JP2004265775A - 減圧処理装置 - Google Patents
減圧処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004265775A JP2004265775A JP2003055923A JP2003055923A JP2004265775A JP 2004265775 A JP2004265775 A JP 2004265775A JP 2003055923 A JP2003055923 A JP 2003055923A JP 2003055923 A JP2003055923 A JP 2003055923A JP 2004265775 A JP2004265775 A JP 2004265775A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- main body
- exhaust
- decompression
- main
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
Abstract
【課題】脱着時における排気管の折損を防止することができると共に、減圧室を所望の形状に加工することができる減圧処理装置を提供する。
【解決手段】排気カップ10は、直方体状で内部が所定形状に加工された本体100と、この本体100の上に載置される直方体状の蓋体101とから成り、本体100は、PDP200における背面板ガラス203との接触面にほぼその全面に亘って開口する差動排気部102と、角部103の近傍において開口する貫通孔としての本排気部104と、差動排気部102と連通する管状の差動排気系105と、本排気部104と連通する管状の本排気系106と、ストッパ107と、本排気部104内に配設される横置きのコイル状のフィラメント108とを備え、本排気部104は、本体100を背面板ガラス203の表面上に載置する際、封止部300のガラス管303の位置を目認することができるように本体100の上面において開口している。
【選択図】 図4
【解決手段】排気カップ10は、直方体状で内部が所定形状に加工された本体100と、この本体100の上に載置される直方体状の蓋体101とから成り、本体100は、PDP200における背面板ガラス203との接触面にほぼその全面に亘って開口する差動排気部102と、角部103の近傍において開口する貫通孔としての本排気部104と、差動排気部102と連通する管状の差動排気系105と、本排気部104と連通する管状の本排気系106と、ストッパ107と、本排気部104内に配設される横置きのコイル状のフィラメント108とを備え、本排気部104は、本体100を背面板ガラス203の表面上に載置する際、封止部300のガラス管303の位置を目認することができるように本体100の上面において開口している。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、減圧処置装置に関し、特に、複数の板ガラスと、該板ガラスの間に形成された減圧層とを有するガラスパネルの減圧処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、真空ガラス、例えば「スペーシア」(登録商標)やプラズマディスプレイパネル(以下「PDP」という。)等に好適な基本構造を有するガラスパネルとして、図7(a)及び(b)に示すような対向する2枚の板ガラス700,701と、該板ガラス700,701の間に形成される減圧層702と、該減圧層702の周縁をシールする低融点ガラスからなる周縁シール材703と、板ガラス700を貫通する穴に一端が埋め込まれ、該一端側において低融点ガラスからなるシール材704によって板ガラス700に溶着される排気管705とを備えるガラスパネル706が知られている。このガラスパネル706における減圧層702は、真空ガラスにおいては真空とされ、PDPにおいては減圧された後、キセノン(Xe)やネオン(Ne)等の希ガスが充填される。
【0003】
そして、このガラスパネル706は、ペアリングされた板ガラス700,701の周縁部に塗布された周縁シール材703と、板ガラス700及び排気管705の接合部に塗布されたシール材704とを焼成により溶融して板ガラス700,701を接合し且つ排気管705を板ガラス700に溶着した後、排気管705を介して減圧層702を減圧し、さらに排気管705の他端を封じ切ることによって製作される。
【0004】
減圧層702の減圧の際には、排気管705の他端にニトリルゴム(NBR)等からなるO−リング707を介して減圧管708が接続される。減圧管708は、一端において径が拡大されて形成されたゲッタ室709を有する円管であり、その他端は不図示のターボ分子ポンプ(以下「TMP」という。)に接続され、ゲッタ室709内に非蒸発型ゲッタ710を有する(図7(b))。そして、ガラスパネル706及び減圧管708を不図示の炉内において所定温度まで加熱して減圧層702に存在する水分、有機物、油脂等をガス化させると共に、非蒸発型ゲッタ710を活性化し、その後、TMPを稼働させて上記ガス及び空気を減圧層702から除去して減圧層702を減圧すると共に、活性化された非蒸発型ゲッタ710によって減圧管708を流れる上記ガスを吸着して除去するが、O−リング707は高温に耐えることができないため、非蒸発型ゲッタ710を高温で活性化することができず、減圧層702の減圧の効率低下を招くという問題があり、特に、この効率低下により、減圧層702の減圧は長時間となるため、PDPにおいては蛍光体膜の劣化等を招くという問題があった。
【0005】
そして、近年、この長時間に亘る減圧層702の減圧を避けるため、O−リングを使用しない全金属製の排気装置が減圧層702の減圧に用いられるようになった。
【0006】
この全金属製の排気装置である排気カップ800は、図8(a)に示すように、ステンレスからなる円柱であって、その中心軸上を穿孔して形成された本排気部801と、該本排気部801と連通する金属製の本排気系802と、溝状の差動排気部803と、該差動排気部803と連通する金属製の差動排気系804と、本排気部801内に配設される横置きのコイル状のフィラメント805とを備え、図8(b)に示すように、本排気部801は、板ガラス700に接触する接触面においてそのほぼ中央に設けられ、差動排気部803は、同じく上記接触面において本排気部801を囲うように排気カップ800の中心軸と同心円上に設けられる。
【0007】
また、特に、PDPに関しては、図9に示すように、板ガラス701における表示部900に対応して板ガラス700の内面に設けられたリブ(不図示)の形成範囲901に排気管705を配設することができず、排気管705は板ガラス700における周縁部、特に角部に設けられているので、上述した円形状の排気カップ800を使用することができず、例えば、矩形状の排気カップ等が用いられる。
【0008】
そして、減圧層702の減圧の際において、排気カップ800は、フィラメント805がガラスパネル706の排気管705に対向するように、板ガラス700上に装着される。このとき、差動排気部803は不図示のロータリーポンプ(以下「RP」という。)によって減圧されるので、排気カップ800は板ガラス700に吸着する(例えば、特許文献参照。)。
【0009】
この排気カップ800では、O−リングを使用しないため、非蒸発型ゲッタを高温で活性化することができ、減圧層702の減圧における効率を向上することができる。
【0010】
【特許文献】
特表2002−530184号公報(第1図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した排気カップ800は、フィラメント805がガラスパネル706の排気管705に対向するように、下に凹形状の状態で脱着されるので、脱着時に排気管705の位置を視認することができず、排気管705を本排気部801の壁部801aと接触させて折損してしまうという問題がある。
【0012】
さらには、排気カップ800の形状は凹状を呈する必要があるが故に、本排気部801の形成において一面側からしか加工することができず、本排気部801を所望の形状に加工することが困難であるという問題があった。
【0013】
本発明の目的は、脱着時における排気管の折損を防止することができると共に、減圧室を所望の形状に加工することができる減圧処理装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の減圧処理装置は、複数の板ガラス、該複数の板ガラスの間に設けられた減圧層、前記板ガラスの周縁部に配設されて前記減圧層と連通する排気孔、及び前記排気孔に挿入される排気管を有するガラスパネルの前記板ガラスに接触する接触面と、該接触面に開口し且つ前記排気管を内包する減圧室とを備える減圧処理装置において、前記板ガラスに接触する本体と、該本体と協働して前記減圧室を形成する蓋体とを備えることを特徴とする。
【0015】
請求項1記載の減圧処理装置によれば、板ガラスに接触する本体と、該本体と協働して減圧室を形成する蓋体とを備えるので、脱着時に排気管を目認することができると共に、減圧室の形成において本体を両面から加工することができ、もって脱着時における排気管の折損を防止することができると共に、減圧室を所望の形状に加工することができる。
【0016】
請求項2記載の減圧処理装置は、請求項1記載の減圧処理装置において、前記本体は前記排気管の端部を溶融して封止する熱線を遮蔽する遮熱部を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項2記載の減圧処理装置によれば、本体が排気管の端部を溶融して封止する熱線を遮蔽する遮熱部を備えるので、該減圧処理装置を板ガラス上に装着するだけで、排気孔と排気管との隙間に充填された充填剤が加熱されるのを防止することができる。
【0018】
請求項3記載の減圧処理装置は、請求項1又は2記載の減圧処理装置において、前記本体は前記減圧室の外側に設けられ且つ前記板ガラスに接触する接触面において開口する他の減圧室を備えることを特徴とする。
【0019】
請求項3記載の減圧処理装置によれば、本体は減圧室の外側に設けられ且つ板ガラスに接触する接触面において開口する他の減圧室を備えるので、本体を板ガラスに吸着させることができる。
【0020】
請求項4記載の減圧処理装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の減圧処理装置において、前記蓋体は前記本体と協働して前記他の減圧室を形成することを特徴とする。
【0021】
請求項4記載の減圧処理装置によれば、蓋体は本体と協働して他の減圧室を形成するので、本体と蓋体との密着度を向上させることができる。
【0022】
請求項5記載の減圧処理装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の減圧処理装置において、前記本体と前記蓋体との間にガスケットが介挿されていることを特徴とする。
【0023】
請求項5記載の減圧処理装置によれば、本体と蓋体との間にガスケットが介挿されているので、本体と蓋体との密封度を向上させることができる。
【0024】
請求項6記載の減圧処理装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の減圧処理装置において、前記本体及び前記蓋体は全金属製であることを特徴とする。
【0025】
請求項6記載の減圧処理装置によれば、本体及び蓋体は全金属製であるので、本体と蓋体との密着度をさらに向上させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る減圧処理装置について図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施の形態に係る減圧処理装置の概略構成を示す図であり、(a)はガラスパネルの接触面から眺めた平面図であり、(b)は図1(a)の線I−Iに沿う断面図である。
【0028】
図1において、排気カップ10は、直方体状で内部が所定形状に加工された本体100と、この本体100の上に載置される板状の蓋体101とから成る。
【0029】
本体100は、後述するPDP200における背面板ガラス203との接触面にほぼその全面に亘って開口する差動排気部102と、同じく本体100の角部103の近傍において開口する貫通孔としての本排気部104と、差動排気部102と連通する管状の差動排気系105と、本排気部104と連通する管状の本排気系106と、差動排気部102が開口する角部103において本体100から下方に向けて突出して形成されたストッパ107と、本排気部104内に配設される横置きのコイル状のフィラメント108とを備える。
【0030】
上記背面板ガラス203との接触面において、本排気部104は角部103より所定の距離だけ離れた位置に開口するため、本排気部104の外周は差動排気部102に囲まれる。このとき、本排気部104の外周縁と差動排気部102の内周縁との距離(以下「シール幅」という。)は2.0mm以下、例えば0.5mmであり、差動排気部102及び本排気部104の角部103の近傍における外周縁形状は、本体100における角部103の形状に対応して少なくとも互いに直交する2本の直線を有する角形状を呈する。
【0031】
また、上記背面板ガラス203との接触面における差動排気部102の開口面積は500mm2以上であり、差動排気部102の容積は2000mm3以上である。
【0032】
差動排気系105は不図示のRPに接続される一方、本排気系106は不図示のTMPに接続され、差動排気系105及び本排気系106は、排気カップ10がPDP200に装着された際に、RP及びTMPの作動によって減圧される。
【0033】
本排気部104内に配設されたフィラメント108は、上記背面板ガラス203との接触面から眺めたときに角部103の近傍に設けられ、接触面からの高さは約5mmである。
【0034】
ここで、排気カップ10、即ち、本体100及び蓋体101の材質はステンレスであり、特に、0〜500℃の間において背面板ガラス203の膨張係数(8.5×10−6/℃)と排気カップ10の膨張係数との差の絶対値が20×10−6/℃以下となるステンレス、例えばSUS304等が用いられる。また、本排気系106及び差動排気系105の材質は金属であり、排気カップ10と同様ステンレスであるのが好ましい。
【0035】
また、本体100において本排気部104は、背面板ガラス203との接触面及び蓋体101との接触面の両面から本体101の加工によって貫通孔として形成されているため、本排気部104の内部が所望形状に形成される。
【0036】
次に、排気カップ10が装着されるPDPについて図面を参照しながら説明する。
【0037】
図2は、排気カップ10が装着されるガラスパネルとしてのPDPの概略構成を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は部分断面図である。
【0038】
図2において、PDP200は、厚さが、例えば2.8mmの前面板ガラス201と、前面板ガラス201との間に減圧層202を形成すべく前面板ガラス201から、例えば0.1mmの間隔を隔てて配設され、厚さが、例えば2.8mmの背面板ガラス203とから成り、前面板ガラス201及び背面板ガラス203は、その外周縁において低融点ガラスフリットからなる封着部204により封着される。
【0039】
前面板ガラス201の内面上には、透明電極205a及び金属電極205bとから成る表示電極205がパターン形成され、該表示電極205を覆うように誘電体ガラス層206が積層され、誘電体ガラス層206上には、酸化マグネシウム(MgO)製誘電体保護層207が積層されている。
【0040】
また、背面板ガラス203の内面上には、後述する蛍光体212〜214の発光を制御するアドレス電極208が所定のピッチでパターン形成され、該アドレス電極208を覆うように誘電体ガラス層209が積層され、該誘電体ガラス層209上には、複数のチャンネル状放電空間210を画成する複数のガラス製リブ211がサンドブラスト法やブレード成型法によってパターン成形され、各放電空間210におけるリブ211の表面には、カラー表示をすべく赤色(R)の蛍光体212、緑色(G)の蛍光体213、及び青色(B)の蛍光体214が順に連続して塗布されている。
【0041】
リブ211は、その高さが、例えば0.1mmであり、前面板ガラス201と背面板ガラス203との間隔を約0.1mmに保持する。また、放電空間210には、希ガスが封入されている。希ガスは、例えばネオン(Ne)とキセノン(Xe)を組成とする混合ガス系が用いられており、その封入圧力は約40〜70kPaの範囲に設定される。
【0042】
そして、蛍光体212〜214は、放電空間210への放電によって発生する波長の短い紫外線により励起発光する。
【0043】
図3は、図2(a)における背面板ガラス203の構造を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は図3(a)の線III−IIIに沿う断面図である。
【0044】
図3(a)及び図3(b)において、背面板ガラス203は、減圧層202に希ガスを封入する封止部300を有する。この封止部300は、図2(b)におけるリブ211が形成されるリブ形成範囲301の外側且つ封着部204の内側に形成された内径2mmの貫通孔302と、貫通孔302に内嵌された外径2mmのガラス管303と、ガラス管303と背面板ガラス203とを接合する低融点ガラス304とからなる。このとき、貫通孔302はリブ形成範囲301の外側且つ封着部204の内側に形成されるので、封止部300は背面板ガラス203の角部近傍に配設される。また、ガラス管303は、後述する減圧層202の減圧処理においてフィラメント108から加熱されることによってその先端が溶融されて封止される。
【0045】
図4は、図2のPDP200に装着された排気カップ10を示す図であり、(a)は排気カップ10を上方から眺めた平面図であり、(b)は図4(a)の線IV−IVに沿う断面図である。
【0046】
図4において、排気カップ10は本体100と本体100の上に載置される蓋体101とから成る。
【0047】
本体100は、PDP200における背面板ガラス203の表面上に不図示のガスケットを介して装着される。このとき、本体100のストッパ107は、背面板ガラス203の角部における周縁に係合することによって本体100の角部103と背面板ガラス203の角部とを一致させて本体100の背面板ガラス203に対する位置を定める。また、本排気部104は、接触面において角部103の近傍に配設されているので、背面板ガラス203の角部に配設された封止部300を内包し、フィラメント108は、上述したように本排気部104において角部103の近傍に設けられているので、封止部300のガラス管303の先端と対向する。さらに、本体100を背面板ガラス203の表面上に載置する際、封止部300のガラス管303の位置を開口した本排気部104から視認することができる。
【0048】
上述したように、本体100がPDP200に装着されると、蓋体101が本体100の上面である蓋体101との接触面に、不図示のアルミからなるガスケットを介して載置される。
【0049】
蓋体101が本体100上に載置されると、本排気部104の開口部は背面板ガラス203及び蓋体101によって塞がれて、本排気部104は密閉空間となる。
【0050】
そして、差動排気部102は、差動排気系105を介して接続されたRPの作動により減圧されて、本体100と背面板ガラス203とを吸着する吸着力を発生する一方、本排気部104は、本排気系106を介して接続されたTMPの作動により減圧されて、本体100と蓋体101とを吸着する吸着力を発生する。
【0051】
次に、PDP200における減圧層202の減圧処理について説明する。
【0052】
図5は、図2のPDP200における減圧層202の減圧処理の工程図である。
【0053】
図5において、まず、背面板ガラス203上にスパッタリングやスクリーン印刷によってアドレス電極208,誘電体ガラス層209,リブ211及び蛍光体212〜214を形成すると共に、その角部において封止部300を形成する一方、前面板ガラス201上にスパッタリングによって表示電極205,誘電体ガラス層206及び誘電体保護層207を形成する。そして、前面板ガラス201と背面板ガラス203とを、誘電体保護層207とリブ211とが対向するようにペアリングし、ペアリングされた前面板ガラス201及び背面板ガラス203の全周縁に低融点ガラスフリット500を塗布すると共に、ガラス管303の周りに低融点ガラス304を塗布する(図5(a))。
【0054】
次いで、本体100を、ストッパ107が背面板ガラス203の角部の周縁に係合するように、封止部300のガラス管303の位置を、開口した本排気部104を介して目認しながら背面板ガラス203上に装着する(図5(b))。
【0055】
さらに、背面板ガラス203上に装着された本体100上に蓋体101を載置し、RPを作動させて差動排気部102及び背面板ガラス203によって形成された密封空間の圧力を10〜103Paまで減圧し、本体100を背面板ガラス203に吸着させる。このとき、本体100の角部103と背面板ガラス203の角部とが一致し、封止部300が本排気部104に内包され、フィラメント108が封止部300のガラス管303の先端と対向するのは上述した通りである(図5(c))。
【0056】
その後、ペアリングされた前面板ガラス201及び背面板ガラス203を、排気カップ10が装着されたまま、不図示の炉の内部で焼成して低融点ガラスフリット500及び低融点ガラス304を溶融させた後、当該ペアリングされた前面板ガラス201及び背面板ガラス203を冷却して低融点ガラスフリット500及び低融点ガラス304を凝固させることによって前面板ガラス201及び背面板ガラス203を封着すると共に、ガラス管303を背面板ガラス203に接合する。これにより、前面板ガラス201及び背面板ガラス203の間に減圧層202が形成されるが、上述した処理は大気中で実行されるので、減圧層202の圧力は大気圧である。
【0057】
次いで、炉内の温度を一定時間維持することによって減圧層202に存在する水分、有機物、油脂等をガス化させる一方、TMPを稼働させて本排気部104を減圧して本体100と蓋体101とを吸着させると共に、当該ガス及び空気を本排気系106及び本排気部104を介して減圧層202から除去することによって、減圧層202を減圧するベーキングを行う。そして、減圧層202の圧力が約10−1〜10−2Paを下回ると、希ガスを本排気系106及び本排気部104を介して減圧層202へ充填し、減圧層202の圧力が約40〜70kPaを上回ると、PDP200の冷却を開始すると共に、フィラメント108に通電して、これを発熱させる。これにより、フィラメント108が対向するガラス管303の先端を溶融させて減圧層202を封止する(図5(d))。
【0058】
その後、TMPの作動を停止して蓋体101を本体100から離脱させ(図5(e))、さらに、RPの作動を停止して本体100を封止部300のガラス管303の位置を、開口した本排気部104を介して目認しながら背面板ガラス203から離脱させる(図5(f))。
【0059】
減圧層202の減圧処理において、RPは、本体100が背面板ガラス203に装着された後、常に作動し、差動排気部102及び背面板ガラス203から形成される減圧空間を減圧することによって本体100を背面板ガラス203に吸着させる。
【0060】
本発明の実施の形態に係る排気カップ10によれば、背面板ガラス203に接触する本体100と、本体100と協働して本排気部104を形成する蓋体101とを備えるので、脱着時にガラス管303を目認することができると共に、本排気部104の形成において本体101を上下両面から加工することができ、もって脱着時におけるガラス管303の折損を防止することができると共に、本排気部104を所望の形状に加工することができる。
【0061】
また、図6に示すように、排気カップ10は、本体100がガラス管303の先端部を溶融して封止する熱線を遮蔽する遮熱部600を備えていてもよい。これにより、排気カップ10を背面板ガラス203に装着するだけで、貫通孔302とガラス管303との隙間に充填された低融点ガラス304が加熱されるのを防止することができる。
【0062】
また、上述した本実施の形態では、排気カップ10はその形状が直方体状であるが、これに限定されるものではなく、例えば、他の矩形状や図8に示すような円形状であってもよい。
【0063】
また、上述した本実施の形態では、差動排気部102が本体100と背面板ガラス203との接触面のみに開口部を有するが、これに限定されるものではなく、図6に示すように、本体100と蓋部101との接触面に開口部を有していてもよい。これにより、本体100と蓋部101との密着度を向上させることができる。
【0064】
また、上述した本実施の形態では、背面板ガラス203上に装着された本体100上に蓋体101を載置する際に本体100と蓋体101との間にガスケットを挟んだが、当該ガスケットは必ずしも挟み込まれる必要はない。
【0065】
また、排気カップ10が装着されるガラスパネルは、上述したPDP200に限られず、減圧層202が真空にされた真空ガラスであってもよく、この他、建築物や乗り物(自動車、鉄道車両、船舶)用の窓ガラス、又は、冷蔵庫や保温装置等のような各種装置の扉や壁部等、種々の用途に使用されるガラスパネルであってもよい。
【0066】
また、本実施の形態では、本体100がフィラメント108を備えることとしたが、これに限定されるものではなく、蓋体101がフィラメント108を備えていてもよい。
【0067】
また、ガラス管303に熱を与える熱源としては、フィラメント108だけでなく赤外線輻射ヒータ等を用いてもよい。
【0068】
上述した本実施の形態では、封着部204を形成する材料として低融点ガラスフリット500を使用する例を示したが、これに代えて、金属製の溶融ハンダを使用してもよい。
【0069】
前面板ガラス201,背面板ガラス203に使用される板ガラスとしては、フロートガラスに限られるものではなく、ガラスパネルの用途や目的に応じて、例えば、型板ガラス、表面処理により光拡散機能を備えたすりガラス、網入りガラス、線入りガラス、強化ガラス、倍強度ガラス、低反射ガラス、高透過ガラス、セラミック印刷ガラス、熱線や紫外線吸収機能を備えた特殊ガラス、又は、これらの組み合わせ等、種々のガラスを適宜選択して使用することができる。
【0070】
ガラスの組成についても、ソーダ珪酸ガラス、ソーダ石灰ガラス、ほう珪酸ガラス、アルミノ珪酸ガラス、各種結晶化ガラス等を使用することができ、前面板ガラス201,背面板ガラス203の厚みについても、適宜選択自由である。
【0071】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、請求項1記載の減圧処理装置によれば、板ガラスに接触する本体と、該本体と協働して減圧室を形成する蓋体とを備えるので、脱着時に排気管を目認することができると共に、減圧室の形成において本体を両面から加工することができ、もって脱着時における排気管の折損を防止することができると共に、減圧室を所望の形状に加工することができる。
【0072】
請求項2記載の減圧処理装置によれば、本体が排気管の端部を溶融して封止する熱線を遮蔽する遮熱部を備えるので、該減圧処理装置を板ガラス上に装着するだけで、排気孔と排気管との隙間に充填された充填剤が加熱されるのを防止することができる。
【0073】
請求項3記載の減圧処理装置によれば、本体は減圧室の外側に設けられ且つ板ガラスに接触する接触面において開口する他の減圧室を備えるので、本体を板ガラスに吸着させることができる。
【0074】
請求項4記載の減圧処理装置によれば、蓋体は本体と協働して他の減圧室を形成するので、本体と蓋体との密着度を向上させることができる。
【0075】
請求項5記載の減圧処理装置によれば、本体と蓋体との間にガスケットが介挿されているので、本体と蓋体との密封度を向上させることができる。
【0076】
請求項6記載の減圧処理装置によれば、本体及び蓋体は全金属製であるので、本体と蓋体との密着度をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る減圧処理装置の概略構成を示す図であり、(a)はガラスパネルの接触面から眺めた平面図であり、(b)は図1(a)の線I−Iに沿う断面図である。
【図2】排気カップ10が装着されるガラスパネルとしてのPDPの概略構成を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は部分断面図である。
【図3】図3は、図2(a)における背面板ガラス203の構造を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は図3(a)の線III−IIIに沿う断面図である。
【図4】図2のPDP200に装着された排気カップ10を示す図であり、(a)は、排気カップ10を上方から眺めた平面図であり、(b)は図4(a)の線IV−IVに沿う断面図である。
【図5】図2のPDP200における減圧層202の減圧処理の工程図である。
【図6】図4の排気カップ10の変形例の断面図である。
【図7】従来のガラスパネルの概略構成を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は断面図である。
【図8】従来の排気カップの概略構成を示す図であり、(a)は断面図であり、(b)はガラスパネルの接触面から眺めた平面図である。
【図9】PDPとして使用されるガラスパネルの概略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,800 排気カップ
100 本体
101 蓋体
102,803 差動排気部
104,801 本排気部
107 ストッパ
108,805 フィラメント
200 PDP
203 背面板ガラス
300 封止部
303 ガラス管
700,701 板ガラス
705 排気管
706 ガラスパネル
【発明の属する技術分野】
本発明は、減圧処置装置に関し、特に、複数の板ガラスと、該板ガラスの間に形成された減圧層とを有するガラスパネルの減圧処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、真空ガラス、例えば「スペーシア」(登録商標)やプラズマディスプレイパネル(以下「PDP」という。)等に好適な基本構造を有するガラスパネルとして、図7(a)及び(b)に示すような対向する2枚の板ガラス700,701と、該板ガラス700,701の間に形成される減圧層702と、該減圧層702の周縁をシールする低融点ガラスからなる周縁シール材703と、板ガラス700を貫通する穴に一端が埋め込まれ、該一端側において低融点ガラスからなるシール材704によって板ガラス700に溶着される排気管705とを備えるガラスパネル706が知られている。このガラスパネル706における減圧層702は、真空ガラスにおいては真空とされ、PDPにおいては減圧された後、キセノン(Xe)やネオン(Ne)等の希ガスが充填される。
【0003】
そして、このガラスパネル706は、ペアリングされた板ガラス700,701の周縁部に塗布された周縁シール材703と、板ガラス700及び排気管705の接合部に塗布されたシール材704とを焼成により溶融して板ガラス700,701を接合し且つ排気管705を板ガラス700に溶着した後、排気管705を介して減圧層702を減圧し、さらに排気管705の他端を封じ切ることによって製作される。
【0004】
減圧層702の減圧の際には、排気管705の他端にニトリルゴム(NBR)等からなるO−リング707を介して減圧管708が接続される。減圧管708は、一端において径が拡大されて形成されたゲッタ室709を有する円管であり、その他端は不図示のターボ分子ポンプ(以下「TMP」という。)に接続され、ゲッタ室709内に非蒸発型ゲッタ710を有する(図7(b))。そして、ガラスパネル706及び減圧管708を不図示の炉内において所定温度まで加熱して減圧層702に存在する水分、有機物、油脂等をガス化させると共に、非蒸発型ゲッタ710を活性化し、その後、TMPを稼働させて上記ガス及び空気を減圧層702から除去して減圧層702を減圧すると共に、活性化された非蒸発型ゲッタ710によって減圧管708を流れる上記ガスを吸着して除去するが、O−リング707は高温に耐えることができないため、非蒸発型ゲッタ710を高温で活性化することができず、減圧層702の減圧の効率低下を招くという問題があり、特に、この効率低下により、減圧層702の減圧は長時間となるため、PDPにおいては蛍光体膜の劣化等を招くという問題があった。
【0005】
そして、近年、この長時間に亘る減圧層702の減圧を避けるため、O−リングを使用しない全金属製の排気装置が減圧層702の減圧に用いられるようになった。
【0006】
この全金属製の排気装置である排気カップ800は、図8(a)に示すように、ステンレスからなる円柱であって、その中心軸上を穿孔して形成された本排気部801と、該本排気部801と連通する金属製の本排気系802と、溝状の差動排気部803と、該差動排気部803と連通する金属製の差動排気系804と、本排気部801内に配設される横置きのコイル状のフィラメント805とを備え、図8(b)に示すように、本排気部801は、板ガラス700に接触する接触面においてそのほぼ中央に設けられ、差動排気部803は、同じく上記接触面において本排気部801を囲うように排気カップ800の中心軸と同心円上に設けられる。
【0007】
また、特に、PDPに関しては、図9に示すように、板ガラス701における表示部900に対応して板ガラス700の内面に設けられたリブ(不図示)の形成範囲901に排気管705を配設することができず、排気管705は板ガラス700における周縁部、特に角部に設けられているので、上述した円形状の排気カップ800を使用することができず、例えば、矩形状の排気カップ等が用いられる。
【0008】
そして、減圧層702の減圧の際において、排気カップ800は、フィラメント805がガラスパネル706の排気管705に対向するように、板ガラス700上に装着される。このとき、差動排気部803は不図示のロータリーポンプ(以下「RP」という。)によって減圧されるので、排気カップ800は板ガラス700に吸着する(例えば、特許文献参照。)。
【0009】
この排気カップ800では、O−リングを使用しないため、非蒸発型ゲッタを高温で活性化することができ、減圧層702の減圧における効率を向上することができる。
【0010】
【特許文献】
特表2002−530184号公報(第1図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した排気カップ800は、フィラメント805がガラスパネル706の排気管705に対向するように、下に凹形状の状態で脱着されるので、脱着時に排気管705の位置を視認することができず、排気管705を本排気部801の壁部801aと接触させて折損してしまうという問題がある。
【0012】
さらには、排気カップ800の形状は凹状を呈する必要があるが故に、本排気部801の形成において一面側からしか加工することができず、本排気部801を所望の形状に加工することが困難であるという問題があった。
【0013】
本発明の目的は、脱着時における排気管の折損を防止することができると共に、減圧室を所望の形状に加工することができる減圧処理装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の減圧処理装置は、複数の板ガラス、該複数の板ガラスの間に設けられた減圧層、前記板ガラスの周縁部に配設されて前記減圧層と連通する排気孔、及び前記排気孔に挿入される排気管を有するガラスパネルの前記板ガラスに接触する接触面と、該接触面に開口し且つ前記排気管を内包する減圧室とを備える減圧処理装置において、前記板ガラスに接触する本体と、該本体と協働して前記減圧室を形成する蓋体とを備えることを特徴とする。
【0015】
請求項1記載の減圧処理装置によれば、板ガラスに接触する本体と、該本体と協働して減圧室を形成する蓋体とを備えるので、脱着時に排気管を目認することができると共に、減圧室の形成において本体を両面から加工することができ、もって脱着時における排気管の折損を防止することができると共に、減圧室を所望の形状に加工することができる。
【0016】
請求項2記載の減圧処理装置は、請求項1記載の減圧処理装置において、前記本体は前記排気管の端部を溶融して封止する熱線を遮蔽する遮熱部を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項2記載の減圧処理装置によれば、本体が排気管の端部を溶融して封止する熱線を遮蔽する遮熱部を備えるので、該減圧処理装置を板ガラス上に装着するだけで、排気孔と排気管との隙間に充填された充填剤が加熱されるのを防止することができる。
【0018】
請求項3記載の減圧処理装置は、請求項1又は2記載の減圧処理装置において、前記本体は前記減圧室の外側に設けられ且つ前記板ガラスに接触する接触面において開口する他の減圧室を備えることを特徴とする。
【0019】
請求項3記載の減圧処理装置によれば、本体は減圧室の外側に設けられ且つ板ガラスに接触する接触面において開口する他の減圧室を備えるので、本体を板ガラスに吸着させることができる。
【0020】
請求項4記載の減圧処理装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の減圧処理装置において、前記蓋体は前記本体と協働して前記他の減圧室を形成することを特徴とする。
【0021】
請求項4記載の減圧処理装置によれば、蓋体は本体と協働して他の減圧室を形成するので、本体と蓋体との密着度を向上させることができる。
【0022】
請求項5記載の減圧処理装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の減圧処理装置において、前記本体と前記蓋体との間にガスケットが介挿されていることを特徴とする。
【0023】
請求項5記載の減圧処理装置によれば、本体と蓋体との間にガスケットが介挿されているので、本体と蓋体との密封度を向上させることができる。
【0024】
請求項6記載の減圧処理装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の減圧処理装置において、前記本体及び前記蓋体は全金属製であることを特徴とする。
【0025】
請求項6記載の減圧処理装置によれば、本体及び蓋体は全金属製であるので、本体と蓋体との密着度をさらに向上させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る減圧処理装置について図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施の形態に係る減圧処理装置の概略構成を示す図であり、(a)はガラスパネルの接触面から眺めた平面図であり、(b)は図1(a)の線I−Iに沿う断面図である。
【0028】
図1において、排気カップ10は、直方体状で内部が所定形状に加工された本体100と、この本体100の上に載置される板状の蓋体101とから成る。
【0029】
本体100は、後述するPDP200における背面板ガラス203との接触面にほぼその全面に亘って開口する差動排気部102と、同じく本体100の角部103の近傍において開口する貫通孔としての本排気部104と、差動排気部102と連通する管状の差動排気系105と、本排気部104と連通する管状の本排気系106と、差動排気部102が開口する角部103において本体100から下方に向けて突出して形成されたストッパ107と、本排気部104内に配設される横置きのコイル状のフィラメント108とを備える。
【0030】
上記背面板ガラス203との接触面において、本排気部104は角部103より所定の距離だけ離れた位置に開口するため、本排気部104の外周は差動排気部102に囲まれる。このとき、本排気部104の外周縁と差動排気部102の内周縁との距離(以下「シール幅」という。)は2.0mm以下、例えば0.5mmであり、差動排気部102及び本排気部104の角部103の近傍における外周縁形状は、本体100における角部103の形状に対応して少なくとも互いに直交する2本の直線を有する角形状を呈する。
【0031】
また、上記背面板ガラス203との接触面における差動排気部102の開口面積は500mm2以上であり、差動排気部102の容積は2000mm3以上である。
【0032】
差動排気系105は不図示のRPに接続される一方、本排気系106は不図示のTMPに接続され、差動排気系105及び本排気系106は、排気カップ10がPDP200に装着された際に、RP及びTMPの作動によって減圧される。
【0033】
本排気部104内に配設されたフィラメント108は、上記背面板ガラス203との接触面から眺めたときに角部103の近傍に設けられ、接触面からの高さは約5mmである。
【0034】
ここで、排気カップ10、即ち、本体100及び蓋体101の材質はステンレスであり、特に、0〜500℃の間において背面板ガラス203の膨張係数(8.5×10−6/℃)と排気カップ10の膨張係数との差の絶対値が20×10−6/℃以下となるステンレス、例えばSUS304等が用いられる。また、本排気系106及び差動排気系105の材質は金属であり、排気カップ10と同様ステンレスであるのが好ましい。
【0035】
また、本体100において本排気部104は、背面板ガラス203との接触面及び蓋体101との接触面の両面から本体101の加工によって貫通孔として形成されているため、本排気部104の内部が所望形状に形成される。
【0036】
次に、排気カップ10が装着されるPDPについて図面を参照しながら説明する。
【0037】
図2は、排気カップ10が装着されるガラスパネルとしてのPDPの概略構成を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は部分断面図である。
【0038】
図2において、PDP200は、厚さが、例えば2.8mmの前面板ガラス201と、前面板ガラス201との間に減圧層202を形成すべく前面板ガラス201から、例えば0.1mmの間隔を隔てて配設され、厚さが、例えば2.8mmの背面板ガラス203とから成り、前面板ガラス201及び背面板ガラス203は、その外周縁において低融点ガラスフリットからなる封着部204により封着される。
【0039】
前面板ガラス201の内面上には、透明電極205a及び金属電極205bとから成る表示電極205がパターン形成され、該表示電極205を覆うように誘電体ガラス層206が積層され、誘電体ガラス層206上には、酸化マグネシウム(MgO)製誘電体保護層207が積層されている。
【0040】
また、背面板ガラス203の内面上には、後述する蛍光体212〜214の発光を制御するアドレス電極208が所定のピッチでパターン形成され、該アドレス電極208を覆うように誘電体ガラス層209が積層され、該誘電体ガラス層209上には、複数のチャンネル状放電空間210を画成する複数のガラス製リブ211がサンドブラスト法やブレード成型法によってパターン成形され、各放電空間210におけるリブ211の表面には、カラー表示をすべく赤色(R)の蛍光体212、緑色(G)の蛍光体213、及び青色(B)の蛍光体214が順に連続して塗布されている。
【0041】
リブ211は、その高さが、例えば0.1mmであり、前面板ガラス201と背面板ガラス203との間隔を約0.1mmに保持する。また、放電空間210には、希ガスが封入されている。希ガスは、例えばネオン(Ne)とキセノン(Xe)を組成とする混合ガス系が用いられており、その封入圧力は約40〜70kPaの範囲に設定される。
【0042】
そして、蛍光体212〜214は、放電空間210への放電によって発生する波長の短い紫外線により励起発光する。
【0043】
図3は、図2(a)における背面板ガラス203の構造を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は図3(a)の線III−IIIに沿う断面図である。
【0044】
図3(a)及び図3(b)において、背面板ガラス203は、減圧層202に希ガスを封入する封止部300を有する。この封止部300は、図2(b)におけるリブ211が形成されるリブ形成範囲301の外側且つ封着部204の内側に形成された内径2mmの貫通孔302と、貫通孔302に内嵌された外径2mmのガラス管303と、ガラス管303と背面板ガラス203とを接合する低融点ガラス304とからなる。このとき、貫通孔302はリブ形成範囲301の外側且つ封着部204の内側に形成されるので、封止部300は背面板ガラス203の角部近傍に配設される。また、ガラス管303は、後述する減圧層202の減圧処理においてフィラメント108から加熱されることによってその先端が溶融されて封止される。
【0045】
図4は、図2のPDP200に装着された排気カップ10を示す図であり、(a)は排気カップ10を上方から眺めた平面図であり、(b)は図4(a)の線IV−IVに沿う断面図である。
【0046】
図4において、排気カップ10は本体100と本体100の上に載置される蓋体101とから成る。
【0047】
本体100は、PDP200における背面板ガラス203の表面上に不図示のガスケットを介して装着される。このとき、本体100のストッパ107は、背面板ガラス203の角部における周縁に係合することによって本体100の角部103と背面板ガラス203の角部とを一致させて本体100の背面板ガラス203に対する位置を定める。また、本排気部104は、接触面において角部103の近傍に配設されているので、背面板ガラス203の角部に配設された封止部300を内包し、フィラメント108は、上述したように本排気部104において角部103の近傍に設けられているので、封止部300のガラス管303の先端と対向する。さらに、本体100を背面板ガラス203の表面上に載置する際、封止部300のガラス管303の位置を開口した本排気部104から視認することができる。
【0048】
上述したように、本体100がPDP200に装着されると、蓋体101が本体100の上面である蓋体101との接触面に、不図示のアルミからなるガスケットを介して載置される。
【0049】
蓋体101が本体100上に載置されると、本排気部104の開口部は背面板ガラス203及び蓋体101によって塞がれて、本排気部104は密閉空間となる。
【0050】
そして、差動排気部102は、差動排気系105を介して接続されたRPの作動により減圧されて、本体100と背面板ガラス203とを吸着する吸着力を発生する一方、本排気部104は、本排気系106を介して接続されたTMPの作動により減圧されて、本体100と蓋体101とを吸着する吸着力を発生する。
【0051】
次に、PDP200における減圧層202の減圧処理について説明する。
【0052】
図5は、図2のPDP200における減圧層202の減圧処理の工程図である。
【0053】
図5において、まず、背面板ガラス203上にスパッタリングやスクリーン印刷によってアドレス電極208,誘電体ガラス層209,リブ211及び蛍光体212〜214を形成すると共に、その角部において封止部300を形成する一方、前面板ガラス201上にスパッタリングによって表示電極205,誘電体ガラス層206及び誘電体保護層207を形成する。そして、前面板ガラス201と背面板ガラス203とを、誘電体保護層207とリブ211とが対向するようにペアリングし、ペアリングされた前面板ガラス201及び背面板ガラス203の全周縁に低融点ガラスフリット500を塗布すると共に、ガラス管303の周りに低融点ガラス304を塗布する(図5(a))。
【0054】
次いで、本体100を、ストッパ107が背面板ガラス203の角部の周縁に係合するように、封止部300のガラス管303の位置を、開口した本排気部104を介して目認しながら背面板ガラス203上に装着する(図5(b))。
【0055】
さらに、背面板ガラス203上に装着された本体100上に蓋体101を載置し、RPを作動させて差動排気部102及び背面板ガラス203によって形成された密封空間の圧力を10〜103Paまで減圧し、本体100を背面板ガラス203に吸着させる。このとき、本体100の角部103と背面板ガラス203の角部とが一致し、封止部300が本排気部104に内包され、フィラメント108が封止部300のガラス管303の先端と対向するのは上述した通りである(図5(c))。
【0056】
その後、ペアリングされた前面板ガラス201及び背面板ガラス203を、排気カップ10が装着されたまま、不図示の炉の内部で焼成して低融点ガラスフリット500及び低融点ガラス304を溶融させた後、当該ペアリングされた前面板ガラス201及び背面板ガラス203を冷却して低融点ガラスフリット500及び低融点ガラス304を凝固させることによって前面板ガラス201及び背面板ガラス203を封着すると共に、ガラス管303を背面板ガラス203に接合する。これにより、前面板ガラス201及び背面板ガラス203の間に減圧層202が形成されるが、上述した処理は大気中で実行されるので、減圧層202の圧力は大気圧である。
【0057】
次いで、炉内の温度を一定時間維持することによって減圧層202に存在する水分、有機物、油脂等をガス化させる一方、TMPを稼働させて本排気部104を減圧して本体100と蓋体101とを吸着させると共に、当該ガス及び空気を本排気系106及び本排気部104を介して減圧層202から除去することによって、減圧層202を減圧するベーキングを行う。そして、減圧層202の圧力が約10−1〜10−2Paを下回ると、希ガスを本排気系106及び本排気部104を介して減圧層202へ充填し、減圧層202の圧力が約40〜70kPaを上回ると、PDP200の冷却を開始すると共に、フィラメント108に通電して、これを発熱させる。これにより、フィラメント108が対向するガラス管303の先端を溶融させて減圧層202を封止する(図5(d))。
【0058】
その後、TMPの作動を停止して蓋体101を本体100から離脱させ(図5(e))、さらに、RPの作動を停止して本体100を封止部300のガラス管303の位置を、開口した本排気部104を介して目認しながら背面板ガラス203から離脱させる(図5(f))。
【0059】
減圧層202の減圧処理において、RPは、本体100が背面板ガラス203に装着された後、常に作動し、差動排気部102及び背面板ガラス203から形成される減圧空間を減圧することによって本体100を背面板ガラス203に吸着させる。
【0060】
本発明の実施の形態に係る排気カップ10によれば、背面板ガラス203に接触する本体100と、本体100と協働して本排気部104を形成する蓋体101とを備えるので、脱着時にガラス管303を目認することができると共に、本排気部104の形成において本体101を上下両面から加工することができ、もって脱着時におけるガラス管303の折損を防止することができると共に、本排気部104を所望の形状に加工することができる。
【0061】
また、図6に示すように、排気カップ10は、本体100がガラス管303の先端部を溶融して封止する熱線を遮蔽する遮熱部600を備えていてもよい。これにより、排気カップ10を背面板ガラス203に装着するだけで、貫通孔302とガラス管303との隙間に充填された低融点ガラス304が加熱されるのを防止することができる。
【0062】
また、上述した本実施の形態では、排気カップ10はその形状が直方体状であるが、これに限定されるものではなく、例えば、他の矩形状や図8に示すような円形状であってもよい。
【0063】
また、上述した本実施の形態では、差動排気部102が本体100と背面板ガラス203との接触面のみに開口部を有するが、これに限定されるものではなく、図6に示すように、本体100と蓋部101との接触面に開口部を有していてもよい。これにより、本体100と蓋部101との密着度を向上させることができる。
【0064】
また、上述した本実施の形態では、背面板ガラス203上に装着された本体100上に蓋体101を載置する際に本体100と蓋体101との間にガスケットを挟んだが、当該ガスケットは必ずしも挟み込まれる必要はない。
【0065】
また、排気カップ10が装着されるガラスパネルは、上述したPDP200に限られず、減圧層202が真空にされた真空ガラスであってもよく、この他、建築物や乗り物(自動車、鉄道車両、船舶)用の窓ガラス、又は、冷蔵庫や保温装置等のような各種装置の扉や壁部等、種々の用途に使用されるガラスパネルであってもよい。
【0066】
また、本実施の形態では、本体100がフィラメント108を備えることとしたが、これに限定されるものではなく、蓋体101がフィラメント108を備えていてもよい。
【0067】
また、ガラス管303に熱を与える熱源としては、フィラメント108だけでなく赤外線輻射ヒータ等を用いてもよい。
【0068】
上述した本実施の形態では、封着部204を形成する材料として低融点ガラスフリット500を使用する例を示したが、これに代えて、金属製の溶融ハンダを使用してもよい。
【0069】
前面板ガラス201,背面板ガラス203に使用される板ガラスとしては、フロートガラスに限られるものではなく、ガラスパネルの用途や目的に応じて、例えば、型板ガラス、表面処理により光拡散機能を備えたすりガラス、網入りガラス、線入りガラス、強化ガラス、倍強度ガラス、低反射ガラス、高透過ガラス、セラミック印刷ガラス、熱線や紫外線吸収機能を備えた特殊ガラス、又は、これらの組み合わせ等、種々のガラスを適宜選択して使用することができる。
【0070】
ガラスの組成についても、ソーダ珪酸ガラス、ソーダ石灰ガラス、ほう珪酸ガラス、アルミノ珪酸ガラス、各種結晶化ガラス等を使用することができ、前面板ガラス201,背面板ガラス203の厚みについても、適宜選択自由である。
【0071】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、請求項1記載の減圧処理装置によれば、板ガラスに接触する本体と、該本体と協働して減圧室を形成する蓋体とを備えるので、脱着時に排気管を目認することができると共に、減圧室の形成において本体を両面から加工することができ、もって脱着時における排気管の折損を防止することができると共に、減圧室を所望の形状に加工することができる。
【0072】
請求項2記載の減圧処理装置によれば、本体が排気管の端部を溶融して封止する熱線を遮蔽する遮熱部を備えるので、該減圧処理装置を板ガラス上に装着するだけで、排気孔と排気管との隙間に充填された充填剤が加熱されるのを防止することができる。
【0073】
請求項3記載の減圧処理装置によれば、本体は減圧室の外側に設けられ且つ板ガラスに接触する接触面において開口する他の減圧室を備えるので、本体を板ガラスに吸着させることができる。
【0074】
請求項4記載の減圧処理装置によれば、蓋体は本体と協働して他の減圧室を形成するので、本体と蓋体との密着度を向上させることができる。
【0075】
請求項5記載の減圧処理装置によれば、本体と蓋体との間にガスケットが介挿されているので、本体と蓋体との密封度を向上させることができる。
【0076】
請求項6記載の減圧処理装置によれば、本体及び蓋体は全金属製であるので、本体と蓋体との密着度をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る減圧処理装置の概略構成を示す図であり、(a)はガラスパネルの接触面から眺めた平面図であり、(b)は図1(a)の線I−Iに沿う断面図である。
【図2】排気カップ10が装着されるガラスパネルとしてのPDPの概略構成を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は部分断面図である。
【図3】図3は、図2(a)における背面板ガラス203の構造を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は図3(a)の線III−IIIに沿う断面図である。
【図4】図2のPDP200に装着された排気カップ10を示す図であり、(a)は、排気カップ10を上方から眺めた平面図であり、(b)は図4(a)の線IV−IVに沿う断面図である。
【図5】図2のPDP200における減圧層202の減圧処理の工程図である。
【図6】図4の排気カップ10の変形例の断面図である。
【図7】従来のガラスパネルの概略構成を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は断面図である。
【図8】従来の排気カップの概略構成を示す図であり、(a)は断面図であり、(b)はガラスパネルの接触面から眺めた平面図である。
【図9】PDPとして使用されるガラスパネルの概略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,800 排気カップ
100 本体
101 蓋体
102,803 差動排気部
104,801 本排気部
107 ストッパ
108,805 フィラメント
200 PDP
203 背面板ガラス
300 封止部
303 ガラス管
700,701 板ガラス
705 排気管
706 ガラスパネル
Claims (6)
- 複数の板ガラス、該複数の板ガラスの間に設けられた減圧層、前記板ガラスの周縁部に配設されて前記減圧層と連通する排気孔、及び前記排気孔に挿入される排気管を有するガラスパネルの前記板ガラスに接触する接触面と、該接触面に開口し且つ前記排気管を内包する減圧室とを備える減圧処理装置において、
前記板ガラスに接触する本体と、該本体と協働して前記減圧室を形成する蓋体とを備えることを特徴とする減圧処理装置。 - 前記本体は前記排気管の端部を溶融して封止する熱線を遮蔽する遮熱部を備えることを特徴とする請求項1記載の減圧処理装置。
- 前記本体は前記減圧室の外側に設けられ且つ前記板ガラスに接触する接触面において開口する他の減圧室を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の減圧処理装置。
- 前記蓋体は前記本体と協働して前記他の減圧室を形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の減圧処理装置。
- 前記本体と前記蓋体との間にガスケットが介挿されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の減圧処理装置。
- 前記本体及び前記蓋体は全金属製であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の減圧処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003055923A JP2004265775A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 減圧処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003055923A JP2004265775A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 減圧処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004265775A true JP2004265775A (ja) | 2004-09-24 |
Family
ID=33119796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003055923A Withdrawn JP2004265775A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 減圧処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004265775A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013508260A (ja) * | 2010-01-05 | 2013-03-07 | エルジー・ハウシス・リミテッド | ガラスパネルの排気口の形成方法及びこれを用いて製造したガラスパネル製品 |
US10633913B2 (en) | 2017-02-17 | 2020-04-28 | Vkr Holding A/S | Vacuum insulated glazing unit |
US10697231B2 (en) | 2015-08-20 | 2020-06-30 | Vkr Holding A/S | Small diameter evacuation head for VIG unit manufacture |
US10704320B2 (en) | 2015-08-20 | 2020-07-07 | Vkr Holding A/S | Method for producing a VIG unit having an improved temperature profile |
-
2003
- 2003-03-03 JP JP2003055923A patent/JP2004265775A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013508260A (ja) * | 2010-01-05 | 2013-03-07 | エルジー・ハウシス・リミテッド | ガラスパネルの排気口の形成方法及びこれを用いて製造したガラスパネル製品 |
US10697231B2 (en) | 2015-08-20 | 2020-06-30 | Vkr Holding A/S | Small diameter evacuation head for VIG unit manufacture |
US10704320B2 (en) | 2015-08-20 | 2020-07-07 | Vkr Holding A/S | Method for producing a VIG unit having an improved temperature profile |
US10633913B2 (en) | 2017-02-17 | 2020-04-28 | Vkr Holding A/S | Vacuum insulated glazing unit |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3465634B2 (ja) | プラズマディスプレイパネルの製造方法 | |
KR20040053198A (ko) | 유리 패널 및 그의 제법 | |
JP2003306354A (ja) | ガラスパネルの製造方法とその方法で製造されたガラスパネル | |
US7758396B2 (en) | Plasma display panel having a gas absorption member | |
JP2004265775A (ja) | 減圧処理装置 | |
JP2005139055A (ja) | ガラスパネルの製造方法及びその製造方法により製造されたガラスパネル | |
JP2002226235A (ja) | 低圧複層ガラス | |
JP2004335225A (ja) | ガラスパネル | |
WO2010061418A1 (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
JP2004244292A (ja) | 減圧処理装置 | |
JP2004149343A (ja) | ガラスパネル | |
WO2001056053A1 (fr) | Dispositif electroluminescent a decharge et son procede de fabrication | |
JP2005231939A (ja) | ガラスパネルの減圧処理装置 | |
JPH11240739A (ja) | 複層ガラスの製造方法およびその装置 | |
JP2005259591A (ja) | 減圧処理装置 | |
JP2004277261A (ja) | ガラスパネル | |
JP2004055480A (ja) | フラットディスプレイパネル | |
JP2004168627A (ja) | 遮熱器具 | |
JP2002255593A (ja) | 低圧複層ガラスの製造方法 | |
JP2001043802A (ja) | ガス放電パネルの製造方法 | |
JP2004193086A (ja) | ガラスパネル、及びガラスパネルの製造方法 | |
JP2004247266A (ja) | 遮熱器具 | |
JP2002075202A (ja) | 表示パネルおよびその製造方法 | |
JP2005005259A (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
WO2004102607A1 (ja) | プラズマディスプレイパネル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051110 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Effective date: 20060427 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060904 |