JP2004265205A - ラベル良否判定方法及びラベル良否判定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】予め検査マスター画像を撮像しておく必要がなく、実質的に問題の無い印字ラベルを不良品とする判定ミスにより生産性を悪化させることを少なくするラベル良否判定方法及びラベル良否判定装置を提供する。
【解決手段】商品関連情報が印字されたラベルが商品に貼付された後に、貼付されたラベルの印字に関する良否判定を行うラベル良否判定方法であって、 貼付されたラベルの撮影画像を取得し、前記撮影画像において、良否判定の対象となる商品関連情報の印字エリアを特定し、前記印字エリアから、前記印字エリア内の各印字に対応する被検査画像を切出して、被検査画像群を作成し、前記各被検査画像の画像処理を行い、前記商品関連情報に含まれる文字のみで構成されるフォント情報との照合により、前記各被検査画像における印字状態の良否を判断する。
【選択図】 図1
【解決手段】商品関連情報が印字されたラベルが商品に貼付された後に、貼付されたラベルの印字に関する良否判定を行うラベル良否判定方法であって、 貼付されたラベルの撮影画像を取得し、前記撮影画像において、良否判定の対象となる商品関連情報の印字エリアを特定し、前記印字エリアから、前記印字エリア内の各印字に対応する被検査画像を切出して、被検査画像群を作成し、前記各被検査画像の画像処理を行い、前記商品関連情報に含まれる文字のみで構成されるフォント情報との照合により、前記各被検査画像における印字状態の良否を判断する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品関連情報が印字されるとともに商品に貼付されたラベルの印字に関する良否判定を行うラベル良否判定方法及びラベル良否判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケット等では、生鮮食料品が載せられたトレイを透明な包装フィルムで包装して、包装されたトレイの上面に、図11に示されるように、商品名、加工日、その他の商品関連情報を印字したラベルを貼付して陳列している。このラベルに印字された商品関連情報の誤記、あるいはラベル印字の位置ズレやかすれ等の印字不良は、商品販売に支障を与える。そこで、ラベルの印字に関する検査を自動的に行うようにしたラベル検査装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
この装置では、正しい商品関連情報が印字されたラベルをCCDカメラで撮像して検査マスター画像を作成した後、検査対象となるラベルを同様に撮像して検査対象画像を作成し、検査対象画像と検査マスター画像とを減算処理することにより、検査対象画像に誤記や印字不良があることを検知するものである。
【0004】
例えば、図11に示されるラベルを検査する場合において、図12(a)に示されるように検査対象の一部に欠陥があるときは、図12(b)に示される検査マスター画像との間で減算処理することにより、図12(c)に示されるように欠陥のある部分はその他の部分(黒色)と異なる色(白色)で表示されるものである。これにより、ラベル印字の良否判定を短時間で行うことができ、かつ、欠陥部位を容易に知ることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−175854号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ラベル検査装置には、以下のような問題点がある。
【0006】
まず、上記検査装置においては、良否の判定基準となる検査マスター画像は、印字ラベルの撮像により取得するため、予め良品ラベルを作成し撮像しておく必要がある。したがって、加工日、消費期限等、毎日変化する情報については、その都度、検査マスター画像を撮像しなおす必要があり、特に商品種類が多数ある場合には、使用者の負担が大きい。
【0007】
また、図12(a)に示されるような欠陥を検出するためのしきい値(画素数)がNである場合において、図13(a)に示されるように文字列を構成する各印字には実質的な問題が無いものであっても、図13(b)に示される検査マスター画像との間で減算処理すると、図13(c)に示されるような些細な欠陥を合算すると、しきい値のNを超過することがある。そのため、実質的には問題が無いのに、欠陥のある不良品として検出されてしまうことが多く、商品生産の効率性を悪化させることがあった。
【0008】
さらに、生鮮食品パック等では、包装フィルムが内容物に接触してこれに貼付されるラベルにも凹凸が生じることがあるため、ラベル上の各印字と検査対象画像を撮像するカメラとの距離が一定せず、検査対象画像に含まれる印字の大きさが区々になることがある。印字の大きさが文字列全体として一定であれば、画像処理の際に、検査対象画像と検査マスター画像を適合する補正を行うことも可能であるが、各印字間に大小がある場合には対応がきわめて困難であり、これが実質的には問題が無いラベルを不良品として検出させ、商品生産の効率性を悪化させる原因となっていた。
【0009】
また、包装フィルムの表面に波うちが生じた場合、ラベル上の各印字面に傾斜が与えられて、文字の縦横の寸法比率が実際とは異なる状態で撮像される場合があるが、これも各印字間で寸法比率の大小が生じて、画像処理等による補正を実質的に困難とし、商品生産の効率性を悪化させる原因となっていた。
【0010】
本発明は、斯かる実情に鑑み、予め検査マスター画像を撮像しておく必要がなく、実質的に問題の無い印字ラベルを不良品とする判定ミスにより生産性を悪化させることを少なくするラベル良否判定方法及びラベル良否判定装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、商品関連情報が印字されたラベルが商品に貼付された後に、貼付されたラベルの印字に関する良否判定を行うラベル良否判定方法であって、 貼付されたラベルの撮影画像を取得するステップと、前記撮影画像において、良否判定の対象となる商品関連情報の印字エリアを特定するステップと、前記印字エリアから、前記印字エリア内の各印字に対応する被検査画像を切出して、被検査画像群を作成するステップと、前記各被検査画像の画像処理を行い、前記商品関連情報に含まれる文字のみで構成されるフォント情報との照合により、前記各被検査画像における印字状態の良否を判断するステップとを備えてなることを特徴とするラベル良否判定方法を提供する。
【0012】
請求項2の発明は、商品関連情報が印字されたラベルが商品に貼付された後に、貼付されたラベルの印字に関する良否判定を行うラベル良否判定方法であって、貼付されたラベルの撮影画像を取得するステップと、前記撮影画像において、良否判定の対象となる商品関連情報の印字エリアを特定するステップと、前記印字エリアから、前記印字エリア内の各印字に対応する被検査画像を切出して、前記被検査画像が前記印字エリア内の印字の順番で並べられる被検査画像群を作成するステップと、前記各被検査画像の画像処理を行い、前記商品関連情報に含まれる文字のみで構成されるフォント情報との照合により、前記各被検査画像における印字状態の良否を判断するとともに前記印字エリア内の印字列を特定するステップと、
前記商品関連情報の文字列情報との照合により、前記印字列の順番の良否を判断するステップとを備えてなることを特徴とするラベル良否判定方法を提供する。
【0013】
請求項1又は2の発明によれば、良否判定の対象となる商品関連情報の各印字について、フォント情報との照合により良否を判断するので、判定基準となる検査マスター画像をその都度撮像する必要が無い。また、印字ごとにフォント情報と照合するので、各印字の些細な欠陥の積み重ねにより、実質的に問題の無いラベルを不良品とする判定ミスが少なくなるという作用効果を奏する。
【0014】
請求項3の発明は、前記印字エリアは、ラベルに印刷されたマーキングに基づいて特定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のラベル良否判定方法を提供する。
【0015】
請求項3の発明によれば、請求項1又は2の発明の作用効果に加えて、以下の作用効果を奏する。ラベル上のマーキングを基準に、良否判定の対象となる印字エリアを特定するので、判定ミスをより一層少なくすることができる。
【0016】
請求項4の発明は、前記画像処理において、前記各被検査画像は、前記フォント情報との照合に適した大きさに補正されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のラベル良否判定方法を提供する。
【0017】
請求項5の発明は、前記画像処理において、前記各被検査画像は、前記フォント情報との照合に適した縦横比率に補正されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のラベル良否判定方法を提供する。
【0018】
請求項4又は5の発明によれば、請求項1から3のいずれかの発明の作用効果に加えて、以下の作用効果を奏する。各被検査画像すなわち印字ごとに、フォント情報との照合に適した状態に補正されるので、ラベルの印字面に凹凸や傾斜がある場合の対応を容易に行うことができ、判定ミスを確実に減らすことができる。
【0019】
請求項6の発明は、商品関連情報が印字されるとともに商品に貼付されたラベルの印字に関する良否判定を行うラベル良否判定装置であって、貼付されたラベルの撮影画像を取得する撮像手段と、前記撮影画像において、良否判定の対象となる商品関連情報の印字エリアを特定し、前記印字エリア内の各印字に対応する被検査画像を切出して、被検査画像群を作成する被検査画像作成手段と、前記各被検査画像の画像処理を行い、前記商品関連情報に含まれる文字のみで構成されるフォント情報との照合により、前記各被検査画像における印字状態の良否を判断する良否判定手段とを備えてなることを特徴とするラベル良否判定装置を提供する。
【0020】
請求項7の発明は、商品関連情報が印字されるとともに商品に貼付されたラベルの印字に関する良否判定を行うラベル良否判定装置であって、貼付されたラベルの撮影画像を取得する撮像手段と、前記撮影画像において、良否判定の対象となる商品関連情報の印字エリアを特定し、前記印字エリア内の各印字に対応する被検査画像を切出して、前記被検査画像画が前記印字エリア内の印字の順番で並べられる被検査画像群を作成する被検査画像作成手段と、前記各被検査画像の画像処理を行い、前記商品関連情報に含まれる文字のみで構成されるフォント情報との照合により、前記印字エリアの印字列を特定し、前記商品関連情報の文字列情報に基づいて、前記印字列の良否を判断する良否判定手段とを備えてなることを特徴とするラベル良否判定装置を提供する。
【0021】
請求項6又は7の発明によれば、請求項1又は2の発明と同様に、良否判定の対象となる商品関連情報の各印字について、フォント情報との照合により良否を判断するので、判定基準となる検査マスター画像をその都度撮像する必要が無い。また、印字ごとにフォント情報と照合するので、各印字の些細な欠陥の積み重ねにより、実質的に問題の無いラベルを不良品とする判定ミスが少なくなるという作用効果を奏する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1は、本発明に係るラベル良否判定装置の概要を示すブロック図であって、1は、商品名、加工日、消費期限、価格その他の商品関連情報をラベル用紙に印字して、ベルトコンベア等で搬入されてくる生鮮食料品等のパック商品Gの表面に設けられる貼付位置に印字済みのラベルLを貼付するオートラベラーである。2は、ラベル検査を行うラベル良否判定装置であって、オートラベラー1から順次送られてくる商品のラベル貼付位置をCCDカメラKで撮像して、ラベルの撮影画像を取得する。
【0024】
撮像されるラベルLは、図2に示されるように、商品名、加工日、消費期限、価格等の商品関連情報が所定位置に印字されており、それとは別の複数箇所にマーキングMが印刷されている。マーキングMは所定間隔をおいて配置されており、マーキングMの位置を基準点、マーキングM間の距離を基準スケールとすることにより、撮影画像において、ラベル上に配置される商品関連情報の印字エリアを逆算的に特定可能としている。なお、マーキングMの存在を確認することができない場合は、ラベルなし、すなわちラベルの貼付洩れとして不良品と判定されることとなる。
【0025】
これにより、例えば、図3において四角形状の点線枠で示されるように、印字良否判定の対象となる商品関連情報である商品名の印字エリアAが特定される。そして、この印字エリアAは、さらに印字エリアA内の各印字に対応する単位印字エリアa(不図示)に分割される。この単位印字エリアa内の画像が、図4に示されるように被検査画像pn(n=1〜10)として切出され、被検査画像pnがp1〜p10の順番で並べられた被検査画像群Pが作成される(非検査画像作成手段)。
【0026】
被検査画像pnに基づいて被検査画像pnに含まれる印字の良否判定が行われるが、この良否判定はオートラベラー1に設置されるサーバー(不図示)から予めラベル良否判定装置2のメモリー(不図示)に送信されるフォント情報Fとの照合により行われ、より具体的には、被検査画像pnとフォント情報に含まれるフォントとの減算処理により一致,不一致が判断される。フォント情報Fは、図5に示されるように、良否判定の対象となる商品関連情報に含まれる文字のフォントf1〜f8のみで構成される。これにより、ラベル良否判定装置2側に記憶される情報量を少なく済み、メモリー搭載のコストが低く抑えられるとともに、照合に要する時間の短縮化が図られる。
【0027】
各フォントf1〜f8には、それぞれ1〜8の数字で表されるフォントIDが付与されており、印字との照合で一致したフォント情報のIDはメモリーに印字列と同じ順番で記憶される。この照合及び記憶作業は、すべての被検査画像について行われるまで繰り返されて、最終的には、図4に示されるように、e1〜e10で構成される印字列情報Eが作成される。
【0028】
ところで、生鮮食品等のパック商品においては、内容物が包装フィルムに接触することにより、包装フィルム上に設けられるラベルの貼付面に凹凸や傾斜を生じる場合がある。したがって、CCDカメラKとラベル印字面の距離が一定しないために被検査画像に含まれる印字の大きさが区々となったり、ラベル上の各印字面に傾斜が与えられて文字の縦横の寸法比率が実際とは異なる状態で撮像されたりする場合があるが、被検査画像を拡縮操作や縦横寸法比率の変更操作を用いて、フォントとの照合に適した大きさや縦横比率に補正する画像処理が行われるようになっている。なお、被検査画像は印字ごとの狭い範囲で設定されるものであるから、上記のような画像処理は比較的容易に行うことができる。
【0029】
印字列情報Eに基づいて被検査画像に含まれる印字列の良否判定が行われるが、この良否判定はフォント情報Fと同様に、オートラベラー1に設置されるサーバー(不図示)から予めラベル良否判定装置2のメモリー(不図示)に送信される文字列情報Cとの照合により行われる。文字列情報Cは、図5に示されるように、良否判定の対象となる商品関連情報に対応するフォントIDであるc1〜c10の並びで構成され、逆に、文字列情報Cに対応するフォント情報の並びを形成することにより、印字エリアAに印字されるべき文字列が得られるものである(図5の最下段)。なお、図3の撮影画像から得られる印字列情報Eの場合は、文字列情報Cと完全に一致しており、良品であるという判定結果が得られる。
【0030】
判定結果は、ラベル良否判定装置2によりオートラベラー1に送信され、オートラベラー1ではサーバーに記憶される。また、不良品という判定結果の場合には、撮影画像自体も合わせて送信される。撮影画像から不良内容を解析して種々の対応措置に活用するためである。また、ラベル良否判定装置2は、その下流に配置される振分け装置3に振分け指示を送信する。振分け装置3は、ガイドバーを回動させることにより、良品(OK品)を通過させて搬送パレットに導く一方、不良品(NG品)をコンベア側方に撥ねて包装及びラベル貼付のやり直しに回す。
【0031】
図6に示されるように、例えば、被検査画像群Pに含まれる被検査画像p8に印字のかすれがある場合には、図7に示されるように、フォント情報Fの中に一致するフォントを見つけることができないため、フォント不一致として検査が打ち切られる。そして、不良品であるとの判定結果を撮影画像とともに、オートラベラー1に送信する一方、振分け装置3に不良品として包装及びラベル貼付のやり直しに回すように振分け指示を送信する。なお、印字自体にかすれ等の欠陥がない場合でも、印字された文字が誤記でフォント情報Fの中に含まれない文字であれば、一致するフォントが見つけることができないため、上記のかすれの場合と同様に、検査が打ち切られて判定結果や振分け指示の送信等が行われる。
【0032】
図8に示されるように、例えば、被検査画像群Pに含まれる被検査画像p5に誤記があっても、それがフォント情報Fの中に含まれる文字であって、他に印字のかすれ等が無ければ、印字の良否判定をクリアする。しかし、印字列情報Eのe5のフォントIDと、文字列情報Cのc5のフォントIDが不一致となり、文字列不一致として、不良品と判定され、それに基づく判定結果や振分け指示の送信等が行われる。
【0033】
上述したラベルの印字に関する良否判定は、図10に示されるフローチャートに沿って行われる。なお、フローチャートにおいて、Kは、被検査画像群Pに含まれる被検査画像pnの個数を表す。
【0034】
上記実施形態によれば、以下のような作用が得られる。
【0035】
第1に、ラベル表面に印刷されたマーキングにより、良否判定の対象となる印字エリアAが特定され、被検査画像群Pが作成されるので、判定ミスをより一層少なくすることができるとともに、ラベルの貼付洩れを検出することができる。
【0036】
第2に、良否判定の対象となる商品関連情報の各印字の良否を、フォント情報Fとの照合により判断するので、判定基準となる検査マスター画像をその都度撮像して、保存する必要が無い。
【0037】
第3に、印字ごとにフォント情報Fと照合するので、各印字の些細な欠陥があっても、その積み重ねにより、実質的に問題の無いラベルを不良品とする判定ミスをすることが少なくなる。
【0038】
第4に、フォント情報Fとの照合に先立って、各被検査画像の大きさ、縦横比率を調整する補正を行うので、ラベルの貼付面に凹凸によるラベル表面と撮像手段の距離が一定しないことや印字面の傾斜の影響を除去することができる。特に、各被検査画像は、印字ごとの狭い範囲で設定されているので、補正は比較的容易に行うことができる。
【0039】
第5に、フォント情報Fは、良否判定の対象となる商品関連情報に含まれる文字のフォントf1〜f8のみで構成されるので、ラベル良否判定装置2側に記憶される情報量を少なくなり、メモリー搭載のコスト抑制と照合時間の短縮化が図られる。
【0040】
上記実施形態では、商品に貼付されたラベルの撮影画像を取得する撮像手段としてCCDカメラを採用したが、これに限らずイメージスキャナその他の撮像手段を用いても良い。また、CCDカメラは一台である必要はなく、複数台を用いてラベル面上を複数箇所に分割して撮像するようにしても良い。
【0041】
上記実施形態では、被検査画像pnとフォント情報Fに含まれるフォントの一致性を、両者間の減算処理の結果に基づいて判断したが、他の処理方法を使用しても良い。
【0042】
その他、本発明のラベル良否判定方法及びラベル良否判定装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0043】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1〜7に記載のラベル良否判定方法及びラベル良否判定装置によれば、良否判定の対象となる商品関連情報の各印字について、フォント情報との照合により良否を判断するので、判定基準となる検査マスター画像をその都度撮像する必要が無い。また、印字ごとにフォント情報と照合するので、各印字の些細な欠陥の積み重ねにより、実質的に問題の無いラベルを不良品とする判定ミスが少なくなるという優れた効果を奏し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラベル良品判定装置の概要を示すブロック図。
【図2】本発明のラベルの一例を示す図。
【図3】本発明のラベルにおける印字エリアの特定を説明する図。
【図4】本発明のラベル良否判定方法の手順を説明する図。
【図5】本発明のラベル良否判定方法に使用するフォント情報及び文字列情報を示す図。
【図6】本発明のラベルの印字にかすれがある場合について説明する図。
【図7】図6のラベルに対する本発明のラベル良否判定方法の適用を説明する図。
【図8】本発明のラベルの印字に誤記がある場合について説明する図。
【図9】図8のラベルに対する本発明のラベル良否判定方法の適用を説明する図。
【図10】本発明のラベル良否判定方法のフローチャートを示す図。
【図11】従来のラベルの一例を示す図。
【図12】従来のラベル良否判定方法を説明する図。
【図13】従来のラベル良否判定方法の問題点を説明する図。
【符号の説明】
1 オートラベラー
2 ラベル良否判定装置
3 振分け装置
A 印字エリア
C 文字列情報
E 印字列情報
F フォント情報
G パック商品(商品)
K CCDカメラ(撮像手段)
L ラベル
M マーキング
P 被検査画像群
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品関連情報が印字されるとともに商品に貼付されたラベルの印字に関する良否判定を行うラベル良否判定方法及びラベル良否判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケット等では、生鮮食料品が載せられたトレイを透明な包装フィルムで包装して、包装されたトレイの上面に、図11に示されるように、商品名、加工日、その他の商品関連情報を印字したラベルを貼付して陳列している。このラベルに印字された商品関連情報の誤記、あるいはラベル印字の位置ズレやかすれ等の印字不良は、商品販売に支障を与える。そこで、ラベルの印字に関する検査を自動的に行うようにしたラベル検査装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
この装置では、正しい商品関連情報が印字されたラベルをCCDカメラで撮像して検査マスター画像を作成した後、検査対象となるラベルを同様に撮像して検査対象画像を作成し、検査対象画像と検査マスター画像とを減算処理することにより、検査対象画像に誤記や印字不良があることを検知するものである。
【0004】
例えば、図11に示されるラベルを検査する場合において、図12(a)に示されるように検査対象の一部に欠陥があるときは、図12(b)に示される検査マスター画像との間で減算処理することにより、図12(c)に示されるように欠陥のある部分はその他の部分(黒色)と異なる色(白色)で表示されるものである。これにより、ラベル印字の良否判定を短時間で行うことができ、かつ、欠陥部位を容易に知ることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−175854号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ラベル検査装置には、以下のような問題点がある。
【0006】
まず、上記検査装置においては、良否の判定基準となる検査マスター画像は、印字ラベルの撮像により取得するため、予め良品ラベルを作成し撮像しておく必要がある。したがって、加工日、消費期限等、毎日変化する情報については、その都度、検査マスター画像を撮像しなおす必要があり、特に商品種類が多数ある場合には、使用者の負担が大きい。
【0007】
また、図12(a)に示されるような欠陥を検出するためのしきい値(画素数)がNである場合において、図13(a)に示されるように文字列を構成する各印字には実質的な問題が無いものであっても、図13(b)に示される検査マスター画像との間で減算処理すると、図13(c)に示されるような些細な欠陥を合算すると、しきい値のNを超過することがある。そのため、実質的には問題が無いのに、欠陥のある不良品として検出されてしまうことが多く、商品生産の効率性を悪化させることがあった。
【0008】
さらに、生鮮食品パック等では、包装フィルムが内容物に接触してこれに貼付されるラベルにも凹凸が生じることがあるため、ラベル上の各印字と検査対象画像を撮像するカメラとの距離が一定せず、検査対象画像に含まれる印字の大きさが区々になることがある。印字の大きさが文字列全体として一定であれば、画像処理の際に、検査対象画像と検査マスター画像を適合する補正を行うことも可能であるが、各印字間に大小がある場合には対応がきわめて困難であり、これが実質的には問題が無いラベルを不良品として検出させ、商品生産の効率性を悪化させる原因となっていた。
【0009】
また、包装フィルムの表面に波うちが生じた場合、ラベル上の各印字面に傾斜が与えられて、文字の縦横の寸法比率が実際とは異なる状態で撮像される場合があるが、これも各印字間で寸法比率の大小が生じて、画像処理等による補正を実質的に困難とし、商品生産の効率性を悪化させる原因となっていた。
【0010】
本発明は、斯かる実情に鑑み、予め検査マスター画像を撮像しておく必要がなく、実質的に問題の無い印字ラベルを不良品とする判定ミスにより生産性を悪化させることを少なくするラベル良否判定方法及びラベル良否判定装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、商品関連情報が印字されたラベルが商品に貼付された後に、貼付されたラベルの印字に関する良否判定を行うラベル良否判定方法であって、 貼付されたラベルの撮影画像を取得するステップと、前記撮影画像において、良否判定の対象となる商品関連情報の印字エリアを特定するステップと、前記印字エリアから、前記印字エリア内の各印字に対応する被検査画像を切出して、被検査画像群を作成するステップと、前記各被検査画像の画像処理を行い、前記商品関連情報に含まれる文字のみで構成されるフォント情報との照合により、前記各被検査画像における印字状態の良否を判断するステップとを備えてなることを特徴とするラベル良否判定方法を提供する。
【0012】
請求項2の発明は、商品関連情報が印字されたラベルが商品に貼付された後に、貼付されたラベルの印字に関する良否判定を行うラベル良否判定方法であって、貼付されたラベルの撮影画像を取得するステップと、前記撮影画像において、良否判定の対象となる商品関連情報の印字エリアを特定するステップと、前記印字エリアから、前記印字エリア内の各印字に対応する被検査画像を切出して、前記被検査画像が前記印字エリア内の印字の順番で並べられる被検査画像群を作成するステップと、前記各被検査画像の画像処理を行い、前記商品関連情報に含まれる文字のみで構成されるフォント情報との照合により、前記各被検査画像における印字状態の良否を判断するとともに前記印字エリア内の印字列を特定するステップと、
前記商品関連情報の文字列情報との照合により、前記印字列の順番の良否を判断するステップとを備えてなることを特徴とするラベル良否判定方法を提供する。
【0013】
請求項1又は2の発明によれば、良否判定の対象となる商品関連情報の各印字について、フォント情報との照合により良否を判断するので、判定基準となる検査マスター画像をその都度撮像する必要が無い。また、印字ごとにフォント情報と照合するので、各印字の些細な欠陥の積み重ねにより、実質的に問題の無いラベルを不良品とする判定ミスが少なくなるという作用効果を奏する。
【0014】
請求項3の発明は、前記印字エリアは、ラベルに印刷されたマーキングに基づいて特定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のラベル良否判定方法を提供する。
【0015】
請求項3の発明によれば、請求項1又は2の発明の作用効果に加えて、以下の作用効果を奏する。ラベル上のマーキングを基準に、良否判定の対象となる印字エリアを特定するので、判定ミスをより一層少なくすることができる。
【0016】
請求項4の発明は、前記画像処理において、前記各被検査画像は、前記フォント情報との照合に適した大きさに補正されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のラベル良否判定方法を提供する。
【0017】
請求項5の発明は、前記画像処理において、前記各被検査画像は、前記フォント情報との照合に適した縦横比率に補正されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のラベル良否判定方法を提供する。
【0018】
請求項4又は5の発明によれば、請求項1から3のいずれかの発明の作用効果に加えて、以下の作用効果を奏する。各被検査画像すなわち印字ごとに、フォント情報との照合に適した状態に補正されるので、ラベルの印字面に凹凸や傾斜がある場合の対応を容易に行うことができ、判定ミスを確実に減らすことができる。
【0019】
請求項6の発明は、商品関連情報が印字されるとともに商品に貼付されたラベルの印字に関する良否判定を行うラベル良否判定装置であって、貼付されたラベルの撮影画像を取得する撮像手段と、前記撮影画像において、良否判定の対象となる商品関連情報の印字エリアを特定し、前記印字エリア内の各印字に対応する被検査画像を切出して、被検査画像群を作成する被検査画像作成手段と、前記各被検査画像の画像処理を行い、前記商品関連情報に含まれる文字のみで構成されるフォント情報との照合により、前記各被検査画像における印字状態の良否を判断する良否判定手段とを備えてなることを特徴とするラベル良否判定装置を提供する。
【0020】
請求項7の発明は、商品関連情報が印字されるとともに商品に貼付されたラベルの印字に関する良否判定を行うラベル良否判定装置であって、貼付されたラベルの撮影画像を取得する撮像手段と、前記撮影画像において、良否判定の対象となる商品関連情報の印字エリアを特定し、前記印字エリア内の各印字に対応する被検査画像を切出して、前記被検査画像画が前記印字エリア内の印字の順番で並べられる被検査画像群を作成する被検査画像作成手段と、前記各被検査画像の画像処理を行い、前記商品関連情報に含まれる文字のみで構成されるフォント情報との照合により、前記印字エリアの印字列を特定し、前記商品関連情報の文字列情報に基づいて、前記印字列の良否を判断する良否判定手段とを備えてなることを特徴とするラベル良否判定装置を提供する。
【0021】
請求項6又は7の発明によれば、請求項1又は2の発明と同様に、良否判定の対象となる商品関連情報の各印字について、フォント情報との照合により良否を判断するので、判定基準となる検査マスター画像をその都度撮像する必要が無い。また、印字ごとにフォント情報と照合するので、各印字の些細な欠陥の積み重ねにより、実質的に問題の無いラベルを不良品とする判定ミスが少なくなるという作用効果を奏する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1は、本発明に係るラベル良否判定装置の概要を示すブロック図であって、1は、商品名、加工日、消費期限、価格その他の商品関連情報をラベル用紙に印字して、ベルトコンベア等で搬入されてくる生鮮食料品等のパック商品Gの表面に設けられる貼付位置に印字済みのラベルLを貼付するオートラベラーである。2は、ラベル検査を行うラベル良否判定装置であって、オートラベラー1から順次送られてくる商品のラベル貼付位置をCCDカメラKで撮像して、ラベルの撮影画像を取得する。
【0024】
撮像されるラベルLは、図2に示されるように、商品名、加工日、消費期限、価格等の商品関連情報が所定位置に印字されており、それとは別の複数箇所にマーキングMが印刷されている。マーキングMは所定間隔をおいて配置されており、マーキングMの位置を基準点、マーキングM間の距離を基準スケールとすることにより、撮影画像において、ラベル上に配置される商品関連情報の印字エリアを逆算的に特定可能としている。なお、マーキングMの存在を確認することができない場合は、ラベルなし、すなわちラベルの貼付洩れとして不良品と判定されることとなる。
【0025】
これにより、例えば、図3において四角形状の点線枠で示されるように、印字良否判定の対象となる商品関連情報である商品名の印字エリアAが特定される。そして、この印字エリアAは、さらに印字エリアA内の各印字に対応する単位印字エリアa(不図示)に分割される。この単位印字エリアa内の画像が、図4に示されるように被検査画像pn(n=1〜10)として切出され、被検査画像pnがp1〜p10の順番で並べられた被検査画像群Pが作成される(非検査画像作成手段)。
【0026】
被検査画像pnに基づいて被検査画像pnに含まれる印字の良否判定が行われるが、この良否判定はオートラベラー1に設置されるサーバー(不図示)から予めラベル良否判定装置2のメモリー(不図示)に送信されるフォント情報Fとの照合により行われ、より具体的には、被検査画像pnとフォント情報に含まれるフォントとの減算処理により一致,不一致が判断される。フォント情報Fは、図5に示されるように、良否判定の対象となる商品関連情報に含まれる文字のフォントf1〜f8のみで構成される。これにより、ラベル良否判定装置2側に記憶される情報量を少なく済み、メモリー搭載のコストが低く抑えられるとともに、照合に要する時間の短縮化が図られる。
【0027】
各フォントf1〜f8には、それぞれ1〜8の数字で表されるフォントIDが付与されており、印字との照合で一致したフォント情報のIDはメモリーに印字列と同じ順番で記憶される。この照合及び記憶作業は、すべての被検査画像について行われるまで繰り返されて、最終的には、図4に示されるように、e1〜e10で構成される印字列情報Eが作成される。
【0028】
ところで、生鮮食品等のパック商品においては、内容物が包装フィルムに接触することにより、包装フィルム上に設けられるラベルの貼付面に凹凸や傾斜を生じる場合がある。したがって、CCDカメラKとラベル印字面の距離が一定しないために被検査画像に含まれる印字の大きさが区々となったり、ラベル上の各印字面に傾斜が与えられて文字の縦横の寸法比率が実際とは異なる状態で撮像されたりする場合があるが、被検査画像を拡縮操作や縦横寸法比率の変更操作を用いて、フォントとの照合に適した大きさや縦横比率に補正する画像処理が行われるようになっている。なお、被検査画像は印字ごとの狭い範囲で設定されるものであるから、上記のような画像処理は比較的容易に行うことができる。
【0029】
印字列情報Eに基づいて被検査画像に含まれる印字列の良否判定が行われるが、この良否判定はフォント情報Fと同様に、オートラベラー1に設置されるサーバー(不図示)から予めラベル良否判定装置2のメモリー(不図示)に送信される文字列情報Cとの照合により行われる。文字列情報Cは、図5に示されるように、良否判定の対象となる商品関連情報に対応するフォントIDであるc1〜c10の並びで構成され、逆に、文字列情報Cに対応するフォント情報の並びを形成することにより、印字エリアAに印字されるべき文字列が得られるものである(図5の最下段)。なお、図3の撮影画像から得られる印字列情報Eの場合は、文字列情報Cと完全に一致しており、良品であるという判定結果が得られる。
【0030】
判定結果は、ラベル良否判定装置2によりオートラベラー1に送信され、オートラベラー1ではサーバーに記憶される。また、不良品という判定結果の場合には、撮影画像自体も合わせて送信される。撮影画像から不良内容を解析して種々の対応措置に活用するためである。また、ラベル良否判定装置2は、その下流に配置される振分け装置3に振分け指示を送信する。振分け装置3は、ガイドバーを回動させることにより、良品(OK品)を通過させて搬送パレットに導く一方、不良品(NG品)をコンベア側方に撥ねて包装及びラベル貼付のやり直しに回す。
【0031】
図6に示されるように、例えば、被検査画像群Pに含まれる被検査画像p8に印字のかすれがある場合には、図7に示されるように、フォント情報Fの中に一致するフォントを見つけることができないため、フォント不一致として検査が打ち切られる。そして、不良品であるとの判定結果を撮影画像とともに、オートラベラー1に送信する一方、振分け装置3に不良品として包装及びラベル貼付のやり直しに回すように振分け指示を送信する。なお、印字自体にかすれ等の欠陥がない場合でも、印字された文字が誤記でフォント情報Fの中に含まれない文字であれば、一致するフォントが見つけることができないため、上記のかすれの場合と同様に、検査が打ち切られて判定結果や振分け指示の送信等が行われる。
【0032】
図8に示されるように、例えば、被検査画像群Pに含まれる被検査画像p5に誤記があっても、それがフォント情報Fの中に含まれる文字であって、他に印字のかすれ等が無ければ、印字の良否判定をクリアする。しかし、印字列情報Eのe5のフォントIDと、文字列情報Cのc5のフォントIDが不一致となり、文字列不一致として、不良品と判定され、それに基づく判定結果や振分け指示の送信等が行われる。
【0033】
上述したラベルの印字に関する良否判定は、図10に示されるフローチャートに沿って行われる。なお、フローチャートにおいて、Kは、被検査画像群Pに含まれる被検査画像pnの個数を表す。
【0034】
上記実施形態によれば、以下のような作用が得られる。
【0035】
第1に、ラベル表面に印刷されたマーキングにより、良否判定の対象となる印字エリアAが特定され、被検査画像群Pが作成されるので、判定ミスをより一層少なくすることができるとともに、ラベルの貼付洩れを検出することができる。
【0036】
第2に、良否判定の対象となる商品関連情報の各印字の良否を、フォント情報Fとの照合により判断するので、判定基準となる検査マスター画像をその都度撮像して、保存する必要が無い。
【0037】
第3に、印字ごとにフォント情報Fと照合するので、各印字の些細な欠陥があっても、その積み重ねにより、実質的に問題の無いラベルを不良品とする判定ミスをすることが少なくなる。
【0038】
第4に、フォント情報Fとの照合に先立って、各被検査画像の大きさ、縦横比率を調整する補正を行うので、ラベルの貼付面に凹凸によるラベル表面と撮像手段の距離が一定しないことや印字面の傾斜の影響を除去することができる。特に、各被検査画像は、印字ごとの狭い範囲で設定されているので、補正は比較的容易に行うことができる。
【0039】
第5に、フォント情報Fは、良否判定の対象となる商品関連情報に含まれる文字のフォントf1〜f8のみで構成されるので、ラベル良否判定装置2側に記憶される情報量を少なくなり、メモリー搭載のコスト抑制と照合時間の短縮化が図られる。
【0040】
上記実施形態では、商品に貼付されたラベルの撮影画像を取得する撮像手段としてCCDカメラを採用したが、これに限らずイメージスキャナその他の撮像手段を用いても良い。また、CCDカメラは一台である必要はなく、複数台を用いてラベル面上を複数箇所に分割して撮像するようにしても良い。
【0041】
上記実施形態では、被検査画像pnとフォント情報Fに含まれるフォントの一致性を、両者間の減算処理の結果に基づいて判断したが、他の処理方法を使用しても良い。
【0042】
その他、本発明のラベル良否判定方法及びラベル良否判定装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0043】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1〜7に記載のラベル良否判定方法及びラベル良否判定装置によれば、良否判定の対象となる商品関連情報の各印字について、フォント情報との照合により良否を判断するので、判定基準となる検査マスター画像をその都度撮像する必要が無い。また、印字ごとにフォント情報と照合するので、各印字の些細な欠陥の積み重ねにより、実質的に問題の無いラベルを不良品とする判定ミスが少なくなるという優れた効果を奏し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラベル良品判定装置の概要を示すブロック図。
【図2】本発明のラベルの一例を示す図。
【図3】本発明のラベルにおける印字エリアの特定を説明する図。
【図4】本発明のラベル良否判定方法の手順を説明する図。
【図5】本発明のラベル良否判定方法に使用するフォント情報及び文字列情報を示す図。
【図6】本発明のラベルの印字にかすれがある場合について説明する図。
【図7】図6のラベルに対する本発明のラベル良否判定方法の適用を説明する図。
【図8】本発明のラベルの印字に誤記がある場合について説明する図。
【図9】図8のラベルに対する本発明のラベル良否判定方法の適用を説明する図。
【図10】本発明のラベル良否判定方法のフローチャートを示す図。
【図11】従来のラベルの一例を示す図。
【図12】従来のラベル良否判定方法を説明する図。
【図13】従来のラベル良否判定方法の問題点を説明する図。
【符号の説明】
1 オートラベラー
2 ラベル良否判定装置
3 振分け装置
A 印字エリア
C 文字列情報
E 印字列情報
F フォント情報
G パック商品(商品)
K CCDカメラ(撮像手段)
L ラベル
M マーキング
P 被検査画像群
Claims (7)
- 商品関連情報が印字されたラベルが商品に貼付された後に、貼付されたラベルの印字に関する良否判定を行うラベル良否判定方法であって、
貼付されたラベルの撮影画像を取得するステップと、
前記撮影画像において、良否判定の対象となる商品関連情報の印字エリアを特定するステップと、
前記印字エリアから、前記印字エリア内の各印字に対応する被検査画像を切出して、被検査画像群を作成するステップと、
前記各被検査画像の画像処理を行い、前記商品関連情報に含まれる文字のみで構成されるフォント情報との照合により、前記各被検査画像における印字状態の良否を判断するステップと、
を備えてなることを特徴とするラベル良否判定方法。 - 商品関連情報が印字されたラベルが商品に貼付された後に、貼付されたラベルの印字に関する良否判定を行うラベル良否判定方法であって、
貼付されたラベルの撮影画像を取得するステップと、
前記撮影画像において、良否判定の対象となる商品関連情報の印字エリアを特定するステップと、
前記印字エリアから、前記印字エリア内の各印字に対応する被検査画像を切出して、前記被検査画像が前記印字エリア内の印字の順番で並べられる被検査画像群を作成するステップと、
前記各被検査画像の画像処理を行い、前記商品関連情報に含まれる文字のみで構成されるフォント情報との照合により、前記各被検査画像における印字状態の良否を判断するとともに前記印字エリア内の印字列を特定するステップと、
前記商品関連情報の文字列情報との照合により、前記印字列の順番の良否を判断するステップと、
を備えてなることを特徴とするラベル良否判定方法。 - 前記印字エリアは、ラベルに印刷されたマーキングに基づいて特定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のラベル良否判定方法。
- 前記画像処理において、前記各被検査画像は、前記フォント情報との照合に適した大きさに補正されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のラベル良否判定方法。
- 前記画像処理において、前記各被検査画像は、前記フォント情報との照合に適した縦横比率に補正されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のラベル良否判定方法。
- 商品関連情報が印字されるとともに商品に貼付されたラベルの印字に関する良否判定を行うラベル良否判定装置であって、
貼付されたラベルの撮影画像を取得する撮像手段と、
前記撮影画像において、良否判定の対象となる商品関連情報の印字エリアを特定し、前記印字エリア内の各印字に対応する被検査画像を切出して、被検査画像群を作成する被検査画像作成手段と、
前記各被検査画像の画像処理を行い、前記商品関連情報に含まれる文字のみで構成されるフォント情報との照合により、前記各被検査画像における印字状態の良否を判断する良否判定手段と、
を備えてなることを特徴とするラベル良否判定装置。 - 商品関連情報が印字されるとともに商品に貼付されたラベルの印字に関する良否判定を行うラベル良否判定装置であって、
貼付されたラベルの撮影画像を取得する撮像手段と、
前記撮影画像において、良否判定の対象となる商品関連情報の印字エリアを特定し、前記印字エリア内の各印字に対応する被検査画像を切出して、前記被検査画像画が前記印字エリア内の印字の順番で並べられる被検査画像群を作成する被検査画像作成手段と、
前記各被検査画像の画像処理を行い、前記商品関連情報に含まれる文字のみで構成されるフォント情報との照合により、前記印字エリアの印字列を特定し、前記商品関連情報の文字列情報に基づいて、前記印字列の良否を判断する良否判定手段と、
を備えてなることを特徴とするラベル良否判定装置。
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