JP2004272658A - 携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力インターフェースが貧弱な携帯情報端末でも入力の労力が最小限に抑えられるテキストデータ入力支援方法及び装置を提供
【解決手段】携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法では、携帯情報端末1のデジタルカメラ部で原稿を撮影してなるデジタル画像が添付された電子メールMrを、サーバ2が電子メール受信部80で受信し、サーバ2が、テキストデータ生成部40,50で、受信電子メールMrからデジタル画像を抽出すると共に、文字認識部50によりデジタル画像から文字認識をして、デジタル画像中の文字情報に対応するテキストデータを生成し、サーバ2が、電子メール作成・送信部60,90で、テキストデータを含む電子メールMaを作成して携帯情報端末1に返信する。機械的文字認識処理により得られたテキスト化文字列を、文字修正管理ウエブサーバ70の管理下で、チェック・修正し得るようにしてもよい。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法では、携帯情報端末1のデジタルカメラ部で原稿を撮影してなるデジタル画像が添付された電子メールMrを、サーバ2が電子メール受信部80で受信し、サーバ2が、テキストデータ生成部40,50で、受信電子メールMrからデジタル画像を抽出すると共に、文字認識部50によりデジタル画像から文字認識をして、デジタル画像中の文字情報に対応するテキストデータを生成し、サーバ2が、電子メール作成・送信部60,90で、テキストデータを含む電子メールMaを作成して携帯情報端末1に返信する。機械的文字認識処理により得られたテキスト化文字列を、文字修正管理ウエブサーバ70の管理下で、チェック・修正し得るようにしてもよい。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
原稿の入力方法及び装置に係り、より詳しくは、携帯情報端末のテキストデータの入力支援方法及び装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
いわゆる携帯電話機は、最近では、インターネット接続機能並びに電子メール作成及び送受信機能だけでなく、デジタルカメラ機能を備え、デジタルカメラ部で撮影してなるデジタル画像を、電子メールにファイルとして添付して、送信可能である。また、携帯電話機に搭載されるマイクロプロセッサ等の処理能力の向上やメモリの集積度の向上に伴って、携帯電話機は、相当多量の情報を登録可能な住所録データベース(アドレス帳)を備える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯電話機では、そのサイズ上の制限から、入力インターフェースを構成するキーないし操作ボタンスイッチは、多くの場合、テンキー以外には、複数個の機能キースイッチと、十字型等のキースイッチなどを備えるに過ぎず、複数個のキースイッチの組合せを各種の入力指令や文字等に対応させざるを得ないことから、実際上、データベースへの文字ないしテキストデータの入力・登録のためには、相当の労力を要し、実際には、その能力が十分には生かされ難い。すなわち、例えば、名刺をみて、該名刺に記載の氏名、会社名、部署、役職、住所、電話番号、ファクシミリ番号、電子メールアドレス等を入力しようとすると、一件のデータを入力するだけで、数分以上の時間を要するだけでなく、場合によっては、マニュアル(使用説明書)によりその入力や登録の仕方を調べる必要があり、使い勝手が悪い。
【0004】
一方、名刺を専用の光学式文字認識装置(以下では「OCR」ともいう、また、デジタルカメラにより得られたデジタル画像(データ)から文字認識処理を行うものも、以下の説明や図面では、同様に称することもある)により読み込んでテキストデータに変換するようにした名刺リーダも知られている。しかしながら、名刺リーダで読み込んだデータを利用するには、パーソナルコンピュータ(以下では、「パソコン」ともいう)その他の機器が実際上不可欠である。
【0005】
また、特定の携帯電話会社のネットワークシステムを利用する携帯電話機では、一つの携帯電話機に登録された住所録データを特定の形式の文書データファイルとして電子メールに添付して他の携帯電話機に電子メールで送信すると、受信側の携帯電話機において、当該文書データを電子メールから抽出すると共に、住所録データベースに登録し得るようにするシステム(「vCard」と呼ばれるシステム)も知られている。しかしながら、このシステムにおいても、一旦はテキストデータの入力が行われる必要があり、携帯電話機の入力インターフェースの貧弱さを解消し得るものではない。
【0006】
本発明は、前記した点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、携帯電話機の如く入力インターフェースが貧弱な携帯情報端末であっても、文字入力の労力が最小限に抑えられ得る携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法及び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法は、前記目的を達成すべく、携帯情報端末のデジタルカメラ部で原稿を撮影してなるデジタル画像が添付された電子メールを、サーバがその電子メール受信部で受信する段階と、サーバが、その画像加工処理部で、受信電子メールからデジタル画像を抽出すると共に、文字認識処理部により該デジタル画像の文字認識をして、デジタル画像中の文字情報に対応するテキストデータを生成する段階と、サーバが、その電子メール作成・送信部で、前記テキストデータを含む電子メールを作成して前記携帯情報端末に返信する段階とを有する。
【0008】
本発明の携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法では、携帯情報端末のデジタルカメラ部で撮影した原稿のデジタル画像を電子メールの一部として受信したサーバが、その画像加工処理部においてデジタル画像を抽出し、その文字認識処理部においてデジタル画像について文字認識を行うことによりデジタル画像中の文字情報に対応するテキストデータを生成し、該テキストデータを含む電子メールを作成して携帯情報端末に返信するので、携帯情報端末側では、原稿をデジタルカメラ部で撮影し、そのデジタル画像をサーバに電子メールで送信するだけで、原稿の内容がテキストデータとして得られる。従って、携帯情報端末に不可避の貧弱な入力インターフェースにほとんど煩わされることなく、所望の原稿内容をテキストデータの形で携帯情報端末に取込み得る。
【0009】
ここで、携帯情報端末は、いわゆる携帯電話やPHSの如き携帯式の電話機からなるけれども、人が常時身につけ得る限り、その代わりに、PDAの如き携帯型の情報処理装置でも、他のウエアラブルな情報処理装置でもよい。なお、比較的大型の携帯型の情報処理装置では、一応、全てのアルファベット又はカナ文字に対応するキーを備えたものもあるけれども、その携帯性の要求に伴うサイズの小ささの故に、キーが極めて小さいものになって入力のインターフェースとしては不満足であるから、このような携帯型の情報処理装置も、本発明の携帯情報端末に含まれ得る。
【0010】
本発明において、原稿とは、視認可能な文字列の形態の情報をシート上に有するものをいい、例えば、名刺でも、他の印刷文書でも、手書きのメモなどでもよい。
【0011】
この明細書において、「テキストデータ」とは、文字(列)データを指すけれども、文脈によっては、いわゆる「テキスト文書」形式の文書データを指すこともある。
【0012】
また、本発明の携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法は、典型的には、返信段階において、サーバが、その電子メール作成・送信部で、前記携帯情報端末の文書データベースに対応する所定の形式の文書ファイルに前記テキストデータを変換して、該文書ファイルを電子メールに添付して前記携帯情報端末に返信することからなる。
【0013】
この場合、例えば、携帯情報端末の住所録データベース(アドレス帳)に適合する形式の文書ファイルの形態の添付ファイルを含む電子メールを携帯情報端末に返すだけで、携帯情報端末の側では、該端末に固有の一連のボタン操作を行うのみで、例えば、名刺の情報が、住所録データベースに登録され得る。
【0014】
すなわち、本発明の携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法では、例えば、原稿が名刺からなる。その場合、携帯情報端末のデータベースは、住所録データベースないしアドレス帳からなる。従って、この場合、携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法は、携帯情報端末の住所録データベース入力支援方法であり得る。
【0015】
但し、所望ならば、テキスト化された文字列が、電子メールの本文にいわゆるテキスト文書の形態で、返信されてもよい。その場合、携帯情報端末の側では、受信電子メールの格納領域から、所望の情報を「文字列」として検索するだけで、必要な情報が得られるので、受信メール格納領域自体が、住所録データベースの如きデータベースになり得る。
【0016】
本発明の方法では、典型的には、テキストデータ生成段階において、サーバは、受信電子メールから抽出したデジタル画像について、該デジタル画像を所定角度づつ回転させて、各回転位置において予備的な文字認識処理を行い、文字認識率が最大の回転状態を適正回転状態として、正規の文字認識処理を行う。
【0017】
この場合、デジタルカメラ部による撮影の際のカメラのレンズの向きにかかわらず、文字列を適切に読取ることが可能になる。なお、ここで、「文字認識率」とは、文字として一応認識され得た割合を指し、その文字認識が誤字であったかどうかは問わない。
【0018】
本発明の方法では、典型的には、テキストデータ生成段階において、サーバがデジタル画像を複数の部分に分解し、各部分の小デジタル画像について、対応するテキストデータを生成すると共に、各部分の小デジタル画像と対応するテキストデータとを一組にして文字認識結果データベースに登録する段階を含み、更に、サーバが、各組の小デジタル画像及びテキストデータを、データ修正作業者の端末から閲覧・修正可能にする段階を有する。
【0019】
この場合、小デジタル画像ごとに文字認識を行うので、一つの文字列の中の各文字について、文字の大きさやフォントや文字修飾等による差異を最小限に抑え得るから、文字の認識精度が高められ得るだけでなく、名刺を例にとれば、例えば、「住所」や「会社名」などを夫々に関連する一般的なデータベースと比較しつつ文字認識の結果を自動的に修正し得るから、文字の認識精度が高められ得る。
【0020】
加えて、この場合、「サーバが、各組の小デジタル画像及びテキストデータを、データ修正作業者の端末から閲覧・修正可能にする」ので、手書き文字のような認識精度が低くなりやすい文字であっても、人手による修正が可能になるから、テキスト化が正確に行われ得る。また、人手による修正に際して、修正対象が複数の部分に区分けされてなる小デジタル画像に示される部分だけになるので、元の現行の全体が一人の修正者の目に曝されることがないから、セキュリティ上の問題が生じる虞れも低減され得る。
【0021】
本発明は、携帯情報端末のテキストデータ入力支援サーバ装置の観点では、次のとおりであり、夫々の技術的意義は、携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法に関して説明したことより明らかであるから、ここでは、省略する。
【0022】
本発明による携帯情報端末のテキストデータ入力支援サーバ装置は、前記目的を達成すべく、デジタルカメラ機能及び電子メール作成・送受信機能を備えた携帯情報端末により撮影された原稿のデジタル画像が添付された電子メールを受信する電子メール受信部と、画像加工処理部及び文字認識処理部を含み、電子メール受信部で受信した電子メールからデジタル画像を画像加工処理部により抽出すると共に、文字認識処理部により該デジタル画像についての文字認識処理を行ってデジタル画像中の文字情報に対応するテキストデータを生成するテキストデータ生成部と、前記テキストデータを含む電子メールを作成して前記携帯情報端末宛に返信する電子メール作成・送信部とを有する。
【0023】
本発明の携帯情報端末のテキストデータ入力支援サーバ装置では、典型的には、電子メール受信部が、文書データベースを備えた携帯情報端末からの電子メールを受信するものであって、電子メール作成・送信部が、前記携帯情報端末のデータベースに対応する所定の形式の文書ファイルに前記テキストデータを変換し、得られた文書ファイルを電子メールに添付して前記携帯情報端末に返信するように構成される。
【0024】
また、携帯情報端末のテキストデータ入力支援サーバ装置は、前記目的を達成すべく、デジタルカメラ機能と住所録データベースと電子メール作成・送受信機能を備えた携帯情報端末により撮影された名刺のデジタル画像が添付された電子メールを受信する電子メール受信部と、画像加工処理部及び文字認識処理部を含み、電子メール受信部で受信した電子メールからデジタル画像を画像加工処理部により抽出すると共に、文字認識処理部により該デジタル画像について文字認識処理を行ってデジタル画像中の文字情報に対応するテキストデータを生成するテキストデータ生成部と、前記携帯情報端末の住所録データベースに対応する所定の形式の文書ファイルに前記テキストデータを変換して、得られた文書ファイルを電子メールに添付して前記携帯情報端末に返信する電子メール作成・送信部とを有する。
【0025】
本発明の装置は、典型的には、テキストデータ生成部は、受信電子メールから抽出したデジタル画像について、該デジタル画像を所定角度づつ回転させて、各回転位置において予備的な文字認識処理を行うと共に、文字認識率が最大の回転状態を適正回転位置として決定する適正回転位置決定手段を備え、適正回転位置決定手段により決定された適正回転位置において、正規の文字認識処理を行うように構成されている。
【0026】
本発明の装置では、典型的には、テキストデータ生成部は、デジタル画像を複数の部分に分解し、各部分の小デジタル画像について、対応するテキストデータを生成すると共に、各部分の小デジタル画像と対応するテキストデータとを一組にして文字認識結果データベースに登録するように構成され、サーバ装置が、各組の小デジタル画像及びテキストデータを、データ修正作業者の端末に対して該端末からネットワークを介して閲覧・修正可能にするウエブサーバ部を有する。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい一実施の形態を添付図面に示した好ましい一実施例に基づいて説明する。
【0028】
【実施例】
図1から図9には、本発明による携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法及びサーバ装置の好ましい一実施例としての名刺データのアドレス帳への登録方法及びシステムが示されている。
【0029】
本発明の登録方法及びシステムに用いられる携帯電話機1は、図3に示したように、操作ボタンないしキースイッチからなるデータ及び指令入力部11と、送話機能及び受話機能を備えた電話器部ないし音声通話装置部12に加えて、電子メール作成機能及び電子メール送受信機能を含む電子メール処理部ないし電子メール装置部13と、デジタルカメラ機能を備えたデジタルカメラ部14とを有する。なお、携帯電話機1は、不揮発性メモリを含む記憶領域ないし記憶部15を備え、記憶部15のうち不揮発性メモリ部は、各種の処理プログラム等を格納したプログラム等格納領域15pや各種のデータを格納するデータ格納領域15dを含む。データ格納領域15dには、アドレス帳ないし住所録データベースAの如き住所録データAdの格納領域15daやデジタル画像Gの格納領域15dgや電子メール格納領域15dmなどを含む。プログラム格納領域15pのプログラムには、例えば、所定の操作ボタンスイッチ11の操作による指令に基づいて、アドレス帳Aに登録されるべき住所録データAdに対応する所定の書式の文書ファイルをアドレス帳Aに住所録データAdとして登録するアドレス帳データ登録処理プログラムが含まれる。
【0030】
従って、例えば、携帯電話機1において、デジタルカメラ部14で原稿としての名刺Dを撮影すると、名刺Dのデジタル画像Gが、メモリ15の画像格納領域15dgに格納される。また、携帯電話機1において、電子メールの作成・送信を行う場合、データ・指令入力部11での指示や文字データ入力に応じて、電子メール処理部13の制御下で電子メール作成処理が行われ、所望に応じて、画像格納領域15dgに格納された名刺Dのデジタル画像Gを添付した電子メールMrの作成・送信処理が行われ得る。また、電子メール処理部13では、返信メールMaの受信処理も行われる。16は、表示部であり、表示部16は、携帯電話機1の各処理部の処理の状況や結果を表示し得るように、各処理部からの情報を受取るように構成されている。
【0031】
この携帯電話機1を用いて、名刺Dの画像Gを電子メールMrに添付してサーバ2に送信する場合、図9の(a)に示したように、まず、携帯電話機1のデジタルカメラ部14に正対するように名刺Dを配置するか又は名刺Dに正対するようにデジタルカメラ部14を構え(ステップSR1)デジタルカメラ部14の社ったボタンを押して原稿Dを撮影すること(ステップSR2)により、名刺Dのデジタル画像Gを形成させ更に該画像Gを画像格納領域15dgに格納させ(ステップSR3)、更に、サーバ2宛のテキスト化変換依頼電子メールMrに画像Gを添付して、送信する(ステップSR4)。
【0032】
サーバ2は、図1に示したように、文字認識処理サーバ20と、ウエブサーバの形態の文字修正管理サーバ70を含み、更に、電子メール受信処理部80及び電子メール送信処理部90を含む。Nはインターネット通信処理部である。
【0033】
文字認識処理サーバ20は、処理部として、製造番号管理処理部ないし製造番号管理装置部30と、画像加工処理部ないし画像加工装置部40と、文字認識処理実行部ないしOCR処理実行装置部50と、メールデータ生成部ないしメールデータ生成手段60とを有すると共にこれらの処理部30,40,50,60による処理の流れを制御する文字認識処理制御部21を有し、また、データベースとして、注文・原稿データ受付データベースFと、第二次文字認識処理結果データベースQとを有する。ここで、テキストデータ生成部は、画像加工処理部40と、文字認識処理実行部50とからなる。各処理部は、典型的には、CPUと、関連処理プログラムとにより実現されるものであるけれども、所望ならば、一部又は全体が論理集積回路化されていてもよい。各データベースは、データ格納領域を提供する記憶装置と、データ処理(データベース管理・取扱)プログラムと、格納領域に格納されるデータとを含む。
【0034】
注文・原稿データ受付データベースFは、図2の(b)に示したように、契約者ID,契約者氏名,メールアドレス,返送書式指定(例えば、特定文書形式で返送するか否か)の基本情報欄F1,F2,F3,F4に加えて、各契約者ID毎に、文字認識処理依頼受付の製造番号F5及び注文日時F6記入欄を備える。なお、注文・原稿データ受付データベースFは、更に、返信処理が完了したことのチェック又はその日時の記録欄を含み得る。
【0035】
電子メール受信処理部80は、契約者IDを有する契約者の携帯電話機1から電子メールの形態の画像Gのテキスト化の依頼メールMrを受付け、製造番号管理処理部30に送る。この依頼メールMrには、契約者IDが記載されていてもいなくてもよい。IDの記載がない場合には、例えば、送信メールアドレスから、契約者IDが特定される。
【0036】
製造番号管理処理部30は、文字認識処理制御部21の制御下で、電子メール受信処理部80で受信され該処理部80から転送されたメールMrに含まれる契約者IDコードF1や送信者メールアドレスF3に基づいて、正規の依頼メールMrであるかどうかを判断し、正規の依頼メールMrである場合には、画像識別番号として製造番号コードF5を付与し(図4のステップS1−2)、注文・原稿データ受付データベースFの該当するIDコードF1の欄に該製造番号コードF5及び注文日時F6を登録する(ステップS1−3)。製造番号管理処理部30は、また、後述のように、受付を登録した製造番号コードF5の依頼に係る電子メールMrを画像加工処理部40に送って、画像データGの抽出を行わせる(ステップS1−1)。
【0037】
一方、正規の依頼メールMrでない場合には、製造番号管理処理部30は、電子メール送信処理部90を介して、誤りメールである旨の返信を行わせる。この返信メールには、テキスト化処理のサービスへの勧誘を含む情報を加えてもよい。
【0038】
画像加工処理部40は、受信メールMrに含まれるデジタル画像Gの抽出処理を行う画像抽出処理部41と、抽出した画像Gを回転する回転処理部42と、画像Gを切取る切取処理部43とを含む。
【0039】
なお、文字認識処理制御部21は、画像識別番号となる製造番号コードF5を製造番号管理処理部30に付与・登録させる際に、画像加工処理部40の画像抽出処理部41に受信メールMrに含まれるデジタル画像Gの抽出処理を行わせると共に抽出した画像GをワークエリアW40のうち番号コードF5により特定される領域に格納させる(図4のステップS1−1)。一方、メールMr中に画像データGが含まれない場合、電子メール送信処理部90を介して、誤りメールである旨の返信を行わせる。このデジタル画像Gの抽出処理ステップS1−1は、製造番号管理処理部30による番号付与ステップS1−1やデータベースFへの登録処理の前でも、後でも、同時でもよい。
【0040】
文字認識処理実行部50は、指定された画像G(より具体的には、後述のGdやGf)について、文字認識処理を実行し、画像G中に含まれる文字を表す線をテキストデータとして認識する。
【0041】
より詳しくは、文字認識処理制御部21は、製造番号管理装置30において製造番号F5の登録が行われると、画像加工装置40及び文字認識処理実行部50に、第一次文字認識処理S2を行わせて画像Gの読取り方向を決定し、更に、決定した読取り方向において、画像加工装置40及び文字認識処理実行部50に、第二次文字認識処理S3を行わせて、機械的な読取り処理結果を確定する。
【0042】
第一次文字認識処理S2においては、文字認識処理制御部21の制御下において、画像加工処理部40がワークエリアW40に格納されたデジタル画像Gを読出して該画像データGから名刺部分を抽出ないし切出す(図4のステップS2−1)。この抽出ステップS2−1では、原稿となる名刺Dが、例えば、矩形且つ一定の色調の範囲と仮定し、画像Gのピクセル情報をメモリ上に展開したデータから四隅の点を確定し、確定範囲を名刺Dのデジタル画像Gdとして切出し、ワークエリアW40のうち特定の製造番号コードF5の一次文字認識処理における切出し画像格納領域に格納する。
【0043】
この名刺部分(原稿部分)の抽出処理S2−1に際しては、より詳しくは、図7の(a)のフローチャート及び(b)〜(g)の説明図に示したように、まず、原本となるデジタル画像データGについて、名刺部分Dが画像の中央付近にあるものと仮定し、画像中央付近の一箇所又は数箇所について、その色を適当な範囲で取出し、取出した範囲内で占有面積の広い色がその画像Gの名刺Dの基調色であると仮定した上で(図7の(a)のステップS2−1−1及び図7の(b)の説明図)、例えばメモリ上に展開された画像Gのピクセルイメージデータについて、画像G内をスキャンして名刺Dの基調色を検出する(ステップS2−1−2及び図7の(c))。この検出ステップS2−1−2では、基調色に実質的に一致するピクセルのある範囲(横X方向の最大及び最小ピクセル座標位置並びに縦方向Yの最大及び最小ピクセル座標位置)を位置データとして確定し、ワークエリアW40の所定領域に格納する。次に、名刺Dが実質的に矩形であると仮定して、境界となる名刺Dの外周縁部ないしエッジの位置を確定し(ステップS2−1−3の前半及び図7の(d))、更に、画像Gの横方向及び縦方向に関する名刺位置(基調色のある位置)のエッジの最大及び最小ピクセル位置を確定する(ステップS2−1−3の後半及び図7の(e))。次に、画像G中における名刺Dの角(隅)の位置を求める(ステップS2−1−4及び図7の(f))。この角位置確定ステップS2−1−4においては、例えば、左下の角(隅)の位置は、横方向(X)又は縦方向(Y)が最小値をとり且つX軸やY軸とは異なる位置とすることにより確定される。他の三角(三隅)についても同様にして確定される。次に、特定された四隅(四角)の点を基準にして、左右が水平線に一致するように回転処理を施して名刺Dの抽出画像Gdを得る(ステップS2−1−5及び図7の(g))。これによって、名刺Dが斜めや上下逆に撮影された画像Gであっても、その向きが修正された画像Gdが得られる。
【0044】
画像が矩形である旨の仮定を貫く場合、ステップS2−1−4において、求められる四点が矩形を規定するように、隅位置を所望の範囲内で最適化しても、二隅が確定されたら、その二隅の位置を利用して他の隅の方向を確定したり、三角が確定されたら残りの一隅は自動的に決定するようにしてもよい。一方、名刺Dは矩形であっても携帯電話機1のデジタルカメラ部14のレンズの球面収差などにより画像Gが矩形からずれることを考慮して、ステップS2−1−4において個別に隅の点を確定すると共に、この確定された四点により矩形が形成されるように、ステップS2−1−5において、画像Gの名刺部分の回転処理と歪み修正処理とを行って、矩形の名刺画像Gdを抽出・生成するようにしてもよい。
【0045】
次に、文字認識処理実行部50が、文字認識処理制御部21の制御下で、名刺Dの向きの判定処理を行う(ステップS2−2)。名刺方向判定処理ステップS2−2においては、図8に示したように、文字認識処理実行部50は、名刺Dのデジタル画像Gd=Gd1について、文字認識処理を行ない、認識率Ji(i=1)を求める(ステップS2−2−1)。次に、画像加工処理部40で画像データGd1を所定角度(典型的には、例えば、90度)だけ回転させて、回転後の画像データGd2を文字認識処理実行部50に渡し、文字認識処理実行部50で文字認識処理を行ない、認識率Ji(i=2)を求め(ステップS2−2−2)、更に、画像加工処理部40で画像データGd2を、更に、所定角度(典型的には、例えば、90度で、トータルでは、例えば180度)だけ回転させて、回転後の画像データGd3を文字認識処理実行部50に渡し、文字認識処理実行部50で文字認識処理を行ない、認識率Ji(i=3)を求め(ステップS2−2−3)、更に、画像加工処理部40で画像データGd3を、更に、所定角度(典型的には、例えば、90度で、トータルでは、例えば270度)だけ回転させて、回転後の画像データGd4を文字認識処理実行部50に渡し、文字認識処理実行部50で文字認識処理を行ない、認識率Ji(i=3)を求める(ステップS2−2−4)。夫々の認識率J1〜J4は、文字認識制御部21に与えられ、該文字認識制御部21において、認識率Jiが最大になる向きを決定する(ステップS2−3)。ここで、名刺が横書きであるか縦書きであるかも判定される。更に、認識率Jiの最大値が所定の下限に達するかどうかを判定し(ステップS2−4)、下限に達しない場合には、原稿として使用できない不適切な画像である旨を通知する電子メール文面を作成して(図6のステップSr1)、電子メール送信処理部90に送り(ステップS10)、電子メール送信処理部90を介してその旨の返信メールMuを発する(ステップS11)と共に、注文・原稿データ受付データベースFに依頼受付をキャンセルした旨の記録を行う。一方、認識率Jiの最大値が所定の下限以上である場合には、画像Gの整形処理を行って、最大認識率の方向の正確な画像Gfを生成し、ワークエリアW40の所定領域(特定の製造番号F5に係る基準画像Gfの格納領域)に格納する(図4のステップS2−5)。既に生成した最大認識率の画像Gdiを適正画像Gfとして、採用してワークエリアW40の当該所定領域に格納してもよい(ステップS2−5)。以上において、適正回転位置決定手段は、文字認識制御部21と画像加工処理部40と、文字認識処理実行部50とからなる。
【0046】
なお、この第一次文字認識処理S2は、典型的には、画像Gの全体について同時に行われるけれども、所望ならば、次に説明する第二次文字認識処理の場合と同様に、画像Gdを、複数の部分に切分けた後、各切分け乃至切取部について、文字認識処理実行部50による文字認識処理を行い認識率の評価をしてもよい。この切分け乃至切取は、典型的には、文字列の間の余白のスペースに沿って行われ、文字の大きさが変化していると想定され得る部分でも切分けられてもよい。
【0047】
この切分けにより、例えば、名刺Dの画像データGが、会社名、部署名、氏名、役職、住所(複数あり得る)、電話番号(複数あり得る)、ファクシミリ番号(複数あり得る)、電子メールアドレス(複数あり得る)、ホームページアドレス等に区分され、夫々毎に、文字認識処理が行われる。
【0048】
一方、第二次文字認識処理S3においては、文字認識処理制御部21の制御下において、会社名、部署名、氏名、役職、住所(複数あり得る)、電話番号(複数あり得る)、ファクシミリ番号(複数あり得る)、電子メールアドレス(複数あり得る)、ホームページアドレス等に対応する可能性のある各切分け画像Gfjについて(第一次文字認識処理S2において画像Gfの切分けが完了していたときにはその各切分け画像Gfjについて、第一次文字認識処理S2において画像Gfの切分けが行われていなかったときには、文字認識処理制御部21の制御下で、画像加工処理部40によって、画像Gfの切分けを行って、切分け画像Gfjを生成した後その切分け画像Gfjについて)、文字認識処理実行部50によって、文字認識処理を行い(ステップS3−1)、テキスト文字列を抽出し(ステップS3−2)、抽出したテキスト文字列を、対応する各切分け画像Gfjの位置(画像Gfjの始点(左下の点)及び終点(右上の点)のピクセル位置、又は画像Gfjの始点のピクセル位置及びピクセル単位での幅及び高さ)と共に、第二次文字認識処理結果データベースQに格納する。
【0049】
この文字認識処理ステップS3−1において、例えば、キーワードとして、会社や(株)等が含まれる文字列は、会社名を表すものとみなされて会社名が蓄積されたデータベース(図示せず)と比較されて認識文字列の自動修正処理が行われ、キーワードとして、都道府県名や市町村名などが含まれる文字列は、住所を表すものみなされて住所が格納されたデータベース(図示せず)と比較されて認識文字列の自動修正処理が行われ、キーワードとして、03−XXXX−YYYYや(03)XXXX−YYYY等の10桁の数値等からなる文字列は、電話番号やファクシミリ番号などを表すものとみなされて、電話番号データベース(図示せず)と比較されて認識文字列の自動修正処理が行われる等、既存の情報データベースが、最大限活用される。また、会社名の認識文字列及び会社名データベースに含まれる会社名や住所や電話番号などの情報と、住所の認識文字列及び住所データベースから得られる住所情報と、電話番号等の認識文字列及び電話番号データベースから得られる電話番号や会社名や住所等の情報とは、相互に整合性が比較され、最も確からしい文字列が、認識文字列を基準として該認識文字列の可能性の範囲内で選択・決定される。
【0050】
第二次文字認識結果データベースQは、図2の(a)に示したように、各製造番号F5を格納する対象の番号特定領域Q1と、デジタル画像データGfを格納する対象の内容特定領域Q2と、切り分けられた各領域についてのデータ格納領域Q3とを有し、データ格納領域Q3は、項目1から項目nまでのn個の項目を格納する領域Q3−1,・・・,Q3−j,・・・,Q3−nからなる。ここで、図5の(b)に例示した名刺Dの画像Gfの場合、項目1は会社名、項目2は部署名及び役職、項目3は氏名、項目4は住所、項目5及び項目6は電話番号、項目7はメールアドレス、項目8はホームページのURLである。各データ格納領域Q3−j(j=1〜n)は、更に、文字認識結果の文字列格納領域Q3−j1,左下隅ピクセルX座標格納領域Q3−j2,左下隅ピクセルY座標格納領域Q3−j3,右上隅ピクセルX座標格納領域Q3−j4,及び右上隅ピクセルY座標格納領域Q3−j5を有し、所望ならば、他のデータ格納領域を含んでいてもよい。
【0051】
以上において、名刺Dのデジタル画像Gのテキスト化処理が一応完了するので、図6に関連して後述する処理ステップS6に飛んで、返信処理に入ってもよい。
【0052】
しかしながら、文字認識処理の精度には、限度があることから、好ましくは、文字認識処理結果の修正処理を行う(図5のステップS4及びS5)。
【0053】
ステップS4では、文字認識処理制御部21の制御下で、ウエブサーバ70から利用可能に、修正処理用データを準備する。
【0054】
修正処理用データ準備ステップS4では、まず、第二次文字認識結果データベースQから、加工済名刺画像データGfを読出し(ステップS4−1)、次に、該データベースQ中の各切分け画像データGfj中に含まれるべき項目j(j=1〜n)に関するピクセル位置情報Q3−j2〜Q3−j5に基づいて、加工済画像Gfから項目j毎の文字陰影画像Gfjを作成し、文字認識結果の文字列Q3−j1と1対1に対応付けて読出し可能に、ワークエリアW40の所定の領域に格納する(ステップS4−2及びS4−3)。なお、データベースQのサイズが過度に肥大化する虞れがない場合には、この文字陰影画像Gfjは、前述のデータベースQの各格納エリア内に更に格納領域Q3−j6(図示せず)を設けて、該格納領域に格納されてもよい。ここで、名刺Dの加工済画像データGfが例えば図5の(b)の左側に示したようなものである場合、項目毎文字陰影画像Gf1,Gf2,Gf3,Gf4,Gf5,Gf6,Gf7,Gf8は、図5の(b)の右側に示したような会社名、部署及び役職、氏名、住所、電話番号1、電話番号2、電子メールアドレス、ホームページURLになる。この文字陰影画像Gfjは、ウエブサーバ70の要求に応じて、データベースQに格納された対応する文字認識結果の文字列Q3−j1と共に、文字認識処理サーバ20からチェック・修正用ウエブサーバ70に渡される(ステップS4−4)。なお、処理の流れとして説明する関係上、ウエブサーバ70に対してこれらのデータないし情報が渡されるとして説明しているけれども、機能上は、ウエブサーバ70が、文字認識処理サーバ20の文字認識制御部21の管理下において、必要に応じて、データQ3−j1及びGfjにアクセス可能になっていればよい。
【0055】
以上のようにして、修正処理の準備が完了すると、ウエブサーバ70の制御ないし管理下において、チェック・修正処理に供される(ステップS5)。
【0056】
ウエブサーバ70は、作業者認証処理部71及びインターネットを介するデータの表示・修正支援処理部72を有し、チェック・修正作業者として予め登録された作業者がそのパソコン3等からインターネットNを介してアクセス可能である。
【0057】
登録された作業者3は、ウエブサーバ70にアクセスして、該ウエブサーバ70から作業者のパソコン3に送信され該パソコン3の画面上に表示される一組の文字認識結果の文字列Q3jと対応画像データGfjとを比較して、文字列Q3jに誤りがないかどうかを視認してチェックすると共に誤りがある場合には画面上で文字列の修正を行なって、その結果をウエブサーバ70に送信する。換言すれば、ウエブサーバ70は、登録作業者がそのパソコン3で該ウエブサーバ70にアクセスした場合、登録作業者のパソコン3の画面上に、文字認識結果の文字列Q3jとこれに対応する画像データGfjとを、該文字列Q3jを修正可能に表示させ、文字列Q3jを特定の文字列に置換するように修正すべき旨の通知をパソコン3から受取った場合には、第二次文字認識結果データベースQのデータQ3jを修正文字列と置換すべき旨をサーバ20に伝え、該サーバ20の文字認識処理制御部21が又は該制御部21の制御下でウエブサーバ70がデータベースQのデータQ3jの内容を修正データで上書きする。一方、文字認識結果の文字列Q3jが対応する画像データGfjと一致する旨の通知をパソコン3から受取った場合には、文字列が正しい旨をサーバ20に伝え、該サーバ20の文字認識処理制御部21が又は該制御部21の制御下でウエブサーバ70がデータベースQのデータQ3jについてチェックが完了した旨の記録をする。これらの記録はデータベースQに対して直接的に行われる代わりに、ワークエリアW40を介して又は修正作業に供されたデータについて別途設けた修正作業用データベースについて行われてもよく、その場合、該ワークエリアや別の修正作業用データベースの修正内容などに応じて、文字認識処理サーバ20の文字認識処理制御部21の制御下で、データベースQの内容が修正されたり、チェック済と認定される。
【0058】
より詳しくは、図5の(a)において、ステップS5として示したように、文字修正管理用ウエブサーバ70は、作業者(パソコン等)3からのアクセスがあった場合、作業者認証処理部71(図1)において、ユーザ認証処理を行なう(ステップS5−1)。作業者がユーザ認証を通過した場合、文字修正管理ウエブサーバ70は、表示・修正支援処理部72(図1)の制御下で、当該作業者のパソコン3の画面に、一組の文字列Q3j及びこれに対応する画像データGfjを表示させるべく該パソコン3に一群の表示用情報を送信し(ステップS5−2−1)、認識文字列Q3jに誤りがないかどうかを作業者3に画面上でチェックさせ、誤りがない場合にはその旨を送信させる一方、誤りがある場合には、修正文字列の入力・送信を行わせ(ステップS5−2−2)、チェック・修正処理が完了したら、その旨の信号を送信させる(ステップS5−2−3)。ここで、ステップS5−2−3は、ステップS5−2−2の一部であり得る。
【0059】
この文字列Q3jのチェック・修正処理に際しては、一つの製造番号F5にかかわる複数の情報Q3jのうちの一つをm人いる作業者のうちのある特定の作業者3−iに送信した場合には、同一の作業者3−iには、同一の画像Gfに含まれる他の情報のチェック・修正を依頼しないように分割されたデータGfjをウエブサーバ70で管理することにより、特定の位置作業者3−iがチェック・修正する項目ないし情報が単純な限られた情報になる反面、画像データGfの全体が作業者3−iに知られることを避け、情報の機密保持を高めることが可能になる。また、ウエブサーバ70で、作業者3−iへの依頼履歴を管理することにより、特定のある依頼者1からの複数の依頼画像Gが、特定のある作業者3−iによって、複数回チェック・修正処理されるのを避け、セキュリティを更に高めることも可能である。
【0060】
ウエブサーバ70の表示・修正支援処理部72は、作業者のパソコン3から終了指示信号を受取る(S5−2−3)と、作業者3からの情報に従って、例えば、文字認識処理制御部21の制御下で直接的に、第二次文字認識結果データベースQに修正を反映させると共に修正完了の記録をしたり、修正が不要である旨の記録をする。前述のように、修正完了の記録や修正不要の記録は、データベースQに関連した別のデータベースに登録・管理するようにしてもよい。
【0061】
なお、文字修正管理ウエブサーバ70に対してアクセスした作業者のパソコン3−iに対しては、典型的には、異なる画像データGfの部分であって、好ましくは、異なる依頼人の携帯電話機1からの画像データGの部分Gfjが順次送信され、チェック・修正に付される。ウエブサーバ70に複数又は多数の作業者が同時にアクセスしている状態では、このように作業を分割しても、画像Gfのチェック・修正は、複数の作業者により、短時間で行われ得る。
【0062】
勿論、場合によっては、ある作業者3−iに対して、同一の画像Gfの異なる部分(例えば、会社名とホームページアドレスのように関連性が深い項目等)や同一依頼人1からの異なる画像Gfにかかわる部分Gfjがチェック・修正依頼されてもよい。
【0063】
このようにして、特定の製造番号F5の画像データGfを構成する全ての分割画像Gfj(j=1〜n)に関してテキスト化文字列Q3−j1(j=1〜n)のチェック・修正処理の完了が、該チェック・修正処理を管理するウエブサーバ70のデータ表示・修正支援部72によって確認されると、第二次文字認識処理結果データベースQ中の特定の製造番号F5に関するテキスト化文字列のチェック・修正が完了した旨の情報が、ウエブサーバ70から文字認識処理サーバ20の文字認識処理制御部21に送られる。
【0064】
次に、文字認識処理サーバ20の文字認識処理制御部21は、メールデータ生成処理部60に、図6の流れ図に示したような電子メール送信処理に入らせる。
【0065】
メールデータ生成処理部60は、文字認識処理部21から特定の製造番号Q1=F5kのテキスト化処理が完了した旨の情報を受けると、第二次文字認識処理結果データベースQの該当製造番号Q1の部分から項目j(j=1〜n)毎に文字列データQ3−j1(j=1〜n)を、読み出す(ステップS6のうち、ステップS6−1)。
【0066】
メールデータ生成処理部60は、更に、注文・原稿受付データベースFのうち製造番号F5=F5kの欄を参照して、該製造番号F5kの契約者が求める返却形式を、注文・原稿受付データベースFの対応する項目F4の内容からチェックし、返送データ形式を決定し、該形式で文字列データQ3−j1(j=1〜n)を準備(例えば、該形式で文字列データQ3−j1(j=1〜n)のファイルを作成)する(ステップS6−2)。この例では、データ形式として、テキスト形式又は所定の文書形式(例えば、所定の電子名刺データ形式)が選択されると想定する。
【0067】
注文・原稿受付データベースFにおいて、特定の電子名刺データ形式ではなくてテキスト形式での返信が求められている場合(例えば、図2の(b)のF42の場合)には、例えば、文字列データQ3−j1(j=1〜n)を、返信メールの本文中に、テキスト文書として記入すると共に(ステップS7)、製造番号毎に注文・原稿受付データベースFに記録されたメールアドレスF3を返信先とする返信用メールを作成して、電子メール送信処理部90に送る(ステップS10)。なお、メール本文の一部として記載する代わりに、テキスト形式のファイルをメールに添付するようにしてもよい。
【0068】
一方、注文・原稿受付データベースFにおいて、特定の電子名刺データ形式での返信が求められている場合(例えば、図2の(b)のF41やF43の場合)には、文字列データQ3−j1(j=1〜n)の電子名刺データ形式のファイルを作成し(ステップS8)該ファイルを返信用メールに添付すると共に(ステップS9)、製造番号毎に注文・原稿受付データベースFに記録されたメールアドレスF3を返信先とする返信用メールを作成して、電子メール送信処理部90に送る(ステップS10)。
【0069】
電子メール処理部90では、作成された返信メールを申込者宛に、即ち、製造番号毎に注文・原稿受付データベースFに記録されたメールアドレスF3宛に、送る(ステップS11)。これにより、申込者は、その携帯電話機1において、送信した画像Gの名刺Dの内容をテキスト化したデータを返信メールMaとして、受取ることができる。
【0070】
一方、携帯電話機1の側では、例えば、自動受信モードに設定されている場合、電話機1が、返信電子メールMaを受信する(ステップSA1)。そこで、ユーザは携帯電話機1の電子メール用ボタンを押して電子メールを開封する(ステップSA2)。携帯電話機1では、返信メールMaに添付ファイルがあるかどうかをチェックし(ステップSA3)、添付ファイルがある場合、自動的に又はユーザが操作ボタンで指定することにより、添付ファイルが開かれる(ステップSA4)。例えば、特定の文書書式を読取り可能な携帯電話機1の場合、電子メールMaに添付されたファイルが該特定の文書形式のファイルである場合、添付ファイル開動作に応じて、携帯電話機1の文書ファイル処理部19(図3)の文書ファイルデータ取込機能が作動せしめられて(ステップSA5)、携帯電話機1のアドレス帳のメモリーに、テキスト化された名刺情報が、書き込まれる(ステップSA6)。一方、添付ファイルがない場合、ステップSA3からステップSA7に移って、携帯電話1のユーザが、返信メールMaの本文の一部として記載されたテキスト化された文字列情報を視認する。いずれの場合でも、電子メールMaが携帯電話機1の電子メール保管記憶領域に残るので、必要に応じて、検索・確認したり、その後の利用に供し得ることになる(ステップSA8)。ステップSA7及びSA8以外のステップは、ユーザの操作や指定を要しない自動処理で行われ得るけれども、所望ならば、その一部がユーザの操作や指定に応じて行われ得るようにしておいてもよい。
【0071】
以上のようにして、携帯電話機1の側では、デジタルカメラ部14で撮った画像GをメールMrに添付してサーバ2に送信するだけで、画像G中の文字情報が受信メールMaによりテキストデータとして得られる。その結果、入力インターフェースが貧弱な携帯電話機1においても、名刺Dなどのテキスト化が容易に行われ得る。
【0072】
以上においては、文書ないし原稿が名刺Dである例について説明したけれども、原稿は例えば他の所定の活字文字ないしフォントが印刷されてなる原稿でも、手書きの原稿でもよく、手書きの原稿は例えばメモでもよい。
【0073】
以上においては、携帯情報端末が携帯電話機1からなる例について説明したけれども、携帯情報端末は、PDAの如く文字入力機能に制約のある他の種類の携帯情報処理機器でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施例のシステムの機能ブロック図(サーバを中心に示した図)。
【図2】図1のサーバーのデータベースを示したもので、(a)は第二次文字認識結果データベースの構造の説明図、(b)は注文・原稿受付データベースの構造の説明図。
【図3】図1のシステムのデジタルカメラ付携帯電話機の機能ブロック図。
【図4】図1のサーバの処理のうち第二次文字認識処理までの処理の流れを示したフローチャート。
【図5】図1のサーバの処理のうち第二次文字認識処理の後ウエブサーバの制御下におけるテキスト化の修正処理までの処理の流れを示したもので、(a)はフローチャート、(b)は修正処理の際の画面情報を示した説明図。
【図6】図1のサーバの処理のうち処理結果等を申込者に電子メールで伝える最終段階の処理の流れを示したフローチャート。
【図7】図1のサーバの処理のうち図4に示した名刺(原稿)部分の抽出処理の段階を詳細に示したもので、(a)は抽出処理の流れを示したフローチャート、(b)は名刺部分の色による識別段階を示した説明図、(c)は基調色を基準としたスキャン処理の説明図、(d)は名刺部分の境界を識別するピクセル単位の処理を示した説明図、(e)はデジタル画像中の名刺部分の最大範囲の確定処理を示した説明図、(f)は名刺部分の角(隅)の確定の仕方を示した説明図、(g)はデジタル画像から名刺部分のみを抽出する処理を示した説明図。
【図8】図1のサーバの処理のうち図4に示した名刺(原稿)部分の上下方向を確定する処理の段階を詳細に示したフローチャート。
【図9】図1のシステムにおける携帯電話機での処理の流れを示したもので、(a)はテキスト化されるべき名刺のデジタル画像を添付した電子メールの送信までの処理の流れを示したフローチャート、(b)はテキスト化された電子メールの受信後の処理の流れを示したフローチャート。
【符号の説明】
1 携帯電話機
2 サーバ
3 パソコン(チェック・修正作業者)
14 デジタルカメラ部
20 文字認識処理サーバ
21 文字認識処理制御部
30 製造番号管理処理部
40 画像加工処理部
50 文字認識処理実行部
60 メールデータ生成処理部
70 ウエブサーバ
80 電子メール受信処理部
90 電子メール送信処理部
F 注文・原稿データ受付データベース
G デジタル画像(デジタルカメラ部で撮影したもの)
Gd デジタル画像(原稿の外周に沿って切出されたもの)
Gf デジタル画像(文字の向き調整されたもの)
Gf1,Gf2,・・,Gfj,・・,Gfn 切分けられたデジタル画像
Ma 返信メール
Mr 送信メール
Q 第二次文字認識処理結果データベース
【発明の属する技術分野】
原稿の入力方法及び装置に係り、より詳しくは、携帯情報端末のテキストデータの入力支援方法及び装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
いわゆる携帯電話機は、最近では、インターネット接続機能並びに電子メール作成及び送受信機能だけでなく、デジタルカメラ機能を備え、デジタルカメラ部で撮影してなるデジタル画像を、電子メールにファイルとして添付して、送信可能である。また、携帯電話機に搭載されるマイクロプロセッサ等の処理能力の向上やメモリの集積度の向上に伴って、携帯電話機は、相当多量の情報を登録可能な住所録データベース(アドレス帳)を備える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯電話機では、そのサイズ上の制限から、入力インターフェースを構成するキーないし操作ボタンスイッチは、多くの場合、テンキー以外には、複数個の機能キースイッチと、十字型等のキースイッチなどを備えるに過ぎず、複数個のキースイッチの組合せを各種の入力指令や文字等に対応させざるを得ないことから、実際上、データベースへの文字ないしテキストデータの入力・登録のためには、相当の労力を要し、実際には、その能力が十分には生かされ難い。すなわち、例えば、名刺をみて、該名刺に記載の氏名、会社名、部署、役職、住所、電話番号、ファクシミリ番号、電子メールアドレス等を入力しようとすると、一件のデータを入力するだけで、数分以上の時間を要するだけでなく、場合によっては、マニュアル(使用説明書)によりその入力や登録の仕方を調べる必要があり、使い勝手が悪い。
【0004】
一方、名刺を専用の光学式文字認識装置(以下では「OCR」ともいう、また、デジタルカメラにより得られたデジタル画像(データ)から文字認識処理を行うものも、以下の説明や図面では、同様に称することもある)により読み込んでテキストデータに変換するようにした名刺リーダも知られている。しかしながら、名刺リーダで読み込んだデータを利用するには、パーソナルコンピュータ(以下では、「パソコン」ともいう)その他の機器が実際上不可欠である。
【0005】
また、特定の携帯電話会社のネットワークシステムを利用する携帯電話機では、一つの携帯電話機に登録された住所録データを特定の形式の文書データファイルとして電子メールに添付して他の携帯電話機に電子メールで送信すると、受信側の携帯電話機において、当該文書データを電子メールから抽出すると共に、住所録データベースに登録し得るようにするシステム(「vCard」と呼ばれるシステム)も知られている。しかしながら、このシステムにおいても、一旦はテキストデータの入力が行われる必要があり、携帯電話機の入力インターフェースの貧弱さを解消し得るものではない。
【0006】
本発明は、前記した点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、携帯電話機の如く入力インターフェースが貧弱な携帯情報端末であっても、文字入力の労力が最小限に抑えられ得る携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法及び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法は、前記目的を達成すべく、携帯情報端末のデジタルカメラ部で原稿を撮影してなるデジタル画像が添付された電子メールを、サーバがその電子メール受信部で受信する段階と、サーバが、その画像加工処理部で、受信電子メールからデジタル画像を抽出すると共に、文字認識処理部により該デジタル画像の文字認識をして、デジタル画像中の文字情報に対応するテキストデータを生成する段階と、サーバが、その電子メール作成・送信部で、前記テキストデータを含む電子メールを作成して前記携帯情報端末に返信する段階とを有する。
【0008】
本発明の携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法では、携帯情報端末のデジタルカメラ部で撮影した原稿のデジタル画像を電子メールの一部として受信したサーバが、その画像加工処理部においてデジタル画像を抽出し、その文字認識処理部においてデジタル画像について文字認識を行うことによりデジタル画像中の文字情報に対応するテキストデータを生成し、該テキストデータを含む電子メールを作成して携帯情報端末に返信するので、携帯情報端末側では、原稿をデジタルカメラ部で撮影し、そのデジタル画像をサーバに電子メールで送信するだけで、原稿の内容がテキストデータとして得られる。従って、携帯情報端末に不可避の貧弱な入力インターフェースにほとんど煩わされることなく、所望の原稿内容をテキストデータの形で携帯情報端末に取込み得る。
【0009】
ここで、携帯情報端末は、いわゆる携帯電話やPHSの如き携帯式の電話機からなるけれども、人が常時身につけ得る限り、その代わりに、PDAの如き携帯型の情報処理装置でも、他のウエアラブルな情報処理装置でもよい。なお、比較的大型の携帯型の情報処理装置では、一応、全てのアルファベット又はカナ文字に対応するキーを備えたものもあるけれども、その携帯性の要求に伴うサイズの小ささの故に、キーが極めて小さいものになって入力のインターフェースとしては不満足であるから、このような携帯型の情報処理装置も、本発明の携帯情報端末に含まれ得る。
【0010】
本発明において、原稿とは、視認可能な文字列の形態の情報をシート上に有するものをいい、例えば、名刺でも、他の印刷文書でも、手書きのメモなどでもよい。
【0011】
この明細書において、「テキストデータ」とは、文字(列)データを指すけれども、文脈によっては、いわゆる「テキスト文書」形式の文書データを指すこともある。
【0012】
また、本発明の携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法は、典型的には、返信段階において、サーバが、その電子メール作成・送信部で、前記携帯情報端末の文書データベースに対応する所定の形式の文書ファイルに前記テキストデータを変換して、該文書ファイルを電子メールに添付して前記携帯情報端末に返信することからなる。
【0013】
この場合、例えば、携帯情報端末の住所録データベース(アドレス帳)に適合する形式の文書ファイルの形態の添付ファイルを含む電子メールを携帯情報端末に返すだけで、携帯情報端末の側では、該端末に固有の一連のボタン操作を行うのみで、例えば、名刺の情報が、住所録データベースに登録され得る。
【0014】
すなわち、本発明の携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法では、例えば、原稿が名刺からなる。その場合、携帯情報端末のデータベースは、住所録データベースないしアドレス帳からなる。従って、この場合、携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法は、携帯情報端末の住所録データベース入力支援方法であり得る。
【0015】
但し、所望ならば、テキスト化された文字列が、電子メールの本文にいわゆるテキスト文書の形態で、返信されてもよい。その場合、携帯情報端末の側では、受信電子メールの格納領域から、所望の情報を「文字列」として検索するだけで、必要な情報が得られるので、受信メール格納領域自体が、住所録データベースの如きデータベースになり得る。
【0016】
本発明の方法では、典型的には、テキストデータ生成段階において、サーバは、受信電子メールから抽出したデジタル画像について、該デジタル画像を所定角度づつ回転させて、各回転位置において予備的な文字認識処理を行い、文字認識率が最大の回転状態を適正回転状態として、正規の文字認識処理を行う。
【0017】
この場合、デジタルカメラ部による撮影の際のカメラのレンズの向きにかかわらず、文字列を適切に読取ることが可能になる。なお、ここで、「文字認識率」とは、文字として一応認識され得た割合を指し、その文字認識が誤字であったかどうかは問わない。
【0018】
本発明の方法では、典型的には、テキストデータ生成段階において、サーバがデジタル画像を複数の部分に分解し、各部分の小デジタル画像について、対応するテキストデータを生成すると共に、各部分の小デジタル画像と対応するテキストデータとを一組にして文字認識結果データベースに登録する段階を含み、更に、サーバが、各組の小デジタル画像及びテキストデータを、データ修正作業者の端末から閲覧・修正可能にする段階を有する。
【0019】
この場合、小デジタル画像ごとに文字認識を行うので、一つの文字列の中の各文字について、文字の大きさやフォントや文字修飾等による差異を最小限に抑え得るから、文字の認識精度が高められ得るだけでなく、名刺を例にとれば、例えば、「住所」や「会社名」などを夫々に関連する一般的なデータベースと比較しつつ文字認識の結果を自動的に修正し得るから、文字の認識精度が高められ得る。
【0020】
加えて、この場合、「サーバが、各組の小デジタル画像及びテキストデータを、データ修正作業者の端末から閲覧・修正可能にする」ので、手書き文字のような認識精度が低くなりやすい文字であっても、人手による修正が可能になるから、テキスト化が正確に行われ得る。また、人手による修正に際して、修正対象が複数の部分に区分けされてなる小デジタル画像に示される部分だけになるので、元の現行の全体が一人の修正者の目に曝されることがないから、セキュリティ上の問題が生じる虞れも低減され得る。
【0021】
本発明は、携帯情報端末のテキストデータ入力支援サーバ装置の観点では、次のとおりであり、夫々の技術的意義は、携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法に関して説明したことより明らかであるから、ここでは、省略する。
【0022】
本発明による携帯情報端末のテキストデータ入力支援サーバ装置は、前記目的を達成すべく、デジタルカメラ機能及び電子メール作成・送受信機能を備えた携帯情報端末により撮影された原稿のデジタル画像が添付された電子メールを受信する電子メール受信部と、画像加工処理部及び文字認識処理部を含み、電子メール受信部で受信した電子メールからデジタル画像を画像加工処理部により抽出すると共に、文字認識処理部により該デジタル画像についての文字認識処理を行ってデジタル画像中の文字情報に対応するテキストデータを生成するテキストデータ生成部と、前記テキストデータを含む電子メールを作成して前記携帯情報端末宛に返信する電子メール作成・送信部とを有する。
【0023】
本発明の携帯情報端末のテキストデータ入力支援サーバ装置では、典型的には、電子メール受信部が、文書データベースを備えた携帯情報端末からの電子メールを受信するものであって、電子メール作成・送信部が、前記携帯情報端末のデータベースに対応する所定の形式の文書ファイルに前記テキストデータを変換し、得られた文書ファイルを電子メールに添付して前記携帯情報端末に返信するように構成される。
【0024】
また、携帯情報端末のテキストデータ入力支援サーバ装置は、前記目的を達成すべく、デジタルカメラ機能と住所録データベースと電子メール作成・送受信機能を備えた携帯情報端末により撮影された名刺のデジタル画像が添付された電子メールを受信する電子メール受信部と、画像加工処理部及び文字認識処理部を含み、電子メール受信部で受信した電子メールからデジタル画像を画像加工処理部により抽出すると共に、文字認識処理部により該デジタル画像について文字認識処理を行ってデジタル画像中の文字情報に対応するテキストデータを生成するテキストデータ生成部と、前記携帯情報端末の住所録データベースに対応する所定の形式の文書ファイルに前記テキストデータを変換して、得られた文書ファイルを電子メールに添付して前記携帯情報端末に返信する電子メール作成・送信部とを有する。
【0025】
本発明の装置は、典型的には、テキストデータ生成部は、受信電子メールから抽出したデジタル画像について、該デジタル画像を所定角度づつ回転させて、各回転位置において予備的な文字認識処理を行うと共に、文字認識率が最大の回転状態を適正回転位置として決定する適正回転位置決定手段を備え、適正回転位置決定手段により決定された適正回転位置において、正規の文字認識処理を行うように構成されている。
【0026】
本発明の装置では、典型的には、テキストデータ生成部は、デジタル画像を複数の部分に分解し、各部分の小デジタル画像について、対応するテキストデータを生成すると共に、各部分の小デジタル画像と対応するテキストデータとを一組にして文字認識結果データベースに登録するように構成され、サーバ装置が、各組の小デジタル画像及びテキストデータを、データ修正作業者の端末に対して該端末からネットワークを介して閲覧・修正可能にするウエブサーバ部を有する。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい一実施の形態を添付図面に示した好ましい一実施例に基づいて説明する。
【0028】
【実施例】
図1から図9には、本発明による携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法及びサーバ装置の好ましい一実施例としての名刺データのアドレス帳への登録方法及びシステムが示されている。
【0029】
本発明の登録方法及びシステムに用いられる携帯電話機1は、図3に示したように、操作ボタンないしキースイッチからなるデータ及び指令入力部11と、送話機能及び受話機能を備えた電話器部ないし音声通話装置部12に加えて、電子メール作成機能及び電子メール送受信機能を含む電子メール処理部ないし電子メール装置部13と、デジタルカメラ機能を備えたデジタルカメラ部14とを有する。なお、携帯電話機1は、不揮発性メモリを含む記憶領域ないし記憶部15を備え、記憶部15のうち不揮発性メモリ部は、各種の処理プログラム等を格納したプログラム等格納領域15pや各種のデータを格納するデータ格納領域15dを含む。データ格納領域15dには、アドレス帳ないし住所録データベースAの如き住所録データAdの格納領域15daやデジタル画像Gの格納領域15dgや電子メール格納領域15dmなどを含む。プログラム格納領域15pのプログラムには、例えば、所定の操作ボタンスイッチ11の操作による指令に基づいて、アドレス帳Aに登録されるべき住所録データAdに対応する所定の書式の文書ファイルをアドレス帳Aに住所録データAdとして登録するアドレス帳データ登録処理プログラムが含まれる。
【0030】
従って、例えば、携帯電話機1において、デジタルカメラ部14で原稿としての名刺Dを撮影すると、名刺Dのデジタル画像Gが、メモリ15の画像格納領域15dgに格納される。また、携帯電話機1において、電子メールの作成・送信を行う場合、データ・指令入力部11での指示や文字データ入力に応じて、電子メール処理部13の制御下で電子メール作成処理が行われ、所望に応じて、画像格納領域15dgに格納された名刺Dのデジタル画像Gを添付した電子メールMrの作成・送信処理が行われ得る。また、電子メール処理部13では、返信メールMaの受信処理も行われる。16は、表示部であり、表示部16は、携帯電話機1の各処理部の処理の状況や結果を表示し得るように、各処理部からの情報を受取るように構成されている。
【0031】
この携帯電話機1を用いて、名刺Dの画像Gを電子メールMrに添付してサーバ2に送信する場合、図9の(a)に示したように、まず、携帯電話機1のデジタルカメラ部14に正対するように名刺Dを配置するか又は名刺Dに正対するようにデジタルカメラ部14を構え(ステップSR1)デジタルカメラ部14の社ったボタンを押して原稿Dを撮影すること(ステップSR2)により、名刺Dのデジタル画像Gを形成させ更に該画像Gを画像格納領域15dgに格納させ(ステップSR3)、更に、サーバ2宛のテキスト化変換依頼電子メールMrに画像Gを添付して、送信する(ステップSR4)。
【0032】
サーバ2は、図1に示したように、文字認識処理サーバ20と、ウエブサーバの形態の文字修正管理サーバ70を含み、更に、電子メール受信処理部80及び電子メール送信処理部90を含む。Nはインターネット通信処理部である。
【0033】
文字認識処理サーバ20は、処理部として、製造番号管理処理部ないし製造番号管理装置部30と、画像加工処理部ないし画像加工装置部40と、文字認識処理実行部ないしOCR処理実行装置部50と、メールデータ生成部ないしメールデータ生成手段60とを有すると共にこれらの処理部30,40,50,60による処理の流れを制御する文字認識処理制御部21を有し、また、データベースとして、注文・原稿データ受付データベースFと、第二次文字認識処理結果データベースQとを有する。ここで、テキストデータ生成部は、画像加工処理部40と、文字認識処理実行部50とからなる。各処理部は、典型的には、CPUと、関連処理プログラムとにより実現されるものであるけれども、所望ならば、一部又は全体が論理集積回路化されていてもよい。各データベースは、データ格納領域を提供する記憶装置と、データ処理(データベース管理・取扱)プログラムと、格納領域に格納されるデータとを含む。
【0034】
注文・原稿データ受付データベースFは、図2の(b)に示したように、契約者ID,契約者氏名,メールアドレス,返送書式指定(例えば、特定文書形式で返送するか否か)の基本情報欄F1,F2,F3,F4に加えて、各契約者ID毎に、文字認識処理依頼受付の製造番号F5及び注文日時F6記入欄を備える。なお、注文・原稿データ受付データベースFは、更に、返信処理が完了したことのチェック又はその日時の記録欄を含み得る。
【0035】
電子メール受信処理部80は、契約者IDを有する契約者の携帯電話機1から電子メールの形態の画像Gのテキスト化の依頼メールMrを受付け、製造番号管理処理部30に送る。この依頼メールMrには、契約者IDが記載されていてもいなくてもよい。IDの記載がない場合には、例えば、送信メールアドレスから、契約者IDが特定される。
【0036】
製造番号管理処理部30は、文字認識処理制御部21の制御下で、電子メール受信処理部80で受信され該処理部80から転送されたメールMrに含まれる契約者IDコードF1や送信者メールアドレスF3に基づいて、正規の依頼メールMrであるかどうかを判断し、正規の依頼メールMrである場合には、画像識別番号として製造番号コードF5を付与し(図4のステップS1−2)、注文・原稿データ受付データベースFの該当するIDコードF1の欄に該製造番号コードF5及び注文日時F6を登録する(ステップS1−3)。製造番号管理処理部30は、また、後述のように、受付を登録した製造番号コードF5の依頼に係る電子メールMrを画像加工処理部40に送って、画像データGの抽出を行わせる(ステップS1−1)。
【0037】
一方、正規の依頼メールMrでない場合には、製造番号管理処理部30は、電子メール送信処理部90を介して、誤りメールである旨の返信を行わせる。この返信メールには、テキスト化処理のサービスへの勧誘を含む情報を加えてもよい。
【0038】
画像加工処理部40は、受信メールMrに含まれるデジタル画像Gの抽出処理を行う画像抽出処理部41と、抽出した画像Gを回転する回転処理部42と、画像Gを切取る切取処理部43とを含む。
【0039】
なお、文字認識処理制御部21は、画像識別番号となる製造番号コードF5を製造番号管理処理部30に付与・登録させる際に、画像加工処理部40の画像抽出処理部41に受信メールMrに含まれるデジタル画像Gの抽出処理を行わせると共に抽出した画像GをワークエリアW40のうち番号コードF5により特定される領域に格納させる(図4のステップS1−1)。一方、メールMr中に画像データGが含まれない場合、電子メール送信処理部90を介して、誤りメールである旨の返信を行わせる。このデジタル画像Gの抽出処理ステップS1−1は、製造番号管理処理部30による番号付与ステップS1−1やデータベースFへの登録処理の前でも、後でも、同時でもよい。
【0040】
文字認識処理実行部50は、指定された画像G(より具体的には、後述のGdやGf)について、文字認識処理を実行し、画像G中に含まれる文字を表す線をテキストデータとして認識する。
【0041】
より詳しくは、文字認識処理制御部21は、製造番号管理装置30において製造番号F5の登録が行われると、画像加工装置40及び文字認識処理実行部50に、第一次文字認識処理S2を行わせて画像Gの読取り方向を決定し、更に、決定した読取り方向において、画像加工装置40及び文字認識処理実行部50に、第二次文字認識処理S3を行わせて、機械的な読取り処理結果を確定する。
【0042】
第一次文字認識処理S2においては、文字認識処理制御部21の制御下において、画像加工処理部40がワークエリアW40に格納されたデジタル画像Gを読出して該画像データGから名刺部分を抽出ないし切出す(図4のステップS2−1)。この抽出ステップS2−1では、原稿となる名刺Dが、例えば、矩形且つ一定の色調の範囲と仮定し、画像Gのピクセル情報をメモリ上に展開したデータから四隅の点を確定し、確定範囲を名刺Dのデジタル画像Gdとして切出し、ワークエリアW40のうち特定の製造番号コードF5の一次文字認識処理における切出し画像格納領域に格納する。
【0043】
この名刺部分(原稿部分)の抽出処理S2−1に際しては、より詳しくは、図7の(a)のフローチャート及び(b)〜(g)の説明図に示したように、まず、原本となるデジタル画像データGについて、名刺部分Dが画像の中央付近にあるものと仮定し、画像中央付近の一箇所又は数箇所について、その色を適当な範囲で取出し、取出した範囲内で占有面積の広い色がその画像Gの名刺Dの基調色であると仮定した上で(図7の(a)のステップS2−1−1及び図7の(b)の説明図)、例えばメモリ上に展開された画像Gのピクセルイメージデータについて、画像G内をスキャンして名刺Dの基調色を検出する(ステップS2−1−2及び図7の(c))。この検出ステップS2−1−2では、基調色に実質的に一致するピクセルのある範囲(横X方向の最大及び最小ピクセル座標位置並びに縦方向Yの最大及び最小ピクセル座標位置)を位置データとして確定し、ワークエリアW40の所定領域に格納する。次に、名刺Dが実質的に矩形であると仮定して、境界となる名刺Dの外周縁部ないしエッジの位置を確定し(ステップS2−1−3の前半及び図7の(d))、更に、画像Gの横方向及び縦方向に関する名刺位置(基調色のある位置)のエッジの最大及び最小ピクセル位置を確定する(ステップS2−1−3の後半及び図7の(e))。次に、画像G中における名刺Dの角(隅)の位置を求める(ステップS2−1−4及び図7の(f))。この角位置確定ステップS2−1−4においては、例えば、左下の角(隅)の位置は、横方向(X)又は縦方向(Y)が最小値をとり且つX軸やY軸とは異なる位置とすることにより確定される。他の三角(三隅)についても同様にして確定される。次に、特定された四隅(四角)の点を基準にして、左右が水平線に一致するように回転処理を施して名刺Dの抽出画像Gdを得る(ステップS2−1−5及び図7の(g))。これによって、名刺Dが斜めや上下逆に撮影された画像Gであっても、その向きが修正された画像Gdが得られる。
【0044】
画像が矩形である旨の仮定を貫く場合、ステップS2−1−4において、求められる四点が矩形を規定するように、隅位置を所望の範囲内で最適化しても、二隅が確定されたら、その二隅の位置を利用して他の隅の方向を確定したり、三角が確定されたら残りの一隅は自動的に決定するようにしてもよい。一方、名刺Dは矩形であっても携帯電話機1のデジタルカメラ部14のレンズの球面収差などにより画像Gが矩形からずれることを考慮して、ステップS2−1−4において個別に隅の点を確定すると共に、この確定された四点により矩形が形成されるように、ステップS2−1−5において、画像Gの名刺部分の回転処理と歪み修正処理とを行って、矩形の名刺画像Gdを抽出・生成するようにしてもよい。
【0045】
次に、文字認識処理実行部50が、文字認識処理制御部21の制御下で、名刺Dの向きの判定処理を行う(ステップS2−2)。名刺方向判定処理ステップS2−2においては、図8に示したように、文字認識処理実行部50は、名刺Dのデジタル画像Gd=Gd1について、文字認識処理を行ない、認識率Ji(i=1)を求める(ステップS2−2−1)。次に、画像加工処理部40で画像データGd1を所定角度(典型的には、例えば、90度)だけ回転させて、回転後の画像データGd2を文字認識処理実行部50に渡し、文字認識処理実行部50で文字認識処理を行ない、認識率Ji(i=2)を求め(ステップS2−2−2)、更に、画像加工処理部40で画像データGd2を、更に、所定角度(典型的には、例えば、90度で、トータルでは、例えば180度)だけ回転させて、回転後の画像データGd3を文字認識処理実行部50に渡し、文字認識処理実行部50で文字認識処理を行ない、認識率Ji(i=3)を求め(ステップS2−2−3)、更に、画像加工処理部40で画像データGd3を、更に、所定角度(典型的には、例えば、90度で、トータルでは、例えば270度)だけ回転させて、回転後の画像データGd4を文字認識処理実行部50に渡し、文字認識処理実行部50で文字認識処理を行ない、認識率Ji(i=3)を求める(ステップS2−2−4)。夫々の認識率J1〜J4は、文字認識制御部21に与えられ、該文字認識制御部21において、認識率Jiが最大になる向きを決定する(ステップS2−3)。ここで、名刺が横書きであるか縦書きであるかも判定される。更に、認識率Jiの最大値が所定の下限に達するかどうかを判定し(ステップS2−4)、下限に達しない場合には、原稿として使用できない不適切な画像である旨を通知する電子メール文面を作成して(図6のステップSr1)、電子メール送信処理部90に送り(ステップS10)、電子メール送信処理部90を介してその旨の返信メールMuを発する(ステップS11)と共に、注文・原稿データ受付データベースFに依頼受付をキャンセルした旨の記録を行う。一方、認識率Jiの最大値が所定の下限以上である場合には、画像Gの整形処理を行って、最大認識率の方向の正確な画像Gfを生成し、ワークエリアW40の所定領域(特定の製造番号F5に係る基準画像Gfの格納領域)に格納する(図4のステップS2−5)。既に生成した最大認識率の画像Gdiを適正画像Gfとして、採用してワークエリアW40の当該所定領域に格納してもよい(ステップS2−5)。以上において、適正回転位置決定手段は、文字認識制御部21と画像加工処理部40と、文字認識処理実行部50とからなる。
【0046】
なお、この第一次文字認識処理S2は、典型的には、画像Gの全体について同時に行われるけれども、所望ならば、次に説明する第二次文字認識処理の場合と同様に、画像Gdを、複数の部分に切分けた後、各切分け乃至切取部について、文字認識処理実行部50による文字認識処理を行い認識率の評価をしてもよい。この切分け乃至切取は、典型的には、文字列の間の余白のスペースに沿って行われ、文字の大きさが変化していると想定され得る部分でも切分けられてもよい。
【0047】
この切分けにより、例えば、名刺Dの画像データGが、会社名、部署名、氏名、役職、住所(複数あり得る)、電話番号(複数あり得る)、ファクシミリ番号(複数あり得る)、電子メールアドレス(複数あり得る)、ホームページアドレス等に区分され、夫々毎に、文字認識処理が行われる。
【0048】
一方、第二次文字認識処理S3においては、文字認識処理制御部21の制御下において、会社名、部署名、氏名、役職、住所(複数あり得る)、電話番号(複数あり得る)、ファクシミリ番号(複数あり得る)、電子メールアドレス(複数あり得る)、ホームページアドレス等に対応する可能性のある各切分け画像Gfjについて(第一次文字認識処理S2において画像Gfの切分けが完了していたときにはその各切分け画像Gfjについて、第一次文字認識処理S2において画像Gfの切分けが行われていなかったときには、文字認識処理制御部21の制御下で、画像加工処理部40によって、画像Gfの切分けを行って、切分け画像Gfjを生成した後その切分け画像Gfjについて)、文字認識処理実行部50によって、文字認識処理を行い(ステップS3−1)、テキスト文字列を抽出し(ステップS3−2)、抽出したテキスト文字列を、対応する各切分け画像Gfjの位置(画像Gfjの始点(左下の点)及び終点(右上の点)のピクセル位置、又は画像Gfjの始点のピクセル位置及びピクセル単位での幅及び高さ)と共に、第二次文字認識処理結果データベースQに格納する。
【0049】
この文字認識処理ステップS3−1において、例えば、キーワードとして、会社や(株)等が含まれる文字列は、会社名を表すものとみなされて会社名が蓄積されたデータベース(図示せず)と比較されて認識文字列の自動修正処理が行われ、キーワードとして、都道府県名や市町村名などが含まれる文字列は、住所を表すものみなされて住所が格納されたデータベース(図示せず)と比較されて認識文字列の自動修正処理が行われ、キーワードとして、03−XXXX−YYYYや(03)XXXX−YYYY等の10桁の数値等からなる文字列は、電話番号やファクシミリ番号などを表すものとみなされて、電話番号データベース(図示せず)と比較されて認識文字列の自動修正処理が行われる等、既存の情報データベースが、最大限活用される。また、会社名の認識文字列及び会社名データベースに含まれる会社名や住所や電話番号などの情報と、住所の認識文字列及び住所データベースから得られる住所情報と、電話番号等の認識文字列及び電話番号データベースから得られる電話番号や会社名や住所等の情報とは、相互に整合性が比較され、最も確からしい文字列が、認識文字列を基準として該認識文字列の可能性の範囲内で選択・決定される。
【0050】
第二次文字認識結果データベースQは、図2の(a)に示したように、各製造番号F5を格納する対象の番号特定領域Q1と、デジタル画像データGfを格納する対象の内容特定領域Q2と、切り分けられた各領域についてのデータ格納領域Q3とを有し、データ格納領域Q3は、項目1から項目nまでのn個の項目を格納する領域Q3−1,・・・,Q3−j,・・・,Q3−nからなる。ここで、図5の(b)に例示した名刺Dの画像Gfの場合、項目1は会社名、項目2は部署名及び役職、項目3は氏名、項目4は住所、項目5及び項目6は電話番号、項目7はメールアドレス、項目8はホームページのURLである。各データ格納領域Q3−j(j=1〜n)は、更に、文字認識結果の文字列格納領域Q3−j1,左下隅ピクセルX座標格納領域Q3−j2,左下隅ピクセルY座標格納領域Q3−j3,右上隅ピクセルX座標格納領域Q3−j4,及び右上隅ピクセルY座標格納領域Q3−j5を有し、所望ならば、他のデータ格納領域を含んでいてもよい。
【0051】
以上において、名刺Dのデジタル画像Gのテキスト化処理が一応完了するので、図6に関連して後述する処理ステップS6に飛んで、返信処理に入ってもよい。
【0052】
しかしながら、文字認識処理の精度には、限度があることから、好ましくは、文字認識処理結果の修正処理を行う(図5のステップS4及びS5)。
【0053】
ステップS4では、文字認識処理制御部21の制御下で、ウエブサーバ70から利用可能に、修正処理用データを準備する。
【0054】
修正処理用データ準備ステップS4では、まず、第二次文字認識結果データベースQから、加工済名刺画像データGfを読出し(ステップS4−1)、次に、該データベースQ中の各切分け画像データGfj中に含まれるべき項目j(j=1〜n)に関するピクセル位置情報Q3−j2〜Q3−j5に基づいて、加工済画像Gfから項目j毎の文字陰影画像Gfjを作成し、文字認識結果の文字列Q3−j1と1対1に対応付けて読出し可能に、ワークエリアW40の所定の領域に格納する(ステップS4−2及びS4−3)。なお、データベースQのサイズが過度に肥大化する虞れがない場合には、この文字陰影画像Gfjは、前述のデータベースQの各格納エリア内に更に格納領域Q3−j6(図示せず)を設けて、該格納領域に格納されてもよい。ここで、名刺Dの加工済画像データGfが例えば図5の(b)の左側に示したようなものである場合、項目毎文字陰影画像Gf1,Gf2,Gf3,Gf4,Gf5,Gf6,Gf7,Gf8は、図5の(b)の右側に示したような会社名、部署及び役職、氏名、住所、電話番号1、電話番号2、電子メールアドレス、ホームページURLになる。この文字陰影画像Gfjは、ウエブサーバ70の要求に応じて、データベースQに格納された対応する文字認識結果の文字列Q3−j1と共に、文字認識処理サーバ20からチェック・修正用ウエブサーバ70に渡される(ステップS4−4)。なお、処理の流れとして説明する関係上、ウエブサーバ70に対してこれらのデータないし情報が渡されるとして説明しているけれども、機能上は、ウエブサーバ70が、文字認識処理サーバ20の文字認識制御部21の管理下において、必要に応じて、データQ3−j1及びGfjにアクセス可能になっていればよい。
【0055】
以上のようにして、修正処理の準備が完了すると、ウエブサーバ70の制御ないし管理下において、チェック・修正処理に供される(ステップS5)。
【0056】
ウエブサーバ70は、作業者認証処理部71及びインターネットを介するデータの表示・修正支援処理部72を有し、チェック・修正作業者として予め登録された作業者がそのパソコン3等からインターネットNを介してアクセス可能である。
【0057】
登録された作業者3は、ウエブサーバ70にアクセスして、該ウエブサーバ70から作業者のパソコン3に送信され該パソコン3の画面上に表示される一組の文字認識結果の文字列Q3jと対応画像データGfjとを比較して、文字列Q3jに誤りがないかどうかを視認してチェックすると共に誤りがある場合には画面上で文字列の修正を行なって、その結果をウエブサーバ70に送信する。換言すれば、ウエブサーバ70は、登録作業者がそのパソコン3で該ウエブサーバ70にアクセスした場合、登録作業者のパソコン3の画面上に、文字認識結果の文字列Q3jとこれに対応する画像データGfjとを、該文字列Q3jを修正可能に表示させ、文字列Q3jを特定の文字列に置換するように修正すべき旨の通知をパソコン3から受取った場合には、第二次文字認識結果データベースQのデータQ3jを修正文字列と置換すべき旨をサーバ20に伝え、該サーバ20の文字認識処理制御部21が又は該制御部21の制御下でウエブサーバ70がデータベースQのデータQ3jの内容を修正データで上書きする。一方、文字認識結果の文字列Q3jが対応する画像データGfjと一致する旨の通知をパソコン3から受取った場合には、文字列が正しい旨をサーバ20に伝え、該サーバ20の文字認識処理制御部21が又は該制御部21の制御下でウエブサーバ70がデータベースQのデータQ3jについてチェックが完了した旨の記録をする。これらの記録はデータベースQに対して直接的に行われる代わりに、ワークエリアW40を介して又は修正作業に供されたデータについて別途設けた修正作業用データベースについて行われてもよく、その場合、該ワークエリアや別の修正作業用データベースの修正内容などに応じて、文字認識処理サーバ20の文字認識処理制御部21の制御下で、データベースQの内容が修正されたり、チェック済と認定される。
【0058】
より詳しくは、図5の(a)において、ステップS5として示したように、文字修正管理用ウエブサーバ70は、作業者(パソコン等)3からのアクセスがあった場合、作業者認証処理部71(図1)において、ユーザ認証処理を行なう(ステップS5−1)。作業者がユーザ認証を通過した場合、文字修正管理ウエブサーバ70は、表示・修正支援処理部72(図1)の制御下で、当該作業者のパソコン3の画面に、一組の文字列Q3j及びこれに対応する画像データGfjを表示させるべく該パソコン3に一群の表示用情報を送信し(ステップS5−2−1)、認識文字列Q3jに誤りがないかどうかを作業者3に画面上でチェックさせ、誤りがない場合にはその旨を送信させる一方、誤りがある場合には、修正文字列の入力・送信を行わせ(ステップS5−2−2)、チェック・修正処理が完了したら、その旨の信号を送信させる(ステップS5−2−3)。ここで、ステップS5−2−3は、ステップS5−2−2の一部であり得る。
【0059】
この文字列Q3jのチェック・修正処理に際しては、一つの製造番号F5にかかわる複数の情報Q3jのうちの一つをm人いる作業者のうちのある特定の作業者3−iに送信した場合には、同一の作業者3−iには、同一の画像Gfに含まれる他の情報のチェック・修正を依頼しないように分割されたデータGfjをウエブサーバ70で管理することにより、特定の位置作業者3−iがチェック・修正する項目ないし情報が単純な限られた情報になる反面、画像データGfの全体が作業者3−iに知られることを避け、情報の機密保持を高めることが可能になる。また、ウエブサーバ70で、作業者3−iへの依頼履歴を管理することにより、特定のある依頼者1からの複数の依頼画像Gが、特定のある作業者3−iによって、複数回チェック・修正処理されるのを避け、セキュリティを更に高めることも可能である。
【0060】
ウエブサーバ70の表示・修正支援処理部72は、作業者のパソコン3から終了指示信号を受取る(S5−2−3)と、作業者3からの情報に従って、例えば、文字認識処理制御部21の制御下で直接的に、第二次文字認識結果データベースQに修正を反映させると共に修正完了の記録をしたり、修正が不要である旨の記録をする。前述のように、修正完了の記録や修正不要の記録は、データベースQに関連した別のデータベースに登録・管理するようにしてもよい。
【0061】
なお、文字修正管理ウエブサーバ70に対してアクセスした作業者のパソコン3−iに対しては、典型的には、異なる画像データGfの部分であって、好ましくは、異なる依頼人の携帯電話機1からの画像データGの部分Gfjが順次送信され、チェック・修正に付される。ウエブサーバ70に複数又は多数の作業者が同時にアクセスしている状態では、このように作業を分割しても、画像Gfのチェック・修正は、複数の作業者により、短時間で行われ得る。
【0062】
勿論、場合によっては、ある作業者3−iに対して、同一の画像Gfの異なる部分(例えば、会社名とホームページアドレスのように関連性が深い項目等)や同一依頼人1からの異なる画像Gfにかかわる部分Gfjがチェック・修正依頼されてもよい。
【0063】
このようにして、特定の製造番号F5の画像データGfを構成する全ての分割画像Gfj(j=1〜n)に関してテキスト化文字列Q3−j1(j=1〜n)のチェック・修正処理の完了が、該チェック・修正処理を管理するウエブサーバ70のデータ表示・修正支援部72によって確認されると、第二次文字認識処理結果データベースQ中の特定の製造番号F5に関するテキスト化文字列のチェック・修正が完了した旨の情報が、ウエブサーバ70から文字認識処理サーバ20の文字認識処理制御部21に送られる。
【0064】
次に、文字認識処理サーバ20の文字認識処理制御部21は、メールデータ生成処理部60に、図6の流れ図に示したような電子メール送信処理に入らせる。
【0065】
メールデータ生成処理部60は、文字認識処理部21から特定の製造番号Q1=F5kのテキスト化処理が完了した旨の情報を受けると、第二次文字認識処理結果データベースQの該当製造番号Q1の部分から項目j(j=1〜n)毎に文字列データQ3−j1(j=1〜n)を、読み出す(ステップS6のうち、ステップS6−1)。
【0066】
メールデータ生成処理部60は、更に、注文・原稿受付データベースFのうち製造番号F5=F5kの欄を参照して、該製造番号F5kの契約者が求める返却形式を、注文・原稿受付データベースFの対応する項目F4の内容からチェックし、返送データ形式を決定し、該形式で文字列データQ3−j1(j=1〜n)を準備(例えば、該形式で文字列データQ3−j1(j=1〜n)のファイルを作成)する(ステップS6−2)。この例では、データ形式として、テキスト形式又は所定の文書形式(例えば、所定の電子名刺データ形式)が選択されると想定する。
【0067】
注文・原稿受付データベースFにおいて、特定の電子名刺データ形式ではなくてテキスト形式での返信が求められている場合(例えば、図2の(b)のF42の場合)には、例えば、文字列データQ3−j1(j=1〜n)を、返信メールの本文中に、テキスト文書として記入すると共に(ステップS7)、製造番号毎に注文・原稿受付データベースFに記録されたメールアドレスF3を返信先とする返信用メールを作成して、電子メール送信処理部90に送る(ステップS10)。なお、メール本文の一部として記載する代わりに、テキスト形式のファイルをメールに添付するようにしてもよい。
【0068】
一方、注文・原稿受付データベースFにおいて、特定の電子名刺データ形式での返信が求められている場合(例えば、図2の(b)のF41やF43の場合)には、文字列データQ3−j1(j=1〜n)の電子名刺データ形式のファイルを作成し(ステップS8)該ファイルを返信用メールに添付すると共に(ステップS9)、製造番号毎に注文・原稿受付データベースFに記録されたメールアドレスF3を返信先とする返信用メールを作成して、電子メール送信処理部90に送る(ステップS10)。
【0069】
電子メール処理部90では、作成された返信メールを申込者宛に、即ち、製造番号毎に注文・原稿受付データベースFに記録されたメールアドレスF3宛に、送る(ステップS11)。これにより、申込者は、その携帯電話機1において、送信した画像Gの名刺Dの内容をテキスト化したデータを返信メールMaとして、受取ることができる。
【0070】
一方、携帯電話機1の側では、例えば、自動受信モードに設定されている場合、電話機1が、返信電子メールMaを受信する(ステップSA1)。そこで、ユーザは携帯電話機1の電子メール用ボタンを押して電子メールを開封する(ステップSA2)。携帯電話機1では、返信メールMaに添付ファイルがあるかどうかをチェックし(ステップSA3)、添付ファイルがある場合、自動的に又はユーザが操作ボタンで指定することにより、添付ファイルが開かれる(ステップSA4)。例えば、特定の文書書式を読取り可能な携帯電話機1の場合、電子メールMaに添付されたファイルが該特定の文書形式のファイルである場合、添付ファイル開動作に応じて、携帯電話機1の文書ファイル処理部19(図3)の文書ファイルデータ取込機能が作動せしめられて(ステップSA5)、携帯電話機1のアドレス帳のメモリーに、テキスト化された名刺情報が、書き込まれる(ステップSA6)。一方、添付ファイルがない場合、ステップSA3からステップSA7に移って、携帯電話1のユーザが、返信メールMaの本文の一部として記載されたテキスト化された文字列情報を視認する。いずれの場合でも、電子メールMaが携帯電話機1の電子メール保管記憶領域に残るので、必要に応じて、検索・確認したり、その後の利用に供し得ることになる(ステップSA8)。ステップSA7及びSA8以外のステップは、ユーザの操作や指定を要しない自動処理で行われ得るけれども、所望ならば、その一部がユーザの操作や指定に応じて行われ得るようにしておいてもよい。
【0071】
以上のようにして、携帯電話機1の側では、デジタルカメラ部14で撮った画像GをメールMrに添付してサーバ2に送信するだけで、画像G中の文字情報が受信メールMaによりテキストデータとして得られる。その結果、入力インターフェースが貧弱な携帯電話機1においても、名刺Dなどのテキスト化が容易に行われ得る。
【0072】
以上においては、文書ないし原稿が名刺Dである例について説明したけれども、原稿は例えば他の所定の活字文字ないしフォントが印刷されてなる原稿でも、手書きの原稿でもよく、手書きの原稿は例えばメモでもよい。
【0073】
以上においては、携帯情報端末が携帯電話機1からなる例について説明したけれども、携帯情報端末は、PDAの如く文字入力機能に制約のある他の種類の携帯情報処理機器でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施例のシステムの機能ブロック図(サーバを中心に示した図)。
【図2】図1のサーバーのデータベースを示したもので、(a)は第二次文字認識結果データベースの構造の説明図、(b)は注文・原稿受付データベースの構造の説明図。
【図3】図1のシステムのデジタルカメラ付携帯電話機の機能ブロック図。
【図4】図1のサーバの処理のうち第二次文字認識処理までの処理の流れを示したフローチャート。
【図5】図1のサーバの処理のうち第二次文字認識処理の後ウエブサーバの制御下におけるテキスト化の修正処理までの処理の流れを示したもので、(a)はフローチャート、(b)は修正処理の際の画面情報を示した説明図。
【図6】図1のサーバの処理のうち処理結果等を申込者に電子メールで伝える最終段階の処理の流れを示したフローチャート。
【図7】図1のサーバの処理のうち図4に示した名刺(原稿)部分の抽出処理の段階を詳細に示したもので、(a)は抽出処理の流れを示したフローチャート、(b)は名刺部分の色による識別段階を示した説明図、(c)は基調色を基準としたスキャン処理の説明図、(d)は名刺部分の境界を識別するピクセル単位の処理を示した説明図、(e)はデジタル画像中の名刺部分の最大範囲の確定処理を示した説明図、(f)は名刺部分の角(隅)の確定の仕方を示した説明図、(g)はデジタル画像から名刺部分のみを抽出する処理を示した説明図。
【図8】図1のサーバの処理のうち図4に示した名刺(原稿)部分の上下方向を確定する処理の段階を詳細に示したフローチャート。
【図9】図1のシステムにおける携帯電話機での処理の流れを示したもので、(a)はテキスト化されるべき名刺のデジタル画像を添付した電子メールの送信までの処理の流れを示したフローチャート、(b)はテキスト化された電子メールの受信後の処理の流れを示したフローチャート。
【符号の説明】
1 携帯電話機
2 サーバ
3 パソコン(チェック・修正作業者)
14 デジタルカメラ部
20 文字認識処理サーバ
21 文字認識処理制御部
30 製造番号管理処理部
40 画像加工処理部
50 文字認識処理実行部
60 メールデータ生成処理部
70 ウエブサーバ
80 電子メール受信処理部
90 電子メール送信処理部
F 注文・原稿データ受付データベース
G デジタル画像(デジタルカメラ部で撮影したもの)
Gd デジタル画像(原稿の外周に沿って切出されたもの)
Gf デジタル画像(文字の向き調整されたもの)
Gf1,Gf2,・・,Gfj,・・,Gfn 切分けられたデジタル画像
Ma 返信メール
Mr 送信メール
Q 第二次文字認識処理結果データベース
Claims (10)
- 携帯情報端末のデジタルカメラ部で原稿を撮影してなるデジタル画像が添付された電子メールを、サーバがその電子メール受信部で受信する段階と、
サーバが、その画像加工処理部で、受信電子メールからデジタル画像を抽出すると共に、文字認識処理部により該デジタル画像の文字認識をして、デジタル画像中の文字情報に対応するテキストデータを生成する段階と、
サーバが、その電子メール作成・送信部で、前記テキストデータを含む電子メールを作成して前記携帯情報端末に返信する段階と
を有する携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法。 - 返信段階において、サーバが、その電子メール作成・送信部で、前記携帯情報端末の文書データベースに対応する所定の形式の文書ファイルに前記テキストデータを変換して、該文書ファイルを電子メールに添付して前記携帯情報端末に返信することからなる請求項1に記載の携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法。
- 原稿が名刺からなる請求項1又は2に記載の携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法。
- テキストデータ生成段階において、サーバは、受信電子メールから抽出したデジタル画像について、該デジタル画像を所定角度づつ回転させて、各回転位置において予備的な文字認識処理を行い、文字認識率が最大の回転状態を適正回転状態として、正規の文字認識処理を行う請求項1から3までのいずれか一つの項に記載の携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法。
- テキストデータ生成段階において、サーバがデジタル画像を複数の部分に分解し、各部分の小デジタル画像について、対応するテキストデータを生成すると共に、各部分の小デジタル画像と対応するテキストデータとを一組にして文字認識結果データベースに登録する段階を含み、
更に、サーバが、各組の小デジタル画像及びテキストデータを、データ修正作業者の端末から閲覧・修正可能にする段階を有する
請求項1から4までのいずれか一つの項に記載の携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法。 - デジタルカメラ機能及び電子メール作成・送受信機能を備えた携帯情報端末により撮影された原稿のデジタル画像が添付された電子メールを受信する電子メール受信部と、
画像加工処理部及び文字認識処理部を含み、電子メール受信部で受信した電子メールからデジタル画像を画像加工処理部により抽出すると共に、文字認識処理部により該デジタル画像についての文字認識処理を行ってデジタル画像中の文字情報に対応するテキストデータを生成するテキストデータ生成部と、
前記テキストデータを含む電子メールを作成して前記携帯情報端末宛に返信する電子メール作成・送信部とを有する
携帯情報端末のテキストデータ入力支援サーバ装置。 - 電子メール受信部が、文書データベースを備えた携帯情報端末からの電子メールを受信するものであって、
電子メール作成・送信部が、前記携帯情報端末のデータベースに対応する所定の形式の文書ファイルに前記テキストデータを変換し、得られた文書ファイルを電子メールに添付して前記携帯情報端末に返信するように構成された
請求項6に記載の携帯情報端末のテキストデータ入力支援サーバ装置。 - デジタルカメラ機能と住所録データベースと電子メール作成・送受信機能を備えた携帯情報端末により撮影された名刺のデジタル画像が添付された電子メールを受信する電子メール受信部と、
画像加工処理部及び文字認識処理部を含み、電子メール受信部で受信した電子メールからデジタル画像を画像加工処理部により抽出すると共に、文字認識処理部により該デジタル画像について文字認識処理を行ってデジタル画像中の文字情報に対応するテキストデータを生成するテキストデータ生成部と、
前記携帯情報端末の住所録データベースに対応する所定の形式の文書ファイルに前記テキストデータを変換して、得られた文書ファイルを電子メールに添付して前記携帯情報端末に返信する電子メール作成・送信部とを有する
携帯情報端末のテキストデータ入力支援サーバ装置。 - テキストデータ生成部は、受信電子メールから抽出したデジタル画像について、該デジタル画像を所定角度づつ回転させて、各回転位置において予備的な文字認識処理を行うと共に、文字認識率が最大の回転状態を適正回転位置として決定する適正回転位置決定手段を備え、
適正回転位置決定手段により決定された適正回転位置において、正規の文字認識処理を行うように構成された請求項6から8までのいずれか一つの項に記載の携帯情報端末のテキストデータ入力支援サーバ装置。 - テキストデータ生成部は、デジタル画像を複数の部分に分解し、各部分の小デジタル画像について、対応するテキストデータを生成すると共に、各部分の小デジタル画像と対応するテキストデータとを一組にして文字認識結果データベースに登録するように構成され、
サーバ装置が、各組の小デジタル画像及びテキストデータを、データ修正作業者の端末に対して該端末からネットワークを介して閲覧・修正可能にするウエブサーバ部を有する
請求項6から9までのいずれか一つの項に記載の携帯情報端末のテキストデータ入力支援サーバ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003063472A JP2004272658A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | 携帯情報端末のテキストデータ入力支援方法及び装置 |
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- 2003-03-10 JP JP2003063472A patent/JP2004272658A/ja active Pending
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