JP2004266511A - 撮像装置 - Google Patents

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Koichi Yoshikawa
功一 吉川
Shigeru Tajima
茂 田島
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Abstract

【課題】複数の撮像部を3次元空間内に配置して、場所を選ばずに対象物の複数の映像を撮影することができると共に、複数の撮像部の位置の調整を容易に行うことができる撮像装置を提供する。
【解決手段】複数の撮像部61A〜61Gと、これらを支持する支持部62とを備え、さらに支持部62は複数の撮像部61A〜61Gの相対位置を連続的に変更することが可能な構成とされ、撮像部61A〜61Gから被写体までの距離を測定する測距手段と、この測距手段による測定結果に基づいて自動的に複数の撮像部61A〜61Gの相対位置を変更することが可能な駆動手段とを有する撮像装置60を構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対象物(被写体)を取り囲むように、複数の撮像部を配置し、各撮像部からの映像を選択して、あたかも視点を自由に変更したような映像を得ることができる撮像装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
複数の撮像部(カメラ)を使用し、対象物を取り囲むように静止画や動画を撮影し、視点を自由に変更しながら楽しむような撮影システムが開発されつつあり、実用に供されるところである(例えば特許文献1及び特許文献2参照。)。
【0003】
このような撮影システムにおいては、対象物をカメラがどう捕らえるかは、対象物により、また撮影者の意思により決定されるもので、カメラの設定にはフレキシビリティが要求される。
【0004】
一方、それぞれカメラで撮影した画像は最終的には張り合わせられるので、カメラ間の各視点の位置はある曲線状に滑らかに配置される必要がある。また、カメラ間の距離も(これは主としてカメラの画角や、どこまでをオーバーラップさせるかにより決まる)フレキシブル、かつ安定に決める必要がある。
【0005】
また、上述の撮影システムにおいては、複数のカメラが被写体に対して、視点が一致するように配置される必要がある。
【0006】
ところで、このような撮影システムにおいて、複数のカメラの配置を調整し、対象物に向けて正確に固定する方法は、今までになく、例えば床面に配置する固定の治具のようなものに頼っていた。この固定の治具は、床面に対する平行面上でのカメラの配置形状を2次元的に固定的に決めるものであった。また、特定のスタジオに設置されるのが常であり、屋外や、スタジオから離れた場所での撮影には向いていなかった。
【0007】
また、複数のカメラによる被写体への撮影範囲を略一致させるため、従来は、撮影現場に固定された複数のカメラの支持装置を使用しており、機動性が悪いばかりでなく、撮影者の撮影の自由度を阻害し、監督の撮影意図を表現するのが困難であった。
【0008】
【特許文献1】
特開昭51−142212号公報
【特許文献2】
米国特許第3815979号明細書
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した機動性を向上するためには、例えば複数のカメラの支持装置を、撮影現場に固定された構成ではなく、位置を動かすことが可能な構成として、複数のカメラの相対位置を変更できるように構成することが考えられる。
【0010】
このように支持装置を構成した場合には、各カメラの相対位置を細かく調整する際に、各カメラでそれぞれ撮影した映像を確認することが必要になることから、カメラの台数分の表示装置も必要になる。
【0011】
また、この表示装置は、撮影者がカメラの配置を調整する際に見るためのものであるので、カメラの支持装置上やカメラの近くに設置される必要がある。
このように配置調節用の表示装置が必要になることにより、撮像装置の構成が大掛かりになって機動性が低下してしまう。
【0012】
さらに、カメラの相対位置の調整を手動で行うため、調整に比較的長い時間を要することになる。
【0013】
上述した問題の解決のために、本発明においては、複数の撮像部を3次元空間内に配置して、場所を選ばずに対象物の複数の映像を撮影することができると共に、複数の撮像部の位置の調整を容易に行うことができる撮像装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の撮像装置は、複数の撮像部と、これら複数の撮像部を支持する支持部とを備え、さらに支持部は複数の撮像部の相対位置を連続的に変更することが可能な構成とされ、撮像部から被写体までの距離を測定する測距手段と、この測距手段による測定結果に基づいて自動的に複数の撮像部の相対位置を変更することが可能な駆動手段とを有するものである。
【0015】
上述の本発明の撮像装置の構成によれば、複数の撮像部を支持する支持部が複数の撮像部の相対位置を連続的に変更することが可能な構成とされていることにより、複数の撮像部の相対位置を変更して、被写体の見え方が変更前とは異なる映像を得ることが可能になる。
そして、撮像部から被写体までの距離を測定する測距手段と、この測距手段による測定結果に基づいて自動的に複数の撮像部の相対位置を変更することが可能な駆動手段とを有することにより、複数の撮像部の相対位置を変更して、各撮像部から被写体までの距離をほぼ同一になるように自動的に再配置することが可能になる。また、撮影者が複数の撮像部の調整を手動で行うことなく、自動的に調整を行うことが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明は、複数の撮像部と、これら複数の撮像部を支持する支持部とを備えた撮像装置であって、支持部は複数の撮像部の相対位置を連続的に変更することが可能な構成とされ、撮像部から被写体までの距離を測定する測距手段と、この測距手段による測定結果に基づいて自動的に複数の撮像部の相対位置を変更することが可能な駆動手段とを有する撮像装置である。
【0017】
また本発明は、上記撮像装置において、複数の撮像部によりそれぞれ撮影された映像信号から、立体的な映像表示用の映像を作成する信号処理手段を有する構成とする。
【0018】
また本発明は、上記撮像装置において、さらに複数の撮像部が3つ以上の撮像部を有し、各撮像部からの映像信号のうち2つの撮像部の映像信号を選択して、選択した映像信号をそれぞれ右目用画像と左目用画像として表示することにより、前記立体的な映像表示を行う構成とする。
【0019】
また本発明は、上記撮像装置において、支持部が可搬性を有し、撮像装置全体を持ち運びすることが可能である構成とする。
【0020】
また本発明は、上記撮像装置において、測距手段により、基準とする1つの撮像部において、合焦時に固有のレンズ位置により、撮像部から被写体までの距離が求められる構成とする。
【0021】
また本発明は、上記撮像装置において、測距手段により、基準とする2つの撮像部の視差画像から、三角測量の原理により、前記撮像部から被写体までの距離が求められる構成とする。
【0022】
また本発明は、上記撮像装置において、測距手段が、撮像部から被写体までの距離を複数種の測定方法で測定することが可能である構成とする。
【0023】
図1は、本発明の一実施の形態として、撮像装置の概略構成図を示す。
本実施の形態の撮像装置は、複数のカメラを使用し、被写体を取り囲むように静止画、動画を撮影し、視点を自由に変更したような映像を得ることができるものである。ただし、複数のカメラは、基本的には真円状の円周の一部、又は全部に沿うように配置されることになる。
【0024】
この撮像装置60は、図1に示すように、それぞれ撮像部となる7台のカメラ61(61A,61B,61C,61D,61E,61F,61G)と、これら7台のカメラ61(61A,61B,61C,61D,61E,61F,61G)の視点を常に一致させ、かつ各視点を連続的に変更できる支持装置とを備える。
支持装置は、7台のカメラ61(61A,61B,61C,61D,61E,61F,61G)をそれぞれ中央部に搭載して支持する相互に回動可能な7本の支持アーム部材62(62A,62B,62C,62D,62E,62F,62G)と、これら支持アーム部材62(62A,62B,62C,62D,62E,62F,62G)同士の間の角度を一定に保つ連結機構とを備える。この連結機構により、隣接する支持アーム部材62同士の結合部(関節点)において折り曲げることが可能であり、かつこれら隣接する支持アーム部材62同士のなす角度を変えることができるように構成されている。支持アーム部材62は、アルミニウムのような軽金属を材料としている。
【0025】
各連結機構は、支持アーム部材62間を回動可能とするヒンジ部或いはピンと、各支持アーム部材62をヒンジ部或いはピンに対して回動させるための補助アーム63(63a,63b,63c,63d,63e,63f,63g,63h,63i,63j)と、これら補助アーム63の間を接続する接続ロッド64(641,642,643,644,645)を有してなる。
この撮影装置60において、カメラ61(61A,61B,61C,61D,61E,61F,61G)の視点と、支持アーム部材62(62A,62B,62C,62D,62E,62F,62G)のなす角度は90度が標準である。各支持アーム部材62(62A,62B,62C,62D,62E,62F,62G)は、前述したようにヒンジ部或いはピンにより回動可能なように固定されていて、各カメラ61の視点方向を単一平面内において連続的に変化させることができる。
【0026】
各支持アーム部材62(62A,62B,62C,62D,62E,62F,62G)は、補助アーム63(63a〜63j)の少なくとも1つを一体化している。
支持アーム部材62Aは補助アーム63aを一体化し、支持アーム部材62Bは補助アーム63cを一体化し、支持アーム部材62Cは補助アーム63b及び補助アーム63eを一体化し、支持アーム部材62Dは補助アーム63d及び補助アーム63gを一体化し、支持アーム部材62Eは補助アーム63f及び補助アーム63iを一体化し、支持アーム部材62Fは補助アーム63hを一体化し、支持アーム部材62Gは補助アーム63jを一体化している。
また、補助アーム63aと補助アーム63bが接続ロッド641で結合され、補助アーム63cと補助アーム63dが接続ロッド642で結合され、補助アーム63eと補助アーム63fが接続ロッド643で結合され、補助アーム63gと補助アーム63hが接続ロッド644で結合され、補助アーム63iと補助アーム63jが接続ロッド645で結合されている。
【0027】
この撮像装置60にあっては、支持アーム部材62の数が7であり奇数であるので、中心部となる支持アーム部材62Dの位置に、固定部材68への接続を行うための接続用ベース部材65を取り付けている。固定部材68は、接地面にベース69を接地させて撮像装置60を固定するためのものである。
もちろん、固定部材68を移動可能として、撮像装置60を固定したまま持ち運ぶことができる。この固定部材68は、三脚でもよい。
【0028】
接続用ベース部材65には、固定部材68や、後述するスタビライザー等を取り付けるための取り付けネジが用意されている。取り付けネジは固定点74(図2B参照)となる穴を通して、固定部材68や、スタビライザー等に形成されたネジ穴に取り付けられ、接続ベース部材65と固定部材68や、スタビライザー等を固定接続する。また、接続用ベース部材65には、支持アーム部材62を基準とし、隣接支持アーム部材62とのなす角度を変化させるための回転手段であるプーリが取り付けられている。
【0029】
接続用ベース部材65が取り付けられている支持アーム部材62Dについて、その正面図を図2Aに示し、平面図を図2Bに示す。この接続用ベース部材65Dの下部には、支持アーム部材62Eが支持アーム部材62Dに対して回動することにより、回転力が伝えられるアーム駆動プーリ72が支持アーム部材62Eに連動するように設けられている。また、接続用ベース部材65の下部には、アーム駆動プーリ72へ回転力を例えばタイミングベルト71により伝える調整プーリ73が設けられている。アーム駆動プーリ72と調整プーリ73は、タイミングベルト71により連結されているのでスリップしない。また、アーム駆動プーリ72は、調整プーリ73に対して減速されている方が調整の力も少なく、微調整もしやすい。
【0030】
調整プーリ73が回転すると、調整プーリ73の回転力がタイミングベルト71を介してアーム駆動プーリ72に伝えられ、これにより支持アーム部材62Eを回動する。
支持アーム部材62Eが回動すると、支持アーム部材62Eに一体化されている補助アーム63f及び補助アーム63iも連動して動く。
補助アーム63fは接続ロッド643により補助アーム63eに結合されている。補助アーム63eは、支持アーム部材62Cに一体化されている。従って、支持アーム部材62Cも回動する。
また、補助アーム63iは、接続ロッド645により補助アーム63jに結合されている。補助アーム63jは、支持アーム部材62Gに一体化されている。従って、支持アーム部材62Gも回動する。
【0031】
さらに、支持アーム部材62Eが回動すると、補助アーム63hを介して支持アーム部材62Fも回動する。以下、隣接の支持アーム部材62とそれらの一体化された補助アーム63が動くことにより、全ての支持アーム部材62が回動する。
【0032】
なお、この撮像装置60においては、アーム駆動プーリ72等にロック機構を設け、一旦回動した後にロック可能とするようにしている。
以上に説明した構成により、図3に示すように、例えば図中中央の支持アーム部材62Dを基準にして考えると、図中左の支持アーム部材62Cが基準の支持アーム部材62Dとなす角度αと、図中右の支持アーム部材62Eが基準の支持アーム部材62Dとなす角度βとの間に常にα=βの関係が成り立つ。
即ち、中央の支持アーム部材62Dを基準として、左の支持アーム部材62C又は右の支持アーム部材62Eのいずれか一方を回動させると、他方も同じ角度だけ回動する。
この結果、図4に示すように、各支持アーム部材62A,62B,62C,62D,62E,62F,62Gに搭載されたカメラ61の視点が常に一点で交わるようになり、かつ各カメラ61からこの一点までの距離が距離Lで等しくなる。
【0033】
ここで、回動の角度を変えると、各カメラ61とカメラ61の視点の交点との距離Lが変化することになる。
例えば、図5に模式的に示すように、支持アーム部材62Dを基準にして支持アーム部材62C又は支持アーム部材62Eのいずれか一方を角度α1で回動させた場合と、支持アーム部材62Dを基準にして支持アーム部材62C又は支持アーム部材62Eのいずれか一方をα1よりも大きい角度α2(α1<α2)で回動させた場合とを比較する。
図5より、回動の角度をα2とした場合における各カメラからカメラの視点の交点PV2までの距離L2は、回動の角度をα1とした場合の各カメラからカメラの視点の交点PV1まで距離L1よりも長くなる(L2>L1)。即ち、L2−L1だけ距離に差が生じることになる。
【0034】
以上のことから、本実施の形態の撮像装置60において、支持アーム部材62の回動角度をα1からα2に変更しながら、被写体に対してカメラをL2−L1だけ移動させると、或いはその逆に移動させると、被写体に対する視点を常に一致させながらカメラの視点の位置を連続的に変更可能とすることができる。
【0035】
そして、本実施の形態の撮像装置60を用いて、多視点からの被写体の映像を撮影することができる撮影システムを構成することができる。
本実施の形態の撮像装置60を用いて構成した撮影システムの一形態の概略構成のブロック図を図6に示す。
7台のカメラ61A,61B,61C,61D,61E,61F,61Gが記録装置100に視点を変更したような被写体Hの各動画像信号を送り、記録装置100内にて記録媒体、例えばテープ状記録媒体やディスク状記録媒体に、同期をとりながら記録する。
そして、記録媒体に記録された7つの動画像信号を編集装置200にて編集し、表示装置(モニタ等)210に編集した動画像を映し出すことができる。
【0036】
また、本実施の形態の撮像装置60においては、特に中央のカメラ61Dに、図示しないが、カメラ61Dから被写体までの距離を測定する測距手段を設けて構成する。
例えば後述するレンズ焦点法により被写体までの距離を測定することが可能な構成、具体的には、例えばカメラ61Dのレンズと撮像素子とその間の距離を検知することが可能な構成とする。例えばカメラ61A〜61Gをオートフォーカスカメラにより構成し、オートフォーカスカメラが合焦時においてレンズと撮像素子との間の距離を検知することができるようにすればよい。
【0037】
さらに、本実施の形態の撮像装置60においては、上述の測距手段により測定された距離に基づいて、カメラ61A,61B,61C,61D,61E,61F,61Gが設置された支持アーム部材62(62A,62B,62C,62D,62E,62F,62G)を開閉するように自動的に駆動制御する手段が設けられる。
具体的には、例えば図2Aに示した調整プーリ73を、直接又はギア等を介して、例えばステッピングモーター等の駆動制御手段に接続された構成として、測距手段により測定された距離に対応して、所定の基準位置からの回動角度を変化させるようにすればよい。
【0038】
次に、中央のカメラ61Dから被写体までの距離の測定と、測定した距離に基いて支持アーム部材62(62A,62B,62C,62D,62E,62F,62G)を開閉する駆動制御の手順を説明する。
【0039】
支持アーム部材62の開閉動作を示す模式図を図7に示す。
まず、カメラ61から被写体までの距離が比較的近い場合には、第1の状態ST1となる。
この第1の状態ST1では、支持アーム部材62(62A,62B,62C,62D,62E,62F,62G)がやや閉じた状態となっている。
r1は中央のカメラ(以下基準カメラとする)61Dから被写体PV1までの距離、Xは各支持アーム部材62A,62B,62C,62D,62E,62F,62Gの長さ、b1は支持アーム部材62を連結する関節点での隣接する2つの支持アーム部材62のなす角度、a1は隣り合う関節点と被写体PV1を結ぶ2つの直線のなす角度である。
この第1の状態ST1では、基準カメラ以外のカメラと被写体PV1との距離も全てr1になっており、かつ同一の被写体PV1にカメラ61A〜61Gが向いているため、違和感のない多視点映像を撮影することができる。
【0040】
一方、人物等の被写体が、撮像装置から離れる方向に移動して、PV1からPV2に移動したときには、これに対応して、撮像装置60側では、支持アーム部材62を開いて、第2の状態ST2に移行する。
そして、このように第1の状態ST1から第2の状態ST2へ移行する際には、被写体の移動に対応して、駆動手段によって隣同士の支持アーム部材62のなす角度bを自動的にb1からb2に変化させる。
これにより、被写体PVの動きに追随した多視点映像を提供することができる。
【0041】
続いて、カメラから被写体までの距離の測定と、測定結果に基づいて支持アーム部材62を移動させる際の演算処理について、詳しく説明する。
まず、基準カメラ61Dから被写体PVまでの距離は、オートフォーカス合焦時に基準カメラ61Dの撮像素子に対するレンズ位置が、被写体PVまでの距離に対して固有の値をとることから、被写体までの距離rを知ることができる。これは、一般的にレンズ焦点法と呼ばれる距離測定法である。
そして、被写体までの距離r、被写体と各支持アーム部材62A〜62Gの両端とを結ぶ2つの線のなす角度a、関節点の両側の支持アーム部材62のなす角度b、各支持アーム部材62A〜62Gの長さXについて、下記の式(1)及び(2)が成り立つ。
tan(a/2)=(X/2)/r (1)
b/2=π−(π/2)−(a/2)よりb=π−a (2)
ここで、距離rの値はレンズ焦点法により既知であり、支持アーム部材62A,62B,62C,62D,62E,62F,62Gの長さXは既知であることから、式(1)によって角度aの値を算出することができる。
この角度aの値を式(2)に代入することにより、隣り合う支持アーム部材62のなす角度bを算出することができる。
【0042】
隣り合う支持アーム部材62のなす角度bは、モーター(図示せず)により制御され、随時変化させることが可能であり、かつ距離rの値は随時測定することが可能なため、基準カメラ61Dで目標とする被写体を捉えてさえいれば、カメラから被写体までの距離によらず、常に7台のカメラ61A〜61Gが注目する被写体の多視点映像を撮影し続ける。
【0043】
そのため、カメラマン(撮影者)は、第1の状態ST1から第2の状態ST2に変更した場合のように、支持アーム部材62の開き具合を変えて被写体までの距離を変更する際に、支持アーム部材62の調整に煩わされることなく、基準カメラ61Dにおいて被写体を捉えることにのみ集中することができる。
【0044】
さらに、この撮像装置60を構成する7台のカメラ61A〜61Gを配置調整する方法について、図8のフローチャートを用いて詳細に説明する。
まず、ステップS1において、注目する被写体PVが動く。
次に、ステップS2において、カメラマン(撮影者)が基準カメラ61Dで被写体PVを捉える。
次に、ステップS3において、基準カメラ61Dから被写体PVまでの距離rを検出する。
次に、ステップS4において、式(1)及び(2)により(隣り合う)支持アーム部材62のなす角度bを計算する。
次に、ステップS5において、支持アーム部材62のなす角度bと1対1に対応するモーター回転角cのマップ(データテーブル)を基に回転角cを算出する。
次に、ステップS6において、調整プーリ73を回転駆動させる手段であるステッピングモーターを回転角cの位置に制御する。
次に、ステップS7において、リンク機構によりすべてのカメラ61A〜61Gが同一の被写体PVを撮影する。
このようにして、計測結果に基き自動的にカメラ61A〜61Gの位置調整が行われる。
従って、計測により距離rの値がわかれば、支持アーム部材62のなす角度bの値を制御して、距離rが変化しても全てのカメラ61A〜61Gが同じ被写体PVを捉え続けることができる。
【0045】
上述の本実施の形態の撮像装置60の構成によれば、7台のカメラ61A〜61Gが、それぞれ支持アーム部材62(62A〜62G)に1対1で取り付けられ、支持アーム部材62を開閉することにより、7台のカメラ61A〜61Gの相対位置を連続して変更すること(アナログ的に変化させること)が可能な構成とされているため、支持アーム部材62を開閉してカメラ61A〜61Gから被写体までの距離を連続的に変えることが可能になる。
これにより、所定の場所を選ばずに、被写体の多視点映像を撮影することが可能になる。
【0046】
また、基準カメラ61Dを被写体までの距離を測定可能な構成として、距離の測定結果に基づいて自動的に調整プーリ73の回動を駆動制御する手段(例えばステッピングモーター)を備えたことにより、測定結果に基づき調整プーリ73の回動の駆動を自動的に制御して支持アーム部材62を開閉させ、7台全てのカメラ61A〜61Gが被写体に向かうように位置を調整することができる。
これにより、撮影者は、支持アーム部材62の開閉に煩わされることなく、基準カメラ61Dを被写体に合わせることに専念すればよくなる。
【0047】
上述の実施の形態では、基準とする一つのカメラの被写体までの距離を測定する(レンズ焦点法)ことにより、支持アーム部材62の開き具合を制御したが、基準とする2つのカメラの視差画像から三角測量の原理を用いて、カメラから被写体までの距離を求める方法(ステレオ画像法)を用いてもよい。
【0048】
また、より精度良く支持アーム部材62の形状を制御するために、1つの距離データだけではなく、7個のカメラ61A〜61Gから被写体までの距離の平均値を用いたり、両端のカメラ61A,61Gの距離データに対して、カメラ61B,61Fのデータを2倍、カメラ61C,61Eのデータを3倍、カメラ61Dの距離データを4倍にそれぞれ重み付けして演算した結果をもとにした方法等を用いたりしてもよい。
【0049】
また、支持アーム部材等のカメラの支持装置に、カメラ以外の測距手段を設けて撮像装置を構成してもよい。
例えばカメラの数が偶数の場合に、中央にカメラ以外の測距手段を設けることが考えられる。
【0050】
また、上述の実施の形態の撮像装置60において、複数の撮像部(カメラ)61A〜61Gを用いて立体的な映像の表示、即ち多視点の3D映像表示を行うことも可能である。
その場合には、2つの撮像部、例えば隣接する2つの撮像部からの映像信号を選択して、これを立体的な映像表示用の右目用映像と左目用映像として表示すればよい。
【0051】
この場合、前述した実施の形態の撮像装置60を用いて、例えば図9に概略構成のブロック図を示すように撮影システムを構成する。
7台のカメラ61A〜61Gで撮影された映像は、VTR等の記録装置100に送られて、記録装置100内にて、記録媒体例えばテープ状記録媒体又はディスク状記録媒体(ハードディスクを含む)に記録される。
特に、カメラ61A〜61Gにより動画を撮影する場合には、各カメラ61A,61B,61C,61D,61E,61F,61Gが被写体PVの各動画像信号を送り、記録装置100内にて同期をとりながら記録する。
記録装置100に記録された映像信号は、再生装置(図中省略)により再生される。
その後、映像信号選択処理装置300により、7台のカメラ61A,61B,61C,61D,61E,61F,61Gからの映像信号のうち、右目用映像と左目用映像として隣り合う2台のカメラからの映像信号が選択されて処理された後、3D表示装置310により視聴者に提示される。
この3D表示装置310には、例えば、右目用映像と、左目用映像とをそれぞれ別の表示装置に提示する眼鏡型ディスプレイを用いることができる。
【0052】
そして、映像信号選択処理装置300を操作して、7台のカメラ61A,61B,61C,61D,61E,61Fから出力された7つの映像信号のうち、右目用と左目用の隣り合うカメラからの2つの映像信号を、61A−61Bから、61B−61C、61C−61D、61D−61E、61E−61F、61F−61Gへと順次切り替えることによって、被写体PVの視点の異なった3D映像を見ることができる。
【0053】
先の実施の形態の撮像装置60では、調整プーリ73の回動角度を制御することにより、駆動制御を行っていたが、駆動制御の方法はその他の方法も可能である。その場合を次に示す。
本発明の撮像装置の他の実施の形態として、撮像装置の概略構成図を図10に示す。
この撮像装置20は、図10に示すように、それぞれ撮像部となる9台のカメラ21A,21B,21C,21D,21E,21F,21G,21H,21Iと、これら9台のカメラ21A〜21Iの視点を常に一致させ、かつ各視点を連続的に変更できる支持装置とを備える。
支持装置は、9台のカメラ21A〜21Iをそれぞれ中央部に搭載して支持する相互に回動可能な9本の支持アーム部材22(22A,22B,22C,22D,22E,22F,22G,22H,22I)と、これら支持アーム部材22(22A,22B,22C,22D,22E,22F,22G,22H,22I)同士の間の角度を一定に保つ連結機構とを備える。この連結機構により、隣接する支持アーム部材22同士の結合部(関節点)において折り曲げることが可能であり、かつこれら隣接する支持アーム部材22同士のなす角度を変えることができるように構成されている。支持アーム部材22は、アルミニウムのような軽金属を材料としている。
【0054】
各連結機構は、支持アーム部材22間を回動可能に保持固定する結合部材23AB,23BC,23CD,23DE,23EF,23FG,23GH,23HIと、各支持アーム部材22を結合部材23AB,23BC,23CD,23DE,23EF,23FG,23GH,23HIに対して回動させるための補助アーム24(24AB1,24AB2,24BC1,24BC2,24CD1,24CD2,24DE1,24DE2,24EF1,24EF2,24FG1,24FG2,24GH1,24GH2,24HI1,24HI2)と、これら補助アーム24の間を接続する接続ロッド25(251,252,253,254,255,256,257)を有してなる。
この撮影装置20において、カメラ21(21A,21B,21C,21D,21E,21F,21G,21H,21I)の視点と、支持アーム部材22(22A,22B,22C,22D,22E,22F,22G,22H,22I)のなす角度は90度が標準である。各支持アーム部材22(22A,22B,22C,22D,22E,22F,22G,22H,22I)は、前述したように結合部材23により回動可能なように固定されていて、各カメラ21の視点方向を単一平面内において連続的に変化させることができる。
【0055】
図1の撮像装置60では、補助アーム63が支持アーム部材62に一体化されていたのに対して、本実施の形態の撮像装置20では、補助アーム24が結合部材23に一体化されている。
結合部材23ABは補助アーム24AB1及び補助アーム24AB2を一体化し、結合部材23BCは、補助アーム24BC1及び補助アーム24BC2を一体化し、結合部材23CDは補助アーム24CD1及び補助アーム24CD2を一体化し、結合部材23DEは補助アーム24DE1及び補助アーム24DE2を一体化し、結合部材23EFは補助アーム24EF1及び補助アーム24EF2を一体化し、結合部材23FGは補助アーム24FG1及び補助アーム24FG2を一体化し、結合部材23GHは補助アーム24GH1及び補助アーム24GH2を一体化し、結合部材23HIは補助アーム24HI1及び補助アーム24HI2を一体化している。
また、補助アーム24AB2と補助アーム24BC1が接続ロッド251で結合され、補助アーム24BC2と補助アーム24CD1が接続ロッド252で結合され、補助アーム24CD2と補助アーム24DE1が接続ロッド253で結合され、補助アーム24DE2と補助アーム24EF1が接続ロッド254で結合され、補助アーム24EF2と補助アーム24FG1が接続ロッド255で結合され、補助アーム24FG2と補助アーム24GH1が接続ロッド256で結合され、補助アーム24GH2と補助アーム24HI1が接続ロッド257で結合されている。
【0056】
この撮像装置20にあっては、中央部となる支持アーム部材22Eの位置に、ベース部材26を取り付けている。このベース部材26は、図1に示した固定部材68と同様の固定部材や後述するスタビライザー等に撮像装置20を固定するためのものである。
このベース部材26の後ろの部分には、2本のレール28とその間のシャフト29に沿って移動可能なスライダー27が設けられている。そして、例えばシャフト29のスライダー27に貫通した部分に歯車を設けることにより、シャフト29の回転に応じてスライダー27がレール28に沿って移動するように構成される。
また、シャフト29を回転させる構成として、シャフト29を手動で回転させるハンドル30と、図示しないがシャフト29を自動的に回転させる駆動機構とが設けられる。このシャフト29を自動的に回転させる駆動機構としては、モーターを歯車を介してシャフト29に接続させる構成が考えられる。
さらに、スライダー27と、ベース部材26の左右両側にある支持アーム部材22C及び支持アーム部材22Gとが、細い連結部材31によって連結されている。
【0057】
この撮像装置20の動作は、例えば次のように行われる。
図10の状態では、スライダー27がベース部材26の前方側(被写体側)にあり、連結部材31によって支持アーム部材22C及び支持アーム部材22Gとが前に押し出されている。これにより、支持アーム部材22が閉じた状態にあって、撮像装置20から近い被写体にカメラ21が向くようになっている。
ここで、被写体が撮像装置20から離れると、中央のカメラ21Eにおいて距離の測定が行われることによって、測定結果に対応して駆動手段によりシャフト29が回転して、スライダー27がベース部材26の後方側に移動する。これにより、連結部材31によって支持アーム部材22C及び支持アーム部材22Gとが後ろに引っ張られて、図11に示すように、支持アーム部材22が広がった状態になる。
一方、被写体が撮像装置20に近づいた場合には、スライダー27がベース部材26の前方側に自動的に移動する。
【0058】
上述の本実施の形態の撮像装置20の構成によれば、先の実施の形態の撮像装置60と同様に、支持アーム部材22を開閉してカメラ21A〜21Iから被写体までの距離を連続的に変えることが可能になるため、所定の場所を選ばずに、被写体の多視点映像を撮影することが可能になる。
また、測定結果に基づきスライダー27の移動の駆動を自動的に制御して支持アーム部材22を開閉させ、9台全てのカメラ21A〜21Iが被写体に向かうように位置を調整することができるため、撮影者が支持アーム部材22の開閉に煩わされることなく、基準カメラ21Eを被写体に合わせることに専念すればよくなる。
【0059】
なお、図10の撮像装置20では、シャフト29をハンドル30によって手動でも回転できるように構成したが、自動的にスライダー27を移動させるのみで手動でスライダー27を移動させる必要がない場合には、例えばスライダー27をシャフトに固定して、シャフトを(被写体までの距離に応じて)自動的に制御されるシリンダー等に接続する構成が可能である。
【0060】
また、上述の各実施の形態の撮像装置60,20において、さらに例えば支持アーム部材62,22の結合部に設けられたスプリングにより、接続ロッド64,25と支持アーム部材62,22にプリロードがかけられている構成とすれば、たとえ支持アーム部材62,22同士の間や支持アーム部材62,22と接続ロッド64,25との間に若干の遊びがあった場合でも、これが実質的に吸収され、ガタがなくなる。
このように構成すれば、さらに一部の接続ロッド64,25を取り外せるようにすることが可能になる。
このように、一部の接続ロッド64,25を取り外し可能とすることにより、撮像装置60,20の支持アーム部材62,25を折り畳んで、使用しないときにはコンパクトに収納や運搬を行うことが可能となる。
また、支持アーム部材62,22同士の間の結合部を取り外す構造とすることも可能である。
【0061】
次に、図1に示した実施の形態の撮像装置60を、撮影者131の胴体に移動可能なように取り付けた構成を、図12に示す。
撮影者131の導体部には、ベルト・スプリング・取り付けアーム等からなるスタビライザー130が取り付けられている。
撮影システム60の接続用ベース部材65は、スタビライザー130に形成されたネジ穴に、固定点74となる穴を合わせた状態で、取り付けネジが締め付けられることにより撮影者131のスタビライザー130に取り付けられる。
即ち、撮影者131とスタビライザー130により、図1の固定部材68とベース69と同じ機能を実現している。
このとき、スタビライザー130への固定点74には、撮影装置60の全体の重心が概略一致するようにされている。
スタビライザー130への固定点74は、全体の機構やカメラの上方で、自動的にバランスが取れるようにされている。
【0062】
このように撮影者131のスタビライザー130に取り付けられた撮像装置60は、図5に示したように、複数のカメラの視点を常に一致させながらカメラの視点を連続的に変更可能として移動撮影可能とされるという、有効な使用を著しく可能とする。
もちろん、機動性を高め、撮影者の自由度を阻害することなく、かつ撮影監督の撮影意図を的確に表現することができる。
【0063】
従って、ポータブルな撮像装置を構成し、撮影者(カメラマン)が自由に動き回る被写体に随行して撮影し、被写体の多視点から見た映像を撮影することができる。
【0064】
ところで、前述した各実施の形態の撮像装置60,20は、複数のカメラを水平面に平行に配置する構成であったが、対象物(被写体)を取り囲みながら撮影するときに、対象物をできるだけ広範囲から取り囲みたいという要求が撮影現場にある。
従来の撮像装置の構成でこの要求に応えようとすると、対象物(被写体)の背景に撮像装置が入ってしまうため、これを回避すると共に自由に持ち運びができるという条件を満たすシステムが望まれる。
【0065】
これらの条件を満たす撮像装置の一形態を図13に示す。
この撮像装置140は、前述したような撮像装置60等と同様の構成を有する第1の撮像装置141及び第2の撮像装置142を、中心144にて直交するように組み立てたものであり、カメラ143を合計16台と、これらのカメラ143を支持する支持装置からなる。中心144付近には、接続用ベース部材145が設けられている。この接続用ベース部材145には、前述した固定部材68や、三脚等を取り付けることができる。
【0066】
このように撮像装置140を構成し、これを撮影者やオペレータ等が手で保持することによって、対象物(被写体)をカメラ143で取り囲みながら、かつ撮像装置140が映り込まない撮影が可能となる。撮影された画像は、コンピュータ処理により張り合わされる。
そして、第1の撮像装置141及び第2の撮像装置142を、それぞれ前述した多視点3D撮影が可能な構成とすれば、曲面上に配置した16台のカメラ143から、被写体を広範囲に取り囲み、かつ多視点3D撮影を行うことが可能になると共に、撮像装置140を自由に持ち運ぶ可搬性を実現することができる。
【0067】
なお、図13に示す撮像装置140においては、2つの撮像装置141及び142を直交するように配置したが、例えばさらに1つの撮像装置を加え3つの撮像装置を相互に60度の角度となるように配置して全体の撮像装置を構成することも可能である。
【0068】
なお、図13に示したように撮像装置を構成すると、カメラの数は非常に増加するが、現在CMOS技術などにより小型・軽量・低消費電力のカメラが、例えば携帯電話に搭載されるようになってきている。そこで、そのようなカメラを用いることにより、カメラの数が増加しても、全体の撮像装置の大きさ・重量・消費電力に影響を与えることがなくなる。
【0069】
また、前述した各形態の撮像装置による取り囲み撮影においては、ライティング(照明)が通常の撮像装置に比べ困難になる。
従って、例えば支持アーム部材上に、各カメラとほぼ同じ位置に照明用ライトを取り付けると、この困難さが大きく軽減される。各照明用ライトがカメラの向きに連動して角度が変わるようにされることにより、撮影時のカメラの向きに最適な方向にライティングを行うことができる。
【0070】
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
【0071】
【発明の効果】
上述の本発明によれば、撮像装置に対する被写体の位置が変化した場合でも、自動的に全ての撮像部が目標とする被写体に対して向くように駆動するため、撮影者は、被写体が全ての撮像部で撮影されているかどうかいちいち確認する必要がなくなり、気軽に多視点映像を撮影することができる。
即ち、複数の撮像部の機動性を高め、所定の場所を選ばずに、被写体の多視点映像を撮影することができる。
【0072】
また、複数の撮像部を支持する支持部が可搬性を有し、撮像装置全体を持ち運びすることが可能な構成としたときには、機動性をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮像装置の一実施の形態の概略構成図である。
【図2】図1の撮像装置の支持アーム部材を示す図である。A 正面図である。B 平面図である。
【図3】回動角度の一致を説明するための図である。
【図4】視点の一致を説明するための図である。
【図5】回動の角度を変えたときの、視点の交点とカメラからの距離の関係を説明するための図である。
【図6】図1の撮像装置を用いた撮影システムの構成を示すブロック図である。
【図7】支持アーム部材の開閉動作を示す模式図である。
【図8】カメラから被写体までの距離を測定して、自動的に複数のカメラを配置調整する方法を示すフローチャートである。
【図9】図1の撮像装置を用いて立体的な映像表示を行う撮影システムの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の撮像装置の他の実施の形態を示す図である。
【図11】図10の撮像装置において、カメラの相対位置を図10の状態から変更した状態を示す図である。
【図12】図1の撮像装置を撮影者の胴体に移動可能なように取り付けた様子を示す図である。
【図13】2つの撮像装置を直交させて成る撮影装置を示す図である。
【符号の説明】
20,60,140 撮像装置、21A,21B,21C,21D,21E,21F,21G,21H,21I,61A,61B,61C,61D,61E,61F,61G カメラ、PV1,PV2 被写体

Claims (7)

  1. 複数の撮像部と、
    前記複数の撮像部を支持する支持部とを備えた撮像装置であって、
    前記支持部は、前記複数の撮像部の相対位置を連続的に変更することが可能な構成とされ、
    前記撮像部から被写体までの距離を測定する測距手段と、
    前記測距手段による測定結果に基づいて自動的に前記複数の撮像部の相対位置を変更することが可能な駆動手段とを有する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記複数の撮像部によりそれぞれ撮影された映像信号から、立体的な映像表示用の映像を作成する信号処理手段を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記複数の撮像部が3つ以上の撮像部を有し、各前記撮像部からの映像信号のうち2つの撮像部の映像信号を選択して、選択した映像信号をそれぞれ右目用画像と左目用画像として表示することにより、前記立体的な映像表示を行うことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記支持部が可搬性を有し、撮像装置全体を持ち運びすることが可能であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記測距手段により、基準とする1つの撮像部において、合焦時に固有のレンズ位置により、前記撮像部から被写体までの距離が求められることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記測距手段により、基準とする2つの撮像部の視差画像から、三角測量の原理により、前記撮像部から被写体までの距離が求められることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記測距手段は、撮像部から被写体までの距離を、複数種の測定方法で測定することが可能な構成とされていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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