JP2004269119A - 被記録媒体の残量連動給送装置、記録装置、液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大量の被記録媒体を積載可能なホッパでも、直前に送り出された被記録媒体との給送間隔を開けないようにしてスループットを向上可能な被記録媒体の残量連動給送装置及びこれを備える記録装置を提供すること。
【解決手段】ホッパ6上に積載された最上位の被記録媒体がピックアップローラ8に接触するように、ホッパを所定速度で上昇させるホッパ上昇装置14と、ピックアップローラ下流側に設けられる被記録媒体検出装置65とを備え、記録装置がホッパ上昇装置によるホッパの上昇開始から該ホッパの上昇によりピックアップローラに接触した被記録媒体を被記録媒体検出装置が検出するまでの時間を計測する計測手段69と、計測手段による計測時間が長くなったときに、ホッパ上昇の開始のタイミングをより早めるように制御する制御装置67とを備える。
【選択図】 図3
【解決手段】ホッパ6上に積載された最上位の被記録媒体がピックアップローラ8に接触するように、ホッパを所定速度で上昇させるホッパ上昇装置14と、ピックアップローラ下流側に設けられる被記録媒体検出装置65とを備え、記録装置がホッパ上昇装置によるホッパの上昇開始から該ホッパの上昇によりピックアップローラに接触した被記録媒体を被記録媒体検出装置が検出するまでの時間を計測する計測手段69と、計測手段による計測時間が長くなったときに、ホッパ上昇の開始のタイミングをより早めるように制御する制御装置67とを備える。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録装置に関する。更に本発明は、インク等の液体をそのヘッドから吐出して被噴射媒体に噴射を実行するインクジェット式記録装置などの液体噴射装置に関するものである。
【0002】
ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
【0003】
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
【0004】
【従来の技術】
従来のインクジェットプリンタ等の記録装置では、通常、被記録媒体を記録部へ自動給送する装置を備えている。このような自動給送装置は、複数の被記録媒体を載せるためのホッパと、ホッパの上方に設けられ被記録媒体の送り出し方向に回転するピックアップローラと、ホッパを上下動させるための装置とを備えている(例えば、特許文献1)。
【0005】
被記録媒体を自動給送する場合には、ホッパ上に積載された最上位の被記録媒体がピックアップローラに接触するまでホッパを上昇させ、被記録媒体をピックアップローラに接触させることでその摩擦力により被記録媒体を記録部方向へ送り出すようにする。被記録媒体への記録が終了すると、再度ホッパが上昇し、次の被記録媒体を記録部側へ送り出すという動作を繰り返すことになる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−139605号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の自動給送装置は、ホッパ上に多くとも数十枚の被記録媒体しか積載できるように設計されていないため、例えばホッパ上に積載された数十枚の被記録媒体の最上位の被記録媒体を送り出すのにホッパが上昇する時間と、最後の一枚を送り出すのにホッパが上昇する時間とは大差なかった。
【0008】
しかし、近年大量の記録を一度に行うニーズが高まり、ホッパ上に例えば500枚の被記録媒体を積載する機種が開発されている。またOA機器の使用環境を静寂化させる要求から、バネ等を使用してホッパを急激に上昇させて衝突音を発生させるような構成を採用せずに、ホッパを比較的ゆっくりと静かに上昇させる構成を採用せざるを得ない。このような状況下では、ホッパに被記録媒体を500枚積載した時に、最上位の被記録媒体を送り出すためにホッパを上昇させる時間と、残り少ないホッパ上の被記録媒体を送り出すためにホッパを上昇させる時間との間に大きな差ができてしまい、ホッパが上昇する距離が長いほど、スループットが低下する結果となってしまう。
【0009】
そこで本発明の目的は、大量の被記録媒体を積載可能なホッパでも、直前に送り出された被記録媒体との給送間隔を開けないようにしてスループットを向上可能な被記録媒体の残量連動給送装置及びこれを備える記録装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様に係る被記録媒体の残量連動給送装置は、記録部と給送部とを備える記録装置であって、前記給送部が、複数の被記録媒体を積載可能なホッパと、前記ホッパの上方に位置するピックアップローラと、前記ホッパ上に積載された被記録媒体のうち最上位の被記録媒体が前記ピックアップローラに接触するように、前記ホッパを所定速度で上昇させるホッパ上昇装置と、前記ピックアップローラの下流側に設けられる被記録媒体検出装置とを備え、前記記録装置が、前記ホッパ上昇装置によるホッパの上昇開始から該ホッパの上昇により前記ピックアップローラに接触した被記録媒体を前記被記録媒体検出装置が検出するまでの時間を計測する計測手段と、前記計測手段による計測時間が設定時間より長くなったときに、前記ホッパ上昇装置による前記ホッパ上昇の開始のタイミングを早めるように制御する制御装置とを備えることを特徴とすることを特徴とするものである。
【0011】
ホッパの上昇開始から被記録媒体検出装置が被記録媒体を検出するまでの計測時間は、ホッパ上の被記録媒体の枚数が減少するに従って長くなる。この計測時間が長くなる原因は、ホッパ上の最上位の被記録媒体がピックアップローラに接触するまでにホッパが上昇する時間が長くなるからである。従って、計測手段による計測時間が設定時間より長くなったときに、ホッパ上昇の開始のタイミングを制御装置が早めるように制御することで、直前に給送された用紙との送り出し間隔が短縮されるようになる。これによりスループットが向上する。
【0012】
また、本発明の第2の態様に係る被記録媒体の残量連動給送装置は、上記第1の態様において、前記ホッパ上昇の開始のタイミングは、前記計測時間の短い側から段階的に分けて設定し、短い計測時間側から長い計測時間側へ段階的に前記ホッパ上昇の開始のタイミングをより早めるように制御することを特徴とするものである。
【0013】
本態様によれば、計測時間が一定の範囲の場合には同じタイミングでホッパが上昇し始めるようにすることにより、制御を簡単にすることができる。その一方で、計測時間が長い段階に入ったときには、ホッパの上昇開始タイミングを早めることで、直前に給送された用紙との送り出し間隔を段階的に短縮することができる。
【0014】
また、本発明の第3の態様に係る被記録媒体の残量連動給送装置は、上記第1の態様または第2の態様において、前記ホッパ上昇装置は、カム作用により一定速度で上方へ上昇可能であることを特徴とするものである。本態様によれば、バネ等で一気に上昇させないため、衝突音の発生を防止することができる。
【0015】
また、本発明の第4の態様に係る被記録媒体の残量連動給送装置は、上記第1の態様〜第3態様のいずれかの態様において、前記制御装置は、前記計測時間が最も短い場合には、前記記録部における記録終了直後に発生する給送トリガー信号に基づき前記ホッパの上昇を開始し、前記計測時間が長くなるに従って、前記記録部における記録終了の所定設定時間前に給送トリガー信号を発生させて前記ホッパの上昇が開始されるように制御することを特徴とするものである。
本態様によれば、記録部における記録終了を次の被記録媒体を給送するためのホッパ上昇のトリガーとして設定し、計測時間が長くなった場合には、この基準よりも早いタイミングでトリガーが設定されるようにした。
【0016】
また、本発明の記録装置は、上記第1の態様〜第4の態様のいずれかの被記録媒体の残量連動給送装置を備えることを特徴とするものである。本態様によれば、ホッパへの被記録媒体の積載可能枚数が多い場合でも、被記録媒体の残り枚数が少なくなったときに、ホッパの上昇に掛かる時間分を見越して早いタイミングでホッパ上昇を開始するから、スループットが高くなる。
【0017】
また、本発明の第6の態様に係る被噴射媒体の残量連動給送装置は、液体噴射部と給送部とを備える液体噴射装置であって、前記給送部が、複数の被噴射媒体を積載可能なホッパと、前記ホッパの上方に位置するピックアップローラと、前記ホッパ上に積載された被噴射媒体のうち最上位の被噴射媒体が前記ピックアップローラに接触するように、前記ホッパを所定速度で上昇させるホッパ上昇装置と、前記ピックアップローラの下流側に設けられる被噴射媒体検出装置とを備え、前記液体噴射装置が、前記ホッパ上昇装置によるホッパの上昇開始から該ホッパの上昇により前記ピックアップローラに接触した被噴射媒体を前記被噴射媒体検出装置が検出するまでの時間を計測する計測手段と、前記計測手段による計測時間が設定時間より長くなったときに、前記ホッパ上昇装置による前記ホッパ上昇の開始のタイミングを早めるように制御する制御装置とを備えることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る被記録媒体の残量連動給送装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る被記録媒体の残量連動給送装置を適用したインクジェット式両面記録装置の主要部を示す側断面図である。尚、図1では給送部2が一部分離して描かれているが、これは用紙の大きさの都合のためであり、給送ローラ10に隣接して描かれている用紙P及びホッパ6の一部は、実際には図1の右下下方に描かれている給送部2の右端部分と同じ部分である。また尚、このインクジェット式両面記録装置では、被噴射媒体または記録媒体として用紙Pを使用している。
【0019】
図1において符号1は両面記録装置の主要部を示し、この主要部1には、給送部2と、噴射部に相当する記録部3と、反転部5とが設けられている。給送部2は、回動軸4の周囲で回動可能であり、500枚の用紙Pを積載可能なホッパ6を備えており、ホッパ6の回動端側の上方にはピックアップローラ8が設けられている。ピックアップローラ8に隣接した位置には給送ローラ10と、該給送ローラ10に対向するリバースローラ12とが設けられている。
【0020】
ホッパ6は、ホッパ上昇装置14によって上昇可能であり、その上昇速度は、ホッパ6が最下位に位置するときにホッパ6の上面とピックアップローラ8の下面との距離である60mmを、250ms掛けて一定速度で上昇するようになっている。ホッパ6はカム機構16に接続され、カム機構16の回動により、ホッパ6がこのように比較的ゆっくりした速度で上昇できるようになっている。これにより、例えばバネ付勢でホッパを急激に上昇させる場合に生じる衝突音の発生を防止することができ、快適な事務作業環境を実現することができる。
【0021】
ピックアップローラ8は外周面が例えばゴム材等の高摩擦材によって構成されており、ホッパ6が回動するとき、ホッパ6上の最上位の用紙Pと接触し、この接触状態で回転することにより、最上位の用紙Pを搬送方向下流側の給送ローラ10及びリバースローラ12の間へ送り出す。
【0022】
給送ローラ10及びリバースローラ12も外周面が高摩擦材によって構成されている。給送ローラ10は、用紙Pを下流側へ給送する方向へ回転駆動するが、リバースローラ12は、用紙Pを上流側へ戻す方向へ回転駆動される。ピックアップローラ8により給送ローラ10とリバースローラ12との間へ送り出された用紙Pは、両者にニップされた状態で下流側の送りローラ9へ給送される。
【0023】
リバースローラ12は図示しない駆動機構により給送ローラ10に圧接する状態と、給送ローラ10から離間する状態とを切換可能である。リバースローラ12が給送ローラ10に圧接した状態では、給送されるべきホッパ6の最上位の用紙Pと、これにつられて重送されようとする次位以降の用紙Pとを分離する機能を果たす。即ち、給送ローラ10と用紙Pとの間の摩擦係数をμ1、用紙P間の摩擦係数をμ2、用紙Pとリバースローラ12との間の摩擦係数をμ3とすると、μ1>μ3>μ2の関係が成立するように、給紙ローラ10及びリバースローラ12の外周面を形成する高摩擦材が選定されている。
【0024】
一方、記録部3には送りローラ9、キャリッジ11及び排出ローラ13が設けられている。送りローラ9は送り駆動ローラ15と送り従動ローラ17とから構成されており、送り駆動ローラ15は図示しない駆動機構により正逆両方向に回転可能であり、後述する記録ヘッドへの精密な用紙送り動作を行うことができる。送り従動ローラ17は、捻りコイルバネ19によって先端側が送り駆動ローラ15側へ付勢されるローラ付勢部材21の先端に設けられており、常時一定の付勢圧で送り駆動ローラ15に付勢されている。
【0025】
キャリッジ11には噴射部または記録部に相当する記録ヘッド23が搭載されており、キャリッジ11が給送方向と直交する方向(主走査方向)へ往復運動することにより、記録ヘッド23は主走査方向で記録のための走査が可能である。
【0026】
記録ヘッド23と対向する位置にはプラテン25が設けられており、該プラテン25は、記録ヘッド23によって用紙に印刷を行う際に、用紙を下側から支持する作用を担う。記録ヘッド23とプラテン25との距離、即ちペーパーギャップは、記録ヘッド23を支持するキャリッジ11を用紙の搬送経路と垂直な方向に移動させることにより、用紙の厚さに応じて適宜調節できるようになっている。ペーパーギャップが適正に調整されている状態では、用紙はプラテン25上を滑らかに通過しながら、高品質の印刷が行なわれるようになっている。
【0027】
記録ヘッド23で印刷された用紙は、排出ローラ13により順次排出される。排出ローラ13は、排出駆動ローラ27と排出ギザローラ29とから構成されており、用紙が排出駆動ローラ27の回転駆動により引き出されて上方へ排出される機構となっている。排出駆動ローラ27は、送り駆動ローラ15同様の駆動機構により正逆両方向に回転可能である。
【0028】
次に反転部5の構成について説明する。給送部2から記録部3に供給された用紙は、記録ヘッド23でその第1面に記録後、用紙反転経路における地点31、33、35、37を経て反転し、前後端部が反対になった状態で再び記録ヘッド23に至り、今度は第1面と反対側の第2面に記録され、その後、排出される。
【0029】
このような用紙反転機能を有する反転部5は、その最上部付近に設けられる反転駆動ローラ39と、反転駆動ローラ39のすぐ下方に位置する迎え駆動ローラ41と、迎え駆動ローラ41の下方に位置する中間駆動ローラ43と、地点37のすぐ手前に設けられる直前駆動ローラ45とを備えている。また反転駆動ローラ39と対向する位置には反転従動ローラ47が設けられ、中間駆動ローラ43と対向する位置には中間従動ローラ49が設けられ、直前駆動ローラ45と対向する位置には直前従動ローラ51が設けられている。
【0030】
反転駆動ローラ39は、図示しない駆動機構により正逆両方向に回転可能であり、一方、迎え駆動ローラ41、中間駆動ローラ43及び直前駆動ローラ45は、図1において反時計回り方向、即ち用紙を地点35側へ送り出す方向にのみ回転可能である。また直前駆動ローラ45と対向する位置には、直前従動ローラ51と重なるようにして用紙案内従動ローラ46が設けられている。用紙Pはこの用紙案内従動ローラ46に沿って送りローラ9まで案内されると共に、用紙案内従動ローラ46の有する曲率に沿って用紙Pが強制的に湾曲させられることにより、用紙搬送途中で湾曲した用紙のデカール作用を発揮する。
【0031】
また反転従動ローラ47に隣接する位置には、図示しない回動支点を中心に矢印55で示す方向に回動可能な回動部材57が設けられており、その下端付近には、回動部材57が迎え駆動ローラ41側へ回動したときに迎え駆動ローラ41に押圧接触可能な迎え従動ローラ59が設けられている。更に反転駆動ローラ39付近を回動支点として下方へ延びる案内部材61が設けられている。案内部材61は、回動部材57が迎え駆動ローラ41側へ回動するときに同様に迎え駆動ローラ41側へ回動するように構成され、回動時には案内部材61に形成された開口部63から迎え駆動ローラ41の一部が突出して、迎え従動ローラ59と圧接する。
【0032】
送り駆動ローラ15の手前には被記録媒体検出装置に相当する用紙検出装置65が設けられている。用紙検出装置65は、給送ローラ10によって送り出された用紙Pの存在を検出し、また該用紙Pの後端が用紙検出装置65を通過することで該用紙Pの存在しないことを検出することができる。
【0033】
また両面記録装置は制御装置67を備えている。制御装置67は計測手段であるタイムカウンタ69を備えており、タイムカウンタ69は、各給送動作においてホッパ6の上昇開始時から用紙検出装置65による用紙検出時までの計測時間T1+T2を計測する。尚、T1はホッパの上昇開始時から上昇終了時(最上位の用紙がピックアップローラ8に接触する時)までの時間を意味し、T2は最上位の用紙がピックアップローラ8によって送り出されてから、用紙が用紙検出装置65により検出されるまでの時間を示す。T1はホッパ6上の用紙の残数によって変化するが、T2は常に一定である。
【0034】
制御装置67は計測時間T1+T2が長くなったときに、ホッパ上昇装置14によるホッパ6の上昇の開始のタイミングを早めるように制御する。以下、この点について図2〜図4を参照しながら説明する。図2はホッパ上の用紙残量の各段階を示す模式図であり、図3はホッパの上昇開始時から用紙検出装置による用紙検出時までの計測時間に応じたホッパ上昇タイミングを表す表であり、図4は用紙送出し間隔とホッパ上の用紙残数との関係を示すグラフである。
【0035】
まず制御装置67による用紙の給送タイミングの制御を説明するに当たり、理解を容易にするために、ホッパ6周辺の寸法及びホッパの上昇に関連する時間を以下のように仮定的に設定する。即ち、ホッパ6には最大で500枚の用紙Pを積載可能とし、ホッパ6が上昇していないときのホッパの上面とピックアップローラ8の下面との距離を60mmとする。またホッパ6が上昇していない状態でホッパ6に500枚の用紙Pを積載したときの最上位の用紙Pとピックアップローラ8の下面との距離を10mmとする。ホッパ6は、60mmの距離を250msを掛けて一定速度で上昇し、ホッパ6上の最上位の用紙Pがピックアップローラ8によって送り出され始めてから、用紙Pが用紙検出装置65により検出されるまでの時間T2は50msとする。尚、これらの数字は一例に過ぎないことは云うまでもない。
【0036】
ホッパ6からの用紙Pの送り出しの時間間隔は、図4中一点鎖線71で示す如く、ホッパ6上に積載されている残りの用紙枚数に関わらず一定であることが本来好ましい。一点鎖線71はいわば理想的な状態を示している。しかし500枚のように多量の枚数をホッパ上に積載した場合には、ホッパ上の残りの用紙枚数が少なくなるにつれて最上位の用紙がピックアップローラ8に接触するまでのホッパ6の上昇時間が長くなるので、実際には図4中破線73で示す如く、ホッパ上の残りの用紙枚数が少なくなるにつれて、用紙Pの送り出しの時間間隔が長くなってしまう。
【0037】
制御装置67は、このような時間的ロスをなくすために、図3に示す如く例えば3段階のホッパ上昇タイミングの切換えをする制御を行う。第1段階は、ホッパ6上に500枚に近い数の多くの用紙Pが積載されているときの制御であり、第2段階は、ホッパ6上に中程度の量、例えば250枚前後の用紙Pが積載されているときの制御であり、また第3段階は、ホッパ6上に少量、例えば100以下の用紙しか積載されていない時の制御である。尚、本発明では時間を基準とするので、各段階における上掲の用紙枚数はあくまで目安にすぎない。
【0038】
図2(a)に示すような第1段階、即ちホッパ6上に500枚に近い数の多くの用紙Pが積載されているときは、最上位の用紙とピックアップローラ8との距離Lは短い(例えば図3の表では目安として10〜27mmとしてある)ので、最上位の用紙がピックアップローラ8に接触するまでのホッパの上昇時間T1も短い。本例では、ホッパの上昇時間T1が10〜90msであるときに第1段階としており、即ち制御装置67には、タイムカウンタ69による計測時間T1+T2が60〜140msのとき、この状態を第1段階として判断するように設定してある。
【0039】
この第1段階では、従来行われていた給送タイミング、例えば直前に給送された用紙への記録が完了した時点で、次の用紙の給送を開始するための給送トリガー信号を発生し、この信号の発生をホッパの上昇開始のタイミングとすることができる(以下、この第1段階での給送タイミングを第1給送タイミングという)。勿論、このような給送タイミングは記録装置の機種等によって異なるから、第1段階での給送タイミングは、ホッパへの積載枚数がそれ程多くない過去の機種で採用されていたものから適宜適用すればよい。図4では、第1段階における用紙の送り出し間隔の変化が、符号75で示す実線部分によって表されている。第1段階における用紙送り出し間隔は、破線73で示す従来の送り出し間隔と同様である。
【0040】
次に図2(b)に示すような第2段階では、ホッパ6上に積載されている用紙枚数がある程度減少してきており、最上位の用紙とピックアップローラ8との距離Lは第1段階のときよりも長くなっている(例えば図3の表では目安として27〜43mmとしてある)。制御装置67には、タイムカウンタ69による計測時間T1+T2が140〜220msとなるとき(最上位の用紙がピックアップローラ8に接触するまでのホッパの上昇時間T1が90〜170msのとき)に、この状態を第2段階として判断するように設定してある。
【0041】
制御装置67が第2段階と判断したときには、第1給送タイミングより80ms早いタイミングで給送トリガー信号を発生し、ホッパ6の上昇の開始を80ms早めるように制御する。このように第1段階よりも80msだけ早いタイミングでホッパ6の上昇が開始することで、第2段階に入った直後に給送される用紙が送り出されるタイミングが、ホッパ6上に500枚の用紙が積載されているときに最上位の用紙が送り出されるタイミングと実質的に同じ給送タイミングとなる。即ち、第1段階よりも80msだけ早いタイミングでホッパ6を上昇させることで、第1段階において既に給送された用紙の積載量の厚み分に相当するホッパ上昇に要する時間分を早めることができる。図4では、第2段階における用紙の送り出し間隔の変化が、符号77で示す実線部分によって表されている。実線部分77で表されるように、第2段階における用紙の送り出し間隔は、第1段階における用紙の送り出し間隔と実質的に同じになっている。
【0042】
次に図2(c)に示すような第3段階では、ホッパ6上に積載されている用紙枚数が残り少なくなっており、最上位の用紙とピックアップローラ8との距離Lが第2段階のときよりも更に長くなっている(例えば図3の表では目安として43〜60mmとしてある)。制御装置67には、タイムカウンタ69による計測時間T1+T2が220〜300msとなるとき(最上位の用紙がピックアップローラ8に接触するまでのホッパの上昇時間T1が170〜250msのとき)に、この状態を第3段階として判断するように設定してある。
【0043】
制御装置67が第3段階と判断したときには、第1給送タイミングより160ms早いタイミングで給送トリガー信号を発生し、ホッパ6の上昇の開始を160ms早めるように制御する。このように第1段階よりも160msだけ早いタイミングでホッパ6の上昇が開始することで、第3段階に入った直後に給送される用紙が送り出されるタイミングが、ホッパ6上に500枚の用紙が積載されているときに最上位の用紙が送り出されるタイミングと実質上同じ給送タイミングとなる。即ち、第1段階よりも160msだけ早いタイミングでホッパ6を上昇させることで、第1段階及び第2段階において既に給送された用紙の積載量の厚み分に相当するホッパ上昇に要する時間分を早めることができる。図4では、第3段階における用紙の送り出し間隔の変化が、符号79で示す実線部分によって表されている。実線部分79で表されるように、第3段階における用紙の送り出し間隔は、第1段階及び第2段階における用紙の送り出し間隔と実質的に同じになっている。
【0044】
上述したように、本発明ではタイムカウンタ69による計測時間が長くなったときに、制御装置67がホッパ上昇の開始のタイミングを早めるように制御するから、ホッパの最下位置から最上位の用紙がピックアップローラ8に接触するまでの時間分を早めて用紙の送り出し間隔を短縮することができる。この結果スループットを高めることができる。
【0045】
尚、図3に関して上述した説明では3つの段階に分けて制御するようにしているが、ホッパ上昇のタイミングを早める制御は2段階、または4段階以上あるいは無段階とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のを適用した両面記録装置の主要部を示す側断面図。
【図2】ホッパ上の用紙残量の各段階を示す模式図。
【図3】計測時間に応じたホッパ上昇タイミングを表す表。
【図4】用紙送出し間隔とホッパ上の用紙残数との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 主要部、2 給送部、3 記録部、4 回動軸、5 反転部、
6 ホッパ、8 ピックアップローラ、 9 送りローラ、
10 給送ローラ、11 キャリッジ、12 リバースローラ、
13 排出ローラ、14 ホッパ上昇装置、15 送り駆動ローラ、
16 カム機構、17 送り従動ローラ、19 捻りコイルバネ、
21 ローラ付勢部材、23 記録ヘッド、25 プラテン、
27 排出駆動ローラ、29 排出ギザローラ、
31、33、35、37 用紙反転経路上の地点、
39 反転駆動ローラ、41 迎え駆動ローラ、43 中間駆動ローラ、
45 直前駆動ローラ、46 用紙案内従動ローラ、47 反転従動ローラ、
49 中間従動ローラ、51 直前従動ローラ、55 矢印、57 回動部材、
59 迎え従動ローラ、61 案内部材、63 開口部、65 用紙検出装置、
67 制御装置、69 タイムカウンタ、71 一点鎖線、73 破線、
75 第1段階を示す実線部分、77 第2段階を示す実線部分、
79 第3段階を示す実線部分、L 最上位の用紙とピックアップローラとの距離
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録装置に関する。更に本発明は、インク等の液体をそのヘッドから吐出して被噴射媒体に噴射を実行するインクジェット式記録装置などの液体噴射装置に関するものである。
【0002】
ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
【0003】
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
【0004】
【従来の技術】
従来のインクジェットプリンタ等の記録装置では、通常、被記録媒体を記録部へ自動給送する装置を備えている。このような自動給送装置は、複数の被記録媒体を載せるためのホッパと、ホッパの上方に設けられ被記録媒体の送り出し方向に回転するピックアップローラと、ホッパを上下動させるための装置とを備えている(例えば、特許文献1)。
【0005】
被記録媒体を自動給送する場合には、ホッパ上に積載された最上位の被記録媒体がピックアップローラに接触するまでホッパを上昇させ、被記録媒体をピックアップローラに接触させることでその摩擦力により被記録媒体を記録部方向へ送り出すようにする。被記録媒体への記録が終了すると、再度ホッパが上昇し、次の被記録媒体を記録部側へ送り出すという動作を繰り返すことになる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−139605号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の自動給送装置は、ホッパ上に多くとも数十枚の被記録媒体しか積載できるように設計されていないため、例えばホッパ上に積載された数十枚の被記録媒体の最上位の被記録媒体を送り出すのにホッパが上昇する時間と、最後の一枚を送り出すのにホッパが上昇する時間とは大差なかった。
【0008】
しかし、近年大量の記録を一度に行うニーズが高まり、ホッパ上に例えば500枚の被記録媒体を積載する機種が開発されている。またOA機器の使用環境を静寂化させる要求から、バネ等を使用してホッパを急激に上昇させて衝突音を発生させるような構成を採用せずに、ホッパを比較的ゆっくりと静かに上昇させる構成を採用せざるを得ない。このような状況下では、ホッパに被記録媒体を500枚積載した時に、最上位の被記録媒体を送り出すためにホッパを上昇させる時間と、残り少ないホッパ上の被記録媒体を送り出すためにホッパを上昇させる時間との間に大きな差ができてしまい、ホッパが上昇する距離が長いほど、スループットが低下する結果となってしまう。
【0009】
そこで本発明の目的は、大量の被記録媒体を積載可能なホッパでも、直前に送り出された被記録媒体との給送間隔を開けないようにしてスループットを向上可能な被記録媒体の残量連動給送装置及びこれを備える記録装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様に係る被記録媒体の残量連動給送装置は、記録部と給送部とを備える記録装置であって、前記給送部が、複数の被記録媒体を積載可能なホッパと、前記ホッパの上方に位置するピックアップローラと、前記ホッパ上に積載された被記録媒体のうち最上位の被記録媒体が前記ピックアップローラに接触するように、前記ホッパを所定速度で上昇させるホッパ上昇装置と、前記ピックアップローラの下流側に設けられる被記録媒体検出装置とを備え、前記記録装置が、前記ホッパ上昇装置によるホッパの上昇開始から該ホッパの上昇により前記ピックアップローラに接触した被記録媒体を前記被記録媒体検出装置が検出するまでの時間を計測する計測手段と、前記計測手段による計測時間が設定時間より長くなったときに、前記ホッパ上昇装置による前記ホッパ上昇の開始のタイミングを早めるように制御する制御装置とを備えることを特徴とすることを特徴とするものである。
【0011】
ホッパの上昇開始から被記録媒体検出装置が被記録媒体を検出するまでの計測時間は、ホッパ上の被記録媒体の枚数が減少するに従って長くなる。この計測時間が長くなる原因は、ホッパ上の最上位の被記録媒体がピックアップローラに接触するまでにホッパが上昇する時間が長くなるからである。従って、計測手段による計測時間が設定時間より長くなったときに、ホッパ上昇の開始のタイミングを制御装置が早めるように制御することで、直前に給送された用紙との送り出し間隔が短縮されるようになる。これによりスループットが向上する。
【0012】
また、本発明の第2の態様に係る被記録媒体の残量連動給送装置は、上記第1の態様において、前記ホッパ上昇の開始のタイミングは、前記計測時間の短い側から段階的に分けて設定し、短い計測時間側から長い計測時間側へ段階的に前記ホッパ上昇の開始のタイミングをより早めるように制御することを特徴とするものである。
【0013】
本態様によれば、計測時間が一定の範囲の場合には同じタイミングでホッパが上昇し始めるようにすることにより、制御を簡単にすることができる。その一方で、計測時間が長い段階に入ったときには、ホッパの上昇開始タイミングを早めることで、直前に給送された用紙との送り出し間隔を段階的に短縮することができる。
【0014】
また、本発明の第3の態様に係る被記録媒体の残量連動給送装置は、上記第1の態様または第2の態様において、前記ホッパ上昇装置は、カム作用により一定速度で上方へ上昇可能であることを特徴とするものである。本態様によれば、バネ等で一気に上昇させないため、衝突音の発生を防止することができる。
【0015】
また、本発明の第4の態様に係る被記録媒体の残量連動給送装置は、上記第1の態様〜第3態様のいずれかの態様において、前記制御装置は、前記計測時間が最も短い場合には、前記記録部における記録終了直後に発生する給送トリガー信号に基づき前記ホッパの上昇を開始し、前記計測時間が長くなるに従って、前記記録部における記録終了の所定設定時間前に給送トリガー信号を発生させて前記ホッパの上昇が開始されるように制御することを特徴とするものである。
本態様によれば、記録部における記録終了を次の被記録媒体を給送するためのホッパ上昇のトリガーとして設定し、計測時間が長くなった場合には、この基準よりも早いタイミングでトリガーが設定されるようにした。
【0016】
また、本発明の記録装置は、上記第1の態様〜第4の態様のいずれかの被記録媒体の残量連動給送装置を備えることを特徴とするものである。本態様によれば、ホッパへの被記録媒体の積載可能枚数が多い場合でも、被記録媒体の残り枚数が少なくなったときに、ホッパの上昇に掛かる時間分を見越して早いタイミングでホッパ上昇を開始するから、スループットが高くなる。
【0017】
また、本発明の第6の態様に係る被噴射媒体の残量連動給送装置は、液体噴射部と給送部とを備える液体噴射装置であって、前記給送部が、複数の被噴射媒体を積載可能なホッパと、前記ホッパの上方に位置するピックアップローラと、前記ホッパ上に積載された被噴射媒体のうち最上位の被噴射媒体が前記ピックアップローラに接触するように、前記ホッパを所定速度で上昇させるホッパ上昇装置と、前記ピックアップローラの下流側に設けられる被噴射媒体検出装置とを備え、前記液体噴射装置が、前記ホッパ上昇装置によるホッパの上昇開始から該ホッパの上昇により前記ピックアップローラに接触した被噴射媒体を前記被噴射媒体検出装置が検出するまでの時間を計測する計測手段と、前記計測手段による計測時間が設定時間より長くなったときに、前記ホッパ上昇装置による前記ホッパ上昇の開始のタイミングを早めるように制御する制御装置とを備えることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る被記録媒体の残量連動給送装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る被記録媒体の残量連動給送装置を適用したインクジェット式両面記録装置の主要部を示す側断面図である。尚、図1では給送部2が一部分離して描かれているが、これは用紙の大きさの都合のためであり、給送ローラ10に隣接して描かれている用紙P及びホッパ6の一部は、実際には図1の右下下方に描かれている給送部2の右端部分と同じ部分である。また尚、このインクジェット式両面記録装置では、被噴射媒体または記録媒体として用紙Pを使用している。
【0019】
図1において符号1は両面記録装置の主要部を示し、この主要部1には、給送部2と、噴射部に相当する記録部3と、反転部5とが設けられている。給送部2は、回動軸4の周囲で回動可能であり、500枚の用紙Pを積載可能なホッパ6を備えており、ホッパ6の回動端側の上方にはピックアップローラ8が設けられている。ピックアップローラ8に隣接した位置には給送ローラ10と、該給送ローラ10に対向するリバースローラ12とが設けられている。
【0020】
ホッパ6は、ホッパ上昇装置14によって上昇可能であり、その上昇速度は、ホッパ6が最下位に位置するときにホッパ6の上面とピックアップローラ8の下面との距離である60mmを、250ms掛けて一定速度で上昇するようになっている。ホッパ6はカム機構16に接続され、カム機構16の回動により、ホッパ6がこのように比較的ゆっくりした速度で上昇できるようになっている。これにより、例えばバネ付勢でホッパを急激に上昇させる場合に生じる衝突音の発生を防止することができ、快適な事務作業環境を実現することができる。
【0021】
ピックアップローラ8は外周面が例えばゴム材等の高摩擦材によって構成されており、ホッパ6が回動するとき、ホッパ6上の最上位の用紙Pと接触し、この接触状態で回転することにより、最上位の用紙Pを搬送方向下流側の給送ローラ10及びリバースローラ12の間へ送り出す。
【0022】
給送ローラ10及びリバースローラ12も外周面が高摩擦材によって構成されている。給送ローラ10は、用紙Pを下流側へ給送する方向へ回転駆動するが、リバースローラ12は、用紙Pを上流側へ戻す方向へ回転駆動される。ピックアップローラ8により給送ローラ10とリバースローラ12との間へ送り出された用紙Pは、両者にニップされた状態で下流側の送りローラ9へ給送される。
【0023】
リバースローラ12は図示しない駆動機構により給送ローラ10に圧接する状態と、給送ローラ10から離間する状態とを切換可能である。リバースローラ12が給送ローラ10に圧接した状態では、給送されるべきホッパ6の最上位の用紙Pと、これにつられて重送されようとする次位以降の用紙Pとを分離する機能を果たす。即ち、給送ローラ10と用紙Pとの間の摩擦係数をμ1、用紙P間の摩擦係数をμ2、用紙Pとリバースローラ12との間の摩擦係数をμ3とすると、μ1>μ3>μ2の関係が成立するように、給紙ローラ10及びリバースローラ12の外周面を形成する高摩擦材が選定されている。
【0024】
一方、記録部3には送りローラ9、キャリッジ11及び排出ローラ13が設けられている。送りローラ9は送り駆動ローラ15と送り従動ローラ17とから構成されており、送り駆動ローラ15は図示しない駆動機構により正逆両方向に回転可能であり、後述する記録ヘッドへの精密な用紙送り動作を行うことができる。送り従動ローラ17は、捻りコイルバネ19によって先端側が送り駆動ローラ15側へ付勢されるローラ付勢部材21の先端に設けられており、常時一定の付勢圧で送り駆動ローラ15に付勢されている。
【0025】
キャリッジ11には噴射部または記録部に相当する記録ヘッド23が搭載されており、キャリッジ11が給送方向と直交する方向(主走査方向)へ往復運動することにより、記録ヘッド23は主走査方向で記録のための走査が可能である。
【0026】
記録ヘッド23と対向する位置にはプラテン25が設けられており、該プラテン25は、記録ヘッド23によって用紙に印刷を行う際に、用紙を下側から支持する作用を担う。記録ヘッド23とプラテン25との距離、即ちペーパーギャップは、記録ヘッド23を支持するキャリッジ11を用紙の搬送経路と垂直な方向に移動させることにより、用紙の厚さに応じて適宜調節できるようになっている。ペーパーギャップが適正に調整されている状態では、用紙はプラテン25上を滑らかに通過しながら、高品質の印刷が行なわれるようになっている。
【0027】
記録ヘッド23で印刷された用紙は、排出ローラ13により順次排出される。排出ローラ13は、排出駆動ローラ27と排出ギザローラ29とから構成されており、用紙が排出駆動ローラ27の回転駆動により引き出されて上方へ排出される機構となっている。排出駆動ローラ27は、送り駆動ローラ15同様の駆動機構により正逆両方向に回転可能である。
【0028】
次に反転部5の構成について説明する。給送部2から記録部3に供給された用紙は、記録ヘッド23でその第1面に記録後、用紙反転経路における地点31、33、35、37を経て反転し、前後端部が反対になった状態で再び記録ヘッド23に至り、今度は第1面と反対側の第2面に記録され、その後、排出される。
【0029】
このような用紙反転機能を有する反転部5は、その最上部付近に設けられる反転駆動ローラ39と、反転駆動ローラ39のすぐ下方に位置する迎え駆動ローラ41と、迎え駆動ローラ41の下方に位置する中間駆動ローラ43と、地点37のすぐ手前に設けられる直前駆動ローラ45とを備えている。また反転駆動ローラ39と対向する位置には反転従動ローラ47が設けられ、中間駆動ローラ43と対向する位置には中間従動ローラ49が設けられ、直前駆動ローラ45と対向する位置には直前従動ローラ51が設けられている。
【0030】
反転駆動ローラ39は、図示しない駆動機構により正逆両方向に回転可能であり、一方、迎え駆動ローラ41、中間駆動ローラ43及び直前駆動ローラ45は、図1において反時計回り方向、即ち用紙を地点35側へ送り出す方向にのみ回転可能である。また直前駆動ローラ45と対向する位置には、直前従動ローラ51と重なるようにして用紙案内従動ローラ46が設けられている。用紙Pはこの用紙案内従動ローラ46に沿って送りローラ9まで案内されると共に、用紙案内従動ローラ46の有する曲率に沿って用紙Pが強制的に湾曲させられることにより、用紙搬送途中で湾曲した用紙のデカール作用を発揮する。
【0031】
また反転従動ローラ47に隣接する位置には、図示しない回動支点を中心に矢印55で示す方向に回動可能な回動部材57が設けられており、その下端付近には、回動部材57が迎え駆動ローラ41側へ回動したときに迎え駆動ローラ41に押圧接触可能な迎え従動ローラ59が設けられている。更に反転駆動ローラ39付近を回動支点として下方へ延びる案内部材61が設けられている。案内部材61は、回動部材57が迎え駆動ローラ41側へ回動するときに同様に迎え駆動ローラ41側へ回動するように構成され、回動時には案内部材61に形成された開口部63から迎え駆動ローラ41の一部が突出して、迎え従動ローラ59と圧接する。
【0032】
送り駆動ローラ15の手前には被記録媒体検出装置に相当する用紙検出装置65が設けられている。用紙検出装置65は、給送ローラ10によって送り出された用紙Pの存在を検出し、また該用紙Pの後端が用紙検出装置65を通過することで該用紙Pの存在しないことを検出することができる。
【0033】
また両面記録装置は制御装置67を備えている。制御装置67は計測手段であるタイムカウンタ69を備えており、タイムカウンタ69は、各給送動作においてホッパ6の上昇開始時から用紙検出装置65による用紙検出時までの計測時間T1+T2を計測する。尚、T1はホッパの上昇開始時から上昇終了時(最上位の用紙がピックアップローラ8に接触する時)までの時間を意味し、T2は最上位の用紙がピックアップローラ8によって送り出されてから、用紙が用紙検出装置65により検出されるまでの時間を示す。T1はホッパ6上の用紙の残数によって変化するが、T2は常に一定である。
【0034】
制御装置67は計測時間T1+T2が長くなったときに、ホッパ上昇装置14によるホッパ6の上昇の開始のタイミングを早めるように制御する。以下、この点について図2〜図4を参照しながら説明する。図2はホッパ上の用紙残量の各段階を示す模式図であり、図3はホッパの上昇開始時から用紙検出装置による用紙検出時までの計測時間に応じたホッパ上昇タイミングを表す表であり、図4は用紙送出し間隔とホッパ上の用紙残数との関係を示すグラフである。
【0035】
まず制御装置67による用紙の給送タイミングの制御を説明するに当たり、理解を容易にするために、ホッパ6周辺の寸法及びホッパの上昇に関連する時間を以下のように仮定的に設定する。即ち、ホッパ6には最大で500枚の用紙Pを積載可能とし、ホッパ6が上昇していないときのホッパの上面とピックアップローラ8の下面との距離を60mmとする。またホッパ6が上昇していない状態でホッパ6に500枚の用紙Pを積載したときの最上位の用紙Pとピックアップローラ8の下面との距離を10mmとする。ホッパ6は、60mmの距離を250msを掛けて一定速度で上昇し、ホッパ6上の最上位の用紙Pがピックアップローラ8によって送り出され始めてから、用紙Pが用紙検出装置65により検出されるまでの時間T2は50msとする。尚、これらの数字は一例に過ぎないことは云うまでもない。
【0036】
ホッパ6からの用紙Pの送り出しの時間間隔は、図4中一点鎖線71で示す如く、ホッパ6上に積載されている残りの用紙枚数に関わらず一定であることが本来好ましい。一点鎖線71はいわば理想的な状態を示している。しかし500枚のように多量の枚数をホッパ上に積載した場合には、ホッパ上の残りの用紙枚数が少なくなるにつれて最上位の用紙がピックアップローラ8に接触するまでのホッパ6の上昇時間が長くなるので、実際には図4中破線73で示す如く、ホッパ上の残りの用紙枚数が少なくなるにつれて、用紙Pの送り出しの時間間隔が長くなってしまう。
【0037】
制御装置67は、このような時間的ロスをなくすために、図3に示す如く例えば3段階のホッパ上昇タイミングの切換えをする制御を行う。第1段階は、ホッパ6上に500枚に近い数の多くの用紙Pが積載されているときの制御であり、第2段階は、ホッパ6上に中程度の量、例えば250枚前後の用紙Pが積載されているときの制御であり、また第3段階は、ホッパ6上に少量、例えば100以下の用紙しか積載されていない時の制御である。尚、本発明では時間を基準とするので、各段階における上掲の用紙枚数はあくまで目安にすぎない。
【0038】
図2(a)に示すような第1段階、即ちホッパ6上に500枚に近い数の多くの用紙Pが積載されているときは、最上位の用紙とピックアップローラ8との距離Lは短い(例えば図3の表では目安として10〜27mmとしてある)ので、最上位の用紙がピックアップローラ8に接触するまでのホッパの上昇時間T1も短い。本例では、ホッパの上昇時間T1が10〜90msであるときに第1段階としており、即ち制御装置67には、タイムカウンタ69による計測時間T1+T2が60〜140msのとき、この状態を第1段階として判断するように設定してある。
【0039】
この第1段階では、従来行われていた給送タイミング、例えば直前に給送された用紙への記録が完了した時点で、次の用紙の給送を開始するための給送トリガー信号を発生し、この信号の発生をホッパの上昇開始のタイミングとすることができる(以下、この第1段階での給送タイミングを第1給送タイミングという)。勿論、このような給送タイミングは記録装置の機種等によって異なるから、第1段階での給送タイミングは、ホッパへの積載枚数がそれ程多くない過去の機種で採用されていたものから適宜適用すればよい。図4では、第1段階における用紙の送り出し間隔の変化が、符号75で示す実線部分によって表されている。第1段階における用紙送り出し間隔は、破線73で示す従来の送り出し間隔と同様である。
【0040】
次に図2(b)に示すような第2段階では、ホッパ6上に積載されている用紙枚数がある程度減少してきており、最上位の用紙とピックアップローラ8との距離Lは第1段階のときよりも長くなっている(例えば図3の表では目安として27〜43mmとしてある)。制御装置67には、タイムカウンタ69による計測時間T1+T2が140〜220msとなるとき(最上位の用紙がピックアップローラ8に接触するまでのホッパの上昇時間T1が90〜170msのとき)に、この状態を第2段階として判断するように設定してある。
【0041】
制御装置67が第2段階と判断したときには、第1給送タイミングより80ms早いタイミングで給送トリガー信号を発生し、ホッパ6の上昇の開始を80ms早めるように制御する。このように第1段階よりも80msだけ早いタイミングでホッパ6の上昇が開始することで、第2段階に入った直後に給送される用紙が送り出されるタイミングが、ホッパ6上に500枚の用紙が積載されているときに最上位の用紙が送り出されるタイミングと実質的に同じ給送タイミングとなる。即ち、第1段階よりも80msだけ早いタイミングでホッパ6を上昇させることで、第1段階において既に給送された用紙の積載量の厚み分に相当するホッパ上昇に要する時間分を早めることができる。図4では、第2段階における用紙の送り出し間隔の変化が、符号77で示す実線部分によって表されている。実線部分77で表されるように、第2段階における用紙の送り出し間隔は、第1段階における用紙の送り出し間隔と実質的に同じになっている。
【0042】
次に図2(c)に示すような第3段階では、ホッパ6上に積載されている用紙枚数が残り少なくなっており、最上位の用紙とピックアップローラ8との距離Lが第2段階のときよりも更に長くなっている(例えば図3の表では目安として43〜60mmとしてある)。制御装置67には、タイムカウンタ69による計測時間T1+T2が220〜300msとなるとき(最上位の用紙がピックアップローラ8に接触するまでのホッパの上昇時間T1が170〜250msのとき)に、この状態を第3段階として判断するように設定してある。
【0043】
制御装置67が第3段階と判断したときには、第1給送タイミングより160ms早いタイミングで給送トリガー信号を発生し、ホッパ6の上昇の開始を160ms早めるように制御する。このように第1段階よりも160msだけ早いタイミングでホッパ6の上昇が開始することで、第3段階に入った直後に給送される用紙が送り出されるタイミングが、ホッパ6上に500枚の用紙が積載されているときに最上位の用紙が送り出されるタイミングと実質上同じ給送タイミングとなる。即ち、第1段階よりも160msだけ早いタイミングでホッパ6を上昇させることで、第1段階及び第2段階において既に給送された用紙の積載量の厚み分に相当するホッパ上昇に要する時間分を早めることができる。図4では、第3段階における用紙の送り出し間隔の変化が、符号79で示す実線部分によって表されている。実線部分79で表されるように、第3段階における用紙の送り出し間隔は、第1段階及び第2段階における用紙の送り出し間隔と実質的に同じになっている。
【0044】
上述したように、本発明ではタイムカウンタ69による計測時間が長くなったときに、制御装置67がホッパ上昇の開始のタイミングを早めるように制御するから、ホッパの最下位置から最上位の用紙がピックアップローラ8に接触するまでの時間分を早めて用紙の送り出し間隔を短縮することができる。この結果スループットを高めることができる。
【0045】
尚、図3に関して上述した説明では3つの段階に分けて制御するようにしているが、ホッパ上昇のタイミングを早める制御は2段階、または4段階以上あるいは無段階とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のを適用した両面記録装置の主要部を示す側断面図。
【図2】ホッパ上の用紙残量の各段階を示す模式図。
【図3】計測時間に応じたホッパ上昇タイミングを表す表。
【図4】用紙送出し間隔とホッパ上の用紙残数との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 主要部、2 給送部、3 記録部、4 回動軸、5 反転部、
6 ホッパ、8 ピックアップローラ、 9 送りローラ、
10 給送ローラ、11 キャリッジ、12 リバースローラ、
13 排出ローラ、14 ホッパ上昇装置、15 送り駆動ローラ、
16 カム機構、17 送り従動ローラ、19 捻りコイルバネ、
21 ローラ付勢部材、23 記録ヘッド、25 プラテン、
27 排出駆動ローラ、29 排出ギザローラ、
31、33、35、37 用紙反転経路上の地点、
39 反転駆動ローラ、41 迎え駆動ローラ、43 中間駆動ローラ、
45 直前駆動ローラ、46 用紙案内従動ローラ、47 反転従動ローラ、
49 中間従動ローラ、51 直前従動ローラ、55 矢印、57 回動部材、
59 迎え従動ローラ、61 案内部材、63 開口部、65 用紙検出装置、
67 制御装置、69 タイムカウンタ、71 一点鎖線、73 破線、
75 第1段階を示す実線部分、77 第2段階を示す実線部分、
79 第3段階を示す実線部分、L 最上位の用紙とピックアップローラとの距離
Claims (6)
- 記録部と給送部とを備える記録装置であって、
前記給送部が、
複数の被記録媒体を積載可能なホッパと、
前記ホッパの上方に位置するピックアップローラと、
前記ホッパ上に積載された被記録媒体のうち最上位の被記録媒体が前記ピックアップローラに接触するように、前記ホッパを所定速度で上昇させるホッパ上昇装置と、
前記ピックアップローラの下流側に設けられる被記録媒体検出装置とを備え、
前記記録装置が、前記ホッパ上昇装置によるホッパの上昇開始から該ホッパの上昇により前記ピックアップローラに接触した被記録媒体を前記被記録媒体検出装置が検出するまでの時間を計測する計測手段と、
前記計測手段による計測時間が設定時間より長くなったときに、前記ホッパ上昇装置による前記ホッパ上昇の開始のタイミングを早めるように制御する制御装置とを備えることを特徴とする被記録媒体の残量連動給送装置。 - 請求項1において、前記ホッパ上昇の開始のタイミングは、前記計測時間の短い側から段階的に分けて設定し、短い計測時間側から長い計測時間側へ段階的に前記ホッパ上昇の開始のタイミングをより早めるように制御することを特徴とする被記録媒体の残量連動給送装置。
- 請求項1または請求項2において、前記ホッパ上昇装置は、カム作用により一定速度で上方へ上昇可能であることを特徴とする被記録媒体の残量連動給送装置。
- 請求項1〜請求項3のいずれか1項において、前記制御装置は、前記計測時間が最も短い場合には、前記記録部における記録終了直後に発生する給送トリガー信号に基づき前記ホッパの上昇を開始し、前記計測時間が長くなるに従って、前記記録部における記録終了の所定設定時間前に給送トリガー信号を発生させて前記ホッパの上昇が開始されるように制御することを特徴とする被記録媒体の残量連動給送装置。
- 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の被記録媒体の残量連動給送装置を備えることを特徴とする記録装置。
- 液体噴射部と給送部とを備える液体噴射装置であって、
前記給送部が、
複数の被噴射媒体を積載可能なホッパと、
前記ホッパの上方に位置するピックアップローラと、
前記ホッパ上に積載された被噴射媒体のうち最上位の被噴射媒体が前記ピックアップローラに接触するように、前記ホッパを所定速度で上昇させるホッパ上昇装置と、
前記ピックアップローラの下流側に設けられる被噴射媒体検出装置とを備え、
前記液体噴射装置が、前記ホッパ上昇装置によるホッパの上昇開始から該ホッパの上昇により前記ピックアップローラに接触した被噴射媒体を前記被噴射媒体検出装置が検出するまでの時間を計測する計測手段と、
前記計測手段による計測時間が設定時間より長くなったときに、前記ホッパ上昇装置による前記ホッパ上昇の開始のタイミングを早めるように制御する制御装置とを備えることを特徴とする被噴射媒体の残量連動給送装置。
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JP2006347672A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Kyocera Mita Corp | 給紙装置およびそれを備えた画像形成装置 |
CN104932219A (zh) * | 2014-03-20 | 2015-09-23 | 柯尼卡美能达株式会社 | 图像形成装置 |
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2003
- 2003-03-06 JP JP2003060680A patent/JP2004269119A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006347672A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Kyocera Mita Corp | 給紙装置およびそれを備えた画像形成装置 |
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JP2015182834A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
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