JP2004274377A - 携帯電話装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが意図しないときに装置本体に圧力が加わったり人体が接触したような場合であっても、着信通知の実行、停止、着信通知方法の変更などを適切に実行可能にする。
【解決手段】センサ10により装置本体に付加される圧力を検出したときに検出信号を出力する。センサ出力処理部11は、検出信号の出力時間を計時し、センサ10からの検出信号の出力時間が予め設定してある第1設定時間以上の場合は、ユーザが意図しない圧力付加であると判断して検出信号の出力を停止する。また、検出信号の出力時間が第1設定時間より短い場合は、検出信号の出力を継続する。制御部12は、センサ出力処理部11により検出信号の出力が継続されている場合は着信通知を停止または着信通知の方法を変更する。また、検出信号の出力が停止された場合は元の設定通りに着信通知を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】センサ10により装置本体に付加される圧力を検出したときに検出信号を出力する。センサ出力処理部11は、検出信号の出力時間を計時し、センサ10からの検出信号の出力時間が予め設定してある第1設定時間以上の場合は、ユーザが意図しない圧力付加であると判断して検出信号の出力を停止する。また、検出信号の出力時間が第1設定時間より短い場合は、検出信号の出力を継続する。制御部12は、センサ出力処理部11により検出信号の出力が継続されている場合は着信通知を停止または着信通知の方法を変更する。また、検出信号の出力が停止された場合は元の設定通りに着信通知を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着信を検出したときに着信音や振動等による着信通知を行う携帯電話装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、着信時において着信音やバイブレータの振動などにより着信通知を行い、装置本体に圧力が付加されると、着信通知を停止または変更する機能を備えた携帯電話装置がある。
【0003】
この種の携帯電話装置として、例えば、特開平10−271189号公報(特許文献1)に開示された携帯電話機がある。この携帯電話機では、機器本体に付加される圧力を検出する検出手段と、着信時において検出手段が圧力を検出したときに着信通知を停止もしくは通知方法を変更する制御手段とを設け、ユーザは、着信通知を停止もしくは変更するために、特定のボタン操作や機器本体に圧力を付加し、検出手段はその付加された圧力を検出すると、制御手段は着信通知を停止もしくは変更する。これによって、着信通知を停止または変更することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−271189号公報(第2頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の携帯電話装置においては、例えば、携帯電話装置を鞄の中に入れておくことにより、ユーザが意図しない状態で装置本体に圧力がかかり続けている場合などに、ユーザの意図に反して着信した瞬間に着信通知を停止または変更してしまうおそれがあるという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、ユーザが意図しないときに装置本体に圧力が加わったり人体が接触したような場合であっても、着信通知の実行、停止、着信通知方法の変更などを適切に行うことが可能な携帯電話装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る携帯電話装置は、着信時に着信通知を行う携帯電話装置であって、当該装置本体に対する圧力付加または人体接触を検出して検出信号を出力する検出手段と、前記検出信号の出力時間を計時し、前記検出信号の出力時間が予め設定してある第1設定時間以上となった場合は前記検出信号の出力を停止し、前記検出信号の出力時間が前記第1設定時間より短い場合は前記検出信号の出力を継続する検出信号処理手段と、前記検出信号処理手段により前記検出信号の出力が継続されている場合に、前記着信通知を停止または前記着信通知の方法を変更する制御手段と、を備えたものである。
【0008】
上記構成によれば、予め設定してある第1設定時間以上、装置本体への圧力付加や人体接触があった場合、ユーザが意図しない圧力付加や人体接触であるとみなして、着信通知の停止や着信通知方法の変更などを行わず、着信通知を許可状態にすることが可能である。これにより、ユーザは携帯電話装置から元の設定通りの着信通知を受けることができるため、適切に着信時の応答ができる。検出手段としては、押しボタンによる圧力センサ、圧電効果を利用した圧力センサ、電気容量の変化で圧力を検出する圧力センサ、電気抵抗の変化により人体接触を検出する人体接触センサなどを適用可能である。
【0009】
また、第2の構成として、着信に対して自動応答する留守番応答手段を備え、前記制御手段は、前記検出信号処理手段により前記検出信号の出力が継続されている場合に、前記着信通知の停止または着信通知の方法の変更を行うとともに、前記留守番応答手段を起動するものとする。
【0010】
上記構成によれば、予め設定した第1設定時間未満で装置本体への圧力付加や人体接触があった場合、ユーザからの意図する操作であるとみなして着信通知の停止や着信通知方法の変更を行うとともに、留守番応答機能を起動して留守番電話のメッセージ送信や受信メッセージの記録を行うことができる。また、予め設定してある第1設定時間以上、装置本体への圧力付加や人体接触があった場合は、留守番応答機能を起動せず、着信通知を実行することができる。
【0011】
また、第3の構成として、前記検出信号処理手段により前記検出信号の出力が継続されている場合に、前記着信通知の停止または着信通知の方法の変更を行うとともに前記留守番応答手段を起動するか否かの着信時の処理を選択する着信時処理選択手段を備え、前記制御手段は、前記着信時処理選択手段による選択設定に基づき、前記着信通知の停止または着信通知の方法の変更を行うか、或いは、前記着信通知の停止または前記着信通知の方法の変更とともに前記留守番応答手段の起動を行うものとする。
【0012】
上記構成によれば、着信時処理選択手段により予め留守番応答機能を使用するか否かを選択しておき、予め設定した第1設定時間未満で装置本体への圧力付加や人体接触があった場合、前記着信通知の停止または着信通知の方法の変更とともに、選択的に留守番応答機能を起動して留守番電話のメッセージ送信や受信メッセージの記録を行うことができる。
【0013】
また、第4の構成として、前記検出信号処理手段は、前記検出信号が一旦出力された後に前記検出信号の出力が無い時間の累積時間を計時し、前記検出信号の出力時間が前記第1設定時間より短く、かつ、前記累積時間が予め設定してある第2設定時間以上となった場合は、前記検出信号の出力を停止し、前記累積時間が前記第2設定時間より短い場合は前記検出信号の出力を継続するものとする。
【0014】
上記構成によれば、検出信号が一旦出力された後の検出信号の出力が無い状態の累積時間も考慮して、検出信号の出力継続、停止を行うことができる。例えば、間欠的に検出信号が出力されている状態など、累積時間が第2設定時間以上となった場合においても、ユーザが意図しない圧力付加や人体接触であるとみなして検出信号を停止し、着信通知の停止や着信通知方法の変更などを行わずに着信通知を許可状態にすることが可能である。
【0015】
また、第5の構成として、前記第1設定時間を設定する時間設定手段を備え、前記制御手段は、前記時間設定手段による前記第1設定時間の設定または変更を制御するものとする。
【0016】
或いは、第6の構成として、前記第1設定時間と前記第2設定時間の少なくとも一方を設定する時間設定手段を備え、前記制御手段は、前記時間設定手段による前記第1設定時間と前記第2設定時間の少なくとも一方の設定または変更を制御するものとする。
【0017】
上記構成によれば、検出信号が連続的または間欠的に出力されて所定時間経過した場合に、センサ出力処理手段により検出信号を停止する判断基準となる第1設定時間または第2設定時間を変更することができる。これにより、ユーザが意図しない状態で装置本体への圧力付加や人体接触があった場合に検出信号の出力を停止するまでの時間を、任意に設定して調整することができる。
【0018】
また、第7の構成として、当該装置に関する情報を表示する表示手段を備え、前記制御手段は、少なくとも前記着信通知の停止、前記着信通知の方法の変更のいずれかの動作に関する情報を前記表示手段において表示する表示制御を行うものとする。
【0019】
上記構成によれば、表示手段により、例えば、着信通知を停止または着信通知の方法を変更したこと、留守番応答手段を起動したこと、着信通知の停止または着信通知の方法の変更とともに留守番応答手段を起動したことなど、装置の動作状態の情報を表示し、ユーザに知らせることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【0021】
第1実施形態の携帯電話装置1は、アンテナ2と、送受信部3と、データ変換部4と、スピーカ5と、マイク6と、音声処理部7と、キー操作部8と、バイブレータ9と、センサ10と、センサ出力処理部11と、制御部12と、を有して構成される。
【0022】
送受信部3は、アンテナ2を介して図示しない基地局と所定の周波数帯域による無線信号の送受信を行う。データ変換部4は、送受信部3によって送受信される無線信号の変復調や各種データの判定及び分離等の各種処理を行う。
【0023】
音声処理部7は、データ変換部4によって分離された音声データを復調し、スピーカ5に出力したり、マイク6で取得した音声データを変調し、データ変換部4への送出などを行う。スピーカ5は、音声処理部7から出力される音声信号の再生を行うもので、通話相手の音声を外部に放音したり、着信音を出力する。マイク6は、外部音声を集音して電気信号に変換し、変換した音声信号を音声処理部7に送出する。
【0024】
キー操作部8は、数字キーや文字キーと各種機能キーなどを有して構成され、電話番号や文字などの入力、着信通知設定、留守番機能設定、通話指示設定などの各種操作に用いられる。バイブレータ9は、携帯電話装置1の着信通知方法が振動による通知に設定されているときに、着信音の代わりに振動して筐体の振動によって着信を通知する振動発生手段である。
【0025】
センサ10は、検出手段に相当し、装置本体に付加される圧力を検出する圧力センサにより構成され、装置本体に圧力が加えられたときに検出信号を出力する。センサ出力処理部11は、検出信号処理手段に相当し、センサ10から出力される検出信号が予め設定してある第1設定時間以上継続している場合は、検出信号の出力を停止し、そうでない場合は、検出信号を制御部12へ出力し続けるものである。
【0026】
制御部12は、制御手段に相当し、データ変換部4によって分離された制御データの処理、キー操作部8からの各種指示の入力、送受信部3における送受信の制御、データ変換部4における各種処理の制御、音声処理部7への着信通知音データの送出制御、バイブレータ9における着信通知のための振動制御などの各種制御を行う。また、センサ10及びセンサ出力処理部11からの検出信号の出力結果に基づき、着信通知の許可/不許可、または着信通知方法の変更の制御を行う。
【0027】
次に、上記のように構成された携帯電話装置1について、制御部12を中心とした着信時の動作を図2に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0028】
まず、制御部12は待ち受け状態において着信の検出を行う(ステップS1)。ここでは、初期状態として、着信通知を許可する状態である待ち受け状態を設定する。この待ち受け状態において、図示しない基地局より送信される制御信号をアンテナ2を介して送受信部3により受信する。データ変換部4は、制御信号から制御データを分離し、制御部12において、その分離した制御データに自局への呼び出しを要求するデータが含まれているか否かによって着信の有無を判定する。制御データに自局への呼び出しを要求するデータが含まれている場合、制御部12は着信があったと判断し、その着信を検出する。
【0029】
このとき、センサ10は装置本体に付加される圧力を検知し、検出信号を出力する。センサ出力処理部11は、センサ10からの検出信号の有無及び検出信号の継続時間の長さによって、制御部12への検出信号の出力を停止するか出力し続けるかを決定する。
【0030】
ステップS1において、着信を検出すると、次に制御部12はセンサ出力処理部11からの出力信号の有無により、着信通知が許可されているかどうかを判定する(ステップS2)。ここでは、センサ出力処理部11から検出信号が出力されていない場合、着信通知の許可が継続されると判断し、センサ出力処理部11から検出信号が出力されている場合、着信通知を許可から不許可に変更する指示がなされたものと判断する。
【0031】
ステップS2において、着信通知許可と判定した場合、制御部12の制御に基づき予め設定してある着信通知方法であるスピーカ5からの着信音やバイブレータ9の振動により着信通知を行う(ステップS3)。
【0032】
一方、ステップS2において、着信通知不許可と判定した場合、制御部12は着信通知を停止するか、または着信通知方法を変更する(ステップS7)。ここで、着信通知方法の変更とは、例えば、予め設定していた着信通知方法がスピーカ5を使用した着信音による着信通知であった場合、バイブレータ9を使用した筐体の振動による着信通知に変更したり、着信音の音量を下げたり、ディスプレイのバックライトやLEDの発光などの光による着信通知に変更したりすることである。
【0033】
続いて、制御部12はユーザが通話キーなどを操作するなどして着信に応答したかを判定する(ステップS4)。着信に応答した場合、通話処理に移行する(ステップS5)。通話終了後、制御部12は着信通知を許可する設定とし、着信通知方法の変更を解除して(ステップS6)初期状態の待ち受け状態に戻る。また、ステップS4において着信応答されない場合は、ステップS1に戻る。また、ステップS1において、自局への着信がなかった場合は、ステップS1を繰り返し実行し、自局への呼び出しを待つ。
【0034】
なお、各種処理を行っている間に自局への呼び出しが終了した場合には、全ての動作を終了し、ステップS6と同様に、着信通知を許可する設定とし、着信通知方法の変更を解除して待ち受け状態に戻る。
【0035】
次に、センサ出力処理部11におけるセンサ10の検出信号の出力/停止処理の動作について図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0036】
本実施形態では、ユーザが筐体を握ることなどによって装置本体に圧力が付加されているとき、センサ10がON状態となり、検出信号を出力する。一方、装置本体に圧力が付加されていないとき、センサ10がOFF状態となり、検出信号を出力しなくなる。初期状態は、センサ10がOFF状態で、検出信号が出力されないものとする。また、所定時間以上、センサ10がON状態となって検出信号の出力が継続されている場合は、ユーザが意図しない状態で装置本体に圧力が加わっているものとみなして、センサ出力処理部11により検出信号の出力を停止する。
【0037】
まず、センサ出力処理部11において、センサ10がON状態である時間Tの計時を開始する(ステップS11)。そして、センサ出力処理部11はセンサ10から検出信号が出力されているか、すなわちセンサ10がON状態であるかを判定する(ステップS12)。
【0038】
ステップS12において、センサ10から検出信号が出力されている場合、センサ10がON状態であると判断し、計時開始時からそのセンサ10がON状態である継続時間Tを取得する(ステップS13)。次に、センサ出力処理部11は取得した継続時間Tを予め設定してある第1設定時間T1と比較する。ここでは、T>T1、すなわちセンサ10のON状態の継続時間Tが予め設定してある第1設定時間T1以上か否かを判定する(ステップS14)。
【0039】
ステップS14において、センサ10がON状態の継続時間Tが第1設定時間T1より短い場合、ユーザが意図して装置本体に圧力をかけて、予めキー操作部8の操作によって行った設定に基づき着信通知の停止や着信通知方法の変更の指示を行っているとみなし、検出信号を制御部12へ出力する(ステップS15)。その後、ステップS12に戻る。
【0040】
一方、ステップS14において、センサ10がのON状態の継続時間Tが第1設定時間T1以上の場合、ユーザが意図しない状態で装置本体に圧力が加わっているものとみなし、検出信号の出力を停止する(ステップS16)。その後、ステップS12に戻る。
【0041】
また、ステップS12において、センサ10から検出信号が出力されていない場合、センサ10がOFF状態であると判断し、センサ10がON状態である継続時間Tをリセットし(ステップS17)、ステップS16に進んで検出信号を出力しないようにする。
【0042】
このように、第1実施形態では、予め設定した第1設定時間未満で装置本体に圧力が加わっている場合のみ、ユーザからの意図する押圧操作であると判断して着信通知の停止や着信通知方法の変更を行う。これにより、ユーザの押圧操作に基づいて着信通知態様の変更が可能となる。また、第1設定時間以上装置本体に圧力が加わっている場合は、ユーザが意図しない状態で筐体に圧力がかけられているものと判断して検出信号の出力を停止し、着信通知の停止や着信通知方法の変更などを行わず、着信通知を許可状態にする。これにより、ユーザは携帯電話装置から元の設定通りの着信通知を受けることができるため、適切に着信時の応答ができる。
【0043】
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【0044】
第2実施形態は、センサ10の検出信号の出力によって着信通知の停止や着信通知方法の変更を行う場合に、留守番応答機能を起動する例である。すなわち、第1実施形態における機能に加えて、所定時間以内でセンサ10により圧力が検出されたときに、着信通知の停止または変更を行う動作とともに、留守番応答機能を起動するようにしたものである。
【0045】
第2実施形態の携帯電話装置21は、図1に示す第1実施形態の構成において、留守番応答処理部22を設け、また制御部12の代わりに、機能が若干異なる制御部23を制御手段として設けたものである。なお、図1に示した第1実施形態の携帯電話装置1と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0046】
留守番応答処理部22は、留守番応答手段に相当し、音声処理部7で復調された音声データを記録したり、留守番応答機能が起動されたときに記録した音声データを音声処理部7に送出する処理を行う。制御部23は、第1実施形態の制御部12で行う制御の他に、留守番応答処理部22の留守番応答機能の起動などの各種制御を行う。
【0047】
次に、上記のように構成された携帯電話装置21について、制御部23を中心とした着信時の動作を図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0048】
この図5において、ステップS2において着信通知が許可されていると判断した場合以降の手順、すなわちステップS1〜S6の動作は、図2に示した第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
【0049】
ステップS2において、着信通知不許可と判定した場合、制御部23は着信通知を停止するか、または着信通知方法を変更する(ステップS21)。その後、留守番応答機能を起動し、留守番応答処理部22に予め録音された音声データを留守番応答として音声処理部7へ送出し、データ変換部4で送信用データに変換して、送受信部3およびアンテナ2を介して発信者へ応答メッセージを送信する(ステップS22)。発信者から音声メッセージが送られてきた場合は、送受信部3で受信して音声処理部7により復調された音声データを留守番応答処理部22に記録する。なお、留守番応答処理部22では留守番応答機能の起動のみを行い、応答メッセージの送信や受信メッセージの記録を行う機能自体は、無線通信システム側のサーバ装置などに持たせるようにしてもよい。
【0050】
留守番応答の処理が終了すると、ステップS6に進み、制御部23は着信通知を許可する設定とし、着信通知方法の変更を解除して初期状態の待ち受け状態に戻る。
【0051】
なお、センサ出力処理部11におけるセンサ10の検出信号の出力/停止処理の動作については、図3に示した第1実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0052】
このように、第2実施形態では、予め設定した第1設定時間未満で装置本体に圧力が加わっている場合のみ、ユーザからの意図する押圧操作であると判断して着信通知の停止や着信通知方法の変更を行う。またこのとき、留守番応答処理部22によって留守番応答機能を起動して留守番電話のメッセージ送信や受信メッセージの記録を行うことができる。また、第1設定時間以上装置本体に圧力が加わっている場合は、ユーザが意図しない状態で筐体に圧力がかけられているものと判断して検出信号の出力を停止し、着信通知の停止や着信通知方法の変更などを行わないようにし、さらに留守番応答機能も起動せずに、着信通知を許可状態にする。これにより、ユーザは携帯電話装置から設定通りの着信通知を受けることができるため、適切に着信時の応答ができる。
【0053】
(第3実施形態)
図6は、本発明の第3実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【0054】
第3実施形態は、センサ10の検出信号の出力によって着信通知の停止や着信通知方法の変更を行う場合に、ユーザの設定に基づき留守番応答機能を選択的に実行する例である。すなわち、第2実施形態における機能に加えて、ユーザが予め留守番応答機能を使用するか否かを選択しておき、所定時間以内でセンサ10により圧力が検出されたときに、着信通知の停止または変更を行う動作とともに、ユーザの選択に応じて留守番応答機能をするようにしたものである。
【0055】
第3実施形態の携帯電話装置31は、図4に示す第2実施形態の構成において、着信時処理選択部32を設け、また制御部23の代わりに、機能が若干異なる制御部33を制御手段として設けたものである。なお、図4に示した第2実施形態の携帯電話装置21と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0056】
着信時処理選択部32は、着信時処理選択手段に相当し、センサ10が圧力付加を検知して検出信号が出力され、センサ出力処理部11より検出信号の出力を停止していない場合に、着信通知を停止または変更するか、或いは、着信通知を停止または変更した上で留守番応答処理を行うかを選択する。すなわち、着信通知の停止または変更とともに留守番応答処理を併せて行うか否かを選択する。制御部33は、第2実施形態の制御部23で行う制御の他に、着信時処理選択部32の選択制御と、この着信時処理選択部32の設定に基づく留守番応答処理部22の留守番応答機能の起動などの各種制御を行う。
【0057】
次に、上記のように構成された携帯電話装置31について、制御部33を中心とした着信時の動作を図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0058】
この図7において、ステップS2において着信通知が許可されていると判断した場合以降の手順、すなわちステップS1〜S6の動作は、図2に示した第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
【0059】
ステップS2において、着信通知不許可と判定した場合、制御部33はユーザの操作により着信時処理選択部32において留守番応答機能を使用する設定が選択されているか否かを判定する(ステップS31)。
【0060】
ステップS31において、着信時処理選択部32により留守番応答機能を使用する設定となっている場合、着信通知を停止するか、または着信通知方法を変更する(ステップS21)。その後、留守番応答機能を起動し、留守番応答処理部22に予め録音された音声データを留守番応答として音声処理部7へ送出し、データ変換部4で送信用データに変換して、送受信部3およびアンテナ2を介して発信者へ応答メッセージを送信する(ステップS22)。発信者から音声メッセージが送られてきた場合は、送受信部3で受信して音声処理部7により復調された音声データを留守番応答処理部22に記録する。留守番応答の処理が終了すると、ステップS6に進み、制御部33は着信通知を許可する設定とし、着信通知方法の変更を解除して初期状態の待ち受け状態に戻る。
【0061】
一方、ステップS31において、着信時処理選択部32により留守番応答機能を使用しない設定となっている場合、制御部33は着信通知を停止するか、または着信通知方法を変更する(ステップS7)。その後ステップS6に進み、制御部33は着信通知を許可する設定とし、着信通知方法の変更を解除して初期状態の待ち受け状態に戻る。
【0062】
なお、センサ出力処理部11におけるセンサ10の検出信号の出力/停止処理の動作については、図3に示した第1実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0063】
このように、第3実施形態では、予め設定した第1設定時間未満で装置本体に圧力が加わっている場合のみ、ユーザからの意図する押圧操作であると判断して着信通知の停止や着信通知方法の変更を行う。またこのとき、着信時処理選択部32によって予め留守番応答機能を使用するか否かを選択しておき、選択的に留守番応答機能を起動して留守番電話のメッセージ送信や受信メッセージの記録を行うことができる。また、第1設定時間以上装置本体に圧力が加わっている場合は、ユーザが意図しない状態で筐体に圧力がかけられているものと判断して検出信号の出力を停止し、着信通知の停止や着信通知方法の変更などを行わないようにし、さらに留守番応答機能も起動せずに、着信通知を許可状態にする。これにより、ユーザは携帯電話装置から設定通りの着信通知を受けることができるため、適切に着信時の応答ができる。
【0064】
(第4実施形態)
図8は、本発明の第4実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【0065】
第4実施形態は、上記第1〜第3実施形態において、センサ10の検出信号の出力の継続、停止を行うセンサ出力処理部の動作を変更した例である。この第4実施形態では、センサ10から連続的または間欠的に検出信号が出力されているときに、検出信号の出力されていない時間を累積し、この検出信号の出力されている時間が予め設定してある第1設定時間以内で、かつ、検出信号が出力されていない累積時間が予め設定してある第2設定時間を超えない場合は、着信通知を不許可とし、超える場合は着信通知を許可するようにする。
【0066】
第4実施形態の携帯電話装置41は、第1実施形態〜第3実施形態のいずれかの携帯電話装置において、センサ出力処理部11の代わりに、機能が若干異なるセンサ出力処理部42を検出信号処理手段として設けたものである。なお、図8では図6の第3実施形態に適用した例を示している。
【0067】
センサ出力処理部42は、センサ10から検出信号が出力されている時間を計時するとともに、この検出信号が出力されていない累積時間を計時する。そして、センサ10から検出信号が出力されている時間が予め設定してある第1設定時間以内であり、かつ、検出信号が出力されていない時間の累積時間が予め設定してある第2設定時間を超えない場合は、センサ10から制御部33への検出信号の出力を継続し、超える場合はセンサ10からの検出信号の出力を停止する。
【0068】
次に、上記のように構成された携帯電話装置41について、センサ出力処理部42におけるセンサ10の検出信号の出力/停止処理の動作を図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0069】
まず、センサ出力処理部42において、センサ10がON状態である時間Tの計時を開始し(ステップS11)、センサ10がOFF状態である累積時間T3の計時も開始する(ステップS41)。そして、センサ出力処理部42はセンサ10から検出信号が出力されているか、すなわちセンサ10がON状態であるかを判定する(ステップS12)。
【0070】
ステップS12において、センサ10から検出信号が出力されてON状態であると判断した場合以降の手順、すなわちステップS13〜S16の動作は、図3に示した第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
【0071】
また、ステップS12において、センサ10から検出信号が出力されていない場合、センサ10がOFF状態であると判断し、OFF状態でいる累積時間T3を取得する(ステップS42)。次に、センサ出力処理部42は取得した累積時間T3を予め設定してある第2設定時間T2と比較する。ここでは、T3>T2、すなわちセンサ10がOFF状態でいる累積時間T3が予め設定してある第2設定時間以上か否かを判定する(ステップS43)。
【0072】
ステップS43において、センサ10がOFF状態の累積時間T3が第2設定時間T2より短い場合、ステップS12に戻って処理を継続する。一方、ステップS43において、センサ10がOFF状態の累積時間T3が第2設定時間T2以上の場合、ユーザが意図しない状態で装置本体に圧力が加わったものとみなし、センサ10がON状態である継続時間Tをリセットし(ステップS17)、センサ10がOFF状態である累積時間T3もリセットする(ステップS44)。その後、検出信号の出力を停止し(ステップS16)、ステップS12に戻る。
【0073】
このように、第4実施形態では、センサが一旦ON状態となった後のOFF状態の累積時間も考慮して検出信号の出力継続、停止を行い、累積時間が第2設定時間以上となった場合も検出信号を停止するようにする。これにより、ユーザが意図しない状態で間欠的に装置本体に圧力が加わった場合などにおいても、着信通知を許可状態にすることができ、ユーザは携帯電話装置から設定通りの着信通知を受けることができるため、適切に着信時の応答ができる。
【0074】
(第5実施形態)
図10は、本発明の第5実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【0075】
第5実施形態は、上記第1〜第4実施形態において、センサ出力処理部が検出信号を停止するまでの設定時間を変更可能とした例である。この第5実施形態では、センサ10から連続的または間欠的に検出信号が出力されているときに、設定時間に基づいてセンサ出力処理部により検出信号の出力を停止する場合の第1設定時間及び第2設定時間を任意に変更、設定できるようにする。
【0076】
第5実施形態の携帯電話装置51は、第1実施形態〜第4実施形態のいずれかの携帯電話装置において、時間設定部52を設け、また制御部12(23,33)の代わりに、機能が若干異なる制御部53を制御手段として設けたものである。なお、図10では図1の第1実施形態及び図8の第4実施形態に組み合わせて適用した例を示している。
【0077】
時間設定部52は、時間設定手段に相当し、センサ出力処理部11が検出信号を停止する基準となる第1設定時間及び第2設定時間の設定、変更を行う。制御部53は、第1〜第4実施形態の制御部で行う制御の他に、キー操作部8の操作により時間設定部52の設定値を設定するための制御も行う。
【0078】
この第5実施形態では、キー操作部8の操作に従って、制御部53の制御に基づき時間設定部52における第1設定時間及び第2設定時間の値を設定する。この時間設定部52における設定値は、センサ10から連続的または間欠的に検出信号が出力されている場合に、センサ出力処理部11が検出信号を停止するまでの基準の時間となる。したがって、時間設定部52の設定値を任意に変更することにより、センサ出力処理部11においてユーザが意図しない状態で筐体に圧力がかけられているものと判断して検出信号の出力を停止するまでの時間を変更することができる。
【0079】
このように、第5実施形態では、センサからの検出信号が連続的または間欠的に出力されて所定時間経過した場合に、センサ出力処理部により検出信号を停止する判断基準となる第1設定時間または第2設定時間を、キー操作部8からの入力により変更することができる。これにより、ユーザが意図しない状態で筐体に圧力がかけられているものと判断して検出信号の出力を停止し、着信通知の停止や着信通知方法の変更を解除するまでの時間を、ユーザが任意に設定して調整することができる。
【0080】
(第6実施形態)
図11は、本発明の第6実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【0081】
第6実施形態は、上記第1〜第5実施形態において、着信通知の停止、着信通知方法の変更、留守番応答機能の起動などを表示するようにした例である。
【0082】
第6実施形態の携帯電話装置61は、第1実施形態〜第5実施形態のいずれかの携帯電話装置において、ディスプレイ62を設け、また制御部12(23,33,53)の代わりに、機能が若干異なる制御部63を制御手段として設けたものである。
【0083】
ディスプレイ62は、表示手段に相当し、キー操作部8の操作に従った表示を行ったり、ユーザが装置本体に圧力をかけたときに着信通知の停止または着信通知方法の変更、留守番応答機能の起動などを行った場合にその動作状態を表示する。制御部63は、第1〜第5実施形態の制御部で行う制御の他に、ディスプレイ62において自装置の動作状態や操作内容などの各種情報を表示するための制御も行う。
【0084】
この第6実施形態では、制御部63の制御に基づき、着信通知を停止または着信通知方法を変更したことや、留守番応答機能を起動したことなどの情報をディスプレイ62に文字や図形などで表示する。
【0085】
このように、第5実施形態では、ユーザからの意図する押圧操作によってセンサ10より検出信号が出力され、着信通知を停止または着信通知方法を変更したり、または留守番応答機能を起動した場合に、その旨をディスプレイ62に表示してユーザに知らせることができる。
【0086】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施し得るものである。上述した第1実施形態〜第6実施形態では、センサ10を圧力センサで構成した例について説明したが、電気抵抗の変化により人体接触を検出する人体接触センサなどを用いても同様に実施することが可能である。また、圧力センサとしては、押しボタンによる圧力センサ、圧電効果を利用した圧力センサ、電気容量の変化で圧力を検出する圧力センサなどを用いることができる。
【0087】
上述したように、本実施形態では、ユーザが意図して装置本体に予め設定してある時間以内に圧力をかけている場合は、着信通知の停止や着信通知方法の変更、留守番応答機能の起動などを実行し、ユーザが意図しない状態で予め設定してある時間以上に連続的または間欠的に装置本体に圧力がかかっている場合は、前記着信通知の停止や変更、留守番応答機能の起動を解除することができる。これにより、ユーザが意図しない着信通知動作の変更を防止でき、元の設定通りに着信通知を実行することが可能となる。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ユーザが意図しないときに装置本体に圧力が加わったり人体が接触したような場合であっても、着信通知の実行、停止、着信通知方法の変更などを適切に行うことが可能な携帯電話装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図
【図2】第1実施形態に係る携帯電話装置の着信時の動作を示すフローチャート
【図3】第1実施形態に係るセンサ出力処理部におけるセンサの検出信号の出力/停止処理の動作を示すフローチャート
【図4】本発明の第2実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図
【図5】第2実施形態に係る携帯電話装置の着信時の動作を示すフローチャート
【図6】本発明の第3実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図
【図7】第3実施形態に係る携帯電話装置の着信時の動作を示すフローチャート
【図8】本発明の第4実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図
【図9】第4実施形態に係るセンサ出力処理部におけるセンサの検出信号の出力/停止処理の動作を示すフローチャート
【図10】本発明の第5実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図
【図11】本発明の第6実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1、21、31、41、51、61 携帯電話装置
2 アンテナ
3 送受信部
4 データ変換部
5 スピーカ
6 マイク
7 音声処理部
8 キー操作部
9 バイブレータ
10 センサ
11、42 センサ出力処理部
12、23、33、53、63 制御部
22 留守番応答処理部
32 着信時処理選択部
52 時間設定部
62 ディスプレイ
【発明の属する技術分野】
本発明は、着信を検出したときに着信音や振動等による着信通知を行う携帯電話装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、着信時において着信音やバイブレータの振動などにより着信通知を行い、装置本体に圧力が付加されると、着信通知を停止または変更する機能を備えた携帯電話装置がある。
【0003】
この種の携帯電話装置として、例えば、特開平10−271189号公報(特許文献1)に開示された携帯電話機がある。この携帯電話機では、機器本体に付加される圧力を検出する検出手段と、着信時において検出手段が圧力を検出したときに着信通知を停止もしくは通知方法を変更する制御手段とを設け、ユーザは、着信通知を停止もしくは変更するために、特定のボタン操作や機器本体に圧力を付加し、検出手段はその付加された圧力を検出すると、制御手段は着信通知を停止もしくは変更する。これによって、着信通知を停止または変更することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−271189号公報(第2頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の携帯電話装置においては、例えば、携帯電話装置を鞄の中に入れておくことにより、ユーザが意図しない状態で装置本体に圧力がかかり続けている場合などに、ユーザの意図に反して着信した瞬間に着信通知を停止または変更してしまうおそれがあるという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、ユーザが意図しないときに装置本体に圧力が加わったり人体が接触したような場合であっても、着信通知の実行、停止、着信通知方法の変更などを適切に行うことが可能な携帯電話装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る携帯電話装置は、着信時に着信通知を行う携帯電話装置であって、当該装置本体に対する圧力付加または人体接触を検出して検出信号を出力する検出手段と、前記検出信号の出力時間を計時し、前記検出信号の出力時間が予め設定してある第1設定時間以上となった場合は前記検出信号の出力を停止し、前記検出信号の出力時間が前記第1設定時間より短い場合は前記検出信号の出力を継続する検出信号処理手段と、前記検出信号処理手段により前記検出信号の出力が継続されている場合に、前記着信通知を停止または前記着信通知の方法を変更する制御手段と、を備えたものである。
【0008】
上記構成によれば、予め設定してある第1設定時間以上、装置本体への圧力付加や人体接触があった場合、ユーザが意図しない圧力付加や人体接触であるとみなして、着信通知の停止や着信通知方法の変更などを行わず、着信通知を許可状態にすることが可能である。これにより、ユーザは携帯電話装置から元の設定通りの着信通知を受けることができるため、適切に着信時の応答ができる。検出手段としては、押しボタンによる圧力センサ、圧電効果を利用した圧力センサ、電気容量の変化で圧力を検出する圧力センサ、電気抵抗の変化により人体接触を検出する人体接触センサなどを適用可能である。
【0009】
また、第2の構成として、着信に対して自動応答する留守番応答手段を備え、前記制御手段は、前記検出信号処理手段により前記検出信号の出力が継続されている場合に、前記着信通知の停止または着信通知の方法の変更を行うとともに、前記留守番応答手段を起動するものとする。
【0010】
上記構成によれば、予め設定した第1設定時間未満で装置本体への圧力付加や人体接触があった場合、ユーザからの意図する操作であるとみなして着信通知の停止や着信通知方法の変更を行うとともに、留守番応答機能を起動して留守番電話のメッセージ送信や受信メッセージの記録を行うことができる。また、予め設定してある第1設定時間以上、装置本体への圧力付加や人体接触があった場合は、留守番応答機能を起動せず、着信通知を実行することができる。
【0011】
また、第3の構成として、前記検出信号処理手段により前記検出信号の出力が継続されている場合に、前記着信通知の停止または着信通知の方法の変更を行うとともに前記留守番応答手段を起動するか否かの着信時の処理を選択する着信時処理選択手段を備え、前記制御手段は、前記着信時処理選択手段による選択設定に基づき、前記着信通知の停止または着信通知の方法の変更を行うか、或いは、前記着信通知の停止または前記着信通知の方法の変更とともに前記留守番応答手段の起動を行うものとする。
【0012】
上記構成によれば、着信時処理選択手段により予め留守番応答機能を使用するか否かを選択しておき、予め設定した第1設定時間未満で装置本体への圧力付加や人体接触があった場合、前記着信通知の停止または着信通知の方法の変更とともに、選択的に留守番応答機能を起動して留守番電話のメッセージ送信や受信メッセージの記録を行うことができる。
【0013】
また、第4の構成として、前記検出信号処理手段は、前記検出信号が一旦出力された後に前記検出信号の出力が無い時間の累積時間を計時し、前記検出信号の出力時間が前記第1設定時間より短く、かつ、前記累積時間が予め設定してある第2設定時間以上となった場合は、前記検出信号の出力を停止し、前記累積時間が前記第2設定時間より短い場合は前記検出信号の出力を継続するものとする。
【0014】
上記構成によれば、検出信号が一旦出力された後の検出信号の出力が無い状態の累積時間も考慮して、検出信号の出力継続、停止を行うことができる。例えば、間欠的に検出信号が出力されている状態など、累積時間が第2設定時間以上となった場合においても、ユーザが意図しない圧力付加や人体接触であるとみなして検出信号を停止し、着信通知の停止や着信通知方法の変更などを行わずに着信通知を許可状態にすることが可能である。
【0015】
また、第5の構成として、前記第1設定時間を設定する時間設定手段を備え、前記制御手段は、前記時間設定手段による前記第1設定時間の設定または変更を制御するものとする。
【0016】
或いは、第6の構成として、前記第1設定時間と前記第2設定時間の少なくとも一方を設定する時間設定手段を備え、前記制御手段は、前記時間設定手段による前記第1設定時間と前記第2設定時間の少なくとも一方の設定または変更を制御するものとする。
【0017】
上記構成によれば、検出信号が連続的または間欠的に出力されて所定時間経過した場合に、センサ出力処理手段により検出信号を停止する判断基準となる第1設定時間または第2設定時間を変更することができる。これにより、ユーザが意図しない状態で装置本体への圧力付加や人体接触があった場合に検出信号の出力を停止するまでの時間を、任意に設定して調整することができる。
【0018】
また、第7の構成として、当該装置に関する情報を表示する表示手段を備え、前記制御手段は、少なくとも前記着信通知の停止、前記着信通知の方法の変更のいずれかの動作に関する情報を前記表示手段において表示する表示制御を行うものとする。
【0019】
上記構成によれば、表示手段により、例えば、着信通知を停止または着信通知の方法を変更したこと、留守番応答手段を起動したこと、着信通知の停止または着信通知の方法の変更とともに留守番応答手段を起動したことなど、装置の動作状態の情報を表示し、ユーザに知らせることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【0021】
第1実施形態の携帯電話装置1は、アンテナ2と、送受信部3と、データ変換部4と、スピーカ5と、マイク6と、音声処理部7と、キー操作部8と、バイブレータ9と、センサ10と、センサ出力処理部11と、制御部12と、を有して構成される。
【0022】
送受信部3は、アンテナ2を介して図示しない基地局と所定の周波数帯域による無線信号の送受信を行う。データ変換部4は、送受信部3によって送受信される無線信号の変復調や各種データの判定及び分離等の各種処理を行う。
【0023】
音声処理部7は、データ変換部4によって分離された音声データを復調し、スピーカ5に出力したり、マイク6で取得した音声データを変調し、データ変換部4への送出などを行う。スピーカ5は、音声処理部7から出力される音声信号の再生を行うもので、通話相手の音声を外部に放音したり、着信音を出力する。マイク6は、外部音声を集音して電気信号に変換し、変換した音声信号を音声処理部7に送出する。
【0024】
キー操作部8は、数字キーや文字キーと各種機能キーなどを有して構成され、電話番号や文字などの入力、着信通知設定、留守番機能設定、通話指示設定などの各種操作に用いられる。バイブレータ9は、携帯電話装置1の着信通知方法が振動による通知に設定されているときに、着信音の代わりに振動して筐体の振動によって着信を通知する振動発生手段である。
【0025】
センサ10は、検出手段に相当し、装置本体に付加される圧力を検出する圧力センサにより構成され、装置本体に圧力が加えられたときに検出信号を出力する。センサ出力処理部11は、検出信号処理手段に相当し、センサ10から出力される検出信号が予め設定してある第1設定時間以上継続している場合は、検出信号の出力を停止し、そうでない場合は、検出信号を制御部12へ出力し続けるものである。
【0026】
制御部12は、制御手段に相当し、データ変換部4によって分離された制御データの処理、キー操作部8からの各種指示の入力、送受信部3における送受信の制御、データ変換部4における各種処理の制御、音声処理部7への着信通知音データの送出制御、バイブレータ9における着信通知のための振動制御などの各種制御を行う。また、センサ10及びセンサ出力処理部11からの検出信号の出力結果に基づき、着信通知の許可/不許可、または着信通知方法の変更の制御を行う。
【0027】
次に、上記のように構成された携帯電話装置1について、制御部12を中心とした着信時の動作を図2に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0028】
まず、制御部12は待ち受け状態において着信の検出を行う(ステップS1)。ここでは、初期状態として、着信通知を許可する状態である待ち受け状態を設定する。この待ち受け状態において、図示しない基地局より送信される制御信号をアンテナ2を介して送受信部3により受信する。データ変換部4は、制御信号から制御データを分離し、制御部12において、その分離した制御データに自局への呼び出しを要求するデータが含まれているか否かによって着信の有無を判定する。制御データに自局への呼び出しを要求するデータが含まれている場合、制御部12は着信があったと判断し、その着信を検出する。
【0029】
このとき、センサ10は装置本体に付加される圧力を検知し、検出信号を出力する。センサ出力処理部11は、センサ10からの検出信号の有無及び検出信号の継続時間の長さによって、制御部12への検出信号の出力を停止するか出力し続けるかを決定する。
【0030】
ステップS1において、着信を検出すると、次に制御部12はセンサ出力処理部11からの出力信号の有無により、着信通知が許可されているかどうかを判定する(ステップS2)。ここでは、センサ出力処理部11から検出信号が出力されていない場合、着信通知の許可が継続されると判断し、センサ出力処理部11から検出信号が出力されている場合、着信通知を許可から不許可に変更する指示がなされたものと判断する。
【0031】
ステップS2において、着信通知許可と判定した場合、制御部12の制御に基づき予め設定してある着信通知方法であるスピーカ5からの着信音やバイブレータ9の振動により着信通知を行う(ステップS3)。
【0032】
一方、ステップS2において、着信通知不許可と判定した場合、制御部12は着信通知を停止するか、または着信通知方法を変更する(ステップS7)。ここで、着信通知方法の変更とは、例えば、予め設定していた着信通知方法がスピーカ5を使用した着信音による着信通知であった場合、バイブレータ9を使用した筐体の振動による着信通知に変更したり、着信音の音量を下げたり、ディスプレイのバックライトやLEDの発光などの光による着信通知に変更したりすることである。
【0033】
続いて、制御部12はユーザが通話キーなどを操作するなどして着信に応答したかを判定する(ステップS4)。着信に応答した場合、通話処理に移行する(ステップS5)。通話終了後、制御部12は着信通知を許可する設定とし、着信通知方法の変更を解除して(ステップS6)初期状態の待ち受け状態に戻る。また、ステップS4において着信応答されない場合は、ステップS1に戻る。また、ステップS1において、自局への着信がなかった場合は、ステップS1を繰り返し実行し、自局への呼び出しを待つ。
【0034】
なお、各種処理を行っている間に自局への呼び出しが終了した場合には、全ての動作を終了し、ステップS6と同様に、着信通知を許可する設定とし、着信通知方法の変更を解除して待ち受け状態に戻る。
【0035】
次に、センサ出力処理部11におけるセンサ10の検出信号の出力/停止処理の動作について図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0036】
本実施形態では、ユーザが筐体を握ることなどによって装置本体に圧力が付加されているとき、センサ10がON状態となり、検出信号を出力する。一方、装置本体に圧力が付加されていないとき、センサ10がOFF状態となり、検出信号を出力しなくなる。初期状態は、センサ10がOFF状態で、検出信号が出力されないものとする。また、所定時間以上、センサ10がON状態となって検出信号の出力が継続されている場合は、ユーザが意図しない状態で装置本体に圧力が加わっているものとみなして、センサ出力処理部11により検出信号の出力を停止する。
【0037】
まず、センサ出力処理部11において、センサ10がON状態である時間Tの計時を開始する(ステップS11)。そして、センサ出力処理部11はセンサ10から検出信号が出力されているか、すなわちセンサ10がON状態であるかを判定する(ステップS12)。
【0038】
ステップS12において、センサ10から検出信号が出力されている場合、センサ10がON状態であると判断し、計時開始時からそのセンサ10がON状態である継続時間Tを取得する(ステップS13)。次に、センサ出力処理部11は取得した継続時間Tを予め設定してある第1設定時間T1と比較する。ここでは、T>T1、すなわちセンサ10のON状態の継続時間Tが予め設定してある第1設定時間T1以上か否かを判定する(ステップS14)。
【0039】
ステップS14において、センサ10がON状態の継続時間Tが第1設定時間T1より短い場合、ユーザが意図して装置本体に圧力をかけて、予めキー操作部8の操作によって行った設定に基づき着信通知の停止や着信通知方法の変更の指示を行っているとみなし、検出信号を制御部12へ出力する(ステップS15)。その後、ステップS12に戻る。
【0040】
一方、ステップS14において、センサ10がのON状態の継続時間Tが第1設定時間T1以上の場合、ユーザが意図しない状態で装置本体に圧力が加わっているものとみなし、検出信号の出力を停止する(ステップS16)。その後、ステップS12に戻る。
【0041】
また、ステップS12において、センサ10から検出信号が出力されていない場合、センサ10がOFF状態であると判断し、センサ10がON状態である継続時間Tをリセットし(ステップS17)、ステップS16に進んで検出信号を出力しないようにする。
【0042】
このように、第1実施形態では、予め設定した第1設定時間未満で装置本体に圧力が加わっている場合のみ、ユーザからの意図する押圧操作であると判断して着信通知の停止や着信通知方法の変更を行う。これにより、ユーザの押圧操作に基づいて着信通知態様の変更が可能となる。また、第1設定時間以上装置本体に圧力が加わっている場合は、ユーザが意図しない状態で筐体に圧力がかけられているものと判断して検出信号の出力を停止し、着信通知の停止や着信通知方法の変更などを行わず、着信通知を許可状態にする。これにより、ユーザは携帯電話装置から元の設定通りの着信通知を受けることができるため、適切に着信時の応答ができる。
【0043】
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【0044】
第2実施形態は、センサ10の検出信号の出力によって着信通知の停止や着信通知方法の変更を行う場合に、留守番応答機能を起動する例である。すなわち、第1実施形態における機能に加えて、所定時間以内でセンサ10により圧力が検出されたときに、着信通知の停止または変更を行う動作とともに、留守番応答機能を起動するようにしたものである。
【0045】
第2実施形態の携帯電話装置21は、図1に示す第1実施形態の構成において、留守番応答処理部22を設け、また制御部12の代わりに、機能が若干異なる制御部23を制御手段として設けたものである。なお、図1に示した第1実施形態の携帯電話装置1と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0046】
留守番応答処理部22は、留守番応答手段に相当し、音声処理部7で復調された音声データを記録したり、留守番応答機能が起動されたときに記録した音声データを音声処理部7に送出する処理を行う。制御部23は、第1実施形態の制御部12で行う制御の他に、留守番応答処理部22の留守番応答機能の起動などの各種制御を行う。
【0047】
次に、上記のように構成された携帯電話装置21について、制御部23を中心とした着信時の動作を図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0048】
この図5において、ステップS2において着信通知が許可されていると判断した場合以降の手順、すなわちステップS1〜S6の動作は、図2に示した第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
【0049】
ステップS2において、着信通知不許可と判定した場合、制御部23は着信通知を停止するか、または着信通知方法を変更する(ステップS21)。その後、留守番応答機能を起動し、留守番応答処理部22に予め録音された音声データを留守番応答として音声処理部7へ送出し、データ変換部4で送信用データに変換して、送受信部3およびアンテナ2を介して発信者へ応答メッセージを送信する(ステップS22)。発信者から音声メッセージが送られてきた場合は、送受信部3で受信して音声処理部7により復調された音声データを留守番応答処理部22に記録する。なお、留守番応答処理部22では留守番応答機能の起動のみを行い、応答メッセージの送信や受信メッセージの記録を行う機能自体は、無線通信システム側のサーバ装置などに持たせるようにしてもよい。
【0050】
留守番応答の処理が終了すると、ステップS6に進み、制御部23は着信通知を許可する設定とし、着信通知方法の変更を解除して初期状態の待ち受け状態に戻る。
【0051】
なお、センサ出力処理部11におけるセンサ10の検出信号の出力/停止処理の動作については、図3に示した第1実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0052】
このように、第2実施形態では、予め設定した第1設定時間未満で装置本体に圧力が加わっている場合のみ、ユーザからの意図する押圧操作であると判断して着信通知の停止や着信通知方法の変更を行う。またこのとき、留守番応答処理部22によって留守番応答機能を起動して留守番電話のメッセージ送信や受信メッセージの記録を行うことができる。また、第1設定時間以上装置本体に圧力が加わっている場合は、ユーザが意図しない状態で筐体に圧力がかけられているものと判断して検出信号の出力を停止し、着信通知の停止や着信通知方法の変更などを行わないようにし、さらに留守番応答機能も起動せずに、着信通知を許可状態にする。これにより、ユーザは携帯電話装置から設定通りの着信通知を受けることができるため、適切に着信時の応答ができる。
【0053】
(第3実施形態)
図6は、本発明の第3実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【0054】
第3実施形態は、センサ10の検出信号の出力によって着信通知の停止や着信通知方法の変更を行う場合に、ユーザの設定に基づき留守番応答機能を選択的に実行する例である。すなわち、第2実施形態における機能に加えて、ユーザが予め留守番応答機能を使用するか否かを選択しておき、所定時間以内でセンサ10により圧力が検出されたときに、着信通知の停止または変更を行う動作とともに、ユーザの選択に応じて留守番応答機能をするようにしたものである。
【0055】
第3実施形態の携帯電話装置31は、図4に示す第2実施形態の構成において、着信時処理選択部32を設け、また制御部23の代わりに、機能が若干異なる制御部33を制御手段として設けたものである。なお、図4に示した第2実施形態の携帯電話装置21と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0056】
着信時処理選択部32は、着信時処理選択手段に相当し、センサ10が圧力付加を検知して検出信号が出力され、センサ出力処理部11より検出信号の出力を停止していない場合に、着信通知を停止または変更するか、或いは、着信通知を停止または変更した上で留守番応答処理を行うかを選択する。すなわち、着信通知の停止または変更とともに留守番応答処理を併せて行うか否かを選択する。制御部33は、第2実施形態の制御部23で行う制御の他に、着信時処理選択部32の選択制御と、この着信時処理選択部32の設定に基づく留守番応答処理部22の留守番応答機能の起動などの各種制御を行う。
【0057】
次に、上記のように構成された携帯電話装置31について、制御部33を中心とした着信時の動作を図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0058】
この図7において、ステップS2において着信通知が許可されていると判断した場合以降の手順、すなわちステップS1〜S6の動作は、図2に示した第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
【0059】
ステップS2において、着信通知不許可と判定した場合、制御部33はユーザの操作により着信時処理選択部32において留守番応答機能を使用する設定が選択されているか否かを判定する(ステップS31)。
【0060】
ステップS31において、着信時処理選択部32により留守番応答機能を使用する設定となっている場合、着信通知を停止するか、または着信通知方法を変更する(ステップS21)。その後、留守番応答機能を起動し、留守番応答処理部22に予め録音された音声データを留守番応答として音声処理部7へ送出し、データ変換部4で送信用データに変換して、送受信部3およびアンテナ2を介して発信者へ応答メッセージを送信する(ステップS22)。発信者から音声メッセージが送られてきた場合は、送受信部3で受信して音声処理部7により復調された音声データを留守番応答処理部22に記録する。留守番応答の処理が終了すると、ステップS6に進み、制御部33は着信通知を許可する設定とし、着信通知方法の変更を解除して初期状態の待ち受け状態に戻る。
【0061】
一方、ステップS31において、着信時処理選択部32により留守番応答機能を使用しない設定となっている場合、制御部33は着信通知を停止するか、または着信通知方法を変更する(ステップS7)。その後ステップS6に進み、制御部33は着信通知を許可する設定とし、着信通知方法の変更を解除して初期状態の待ち受け状態に戻る。
【0062】
なお、センサ出力処理部11におけるセンサ10の検出信号の出力/停止処理の動作については、図3に示した第1実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0063】
このように、第3実施形態では、予め設定した第1設定時間未満で装置本体に圧力が加わっている場合のみ、ユーザからの意図する押圧操作であると判断して着信通知の停止や着信通知方法の変更を行う。またこのとき、着信時処理選択部32によって予め留守番応答機能を使用するか否かを選択しておき、選択的に留守番応答機能を起動して留守番電話のメッセージ送信や受信メッセージの記録を行うことができる。また、第1設定時間以上装置本体に圧力が加わっている場合は、ユーザが意図しない状態で筐体に圧力がかけられているものと判断して検出信号の出力を停止し、着信通知の停止や着信通知方法の変更などを行わないようにし、さらに留守番応答機能も起動せずに、着信通知を許可状態にする。これにより、ユーザは携帯電話装置から設定通りの着信通知を受けることができるため、適切に着信時の応答ができる。
【0064】
(第4実施形態)
図8は、本発明の第4実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【0065】
第4実施形態は、上記第1〜第3実施形態において、センサ10の検出信号の出力の継続、停止を行うセンサ出力処理部の動作を変更した例である。この第4実施形態では、センサ10から連続的または間欠的に検出信号が出力されているときに、検出信号の出力されていない時間を累積し、この検出信号の出力されている時間が予め設定してある第1設定時間以内で、かつ、検出信号が出力されていない累積時間が予め設定してある第2設定時間を超えない場合は、着信通知を不許可とし、超える場合は着信通知を許可するようにする。
【0066】
第4実施形態の携帯電話装置41は、第1実施形態〜第3実施形態のいずれかの携帯電話装置において、センサ出力処理部11の代わりに、機能が若干異なるセンサ出力処理部42を検出信号処理手段として設けたものである。なお、図8では図6の第3実施形態に適用した例を示している。
【0067】
センサ出力処理部42は、センサ10から検出信号が出力されている時間を計時するとともに、この検出信号が出力されていない累積時間を計時する。そして、センサ10から検出信号が出力されている時間が予め設定してある第1設定時間以内であり、かつ、検出信号が出力されていない時間の累積時間が予め設定してある第2設定時間を超えない場合は、センサ10から制御部33への検出信号の出力を継続し、超える場合はセンサ10からの検出信号の出力を停止する。
【0068】
次に、上記のように構成された携帯電話装置41について、センサ出力処理部42におけるセンサ10の検出信号の出力/停止処理の動作を図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0069】
まず、センサ出力処理部42において、センサ10がON状態である時間Tの計時を開始し(ステップS11)、センサ10がOFF状態である累積時間T3の計時も開始する(ステップS41)。そして、センサ出力処理部42はセンサ10から検出信号が出力されているか、すなわちセンサ10がON状態であるかを判定する(ステップS12)。
【0070】
ステップS12において、センサ10から検出信号が出力されてON状態であると判断した場合以降の手順、すなわちステップS13〜S16の動作は、図3に示した第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
【0071】
また、ステップS12において、センサ10から検出信号が出力されていない場合、センサ10がOFF状態であると判断し、OFF状態でいる累積時間T3を取得する(ステップS42)。次に、センサ出力処理部42は取得した累積時間T3を予め設定してある第2設定時間T2と比較する。ここでは、T3>T2、すなわちセンサ10がOFF状態でいる累積時間T3が予め設定してある第2設定時間以上か否かを判定する(ステップS43)。
【0072】
ステップS43において、センサ10がOFF状態の累積時間T3が第2設定時間T2より短い場合、ステップS12に戻って処理を継続する。一方、ステップS43において、センサ10がOFF状態の累積時間T3が第2設定時間T2以上の場合、ユーザが意図しない状態で装置本体に圧力が加わったものとみなし、センサ10がON状態である継続時間Tをリセットし(ステップS17)、センサ10がOFF状態である累積時間T3もリセットする(ステップS44)。その後、検出信号の出力を停止し(ステップS16)、ステップS12に戻る。
【0073】
このように、第4実施形態では、センサが一旦ON状態となった後のOFF状態の累積時間も考慮して検出信号の出力継続、停止を行い、累積時間が第2設定時間以上となった場合も検出信号を停止するようにする。これにより、ユーザが意図しない状態で間欠的に装置本体に圧力が加わった場合などにおいても、着信通知を許可状態にすることができ、ユーザは携帯電話装置から設定通りの着信通知を受けることができるため、適切に着信時の応答ができる。
【0074】
(第5実施形態)
図10は、本発明の第5実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【0075】
第5実施形態は、上記第1〜第4実施形態において、センサ出力処理部が検出信号を停止するまでの設定時間を変更可能とした例である。この第5実施形態では、センサ10から連続的または間欠的に検出信号が出力されているときに、設定時間に基づいてセンサ出力処理部により検出信号の出力を停止する場合の第1設定時間及び第2設定時間を任意に変更、設定できるようにする。
【0076】
第5実施形態の携帯電話装置51は、第1実施形態〜第4実施形態のいずれかの携帯電話装置において、時間設定部52を設け、また制御部12(23,33)の代わりに、機能が若干異なる制御部53を制御手段として設けたものである。なお、図10では図1の第1実施形態及び図8の第4実施形態に組み合わせて適用した例を示している。
【0077】
時間設定部52は、時間設定手段に相当し、センサ出力処理部11が検出信号を停止する基準となる第1設定時間及び第2設定時間の設定、変更を行う。制御部53は、第1〜第4実施形態の制御部で行う制御の他に、キー操作部8の操作により時間設定部52の設定値を設定するための制御も行う。
【0078】
この第5実施形態では、キー操作部8の操作に従って、制御部53の制御に基づき時間設定部52における第1設定時間及び第2設定時間の値を設定する。この時間設定部52における設定値は、センサ10から連続的または間欠的に検出信号が出力されている場合に、センサ出力処理部11が検出信号を停止するまでの基準の時間となる。したがって、時間設定部52の設定値を任意に変更することにより、センサ出力処理部11においてユーザが意図しない状態で筐体に圧力がかけられているものと判断して検出信号の出力を停止するまでの時間を変更することができる。
【0079】
このように、第5実施形態では、センサからの検出信号が連続的または間欠的に出力されて所定時間経過した場合に、センサ出力処理部により検出信号を停止する判断基準となる第1設定時間または第2設定時間を、キー操作部8からの入力により変更することができる。これにより、ユーザが意図しない状態で筐体に圧力がかけられているものと判断して検出信号の出力を停止し、着信通知の停止や着信通知方法の変更を解除するまでの時間を、ユーザが任意に設定して調整することができる。
【0080】
(第6実施形態)
図11は、本発明の第6実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【0081】
第6実施形態は、上記第1〜第5実施形態において、着信通知の停止、着信通知方法の変更、留守番応答機能の起動などを表示するようにした例である。
【0082】
第6実施形態の携帯電話装置61は、第1実施形態〜第5実施形態のいずれかの携帯電話装置において、ディスプレイ62を設け、また制御部12(23,33,53)の代わりに、機能が若干異なる制御部63を制御手段として設けたものである。
【0083】
ディスプレイ62は、表示手段に相当し、キー操作部8の操作に従った表示を行ったり、ユーザが装置本体に圧力をかけたときに着信通知の停止または着信通知方法の変更、留守番応答機能の起動などを行った場合にその動作状態を表示する。制御部63は、第1〜第5実施形態の制御部で行う制御の他に、ディスプレイ62において自装置の動作状態や操作内容などの各種情報を表示するための制御も行う。
【0084】
この第6実施形態では、制御部63の制御に基づき、着信通知を停止または着信通知方法を変更したことや、留守番応答機能を起動したことなどの情報をディスプレイ62に文字や図形などで表示する。
【0085】
このように、第5実施形態では、ユーザからの意図する押圧操作によってセンサ10より検出信号が出力され、着信通知を停止または着信通知方法を変更したり、または留守番応答機能を起動した場合に、その旨をディスプレイ62に表示してユーザに知らせることができる。
【0086】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施し得るものである。上述した第1実施形態〜第6実施形態では、センサ10を圧力センサで構成した例について説明したが、電気抵抗の変化により人体接触を検出する人体接触センサなどを用いても同様に実施することが可能である。また、圧力センサとしては、押しボタンによる圧力センサ、圧電効果を利用した圧力センサ、電気容量の変化で圧力を検出する圧力センサなどを用いることができる。
【0087】
上述したように、本実施形態では、ユーザが意図して装置本体に予め設定してある時間以内に圧力をかけている場合は、着信通知の停止や着信通知方法の変更、留守番応答機能の起動などを実行し、ユーザが意図しない状態で予め設定してある時間以上に連続的または間欠的に装置本体に圧力がかかっている場合は、前記着信通知の停止や変更、留守番応答機能の起動を解除することができる。これにより、ユーザが意図しない着信通知動作の変更を防止でき、元の設定通りに着信通知を実行することが可能となる。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ユーザが意図しないときに装置本体に圧力が加わったり人体が接触したような場合であっても、着信通知の実行、停止、着信通知方法の変更などを適切に行うことが可能な携帯電話装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図
【図2】第1実施形態に係る携帯電話装置の着信時の動作を示すフローチャート
【図3】第1実施形態に係るセンサ出力処理部におけるセンサの検出信号の出力/停止処理の動作を示すフローチャート
【図4】本発明の第2実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図
【図5】第2実施形態に係る携帯電話装置の着信時の動作を示すフローチャート
【図6】本発明の第3実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図
【図7】第3実施形態に係る携帯電話装置の着信時の動作を示すフローチャート
【図8】本発明の第4実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図
【図9】第4実施形態に係るセンサ出力処理部におけるセンサの検出信号の出力/停止処理の動作を示すフローチャート
【図10】本発明の第5実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図
【図11】本発明の第6実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1、21、31、41、51、61 携帯電話装置
2 アンテナ
3 送受信部
4 データ変換部
5 スピーカ
6 マイク
7 音声処理部
8 キー操作部
9 バイブレータ
10 センサ
11、42 センサ出力処理部
12、23、33、53、63 制御部
22 留守番応答処理部
32 着信時処理選択部
52 時間設定部
62 ディスプレイ
Claims (7)
- 着信時に着信通知を行う携帯電話装置であって、
当該装置本体に対する圧力付加または人体接触を検出して検出信号を出力する検出手段と、
前記検出信号の出力時間を計時し、前記検出信号の出力時間が予め設定してある第1設定時間以上となった場合は前記検出信号の出力を停止し、前記検出信号の出力時間が前記第1設定時間より短い場合は前記検出信号の出力を継続する検出信号処理手段と、
前記検出信号処理手段により前記検出信号の出力が継続されている場合に、前記着信通知を停止または前記着信通知の方法を変更する制御手段と、
を備えた携帯電話装置。 - 着信に対して自動応答する留守番応答手段を備え、
前記制御手段は、前記検出信号処理手段により前記検出信号の出力が継続されている場合に、前記着信通知の停止または着信通知の方法の変更を行うとともに、前記留守番応答手段を起動するものである請求項1に記載の携帯電話装置。 - 前記検出信号処理手段により前記検出信号の出力が継続されている場合に、前記着信通知の停止または着信通知の方法の変更を行うとともに前記留守番応答手段を起動するか否かの着信時の処理を選択する着信時処理選択手段を備え、
前記制御手段は、前記着信時処理選択手段による選択設定に基づき、前記着信通知の停止または着信通知の方法の変更を行うか、或いは、前記着信通知の停止または前記着信通知の方法の変更とともに前記留守番応答手段の起動を行うものである請求項1または2に記載の携帯電話装置。 - 前記検出信号処理手段は、前記検出信号が一旦出力された後に前記検出信号の出力が無い時間の累積時間を計時し、前記検出信号の出力時間が前記第1設定時間より短く、かつ、前記累積時間が予め設定してある第2設定時間以上となった場合は、前記検出信号の出力を停止し、前記累積時間が前記第2設定時間より短い場合は前記検出信号の出力を継続するものである請求項1ないし3のいずれかに記載の携帯電話装置。
- 前記第1設定時間を設定する時間設定手段を備え、
前記制御手段は、前記時間設定手段による前記第1設定時間の設定または変更を制御するものである請求項1ないし3のいずれかに記載の携帯電話装置。 - 前記第1設定時間と前記第2設定時間の少なくとも一方を設定する時間設定手段を備え、
前記制御手段は、前記時間設定手段による前記第1設定時間と前記第2設定時間の少なくとも一方の設定または変更を制御するものである請求項4に記載の携帯電話装置。 - 当該装置に関する情報を表示する表示手段を備え、
前記制御手段は、少なくとも前記着信通知の停止、前記着信通知の方法の変更のいずれかの動作に関する情報を前記表示手段において表示する表示制御を行うものである請求項1ないし6のいずれかに記載の携帯電話装置。
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Cited By (1)
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-
2003
- 2003-03-07 JP JP2003062161A patent/JP2004274377A/ja active Pending
Cited By (3)
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US10038777B2 (en) * | 2006-08-02 | 2018-07-31 | Samsung Electronics Co., Ltd | Mobile terminal and event processing method |
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