JP2004273642A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の半導体装置では、配線層105は、その一部として素子120のゲート電極124を有し、さらに、分離用絶縁膜102のうち素子121のソース領域127の側方に位置する部分の上まで延びている。配線層105は分離用絶縁膜102の上に設けられ、サイドウォールスペーサ108aは半導体層101の上に設けられる。これにより、分離用絶縁膜102と半導体層101との間の段差の分だけ、従来よりもサイドウォールスペーサ108aを高く形成することができる。これにより、シェアードコンタクト113を形成する際のエッチングによって、サイドウォールスペーサ108aの膜減りが緩和される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はシェアードコンタクトを備えるMIS型の半導体装置とその製造方法に関し、特に、シェアードコンタクトを備えるSRAMとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、MIS型トランジスタの分野ではさらなる微細化が必要となっており、様々な手法が検討されている。この手法の1つとして、1つのMIS型トランジスタのゲート電極の上から、他のMIS型トランジスタのソースあるいはドレイン領域の上までに亘って、共通のコンタクトであるシェアードコンタクトを形成する手法がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下に、シェアードコンタクトをSRAMメモリセルに用いた場合について、図9(a)および図9(b)を参照しながら説明する。図9(a)は、従来のシェアードコンタクトが設けられたSRAMの構造を示す平面図である。
【0004】
図9(a)に示すように、従来のSRAMメモリセルにおいては、半導体層401には、ロード用のPMISトランジスタ405a,405bと、ドライバ用のNMISトランジスタ406a,406bと、アクセス用のNMISトランジスタ407a,407bとが設けられている。各トランジスタは、半導体層401のうちの活性領域R内に設けられており、活性領域Rの側方は、絶縁体からなる分離用絶縁膜402によって囲まれている。
【0005】
ドライバ用のNMISトランジスタ406aのゲート電極420と、ロード用のPMISトランジスタ405aのゲート電極408とはそれぞれ、同一の配線層410の一部である。配線層410は、ロード用のPMISトランジスタ405bのソース領域409の側方まで延びている。そして、配線層410のうちソース領域409の側方に位置する領域の上から、ソース領域409との上に亘って、シェアードコンタクト421が設けられている。一方、ドライバ用のNMISトランジスタ406bのゲート電極423と、ロード用のPMISトランジスタ405bのゲート電極424とはそれぞれ、同一の配線層425の一部である。配線層425は、ロード用のPMISトランジスタ405aのソース領域426の側方まで延びている。そして、配線層425のうちソース領域426の側方に位置する領域の上から、ソース領域426との上に亘って、シェアードコンタクト404が設けられている。また、PMISトランジスタ405aのドレイン領域422上には、ドレインコンタクト420が形成されている。ドレイン領域422を挟んで一方側にはPMISトランジスタ405aのゲート電極408が形成され、他方側には他のPMISトランジスタのゲート電極419が形成されている。
【0006】
【特許文献】
特開平9−199586号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の半導体装置においては以下のような不具合が生じていた。
【0008】
図9(b)は、従来のシェアードコンタクトが設けられたSRAMの構造を示す、(IX)−(IX) 線における断面図である。シェアードコンタクト404を設けるための開口部415は、異方性ドライエッチングにより層間絶縁膜414を選択的に除去した後、ドライエッチングによりライナー絶縁膜413を除去することにより形成される。しかしながら、この工程において、サイドウォールスペーサ412のうち開口部415の表面に露出している部分がエッチングされるため、サイドウォールスペーサ412は他のサイドウォールスペーサ416より小さくなってしまう。
【0009】
さらに、プロセスが変動する度合いによっては、サイドウォールスペーサ412がほぼ完全に除去され、サイドウォールスペーサ412の下部に設けられていた浅いp型不純物領域411が露出してしまう場合もある。浅いp型不純物領域416が露出した状態で開口部415をコンタクト材料の金属で埋めると、浅いp型不純物領域411と金属とが接してしまう。その結果、半導体層401からシェアードコンタクトに接合リーク電流が発生するため、歩留まりが低下する。
【0010】
本発明の目的は、シェアードコンタクトを形成する際の開口部に露出するサイドウォールスペーサの膜減りに対するプロセスマージンを拡大する手段を講ずることにより、接合リーク電流の発生に起因する歩留まりの低下が起こりにくい半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の半導体装置は、第1の活性領域および第2の活性領域を含む複数の活性領域を有する半導体層と、上記複数の活性領域の側方を囲み、少なくとも一部が上記半導体層よりも高く設けられている分離用絶縁膜と、上記第1の活性領域に設けられ、第1の電極を有する第1の素子と、一部が上記第1の電極であり、他の一部が上記分離用絶縁膜の上に延びる第1の配線層と、上記第1の配線層の側方に設けられ、上記第1の配線層のうち上記他の一部の側方に位置する部分では上記分離用絶縁膜と上記第2の活性領域との境界に接する第1のサイドウォールスペーサと、上記第2の活性領域に設けられ、上記第1のサイドウォールスペーサをマスクとして自己整合的に形成された第1の不純物拡散層を有する第2の素子と、上記第2の活性領域のうち上記第1の不純物拡散層と上記分離用絶縁膜との間に介在する領域に設けられた第2の不純物拡散層と、上記半導体層および上記分離用絶縁膜の上方に設けられた層間絶縁膜と、上記第1の不純物拡散層との一部と、上記第1のサイドウォールスペーサの一部と、上記第1の配線層の一部との上方に亘って設けられた第1のシェアードコンタクトとを備える。
【0012】
これにより、第1のサイドウォールスペーサのうち第1のシェアードコンタクトの下方に位置する部分の膜減りが抑制されるので、第1のシェアードコンタクトと、第2の不純物拡散層との接触を防止することができる。これにより、接合リーク電流の発生による歩留まりの低下を抑制することができる。
【0013】
上記境界において、上記第2の活性領域における上記半導体層の上面の高さは、上記分離用絶縁膜の上面の高さよりも10nm以上30nm以下だけ高いことにより、半導体層と分離用絶縁膜との段差部分における残渣が増加することなく、より確実に第1のサイドウォールスペーサの膜減りを抑制することができる。
【0014】
上記境界の上に、上記第1のサイドウォールスペーサのうち上記第1の配線層と接する側の端部が設けられていることが好ましい。
【0015】
上記第1のMISトランジスタは、第1のロード用MISトランジスタであり、上記第2の活性領域に設けられ、ゲート電極を有する第2のロード用MISトランジスタと、上記複数の活性領域のうちの1つに設けられ、上記第1の配線層の一部であるゲート電極を有する第1のドライバ用MISトランジスタと、上記複数の活性領域のうちの1つに設けられ、ゲート電極を有する第2のドライバ用MISトランジスタと、上記第2のロード用MISトランジスタの上記ゲート電極と、上記第2のドライバ用MISトランジスタの上記ゲート電極とを一部として有し、他の一部が上記分離用絶縁膜の上方に延びる第2の配線層と、上記第2の配線層の側方に設けられ、上記第2の配線層のうち上記他の一部の側方に位置する部分では上記分離用絶縁膜と上記半導体層との境界に接する第2のサイドウォールスペーサと、上記第1の活性領域の一部と、上記第2のサイドウォールスペーサの一部と、上記第2の延長部との上方に亘って設けられた第2のシェアードコンタクトとをさらに備えることにより、SRAMにおいても、歩留まりの低下を伴わない微細化が可能となる。
【0016】
本発明の第2の半導体装置は、半導体層と、上記半導体層からなる活性領域を囲み、少なくとも一部の上面が上記半導体層の上面よりも高く設けられている分離用絶縁膜と、上記分離用絶縁膜の上に形成された配線層と、上記配線層の側方に設けられ、少なくとも一部の底面が上記分離用絶縁膜と上記活性領域との境界に接するサイドウォールスペーサと、上記活性領域に形成された不純物拡散層と、上記半導体層の上方に設けられた層間絶縁膜と、上記層間絶縁膜に形成され、上記不純物拡散層に到達する開口部と、上記開口部内に形成されたコンタクトとを備え、上記開口部は、上記配線層、上記サイドウォールスペーサおよび上記不純物拡散層の各一部の上方に亘って形成されており、上記コンタクトによって、上記配線層と上記不純物拡散層とが電気的に接続されている。
【0017】
これにより、サイドウォールスペーサのうちコンタクトの下方に位置する部分の膜減りが抑制されるので、コンタクトと不純物拡散層との接触を防止することができる。これにより、接合リーク電流の発生による歩留まりの低下を抑制することができる。
【0018】
本発明の第1の半導体装置の製造方法は、半導体層の一部である第1の活性領域および第2の活性領域の側方を囲む分離用絶縁膜を形成する工程(a)と、一部が上記第1の活性領域の上に延びて、他の一部が上記分離用絶縁膜の上方に延びる第1の配線層を形成する工程(b)と、上記第1の配線層をマスクとして、上記第2の活性領域にイオン注入を行う工程(c)と、上記第1の配線層の側面上に、第1のサイドウォールスペーサを、上記第1の配線層の上記他の一部の側方において上記分離用絶縁膜と上記半導体層との境界に接するように形成する工程(d)と、上記第1の配線層および上記第1のサイドウォールスペーサをマスクとして上記第2の活性領域にイオン注入を行う工程(e)と、上記半導体層および上記分離用絶縁膜の上方を覆う層間絶縁膜を形成する工程(f)と、上記層間絶縁膜のうち、上記第2の活性領域の一部と、上記第1のサイドウォールスペーサの一部と、上記第1の配線層の上記他部との上方に亘る領域を除去することにより、第1の開口部を形成する工程(g)と、上記第1の開口部を導電体で埋めることにより第1のシェアードコンタクトを形成する工程(h)とを備える。
【0019】
これにより、工程(d)において、第1のサイドウォールスペーサのうち上記半導体層の上に接する部分の高さを高くすることができるので、工程(g)において、第1のサイドウォールスペーサの膜減りを少なくすることができるので、工程(h)において、工程(e)において形成された不純物拡散層とシェアードコンタクトとが接触しにくくなる。これにより、接合リーク電流の発生による歩留まりの低下を抑制することができる。
【0020】
上記工程(g)では、上記第1の開口部を形成するために、上記層間絶縁膜のドライエッチングを、上記第1のサイドウォールスペーサに対して選択的に行うことが好ましい。
【0021】
上記工程(a)では、上記分離用絶縁膜の上面を、上記半導体層の上面より10nm以上30nm以下だけ高く形成することにより、半導体層と分離用絶縁膜との段差部分における残渣を少なくすることができ、かつ、第1のサイドウォールスペーサの膜減りを抑制することができる。
【0022】
上記工程(g)では、上記層間絶縁膜のうちの一部を除去することにより、ゲート電極用のコンタクト開口部と、ソース・ドレイン用の開口部とを形成し、上記工程(h)では、上記ゲート電極用の開口部と上記ソース・ドレイン用の開口部とを導電体で埋めることができる。
【0023】
上記工程(a)では、上記分離用絶縁膜によって、上記半導体層の一部である第3の活性領域および第4の活性領域の側方を囲み、上記工程(b)では、上記第1の配線層の一部として、上記第3の活性領域の上にゲート電極を形成し、さらに、その一部が上記第2の活性領域の上方に位置するゲート電極および上記第4の活性領域の上方に位置するゲート電極となり、他の一部が上記分離用絶縁膜の上方に延びる第2の配線層を形成し、上記工程(c)では、上記第2の配線層をマスクとして、上記第1の活性領域にイオン注入を行い、上記工程(d)では、上記第2の配線層の側面上に、第2のサイドウォールスペーサを、上記第2の配線層の上記他の一部の側方において上記分離用絶縁膜と上記半導体層との境界に接するように形成し、上記工程(e)では、上記第2の配線層および上記第2のサイドウォールスペーサをマスクとして上記第1の活性領域にイオン注入を行い、上記工程(g)では、上記層間絶縁膜のうち、上記第1の活性領域と、上記第2のサイドウォールスペーサの一部と、上記第2の配線層の上記他の一部との上方に亘る領域を除去することにより第2の開口部を形成し、上記工程(h)では、上記第2の開口部を埋めることにより第2のシェアードコンタクトを形成することにより、SRAMにおいても、歩留まりの低下を伴わない微細化が可能となる。
【0024】
上記工程(a)の前に、上記半導体層の上を覆うストッパー膜を形成する工程(i)をさらに備え、上記工程(a)では、上記ストッパー膜の一部と上記半導体層の一部とを除去して溝を形成した後に上記溝を絶縁体で埋めた後に、少なくとも上記第1のシェアードコンタクトおよび上記第2のシェアードコンタクトの上を覆うフォトレジストを形成して、上記フォトレジストをマスクとして上記絶縁膜のエッチングを行うことにより上記分離用絶縁膜を形成することにより、第1のシェアードコンタクトおよび第2のシェアードコンタクトを形成する領域において、パターン率の疎密に依存することなく、分離用絶縁膜と半導体層との段差を確保することができる。
【0025】
上記半導体層は、上記第1のシェアードコンタクトと上記第2のシェアードコンタクトが設けられるSRAMセル領域と、上記SRAMセル領域を除く領域である周辺領域とを有しており、上記工程(a)では、上記エッチングを行うことにより、上記周辺領域における上記絶縁膜の一部を除去することにより、たとえSRAMセル領域よりも周辺領域におけるパターン率が高い場合でも、SRAMセル領域における分離用絶縁膜と半導体層との間の段差を確保することができる。
【0026】
本発明の第2の半導体装置の製造方法は、半導体層の一部からなる活性領域を囲み、上記活性領域の上面よりも高い上面を有する分離用絶縁膜を形成する工程(a)と、上記分離用絶縁膜の上に配線層を形成する工程(b)と、上記配線層の側面上に、少なくとも一部の底面が上記分離用絶縁膜と上記活性領域との境界に接するサイドウォールスペーサを形成する工程(c)と、上記サイドウォールスペーサをマスクとして、上記活性領域にイオン注入を行い、不純物拡散層を形成する工程(d)と、上記工程(d)の後に、上記半導体層の上方に層間絶縁膜を形成する工程(e)と、上記層間絶縁膜に、上記不純物拡散層に到達する開口部を形成する工程(f)と、上記開口部内にコンタクトを形成する工程(g)とを備え、上記工程(f)では、上記配線層、上記サイドウォールスペーサおよび上記不純物拡散層の各一部の上方に亘る上記開口部を形成し、上記工程(g)では、上記コンタクトによって、上記配線層と上記不純物拡散層とを電気的に接続する。
【0027】
これにより、工程(c)において、サイドウォールスペーサを高く形成することができるので、工程(f)において、サイドウォールスペーサの膜減りを少なくすることができ、不純物拡散層とシェアードコンタクトとが接触しにくい半導体装置を得ることができる。これにより、接合リーク電流の発生による歩留まりの低下を抑制することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下では、第1から第3の実施形態において、本発明の半導体装置とその製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0029】
(第1の実施形態)
図1(a)は、第1の実施形態における半導体装置の構造を示す平面図であり、(b)は、図1(a)に示す(I)−(I)線における断面図である。
【0030】
図1(a)に示すように、本実施形態の半導体装置は、半導体層101と、半導体層101の側方を囲むことにより半導体層101を活性領域Rごとに分離する分離用絶縁膜102とを有している。半導体層101の活性領域Rには素子120が設けられ、素子120とは分離用絶縁膜102により分離された活性領域Rには、素子121が設けられている。
【0031】
素子120は、半導体層101内に設けられたソース領域122およびドレイン領域123と、ゲート絶縁膜(図示せず)を挟んで半導体層101の上に設けられたゲート電極124と、ソース領域122の上に設けられたソースコンタクト125と、ドレイン領域123の上に設けられたドレインコンタクト126とを備えている。
【0032】
一方、素子121は、半導体層101内に設けられたソース領域127およびドレイン領域128と、ゲート絶縁膜(図示せず)を挟んで半導体層101の上に設けられたゲート電極129と、ドレイン領域の上に設けられたドレインコンタクト130とを備えている。
【0033】
素子120のゲート電極124は配線層105の一部であり、配線層105は分離用絶縁膜102のうち素子121のソース領域127の側方に位置する部分まで延びている。そして、配線層105のうちソース領域127の側方に位置する部分の上からソース領域127の上に亘って、シェアードコンタクト113が設けられている。
【0034】
ここで、図1(a)では図示を省略しているが、配線層105の側面上にはサイドウォールスペーサが設けられている。以下に、サイドウォールスペーサについて図1(b)を参照しながら説明する。
【0035】
図1(b)に示すように、配線層105は、分離用絶縁膜102の上に設けられ、ソース領域127の側方まで延びている。配線層105は、その側面が分離用絶縁膜102の外形線に沿うように設けられている。サイドウォールスペーサ108は、配線層105の側方を囲んでおり、設けられている領域によってサイドウォールスペーサ108a,108bの2つに分類される。サイドウォールスペーサ108aは、配線層105の側面のうち半導体層101に向く側の上に設けられている部分をいい、サイドウォールスペーサ108bは、配線層105の側面のうち分離用絶縁膜102に向く側の上に設けられている部分をいう。そして、基板上に形成されたゲート絶縁膜103、ライナー膜110および層間絶縁膜111に設けられた開口部112内に、バリア膜および金属膜を埋め込んで形成されたシェアードコンタクト113が設けられている。シェアードコンタクト113は、配線層105、サイドウォールスペーサ108a、および半導体層101におけるソース領域127と接するように設けられている。このシェアードコンタクト113によって、ソース領域127と配線層105とが電気的に接続されている。
【0036】
次に、本実施形態の半導体装置の製造方法について、図2(a)〜(g)を参照しながら説明する。図2(a)〜(g)は、第1の実施形態における半導体装置の製造工程を示す、(I)−(I)線における断面図である。
【0037】
まず、図2(a)に示す工程で、n型の半導体層101のうち活性領域Rを囲む領域を除去して絶縁膜で埋めることにより、深さ300nmの分離用絶縁膜102を形成した後、導体層101の活性領域Rの上部を酸化することにより、厚さ2nmのゲート絶縁膜103を形成する。その後、ゲート絶縁膜103の上に、厚さ150nmの多結晶シリコン膜104を形成する。ここで、分離用絶縁膜102は、その上面が半導体層101の上面よりも20nmだけ高くなるように形成する。ここで、分離用絶縁膜102の高さと半導体層101との高さの差は、10nm以上30nm以下であることが好ましい。
【0038】
半導体層101の活性領域Rの上部を酸化することにより、厚さ2nmのゲート絶縁膜103を形成する。ゲート絶縁膜103の上に、膜厚150nmの多結晶シリコン膜104を形成する。
【0039】
次に、図2(b)に示す工程で、多結晶シリコン膜104の上にフォトレジスト層(図示せず)を形成して、フォトレジスト層をマスクとしてドライエッチングを行うことにより、配線層105を形成する。ここで、図1(a)に示すように、配線層105の一部は、MISFETのゲート電極124となっている。さらに、配線層105は、分離用絶縁膜102の上まで延びて、その端部が素子121の活性領域Rの端部と接するように設けられている。配線層105を形成した後、フォトレジスト層(図示せず)を除去する。このとき、フォトレジスト層を形成する際のマスク合わせずれ等により、配線層105の端部は、40nmまでの範囲で活性領域Rの境界上からずれることがある。
【0040】
次に、図2(c)に示す工程で、半導体層101の活性領域Rに、ボロン(B)を注入エネルギー3KeVでイオン注入することにより、SDエクステンション領域となる深さ20nmの浅いp型不純物領域106を形成する。その後、半導体層101の上に、膜厚60nmのシリコン窒化膜107を堆積する。
【0041】
次に、図2(d)に示す工程で、異方性ドライエッチングを行うことにより、配線層105の側面上に、シリコン窒化物からなるサイドウォールスペーサ108を形成する。ここで、サイドウォールスペーサ108は配線層105の側方を囲んでおり、設けられている領域によってサイドウォールスペーサ108a,108bの2つに分類される。なお、サイドウォールスペーサ108aの下面における幅は、典型的には55nmとなる。
【0042】
従来では、図9(b)に示すように、配線層410とサイドウォールスペーサ412とは、共に半導体層401の上に設けられていた。それに対し、本実施形態では、配線層105が分離用絶縁膜102の上に形成されており、サイドウォールスペーサ108aが、半導体層101の上にまで延びている。上述したように、分離用絶縁膜102は半導体層101よりも高く形成されているため、その高さ分だけ、本実施形態のサイドウォールスペーサ108aは高く形成されることになる。ここで、サイドウォールスペーサ108aの典型的な高さは、半導体層101から170nmまでの高さとなる。
【0043】
また、サイドウォールスペーサ108aの下面の幅にはばらつきが生じる。この下面の幅のばらつきは、堆積するシリコン窒化膜107の膜厚自体の変動と、シリコン窒化物の表面被覆特性の変動とにより生じると考えられる。一方、上述したように、配線層105の側面の形成される位置によってもばらつきがあり、配線層105の側面は、40nmの範囲内で活性領域Rと分離用絶縁膜102との境界上からずれて形成されることがある。これら2つのばらつきを考慮すると、サイドウォールスペーサ108aの下面における幅を50nm以上に設定することが好ましい。このような幅に設定した場合には、プロセスが変動した場合にも、サイドウォールスペーサ108をより確実に上記境界上に形成することができる。また、サイドウォールスペーサ108の下面の幅が100nm以下である場合には、サイドウォールスペーサ108のサイズを、イオン注入マスクとして適当なサイズ内に留めることができる。
【0044】
次に、図2(e)に示す工程で、配線層105およびサイドウォールスペーサ108をマスクとして、ボロンなどの不純物を40KeVでイオン注入することにより、ソース領域127およびドレイン領域128(図1(a)に示す)として、深さ45nmの深いp型不純物領域109を形成する。続いて、基板の上を、シリコン窒化膜からなる膜厚20nmのライナー膜110で覆った後に、膜厚600nmのシリコン酸化膜(図示せず)を堆積する。その後、CMP法によってシリコン酸化膜の表面を平坦化することにより、層間絶縁膜111を形成する。
【0045】
次に、図2(f)に示す工程で、層間絶縁膜111の上にフォトレジスト(図示せず)を形成する。フォトレジストをマスクとして、ライナー膜110に対して選択的に層間絶縁膜111の異方性ドライエッチングを行う。これにより、ソース領域127の上から、サイドウォールスペーサ108aと配線層105とのうちソース領域127の側方に位置する部分の上に亘って、シェアードコンタクトのための開口部112を形成する。さらに、ドライエッチングを行うことにより、フォトレジストと、開口部112の下面に露出するライナー膜110とを除去する。このとき、開口部112内に露出するサイドウォールスペーサ108aの一部も除去され、最も膜減りが激しい場合には、サイドウォールスペーサ108aの高さは50nmまで減少する。その後、開口部112内に露出しているゲート絶縁膜103を除去する。
【0046】
次に、図2(g)に示す工程で、基板上に、チタンおよび窒化チタンからなるバリア膜とタングステンからなる金属膜を順次形成した後、CMP法により層間絶縁膜111上の不要な金属膜およびバリア膜を除去することによって、開口部112内にバリア膜および金属膜からなるシェアードコンタクト113を形成する。このシェアードコンタクト113によって、ソース領域127と配線層105とが電気的に接続される。その後、周知のプロセスを用いて金属配線等を形成することにより、シェアードコンタクトを有する半導体装置の形成が完了する。
【0047】
従来のシェアードコンタクトを有する半導体装置では、1つのMIS型トランジスタのゲート電極として機能する配線層は、他のMIS型トランジスタの設けられた半導体層の上に延びていた。このとき、配線層の側面上に形成されるサイドウォールが膜減りするという不具合が生じていた。この不具合を低減するために、本実施形態では、半導体層101よりも分離用絶縁膜102が高く形成されていることに着目し、分離用絶縁膜102の上に配線層105を形成して半導体層101の上にサイドウォールスペーサ108aを形成することとした。これにより、従来と比較して、サイドウォールスペーサ108aの高さを、半導体層101と分離用絶縁膜102との段差分だけ高くすることができる。以上のことから、図1(f)に示す工程で開口部112を形成するときに、サイドウォールスペーサ108aの下面付近の幅の減少を抑制することができる。それについて、以下に説明する。
【0048】
本実施形態では、図2(d)に示すように、サイドウォールスペーサ108aの高さが、従来よりも高くなっている。サイドウォールスペーサ108aでは、従来と同じ高さを有するサイドウォールスペーサ108bと比較して、底面から上方向への幅が狭まりが緩やかになる。これは、図2(d)に示すような工程でシリコン窒化膜107のエッチングを行うときには、シリコン窒化膜107(図2(c)に示す)のうち配線層105の上端部を覆う部分は等方的に除去されやすいのに対し、シリコン窒化膜107のうち配線層105の側面上を覆う部分は除去されにくいことによる。そのため、サイドウォールスペーサを形成した後に、図2(f)に示す工程で、開口部112を形成するために上方からの異方性エッチングを行った場合に、サイドウォールスペーサ108aでは、サイドウォールスペーサ108bと比較して幅の厚い部分が多いため、底面付近の膜減り(幅の減少)が少なくなる。
【0049】
以上のように、本実施形態では、サイドウォールスペーサ108aの膜減りに対するマージンが増大することにより、サイドウォールスペーサ108aの幅の減少によって、その下に位置する浅いp型不純物領域106が露出するのを抑制することができる。したがって、接合リーク電流の発生による歩留まり低下を抑制することができる。
【0050】
図3は、第1の実施形態における変形例の半導体装置を示す断面図である。図3に示す半導体装置では、配線層132が分離用絶縁膜102の上に、その外形線から離れて設けられ、配線層132の側面上にシリコン窒化膜からなるサイドウォールスペーサ131が形成されている。このサイドウォールスペーサ131のうち、サイドウォールスペーサ131bは、分離用絶縁膜102の上に設けられており、サイドウォールスペーサ131aは分離用絶縁膜102の上から半導体層101の上に亘って設けられている。この場合には、サイドウォールスペーサ131aの下面のいずれかの部分が、半導体層101と分離用絶縁膜102との境界の上に設けられていればよい。この場合にも、従来と比較してサイドウォールスペーサ131aの高さは高くなるので、従来よりも、幅が厚くなる。そのため、シェアードコンタクトを形成するために上方から異方性エッチングを行うと、サイドウォールスペーサ131aの下面の幅の減少を少なくすることができる。
【0051】
なお、本実施形態では、半導体層101上にゲート絶縁膜103を残存させたが、ゲート電極124、129を形成した後に、ゲート絶縁膜103のうちゲート電極124、129の下に位置する部分以外を除去してもよい。そのかわりに、図2(c)に示す工程において、シリコン窒化膜107を形成する前に、基板上の全面に厚さ5nm程度の酸化膜を形成し、その後、酸化膜上にシリコン窒化膜107を形成してもよい。
【0052】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態で述べた構造をSRAMに適用する場合について説明する。
【0053】
図4(a)は、第2の実施形態における半導体装置のメモリセルを示す回路図であり、(b)は、第2の実施形態における半導体装置(SRAM)の構造を示す平面図である。
【0054】
図4(a)に示すように、本実施形態のメモリセルは、ロード用のPMISトランジスタ205a,205b、ドライバ用のNMISトランジスタ206a,206b、アクセス用のNMISトランジスタ207aおよび207bを備えている。
【0055】
図4(b)に示すように、平面的に見た半導体装置は、半導体層201と、半導体層201の側方を囲むことにより半導体層201を活性領域Rごとに分離する分離用絶縁膜202とを有している。そして、各活性領域Rには、ロード用のPMISトランジスタ205a,205bと、ドライバ用のNMISトランジスタ206a,206bと、アクセス用のNMISトランジスタ207a,207bとが設けられている。
【0056】
ドライバ用のNMISトランジスタ206aのゲート電極209と、ロード用のPMISトランジスタ205aのゲート電極210とはそれぞれ、同一の配線層211の一部である。配線層211は、分離用絶縁膜202のうちPMISトランジスタ205bのソース領域212の側方に位置する部分の上まで延びている。そして、配線層211のうちソース領域212の側方に位置する領域の上からソース領域212の上までに亘って、シェアードコンタクト213が設けられている。シェアードコンタクト213のうちソース領域212の上に位置する部分は、ソース電極コンタクトとして機能する。以上のレイアウトから、シェアードコンタクト213は、配線層211の一部であるゲート電極209およびゲート電極210と、PMISトランジスタ205bのソース領域212とにおける共通のコンタクトとなる。PMISトランジスタ205aのドレイン領域222上には、ドレインコンタクト220が形成されている。ドレイン領域222を挟んで一方側にはPMISトランジスタ205aのゲート電極210が形成され、他方側には他のPMISトランジスタのゲート電極219が形成されている。
【0057】
一方、ロード用のPMISトランジスタ205bのゲート電極214と、ドライバ用のNMISトランジスタ206bのゲート電極215とはそれぞれ、同一の配線層216の一部である。配線層216は、分離用絶縁膜202のうちPMISトランジスタ205aのソース領域217の側方に位置する部分の上まで延びている。そして、配線層216のうちソース領域217の側方に位置する領域の上からソース領域217の上までに亘って、シェアードコンタクト218が設けられている。シェアードコンタクト218のうちソース領域217の上に位置する部分は、ソース電極コンタクトとして機能する。以上のレイアウトから、シェアードコンタクト218により、配線層216の一部であるPMISトランジスタ205bのゲート電極214およびNMISトランジスタ206bのゲート電極215と、PMISトランジスタ205aのソース領域217とが電気的に接続される。
【0058】
次に、シェアードコンタクト218の周囲の構成について、図5を参照しながら説明する。図5は、図4(a)に示す(IV)−(IV) 線における構造を示す断面図である。
【0059】
図5に示すように、配線層216は、分離用絶縁膜202の上に設けられ、ソース領域217の側方まで延びている。配線層216は、その側面が分離用絶縁膜202の外形線に沿うように設けられている。配線層216の側方はサイドウォールスペーサ208によって囲まれており、設けられている領域によってサイドウォールスペーサ208a,208bの2つに分類される。サイドウォールスペーサ208aは、配線層216の側面のうち半導体層201に向く側の上に設けられている部分をいい、サイドウォールスペーサ208bは、配線層216の側面のうち分離用絶縁膜202を向く側の上に設けられている部分をいう。そして、基板上に形成されたライナー膜223および層間絶縁膜224に設けられた開口部内にバリア膜および金属膜を埋め込んで形成されたシェアードコンタクト218が設けられている。シェアードコンタクト218は、配線層216、サイドウォールスペーサ208aおよびソース領域217と接するように設けられている。また、ドレイン領域222と接するように、基板上に形成されたライナー膜223および層間絶縁膜224に設けられた開口部内にバリア膜および金属膜を埋め込んで形成されたドレインコンタクト220が設けられている。
【0060】
なお、図5に示す構造では、サイドウォールスペーサ208aのうち配線層216と接する側の端部が分離用絶縁膜202と半導体層101との境界の上に位置しているが、本実施形態では、サイドウォールスペーサ208aの下面が境界の上に位置しておれば効果を得ることができる。
【0061】
本実施形態では、半導体層201よりも分離用絶縁膜202が高く形成されていることに着目し、分離用絶縁膜202の上に配線層216を形成して、半導体層201の上にサイドウォールスペーサ208aを形成することとした。これにより、従来と比較して、サイドウォールスペーサ208aの高さを、半導体層201と分離用絶縁膜202との段差分だけ高くすることができる。例えば、半導体層201よりも分離用絶縁膜202が20nmだけ高く形成されている場合には、サイドウォールスペーサ208aの高さを20nmだけ高く形成することができる。
【0062】
サイドウォールスペーサ208aの高さが高くなると、第1の実施形態で述べた理由により、シェアードコンタクト218のための開口部を形成するときに、サイドウォールスペーサ208aの下面付近の膜減りを抑制することができる。
【0063】
つまり、サイドウォールスペーサ208aの膜減りに対するマージンが増大することにより、サイドウォールスペーサ208aの幅の減少によって、その下に位置する浅いp型不純物領域221が露出するのを抑制することができる。したがって、接合リーク電流の発生による歩留まり低下を抑制することができる。
【0064】
なお、本実施形態においては、分離用絶縁膜202の上面の高さと半導体層201の上面の高さとの差を20nmに設定した。しかし、この差が10nm以上であれば、サイドウォールスペーサ208aの膜減りを効果的に抑制することができる。また、この段が30nm以下であれば、配線層を形成するためのドライエッチング工程において残渣が発生しにくいので、歩留まり低下を抑制することができる。
【0065】
なお、本実施形態において、例えば、サイドウォールスペーサ208として酸化膜と窒化膜からなる積層膜を用いてもよく、ライナー膜223としてシリコン窒化膜を用いてもよく、層間絶縁膜224としてシリコン酸化膜を用いてもよい。
【0066】
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、第2の実施形態で述べたようなSRAMのメモリセル領域を有し、さらに、ロジック回路領域を有する半導体装置の製造方法について、図6(a)〜(d)、図7(a)〜(c)および図8(a)〜(c)を参照しながら説明する。図6(a)〜(d)、図7(a)〜(c)および図8(a)〜(c)は、第3の実施形態における半導体装置の製造方法を示す断面図である。なお、これらの図におけるSRAMのメモリセル領域の断面は、図4(b)の(IV)−(IV)線における断面に対応する。
【0067】
まず、図6(a)に示す工程で、n型のシリコン基板301の上に、膜厚10nmのシリコン酸化膜302と、膜厚100nmのシリコン窒化膜303とを堆積する。
【0068】
次に、図6(b)に示す工程で、シリコン基板301の活性領域Rを覆うように、フォトレジスト層304を形成する。続いて、フォトレジスト層304をマスクとして異方性のドライエッチングを行うことにより、シリコン窒化膜303およびシリコン酸化膜302を貫通してシリコン基板301の一部を除去してなる深さ300nmの溝305を形成する。
【0069】
次に、図6(c)に示す工程で、フォトレジスト層304を除去する。続いて、シリコン基板301の上に、溝305を埋める膜厚600nmのシリコン酸化膜(図示せず)を堆積する。その後、CMP法によって、シリコン酸化膜を研磨してその表面を平坦化することにより、シリコン窒化膜303上のシリコン酸化膜を除去して、溝305を埋める分離用絶縁膜306a,306bを形成する。
ここで、分離用絶縁膜306aは、SRAMセル領域に位置するものをいい、分離用絶縁膜306bはロジック領域に位置するものをいう。
【0070】
次に、図6(d)に示す工程で、SRAMセル領域を覆いロジック領域を露出させるフォトレジスト307を形成する。続いて、フォトレジスト307をマスクとしてウェットエッチングを行うことにより、ロジック領域における分離用絶縁膜306bを深さ10nmだけ除去する。これにより、SRAMセル領域における分離用絶縁膜306aの上面は、ロジック領域における分離用絶縁膜306bの上面よりも高くなっている。
【0071】
SRAMセル領域における活性領域のパターン率はロジック領域におけるパターン率よりも低い場合には、図6(c)に示す工程で、SRAMセル領域およびロジック領域において均一にエッチングを行うと、SRAMメモリセル領域における分離用絶縁膜306aの上面の高さが、ロジック領域における分離用絶縁膜306bの高さよりも低くなる。ここで、パターン率とは、パターンの疎密の度合いをいう。しかし、本実施形態では、図6(d)に示す工程で、SRAMメモリセル領域をマスクした状態でエッチングを行うために、SRAMセル領域における分離用絶縁膜306aとシリコン基板301との間の段差を確保したまま、ロジック領域における分離用絶縁膜306aのエッチングを行うことができる。
【0072】
次に、図7(a)に示す工程で、フォトレジスト307、シリコン窒化膜303、シリコン酸化膜302を順次除去する。
【0073】
次に、図7(b)に示す工程で、シリコン基板301の活性領域Rの上を覆うゲート絶縁膜308を形成し、ゲート絶縁膜308の上に厚さ150nmの多結晶シリコン膜(図示せず)を形成する。その後、多結晶シリコン膜の上にフォトレジスト(図示せず)を形成して、フォトレジストをマスクとして多結晶シリコン膜のドライエッチングを行うことにより、一部がゲート電極となる配線層309を形成する。SRAMセル領域において、配線層309は、図4(b)に示す配線層211等と同様のパターンで設けられている。
【0074】
その後、フォトレジストを除去し、配線層309をマスクとして、注入エネルギー3KeVでボロンをイオン注入することにより、SDエクステンション領域となる深さ20nmのp型不純物領域310を形成する。
【0075】
次に、図7(c)に示す工程で、基板上に、配線層309を覆う下地酸化膜およびシリコン窒化膜(図示せず)を堆積して異方性ドライエッチングを行うことにより、配線層309の側面上にサイドウォールスペーサ311を形成する。なお、SRAMセル領域におけるサイドウォールスペーサ311はサイドウォールスペーサ311a,311bの2つを含んでいる。サイドウォールスペーサ311aは、SRAMセル領域において、分離用絶縁膜306aの上に設けられた配線層309の側方に設けられ、かつ、その配線層309の側面のうちシリコン基板301に向く側の上に設けられている部分をいう。サイドウォールスペーサ311bは、SRAMセル領域において、分離用絶縁膜306aの上に設けられた配線層309の側方に設けられ、かつ、その配線層309のうち分離用絶縁膜306aに向く側の上に設けられている部分をいう。その後、配線層309およびサイドウォールスペーサ311をマスクとして、注入エネルギー40KeVでボロンをイオン注入を行うことにより、ソース領域およびドレイン領域となる、深さ45nmの深い不純物領域312を形成する。
【0076】
次に、図8(a)に示す工程で、基板上に、シリコン酸化膜からなる膜厚5nmの下地絶縁膜(図示せず)と、シリコン窒化膜からなる膜厚20nmのライナー膜313と、シリコン酸化膜からなる膜厚600nmの層間絶縁膜314とを堆積する。その後、CMP法により、層間絶縁膜314の表面を平坦化する。
【0077】
次に、図8(b)に示す工程で、層間絶縁膜314の上にフォトレジスト(図示せず)を形成する。その後、フォトレジストをマスクとして異方性ドライエッチングを行うことにより、層間絶縁膜314を貫通してライナー膜313に到達するコンタクト開口部315および開口部316とを形成する。その後、ドライエッチングを行うことにより、フォトレジスト、コンタクト開口部315および開口部316の下面に露出するライナー膜313および下地絶縁膜を除去する。
【0078】
このとき、開口部316内に露出するサイドウォールスペーサ311aの一部も除去され、最も膜減りが激しい場合には、サイドウォールスペーサ311aの高さは50nmになる。
【0079】
次に、図8(c)に示す工程で、コンタクト開口部315および開口部316にチタンおよび窒化チタンからなるバリア膜とタングステンからなる金属膜とを埋め込むことにより、コンタクト317およびシェアードコンタクト318を形成する。その後、周知のプロセスを用いて金属配線等を形成することにより、シェアードコンタクトを有する半導体装置が完成する。
【0080】
本実施形態では、分離用絶縁膜306aの上に配線層309を形成することにより、サイドウォールスペーサ311aの高さを高くすることができる。そのため、第1の実施形態と同様の理由により、開口部316を形成するときに、サイドウォールスペーサ311aの下面付近の幅の減少を抑制することができる。
【0081】
さらに、本実施形態では、SRAMセル領域における分離用絶縁膜306aの高さを、ロジック領域における分離用絶縁膜306bよりも高く形成することができる。つまり、シェアードコンタクト318を設ける領域における分離用絶縁膜306aの高さを、他の領域から独立して高く制御することができる。
【0082】
なお、本実施形態では、図6(d)に示す工程で、SRAMセル領域を覆うように形成したフォトレジスト307をマスクとしてウェットエッチングを行っている。しかし、シェアードコンタクトを形成する領域とロジック領域におけるゲート電極との間の距離を400nm以上に設定する場合には、分離用絶縁膜306aのうち、その上にシェアードコンタクトを形成する部分を覆うようにフォトレジストを形成した後に、ウェットエッチングもしくはドライエッチングを行ってもよい。
【0083】
(その他の実施形態)
本発明は、サリサイド構造を有する半導体装置およびその製造方法にも適用することができる。具体的にいうと、第1の実施形態では、図2(d)に示す工程の後に、基板上に金属を堆積してアニールを行うことにより、配線層105の上とp型不純物拡散層109(127)の上とにシリサイド層を形成する。この場合には、図2(f)に示す工程で、サイドウォールの一部が除去されて、活性領域Rのうちシリサイド層により覆われていない領域が露出するのを防止することができる。同様に、第3の実施形態では、図7(c)に示す工程の後に、ゲート電極を有する配線層309の上部と、不純物領域312の上部との上に金属を堆積してアニールを行うことによりシリサイド層を形成してもよく、この場合にも、同様の効果を得ることができる。
【0084】
【発明の効果】
以上のように本発明においては、シェアードコンタクトに接続されるゲート電極を、半導体基板表面よりも高くなるように形成された分離用絶縁膜上に形成することにより、シェアードコンタクトの開口部におけるサイドウォールスペーサの高さを相対的に厚く形成することができる。これにより、シェアードコンタクト開口工程におけるサイドウォールスペーサ膜減りに対するマージンを拡大し、シェアードコンタクト形成領域における接合リーク電流発生による歩留まり低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、第1の実施形態における半導体装置の構造を示す平面図であり、(b)は、図1(a)に示す(I)−(I)線における断面図である。
【図2】(a)〜(g)は、第1の実施形態における半導体装置の製造工程を示す、(I)−(I)線における断面図である。
【図3】第1の実施形態における変形例の半導体装置を示す断面図である。
【図4】(a)は、第2の実施形態における半導体装置のメモリセルを示す回路図であり、(b)は、第2の実施形態における半導体装置(SRAM)の構造を示す平面図である。
【図5】図4(a)に示す(IV)−(IV)線における構造を示す断面図である。
【図6】(a)〜(d)は、第3の実施形態における半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図7】(a)〜(c)は、第3の実施形態における半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図8】(a)〜(c)は、第3の実施形態における半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図9】(a)は、従来のシェアードコンタクトが設けられたSRAMの構造を示す平面図であり、図9(b)は、図9(a)に示す(IX)−(IX)線における断面図である。
【符号の説明】
101 半導体層
102 分離用絶縁膜
103 ゲート絶縁膜
104 多結晶シリコン膜
105 配線層
106 p型不純物領域
107 シリコン窒化膜
108 サイドウォールスペーサ
108a サイドウォールスペーサ
108b サイドウォールスペーサ
109 不純物領域
110 ライナー膜
111 層間絶縁膜
112 開口部
113 シェアードコンタクト
120 素子
121 素子
122 ソース領域
123 ドレイン領域
124 ゲート電極
125 ソースコンタクト
126 ドレインコンタクト
127 ソース領域
128 ドレイン領域
129 ゲート電極
130 ドレインコンタクト
131a サイドウォールスペーサ
131b サイドウォールスペーサ
132 配線層
201 半導体層
202 分離用絶縁膜
205a PMISトランジスタ
205b PMISトランジスタ
206a NMISトランジスタ
206b NMISトランジスタ
207a NMISトランジスタ
207b NMISトランジスタ
208 サイドウォールスペーサ
208a サイドウォールスペーサ
208b サイドウォールスペーサ
209 ゲート電極
210 ゲート電極
211 配線層
212 ソース領域
213 シェアードコンタクト
214 ゲート電極
215 ゲート電極
216 配線層
217 ソース領域
218 シェアードコンタクト
219 ゲート電極
220 ドレインコンタクト
221 p型不純物領域
222 ドレイン領域
223 ライナー膜
224 層間絶縁膜
301 シリコン基板
302 シリコン酸化膜
303 シリコン窒化膜
304 フォトレジスト層
305 溝
306a 分離用絶縁膜
306b 分離用絶縁膜
307 フォトレジスト
308 ゲート絶縁膜
309 配線層
310 不純物領域
311 サイドウォールスペーサ
311a サイドウォールスペーサ
311b サイドウォールスペーサ
312 不純物領域
313 ライナー膜
314 層間絶縁膜
315 コンタクト開口部
316 開口部
317 コンタクト
318 シェアードコンタクト
Claims (13)
- 第1の活性領域および第2の活性領域を含む複数の活性領域を有する半導体層と、
上記複数の活性領域の側方を囲み、少なくとも一部が上記半導体層よりも高く設けられている分離用絶縁膜と、
上記第1の活性領域に設けられ、第1の電極を有する第1の素子と、
一部が上記第1の電極であり、他の一部が上記分離用絶縁膜の上に延びる第1の配線層と、
上記第1の配線層の側方に設けられ、上記第1の配線層のうち上記他の一部の側方に位置する部分では上記分離用絶縁膜と上記第2の活性領域との境界に接する第1のサイドウォールスペーサと、
上記第2の活性領域に設けられ、上記第1のサイドウォールスペーサをマスクとして自己整合的に形成された第1の不純物拡散層を有する第2の素子と、
上記第2の活性領域のうち上記第1の不純物拡散層と上記分離用絶縁膜との間に介在する領域に設けられた第2の不純物拡散層と、
上記半導体層および上記分離用絶縁膜の上方に設けられた層間絶縁膜と、
上記第1の不純物拡散層との一部と、上記第1のサイドウォールスペーサの一部と、上記第1の配線層の一部との上方に亘って設けられた第1のシェアードコンタクトとを備える半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置において、
上記境界において、上記第2の活性領域における上記半導体層の上面の高さは、上記分離用絶縁膜の上面の高さよりも10nm以上30nm以下だけ高い、半導体装置。 - 請求項1または2に記載の半導体装置において、
上記境界の上に、上記第1のサイドウォールスペーサのうち上記第1の配線層と接する側の端部が設けられている、半導体装置。 - 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
上記第1のMISトランジスタは、第1のロード用MISトランジスタであり、
上記第2の活性領域に設けられ、ゲート電極を有する第2のロード用MISトランジスタと、
上記複数の活性領域のうちの1つに設けられ、上記第1の配線層の一部であるゲート電極を有する第1のドライバ用MISトランジスタと、
上記複数の活性領域のうちの1つに設けられ、ゲート電極を有する第2のドライバ用MISトランジスタと、
上記第2のロード用MISトランジスタの上記ゲート電極と、上記第2のドライバ用MISトランジスタの上記ゲート電極とを一部として有し、他の一部が上記分離用絶縁膜の上方に延びる第2の配線層と、
上記第2の配線層の側方に設けられ、上記第2の配線層のうち上記他の一部の側方に位置する部分では上記分離用絶縁膜と上記半導体層との境界に接する第2のサイドウォールスペーサと、
上記第1の活性領域の一部と、上記第2のサイドウォールスペーサの一部と、上記第2の延長部との上方に亘って設けられた第2のシェアードコンタクトと
をさらに備える、半導体装置。 - 半導体層と、
上記半導体層からなる活性領域を囲み、少なくとも一部の上面が上記半導体層の上面よりも高く設けられている分離用絶縁膜と、
上記分離用絶縁膜の上に形成された配線層と、
上記配線層の側方に設けられ、少なくとも一部の底面が上記分離用絶縁膜と上記活性領域との境界に接するサイドウォールスペーサと、
上記活性領域に形成された不純物拡散層と、
上記半導体層の上方に設けられた層間絶縁膜と、
上記層間絶縁膜に形成され、上記不純物拡散層に到達する開口部と、
上記開口部内に形成されたコンタクトとを備え、
上記開口部は、上記配線層、上記サイドウォールスペーサおよび上記不純物拡散層の各一部の上方に亘って形成されており、
上記コンタクトによって、上記配線層と上記不純物拡散層とが電気的に接続されている、半導体装置。 - 半導体層の一部である第1の活性領域および第2の活性領域の側方を囲む分離用絶縁膜を形成する工程(a)と、
一部が上記第1の活性領域の上に延びて、他の一部が上記分離用絶縁膜の上方に延びる第1の配線層を形成する工程(b)と、
上記第1の配線層をマスクとして、上記第2の活性領域にイオン注入を行う工程(c)と、
上記第1の配線層の側面上に、第1のサイドウォールスペーサを、上記第1の配線層の上記他の一部の側方において上記分離用絶縁膜と上記半導体層との境界に接するように形成する工程(d)と、
上記第1の配線層および上記第1のサイドウォールスペーサをマスクとして上記第2の活性領域にイオン注入を行う工程(e)と、
上記半導体層および上記分離用絶縁膜の上方を覆う層間絶縁膜を形成する工程(f)と、
上記層間絶縁膜のうち、上記第2の活性領域の一部と、上記第1のサイドウォールスペーサの一部と、上記第1の配線層の上記他の一部との上方に亘る領域を除去することにより、第1の開口部を形成する工程(g)と、
上記第1の開口部を導電体で埋めることにより第1のシェアードコンタクトを形成する工程(h)とを備える半導体装置の製造方法。 - 請求項6に記載の半導体装置の製造方法において、
上記工程(g)では、上記第1の開口部を形成するために、上記層間絶縁膜のドライエッチングを、上記第1のサイドウォールスペーサに対して選択的に行う、半導体装置の製造方法。 - 請求項6または7に記載の半導体装置の製造方法において、上記工程(a)では、上記分離用絶縁膜の上面を、上記半導体層の上面より10nm以上30nm以下だけ高く形成する、半導体装置の製造方法。
- 請求項6〜8のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法において、
上記工程(g)では、上記層間絶縁膜のうちの一部を除去することにより、ゲート電極用のコンタクト開口部と、ソース・ドレイン用の開口部とを形成し、
上記工程(h)では、上記ゲート電極用の開口部と上記ソース・ドレイン用の開口部とを導電体で埋める、半導体装置の製造方法。 - 請求項6〜9のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法において、
上記工程(a)では、上記分離用絶縁膜によって、上記半導体層の一部である第3の活性領域および第4の活性領域の側方を囲み、
上記工程(b)では、上記第1の配線層の一部として、上記第3の活性領域の上にゲート電極を形成し、
さらに、その一部が上記第2の活性領域の上方に位置するゲート電極および上記第4の活性領域の上方に位置するゲート電極となり、他の一部が上記分離用絶縁膜の上方に延びる第2の配線層を形成し、
上記工程(c)では、上記第2の配線層をマスクとして、上記第1の活性領域にイオン注入を行い、
上記工程(d)では、上記第2の配線層の側面上に、第2のサイドウォールスペーサを、上記第2の配線層の上記他の一部の側方において上記分離用絶縁膜と上記半導体層との境界に接するように形成し、
上記工程(e)では、上記第2の配線層および上記第2のサイドウォールスペーサをマスクとして上記第1の活性領域にイオン注入を行い、
上記工程(g)では、上記層間絶縁膜のうち、上記第1の活性領域と、上記第2のサイドウォールスペーサの一部と、上記第2の配線層の上記他の一部との上方に亘る領域を除去することにより第2の開口部を形成し、
上記工程(h)では、上記第2の開口部を埋めることにより第2のシェアードコンタクトを形成する、半導体装置の製造方法。 - 請求項10に記載の半導体装置の製造方法において、
上記工程(a)の前に、上記半導体層の上を覆うストッパー膜を形成する工程(i)をさらに備え、
上記工程(a)では、上記ストッパー膜の一部と上記半導体層の一部とを除去して溝を形成した後に上記溝を絶縁体で埋めた後に、少なくとも上記第1のシェアードコンタクトおよび上記第2のシェアードコンタクトの上を覆うフォトレジストを形成して、上記フォトレジストをマスクとして上記絶縁膜のエッチングを行うことにより上記分離用絶縁膜を形成する、半導体装置の製造方法。 - 請求項11に記載の半導体装置の製造方法において、
上記半導体層は、上記第1のシェアードコンタクトと上記第2のシェアードコンタクトが設けられるSRAMセル領域と、上記SRAMセル領域を除く領域である周辺領域とを有しており、
上記工程(a)では、上記エッチングを行うことにより、上記周辺領域における上記絶縁膜の一部を除去する、半導体装置の製造方法。 - 半導体層の一部からなる活性領域を囲み、上記活性領域の上面よりも高い上面を有する分離用絶縁膜を形成する工程(a)と、
上記分離用絶縁膜の上に配線層を形成する工程(b)と、
上記配線層の側面上に、少なくとも一部の底面が上記分離用絶縁膜と上記活性領域との境界に接するサイドウォールスペーサを形成する工程(c)と、
上記サイドウォールスペーサをマスクとして、上記活性領域にイオン注入を行い、不純物拡散層を形成する工程(d)と、
上記工程(d)の後に、上記半導体層の上方に層間絶縁膜を形成する工程(e)と、
上記層間絶縁膜に、上記不純物拡散層に到達する開口部を形成する工程(f)と、
上記開口部内にコンタクトを形成する工程(g)とを備え、
上記工程(f)では、上記配線層、上記サイドウォールスペーサおよび上記不純物拡散層の各一部の上方に亘る上記開口部を形成し、
上記工程(g)では、上記コンタクトによって、上記配線層と上記不純物拡散層とを電気的に接続する、半導体装置の製造方法。
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