JP2004268884A - ランプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ランプ扉に対する補助ランプの上下位置姿勢の切り替えを簡易かつスムーズに行えるようにする。
【解決手段】その基端側を中心として回動するランプ扉3と、このランプ扉3の先端部に対して回動することによって展開、格納される補助ランプ4とを備えるランプ装置において、ランプ扉3の先端部に対して補助ランプ4の基端部を回動可能に支持するエンドヒンジ軸21と、エンドヒンジ軸21をランプ扉3に対して昇降可能に支持するガイドプレート30とを備え、エンドヒンジ軸21をガイドプレート30に対して昇降させることによって補助ランプ4のランプ扉3に対する上下位置が切り替えられるとともに、エンドヒンジ軸21まわりに補助ランプ3を回動させることによって補助ランプ4をランプ扉3に対して展開、格納する構成とした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貨物輸送用航空機又は船舶等における貨物積降装置(ランプ装置)改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば船舶等に用いられるランプ装置について開示されたものがある。このランプ装置は船体の上部甲板に設けられた枢支部を中心に回動するランプが、上部甲板と船内の下部甲板との間を橋渡しし、積載される車両等を上部甲板から下部甲板へ、あるいは下部甲板から上部甲板へと移動させるために設けられたものである。そして、このランプの先端部には、ランプに対して所定角度範囲内で揺動する補助ランプ(ランプフラップ)が取り付けられていて、この補助ランプがランプと下部甲板との間の段差を埋める作用をもたらす。これにより、積載車両が上下甲板間を移動する際に、車両の走行を円滑ならしめるものである(特許文献1参照)。
【0003】
また、これとは別に、従来のランプ装置として、例えば図4から図7に示すものがある。
【0004】
図4(a)は、貨物輸送用航空機の機体後部における貨物積載部を示した側面図である。
【0005】
貨物積載部には、支持ピン(図示せず)廻りに回動可能に支持されて、駆動装置1a、1bによってそれぞれ上下方向に駆動される上部扉2とランプ扉3が設けられる。機体1内に貨物を搬入、あるいは機体1内から貨物を搬出する場合、上部扉2が駆動装置1aによって上方に展開し、ランプ扉3が駆動装置1bによって下方に展開されることで貨物搬入搬出口が確保される。
ランプ扉3の先端部に取り付けられた補助ランプ4は、ランプ扉3と接地面との段差を埋めて車両等が円滑に走行できるようにしたものである。
【0006】
図4(b)及び図5は、ランプ扉3とその先端部に取り付けられた補助ランプ4との関係を示したものである。ランプ扉3にはその先端部に補助ランプ4が取り付けられている。補助ランプ4はランプ扉3の先端部に取り付けられたアクチュエータ5によって上下方向に回動させられる。補助ランプ4がランプ扉3に対して略平行に開いた展開状態において貨物の搬入、搬出が行われ、補助ランプ4がランプ扉3に対して起立した状態で格納される。
【0007】
なお、図5に示す従来例では、ランプ扉3に対して、補助ランプ4が4枚設けられているが、補助ランプ4の数は特にこの枚数に限定されるものではなく、1枚の場合もあるし、4枚以外の複数枚の場合もあり得る。
【0008】
ところで、車両を自走によって搬入、搬出する場合、車両の走行が円滑に行われるために、ランプ扉3と補助ランプ4は段差なくフラットな状態で展開させるとともに、補助ランプ4の先端部と地面との接地面についても段差を極力排除するように展開される。
【0009】
一方、図6に示すように、フォークリフト等を介して運ばれるパレット貨物を搬入、搬出する場合には、ローラに転接してパレット貨物を搬入、搬出するためのローラユニット40を補助ランプ4上に置くとともに、補助ランプ4の上面(貨物搬送面)とローラユニット40の転接面との間にフォークリフトのフォークが差し込まれるスペースを確保するため、ランプ扉3と補助ランプ4との間に所定の段差6を持たせる展開状態とする。
【0010】
このように、ランプ装置は、補助ランプ4をランプ扉3に対して段差なくフラットに連続して展開させる場合(上位置展開状態)と、補助ランプ4とランプ扉3との間に所定の段差6を持たせて展開させる場合(下位置展開状態)とが必要となることから、通常、これら2つの状態を状況に合わせて切り替える必要が生じる。図7(a)は補助ランプ4が上位置展開状態に、(b)は補助ランプ4が下位置展開状態にある場合を示したものである。
【0011】
従来、これら2つの状態の切り替え、即ち、ランプ扉3に対する補助ランプ4の取り付け位置の付け替えは次のような手順で行われていた。
【0012】
先ず、補助ランプ4を▲1▼矢印に示すように立ち上げるとともに、ランプ扉3を格納位置へと回動させる(▲2▼)。次いで、補助ランプ4とランプ扉3の噛合を解除し、補助ランプ4を吊り上げる(▲3▼)。補助ランプ4を段差h分(図面右方向)ずらした後(位置合わせをした後)再び噛合する(▲4▼)。この状態でランプ扉3を展開方向へと回動させるとともに(▲5▼)、補助ランプ4を水平展開位置へと回動させる(▲6▼)。これにより補助ランプ4が展開状態において、ランプ扉3と補助ランプ4との結合面において高さhの段差が生じようになる。また、これとは逆に下位置展開状態から上位置展開状態へと切り替える場合には、前記手順の逆の動作を行えばよい。
【0013】
【特許文献1】
実開平5−37682号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のランプ装置にあっては、ランプ扉3に対する補助ランプ4の姿勢を上位置展開状態から下位置展開状態、あるいはその逆へと切り替えるのに逐一格納状態にする必要があるとともに、切り替えには補助ランプ4を吊り上げるための特別な装置が必要となったり、補助ランプ4をランプ扉3に連結する際の位置決め(段差h分の位置決め)を必要とするなど手間、労力がかかるという問題点があった。
【0015】
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたもので、ランプ扉に対する補助ランプの上下位置姿勢の切り替えを簡易かつスムーズに行えるようにすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第1の発明は、その基端側を中心として回動するランプ扉と、このランプ扉の先端部に対して回動することによって展開、格納される補助ランプとを備えるランプ装置において、ランプ扉の先端部に対して補助ランプの基端部を回動可能に支持するエンドヒンジ軸と、エンドヒンジ軸をランプ扉に対して昇降可能に支持するガイドプレートとを備え、エンドヒンジ軸をガイドプレートに対して昇降させることによって補助ランプのランプ扉に対する上下位置が切り替えられるとともに、エンドヒンジ軸まわりに補助ランプを回動させることによって補助ランプをランプ扉に対して展開、格納する構成としたことを特徴とする。
【0017】
これにより、補助ランプの姿勢を上位置展開状態から下位置展開状態へと切り替えるのに逐一格納状態にする必要がなくなるとともに、切り替えの際に補助ランプをエンドヒンジから取り外す必要もなく、また補助ランプを吊り上げるための特別な装置等も必要ない。さらに、補助ランプをランプ扉に連結する際の位置決めもしなくてよい。
【0018】
第2の発明は、第1の発明において、ランプ扉に対するエンドヒンジ軸の昇降を係止するストッパと、基端部をランプ扉に、先端部を補助ランプの基端部であってエンドヒンジ軸よりも上方に取り付けられたアクチュエータとを備え、ストッパによってエンドヒンジ軸の昇降が係止された状態において、アクチュエータを伸縮させると、この伸縮に伴って補助ランプがランプ扉に対してエンドヒンジ軸を支点として展開、格納し、ストッパの係止を解除した状態において、アクチュエータを伸縮させると、この伸縮に伴ってエンドヒンジ軸がランプ扉に対して昇降し、ランプ扉に対する補助ランプの上下位置を切り替える構成としたことを特徴とする。
【0019】
これにより、エンドヒンジ軸の下降を確実に防止でき、アクチュエータの駆動力によって補助ランプのランプ扉に対する上下位置の切り替えが行える。
【0020】
第3の発明は、第1または第2の発明において、下位置展開状態において、ランプ扉の先端部に、補助ランプの貨物搬送面の裏面と当接する反力受部を設け、この反力受部が補助ランプを支持することで、補助ランプが下方に回動するのを規制することを特徴とする。
【0021】
これにより、自重による、あるいは積載貨物の荷重による補助ランプのたわみや下方への回動を防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0023】
図1は本発明に係るランプ装置(以下、本ランプ装置という。)の正面図であり、図2は側面図である。
【0024】
図1および図2に示すように、本ランプ装置は機体に対して開閉可能に取り付けられたランプ扉3と、ランプ扉3の先端部に回動可能に取り付けられて地面等のアクセスに用いられる補助ランプ4とを有し、さらにランプ扉3の先端部に対して補助ランプ4の基端部を回動可能に支持するエンドヒンジ軸8と、エンドヒンジ軸8をランプ扉3に対して昇降可能に支持するガイドプレート30とを備える。そして、エンドヒンジ軸8をガイドプレート30に対して昇降させることによって補助ランプ4のランプ扉3に対する上下位置が切り替えられるとともに、エンドヒンジ軸8まわりに補助ランプ4を回動させることによって補助ランプ4をランプ扉3に対して展開、格納することができる。
【0025】
補助ランプ4の展開、格納は油圧シリンダ(アクチュエータ)9の伸縮によって行われる。より具体的には、油圧シリンダ9を伸張させると、補助ランプ4はエンドヒンジ軸8を支点として展開し、油圧シリンダ9を収縮させることによって格納する(図2の一点鎖線)。また、本ランプ装置はランプ扉3に対する補助ランプ4の展開位置を上位置と下位置とに切り替えることができるが(図2の(a)、(b))、この切り替えは補助ランプ4の基端部からランプ扉方向に突出したエンドヒンジ21と、エンドヒンジ21の側面から外側に向って突出したエンドヒンジ軸8と、ランプ扉3に取り付けられて、エンドヒンジ21の外側に設けられたエンドヒンジ21と対のガイドプレート30と、ガイドプレート30に刻まれたガイド溝31とから成る構成によって実現されている。すなわち、前記構成において、エンドヒンジ軸8がガイド溝31に嵌合し、ガイド溝31上を上下方向に摺動することで、ランプ扉3に対する補助ランプ4の上下位置が切り替えられるようになっている。そしてさらに、エンドヒンジ軸8がガイド溝31の上方に位置して、補助ランプ4がランプ扉3に対して上位置の状態になった場合において、エンドヒンジ軸8がガイド溝31に沿って下降しないようにエンドヒンジ軸8の下降を係止するストッパ26を設けている。なお、エンドヒンジ軸8をガイド溝31に沿って上下させる手段として、前記補助ランプ4の展開、格納の場合と同様に油圧シリンダ9の駆動力を利用する。
【0026】
以下、これらの図面の基づいて、本ランプ装置を構成する各構成部品について詳細に説明する。
【0027】
ランプ扉3は機体側に取り付けられた支持ピン(図示せず)廻りに回動可能に支持される。そして、ランプ扉3が機体に対して下方に回動することで貨物搬入搬出口が開口し、上方に回動することによって貨物搬入搬出口が閉口する。ランプ扉3の先端部には補助ランプ4が回動可能に支持される。また、ランプ扉3には、補助ランプ4との連結を担うガイドプレート30、油圧シリンダ9等が取り付けられている。
【0028】
補助ランプ4は下位置展開状態において貨物搬送面14がランプ扉3の上面に対して略平行になるよう形成される。また、補助ランプ4の先端部であって貨物搬送面14の裏面には上方に傾斜した接地面15を有する。この接地面15は上位置展開状態において貨物搬送面14が地面と段差なく接するために設けられたもので、上位置展開状態においてランプ扉3の上面と貨物搬送面14との間に段差をなくし、かつ、ランプ扉3に対して僅かに下方に傾斜して展開させたことと相まって車両が貨物搬送面14等を円滑に走行できるようにしたものである(図2の(a))。なお、補助ランプ4の基端部にはランプ扉側に突出したエンドヒンジ21が取り付けられている。
【0029】
補助ランプ4の展開、格納あるいはランプ扉3に対する補助ランプ4の上下位置の切り替えは油圧シリンダ9の伸縮によって行われる。したがって、油圧シリンダ9のロッド先端はエンドヒンジ21(回転軸25)を介して補助ランプ4に、基端はランプ扉3にそれぞれ取り付けられている。
【0030】
油圧シリンダ9のロッド先端は一対のエンドヒンジ21間に直結された回転軸25に回動自在に結合される。具体的には、回転軸25の略中央であって径方向に突出したアーム部24にロッド先端がピン結合される。また、油圧シリンダ9の基端部はランプ扉3にブラケットを介して回動自在にピン結合される。
【0031】
貨物搬送面14の両側から一対設けられるエンドヒンジ21は補助ランプ4の基端部からランプ扉方向に突出する板状のもので、油圧シリンダ9やガイドプレート30を介してランプ扉3との連結を担う連結部材としての役割を果たす。
【0032】
エンドヒンジ21はランプ扉方向に向って斜め下方に折れ曲がったくの字形状をしていて、くの字形状の折曲点近傍に回転軸25が取り付けられている。回転軸25は前記の通り、一対のエンドヒンジ21間を結ぶ連結棒である。また、くの字形状の下方先端部分には、外側(図面手前方向)に向ってエンドヒンジ軸8が突出している。
【0033】
なお、エンドヒンジ21と補助ランプ4はピン29を介して噛合されている。したがって、ピン29を引き抜いて噛合を解除すれば、補助ランプ4をエンドヒンジ21から外すことができ、搭載物の空中投下を行うこともできる。もちろん、補助ランプ4とエンドヒンジ8を一体に形成してもよい。
【0034】
ガイドプレート30はエンドヒンジ21と対に設けられ、エンドヒンジ21の外側であって、ランプ扉3に取り付けられた板状のものである。ガイドプレート30の側面にはエンドヒンジ軸8が嵌合するガイド溝31が形成される。このガイド溝31はエンドヒンジ軸8が上下方向に摺動可能なように一定の長さをもった長楕円形状に刻まれている。したがって、エンドヒンジ軸8はこのガイド溝31上を上下方向に摺動する。ガイド溝31の長さはエンドヒンジ軸8がガイド溝31の最も上方に係止し、かつ補助ランプ4が展開したときに、補助ランプ4がランプ扉3に対して上位置展開状態となり、他方、エンドヒンジ軸8がガイド溝31の最も下方に係止し、同じく補助ランプ4が展開したときに、補助ランプ4がランプ扉3に対して下位置展開状態になるように決められる。
【0035】
ただし、油圧シリンダ9によってエンドヒンジ軸8の係止位置を制御するようにすれば、ガイド溝31の長さを前記長さよりも長くしてもよい。
【0036】
なお、本実施の形態では、ガイド溝31は上方から下方にかけて機体前方(図面左側)から機体後方(図面右側)に向って傾斜して刻まれている。これは、例えば、ガイド溝31が傾斜せずに垂直に形成されていたとすると、油圧シリンダ9の駆動力はエンドヒンジ軸8を介してガイド溝31の凹部側面(油圧シリンダ9の駆動力方向)に働き、これが抵抗となってエンドヒンジ軸8はガイド溝31上をスムーズに昇降しなくなる。そこで、ガイド溝31を傾斜して形成することで、油圧シリンダ9がエンドヒンジ軸8を押す、あるいは引っ張る力の分力がガイド溝31に沿って働き、エンドヒンジ軸8がガイド溝31上をスムーズに移動できるようにした。
【0037】
したがって、他の実施形態として、ガイド溝31を上方から下方にかけて前記とは逆に機体後方(図面右側)から機体前方(図面左側)に向って傾斜する形で形成してもよい。この場合、上位置展開状態から下位置展開状態に補助ランプ4を移動させる場合、油圧シリンダ9を収縮させれば、エンドヒンジ軸8はガイド溝31に沿って下方に移動する。
【0038】
補助ランプ4がランプ扉3に対して上位置の状態にある場合において、エンドヒンジ軸8がガイド溝31に沿って下降してしまうのを防止するために、エンドヒンジ軸8の下降を係止するストッパ26を設ける。このストッパ26はエンドヒンジ軸8が上位置展開状態等においてガイド溝31の上方にあるとき、エンドヒンジ軸8の下側であってガイド溝31の凹部に嵌め込む構成とする。これにより、エンドヒンジ軸8がガイド溝31の上方にあっても、ストッパ26によってエンドヒンジ軸8がこの位置に保持され、エンドヒンジ軸8の下降を規制することができる。
【0039】
一方、補助ランプ4がランプ扉3に対して下位置の状態であって、エンドヒンジ軸8がガイド溝31の下方に位置している場合には、ストッパ26をエンドヒンジ軸8の上側であってガイド溝31の凹部に嵌め込む。これにより、エンドヒンジ軸8をガイド溝31の下方にしっかり固定することができ、補助ランプ4が下位置の状態において油圧シリンダ9を伸縮させれば、補助ランプ4はエンドヒンジ軸8を支点として展開、格納する。
【0040】
なお、ストッパ26の設定、解除は手動で行ってもよいし、アクチュエータ等を利用して自動で行ってもよい。
【0041】
以上のように、エンドヒンジ軸8をストッパ26により係止すれば、油圧シリンダ9の伸縮によって補助ランプ4は係止されたエンドヒンジ軸8を支点として回動し、補助ランプ4がランプ扉3に対して展開、格納する。一方、エンドヒンジ軸8をストッパ26によって係止しなければ、油圧シリンダ9の伸縮によってエンドヒンジ軸8はガイド溝31上を上下方向に摺動するので、これに伴い、補助ランプ4も上下方向に移動するようになる。すなわち、ランプ扉3に対する補助ランプ4の上下位置を切り替えることができる。
【0042】
下位置展開状態において、自重により、また貨物積載荷重により、補助ランプ4が時計方向に回動してしまうのを規制するために、ランプ扉3の先端部に反力受部18を設け、この反力受部18が補助ランプ4の基端側でかつ貨物搬送面14の裏面と当接するようにしてある。したがって、下位置展開状態において、補助ランプ4の自重や貨物積載荷重をこの反力受部18が受けることができる。
【0043】
他方、上位置展開状態においては、補助ランプ4の先端にあって地面と接する接地面15およびストッパ26に規制されたエンドヒンジ軸8とで補助ランプ4の自重や貨物積載荷重を受けることができる。
【0044】
ランプ扉3には、補助ランプ4を格納状態、すなわち、補助ランプ4がランプ扉3に対して起立した状態で補助ランプ4の貨物搬送面14に当接する一対のピン33が設けられている。補助ランプ4が起立した状態でピン33が補助ランプ4の貨物搬送面14に当接することで、補助ランプ4はピン33に支持されて、これ以上補助ランプ4が械体側(反時計方向)に倒れ込まないようにしている。また、ピン33は格納状態のままで補助ランプ4の上下位置切り替えを行う場合、貨物搬送面14と当接して、補助ランプ4が昇降する際のガイドとしての役割も果たす。
【0045】
以上が本ランプ装置の構成であるが、次に図3に基づいてその動作について説明する。図3の▲1▼から▲3▼は、補助ランプ4がランプ扉3に対して上位置にある場合の補助ランプ4の格納から展開までの様子を示したものである。図3の▲1▼から▲3▼は補助ランプ4がランプ扉3に対して上位置にあるので、エンドヒンジ軸8がガイド溝31の上方に係止されている。
【0046】
図3の▲1▼の格納状態から、油圧シリンダ9を伸張させていくと、図3の▲2▼に示すように補助ランプ4はエンドヒンジ軸8を支点に展開を開始する。油圧シリンダ9をさらに伸張させると、図3の▲3▼に示すように補助ランプは完全な展開状態となる。このとき補助ランプ4の接地面15は地面と接地するとともに、ランプ扉3の上面と貨物搬送面との間に段差はない。
【0047】
図3の▲5▼から▲7▼は、補助ランプ4がランプ扉3に対して下位置にある場合の補助ランプ4の格納から展開までの様子を示したものである。この場合、エンドヒンジ軸8がガイド溝31の下方に係止されている以外は前記▲1▼から▲3▼までの動作と同様である。すなわち、格納状態から油圧シリンダ9を伸張させていくと、補助ランプ4はエンドヒンジ軸8を支点として展開する。ただし、図3の▲7▼に示すように補助ランプ4が完全な展開状態になると、補助ランプ4はランプ扉3の上面に対して所定の段差をもって、かつ略平行に展開し、その先端部は地面とは接しない。したがって、下位置展開状態においては、補助ランプ4の自重、貨物積載時の荷重等は反力受部18で受けることになる。
【0048】
なお、補助ランプ4の展開状態から格納状態に移行する場合には、前記と逆の動作をさせればよい。
【0049】
次に、上位置展開状態と下位置展開状態との切り替え動作について説明する。図3の▲1▼に示すようにエンドヒンジ軸8がガイド溝31の上方に係止した上位置の状態において、ストッパ26をガイド溝31から引き抜いて、エンドヒンジ軸8の係止を解除する。この状態で油圧シリンダ9を伸張させるとエンドヒンジ軸8はガイド溝31に沿って下方に移動する。エンドヒンジ軸8が最も下方に移動したら、ストッパ26をエンドヒンジ軸8の上方で、かつガイド溝31の凹部に嵌めこむ。ところで、上下位置の切り替えを補助ランプ4が格納状態において行うと、ピン33が貨物搬送面14に当接した状態で補助ランプ4の昇降が行われるので、このピン33が補助ランプ4の昇降の際にガイドとしての役割を果たす。
【0050】
なお、以上は図3の▲1▼、▲4▼で示すように、格納状態における補助ランプ4の上下位置切り替えを示したものであるが、この上下位置の切り替えは補助ランプ4が展開している状態においてもできることは勿論である。
【0051】
前記とは逆に補助ランプ4を下位置から上位置に移動させる場合には、ストッパ26をガイド溝31から引き抜いて油圧シリンダ9を収縮させる。
【0052】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【0053】
【発明の効果】
本件発明によれば、ランプ扉の先端部に対して補助ランプの基端部を回動可能に支持するエンドヒンジ軸と、エンドヒンジ軸をランプ扉に対して昇降可能に支持するガイドプレートとを備え、エンドヒンジ軸をガイドプレートに対して昇降させることによって補助ランプのランプ扉に対する上下位置が切り替えられるとともに、エンドヒンジ紬まわりに補助ランプを回動させることによって補助ランプをランプ扉に対して展開、格納する構成としたので、補助ランプの姿勢を上位置展開状態から下位潰展開状態へと切り替えるのに逐一格納状態にする必要がなくなるとともに、切り替えの際に補助ランプをエンドヒンジから取り外す必要もなく、また補助ランプを吊り上げるための特別な装置等も不要となる。さらに、補助ランプをランプ扉に連結する際の位置決めもしなくよい。
【0054】
また、ランプ扉に対するエンドヒンジ軸の昇降を係止するストッパと、基端部をランプ扉に、先端部を補助ランプの基端部であってエンドヒンジ軸よりも上方に取り付けられたアクチュエータとを備え、ストッパによってエンドヒンジ軸の昇降が係止された状態において、アクチュエータを伸縮させると、この伸縮に伴って補助ランプがランプ扉に対してエンドヒンジ軸を支点として展開、格納し、ストッパの係止を解除した状態において、アクチュエータを伸縮させると、この伸縮に伴ってエンドヒンジ軸がランプ扉に対して昇降し、ランプ扉に対する補助ランプの上下位置を切り替えることができるようにしたので、エンドヒンジ軸の下降を確実に防止でき、アクチュエータの駆動力によって補助ランプのランプ扉に対する上下位置の切り替えが行える。
【0055】
さらに、下位置展開状態において、ランプ扉の先端部に補助ランプの貨物搬送面の裏面と当接する反力受部を設け、この反力受部が補助ランプを支持することで、補助ランプが下方に回動するのを規制することとしたので、自重による、あるいは積載貨物の荷重による補助ランプのたわみや下方への回動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すランプ装置の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すランプ装置の(a)は上位置展開状態、(b)は下位置展開状態を表した側面図である。
【図3】本発明の実施の形態を示すランプ装置におけるランプ扉に対する補助ランプの位置切り替え動作を表した説明図である。
【図4】従来のランプ装置の(a)は貨物搬送等航空機の機体後部における側面図、(b)はランプ扉と補助ランプを表した側面図である。
【図5】従来のランプ装置の斜視図である。
【図6】従来のランプ装置の下位置展開状態を表した側面図である。
【図7】従来のランプ装置の(a)は上位置展開状態、(b)は下位置展開状態を表した側面図である。
【符号の説明】
3 ランプ扉
4 補助ランプ
8 エンドヒンジ軸
9 油圧シリンダ(アクチュエータ)
18 反力受け部
21 エンドヒンジ
26 ストッパ
30 ガイドプレート
31 ガイド溝

Claims (3)

  1. その基端側を中心として回動するランプ扉と、このランプ扉の先端部に対して回動することによって展開、格納される補助ランプとを備えるランプ装置において、
    前記ランプ扉の先端部に対して前記補助ランプの基端部を回動可能に支持するエンドヒンジ軸と、
    前記エンドヒンジ軸を前記ランプ扉に対して昇降可能に支持するガイドプレートとを備え、
    前記エンドヒンジ軸を前記ガイドプレートに対して昇降させることによって前記補助ランプの前記ランプ扉に対する上下位置が切り替えられるとともに、
    前記エンドヒンジ軸まわりに前記補助ランプを回動させることによって前記補助ランプを前記ランプ扉に対して展開、格納する構成としたことを特徴とするランプ装置。
  2. 前記ランプ扉に対する前記エンドヒンジ軸の昇降を係止するストッパと、
    基端部を前記ランプ扉に、先端部を前記補助ランプの基端部であって前記エンドヒンジ軸よりも上方に取り付けられたアクチュエータとを備え、
    前記ストッパによって前記エンドヒンジ軸の昇降が係止された状態において、前記アクチュエータを伸縮させると、この伸縮に伴って前記補助ランプが前記ランプ扉に対して前記エンドヒンジ軸を支点として展開、格納し、
    前記ストッパの係止を解除した状態において、前記アクチュエータを伸縮させると、この伸縮に伴って前記エンドヒンジ軸が前記ランプ扉に対して昇降し、前記ランプ扉に対する前記補助ランプの上下位置を切り替える構成としたことを特徴とする請求項1記載のランプ装置。
  3. 下位置展開状態において、前記ランプ扉の先端部に、前記補助ランプの貨物搬送面の裏面と当接する反力受部を設け、この反力受部が前記補助ランプを支持することで、前記補助ランプが下方に回動するのを規制することを特徴とする請求項1または請求項2記載のランプ装置。
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