JP2004272729A

JP2004272729A - 顧客サービス提供システム

Info

Publication number: JP2004272729A
Application number: JP2003064372A
Authority: JP
Inventors: Ichiro Hisanaga; 一郎久永; Hiroko Kawaguchi; 裕子川口
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 2003-03-11
Filing date: 2003-03-11
Publication date: 2004-09-30
Anticipated expiration: 2023-03-11
Also published as: JP4249515B2

Abstract

【課題】購入した書籍を持参した顧客にサービスの提供を行ない、また、書籍による集客効果を数値データとして測定可能とした顧客サービスシステムを提供する。
【解決手段】書籍販売店には、書籍の非接触ＩＣタグに記憶されたタグＩＤ情報を読み取るＩＣタグリーダと、読み取ったタグＩＤ情報と店ＩＤ情報とをサーバに送信する第１の通信端末とが設けられ、店舗には、書籍の非接触ＩＣタグに記憶されたタグＩＤ情報を読み取るＩＣタグリーダと、読み取ったタグＩＤ情報と店ＩＤ情報とをサーバに送信し、更にサーバからサービス提供に関する判断情報を受信する第２の通信端末とが設けられ、サーバには、販売情報を登録するデータベースと、第２の通信端末からタグＩＤ情報を受信した際にデータベースに販売情報が登録されているか否かを検証する検証手段と、検証結果情報を第２の通信端末に対して送信する検証結果情報送信手段と、を備えている。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、書店等の書籍販売店から雑誌または情報誌等の書籍を購入し、この購入した書籍を持参した顧客の集客数を測定可能として、これらの顧客に限定してサービスの提供を行なえるようにした顧客サービス提供システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、店舗などが集客の増大などを図るために、雑誌や情報誌などの書籍に有料で広告掲載を行なう場合があり、これらの広告掲載において、来店した顧客に対して種々の特典やサービスの提供を行なうクーポン券などを付けたり、広告掲載された書籍を持参した顧客に対して、サービスの提供を行なったりすることが行われている。
また、近年、通信網などを利用して消費者の通信端末に電子クーポンを送信する電子クーポンシステムなどが知られている。（例えば、参考文献１乃至３）
【０００３】
これらの雑誌や情報誌などの書籍を発行する出版社にとっては、自社が発行する書籍がより多くの読者に購読されると共に、これらの読者が書籍に掲載された広告を見たことによる影響を受けて、これらの広告された店舗に顧客として来店してもらうことが、出版者にとって、自社が発行する書籍を継続して発行して広告料金による収益を挙げる上でも大切なことである。
【０００４】
つまり、広告依頼者は、集客効果がより高い書籍に自社の広告を掲載することで、より高い販売利益を挙げる確率が高くなるため、広告料金が多少高くなってもこれらの書籍を発行する出版社に対して広告掲載の依頼を行なう場合が多くなると予測される。
しかしながら、広告依頼者は、譬え発行部数の比較的多い情報誌や雑誌などの書籍であっても、広告掲載された集客効果が自分の店舗においてなければ、その書籍に広告を掲載する意味がないといえる。
【０００５】
したがって、雑誌や情報誌などの書籍への広告掲載による集客効果の実態を何らかの方法で調べることが出来れば、出版社がより多くの広告依頼者を集めることができると共に、広告依頼者も多種の情報誌や雑誌などの書籍の中から選択して、集客効果の高い書籍を発行する出版社に対して、安心して広告掲載料金の支払いを行なうことができるが、現在のところ、クーポンを書籍に掲載しただけでは、個々の広告掲載者が個別にこれらのクーポンを持参した顧客が来店することで、広告効果の把握を行なうことができても、出版社が自社で発行した書籍の広告による実態的な集客データを具体的に把握することができないので、新たな広告依頼者に対する広告効果を数値データとして説明できないという問題がある。
【０００６】
また、従来の電子クーポンシステムでは、予め顧客情報がデータベースとして登録されていることが条件となり、新規の顧客を開拓しにくいという問題があり、新たな顧客の集客効果を期待できないという問題がある。
【０００７】
【特許文献１】
特開平１１−１７５８５１号公報
【特許文献２】
特開２００２−１１７３１０号公報
【特許文献３】
特開２００３−２２３９２号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、広告が掲載された雑誌や情報誌などの書籍を、書籍販売店で代金を支払って購入し、その購入した書籍を持参した顧客に限定してサービスの提供を行なうことができるようにして、万引き等で不正に書籍を入手した顧客へのサービスの提供を行なわないようにすることを可能にし、また、書籍に広告を掲載することによる集客効果を数値データとして測定可能とすることで、書籍を用いた広告の集客効果を検証できるようにした顧客サービスシステムを提供する。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明の顧客サービスシステムは、非接触ＩＣタグを備えた書籍と、前記書籍を顧客に販売する書籍販売店と、前記書籍を持参した顧客に対してサービスの提供を行なう店舗と、前記店舗に来店した顧客へ対するサービス提供の判断情報を送信するサーバとからなる非接触ＩＣタグを利用した顧客サービス提供システムであって、前記非接触ＩＣタグには、固有のタグＩＤ情報が記憶され、前記書籍販売店には、前記書籍の非接触ＩＣタグに記憶されたタグＩＤ情報を読み取るＩＣタグリーダと、前記ＩＣタグリーダで読み取ったタグＩＤ情報と、前記書籍販売店を特定する店ＩＤ情報とを通信網を介して、前記サーバに送信する第１の通信端末とが設けられ、前記店舗には、前記書籍の非接触ＩＣタグに記憶されたタグＩＤ情報を読み取るＩＣタグリーダと、前記ＩＣタグリーダで読み取ったタグＩＤ情報と、前記店舗を特定する店ＩＤ情報とを通信網を介して、前記サーバに送信し、更に前記サーバからサービス提供に関する判断情報を受信する第２の通信端末とが設けられ、前記サーバには、前記第１の通信端末から前記タグＩＤ情報を受信した際に、前記書籍が販売されたこと示す販売情報を登録するデータベースと、前記第２の通信端末から前記タグＩＤ情報を受信した際に、前記データベースに前記書籍に関して販売されたことを示す販売情報が登録されているか否かを検証する検証手段と、前記検証手段による検証結果情報を前記第２の通信端末に対して送信する検証結果情報送信手段と、を備えていることを特徴とする。
【００１０】
また、本発明の顧客サービスシステムは、前記サーバが、前記データベースに登録された情報を、前記書籍の出版社の通信端末に送信する手段を有していることを特徴とする。
【００１１】
更に、本発明の顧客サービスシステムは、前記データベースには、前記第１の通信端末から受信したタグＩＤ情報と店ＩＤ情報が受信された際に、前記タグＩＤ情報に関係付けて販売されたことを示す販売フラグを書き込むフラグ書込みエリアが設けられ、前記検証手段は、前記フラグ書込みエリアにフラグが書き込まれているか否かにより、前記書籍が前記第１の商店から販売されたか否かの判定処理を行うことを特徴とする。
【００１２】
更に、本発明の顧客サービスシステムは、前記書籍が、雑誌または情報誌であることを特徴とする。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図１は、本発明の実施形態に係る顧客サービス提供システムの概要を説明する図、図２は、書籍の奥付け部分に非接触ＩＣタグ３を貼付した例を示す平面図、図３は、非接触ＩＣタグの例を示す平面図、図４は、非接触ＩＣタグを書籍の裏表紙に内蔵させた例を示す断面図、図５は、本発明の実施形態に係る顧客サービス提供システムのシステムブロック図、図６は、本発明の実施形態に係る顧客サービス提供システムに用いる利用履歴情報データベースの記憶内容を説明するための図、図７は、本発明の実施形態に係る顧客サービス提供システムの処理手順を説明するフローチャートである。
【００１４】
本発明の顧客サービス提供システムには、雑誌または情報誌等の書籍（以下、書籍という。）に非接触ＩＣタグを設けた非接触ＩＣタグ付きの書籍１が使用される。
この非接触ＩＣタグ付きの書籍１は、書籍の所望の部分に記憶手段を有する非接触ＩＣタグ３を備えたものであり、非接触リーダライタで非接触ＩＣタグ３に記憶された情報の読み取りや書込みなどが行なえるようになっている。
【００１５】
本発明の顧客サービス提供システムでは、図１に示すように、書籍１を販売する書店等の書籍販売店４と、書籍販売店４で書籍１を購入した顧客に対して、クーポン等の顧客サービスを提供する飲食店などの店舗５と、前記店舗５に来店した顧客が持参した書籍１について、書店４で購入されたものであるか否かの情報を飲食店５に提供する情報管理センター６と、これらの書籍１を出版する出版社７とにおいて構成される。
【００１６】
書籍販売店４には、書籍１の非接触ＩＣタグ３に記憶されたタグＩＤ情報を読み取るＩＣタグリーダ８と、このＩＣタグリーダ８で読み取ったタグＩＤ情報と、書籍販売店４を特定する店ＩＤ情報とを通信網２４を介して、情報管理センター６に設置されたサーバに送信する第１の通信端末９とが設けられている。
【００１７】
また、店舗５には、書籍１の非接触ＩＣタグ３に記憶されたタグＩＤ情報を読み取るＩＣタグリーダ１０と、このＩＣタグリーダ１０で読み取ったタグＩＤ情報と、店舗５を特定する店ＩＤ情報とを通信網２４を介して、サーバ１２に送信し、更にこのサーバ１２からサービス提供に関する判断情報を受信する第２の通信端末１１とが設けられている。
【００１８】
更に、情報管理センター６は、書籍の販売情報等が登録されるデータベースを有するサーバ１２が備えられ、情報の管理が行われる。
また、書籍１を発行する出版社７には、第３の通信端末１３が備えられて、情報管理センター６のサーバ１２から必要な情報を通信で入手可能になっている。
【００１９】
図２には、書籍１に非接触ＩＣタグ３を設けた一例として、書籍１の奥付け部分１ａに非接触ＩＣタグ３を貼付した例が示してある。
非接触ＩＣタグ３を書籍１に設ける部分や仕様は、特に限定されるものではないが、非接触ＩＣタグ３は、書籍の表紙や裏表紙などの書籍の外面部分に貼付しても良いが、他の書籍との接触や取り扱い時の物理的外力により剥離することもあるので、表紙の内面側や裏表紙の内面側などの直接外面に表れない部分に設けることが好ましい。
【００２０】
書籍１に設ける非接触ＩＣタグ３は、図３に示すように、通常は金属層を積層した紙やプラスチック基材にアンテナ用のコイルパターン３３を金属層にエッチング形成しＩＣチップ３２を接続することにより形成できる。
ＩＣチップ３２のメモリー容量が１キロビットであれば、１２８文字の記録ができる。
非接触ＩＣタグ３に記録する事項としては、少なくとも非接触ＩＣタグ３毎に固有のタグＩＤ情報が記憶されている。
また、その他に例えば、書籍の識別コードである書籍ＩＤ情報、書名、発行所名、発行日、著者名、版数、売価などを記憶させておいてもよい。
タグＩＤ情報や、書籍の識別コードである書籍ＩＤ情報は、タグまたは書籍毎に重複したコードを付することを避けため、コード付与の統一した管理基準を設けることが好ましい。
【００２１】
非接触ＩＣタグ３は、非接触データキャリアやＲＦ−ＩＤともいわれ、プラスチック等の基材３１にコイルパターン３３を形成し、当該コイルと容量素子とにより共振回路を形成して一定周波数の電波を受信し送信することができる。
また、他の方式として、リーダライタからの搬送波の電磁誘導により電力伝送及びデータ伝送を行うようにしてもよい。
一般的には１３５ｋＨｚ（中波）、１３．５６ＭＨｚ、２．４５ＧＨｚ（マイクロ波）の周波数帯が使用される。
図示した例の場合、コイルパターン３３は導通部材３４により基材３１の裏面でジャンピング回路を形成してコイル接続端子３３ＣによりＩＣチップ３２の裏面のバンプに接続している。
【００２２】
図示した例では、容量素子はＩＣチップ３２に内蔵されている。
このような非接触ＩＣタグ３は、樹脂基材にラミネートしたアルミ箔等の金属箔をフォトエッチングやレジスト印刷後のエッチングによりコイルパターン３３を形成し、ＩＣチップ３２を装着し、保護用の被覆を設けることにより形成することができる。
その大きさも３０ｍｍ×３０ｍｍ程度以下のサイズとすることができる。
【００２３】
非接触ＩＣタグ３に使用する樹脂基材３１としては、ＰＥＴやポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ナイロン等の各種材料を使用することができ紙であってもよい。
厚みは１５〜３００μｍが使用できるが、強度、加工作業性、コスト等の点から２０〜１００μｍがより好ましい。
金属箔としては銅箔やアルミ箔あるいは鉄箔を使用できるが、コスト、加工性からアルミ箔が好ましく、その厚みは６〜５０μｍ程度が好ましい。
【００２４】
これらの記録した情報の読み取りは、非接触ＩＣタグ３対して共振する呼び出し信号を発信し、数ｃｍから数十ｃｍの距離でタグからの応答信号を読み、且つタグに記録することができる。
装置としては固定した常設のリーダライタ付きターミナルやのほか、無線式のハンディー通信端末等を使用することができる。
【００２５】
また、図４には、非接触ＩＣタグ３を２枚の紙片３５ａ，３５ｂの間に挟み込んだ状態の断面図を示しているが、このように書籍の表紙や裏表紙等の書籍の一部を構成する紙片に非接触ＩＣタグ３を内蔵させると、外観上も通常の書籍と違和感がないので好ましい。
【００２６】
次に、本発明の顧客サービス提供システムのシステム構成を図５に基づいて説明する。
書籍販売店４に設置された通信端末９は、表示手段１４、入力手段１５、記憶手段１６、送受信手段１７、制御手段１８を有し、ＩＣタグリーダー８で受信した非接触ＩＣタグ３から読み取ったタグＩＤ情報を、送受信手段１７により通信網２４を介して情報管理センター６のサーバ１２へ送信可能としてある。
この際に、記憶手段１６に記憶させた固有の店ＩＤ情報を同時にサーバ１２に送信することで、情報の送信元が特定可能にしておく。
【００２７】
また、店舗５に設置された通信端末１１は、表示手段１９、入力手段２０、記憶手段２１、送受信手段２２、制御手段２３を有し、ＩＣタグリーダー１０で受信した非接触ＩＣタグ３から読み取ったタグＩＤ情報を、送受信手段２２により通信網２４を介して情報管理センター６のサーバ１２へ送信すると共に、そのタグＩＤ情報が、既に書店４で購入されたものとして情報管理センター６のデータベースに登録されたものであるか否かの情報を入手できるようにしてある。
更に、タグＩＤ情報をサーバ１２に送信する際に、記憶手段２１に記憶させた固有の店ＩＤ情報を同時にサーバ１２に送信することで、情報の送信元が特定可能にしておく。
【００２８】
また、情報管理センター６に設置されたサーバ１２には、送受信手段２４、表示手段２５、計時手段２６、入力手段２７、検証手段２８、記憶手段２９、検証結果情報送信手段３０、制御手段３１、書籍流通履歴情報データベース４１、利用履歴情報データベース４２とが備えられている。
書籍流通履歴情報データベース４１には、書籍１の非接触ＩＣタグ３から読み取ったタグＩＤ情報に基づいて流通履歴情報が登録される。
更に、書籍流通履歴情報データベース４１には、タグＩＤ情報と関係付けて書籍の書名、作者、出版社名、出版社コード、取次店名、取次店コード、書店名、書店コード、売り上げ金額などの情報を登録させておき、通信端末から受信したタグＩＤ情報に基づいて、種々の情報処理が行えるようにしてある。
【００２９】
また、サーバ１２の利用履歴情報データベース４２には、図６に示すように、例えば、タグＩＤ４９、書籍販売店の店ＩＤ５０、受信日時５１、販売フラグ５２、店舗の店ＩＤ５３、受信日時５４、などを登録する各々の記憶エリアが設けられている。
そして、サーバ１２が書籍販売店４に設置された通信端末９から、通信網２４を介してタグＩＤ情報と書籍販売店の店ＩＤ情報を受信すると、利用履歴情報データベース４２のタグＩＤ４９、書籍販売店の店ＩＤ５０、受信日時５１の各々の記憶エリアにこれらの情報が登録されると共に、販売フラグ５２に販売が行われたことを示すフラグが記憶される。
更に、サーバ１２が店舗５に設置された通信端末１１から、通信網２４を介してタグＩＤ情報と店舗の店ＩＤ情報を受信すると、利用履歴情報データベース４２の店舗の店ＩＤ５３、受信日時５４の各々の記憶エリアにこれらの情報が登録される。
【００３０】
計時手段２６は、各通信端末からサーバ１２へ送信されたタグＩＤ情報を受信した時刻／又は日付けを計測する機能を有する。
また、検証手段２８は、サーバ１２が店舗５に設置された通信端末１１から、通信網２４を介してタグＩＤ情報と店舗の店ＩＤ情報を受信すると、利用履歴情報データベース４２の販売フラグ５２の記憶エリアに販売されたことを示す販売情報が記憶されているか否かを調べる機能を有している。
そして、検証結果情報送信手段３０により、利用履歴情報データベース４２の販売フラグ記憶エリア５２に販売されたことを示すフラグがたっていることで、販売されたことを示す販売情報が記憶されているか否かの検証結果情報を、店舗５に設置された通信端末１１に対して送信処理される。
【００３１】
また、サーバ１２の制御手段３１は、店舗５の通信端末１１からタグＩＤ情報を受信したこと示す情報を、その書籍１の出版社の通信端末に対して送信する機能を有していて、その書籍１の出版社が、出版した書籍を購入した顧客の人数を確認することができるようにしてある。
そして、書籍１を発行する出版社の第３の通信端末１３には、表示手段３５、入力手段３６、記憶手段３７、送受信手段３８、制御手段３９、利用履歴情報データベース４７を有している。
【００３２】
次に、本発明の実施形態に係る顧客サービス提供システムの処理手順を、図７のフローチャートに基づいて説明する。
まず、顧客５５が書籍販売店４で書籍１を購入する際に、レジでの代金支払い時に、レジ付近に設けられているＩＣタグリーダ８が書籍１に設けられている非接触ＩＣタグ３に記憶されたタグＩＤ情報を非接触で読み取る。（ステップＳ１）
【００３３】
そして、ＩＣタグリーダ８で読取られたタグＩＤ情報は、書籍販売店４の通信端末９により、書籍販売店４の店ＩＤ情報と共に通信網２４を介して情報管理センター６のサーバ１２へ送信される。（ステップＳ２）
次に、サーバ１２では、受信したタグＩＤ情報と、店ＩＤ情報と、その受信日時情報と、販売フラグとを図６に示すように利用履歴情報データベース４２に登録する。（ステップＳ３）
【００３４】
そして、その書籍１を購入した顧客が、書籍に掲載されている店舗情報の中から、その書籍１を持参した顧客５５に対してクーポンサービス等の顧客サービスを提供する店舗５を選び、その店舗５に来店した際に、店舗５に設けられているＩＣタグリーダ１０で書籍１に設けられている非接触ＩＣタグ３に記憶されたタグＩＤ情報を非接触で読み取る。（ステップＳ４）
【００３５】
そして、ＩＣタグリーダ１０で読取られたタグＩＤ情報は、店舗５の通信端末１１、その店舗５の店ＩＤ情報と共に通信網２４を介して情報管理センター６のサーバ１２へ送信される。（ステップＳ５）
次に、サーバ１２では、受信したタグＩＤ情報と同じ利用履歴情報データベース４２に既に登録されているタグＩＤ情報と関連付けて受信した店ＩＤ情報と、その受信日時情報とを利用履歴情報データベース４２に登録すると共に、検証手段２８により受信されたタグＩＤ情報に関する販売フラグ記憶エリア５２に販売フラグがたっているか否かが検証される。（ステップＳ６）
そして、その書籍が販売されたものであるか否かの販売情報が店舗５の通信端末１１に送信される。（ステップＳ７）
【００３６】
そして、販売情報を受信した店舗５の通信端末１１では、表示手段１９にその販売情報が表示される。（ステップＳ８）
店舗５の店員は、通信端末１１の表示手段１９に表示された販売情報において、顧客が持参した書籍１が書籍販売店４により販売されたことを確認した場合にだけ、その顧客５５に対して予め定めたクーポンサービス等の特典サービスの提供を行なう。
【００３７】
ここで、もしも通信端末１１の表示手段１９に表示された販売情報が、書籍販売店４により販売されていない旨の表示が行われた場合には、譬え顧客が書籍を持参したとしても、店舗５の店員は、その顧客に対して予め定めたクーポンサービス等の特典サービスの提供を行なわない。
これにより、書籍販売店４で代金を支払って書籍１を購入した顧客と、万引き等で不正に書籍を入手した場合や、どこかで書籍を拾うなどして入手するなど、購入以外の方法で書籍を入手した顧客との差別化を行なうことが可能にしてある。
【００３８】
また、情報管理センター６のサーバ１２の利用履歴情報データベース４２に登録された情報は、通信網２４を介して出版社７の通信端末１３に送信されることで、出版社７に設けられた利用履歴情報データベース４７にも書籍の販売情報が記憶され、自社で出版した書籍を利用してクーポン等のサービスの提供を受けた顧客数などを確認可能にしてある。
【００３９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の顧客サービス提供システムは、書籍販売店で販売された書籍の非接触ＩＣタグ３に記憶されたタグＩＤ情報に基づいて、販売情報をデータベースで情報管理するので、顧客がサービスの提供を行なう店舗に書籍を持参した際に、その書籍が書籍販売店で代金を支払って購入されたものであるか否かを簡単に確認することができるので、その書籍を購入して持参した顧客に限定してサービスの提供を行なうことができ、万引き等で不正に書籍を入手した顧客へのサービスの提供を行なわないようにすることが出来るという効果がある。
また、書籍の販売情報をデータベースで情報管理するので、書籍に広告を掲載することによる集客効果を数値データとして測定することができ、書籍を用いた広告の集客効果を検証できるという効果がある。
更に、情報管理センターのサーバが、データベースに登録された情報を書籍の出版社の通信端末に送信する手段を有しているの、出版社で自社が出版した書籍を利用して店舗でサービスを受けた顧客の人数を確認できるという効果がある。また、データベースのフラグ書込みエリアにフラグが書き込まれているか否かにより、書籍販売についての判定処理を行うことができるので、短時間に判定処理を行なうことができるという効果がある。
更に、本発明の顧客サービスシステムは、雑誌または情報誌に適応することで、これらの書籍に広告を掲載することの広告効果を確認できるので、特に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係る顧客サービス提供システムの概要を説明する図である。
【図２】書籍の奥付け部分に非接触ＩＣタグ３を貼付した例を示す平面図である。
【図３】非接触ＩＣタグの例を示す平面図である。
【図４】非接触ＩＣタグを書籍の裏表紙に内蔵させた例を示す断面図である。
【図５】本発明の実施形態に係る顧客サービス提供システムのシステムブロック図である。
【図６】本発明の実施形態に係る顧客サービス提供システムに用いる利用履歴情報データベースの記憶内容を説明するための図である。
【図７】本発明の実施形態に係る顧客サービス提供システムの処理手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
１書籍
１ａ書籍の奥付け部分
３非接触ＩＣタグ
４書籍販売店
５店舗
６情報管理センター
７出版社
８，１０ＩＣタグリーダー
９第１の通信端末
１１第２の通信端末
１２サーバ
１３第３の通信端末
１４，１９，２５，４８表示手段
１５，２０，２７，４３入力手段
１６，２１，２９，４４記憶手段
１７，２２，２４，４５送受信手段
１８，２３，３１，４６制御手段
２４通信網
２６計時手段
２８検証手段
３０検証結果情報送信手段
３１基材
３２ＩＣチップ
３３コイルパターン
３３Ｃコイル接続端子
３４導通部材
３５ａ，３５ｂ紙片
４１書籍流通履歴情報データベース
４２，４７利用履歴情報データベース
４９タグＩＤ
５０書籍販売店の店ＩＤ
５１受信日時
５２販売フラグ
５３店舗の店ＩＤ
５４受信日時

Claims

非接触ＩＣタグを備えた書籍と、前記書籍を顧客に販売する書籍販売店と、前記書籍を持参した顧客に対してサービスの提供を行なう店舗と、前記店舗に来店した顧客へ対するサービス提供の判断情報を送信するサーバとからなる顧客サービス提供システムであって、
前記非接触ＩＣタグには、
固有のタグＩＤ情報が記憶され、
前記書籍販売店には、
前記書籍の非接触ＩＣタグに記憶されたタグＩＤ情報を読み取るＩＣタグリーダと、前記ＩＣタグリーダで読み取ったタグＩＤ情報と、前記書籍販売店を特定する店ＩＤ情報とを通信網を介して、前記サーバに送信する第１の通信端末とが設けられ、
前記店舗には、
前記書籍の非接触ＩＣタグに記憶されたタグＩＤ情報を読み取るＩＣタグリーダと、前記ＩＣタグリーダで読み取ったタグＩＤ情報と、前記店舗を特定する店ＩＤ情報とを通信網を介して、前記サーバに送信し、更に前記サーバからサービス提供に関する判断情報を受信する第２の通信端末とが設けられ、
前記サーバには、
前記第１の通信端末から前記タグＩＤ情報を受信した際に、前記書籍が販売されたこと示す販売情報を登録するデータベースと、前記第２の通信端末から前記タグＩＤ情報を受信した際に、前記データベースに前記書籍に関して販売されたことを示す販売情報が登録されているか否かを検証する検証手段と、前記検証手段による検証結果情報を前記第２の通信端末に対して送信する検証結果情報送信手段と、
を備えていることを特徴とする顧客サービス提供システム。
前記サーバが、前記データベースに登録された情報を、前記書籍の出版社の通信端末に送信する手段を有していることを特徴とする請求項１記載の顧客サービス提供システム。
前記データベースには、前記第１の通信端末から受信したタグＩＤ情報と店ＩＤ情報が受信された際に、前記タグＩＤ情報に関係付けて販売されたことを示す販売フラグを書き込むフラグ書込みエリアが設けられ、前記検証手段は、前記フラグ書込みエリアにフラグが書き込まれているか否かにより、前記書籍が前記第１の商店から販売されたか否かの判定処理を行うことを特徴とする請求項１記載の顧客サービス提供システム。
前記書籍が、雑誌または情報誌であることを特徴とする請求項１記載の顧客サービス提供システム。