JP2004272414A - 稼働管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの費用負担を軽減し、メーカがユーザの機械稼働状況を把握し、ユーザが稼働状況を集約したレポート情報を容易に入手できる稼働管理システムを提供する。
【解決手段】稼働管理システム1は、工作機械15メーカ側の管理装置20と、工作機械15の数値制御部に接続した稼働データ蓄積・送信装置10と、ユーザ側の端末装置30とが相互にインターネット5を介し接続されて構成される。稼働データ蓄積・送信装置10は、数値制御部から工作機械15の稼働状況に関するデータを収集,蓄積して、所定の送信条件が満たされたときに、蓄積した稼働状況データを電子メールのデータ形式で管理装置20に送信する。管理装置20は、これに格納された稼働状況データを受信した稼働状況データで更新するとともに、格納された稼働状況データを基に、所定期間内の各NC工作機械15の稼働状況を集約したレポート情報を生成して端末装置30に送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】稼働管理システム1は、工作機械15メーカ側の管理装置20と、工作機械15の数値制御部に接続した稼働データ蓄積・送信装置10と、ユーザ側の端末装置30とが相互にインターネット5を介し接続されて構成される。稼働データ蓄積・送信装置10は、数値制御部から工作機械15の稼働状況に関するデータを収集,蓄積して、所定の送信条件が満たされたときに、蓄積した稼働状況データを電子メールのデータ形式で管理装置20に送信する。管理装置20は、これに格納された稼働状況データを受信した稼働状況データで更新するとともに、格納された稼働状況データを基に、所定期間内の各NC工作機械15の稼働状況を集約したレポート情報を生成して端末装置30に送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、数値制御部を備えた一台以上の工作機械の各数値制御部に接続した稼働データ蓄積・送信装置の一台以上と、前記工作機械を使用するユーザ側に設けられた端末装置と、前記工作機械を製造するメーカ側に設けられた管理装置とを備え、前記管理装置と稼働データ蓄積・送信装置と端末装置とが相互にインターネットを介して接続可能に設けられた稼働管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
NC工作機械の稼働管理は、従来、これを使用するユーザ側で構築された稼動管理システムにより、各ユーザ毎に個別に行われていた。
【0003】
この稼動管理システムは、複数のNC工作機械の各数値制御部と管理装置とをLANやインターネットなどの電気通信回線を介し相互に接続して構築されており、当該管理装置によって、各NC工作機械の稼働状況に関するデータが各数値制御部から収集,蓄積され、収集,蓄積された稼働状況データを基に各NC工作機械の稼働状況が集中管理される。
【0004】
ところで、かかる稼動管理を精密に行うには、膨大な量のデータを正確且つ迅速に収集するとともに、収集したデータを長期にわたって確実に保存しておく必要がある。したがって、前記管理装置は、高い情報処理能力や大容量の記憶装置の他、停電時に対応するための無停電電源装置など、高いパフォーマンスを備えたものである必要がある。
【0005】
また、管理装置と各数値制御部とが相互にインターネットを介して接続されている場合や、稼働管理システムが構築された工場などの外からでも稼働状況データを取得することができるように、適宜端末装置と管理装置とが相互にインターネットを介して接続可能となっているような場合には、不正アクセスやコンピュータウィルスに対応するためのセキュリティ装置が必要となる。
【0006】
このため、ユーザがこのような稼働管理システムを構築するためには、多額の費用が必要となり、ユーザにとってその負担が重い場合がある。
【0007】
その一方、メーカ側で、各ユーザにおける機械の稼働状況を正確且つタイムリーに把握することができれば、把握した稼働状況から該当するNC工作機械のメンテナンス時期やその負荷状況を把握することができ、各ユーザに対して、部品交換を事前に促したり、交換に必要な部品を予め用意するといった保守サービスを行うことができ、ユーザに対するサービスの向上を図ることができる。
【0008】
また、前記収集,蓄積された稼働状況データの生データを基にしても、各工作機械の稼動状況を容易には把握できないため、通常、生データを所定の形式(表や図など)で集約したレポート情報を生成し、生成したレポート情報から各工作機械の稼働状況を把握するようにしているが、かかるレポート情報をメーカ側で自動的に作成して該当するユーザに配信するようにすれば、各ユーザはレポート情報を作成する手間が省けて効率的である。
【0009】
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、ユーザ側の費用負担を軽減し、しかもメーカがユーザ側の機械稼働状況を正確且つタイムリーに把握することができるとともに、各ユーザが稼働状況を集約したレポート情報を容易に入手することが可能となった稼働管理システムの提供をその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するための本発明は、数値制御部を備えた一台以上の工作機械の前記各数値制御部に接続した稼働データ蓄積・送信装置の一台以上と、前記工作機械を使用するユーザ側に設けられた端末装置と、前記工作機械を製造するメーカ側に設けられた管理装置とを備え、前記管理装置と稼働データ蓄積・送信装置と端末装置とが相互にインターネットを介して接続可能に設けられた稼働管理システムであって、
前記稼働データ蓄積・送信装置は、
前記各工作機械の稼働状況に関するデータを記憶する稼働データ記憶手段と、
前記各数値制御部から前記各工作機械の稼働状況に関するデータを収集して前記稼働データ記憶手段に蓄積するとともに、予め設定された送信条件が満たされているか否かを確認し、当該送信条件が満たされている場合にのみ、前記稼働データ記憶手段に蓄積された各工作機械の稼働状況データを電子メールのデータ形式で前記管理装置に送信するデータ収集・送信手段とを備え、
前記管理装置は、
前記稼働データ蓄積・送信装置から受信した各工作機械の稼働状況データを記憶するデータベースと、
前記稼働データ蓄積・送信装置から送信された各工作機械の稼働状況データを受信して、前記データベースに格納された稼働状況データを前記受信した稼働状況データでそれぞれ更新するデータ受信・更新手段と、
前記データベースに格納された各工作機械の稼働状況データを基に、定期的又は不定期的に、所定期間内の前記各工作機械の稼働状況を集約したレポート情報を生成し、生成したレポート情報を前記端末装置に送信するレポート情報生成・送信手段とを備え、
前記端末装置は、前記管理装置から送信されたレポート情報を受信して、受信したレポート情報を記憶するように構成されてなることを特徴とする稼働管理システムに係る。
【0011】
この発明によれば、まず、各稼働データ蓄積・送信装置のデータ収集・送信手段によって、各工作機械の数値制御部からその稼働状況に関するデータ(稼働状況データ)がそれぞれ収集され、これらが稼働データ記憶手段に蓄積される。
【0012】
尚、稼働状況は、例えば、積算通電時間,積算稼働時間,積算アラーム発生時間といった積算時間に係る項目や、運転中,休止中,アラーム中といった工作機械の状態に係る項目として把握される。また、稼働状況データは、当該項目に相当する時間データや状態データ(例えば、0,1)からなり、対応する項目とデータとが相互に関連付けられて稼働データ記憶手段に格納される。
【0013】
そして、所定の送信条件が満たされているか否かが随時確認され、この送信条件が満たされている場合にのみ、稼働データ記憶手段に蓄積された各工作機械の稼働状況データが電子メールのデータ形式で管理装置に送信される。
【0014】
送信された稼働状況データは、データ受信・更新手段によって受信され、データベースに格納された各工作機械の稼働状況データが前記受信された稼働状況データでそれぞれ更新される。
【0015】
このようにして、各ユーザが使用する工作機械の稼働状況データが、各稼働データ蓄積・送信装置からメーカ側に設けられた管理装置に送信され、これに格納される。これにより、メーカは、データベースに格納された各工作機械の稼働状況データを基に、各ユーザについてその工作機械毎の稼働状況を把握することが可能となる。
【0016】
一方、レポート情報生成・送信手段によって、前記データベースに格納された各工作機械の稼働状況データを基に、所定期間内の前記各工作機械の稼働状況を集約したレポート情報が定期的又は不定期的に生成され、生成されたレポート情報が端末装置に送信される。
【0017】
尚、前記レポート情報の具体例としては、例えば、各工作機械についてのアラーム履歴や動作履歴などを一覧表示するようにしたもの、各工作機械の動作状態をグラフ表示したものや、各アラームの発生頻度をパレート図で表したものなどを挙げることができる。
【0018】
そして、送信されたレポート情報は、端末装置によって受信,格納され、当該端末装置に付設されたCRTなどの表示装置によって表示画面上に表示されたり、同じく端末装置に付設されたプリンタなどの印字装置から出力される。これにより、各ユーザは、その工作機械の稼働状況を把握することができ、把握した稼働状況を基に各工作機械の稼働管理を行うことが可能となる。
【0019】
斯くして、本発明に係る稼働管理システムによれば、ユーザは、管理装置において自動集約され、送信されるレポート情報を基に、各工作機械の稼働状況を把握してこれらを集中管理することができるので、ユーザは独自の管理装置を不要とすることができ、従来に比べて稼働管理システムの構築に要するユーザの費用負担を大幅に軽減することが可能となるとともに、その運用に要する労力や費用を低減することが可能となる。
【0020】
また、各工作機械の稼働状況を把握するに当たり、従来のように、ユーザ自身がレポート情報を作成する必要は無く、効率的である。また、ユーザは、海外を含む遠隔地の工場に配設された工作機械の稼働状況であっても、管理装置から送信されるレポート情報を基に把握することができるため、これを本社などの管理部門が容易に監視することが可能となる。
【0021】
一方、メーカは、管理装置に格納された稼働状況データを基に、各ユーザの工作機械毎の稼働状況を正確且つタイムリーに把握することができるので、把握した稼働状況から該当する工作機械のメンテナンス時期やその負荷状況を把握し、各ユーザに対して、部品交換を事前に促したり、交換に必要な部品を予め用意するといった保守サービスを行うことができ、ユーザに対するサービスの向上を図ることができる。
【0022】
また、送信元の稼働データ蓄積・送信装置と送信先の管理装置とがどこにあっても送信先のアドレスを指定するだけで、稼働データ蓄積・送信装置によって収集,蓄積された稼働状況データを当該稼働データ蓄積・送信装置から管理装置に送信することができるというフレキシブル性があり、且つ、時間的に抜けの無いデータを管理装置側に送信することが可能である。
【0023】
また、前記データ収集・送信手段及びデータ受信・更新手段は、これらが、上記構成に代えて、次のような構成を備えたものとすることができる。即ち、前記データ収集・送信手段は、これが、前記各数値制御部から前記各工作機械の稼働状況に関するデータを収集して前記稼働データ記憶手段に蓄積するとともに、予め設定された送信条件が満たされているか否かを確認し、当該送信条件が満たされている場合にのみ、前記稼働データ記憶手段に蓄積された各工作機械の稼働状況データを基に、当該各工作機械の稼働状況に係る項目を定義するデータ要素識別子と、当該項目に対応した前記稼働状況データとを関連付けた構成の送信データを生成し、生成した送信データを前記管理装置に送信するように構成され、前記データ受信・更新手段は、これが、前記稼働データ蓄積・送信装置から送信された送信データを受信するとともに、受信した送信データの前記データ要素識別子を解析して、当該データ要素識別子によって定義された前記各工作機械の稼働状況に係る項目を認識し、前記データベースに格納された各工作機械のデータであって前記認識された項目に対応した稼働状況データを、前記受信した稼働状況データでそれぞれ更新するように構成される。
【0024】
このようにすれば、上記と同様に、まず、データ収集・送信手段によって、各工作機械の数値制御部からその稼働状況に関するデータがそれぞれ収集され、これらが稼働データ記憶手段に蓄積される。
【0025】
そして、所定の送信条件が満たされているか否かが随時確認され、この送信条件が満たされている場合にのみ、稼働データ記憶手段に蓄積された稼働状況データの送信処理が行われる。
【0026】
即ち、まず、各工作機械の稼働状況データが、各工作機械の稼働状況に係る項目を定義するデータ要素識別子と、当該項目に対応した前記稼働状況データとを関連付けた構成の送信データに編成される。データ要素識別子は、所謂タグのことであり、稼働状況に係る前記項目がこのタグによって定義され、稼働状況データは、例えば、このタグによって挟まれた構造の送信データに編成され、稼働状況に係る項目と稼働状況データとが相互に関連付けられる。そして、このようにして生成された送信データが管理装置に送信される。
【0027】
送信された送信データは、データ受信・更新手段によって受信され、そのデータ要素識別子が解析されて、当該データ要素識別子によって定義された前記各工作機械の稼働状況に係る項目が認識され、前記データベースに格納された各工作機械のデータの内、認識された項目に対応した稼働状況データが、受信した稼働状況データによって更新される。
【0028】
このように、稼働データ蓄積・送信装置から送信される送信データは、各工作機械の稼働状況に係る項目と稼働状況データとが相互に関連付けられた構造となっているので、稼働状況の項目に対応した稼働状況データを容易に判別することができ、これにより、上記データ更新を正確に行うことが可能となる。また、データ蓄積する項目の追加や変更を容易に行うことができる。
【0029】
また、前記データ収集・送信手段は、これが、前記稼働データ記憶手段に蓄積された稼働状況データを前記管理装置に送信する際にのみ、前記インターネットに接続して前記稼働状況データを送信し、送信完了後、前記インターネットへの接続を解除するように構成されていても良い。
【0030】
このようにすれば、稼働データ蓄積・送信装置が稼働状況データの送信時のみインターネットに接続するようになっているので、不正アクセスやコンピュータウィルスに対する安全性を大幅に向上させることができる。
【0031】
尚、前記送信条件は、これを前記稼働データ記憶手段に蓄積されるデータ量に対して設定される条件とすることができ、この場合、前記データ収集・送信手段は、前記稼働データ記憶手段に蓄積されたデータ量を前記送信条件としての基準データ量と比較し、前記蓄積データ量が前記基準データ量に達したとき、前記稼働データ記憶手段に蓄積された稼働状況データを前記管理装置に送信するように構成される。
【0032】
或いは、前記送信条件は、これを前記データ収集に要する時間に対して設定される条件とすることができ、この場合には、前記データ収集・送信手段は、前記データ収集に要した時間を前記送信条件としての基準時間と比較し、前記データ収集時間が前記基準時間を超えたとき、前記稼働データ記憶手段に蓄積された稼働状況データを前記管理装置に送信するように構成される。
【0033】
このようにすれば、前記稼働データ記憶手段に蓄積された稼働状況データを、適宜適切なときに管理装置に送信することができ、稼働データ記憶手段に蓄積されるべきデータが、その容量を超えることによって破棄されるのを防止することができ、当該稼働状況データをより正確なものとすることができる。
【0034】
また、前記レポート情報生成・送信手段は、これが、前記生成したレポート情報を、電子メールに添付して前記端末装置に送信するように構成されていても良く、このようにすれば、送信元の管理装置と送信先の端末装置とがどこにあっても送信先のアドレスを指定するだけで、管理装置において集約されたレポート情報を当該管理装置から端末装置に送信することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態について添付図面に基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る稼働管理システムの概略構成を示したブロック図である。また、図2は、本実施形態に係る稼働データ蓄積・送信装置及びNC工作機械の概略構成を示したブロック図であり、図3は、本実施形態に係る管理装置の概略構成を示したブロック図である。
【0036】
図1に示すように、本例の稼働管理システム1は、各NC工作機械15にそれぞれ接続した複数の稼働データ蓄積・送信装置10と、前記NC工作機械15を製造したメーカ側に設けられた管理装置20と、前記NC工作機械15を使用するユーザ側に設けられた端末装置30とを備え、これら稼働データ蓄積・送信装置10と管理装置20と端末装置30とがインターネット5を介し相互に接続されて構成される。以下、各部の詳細について説明する。
【0037】
A.稼働データ蓄積・送信装置
図1及び図2に示すように、前記稼働データ蓄積・送信装置10は、データ収集・送信処理部11と、稼働データ記憶部12とから構成されており、前記NC工作機械15のNC装置16に対し一対一で接続するとともに、LAN6及びルータ13を介して前記インターネット5に接続している。尚、NC装置16は数値制御部17を備え、NC工作機械15は、この数値制御部17によってその作動が制御される機構部18を備えている。
【0038】
前記稼働データ記憶部12は、前記データ収集・送信処理部11によって収集されたNC工作機械15の稼働状況に関するデータ(稼働状況データ)を記憶する機能部であり、具体的には、図4に示した稼働状態A,稼働状態B,稼働状態C,加工実績,アラーム履歴などについてのデータテーブルを備え、その各項目に対応した稼働状況データを記憶する。
【0039】
尚、図4において、「機械状態」は、機構部18が駆動されている状態の「運転中」、機構部18が駆動されていない状態の「休止中」、アラーム状態となっている「アラーム中」の3つの状態で表され、「積算稼働時間」は、前記「運転中」の積算時間である。
【0040】
前記データ収集・送信処理部11は、NC装置16の数値制御部17からNC工作機械15の稼働状況データを収集して稼働データ記憶部12に蓄積するとともに、稼働データ記憶部12に蓄積された稼働状況データを基に、稼働状況に係る項目を定義するデータ要素識別子(タグ)と、当該項目に対応した稼働状況データとを関連付けた構成の送信データを生成し、生成した送信データを前記管理装置20に送信する処理部である。具体的には、図5乃至図11に示した処理を実行するように構成される。
【0041】
以下、このデータ収集・送信処理部11における処理を、図5乃至図11に基づいて順次説明する。
【0042】
図5に示すように、データ収集・送信処理部11は、NC工作機械15のメイン電源がONとなった後、当該NC工作機械15に係る稼働状況データの取り込み処理を開始して(ステップS1)、まず、稼働データ記憶部12を初期化するとともに、メール送信フラグとメール送信失敗フラグとをOFFにする(ステップS2)。
【0043】
ついで、電源投入後初めてのデータ取り込みか否かを確認した後(ステップS3)、初めてのデータ取り込みである場合には、後述のステップS7に進み、2回目以降のデータ取り込みである場合には、図4に示した、稼働状態Aの各積算時間を算出して、稼働データ記憶部12に格納する処理を行う(ステップS4)。
【0044】
この稼働状態Aの各積算時間算出,格納処理は、図8及び図9に示すように、稼働データ記憶部12に格納された積算通電時間に、サンプリング間隔時間(今回サンプリングを実行した時刻から前回サンプリングした時刻を引いた時間)を加算した後(ステップS31)、NC工作機械15の各状態を確認し、該当する状態にある場合には、稼働データ記憶部12に格納されたそれぞれの積算時間に、前記サンプリング間隔時間を加算する処理を行う。
【0045】
具体的には、NC工作機械15が運転中であるか否かの確認を行い(ステップS32)、運転中である場合には、前記サンプリング間隔時間を積算稼働時間に加算し(ステップS33)、ついで、アラームが発生中であるか否かの確認を行い(ステップS34)、アラームが発生している場合には、前記サンプリング間隔時間を積算アラーム発生時間に加算し(ステップS35)、次に、NC工作機械15が切削中であるか否かの確認を行って(ステップS36)、切削中である場合には、前記サンプリング間隔時間を積算切削時間に加算する(ステップS37)。
【0046】
また、NC工作機械15の主軸が回転中であるか否かの確認を行い(ステップS38)、回転中である場合には、前記サンプリング間隔時間を積算主軸回転時間に加算し(ステップS39)、次いで、NC工作機械15が手動モードであるか否かの確認を行い(ステップS40)、手動モードである場合には、前記サンプリング間隔時間を積算手動モード時間に加算し(ステップS41)、次に、NC工作機械15がクーラントを吐出しているか否かの確認を行って(ステップS42)、クーラントを吐出している場合には、前記サンプリング間隔時間を積算クーラント吐出時間に加算する(ステップS43)。
【0047】
そして、上記積算時間算出,格納処理を終えた後、図5に示したメイン処理に戻って、ステップS5に進む。
【0048】
ステップS5では、稼働データ記憶部12に格納された積算通電時間が、予め設定されたメール送信間隔を超えたか否かが判断される。このメール送信間隔は、前回メール送信をしてから次にメール送信をすべき時間までの間隔であり、予め任意に設定される。そして、メール送信間隔を超えている場合には、メール送信フラグをONにする一方(ステップS6)、メール送信間隔を超えていない場合には、ステップS7に進む。
【0049】
後述するデータ量の他に、メール送信間隔を基準にメール送信するか否かを判断しているのは、加工内容によっては1回のデータ取り込み量が少ない場合があり、この場合には、稼働データ記憶部12に蓄積されるデータ量が送信基準として設定された容量に達するまでに長時間を要することとなり、管理装置20側でのデータの更新が長時間にわたって行われなくなるからである。
【0050】
次に、ステップS7では、図4に示した稼働状態Cに係るデータを数値制御部17から取り込んで、稼働データ記憶部12に格納する処理を行う。稼働状態Cは、上述したように、「運転中」,「休止中」,「アラーム中」の3つの状態で表され、以前の機械状態から変化があったとき、その機械状態、当該機械状態となった日時(当該状態開始日時)、即ち、当該取り込み時の日時、そのプログラム番号(O番号)を相互に関連付けて稼働データ記憶部12に格納する。尚、機械状態に変化がない場合には、当該格納処理は行わない。また、前記当該状態開始日時は、以前の機械状態の終了日時でもある。
【0051】
次に、このようにして稼働データ記憶部12に格納された稼働状態Cに係るデータが60組に達したか否かが確認され(ステップS8)、60組に達した場合には、メール送信フラグをONにする一方(ステップS9)、60組に達していない場合には、ステップS10に進む。ステップS8はメールを送信するか否かの判断を行う処理であり、データが60組を超えると、稼働状態Cについて稼働データ記憶部12に設定された記憶容量を超えるため、当該60組を基準としてメール送信を行うか否かを判断している。
【0052】
ステップS10では、図10に示した、加工実績データの取込,格納処理が行われる。即ち、まず、NC工作機械15が新規な加工を開始したか否かを確認し(ステップS51)、新規な加工でない場合には、ステップS54に進む一方、新規な加工である場合には、現時刻を加工開始日時として稼働データ記憶部12に格納するとともに(ステップS52)、現在加工実行中のNCプログラム番号であるO番号を稼働データ記憶部12に格納する(ステップS53)。尚、これらO番号及び加工開始日時は相互に関連付けられて稼働データ記憶部12に格納される。
【0053】
前記ステップS53の処理を終了すると、次に、ステップS54に進み、加工終了(サイクルエンド)を定義するM信号がOFFからONに変化したか否かが確認される。そして、ONに変化したことが確認された場合には、現時刻を加工終了日時として稼働データ記憶部12に格納する(ステップS55)。
【0054】
そして、上記ステップS55の処理を終えた後、又は前記ステップS54においてM信号がOFFからONに変化していないと判断された場合には、当該処理を終了して、図6に示したメイン処理に戻り、ステップS11に進む。
【0055】
ステップS11では、上記のようにして稼働データ記憶部12に格納された加工実績データが30組に達したか否かが確認され、30組に達した場合には、メール送信フラグをONにする一方(ステップS12)、30組に達していない場合には、ステップS13に進む。ステップS11はメールを送信するか否かの判断を行う処理であり、データが30組を超えると、加工実績について稼働データ記憶部12に設定された記憶容量を超えるため、当該30組を基準としてメール送信を行うか否かを判断している。
【0056】
次に、ステップS13では、数値制御部17からアラーム情報が取り込まれ、取り込まれたアラームが初めてのアラームか否か、即ち継続しているアラームか否かが確認され(ステップS14)、初めてのアラームである場合には、取り込んだアラーム情報(アラーム発生日時(データ取込時の日時),アラーム番号,アラームメッセージ,アラーム発生時のO番号)を稼働データ記憶部12に格納した後(ステップS15)、メール送信フラグをONにする(ステップS16)。そして、ステップS16の処理を終了した後、又は、ステップS14において、継続したアラームであると判断された場合には、次ステップS17に進む。
【0057】
次に、ステップS17では、メール送信フラグがONとなっているか否か、又は手動メール送信信号がONとなっているか否かが確認され、メール送信フラグ及び手動メール送信信号の双方がOFFとなっている場合には、上記ステップS4に進み、これ以降の処理が実行される。一方、メール送信フラグ又は手動メール送信信号のいずれかがONとなっている場合には、次に、稼働状態Bに係るデータ(図4参照)を数値制御部17から取り込んで稼働データ記憶部12に格納した後(ステップS18)、図11に示したメール送信処理を行う(ステップS19)。
【0058】
尚、ここで、手動メール送信信号とは、オペレータが希望するときに、稼働状況データを前記管理装置20に送れるように画面に設けられた送信スイッチを、オペレータが押したときにONとなる信号のことである。稼働データ記憶部12に格納されたデータはNC工作機械15の電源が切られると消えてしまうので、NC工作機械15の電源を切る際に、上記送信スイッチを押すことにより、前回送信した以降のデータを送信するのに利用できる。そうすることによって、より正確に稼働状況管理が可能となる。
【0059】
メール送信処理は、ステップS20以降の処理と並行して実行され、図11に示すように、まず、ステップ61において、稼働データ記憶部12に格納された各データを基に、図13に示すような、稼働状況データを含む電子メールデータ形式の送信データを自動生成する処理を行う。
【0060】
この電子メールは、送信先や送信元のメールアドレスなどからなるヘッダ部分と、メール本文部分とから構成されており、メール本文は、稼働状況に係る項目を定義するタグ(データ要素識別子)(図12参照)と、当該項目に対応した稼働状況データとから構成され、稼働状況データを対応するタグで挟んで記述した形態となっている。
【0061】
図13を基に、一例を説明すると、タグである<M_MCNDTL>は、稼働状態A及びBに係るデータがこれ以降に存在することを意味する。そして、続く、アルファベットのデータは、順次、積算通電時間,積算稼働時間,積算アラーム発生時間,積算切削時間,積算主軸回転時間,積算手動モード時間,積算クーラント吐出時間,機械状態,加工中O番号,シーケンス番号,操作モード,シングルブロックフラグ,オプショナルストップフラグ,ブロックデリートフラグ,ドライランフラグ,クーラントONフラグ,早送りオーバライドの各値である。そして、更にこれに続くタグの</M_MCNDTL>は、稼働状態A及びBに係るデータがこれ以前に存在することを意味する。
【0062】
尚、図12に示した、タグの定義は一例に過ぎないものであり、これを、更に、細かく区分けして定義しても一向に差し支えない。
【0063】
上記のようにして、電子メールを自動生成すると、インターネット5に接続して、生成した電子メールを予め指定されたメールサーバへ、即ち、管理装置20に向けて送信する処理を行う(ステップS62)。尚、本例では、上記電子メールはルータ13を介してメールサーバ14に送信され、このメールサーバ14から、指定されたメールアドレスに対応するメールサーバ、本例ではメールサーバ28に転送される。
【0064】
次に、メールの送信が成功したか否かを確認して、成功していれば処理を終了し(ステップS63)、送信に失敗した場合には、3回まで送信を繰り返して(ステップS64)、3回とも送信することができなかったときにはメール送信失敗フラグをONにして処理を終了する(ステップS65)。尚、処理終了時には、インターネット5への接続を解除した後、当該処理を終了する。
【0065】
一方、前記ステップS20では、稼働データ記憶部12を初期化し、メール送信フラグと手動メール送信信号とをOFFにした後、次ステップでメール送信失敗フラグを確認して上記メール送信処理が成功したか否かを確認し(ステップS21)、失敗している場合には、通信上の何らかのトラブルが発生していると判断し、その旨の警告メッセージを表示して稼働状況データ取込処理自体を終了する。そうでない場合には、図5に示したステップS4に戻り、これ以降の処理を繰り返す。
【0066】
B.管理装置
図1及び図3に示すように、前記管理装置20は、メール受信・データ更新処理部21と、稼働状況データベース22と、レポート情報生成・送信処理部23とがバス24を介し接続されて構成されており、適宜LANなどを介して前記インターネット5に接続している。
【0067】
前記稼働状況データベース22は、前記各稼働データ蓄積・送信装置10から送信された稼働状況データを記憶する機能部であり、図4に示した稼働状態A,稼働状態B,稼働状態C,加工実績,アラーム履歴などについてのデータテーブルを各NC工作機械15毎に備え、その各項目に対応した稼働状況データを記憶する。また、稼働状況データベース22は、前記データテーブルと、稼働状況データの送信元(即ち、ユーザ)のメールアドレスとを予め関連付けて記憶するようになっている。
【0068】
前記メール受信・データ更新処理部21は、図14に示した処理を順次実行して、各稼働データ蓄積・送信装置10からメールサーバ28に送信された電子メールを受信し、受信した電子メールを解析して、当該電子メールに含まれる稼働状況データでもって、送信元のメールアドレスに対応したデータテーブルの、該当するNC工作機械15の稼働状況データを更新する処理を行う。
【0069】
具体的には、図14に示すように、まず、メールサーバ28に接続し(ステップS71)、接続に成功した場合には、当該メールサーバ28からメールを取り込んだ後、当該メールサーバ28内のメールを削除する処理を行い(ステップS73)、この後、受信したメールを解析して、当該電子メールに含まれる稼働状況データでもって、該当するNC工作機械15の稼働状況データを更新する(ステップS74)。
【0070】
上述したように、電子メールの本文は、稼働状況に係る項目を定義するタグと、当該項目に対応した稼働状況データとから構成され、稼働状況データを対応するタグで挟んで記述した形態となっている。したがって、タグを認識することで、稼働状況に係る項目とこれに対応した稼働状況データとを識別することができる。メール受信・データ更新処理部21は、かかるタグを解析して、これに対応した機番、即ちNC工作機械15、稼働状況項目及び稼働状況データなどを認識し、稼働状況データベース22に格納された当該NC工作機械15の稼働状況データを、加算,追加,上書き処理することによって更新する。
【0071】
そして、上記のようにしてデータの更新処理を行った後、予め設定された所定の時間が経過するまで待ち(ステップS75)、その後、ステップS71に戻って処理を繰り返す。尚、ステップS72において、メールサーバ28への接続に失敗した場合にも、同様にステップS75で所定時間の経過を待って、ステップS71以降の処理を繰り返す。
【0072】
前記レポート情報生成・送信処理部23は、稼働状況データベース22に格納された各NC工作機械15の稼働状況データを基に、所定期間内の各NC工作機械15の稼働状況を集約したレポート情報を生成し、生成したレポート情報を電子メールに添付して前記端末装置30に送信する処理を行う。
【0073】
具体的には、レポート情報生成・送信処理部23は、予め設定された処理開始時期(例えば、週の初めや月の初めなど)となったことを確認した後、図15に示すような処理を順次実行するように構成されており、まず、稼働状況データベース22に格納された各NC工作機械15の稼働状況データを基に、所定期間(例えば、1週間や1月など)内の各NC工作機械15の稼働状況を集約したレポート情報を自動生成する(ステップS81)。
【0074】
尚、このレポート情報の具体例としては、例えば、図16に示すように、各NC工作機械15の動作状態をグラフ表示したもの、図17に示すように、NC工作機械15についてのアラーム履歴を一覧表示するようにしたもの、図18に示すように、各アラームの発生頻度をパレート図で表したものなどの他、各NC工作機械15についての動作履歴を一覧表示するようにしたものなどを挙げることができる。
【0075】
また、このレポート情報生成・送信処理において、いつ当該処理を実行するか、どの期間内におけるレポート情報を生成するか、どのNC工作機械15に関するレポート情報を生成するか、どのような内容のレポート情報を生成するかといった内容については、ユーザの要望などに合わせてユーザ毎に予め任意に設定されている。
【0076】
したがって、前記管理装置20は、特に図示はしないが、上記のような設定データの他、レポート情報の送信先であるユーザのメールアドレスなどをユーザ毎に記憶した適宜記憶部を備えており、レポート情報生成・送信処理部23は、この記憶部内に格納された各データを基に、当該生成・送信処理を実行する。
【0077】
次に、ステップS82では、前記ステップS81で生成したレポート情報をユーザに送信するための電子メールを自動生成する。この電子メールは、上記と同様に、ヘッダ部分とメール本文部分などから構成され、これの添付ファイルとして前記レポート情報が添付される。
【0078】
ついで、インターネット5に接続し、生成した電子メールを予め指定されたメールサーバへ、即ち、端末装置30に向けて送信する(ステップS83)。尚、本例では、前記電子メールは、まず、メールサーバ28に送信された後、当該メールサーバ28から、指定されたメールアドレスに対応するメールサーバ14に転送される。
【0079】
次に、メールの送信が成功したか否かを確認して、成功していればステップS86に進み(ステップS84)、送信に失敗した場合には、3回まで送信を試みた後(ステップS85)、ステップS86に進む。そして、ステップS86では、メールの送信結果を適宜記憶部に格納した後、インターネット5への接続を解除して、上記一連の処理を終了する。メーカは、格納された送信結果を基に、レポート情報がユーザ側に問題無く送信されているか否かを確認することができ、送信に失敗していた場合の対応を効果的に取ることが可能となる。
【0080】
C.端末装置
前記端末装置30は、特に図示はしないが、メール受信処理部と、受信データ記憶部と、キーボードやマウスなどの入力装置と、CRTなどの表示装置と、プリンタなどの印字装置などを備えて構成される。
【0081】
前記受信データ記憶部は、前記管理装置20から送信された電子メールを記憶する機能部であり、前記メール受信処理部は、管理装置20から送信された電子メールを受信して受信データ記憶部に格納する処理を行う。
【0082】
具体的には、メール受信処理部は、入力装置から適宜入力された入力信号を受信して一連の処理を開始するように構成されており、まず、メールサーバ14に接続し、接続に成功した場合には、当該メールサーバ14からメールを取り込んだ後、当該メールサーバ14内のメールを削除する処理を行い、この後、受信したメールを受信データ記憶部に格納して、当該処理を終了する。
【0083】
一方、メールサーバ14への接続に失敗した場合には、3回まで接続を試みて、3回とも接続することができなかったときは、その旨のエラーメッセージを表示装置の表示画面上に表示して、当該処理を終了する。
【0084】
そして、入力装置からの入力に応じて、受信データ記憶部に格納された電子メールに添付されたレポート情報が、表示装置の表示画面上に表示されたり、印字装置から出力される。
【0085】
以上のように構成された本例の稼働管理システム1によれば、まず、各稼働データ蓄積・送信装置10のデータ収集・送信処理部11によって、所定のサンプリング間隔毎に、NC装置16の数値制御部17からこれに対応したNC工作機械15の稼働状況データがそれぞれ収集され、収集された稼働状況データが稼働データ記憶部12に蓄積される。
【0086】
そして、稼働データ記憶部12に蓄積された稼働状況データが、所定の時間経過後、或いは、蓄積されたデータ量が所定量に達したとき、或いは、手動モードの下で、稼働状況に係る項目を定義するタグと、当該項目に対応した稼働状況データとを関連付けた構成の電子メールに自動編成され、編成された電子メールがメールサーバ14,28を介して管理装置20に送信される。
【0087】
送信された電子メールは、管理装置20のメール受信・データ更新処理部21によって受信された後、これが解析されて、送信元のメールアドレス、及びタグに対応したNC工作機械15,稼働状況項目,稼働状況データなどが認識され、稼働状況データベース22に格納された、前記認識されたNC工作機械15の稼働状況データが、加算,追加,上書き処理されることによって更新される。
【0088】
このようにして、各ユーザが使用するNC工作機械15の稼働状況データが、各稼働データ蓄積・送信装置10からメーカ側に設けられた管理装置20に送信され、これに格納される。これにより、メーカは、稼働状況データベース22に格納された各NC工作機械15の稼働状況データを基に、各ユーザについてそのNC工作機械15毎の稼働状況を把握することが可能となる。
【0089】
一方、レポート情報生成・送信処理部23によって、稼働状況データベース22に格納された各NC工作機械15の稼働状況データを基に、所定期間内の各NC工作機械15の稼働状況を集約したレポート情報が定期的又は不定期的に生成され、生成されたレポート情報が電子メールに添付されて、メールサーバ28,14を介して端末装置30に送信される。
【0090】
送信された電子メールは、端末装置30のメール受信処理部によって受信され、受信データ記憶部に格納される。そして、受信データ記憶部に格納された電子メールに添付されたレポート情報が、表示装置の表示画面上に表示されたり、印字装置から出力される。これにより、各ユーザは、その工作機械の稼働状況を把握することができ、把握した稼働状況を基に各工作機械の稼働管理を行うことが可能となる。
【0091】
斯くして、本例の稼働管理システム1によれば、ユーザは、管理装置20において自動集約され、送信されるレポート情報を基に、各NC工作機械15の稼働状況を把握してこれらを集中管理することができるので、ユーザは独自の管理装置を不要とすることができ、従来に比べて稼働管理システムの構築に要するユーザの費用負担を大幅に軽減することが可能となるとともに、その運用に要する労力や費用を低減することが可能となる。
【0092】
また、各NC工作機械15の稼働状況を把握するに当たり、従来のように、ユーザ自身がレポート情報を作成する必要は無く、効率的である。また、ユーザは、海外を含む遠隔地の工場に配設されたNC工作機械15の稼働状況であっても、管理装置20から送信されるレポート情報を基に把握することができるため、これを本社などの管理部門が容易に監視することが可能となる。
【0093】
一方、メーカは、管理装置20に格納された稼働状況データを基に、各ユーザのNC工作機械15毎の稼働状況を正確且つタイムリーに把握することができるので、把握した稼働状況から該当するNC工作機械15のメンテナンス時期やその負荷状況を把握し、各ユーザに対して、部品交換を事前に促したり、交換に必要な部品を予め用意するといった保守サービスを行うことができ、ユーザに対するサービスの向上を図ることができる。
【0094】
また、送信元の稼働データ蓄積・送信装置10と送信先の管理装置20とがどこに配設されていても送信先のアドレスを指定するだけで、稼働データ蓄積・送信装置10によって収集,蓄積された稼働状況データを当該稼働データ蓄積・送信装置10から管理装置20に送信することができるというフレキシブル性があり、且つ、時間的に抜けの無いデータを管理装置20側に送信することが可能である。同様に、管理装置20と端末装置30とについても、これらがどこに配設されていても、管理装置20において集約されたレポート情報を当該管理装置20から端末装置30に送信することができる。
【0095】
また、稼働データ蓄積・送信装置10から管理装置20に送信される電子メールは、稼働状況に係る項目と稼働状況データとが相互に関連付けられた構造となっているので、稼働状況の項目と稼働状況データとの対応関係を容易に判別することができ、これにより、上記メール受信・データ更新処理部21におけるデータ更新をより正確に行うことが可能となっている。また、データ蓄積する項目の追加や変更を容易に行うことができる。
【0096】
また、稼働データ蓄積・送信装置10及び管理装置20が電子メールの送信時のみインターネット5に接続するようになっているので、不正アクセスやコンピュータウィルスに対する安全性を大幅に向上させることができる。
【0097】
また、稼働データ記憶部12に蓄積された稼働状況データが、所定の時間経過後、或いは、蓄積されたデータ量が所定量を超えたときに自動送信されるようになっているので、稼働データ記憶部12に蓄積されるべきデータが、その容量を超えることによって破棄されるのを防止することができ、当該稼働状況データをより正確なものとすることができる。
【0098】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明が採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
【0099】
例えば、上例では、メールサーバ14,28を介して電子メールで稼働状況データやレポート情報の送信を行う例を示したが、本発明はこれに限らず、FTP(File Transfer Protocol)、TFTP(Trivial FTP)やHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)などのファイル転送手段を用いるようにしても良い。
【0100】
また、上例では、稼働データ蓄積・送信装置10を、NC装置16とは別に設けたが、これに限らず、稼働データ蓄積・送信装置10と同様の機能をNC装置16内に一体的に設けるようにしても良い。
【0101】
また、稼働データ蓄積・送信装置10をNC装置16に対し一対一で設けるように構成したが、これに限られるものではなく、一台の稼働データ蓄積・送信装置10に複数のNC工作機械15の各NC装置16をそれぞれ接続するようにしても良い。
【0102】
また、上例では、データ収集・送信処理部11が、図4に示した、稼働状態Bに係るデータを数値制御部17から取り込むように構成したが、このデータを取り込まないように構成しても、別に差し支えはない。これは、レポート情報生成・送信処理部23が所定期間内の稼働状況を集約するように構成されているため、当該レポート情報生成・送信処理において、これらのデータを必要としないからである。
【0103】
また、前記レポート情報生成・送信処理部23は、レポート情報が添付された電子メールを端末装置30に送信することができずに、レポート情報生成・送信処理を終了した場合に、当該処理の終了後、一定時間が経過した後、再度、前記電子メールの送信処理を行うように構成されていても良い。
【0104】
また、前記管理装置20は、稼働データ蓄積・送信装置10からのデータを受信し、これを記憶するデータ蓄積専用のコンピュータと、レポート情報を生成して端末装置30に送信するデータ送信専用のコンピュータとから構成するというように、複数のコンピュータから構成されていても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る稼働管理システムの概略構成を示したブロック図である。
【図2】本実施形態に係る稼働データ蓄積・送信装置及びNC工作機械の概略構成を示したブロック図である。
【図3】本実施形態に係る管理装置の概略構成を示したブロック図である。
【図4】本実施形態に係る稼働データ記憶部に格納されるデータの構造を示した説明図である。
【図5】本実施形態のデータ収集・送信処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図6】本実施形態のデータ収集・送信処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図7】本実施形態のデータ収集・送信処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図8】本実施形態のデータ収集・送信処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図9】本実施形態のデータ収集・送信処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図10】本実施形態のデータ収集・送信処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図11】本実施形態のデータ収集・送信処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図12】本実施形態における電子メールの自動生成について説明するための説明図である。
【図13】本実施形態における電子メールの一例を示した説明図である。
【図14】本実施形態のメール受信・データ更新処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図15】本実施形態のレポート情報生成・送信処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図16】本実施形態に係るレポート情報生成・送信処理部によって生成されるレポート情報の一例を示した説明図である。
【図17】本実施形態に係るレポート情報生成・送信処理部によって生成されるレポート情報の一例を示した説明図である。
【図18】本実施形態に係るレポート情報生成・送信処理部によって生成されるレポート情報の一例を示した説明図である。
【符号の説明】
1 稼働管理システム
5 インターネット
10 稼働データ蓄積・送信装置
11 データ収集・送信処理部
12 稼働データ記憶部
15 NC工作機械
16 NC装置
17 数値制御部
20 管理装置
21 メール受信・データ更新処理部
22 稼働状況データベース
23 レポート情報生成・送信処理部
30 端末装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、数値制御部を備えた一台以上の工作機械の各数値制御部に接続した稼働データ蓄積・送信装置の一台以上と、前記工作機械を使用するユーザ側に設けられた端末装置と、前記工作機械を製造するメーカ側に設けられた管理装置とを備え、前記管理装置と稼働データ蓄積・送信装置と端末装置とが相互にインターネットを介して接続可能に設けられた稼働管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
NC工作機械の稼働管理は、従来、これを使用するユーザ側で構築された稼動管理システムにより、各ユーザ毎に個別に行われていた。
【0003】
この稼動管理システムは、複数のNC工作機械の各数値制御部と管理装置とをLANやインターネットなどの電気通信回線を介し相互に接続して構築されており、当該管理装置によって、各NC工作機械の稼働状況に関するデータが各数値制御部から収集,蓄積され、収集,蓄積された稼働状況データを基に各NC工作機械の稼働状況が集中管理される。
【0004】
ところで、かかる稼動管理を精密に行うには、膨大な量のデータを正確且つ迅速に収集するとともに、収集したデータを長期にわたって確実に保存しておく必要がある。したがって、前記管理装置は、高い情報処理能力や大容量の記憶装置の他、停電時に対応するための無停電電源装置など、高いパフォーマンスを備えたものである必要がある。
【0005】
また、管理装置と各数値制御部とが相互にインターネットを介して接続されている場合や、稼働管理システムが構築された工場などの外からでも稼働状況データを取得することができるように、適宜端末装置と管理装置とが相互にインターネットを介して接続可能となっているような場合には、不正アクセスやコンピュータウィルスに対応するためのセキュリティ装置が必要となる。
【0006】
このため、ユーザがこのような稼働管理システムを構築するためには、多額の費用が必要となり、ユーザにとってその負担が重い場合がある。
【0007】
その一方、メーカ側で、各ユーザにおける機械の稼働状況を正確且つタイムリーに把握することができれば、把握した稼働状況から該当するNC工作機械のメンテナンス時期やその負荷状況を把握することができ、各ユーザに対して、部品交換を事前に促したり、交換に必要な部品を予め用意するといった保守サービスを行うことができ、ユーザに対するサービスの向上を図ることができる。
【0008】
また、前記収集,蓄積された稼働状況データの生データを基にしても、各工作機械の稼動状況を容易には把握できないため、通常、生データを所定の形式(表や図など)で集約したレポート情報を生成し、生成したレポート情報から各工作機械の稼働状況を把握するようにしているが、かかるレポート情報をメーカ側で自動的に作成して該当するユーザに配信するようにすれば、各ユーザはレポート情報を作成する手間が省けて効率的である。
【0009】
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、ユーザ側の費用負担を軽減し、しかもメーカがユーザ側の機械稼働状況を正確且つタイムリーに把握することができるとともに、各ユーザが稼働状況を集約したレポート情報を容易に入手することが可能となった稼働管理システムの提供をその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するための本発明は、数値制御部を備えた一台以上の工作機械の前記各数値制御部に接続した稼働データ蓄積・送信装置の一台以上と、前記工作機械を使用するユーザ側に設けられた端末装置と、前記工作機械を製造するメーカ側に設けられた管理装置とを備え、前記管理装置と稼働データ蓄積・送信装置と端末装置とが相互にインターネットを介して接続可能に設けられた稼働管理システムであって、
前記稼働データ蓄積・送信装置は、
前記各工作機械の稼働状況に関するデータを記憶する稼働データ記憶手段と、
前記各数値制御部から前記各工作機械の稼働状況に関するデータを収集して前記稼働データ記憶手段に蓄積するとともに、予め設定された送信条件が満たされているか否かを確認し、当該送信条件が満たされている場合にのみ、前記稼働データ記憶手段に蓄積された各工作機械の稼働状況データを電子メールのデータ形式で前記管理装置に送信するデータ収集・送信手段とを備え、
前記管理装置は、
前記稼働データ蓄積・送信装置から受信した各工作機械の稼働状況データを記憶するデータベースと、
前記稼働データ蓄積・送信装置から送信された各工作機械の稼働状況データを受信して、前記データベースに格納された稼働状況データを前記受信した稼働状況データでそれぞれ更新するデータ受信・更新手段と、
前記データベースに格納された各工作機械の稼働状況データを基に、定期的又は不定期的に、所定期間内の前記各工作機械の稼働状況を集約したレポート情報を生成し、生成したレポート情報を前記端末装置に送信するレポート情報生成・送信手段とを備え、
前記端末装置は、前記管理装置から送信されたレポート情報を受信して、受信したレポート情報を記憶するように構成されてなることを特徴とする稼働管理システムに係る。
【0011】
この発明によれば、まず、各稼働データ蓄積・送信装置のデータ収集・送信手段によって、各工作機械の数値制御部からその稼働状況に関するデータ(稼働状況データ)がそれぞれ収集され、これらが稼働データ記憶手段に蓄積される。
【0012】
尚、稼働状況は、例えば、積算通電時間,積算稼働時間,積算アラーム発生時間といった積算時間に係る項目や、運転中,休止中,アラーム中といった工作機械の状態に係る項目として把握される。また、稼働状況データは、当該項目に相当する時間データや状態データ(例えば、0,1)からなり、対応する項目とデータとが相互に関連付けられて稼働データ記憶手段に格納される。
【0013】
そして、所定の送信条件が満たされているか否かが随時確認され、この送信条件が満たされている場合にのみ、稼働データ記憶手段に蓄積された各工作機械の稼働状況データが電子メールのデータ形式で管理装置に送信される。
【0014】
送信された稼働状況データは、データ受信・更新手段によって受信され、データベースに格納された各工作機械の稼働状況データが前記受信された稼働状況データでそれぞれ更新される。
【0015】
このようにして、各ユーザが使用する工作機械の稼働状況データが、各稼働データ蓄積・送信装置からメーカ側に設けられた管理装置に送信され、これに格納される。これにより、メーカは、データベースに格納された各工作機械の稼働状況データを基に、各ユーザについてその工作機械毎の稼働状況を把握することが可能となる。
【0016】
一方、レポート情報生成・送信手段によって、前記データベースに格納された各工作機械の稼働状況データを基に、所定期間内の前記各工作機械の稼働状況を集約したレポート情報が定期的又は不定期的に生成され、生成されたレポート情報が端末装置に送信される。
【0017】
尚、前記レポート情報の具体例としては、例えば、各工作機械についてのアラーム履歴や動作履歴などを一覧表示するようにしたもの、各工作機械の動作状態をグラフ表示したものや、各アラームの発生頻度をパレート図で表したものなどを挙げることができる。
【0018】
そして、送信されたレポート情報は、端末装置によって受信,格納され、当該端末装置に付設されたCRTなどの表示装置によって表示画面上に表示されたり、同じく端末装置に付設されたプリンタなどの印字装置から出力される。これにより、各ユーザは、その工作機械の稼働状況を把握することができ、把握した稼働状況を基に各工作機械の稼働管理を行うことが可能となる。
【0019】
斯くして、本発明に係る稼働管理システムによれば、ユーザは、管理装置において自動集約され、送信されるレポート情報を基に、各工作機械の稼働状況を把握してこれらを集中管理することができるので、ユーザは独自の管理装置を不要とすることができ、従来に比べて稼働管理システムの構築に要するユーザの費用負担を大幅に軽減することが可能となるとともに、その運用に要する労力や費用を低減することが可能となる。
【0020】
また、各工作機械の稼働状況を把握するに当たり、従来のように、ユーザ自身がレポート情報を作成する必要は無く、効率的である。また、ユーザは、海外を含む遠隔地の工場に配設された工作機械の稼働状況であっても、管理装置から送信されるレポート情報を基に把握することができるため、これを本社などの管理部門が容易に監視することが可能となる。
【0021】
一方、メーカは、管理装置に格納された稼働状況データを基に、各ユーザの工作機械毎の稼働状況を正確且つタイムリーに把握することができるので、把握した稼働状況から該当する工作機械のメンテナンス時期やその負荷状況を把握し、各ユーザに対して、部品交換を事前に促したり、交換に必要な部品を予め用意するといった保守サービスを行うことができ、ユーザに対するサービスの向上を図ることができる。
【0022】
また、送信元の稼働データ蓄積・送信装置と送信先の管理装置とがどこにあっても送信先のアドレスを指定するだけで、稼働データ蓄積・送信装置によって収集,蓄積された稼働状況データを当該稼働データ蓄積・送信装置から管理装置に送信することができるというフレキシブル性があり、且つ、時間的に抜けの無いデータを管理装置側に送信することが可能である。
【0023】
また、前記データ収集・送信手段及びデータ受信・更新手段は、これらが、上記構成に代えて、次のような構成を備えたものとすることができる。即ち、前記データ収集・送信手段は、これが、前記各数値制御部から前記各工作機械の稼働状況に関するデータを収集して前記稼働データ記憶手段に蓄積するとともに、予め設定された送信条件が満たされているか否かを確認し、当該送信条件が満たされている場合にのみ、前記稼働データ記憶手段に蓄積された各工作機械の稼働状況データを基に、当該各工作機械の稼働状況に係る項目を定義するデータ要素識別子と、当該項目に対応した前記稼働状況データとを関連付けた構成の送信データを生成し、生成した送信データを前記管理装置に送信するように構成され、前記データ受信・更新手段は、これが、前記稼働データ蓄積・送信装置から送信された送信データを受信するとともに、受信した送信データの前記データ要素識別子を解析して、当該データ要素識別子によって定義された前記各工作機械の稼働状況に係る項目を認識し、前記データベースに格納された各工作機械のデータであって前記認識された項目に対応した稼働状況データを、前記受信した稼働状況データでそれぞれ更新するように構成される。
【0024】
このようにすれば、上記と同様に、まず、データ収集・送信手段によって、各工作機械の数値制御部からその稼働状況に関するデータがそれぞれ収集され、これらが稼働データ記憶手段に蓄積される。
【0025】
そして、所定の送信条件が満たされているか否かが随時確認され、この送信条件が満たされている場合にのみ、稼働データ記憶手段に蓄積された稼働状況データの送信処理が行われる。
【0026】
即ち、まず、各工作機械の稼働状況データが、各工作機械の稼働状況に係る項目を定義するデータ要素識別子と、当該項目に対応した前記稼働状況データとを関連付けた構成の送信データに編成される。データ要素識別子は、所謂タグのことであり、稼働状況に係る前記項目がこのタグによって定義され、稼働状況データは、例えば、このタグによって挟まれた構造の送信データに編成され、稼働状況に係る項目と稼働状況データとが相互に関連付けられる。そして、このようにして生成された送信データが管理装置に送信される。
【0027】
送信された送信データは、データ受信・更新手段によって受信され、そのデータ要素識別子が解析されて、当該データ要素識別子によって定義された前記各工作機械の稼働状況に係る項目が認識され、前記データベースに格納された各工作機械のデータの内、認識された項目に対応した稼働状況データが、受信した稼働状況データによって更新される。
【0028】
このように、稼働データ蓄積・送信装置から送信される送信データは、各工作機械の稼働状況に係る項目と稼働状況データとが相互に関連付けられた構造となっているので、稼働状況の項目に対応した稼働状況データを容易に判別することができ、これにより、上記データ更新を正確に行うことが可能となる。また、データ蓄積する項目の追加や変更を容易に行うことができる。
【0029】
また、前記データ収集・送信手段は、これが、前記稼働データ記憶手段に蓄積された稼働状況データを前記管理装置に送信する際にのみ、前記インターネットに接続して前記稼働状況データを送信し、送信完了後、前記インターネットへの接続を解除するように構成されていても良い。
【0030】
このようにすれば、稼働データ蓄積・送信装置が稼働状況データの送信時のみインターネットに接続するようになっているので、不正アクセスやコンピュータウィルスに対する安全性を大幅に向上させることができる。
【0031】
尚、前記送信条件は、これを前記稼働データ記憶手段に蓄積されるデータ量に対して設定される条件とすることができ、この場合、前記データ収集・送信手段は、前記稼働データ記憶手段に蓄積されたデータ量を前記送信条件としての基準データ量と比較し、前記蓄積データ量が前記基準データ量に達したとき、前記稼働データ記憶手段に蓄積された稼働状況データを前記管理装置に送信するように構成される。
【0032】
或いは、前記送信条件は、これを前記データ収集に要する時間に対して設定される条件とすることができ、この場合には、前記データ収集・送信手段は、前記データ収集に要した時間を前記送信条件としての基準時間と比較し、前記データ収集時間が前記基準時間を超えたとき、前記稼働データ記憶手段に蓄積された稼働状況データを前記管理装置に送信するように構成される。
【0033】
このようにすれば、前記稼働データ記憶手段に蓄積された稼働状況データを、適宜適切なときに管理装置に送信することができ、稼働データ記憶手段に蓄積されるべきデータが、その容量を超えることによって破棄されるのを防止することができ、当該稼働状況データをより正確なものとすることができる。
【0034】
また、前記レポート情報生成・送信手段は、これが、前記生成したレポート情報を、電子メールに添付して前記端末装置に送信するように構成されていても良く、このようにすれば、送信元の管理装置と送信先の端末装置とがどこにあっても送信先のアドレスを指定するだけで、管理装置において集約されたレポート情報を当該管理装置から端末装置に送信することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態について添付図面に基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る稼働管理システムの概略構成を示したブロック図である。また、図2は、本実施形態に係る稼働データ蓄積・送信装置及びNC工作機械の概略構成を示したブロック図であり、図3は、本実施形態に係る管理装置の概略構成を示したブロック図である。
【0036】
図1に示すように、本例の稼働管理システム1は、各NC工作機械15にそれぞれ接続した複数の稼働データ蓄積・送信装置10と、前記NC工作機械15を製造したメーカ側に設けられた管理装置20と、前記NC工作機械15を使用するユーザ側に設けられた端末装置30とを備え、これら稼働データ蓄積・送信装置10と管理装置20と端末装置30とがインターネット5を介し相互に接続されて構成される。以下、各部の詳細について説明する。
【0037】
A.稼働データ蓄積・送信装置
図1及び図2に示すように、前記稼働データ蓄積・送信装置10は、データ収集・送信処理部11と、稼働データ記憶部12とから構成されており、前記NC工作機械15のNC装置16に対し一対一で接続するとともに、LAN6及びルータ13を介して前記インターネット5に接続している。尚、NC装置16は数値制御部17を備え、NC工作機械15は、この数値制御部17によってその作動が制御される機構部18を備えている。
【0038】
前記稼働データ記憶部12は、前記データ収集・送信処理部11によって収集されたNC工作機械15の稼働状況に関するデータ(稼働状況データ)を記憶する機能部であり、具体的には、図4に示した稼働状態A,稼働状態B,稼働状態C,加工実績,アラーム履歴などについてのデータテーブルを備え、その各項目に対応した稼働状況データを記憶する。
【0039】
尚、図4において、「機械状態」は、機構部18が駆動されている状態の「運転中」、機構部18が駆動されていない状態の「休止中」、アラーム状態となっている「アラーム中」の3つの状態で表され、「積算稼働時間」は、前記「運転中」の積算時間である。
【0040】
前記データ収集・送信処理部11は、NC装置16の数値制御部17からNC工作機械15の稼働状況データを収集して稼働データ記憶部12に蓄積するとともに、稼働データ記憶部12に蓄積された稼働状況データを基に、稼働状況に係る項目を定義するデータ要素識別子(タグ)と、当該項目に対応した稼働状況データとを関連付けた構成の送信データを生成し、生成した送信データを前記管理装置20に送信する処理部である。具体的には、図5乃至図11に示した処理を実行するように構成される。
【0041】
以下、このデータ収集・送信処理部11における処理を、図5乃至図11に基づいて順次説明する。
【0042】
図5に示すように、データ収集・送信処理部11は、NC工作機械15のメイン電源がONとなった後、当該NC工作機械15に係る稼働状況データの取り込み処理を開始して(ステップS1)、まず、稼働データ記憶部12を初期化するとともに、メール送信フラグとメール送信失敗フラグとをOFFにする(ステップS2)。
【0043】
ついで、電源投入後初めてのデータ取り込みか否かを確認した後(ステップS3)、初めてのデータ取り込みである場合には、後述のステップS7に進み、2回目以降のデータ取り込みである場合には、図4に示した、稼働状態Aの各積算時間を算出して、稼働データ記憶部12に格納する処理を行う(ステップS4)。
【0044】
この稼働状態Aの各積算時間算出,格納処理は、図8及び図9に示すように、稼働データ記憶部12に格納された積算通電時間に、サンプリング間隔時間(今回サンプリングを実行した時刻から前回サンプリングした時刻を引いた時間)を加算した後(ステップS31)、NC工作機械15の各状態を確認し、該当する状態にある場合には、稼働データ記憶部12に格納されたそれぞれの積算時間に、前記サンプリング間隔時間を加算する処理を行う。
【0045】
具体的には、NC工作機械15が運転中であるか否かの確認を行い(ステップS32)、運転中である場合には、前記サンプリング間隔時間を積算稼働時間に加算し(ステップS33)、ついで、アラームが発生中であるか否かの確認を行い(ステップS34)、アラームが発生している場合には、前記サンプリング間隔時間を積算アラーム発生時間に加算し(ステップS35)、次に、NC工作機械15が切削中であるか否かの確認を行って(ステップS36)、切削中である場合には、前記サンプリング間隔時間を積算切削時間に加算する(ステップS37)。
【0046】
また、NC工作機械15の主軸が回転中であるか否かの確認を行い(ステップS38)、回転中である場合には、前記サンプリング間隔時間を積算主軸回転時間に加算し(ステップS39)、次いで、NC工作機械15が手動モードであるか否かの確認を行い(ステップS40)、手動モードである場合には、前記サンプリング間隔時間を積算手動モード時間に加算し(ステップS41)、次に、NC工作機械15がクーラントを吐出しているか否かの確認を行って(ステップS42)、クーラントを吐出している場合には、前記サンプリング間隔時間を積算クーラント吐出時間に加算する(ステップS43)。
【0047】
そして、上記積算時間算出,格納処理を終えた後、図5に示したメイン処理に戻って、ステップS5に進む。
【0048】
ステップS5では、稼働データ記憶部12に格納された積算通電時間が、予め設定されたメール送信間隔を超えたか否かが判断される。このメール送信間隔は、前回メール送信をしてから次にメール送信をすべき時間までの間隔であり、予め任意に設定される。そして、メール送信間隔を超えている場合には、メール送信フラグをONにする一方(ステップS6)、メール送信間隔を超えていない場合には、ステップS7に進む。
【0049】
後述するデータ量の他に、メール送信間隔を基準にメール送信するか否かを判断しているのは、加工内容によっては1回のデータ取り込み量が少ない場合があり、この場合には、稼働データ記憶部12に蓄積されるデータ量が送信基準として設定された容量に達するまでに長時間を要することとなり、管理装置20側でのデータの更新が長時間にわたって行われなくなるからである。
【0050】
次に、ステップS7では、図4に示した稼働状態Cに係るデータを数値制御部17から取り込んで、稼働データ記憶部12に格納する処理を行う。稼働状態Cは、上述したように、「運転中」,「休止中」,「アラーム中」の3つの状態で表され、以前の機械状態から変化があったとき、その機械状態、当該機械状態となった日時(当該状態開始日時)、即ち、当該取り込み時の日時、そのプログラム番号(O番号)を相互に関連付けて稼働データ記憶部12に格納する。尚、機械状態に変化がない場合には、当該格納処理は行わない。また、前記当該状態開始日時は、以前の機械状態の終了日時でもある。
【0051】
次に、このようにして稼働データ記憶部12に格納された稼働状態Cに係るデータが60組に達したか否かが確認され(ステップS8)、60組に達した場合には、メール送信フラグをONにする一方(ステップS9)、60組に達していない場合には、ステップS10に進む。ステップS8はメールを送信するか否かの判断を行う処理であり、データが60組を超えると、稼働状態Cについて稼働データ記憶部12に設定された記憶容量を超えるため、当該60組を基準としてメール送信を行うか否かを判断している。
【0052】
ステップS10では、図10に示した、加工実績データの取込,格納処理が行われる。即ち、まず、NC工作機械15が新規な加工を開始したか否かを確認し(ステップS51)、新規な加工でない場合には、ステップS54に進む一方、新規な加工である場合には、現時刻を加工開始日時として稼働データ記憶部12に格納するとともに(ステップS52)、現在加工実行中のNCプログラム番号であるO番号を稼働データ記憶部12に格納する(ステップS53)。尚、これらO番号及び加工開始日時は相互に関連付けられて稼働データ記憶部12に格納される。
【0053】
前記ステップS53の処理を終了すると、次に、ステップS54に進み、加工終了(サイクルエンド)を定義するM信号がOFFからONに変化したか否かが確認される。そして、ONに変化したことが確認された場合には、現時刻を加工終了日時として稼働データ記憶部12に格納する(ステップS55)。
【0054】
そして、上記ステップS55の処理を終えた後、又は前記ステップS54においてM信号がOFFからONに変化していないと判断された場合には、当該処理を終了して、図6に示したメイン処理に戻り、ステップS11に進む。
【0055】
ステップS11では、上記のようにして稼働データ記憶部12に格納された加工実績データが30組に達したか否かが確認され、30組に達した場合には、メール送信フラグをONにする一方(ステップS12)、30組に達していない場合には、ステップS13に進む。ステップS11はメールを送信するか否かの判断を行う処理であり、データが30組を超えると、加工実績について稼働データ記憶部12に設定された記憶容量を超えるため、当該30組を基準としてメール送信を行うか否かを判断している。
【0056】
次に、ステップS13では、数値制御部17からアラーム情報が取り込まれ、取り込まれたアラームが初めてのアラームか否か、即ち継続しているアラームか否かが確認され(ステップS14)、初めてのアラームである場合には、取り込んだアラーム情報(アラーム発生日時(データ取込時の日時),アラーム番号,アラームメッセージ,アラーム発生時のO番号)を稼働データ記憶部12に格納した後(ステップS15)、メール送信フラグをONにする(ステップS16)。そして、ステップS16の処理を終了した後、又は、ステップS14において、継続したアラームであると判断された場合には、次ステップS17に進む。
【0057】
次に、ステップS17では、メール送信フラグがONとなっているか否か、又は手動メール送信信号がONとなっているか否かが確認され、メール送信フラグ及び手動メール送信信号の双方がOFFとなっている場合には、上記ステップS4に進み、これ以降の処理が実行される。一方、メール送信フラグ又は手動メール送信信号のいずれかがONとなっている場合には、次に、稼働状態Bに係るデータ(図4参照)を数値制御部17から取り込んで稼働データ記憶部12に格納した後(ステップS18)、図11に示したメール送信処理を行う(ステップS19)。
【0058】
尚、ここで、手動メール送信信号とは、オペレータが希望するときに、稼働状況データを前記管理装置20に送れるように画面に設けられた送信スイッチを、オペレータが押したときにONとなる信号のことである。稼働データ記憶部12に格納されたデータはNC工作機械15の電源が切られると消えてしまうので、NC工作機械15の電源を切る際に、上記送信スイッチを押すことにより、前回送信した以降のデータを送信するのに利用できる。そうすることによって、より正確に稼働状況管理が可能となる。
【0059】
メール送信処理は、ステップS20以降の処理と並行して実行され、図11に示すように、まず、ステップ61において、稼働データ記憶部12に格納された各データを基に、図13に示すような、稼働状況データを含む電子メールデータ形式の送信データを自動生成する処理を行う。
【0060】
この電子メールは、送信先や送信元のメールアドレスなどからなるヘッダ部分と、メール本文部分とから構成されており、メール本文は、稼働状況に係る項目を定義するタグ(データ要素識別子)(図12参照)と、当該項目に対応した稼働状況データとから構成され、稼働状況データを対応するタグで挟んで記述した形態となっている。
【0061】
図13を基に、一例を説明すると、タグである<M_MCNDTL>は、稼働状態A及びBに係るデータがこれ以降に存在することを意味する。そして、続く、アルファベットのデータは、順次、積算通電時間,積算稼働時間,積算アラーム発生時間,積算切削時間,積算主軸回転時間,積算手動モード時間,積算クーラント吐出時間,機械状態,加工中O番号,シーケンス番号,操作モード,シングルブロックフラグ,オプショナルストップフラグ,ブロックデリートフラグ,ドライランフラグ,クーラントONフラグ,早送りオーバライドの各値である。そして、更にこれに続くタグの</M_MCNDTL>は、稼働状態A及びBに係るデータがこれ以前に存在することを意味する。
【0062】
尚、図12に示した、タグの定義は一例に過ぎないものであり、これを、更に、細かく区分けして定義しても一向に差し支えない。
【0063】
上記のようにして、電子メールを自動生成すると、インターネット5に接続して、生成した電子メールを予め指定されたメールサーバへ、即ち、管理装置20に向けて送信する処理を行う(ステップS62)。尚、本例では、上記電子メールはルータ13を介してメールサーバ14に送信され、このメールサーバ14から、指定されたメールアドレスに対応するメールサーバ、本例ではメールサーバ28に転送される。
【0064】
次に、メールの送信が成功したか否かを確認して、成功していれば処理を終了し(ステップS63)、送信に失敗した場合には、3回まで送信を繰り返して(ステップS64)、3回とも送信することができなかったときにはメール送信失敗フラグをONにして処理を終了する(ステップS65)。尚、処理終了時には、インターネット5への接続を解除した後、当該処理を終了する。
【0065】
一方、前記ステップS20では、稼働データ記憶部12を初期化し、メール送信フラグと手動メール送信信号とをOFFにした後、次ステップでメール送信失敗フラグを確認して上記メール送信処理が成功したか否かを確認し(ステップS21)、失敗している場合には、通信上の何らかのトラブルが発生していると判断し、その旨の警告メッセージを表示して稼働状況データ取込処理自体を終了する。そうでない場合には、図5に示したステップS4に戻り、これ以降の処理を繰り返す。
【0066】
B.管理装置
図1及び図3に示すように、前記管理装置20は、メール受信・データ更新処理部21と、稼働状況データベース22と、レポート情報生成・送信処理部23とがバス24を介し接続されて構成されており、適宜LANなどを介して前記インターネット5に接続している。
【0067】
前記稼働状況データベース22は、前記各稼働データ蓄積・送信装置10から送信された稼働状況データを記憶する機能部であり、図4に示した稼働状態A,稼働状態B,稼働状態C,加工実績,アラーム履歴などについてのデータテーブルを各NC工作機械15毎に備え、その各項目に対応した稼働状況データを記憶する。また、稼働状況データベース22は、前記データテーブルと、稼働状況データの送信元(即ち、ユーザ)のメールアドレスとを予め関連付けて記憶するようになっている。
【0068】
前記メール受信・データ更新処理部21は、図14に示した処理を順次実行して、各稼働データ蓄積・送信装置10からメールサーバ28に送信された電子メールを受信し、受信した電子メールを解析して、当該電子メールに含まれる稼働状況データでもって、送信元のメールアドレスに対応したデータテーブルの、該当するNC工作機械15の稼働状況データを更新する処理を行う。
【0069】
具体的には、図14に示すように、まず、メールサーバ28に接続し(ステップS71)、接続に成功した場合には、当該メールサーバ28からメールを取り込んだ後、当該メールサーバ28内のメールを削除する処理を行い(ステップS73)、この後、受信したメールを解析して、当該電子メールに含まれる稼働状況データでもって、該当するNC工作機械15の稼働状況データを更新する(ステップS74)。
【0070】
上述したように、電子メールの本文は、稼働状況に係る項目を定義するタグと、当該項目に対応した稼働状況データとから構成され、稼働状況データを対応するタグで挟んで記述した形態となっている。したがって、タグを認識することで、稼働状況に係る項目とこれに対応した稼働状況データとを識別することができる。メール受信・データ更新処理部21は、かかるタグを解析して、これに対応した機番、即ちNC工作機械15、稼働状況項目及び稼働状況データなどを認識し、稼働状況データベース22に格納された当該NC工作機械15の稼働状況データを、加算,追加,上書き処理することによって更新する。
【0071】
そして、上記のようにしてデータの更新処理を行った後、予め設定された所定の時間が経過するまで待ち(ステップS75)、その後、ステップS71に戻って処理を繰り返す。尚、ステップS72において、メールサーバ28への接続に失敗した場合にも、同様にステップS75で所定時間の経過を待って、ステップS71以降の処理を繰り返す。
【0072】
前記レポート情報生成・送信処理部23は、稼働状況データベース22に格納された各NC工作機械15の稼働状況データを基に、所定期間内の各NC工作機械15の稼働状況を集約したレポート情報を生成し、生成したレポート情報を電子メールに添付して前記端末装置30に送信する処理を行う。
【0073】
具体的には、レポート情報生成・送信処理部23は、予め設定された処理開始時期(例えば、週の初めや月の初めなど)となったことを確認した後、図15に示すような処理を順次実行するように構成されており、まず、稼働状況データベース22に格納された各NC工作機械15の稼働状況データを基に、所定期間(例えば、1週間や1月など)内の各NC工作機械15の稼働状況を集約したレポート情報を自動生成する(ステップS81)。
【0074】
尚、このレポート情報の具体例としては、例えば、図16に示すように、各NC工作機械15の動作状態をグラフ表示したもの、図17に示すように、NC工作機械15についてのアラーム履歴を一覧表示するようにしたもの、図18に示すように、各アラームの発生頻度をパレート図で表したものなどの他、各NC工作機械15についての動作履歴を一覧表示するようにしたものなどを挙げることができる。
【0075】
また、このレポート情報生成・送信処理において、いつ当該処理を実行するか、どの期間内におけるレポート情報を生成するか、どのNC工作機械15に関するレポート情報を生成するか、どのような内容のレポート情報を生成するかといった内容については、ユーザの要望などに合わせてユーザ毎に予め任意に設定されている。
【0076】
したがって、前記管理装置20は、特に図示はしないが、上記のような設定データの他、レポート情報の送信先であるユーザのメールアドレスなどをユーザ毎に記憶した適宜記憶部を備えており、レポート情報生成・送信処理部23は、この記憶部内に格納された各データを基に、当該生成・送信処理を実行する。
【0077】
次に、ステップS82では、前記ステップS81で生成したレポート情報をユーザに送信するための電子メールを自動生成する。この電子メールは、上記と同様に、ヘッダ部分とメール本文部分などから構成され、これの添付ファイルとして前記レポート情報が添付される。
【0078】
ついで、インターネット5に接続し、生成した電子メールを予め指定されたメールサーバへ、即ち、端末装置30に向けて送信する(ステップS83)。尚、本例では、前記電子メールは、まず、メールサーバ28に送信された後、当該メールサーバ28から、指定されたメールアドレスに対応するメールサーバ14に転送される。
【0079】
次に、メールの送信が成功したか否かを確認して、成功していればステップS86に進み(ステップS84)、送信に失敗した場合には、3回まで送信を試みた後(ステップS85)、ステップS86に進む。そして、ステップS86では、メールの送信結果を適宜記憶部に格納した後、インターネット5への接続を解除して、上記一連の処理を終了する。メーカは、格納された送信結果を基に、レポート情報がユーザ側に問題無く送信されているか否かを確認することができ、送信に失敗していた場合の対応を効果的に取ることが可能となる。
【0080】
C.端末装置
前記端末装置30は、特に図示はしないが、メール受信処理部と、受信データ記憶部と、キーボードやマウスなどの入力装置と、CRTなどの表示装置と、プリンタなどの印字装置などを備えて構成される。
【0081】
前記受信データ記憶部は、前記管理装置20から送信された電子メールを記憶する機能部であり、前記メール受信処理部は、管理装置20から送信された電子メールを受信して受信データ記憶部に格納する処理を行う。
【0082】
具体的には、メール受信処理部は、入力装置から適宜入力された入力信号を受信して一連の処理を開始するように構成されており、まず、メールサーバ14に接続し、接続に成功した場合には、当該メールサーバ14からメールを取り込んだ後、当該メールサーバ14内のメールを削除する処理を行い、この後、受信したメールを受信データ記憶部に格納して、当該処理を終了する。
【0083】
一方、メールサーバ14への接続に失敗した場合には、3回まで接続を試みて、3回とも接続することができなかったときは、その旨のエラーメッセージを表示装置の表示画面上に表示して、当該処理を終了する。
【0084】
そして、入力装置からの入力に応じて、受信データ記憶部に格納された電子メールに添付されたレポート情報が、表示装置の表示画面上に表示されたり、印字装置から出力される。
【0085】
以上のように構成された本例の稼働管理システム1によれば、まず、各稼働データ蓄積・送信装置10のデータ収集・送信処理部11によって、所定のサンプリング間隔毎に、NC装置16の数値制御部17からこれに対応したNC工作機械15の稼働状況データがそれぞれ収集され、収集された稼働状況データが稼働データ記憶部12に蓄積される。
【0086】
そして、稼働データ記憶部12に蓄積された稼働状況データが、所定の時間経過後、或いは、蓄積されたデータ量が所定量に達したとき、或いは、手動モードの下で、稼働状況に係る項目を定義するタグと、当該項目に対応した稼働状況データとを関連付けた構成の電子メールに自動編成され、編成された電子メールがメールサーバ14,28を介して管理装置20に送信される。
【0087】
送信された電子メールは、管理装置20のメール受信・データ更新処理部21によって受信された後、これが解析されて、送信元のメールアドレス、及びタグに対応したNC工作機械15,稼働状況項目,稼働状況データなどが認識され、稼働状況データベース22に格納された、前記認識されたNC工作機械15の稼働状況データが、加算,追加,上書き処理されることによって更新される。
【0088】
このようにして、各ユーザが使用するNC工作機械15の稼働状況データが、各稼働データ蓄積・送信装置10からメーカ側に設けられた管理装置20に送信され、これに格納される。これにより、メーカは、稼働状況データベース22に格納された各NC工作機械15の稼働状況データを基に、各ユーザについてそのNC工作機械15毎の稼働状況を把握することが可能となる。
【0089】
一方、レポート情報生成・送信処理部23によって、稼働状況データベース22に格納された各NC工作機械15の稼働状況データを基に、所定期間内の各NC工作機械15の稼働状況を集約したレポート情報が定期的又は不定期的に生成され、生成されたレポート情報が電子メールに添付されて、メールサーバ28,14を介して端末装置30に送信される。
【0090】
送信された電子メールは、端末装置30のメール受信処理部によって受信され、受信データ記憶部に格納される。そして、受信データ記憶部に格納された電子メールに添付されたレポート情報が、表示装置の表示画面上に表示されたり、印字装置から出力される。これにより、各ユーザは、その工作機械の稼働状況を把握することができ、把握した稼働状況を基に各工作機械の稼働管理を行うことが可能となる。
【0091】
斯くして、本例の稼働管理システム1によれば、ユーザは、管理装置20において自動集約され、送信されるレポート情報を基に、各NC工作機械15の稼働状況を把握してこれらを集中管理することができるので、ユーザは独自の管理装置を不要とすることができ、従来に比べて稼働管理システムの構築に要するユーザの費用負担を大幅に軽減することが可能となるとともに、その運用に要する労力や費用を低減することが可能となる。
【0092】
また、各NC工作機械15の稼働状況を把握するに当たり、従来のように、ユーザ自身がレポート情報を作成する必要は無く、効率的である。また、ユーザは、海外を含む遠隔地の工場に配設されたNC工作機械15の稼働状況であっても、管理装置20から送信されるレポート情報を基に把握することができるため、これを本社などの管理部門が容易に監視することが可能となる。
【0093】
一方、メーカは、管理装置20に格納された稼働状況データを基に、各ユーザのNC工作機械15毎の稼働状況を正確且つタイムリーに把握することができるので、把握した稼働状況から該当するNC工作機械15のメンテナンス時期やその負荷状況を把握し、各ユーザに対して、部品交換を事前に促したり、交換に必要な部品を予め用意するといった保守サービスを行うことができ、ユーザに対するサービスの向上を図ることができる。
【0094】
また、送信元の稼働データ蓄積・送信装置10と送信先の管理装置20とがどこに配設されていても送信先のアドレスを指定するだけで、稼働データ蓄積・送信装置10によって収集,蓄積された稼働状況データを当該稼働データ蓄積・送信装置10から管理装置20に送信することができるというフレキシブル性があり、且つ、時間的に抜けの無いデータを管理装置20側に送信することが可能である。同様に、管理装置20と端末装置30とについても、これらがどこに配設されていても、管理装置20において集約されたレポート情報を当該管理装置20から端末装置30に送信することができる。
【0095】
また、稼働データ蓄積・送信装置10から管理装置20に送信される電子メールは、稼働状況に係る項目と稼働状況データとが相互に関連付けられた構造となっているので、稼働状況の項目と稼働状況データとの対応関係を容易に判別することができ、これにより、上記メール受信・データ更新処理部21におけるデータ更新をより正確に行うことが可能となっている。また、データ蓄積する項目の追加や変更を容易に行うことができる。
【0096】
また、稼働データ蓄積・送信装置10及び管理装置20が電子メールの送信時のみインターネット5に接続するようになっているので、不正アクセスやコンピュータウィルスに対する安全性を大幅に向上させることができる。
【0097】
また、稼働データ記憶部12に蓄積された稼働状況データが、所定の時間経過後、或いは、蓄積されたデータ量が所定量を超えたときに自動送信されるようになっているので、稼働データ記憶部12に蓄積されるべきデータが、その容量を超えることによって破棄されるのを防止することができ、当該稼働状況データをより正確なものとすることができる。
【0098】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明が採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
【0099】
例えば、上例では、メールサーバ14,28を介して電子メールで稼働状況データやレポート情報の送信を行う例を示したが、本発明はこれに限らず、FTP(File Transfer Protocol)、TFTP(Trivial FTP)やHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)などのファイル転送手段を用いるようにしても良い。
【0100】
また、上例では、稼働データ蓄積・送信装置10を、NC装置16とは別に設けたが、これに限らず、稼働データ蓄積・送信装置10と同様の機能をNC装置16内に一体的に設けるようにしても良い。
【0101】
また、稼働データ蓄積・送信装置10をNC装置16に対し一対一で設けるように構成したが、これに限られるものではなく、一台の稼働データ蓄積・送信装置10に複数のNC工作機械15の各NC装置16をそれぞれ接続するようにしても良い。
【0102】
また、上例では、データ収集・送信処理部11が、図4に示した、稼働状態Bに係るデータを数値制御部17から取り込むように構成したが、このデータを取り込まないように構成しても、別に差し支えはない。これは、レポート情報生成・送信処理部23が所定期間内の稼働状況を集約するように構成されているため、当該レポート情報生成・送信処理において、これらのデータを必要としないからである。
【0103】
また、前記レポート情報生成・送信処理部23は、レポート情報が添付された電子メールを端末装置30に送信することができずに、レポート情報生成・送信処理を終了した場合に、当該処理の終了後、一定時間が経過した後、再度、前記電子メールの送信処理を行うように構成されていても良い。
【0104】
また、前記管理装置20は、稼働データ蓄積・送信装置10からのデータを受信し、これを記憶するデータ蓄積専用のコンピュータと、レポート情報を生成して端末装置30に送信するデータ送信専用のコンピュータとから構成するというように、複数のコンピュータから構成されていても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る稼働管理システムの概略構成を示したブロック図である。
【図2】本実施形態に係る稼働データ蓄積・送信装置及びNC工作機械の概略構成を示したブロック図である。
【図3】本実施形態に係る管理装置の概略構成を示したブロック図である。
【図4】本実施形態に係る稼働データ記憶部に格納されるデータの構造を示した説明図である。
【図5】本実施形態のデータ収集・送信処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図6】本実施形態のデータ収集・送信処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図7】本実施形態のデータ収集・送信処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図8】本実施形態のデータ収集・送信処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図9】本実施形態のデータ収集・送信処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図10】本実施形態のデータ収集・送信処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図11】本実施形態のデータ収集・送信処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図12】本実施形態における電子メールの自動生成について説明するための説明図である。
【図13】本実施形態における電子メールの一例を示した説明図である。
【図14】本実施形態のメール受信・データ更新処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図15】本実施形態のレポート情報生成・送信処理部における処理手順を示したフローチャートである。
【図16】本実施形態に係るレポート情報生成・送信処理部によって生成されるレポート情報の一例を示した説明図である。
【図17】本実施形態に係るレポート情報生成・送信処理部によって生成されるレポート情報の一例を示した説明図である。
【図18】本実施形態に係るレポート情報生成・送信処理部によって生成されるレポート情報の一例を示した説明図である。
【符号の説明】
1 稼働管理システム
5 インターネット
10 稼働データ蓄積・送信装置
11 データ収集・送信処理部
12 稼働データ記憶部
15 NC工作機械
16 NC装置
17 数値制御部
20 管理装置
21 メール受信・データ更新処理部
22 稼働状況データベース
23 レポート情報生成・送信処理部
30 端末装置
Claims (6)
- 数値制御部を備えた一台以上の工作機械の前記各数値制御部に接続した稼働データ蓄積・送信装置の一台以上と、前記工作機械を使用するユーザ側に設けられた端末装置と、前記工作機械を製造するメーカ側に設けられた管理装置とを備え、前記管理装置と稼働データ蓄積・送信装置と端末装置とが相互にインターネットを介して接続可能に設けられた稼働管理システムであって、
前記稼働データ蓄積・送信装置は、
前記各工作機械の稼働状況に関するデータを記憶する稼働データ記憶手段と、
前記各数値制御部から前記各工作機械の稼働状況に関するデータを収集して前記稼働データ記憶手段に蓄積するとともに、予め設定された送信条件が満たされているか否かを確認し、該送信条件が満たされている場合にのみ、前記稼働データ記憶手段に蓄積された各工作機械の稼働状況データを電子メールのデータ形式で前記管理装置に送信するデータ収集・送信手段とを備え、
前記管理装置は、
前記稼働データ蓄積・送信装置から受信した各工作機械の稼働状況データを記憶するデータベースと、
前記稼働データ蓄積・送信装置から送信された各工作機械の稼働状況データを受信して、前記データベースに格納された稼働状況データを前記受信した稼働状況データでそれぞれ更新するデータ受信・更新手段と、
前記データベースに格納された各工作機械の稼働状況データを基に、定期的又は不定期的に、所定期間内の前記各工作機械の稼働状況を集約したレポート情報を生成し、生成したレポート情報を前記端末装置に送信するレポート情報生成・送信手段とを備え、
前記端末装置は、前記管理装置から送信されたレポート情報を受信して、受信したレポート情報を記憶するように構成されてなることを特徴とする稼働管理システム。 - 数値制御部を備えた一台以上の工作機械の前記各数値制御部に接続した稼働データ蓄積・送信装置の一台以上と、前記工作機械を使用するユーザ側に設けられた端末装置と、前記工作機械を製造するメーカ側に設けられた管理装置とを備え、前記管理装置と稼働データ蓄積・送信装置と端末装置とが相互にインターネットを介して接続可能に設けられた稼働管理システムであって、
前記稼働データ蓄積・送信装置は、
前記各工作機械の稼働状況に関するデータを記憶する稼働データ記憶手段と、
前記各数値制御部から前記各工作機械の稼働状況に関するデータを収集して前記稼働データ記憶手段に蓄積するとともに、予め設定された送信条件が満たされているか否かを確認し、該送信条件が満たされている場合にのみ、前記稼働データ記憶手段に蓄積された各工作機械の稼働状況データを基に、該各工作機械の稼働状況に係る項目を定義するデータ要素識別子と、該項目に対応した前記稼働状況データとを関連付けた構成の送信データを生成し、生成した送信データを前記管理装置に送信するデータ収集・送信手段とを備え、
前記管理装置は、
前記稼働データ蓄積・送信装置から受信した各工作機械の稼働状況データを記憶するデータベースと、
前記稼働データ蓄積・送信装置から送信された送信データを受信するとともに、受信した送信データの前記データ要素識別子を解析して、該データ要素識別子によって定義された前記各工作機械の稼働状況に係る項目を認識し、前記データベースに格納された各工作機械のデータであって前記認識された項目に対応した稼働状況データを、前記受信した稼働状況データでそれぞれ更新するデータ受信・更新手段と、
前記データベースに格納された各工作機械の稼働状況データを基に、定期的又は不定期的に、所定期間内の前記各工作機械の稼働状況を集約したレポート情報を生成し、生成したレポート情報を前記端末装置に送信するレポート情報生成・送信手段とを備え、
前記端末装置は、前記管理装置から送信されたレポート情報を受信して、受信したレポート情報を記憶するように構成されてなることを特徴とする稼働管理システム。 - 前記データ収集・送信手段は、前記稼働データ記憶手段に蓄積された稼働状況データを前記管理装置に送信する際にのみ、前記インターネットに接続して前記稼働状況データを送信し、送信完了後、前記インターネットへの接続を解除するように構成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の稼働管理システム。
- 前記送信条件は、前記稼働データ記憶手段に蓄積されるデータ量に対して設定される条件であり、
前記データ収集・送信手段は、前記稼働データ記憶手段に蓄積されたデータ量を前記送信条件としての基準データ量と比較し、前記蓄積データ量が前記基準データ量に達したとき、前記稼働データ記憶手段に蓄積された稼働状況データを前記管理装置に送信するように構成されてなることを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれかの稼働管理システム。 - 前記送信条件は、前記データ収集に要する時間に対して設定される条件であり、
前記データ収集・送信手段は、前記データ収集に要した時間を前記送信条件としての基準時間と比較し、前記データ収集時間が前記基準時間を超えたとき、前記稼働データ記憶手段に蓄積された稼働状況データを前記管理装置に送信するように構成されてなることを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれかの稼働管理システム。 - 前記レポート情報生成・送信手段は、生成したレポート情報を、電子メールに添付して前記端末装置に送信するように構成されてなることを特徴とする請求項1乃至5記載のいずれかの稼働管理システム。
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