JP2004273936A - 半導体受光素子を接続するための実装構造及び実装基板 - Google Patents

半導体受光素子を接続するための実装構造及び実装基板 Download PDF

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Abstract

【課題】本願の課題は、半導体受光素子の高速動作を可能にする実装構造、実装構造に使用される半導体受光素子及び実装基板を提供することである。
【解決手段】本発明による実装構造は、半導体受光素子を実装基板302に接続する。半導体受光素子は、入射光に応答して検出電流を発生させる光検出部308と、光検出部の一方端に設けられた、導電性材料より成る第1導電性接触部316と、光検出部の他方端に接続された第1導電性接続部318を有する。実装基板は、実装基板に形成された窪みの上に形成された、少なくとも一端の固定された梁状に形成された保持部322と、保持部に設けられた、導電性材料より成る、第1導電性接触部と接触する第2導電性接触部326と、第1導電性接続部に所定の融剤を介して電気的に接続される第2導電性接続部332を有する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に光通信の技術分野に関し、特に光通信用の半導体受光素子、半導体受光素子に対する実装基板、及びそれらの実装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
光通信では、送信側で作成された電気信号は光信号に変換された後に送信され、受信側にて受光された光信号は電気信号に変換され、送信信号が復元される。光通信用のフォトダイオードは、通常、P型、I型及びN型の半導体層によるPIN接合を有している。I型の層に入射光が導入されると電子正孔対が生成され、逆バイアスされたP層及びN層に電子及び正孔が誘引されることで、光検出電流が発生する。
【0003】
図1は、従来のフォトダイオードの実装構造例を示す。図示されるように、絶縁性の半導体基板102上に、P電極パッド104及びN型半導体層106が形成される。N型半導体層106上にはN電極パッド108が設けられる。また、N型半導体層106上には、I型半導体層110も設けられ、このI型半導体層110上にP型半導体層112が設けられる。P型半導体層112は、接続材料114を介して導電性ブリッジ116の一端に接続され、導電性ブリッジ116の他端はP電極パッド104に接続される。このようにして、ブリッジ接続が行われる。この種の実装構造については、例えば特許文献1に開示されている。
【0004】
図2は、従来のフォトダイオードの他の実装構造例を示す。図示されるように、絶縁性基板202上に、導電性パターン204,206が設けられる。導電性パターン204の一端にはP電極パッド208が設けられる。導電性パターン206の一端にはN電極パッド210が設けられる。図2には、絶縁性基板202上に、フリップチップ接続されたフォトダイオード212も図示されている。フォトダイオード212は、導電性半導体基板214に形成されたPIN接合部を有する光検出部216を有する。光検出部216の一端は導電性パターン204を通じてP電極パッド208に接続される。光検出部216の他端は、導電性半導体基板214及び導電性パターン206を通じてN電極パッド210に接続される。この種の接続構造については、例えば特許文献2、非特許文献1及び非特許文献2に開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−172213号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平10−256591号公報
【0007】
【非特許文献1】
Yuji Akahori,“High−Speed Photoreceivers Using Solder Bumps and Microstrip Lines Formed on a Silicon OpticalBench”,IEEE Photonics Technology Letters,Vol.11.NO.4,April 1999,pp.454−456
【0008】
【非特許文献2】
石村栄太郎,「フリップチップ実装用40Gbps導波路型PD」,第49回応用物理学関係連合講演会 講演予稿集(2002.3 東海大学 湘南校舎),pp.1152
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
近年の光通信技術の進展に伴って、素子の動作速度を向上させることが求められている。このため、素子の小型化が進められ、特にPIN接合部の面積は縮小化されつつある。例えば、従来のフォトダイオードのPIN接合部は数百μm程度の直径を有するが、数十μm程度の直径のPIN接合部を有するフォトダイオードも検討されている。このような小型化が適切になされるならば、例えば50GHzのような超高速光通信を行うことも可能になる。
【0010】
しかしながら、上記のような従来の構造を採用すると、寄生容量、寄生抵抗及びワイヤーインダクタンスのような実装に伴う寄生インピーダンスが、素子の特性を大きくばらつかせることとなり、素子の高速化を妨げてしまうことが懸念される。
【0011】
寄生インピーダンスについて付言すると、多数の素子を内蔵する集積回路や、フォトダイオードの動作速度又は動作周波数fは、f=1/(2πRC)で評価することが可能である。R及びCは、実装構造にて寄与し得る寄生インピーダンスを含む抵抗及び容量である。実装構造における各接続端子の出力抵抗Rは、集積回路では非常に小さく設計される。従って、寄生容量Cの増加にそれほど配慮することを要せず、たとえ寄生容量が増加したとしても、RCを全体として小さく維持することで、動作周波数fを大きく維持することが可能である。これに対して、フォトダイオードでは、出力抵抗Rは、検出電圧を大きくするために比較的大きく設定される必要がある(例えば、50ないし100オーム)。出力抵抗Rが小さいと、光検出感度が低下してしまうからである。寄生容量Cが大きくなると、RCも大きくなり、動作周波数fが小さくなってしまう。従って、フォトダイオードの動作周波数fを大きくするには、寄生容量Cをできるだけ小さくする必要があるが、従来技術ではそれが充分になされていない。素子動作の高速化と寄生容量に関する問題の解決は、高速光受信装置において非常に重要である。
【0012】
一方、PIN接合部の面積縮小化に伴って、実装構造における接続部も小さくなるので、従来は許容されていた程度のわずかな位置ずれも、配線不良を引き起こし得る。特に、図1に示す構造は、断線しやすいブリッジを形成する必要があるので、製造工程等の観点から、特に不利である。また、実装構造における接続部に使用される融剤その他の材料特性の相違に起因して発生する熱ストレスも、接続部の小型化に起因して、配線不良に影響し得る。この点、融剤で実装構造を固定する図2に示す構造は、特に不利である。ここで、熱ストレスとは、融剤等の加熱による膨張及び冷却による収縮、並びに材料の線膨張係数の相違に起因して発生する力学的な応力である。更に、配線不良に至らなかったとしても、これらの位置ずれや熱ストレスは、実装構造に形成される寄生インピーダンスを大きくばらつかせることとなる。従って、従来の実装構造では、素子を小型化した際に、良好な接続の再現性が低くなることが懸念される。
【0013】
本願の課題は、半導体受光素子の高速動作を可能にする実装構造、実装構造に使用される半導体受光素子及び実装基板を提供することである。
【0014】
本願の別の課題は、実装構造における寄生インピーダンスを削減することで、半導体受光素子の高速動作を可能にする実装構造、実装構造に使用される半導体受光素子及び実装基板を提供することである。
【0015】
本願の別の課題は、半導体受光素子の高速動作を可能にしつつ、良好な実装接続構造を再現性高く実現することの可能な実装構造、実装構造に使用される半導体受光素子及び実装基板を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、
半導体受光素子を実装基板に接続するための実装構造であって、
前記半導体受光素子が、
入射光に応答して検出電流を発生させる光検出部と、
前記光検出部の一方端に設けられた、導電性材料より成る第1導電性接触部と、
前記光検出部の他方端に接続された第1導電性接続部
を有し、前記実装基板が、
前記実装基板に形成された窪みの上に形成された、少なくとも一端の固定された梁状に形成された保持部と、
前記保持部に設けられた、導電性材料より成る、前記第1導電性接触部と接触する第2導電性接触部と、
前記第1導電性接続部に所定の融剤を介して電気的に接続される第2導電性接続部
を有することを特徴とする、半導体受光素子を実装基板に接続するための実装構造
が、提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】
図3は、本願実施例による実装構造を説明するための概念図を示す。実装基板302と、この実装基板302に実装される受光素子であるフォトダイオード304が図示されている。図示の都合上、実装基板302及びフォトダイオード304は分離して描かれている。フォトダイオード304は、導電性半導体基板306と、この導電性半導体基板306に設けられた光検出部308を有する。光検出部308は、P型、I型及びN型の半導体層310,312,314による三層構造を有する。光検出部308の一方端(P型半導体層側)には、導電性材料より成る第1接触部316が設けられる。第1接触部316は、合金化処理を行ってオーミック接続を可能にし、その表面に電気抵抗が小さく酸化されない金属突起(凸部)として形成される。この第1接触部316は、合金か処理後に例えば金(Au)をめっきすることによって形成され得る。導電性半導体基板306には、光検出部308の他方端(N型半導体層側)に電気的に接続された第1接続部318が設けられている。
【0018】
実装基板302は、例えばInPのような絶縁性の材料より成る。実装基板302には、窪み又は凹部320が形成されている。この窪み320上には、絶縁性材料より成る保持部322が形成されている。保持部322は、例えば二酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(Si)、ポリイミドのような低誘電率(例えば、比誘電率が2〜3程度)の絶縁性材料で形成される。保持部322上には、電極リード324が設けられる。この電極リード324の一方端には導電性材料より成る第2接触部326が設けられ、他方端にはP電極パッド328が設けられる。これらは、第2接触部326の下に窪み320があり、P電極パッド328の下に窪み320は無いが実装基板302があるように形成される。P電極パッド328は、以後のワイヤボンディング工程における接続パッドとして機能する。更に、第2接触部326は、第1接触部316(又はPIN接合面積)よりも広い面積を有するように形成される。実装基板302には、別の電極リード330も設けられ、この電極リード330には、N電極パッドに接続される第2接続部332が設けられている。
【0019】
フォトダイオード304を実装基板302に実装するに際しては、第1接触部316及び第2接触部326が接触し、かつ第1接続部318及び第2接続部332が接続されるように実装工程が行われる。この場合において、第1接続部318及び第2接続部332は、例えば金(Au)及び錫(Sn)を含む所定の融剤により堅固に固定されるが、第1接触部316及び第2接触部326は、そのような融剤で固定されず、互いに接触しているに過ぎない点に留意を要する。
【0020】
動作時にあっては、P電極パッド328及びN電極パッド(第2接続部332)に逆バイアス電圧を印加しておく。光検出部308のI型半導体層312に光が入射すると、その中で電子正孔対が発生し、電子及び正孔がそれぞれP側及びN側に誘引されることで、検出電流が生じる。これにより、光信号を電気信号に変換することが可能になる。
【0021】
本実施例によれば、第2接触部326の下部には、低誘電率の保持部322及び(比誘電率が1である)空気層を形成する窪み320があるので、第2接触部326下部に関連して形成される寄生容量は非常に小さくなる。仮に、窪みが形成されずにその部分が半導体材料で充填されていたならば、半導体材料の誘電率は比較的高い(例えば、比誘電率は10以上になり得る)ので、第2接触部326下部に大きな寄生容量が形成されてしまうことになる。
【0022】
第2接触部326は、比較的広い面積を有する接触板として形成されているので、第1接触部316との間で水平方向に位置関係がずれたとしても、接続不良になることを抑制することが可能になる。この接触板は、光検出部308の受光面(PIN接合部の面積)よりも充分に大きな面積を有する。また、第1及び第2接触部316,326は互いに電気的に接触しているが固定されてはいないので、そのような位置関係のずれに起因するストレスを効果的に逃がすことも可能になる。なお、上述したように、窪み320が形成されなかった場合には、第2接触部326下部に高誘電率の材料が存在することになる。この場合に、第2接触部326の面積を大きくすると、益々大きな寄生容量を形成することになってしまうので、第2接触部326の面積を大きくすることは困難になる。本実施例のように、窪み320を形成し、第2接触部326下部の誘電率を極めて小さくすることで、始めて第2接触部326の面積を大きく形成することが可能になる。
【0023】
本実施例によれば、光検出部308がメサ型構造を形成するように、導電性半導体基板306から突出しているので、光検出部308の周囲に形成される寄生容量を非常に小さくすることが可能になる。光検出部308の周囲は、比誘電率が1の空気層で囲まれているからである。
【0024】
本実施例によれば、断線しやすいブリッジを作成する必要はなく、位置ずれや熱ストレスによる配線不良の問題を効果的に抑制することができる。このため、本実施例によれば、簡易な製造工程により、良好な接続構造を再現性高く実現することが可能になる。
【0025】
図4は、本願実施例による実装構造に使用される実装基板の詳細図を示す。図4(1)は実装基板の平面図を示し、図4(2)乃至(5)は、それぞれa−aa線端面図、b−bb線端面図、c−cc線端面図及びd−dd線端面図を示す。図示されているように、絶縁性の実装基板402には、例えば200−500μm程度の深さを有する窪み又は凹部420が形成されている。この窪み420上には、低誘電率の材料より成る保持部422(平面図(1)の網掛け状の斜線の施された部分)が形成されている。保持部422上には、電極リード424が設けられる。この電極リードの一方端には第2接触部426が設けられ、他方端にはP電極パッド428が設けられる。これらは、第2接触部426の下に窪み420があり、P電極パッド428の下に窪み420は無いが実装基板402があるように形成される。実装基板402には、別の電極リード430(平面図(1)の斜線の施された周辺部分)も設けられ、この電極リード430には、N電極パッドとなる第2接続部432が設けられている。
【0026】
図4(3)及び(4)のb−bb線及びc−cc線端面図に示されるように、窪み420上の保持部422は、両端の支持された梁のような形状を有する。なお、図4(2)及び(3)の端面図に示されるように、横方向の寸法は0.9mmであり、図4(4)及び(5)の端面図に示されるように、縦方向の寸法は0.6mmである。
【0027】
本実施例における窪み420を作成する一例を説明する。先ず、実装基板402上に保持部422を形成する材料(例えばSiO)をプラズマCVD(PECVD)又はスパッタリングを利用して堆積する。それをパターニングし、平面図(1)の網掛け状の二重斜線で示されるようなパターンの保持部422を作成する。保持部422上に、電極リード424(第1接触部426及び第1接続部428を含む)を形成する。次に、保持部422と、窪み420以外の部分とをマスクし、マスクされていない部分の実装基板402を露出させる。この露出した実装基板402に化学エッチング(ウエットエッチング)を行うことで、保持部422の下部に窪み420を形成することができる。
【0028】
図5は、本願実施例による実装構造に使用されるフォトダイオードを示す図である。図5(1)はフォトダイオードの平面図を示し、図5(2)はフォトダイオードの側面図を示す。図示されているように、フォトダイオード504は、導電性半導体基板506と、この導電性半導体基板506に設けられた光検出部508を有する。光検出部508の一端(P型半導体層側)には、導電性材料より成る第1接触部516が設けられる。導電性半導体基板506の四隅には、第1接続部518が設けられ、第1接続部518には、例えば金−錫(AuSn)の所定の融剤が設けられている。
【0029】
図6は、フォトダイオード504が実装基板402に取り付けられた様子を示す図である。図6は、図4のb−bb線及びe−ee線に沿って描かれる端面図を合成したものである。フォトダイオード側の第1接触部516及び実装基板側の第2接触部426が接触し、かつ第1接続部518及び第2接続部432が接続される。上述したように、第1接続部518及び第2接続部432は、所定の融剤により堅固に固定されるが、第1接触部516及び第2接触部426は、そのような融剤で固定されず、互いに接触しているに過ぎない。
【0030】
動作時にあっては、P電極パッド及びN電極パッドに逆バイアス電圧を印加しておく。フォトダイオード504の裏面から入射した光が、光検出部508のI型半導体層に達すると、その中で電子正孔対が発生し、電子及び正孔がそれぞれP側及びN側に誘引されることで、検出電流が生じる。これにより、光信号を電気信号に変換することが可能になる。
【0031】
図7は、本願実施例による実装構造に使用されるフォトダイオードの変形例を示す図である。図7(1)はフォトダイオードの平面図を示し、図7(2)はフォトダイオードの側面図を示す。図示されているように、フォトダイオード704は、導電性半導体基板706と、この導電性半導体基板706に設けられた光検出部708を有する。光検出部708の一端(P型半導体層側)には、導電性材料より成る第1接触部716が設けられる。導電性半導体基板706の四隅には、第1接続部718が設けられ、第1接続部718には融剤が設けられている。更に、フォトダイオード704は、導電性半導体基板706の一辺から光検出部708に伸びる光導波路701を有する。
【0032】
図8は、フォトダイオード704が実装基板402に取り付けられた様子を示す図である。フォトダイオード側の第1接触部716及び実装基板側の第2接触部426が接触し、かつ第1接続部718及び第2接続部432が接続される。上述したように、第1接続部718及び第2接続部432は、所定の融剤により堅固に固定されるが、第1接触部716及び第2接触部426は、そのような融剤で固定されず、互いに接触しているに過ぎない。
【0033】
動作時にあっては、P電極パッド及びN電極パッドに逆バイアス電圧を印加しておく。フォトダイオード704の側面から入射した光が、光導波路701を通じて光検出部508のI型半導体層に達すると、その中で電子正孔対が発生し、電子及び正孔がそれぞれP側及びN側に誘引されることで、検出電流が生じる。これにより、光信号を電気信号に変換することが可能になる。
【0034】
図5及び図6に示されるような裏面入射型のフォトダイオードの場合は、入射光がPIN接合面に垂直に入射する。素子の小型化に伴って、I型半導体層が薄くなると、I型半導体層内で充分に入射光を吸収して多くの電子正孔対を生じさせるために、例えばミラー構造のような構造を別途設ける必要がある。さもなくば、充分に入射光を吸収することが困難になる。これに対して、図7及び図8に示される側面入射型のフォトダイオードの場合は、入射光がPIN接合面に平行に入射する。I型半導体層が薄く形成されていたとしても、その厚みよりも大きな直径を光が通過するので、先の例に比べてより効果的に入射光を吸収することが可能になる。例えば、入射光が、I型半導体層中を約3μmの距離だけ進めば、十分に吸収される(90%以上吸収される。)。光検出部の直径が10μmであり、I型半導体層の厚さが1μm程度であったとする。この場合、図5の裏面入射型のフォトダイオードでは充分に入射光を吸収することが困難であるが、図7の側面入射型のフォトダイオードならば充分に入射光を吸収することが可能になる。
【0035】
図9は、実装構造に使用される実装基板の変形例を示す図である。図示されているように、実装基板902には、窪み又は凹部920が形成されている。この窪み920上には、保持部922(網掛け状の斜線の施された部分)が形成されている。保持部922上には、電極リード924が設けられる。この電極リードの一方端には第2接触部926が設けられ、他方端にはP電極パッド928が設けられる。これらは、第2接触部926の下に窪み920があり、P電極パッド928の下に窪み920は無いが実装基板902があるように形成される。実装基板902には、別の電極リード930(斜線の施された周辺部分)も設けられ、この電極リード930には、N電極パッドとなる第2接続部932が設けられている。
【0036】
本実施例では、窪み920上に形成される保持部922は、他の部分より細く形成された細線部901を有する。保持部922は、窪み920上で第2接触部926を非対称な構造で支えることとなり、第2接触部926に不図示の光検出部の第1接触部が触れた場合の、縦方向のストレスをも、ある程度は吸収できるようにしている。ただし、保持部922を形成するSiOのような低誘電率の絶縁材料は、それ自体が大きく塑性変形するものではないので、フォトダイオードを実装する際には、過度の縦方向のストレスが生じないように配慮する必要がある。
【0037】
図10は、実装構造に使用される実装基板の変形例を示す図である。この例でも、図9と同様に、第2接触部は非対称な保持部の構造で支えられる。図9の例とは異なり、細線部901に相当する部分が完全に切断されている。これにより、図9に示す構造よりも大きな弾力性を、保持部に持たせることが可能になる。
【0038】
以上、本発明を特定の実施例を参照しながら説明してきたが、本発明はこれらに限定されず、様々な態様をとり得る。特に、例示した寸法の数値は一例に過ぎず、用途に応じて適宜様々な値をとり得る。
【0039】
以下、本発明が教示する手段を列挙する。
【0040】
(付記1) 半導体受光素子を実装基板に接続するための実装構造であって、
前記半導体受光素子が、
入射光に応答して検出電流を発生させる光検出部と、
前記光検出部の一方端に設けられた、導電性材料より成る第1導電性接触部と、
前記光検出部の他方端に接続された第1導電性接続部
を有し、前記実装基板が、
前記実装基板に形成された窪みの上に形成された、少なくとも一端の固定された梁状に形成された保持部と、
前記保持部に設けられた、導電性材料より成る、前記第1導電性接触部と接触する第2導電性接触部と、
前記第1導電性接続部に所定の融剤を介して電気的に接続される第2導電性接続部
を有することを特徴とする、半導体受光素子を実装基板に接続するための実装構造。
【0041】
(付記2) 半導体受光素子を実装するための実装基板であって、
前記半導体受光素子が、
入射光に応答して検出電流を発生させる光検出部と、
前記光検出部の一方端に設けられた、導電性材料より成る第1導電性接触部と、
前記光検出部の他方端に接続された第1導電性接続部
を有し、前記実装基板が、
前記実装基板に形成された窪みの上に形成された、少なくとも一端の固定された梁状に形成された保持部と、
前記保持部に設けられた、導電性材料より成る、前記第1導電性接触部と接触する第2導電性接触部と、
前記第1導電性接続部に所定の融剤を介して電気的に接続される第2導電性接続部
を有することを特徴とする実装基板。
【0042】
(付記3) 前記光検出部が、メサ型構造に形成されていることを特徴とする付記1記載の実装構造。
【0043】
(付記4) 前記保持部が、前記実装基板の誘電率より低い誘電率を有する誘電体材料より成ることを特徴とする付記1記載の実装構造。
【0044】
(付記5) 前記半導体受光素子が、前記光検出部の形成される導電性半導体基板の一方面側に平行に入射光を受光するための光ウエーブガイドを有することを特徴とする付記1記載の実装構造。
【0045】
(付記6) 前記光検出部が形成される導電性半導体基板の一方面とは反対の他方面側から入射光を受光するように、前記半導体受光素子が形成されることを特徴とする付記1記載の実装構造。
【0046】
(付記7) 前記第2導電性接触部が、前記光検出部の受光面より大きな接触板として形成されることを特徴とする付記1記載の実装構造。
【0047】
(付記8) 前記保持部が、両端の固定された梁として形成されることを特徴とする付記1記載の実装構造。
【0048】
(付記9) 前記保持部が、一端の固定された梁として形成されることを特徴とする付記1記載の実装構造。
【0049】
(付記10) 前記保持部が、酸化シリコン、窒化シリコン又はポリイミドより成ることを特徴とする付記1記載の実装構造。
【0050】
(付記11) 前記融剤が、金及び錫を含むことを特徴とする付記1記載の実装構造。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明による実装構造、実装構造に使用される半導体受光素子及び実装基板よれば、実装構造における寄生インピーダンスを削減することで、半導体受光素子の動作を高速化することが可能になる。更に、半導体受光素子の高速動作を可能にしつつ、良好な実装接続構造を再現性高く実現することが可能になる。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の実装構造を示す図である。
【図2】図2は、従来の他の実装構造を示す図である。
【図3】図3は、本願実施例による実装構造を説明するための概念図を示す。
【図4】図4は、本願実施例による実装構造に使用される実装基板の詳細図を示す。
【図5】図5は、本願実施例による実装構造に使用される受光素子を示す図である。
【図6】図6は、受光素子が実装基板に取り付けられた様子を示す図である。
【図7】図7は、実装構造に使用される受光素子の変形例を示す図である。
【図8】図8は、受光素子が実装基板に取り付けられた様子を示す図である。
【図9】図9は、実装構造に使用される実装基板の変形例を示す図である。
【図10】図10は、実装構造に使用される実装基板の変形例を示す図である。
【符号の説明】
102 半導体基板
104 P電極パッド
106 N型半導体層
108 N電極パッド
110 I型半導体層
112 P型半導体層
114 接続材料
116 導電性ブリッジ
202 絶縁性基板
204,206 導電性パターン
208 P電極パッド
210 N電極パッド
212 フォトダイオード
214 導電性半導体基板
216 光検出部
302,402,902 実装基板
304,504,704 フォトダイオード
306,506,706 導電性半導体基板
308,508,708 光検出部
310 P型半導体層
312 I型半導体層
314 N型半導体層
316,516,716 第1接触部
318,518,718 第1接続部
320,420,920 凹部
322,422,922 保持部
324,424,924 電極リード
326,426,926 第2接触部
328,428,928 P電極パッド
330,430,930 電極リード
332,432,932 第2接続部

Claims (4)

  1. 半導体受光素子を実装基板に接続するための実装構造であって、
    前記半導体受光素子が、
    入射光に応答して検出電流を発生させる光検出部と、
    前記光検出部の一方端に設けられた、導電性材料より成る第1導電性接触部と、
    前記光検出部の他方端に接続された第1導電性接続部
    を有し、前記実装基板が、
    前記実装基板に形成された窪みの上に形成された、少なくとも一端の固定された梁状に形成された保持部と、
    前記保持部に設けられた、導電性材料より成る、前記第1導電性接触部と接触する第2導電性接触部と、
    前記第1導電性接続部に所定の融剤を介して電気的に接続される第2導電性接続部
    を有することを特徴とする、半導体受光素子を実装基板に接続するための実装構造。
  2. 半導体受光素子を実装するための実装基板であって、
    前記半導体受光素子が、
    入射光に応答して検出電流を発生させる光検出部と、
    前記光検出部の一方端に設けられた、導電性材料より成る第1導電性接触部と、
    前記光検出部の他方端に接続された第1導電性接続部
    を有し、前記実装基板が、
    前記実装基板に形成された窪みの上に形成された、少なくとも一端の固定された梁状に形成された保持部と、
    前記保持部に設けられた、導電性材料より成る、前記第1導電性接触部と接触する第2導電性接触部と、
    前記第1導電性接続部に所定の融剤を介して電気的に接続される第2導電性接続部
    を有することを特徴とする実装基板。
  3. 前記保持部が、前記実装基板の誘電率より低い誘電率を有する誘電体材料より成ることを特徴とする請求項1記載の実装構造。
  4. 前記第2導電性接触部が、前記光検出部の受光面より大きな接触板として形成されることを特徴とする請求項1記載の実装構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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