JP2004269033A - 開封口付ケース - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紙やプラスチック製の一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片12からなる。箱体形成片12には、複数枚の側面14、16、18、20と、一側面16の両端部に形成された蓋片40、42と、蓋片40、42の側面16と反対側には差込片44、46が隣接している。側面20の端部には、ミシン線80、82と折罫線84で側面20と区切られた開封口86が形成されている。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、隙間無く商品が収容される包装用箱であって、差込片が側面裏面と糊付されている箱の開封を、容易にする機能を有する包装用箱に関する。
【0002】
従来、内容物を収容して搬送され、そのまま店頭に陳列されたり、病院、薬局等で使用される包装用箱があり、このような包装用箱は、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片を組み立てたものである。この箱体形成片は、平行に連接された4つの側面と、この一側面の両端部に形成された蓋片と、その蓋片が形成された側面に隣接せず対向する側面の端部には、端部を基点とする略四角形のミシン線によって形成された開封口が設けられている。そして、蓋片が形成された側面に隣接する側面の両端部には、2対のフラップが設けられている。
【0003】
この包装用箱の組立方法は、糊付片を反対側の側面裏面に糊付し、各側面が90度になるように折り曲げて四角い箱体に組み立てる。そして箱体の一端部の、一対のフラップを側面に対して90度に折り曲げ、蓋片とそれに連接した差込片を折り曲げ、差込片に糊付けし、蓋片が形成されている側面と対向する側面の内側に、差込片を挿入し閉鎖する。そして内容物を収容後、箱体の他端部も同様に閉鎖する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の場合、差込片は両方で糊付されているため、開封口を指で押し込み、ミシン線を破ることによって蓋片を開ける。この時、内容物が隙間無く収容されている場合、開封口を指で押し込んでも箱体内部に押し込むことができず、ミシン線が破れないことがあった。
【0005】
この発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で開封を容易にする効果を有する包装用箱を提供することを目的とする。
【0006】
【問題を解決するための手段】
この発明は一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片からなり、この箱体形成片には複数枚の側面と、一側面の両端部に形成された蓋片と、その蓋片には上記側面と反対側に差込片が連接され、その蓋片が形成された側面に隣接せず対向する側面には、その側面と隣接する側面との間に形成された二つの折罫線が、端部を基点とする任意の長さがミシン線となっており、そのミシン線の終点どうしを結ぶ折罫線が上記側面に設けられ、蓋片が形成されている側面に隣接する側面の両端部には、2対のフラップが設けられていることを特徴とする包装用箱。
【0007】
この発明の包装用箱は、二つの折罫線に設けられたミシン線と、そのミシン線の終点どうしを結ぶ折罫線に囲まれた部分が開封口になる。商品を収容し差込片に糊を塗布し、開封口内面に糊付され封鎖される。包装用箱を開封するとき、開封口の端部に指を引っかけ、ミシン線を破り、ミシン線の終点どうしを結ぶ折罫線を支点とし、差込片との糊を剥がすことにより、開封することができる。
【0008】
従来の開封口の様に、箱体内部に開封口を押し込むのではなく、外側に引いて開封するため、内容物が箱体にぎっしり詰まっている場合でも、容易に開封することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1はこの発明の一実施形態の包装用箱10について示したもので、包装用箱10は図1に示すように、箱体形成片12が紙製もしくはプラスチック製の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成されている。
【0010】
この箱体形成片12は、側面14、16、18、20が一体に連接して形成されている。さらに組立状態で側面14の内側に糊付される糊付片22が、側面20の側方に連接して形成されている。側面14、16、18、20、糊付片22は、各々折罫線24、26、28、30で区切られている。
【0011】
側面16の端部には蓋片40が連接され、蓋片40には折罫線52を介して差込片44が設けられている。蓋片40は折罫線48で側面16の端部と区切られている。側面16の他端部には蓋片42が連接され、蓋片42には折罫線54を介して差込片46が設けられている。蓋片42は折罫線50で側面16の端部と区切られている。
【0012】
側面14の端部にはフラップ60が連接され、フラップ60は折罫線68で側面14と区切られている。側面14の他端部にはフラップ62が連接され、フラップ62は折罫線70で側面14と区切られている。
【0013】
側面18の端部にはフラップ64が連接され、フラップ64は折罫線72で側面18と区切られている。側面18の他端部にはフラップ66が連接され、フラップ66は折罫線74で側面18と区切られている。
【0014】
折罫線28、30は端部を基点としたミシン線80、82となっており、ミシン線80、82の終点を結んで側面20を横切る折罫線84が設けられている。
【0015】
次にこの実施形態の包装用箱10の組立方法について図面に基づいて説明する。なお、ここでは図1がこの箱体形成片12の表側を見たものであり、図1において紙面表側が凸になる折り方を正折りと称する。まず、糊付片22に糊32を塗布する。折罫線24、28を正折りし、側面14の裏面を糊付片22の表面に糊付する。
【0016】
次に、折罫線24、26、28、30を各々90度になるように正折りして、四角形の箱体にする。フラップ62を折罫線70で90度正折りに、フラップ66を折罫線74で90度に正折りする。差込片46の表面に糊32を塗布し、差込片46を折罫線54で正折りに、蓋片42を折罫線50で正折りにし、差込片46を側面20の内側に挿入し、側面20の内側と糊付する。
【0017】
次に、商品を、封鎖していない箱体の端部から箱体内部に挿入する。その後、フラップ60を折罫線68で90度に、フラップ64を折罫線72で90度に正折りする。差込片44の表面に糊32を塗布し、差込片44を折罫線52で正折りに、蓋片40を折罫線48で正折りにし、差込片44を開封口86の裏面に糊付する。
【0018】
次に、この包装用箱10を開封する場合について説明する。中に収容している商品を取り出す時には、まず封口86の端部に指を引っかけミシン線80、82を破断しながら、差込片44との糊付けを剥がすことによって開封することができる。
【0019】
【発明の効果】
この発明は簡単な構造で、内容物が隙間無く収容されている場合で、しかも差込片が側面の裏面に糊付されている場合に、開封を容易にするものである。また、ミシン線80、82のパターンは適宜変更可能であり、折罫線84はミシン線等に変更しても問題なく同じ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の包装用箱の箱体形成片の展開図である。
【図2】この発明の開封後の包装用箱の斜視図である。
【符号の説明】
10 包装用箱
12 箱体形成片
14、16、18、20 側面
22 糊付片
24、26、28、30、48、50、52、54、68、70、72、74 折罫線
32 糊
40、42 蓋片
60、62、64、66 フラップ
80、82 ミシン線
84 折罫線
86 開封口
Claims (1)
- 一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片からなり、この箱体形成片には複数枚の側面と、一側面の両端部に形成された蓋片と、その蓋片には上記側面と反対側に差込片が連接され、その蓋片が形成された側面に隣接せず対向する側面には、その側面と隣接する側面との間に形成された二つの折罫線が、端部を基点とする任意の長さがミシン線となっており、その破断線の終点どうしを結ぶ折罫線または断続的な切り線が上記側面に設けられ、蓋片が形成されている側面に隣接する側面の両端部に2対のフラップが設けられていることを特徴とする包装用箱。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003066321A JP4303982B2 (ja) | 2003-03-12 | 2003-03-12 | 開封口付包装用箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003066321A JP4303982B2 (ja) | 2003-03-12 | 2003-03-12 | 開封口付包装用箱 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004269033A true JP2004269033A (ja) | 2004-09-30 |
JP4303982B2 JP4303982B2 (ja) | 2009-07-29 |
Family
ID=33127071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003066321A Expired - Lifetime JP4303982B2 (ja) | 2003-03-12 | 2003-03-12 | 開封口付包装用箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4303982B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008280052A (ja) * | 2007-05-08 | 2008-11-20 | Asahi Printing Co Ltd | 包装用箱 |
-
2003
- 2003-03-12 JP JP2003066321A patent/JP4303982B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008280052A (ja) * | 2007-05-08 | 2008-11-20 | Asahi Printing Co Ltd | 包装用箱 |
Also Published As
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---|---|
JP4303982B2 (ja) | 2009-07-29 |
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