JP2004271739A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートの両面に画像を形成する際、主走査方向および副走査方向のシートサイズの変化率に合わせて正確に画像サイズを補正できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙に画像を形成する画像形成部に、用紙を表面で搬送し、表面に画像が形成された後、用紙を裏面にして再び画像形成部に搬送して裏面に画像を形成する際、CIS204により検知される用紙107の先端および後端の位置を基に用紙107の主走査方向の寸法の変化量を検知する。また同時に、CIS204により検知される用紙107の幅寸法を基に、用紙107の副走査方向の寸法の変化量を検知する。検知された用紙の主走査方向/副走査方向の寸法の変化量に基づき、用紙107の裏面に形成される画像の主走査方向/副走査方向の倍率を補正する。
【選択図】 図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートの両面に画像形成を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像形成装置としての複写機は、同一の用紙に両面複写を行う際、画像形成部および定着部を経て搬出された転写済シートを、フラッパ等によるシート再給送部およびシート搬送部を介して再び画像形成部に導入するように構成されている。
【0003】
両面複写を行う場合、用紙の主走査方向の位置決めおよび副走査方向の位置決めは、それぞれ横レジスト手段およびレジストローラ対により、用紙の横方向の一側端および用紙の先端を規定位置に揃えることによって行われる。
【0004】
また、画像を縮小する際、主走査方向および副走査方向それぞれに対し、画像メモリから画像データを間引きして読み出したり、ポリゴンモータの速度やレーザクロック(CLK)の動作周波数を変更し、1画素に対応する原稿上の走査線幅を制御する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−014920号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の画像形成装置では、以下に掲げる問題があり、その改善が要望されていた。すなわち、複写装置の複写部においてトナー像が転写された後、用紙は定着部において定着作用を受けるが、このとき、加熱定着方式を採用した場合、用紙中の水分が定着部で急激に蒸発して縮むことにより、用紙の縦・横方向の寸法に変化が生じる。
【0007】
用紙の縮み量は、材質(マテリアル)の種類や用紙の大きさ、用紙の中の繊維のすきめ方向によって異なり、また用紙が保管されていたときの湿度や温度等の環境条件によっても用紙中の水分量が変化し、それによって縮み量も変化する。
【0008】
また、従来の複写装置では、同一の用紙に両面複写を行う際、前述した用紙の縮み量を考慮することなく、用紙の横方向の一側端(横端)および用紙の先端から規定位置に画像が形成されるように、レーザの発光基準の位置決めが行われているので、用紙の寸法変化に伴って、両面(裏面)目の用紙上で規定位置から遠ざかるほど、画像と用紙の位置ずれが発生するという問題があった。
【0009】
図28は従来の画像と用紙の位置ずれを示す図である。用紙の表面に画像を形成する場合、用紙の縮みがないので、同図(A)に示すように、所望通りの枠を画像形成(描画)することが可能である。この枠は、用紙の一端部から副走査方向に距離b、主走査方向に距離aを画像書き出し基準位置として描画されている。例えば、定着部による定着作用により用紙に縮みが発生し、用紙の外形寸法が10分の9になった場合を想定する。
【0010】
裏面目の画像形成時に定着部による縮みを考慮にいれていない場合、枠の大きさは表(おもて)面と同じ外寸になる。そして、画像の書き出し位置は、表(おもて)面と同様、用紙の一端部から距離a,bの位置であるので、同図(B)に示すように、用紙に対する枠の位置関係がずれる。このとき、表面では、用紙全体が縮むために、枠と用紙の位置関係は、同図(C)に示すように、同図(A)と同様である。ただし、枠の大きさは収縮によって小さくなる。
【0011】
そして、表裏の画像が透けて見える場合、同図(D)に示すように、表面の枠と裏面の枠がずれてしまい、非常に見苦しいものとなる。また、製本モードのように見開きの状態でも同様の理由により、右ページと左ページで画像の大きさが異なることで見苦しくなる。したがって、画像形成物が商品となる場合、その価値を大きく下げてしまうことになる。
【0012】
このような問題を解消するための、第1の方法として、両面(裏面目)の複写を行う際、定着部で発生する縦・横寸法の変化量に対応するため、転写用紙の基準位置を表面の複写工程における基準位置から予め設定された量だけ変位させることが提案されている。
【0013】
図29は予め設定された量だけ変位させて裏面目の複写を行った結果を示す図である。図示するように、画像ズレ等を目立たなくする効果はあるものの、表面の枠の大きさと裏面の枠の大きさは少なからず異なることは変わらない。しかも、紙の材質(マテリアル)や紙のサイズを変えた場合、実際の用紙の縮み量と予め設定された基準位置の変化量とが一致せず、所望の効果を得ることが難しかった。また、用紙の縮み量は、用紙が保存されている環境条件(湿度や温度)に大きく依存するので、予め変化量を設定しておくことが難しかった。第1の用紙と枠の位置関係は改善されるが、表面と裏面の枠の大きさが異なるので、やはりずれて見えて見苦しかった。
【0014】
さらには、転写用紙の基準位置を予め設定された量だけ変位させる方法に加え、用紙の縮み量を予め設定し、設定された縮み量に合わせて裏面の画像を縮小させる方法も検討されるが、紙の材質、大きさ、繊維のすきめ方向、保存環境等によって縮み量が一定でないので、所望の効果を得ることが難しいことが予想された。
【0015】
また、上記問題を解消するための、第2の方法として、用紙の副走査寸法の変化を、機械式の感知レバーを用いたセンサ(フラグ式センサ)により検知し、その結果を基に潜像速度(プロセス速度)を微調整することで、副走査方向の用紙縮みに対し、画像サイズを補正することが検討される。
【0016】
図30は機械式の感知レバーを用いたセンサ(機械式フラグセンサ)により副走査方向の用紙の変化を検知する様子を示す図である。このフラグ式センサでは、レバー1201は紙パスを遮るように配置されており、紙パスを通過する紙の先端部1030にレバー1201が押されると、レバー1201が矢印a方向に右回転し、レバー1201の近傍に配置されているフォトカプラ1202の光束を遮光することで、用紙の先端位置が検知されるようになっている。
【0017】
用紙の後端位置を検知する場合、用紙が通過することで、レバー1201は自重やバネによって左回転し、フォトカプラ202は再度受光可能となっている。用紙の後端位置を検知する際、レバー1201の移動(回動)時間は、レバーの自重やバネによって決まるため、バウンドが発生しやすく、その影響による誤検知がないようにある程度の時間、検知を継続する必要がある。これにより、先端検知に比べ、後端検知は検知時間が長くなっていた。
【0018】
具体的に、後端位置を検知する際の処理時間は、経験的に20ms程度必要であり、距離に換算すると、用紙の搬送速度を500mm/sと仮定すると、20ms×500mm/s=10mmとなる。したがって、10mm以上縮んでしまうような、画像形成装置に対しては効果があるものの、高精度に画像サイズを補正することができないことは一目瞭然である。近年、POD(プリントオンデマンド)市場で求められる成果物への要求が高まるとともに、表面と裏面の印刷精度の要求も非常に高まってきており、その精度は、図28(A)、(B)に示す表面と裏面のズレ量の要求として、0.5mm以内、さらには0.3mm以内となっている。
【0019】
したがって、定着による熱収縮による位置ずれを仮に0.3mm以内になるように補正する場合、検知精度をそれ以上にする必要がある。前述した機械式フラグセンサでは、フラグの移動時間や、チャタリングによる誤検知防止のための処理時間が長くなるので、検知能力が伴わず、正確な収縮率が求められない。つまり、検知精度が目標の0.3mmには到底達し得ない。また、近年、機械式フラグセンサの代わりに、光学式センサを採用することも考えられるが、現時点では光学式センサの検知精度は、距離に換算して数mm程度であるので、機械式フラグセンサに比べると、検知精度が向上するものの、まだ十分な精度が得られない。この主な原因は、スポット径などの制約であるが、その詳細はここでは省略する。
【0020】
また、副走査方向の縮み量の測定を、上記方法である程度実現したとしても、同じ方法では、主走査方向の縮み量を検知することが困難であるので、副走査方向の寸法の変化量を基に、主走査方向の寸法変化を一義的に予測あるいは決定し、それに応じて主走査方向の画素を間引くなどの画像処理を施すことで、画像を縮小することが考えられる。この場合も、副走査方向の寸法から主走査方向の収縮率を予測するので、紙種類や湿度や温度等の環境条件によって、正確に収縮を補正することは難しかった。
【0021】
そこで、本発明は、シートの両面に画像を形成する際、主走査方向および副走査方向のシートサイズの変化率に合わせて正確に画像サイズを補正することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0022】
また単一(同一)のラインセンサで主・副走査両方向のシートサイズの変化率の検知を行うことで、コスト面および実装面でも非常に有利な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段にシートを表面で搬送するとともに、前記画像形成手段によって表面に画像が形成されたシートを裏面にして再び前記画像形成手段に搬送する搬送手段とを備え、前記シートの両面に画像を形成する画像形成装置において、複数の読み取り画素が前記シートの幅方向に並ぶように通過領域に配置されたシート読取手段と、前記読み取り画素を読み出すことで前記裏面で搬送されるシートの主走査方向の寸法の変化率を検知する主走査方向変化率検知手段と、前記読み取り画素を読み出すことで前記裏面で搬送されるシートの副走査方向の寸法の変化率を検知する副走査方向変化率検知手段と前記検知されたシートの主走査方向の寸法の変化率に基づき、前記画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像の主走査方向の倍率を補正する主走査方向倍率補正手段と、前記検知されたシートの副走査方向の寸法の変化率に基づき、前記画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像の副走査方向の倍率を補正する副走査方向倍率補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の画像形成装置の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0025】
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態における画像形成装置の構成を示す図である。この画像形成装置は、画像形成装置本体10、折り装置40およびフィニッシャ50から構成される。また、画像形成装置本体10は、原稿画像を読み取るイメージリーダ11およびプリンタ13から構成される。
【0026】
イメージリーダ11には、原稿給送装置12が搭載されている。原稿給送装置12は、原稿トレイ12a上に上向きにセットされた原稿を、先頭頁から順に1枚づつ図中左方向に給紙し、湾曲したパスを介してプラテンガラス上に搬送して所定位置に停止させ、この状態でスキャナユニット21を左側から右側へ走査させることにより原稿を読み取る。読み取り後、外部の排紙トレイ12bに向けて原稿を排出する。
【0027】
原稿の読み取り面がスキャナユニット21のランプからの光で照射され、その原稿からの反射光がミラー22、23、24を介してレンズ25に導かれる。このレンズ25を通過した光は、イメージセンサ26の撮像面に結像する。
【0028】
そして、原稿の画像を主走査方向に1ライン毎にイメージセンサ26で読み取りながら、スキャナユニット21を副走査方向に搬送することによって原稿の画像全体の読み取りを行う。光学的に読み取られた画像は、イメージセンサ26によって画像データに変換されて出力される。イメージセンサ26から出力された画像データは、図示しない画像信号制御部(画像処理回路)において所定の処理が施された後、プリンタ13の図示しない露光制御部(レーザ制御回路)にビデオ信号として入力する。
【0029】
プリンタ13の露光制御部は、入力された画像データに基づき、レーザ素子(図示せず)から出力されるレーザ光を変調し、変調されたレーザ光は、ポリゴンミラー355によって走査されながら、レンズ28、29およびミラー30を介して感光ドラム31上に照射される。
【0030】
感光ドラム31には、走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。この感光ドラム31上の静電潜像は、現像器33から供給される現像剤によって現像剤像として可視像化される。また、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、各カセット34、35、36、37、手差給紙部38または両面搬送パスから用紙が給紙され、レジストローラを介して画像形成部に搬送される。
【0031】
この用紙は感光ドラム31と転写ローラ39との間に搬送され、感光ドラム31に形成された現像剤像は、転写ローラ39で給紙された用紙上に転写される。現像剤像が転写された用紙は、定着部32に搬送され、定着部32は用紙を熱圧することによって現像剤像を用紙上に定着させる。定着部32を通過した用紙は、フラッパおよび排出ローラを経てプリンタ13から外部(折り装置40)に向けて排出される。
【0032】
ここで、用紙をその画像形成面が下向きになる状態(フェイスダウン状態)で排出するときには、定着部32を通過した用紙をフラッパの切換動作により一旦、反転パス内に導き、その用紙の後端がフラッパを通過した後、用紙をスイッチバックさせて排出ローラによりプリンタ13から排出する。
【0033】
また、手差給紙部38からOHPシート等の硬い用紙が給紙され、この用紙に画像を形成する場合、用紙を反転パスに導くことなく、画像形成面を上向きにした状態(フェイスアップ状態)で排出ローラにより排出する。
【0034】
さらに、用紙の両面に画像形成を行う両面記録が設定されている場合、フラッパの切換動作により、用紙を反転パスに導いた後、両面搬送パスに搬送し、両面搬送パスに導かれた用紙を、前述したタイミングで感光ドラム31と転写部との間に再度給紙する。
【0035】
プリンタ13から排出された用紙は折り装置40に送られる。この折り装置40は、用紙をZ形に折りたたむ処理を行う。例えば、A3サイズやB4サイズのシートで、かつ折り処理が指定されて いる場合、折り装置40で折り処理を行い、それ以外の場合、プリンタ13から排出された用紙は折り装置40を通過してフィニッシャ50に送られる。このフィニッシャ50には、画像が形成された用紙に挿入するための表紙、合紙などの特殊用紙を給送するインサータ90が設けられている。フィニッシャ50では、製本処理、綴じ処理、穴あけ等の各処理が行われる。
【0036】
ここで、画像形成装置の像担持体として感光ドラムを用いたが、感光ベルトで有っても構わない。
【0037】
[定着部における熱収縮]
各カセット34、35、36、37に積載されている用紙には少なからず水分が含まれており、その水分量は、画像形成装置が配置されている場所の温度や湿度などの環境条件によって大きく異なる。これらの水分を含んだ用紙は、各カセットから給紙されると、表(おもて)面(1面目)に感光ドラム部や転写ローラ部によって現像剤像が転写されるが、この時点では、用紙の収縮は見られない。その後、定着部32に搬送され、加熱により定着動作が行われる際、用紙に含まれる水分が一気に蒸発した結果、用紙中の繊維間の距離が縮まることで用紙全体が収縮する。
【0038】
さらに、裏面(2面目)に画像形成を行うために、用紙は両面搬送部に搬送され、さらに感光ドラム部や転写ローラ部に搬送される。熱による収縮は、時間とともに徐々に元に戻るが、裏面に画像を形成する前に、元の用紙長に戻ることはない。このような用紙の状態で、表(おもて)面と同様の制御により、裏面に画像を形成すると、表裏の倍率が異なる印刷物ができてしまうことになる。
【0039】
そこで、本実施形態では、縮小した用紙の倍率に合わせてレーザ光を制御し、画像を縮小させることで、表面と裏面に形成される画像の、外見上の大きさや位置関係を補正することが可能である。尚、縮小率検知方法やレーザ光の制御方法の詳細については後述する。
【0040】
[CISの配置および紙送りタイミングと画像書き出しタイミング]
図2は感光ドラムに至る紙搬送パスに配置された印字位置調整機構を示す図である。図において、205は紙搬送パスである。206は循環パスである。31は前述した感光ドラムである。202は感光ドラム31に潜像を形成するレーザ素子である。尚、このレーザ素子202の配置は便宜的に描かれており、実際の配置とは異なる。203は紙搬送ローラ(レジストローラ)であり、紙搬送パス205に沿って送られてくる用紙を一旦突き当てた状態で滞留させた後、所定の紙送りタイミングに合わせて感光ドラム31側に送り出す。
【0041】
204は用紙端部を検出するために画像を読み取る画像読取センサ(イメージセンサ)であり、CCDやCIS等の光電変換素子アレイから構成される。本実施形態ではCIS(コンタクトイメージセンサ)が用いられる。
【0042】
定着部での用紙の熱収縮率を求めるために、表面(1面目)の画像形成がなされる前の時点と、その後に用紙が定着部を通過した時点との合計2回、用紙の寸法を測定する必要性がある。このため、CIS204は、図2の位置に配置されている。また、本実施形態では、CISは、熱による用紙の縮小率を測定するためだけでなく、レーザの書き出し位置を制御する際、用紙の位置を高精度に検知するためにも使用されるので、図2に示すCISの位置はこのような要求を満たしている。尚、CISを縮小率検知専用とし、用紙の位置を検知する目的には使用しない場合、上記要求を満たさないような位置に配置してもよいことは勿論である。
【0043】
CIS204は感光ドラム31から距離L1だけ離れたレジストローラ203側に配置され、かつ後述する画像形成ポイント(a点)から距離L2だけ離れたレジストローラ203側に配置されている。さらに、CIS204は後述するBD検出器108から紙送り方向に対して垂直方向に距離L3だけ離れて配置されている。
【0044】
108はレーザ素子(単にレーザという)202の照射時期を検出するビームディテクト(BD)検出器である。レーザ光は、ポリゴンミラーによってBD検出器108に照射された後、振られて感光ドラム31上に照射されると、感光ドラム31上には、潜像が形成される。
【0045】
図中、a点は画像形成ポイントを示す。例えば、用紙がa点を5mm過ぎたタイミングでレーザ202による画像形成を行った場合、感光ドラム31の回転と用紙107の搬送が同期して行われ、結果として、出力画像は用紙先端から5mmの位置に形成される。
【0046】
また、図中、b点は転写ポイントを示し、c点はレーザ書き出しポイントを示す。レーザ書き出しポイントc点で、レーザ102によって感光ドラム31上に潜像が形成されると、現像ユニットを経由し、転写ポイントb点でトナーが用紙上に転写され、画像形成が行われる。
【0047】
この画像形成の際、レジストローラ203から送り出された用紙107は、紙搬送パス205に沿って感光ドラム31側に搬送され、CIS204によって先端検知されてから距離L2だけ進んだときに、感光ドラム31にレーザ光を照射するように制御が行われる。具体的に、用紙107が距離L2進む時間をタイマでカウントし、その時間が経過すると、レーザ光を感光ドラム31に照射する。
【0048】
更に高精度にレーザ書き出し位置を調整するためには、用紙の紙送り方向(便宜上、副走査方向という)のタイミング、およびこの紙送り方向に対して垂直方向(便宜上、主走査方向という)のタイミングを検知し、この検知情報にしたがってレーザ光による書き出しを制御する必要がある。
【0049】
すなわち、CIS204で用紙の先端位置が検知されてから画像形成の開始時期を決定し、用紙が距離L2だけ進んだときにレーザによる書き出しを開始することで、副走査方向の画像の書き出し位置を調整することができる。したがって、距離L2は、CIS204が、用紙107の先端を検出してから、この用紙の送り方向に対して垂直方向のズレを検出し、それぞれの方向におけるレーザ光の書き出しのタイミングを設定するまでの時間に相当する距離を少なくとも有していることが必要になる。
【0050】
また、通常の画像形成装置では、シートの搬送スピードと感光ドラム31の回転速度は等しく設定されている。これは、CIS204から距離L2だけ進んだ位置(画像形成ポイントa点)から、転写ローラ39と感光ドラム31のニップ位置であるシートへの転写位置(転写ポイントb点)までの距離L1−L2と、レーザの書き出し位置(書き出しポイントc点)からシートへの転写位置(転写ポイントb点)までの感光ドラム31上の円周(周回)距離とが等しいことを意味する。
【0051】
そして、CIS204で用紙の横端位置(横レジ)が検知されると、ビームディテクタ(BD)108からCIS204の下端までの距離L3に、CIS204の下端から用紙の横端位置までの距離xを加えた距離(x+L3)を算出し、ビームディテクタ108によってレーザ光が検知されてから上記算出された距離だけレーザ光が主走査方向に振られた後、レーザによる書き出しを開始することで、主走査方向の画像の書き出し位置を調整することができる。
【0052】
このようなレーザ光による副走査方向および主走査方向の画像の書き出し位置の調整は、後述するタイミングコントロールユニット(TCU)105によって行われる。すなわち、TCU105は、レジストローラ203をオンにして用紙の搬送を開始させた後、CIS204からの検知信号に基づき、書き出しタイミングをレーザ制御回路27に出力する。レーザ制御回路27は、TCU105から出力された書き出しタイミングに同期し、画像処理回路(図示せず)から送られてきた画像データを基にレーザ素子202を駆動する。
【0053】
このような構成により、熱による用紙の収縮率が決定された後、画像の書き出し位置も制御することが可能となる。
【0054】
[CISの構成]
図3はCIS204の構成を示す図である。このCIS204は、画像読取部205およびLED発光部206から構成される。画像読取部205は、受光素子部およびシフトレジスタが1チップ内に収納された複数のチップ(1〜n)211〜217、セレクタ219および出力部220から構成される。本実施形態では、チップ数は7個である(n=7)。各チップ内の受光素子部には、それぞれ1000個の読み取り画素が設けられている。
【0055】
CIS全体で有効画素数7000個の読み取り画素のうち、副走査方向の読み取り(後述する先端)には、7つのチップのひとつである213内の1000個の読み取り画素が使用される。また、本実施例では副走査方向の読み取りをチップ213としたが、選択されるチップは211〜217のどのチップを選択しても良い。一方、主走査方向の読み取り(後述する横端検知)には、残りの6チップ211〜217内の6000個の読み取り画素が使用される。尚、上記複数のチップの合計である有効画素数は一例であり、特に限定されるものではなく、任意の数でよい。また、チップ分割も、本実施形態の1:(n−1)に限らず、任意の分割数でよい。また、分割せずに使用してもよい。
【0056】
画像読取部205では、TCU105からのセレクタ信号によってセレクタ219が特定のチップ、例えば先端に使用されるチップ213だけを有効に選択すると、受光素子部213aで検知された画像信号は、TCU105からのロード信号(CIS−SH)によって一旦、シフトレジスタ213bに読み出された後、TCU105からのクロック(CLK)に従って順次、シフトレジスタ213bからセレクタ219を介して出力部220に転送される。出力部220は転送されたシリアルの画像信号をパラレルデータに変換し、CISデータとして出力する。
【0057】
また、TCU105からのセレクタ信号によってセレクタ219が横端検知に使用されるチップ211〜217を有効に選択すると、各受光素子部211a〜217aで検知された画像信号は、TCU105からのロード信号によって一旦、シフトレジスタ211b〜217bに読み出された後、TCU105からのクロック(CLK)に従って順次、シフトレジスタ211b〜217bからセレクタ219を介して出力部220に転送される。出力部220は、転送されたシリアルの画像信号をパラレルデータに変換し、CISデータとして出力する。
【0058】
一方、LED発光部206は、直列に接続されたLED群が複数並列に接続されたLED部221、および各LED群のカソード側に接続され、各LED群に流れる電流を調節するLED電流調節回路222から構成される。LED電流調節回路222は、TCU105からの光量制御データにしたがって、LED部221の全体のLED発光量を調節する。
【0059】
図4は用紙の通過領域に対するCIS204の配置を示す図である。CIS204は、用紙107の搬送方向に対して垂直方向に複数の読み取り画素が並ぶように配置される。さらに、検知されるべき用紙の主走査方向の両端部が検知可能な位置に、CIS204は配置される。本実施形態では、CISの読み取り画素数が7000個である場合を示したが、その読み取り画素数としては、7000個に限らず、CISの分解能を基に、搬送される最大用紙の両端部を検知するために十分な数であればよい。すなわち、複数の読み取り画素は、搬送されるシートの主走査方向の寸法以上に配置されている必要がある。
【0060】
また、先端検知に利用される画素データとして、主走査方向に複数画素を利用しているので、従来の単一の光学式センサやメカニカルな紙検知センサに比べて、先端検知用のセンサを必要しないため、部品点数の軽減により画像形成装置をよりコンパクトにすることができる。
【0061】
そして、先端検知の検知後に横端検知さらに後端検知を行うことにより、それぞれの検知方法として別の手法を採用でき、それぞれの検知に適した検知方法の採用により、検知精度を向上することが可能になる。特に、先端/後端検知において、主走査方向の一部の複数画素のデータを利用することは、検出精度向上に寄与する。
【0062】
更に、先端/後端検知と横端検知を別々に実行することによって、それぞれ最適な検知周期で検知処理を最短時間に設定することも可能である。
【0063】
[CISを用いた紙端検知方法]
図5は単一のCISを用いて主走査方向および副走査方向の用紙の寸法を検知する方法を示す図である。まず、搬送されてくる用紙107の先端がCIS204内の所定のChip_nを通過することにより、用紙の先端を検知する(同図(A)参照)。その後、さらに用紙107が搬送され、所定のタイミングで少なくとも2つ以上のチップ(Chip)により用紙107の主走査方向の両端部を検知する(同図(B)参照)。同図(B)では、Chip_n+xおよびChip_n−yの2つのチップが検知に用いられる。これにより、主走査方向の用紙107の寸法を求めることができる。さらに、用紙107が搬送され、用紙107の後端部の通過を、CIS204内の所定のChip_nが検知する(同図(C)参照)。これにより、先に同図(A)で得られた用紙の先端検知の結果と併せて、用紙107の副走査方向の寸法を求めることができる。このように、1つのラインセンサである単一のCISを用いることで、主走査方向および副走査方向における用紙の寸法を求めることができる。尚、図中、「○」は検知した箇所を示している。
【0064】
[制御回路の構成]
図6は制御回路の構成を示すブロック図である。制御回路51は画像処理回路52、レーザ制御回路(V−CNT)27およびタイミングコントロールユニット(TCU)105を有する。画像処理回路52には、イメージセンサ26によって読み取られた画像データが記憶される画像メモリ(P−MEM)56、およびこの画像メモリ56に記憶された画像データを処理するCPU57が設けられている。
【0065】
レーザ制御回路27は、画像処理回路52から画像データに応じて出力される信号を基に、レーザ素子202に駆動信号を出力する。レーザ素子202への駆動信号の出力は、TCU105からのタイミング信号に同期して行われる。TCU105は、CIS204にCIS制御信号を出力するとともに、CIS204で読み取られたCISデータを入力し、このCISデータを基にレーザ制御回路27に対してタイミング信号を出力する。このタイミング信号には、垂直同期信号VSYNC、クロックVCLK、水平同期信号HSYNCのレーザ書き出し信号の他、レジストローラ203を駆動する信号(レジON信号)等が含まれる。
【0066】
[縮小率検知回路の構成]
図7はTCU105の構成を示すブロック図である。TCU105は、カウンタ(counter)61、レジON部62、先端/後端検知部63、横端検知部64、CISコントローラ65、先端/後端エラー検知部67、横端エラー検知部69、シーケンス終了設定部(SEQ END)70および補正パラメータ記憶部71を有する。
【0067】
カウンタ(counter)61は、シーケンススタート信号(SEQ START)により起動し、一定周期のクロックを計数する。レジON部62は、レジストローラ203の駆動をオン/オフにする。副走査方向の用紙長は、用紙の先端位置および後端位置のデータをもとに算出され、先端/後端検知部63は、CIS204から入力されたCISデータを基に、用紙の先端位置/後端位置を検知する。横端検知部64は、同様にCIS204から入力されたCISデータを基に、用紙の横端位置を検知する。主走査方向の用紙長は、用紙両端の横端位置を元に算出される。
【0068】
CISコントローラ65は、CIS204に対し、ロード信号(CIS−SH)、クロック(CIS−CLK)、セレクタ信号、光量制御データ等のCIS制御信号を出力する。
【0069】
先端エラー検知部67は、先端検知部63によって検知された用紙の先端位置が所定範囲から外れた場合、エラー信号(ERR)を生成する。同様に、横端エラー検知部69は、横端検知部64によって検知された用紙の横端位置が所定範囲から外れた場合、エラー信号(ERR)を生成する。シーケンス終了設定部70には、用紙1枚の印刷を終了させるシーケンスのカウント値が設定される。補正パラメータ記憶部71には、CISの設置時の調整処理によって得られる主走査および副走査方向におけるレーザ書き出し位置の補正値が記憶されることもある。また、補正部パラメータ記憶部71には、後述する主走査方向の縮小率(熱収縮率)Sh、副走査方向の縮小率(熱収縮率)Svが記憶される。
【0070】
図8は先端検知部63の構成を示すブロック図である。先端検知部63は、複数のエッジ回路(EDDGE)81、タイミング発生回路82、カウンタ83を有する。各エッジ回路(EDDGE)81には、CIS204の受光素子部211〜7a内の画素位置を指定するレジスタ信号(REG1〜REGn)がCISデータとともに入力される。そして、カウンタ83からのカウント信号に同期して指定された画素位置で「紙無し→紙有り」が検知されると、そのエッジ回路(EDDGE)81はエッジ(EDDGE1〜n)信号を発生させる。
【0071】
タイミング発生回路(TIMING)82は、上記発生した複数のエッジ(EDDGE1〜n)信号の平均化処理を行って先端検知信号(VREQ)を出力する。また、先端検知を行う場合、特定の画素単体だけを用いてもよいが、本実施形態では、複数の画素を用いることでノイズ等の影響を除去している。また、先端検知では、複数の画素を用いているので、従来の単一の光学センサやメカニカルなセンサによるものと比べて、より先端検知精度が向上している。
【0072】
カウンタ83は、ロード信号(CIS−SH)およびクロック(CIS−CLK)を基に、複数のエッジ回路(EDDGE)81にカウント信号を出力する。
【0073】
[紙送り/画像形成シーケンス]
図9はTCU105の動作を示すタイミングチャートである。紙搬送パス205に沿って用紙107がレジストローラ203まで搬送され、レジストローラ203で用紙107が滞留している状態で、本実施形態の紙送り/画像形成シーケンスが開始する。シーケンススタート信号(SEQ START)がカウンタ61に入力すると、カウンタ61は一定周期のクロックの計測を開始する。カウンタ61のカウント値がタイミングaになると、レジON部62はレジ信号をHレベルにしてレジストローラ203をオンに駆動する
そして、カウント値がタイミングbになると、CIS204における先端検知モードの動作を開始する。先端検知モードでは、前述したように複数の端部を検知し、その平均化処理を行い用紙の先端を精度よく検知する。
【0074】
カウント値がタイミングcになったときに用紙の先端が検知されると、先端検知部63はCISコントローラ65に先端検知信号VREQを出力するとともに、CIS204における横端検知モードの動作を開始させる。CISコントローラ65が先端検知信号VREQに応じた垂直同期信号VSYNCをレーザ制御回路27に出力すると、レーザ制御回路27は、CISコントローラ65からの垂直同期信号VSYNCを基に、垂直余白を考慮してレーザによる副走査方向の書き出し位置を調整する。図10はレーザによる書き出し位置調整を示す図である。尚、カウント値がタイミングc’(c’>c)に達しても、用紙の先端位置が検知されない場合、CISコントローラ65は、先端エラー信号(先端ERR)を出力する。
【0075】
カウント値がタイミングdになったときに用紙の横端位置が検知されると、水平同期信号HSYNCおよびクロックVCLKをレーザ制御回路27に出力する。レーザ制御回路27は、水平同期信号HSYNCおよびクロックVCLKを基に、レーザによる主走査方向の書き出し位置を設定する(図10参照)。尚、カウント値がタイミングd’に達しても、横端位置が検知されない場合、横端エラー信号(横端ERR)を出力する。またこの時、CIS204における後端検知モードの動作を開始する。その制御は先端検知時と同様である。カウント値がタイミングeになったときに用紙の後端が検知されると、CISコントローラ65は、CIS204の動作を停止させる。尚、カウント値がタイミングe’(e’>e)に達しても、用紙の後端が検知されない場合、CIS204の動作を強制的に停止させる。
【0076】
[熱収縮測定モード]
図11は熱収縮率測定モードにおける用紙の収縮率算出処理手順を示すフローチャートである。オペレータの操作によって、熱収縮率測定モードが開始されると、TCU105は前述したタイミング信号を出力し、カセット34、35などの給紙ユニットから用紙107を搬送させ、紙搬送パス205を通ってレジストクラッチ203に用紙107を一旦、滞留させる。そして、レジストクラッチ203をオンにし、用紙107を現像ユニット側に搬送する(ステップS1)。
【0077】
TCU105は、CIS204により検知される用紙の先端の位置を取得し(ステップS2)、その値をメモリ(補正部パラメータ記憶部71)に記憶しておく(ステップS3)。先端検知が終了すると、所定のタイミングでCIS204により検知される用紙の横端から主走査方向における用紙の両端の位置を取得する(ステップS4)。その値をメモリに記憶しておく(ステップS5)。さらに、CIS204により検知される用紙の後端の位置を、先端検知の場合と同様に取得し(ステップ6)、メモリに記憶する(ステップS7)。
【0078】
この後、主走査方向の用紙長を、横端検知の結果である用紙両端の位置から距離に換算して求め、さらに副走査方向の用紙長を、先端の位置と後端の位置とから距離に換算して求め、1面目における用紙の外形サイズを測定する(ステップ8)。そして、外形サイズが測定された用紙を定着部32に搬送し、定着部32で用紙107を加熱・加圧し、定着部32を通過させる(ステップ9)。
【0079】
定着部から搬送されてきた用紙が表面(1面目)であるか否かを判別し(ステップ10)、定着部から搬送されてきた用紙が表面(1面目)であると判別された場合、用紙の熱収縮率を測定するために、両面搬送パス(循環パス)206に用紙を搬送し、レジストクラッチ203に再給紙する(ステップS12)。この後、ステップ1からステップ9までの処理を繰り返す。表(おもて)面の場合と同様、裏面の外形サイズを測定し、外形サイズが測定された用紙を定着部を通過させる。そして、ステップS10で2面目であると判別されると、表面で測定された外形サイズと裏面で測定された外形サイズとの比から、定着部によって生じた、主走査方向および副走査用紙方向の縮み量(熱収縮率)を算出する(ステップS11)。算出された主走査方向および副走査用紙方向の縮み量(熱収縮率)は、TCU105に内蔵するメモリ(補正部パラメータ記憶部71)に記憶される。この後、本処理を終了する。
【0080】
尚、本実施形態では、一面目の用紙の外形サイズを測定する場合を示したが、一面目(表面)の外形サイズを測定せず、用紙の標準サイズ(例えばA4サイズの場合、297×210mm)の値で代用してもよい。
【0081】
[通常モード]
図12は通常モードにおける画像形成処理手順を示すフローチャートである。オペレータの操作によって、通常モードにおける画像形成動作が開始すると、TCU105は前述したタイミング信号を出力し、カセット34、35などの給紙ユニットから用紙107を搬送させ、紙搬送パス205を通ってレジストクラッチ203に用紙107を一旦、滞留させる。そして、レジストクラッチ203をオンにし、用紙107を現像ユニット側に搬送する(ステップS21)。
【0082】
CIS204により検知される用紙の先端の位置および横端の位置を取得すると(ステップS22)、TCU105は、CIS204および画像形成ポイントa点間の距離L2を基に、紙送り(副走査)方向のレーザ書き出しタイミングをレーザ制御回路27に通知する(ステップS23)。さらに、CIS204およびBD検出器108間の距離L3にCIS204の下端から用紙の横端位置までの距離xを加えた距離(x+L3)を基に、主走査方向のレーザ書き出しタイミングをレーザ制御回路27に通知する(ステップS24)。
【0083】
裏面の画像形成であるか否かを判別し(ステップS25)、裏面の画像形成であると判別された場合、前述した熱収縮率測定モードで算出された熱収縮率を、TCU105内のメモリ(補正パラメータ記憶部71)から読み込む(ステップ26)。読み込んだ熱収縮率の値を基に、書き込み制御を行い、副走査方向に画像を縮小する設定を行う(ステップ27)。同様に、読み込んだ熱収縮率を基に、書き込み制御を行い、主走査方向に画像を縮小する設定を行う(ステップ28)。尚、副走査方向および主走査方向の画像縮小処理の詳細については後述する。
【0084】
一方、ステップS25で表(おもて)面の画像形成であると判別された場合、ステップS27、S28の熱収縮補正のための画像縮小処理の設定を行わず、そのままステップS29の処理に進む。
【0085】
ステップS27、S28で画像縮小処理の設定が行われると同時に、TCU105から出力される主走査方向および副走査方向のレーザ書き出しタイミング信号を基に、レーザ制御回路27は、ジョブに基づく駆動信号をレーザ素子(銃)202に出力し、用紙107上に画像を形成する(ステップS29)。そして、用紙107を定着部32に通過させ、定着部32で用紙107上に形成された画像を定着させる(ステップS30)。
【0086】
片面モードの画像形成あるいは両面モードにおける裏面の画像形成であるか否かを判別する(ステップS31)。片面モードで表面の画像形成が終了すると、あるいは両面モードにおける裏面の画像形成が終了すると、TCU105は用紙107をフィニッシャ側に排出し(ステップS32)、本処理を終了する。一方、ステップS31で両面モードにおける表面の画像形成である場合、再給紙処理を行い(ステップS33)、ステップS21の処理に戻る。そして、ステップS21〜S31の処理を再度行った後、用紙107をフィニッシャ側に排出し(ステップS32)、本処理を終了する。
【0087】
本実施形態の潜像の形成は、レーザビーム発光回路(レーザ制御回路)でレーザ素子(銃)により発光するレーザビームを画像信号によって変調し、変調されたレーザビームをポリゴンモータによって駆動されるポリゴンミラー355で感光ドラム上にラスタスキャンすることにより、行われる。このような構成を有する画像形成装置で、画像サイズを補正(変更)する方法として、本実施形態では、次の2通りの方法(第1の画像サイズ補正方法、第2の画像サイズ補正方法)を示す。
【0088】
[第1の画像サイズの補正方法]
図13はポリゴンモータを駆動するモータ駆動装置の構成を示す図である。図14はポリゴンモータ制御回路の構成を示す図である。図15はモータ制御回路の主要部における信号の変化を示すタイミングチャートである。
【0089】
ビーム(BD)検出器108から検出されるビーム検出信号304は、ポリゴンモータ337によりラスタスキャンされたレーザビームを所定の位置で検出した水平同期信号であり、波形整形回路305で波形成形された後、分周器307で2分周され、立ち下がりエッジ検出回路309および立ち上がりエッジ検出回路315に各々入力される。
【0090】
カウンタa313は、立ち下がりエッジ信号312を起点として、画像形成制御回路(制御回路51)から入力されるスキャナクロック(SCNCLK)310をカウントする。ここで、ディスクリ値311は、画像形成制御回路から入力される所定回転速度を時間換算した値である。カウンタa313は 立ち下がりエッジ信号312の入力によってカウントを開始し、ディスクリ値311に達するまでカウントを続行する。例えば、カウンタa313の出力信号314は、立ち下がりエッジ312信号に同期して立ち上がり、ディスクリ値311と一致した時点で立ち下がるパルス信号となるように設定されている。
【0091】
同様に、カウンタb317は、立ち上りエッジ信号316を起点として、スキャナクロック(SCNCLK)310をカウントする。カウンタb317が立ち上りエッジ信号316の入力によってカウントを開始し、ディスクリ値311に達するまでカウントを続行する。カウンタb317の出力信号317は、立ち上りエッジ信号316に同期して立ち上がり、ディスクリ値311と一致した時点で立ち下がるパルス信号となるように設定される。ORゲート319およびNANDゲート321は、カウンタa313の出力信号314とカウンタb317の出力信号318とから加速信号320および減速信号322を生成する。加速信号(/ACC)320および減速信号(/DEC)322は共に負論理の信号である。
【0092】
例えば、回転速度が遅い場合、ビーム検出信号304の周期は、ディスクリ値311より長く、カウンタaの出力信号314とカウンタbの出力信号317との差分が加速信号320になる。ポリゴンモータ337の回転速度が上昇するにしたがって、ビーム検出信号304の周期が短くなり、ディスクリ値311との差分が縮まる。そして、ポリゴンモータ337の回転速度に応じて加速信号320の出力信号周期が短くなる。ポリゴンモータ337の回転速度が所定の回転速度を越えると、カウンタaの出力信号314とカウンタbの出力信号317が重複する。この重複した部分が、ポリゴンモータ337の回転速度の超過分であり、減速信号322に対応する。
【0093】
このような制御を行うことで、ポリゴンモータの速度が目標速度(ディスクリ値311に相当)に精度良く安定するようにしている。図16はレーザ制御回路27の構成を示す図である。レーザ制御回路27には、レーザドライバ354、FIFOからなるラインバッファ352、変調回路351等が設けられている。データクロック(DCLK)350に同期した画像データは、FIFO等のラインバッファ352に一旦記憶された後、レーザクロック(LASERCLK)353に同期を取り直されてレーザドライバ354に送られる。尚、ラインバッファは複数ライン設けられる場合もある。
【0094】
レーザドライバ354は、レーザクロック(LASERCLK)353に同期して入力される画像データを基に、レーザ素子356の発光・消灯を制御する。発光したレーザビームは、ポリゴンモータ337によって回転・駆動されるポリゴンミラー355の面で反射され、1ライン分の画像の走査が繰り返される。これにより、感光ドラム上に潜像が形成される。尚、本実施形態では、速度変換用のラインバッファ352として、FIFOが用いられたが、レーザ側の仕様に合わせてLIFO等も選択可能である。
【0095】
図17はステップS27およびS28における縮小設定処理手順を示すフローチャートである。まず、ステップS26で読み込まれた主走査縮小率Sh、副走査縮小率Svを取得する(ステップS41)。ここで、縮小率Sh、Svは値1以下の値である。取得した副走査縮小率Svを基に副走査方向の変倍を設定し(ステップS42)、さらに取得した主走査縮小率Shを基に主走査方向の変倍を設定する(ステップS43)。ステップS42、S43の変倍設定を行った結果、補正前の画像に対し、副走査方向にSv倍に変倍され、主走査方向にSh(=1/Sv×Sv×Sh)倍に変倍される結果を得る(ステップS44)。そして、本処理を終了する。尚、ステップS42、S43の各変倍設定処理については後述する。
【0096】
ここで、副走査方向の変倍設定を主走査方向の変倍設定に先立って行う理由は、本実施形態の副走査方向の変倍設定方法では、副走査方向の変倍設定が主走査方向の変倍設定にも影響して、同時に主走査方向の画像が変倍されるためである。つまり、もう一方の変倍設定に影響を与えない主走査方向の変倍設定を後で行って調整することにより、主走査方向および副走査方向を独立に変倍設定可能にしている。
【0097】
図18はステップS42における副走査方向の変倍設定処理手順を示すフローチャートである。まず、ディスクリ値311を、デフォルト値(副走査方向100%)であるデフォルトモータ速度Viniに副走査縮小比率Svを乗算した値Vini×Sv(ここで、Svは値1以下)に設定する(ステップS51)。この設定により、ポリゴンモータ337の速度は1/Sv倍に加速され(ステップS52)、ビーム検出信号304の周期はSv倍に短くなる(ステップS53)。この結果として、副走査方向の画像はSv倍に縮小される一方、主走査の走査速度が1/Sv倍に速くなっているので、主走査方向の画像は逆に1/Sv倍に拡大される設定となる(ステップS54)。この後、ステップS43の処理に復帰する。
【0098】
図19はステップS43における主走査方向の変倍設定処理手順を示すフローチャートである。主走査方向の画像幅を縮小するために、前述したように、副走査方向の変倍設定によるポリゴンモータの加速分を考慮した上で、変調調回路351でレーザクロック(LASERCLK)353の周波数を高くする。
【0099】
すなわち、デフォルトクロック(DEFCLK)の値(主走査方向100%)である初期周波数finiを、ポリゴンモータの加速による主走査拡大率1/Svで除算(=Sv倍)し、さらに主走査縮小比率Shを乗算した値(fini×Sv×Sh)に、レーザクロック(LASERCLK)353の周波数を変調する(ステップS55)。これにより、1画素当たりのレーザ走査速度は(1/Sv×1/Sh)倍になる(ステップS56)。この結果として、副走査方向の走査周期は変わらないので、副走査方向の画像は変倍されず、主走査方向だけ(Sv×Sh)倍の画像に縮小される設定となる(ステップS57)。この後、ステップS44の処理に復帰する。
【0100】
具体例を挙げて変倍設定を示す。主走査方向A(7000画素)×副走査方向B(3500画素)のデフォルト用紙サイズで両面コピーを行う場合、1面目では、レーザクロック(LASERCLK)353はデフォルト周波数finiに設定され、ディスクリ値311はデフォルトモータ速度Viniに設定される。
【0101】
そして、CIS204により検出された1面目の画像定着後の用紙サイズがC×Dである場合、用紙縮み率はそれぞれ次のようになる。図20は副走査方向の画像の縮み補正を示す図である。図21は主走査方向の画像の伸びを示す図である。図22は主走査方向の画像の縮み補正を示す図である。図中、Adata、Bdata、Cdata、Ddataはそれぞれ用紙サイズA、B、C、Dに相当する有効画像サイズを表す。主走査方向に95%縮むと、用紙サイズC=A×0.95となり、副走査方向に97%縮むと、用紙サイズD=B×0.97となる。
【0102】
図20(A)は副走査方向の補正前の有効画像サイズを示し、図20(B)は副走査方向の補正後の有効画像サイズを示す。副走査縮小率Sv=0.97であるので、ディスクリ値をVini×0.97に設定することで、副走査方向の有効画像サイズは97%に縮小される。一方、主走査方向については、図21に示すように、1データ(画素)当たりの反射角θが加速比率分だけ広くなる。すなわち、主走査画素幅WidthHが加速比率だけ大きくなるので、主走査方向に画像が(100/97)%拡大されることになる。尚、副走査縮小率Svは、主走査方向の有効画像データのうち、末尾データに欠けが発生しない範囲の値であるとする。
【0103】
主走査方向の画像の縮小補正を行う場合、主走査方向の補正前、つまり副走査方向の補正後の有効画像サイズを図22(A)に示す。主走査方向の補正後の有効画像サイズを図22(B)、(C)に示す。
【0104】
主走査縮小率Sv=0.95であるので、レーザクロック(LASERCLK)353の周波数をfini×0.97×0.95と変調することで、主走査方向の有効画像サイズだけ(97%×95%)に縮小される。同図(B)は、副走査倍率0.97を乗じて副走査補正による主走査方向の拡大分がキャンセル(縮小)されていることを意味する。こうして、主走査方向の有効画像サイズは、主走査方向分の95%と副走査方向分の97%とを乗算した値に縮小されることになる。
【0105】
[第2の画像サイズの補正方法]
第2の画像サイズの補正方法では、第1の画像サイズの補正方法とは別に、主走査方向(副走査方向)に、所定画素数(所定ライン数)の画像データを間引くことにより縮小する場合を示す。図23は副走査方向の変倍設定処理手順を示すフローチャートである。
【0106】
まず、選択された用紙サイズのライン数Nvを取得する(ステップS71)。CIS204により検出された用紙サイズから副走査縮小率Svを取得する(ステップS72)。数式(1)により間引きするライン数Pvを算出する(ステップS73)。
【0107】
Pv=Nv×(1−Sv) …… (1)
そして、間引きするライン数Pvが値0であるか否かを判別する(ステップS74)。値0でない場合、間引きするラインを配列Pv[Nv]から選択し(ステップS75)、ライン数Pvを値1減じ(ステップS76)、ステップS74の処理に戻る。ステップS74、S75、S76の処理を、ライン数Pvが値0になるまで繰り返す。これにより、配列Pv[Nv]には、間引かれるラインが格納される。ステップS74でライン数Pvが値0になると、配列Pv[Nv]で示されるライン目を間引きし(ステップS77)、本処理を終了する。
【0108】
図24は主走査方向の変倍設定処理手順を示すフローチャートである。選択された用紙サイズの主走査方向の画素数Nhを取得する(ステップS61)。CIS204により検出された用紙サイズから副走査縮小率Shを取得する(ステップS62)。数式(2)により間引きする画素数Phを算出する(ステップS63)。
【0109】
Ph=Nh×(1−Sh) …… (2)
そして、間引きする画素数Phが値0であるか否かを判別する(ステップS64)。値0でない場合、間引きする画素数を配列Ph[Nh]から選択し(ステップS65)、画素数Phを値1減じ(ステップS66)、ステップS64の処理に戻る。ステップS64、S65、S66の処理を、画素数Phが値0になるまで繰り返す。これにより、配列Ph[Nh]には、間引かれる画素数が格納される。ステップS64で間引きする画素数Phが値0になると、配列Ph[Nh]で示される画素目を間引き(ステップS67)、本処理を終了する。
【0110】
このように、間引き画素(ライン)の位置が全て決定すると、配列Ph[Nh]で指定された画素(配列Pv[Nv]で指定されたライン)を間引くことで、画像を縮小する。尚、縮小率が値1であった場合、画素(ライン)の間引きを要せず、Ph(Pv)=0であるので、配列Ph[Nh](Pv[Nv])で指定される画素(ライン)は存在せず、間引き処理は行われない。
【0111】
図25は間引き処理を示す図である。同図(A)には、1面目の定着前の用紙サイズはA×Bであることが示されている。画像データは7000画素×3500画素から構成される。同図(B)には、加熱により縮んだ1面目の定着後の用紙サイズがC×Dであることが示されている。
【0112】
図中、矢印は間引きする画素(ライン)の位置を示す。また、間引き画素近傍に付けられている数字(998、999、1000、1001、1002)は画素番号を表す。ここでは、1000番目の画素が間引かれる。縮み率(熱収縮率)が前述した通りであった場合、それぞれ数式(3)に示す画素数を間引くことで、用紙サイズC×Dに対応する画像サイズに補正することができる。
【0113】
主走査方向の間引き画素数(副走査ライン数):350(=7000画素×{1−0.95})
副走査方向の間引き画素数(主走査ライン数):305(=3500画素×{1−0.97}) …… (3)
尚、間引く画素の位置は任意であり、ここでは、等間隔である場合を示したが、限定されないことは勿論であり、画像によって変更してもよいことは言うまでもない。
【0114】
また、主走査方向/副走査方向の画像サイズの補正方法は、上記組合せに限定されるものではない。例えば、主走査方向の画像サイズの補正方法をレーザクロックの周波数変調とし、副走査方向の画像サイズの補正方法を画像間引きとする組合せであってもよい。このように、主走査方向/副走査方向に応じて、画像サイズの補正方法の組み合わせを変えてもよいし、変倍率に応じて、画像サイズの補正方法を選択するようにしてもよい。
【0115】
[第2の実施形態]
POD(プリントオンデマンド)市場では、一般にスキャナやPCから送られるジョブデータの画像を形成する前に、プルーフプリントと呼ばれるテストプリントが実行される。ここで、ジョブとは、様々な入力装置や外部装置から入力される画像データおよび各種設定を含むものである。
【0116】
このプルーフプリントによって、画像の欠落などの様々な確認が行われるが、第2の実施形態では、プルーフプリント実行時に熱収縮の測定を行い、入力されたプリントジョブの実行時、熱収縮の測定結果を基に画像を縮小する場合を示す。尚、画像形成装置の構成は前記第1の実施形態と同じである。
【0117】
ここで、予め全てのページの熱収縮率を測定して記憶しておき、記憶された全ての熱収縮率のデータに基づき、裏面の画像縮小を行うことも可能である。しかし、カセット内には、同じマテリアル、外形サイズ、同じ方向(向き)の用紙が積載されていることが多いので、カセット毎に熱収縮率のデータを記憶しておくことで、十分であると判断される。第2の実施形態では、カセット毎の熱収縮率を記憶する場合を示す。図26は第2の実施形態におけるプルーフプリント処理手順を示すフローチャートである。
【0118】
プルーフプリント処理を開始すると、まず、ジョブで指定されているカセットの1つをカセットnとして取得する(ステップS80)。ここで、変数nはカセット番号を表す。指定されたカセットnから給紙される用紙は両面プリントであるか否かを判別する(ステップS81)。両面プリントである場合、カセットnに対する熱収縮率の測定モードに移行する(ステップS82)。用紙の寸法変化量を決定する際、基準となる表(おもて)面の用紙の寸法を測定する(ステップS83)。ここでは、前記第1の実施形態と同様の手順で、ラインセンサ(CIS204)を用い、主走査方向および副走査方向それぞれに用紙の寸法が検知される。
【0119】
用紙の寸法が検知された後、用紙の表(おもて)面に画像形成を行う(ステップS84)。この過程における定着動作により用紙の熱収縮が発生する。熱収縮した用紙を、両面搬送パスを介して画像形成部に再度給紙する(ステップS85)。このとき、裏面に画像を形成する前に用紙の寸法を検知し(ステップS86)、先に求めた表(おもて)面の寸法と比較し、その変化率を算出して記憶する(ステップS87)。この後、裏面に画像形成を行う(ステップS88)。尚、このとき、プルーフプリントでは、画像の倍率補正(サイズ補正)を行わなくてもよい。
【0120】
この後、ジョブの中に他に指定されているカセットがあるか否かを判別する(ステップS89)。他に指定されているカセットがある場合、ステップS80に戻り、他に指定されているカセットの番号を変数nに代入して同様の処理を繰り返す。一方、他に指定されているカセットがない場合、本処理を終了する。
【0121】
また一方、ステップS81で指定されたカセットから給紙される用紙が両面プリントでない場合、表面の画像形成を行い(ステップS90)、ステップS89の処理に移行する。
【0122】
このように、ジョブに複数のカセットが指定されている場合、カセット毎に熱収縮率を求め、各カセットに対応するデータとして熱収縮率を記憶しておき、ジョブプリント時にこれらのデータを使用する。これにより、プルーフプリントで指定されたカセットの数だけ繰り返され、各熱収縮率が算出される。
【0123】
図27は通常ジョブプリント処理手順を示すフローチャートである。オペレータの操作によって、通常モードにおける画像形成動作が開始すると、TCU105は前述したタイミング信号を出力し、給紙されるべき用紙カセットがカセットnである場合、カセットnの給紙ユニットから用紙107を搬送させる(ステップS101)。そして、紙搬送パス205を通ってレジストクラッチ203に用紙107を一旦、滞留させておき、レジストクラッチ203をオンにし、用紙107を現像ユニット側に搬送する(ステップS102)。
【0124】
表(おもて)面の画像形成では、定着動作による熱の収縮はまだ発生していないので、画像の倍率補正は行われず、通常の画像形成を行う(ステップS103)。その後、定着動作で熱の収縮が発生する(ステップS104)。給紙された用紙に両面プリントが行われるか否かを判別する(ステップS105)。
【0125】
さらに、給紙された用紙に両面プリントが行われると判別された場合、再給紙を行い(ステップS106)、再給紙後の画像形成が行われる前に、プルーフプリント時に記憶されたカセットnの熱収縮率を読み込む(ステップS107)。そして、紙搬送パス205を通って、再給紙された用紙107を一旦、レジストクラッチ203に滞留させておき、レジストクラッチ203をオンにし、用紙107を現像ユニット側に搬送する(ステップS108)。熱収縮率のデータを基に、主走査方向および副走査方向の変倍設定を行い、用紙の裏面に画像を形成する(ステップS109)。一方、ステップS105で両面プリントが行われない場合、そのままステップS110の処理に進む。
【0126】
プリント動作を終了するか否かを判別し(ステップS110)、プリント動作を終了する場合、本処理を終了する。一方、プリント動作を終了しない場合、ステップS101に戻り、再び給紙される用紙が別のカセットである場合、そのカセットの番号を変数nとして、同様にカセットnから給紙動作を行う。そして、別のカセットnから給紙された場合も、同様に先に求めたカセットnの熱収縮率を基に、主走査方向および副走査方向の変倍設定を行い、画像サイズを補正する。これらのプリント動作は、全ての用紙の画像形成が終了するまで繰り返される。
【0127】
このように、本実施形態によれば、用紙の両面に画像を形成する際、主走査方向および副走査方向の用紙の変化率に合わせて正確に主走査方向および副走査方向の画像サイズを補正できる。すなわち、副走査方向の熱収縮率を検知するためにラインセンサ(CIS204)を用いることで、従来では得られない高精度な熱収縮率(変化率)を検知することができ、また主走査方向の熱収縮率(変化率)も、同一のラインセンサで検知することができ、高精度に得られた主走査方向および副走査方向の熱収縮率を基に、画像サイズを正確に補正することができる。
【0128】
また、湿度、材質、すきめ方向によって大きく異なる様々な熱収縮率に対し、適正に画像サイズを縮小できる。これにより、表面と裏面とで画像の位置ズレや画像サイズが異なる不具合を解消でき、商品価値の高い、見栄えの良い生成物を得ることができる。
【0129】
尚、ここでは、カセット毎に熱収縮率を求める場合を示したが、操作部等からの設定により材質が指定される場合、設定された材質毎にプルーフプリント時に熱収縮率を求めて記憶しておき、その値を基に補正を行ってもよい。
【0130】
また、本実施形態では、代表的なラインセンサとして、コンタクトイメージセンサを示した。このCISの精度は代表的な600dpiであるので、理論上、0.042mmの分解能で検知可能である。したがって、用紙の収縮率を高精度に検知可能である。また、主走査方向および副走査方向に対し、単一のラインセンサで済むので、コスト面および実装面で非常に有利である。
【0131】
以上が本発明の実施形態の説明であるが、本発明は、これら実施の形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施の形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
【0132】
例えば、上記実施形態では、主走査方向および副走査方向のタイミングを検知した後、これらのタイミングをTCU105に通知していたが、検知後のレーザ書き出しタイミングの調整は、特に制限されるものではなく、任意の調整方法でよい。また、副走査方向の画像形成タイミングを紙先端の検知によって決定していたが、装置の機械的構成によっては、CISによる紙後端検知によって決定してもよい。また、熱収縮モードの測定処理は、いかなるタイミングで行われてもよい。
【0133】
また、上記実施形態では、定着方式が加熱定着方式であり、定着後に熱収縮する用紙の熱収縮率を検知する場合を示したが、定着方式はこれに限らず、加圧定着方式であってもよく、定着後に熱膨張する場合には、用紙の熱膨張率を検知することになる。そして、熱膨張率に応じて、用紙に形成される画像のサイズを補正することになる。
【0134】
また、上記実施形態では、給紙カセット毎に、シートの変化率を測定したが、ジョブ毎に使用される用紙が異なると想定される場合、ジョブ毎に用紙の変化率を測定するようにしてもよい。さらに、用紙の種別(例えば、材質、サイズ、用紙の向き、着色の有無、すきめ方向等)毎に変化率を測定してもよい。
【0135】
また、用紙の変化率をページ毎に測定し、測定された用紙の変化率をページ毎に記憶しておき、ページ単位に画像形成を行う際、記憶されたページの変化率を基に画像サイズを変更するようにしてもよい。
【0136】
本発明の実施形態を以下に列挙する。
【0137】
[実施態様1] シートに画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段にシートを表面で搬送するとともに、前記画像形成手段によって表面に画像が形成されたシートを裏面にして再び前記画像形成手段に搬送する搬送手段とを備え、前記シートの両面に画像を形成する画像形成装置において、複数の読み取り画素が前記シートの幅方向に並ぶように通過領域に配置されたシート読取手段と、前記読み取り画素を読み出すことで前記裏面で搬送されるシートの主走査方向の寸法の変化率を検知する主走査方向変化率検知手段と、前記読み取り画素を読み出すことで前記裏面で搬送されるシートの副走査方向の寸法の変化率を検知する副走査方向変化率検知手段と、前記検知されたシートの主走査方向の寸法の変化率に基づき、前記画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像の主走査方向の倍率を補正する主走査方向倍率補正手段と、前記検知されたシートの副走査方向の寸法の変化率に基づき、前記画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像の副走査方向の倍率を補正する副走査方向倍率補正手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0138】
[実施態様2] 前記シート読取手段は、前記シートの搬送経路に複数の読み取り画素が前記搬送されるシートの主走査方向の寸法以上に配置されたラインセンサを備え、前記主走査方向変化率検知手段は、前記ラインセンサを通過する際に読み取られるシートの主走査方向の寸法から前記シートの主走査方向の寸法の変化率を検知し、前記副走査方向変化率検知手段は、前記ラインセンサを通過する際に読み取られるシートの先端および後端の位置から前記シートの副走査方向の寸法の変化率を検知することを特徴とする実施態様1記載の画像形成装置。
【0139】
[実施態様3] 前記シートに形成された画像を定着する定着手段を備え、前記主走査方向変化率検知手段および前記副走査方向変化率検知手段は、それぞれ定着前後のシートの主走査方向の寸法の変化および副走査方向の寸法の変化から検知することを特徴とする実施態様1記載の画像形成装置。
【0140】
[実施態様4] 前記搬送手段は、前記シートを積載するシート格納手段と、該シート格納手段に積載されたシートを、前記シート格納手段から給送パスを通って前記画像形成手段に給送するシート給送手段と、前記画像形成手段によって画像が形成されたシートを循環パスを通過させることで裏面にし、該裏面となったシートを再度、前記給送パスに合流させるシート再給送手段とを備え、前記ラインセンサは前記画像形成手段に至る前記給送パスに配置されたことを特徴とする実施態様2記載の画像形成装置。
【0141】
[実施態様5] 前記主走査方向倍率補正手段は、主走査ライン中の画素を所定の間隔で間引くことにより、前記画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像の主走査方向の倍率を補正することを特徴とする実施態様1記載の画像形成装置。
【0142】
[実施態様6] 前記副走査方向倍率補正手段は、主走査ラインを所定の間隔で間引くことにより、前記画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像の副走査方向の倍率を補正することを特徴とする実施態様1記載の画像形成装置。
【0143】
[実施態様7] 前記画像形成手段は、基準クロックに同期させてレーザ光を感光ドラム上に照射し、潜像を形成する場合、前記主走査方向倍率補正手段は、前記基準クロックの周波数を変更することにより、シートの裏面に形成される画像の主走査方向の倍率を補正することを特徴とする実施態様1記載の画像形成装置。
【0144】
[実施態様8] 前記画像形成手段は、多面体ミラーを回転させることにより、該多面体ミラーで反射するレーザ光を感光ドラム上に走査しながら照射し、潜像を形成する場合、前記副走査方向倍率補正手段は、前記多面体ミラーの回転速度を制御することにより、前記シートの裏面に形成される画像の副走査方向の倍率を補正することを特徴とする実施態様1記載の画像形成装置。
【0145】
[実施態様9] 前記画像形成手段は、基準クロックに同期させてレーザ光を多面体ミラーに向けて発射し、前記多面体ミラーを回転させることにより、該多面体ミラーで反射するレーザ光を感光ドラム上に走査しながら照射し、潜像を形成する場合、前記副走査方向倍率補正手段は、前記多面体ミラーの回転速度を制御することにより、前記画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像の副走査方向の倍率を補正した後、前記主走査方向倍率補正手段は、前記基準クロックの周波数を変更することにより、シートの裏面に形成される画像の主走査方向の倍率を補正することを特徴とする実施態様1記載の画像形成装置。
【0146】
[実施態様10] 定着前のシートの主走査方向および副走査方向の寸法は規定値であることを特徴とする実施態様3記載の画像形成装置。
【0147】
[実施態様11] 前記主走査方向変化率検知手段および前記副走査方向変化率検知手段は、定着前のシートの主走査方向および副走査方向の寸法を測定することを特徴とする実施態様3記載の画像形成装置。
【0148】
[実施態様12] 前記定着手段は、加熱により定着を行う場合、前記主走査方向変化率検知手段および前記副走査方向変化率検知手段は、前記シートの収縮率を検知することを特徴とする実施態様3記載の画像形成装置。
【0149】
[実施態様13] 前記定着手段は、加圧により定着を行う場合、前記主走査方向変化率検知手段および前記副走査方向変化率検知手段は、前記シートの膨張率を検知することを特徴とする実施態様3記載の画像形成装置。
【0150】
[実施態様14] 前記画像形成手段は、前記ラインセンサで読み取られる前記シートの先端または後端の位置を基に、前記副走査方向の画像形成開始位置を調整することを特徴とする実施態様2記載の画像形成装置。
【0151】
[実施態様15] 前記画像形成手段は、前記ラインセンサで読み取られる前記シートの横端の位置を基に、前記主走査方向の画像形成開始位置を調整することを特徴とする実施態様2記載の画像形成装置。
【0152】
[実施態様16] 入力されたジョブの実行にしたがって画像を形成する際、前記主走査方向変化率検知手段および前記副走査方向変化率検知手段は、前記ジョブが入力されてから画像形成を行うまでの期間に、それぞれ前記シートの主走査方向の寸法の変化率および副走査方向の寸法の変化率を検知することを特徴とする実施態様1記載の画像形成装置。
【0153】
[実施態様17] 複数のジョブが入力される場合、前記主走査方向変化率検知手段および前記副走査方向変化率検知手段は、ジョブ毎にそれぞれ前記シートの主走査方向の寸法の変化率および副走査方向の寸法の変化率を検知することを特徴とする実施態様16記載の画像形成装置。
【0154】
[実施態様18] シートを積載するシート格納手段を複数備え、前記主走査方向変化率検知手段および前記副走査方向変化率検知手段は、前記ジョブの実行に使用されるシート格納手段毎に、それぞれ前記シートの主走査方向の寸法の変化率および副走査方向の寸法の変化率を検知することを特徴とする実施態様16記載の画像形成装置。
【0155】
[実施態様19] 前記シート格納手段毎に検知された、前記シートの主走査方向の寸法の変化率および副走査方向の寸法の変化率を記憶する記憶手段を備え、前記主走査方向倍率補正手段および前記副走査方向倍率補正手段は、それぞれ前記記憶されたシートの主走査方向の寸法の変化率および副走査方向の寸法の変化率を基に、前記画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像の主走査方向および副走査方向の倍率を補正することを特徴とする実施態様18記載の画像形成装置。
【0156】
[実施態様20] 前記主走査方向変化率検知手段および前記副走査方向変化率検知手段は、それぞれ前記ジョブの実行に使用されるシートの種別毎に、前記シートの主走査方向の寸法の変化率および副走査方向の寸法の変化率を検知することを特徴とする実施態様16記載の画像形成装置。
【0157】
[実施態様21] 前記シートの種別は、材質、サイズおよびシートの向きの少なくとも1つを含むことを特徴とする実施態様20記載の画像形成装置。
【0158】
[実施態様22] 前記シートの主走査方向の寸法の変化率および副走査方向の寸法の変化率をページ毎に記憶する記憶手段を備え、前記主走査方向変化率検知手段および前記副走査方向変化率検知手段は、ページ毎にそれぞれ前記シートの主走査方向の寸法の変化率および副走査方向の寸法の変化率を検知し、該検知結果を前記記憶手段に記憶しておき、前記主走査方向倍率補正手段および前記副走査方向倍率補正手段は、前記記憶された、ページ毎のシートの主走査方向の寸法の変化率および副走査方向の寸法の変化率を基に、それぞれ前記画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像の主走査方向および副走査方向の倍率を補正することを特徴とする実施態様17記載の画像形成装置。
【0159】
[実施態様23] シートに画像を形成する画像形成手段にシートを表面で搬送し、前記画像形成手段によってシートの表面に画像を形成した後、前記シートを裏面にして再び前記画像形成手段に搬送し、前記画像形成手段によって前記シートの裏面に画像を形成することで、該シートの両面に画像が形成される画像形成方法において、前記裏面で搬送されるシートの主走査方向の寸法の変化率を検知する主走査方向変化率検知ステップと、前記裏面で搬送されるシートの副走査方向の寸法の変化率を検知する副走査方向変化率検知ステップと、前記検知されたシートの主走査方向の寸法の変化率に基づき、前記画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像の主走査方向の倍率を補正する主走査方向倍率補正ステップと、前記検知されたシートの副走査方向の寸法の変化率に基づき、前記画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像の副走査方向の倍率を補正する副走査方向倍率補正ステップとを有することを特徴とする画像形成方法。
【0160】
【発明の効果】
本発明によれば、シートの両面に画像を形成する際、主走査方向および副走査方向のシートサイズの変化率に合わせて正確に画像サイズを補正することができる。また単一(同一)のラインセンサで主・副走査両方向のシートサイズの変化率の検知を行うことで、コスト面および実装面でも非常に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】感光ドラムに至る紙搬送パスに配置された印字位置調整機構を示す図である。
【図3】CIS204の構成を示す図である。
【図4】用紙の通過領域に対するCIS204の配置を示す図である。
【図5】単一のCISを用いて主走査方向および副走査方向の用紙の寸法を検知する方法を示す図である。
【図6】制御回路の構成を示すブロック図である。
【図7】TCU105の構成を示すブロック図である。
【図8】先端検知部63の構成を示すブロック図である。
【図9】TCU105の動作を示すタイミングチャートである。
【図10】レーザによる書き出し位置調整を示す図である。
【図11】熱収縮率測定モードにおける用紙の収縮率算出処理手順を示すフローチャートである。
【図12】通常モードにおける画像形成処理手順を示すフローチャートである。
【図13】ポリゴンモータを駆動するモータ駆動装置の構成を示す図である。
【図14】ポリゴンモータ制御回路の構成を示す図である。
【図15】モータ制御回路の主要部における信号の変化を示すタイミングチャートである。
【図16】レーザ制御回路27の構成を示す図である。
【図17】ステップS27およびS28における縮小設定処理手順を示すフローチャートである。
【図18】ステップS42における副走査方向の変倍設定処理手順を示すフローチャートである。
【図19】ステップS43における主走査方向の変倍設定処理手順を示すフローチャートである。
【図20】副走査方向の画像の縮み補正を示す図である。
【図21】主走査方向の画像の伸びを示す図である。
【図22】主走査方向の画像の縮み補正を示す図である。
【図23】副走査方向の変倍設定処理手順を示すフローチャートである。
【図24】主走査方向の変倍設定処理手順を示すフローチャートである。
【図25】間引き処理を示す図である。
【図26】第2の実施形態におけるプルーフプリント処理手順を示すフローチャートである。
【図27】通常ジョブプリント処理手順を示すフローチャートである。
【図28】従来の画像と用紙の位置ずれを示す図である。
【図29】予め設定された量だけ変位させて裏面目の複写を行った結果を示す図である。
【図30】機械式の感知レバーを用いたセンサ(機械式フラグセンサ)により副走査方向の用紙の変化を検知する様子を示す図である。
【符号の説明】
27 レーザ制御回路
31 感光ドラム
51 制御回路
105 TCU
107 用紙
202 レーザ素子
204 CIS
205 紙搬送パス
206 循環パス
310 スキャナクロック(SCNCLK)
311 ディスクリ値
337 ポリゴンモータ
355 ポリゴンミラー

Claims (1)

  1. シートに画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段にシートを表面で搬送するとともに、前記画像形成手段によって表面に画像が形成されたシートを裏面にして再び前記画像形成手段に搬送する搬送手段とを備え、前記シートの両面に画像を形成する画像形成装置において、
    複数の読み取り画素が前記シートの幅方向に並ぶように通過領域に配置されたシート読取手段と、
    前記読み取り画素を読み出すことで前記裏面で搬送されるシートの主走査方向の寸法の変化率を検知する主走査方向変化率検知手段と、
    前記読み取り画素を読み出すことで前記裏面で搬送されるシートの副走査方向の寸法の変化率を検知する副走査方向変化率検知手段と、
    前記検知されたシートの主走査方向の寸法の変化率に基づき、前記画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像の主走査方向の倍率を補正する主走査方向倍率補正手段と、
    前記検知されたシートの副走査方向の寸法の変化率に基づき、前記画像形成手段によってシートの裏面に形成される画像の副走査方向の倍率を補正する副走査方向倍率補正手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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