更できると共に、メンテナンス性及び組立分解作業性を向上させる。
【0028】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、請求項1の如く、横方向にフィードチェン5を支点軸134回りに移動させて側部を開放させる脱穀部4を備えるコンバインにおいて、フィードチェン5に動力を伝えるチェン駆動ケース112に、吸引ファン82に動力を伝えるファン駆動軸144を設け、吸引ファン82のファン軸137にファン駆動軸144を係脱自在に連結させたもので、吸引ファン82を機内に残した状態でフィードチェン5を横移動させて側部を開放でき、吸引ファン82を移動させるスペースを不要にし、吸引ファン82の大型化並びに吸引機能の向上などを行うことができるものである。
【0029】
また、請求項2の如く、フィードチェン5を設けるチェンフレーム130にチェン駆動ケース112を固定させ、チェン駆動ケース112の後側で脱穀フレーム133に支点軸134を介してチェンフレーム130を横方向に回動自在に設け、扱胴6の後側に設置させる処理胴7を機内側板136と、脱穀フレーム133に設ける脱穀側板138の間にファン軸137を軸架させるもので、処理胴7を設ける処理室を形成させる機内側板136とファン軸137支持構造の強度を、相互の補強によって容易に向上させることができ、吸引ファン82の大型化に伴う剛性確保などを容易に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図。
【図2】同平面図。
【図3】刈取部の側面説明図。
【図4】同平面説明図。
【図5】脱穀部の側面説明図。
【図6】同駆動説明図。
【図7】同拡大説明図。
【図8】吸引ファン部の正面図。
【図9】フィードチェン部の側面図。
【図10】同説明図。
【図11】同平面図。
【図12】同拡大図。
【図13】吸引ファン部の背面図。
【図14】同拡大図。
【図15】チェン駆動ケース部の背面図。
【図16】同拡大図。
【図17】脱穀部の既略正面図。
【図18】同平面図。
【図19】再処理ロータ部の平面図。
【図20】同側面図。
【図21】同拡大正面図。
【図22】刈取部の側面既略図。
【図23】エアクリーナ部の側面図。
【図24】同正面図。
【図25】主変速レバー部の平面図。
【符号の説明】
4 脱穀部
5 フィードチェン
6 扱胴
7 処理胴
82 吸引ファン
112 チェン駆動ケース
130 チェンフレーム
133 脱穀フレーム
134 支点軸
136 機内側板
137 ファン軸
138 脱穀側板
144 ファン駆動軸
Claims (2)
- 横方向にフィードチェンを支点軸回りに移動させて側部を開放させる脱穀部を備えるコンバインにおいて、フィードチェンに動力を伝えるチェン駆動ケースに、吸引ファンに動力を伝えるファン駆動軸を設け、吸引ファンのファン軸にファン駆動軸を係脱自在に連結させたことを特徴とするコンバイン。
- フィードチェンを設けるチェンフレームにチェン駆動ケースを固定させ、チェン駆動ケースの後側で脱穀フレームに支点軸を介してチェンフレームを横方向に回動自在に設け、扱胴の後側に設置させる処理胴を機内側板と、脱穀フレームに設ける脱穀側板の間にファン軸を軸架させることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003071901A JP2004275095A (ja) | 2003-03-17 | 2003-03-17 | コンバイン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003071901A JP2004275095A (ja) | 2003-03-17 | 2003-03-17 | コンバイン |
Publications (1)
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