JP2004270439A - 単位部材および配置物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2つの側板からなるL状断面を有する同一形状を有するL状部材をそのL状部材の端面が他のL状部材の側面と接するように組み合わせて形成される矩形断面を有する筒状単位部材を配置したことを特徴とする配置物および2つの側板からなるL状断面を有する同一形状を有するL状部材をそのL状部材の断面が互いに面対称の位置において接するように組み合わせて形成されるコ状断面もしくはT状断面を有する単位部材を配置したことを特徴とする配置物である。
【選択図】図1
Description
さらに特開平10-252108には配置物そのものを解体容易な仮設用の舞台、あるいは、臨時催し物に用いる砂あるいは雪製の造形物の芯材等とする用途が提案されている。
これらの単位部材を、その主たる用途である雨水の貯留浸透用施設として使用する場合、土砂の内部への侵入を防止するため、その周囲を適宜シートで覆って使用される。その際、シートで配置物を覆う作業を正確、確実に実施するためには配置物の壁面が平らな矩形となることが好ましい。そのためには断面矩形の筒状体もしくは箱体を配置するのが好ましいが、成形加工の困難と、運搬輸送あるいは保管に面積が必要なこともあって実現されない。そのため上記提案された単位部材は必要に応じて壁材あるいは充填物を用いて壁面を平らになるようにして使用される。
本第2の発明は、L状断面を有する2つの同形のL状部材をそのL状部材の断面が互いに面対称の位置において接するように組み合わせて形成されるコ状断面もしくはT状断面を有する単位部材を配置した配置物である。
本第3の発明は、L状断面を有する2つの同形の2つのL状部材が柔軟部を介して連結され、前記柔軟部が案内となりその1のL状部材の端面が他のL状部材の側面と接するように組み合わせて形成される矩形断面を有する筒状単位部材を配置した配置物である。柔軟部で連結することでL状部材がばらばらとならず、矩形断面の筒状単位部材に組み立てるとき柔軟部が案内となり組み立ての作業性を向上させる。
本第4の発明は、L状断面を有する2つの同形のL状部材が柔軟部を介して連結され、前記柔軟部が案内となり形成されるコ状断面もしくはT状断面を有する単位部材を配置した配置物である。柔軟部で接続することでL状部材がばらばらとならず、コ状断面もしくはT状断面を有する単位部材に組み立てるとき柔軟部が案内となり組み立ての作業性を向上させる。
本第5の発明は、本第1ないし3の発明に記載の配置物において、単位部材を形成するL状部材がリブおよびリブを繋ぐ板部から構成される配置物である。
L状部材をリブおよびリブを繋げる板部から構成することにより軽量化が図られ、配置物を形成する際人力にて実施することを可能とする。
本第6の発明は、下記により構成された単位部材を配置した配置物である。
1.単位部材は、組み立て部材を組み立てることで形成され、組み立て部材は複数個の剛直部と当該剛直部間を連結する柔軟部からなり、柔軟部は剛直部間を連結する際、その案内となるように構成され、案内に従い剛直部を連結する。
2.剛直部は前記単位部材を展開した構成とする。
3.各剛直部の形状は平板もしくは入れ子状に積み重ね可能な形状とする。
このように構成することで多種多様な断面を有する筒状単位部材もしくは空間を確保する単位部材の成形が容易となり、かつ運搬保管の便利性が向上する。
1. 留浸透施設あるいは盛土の芯等に使用する際、シート施工が簡単となる。
矩形断面の筒状単位部材、コ状断面もしくはT状断面を有する単位部材を配置した配置物はその壁面が平面となり、形状が単純でシートなどで包む場合も必要とする部材の数量が減少する。また、プラスチック製とするならばL状部材とすることで射出成形などが可能となる。
2. またL状部材を入れ子状とするならば積み重ねが可能となり運搬・保管の利便性が向上する。
3.L状部材を柔軟部で連結したため、相互にばらばらとならず、筒状単位部材などにするときの作業性が向上する。
4.複数の筒で区画された断面を有する単位部材においても、その壁面を平板、断面L状の部材、断面台形型の部材など入れ子状に積み重ね可能な硬直部に展開することで射出成形での成形が容易となる同時に、運搬・保管時の利便性が向上する。
図1は、本第1の発明の配置物を構成する筒状単位部材の形成方法を示している。図1aに示すように、2つのL状断面を有するL状部材を点対称の位置におき、1つのL状部材の長手方向の端面が他のL状部材の側面に接するように連結することで、図2bに示す矩形断面を有する筒状単位部材とする。
上記L状部材は互に接する端面および側面には、後述するように、互いに連結可能な手段を設けて接続するか、接着剤で接着するかあるいは輪帯び、あるいは紐とうで緊縛することが好ましい。
図2aに示すような、2つのL状断面部材を使用する。図2aに示す向きで連結して得られる単位部材は、図1bに示すような向きで使用する場合には、その鉛直強度が小さくなる可能性があるので、その場合好ましくは図2bに示す向きで使用する。
図1から図5までは、いずれも2つのL状部材をその断面が互いに点対称の位置において連結する例である。
図8aに示すL状部材を容器状開放面が突き合わされるように接続し、図8bに示す単位部材を形成する。
図10は、L状部材の脚部が図10aに示す半円弧状あるいは図10bに示す三角形状とした例である。いずれも、図10c、図10dに示す円筒、角柱の脚部を有するT状単位部材を得る。この際、脚部がX状となるよう逆向きに連結してもよい。
図11は、本第3の発明の配置物を構成する単位部材の形成方法の例を示している。
図に示すように2つのL状部材が柔軟部で連結されており、L状部材の長手方向に互に接続することにより矩形断面を有する筒状単位部材とする例である。
柔軟部が2つのL状部材を連結していることでばらばらにならず、L状部材を接続する際、接続位置まで正確に案内するものである。
この柔軟部の目的は、L状部材がばらばらにならないように連結するためと、L状部材間を接続する際、その案内とするためである。柔軟部は、L状部材の重量を支持できる程度の強度があることが好ましい。またL状部材の連結方向全部にわたって存在する必要はなくその両端部にあるだけでもよい。上記目的が達せられればよい。
図11および図12連結したL状部材にあっても筒状単位部材とするL状部材間の接続は、互いに接続可能な継手手段などを設けて接続するか、接着剤で接着するかあるいは輪帯び、あるいは紐とうで緊縛することが好ましい。
L状部材を構成する2つの側板の縦、横、厚みのバランスによっては門形状の状態で使用するには強度が不足する場合はコ状に横たえ使用することが好ましい。
図15は、本第2の発明の配置物を構成する単位部材の形成方法の例を示している。2つのL状部材を柔軟部で連結し、T状に組み立てる例であるが、脚部が三角形状となった例である。この場合、脚部が半円弧状であっても同じである。
L状部材を断面矩形の筒状単位部材とする点、第1の発明と変わるところがないが各L状部材がリブとリブ間を繋ぐ板からなっている。
本発明の主たる用途である雨水の流出抑制あるいは有効利用のため、槽とするための空間を確保するために使用する場合、貯留率の向上、人手による施工の簡便さ、軽量化のため、要求される鉛直および水平方向の強度を勘案して側板はリブにより構成されることが好ましい。
リブの形状、配置など直線状のものに限らず円、曲線であってもよい。強度と軽さ、成形のし易さなど勘案して定めることができる。
図19は図18と同様柔軟部で連結した例であるが、柔軟部の幅を接続する端面と同程度に設定したものである。このように設定することで前記の場合と比べ成形の自由度が若干向上する。
図21は、L状部材を柔軟部で連結し、柔軟部を案内として側面同士で接続しT状単位部材とした例である。
単位部材は、複数個の剛直部と当該剛直部材間を柔軟部で連結した組み立て用部材を、柔軟部を案内として剛直部間を接続して形成される。このとき、柔軟部に連結しない剛直部間も接続し、閉じた1ないし複数開口部を有する筒状単位部材となる場合と、結合せずにコ状もしくはT状の開放断面をも有する単位部材となる場合とがある。
いずれの場合も、剛直部は前記単位部材を展開した構成とされる。
また、各剛直部は互に重ね合わせたとき嵩高とならないよう、その形状は平板、あるいは、L状、波型、円弧(楕円も含む)、側面にテーパを有する容器状のものなど入れ子状態に積み重ねが可能な形状である。
図は、一つのL状断面部材と2つの平板とを柔軟部で連結した組み立て部材を示している。図22aは、柔軟部の幅がそれぞれの剛直部が折り返し可能な程度に設定した例であり、図22bは、その幅を剛直部の厚み程度に設定した例である。それぞれ、図22c、図22dに示す断面を有する筒状単位部材を形成する。
図23は、本第6の発明の配置物を構成する単位部材の形成方法の1例を示している。図23aは、4枚の平板からなる硬直部を柔軟部で連結した組み立て部材をその断面で示したものである。図23bは、形成された単位部材の断面を示している。
いずれも2つの開口端部を有する筒状単位部材を構成する例である。
図26は、本第6の発明の配置物を構成する筒状単位部材の形成方法の例であって開口端部の形状が三角形状のものを示している。
図27は、本第6の発明の配置物を構成する単位部材の形成方法の例を示している。開口端面に底部、蓋部を有する箱状の単位部材を構成する例である。
図28は、本第6の発明の配置物を構成する単位部材の形成方法の例を示している。上面開放の台形状の剛直部と平板を連結し、台形断面を有する筒状単位部材を形成するものを示している。
図29bは、本第3の発明の、2つのL状部材を柔軟部で連結し、矩形断面を有する筒状単位部材を得る組み立て部材を積み重ねた状態を示している。
本第2および第4の発明におけるL状部材の積み重ね方は左右対称となることから図29aと見かけじょう同じとなる。また第5の発明による組み立て部材の積み重ね方は図29a、図29bのいずれかの形態を取る。また第6の発明においてもその組み立て部材の積み重ね状態は基本的に同じである。
いずれの場合も、柔軟部により折り返し自由となっているため、水平面上に置くことにより、平板および波型状の板と同じ形状となる。そのため、上方に緻密に重ね合わせることが可能となる。
また、T型断面を有する単位部材を得る場合においても、その接続面に同様の継ぎ手を設けておくことができる。
継ぎ手は図30に示すような雄、雌の継ぎ手に限らず、磁石を埋めこんでおく方法でもよい。接続面に設けた凹凸が合うように挿入、その後スライドして契合するものであってもよい。接続面の幅、形状を考慮し既存の方法を使用することができる。
また上記継ぎ手と紐掛けなど接続方法を複数用いてもよい。使用される状況に応じ適宜変更することが好ましい。
単位部材の外形は、断面が矩形である場合には、その長辺が短辺の整数倍となるように、組み立て部材を構成する剛直部あるいはL状部材の厚みを設定しておく。またその長手方向の長さも上記短辺の整数倍となるように設定しておくことが好ましい。そうすることで、単位部材の縦、横、高さの配置方法の自由度がます。
図32は、筒状単位部材の相互に配置するための手段の一例を示す。単位部材の壁面に凹部と凸部を互いに重なるように設けた例であり、配置した時に互にずれないようにした例である。図32a、図32b、図32cはそれぞれ配置部の形状を示すためA−A線での断面を示している。
図32aは、単位部材の相接する二面に雄配置部、他の二面に雌配置部を設けた例である。
図32bは、単位部材の相対向する二面に雄配置部、他の二面に雌配置部を設けた例である。
図32cは、単位部材の前半部に雄配置部、後半部に雌配置部を設けた例である。
本例では、雄部が単位部材の表面に設けられた山部となり、雌部はその山部に対応する谷部からなる、雄部と雌部が重なり合う形状となっている。
単位部材の両端部には、必要に応じてそれぞれ上記配置部に対応する雄、雌の配置部を設けておくことができる。雄配置部を単に単位部材の内枠に挿入可能な形状とすることでもよい。
図33bは上下の配置が互に直交するようにした例である。このような配置方法をとることにより、下に配置した2つの単位部材と上の一つの単位部材との単位凹凸が重なるため配置物全体が一体ものとなる。
また、単位部材を長手方向に2分し、得られる正方形の中心に配置部を設ければ、図34に示すように、単位部材を横方向に配列したときに、縦方向に置かれた単位部材に対しても配置可能となる。
図35aおよび図35bは、コ状に組み立てた単位部材を用いた配置物の例である。
図35c、図56dおよび図35eは、T状に組み立てた単位部材を用いた配置物の例である。形状を調節することで図35c、図35eのように壁面を有する配列も可能となる。
これら配列は図に示した向きばかりでなく、上下に向きが直行するように配列していくこともできる。
図34は、配置物の一例である。図に示すように配置することで配置物の形状を直方体とすることが簡単にでき、壁材の必要性がほとんどない。この図の例では四隅に立てた単位部材の4つの蓋を用意すればよい。
さらに、一部の単位部材を縦方向に配列し、その内部にコンクリートを流し込みあるいはコンクリートの芯を挿入することで鉛直方向の強度を向上させることもできる。
単位部材の長さを矩形断面の外形長さの、例えば4倍に設定すれば互に井桁状に配置することで内部に空間を設けた配置物とすることもできる。
必要な本数のバンドを必要な場所に並べ、その上に単位部材を配列していく。所定の大きさの直方体ブロックが形成された時点でその帯の両端を緊縛することで固定できる。
緊縛する位置は、単位部材の配列方向を考慮し、縦、横、高さ方向を選択することができる。配列状況によっては、配置物の外側に帯を通すことにこだわらず、単位部材の内部に通してもよい。緊縛方法は、樹脂製の帯を使用するなら帯の両端を熱圧着する、あるいは緊縛用の道具を使用してもよい。必要に応じて単位部材の中心に沿ってその表面に帯がかかるよう適宜、溝を設けておくこともできる。
他の緊縛方法は、配置物の全体を上から網で覆い、配置物の下方あるいはその途中を含めて、網をつぼめるものである。網を広げその上に配置物を組み立て網を上げ配置物全体を包むようにして緊縛するのでもよい。
本方法は、矩形断面、コ状もしくはT状断面を有する単位部材に対して好ましく適用できる。
配置物の用途が、地下に埋設される防火水槽を含む非常用用水のため、あるいは雨水の有効利用、流出抑制を目的とする浸透槽あるいは貯留槽、軟弱地盤用の盛土、浸透管、浸透U字溝あるいは漁礁、河川に設ける堰用など、水と接する用途に使用する場合は、L状部材あるいは組み立て部材の剛直部の表面に適宜透孔を設けておくことが好ましい。また水に接する用途であっても暗渠排水管等に使用される場合はこの限りでない。配置物が仮設用のスタンド、移動可能な壁、舞台等水と接することのない用途には透孔は特に必要ない。
図37は、単位部材を1次元的に並べた配置物の例の断面を示している。配置物の周囲を砕石で覆い、その周囲を透水性のシートで覆ったもので、通常、浸透管として用いられる形態である。単位部材の表面には必要な面積、個数、配列の透孔が設けられる。
雨水流出抑制を目的とする場合、地下水の水位が槽の底面より下の場合は浸透槽とし、地下水の水位が槽の底面より高くなる場合は、地下水の浸入を防止するため遮水性のシートを用い貯留槽とする。また雨水の有効利用を図る場合には遮水性のシートで覆った貯留槽となる。単位部材の表面には必要な面積、個数、配列の透孔が設けられる。
上記浸透管から盛土への利用形態には単位部材の材質は軽量なプラスチックあるいはステンレススチールなどの金属が好ましく用いられる。
2 柔軟部
3 配置物
4 剛直部
Claims (6)
- L状断面を有する2つの同形のL状部材をそのL状部材の端面が他のL状部材の側面と接するように組み合わせて形成される矩形断面を有する筒状単位部材を配置したことを特徴とする配置物。
- L状断面を有する2つの同形のL状部材をそのL状部材の断面が互いに面対称の位置において接するように組み合わせて形成されるコ状断面もしくはT状断面を有する単位部材を配置したことを特徴とする配置物。
- L状断面を有する2つの同形のL状部材が柔軟部を介して連結され、前記柔軟部が案内となりL状部材の端面が他のL状部材の側面と接するように組み合わせて形成される矩形断面を有する筒状単位部材を配置したことを特徴とする配置物。
- L状断面を有する2つの同形のL状部材が柔軟部を介して連結され、前記柔軟部が案内となり形成されるコ状断面もしくはT状断面を有する単位部材を配置したことを特徴とする配置物。
- 請求項1ないし4に記載する配置物において、単位部材を形成するL状部材がリブおよびリブを繋ぐ板部から構成されることを特徴とする配置物。
- 下記により構成された単位部材を配置したことを特徴とする配置物。
1.単位部材は、組み立て部材を組み立てることで形成され、組み立て部材は複数個の剛直部と当該剛直部間を連結する柔軟部からなり、柔軟部は剛直部間を連結する際、その案内となるように構成され、案内に従い剛直部を連結する。
2.剛直部は前記単位部材を展開した構成とする。
3.各剛直部の形状は平板もしくは入れ子状に積み重ね可能な形状とする。
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