JP2004265259A - 携帯改札装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】無人駅に自動改札機を設けることなく改札処理を行うことを可能とすること。
【解決手段】本発明の携帯改札装置は、車掌が駅情報を設定することにより、乗客が携帯するICカード式の乗車券情報を読み出し、乗車情報が記録されていない場合には設定された駅情報を乗車情報としてICカードに記録するとともに乗車情報が記録されている場合には降車情報をICカードに記録するとともに精算処理を行うことを可能とした携帯改札装置である。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の携帯改札装置は、車掌が駅情報を設定することにより、乗客が携帯するICカード式の乗車券情報を読み出し、乗車情報が記録されていない場合には設定された駅情報を乗車情報としてICカードに記録するとともに乗車情報が記録されている場合には降車情報をICカードに記録するとともに精算処理を行うことを可能とした携帯改札装置である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、列車を利用する時に使用するICカード式の乗車券の改札装置に関し、特に
大型の自動改札機を設置することなく同様の改札処理を携帯型の端末装置で行うことができる携帯改札装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、駅などで用いられる自動改札機は、人による改札を自動化するため、自動的に切符のデータを判断できる様に、切符に磁性体による磁気記憶媒体を形成し、この記憶媒体に乗車可能な範囲や運賃等のデータを記録させている。このため、上記自動改札機は、この磁気記録媒体に記録されているデータに基づき改札処理を行っている。また、、ICチップが埋め込まれたプラスチックカードを、改札機の上部に触れさせるだけで改札を出入りできる非接触ICカード媒体を利用した定期券および予め支払った一定金額がICチップに記憶され、改札口を通るたびに金額が引かれ、使い切ったら、駅の自動発券機で、同じカードに加金できるプリペイド式のカードを利用とした自動改札機もある。
【0003】
磁気記録媒体式の切符を利用した場合は、ゲートの切符挿入口に上記切符を挿入すると、挿入された切符を自動改札機の内部で搬送しつつ、切符に書き込まれているデータを読み出す。そして、自動改札機は、読み出したデータを確認し、利用範囲と下車する駅とが対応している場合、フラッパを開けて利用者を通過させる。一方、自動改札機は、利用する範囲と下車する駅とが対応していない場合、フラッパを閉じて利用者を停止させるとともに、切符を入口側の挿入口から放出し、理由を表示装置に表示することで使用された利用料金の精算管理をしている。また、非接触ICカードを利用した場合については、内部搬送をしないものの同様の精算管理をしている。
【0004】
【特許文献】
特開平1−246687号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
国内には多くの鉄道会社があり、都市圏はともかく地方へ行くと乗客の利用数が少ないこと、人件費の削減等から各に駅員を配置していない無人駅が多くある。
また、このような無人駅には上述した従来の自動改札機を設置していない。理由としては、自動改札機の故障等の対応のために少なくとも一人は常時駅員を必要とすること等が挙げられ設置されていない。
【0006】
上述した無人駅では、駅員が運賃精算をするのではなく列車に同乗する車掌が行っている。ここで車掌が精算管理を行う場合、磁気記録媒体式の切符については、感熱記録方式で乗車駅等の情報が切符表面に記載されていることから容易に運賃の精算を行うことが出来るが、プリペイド式の乗車券ならびに非接触ICカードを利用する乗客に対しては、乗車駅等の情報が分かったとしても精算処理を行うことが出来ないといった問題が発生することからプリペイド式の乗車券ならびに非接触ICカード式の乗車券の導入は行われていない。
【0007】
詳しく説明すると、乗客から渡されたプリペイド式の乗車券ならびに非接触ICカードの情報の読み出しおよびデータの書き換える処理の必要があるためである。例えば、自動改札機が設置された駅から乗車した乗客は、乗車時に自動改札機で所持する非接触ICカードの記録部に乗車駅、乗車時刻、残度数1(プリペイド式で使用する前に予め加金することにで利用時に乗車料金の支払いを可能とする)、等が記憶される。この情報を基に降車時に精算処理を行うが、ここで非接触ICカードに記憶されている残度数を乗車料金を差し引いた金額に書き換える必要があるからである。また、無人駅から乗車する乗客に対しては、乗車駅の情報を乗客の所持するICカードに対して記録されていない場合もある為、降車時に自動精算機を利用して改札を出ることが出来ないといった問題が発生しする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ICカードを用いて利用料金の精算処理を行う携帯改札装置であって、駅情報を設定する駅設定手段と、ICカード情報を読み出す読み出し手段と、前記検出手段によりICカード情報を検出した場合には乗車情報が記録されているか否かを確認する確認手段と、前記確認手段により乗車情報が記録されていない場合には前記駅情報を乗車情報としてICカードに記録することを特徴とする携帯改札装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載された携帯改札装置において、駅情報をもとに乗車料金が対応づけられた乗車料金テーブルを備え、前記確認手段により乗車情報が記録されていた場合には乗車駅情報と駅設定手段をもとに前記乗車料金テーブルから乗車料金を抽出する抽出手段と、抽出された金額を表示するとともに降車情報をICカードに対して記録することを特徴とする携帯改札装置である。
請求項3の発明は、請求項2に記載された携帯改札装置において、ICカードには価値情報を備え、前記抽出手段により抽出された乗車料金を前記価値情報から減算を行い減算された新たな価値情報をICカードの価値情報として記録することを特徴とする携帯改札装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る携帯改札装置の構成を示すブロック図である。図1において、携帯改札装置1には、この携帯改札装置1の全制御を行うCPU11が設けられ、CPU11には、CPU11が実行するプログラムが格納されるフラッシュメモリ12と、データが一時的に格納されるSRAM13と、表示部14と、操作部15と、アンテナ17を介して送受信されるデータの変調及び復調を行う変復調回路16と、図示されていないセンタ装置とデータのやりとりを行う外部インターフェイス18とが接続されている。また、外部インターフェイス18はセンタと有線で接続されても無線で接続されてもよい。
【0010】
また、携帯改札装置1には、以上の各部に電源を供給するための電源部が設けられ、電源部は、主電池21と、バックアップ電池22と、外部電源23と、主電池21,バックアップ電池22及び外部電源23からの電源を入力してCPU11やフラッシュメモリ12等の各部に電源電圧Vを供給する電源制御回路20とからなる。
【0011】
以上のように構成された携帯改札装置1では、電源部から電源が投入されるとCPU11がフラッシュメモリ12内のプログラムを実行することにより、後述のICカード乗車券からの情報をアンテナ17及び変復調回路16を介して読み取るものである。そして、ICカード乗車券からの情報の読み取りの有無に応じ、このICカード乗車券に組み込まれているカード情報を読み出しするものである。
【0012】
図2はこのようなICカード乗車券の構成を示すブロック図である。図2において、ICカード乗車券3は、RAM32を内蔵したCPU31と、アンテナ34を介して送受信されるデータの変調及び復調を行う変復調回路33と、携帯改札装置1からの電波信号に基づきアンテナ34に発生した電圧を入力してCPU31及び変復調回路33へ電源電圧Vとして供給する電源制御回路35とが設けられている。
【0013】
以上のように構成されたICカード乗車券はでは、携帯改札装置1が近づけられ携帯改札装置1から電波信号が送信されると、上述したようにアンテナ34にその電波信号に基づく電圧が誘起され、その誘起電圧が電源制御回路35により平滑処理されてCPU31
及び変復調回路33に供給される。CPU31は前記電源の供給により起動され、携帯改札装置1からの後述するコマンドを受信すると、RAM32に予め格納されている自身の識別コードIDならびに乗車情報を読み出し、変復調回路33に送り、変復調回路33ではその識別コードIDを変調してアンテナ34を介しICタグ識別装置1へ送信する。
【0014】
乗客の乗車時の車掌が携帯改札装置1を用いて行う動作を図3のフローチャートを用いて説明する。車掌が携帯する携帯改札装置1の操作部15ならびに表示部14を用いて現在の駅情報を入力するとともに表示部14で確認を行い設定する(S1)。つづいて、乗客からICカード乗車券3を受け取り、ICカードが利用可能なものか否かを確認する為にICカード乗車券3から識別コードIDならびに乗車情報を取得する(S2)。この確認に際して、フローチャート上に記載していないが、車掌は乗車する前に携帯改札装置1とセンタを外部インターフェイス18を用いることにより、紛失および盗難により利用禁止されたICカードの識別コード情報をフラッシュメモリ12に記録しているものとし、この記録されているICカードの識別情報と、乗客から取得したICカード乗車券のICカード識別情報の照合確認を行う(S3)。 この照合確認では、ICカード乗車券を不正に作成したものかもしくは不正に取得したものか否かの確認が行われ不正乗車および偽造を防止することが出来る。
【0015】
つづいて、ICカード乗車券が正規で有ると判断されると、乗車情報の中に乗車を示す駅情報、乗車時刻等の情報がICカード乗車券3に記録されているか否かの確認を行う(S4)。この処理は、車掌が乗客毎に乗車処理もしくは降車の為の切り替えす処理を行うことなく自動で乗車処理もしくは降車処理を行うことによりボタンによる切替操作を軽減する効果がある。
【0016】
つづいて、ICカード乗車券に対して乗車駅情報の書き込み処理を行う(S5)。説明すると、図1および図2で説明した携帯改札装置1の変復調回路16、アンテナ17を経由して送出された乗車駅情報は、ICカード乗車券3のアンテナ34、変復調回路を経由してRAM32に記録される。さらにICカード乗車券3は、RAM32への書き込み処理の終了に伴い終了したことを携帯改札装置1に対して終了情報を発信する。
【0017】
つづいて、前記終了情報を取得した携帯改札装置1は、書き込まれた情報の確認処理を行う為に再度ICカード乗車券3に対してカード情報の取得を行う(S6)。この処理は、取得したカード情報と前記書き込み処理により書き込んだ乗車駅情報との比較処理を行うことにより正しく書き込まれたか否かの確認を行う(S7)。
【0018】
つづいて、読み出した乗車駅情報が違っていた場合には、表示部14に対してエラー表示を行うとともに再度処理をやり直す(S9)。また、正常に書き込まれていた場合には、正常終了で有る旨を表示部14に対して表示する(S8)。この一連の処理を行うことで、無人駅から乗車した乗客が降車す際に自動改札機もしくは携帯改札装置1での精算処理を行うことが可能となる。
【0019】
つづいて、乗客が降車に際して料金精算する動作を図4のフローチャートを用いて説明する。S3でICカード乗車券が正規で有ると判断されると、取得したカード情報に含まれる乗車駅情報ならびに予めICカード乗車券3に対してチャージされた金額つまりプリペイドの残金情報を抽出する(S21)。
【0020】
つづいて、乗車駅から現在の駅に対する乗車料金を図5の精算テーブルを用いて算出する。(S22)現在のICカード乗車券3に記録されている残金から算出された乗車料金を差し引き、新しい残金とする(S23)。ここで新しい残金が0以上であることを確認することにより精算処理がICカード乗車券のプリペイド金額だけで処理出来るものか、不足金が発生することにより現金での支払い要求をしなくてはならないかの判断を行う(S24)。 もしプリペイド金額だけでは足りない場合は、不足している金額を表示部14に対して表示させ現金による精算処理を行う(S30)。
【0021】
つづいて、プリペイド金額で精算を完了ですることが出来る場合は、ICカード乗車券に対して降車情報ならびに新しい残金の書き込み処理を行う(S25)。ICカード乗車券3は、RAM32への書き込み処理が終了すると、終了したことを携帯改札装置1に対して書き込み終了情報を発信する。この書き込み終了情報を取得した携帯改札装置1は、書き込まれた情報の確認処理を行う為に再度ICカード乗車券3に対してカード情報の取得を行う(26)。取得したカード情報と前記書き込み処理により書き込んだ降車情報ならびに新しい残金との比較処理を行うことにより正しく書き込まれたか否かの確認を行う(S27)。ここで、読み出した降車駅情報ならびに新しい残金情報が違っている場合には、表示部14に対してエラー表示を行うとともに再度処理をやり直すことになる(S31)。また、正常に書き込まれていた場合には、正常終了で有る旨を表示部14に対して表示する(S28)。
【0022】
この一連の処理を行うことで乗客に対して乗車料金の精算処理を行うことができる。つまり、自動改札機ならびに無人駅から乗車した乗客が携帯するICカード乗車券3に対して、車掌が携帯する携帯改札装置1を用いて降車駅情報を記録するとともに乗車料金の精算を可能とする。
【0023】
【発明の効果】
本発明に係る携帯改札装置1を用いることで、ICカード乗車券に対して乗車情報、降車情報ならびに精算処理を行う大型の自動改札機を設けること無く、同様の改札処理を実行することが出来る。これにより、ICカード乗車券導入に際し課題となっていた、無人駅に対する自動改札機ならびに自動改札のメンテナンスをする人材等の費用を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯改札装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るICカード乗車券の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る携帯改札装置において、乗客が列車の乗車に際して行われる処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る携帯改札装置において、乗客が列車の降車に際して行われる処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る精算テーブルである。
【符号の説明】
1・・・携帯改札装置、3・・・ICカード乗車券、11・・・CPU、16・・・変復調回路、17・・・アンテナ、33・・・変復調回路、34・・・アンテナ、35・・・電源制御回路、31・・・CPU
【発明が属する技術分野】
本発明は、列車を利用する時に使用するICカード式の乗車券の改札装置に関し、特に
大型の自動改札機を設置することなく同様の改札処理を携帯型の端末装置で行うことができる携帯改札装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、駅などで用いられる自動改札機は、人による改札を自動化するため、自動的に切符のデータを判断できる様に、切符に磁性体による磁気記憶媒体を形成し、この記憶媒体に乗車可能な範囲や運賃等のデータを記録させている。このため、上記自動改札機は、この磁気記録媒体に記録されているデータに基づき改札処理を行っている。また、、ICチップが埋め込まれたプラスチックカードを、改札機の上部に触れさせるだけで改札を出入りできる非接触ICカード媒体を利用した定期券および予め支払った一定金額がICチップに記憶され、改札口を通るたびに金額が引かれ、使い切ったら、駅の自動発券機で、同じカードに加金できるプリペイド式のカードを利用とした自動改札機もある。
【0003】
磁気記録媒体式の切符を利用した場合は、ゲートの切符挿入口に上記切符を挿入すると、挿入された切符を自動改札機の内部で搬送しつつ、切符に書き込まれているデータを読み出す。そして、自動改札機は、読み出したデータを確認し、利用範囲と下車する駅とが対応している場合、フラッパを開けて利用者を通過させる。一方、自動改札機は、利用する範囲と下車する駅とが対応していない場合、フラッパを閉じて利用者を停止させるとともに、切符を入口側の挿入口から放出し、理由を表示装置に表示することで使用された利用料金の精算管理をしている。また、非接触ICカードを利用した場合については、内部搬送をしないものの同様の精算管理をしている。
【0004】
【特許文献】
特開平1−246687号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
国内には多くの鉄道会社があり、都市圏はともかく地方へ行くと乗客の利用数が少ないこと、人件費の削減等から各に駅員を配置していない無人駅が多くある。
また、このような無人駅には上述した従来の自動改札機を設置していない。理由としては、自動改札機の故障等の対応のために少なくとも一人は常時駅員を必要とすること等が挙げられ設置されていない。
【0006】
上述した無人駅では、駅員が運賃精算をするのではなく列車に同乗する車掌が行っている。ここで車掌が精算管理を行う場合、磁気記録媒体式の切符については、感熱記録方式で乗車駅等の情報が切符表面に記載されていることから容易に運賃の精算を行うことが出来るが、プリペイド式の乗車券ならびに非接触ICカードを利用する乗客に対しては、乗車駅等の情報が分かったとしても精算処理を行うことが出来ないといった問題が発生することからプリペイド式の乗車券ならびに非接触ICカード式の乗車券の導入は行われていない。
【0007】
詳しく説明すると、乗客から渡されたプリペイド式の乗車券ならびに非接触ICカードの情報の読み出しおよびデータの書き換える処理の必要があるためである。例えば、自動改札機が設置された駅から乗車した乗客は、乗車時に自動改札機で所持する非接触ICカードの記録部に乗車駅、乗車時刻、残度数1(プリペイド式で使用する前に予め加金することにで利用時に乗車料金の支払いを可能とする)、等が記憶される。この情報を基に降車時に精算処理を行うが、ここで非接触ICカードに記憶されている残度数を乗車料金を差し引いた金額に書き換える必要があるからである。また、無人駅から乗車する乗客に対しては、乗車駅の情報を乗客の所持するICカードに対して記録されていない場合もある為、降車時に自動精算機を利用して改札を出ることが出来ないといった問題が発生しする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ICカードを用いて利用料金の精算処理を行う携帯改札装置であって、駅情報を設定する駅設定手段と、ICカード情報を読み出す読み出し手段と、前記検出手段によりICカード情報を検出した場合には乗車情報が記録されているか否かを確認する確認手段と、前記確認手段により乗車情報が記録されていない場合には前記駅情報を乗車情報としてICカードに記録することを特徴とする携帯改札装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載された携帯改札装置において、駅情報をもとに乗車料金が対応づけられた乗車料金テーブルを備え、前記確認手段により乗車情報が記録されていた場合には乗車駅情報と駅設定手段をもとに前記乗車料金テーブルから乗車料金を抽出する抽出手段と、抽出された金額を表示するとともに降車情報をICカードに対して記録することを特徴とする携帯改札装置である。
請求項3の発明は、請求項2に記載された携帯改札装置において、ICカードには価値情報を備え、前記抽出手段により抽出された乗車料金を前記価値情報から減算を行い減算された新たな価値情報をICカードの価値情報として記録することを特徴とする携帯改札装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る携帯改札装置の構成を示すブロック図である。図1において、携帯改札装置1には、この携帯改札装置1の全制御を行うCPU11が設けられ、CPU11には、CPU11が実行するプログラムが格納されるフラッシュメモリ12と、データが一時的に格納されるSRAM13と、表示部14と、操作部15と、アンテナ17を介して送受信されるデータの変調及び復調を行う変復調回路16と、図示されていないセンタ装置とデータのやりとりを行う外部インターフェイス18とが接続されている。また、外部インターフェイス18はセンタと有線で接続されても無線で接続されてもよい。
【0010】
また、携帯改札装置1には、以上の各部に電源を供給するための電源部が設けられ、電源部は、主電池21と、バックアップ電池22と、外部電源23と、主電池21,バックアップ電池22及び外部電源23からの電源を入力してCPU11やフラッシュメモリ12等の各部に電源電圧Vを供給する電源制御回路20とからなる。
【0011】
以上のように構成された携帯改札装置1では、電源部から電源が投入されるとCPU11がフラッシュメモリ12内のプログラムを実行することにより、後述のICカード乗車券からの情報をアンテナ17及び変復調回路16を介して読み取るものである。そして、ICカード乗車券からの情報の読み取りの有無に応じ、このICカード乗車券に組み込まれているカード情報を読み出しするものである。
【0012】
図2はこのようなICカード乗車券の構成を示すブロック図である。図2において、ICカード乗車券3は、RAM32を内蔵したCPU31と、アンテナ34を介して送受信されるデータの変調及び復調を行う変復調回路33と、携帯改札装置1からの電波信号に基づきアンテナ34に発生した電圧を入力してCPU31及び変復調回路33へ電源電圧Vとして供給する電源制御回路35とが設けられている。
【0013】
以上のように構成されたICカード乗車券はでは、携帯改札装置1が近づけられ携帯改札装置1から電波信号が送信されると、上述したようにアンテナ34にその電波信号に基づく電圧が誘起され、その誘起電圧が電源制御回路35により平滑処理されてCPU31
及び変復調回路33に供給される。CPU31は前記電源の供給により起動され、携帯改札装置1からの後述するコマンドを受信すると、RAM32に予め格納されている自身の識別コードIDならびに乗車情報を読み出し、変復調回路33に送り、変復調回路33ではその識別コードIDを変調してアンテナ34を介しICタグ識別装置1へ送信する。
【0014】
乗客の乗車時の車掌が携帯改札装置1を用いて行う動作を図3のフローチャートを用いて説明する。車掌が携帯する携帯改札装置1の操作部15ならびに表示部14を用いて現在の駅情報を入力するとともに表示部14で確認を行い設定する(S1)。つづいて、乗客からICカード乗車券3を受け取り、ICカードが利用可能なものか否かを確認する為にICカード乗車券3から識別コードIDならびに乗車情報を取得する(S2)。この確認に際して、フローチャート上に記載していないが、車掌は乗車する前に携帯改札装置1とセンタを外部インターフェイス18を用いることにより、紛失および盗難により利用禁止されたICカードの識別コード情報をフラッシュメモリ12に記録しているものとし、この記録されているICカードの識別情報と、乗客から取得したICカード乗車券のICカード識別情報の照合確認を行う(S3)。 この照合確認では、ICカード乗車券を不正に作成したものかもしくは不正に取得したものか否かの確認が行われ不正乗車および偽造を防止することが出来る。
【0015】
つづいて、ICカード乗車券が正規で有ると判断されると、乗車情報の中に乗車を示す駅情報、乗車時刻等の情報がICカード乗車券3に記録されているか否かの確認を行う(S4)。この処理は、車掌が乗客毎に乗車処理もしくは降車の為の切り替えす処理を行うことなく自動で乗車処理もしくは降車処理を行うことによりボタンによる切替操作を軽減する効果がある。
【0016】
つづいて、ICカード乗車券に対して乗車駅情報の書き込み処理を行う(S5)。説明すると、図1および図2で説明した携帯改札装置1の変復調回路16、アンテナ17を経由して送出された乗車駅情報は、ICカード乗車券3のアンテナ34、変復調回路を経由してRAM32に記録される。さらにICカード乗車券3は、RAM32への書き込み処理の終了に伴い終了したことを携帯改札装置1に対して終了情報を発信する。
【0017】
つづいて、前記終了情報を取得した携帯改札装置1は、書き込まれた情報の確認処理を行う為に再度ICカード乗車券3に対してカード情報の取得を行う(S6)。この処理は、取得したカード情報と前記書き込み処理により書き込んだ乗車駅情報との比較処理を行うことにより正しく書き込まれたか否かの確認を行う(S7)。
【0018】
つづいて、読み出した乗車駅情報が違っていた場合には、表示部14に対してエラー表示を行うとともに再度処理をやり直す(S9)。また、正常に書き込まれていた場合には、正常終了で有る旨を表示部14に対して表示する(S8)。この一連の処理を行うことで、無人駅から乗車した乗客が降車す際に自動改札機もしくは携帯改札装置1での精算処理を行うことが可能となる。
【0019】
つづいて、乗客が降車に際して料金精算する動作を図4のフローチャートを用いて説明する。S3でICカード乗車券が正規で有ると判断されると、取得したカード情報に含まれる乗車駅情報ならびに予めICカード乗車券3に対してチャージされた金額つまりプリペイドの残金情報を抽出する(S21)。
【0020】
つづいて、乗車駅から現在の駅に対する乗車料金を図5の精算テーブルを用いて算出する。(S22)現在のICカード乗車券3に記録されている残金から算出された乗車料金を差し引き、新しい残金とする(S23)。ここで新しい残金が0以上であることを確認することにより精算処理がICカード乗車券のプリペイド金額だけで処理出来るものか、不足金が発生することにより現金での支払い要求をしなくてはならないかの判断を行う(S24)。 もしプリペイド金額だけでは足りない場合は、不足している金額を表示部14に対して表示させ現金による精算処理を行う(S30)。
【0021】
つづいて、プリペイド金額で精算を完了ですることが出来る場合は、ICカード乗車券に対して降車情報ならびに新しい残金の書き込み処理を行う(S25)。ICカード乗車券3は、RAM32への書き込み処理が終了すると、終了したことを携帯改札装置1に対して書き込み終了情報を発信する。この書き込み終了情報を取得した携帯改札装置1は、書き込まれた情報の確認処理を行う為に再度ICカード乗車券3に対してカード情報の取得を行う(26)。取得したカード情報と前記書き込み処理により書き込んだ降車情報ならびに新しい残金との比較処理を行うことにより正しく書き込まれたか否かの確認を行う(S27)。ここで、読み出した降車駅情報ならびに新しい残金情報が違っている場合には、表示部14に対してエラー表示を行うとともに再度処理をやり直すことになる(S31)。また、正常に書き込まれていた場合には、正常終了で有る旨を表示部14に対して表示する(S28)。
【0022】
この一連の処理を行うことで乗客に対して乗車料金の精算処理を行うことができる。つまり、自動改札機ならびに無人駅から乗車した乗客が携帯するICカード乗車券3に対して、車掌が携帯する携帯改札装置1を用いて降車駅情報を記録するとともに乗車料金の精算を可能とする。
【0023】
【発明の効果】
本発明に係る携帯改札装置1を用いることで、ICカード乗車券に対して乗車情報、降車情報ならびに精算処理を行う大型の自動改札機を設けること無く、同様の改札処理を実行することが出来る。これにより、ICカード乗車券導入に際し課題となっていた、無人駅に対する自動改札機ならびに自動改札のメンテナンスをする人材等の費用を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯改札装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るICカード乗車券の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る携帯改札装置において、乗客が列車の乗車に際して行われる処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る携帯改札装置において、乗客が列車の降車に際して行われる処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る精算テーブルである。
【符号の説明】
1・・・携帯改札装置、3・・・ICカード乗車券、11・・・CPU、16・・・変復調回路、17・・・アンテナ、33・・・変復調回路、34・・・アンテナ、35・・・電源制御回路、31・・・CPU
Claims (3)
- ICカードを用いて利用料金の精算処理を行う携帯改札装置であって、
ICカード情報として少なくとも駅情報を設定する駅設定手段と、
前記ICカードに対して情報の書き込み可能な書込手段と
前記ICカードの情報を読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段により読み出した前記ICカードの情報に乗車情報が記録されているか否かを確認する確認手段と、
前記確認手段により乗車情報が記録されていないと判断された場合には前記駅情報を乗車情報としてICカードに対して前記記記録手段を用いて記録することを特徴とする携帯改札装置。 - 請求項1に記載された携帯改札装置において、
駅情報と乗車料金が対応づけられた精算テーブルと、
前記確認手段により乗車情報が記録されていると判断された場合には前記駅情報と乗車情報をもとに前記精算テーブルから乗車料金を抽出する抽出手段と、
抽出された前記乗車料金を表示するとともにICカードに対して降車情報を前記記録手段を用いて記録することを特徴とする携帯改札装置。 - 請求項2に記載された携帯改札装置において、
ICカードには価値情報を備え、
前記抽出手段により抽出された乗車料金を前記価値情報から減算する減算処理と、
前記減算処理で減算された新たな価値情報をICカードの価値情報として前記記録手段を用いて記録することを特徴とする携帯改札装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003056421A JP2004265259A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 携帯改札装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003056421A JP2004265259A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 携帯改札装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007264898A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | West Japan Railway Technos Corp | 車上用自動改札装置 |
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