JP2004274951A - ワイヤハーネスの配索構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤハーネスを構造材に沿って配索するに際し、相手側のワイヤハーネスとの接続部において接続時の高い寸法精度を実現することができるワイヤハーネスの配索構造を提供すること。
【解決手段】複数本の電線1を束ねた幹線1aとこの幹線1aから分岐した支線1bとを有し、前記支線1bにコネクタCが電気的に接続されてなるワイヤハーネスWを構造材に沿って配索するに際し、前記ワイヤハーネスWと同じ分岐形状を備えた紐状のベース体10が前記ワイヤハーネスの幹線1a及び支線1bに沿って配設されると共に、このベース体10を構成するベース幹体10aから分岐したベース支体10bに前記コネクタCが固定される。
【選択図】 図3
【解決手段】複数本の電線1を束ねた幹線1aとこの幹線1aから分岐した支線1bとを有し、前記支線1bにコネクタCが電気的に接続されてなるワイヤハーネスWを構造材に沿って配索するに際し、前記ワイヤハーネスWと同じ分岐形状を備えた紐状のベース体10が前記ワイヤハーネスの幹線1a及び支線1bに沿って配設されると共に、このベース体10を構成するベース幹体10aから分岐したベース支体10bに前記コネクタCが固定される。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤハーネスの配索構造に関し、更に詳しくは、複数本の電線を束ねた分岐状のワイヤハーネスを自動車等の構造材に沿って配索させてなるワイヤハーネスの配索構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車のエンジンルーム内に配索されるワイヤハーネスを構成する電線においては、その電線を熱や埃から保護するとともに周辺部品との接触を防止するために、コルゲートチューブやスパイラルチューブなどの筒状のチューブ材が外装されている。
【0003】
例えば、コルゲートチューブは、耐衝撃性や耐摩耗性に優れたポリプロピレン樹脂等の合成樹脂材料により成形されたもので、薄肉円筒状に形成され、周方向の凹溝と凸条とを交互にチューブ長さ方向に等ピッチで配した蛇腹構造を有した屈曲性に富むもので、内部に電線の束を収容して保護する。このコルゲートチューブには、長手方向に切り込みが設けられたものとそうでないものとがあり、切り込みのあるものはその口開きにより電線の収容が容易であるところから広く使われている。
【0004】
図7は、複数本の電線20を束ねた幹線20aと、この幹線20aの分岐部20cから分岐された支線20bと、この支線20bの先端部分に電気機器や各種センサ等への接続のためのコネクタCとからなるワイヤーハーネスWが示されている。図示されるように3本のコルゲートチューブTがコネクタCと分岐部20cとの間やその他の部分において幹線20aおよび支線20bを保護すべく外装されている。
【0005】
通常、このようなワイヤーハーネスWは、電線20の長さやこれに外装されるコルゲートチューブTの長さを厳密に寸法管理して製作されており、特にコルゲートチューブTの端部から露出した部分の電線長(図中A,B)は、コルゲートチューブTの電線に対する遊動を許容しないように管理されている。
【0006】
しかしながら、ワイヤハーネスの配索作業は主に人手によって行われるため、実際には自動車への配索時などに電線20の結線手順が統一されていないことが原因となり、結線方法によっては電線20がねじれ支線20bの電線長にバラツキが生じ、その結果、寸法精度が低くなるという問題があった。また、コネクタC後端面とチューブT端面との距離Aや20cにおけるチューブT端面同士の距離Bが変わってしまい、その状態でコルゲートチューブTの電線20に対する遊動を許容してしまうという問題もあった。このような、コルゲートチューブTの遊動を許容してしまうと、エンジンやその他の音波振動により、ワイヤーハーネスWが共振し、コネクタC内の端子の接続不良や、最悪の場合は電線切れが起きてしまう。
【0007】
そこで一般的には、図8に示されるように、外装されたコルゲートチューブTの両端部おいては、コルゲートチューブTが振動などの外力に対して遊動するのを規制するため、チューブTの端部から露出した電線20に粘着テープ21を巻いて固定することが行なわれている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−78137号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、図8に示したテープ巻きによるコルゲートチューブTの遊動規制では、粘着テープ21がエンジンルームのように高温多湿で振動の多い環境下では長期(10年)に使用されると剥がれるという問題があり、剥がれたテープ21がベルト等に巻き込まれるおそれがあった。また、このようなテープ巻きの作業は煩雑であるため人手によって行われるため作業効率が悪く、ワイヤハーネス製作の低コスト化が困難であると共に、テープの巻き方によっては固定が弱くなり、その結果コルゲートチューブTの遊動を許容してしまうなど安定した固定状態を得ることが困難であるという問題があった。
【0010】
本発明の解決しようとする課題は、ワイヤハーネスを構造材に沿って配索するに際し、相手側のワイヤハーネスとのコネクタ接続部において寸法精度の高いワイヤハーネスの配索構造を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明に係るワイヤハーネスの配索構造は、複数本の電線を束ねた幹線とこの幹線から分岐した支線とを有し、前記支線にコネクタが電気的に接続されてなるワイヤハーネスを構造材に沿って配索する際に、前記ワイヤハーネスと同じ分岐形状を備えた紐状のベース体が前記ワイヤハーネスの幹線及び支線に沿って配設されると共に、このベース体を構成するベース幹体から分岐したベース支体に前記コネクタが固着されていることを要旨とする。またこのとき、電線がその周面に装着可能な留付具によって前記ベース部と共に留め付けられることが好ましい。また、ベース部を構成するベース支体には、コネクタへの取付けが可能なコネクタ接続が設けられていることが好ましい。
【0012】
このように、コネクタがベース支体に固着されておれば、電線の支線端末に接続された各コネクタの遊動可能な範囲がベース体の長さによって制限される。また、ワイヤハーネス配索時などにおいてワイヤハーネスに過度の張力が負荷されても、その張力に対してベース体が抗し、電線にはその張力が負荷されることはない。また、電線がベース体と共に留付具によって留め付けられておれば、電線の途中部位における遊動がベース体によって規制される。また、ベース支体にコネクタへの取り付けが可能なコネクタ接続部が設けれられておれば、ベース体とコネクタとの固着作業が容易となる。
【0013】
また、ベース体の途中部位に、ワイヤハーネスを構造材の所定位置に取り付けるための取付部材がベース体の外周を覆うように設けられておれば、ワイヤハーネスを構造材の所定位置に固定することができる。またこのとき、取付部材に、構造材の所定位置に抜脱不能に装着されるクランプが設けられておれば、取付部材を構造材に取り付ける作業が容易となる。
【0014】
また、電線及びベース体の外周に外装材が覆設されておれば、この外装材により電線が保護されているので、電線が構造材壁やその他の配線と接触することによって不用意に断線するおそれがない。
【0015】
さらに、この配索構造が自動車のエンジンルーム内で使用されれば、エンジン部分はもとより自動車の組立作業全体における作業性の向上並びに作業時間の短縮化を図られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係るワイヤハーネスの配索構造の一実施の形態を、図1〜図6を参照して詳細に説明する。図1に、本発明の実施の形態で用いるワイヤハーネスWの外観を示している。このワイヤハーネスWは、複数本の電線1を束ねた幹線1aと、この幹線1aから分岐した複数の支線1bと、各支線1bの端末部に電気的に接続されたコネクタCとから構成される。幹線1a及び支線1bの周面の途中部位には、各電線束がばらけないようにテープ2が巻き付けられている。なお、電線を束ねる手段は図示したものに限られない。
【0017】
コネクタCは、電線支線1bと電気的に接続される接続端子3と、この接続端子3を収容する絶縁性の誘電体ハウジング4とから構成される。誘電体ハウジング4の上面には、嵌合係止部4aが突設されており、ベース支体10bの端末部に取り付けられた後述するコネクタアタッチメント11が嵌合される。なお、図示したコネクタCは、いずれも誘電体ハウジング4内に接続端子3を2つずつ配した構成としているが、収容される接続端子数はこれに限られず種々変更可能である。
【0018】
図2に、本実施の形態で用いるベース体10の外観を示している。このベース体10は、可撓性を備えた紐状体であり、上記ワイヤハーネスWを構成する電線1に沿って配設できるように電線と同じ分岐形状を有している。すなわち、このベース体10は、ベース幹体10aとベース幹体10aから分岐した複数の分岐体支線10bとから構成され、それぞれが電線1の幹線1a及び支線1bの遊動を規制する役割を担う。ベース体10を構成する材質は特に限定されないが、例として、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ナイロン、ウレタン、ポリエチレン、シリコンゴム、エポキシ、アクリル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリカーボネート等の樹脂材料が挙げられる。
【0019】
また、各ベース支体10bにはコネクタ接続部11が取り付けられており、このコネクタ接続部11(以下、「コネクタアタッチメント11」という)は、上記コネクタCの嵌合係止部4aに嵌合され、コネクタCをベース体10bに抜脱不要に係止する役割を担う。このコネクタアタッチメント11は、例えば図2に示すように、断面コの字型の蓋部11aと平板状の底部11bとから構成され、底部11bの一端にはコネクタCの嵌合係止部4aに嵌め込まれる係止片11cが形成されたものから構成される。ここで、蓋部11aと底部11bは、図示したように、接着等によって互いを貼り合わせることによりベース支体10bをかしめ、その周面に抜脱不能に固着される。なお、このコネクタアタッチメント11の構造は一例であり、図示したものに限られない。また、コネクタアタッチメント11を構成する材質は、樹脂材料でも金属材料でも構わない。
【0020】
また、ベース幹体10a及びベース支体10bの周面の途中部位には取付部材12が取り付けられている(図3参照)。この取付部材12は、後述するベース体10との組付の完了したワイヤハーネスWを車のエンジンルームなどの構造材に沿って配索させるに際して、後述するクランプ13を介して構造材壁の所定位置に取り付けることによりワイヤハーネスWを係止固定する役割を担う(以下、取付部材12を「クランプアタッチメント12」という)。このクランプアタッチメント12は、例えば図示したように、断面略コの字型の蓋部12aと平板状の底部12bとから構成され、蓋部12aと底部12bとを接着等により貼り合わせることによってベース体10をかしめ、その周面に移動不能に固着される。また、蓋部12aの上面には、後述するクランプ13を取り付けるための突起12cが設けられている。なお、このクランプアタッチメント12の構造は一例であり、図示したものに限られない。またクランプアタッチメント12を構成する材質は、樹脂材料でも金属材料でも構わない。
【0021】
以下に、ワイヤハーネスの組み付け工程について図3〜図6を参照して説明する。まず、ベース体10を、所定のワイヤハーネスの配索形状に合わせて治具上にセットする。このベース体10のベース支体10bの端末には、予めコネクタアタッチメント11が取り付けられている。なお、図3においては、説明の便宜上治具を示していないが、実際には、ベース体10が治具上にセットされている。またこのとき、ベース幹体10a及びベース支体10bの周面の所定位置にクランプアタッチメント12を取り付ける。
【0022】
次に、治具上にセットされたベース体10に、電線支線10bの端末に予めコネクタが接続されたワイヤハーネスWを取り付ける(図3参照)。具体的には、治具にセットされたベース幹体10a及びベース支体10b上に、それぞれ対応する電線1の幹線1a及び支線1bを重ね合わせるようにして配設すると共に、ベース支体10bに取り付けられた複数のコネクタアタッチメント11の係止片11cをそれぞれ対応するコネクタCの嵌合係止部4aに嵌合する。これにより、コネクタアタッチメント11を介して、コネクタCとベース支体10bとが抜脱不能に接続される。図上では、説明の便宜上、ベース体10を上側、ワイヤハーネスWを下側に配置しているが、実際の取付作業では、ベース体10が治具上(下側)にセットされた状態にある。
【0023】
次に、電線1とベース体10の途中部位同士を留付具14を用いて留め付ける(図4参照)。本実施の形態では、留め付け具14としてタイバンドを使用した。このように、タイバンドにより電線1とベース体10の途中部位同士を結びつけることによって電線1の遊動が規制される。なお、留付具14は、タイバンドに限られず、例えば、テープであってこれを巻き付けて固定したものでも良く、樹脂材料で固めたものでも良い。
【0024】
次に、電線1及びベース体10の外周に保護材としてコルゲートチューブTを装着する(図4及び図5参照)。このコルゲートチューブTは、図示したように、蛇腹を備えた中空のチューブから構成され、その軸線を曲げることによって自在に屈曲可能となっている。このコルゲートチューブTには、その長手方向に沿って切り込みTaが全長に亘り形成され、さらに切り込みTaの途中部位には半割状の2つの切欠からなる挿通孔Tbが形成されており、クランプアタッチメント12の突起12cをチューブの外側に突出させる役割を担う。具体的に、コルゲートチューブTを外装するに際しては、切り込みTaを外向きに開いた状態で、コルゲートチューブT内に電線1とベース体10からなる束を挿入し、挿入後切り込みTaを閉じる。このとき、クランプアタッチメント12の係止片12cが挿通孔Tbを介してコルゲートチューブTの外側に突出する(図5参照)。
【0025】
次に、上記のように外装材を取り付けたワイヤハーネスWを自動車のエンジンルーム等の構造材Sに沿って配索する。このワイヤハーネスWの配索に際しては、コルゲートチューブTの外側に突出した突起12cに、例えば図6に示すようなクランプ13を取り付け、このクランプ13を構造材S側に設けられた取付孔Saに嵌め込む。これにより、ワイヤハーネスWの途中部位が構造材Sの所定位置に固定される。また、コネクタCを図示しない相手側のコネクタと接続することにより、このワイヤハーネスWと構造材S側のワイヤハーネスとの電気的導通が図られる。
【0026】
以上のように、本実施の形態に係るワイヤハーネスの配索構造においては、幹線1aと複数の支線1bとからなる分岐形状を有する電線1に沿って紐状のベース体10が配設されると共に、電線支線1bに接続されたコネクタCがベース支体10bに繋ぎ止められているので、ワイヤハーネスWの配索時における電線1の伸縮が規制される。また、電線1とベース体10とが留付具(タイバンド)14により束ねられているので、電線1の途中部位における遊動が規制される。さらに、電線1及びベース体10の外周には外装材(コルゲートチューブT)が外装されているので、ワイヤハーネスWの配索時における電線1の不用意なねじれや伸縮が規制される。このような特徴より、ワイヤハーネスWを構成するコネクタCは常に定位置に配索され、相手側のワイヤハーネスとの接続部において寸法精度の極めて高い配索構造を実現することができる。
【0027】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明に係るワイヤハーネスの配索構造は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。上記実施の形態では、ベース体の形状を断面円状としているが、断面矩形状あるいは板状のものであっても良い。また、コネクタをベース体に固着させる手段としてコネクタアタッチメントを用いたが、接着や溶着により固着させても良い。また、クランプアタッチメントに突起を設けこの突起にクランプを取り付けるようにしているが、クランプが一体に設けられたクランプアタッチメントを用いても良い。また、ワイヤハーネス1を配索させる構造材を自動車のエンジンルームとしているが、これに限られず、種々の構造材への適用が可能である。
【0028】
【発明の効果】
本発明に係るワイヤハーネスの配索構造は、電線の支線に電気的に接続されたコネクタが紐状のベース体のベース支体に固着されていることから、電線の支線端末に接続された各コネクタの遊動可能な範囲がベース体の長さによって制限されコネクタ接続部における寸法精度の向上が図られると共に、ワイヤハーネス配索時などにおいてワイヤハーネスに過度の張力が負荷されてもその張力に対してベース体が抗し電線にはその張力が負荷されることがなくワイヤハーネスの機械的強度の向上が図られるという効果がある。
【0029】
また、電線がベース体と共に留付具によって留め付けられていることにより、電線の途中部位における遊動が規制されるので、ワイヤハーネス配索時における電線のねじれや伸縮が規制され、配索の寸法精度がより高められるという効果がある。また、ベース支体にコネクタへの取り付けが可能なコネクタ接続部が設けられていることにより、ベース体とコネクタとの固着作業が容易となり、ワイヤハーネスの配索作業の効率化が図られるという効果がある。
【0030】
また、ベース幹体及び/又はベース支体の途中部位に、ワイヤハーネスを構造材の所定位置に取り付けるための取付部材がベース幹体及び/又はベース支体の外周を覆うように設けられていることにより、ワイヤハーネスが構造材の所定位置に固定されるので、人手により配索作業がなされても常に一定の配索形状が得られ、コネクタ接続部において電線長が余分に長くなるあるいは短くなるといった不都合が回避され、寸法精度の高い接続状態が得られるという効果がある。また、取付部材に構造材の所定位置に抜脱不能に装着されるクランプが設けられていることにより、取付部材の構造材への取付作業が容易となり、配索作業の効率化が図られるという効果がある。
【0031】
また、電線及びベース体の外周に外装材が覆設されていることにより、電線が構造材壁やその他の配線などと接触することが回避されるので、不用意に断線するおそれがなく安定した配索構造が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤハーネスの配索構造を構成するワイヤハーネスの外観を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るワイヤハーネスの配索構造を構成するベース体の外観を示す斜視図である。
【図3】図2に示したベース体に、図1に示したワイヤハーネスを組み付ける状態を示した斜視図である。
【図4】ワイヤハーネスを構成する電線とベース体の外周にコルゲートチューブを外装する前の状態を示した斜視図である。
【図5】図4に示した電線とベース体の外周にコルゲートチューブを外装した状態を示した斜視図である。
【図6】コルゲートチューブを外装したワイヤハーネスを構造材に組み付ける状態を示した斜視図である。
【図7】従来の、チューブが外装されたワイヤハーネスの概略構成を示した図である。
【図8】従来の、テープ巻きによってチューブ材の遊動を規制する概略構成を示した図である。
【符号の説明】
W ワイヤハーネス
C コネクタ
T コルゲートチューブ
1 電線
1a (電線の)幹線
1b (電線の)支線
10 ベース体
10a ベース幹体
10b ベース支体
11 コネクタアタッチメント
12 クランプアタッチメント
13 クランプ
14 留付具
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤハーネスの配索構造に関し、更に詳しくは、複数本の電線を束ねた分岐状のワイヤハーネスを自動車等の構造材に沿って配索させてなるワイヤハーネスの配索構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車のエンジンルーム内に配索されるワイヤハーネスを構成する電線においては、その電線を熱や埃から保護するとともに周辺部品との接触を防止するために、コルゲートチューブやスパイラルチューブなどの筒状のチューブ材が外装されている。
【0003】
例えば、コルゲートチューブは、耐衝撃性や耐摩耗性に優れたポリプロピレン樹脂等の合成樹脂材料により成形されたもので、薄肉円筒状に形成され、周方向の凹溝と凸条とを交互にチューブ長さ方向に等ピッチで配した蛇腹構造を有した屈曲性に富むもので、内部に電線の束を収容して保護する。このコルゲートチューブには、長手方向に切り込みが設けられたものとそうでないものとがあり、切り込みのあるものはその口開きにより電線の収容が容易であるところから広く使われている。
【0004】
図7は、複数本の電線20を束ねた幹線20aと、この幹線20aの分岐部20cから分岐された支線20bと、この支線20bの先端部分に電気機器や各種センサ等への接続のためのコネクタCとからなるワイヤーハーネスWが示されている。図示されるように3本のコルゲートチューブTがコネクタCと分岐部20cとの間やその他の部分において幹線20aおよび支線20bを保護すべく外装されている。
【0005】
通常、このようなワイヤーハーネスWは、電線20の長さやこれに外装されるコルゲートチューブTの長さを厳密に寸法管理して製作されており、特にコルゲートチューブTの端部から露出した部分の電線長(図中A,B)は、コルゲートチューブTの電線に対する遊動を許容しないように管理されている。
【0006】
しかしながら、ワイヤハーネスの配索作業は主に人手によって行われるため、実際には自動車への配索時などに電線20の結線手順が統一されていないことが原因となり、結線方法によっては電線20がねじれ支線20bの電線長にバラツキが生じ、その結果、寸法精度が低くなるという問題があった。また、コネクタC後端面とチューブT端面との距離Aや20cにおけるチューブT端面同士の距離Bが変わってしまい、その状態でコルゲートチューブTの電線20に対する遊動を許容してしまうという問題もあった。このような、コルゲートチューブTの遊動を許容してしまうと、エンジンやその他の音波振動により、ワイヤーハーネスWが共振し、コネクタC内の端子の接続不良や、最悪の場合は電線切れが起きてしまう。
【0007】
そこで一般的には、図8に示されるように、外装されたコルゲートチューブTの両端部おいては、コルゲートチューブTが振動などの外力に対して遊動するのを規制するため、チューブTの端部から露出した電線20に粘着テープ21を巻いて固定することが行なわれている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−78137号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、図8に示したテープ巻きによるコルゲートチューブTの遊動規制では、粘着テープ21がエンジンルームのように高温多湿で振動の多い環境下では長期(10年)に使用されると剥がれるという問題があり、剥がれたテープ21がベルト等に巻き込まれるおそれがあった。また、このようなテープ巻きの作業は煩雑であるため人手によって行われるため作業効率が悪く、ワイヤハーネス製作の低コスト化が困難であると共に、テープの巻き方によっては固定が弱くなり、その結果コルゲートチューブTの遊動を許容してしまうなど安定した固定状態を得ることが困難であるという問題があった。
【0010】
本発明の解決しようとする課題は、ワイヤハーネスを構造材に沿って配索するに際し、相手側のワイヤハーネスとのコネクタ接続部において寸法精度の高いワイヤハーネスの配索構造を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明に係るワイヤハーネスの配索構造は、複数本の電線を束ねた幹線とこの幹線から分岐した支線とを有し、前記支線にコネクタが電気的に接続されてなるワイヤハーネスを構造材に沿って配索する際に、前記ワイヤハーネスと同じ分岐形状を備えた紐状のベース体が前記ワイヤハーネスの幹線及び支線に沿って配設されると共に、このベース体を構成するベース幹体から分岐したベース支体に前記コネクタが固着されていることを要旨とする。またこのとき、電線がその周面に装着可能な留付具によって前記ベース部と共に留め付けられることが好ましい。また、ベース部を構成するベース支体には、コネクタへの取付けが可能なコネクタ接続が設けられていることが好ましい。
【0012】
このように、コネクタがベース支体に固着されておれば、電線の支線端末に接続された各コネクタの遊動可能な範囲がベース体の長さによって制限される。また、ワイヤハーネス配索時などにおいてワイヤハーネスに過度の張力が負荷されても、その張力に対してベース体が抗し、電線にはその張力が負荷されることはない。また、電線がベース体と共に留付具によって留め付けられておれば、電線の途中部位における遊動がベース体によって規制される。また、ベース支体にコネクタへの取り付けが可能なコネクタ接続部が設けれられておれば、ベース体とコネクタとの固着作業が容易となる。
【0013】
また、ベース体の途中部位に、ワイヤハーネスを構造材の所定位置に取り付けるための取付部材がベース体の外周を覆うように設けられておれば、ワイヤハーネスを構造材の所定位置に固定することができる。またこのとき、取付部材に、構造材の所定位置に抜脱不能に装着されるクランプが設けられておれば、取付部材を構造材に取り付ける作業が容易となる。
【0014】
また、電線及びベース体の外周に外装材が覆設されておれば、この外装材により電線が保護されているので、電線が構造材壁やその他の配線と接触することによって不用意に断線するおそれがない。
【0015】
さらに、この配索構造が自動車のエンジンルーム内で使用されれば、エンジン部分はもとより自動車の組立作業全体における作業性の向上並びに作業時間の短縮化を図られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係るワイヤハーネスの配索構造の一実施の形態を、図1〜図6を参照して詳細に説明する。図1に、本発明の実施の形態で用いるワイヤハーネスWの外観を示している。このワイヤハーネスWは、複数本の電線1を束ねた幹線1aと、この幹線1aから分岐した複数の支線1bと、各支線1bの端末部に電気的に接続されたコネクタCとから構成される。幹線1a及び支線1bの周面の途中部位には、各電線束がばらけないようにテープ2が巻き付けられている。なお、電線を束ねる手段は図示したものに限られない。
【0017】
コネクタCは、電線支線1bと電気的に接続される接続端子3と、この接続端子3を収容する絶縁性の誘電体ハウジング4とから構成される。誘電体ハウジング4の上面には、嵌合係止部4aが突設されており、ベース支体10bの端末部に取り付けられた後述するコネクタアタッチメント11が嵌合される。なお、図示したコネクタCは、いずれも誘電体ハウジング4内に接続端子3を2つずつ配した構成としているが、収容される接続端子数はこれに限られず種々変更可能である。
【0018】
図2に、本実施の形態で用いるベース体10の外観を示している。このベース体10は、可撓性を備えた紐状体であり、上記ワイヤハーネスWを構成する電線1に沿って配設できるように電線と同じ分岐形状を有している。すなわち、このベース体10は、ベース幹体10aとベース幹体10aから分岐した複数の分岐体支線10bとから構成され、それぞれが電線1の幹線1a及び支線1bの遊動を規制する役割を担う。ベース体10を構成する材質は特に限定されないが、例として、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ナイロン、ウレタン、ポリエチレン、シリコンゴム、エポキシ、アクリル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリカーボネート等の樹脂材料が挙げられる。
【0019】
また、各ベース支体10bにはコネクタ接続部11が取り付けられており、このコネクタ接続部11(以下、「コネクタアタッチメント11」という)は、上記コネクタCの嵌合係止部4aに嵌合され、コネクタCをベース体10bに抜脱不要に係止する役割を担う。このコネクタアタッチメント11は、例えば図2に示すように、断面コの字型の蓋部11aと平板状の底部11bとから構成され、底部11bの一端にはコネクタCの嵌合係止部4aに嵌め込まれる係止片11cが形成されたものから構成される。ここで、蓋部11aと底部11bは、図示したように、接着等によって互いを貼り合わせることによりベース支体10bをかしめ、その周面に抜脱不能に固着される。なお、このコネクタアタッチメント11の構造は一例であり、図示したものに限られない。また、コネクタアタッチメント11を構成する材質は、樹脂材料でも金属材料でも構わない。
【0020】
また、ベース幹体10a及びベース支体10bの周面の途中部位には取付部材12が取り付けられている(図3参照)。この取付部材12は、後述するベース体10との組付の完了したワイヤハーネスWを車のエンジンルームなどの構造材に沿って配索させるに際して、後述するクランプ13を介して構造材壁の所定位置に取り付けることによりワイヤハーネスWを係止固定する役割を担う(以下、取付部材12を「クランプアタッチメント12」という)。このクランプアタッチメント12は、例えば図示したように、断面略コの字型の蓋部12aと平板状の底部12bとから構成され、蓋部12aと底部12bとを接着等により貼り合わせることによってベース体10をかしめ、その周面に移動不能に固着される。また、蓋部12aの上面には、後述するクランプ13を取り付けるための突起12cが設けられている。なお、このクランプアタッチメント12の構造は一例であり、図示したものに限られない。またクランプアタッチメント12を構成する材質は、樹脂材料でも金属材料でも構わない。
【0021】
以下に、ワイヤハーネスの組み付け工程について図3〜図6を参照して説明する。まず、ベース体10を、所定のワイヤハーネスの配索形状に合わせて治具上にセットする。このベース体10のベース支体10bの端末には、予めコネクタアタッチメント11が取り付けられている。なお、図3においては、説明の便宜上治具を示していないが、実際には、ベース体10が治具上にセットされている。またこのとき、ベース幹体10a及びベース支体10bの周面の所定位置にクランプアタッチメント12を取り付ける。
【0022】
次に、治具上にセットされたベース体10に、電線支線10bの端末に予めコネクタが接続されたワイヤハーネスWを取り付ける(図3参照)。具体的には、治具にセットされたベース幹体10a及びベース支体10b上に、それぞれ対応する電線1の幹線1a及び支線1bを重ね合わせるようにして配設すると共に、ベース支体10bに取り付けられた複数のコネクタアタッチメント11の係止片11cをそれぞれ対応するコネクタCの嵌合係止部4aに嵌合する。これにより、コネクタアタッチメント11を介して、コネクタCとベース支体10bとが抜脱不能に接続される。図上では、説明の便宜上、ベース体10を上側、ワイヤハーネスWを下側に配置しているが、実際の取付作業では、ベース体10が治具上(下側)にセットされた状態にある。
【0023】
次に、電線1とベース体10の途中部位同士を留付具14を用いて留め付ける(図4参照)。本実施の形態では、留め付け具14としてタイバンドを使用した。このように、タイバンドにより電線1とベース体10の途中部位同士を結びつけることによって電線1の遊動が規制される。なお、留付具14は、タイバンドに限られず、例えば、テープであってこれを巻き付けて固定したものでも良く、樹脂材料で固めたものでも良い。
【0024】
次に、電線1及びベース体10の外周に保護材としてコルゲートチューブTを装着する(図4及び図5参照)。このコルゲートチューブTは、図示したように、蛇腹を備えた中空のチューブから構成され、その軸線を曲げることによって自在に屈曲可能となっている。このコルゲートチューブTには、その長手方向に沿って切り込みTaが全長に亘り形成され、さらに切り込みTaの途中部位には半割状の2つの切欠からなる挿通孔Tbが形成されており、クランプアタッチメント12の突起12cをチューブの外側に突出させる役割を担う。具体的に、コルゲートチューブTを外装するに際しては、切り込みTaを外向きに開いた状態で、コルゲートチューブT内に電線1とベース体10からなる束を挿入し、挿入後切り込みTaを閉じる。このとき、クランプアタッチメント12の係止片12cが挿通孔Tbを介してコルゲートチューブTの外側に突出する(図5参照)。
【0025】
次に、上記のように外装材を取り付けたワイヤハーネスWを自動車のエンジンルーム等の構造材Sに沿って配索する。このワイヤハーネスWの配索に際しては、コルゲートチューブTの外側に突出した突起12cに、例えば図6に示すようなクランプ13を取り付け、このクランプ13を構造材S側に設けられた取付孔Saに嵌め込む。これにより、ワイヤハーネスWの途中部位が構造材Sの所定位置に固定される。また、コネクタCを図示しない相手側のコネクタと接続することにより、このワイヤハーネスWと構造材S側のワイヤハーネスとの電気的導通が図られる。
【0026】
以上のように、本実施の形態に係るワイヤハーネスの配索構造においては、幹線1aと複数の支線1bとからなる分岐形状を有する電線1に沿って紐状のベース体10が配設されると共に、電線支線1bに接続されたコネクタCがベース支体10bに繋ぎ止められているので、ワイヤハーネスWの配索時における電線1の伸縮が規制される。また、電線1とベース体10とが留付具(タイバンド)14により束ねられているので、電線1の途中部位における遊動が規制される。さらに、電線1及びベース体10の外周には外装材(コルゲートチューブT)が外装されているので、ワイヤハーネスWの配索時における電線1の不用意なねじれや伸縮が規制される。このような特徴より、ワイヤハーネスWを構成するコネクタCは常に定位置に配索され、相手側のワイヤハーネスとの接続部において寸法精度の極めて高い配索構造を実現することができる。
【0027】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明に係るワイヤハーネスの配索構造は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。上記実施の形態では、ベース体の形状を断面円状としているが、断面矩形状あるいは板状のものであっても良い。また、コネクタをベース体に固着させる手段としてコネクタアタッチメントを用いたが、接着や溶着により固着させても良い。また、クランプアタッチメントに突起を設けこの突起にクランプを取り付けるようにしているが、クランプが一体に設けられたクランプアタッチメントを用いても良い。また、ワイヤハーネス1を配索させる構造材を自動車のエンジンルームとしているが、これに限られず、種々の構造材への適用が可能である。
【0028】
【発明の効果】
本発明に係るワイヤハーネスの配索構造は、電線の支線に電気的に接続されたコネクタが紐状のベース体のベース支体に固着されていることから、電線の支線端末に接続された各コネクタの遊動可能な範囲がベース体の長さによって制限されコネクタ接続部における寸法精度の向上が図られると共に、ワイヤハーネス配索時などにおいてワイヤハーネスに過度の張力が負荷されてもその張力に対してベース体が抗し電線にはその張力が負荷されることがなくワイヤハーネスの機械的強度の向上が図られるという効果がある。
【0029】
また、電線がベース体と共に留付具によって留め付けられていることにより、電線の途中部位における遊動が規制されるので、ワイヤハーネス配索時における電線のねじれや伸縮が規制され、配索の寸法精度がより高められるという効果がある。また、ベース支体にコネクタへの取り付けが可能なコネクタ接続部が設けられていることにより、ベース体とコネクタとの固着作業が容易となり、ワイヤハーネスの配索作業の効率化が図られるという効果がある。
【0030】
また、ベース幹体及び/又はベース支体の途中部位に、ワイヤハーネスを構造材の所定位置に取り付けるための取付部材がベース幹体及び/又はベース支体の外周を覆うように設けられていることにより、ワイヤハーネスが構造材の所定位置に固定されるので、人手により配索作業がなされても常に一定の配索形状が得られ、コネクタ接続部において電線長が余分に長くなるあるいは短くなるといった不都合が回避され、寸法精度の高い接続状態が得られるという効果がある。また、取付部材に構造材の所定位置に抜脱不能に装着されるクランプが設けられていることにより、取付部材の構造材への取付作業が容易となり、配索作業の効率化が図られるという効果がある。
【0031】
また、電線及びベース体の外周に外装材が覆設されていることにより、電線が構造材壁やその他の配線などと接触することが回避されるので、不用意に断線するおそれがなく安定した配索構造が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤハーネスの配索構造を構成するワイヤハーネスの外観を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るワイヤハーネスの配索構造を構成するベース体の外観を示す斜視図である。
【図3】図2に示したベース体に、図1に示したワイヤハーネスを組み付ける状態を示した斜視図である。
【図4】ワイヤハーネスを構成する電線とベース体の外周にコルゲートチューブを外装する前の状態を示した斜視図である。
【図5】図4に示した電線とベース体の外周にコルゲートチューブを外装した状態を示した斜視図である。
【図6】コルゲートチューブを外装したワイヤハーネスを構造材に組み付ける状態を示した斜視図である。
【図7】従来の、チューブが外装されたワイヤハーネスの概略構成を示した図である。
【図8】従来の、テープ巻きによってチューブ材の遊動を規制する概略構成を示した図である。
【符号の説明】
W ワイヤハーネス
C コネクタ
T コルゲートチューブ
1 電線
1a (電線の)幹線
1b (電線の)支線
10 ベース体
10a ベース幹体
10b ベース支体
11 コネクタアタッチメント
12 クランプアタッチメント
13 クランプ
14 留付具
Claims (7)
- 複数本の電線を束ねた幹線とこの幹線から分岐した支線とを有し、前記支線にコネクタが電気的に接続されてなるワイヤハーネスを構造材に沿って配索するワイヤハーネスの配索構造において、
前記ワイヤハーネスと同じ分岐形状を備えた紐状のベース体が前記ワイヤハーネスの幹線及び支線に沿って配設されると共に、このベース体を構成するベース幹体から分岐したベース支体に前記コネクタが固着されていることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。 - 前記電線は、その周面に装着可能な留付具によって前記ベース部と共に留め付けられることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネスの配索構造。
- 前記ベース支体には、前記コネクタへの取り付けが可能なコネクタ接続部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤハーネスの配索構造。
- 前記ベース幹体及び/又はベース支体の途中部位には、前記ワイヤハーネスを前記構造材の所定位置に取り付けるための取付部材がベース幹体及び/又はベース支体の外周を覆うように設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のワイヤハーネスの配索構造。
- 前記係止具には、前記構造材の所定位置に抜脱不能に装着されるクランプが設けられていることを特徴とする請求項4に記載のワイヤハーネスの配索構造。
- 前記電線及びベース体の外周に外装材を覆設させてなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のワイヤハーネスの配索構造。
- 前記ワイヤハーネスは、自動車のエンジンルーム内の構造材に沿って配索されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のワイヤハーネスの配索構造。
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JP2003065551A JP2004274951A (ja) | 2003-03-11 | 2003-03-11 | ワイヤハーネスの配索構造 |
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JP2017037072A (ja) * | 2015-08-11 | 2017-02-16 | テクトロニクス・インコーポレイテッドTektronix,Inc. | 電気試験プローブ用ケーブル・アセンブリ及びその組み立て方法 |
JP6461295B1 (ja) * | 2017-12-13 | 2019-01-30 | 東日本電信電話株式会社 | 共線用通線器 |
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- 2003-03-11 JP JP2003065551A patent/JP2004274951A/ja active Pending
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