JP2004265434A - 電子書籍表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 これまでの電子書籍表示装置では、1ページ単位で表示させて読書する場合に、書籍の厚みを表示することによる紙メディアとしての臨場感を与える工夫がなされていなかった。
【解決手段】 書籍の1ページ画像と、前記書籍のページ厚みを示すページ厚み画像と、前記ページ厚み画像での前記1ページ画像のページ番号に対する基準位置を示す境界画像とを表示する手段を有することを特徴とする電子書籍表示装置を提供する。前記表示する手段は、前記1ページ画像がめくられる毎に前記境界画像の前記ページ厚み画像での位置を移動して表示することを特徴とする。
【選択図】 図4
【解決手段】 書籍の1ページ画像と、前記書籍のページ厚みを示すページ厚み画像と、前記ページ厚み画像での前記1ページ画像のページ番号に対する基準位置を示す境界画像とを表示する手段を有することを特徴とする電子書籍表示装置を提供する。前記表示する手段は、前記1ページ画像がめくられる毎に前記境界画像の前記ページ厚み画像での位置を移動して表示することを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
本発明は、電子化された書籍を表示するための電子書籍表示装置に関し、特にその視認性を向上させるための技術に関する。
特開平9−34678号公報記載のドキュメントファイルの表示方法によれば、ドキュメントファイルの所定ページのファイルをディスプレイ上に表示させる際に、その表示ファイルに対応する第1図形画像と1ページ前のファイルに対応する第2図形画像とを見開き状態で表示するとともに、表示ファイル以降のページ数に応じた第1影画像を第1図形画像の影として表示し、かつ1ページ前のファイル以前のページ数に応じた第2影画像を第2図形画像の影として表示することにより、全ページ中における表示ファイルの位置を感覚的に把握することができる技術が開示されている。
一方、近年、ハードウェアおよびソフトウェアの発展にともない、漫画や小説などの書籍を電子化し、ユーザが選択した電子書籍の内容をパソコン(パーソナルコンピュータ)あるいは携帯端末上で閲覧可能にする技術が開発されている。電子書籍の技術分野では、その画像を改善するための技術開発や低コスト化を実現するための技術開発ばかりでなく、上記に示したように、あたかも紙メディアとしての書籍を読んでいるかのような臨場感をユーザに与えることにより、違和感なく読書をすることができるための技術開発も盛んに行われている。
ところで、電子書籍の利用シーンを考えてみると、その携帯性の良さを活かして外出先で利用されることが多く、表示サイズの小さい携帯端末上での閲覧を想定して技術開発を行うことは重要である。
しかしながら、これまでの電子書籍を表示する装置では、書籍を見開き2ページで表させて、さらに書籍の厚みを表示させることにより、読書の視認性を向上させる工夫がなされている程度であり、表示装置の表示サイズが小さい場合の工夫についてまでは何ら考慮されていなかった。
これを、単純に携帯端末上で表示させると、書籍の種類によっては、見開き2ページでは文字や画像が小さくなってしまい読みにくいという問題があった。
また、文字や画像を大きく表示するために、見開き2ページの表示を1ページ表示に換えた場合、例えば書籍のページの厚みを表示させることにより、紙メディアとしての臨場感をユーザに与える工夫がなされていないという問題があった。
本発明の目的は、上記問題点に鑑みて、電子書籍の内容を1ページ単位で表示させて読書する場合においても、ページの厚みを表示させることにより、紙メディアとしての臨場感をユーザに与えることができる電子書籍表示装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために本発明は、書籍の1ページ画像と、前記書籍のページ厚みを示すページ厚み画像と、前記1ページ画像のページ番号に対応する基準ページの前記ページ厚み画像での位置を示す境界画像とを表示する手段を有することを特徴とする電子書籍表示装置を提供する。また本発明は、前記表示する手段は、前記1ページ画像がめくられる毎に前記境界画像の前記ページ厚み画像での位置を移動して表示することを特徴とする電子書籍表示装置。本発明によれば、書籍をその綴じ部で折り返して読書するときのイメージを表現できるため、電子書籍の内容を1ページ単位で表示させて読書する場合でも、紙メディアとしての臨場感をユーザに与えることができる。さらに、ユーザがページをめくる毎に境界画像も移動していくので、ユーザは現在書籍のどの辺りを読んでいるかという情報を感覚的に把握することができる。
また本発明は、前記表示する手段は、前記ページ厚み画像の厚みを、書籍の全ページ数の割合に対応した厚みで表示することを特徴とする電子書籍表示装置を提供する。本発明によれば、表示サイズの制限や解像度の制限から書籍の全ページ数に応じたページ厚みを表現できない場合でも、ページ厚み画像を表現することができる。
また本発明は、前記表示する手段は、書籍の綴じ方の情報に応じて、前記ページ厚み画像を異なる位置に表示することを特徴とする電子書籍表示装置を提供する。本発明によれば、書籍の種類が右綴じであるか又は左綴じであるかに関係なく、ページ厚み画像及び境界画像をページ画像に対して正しい位置に表示することができる。
また本発明は、書籍の見開き2ページ画像を表示する手段と、表示ページを変更して、前記見開き2ページ画像を更新する際に、変更後の前記見開き2ページ画像の中心線を、変更前の前記見開き2ページ画像の中心線の略同一位置に再表示する手段と、を有することを特徴とする電子書籍表示装置を提供する。さらに本発明は、前記表示する手段は、前記見開き2ページ画像の左右に、書籍の全ページ数に対応するページ厚み画像を表示する領域を設けて表示することを特徴とする電子書籍表示装置を提供する。本発明によれば、ユーザがページをめくる毎に、見開き2ページ画像の右ページと左ページとの区切りを示す中心線が移動してしまうことはないため、画像のちらつきを抑えることができる。
また本発明は、前記ページ厚み画像を表示するか、又は表示しないかを切り替える手段を有することを特徴とする電子書籍表示装置を提供する。本発明によれば、ユーザの好みに応じてページ厚み画像の切り替えが可能であり、ページ厚み画像を表示しない場合には、その領域を利用してページ画像を拡大することができるため、書籍が読みやすくなる。
また本発明は、書籍を1ページ画像で表示するか、又は見開き2ページ画像で表示するかを切り替える手段を有することを特徴とする電子書籍表示装置を提供する。本発明によれば、ユーザの好みに応じて2ページ表示か1ページ表示かの切り替えが可能であり、ユーザに表示形態の選択の余地を与えることができる。
<第1の実施の形態>
図1に、本実施の形態に係る電子書籍表示装置のブロック構成を示す。図1に示される破線が電子書籍表示装置101であり、バスライン102を介して、CPU(Central Processing Unit)103、メモリ104、ハードディスク105、入力装置106、表示装置107、メディアドライブ108、通信インタフェース109が接続されている。
図1に、本実施の形態に係る電子書籍表示装置のブロック構成を示す。図1に示される破線が電子書籍表示装置101であり、バスライン102を介して、CPU(Central Processing Unit)103、メモリ104、ハードディスク105、入力装置106、表示装置107、メディアドライブ108、通信インタフェース109が接続されている。
CPU103はマイクロプロセッサなどで構成され、メモリ104またはハードディスク105上のプログラムを実行して本装置全体の制御を行う。メモリ104はRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)で構成され、プログラムや各種データの記憶に用いられる。ハードディスク105は、電子書籍データ、プログラム、各種データの記憶に用いられる。
入力装置106は、ユーザが本装置を操作するためのインタフェースであり、例えばキーボード、マウス、タッチパネル、ボタンなどで構成される。表示装置107は、電子書籍の内容や各種操作アイコンの表示を行う装置であり、例えばCRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)などで構成される。なお、入力装置がタッチパネルの場合などは、表示装置と一体に設けられてもよい。
メディアドライブ108は記録メディア110の情報の読み出し、書き込みを行う装置であり、例えばFD(Floppy(R) Disk)、MO(Magnet Optic)、MD(Mini Disk)、Clik!(Iomega社商標)などが用いられる。
通信インタフェース109は、衛星との送受信またはEthernet(R)やISDNなどの通信回線111とのインタフェースであり、入力装置の操作に応じて通信回線111と接続された外部データベース(図示せず)から電子書籍データをハードディスク105にダウンロードするための送受信に用いられる。また、必要に応じてユーザ情報、アクセス状況などの管理情報の送受信にも用いられる。なお、電子書籍データの容量がハードディスク105の容量を超えてしまうような大きなデータの場合などは、メディアドライブ108を介して直接記録メディア110にダウンロードすることもできる。
また、図1に示されてはいないが、電子書籍を他の携帯端末やパソコンに表示したい場合、記録メディア110を介さずに直接データを送受信するためのインタフェース、例えば、赤外線、USB(Universal Serial Bus)、RS−232Cを備えていてもよい。
次に図2のフローチャートを用いて本装置の動作を説明する。まず、ユーザは本装置の電源を入れ、表示設定を読み込む(ステップS101)。表示設定とは、本実施の形態の場合、コンテンツを表示するために必要な各種設定情報のことであり、例えば後述するコンテンツの表示位置と表示倍率、及び表示しようとするページの表示ページ番号、並びに後述する表示モードからなる。この各種設定情報は、例えば終了時点において、終了時点における各種設定情報を書き込んでおくことにより、ユーザは次回起動時に、終了時点での表示状態から再開することができる。また、終了時点において、次回起動時の初期画面を所望の表示状態となるようにユーザが各種設定情報を書き込んでおくことも可能である。コンテンツの表示位置及び表示モードは、本装置を使用中に、後述する表示モードが切り替えられると、それに従って値が更新される。また、表示ページ番号は、本装置を使用中に、後述するページめくり操作が行われると、それに従って値が更新される。この表示設定を読み込むステップS101はユーザの意志により省略することも可能であり、この場合、本装置に予め決められた設定値(以下、デフォルト値という)が読み込まれ、例えば表示ページ番号についてはそのコンテンツの先頭ページが設定されることになる。なお、この表示設定の情報は、後述するコンテンツのデータとは別の領域に記憶されており、本装置の電源が切れたときでもその内容が消去されないために、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性メモリに記憶させておく。
次にユーザにより入力装置106を介してコンテンツが選択される(ステップS102)。コンテンツとは、本実施の形態の場合、電子書籍のことであり、具体的には電子化された小説、マンガ、新聞などのことである。なお、コンテンツの内容を示すデータの型については、イメージデータであっても、テキストデータであってもよい。また、コンテンツを選択する場合、表示装置107に単にコンテンツの名称だけを表示させるのではなく、例えばコンテンツの全ページ数に応じた厚みを有するような本の形をしたアイコンを表示させると、ユーザにとってさらに視認性を向上させることができる。
次にステップS102で選択されたコンテンツの書誌情報が読み込まれる(ステップS103)。書誌情報とは、本実施の形態の場合、タイトルや全ページ数など、そのコンテンツを表示する場合の基本情報のことであり、その一例を図8に示す。図8において、「タイトル」とはそのコンテンツのタイトルのことであり、「著者」とはそのコンテンツの著者のことであり、「出版元」とはそのコンテンツの出版元のことであり、「価格」とはそのコンテンツの価格のことである。これらの情報は、コンテンツの内容を示す画像(以下、コンテンツ画像という)とは別に、例えば表示装置107上の端にグラフィックス示させておくことにより、現在読んでいるコンテンツの基本的な情報をユーザに提供するために使用されたり、コンテンツを管理する目的などで使用されたりするが、本発明に直
接関係を有さないため以降の説明においてはその説明を省略する。
接関係を有さないため以降の説明においてはその説明を省略する。
また、「全ページ数」とはそのコンテンツの全ページ数のことであり、本装置において例えば書籍の厚みを算出する場合に使用される。また、「ページ情報(サイズ 他)」とはそのコンテンツのページの縦サイズ及び横サイズのことであり、あるいはそのページの文字列の方向が縦書きであるか又は横書きであるかの情報のことであり、本装置において例えばコンテンツ画像を表示する位置を算出するために使用される。なお、縦書きであるか横書きであるかの情報は、縦書きの場合には右綴じの書籍が多く、横書きの場合には左綴じの書籍が多いという統計的な判断に基づいて、後述する「右綴じ/左綴じ」情報に代用することも可能である。また、「右綴じ/左綴じ」とはそのコンテンツが右綴じであるか、又は左綴じであるかの情報のことであり、本装置において例えばページの厚みを示す画像(以下、ページ厚み画像という)を表示する場合に使用される。
次にステップS102で選択されたコンテンツの所定のページのページデータが読み込まれる(ステップS104)。ここで、所定のページとは、ユーザがステップS101の表示設定読み込みを有効にしている場合には前回終了時のページ番号またはユーザにより次回起動時に表示するように指定されたページ番号のことであり、無効にしている場合や初めてそのコンテンツを読み込む場合にはそのコンテンツの先頭ページのことであり、本装置を使用中においては、現在表示されているページのことである。またページデータとは、本実施の形態の場合、表示するページの内容を表わすデータのことであり、図8に示す通り、ページ単位で構成されており、ページ属性情報とページデータ本体とからなる。ページ属性情報とは、特殊なページの付加情報を記憶するために使用され、例えばそのページが折り込みページになっているかどうかの情報、あるいはそのページに絵などの画像があるかどうかの情報、あるいはそのページに絵などの画像がある場合、次のページと見開きで1枚の画像になるかどうかの情報のことである。また、ページデータ本体とは、ページの内容を表示するためのデータのことである。
次に、前記表示設定の情報から、ページのページ厚み画像と、コンテンツの基準ページのページ厚み画像における位置を示すための画像(以下、境界画像という)とが生成される。なお、通常、基準ページは、そのコンテンツの表紙である1ページ目が設定される。これにより、ページ厚み画像での境界画像の位置から、ユーザは現在読んでいるページがどの辺りであるかということを直感的に把握することが可能である。さらに、ステップS104で読み込まれたページのページデータ本体から、ページの内容を示す画像(以下、ページ画像という)が生成され、前記生成されたページ厚み画像と境界画像とページ画像とに基づいて、所定のページのコンテンツ画像が生成され、その後、後述する表示位置と表示倍率とに基づいて表示装置107に表示される(ステップS105)。
次にユーザにより入力装置106を介して後述する表示モードの切り替え操作が行われたかどうかをチェックする(ステップS106)。切り替え操作が行われると、表示設定変更(ステップS107)により、後述する表示モード、表示位置、表示倍率の各値が更新され、その後、それらの値に従って再び表示処理(ステップS105)が行われることにより表示画面が更新される。表示設定変更のステップS107の詳細な処理については後述する。切り替え操作が行われなかった場合は、次にユーザにより入力装置106を介してページめくり操作が行われたかどうかをチェックする(ステップS108)。ページめくり操作が行われると、その指定されたページに相当するページ厚み画像と境界画像とが生成されるとともに、指定されたページのページデータ本体が読み込まれて(ステップS104)、表示画面が更新される。ページめくり操作が行われなった場合は、次にユーザにより入力装置106を介して終了コマンドが選択されたかどうかがチェックされる(ステップS109)。終了コマンドが選択されると表示設定が書き込まれて(ステップS110)、処理が終了する。終了コマンドが選択されなかった場合は、ステップS106に戻り上記処理が繰り返される。
以上が本装置の動作の流れである。次に前記表示モードについて説明する。本実施の形態において、表示モードとは、書籍のページを1ページで表示するか、又は見開きの2ページで表示するかを選択するページ表示モードと、書籍の厚みを表示するか、又は表示しないかの選択を行う厚み表示モードと、表示するページ全体をウィンドウサイズにフィットさせて表示するか、又は初期値のサイズに従って表示するかを選択するフィット表示モードのことである。
上記の表示モードは、本装置を使用している最中においても、ユーザの好みに応じて随時切り替えることができる。以下、表示モードの切り替え操作が行われた後の表示設定の変更処理(ステップS107)の詳細について、図3を参照して説明する。
まず、表示装置107のウィンドウサイズ、コンテンツのページサイズ、表示しようとするページの表示ページ番号、コンテンツの全ページ数を取得する(ステップS201)。ここで、ウィンドウサイズは表示装置107において現在表示可能な表示サイズの値であり、ページサイズは書誌情報のページ情報(サイズ 他)から得られる値であり、表示ページ番号は既に設定済みの表示設定から得られる値であり、全ページ数は書誌情報の全ページ数から得られる値である。次にページ表示モードをチェックし(ステップS202)、ページ表示モードが「1ページ表示」に指定されていたらページ表示モードを1ページに設定し(ステップS203)、そうでなければページ表示モードを2ページに設定する(ステップS204)。
次に厚み表示モードをチェックし(ステップS205)、厚み表示モードが「あり」に指定されていたら厚み表示モードを「あり」に設定し(ステップS206)、そうでなければ厚み表示モードを「なし」に設定する(ステップS208)。ステップS206で厚み表示モードが「あり」に設定されると、上記設定されたページ表示モードと上記取得したページサイズと上記取得した表示ページ番号と上記取得した全ページ数とに基づいてコンテンツのページのページ厚み画像のサイズが算出され、さらに上記取得したページサイズに前記算出したページ厚み画像のサイズを加えてページサイズの値を更新する(ステップS207)。
次にフィット表示モードをチェックし(ステップS209)、フィット表示モードが指定されていたら表示するページ全体をウィンドウサイズにフィットさせるような表示倍率を算出し(ステップS210)、そうでなければ、表示モードに応じて本装置に予め決められた表示倍率の設定値を取得する(ステップS211)。最後に、上記設定された表示モードの情報とページサイズとウィンドウサイズとに基づいてコンテンツの表示位置を算出し(ステップS212)、算出された値は上記設定された表示モード及び前記算出された表示倍率とともに表示設定に書き込まれる。
以上が、ユーザにより入力装置106を介して表示設定が変更されたときの処理の流れである。通常、表示モードのデフォルト値は、ユーザにあたかも本物の書籍を読んでいるかのような臨場感を与えるために、ページ表示モードを「2ページ表示」に、厚み表示モードを「あり」にそれぞれ設定する。また、フィット表示モードは、表示装置107内のコンテンツ画像を除く空き領域を利用して操作用アイコン(図示せず)やその他メッセージ(図示せず)を表示するために、「なし」に設定する。しかし、本実施の形態では、表示装置のウィンドウサイズが比較的小さい携帯端末を想定しているため、ページ表示モードのデフォルト値は、「1ページ表示」に設定してある。その他のデフォルト値は前記理由により前記設定値をデフォルト値に設定してある。以下、本装置の具体的な表示例について、図4を参照して説明する。
図4(a)は、あるコンテンツを初めて読み込んだときの初期画面であり、ステップS105においてコンテンツ画像が生成され、表示設定に書き込まれた表示位置と表示倍率とに基づいて表示装置107に表示されたときの図を示している。なお、通常、表示位置のデフォルト値は、コンテンツ画像が表示装置107の中心に配置されるように設定されている。以下、ステップS105におけるコンテンツ画像の生成方法について説明する。
まず、表示設定を読み込み、表示設定の表示ページ番号に対応するページデータを読み込み、ページ画像が生成される。この場合、1ページ目のページデータが読み込まれ、ページデータ本体から1ページ目の内容「あいうえお」を示すページ画像が生成される。なお、1ページ目は特殊なページではないためページ属性情報には何も記憶されておらず無視される。次に、前記読み込まれた表示設定の表示モードと、書誌情報の全ページ数及びページ情報(サイズ 他)とからページ厚み画像が生成される。この場合、デフォルト値が読み込まれているので、ページ表示モードは「1ページ表示」、厚み表示モードは「あり」、フィット表示モードは「なし」がそれぞれ設定されており、また、このコンテンツの書誌情報から、全ページ数は6ページ、ページサイズは例えば縦サイズが200mm、横サイズが100mmという値が読み込まれる。これらの情報からページ厚み画像が生成される。次に、前記生成されたページ厚み画像において、前記読み込まれた表示設定の表示ページ番号に対応する位置に境界画像を生成し追加する。この場合、基準ページをこのコンテンツの先頭ページである1ページ目に設定しており、また、現在1ページ目が表示されているので、境界画像はページ厚み画像の最も左側に表示されている。さらに次に、前記生成されたページ厚み画像を、このコンテンツの書誌情報の右綴じ/左綴じの情報に従って、前記生成されたページ画像の異なる位置に追加してコンテンツ画像を生成する。この場合、「右綴じ」であるからページ画像の左側にページ厚み画像が追加される。
以上がコンテンツ画像の生成方法であり、その結果図4(a)に示すようなコンテンツ画像が表示される。
以上の説明から明らかなように、1ページ目の内容「あいうえお」がページ画像として表示されている。また、ページ画像の左側に追加されている縦縞の画像がページ厚み画像であり、その縦縞の本数によりこのコンテンツの全ページ数は6ページであることがわかる。また、書誌情報からこのコンテンツは右綴じであると判定されているので、ページ厚み画像はページ画像の左側に追加されていることがわかる。またさらに、最も左側に表示されている太線が境界画像であり、現在表示されているページは1ページ目であり、残りページが5ページあることが直感的にイメージできるようになっている。
この厚み表示の方法は、本物の書籍に当てはめると、ちょうど綴じ部で折り曲げて読書しているときのイメージである。ただし、本物の書籍は通常、両面印刷されているため、1ページをめくると次の次のページを読むことになるが、本実施の形態では、両面印刷されている書籍の裏面に相当するページを次のページの表面として表示することにより、片面印刷された書籍として取り扱っている。そのため、1ページをめくると次のページが表示されるようになっており、厚み表示画像の位置は固定である。なお、本実施の形態では使用されないが、本装置に表示するページ画像を両面印刷された書籍として取扱う場合は、次のページを表示させる毎に、ページ厚み画像の表示をページ画像の左側から右側に、または右側から左側に切り替えることにより、両面印刷されている書籍を綴じ部で折り曲げて読書する際の、次のページを読むときに本を裏返す操作のイメージをユーザに与えることも可能である。この場合においても、先頭ページと最終ページとの境界位置を太線などの識別子である境界画像を表示させ、ページがめくられる毎にその位置を移動させて表示を更新させていくことにより、さらに本物の読書のイメージに近づけることができることは言うまでもない。
図4(b)は、図4(a)の初期画面の状態からユーザが入力装置106を介してページめくり操作(ステップS108)でページを進める操作を2回行った後の状態を示している。ステップS108でページを進める操作が2回検出されると、ステップS104において2ページ先のページである3ページ目のページデータ本体が読み込まれる。さらに、ステップS105において、前述のコンテンツ画像生成方法と同様の方法で、3ページ目の内容「かきくけこ」を示すページ画像と、ページ2枚分めくられた後のページ厚み画像及び領域指示画像が表示装置107に表示される。
図4(c)は、図4(b)の状態からさらにページ3枚分めくられた後の図であり、上記説明した処理と同様な処理により、最終ページである6ページ目の内容「さしすせそ」を表示するとともに、境界画像をページ厚み画像の最も右側まで移動させて表示させている。
以上、本装置の表示例をページを進める場合について説明したが、ページを戻す場合については、ユーザが入力装置106を介してページめくり操作(ステップS108)でページを戻す操作を行う毎に、境界画像を左方向に移動させるようにページ厚み画像を生成すればよい。
なお、本実施の形態では、図4において書籍のイメージは2次元的に表示されているが、これをさらに3次元的に表示させることにより、さらにユーザに臨場感を与えることができる。具体的には、書籍の綴じ部の部分と、書籍の下側又は上側の部分にもそれぞれ厚み表示を行うことにより実現できる。
また、本実施の形態では、例えば6ページの厚みを表示させる場合に、実際に6ページ分の厚みがイメージできるように表示されているが、ページ数が多くなった場合は、そのページ数分の厚みをイメージできるような表示は、ウィンドウサイズの制限からも表示装置の解像度の制限からも実現不可能である。この場合は、全ページ数の割合に応じたページ厚み画像を表示し、さらに全ページ数と現在の表示ページ番号との割合により、境界画像のページ厚み画像における位置を算出し表示すればよい。
また、本実施の形態では、例えば小説などの縦書きのコンテンツを例示しているためページ厚み画像がページ画像の左側に位置しているが、書誌情報の「右綴じ/左綴じ」の情報からそのコンテンツが「左綴じ」であると判定された場合は、ページ厚み画像がページ画像の右側に位置するように表示すればよい。
またさらに、本実施の形態では、境界画像を示す手段として線の太さで表現したが、この他にも色の違いを利用したり、矢印などの識別子を利用したりしてもよい。
また、本実施の形態では、ステップS108のページめくり操作では入力装置106を介して、「ページを進める」又は「ページを戻す」という操作によりページめくりを実行しているが、例えば入力装置106がタッチパネルの場合に、ページ厚み画像の所定の位置をペン等でタッチすることにより、その厚み表示の位置に相当するページが表示されるようにしたり、入力装置106を介してページ番号を直接入力することにより表示するページを指定するようにしたり、先頭ページから最終ページまでのスライドバー表示を行い、入力装置106を介してスライドバーを操作することによりページを指定するようにしてもよい。
<第2の実施の形態>
本実施の形態に係る電子書籍表示装置のブロック構成、及び本装置の動作を説明するためのフローチャートについては、第1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
本実施の形態に係る電子書籍表示装置のブロック構成、及び本装置の動作を説明するためのフローチャートについては、第1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
本実施の形態と第1の実施の形態と異なる点は、第1の実施の形態ではページ表示モードが「1ページ表示」の場合についての表示装置107の表示例を説明しているのに対して、本実施の形態ではページ表示モードを「2ページ表示」に設定した場合の表示例を示している点である。
携帯端末のような表示装置107のウィンドウサイズが比較的小さい装置においても、コンテンツの内容によっては、見開きの2ページ表示でも十分にその内容を読むことができる場合がある。そのようなコンテンツに対しては、ユーザは予めページ表示モードを「2ページ表示」に切り替えておくか、あるいは1ページ表示をさせた後で、この程度の文字の大きさならば2ページ表示も可能であるとユーザが判断してページ表示モードを「2ページ表示」に切り替えることにより、コンテンツの内容を2ページ表示で読書することができる。
図5(a)はそのようにしてページ表示モードが「2ページ表示」として設定されたコンテンツが読み込まれた場合のコンテンツ画像を示している。このコンテンツ画像は、ステップS105において、前述のコンテンツ画像生成方法と同様の方法で生成される。ただし、ページ表示モードが「2ページ表示」の場合は、境界画像は必要ないため生成されず、その代りに、表示ページ番号から最終ページまでの厚みを表わすページ厚み画像と先頭ページから表示ページ番号までの厚みを表わすページ厚み画像の2つが生成され、それぞれが書誌情報の右綴じ/左綴じ情報に従ってページ画像と異なる位置に追加される。
図5(a)に示されるコンテンツ画像によれば、1ページ目の内容「あいうえお」が見開き2ページの右ページに、2ページ目の内容「かきくけこ」が左ページにそれぞれ表示されている。見開き2ページからなるページ画像の左側に追加されている縦縞の画像は、第1の実施の形態と同様、このコンテンツのページの厚みを示すためのページ厚み画像である。また、書誌情報からこのコンテンツは右綴じであると判断されているので、最終ページが左側になるようにページの厚み表示が行われている。
この厚み表示の方法は、本物の書籍に当てはめると、普通に書籍を見開いて読書しているときのイメージである。従ってページの厚み表示も本物の書籍と同様、右綴じの書籍では、ページ画像の左側に表示されているページ厚み画像は、現在表示されているページから最終ページまでの残りのページ数を示しており、後どの位ページが残っているかという情報を感覚的に把握することができる。同様に右側に表示されているページ厚み画像は、先頭ページから現在表示されているページまでのページ数であり、どの位読み進んだかという情報を感覚的に把握することができる。なお、2ページ表示の場合は、本物の書籍と同様、両面印刷されたイメージでページ構成が行われている。すなわち、コンテンツの2ページ目の内容「かきくけこ」を示すページの裏面には3ページ目の内容が表示されているものとしてページ構成が行われている。
図5(b)は、図5(a)の初期画面の状態からユーザが入力装置106を介してページめくり操作(ステップS108)でページを進める操作を2回行った後の状態を示している。ステップS108でページめくり操作が2回検出されると、ステップS104において4ページ先のページである5ページ目のページデータ本体と5ページ先のページである6ページ目のページデータ本体とが読み込まれる。さらにステップS105において、前述のコンテンツ画像生成方法と同様の処理により、左側に追加されているページ厚み画像はページ2枚分減った後のページ厚み画像が生成され、右側に追加されているページ厚み画像はページ2枚分増えた後のページ厚み画像が生成されるとともに、5ページ目の内容「さしすせそ」と6ページ目の内容「たちつてと」と、ページ2枚分めくられた後のページ厚み画像とが表示される。
図5(c)は、図5(b)の状態からさらにページ5枚分めくられた後の図であり、上記説明した処理と同様な処理により、15ページ目の内容「なにぬねの」と最終ページである16ページ目の内容「はひふへほ」とを表示するとともに、ページ5枚分めくられた後のページ厚み画像が表示されている。このページ厚み画像は、図5(a)に示す1ページ目及び2ページ目を表示していたときのページ厚み画像と同じ厚みを有しており、この厚み表示がページ画像の右側に追加されていることにより、ユーザは現在表示されているページが、このコンテンツの最終ページであることを直感的に把握することができる。
なお、図5(a)〜(c)において、ページ画像の表示位置は変更されないため、ページを進めた後のページ画像は、ページを進める前のページ画像の位置と同じ位置に再描画されている。
次に、コンテンツの表示位置について説明をする。本実施の形態におけるコンテンツの表示位置は、図5(a)〜(c)に示すように、ページ厚み画像の最大厚みに相当するスペースを予めページ画像の両側に設けておくことを特徴とする。すなわち、図5(a)に示すように先頭ページを表示している状態において、コンテンツ画像の表示位置は、ページ画像の左側のページ厚み画像の厚みが表示できる空きスペースを、ページ画像の右側に予め確保したうえで決定されている。この空きスペースを設けておくことにより、図5(a)〜(c)に示すように、ページがめくられた場合において、書籍の綴じ部に相当する右ページと左ページとの区切りを示す中心線を移動させることなく、ページがめくられた後のページ厚み画像を更新することができるため、画面更新の際のちらつきを抑えることができる。
<第3の実施の形態>
本実施の形態に係る電子書籍表示装置のブロック構成、及び本装置の動作を説明するためのフローチャートについては、第1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
本実施の形態に係る電子書籍表示装置のブロック構成、及び本装置の動作を説明するためのフローチャートについては、第1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
本実施の形態と第1の実施の形態と異なる点は、第1の実施の形態ではステップS106において、表示モードの切り替え処理は行なわれていないのに対して、本実施の形態では切り替え処理が行なわれている点である。
図6(a)〜(d)は、厚み表示モードを「あり」から「なし」に又は「なし」から「あり」に切り替えを行った場合の表示例であり、図6(a)〜(b)はページ表示モードが「2ページ表示」の場合を示しており、図6(c)〜(d)は「1ページ表示」の場合を示している。
図6(a)は厚み表示モードを「あり」に設定した状態で、あるコンテンツを読書している場合の表示例であり、ここでユーザにより入力装置106を介して厚み表示モードが「なし」に切り替えられると、ステップS106の分岐においてステップS107に進み表示設定が変更される。表示設定変更処理では、ステップS205の分岐においてステップS208に進み、そこで厚み表示モードが「なし」に設定され、その後ステップS211において上記設定されたページ表示モードと厚み表示モードの設定値とから予め設定された表示倍率が取得される。なお、この場合、前記表示倍率は、厚み表示モードが「なし」に切り替えられると、表示装置107内のページ厚み画像に使用されていた領域が空きスペースとなるため、その領域を利用してページ本体部を拡大表示するような値が設定さ
れている。さらにその後ステップS212において上記設定された表示モードからコンテンツ画像の表示位置が算出され、その値が表示設定に書き込まれる。その後ステップS105に戻り、前述のコンテンツ生成方法と同様の処理により、図6(b)に示すような厚み表示モードが切り替えられた後のコンテンツ画像が表示される。なお、この場合、コンテンツ画像を表示する際に、生成されたコンテンツ画像は、前記取得された表示倍率に従って表示されるため、拡大表示されており、ユーザにとって書籍が読みやすくなる。
れている。さらにその後ステップS212において上記設定された表示モードからコンテンツ画像の表示位置が算出され、その値が表示設定に書き込まれる。その後ステップS105に戻り、前述のコンテンツ生成方法と同様の処理により、図6(b)に示すような厚み表示モードが切り替えられた後のコンテンツ画像が表示される。なお、この場合、コンテンツ画像を表示する際に、生成されたコンテンツ画像は、前記取得された表示倍率に従って表示されるため、拡大表示されており、ユーザにとって書籍が読みやすくなる。
また、厚み表示モードを「なし」から「あり」に切り替える場合については、表示設定変更処理内のステップS205の分岐においてステップS206に進めばよい。それ以外の処理は上記説明した処理と同様であるので説明を省略する。
また図6(c)〜(d)は、ページ表示モードが「1ページ表示」において、厚み表示モードを切り替えた場合の表示例であり、処理内容は上記説明した処理と同様であるので説明を省略する。
図7(a)〜(b)は、ページ表示モードを「2ページ表示」から「1ページ表示」に又は「1ページ表示」から「2ページ表示」に切り替えを行った場合の表示例である。
図7(a)はページ表示モードを「2ページ表示」に設定した状態で、あるコンテンツを読書している場合の表示例であり、ここでユーザにより入力装置107を介してページ表示モードが「1ページ表示」に切り替えられると、ステップS106の分岐においてステップS107に進み表示設定が変更される。表示設定変更処理では、ステップS202の分岐においてステップS203に進み、そこでページ表示モードが「1ページ表示」に設定される。その後ステップS207において、上記設定されたページ表示モードに対応したページ厚み画像のサイズが生成される。さらにその後ステップS212において、上記設定された表示モードからコンテンツの表示位置が算出され、その値が表示設定に書き込まれる。その後ステップS105に戻り、前述したコンテンツ画像生成方法と同様の処理により、図7(b)に示すようなページ表示モードが切り替えられた後のコンテンツ画面が表示される。
また、ページ表示モードを「1ページ表示」から「2ページ表示」に切り替える場合は、表示設定変更処理内のステップS202の分岐においてステップS204に進めばよい。それ以外の処理は上記説明した処理と同様であるので説明を省略する。
以上説明したように、ユーザにより入力装置106を介してページ表示モードを切り替えることにより、ユーザの好みに応じた表示形態を選択することができる。
図7(c)〜(d)は、前述した図7(a)〜(b)の表示例に加えてフィット表示モードの切り替えを行った場合の表示例である。
図7(c)はページ表示モードを「2ページ表示」に設定した状態で、あるコンテンツを読書している場合の表示例であり、ここでユーザにより入力装置107を介してページ表示モードを「1ページ表示」に、フィット表示モードを「あり」に切り替えるとステップS106の分岐においてステップS107に進み表示設定が変更される。表示設定変更処理において、ページ表示モードの切り替え処理は上記説明の通り行なわれ、その後ステップS209の分岐においてステップS210に進み、そこでウィンドウサイズにフィットするような表示倍率が算出される。さらにその後ステップS212において、上記設定された表示モードと前記算出された表示倍率とから表示位置が算出され、それらの値が表示設定に書き込まれる。その後ステップS105に戻り、前述したコンテンツ画像生成方法と同様の方法により、図7(d)に示すようなページ表示モードとフィット表示モードとが切り替えられた後のコンテンツ画像が表示される。なお、この場合、コンテンツ画像を表示する際に、生成されたコンテンツ画像は、前記算出された表示倍率に従って拡大されて表示される。
以上説明したように、ユーザにより入力装置106を介してページ表示モードとフィット表示モードとを切り替えることにより、ユーザの好みに応じた表示形態を選択できるとともに、コンテンツの内容を大きく表示することができる。
<第4の実施の形態>
本実施の形態に係る電子書籍表示装置のブロック構成、及び本装置の動作を説明するためのフローチャートについては、第1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
本実施の形態に係る電子書籍表示装置のブロック構成、及び本装置の動作を説明するためのフローチャートについては、第1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
本実施の形態と第1乃至第3の実施の形態と異なる点は、視認性及び操作性のよい読書形態を提供するために、栞の機能を提供している点である。
図9はページ表示モードが「2ページ表示」の場合の栞の機能を説明するための図である。901、903は、現在開いているページにおける栞の使用例を示しており、902、904、905は、現在閉じているページにおける栞の使用例を示している。ユーザは現在開いているページに何らかのメモ書きを残したい場合は、入力装置106を介して栞901及び903に情報を入力し、それらをページの任意の位置に貼り付けることができる。なお、栞の大きさは、記入する内容の情報量に応じて栞903に示すように大きくすることもできる。
次にページがめくられると、栞901及び903は、栞902及び904並びに905に示すように、ページ厚み画像での、その対応するページからはみ出した状態で表示される。これにより、ユーザはこの書籍のどの辺りのページに栞を貼り付けたかという情報を感覚的に把握することができる。なお、この場合、栞903のような大きな栞は、栞902及び904並びに905に示すように本装置における標準サイズの大きさの栞に変換して表示することにより、ユーザにとって視認性が向上する。また、栞をページに貼り付けたときの縦方向の位置に応じて、ページ厚み画像での栞の縦方向の位置を決定することにより、ユーザは、貼り付けたときの栞とページ厚み画像での栞との関連性を直感的に把握することができる。なお、この場合、縦方向の同一位置に栞が貼られているときは、ページ厚み画像において両者を少しずらして表示することにより、ユーザにとって視認性が向上する。また、ページ厚み画像での栞に、その栞に記入された内容に応じた見出しを表示することにより、ユーザにとって読書の操作性が向上する。
以上は見開き2ページ表示の場合について説明をしたが、ページ厚み画像を有する第1の実施の形態に示される1ページ表示の場合にも同様に実施できることは言うまでもない。
(発明の効果)
本発明によれば、電子書籍の内容を1ページ単位で表示させて読書する場合に、書籍の厚みを表示することにより、紙メディアとしての臨場感をユーザに与えることができ、視認性が向上する。また本発明によれば、電子書籍の内容を見開き2ページ単位でページの厚みを表示させながら読書する場合に、ページめくりの際に生じるページ本体部の中心線の位置ずれによる画像のちらつきを抑えることができる。また本発明によれば、ユーザの好みに応じて表示モードを切り替えることができるため、ユーザに表示形態の選択の余地を与えることができる。また表示モードを切り替える際に、厚み表示モードを「あり」から「なし」に切り替えた場合、又はフィット表示モードを「なし」から「あり」に切り替えた場合、ページを拡大して表示することができるので、ユーザは書籍を読みやすくなる。
本発明によれば、電子書籍の内容を1ページ単位で表示させて読書する場合に、書籍の厚みを表示することにより、紙メディアとしての臨場感をユーザに与えることができ、視認性が向上する。また本発明によれば、電子書籍の内容を見開き2ページ単位でページの厚みを表示させながら読書する場合に、ページめくりの際に生じるページ本体部の中心線の位置ずれによる画像のちらつきを抑えることができる。また本発明によれば、ユーザの好みに応じて表示モードを切り替えることができるため、ユーザに表示形態の選択の余地を与えることができる。また表示モードを切り替える際に、厚み表示モードを「あり」から「なし」に切り替えた場合、又はフィット表示モードを「なし」から「あり」に切り替えた場合、ページを拡大して表示することができるので、ユーザは書籍を読みやすくなる。
103 CPU、104 メモリ、105 ハードディスク、106 入力装置、107 表示装置。
Claims (8)
- 書籍の1ページ画像と、前記書籍のページ厚みを示すページ厚み画像と、前記ページ厚み画像での前記1ページ画像のページ番号に対する基準位置を示す境界画像とを表示する手段を有することを特徴とする電子書籍表示装置。
- 前記表示する手段は、前記1ページ画像がめくられる毎に前記境界画像の前記ページ厚み画像での位置を移動して表示することを特徴とする請求項1記載の電子書籍表示装置。
- 前記表示する手段は、前記ページ厚み画像の厚みを、書籍の全ページ数の割合に対応した厚みで表示することを特徴とする請求項1乃至2記載の電子書籍表示装置。
- 前記表示する手段は、書籍の綴じ方の情報に応じて、前記ページ厚み画像を異なる位置に表示することを特徴とする請求項1乃至3記載の電子書籍表示装置。
- 書籍の見開き2ページ画像を表示する手段と、表示ページを変更して、前記見開き2ページ画像を更新する際に、変更後の前記見開き2ページ画像の中心線を、変更前の前記見開き2ページ画像の中心線の略同一位置に再表示する手段と、を有することを特徴とする電子書籍表示装置。
- 前記表示する手段は、前記見開き2ページ画像の左右に、書籍の全ページ数に対応するページ厚み画像を表示する領域を設けて表示することを特徴とする請求項7記載の電子書籍表示装置。
- 前記ページ厚み画像を表示するか、又は表示しないかを切り替える手段を有することを特徴とする請求項1乃至6記載の電子書籍表示装置。
- 書籍を1ページ画像で表示するか、又は見開き2ページ画像で表示するかを切り替える手段を有することを特徴とする請求項1乃至7記載の電子書籍表示装置。
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