JP2004266548A - 集合住宅インターホンシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】集合住宅内の各住戸に設けられた住宅情報盤20と、集合住宅の集合玄関に取り付けられ、所望住戸の住宅情報盤の呼出しを行う集合玄関機10と、各住宅情報盤と集合玄関機に接続されてこれらの間の通話制御を行う通話制御装置40、を備え、集合玄関機にメッセージを入力する入力手段を設け、該入力手段からのメッセージを記録する記録装置を設けた。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、集合住宅インターホンシステムに係わり、特にその留守番録音機能に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の集合住宅インターホンシステムにおける留守番録音(留守録)機能に関し、管理人が管理室を留守にする場合に管理室親機を留守設定にし、各住戸の住宅情報盤からの居住者からの伝言を録音しておき、後で管理人が再生できるものがあった(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−92224号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の集合住宅インターホンシステムでは、管理室の管理室親機での留守番録音機能を備えたものはあった。また、一戸建てにおいて、居住者が留守の場合に、ドアホンからの音声を録音する録音装置があった。しかし集合住宅インターホンシステムにおいて、居住者が留守であった場合の留守番録音機能等に関してはまだなかった。
【0005】
この発明は上記の課題を解消するためになされたもので、例えば集合住宅の集合玄関ドアの外に取り付けられた集合玄関機で入力される外部からの訪問者の留守録メッセージを録音し、後に居住者が適当な時に再生することが可能な、集中管理が可能である留守録機能付きの集合住宅インターホンシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的に鑑みこの発明は、集合住宅内の各住戸に設けられた住宅情報盤と、集合住宅の集合玄関に取り付けられ、所望住戸の上記住宅情報盤の呼出しを行う集合玄関機と、上記各住宅情報盤と集合玄関機に接続されてこれらの間の通話制御を行う通話制御装置と、を備え、上記集合玄関機にメッセージを入力する入力手段を設け、該入力手段からのメッセージを記録する記録装置を設けたことを特徴とする集合住宅インターホンシステムにある。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の一実施の形態による集合住宅インターホンシステムの構成を示す図である。集合玄関機10は集合住宅の集合玄関ドアの外に取り付けられ、通常、外部からの訪問者が各住戸にある住宅情報盤20との間で居住者と通話を行い集合玄関ドアのオートロックを解除してもらうものである。集合玄関機10には、操作の案内等をする表示部11、住戸の部屋番号等を入力するテンキー12、テンキー12で指定した住戸の住宅情報盤20への呼出しを行う呼出釦13、訪問先の居住者が留守の場合に留守録を行うための録音釦14、スピーカ及びマイクからなる通話部15を備えている。この通話部15におけるマイクが、集合玄関機10側からメッセージを入力する入力手段として利用される。
【0008】
また、集合住宅内の各住戸に設けられた住宅情報盤20には、通話を行うハンドセット21、外出などで留守にする際、操作され、留守番モード設定にするための留守設定釦22(特に実施の形態2に関係)、留守録されたメッセージを再生する留守録再生釦23、不要な留守録メッセージを消去する留守録消去釦24、留守録メッセージが録音されていることを示す留守録表示灯25等が設けられている。通話制御装置40は集合玄関機10と住宅情報盤20に接続され、これらの間の通話、さらには実施の形態2に係わる管理人室に設けられた管理室親機50とも接続され、住宅情報盤20との間の通話等の集合住宅インターホンシステムにおける通話の集中制御、管理を行うマイクロプロセッサ(特に図示せず)を備えた制御装置である。通話制御装置40は留守録機能におけるメッセージの録音を行うための録音装置41を備えている。この録音装置41が、入力手段からのメッセージを記録する記録装置の一例となる。管理室親機50については実施の形態2で説明する。なお、図1の各装置では本願に関係する部分を中心に示しているが、他に種々の機能を設けたものもある。また、以下に説明する動作制御は通信制御装置40のマイクロプロセッサにより行われる。
【0009】
次に、図2のフローチャートに従ってこの発明によるシステムにおける集合玄関機10で入力される外部からの訪問者のメッセージの留守録機能について説明する。外部から訪問者がきて集合玄関機10のテンキー12で所望の住戸の部屋番号が指定されて呼出釦13が押されると、これに従い指定住戸の住宅情報盤20を呼び出す(ステップS21)。該集合玄関機10で居住者の応答があった場合には(ステップS22のY)、通常通話を行なう(ステップS28)。
【0010】
一方、集合玄関機10からの呼出しに対して所定の呼出し時間が経過しても応答がない場合には(ステップS23)、応答がない(留守等)のでメッセージ録音の要否を訪問者に対し確認するために、メッセージ録音が必要であれば録音釦14を押してメッセージを録音するよう表示部11あるいは通話部15のスピーカにより表示又は音声で促す(ステップS24)。訪問者がメッセージ録音が必要で録音釦14を押してメッセージを入れた場合には(ステップS25)、通話制御装置40はこれを録音する録音処理を行う(ステップS26)。この留守録メッセージは最初に指定された住戸の部屋番号(実際には該住戸の住宅情報盤20の通話制御の際のアドレス)を添えて録音装置41に録音格納する。このメッセージの録音時に通話制御装置40は、その対象となる住戸の住宅情報盤20に留守録が行われたことを示す信号を出力し、留守録表示灯25を点灯させる。こうして、居住者が訪問者からの留守録メッセージがあることを分かるようにしておく(ステップS27)。
【0011】
なお上記の説明では所定の呼出し時間が経過しても応答がない場合にメッセージ録音の要否を訪問者に確認しているが、図2のステップS22〜S23の代わりに指定された住戸の住宅情報盤20の留守設定釦22が操作されているか否かの判断により、押されていれば即座に又は数秒後に訪問者にメッセージ録音の要否確認(ステップS28)を行い、押されていなければ通常通話(ステップS28)を行うようにしてもよい。この留守設定釦22は、専用の釦を設けてもよいが、住宅情報盤20に設けられている防犯用の設定釦を代用してもよい。この防犯用の設定釦は、外出時に住宅情報盤20に接続されている防犯センサを警戒状態にセットするための釦(スイッチ)である。
【0012】
次に、図3のフローチャートに従ってこの発明によるシステムにおける該住戸の住宅情報盤においてメッセージの再生要求があった場合の動作について説明する。該住戸の居住者は、住宅情報盤20の留守録表示灯25が点灯していることから留守録メッセージ(ここでは外部からの訪問者のメッセージ)があることを認知する。メッセージの再生のために留守録再生釦23が操作されると(ステップS31)、住宅情報盤20から通話制御装置40へメッセージ再生要求信号が送られ、通話制御装置40は、該住宅情報盤20の通話制御の際のアドレスに対応したアドレスの付いた留守録メッセージを録音装置41から検索して該住宅情報盤20に出力する(ステップS32)。こうして該住宅情報盤20で留守録メッセージを聞くことができる。
【0013】
そしてその後、留守録消去釦24が操作、例えば押されれば(ステップS33)、通話制御装置40へ消去信号が送られ、留守録消去処理を行い、録音装置41から該メッセージを消去し(ステップS34)、また該住戸の住宅情報盤20の留守録表示灯25の点灯表示を解除する(ステップS35)。なおこの表示解除は各住宅情報盤20毎の制御で留守録消去釦24が押されれば消灯するようにしてもよい。
【0014】
以上のように構成することにより、居住者が留守の場合に、例えば集合住宅の集合玄関ドアの外に取り付けられた集合玄関機における外部からの訪問者の留守録メッセージを録音しかつ集中管理し、後に居住者が適当な時に再生でき、集中管理が可能である留守録機能付きの集合住宅インターホンシステムが提供できる。
【0015】
実施の形態2.
また、上記実施の形態では集合玄関機で録音された外部からの訪問者のメッセージを通話制御装置で集中管理制御するものについて説明したが、この実施の形態では管理室からの館内放送等の一斉放送を録音装置4に録音しておき、後に居住者が任意に再生できるよう通話制御装置で集中管理制御するようにした。
【0016】
この実施の形態による集合住宅インターホンシステムの構成は図1に示すものと同じであり、特に管理室に設けられ、各住戸の住宅情報盤20との間での通話あるいは館内放送等に利用される、ハンドセット51、放送釦52、テンキー53、留守録消去釦54を備える管理室親機50をさらに備えた。このハンドセット51及び放送釦52が、住宅情報盤に一斉放送を行う際、一斉放送用のメッセージを入力する入力手段の一例となる。
【0017】
次に、図4のフローチャートに従って管理室からの館内放送等の一斉放送の留守録機能について説明する。管理室親機50でハンドセット51を持ち上げ放送釦52が押されることで館内放送が行われることを通話制御装置40は認識する(ステップS41)。その後に発生する一斉放送、例えば「設備点検のため9時から10時までエレベータを停止します」などのハンドセット51から入力された音声メッセージを録音装置41に管理室親機50の通話制御の際のアドレスを付して録音格納する(ステップS42)。そして通話制御装置40は、一斉放送の留守録が行われたことを示す信号を住宅情報盤20に出力する。この時、住宅情報盤20では、留守設定釦22が押されているか否かにより留守録設定等の留守設定状態であるかを検出し(ステップS43)、留守設定状態であれば留守録表示灯25を点灯させておき、居住者が一斉放送の留守録メッセージがあることを分かるようにしておく(ステップS44)。なお、ステップS43で住宅情報盤20が留守設定状態にあるか否かを検出して留守設定状態の住宅情報盤20についてのみ留守録表示灯25を点灯させているが、単純に全ての住宅情報盤20の留守録表示灯25を点灯させて、一斉放送があったことがわかるようにしておいて、だれでも必要に応じて再生できるようにしてもよい。
【0018】
留守設定状態にある各住戸の住宅情報盤20における一斉放送のメッセージの再生の際の動作については、基本的に上記実施の形態の図3に示す訪問者のメッセージの再生の場合のステップS34の留守録消去処理を除いたものと同等であり、該住戸の居住者が住宅情報盤20の留守録表示灯25が点灯していることから留守録メッセージ(ここでは一斉放送のメッセージ)があることを認知する。メッセージの再生のために留守録再生釦23が操作されると(ステップS31対応)、住宅情報盤20から通話制御装置40へメッセージ再生要求信号が送られ、通話制御装置40は、管理室親機50の通話制御の際のアドレスに対応したアドレスの付いた留守録メッセージを録音装置41から検索して該住宅情報盤20に出力する(ステップS32対応)。こうして該住宅情報盤20で留守録メッセージを聞くことができ、そしてその後、留守録消去釦24が押されれば(ステップS33対応)、一斉放送の留守録の解除を示す信号を住宅情報盤20に出力し、該住戸の住宅情報盤20の留守録表示灯25の点灯表示を解除する(ステップS35対応)。なお住宅情報盤20で留守録消去釦24が押されても録音装置41の一斉放送のメッセージは消去されず、管理室親機50の消去釦54が押された時に、一斉放送用のメッセージは消去されるように通話制御装置40で制御される。
【0019】
さらに、上記実施の形態1と組み合わせて、外部からの訪問者の留守録メッセージと管理室からの一斉放送の留守録メッセージを共に通話制御装置40で録音装置41に録音格納し、それぞれの住宅情報盤20での再生要求に従って再生、そして訪問者の留守録メッセージに関しては消去できるようにしてもよい。なお録音装置41に録音格納された一斉放送の留守録メッセージについては管理室親機50からのみ留守録消去釦54で消去できるようにすればよい。また、訪問者の留守録メッセージと管理室からの一斉放送の留守録メッセージについてそれぞれに留守録表示灯25を設けるようにしてもよい。
【0020】
以上のように構成することにより、管理室からの一斉放送(館内放送)のメッセージを録音しかつ集中管理し、後に居住者が適当な時に再生でき、集中管理が可能で管理が容易な留守録機能付きの集合住宅インターホンシステムが提供できる。また上記集合玄関機における外部からの訪問者の留守録メッセージの録音も合わせて行い集中管理し、後に居住者が適当な時に再生できるようにすることで、集中管理が可能である留守録機能付きの集合住宅インターホンシステムを提供できる。
【0021】
なお実施の形態1,2において録音装置41に留守録メッセージを録音格納する際、通話制御装置40にデータ圧縮機能を持たせて圧縮したデータとして録音格納させておくようにしてもよい。この場合には、AMBEなどの圧縮率の高い方式をとると共に、通話信号をディジタル化してインターホンシステムを構築することが好ましい。
【0022】
また実施の形態1及び2において、集合玄関機や管理室親機のマイクを入力手段の例として音声を録音装置に記録させるようにしたが、集合玄関機や管理室親機のテンキーを入力手段としてもよい。この場合には、テンキーに、携帯電話のように五十音を割り当て、テンキーで入力した文字を記録装置に記録させ、居住者からの要求によって住宅情報盤の表示部にその文字を表示させるようにしてもよい。
【0023】
また実施の形態1及び2において、録音装置に録音したメッセージ内容を住宅情報盤で再生するように構成したが、集合玄関機で録音装置の内容を再生できるようにさせてもよい。この場合には、留守録表示灯と再生釦を集合玄関機に設けておく。そして、例えば居住者が非接触キーなどで集合玄関のオートロックを解除させる際、非接触キーから部屋番号情報を取り込んで、その部屋番号に対応して、録音装置に何か録音されていれば、留守録表示灯を点灯させる。ここで再生釦を押せば、集合玄関機のスピーカから録音装置に録音されたメッセージが再生される。
【0024】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されるので、訪問者は、居住者が留守の際には、自分が訪問したことや用件を記録装置にメッセージとして残すことができる。これにより居住者は、留守中に誰が訪れたのかを知ることができる。
また管理室親機から行われる一斉放送は、記録装置にメッセージとして残されるので、留守時に何らかの放送がされても、居住者は記録装置からその放送内容を聞きだすことができる。
また記録装置にメッセージが記録された時には、住宅情報盤の留守録表示灯が点灯するので、記録装置に自分宛のメッセージが届いていること、または留守時に一斉放送がなされたことを知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態による集合住宅インターホンシステムの構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1によるシステムにおける集合玄関機で入力される外部からの訪問者のメッセージの留守録機能について説明するためのフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態1によるシステムにおける住戸の住宅情報盤においてメッセージの再生要求があった場合の動作について説明するためのフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態2によるシステムにおける管理室からの館内放送等の一斉放送の留守録機能について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 集合玄関機、11 表示部、12 テンキー、13 呼出釦、14 録音釦、15 通話部、20 住宅情報盤、21 ハンドセット、22 留守設定釦、23 留守録再生釦、24 留守録消去釦、25 留守録表示灯、40 通信制御装置、41 録音装置、50 管理室親機、51 ハンドセット、52 放送釦、53 テンキー、54 留守録消去釦。
Claims (5)
- 集合住宅内の各住戸に設けられた住宅情報盤と、集合住宅の集合玄関に取り付けられ、所望住戸の上記住宅情報盤の呼出しを行う集合玄関機と、上記各住宅情報盤と集合玄関機に接続されてこれらの間の通話制御を行う通話制御装置と、を備え、
上記集合玄関機にメッセージを入力する入力手段を設け、該入力手段からのメッセージを記録する記録装置を設けたことを特徴とする集合住宅インターホンシステム。 - 上記集合玄関機からの呼出に対して、上記住宅情報盤から所定時間応答がない時、又は上記住宅情報盤の留守録設定釦が操作されている時、上記記録装置にメッセージが記録されることを特徴とする請求項1記載の集合住宅インターホンシステム。
- 集合住宅内の各住戸に設けられた住宅情報盤と、管理室に設けられ各住宅情報盤に一斉放送を行う管理室親機と、上記各住宅情報盤と管理室親機に接続されてこれらの間の通話制御を行う通話制御装置と、を備え、
上記管理室親機に、一斉放送用のメッセージを入力する入力手段を設け、該入力手段からのメッセージを記録する記録装置を設けたことを特徴とする集合住宅インターホンシステム。 - 上記住宅情報盤に留守録表示灯を設け、上記記録装置にメッセージが記録された時、該留守録表示灯を点灯させることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の集合住宅インターホンシステム。
- 上記住宅情報盤に留守録再生釦を設け、該留守録再生釦が操作された時、上記記憶装置のメッセージを該住宅情報盤に出力することを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載の集合住宅インターホンシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003054390A JP4161094B2 (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 集合住宅インターホンシステム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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ID=33118742
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006287611A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Nohmi Bosai Ltd | 集合玄関機 |
JP2007174093A (ja) * | 2005-12-20 | 2007-07-05 | Aiphone Co Ltd | インターホン装置、及び集合住宅インターホンシステム |
JP2007266792A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-11 | Nohmi Bosai Ltd | インターホンシステム |
JP2010226561A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Nohmi Bosai Ltd | インターホンシステム |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003054390A patent/JP4161094B2/ja not_active Expired - Lifetime
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