JP2004267026A - パパイヤを主成分とする健康食品、及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より高いビフィズス菌増殖促進活性を有する健康食品の提供。
【解決手段】パパイヤを乳酸発酵させて得られた成分を濃縮し、かつ、ビフィズス菌及びエンテロコッカスフェカリス菌を加えてなることを特徴とするパパイヤを主成分とする健康食品、及びその製造方法。
【選択図】 図1
【解決手段】パパイヤを乳酸発酵させて得られた成分を濃縮し、かつ、ビフィズス菌及びエンテロコッカスフェカリス菌を加えてなることを特徴とするパパイヤを主成分とする健康食品、及びその製造方法。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパパイヤを主成分とする健康食品とその製造方法に関する。より詳しくは、パパイヤを乳酸発酵させて得られた成分を濃縮して、ビフィズス菌等を加え、ビフィズス菌増殖効果を向上させたパパイヤを主成分とする健康食品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、健康と美容のため、あるいは代替医療のための食材として、パパイヤへの関心が高まっている。
特にパパイヤ発酵食品は、すっきりとした自然の甘味をもっており、砂糖に比べて歯垢の発生が少ないことが知られている。
また、高い耐酸性及び耐熱性効果を有しており、胃酸などの影響を受けにくく、小腸や大腸へ移動しても、その活性が衰えないという性質を有している。
このため、腸内細菌に利用されて炭酸ガスや細菌の菌体成分として代謝し、結果として腸内のビフィズス菌を増殖させる作用を有している。さらに、このビフィズス菌の活性によって整腸作用も得られることとなる。
その他、パパイヤ発酵食品には、過酸化脂質生成抑制効果や、フリーラジカル消去効果、さらには、脳関門を容易に通過して脳内のDNA損傷からくる脳障害を防ぐ効果などがあることも解明されており、健康食品として高い効果を有することが知られている。
【0003】
従来技術として、このようなパパイヤを用いたビフィズス菌増殖促進剤などが、提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このビフィズス菌増殖促進剤におけるパパイヤは、その果肉部分を有効成分とする乾燥粉末を使用するものであり、これによってビフィズス菌に対する増殖促進活性を得ることが可能となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−23777号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、健康食品としてより高いビフィズス菌増殖促進活性を得ることができるとともに、健康食品として効果的に利用可能なパパイヤを主成分とする健康食品の提供が求められていた。
そこで、本発明の発明者らは、鋭意検討した結果、パパイヤを乳酸発酵させ、かつ、この乳酸発酵によって得られた成分を濃縮するとともに、ビフィズス菌、又は、ビフィズス菌及びエンテロコッカスフェカリス菌を加えることにより、一層ビフィズス菌増殖促進活性が向上することを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、パパイヤを乳酸発酵させて得られた成分を濃縮して、ビフィズス菌等を加え、ビフィズス菌増殖効果を向上させたパパイヤを主成分とする健康食品及びその製造方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品は、パパイヤを乳酸発酵させて得られた成分を濃縮し、かつ、ビフィズス菌を加えてなることを特徴とする。
このようにして得られたパパイヤを主成分とする健康食品は、高いビフィズス菌増殖促進活性の付与されたものとなる。
すなわち、従来のようにパパイヤの乾燥粉末ではなく、パパイヤを一度乳酸発酵し、この発酵物から抽出して得られたパパイヤエキスを用い、さらにビフィズス菌を加えて製造することにより、一層高いビフィズス菌増殖促進活性を得ることができ、健康食品としてのパパイヤの利用効果をさらに高めることが可能となる。
【0007】
また、このパパイヤを主成分とする健康食品に、エンテロコッカスフェカリス菌を加えることによって、そのビフィズス菌増殖促進活性をさらに向上させることが可能となる。そして、エンテロコッカスフェカリス菌が有する免疫賦活作用、抗腫瘍作用等の有効な効果を、この健康食品に付与することも可能となる。
【0008】
また、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法は、パパイヤを切断し、乳酸菌を加えて発酵させ、この発酵物を濾過して得られた濾過液を所定の割合まで濃縮した後、ビフィズス菌を加えたことを特徴とする。
このようにパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法を実施することにより、パパイヤにおける有効成分の利用効果を高めることができるとともに、より高いビフィズス菌増殖促進活性を得ることが可能となる。
【0009】
また、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法を実施するにあたり、前記濃縮の後、ビフィズス菌及びエンテロコッカスフェカリス菌を加えることが好ましい。これによって、パパイヤエキスとエンテロコッカスフェカリス菌の双方によるビフィズス菌増殖促進活性の相乗効果を得ることができ、一層高いビフィズス菌増殖促進活性を得ることが可能となる。
【0010】
また、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法を実施するにあたり、前記濃縮をブリックス(Brix)5〜10重量%の範囲内で行うことが好ましい。
パパイヤエキスの有効成分の濃度を高めるために、濃縮を行うことが効果的ではあるが、Brixが10重量%を超えると、得られた濃縮液が冷却後ゼリー状になることがあるためである。
【0011】
また、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法を実施するにあたり、前記乳酸発酵を、48〜72時間の範囲内で行うことが好ましい。
このような発酵時間とすることにより、効率的に乳酸発酵をさせることができ、また、パパイヤを主成分とする健康食品に、乳酸菌による抗酸化能及び血圧降下作用や血糖降下作用といった各種薬理効果を適切に付与することもできる。
【0012】
また、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法を実施するにあたり、前記ビフィズス菌をマイクロカプセルに入れて加えることが好ましい。
すなわち、ビフィズス菌は、胃液によって活性を失いやすいため、マイクロカプセルに入れることによって胃酸耐性をもたせ、腸まで確実に届くようにすることが好ましい。
【0013】
また、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法を実施するにあたり、前記パパイヤの濃縮物1gに対して、前記ビフィズス菌を20億個〜200億個の割合で加え、かつ、前記エンテロコッカスフェカリス菌を500億個〜5000億個の割合で加えることが好ましい。
エンテロコッカスフェカリス菌をビフィズス菌に対して、このような割合で加えることによって、高いビフィズス菌増殖促進効果を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、パパイヤを主成分とする健康食品及びその製造方法であって、パパイヤに乳酸菌を加えて発酵させ、この発酵物から抽出して得られたパパイヤエキスにビフィズス菌、又はビフィズス菌及びエンテロコッカスフェカリス菌を加えることを特徴とする。
【0015】
以下、本発明の実施形態を具体的に説明する。
(パパイヤ)
本発明で使用されるパパイヤは、特に限定されるものではなく、沖縄や、熱帯アメリカ、ヨーロッパ、東南アジア、アフリカ、中国等において自生している、又は栽培されているパパイヤ科の常緑の草木状低高木のパパイヤであればよい。
【0016】
(乳酸菌)
また、本発明で使用される乳酸菌は、特に限定されるものではないが、乳酸球菌と乳酸桿菌とを組合せて調整したものであることが好ましい。これは、乳酸球菌の働きにより、パパイヤの乳酸発酵を速やかに開始させるとともに、他の菌類の増殖を抑制して乳酸桿菌が増殖しやすい環境を生成させ、次に乳酸桿菌により効果的な乳酸発酵を行わせることができるためである。
さらに、乳酸菌としては、ホモ型乳酸菌が、高い増殖速度を示すという利点をもつ一方で、ヘテロ型乳酸菌を用いた場合には、素材の風味が減退するため、使用する乳酸菌はホモ型であることが好ましい。
【0017】
(ビフィズス菌)
また、本発明で使用されるビフィズス菌は、乳酸菌の一種であるビフィドバクテリウム属の多形性桿菌であればよく、特に限定されるものではない。
【0018】
(エンテロコッカスフェカリス菌)
また、本発明で使用されるエンテロコッカスフェカリス菌は、人の腸管由来の乳酸菌であり、乳酸球菌の一種である。このエンテロコッカスフェカリス菌は、整腸作用、発ガン性物質の吸着作用、免疫賦活作用、抗腫瘍作用等、多くの有用な効果をもつことが知られている。
また、生菌体よりも加熱殺菌処理を施したものの方が、免疫力が3倍程度高まるなど有効であることも知られている。
さらに、ビフィズス菌に対する高い増殖促進効果を有することも知られている。
【0019】
(製造方法)
次に、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法を、図1を用いて説明する。同図は、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法の工程を示すブロック図である。
本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法は、パパイヤを乳酸発酵させ、そのエキスにビフィズス菌及びエンテロコッカスフェカリス菌を加えることが可能であれば特に限定されるものではないが、同図の(A)前処理工程、(B)切断粉砕工程、(C)発酵工程、(D)分離濾過工程、(E)濃縮工程、(F)殺菌工程、(G)充填工程、(H)粉末化工程、(I)調整工程の各工程を含むことが好ましい。
以下、これらの各工程について順に説明する。
【0020】
(A)前処理工程
パパイヤを水洗いし、その表面の汚れを落とす。
【0021】
(B)切断粉砕工程
前処理工程を経たパパイヤをカッタで四つ切り、又は二つ切り程度に切断する。
さらに、カッターミキサーなどを用いて、細片に粉砕する。
【0022】
(C)発酵工程
粉砕工程を経たパパイヤに、乳酸菌を加えて発酵させる。
この乳酸菌としては、特に限定されるものではないが、上述のように乳酸球菌及び乳酸桿菌を混合したものが好ましく、例えば、乳酸球菌としてストレプトコッカスファエカリス(Streptococcus faecalis)を、また、乳酸桿菌としてラクトバシルスプランタラム(Lactobacillusplantarum)及びラクトバシルスカセイ(Lactobacillus casei)を含むものとすることが好ましい。
【0023】
また、乳酸発酵時間は、特に限定されるものではないが、48〜72時間とすることが好ましい。
このような発酵時間とすることにより、効率的に乳酸発酵をさせることができ、また、パパイヤを主成分とする健康食品に、乳酸菌による抗酸化能及び血圧降下作用や血糖降下作用といった各種薬理効果の付与することもできる。
発酵時間が48時間未満である場合は、乳酸発酵が不充分となる場合があり、72時間より大きくすると、乳酸の産生による培地の酸性化により、乳酸菌増殖の著しい低下という不都合を生じることがあるからである。
このような不都合をより効果的に防止する観点から、発酵時間を48時間〜72時間の範囲内とすることが好ましい。
【0024】
(D)分離濾過工程
発酵工程が終了した後、得られたパパイヤの乳酸発酵物を遠心分離器にて固液分離し、濾過を行って、その濾過液を得る。
【0025】
(E)濃縮工程
次に、得られた濾過液を60℃〜70℃に設定した減圧濃縮機によって、濃縮する。この濃縮は、Brix5〜10重量%の範囲で行うことが好ましい。
パパイヤの有効成分を効果的に利用するため、上記濾過液を濃縮して利用することが好ましいが、Brixを10%より大きくすると、抽出したパパイヤエキス末が冷却後ゼリー状になる場合があるという不都合を生じるからである。
また、Brixの下限は、濃縮率が小さい場合を考慮し、この場合は、パパイヤに含まれる一般的な蔗糖濃度とあまり変わることがないことから設定している。
このような観点から、Brixを5〜10重量%の範囲内とすることが好ましく、Brixを6〜8重量%の範囲内とすることがさらに好ましい。
【0026】
(F)殺菌工程
濃縮工程において濃縮されたパパイヤエキスに対して、加熱殺菌処理を行う。
【0027】
(G)充填工程
加熱殺菌工程を経たパパイヤエキスを、加熱しながらキュービテナーなどの容器に充填して、発酵パパイヤエキスとする。
【0028】
(H)粉末化工程
以上のようにして得られた発酵パパイヤエキスにデキストリンを混合し、溶解させた後に、スプレードライを用いて粉末化して発酵パパイヤエキス末とする。
【0029】
(I)調整工程
そして、この発酵パパイヤエキス末に、ビフィズス菌及びエンテロコッカスフェカリス菌を配合して、パパイヤを主成分とする健康食品とする。
【0030】
このとき、配合割合は、特に限定されるものではないが、前記パパイヤエキス末1gに対して、前記ビフィズス菌20億個〜200億個を加え、かつ、前記エンテロコッカスフェカリス菌500億個〜5000億個を加えることが好ましい。
発酵パパイヤエキス末にビフィズス菌及びエンテロコッカスフェカリス菌を上記のような割合で添加することによって、腸内において、ビフィズス菌を効率的に増殖させることができる。
その結果、通常1年で50%以上が失活するとされるビフィズス菌の有効期間を延長させることができ、パパイヤを主成分とする健康食品の賞味期限を延長することが可能となる。この賞味期限としては、例えば、2年間とすることも可能となり得る。
このように、より高いビフィズス菌の増殖促進活性を得ること、及び発酵パパイヤエキス末、ビフィズス菌、及びエンテロコッカスフェカリス菌の各有効成分の働きを効果的に得る観点から、前記ビフィズス菌20億個〜200億個を加え、かつ、前記エンテロコッカスフェカリス菌500億個〜5000億個を加えることが好ましい。
【0031】
また、このとき添加するエンテロコッカスフェカリス菌は、加熱殺菌処理を施したものであることが好ましい。より高いビフィズス菌増殖効果を得ることができるからである。
さらに、当該パパイヤを主成分とする健康食品の安定性を増加させるとともに、高い免疫賦活作用や、抗腫瘍作用等を付与することもできる。
また、必要に応じて、その他に糖類などを配合して、パパイヤを主成分とする健康食品を完成させる。
【0032】
【実施例】
(実施例1)
(1)パパイヤを主成分とする健康食品の製造
以下の(A)〜(I)の工程にしたがって、パパイヤを主成分とする健康食品を製造した。
(A)前処理工程
まず、製造開始の前日に、発酵槽を洗浄し、発酵の際に雑菌が繁殖することを防止した。
次に、パパイヤを120Lポリタンクに入れ、水を受け流しながらパパイヤを洗浄し、その表面の汚れを落とした。この洗浄を、パパイヤ1000kgについて行った。
【0033】
(B)切断粉砕工程
次に、洗浄したパパイヤを、カッタで四つ切り、又は二つ切りにし、さらにカッターミキサーにて粉砕した。
カッターミキサーによる粉砕は、パパイヤ5kgごとに対して水道水2Lを加えて行った。
【0034】
(C)発酵工程
次に、切断粉砕工程にて粉砕されたパパイヤを発酵槽に入れ、乳酸菌(協和ハイフーズ製 LPT)170g/5L水道水を添加して発酵させた。
この際、発酵槽に窒素を充填し、66時間発酵を行った。
また、毎日液温を測定するとともに、250〜500mlサンプリングして乳酸度、pH、及びBrixの測定を行った。Brixの測定は、株式会社アタゴ社製の手持屈折計N−1E(Brix計)を用いて行った。
(D)分離濾過工程
次に、発酵工程にて発酵させたパパイヤ発酵物を、連続遠心分離機にて、固液分離し、さらにコーロフィルターを用いて、その濾過液を得た。
【0035】
(E)濃縮工程
次に、60℃〜70℃で減圧濃縮することによって、上記濾過液を濃縮した。
この際、Brixが10%以上とならないようにBrix計による監視を行った。冷却後ゼリー状となることを防止するためである。
本実施例1の場合、Brixは、約7%であった。
【0036】
(F)殺菌工程
次に、濃縮した発酵パパイヤエキスに対して、85℃で1時間、加熱殺菌処理を施した。
【0037】
(G)充填工程
さらに、20Lキュービテナーを用いて、殺菌した発酵パパイヤエキスを20.1kgごとに充填した。このとき、充填を80〜85℃にて行った。充填にあたり雑菌が混入することを防止するためである。
また、この充填工程において、殺菌した発酵パパイヤエキスを滅菌瓶に100mlサンプリングし、一般製菌数、大腸菌群、固定量、及びBrixの測定を行った。
【0038】
(H)粉末化工程
発酵パパイヤエキスにデキストリンをBrix換算で1:3の重量比で混合して溶解させた後に、スプレードライを用いて粉末化し、発酵パパイヤエキス末とした。
【0039】
(I)調整工程
次に、発酵パパイヤエキス末500mgに対し、ビフィズス菌を80億個、エンテロコッカスフェカリス菌(FK−23)を2000億個配合した。
具体的には、ビフィズス菌としては、マイクロカプセル入りのビフィズス菌を用いた。また、エンテロコッカスフェカリス菌としては、乳酸菌粉末を用いた。
さらに、ラフィノースを500mg、その他、スクラロース、クエン酸、ブドウ糖等を配合して、1.5g入りのスティックとして、パパイヤを主成分とする健康食品を完成させた。
【0040】
(2)ビフィズス菌増殖促進効果の評価A
本発明のパパイヤを主成分とする健康食品におけるパパイヤエキス末に、上記調整工程にて使用したビフィズス菌を加えて、ビフィズス菌増殖促進効果を測定した。
また、さらに上記調整工程にて使用したエンテロコッカスフェカリス菌を加えた場合の、ビフィズス菌増殖促進効果についても測定を行った。
【0041】
具体的には、以下の▲1▼〜▲6▼の各培地を作成して培養を行い、培養開始から4,8,24,75時間後の培養液の吸光度(A562)を測定して、比較検討を行った。
▲1▼ビフィズス培地は、一般的なビフィズス菌増殖用培地(B.longumJCM1217T)を用いた。
その組成は、Casein(enzaimatic hydroryzate)を1.0重量%,Yeast extractを0.5重量%,Meat extractを0.5重量%,ブドウ糖を1.0重量%,Tween80を0.1重量%,L−Cystein・HCl・H2Oを0.05重量%,L−Ascorbic acid (sodium salts)を1.0重量%,K2HPO4を0.3重量%であった。また、そのpHは6.8であった。なお、残りの成分は、蒸留水である。
▲2▼上記ビフィズス培地に、パパイヤエキス末を1.0重量%添加した培地とした。
▲3▼上記ビフィズス培地に、パパイヤエキス末を1.0重量%と、エンテロコッカスフェカリス菌(FK−23)を0.1重量%添加した培地とした。
▲4▼上記▲1▼の培地から、窒素源及びビフィズス菌増殖因子であるCasein,Yeast extract,Meat extractを除いた培地とした。
▲5▼上記▲2▼の培地から、上記▲4▼と同様に窒素源等を除いた培地とした。
▲6▼上記▲3▼の培地から、上記▲4▼と同様に窒素源等を除いた培地とした。
以上の使用培地の組成を図2に示す。
【0042】
また、ビフィズス菌は、不溶性で培地中に懸濁し、最大吸収が560nm付近であるため、562nmにおける吸光度を測定することによって、ビフィズス菌の増殖を確認することができる。
【0043】
以上の6種類の培地を用いてビフィズス菌の培養を行った結果を、図3に示す。
まず、窒素源等を除いていないビフィズス培地を用いた▲1▼〜▲3▼について考察すると、パパイヤエキス末を添加した▲2▼,▲3▼の培地は、これを加えていない培地である▲1▼に比較して、高いビフィズス菌増殖促進活性が得られることがわかる。
また、パパイヤエキス末のみを添加したビフィズス培地である▲2▼と、さらにエンテロコッカスフェカリス菌を添加したビフィズス培地である▲3▼とを比較すると、▲3▼の方が、高いビフィズス菌増殖促進活性を示すことがわかる。
【0044】
次に、窒素源等を除いたビフィズス培地を用いた▲4▼〜▲6▼について考察すると、パパイヤエキス末を添加していないビフィズス培地である▲4▼には、ほとんどビフィズス菌増殖促進活性が見られないにも拘わらず、パパイヤエキス末を添加した▲5▼及び▲6▼は、高いビフィズス菌増殖促進活性を示すことがわかる。
このことから、パパイヤを乳酸発酵して得られたパパイヤエキス末には、高いビフィズス菌増殖促進活性のあることが確認された。
さらに、パパイヤエキス末のみを添加したビフィズス培地である▲5▼と、エンテロコッカスフェカリス菌をも添加したビフィズス培地である▲6▼とを比較すると、▲6▼の方が、高いビフィズス菌増殖促進活性を示すことがわかる。
【0045】
(3)ビフィズス菌増殖促進効果の評価B
次に、上記ビフィズス菌増殖促進効果の評価Aにおける▲1▼〜▲3▼の各ビフィズス培地の24時間後の培養液を、BL寒天培地で72時間混釈培養し、生菌数の測定を行った。その結果を、図4に示す。
同図から、パパイヤエキス末を含むビフィズス培地による培養物は、ビフィズス菌の増殖を促進する効果を有することがわかる。
また、パパイヤエキス末及びエンテロコッカスフェカリス菌を含むビフィズス培地による培養物は、さらに強いビフィズス菌の増殖促進効果を有することがわかる。
なお、BL寒天培地とは、ビフィズス菌の生菌数測定用、嫌気性菌分離用の培地であり、一般的にビフィズス菌の生菌数測定に使用されているものを用いることができる。
【0046】
(比較例1)
(1)パパイヤを主成分とする健康食品の作製
パパイヤを水洗いして、汚れを落としてから縦割りにして、内部の種子を除去した。次に、表皮を含む果肉全体を5mm程度の厚さにスライスし、乾燥した後、さらにチップ状に粗粉砕した。
そして、アルコールを噴霧し、室温にて一週間密封状態で放置殺菌した後、熱風乾燥して得られたパパイヤをさらに粉砕して、パパイヤ乾燥粉末を得た。
【0047】
(2)ビフィズス菌増殖促進効果の評価A
得られたパパイヤ乾燥粉末を上記ビフィズス培地に1重量%添加して培養し、4,8,24,75時間後の培養液の吸光度(A562)を測定した。
この培地を▲7▼として、その組成を図2に示す。また、その吸光度の変化を図3に示す。
図3を参照すると、パパイヤを乳酸発酵して得られたパパイヤエキス末を含むビフィズス培地である▲2▼又は▲3▼は、パパイヤ乾燥粉末を添加したビフィズス培地である▲7▼に比較して、より高いビフィズス菌増殖促進活性を有することがわかる。
【0048】
(3)ビフィズス菌増殖促進効果の評価B
パパイヤ乾燥粉末に対するビフィズス菌増殖促進効果を、実施例1と同様にして、24時間後の培養液をBL寒天培地で72時間混釈培養し、生菌数の測定することにより評価した。結果を図4に示す。
この結果から、パパイヤを乳酸発酵して得られたパパイヤエキス末を含むビフィズス培地▲2▼又は▲3▼による培養物は、パパイヤ乾燥粉末を添加したビフィズス培地▲7▼による培養物に比較して、高いビフィズス菌増殖促進活性を有することがわかる。
【0049】
【発明の効果】
パパイヤを乳酸発酵させ、濃縮させて得られたパパイヤエキス末にビフィズス菌を加えることによって、高いビフィズス菌増殖促進効果を有するパパイヤを主成分とする健康食品及びその製造方法を提供することが可能となった。
このようにパパイヤを乳酸発酵させることによって、この発酵に用いた乳酸菌由来のダイエット効果や、整腸作用等の薬理効果を付与することもできるようになった。
また、ビフィズス菌をマイクロカプセル入りとすることによって、その効果を一層高めることが可能となるとともに、パパイヤを主成分とする健康食品の賞味期限を延長させることが可能となった。
さらに、この健康食品にエンテロコッカスフェカリス菌を加えることによって、腸内におけるビフィズス菌増殖促進活性を一層向上させることが可能となった。
また、パパイヤエキスが有する過酸化脂質生成抑制効果、フリーラジカル消去効果等の各種薬理効果に加え、ビフィズス菌による整腸効果や、エンテロコッカスフェカリス菌による免疫賦活作用、抗腫瘍作用等を併せもつ、多くの有用な効果を備えた健康食品及びその製造方法を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法の工程を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例の使用培地組成を示す図である。
【図3】本発明の実施例の各培地におけるビフィズス菌の増殖を示す図である。
【図4】本発明の実施例の各培地の24時間後の培養物によりBL寒天培地で培養された72時間後のビフィズス菌の生菌数を示す図である。
【符号の説明】
(A) 前処理工程
(B) 切断粉砕工程
(C) 発酵工程
(D) 分離濾過工程
(E) 濃縮工程
(F) 殺菌工程
(G) 充填工程
(H) 粉末化工程
(I) 調整工程
【発明の属する技術分野】
本発明はパパイヤを主成分とする健康食品とその製造方法に関する。より詳しくは、パパイヤを乳酸発酵させて得られた成分を濃縮して、ビフィズス菌等を加え、ビフィズス菌増殖効果を向上させたパパイヤを主成分とする健康食品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、健康と美容のため、あるいは代替医療のための食材として、パパイヤへの関心が高まっている。
特にパパイヤ発酵食品は、すっきりとした自然の甘味をもっており、砂糖に比べて歯垢の発生が少ないことが知られている。
また、高い耐酸性及び耐熱性効果を有しており、胃酸などの影響を受けにくく、小腸や大腸へ移動しても、その活性が衰えないという性質を有している。
このため、腸内細菌に利用されて炭酸ガスや細菌の菌体成分として代謝し、結果として腸内のビフィズス菌を増殖させる作用を有している。さらに、このビフィズス菌の活性によって整腸作用も得られることとなる。
その他、パパイヤ発酵食品には、過酸化脂質生成抑制効果や、フリーラジカル消去効果、さらには、脳関門を容易に通過して脳内のDNA損傷からくる脳障害を防ぐ効果などがあることも解明されており、健康食品として高い効果を有することが知られている。
【0003】
従来技術として、このようなパパイヤを用いたビフィズス菌増殖促進剤などが、提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このビフィズス菌増殖促進剤におけるパパイヤは、その果肉部分を有効成分とする乾燥粉末を使用するものであり、これによってビフィズス菌に対する増殖促進活性を得ることが可能となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−23777号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、健康食品としてより高いビフィズス菌増殖促進活性を得ることができるとともに、健康食品として効果的に利用可能なパパイヤを主成分とする健康食品の提供が求められていた。
そこで、本発明の発明者らは、鋭意検討した結果、パパイヤを乳酸発酵させ、かつ、この乳酸発酵によって得られた成分を濃縮するとともに、ビフィズス菌、又は、ビフィズス菌及びエンテロコッカスフェカリス菌を加えることにより、一層ビフィズス菌増殖促進活性が向上することを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、パパイヤを乳酸発酵させて得られた成分を濃縮して、ビフィズス菌等を加え、ビフィズス菌増殖効果を向上させたパパイヤを主成分とする健康食品及びその製造方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品は、パパイヤを乳酸発酵させて得られた成分を濃縮し、かつ、ビフィズス菌を加えてなることを特徴とする。
このようにして得られたパパイヤを主成分とする健康食品は、高いビフィズス菌増殖促進活性の付与されたものとなる。
すなわち、従来のようにパパイヤの乾燥粉末ではなく、パパイヤを一度乳酸発酵し、この発酵物から抽出して得られたパパイヤエキスを用い、さらにビフィズス菌を加えて製造することにより、一層高いビフィズス菌増殖促進活性を得ることができ、健康食品としてのパパイヤの利用効果をさらに高めることが可能となる。
【0007】
また、このパパイヤを主成分とする健康食品に、エンテロコッカスフェカリス菌を加えることによって、そのビフィズス菌増殖促進活性をさらに向上させることが可能となる。そして、エンテロコッカスフェカリス菌が有する免疫賦活作用、抗腫瘍作用等の有効な効果を、この健康食品に付与することも可能となる。
【0008】
また、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法は、パパイヤを切断し、乳酸菌を加えて発酵させ、この発酵物を濾過して得られた濾過液を所定の割合まで濃縮した後、ビフィズス菌を加えたことを特徴とする。
このようにパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法を実施することにより、パパイヤにおける有効成分の利用効果を高めることができるとともに、より高いビフィズス菌増殖促進活性を得ることが可能となる。
【0009】
また、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法を実施するにあたり、前記濃縮の後、ビフィズス菌及びエンテロコッカスフェカリス菌を加えることが好ましい。これによって、パパイヤエキスとエンテロコッカスフェカリス菌の双方によるビフィズス菌増殖促進活性の相乗効果を得ることができ、一層高いビフィズス菌増殖促進活性を得ることが可能となる。
【0010】
また、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法を実施するにあたり、前記濃縮をブリックス(Brix)5〜10重量%の範囲内で行うことが好ましい。
パパイヤエキスの有効成分の濃度を高めるために、濃縮を行うことが効果的ではあるが、Brixが10重量%を超えると、得られた濃縮液が冷却後ゼリー状になることがあるためである。
【0011】
また、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法を実施するにあたり、前記乳酸発酵を、48〜72時間の範囲内で行うことが好ましい。
このような発酵時間とすることにより、効率的に乳酸発酵をさせることができ、また、パパイヤを主成分とする健康食品に、乳酸菌による抗酸化能及び血圧降下作用や血糖降下作用といった各種薬理効果を適切に付与することもできる。
【0012】
また、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法を実施するにあたり、前記ビフィズス菌をマイクロカプセルに入れて加えることが好ましい。
すなわち、ビフィズス菌は、胃液によって活性を失いやすいため、マイクロカプセルに入れることによって胃酸耐性をもたせ、腸まで確実に届くようにすることが好ましい。
【0013】
また、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法を実施するにあたり、前記パパイヤの濃縮物1gに対して、前記ビフィズス菌を20億個〜200億個の割合で加え、かつ、前記エンテロコッカスフェカリス菌を500億個〜5000億個の割合で加えることが好ましい。
エンテロコッカスフェカリス菌をビフィズス菌に対して、このような割合で加えることによって、高いビフィズス菌増殖促進効果を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、パパイヤを主成分とする健康食品及びその製造方法であって、パパイヤに乳酸菌を加えて発酵させ、この発酵物から抽出して得られたパパイヤエキスにビフィズス菌、又はビフィズス菌及びエンテロコッカスフェカリス菌を加えることを特徴とする。
【0015】
以下、本発明の実施形態を具体的に説明する。
(パパイヤ)
本発明で使用されるパパイヤは、特に限定されるものではなく、沖縄や、熱帯アメリカ、ヨーロッパ、東南アジア、アフリカ、中国等において自生している、又は栽培されているパパイヤ科の常緑の草木状低高木のパパイヤであればよい。
【0016】
(乳酸菌)
また、本発明で使用される乳酸菌は、特に限定されるものではないが、乳酸球菌と乳酸桿菌とを組合せて調整したものであることが好ましい。これは、乳酸球菌の働きにより、パパイヤの乳酸発酵を速やかに開始させるとともに、他の菌類の増殖を抑制して乳酸桿菌が増殖しやすい環境を生成させ、次に乳酸桿菌により効果的な乳酸発酵を行わせることができるためである。
さらに、乳酸菌としては、ホモ型乳酸菌が、高い増殖速度を示すという利点をもつ一方で、ヘテロ型乳酸菌を用いた場合には、素材の風味が減退するため、使用する乳酸菌はホモ型であることが好ましい。
【0017】
(ビフィズス菌)
また、本発明で使用されるビフィズス菌は、乳酸菌の一種であるビフィドバクテリウム属の多形性桿菌であればよく、特に限定されるものではない。
【0018】
(エンテロコッカスフェカリス菌)
また、本発明で使用されるエンテロコッカスフェカリス菌は、人の腸管由来の乳酸菌であり、乳酸球菌の一種である。このエンテロコッカスフェカリス菌は、整腸作用、発ガン性物質の吸着作用、免疫賦活作用、抗腫瘍作用等、多くの有用な効果をもつことが知られている。
また、生菌体よりも加熱殺菌処理を施したものの方が、免疫力が3倍程度高まるなど有効であることも知られている。
さらに、ビフィズス菌に対する高い増殖促進効果を有することも知られている。
【0019】
(製造方法)
次に、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法を、図1を用いて説明する。同図は、本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法の工程を示すブロック図である。
本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法は、パパイヤを乳酸発酵させ、そのエキスにビフィズス菌及びエンテロコッカスフェカリス菌を加えることが可能であれば特に限定されるものではないが、同図の(A)前処理工程、(B)切断粉砕工程、(C)発酵工程、(D)分離濾過工程、(E)濃縮工程、(F)殺菌工程、(G)充填工程、(H)粉末化工程、(I)調整工程の各工程を含むことが好ましい。
以下、これらの各工程について順に説明する。
【0020】
(A)前処理工程
パパイヤを水洗いし、その表面の汚れを落とす。
【0021】
(B)切断粉砕工程
前処理工程を経たパパイヤをカッタで四つ切り、又は二つ切り程度に切断する。
さらに、カッターミキサーなどを用いて、細片に粉砕する。
【0022】
(C)発酵工程
粉砕工程を経たパパイヤに、乳酸菌を加えて発酵させる。
この乳酸菌としては、特に限定されるものではないが、上述のように乳酸球菌及び乳酸桿菌を混合したものが好ましく、例えば、乳酸球菌としてストレプトコッカスファエカリス(Streptococcus faecalis)を、また、乳酸桿菌としてラクトバシルスプランタラム(Lactobacillusplantarum)及びラクトバシルスカセイ(Lactobacillus casei)を含むものとすることが好ましい。
【0023】
また、乳酸発酵時間は、特に限定されるものではないが、48〜72時間とすることが好ましい。
このような発酵時間とすることにより、効率的に乳酸発酵をさせることができ、また、パパイヤを主成分とする健康食品に、乳酸菌による抗酸化能及び血圧降下作用や血糖降下作用といった各種薬理効果の付与することもできる。
発酵時間が48時間未満である場合は、乳酸発酵が不充分となる場合があり、72時間より大きくすると、乳酸の産生による培地の酸性化により、乳酸菌増殖の著しい低下という不都合を生じることがあるからである。
このような不都合をより効果的に防止する観点から、発酵時間を48時間〜72時間の範囲内とすることが好ましい。
【0024】
(D)分離濾過工程
発酵工程が終了した後、得られたパパイヤの乳酸発酵物を遠心分離器にて固液分離し、濾過を行って、その濾過液を得る。
【0025】
(E)濃縮工程
次に、得られた濾過液を60℃〜70℃に設定した減圧濃縮機によって、濃縮する。この濃縮は、Brix5〜10重量%の範囲で行うことが好ましい。
パパイヤの有効成分を効果的に利用するため、上記濾過液を濃縮して利用することが好ましいが、Brixを10%より大きくすると、抽出したパパイヤエキス末が冷却後ゼリー状になる場合があるという不都合を生じるからである。
また、Brixの下限は、濃縮率が小さい場合を考慮し、この場合は、パパイヤに含まれる一般的な蔗糖濃度とあまり変わることがないことから設定している。
このような観点から、Brixを5〜10重量%の範囲内とすることが好ましく、Brixを6〜8重量%の範囲内とすることがさらに好ましい。
【0026】
(F)殺菌工程
濃縮工程において濃縮されたパパイヤエキスに対して、加熱殺菌処理を行う。
【0027】
(G)充填工程
加熱殺菌工程を経たパパイヤエキスを、加熱しながらキュービテナーなどの容器に充填して、発酵パパイヤエキスとする。
【0028】
(H)粉末化工程
以上のようにして得られた発酵パパイヤエキスにデキストリンを混合し、溶解させた後に、スプレードライを用いて粉末化して発酵パパイヤエキス末とする。
【0029】
(I)調整工程
そして、この発酵パパイヤエキス末に、ビフィズス菌及びエンテロコッカスフェカリス菌を配合して、パパイヤを主成分とする健康食品とする。
【0030】
このとき、配合割合は、特に限定されるものではないが、前記パパイヤエキス末1gに対して、前記ビフィズス菌20億個〜200億個を加え、かつ、前記エンテロコッカスフェカリス菌500億個〜5000億個を加えることが好ましい。
発酵パパイヤエキス末にビフィズス菌及びエンテロコッカスフェカリス菌を上記のような割合で添加することによって、腸内において、ビフィズス菌を効率的に増殖させることができる。
その結果、通常1年で50%以上が失活するとされるビフィズス菌の有効期間を延長させることができ、パパイヤを主成分とする健康食品の賞味期限を延長することが可能となる。この賞味期限としては、例えば、2年間とすることも可能となり得る。
このように、より高いビフィズス菌の増殖促進活性を得ること、及び発酵パパイヤエキス末、ビフィズス菌、及びエンテロコッカスフェカリス菌の各有効成分の働きを効果的に得る観点から、前記ビフィズス菌20億個〜200億個を加え、かつ、前記エンテロコッカスフェカリス菌500億個〜5000億個を加えることが好ましい。
【0031】
また、このとき添加するエンテロコッカスフェカリス菌は、加熱殺菌処理を施したものであることが好ましい。より高いビフィズス菌増殖効果を得ることができるからである。
さらに、当該パパイヤを主成分とする健康食品の安定性を増加させるとともに、高い免疫賦活作用や、抗腫瘍作用等を付与することもできる。
また、必要に応じて、その他に糖類などを配合して、パパイヤを主成分とする健康食品を完成させる。
【0032】
【実施例】
(実施例1)
(1)パパイヤを主成分とする健康食品の製造
以下の(A)〜(I)の工程にしたがって、パパイヤを主成分とする健康食品を製造した。
(A)前処理工程
まず、製造開始の前日に、発酵槽を洗浄し、発酵の際に雑菌が繁殖することを防止した。
次に、パパイヤを120Lポリタンクに入れ、水を受け流しながらパパイヤを洗浄し、その表面の汚れを落とした。この洗浄を、パパイヤ1000kgについて行った。
【0033】
(B)切断粉砕工程
次に、洗浄したパパイヤを、カッタで四つ切り、又は二つ切りにし、さらにカッターミキサーにて粉砕した。
カッターミキサーによる粉砕は、パパイヤ5kgごとに対して水道水2Lを加えて行った。
【0034】
(C)発酵工程
次に、切断粉砕工程にて粉砕されたパパイヤを発酵槽に入れ、乳酸菌(協和ハイフーズ製 LPT)170g/5L水道水を添加して発酵させた。
この際、発酵槽に窒素を充填し、66時間発酵を行った。
また、毎日液温を測定するとともに、250〜500mlサンプリングして乳酸度、pH、及びBrixの測定を行った。Brixの測定は、株式会社アタゴ社製の手持屈折計N−1E(Brix計)を用いて行った。
(D)分離濾過工程
次に、発酵工程にて発酵させたパパイヤ発酵物を、連続遠心分離機にて、固液分離し、さらにコーロフィルターを用いて、その濾過液を得た。
【0035】
(E)濃縮工程
次に、60℃〜70℃で減圧濃縮することによって、上記濾過液を濃縮した。
この際、Brixが10%以上とならないようにBrix計による監視を行った。冷却後ゼリー状となることを防止するためである。
本実施例1の場合、Brixは、約7%であった。
【0036】
(F)殺菌工程
次に、濃縮した発酵パパイヤエキスに対して、85℃で1時間、加熱殺菌処理を施した。
【0037】
(G)充填工程
さらに、20Lキュービテナーを用いて、殺菌した発酵パパイヤエキスを20.1kgごとに充填した。このとき、充填を80〜85℃にて行った。充填にあたり雑菌が混入することを防止するためである。
また、この充填工程において、殺菌した発酵パパイヤエキスを滅菌瓶に100mlサンプリングし、一般製菌数、大腸菌群、固定量、及びBrixの測定を行った。
【0038】
(H)粉末化工程
発酵パパイヤエキスにデキストリンをBrix換算で1:3の重量比で混合して溶解させた後に、スプレードライを用いて粉末化し、発酵パパイヤエキス末とした。
【0039】
(I)調整工程
次に、発酵パパイヤエキス末500mgに対し、ビフィズス菌を80億個、エンテロコッカスフェカリス菌(FK−23)を2000億個配合した。
具体的には、ビフィズス菌としては、マイクロカプセル入りのビフィズス菌を用いた。また、エンテロコッカスフェカリス菌としては、乳酸菌粉末を用いた。
さらに、ラフィノースを500mg、その他、スクラロース、クエン酸、ブドウ糖等を配合して、1.5g入りのスティックとして、パパイヤを主成分とする健康食品を完成させた。
【0040】
(2)ビフィズス菌増殖促進効果の評価A
本発明のパパイヤを主成分とする健康食品におけるパパイヤエキス末に、上記調整工程にて使用したビフィズス菌を加えて、ビフィズス菌増殖促進効果を測定した。
また、さらに上記調整工程にて使用したエンテロコッカスフェカリス菌を加えた場合の、ビフィズス菌増殖促進効果についても測定を行った。
【0041】
具体的には、以下の▲1▼〜▲6▼の各培地を作成して培養を行い、培養開始から4,8,24,75時間後の培養液の吸光度(A562)を測定して、比較検討を行った。
▲1▼ビフィズス培地は、一般的なビフィズス菌増殖用培地(B.longumJCM1217T)を用いた。
その組成は、Casein(enzaimatic hydroryzate)を1.0重量%,Yeast extractを0.5重量%,Meat extractを0.5重量%,ブドウ糖を1.0重量%,Tween80を0.1重量%,L−Cystein・HCl・H2Oを0.05重量%,L−Ascorbic acid (sodium salts)を1.0重量%,K2HPO4を0.3重量%であった。また、そのpHは6.8であった。なお、残りの成分は、蒸留水である。
▲2▼上記ビフィズス培地に、パパイヤエキス末を1.0重量%添加した培地とした。
▲3▼上記ビフィズス培地に、パパイヤエキス末を1.0重量%と、エンテロコッカスフェカリス菌(FK−23)を0.1重量%添加した培地とした。
▲4▼上記▲1▼の培地から、窒素源及びビフィズス菌増殖因子であるCasein,Yeast extract,Meat extractを除いた培地とした。
▲5▼上記▲2▼の培地から、上記▲4▼と同様に窒素源等を除いた培地とした。
▲6▼上記▲3▼の培地から、上記▲4▼と同様に窒素源等を除いた培地とした。
以上の使用培地の組成を図2に示す。
【0042】
また、ビフィズス菌は、不溶性で培地中に懸濁し、最大吸収が560nm付近であるため、562nmにおける吸光度を測定することによって、ビフィズス菌の増殖を確認することができる。
【0043】
以上の6種類の培地を用いてビフィズス菌の培養を行った結果を、図3に示す。
まず、窒素源等を除いていないビフィズス培地を用いた▲1▼〜▲3▼について考察すると、パパイヤエキス末を添加した▲2▼,▲3▼の培地は、これを加えていない培地である▲1▼に比較して、高いビフィズス菌増殖促進活性が得られることがわかる。
また、パパイヤエキス末のみを添加したビフィズス培地である▲2▼と、さらにエンテロコッカスフェカリス菌を添加したビフィズス培地である▲3▼とを比較すると、▲3▼の方が、高いビフィズス菌増殖促進活性を示すことがわかる。
【0044】
次に、窒素源等を除いたビフィズス培地を用いた▲4▼〜▲6▼について考察すると、パパイヤエキス末を添加していないビフィズス培地である▲4▼には、ほとんどビフィズス菌増殖促進活性が見られないにも拘わらず、パパイヤエキス末を添加した▲5▼及び▲6▼は、高いビフィズス菌増殖促進活性を示すことがわかる。
このことから、パパイヤを乳酸発酵して得られたパパイヤエキス末には、高いビフィズス菌増殖促進活性のあることが確認された。
さらに、パパイヤエキス末のみを添加したビフィズス培地である▲5▼と、エンテロコッカスフェカリス菌をも添加したビフィズス培地である▲6▼とを比較すると、▲6▼の方が、高いビフィズス菌増殖促進活性を示すことがわかる。
【0045】
(3)ビフィズス菌増殖促進効果の評価B
次に、上記ビフィズス菌増殖促進効果の評価Aにおける▲1▼〜▲3▼の各ビフィズス培地の24時間後の培養液を、BL寒天培地で72時間混釈培養し、生菌数の測定を行った。その結果を、図4に示す。
同図から、パパイヤエキス末を含むビフィズス培地による培養物は、ビフィズス菌の増殖を促進する効果を有することがわかる。
また、パパイヤエキス末及びエンテロコッカスフェカリス菌を含むビフィズス培地による培養物は、さらに強いビフィズス菌の増殖促進効果を有することがわかる。
なお、BL寒天培地とは、ビフィズス菌の生菌数測定用、嫌気性菌分離用の培地であり、一般的にビフィズス菌の生菌数測定に使用されているものを用いることができる。
【0046】
(比較例1)
(1)パパイヤを主成分とする健康食品の作製
パパイヤを水洗いして、汚れを落としてから縦割りにして、内部の種子を除去した。次に、表皮を含む果肉全体を5mm程度の厚さにスライスし、乾燥した後、さらにチップ状に粗粉砕した。
そして、アルコールを噴霧し、室温にて一週間密封状態で放置殺菌した後、熱風乾燥して得られたパパイヤをさらに粉砕して、パパイヤ乾燥粉末を得た。
【0047】
(2)ビフィズス菌増殖促進効果の評価A
得られたパパイヤ乾燥粉末を上記ビフィズス培地に1重量%添加して培養し、4,8,24,75時間後の培養液の吸光度(A562)を測定した。
この培地を▲7▼として、その組成を図2に示す。また、その吸光度の変化を図3に示す。
図3を参照すると、パパイヤを乳酸発酵して得られたパパイヤエキス末を含むビフィズス培地である▲2▼又は▲3▼は、パパイヤ乾燥粉末を添加したビフィズス培地である▲7▼に比較して、より高いビフィズス菌増殖促進活性を有することがわかる。
【0048】
(3)ビフィズス菌増殖促進効果の評価B
パパイヤ乾燥粉末に対するビフィズス菌増殖促進効果を、実施例1と同様にして、24時間後の培養液をBL寒天培地で72時間混釈培養し、生菌数の測定することにより評価した。結果を図4に示す。
この結果から、パパイヤを乳酸発酵して得られたパパイヤエキス末を含むビフィズス培地▲2▼又は▲3▼による培養物は、パパイヤ乾燥粉末を添加したビフィズス培地▲7▼による培養物に比較して、高いビフィズス菌増殖促進活性を有することがわかる。
【0049】
【発明の効果】
パパイヤを乳酸発酵させ、濃縮させて得られたパパイヤエキス末にビフィズス菌を加えることによって、高いビフィズス菌増殖促進効果を有するパパイヤを主成分とする健康食品及びその製造方法を提供することが可能となった。
このようにパパイヤを乳酸発酵させることによって、この発酵に用いた乳酸菌由来のダイエット効果や、整腸作用等の薬理効果を付与することもできるようになった。
また、ビフィズス菌をマイクロカプセル入りとすることによって、その効果を一層高めることが可能となるとともに、パパイヤを主成分とする健康食品の賞味期限を延長させることが可能となった。
さらに、この健康食品にエンテロコッカスフェカリス菌を加えることによって、腸内におけるビフィズス菌増殖促進活性を一層向上させることが可能となった。
また、パパイヤエキスが有する過酸化脂質生成抑制効果、フリーラジカル消去効果等の各種薬理効果に加え、ビフィズス菌による整腸効果や、エンテロコッカスフェカリス菌による免疫賦活作用、抗腫瘍作用等を併せもつ、多くの有用な効果を備えた健康食品及びその製造方法を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法の工程を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例の使用培地組成を示す図である。
【図3】本発明の実施例の各培地におけるビフィズス菌の増殖を示す図である。
【図4】本発明の実施例の各培地の24時間後の培養物によりBL寒天培地で培養された72時間後のビフィズス菌の生菌数を示す図である。
【符号の説明】
(A) 前処理工程
(B) 切断粉砕工程
(C) 発酵工程
(D) 分離濾過工程
(E) 濃縮工程
(F) 殺菌工程
(G) 充填工程
(H) 粉末化工程
(I) 調整工程
Claims (8)
- パパイヤを乳酸発酵させて得られた成分を濃縮し、かつ、ビフィズス菌を加えてなることを特徴とするパパイヤを主成分とする健康食品。
- パパイヤを乳酸発酵させて得られた成分を濃縮し、かつ、ビフィズス菌及びエンテロコッカスフェカリス菌を加えてなることを特徴とするパパイヤを主成分とする健康食品。
- パパイヤを切断し、乳酸菌を加えて発酵させ、この発酵物を濾過して得られた濾過液を所定の割合まで濃縮した後、ビフィズス菌を加えたことを特徴とするパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法。
- 前記濃縮の後、ビフィズス菌及びエンテロコッカスフェカリス菌を加えたことを特徴とする請求項3記載のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法。
- 前記濃縮をブリックス(Brix)5〜10重量%の範囲内で行うことを特徴とする請求項3又は4記載のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法。
- 前記乳酸発酵を、48〜72時間の範囲内で行うことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法。
- 前記ビフィズス菌をマイクロカプセルに入れて加えることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法。
- 前記パパイヤの濃縮物1gに対して、前記ビフィズス菌を20億個〜200億個の割合で加え、かつ、前記エンテロコッカスフェカリス菌を500億個〜5000億個の割合で加えたことを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載のパパイヤを主成分とする健康食品の製造方法。
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