JP2004271060A - 食材保存管理方法 - Google Patents

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信明 奥住
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Abstract

【課題】食材の種類が増え、食材保存庫の室数が増えてくると、従来の食材保存管理方法では、食材を適正な保存室に保存することが難しく、また、適正な解凍方法を実行することが困難で、その結果、食品を無駄にするという課題があった。また、外出帰宅時にちょうど解凍が完了するようにできない、という課題があった。
【解決手段】複数の保存環境の複数の単位ボックスに対して、当該単位ボックスごとに設定された保存環境を単位ボックス環境データベースに記憶し、また食材ごとの最適な保存環境を食材データベースに記憶し、保存すべき食材に付された食材識別子を読み取って、前記食材データベースおよび前記単位ボックス環境データベースを検索して、当該食材を保存すべき単位ボックスを決定してこれを案内表示する食材保存管理方法によって、食材を適正な保存室に保存することが容易となり食品を無駄にすることがなくなる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食材保存管理方法の技術に係り、特に複数の食材保存環境を持つ食材保存庫の適正な食材保存室を案内する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
食生活の多様化と食品加工技術の進歩により、冷蔵食品や冷凍食品の種類はますます増加し、これに呼応して、家庭における冷蔵庫や冷凍庫も大型化、高機能化しつつある。例えば、下記特許文献1にはペルチェ効果素子を使った冷凍・冷蔵・温蔵・急速冷凍・解凍の多機能役割ができる保存庫の技術が開示されている。これを用いると、従来の冷凍、冷蔵よりもより食材に適した保存が可能である。例えば、ビール、冷酒の保管は7°Cで、白ワインの保存は14°Cで、赤ワインの保存は20°Cで、というように、個々の食材に応じた保存環境を持つ食材保存室を作ることができる。
【0003】
本明細では、このような単位となる保存環境の食材保存室を単位ボックスと名付ける。特許文献1の食材保存庫では、個々の単位ボックスをやや小振りにして多数の単位ボックスからなる構成によって、上記のような最適な保存環境をきめ細かく設定できる。また、このような食材保存庫では、複数の単位ボックスを同一保存環境に設定すれば多量の食材も保存可能であり、また、その一つ(ないし複数個)を解凍用の単位ボックスとして解凍の制御を行うことも可能である。
【0004】
また、現在の調理済み食品販売店では、遠隔のセントラルキッチンで一括調理され、急速冷凍後配送された冷凍食品を、その食品専用の解凍庫で解凍して店頭で販売するものがある。しかし、特許文献1のような解凍初期温度、解凍終期温度の設定制御ができると、これら冷凍食品はもはや家庭においても解凍可能となり、多くの多彩な冷凍食材が出回るであろう。
【0005】
例えば、下記特許文献2、3、4では冷凍和菓子、冷凍ケーキ、冷凍幕の内弁当などの食材が専用の最適な解凍方法で新鮮かつ美味に食せられることが示されている。現在の家庭での解凍方法は電子レンジによる解凍か自然放置による解凍であり、上記のような冷凍食材の最適な解凍は困難であるが、特許文献1のような解凍初期温度、解凍終期温度の設定制御ができる解凍単位ボックスによると、これらの冷凍食材も家庭に入り込むことが可能である。
【0006】
このようなことから、近未来には多数の単位ボックスを有する多機能な食材保存庫が使われることが予想される。さらに、下記特許文献5に開示される技術によって、解凍済みの食品を必要とする解凍完了時刻を指定して解凍させる解凍庫を作成できる。これを上記解凍単位ボックスに付加させることも可能である。このようにして、従来技術に基づいて考えられる近未来のインテリジェントな食材保存庫の姿を図9に示す。図9(b) の食材保存庫SKH は複数の単位ボックスUBから構成されているが、その任意の一つの単位ボックスUBは図9(a) のような冷蔵/冷凍/解凍の制御が同一原理で可能な(ボックス容量のみ異なる)ボックスなのである。
【0007】
単位ボックスUBは特許文献1に示されるように、指示部で冷蔵設定温度、冷凍設定温度、解凍設定温度などを−30°C〜+50°Cの範囲で設定でき、制御部がこの設定に従って、現在庫内温度をセンスしながら熱交換手段を制御する。なお、図9(a) の例では、この機能に加えて、制御部は庫内湿度センサおよび熱交換手段によって湿度制御も可能としている。さらに、すべての単位ボックスUBではないが、オプションとして解凍制御部Kcont を付加することによって、単位ボックスUBを高機能の解凍が可能な解凍単位ボックスにすることができる。この解凍制御部Kcont は特許文献5に示すように、食材の比熱/表面積/重量などの伝熱特性を与える解凍パラメータおよび解凍初期/終期庫温からなる最適解凍方法情報を外部から与えることにより、食材温度センサをもとに最適解凍制御を実行する。また、解凍制御部Kcont 内部で解凍所要時間を算出し、与えられた解凍完了時刻をもとに自動的に解凍開始すべき時刻に解凍開始を行う。
【0008】
そして使用者はあらかじめそのボックスの制御方法および用途を設定して、例えば図のように、冷凍食材ボックス1b、ソフトボックス2d、匂いボックス2e、液体ボックス2a、ハードボックス2b、調味料ボックス2c、非冷凍食材ボックス1a、野菜ボックス3a、解凍ボックス4aのように区分して用いている。このように各単位ボックスUBはボックス設定温度やボックス設定特徴(液体/ソフト/調味料/匂い等)によって使い分けられている。本発明は、例えば、このような特定の保存環境ごとに区切られた複数の単位ボックスを有する食材保存庫を用いる食材保存管理方法に関するものである。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−30869号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平10−75754号公報
【0011】
【特許文献3】
特開平8−145530号公報
【0012】
【特許文献4】
特開平11−98974号公報
【0013】
【特許文献5】
特開2001−147065号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9のような特定の保存環境ごとに区切られた複数の食材保存室を有する食材保存庫での食材の保存を管理する方法では、以下のような課題が存在する。
(1)食材の種類が多く、それぞれの食材に適正な保存環境が覚えきれない。食材に記載されている場合でも読む手間がかかる。そのため適正な保存環境に保存できず、甚だしい場合には冷凍と冷蔵を間違えて保存して食材を損なう、という課題があった。
(2)冷凍食材の最適解凍方法がわからない。食材に記載されている場合でも読む手間がかかる。そのため、誤った解凍方法によって風味を損なう、という課題があった。
(3)例えば外出前に解凍単位ボックスに食材を投入するが、この時点では外出先での予定が不明で帰宅時刻が推定できず、解凍完了時刻を指定できない、という課題があった。
【0015】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、食材を適正な保存室に保存することが容易となり食品を無駄にすることがなくなる食材保存管理方法を提供することを目的とする。また、食材を適正に解凍でき、食品を無駄にすることがなくなる食材保存管理方法を提供することを目的とする。また、遠隔地からでも解凍完了時刻を設定可能な食材保存管理方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
従来、適正な食材保存や解凍が困難であった、という上記課題は、図1〜図8に示す本発明の食材保存管理方法によって解決される。
すなわち、本発明は図1のような特定の保存環境ごとに区切られた複数の食材保存室を有する食材保存庫SKH に食材SKを保存する方法であって、前記単位保存環境の食材保存室である単位ボックスUB(識別子Bid=n : n=1,2,...)に対して、当該単位ボックスUBごとに設定された保存環境を、当該単位ボックス識別子n と当該保存環境情報EI(n) とを対応づけて記憶する単位ボックス環境データベースBEdbを生成する段階( 図3のステップS303)と、保存すべき食材SKに付された食材識別子Sid=skを読み取る段階(図4のステップS401)と、前記食材SKの最適保存環境を、当該食材識別子と対応づけた最適保存環境情報PEI(sk) として記憶する食材データベースSKdbを生成する段階( 図3のステップS311〜319)と、与えられた食材SKの食材識別子Sid=skに対して、前記食材データベースSKdbおよび前記単位ボックス環境データベースBEdbを検索して、当該食材SKを保存すべき単位ボックスUBの単位ボックス識別子k を決定する段階(図5のステップS503,504)と、前記決定された単位ボックス識別子k に基づいて最適単位ボックスを案内表示する段階(図5のステップS509)と、を有する食材保存管理方法によって解決される。
【0017】
すなわち、食材SKに付された食材識別子Sid=skが読み取られ、自動的に最適な単位ボックスUBが案内表示されるので、従来のように食材SKを誤って不適当な単位ボックスUBに保存することがなくなる。
また、前記課題は、さらに、前記食材SKが前記単位ボックスUBに入れられた時に、食材SKに付された食材識別子Sid=skを当該単位ボックス識別子n と対応づけて読み取る段階(図4のステップS401)と、前記読み取られた単位ボックス識別子n と、前記最適単位ボックスの単位ボックス識別子x とが不一致の場合にアラームを発する段階(図5のステップS508)と、を有する食材保存管理方法によって解決される。
【0018】
すなわち、各単位ボックスUBごとにバーコードリーダBCRnをもち、食材SKを入れる時に当該食材SKの食材識別子Sid=skを読み取り、不適当な単位ボックスUBに入れようとしているとアラームが発せられるので、従来のように食材SKを誤って不適当な単位ボックスUBに保存することがなくなる。
また、前記課題は、さらに、解凍環境の設定および制御が可能な食材保存室である解凍単位ボックスKUB をも有する食材保存庫SKH に食材SKを保存する食材保存管理方法であって、解凍すべき食材SKの食材識別子Sid=skに対応づけて、当該食材SKの最適な解凍方法を最適解凍方法情報PKI(sk) として記憶する食材データベースSKdbを生成する段階(図3のステップS311〜319)と、前記解凍単位ボックスKUB に入れられた食材SKの食材識別子Sid=skを当該解凍単位ボックスKUB の単位ボックス識別子k と対応づけて読み取る段階(図4のステップS401)と、前記読み取られた食材識別子Sid=skに対して、前記食材データベースSKdbを検索して最適解凍方法情報PKI(sk) を決定する段階(図4のステップS408)と、前記決定された最適解凍方法情報PKI(sk) に基づいて、前記解凍単位ボックスKUB を解凍制御する段階(図6のステップS604,613)と、を有する食材保存管理方法によって解決される。
【0019】
すなわち、解凍単位ボックスKUB に食材SKを入れて外部から解凍制御指示kcを与えることにより、最適な解凍方法が最適な時刻から開始されるので、遠隔地からでも解凍完了時刻を設定可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の食材保存管理方法の実施例を図1〜図8により説明する。なお、本発明におけるコンピュータ処理は、当該コンピュータの主記憶装置上に展開されたコンピュータプログラムにより実行されるが、このコンピュータプログラムの提供形態は、当該コンピュータに接続された補助記憶装置をはじめ、CD−ROM等の可搬型記憶装置やネットワーク接続された他のコンピュータの主記憶装置及び補助記憶装置等の各記録媒体に格納されて提供されるもので、このコンピュータプログラムの実行に際しては、当該コンピュータの主記憶装置上にローディングされ実行されるものである。
【0021】
図1は本発明の食材保存管理方法の実施例の構成図である。ここで用いられる食材保存庫SKH は図9ですでに説明した単位ボックスUBの集合であり、各単位ボックスUBにはそれぞれ、案内表示ランプGL、アラーム表示ランプAL、バーコードリーダBCR が対応づけられて設置されている。案内表示ランプGLは当該単位ボックスUBに食材SKを保存すべきことを知らせる時に点灯する。アラーム表示ランプALは当該単位ボックスUBに食材SKが保存されてはならないことを知らせるときに点灯する。バーコードリーダBCR は当該単位ボックスUBに食材SKが入れられた時に貼付されたバーコードを読み取り、バーコード信号bcを発生する。
【0022】
さらに、一つの単位ボックスUB( 識別子k)は先に述べたように、解凍制御部Kcont を装備した解凍単位ボックスKUB となっており、解凍制御信号Ksigによって解凍完了時刻ktを設定して、最適な解凍を指定時刻に完了する機能を持つものとする。また、食材保存庫SKH の外部にも一つのバーコードリーダBCRoがあり、外部で食材SKの食材識別子Sid=skをバーコードで読み取る。これらのバーコードリーダBCR からのバーコード信号bcは対応する単位ボックス識別子n(外部の場合はn=0)と対応づけられて読み取られる。
【0023】
本発明を応用した食材保存管理装置1 はプロセスI/O インタフェース手段11によって、上記のバーコード信号bc、単位ボックス識別子Bid=n を入力し、案内表示ランプGLを点灯する案内表示信号guide 、アラーム表示ランプALを点灯するアラーム表示信号alを出力する。また、解凍単位ボックスKUB の解凍制御部Kcont と解凍制御信号Ksigを入出力する。
【0024】
単位ボックス環境データベース生成更新手段17は単位ボックス環境データベースBEdbの生成更新を行う。食材データベース生成更新手段14は食材データベースSKdbの生成更新を行う。このとき、食材データベース生成更新手段14はインターネット接続して、外部の食材情報サーバSKsvから、最適保存環境情報PEI(ss) や最適解凍方法情報PKI(sk) を受信することができる。読み取り手段15はプロセスI/O インタフェース手段11からの入力を読み取る。
【0025】
最適単位ボックス検索手段13は読み取り手段15からの読み取り情報をもとに食材データベースSKdbおよび単位ボックス環境データベースBEdbを検索して最適な単位ボックスUBを決定して表示制御手段12に当該案内表示信号guide またはアラーム表示信号alを出力すべき指令を出す。また、解凍制御手段16は読み取り手段15からの信号により単位ボックス環境データベースBEdbおよび食材データベースSKdbを検索して適当な解凍制御信号Ksigを解凍制御部Kcont に与える。このとき、解凍制御手段16はインターネット接続して、外部のモバイル解凍指示サーバMKsvを経由してモバイル端末MTと交信して、モバイル端末MTからの解凍制御指示kcおよび解凍完了時刻ktを受信することができる。
【0026】
次に、図2〜図6によって、本発明を応用した食材保存管理装置1 の動作を説明する。図2は全体制御プロセスであって、本発明を応用した食材保存管理装置1 は図2に示すように、外部から起動される二つの要因( バーコード信号bc割り込み、および、モバイル解凍指示サーバMKsvアクセス) に対応してそれぞれのプロセスを起動する。また、図示しない食材保存管理装置1 の対話ディスプレイの初画面(メニュー画面)に操作者がアクセスすることによって、二つの操作者起動プロセス( 単位ボックス環境データベースBEdb更新プロセス、および食材データベースSKdb更新プロセス) を起動する。以下にはそのおのおののプロセスを順に説明する。
【0027】
まず、ステップS205でメニュー画面で『単位ボックス環境データベースBEdbの更新』が選ばれた場合、ステップS206で単位ボックス環境データベースBEdb更新プロセスを起動するが、これを図3(a) によって説明する。図3(a) に示すように、ユーザはあらかじめステップS301で食材保存庫SKH の各単位ボックスUBの環境を設定しておく。ステップS302を経由して、単位ボックス環境データベース生成更新手段17が起動され、ステップS303でこの設定情報を保存環境情報EI(m) (m は単位ボックスUBの識別子) として単位ボックス環境データベースBEdbに登録する。単位ボックス環境データベースBEdbのデータ構造例を図7に示すように、保存環境情報EI(m) には当該単位ボックスUBのボックス設定温度bt(m) やボックス設定特徴bc(m) が含まれる。ボックス設定特徴bc(m) とは先に述べたように、当該単位ボックスUBを液体専用/ソフト品専用/調味料専用/匂い品専用等に特徴づけて設定するものである。ステップS304では、単位ボックス環境データベース生成更新手段17はこれら登録された単位ボックスUBの保存環境情報EI(m) を一覧で表示しユーザに確認させる。
【0028】
次に、図2のステップS207で操作者がメニュー画面で『食材データベースSKdbの更新』を選び、ステップS208で食材データベースSKdb更新プロセスを起動した場合を図3(b) によって説明する。ここに食材データベースSKdbとは種々の食材SK(その食材識別子Sid=s とする) についてその最適保存環境情報PEI(s)や最適解凍方法情報PKI(s)を登録したデータベースであって、図7(b) にそのデータ構造例を示す。食材識別子Sid は食材SKを一意に識別するコードで、本実施例では殆どの食材SKに付されているJAN コードを利用した。最適保存環境情報PEI(Sid)は許容最低温度min(Sid)、推奨温度p(Sid)、許容最高温度max(Sid)、保存特徴c(Sid)などからなる。保存特徴c(Sid)とは、先にボックス設定特徴bc(m) で説明した液体/ソフト/調味料/匂い等に対応するもので、当該食材SKがこれらの保存特徴c(Sid)をもつことを意味する。
【0029】
また食材データベースSKdbには図7(b) のように最適解凍方法情報PKI(sk) として解凍初期庫温ik(sk)、解凍終期庫温ek(sk)、解凍パラメータpar(sk) などが登録されている。これは冷凍保存食材( 識別子skとする) にのみ登録され、先に述べた解凍制御部Kcont に与える最適解凍方法情報を形成する。解凍パラメータpar(sk) とは先に述べたような食材の比熱/表面積/重量などの伝熱特性である。
【0030】
これらのデータの入手方法としては、本実施例では二つの方法を想定している。その一つは、操作者が種々の調理保存マニュアルに基づいて、また実際の実測や実体験に基づいて最適保存環境情報PEI(Sid)や最適解凍方法情報PKI(sk) を得る。他の一つは外部の食材情報サーバSKsvからインターネットを通じて入手する方法である。これは、現在JANコードに対して商品情報の公共的データベースとしてJICFS/IF−DB が財団法人流通システム開発センターから提供されており、また、社団法人日本加工食品卸協会(日食協)、酒類業中央団体連絡協議会(酒中連)等からドライグロサリーと酒類を対象に商品コード(JAN コード)の一元化登録管理と周辺情報の提供を行うデータベースを提供しているが、このようなデータベースにさらに食品保存に関する各種情報が付加され、これを有償で提供する食材情報サーバSKsvが存在する、としたものである。その理由は、図9のような食材保存庫SKH が将来普及すると、このような食品保存情報を食材情報サーバSKsvによって提供するビジネスが成立すると思われるからである。
【0031】
図3(b) に戻って、操作者はステップS311で登録/更新を行いたい食材SKの食材識別子Sid を図示しない対話画面で列挙して、そのすべてが処理済みとなったときに図3(b) のフローは終了する。対象の食材識別子Sid が存在するとき、ステップS312で、食材データベース生成更新手段14は当該未更新食材識別子Sid=sjをキーに食材データベースSKdbを検索する。その結果、ステップS313で最適保存環境情報PEI(sj) 、最適解凍方法情報PKI(sj) が存在したか、を判定し、データが存在しない場合、食材データベース生成更新手段14はステップS314でインターネット接続を行い、食材情報サーバSKsvへの接続( 認証・確認) を行う。ここでは、操作者が当該食材情報サーバSKsvの正当なクライアントであることをパスワード等で認証する。その結果、食材情報サーバSKsvへのアクセスが成功すると、ステップS315で食材データベース生成更新手段14は当該食材SKの最適保存環境情報PEI(Sid)、または/および最適解凍方法情報PKI(sk) を食材情報サーバSKsvから得てこれを表示するので、操作者が確認をすると、ステップS316で食材データベース生成更新手段14はこれをダウンロードし、食材データベースSKdbに格納する。
【0032】
一方、ステップS313で食材データベースSKdb中に既存の当該食材SKの最適保存環境情報PEI(Sid)、または/および最適解凍方法情報PKI(sk) が存在したときは食材データベース生成更新手段14はステップS317に移行して、その検索結果を表示する。次いで、操作者にステップS318で再入手/変更入力/削除のいずれを行うか、を問い合わせる。再入手を希望する場合はステップS314に分岐して食材情報サーバSKsvへのアクセスを試みる。変更/削除を希望する場合は、ステップS319で食材データベース生成更新手段14は図示しないエディタを起動し所定の変更入力/ 削除を行う。
【0033】
次に、図2に戻り、外部起動1として、ステップS201でバーコード信号bc割り込みがあった場合、ステップS202で起動されるバーコード割り込みプロセスについて図4によって説明する。一般に食材SKにはバーコードで表された食材識別子Sid が付されていて、バーコードリーダBCR でこれを読み取る。このときプロセスI/O インタフェース手段11はバーコード信号bc受信割り込みを発するので、読み取り手段15が起動され、図4のバーコード割り込みプロセスが起動される。すなわち、ステップS401で読み取り手段15はバーコード信号bcおよび対応する単位ボックス識別子Bid=n を読み取る。本発明の骨子ではないが、このとき、当該食材SKの当該単位ボックスUBへの入庫がわかるので、図示しない在庫登録手段がこれによって在庫データベース( 図示なし) を更新してもよい。
【0034】
次いで、最適単位ボックス検索手段13は、ステップS402で、バーコード信号bc(Sid=ss とする) によって食材データベースSKdbを検索する。そして、最適保存環境情報PEI(ss) が検索できた時はこれをwkに格納し、ステップS403を経てステップS405でガイド/アラームルーチンに移行する。一方、ステップS403で、該当最適保存環境情報PEI(ss) も最適解凍方法情報PKI(ss) も発見できなかった場合には、最適単位ボックス検索手段13はステップS404で、食材情報サーバSKsvに自動接続し、保存特徴c(ss)/推奨温度p(ss) をダウンロードして食材データベースSKdbを更新する。しかるのちにステップS405でガイド/アラームルーチンを呼び出す。
【0035】
ここで、制御は図5のガイド/アラームルーチンに移行するので、図5によってこれを説明する。本ルーチンは適切な案内表示ランプGLやアラーム表示ランプALによって操作者にガイドやアラームを与えるルーチンである。まず、最適単位ボックス検索手段13はステップS501で、食材データベースSKdbから保存特徴c(ss)/推奨温度p(ss) を取り出す。次いでステップS502で保存特徴c(ss) を調べ、ヌル(保存特徴c(Sid)を特定せず)なのか、特定値c(ss)=C0を持つのか、を判定する。もしもヌルであればステップS504に移行し、特定値C0を持つのであればステップS503に移行する。
【0036】
ステップS503では、最適単位ボックス検索手段13は、保存特徴=C0 をキーとして単位ボックス環境データベースBEdbのボックス設定特徴bc(X) を検索する。ボックス設定特徴bc(X) に該当の値(bc(X)=C0) をもつ単位ボックス識別子Bid=X が存在するかの探索を行う。もしもこのようなX が見つかれば、最適単位ボックス検索手段13はステップS507へ移行する。もしもこのようなX が見つからなければ、最適単位ボックス検索手段13はステップS504に移行し、推奨温度p(ss) をキーとして単位ボックス環境データベースBEdbのボックス設定温度bt(X) を検索し、所定範囲内でこれに最も近いbt(X) を有する単位ボックス識別子Bid=X があったか、を判定する。ここに、所定範囲とは例えば、許容最高温度max(ss) 、許容最低温度min(ss) を用いて、min(ss)<bt(X)<max(ss) を満足するものを選ぶ、としてもよい。
【0037】
ステップS504で、もしもこのようなX が見つからなければ、当該食材SKを格納すべき適当な単位ボックスUBが存在しないことになる。そこで最適単位ボックス検索手段13はステップS505に移行し、『該当ボックスなし』の表示を行う。併せてボックス条件の表示を行う。一方、このようなX が見つかれば、最適単位ボックス検索手段13はステップS506へ移行し、外部バーコードリーダBCRoからのバーコード信号bcであったか、すなわち、単位ボックス識別子Bid=n はn=0 であったか、を調べ、外部バーコードリーダBCRoからのバーコード信号bcでなかった場合は、最適単位ボックス検索手段13はステップS507にて、n=X であるか、すなわち、バーコードリーダBCRnは最適単位ボックスUB(識別子X)のバーコードリーダBCRXであったのか、を判定する。もしもn=X すなわち、妥当であった場合はステップS509に移行するが、そうでなければ、操作者は最適でない単位ボックスUBに食材SKを入れようとしているので、最適単位ボックス検索手段13はステップS508で、アラーム表示信号alとしてBid=n の単位ボックスランプ点灯を指示する。(このランプは操作者が確認入力を与えることでリセットする。)こののちステップS509に進む。
【0038】
かくして、どのバーコードリーダBCRnからの割り込みであっても、ステップS509において、最適単位ボックス検索手段13は、案内表示信号guide としてBid=X の単位ボックスランプ点灯を指示する。(このランプも操作者が確認入力を与えることでリセットする。)
図4に戻って、ステップS405によって上記のガイド/アラームの処理を行ったのち、最適単位ボックス検索手段13はステップS406で単位ボックス識別子Bid=n の値はn=k 、すなわち、当該バーコード信号bcの対応単位ボックス識別子がk 、すなわち、解凍単位ボックスKUB であったかを判定し、もしそうであったら、解凍制御手段16を起動し、ステップS407に移行する。
【0039】
解凍制御手段16はステップS407で、図示しない画面対話で、モバイルによる自動解凍の希望を確認する。すなわち、解凍単位ボックスKUB に入れられた当該食材SKをモバイル端末MTからの指令で後刻解凍する指示を与えたいのかどうかを確認する。一般に所定の時刻に解凍完了を希望する場合は、解凍制御部Kcont に直接解凍完了時刻ktを入力すればよいことはすでに述べたが、食材SKを投入時点では解凍完了時刻ktを与えられない場合がある。例えば出勤前に食材SKを解凍単位ボックスKUB に入れるが、その時点ではいつ帰宅できるかわからない、といったケースである。本発明では、このような場合にステップS407で、モバイルによる自動解凍の希望を設定しておき、後刻モバイル端末MTから帰宅時間を与えて、ちょうどこれに合わせて解凍が完了するように指示できるのである。
【0040】
ステップS407でモバイル解凍が希望された場合、解凍制御手段16はステップS408に移行し、食材データベースSKdbの当該食材識別子Sid=ssの最適解凍方法情報PKI(ss) から解凍所要時間Tkを算出し解凍管理テーブルkc−tblに設定する。より具体的には、最適解凍方法情報PKI(ss) には解凍初期庫温ik(ss)、解凍終期庫温ek(ss)、解凍パラメータpar(ss) が含まれており、解凍制御手段16はこれを解凍制御部Kcont に解凍制御信号Ksigとして与えることにより、解凍制御部Kcont が解凍所要時間Tkを算出して解凍制御手段16に返すのである。
【0041】
これら解凍制御手段16が参照更新する解凍管理テーブルkc−tblのデータ構造例を図8に示す。解凍単位ボックスKUB が複数個ある場合、このようなテーブルが複数個とられる。投入された食材SKの食材識別子Sid=skに対する最適解凍方法情報PKI(sk) が転記されている他、上記で算出された解凍所要時間Tkも記録されている。さらに、モバイル待ちフラグm−flag記入領域があり、ステップS409で解凍制御手段16は、この解凍管理テーブルkc−tblにモバイル待ちフラグm−flagをセットする。この時点で解凍管理テーブルkc−tblは図8で『待機時』と記すような値が設定されている。
【0042】
最後に、図2に戻って、もう一つの外部起動であるステップS203『モバイル解凍指示サーバMKsvからのアクセスを受けた場合』によってステップS204で起動されるモバイル解凍プロセスについて、図6によって説明する。上記のように、解凍制御手段16はインターネット接続し、外部のモバイル解凍指示サーバMKsvからのアクセスを受ける。このモバイル解凍指示サーバMKsvはモバイル端末MT所有者との契約でアクセスを認められ、モバイル端末MTからの信号を解凍制御手段16に伝える働きをする。従って、モバイル端末MTからの接続によってモバイル解凍指示サーバMKsvは解凍制御手段16にアクセスし、ここに図6のモバイル解凍プロセスが起動される。
【0043】
解凍制御手段16はステップS601で、モバイル解凍指示サーバMKsvから解凍制御指示kcおよび解凍完了時刻ktを受信する。これはモバイル端末MTから発せられたものであり、時刻ktに解凍が完了するように解凍制御手段16に指示を行うことを意味する。解凍制御手段16はステップS602で、解凍管理テーブルkc−tblを調べ、モバイル待ちフラグm−flagはonかを確認し、そうであれば、ステップS603で、現在時刻および解凍管理テーブルkc−tblを参照し、( 解凍完了時刻kt− 現在時刻)>解凍所要時間Tkかを確認する。すなわち、解凍所要時間Tkの値によっては、指示された解凍完了時刻ktになっても解凍が完了しないケースがある。従って、ステップS603が満たされないと指示された時刻に解凍が完了するように制御することができない。
【0044】
ステップS603が満足された場合、解凍制御手段16はステップS604で解凍制御部Kcont に解凍制御信号Ksigとして解凍完了時刻ktを送信する。これによって解凍制御部Kcont が所定の解凍を実行する。次いで、解凍制御手段16はステップS605でモバイル待ちフラグm−flagをoff にし、ステップS606で、モバイル解凍指示サーバMKsvを通じて、モバイル端末MTに解凍指示を設定した旨の表示を行う。以上の動作が完了すると解凍制御手段16はステップS607でモバイル解凍指示サーバMKsvとの接続を切断する。
【0045】
一方、ステップS602でモバイル待ちフラグm−flagがoff であった場合は解凍制御手段16はステップS608で、モバイル解凍指示サーバMKsvを経由してモバイル端末MTに『解凍待ち状態になっていない』旨を表示してステップS607の切断に向かう。
また、ステップS603で指示された解凍完了時刻ktには解凍が完了しない、と判明した場合には、解凍制御手段16はステップS611に移行して、解凍完了=( 現在時刻+ 解凍所要時間Tk) で解凍を実行してもよいか、をモバイル解凍指示サーバMKsv経由でモバイル端末MTに送信して表示する。次いでステップS612でモバイル端末MTからの応答が実行肯定であったならばステップS613で、解凍制御手段16は解凍制御部Kcont に解凍制御信号Ksigとして解凍完了時刻kt=( 現在時刻+ 解凍所要時間Tk) を送信する。その後はステップS605の前述の処理に移行する。
【0046】
ステップS612で、モバイル端末MTから解凍実行否定の応答を受けた場合、解凍制御手段16はステップS614に移行し、モバイル解凍指示サーバMKsv経由でモバイル端末MTに解凍指示をキャンセルした旨の表示を行う。その後ステップS607に移行してモバイル解凍指示サーバMKsvとの接続を切断する。
(付記1) 特定の保存環境ごとに区切られた複数の食材保存室を有する食材保存庫での食材の保存を管理する方法であって、
前記単位保存環境の食材保存室である単位ボックスに対して、当該単位ボックスごとに設定された保存環境を、当該単位ボックス識別子と当該保存環境情報とを対応づけて記憶する単位ボックス環境データベースを生成する段階と、
保存すべき食材に付された食材識別子を読み取る段階と、
前記食材の最適な保存環境を、当該食材識別子と対応づけた最適保存環境情報として記憶する食材データベースを生成する段階と、
与えられた食材の食材識別子に対して、前記食材データベースおよび前記単位ボックス環境データベースを検索して、当該食材を保存すべき単位ボックスの単位ボックス識別子を決定する段階と、
前記決定された単位ボックス識別子に基づいて最適単位ボックスを案内表示する段階と、
を有することを特徴とする食材保存管理方法。
【0047】
(付記2) さらに、前記食材が前記単位ボックス内に入れられた時に、食材に付された食材識別子を当該単位ボックス識別子と対応づけて読み取る段階と、
前記読み取られた単位ボックス識別子と、前記最適単位ボックスの単位ボックス識別子とが不一致の場合にアラームを発する段階と、
を有することを特徴とする付記1記載の食材保存管理方法。
【0048】
(付記3) さらに、解凍環境の設定および制御が可能な食材保存室である解凍単位ボックスをも有する食材保存庫に食材を保存する食材保存管理方法であって、
解凍すべき食材の食材識別子に対応づけて、当該食材の最適な解凍方法を最適解凍方法情報として記憶する食材データベースを生成する段階と、
前記解凍単位ボックスに入れられた食材の食材識別子を当該解凍単位ボックスの単位ボックス識別子と対応づけて読み取る段階と、
前記読み取られた食材識別子に対して、前記食材データベースを検索して最適解凍方法情報を決定する段階と、
前記決定された最適解凍方法情報に基づいて、前記解凍単位ボックスを解凍制御する段階と、
を有することを特徴とする付記1〜2記載の食材保存管理方法。
【0049】
(付記4) さらに、前記解凍単位ボックスに前記食材を投入後、遠隔地から前記食材の解凍完了時刻を指示する段階と、
前記指示された解凍完了時刻に基づいて前記解凍単位ボックスの解凍制御を行う段階と、
を有することを特徴とする付記3記載の食材保存管理方法。
【0050】
(付記5) 特定の保存環境ごとに区切られた複数の食材保存室を有する食材保存庫での食材の保存を管理する食材保存管理装置であって、
前記単位保存環境の食材保存室である単位ボックスに対して、当該単位ボックスごとに設定された保存環境を、当該単位ボックス識別子と当該保存環境情報とを対応づけて記憶する単位ボックス環境データベースを生成する手段と、
保存すべき食材に付された食材識別子を読み取る手段と、
前記食材の最適な保存環境を、当該食材識別子と対応づけた最適保存環境情報として記憶する食材データベースを生成する手段と、
与えられた食材の食材識別子に対して、前記食材データベースおよび前記単位ボックス環境データベースを検索して、当該食材を保存すべき単位ボックスの単位ボックス識別子を決定する手段と、
前記決定された単位ボックス識別子に基づいて最適単位ボックスを案内表示する手段と、
を有することを特徴とする食材保存管理装置。
【0051】
(付記6) 特定の保存環境ごとに区切られた複数の食材保存室を有する食材保存庫での食材の保存を管理する情報処理をコンピュータに実行させる食材保存管理プログラムであって、
前記単位保存環境の食材保存室である単位ボックスに対して、当該単位ボックスごとに設定された保存環境を、当該単位ボックス識別子と当該保存環境情報とを対応づけて記憶する単位ボックス環境データベースを生成する段階と、
保存すべき食材に付された食材識別子を読み取る段階と、
前記食材の最適な保存環境を、当該食材識別子と対応づけた最適保存環境情報として記憶する食材データベースを生成する段階と、
与えられた食材の食材識別子に対して、前記食材データベースおよび前記単位ボックス環境データベースを検索して、当該食材を保存すべき単位ボックスの単位ボックス識別子を決定する段階と、
前記決定された単位ボックス識別子に基づいて最適単位ボックスを案内表示する段階と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする食材保存管理プログラム。
【0052】
(付記7) 特定の保存環境ごとに区切られた複数の食材保存室を有する食材保存庫での食材の保存を管理する情報処理をコンピュータに実行させる食材保存管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記単位保存環境の食材保存室である単位ボックスに対して、当該単位ボックスごとに設定された保存環境を、当該単位ボックス識別子と当該保存環境情報とを対応づけて記憶する単位ボックス環境データベースを生成する段階と、
保存すべき食材に付された食材識別子を読み取る段階と、
前記食材の最適な保存環境を、当該食材識別子と対応づけた最適保存環境情報として記憶する食材データベースを生成する段階と、
与えられた食材の食材識別子に対して、前記食材データベースおよび前記単位ボックス環境データベースを検索して、当該食材を保存すべき単位ボックスの単位ボックス識別子を決定する段階と、
前記決定された単位ボックス識別子に基づいて最適単位ボックスを案内表示する段階と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする食材保存管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、単位ボックスごとに設定された保存環境を、当該単位ボックス識別子と当該保存環境情報とを対応づけて記憶する単位ボックス環境データベースを生成する段階と、保存すべき食材に付された食材識別子を読み取る段階と、前記食材の最適な保存環境を、当該食材識別子と対応づけた最適保存環境情報として記憶する食材データベースを生成する段階と、与えられた食材の食材識別子に対して、前記食材データベースおよび前記単位ボックス環境データベースを検索して、当該食材を保存すべき単位ボックスの単位ボックス識別子を決定する段階と、前記決定された単位ボックス識別子に基づいて最適単位ボックスを案内表示する段階と、を有する食材保存管理方法によって、食材を適正な保存室に保存することが容易となり食品を無駄にすることがなくなる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食材保存管理方法の実施例の構成図
【図2】本発明を応用した食材保存管理装置1 の全体制御プロセスフロー図
【図3】単位ボックス環境データベースBEdb、食材データベースSKdb更新処理プロセスの動作フロー図
【図4】バーコード割り込みプロセスの動作フロー図
【図5】ガイド/アラームルーチンの動作フロー図
【図6】モバイル解凍プロセスの動作フロー図
【図7】単位ボックス環境データベースBEdb、食材データベースSKdbのデータ構造例
【図8】解凍管理テーブルkc−tblのデータ構造例
【図9】近未来のインテリジェント食材保存庫の形成例
【符号の説明】
1 本発明を応用した食材保存管理装置
11 プロセスI/O インタフェース手段
12 表示制御手段
13 最適単位ボックス検索手段
14 食材データベース生成更新手段
15 読み取り手段
16 解凍制御手段
17 単位ボックス環境データベース生成更新手段
BEdb 単位ボックス環境データベース
SKdb 食材データベース
SKH 食材保存庫
UB 単位ボックス
KUB 解凍単位ボックス
Bid 単位ボックス識別子
BCR バーコードリーダ
GL 案内表示ランプ
AL アラーム表示ランプ
guide 案内表示信号
al アラーム表示信号
bc バーコード信号
Kcont 解凍制御部
Ksig 解凍制御信号
SK 食材
Sid=sk 食材識別子
SKsv 食材情報サーバ
MKsv モバイル解凍指示サーバ
MT モバイル端末
PEI(Sid)最適保存環境情報
PKI(sk) 最適解凍方法情報
kc 解凍制御指示
kt 解凍完了時刻
m−flag モバイル待ちフラグ
Tk 解凍所要時間

Claims (3)

  1. 特定の保存環境ごとに区切られた複数の食材保存室を有する食材保存庫での食材の保存を管理する方法であって、
    前記単位保存環境の食材保存室である単位ボックスに対して、当該単位ボックスごとに設定された保存環境を、当該単位ボックス識別子と当該保存環境情報とを対応づけて記憶する単位ボックス環境データベースを生成する段階と、
    保存すべき食材に付された食材識別子を読み取る段階と、
    前記食材の最適な保存環境を、当該食材識別子と対応づけた最適保存環境情報として記憶する食材データベースを生成する段階と、
    与えられた食材の食材識別子に対して、前記食材データベースおよび前記単位ボックス環境データベースを検索して、当該食材を保存すべき単位ボックスの単位ボックス識別子を決定する段階と、
    前記決定された単位ボックス識別子に基づいて最適単位ボックスを案内表示する段階と、
    を有することを特徴とする食材保存管理方法。
  2. さらに、前記食材が前記単位ボックス内に入れられた時に、食材に付された食材識別子を当該単位ボックス識別子と対応づけて読み取る段階と、
    前記読み取られた単位ボックス識別子と、前記最適単位ボックスの単位ボックス識別子とが不一致の場合にアラームを発する段階と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の食材保存管理方法。
  3. さらに、解凍環境の設定および制御が可能な食材保存室である解凍単位ボックスをも有する食材保存庫に食材を保存する食材保存管理方法であって、
    解凍すべき食材の食材識別子に対応づけて、当該食材の最適な解凍方法を最適解凍方法情報として記憶する食材データベースを生成する段階と、
    前記解凍単位ボックスに入れられた食材の食材識別子を当該解凍単位ボックスの単位ボックス識別子と対応づけて読み取る段階と、
    前記読み取られた食材識別子に対して、前記食材データベースを検索して最適解凍方法情報を決定する段階と、
    前記決定された最適解凍方法情報に基づいて、前記解凍単位ボックスを解凍制御する段階と、
    を有することを特徴とする請求項1または2記載の食材保存管理方法。
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