JP2001043372A - 文字検査装置 - Google Patents
文字検査装置Info
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- JP2001043372A JP2001043372A JP11215481A JP21548199A JP2001043372A JP 2001043372 A JP2001043372 A JP 2001043372A JP 11215481 A JP11215481 A JP 11215481A JP 21548199 A JP21548199 A JP 21548199A JP 2001043372 A JP2001043372 A JP 2001043372A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パターンマッチングによる文字検査装置にお
いて、文字切り出しが確実に行え、かつ細かい欠けやき
ずも効率よく検出できるようにする。 【解決手段】 濃淡辞書によるパーンマッチングにて文
字位置を検出し、検出した文字領域のデータを2値化し
て2値辞書を用いた2値文字検査を行う。また、濃淡辞
書によるパターンマッチングを行う際、検出した文字の
次の文字サーチ領域を文字サーチ領域自動設定部33で
定めてマッチングを効率化する。更に、マルチフォント
マッチングの場合は、マッチングが成功したフォントが
より先に照合されるように、フォントマッチング順序テ
ーブル35をダイナミックに更新する。
いて、文字切り出しが確実に行え、かつ細かい欠けやき
ずも効率よく検出できるようにする。 【解決手段】 濃淡辞書によるパーンマッチングにて文
字位置を検出し、検出した文字領域のデータを2値化し
て2値辞書を用いた2値文字検査を行う。また、濃淡辞
書によるパターンマッチングを行う際、検出した文字の
次の文字サーチ領域を文字サーチ領域自動設定部33で
定めてマッチングを効率化する。更に、マルチフォント
マッチングの場合は、マッチングが成功したフォントが
より先に照合されるように、フォントマッチング順序テ
ーブル35をダイナミックに更新する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字検査装置に係
り、特にダンボール等の一般商品にインクジェットプリ
ンタ等で印字された製造年月日、賞味期限等の文字また
は記号等の符号(以下、単に「文字」と記す)の乱れ、
欠け等の形状判定を、予め登録しておく正しい形状(以
下、辞書という)を用いパターンマッチングで行う文字
検査装置に関する。
り、特にダンボール等の一般商品にインクジェットプリ
ンタ等で印字された製造年月日、賞味期限等の文字また
は記号等の符号(以下、単に「文字」と記す)の乱れ、
欠け等の形状判定を、予め登録しておく正しい形状(以
下、辞書という)を用いパターンマッチングで行う文字
検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の文字形状の検査装置では、まずビ
デオカメラ等で撮像した検査対象文字を含む良品サンプ
ル濃淡画像上から文字形状の辞書とする範囲を選択し、
辞書として濃淡辞書メモリに登録しておく。そしてその
辞書とビデオカメラ等から撮像した検査対象画像とのパ
ターンマッチングによる文字形状の照合を行い、照合結
果としての一致度を判定することにより文字検査を行
う。このような濃淡辞書を用いるものは例えば、特開平
8−101129号に開示されている。
デオカメラ等で撮像した検査対象文字を含む良品サンプ
ル濃淡画像上から文字形状の辞書とする範囲を選択し、
辞書として濃淡辞書メモリに登録しておく。そしてその
辞書とビデオカメラ等から撮像した検査対象画像とのパ
ターンマッチングによる文字形状の照合を行い、照合結
果としての一致度を判定することにより文字検査を行
う。このような濃淡辞書を用いるものは例えば、特開平
8−101129号に開示されている。
【0003】また、まずビデオカメラ等で撮像した検査
対象文字を含む良品サンプル濃淡画像を2値化処理した
後に、文字切り出しを行って文字サイズを正規化し、こ
の2値画像を2値辞書として2値辞書メモリに登録を行
う。そしてビデオカメラ等から撮像した検査対象画像を
同様に2値化処理した後に文字切り出しを行い、更に文
字サイズを正規化した2値画像と上記2値辞書とのパタ
ーンマッチングによる文字形状の照合を行い、照合結果
としての一致度を判定する文字検査装置もある。このよ
うな2値辞書を用いるものは例えば、特開平8−138
049号に開示されている。
対象文字を含む良品サンプル濃淡画像を2値化処理した
後に、文字切り出しを行って文字サイズを正規化し、こ
の2値画像を2値辞書として2値辞書メモリに登録を行
う。そしてビデオカメラ等から撮像した検査対象画像を
同様に2値化処理した後に文字切り出しを行い、更に文
字サイズを正規化した2値画像と上記2値辞書とのパタ
ーンマッチングによる文字形状の照合を行い、照合結果
としての一致度を判定する文字検査装置もある。このよ
うな2値辞書を用いるものは例えば、特開平8−138
049号に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術のう
ち、濃淡辞書を用いる装置では、正規化相関処理による
マッチングを行っているので、文字背景模様などによる
明るさの変動等があってもマッチング処理が可能である
が、文字の細い欠け等は検出できず、検査目的によって
は適さない場合がある。一方、2値辞書を用いる装置で
は、文字の細い欠け等も容易に検出できるが、検査文字
列に背景模様がある場合や文字間隔が狭い場合に、検査
文字列を含む領域に対する2値化処理による文字切り出
しができない等の問題があった。また、特に濃淡画像に
よるパターンマッチングの場合、検査文字列の各文字に
対応する辞書とのパターンマッチングを、検査対象画像
の全体領域に対して行うと処理時間が大きくなってしま
うという問題があった。更に、各文字の辞書が複数の文
字パターン(マルチフォント)から構成されている場
合、生産ラインによって用いられるフォントは予め決ま
っていて、そのフォントを優先して照合を行うのが好ま
しいが、そのような機構は組み込まれたものはなく、固
定した順序でフォントが比較されるために処理効率が良
くないという問題があった。
ち、濃淡辞書を用いる装置では、正規化相関処理による
マッチングを行っているので、文字背景模様などによる
明るさの変動等があってもマッチング処理が可能である
が、文字の細い欠け等は検出できず、検査目的によって
は適さない場合がある。一方、2値辞書を用いる装置で
は、文字の細い欠け等も容易に検出できるが、検査文字
列に背景模様がある場合や文字間隔が狭い場合に、検査
文字列を含む領域に対する2値化処理による文字切り出
しができない等の問題があった。また、特に濃淡画像に
よるパターンマッチングの場合、検査文字列の各文字に
対応する辞書とのパターンマッチングを、検査対象画像
の全体領域に対して行うと処理時間が大きくなってしま
うという問題があった。更に、各文字の辞書が複数の文
字パターン(マルチフォント)から構成されている場
合、生産ラインによって用いられるフォントは予め決ま
っていて、そのフォントを優先して照合を行うのが好ま
しいが、そのような機構は組み込まれたものはなく、固
定した順序でフォントが比較されるために処理効率が良
くないという問題があった。
【0005】本発明の目的は、検査文字列に背景模様が
ある場合や文字間隔が狭い場合でも、文字の細い欠けな
ども確実にまた高速に検査できるようにした文字検査装
置を提供することににある。
ある場合や文字間隔が狭い場合でも、文字の細い欠けな
ども確実にまた高速に検査できるようにした文字検査装
置を提供することににある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、検査対象文字
の濃淡辞書を格納した第1のメモリと、検査対象文字の
2値辞書を格納した第2のメモリと、撮像手段からの濃
淡画像データと前記濃淡辞書とのパターンマッチングに
より文字検出を行って当該文字の位置を定める第1の手
段と、この手段により定められた文字位置から文字処理
領域を定め、その領域内の濃淡画像データを2値化した
のち正規化処理を行い、正規化した2値データと前記2
値辞書とのパターンマッチングにより文字検査を行う第
2の手段と、を備えたことを特徴とする文字検査装置を
開示する。
の濃淡辞書を格納した第1のメモリと、検査対象文字の
2値辞書を格納した第2のメモリと、撮像手段からの濃
淡画像データと前記濃淡辞書とのパターンマッチングに
より文字検出を行って当該文字の位置を定める第1の手
段と、この手段により定められた文字位置から文字処理
領域を定め、その領域内の濃淡画像データを2値化した
のち正規化処理を行い、正規化した2値データと前記2
値辞書とのパターンマッチングにより文字検査を行う第
2の手段と、を備えたことを特徴とする文字検査装置を
開示する。
【0007】更に本発明は、検査対象文字の濃淡辞書を
格納したメモリと、撮像手段からの濃淡画像データと前
記濃淡辞書とのパターンマッチングにより1つの文字が
検出されたときに、その検出された文字の位置とパラメ
ータ設定手段により入力設定されたパラメータとから前
記検出された文字に続く文字のサーチ領域を定めるため
の第1の手段と、この手段により定められた文字サーチ
領域内の濃淡画像データと前記濃淡辞書とのパターンマ
ッチングにより文字検査を行う第2の手段と、を備えた
ことを特徴とする文字検査装置を開示する。
格納したメモリと、撮像手段からの濃淡画像データと前
記濃淡辞書とのパターンマッチングにより1つの文字が
検出されたときに、その検出された文字の位置とパラメ
ータ設定手段により入力設定されたパラメータとから前
記検出された文字に続く文字のサーチ領域を定めるため
の第1の手段と、この手段により定められた文字サーチ
領域内の濃淡画像データと前記濃淡辞書とのパターンマ
ッチングにより文字検査を行う第2の手段と、を備えた
ことを特徴とする文字検査装置を開示する。
【0008】更に本発明は、検査対象文字の複数のフォ
ントを濃淡辞書もしくは2値辞書として格納したメモリ
と、各文字対応の複数のフォントのマッチング順序を定
めたテーブルと、撮像手段からの濃淡画像データもしく
はそのデータを2値化したデータと前記濃淡辞書もしく
は2値辞書の各フォントとのパターンマッチングを前記
テーブルで定められた順序で行って文字検査を行う第1
の手段と、この手段により1つのフォントに対してパタ
ーンマッチングが成功したと判定されたときに、当該フ
ォントの前記テーブル上の順序が1位でないときは当該
フォントの前記順序を1つ早くしかつ当該フォントより
1つ早い順序を与えられていたフォントの順序を1つ遅
くするように前記テーブルの更新を行う第2の手段と、
を備えたことを特徴とする文字検査装置を開示する。
ントを濃淡辞書もしくは2値辞書として格納したメモリ
と、各文字対応の複数のフォントのマッチング順序を定
めたテーブルと、撮像手段からの濃淡画像データもしく
はそのデータを2値化したデータと前記濃淡辞書もしく
は2値辞書の各フォントとのパターンマッチングを前記
テーブルで定められた順序で行って文字検査を行う第1
の手段と、この手段により1つのフォントに対してパタ
ーンマッチングが成功したと判定されたときに、当該フ
ォントの前記テーブル上の順序が1位でないときは当該
フォントの前記順序を1つ早くしかつ当該フォントより
1つ早い順序を与えられていたフォントの順序を1つ遅
くするように前記テーブルの更新を行う第2の手段と、
を備えたことを特徴とする文字検査装置を開示する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。図1は、本発明に係る文字検査装置の構成
例を示すブロック図で、ダンボール等の検査対象物11
の表面に印字されている文字列を撮像するビデオカメラ
12と、検査対象物11がベルトコンベア等により所定
の位置に移動してきたことを検出するセンサ13と、文
字列等の文字形状の判定をする画像処理装置40から構
成されている。
に説明する。図1は、本発明に係る文字検査装置の構成
例を示すブロック図で、ダンボール等の検査対象物11
の表面に印字されている文字列を撮像するビデオカメラ
12と、検査対象物11がベルトコンベア等により所定
の位置に移動してきたことを検出するセンサ13と、文
字列等の文字形状の判定をする画像処理装置40から構
成されている。
【0010】画像処理装置40は、センサ13からの信
号によりビデオカメラ12に対して映像の取り込み指示
を行う映像取り込み信号発生部14と、ビデオカメラ1
2から映像を取り込む映像取り込み部15と、映像取り
込み部15で取り込んだ映像を格納する画像メモリ16
と、画像メモリ16上の画像を使い辞書登録処理とパタ
ーンマッチング処理などを行う演算処理部17と、演算
処理部17にて使用する処理領域を設定する領域設定部
18と、各種パラメータを設定するパラメータ設定部1
9と、濃淡辞書を登録しておく濃淡辞書メモリ20と、
2値辞書を登録しておく2値辞書メモリ21と、演算処
理部17によって得られた結果を判定する結果判定部2
2から構成されている。
号によりビデオカメラ12に対して映像の取り込み指示
を行う映像取り込み信号発生部14と、ビデオカメラ1
2から映像を取り込む映像取り込み部15と、映像取り
込み部15で取り込んだ映像を格納する画像メモリ16
と、画像メモリ16上の画像を使い辞書登録処理とパタ
ーンマッチング処理などを行う演算処理部17と、演算
処理部17にて使用する処理領域を設定する領域設定部
18と、各種パラメータを設定するパラメータ設定部1
9と、濃淡辞書を登録しておく濃淡辞書メモリ20と、
2値辞書を登録しておく2値辞書メモリ21と、演算処
理部17によって得られた結果を判定する結果判定部2
2から構成されている。
【0011】演算処理部17は、画像メモリ16上の画
像から濃淡辞書と2値辞書を作成し、濃淡辞書メモリと
2値辞書メモリに辞書登録する濃淡/2値辞書登録部3
1と、濃淡辞書と2値辞書を使用してパターンマッチン
グを行う濃淡/2値検査処理部32から構成されてい
る。ここで濃淡辞書登録部31は、従来の技術をそのま
ま用いればよく、詳細は省略する。一方、濃淡/2値検
査処理部32には、本発明の特徴とするところの、濃淡
辞書とのパターンマッチングにおける文字サーチ領域を
前の文字位置から算出する文字サーチ領域自動設定部3
3と、濃淡辞書または2値辞書と検査対象画像とのパタ
ーンマッチングを行うマッチング部34と、マルチフォ
ントのマッチング順序を格納するフォントマッチング順
序テーブル35が設けられている。この他にも従来公知
の技術である2値化パターンの切り出しや正規化処理等
の機能も組み込まれているが、これらは図示を省略して
いる。この演算処理部17では、先ず、パラメータ設定
部19で辞書登録モードや検査モード及び各種パラメー
タを設定し、領域設定部18で各モードに必要とする処
理領域を設定する。そして辞書登録モードが設定されて
いるときは濃淡/2値辞書登録部31による辞書登録処
理を実行し、検査モードが設定されているときはその検
査モードの内容に応じて2値文字検査処理、濃淡文字検
査処理、もしくは本発明の特徴とする濃淡辞書と2値辞
書による混合文字検査処理が行われる。
像から濃淡辞書と2値辞書を作成し、濃淡辞書メモリと
2値辞書メモリに辞書登録する濃淡/2値辞書登録部3
1と、濃淡辞書と2値辞書を使用してパターンマッチン
グを行う濃淡/2値検査処理部32から構成されてい
る。ここで濃淡辞書登録部31は、従来の技術をそのま
ま用いればよく、詳細は省略する。一方、濃淡/2値検
査処理部32には、本発明の特徴とするところの、濃淡
辞書とのパターンマッチングにおける文字サーチ領域を
前の文字位置から算出する文字サーチ領域自動設定部3
3と、濃淡辞書または2値辞書と検査対象画像とのパタ
ーンマッチングを行うマッチング部34と、マルチフォ
ントのマッチング順序を格納するフォントマッチング順
序テーブル35が設けられている。この他にも従来公知
の技術である2値化パターンの切り出しや正規化処理等
の機能も組み込まれているが、これらは図示を省略して
いる。この演算処理部17では、先ず、パラメータ設定
部19で辞書登録モードや検査モード及び各種パラメー
タを設定し、領域設定部18で各モードに必要とする処
理領域を設定する。そして辞書登録モードが設定されて
いるときは濃淡/2値辞書登録部31による辞書登録処
理を実行し、検査モードが設定されているときはその検
査モードの内容に応じて2値文字検査処理、濃淡文字検
査処理、もしくは本発明の特徴とする濃淡辞書と2値辞
書による混合文字検査処理が行われる。
【0012】図2は、検査モードが選択されたときに実
行される濃淡/2値文字検査処理部32の動作例を示す
フローチャートで、マッチング部34により実行され
る。検査モードの種類として単純な2値文字検査、単純
な濃淡文字検査の他に、濃淡文字検査による文字位置検
出の後に2値文字検査を行う混合文字検査、及び2値文
字検査を主とし、濃淡文字検査を補助的に用いる準2値
文字検査の4モードを組み込んでいる。これらの4モー
ドは、パラメータ設定部19より設定され、ステップS
T40〜42でチェックされて処理の分岐が行われる。
そして検査モードが単純2値文字検査のときはステップ
ST53で2値化処理によるパターンマッチングが行わ
れ、検査モードが単純濃淡文字検査のときはステップS
T52で濃淡辞書によるパターンマッチングが行われ
る。これらの2値または濃淡辞書のみを用いたパターン
マッチングは従来公知の技術である。
行される濃淡/2値文字検査処理部32の動作例を示す
フローチャートで、マッチング部34により実行され
る。検査モードの種類として単純な2値文字検査、単純
な濃淡文字検査の他に、濃淡文字検査による文字位置検
出の後に2値文字検査を行う混合文字検査、及び2値文
字検査を主とし、濃淡文字検査を補助的に用いる準2値
文字検査の4モードを組み込んでいる。これらの4モー
ドは、パラメータ設定部19より設定され、ステップS
T40〜42でチェックされて処理の分岐が行われる。
そして検査モードが単純2値文字検査のときはステップ
ST53で2値化処理によるパターンマッチングが行わ
れ、検査モードが単純濃淡文字検査のときはステップS
T52で濃淡辞書によるパターンマッチングが行われ
る。これらの2値または濃淡辞書のみを用いたパターン
マッチングは従来公知の技術である。
【0013】検査モードが準2値文字検査のときはステ
ップST47へ進み、領域設定部18にて設定された検
査文字列を囲む処理領域の2値化処理をしたのち、ステ
ップST48で2値化した画像を文字列方向に投影した
投影分布から文字列の高さを求め、さらに、文字列と直
角方向に投影した投影分布から各文字毎の文字幅を求
め、一文字ずつの文字枠を切り出す。次に、ステップS
T49にて切り出された文字枠数が検査文字列数と等し
いか否かを調べ、等しいときはステップST50で各文
字の正規化処理(大きさを正規化)を行ってパターン化
し、ステップST51で正規化したパターンと当該文字
の2値辞書とパターンマッチングを行う。ステップST
49で切り出された文字枠数が検査文字列数と等しくな
い場合は、ステップST52で各文字対応の濃淡辞書を
使用してパターンマッチングを行う。この準2値文字検
査モードでは、文字列に背景模様がある場合、文字間隔
が狭い場合及び明るさに変動がある場合に、2値化処理
による文字切り出しが正しく行われないことがあるが、
そのときは文字枠数が検査文字列数と異なってくるの
で、濃淡辞書によるパターンマッチングに移行しての文
字検査が可能となり、文字検査の適用範囲が拡大できる
効果がある。尚、準2値文字検査モードの処理を行うス
テップのうち、ステップST49を除いたステップST
47、ST48、ST50、及びST51から成る処理
は、単純2値文字検査を行うステップST53と同等で
ある。
ップST47へ進み、領域設定部18にて設定された検
査文字列を囲む処理領域の2値化処理をしたのち、ステ
ップST48で2値化した画像を文字列方向に投影した
投影分布から文字列の高さを求め、さらに、文字列と直
角方向に投影した投影分布から各文字毎の文字幅を求
め、一文字ずつの文字枠を切り出す。次に、ステップS
T49にて切り出された文字枠数が検査文字列数と等し
いか否かを調べ、等しいときはステップST50で各文
字の正規化処理(大きさを正規化)を行ってパターン化
し、ステップST51で正規化したパターンと当該文字
の2値辞書とパターンマッチングを行う。ステップST
49で切り出された文字枠数が検査文字列数と等しくな
い場合は、ステップST52で各文字対応の濃淡辞書を
使用してパターンマッチングを行う。この準2値文字検
査モードでは、文字列に背景模様がある場合、文字間隔
が狭い場合及び明るさに変動がある場合に、2値化処理
による文字切り出しが正しく行われないことがあるが、
そのときは文字枠数が検査文字列数と異なってくるの
で、濃淡辞書によるパターンマッチングに移行しての文
字検査が可能となり、文字検査の適用範囲が拡大できる
効果がある。尚、準2値文字検査モードの処理を行うス
テップのうち、ステップST49を除いたステップST
47、ST48、ST50、及びST51から成る処理
は、単純2値文字検査を行うステップST53と同等で
ある。
【0014】次に検査モードが混合文字検査のときは、
ステップST43で各文字対応の濃淡辞書を使用したパ
ターンマッチングを行い、文字位置を検出する。そして
ステップST44で各文字の小領域(濃淡辞書サイズ)
に対する2値化処理をしたのち、ステップST45で各
文字の正規化処理を行ってパターン化し、ステップST
46で正規化したパターンと当該文字の2値辞書とのパ
ターンマッチングを行う。この混合文字検査の動作例を
図3に示す。同図(a)は文字列に背景模様(ハッチの
部分)がある場合の検査対象画像を示している。図3
(b)は、図3(a)の検査対象画像を2値化処理した
例である。一般に、文字列に背景模様があったり各文字
の輝度にバラツキがある画像、あるいは文字間隔の狭い
検査対象画像は、一般に2値化処理後の文字切り出し処
理が困難で、図3(b)のように文字切り出しに失敗す
ることがある。ところが、濃淡辞書によるパターンマッ
チングは、正規化相関処理にて行うため明るさの変動に
強いので、濃淡辞書によるパターンマッチングにより各
文字位置を検出すれば、図3(c)の各文字を囲む点線
枠で示すように、背景模様がある文字に対しても確実に
文字位置を検出でき、この検出された点線枠は濃淡辞書
の文字枠であり、これを小領域単位として2値化処理す
ることにより、背景模様がある文字に対しても、図3
(d)のように効率よい2値化が可能となる。その後、
各文字の2値化パターンの大きさを正規化処理し、2値
辞書とのパターンマッチングを行えば、文字の細いきず
や欠けも確実に検出可能となる。なお、前述の準2値文
字検査モードの場合のステップST49における文字枠
数のチェックでは、図3(b)のように2値化処理では
検出できない文字があったときに異常とみなされ、濃淡
文字検査へ移る。
ステップST43で各文字対応の濃淡辞書を使用したパ
ターンマッチングを行い、文字位置を検出する。そして
ステップST44で各文字の小領域(濃淡辞書サイズ)
に対する2値化処理をしたのち、ステップST45で各
文字の正規化処理を行ってパターン化し、ステップST
46で正規化したパターンと当該文字の2値辞書とのパ
ターンマッチングを行う。この混合文字検査の動作例を
図3に示す。同図(a)は文字列に背景模様(ハッチの
部分)がある場合の検査対象画像を示している。図3
(b)は、図3(a)の検査対象画像を2値化処理した
例である。一般に、文字列に背景模様があったり各文字
の輝度にバラツキがある画像、あるいは文字間隔の狭い
検査対象画像は、一般に2値化処理後の文字切り出し処
理が困難で、図3(b)のように文字切り出しに失敗す
ることがある。ところが、濃淡辞書によるパターンマッ
チングは、正規化相関処理にて行うため明るさの変動に
強いので、濃淡辞書によるパターンマッチングにより各
文字位置を検出すれば、図3(c)の各文字を囲む点線
枠で示すように、背景模様がある文字に対しても確実に
文字位置を検出でき、この検出された点線枠は濃淡辞書
の文字枠であり、これを小領域単位として2値化処理す
ることにより、背景模様がある文字に対しても、図3
(d)のように効率よい2値化が可能となる。その後、
各文字の2値化パターンの大きさを正規化処理し、2値
辞書とのパターンマッチングを行えば、文字の細いきず
や欠けも確実に検出可能となる。なお、前述の準2値文
字検査モードの場合のステップST49における文字枠
数のチェックでは、図3(b)のように2値化処理では
検出できない文字があったときに異常とみなされ、濃淡
文字検査へ移る。
【0015】以上に説明した図3の動作において、ステ
ップST43及びST52における濃淡文字検査におい
ては、2値文字検査のように文字切り出しが簡単に行え
ない。このため、本発明では、文字サーチ領域設定部3
3により、文字検査範囲を自動的に絞り込めるようにし
ている。図4はこの文字サーチ領域設定部33の動作説
明図で、同図(a)の頭出し処理領域は、先頭文字(こ
こでは文字「1」)を頭出しパターンとして用い、この
パターンが存在しうるとみなせる領域を表しており、こ
の領域の位置や大きさ(D0、H0)は領域設定部18
で設定される。同図(b)は、この頭出し処理領域内を
先頭文字に対するサーチ領域として先頭文字対応の濃淡
辞書でパターンマッチングを行い、先頭文字の位置(x
1、y1)を検出したのち(位置は文字枠左上隅の座
標)、2番目の文字「2」のサーチ領域を、先頭文字検
出位置(x1、y1)を基準に、当該文字「2」の辞書横
サイズd2、縦サイズh2に、パラメータ設定部19にて
設定された横倍率dr、縦倍率hrを各々乗じて下記の
式にて算出するものである。但し座標系は紙面右方向を
x軸、下方向をy軸としている。
ップST43及びST52における濃淡文字検査におい
ては、2値文字検査のように文字切り出しが簡単に行え
ない。このため、本発明では、文字サーチ領域設定部3
3により、文字検査範囲を自動的に絞り込めるようにし
ている。図4はこの文字サーチ領域設定部33の動作説
明図で、同図(a)の頭出し処理領域は、先頭文字(こ
こでは文字「1」)を頭出しパターンとして用い、この
パターンが存在しうるとみなせる領域を表しており、こ
の領域の位置や大きさ(D0、H0)は領域設定部18
で設定される。同図(b)は、この頭出し処理領域内を
先頭文字に対するサーチ領域として先頭文字対応の濃淡
辞書でパターンマッチングを行い、先頭文字の位置(x
1、y1)を検出したのち(位置は文字枠左上隅の座
標)、2番目の文字「2」のサーチ領域を、先頭文字検
出位置(x1、y1)を基準に、当該文字「2」の辞書横
サイズd2、縦サイズh2に、パラメータ設定部19にて
設定された横倍率dr、縦倍率hrを各々乗じて下記の
式にて算出するものである。但し座標系は紙面右方向を
x軸、下方向をy軸としている。
【数1】 図4(c)は、同様に3番目の文字に対するサーチ領域
を2番目の文字検出位置(x2、y2)を基準に下記の式
にて算出するものである。
を2番目の文字検出位置(x2、y2)を基準に下記の式
にて算出するものである。
【数2】
【0016】このように、2番目以降のn番目の文字に
対するサーチ領域は下記にて算出する。
対するサーチ領域は下記にて算出する。
【数3】
【0017】図5は、頭出しパターンとして、検査文字
列に関係のないロゴマーク等の固定パターンを用いる場
合の文字サーチ領域自動設定部33の動作説明図で、同
図(a)は、頭出し固定パターンが存在しうる部分領域
を頭出し処理領域として領域設定部18で設定した状態
を示している。図5(b)は、頭出し固定パターンの位
置を示す頭出し固定パターン位置領域と先頭検査文字の
位置を示す先頭検査文字位置領域を設定し相対位置関係
dx、dyを設定した状態を示している。図5(c)
は、同図(a)の頭出し処理領域内を頭出し固定パター
ンに対するサーチ領域として固定パターン対応の濃淡辞
書でパターンマッチングを行い、固定パターンの位置
(x0、y0)を検出したのち、検査文字列の先頭文字の
サーチ領域を、頭出し固定パターンと先頭検査文字との
相対位置関係dx、dyと先頭検査文字の辞書横サイズ
d1、縦サイズh1にパラメータ設定部19にて設定され
た横倍率dr、縦倍率hrを各々乗じて下記の式にて算
出するものである。
列に関係のないロゴマーク等の固定パターンを用いる場
合の文字サーチ領域自動設定部33の動作説明図で、同
図(a)は、頭出し固定パターンが存在しうる部分領域
を頭出し処理領域として領域設定部18で設定した状態
を示している。図5(b)は、頭出し固定パターンの位
置を示す頭出し固定パターン位置領域と先頭検査文字の
位置を示す先頭検査文字位置領域を設定し相対位置関係
dx、dyを設定した状態を示している。図5(c)
は、同図(a)の頭出し処理領域内を頭出し固定パター
ンに対するサーチ領域として固定パターン対応の濃淡辞
書でパターンマッチングを行い、固定パターンの位置
(x0、y0)を検出したのち、検査文字列の先頭文字の
サーチ領域を、頭出し固定パターンと先頭検査文字との
相対位置関係dx、dyと先頭検査文字の辞書横サイズ
d1、縦サイズh1にパラメータ設定部19にて設定され
た横倍率dr、縦倍率hrを各々乗じて下記の式にて算
出するものである。
【数4】 2番目以降のn番目文字に対する文字サーチ領域は、前
述同様に算出することができる。なお、濃淡辞書の横サ
イズに対する倍率drは、文字列の文字間隔によるが、
目安としては2倍前後である。また、濃淡辞書の縦サイ
ズに対する倍率hrは、目安として約1.5倍前後であ
る。
述同様に算出することができる。なお、濃淡辞書の横サ
イズに対する倍率drは、文字列の文字間隔によるが、
目安としては2倍前後である。また、濃淡辞書の縦サイ
ズに対する倍率hrは、目安として約1.5倍前後であ
る。
【0018】図6は、図4、図5を用いて説明した文字
サーチ領域自動設定部33の処理動作を含む、マッチン
グ部32による濃淡文字列検査のフローチャートであ
る。また図7は、対象とする検査文字列を予めパラメー
タ設定部19で設定したときの文字列設定データの説明
図で、検査文字列が5個の文字の場合である。順番0
(n=0)の文字の辞書番号は、図4の場合のように頭
出し固定パターンを用いないときは「−」とし、図5の
ように何らかのパターンを用いるときはそのパターンに
濃淡辞書メモリ20上で与えられた辞書番号「m0」と
する。順番1〜5(n=1〜5)の文字の辞書番号は、
濃淡辞書メモリ20上でそれぞれの文字に与えられた番
号「m1」〜「m5」である。最後の順番6(n=6)
の辞書番号「NULL」は検査文字列の終了を表す。そ
して以上の辞書番号は配列moji(n)、n=0〜6
に格納される。
サーチ領域自動設定部33の処理動作を含む、マッチン
グ部32による濃淡文字列検査のフローチャートであ
る。また図7は、対象とする検査文字列を予めパラメー
タ設定部19で設定したときの文字列設定データの説明
図で、検査文字列が5個の文字の場合である。順番0
(n=0)の文字の辞書番号は、図4の場合のように頭
出し固定パターンを用いないときは「−」とし、図5の
ように何らかのパターンを用いるときはそのパターンに
濃淡辞書メモリ20上で与えられた辞書番号「m0」と
する。順番1〜5(n=1〜5)の文字の辞書番号は、
濃淡辞書メモリ20上でそれぞれの文字に与えられた番
号「m1」〜「m5」である。最後の順番6(n=6)
の辞書番号「NULL」は検査文字列の終了を表す。そ
して以上の辞書番号は配列moji(n)、n=0〜6
に格納される。
【0019】図6において、先ず、ステップST60で
パラメータ設定部19にて設定された検査文字列対応の
辞書番号を取出すために文字の順番nを0に初期設定
し、頭出し固定パターンの辞書番号をjnoに取得す
る。ステップST61では取得した頭出し固定パターン
の辞書番号jnoを調べ、何らかの頭出し固定パターン
の辞書番号「m0」であればステップST68へ行く。
頭出し固定パターンがない「−」であれば、スッテプS
T62へ移り、順番nを+1更新し、検査先頭文字の辞
書番号をjnoへ取得する。そしてステップST63で
は、図4で説明したように検査先頭文字を頭出しとして
領域設定部18で設定された頭出し処理領域を取り込
み、先頭文字に対する文字サーチ領域とする。次にステ
ップST64では、濃淡辞書の辞書番号jnoに該当す
るパターンを取り出し、設定された文字サーチ領域内を
パターンマッチングすることにより、文字位置(xn、
yn)と一致度rnを算出する。ステップST65では文
字相対番号nを1更新し、次の文字の辞書番号jnoを
取得する。そしてステップST66では、取得した辞書
番号jnoを調べて、辞書番号jnoが「NULL」で
ないならば、ステップST67で図4で説明したよう
に、前回検出した文字位置xn-1、yn-1を基準に当該文
字サーチ領域を算出する。その後、ステップST64へ
戻り検査文字列分繰り返す。また、ステップST66で
辞書番号jnoが「NULL」のときは処理を終了す
る。
パラメータ設定部19にて設定された検査文字列対応の
辞書番号を取出すために文字の順番nを0に初期設定
し、頭出し固定パターンの辞書番号をjnoに取得す
る。ステップST61では取得した頭出し固定パターン
の辞書番号jnoを調べ、何らかの頭出し固定パターン
の辞書番号「m0」であればステップST68へ行く。
頭出し固定パターンがない「−」であれば、スッテプS
T62へ移り、順番nを+1更新し、検査先頭文字の辞
書番号をjnoへ取得する。そしてステップST63で
は、図4で説明したように検査先頭文字を頭出しとして
領域設定部18で設定された頭出し処理領域を取り込
み、先頭文字に対する文字サーチ領域とする。次にステ
ップST64では、濃淡辞書の辞書番号jnoに該当す
るパターンを取り出し、設定された文字サーチ領域内を
パターンマッチングすることにより、文字位置(xn、
yn)と一致度rnを算出する。ステップST65では文
字相対番号nを1更新し、次の文字の辞書番号jnoを
取得する。そしてステップST66では、取得した辞書
番号jnoを調べて、辞書番号jnoが「NULL」で
ないならば、ステップST67で図4で説明したよう
に、前回検出した文字位置xn-1、yn-1を基準に当該文
字サーチ領域を算出する。その後、ステップST64へ
戻り検査文字列分繰り返す。また、ステップST66で
辞書番号jnoが「NULL」のときは処理を終了す
る。
【0020】ステップST61にて、順番0の辞書番号
jno≠「−」で何らかの頭出し固定パターンが指定さ
れていたときは、ステップST68で領域設定部18で
設定された固定パターンに対する頭出し処理領域を取り
込み、ステップST69にてその固定パターンに対する
パターンマッチングを行って文字位置を検出し、ステッ
プST70でnを+1更新して検査文字列の先頭文字の
辞書「m1」をjnoへ取得する。そしてステップST
71で、図5で説明したようにして、固定パターン位置
から検査文字列先頭の文字のサーチ領域を定める。以下
は前述の固定パターンを頭出し文字としない場合と同じ
処理である。
jno≠「−」で何らかの頭出し固定パターンが指定さ
れていたときは、ステップST68で領域設定部18で
設定された固定パターンに対する頭出し処理領域を取り
込み、ステップST69にてその固定パターンに対する
パターンマッチングを行って文字位置を検出し、ステッ
プST70でnを+1更新して検査文字列の先頭文字の
辞書「m1」をjnoへ取得する。そしてステップST
71で、図5で説明したようにして、固定パターン位置
から検査文字列先頭の文字のサーチ領域を定める。以下
は前述の固定パターンを頭出し文字としない場合と同じ
処理である。
【0021】以上のように、濃淡文字検査を行うときに
文字サーチ領域自動設定部33を用いれば、領域設定部
18にて設定された頭出し処理領域または直前に検出し
た文字位置を基準に次の文字サーチ領域を部分領域とし
て逐次自動算出するので、濃淡辞書によるパターンマッ
チング処理を高速化することができる。
文字サーチ領域自動設定部33を用いれば、領域設定部
18にて設定された頭出し処理領域または直前に検出し
た文字位置を基準に次の文字サーチ領域を部分領域とし
て逐次自動算出するので、濃淡辞書によるパターンマッ
チング処理を高速化することができる。
【0022】図8は、マルチフォントから成る濃淡辞書
のフォントマッチング順序を最適化する機能を持つパタ
ーンマッチング処理法の例を示すフローチャートであ
る。マルチフォント辞書を用いたパターンマッチングで
は、1つの文字検査ごとに対応フォントを順次取り出
し、サーチ領域内とのマッチングを行う。そこで先ず、
ステップST80で文字サーチ領域を取得すると、ステ
ップST81でフォントマッチング順序番号jを1に初
期設定する。次に、ステップST82ではフォントマッ
チング順序番号j対応のフォントマッチング順序テーブ
ル34を参照してフォント番号fnoを抽出し、ステッ
プST83で当該フォント番号fno対応の濃淡辞書メ
モリ20のフォントデータを参照し、濃淡画像データを
抽出し当該文字サーチ領域内を1画素ずつ移動しながら
パターンマッチングを行い、一番大きい一致度rnとそ
の位置座標(xn、yn)を算出する。さらにステップS
T84では当該フォントデータの判定ランクrankか
ら対応する合格一致度Rを抽出し、ステップST85に
て算出した一致度rnと合格一致度Rを比較し、rn<R
(不合格)ならステップST86へ移行しフォントマッ
チング順序番号jを1更新する。ステップST87では
フォントマッチング順序番号jと最大フォント番号j
maxを比較し、フォントマッチング順序番号jが最大フ
ォント番号jmaxより小さい時、ステップST82へ戻
り次のフォントに対する処理を繰り返す。また、フォン
トマッチング順序番号jが最大フォント番号と等しいか
それ以上のときは処理を終了する。このとき、所定の一
致度Rで合格するパターンがなかったたので、そのこと
を出力するための処理が行われるが、図8ではその処理
については省略している。また、ステップST85でr
n=Rまたはrn>RならステップST88へ移行し、フ
ォントマッチング順序番号jが1か否かを判定し、1で
ないときステップST89でフォントマッチング順序番
号jとj−1のフォント番号を入れ替える。jが1のと
きはフォント番号を入れ替えることなく処理を終了す
る。なお、ステップST88へ移行したときはマッチン
グが成功したことを意味するから、その旨を出力するた
めの処理か行われるが、図8ではこれは省略している。
のフォントマッチング順序を最適化する機能を持つパタ
ーンマッチング処理法の例を示すフローチャートであ
る。マルチフォント辞書を用いたパターンマッチングで
は、1つの文字検査ごとに対応フォントを順次取り出
し、サーチ領域内とのマッチングを行う。そこで先ず、
ステップST80で文字サーチ領域を取得すると、ステ
ップST81でフォントマッチング順序番号jを1に初
期設定する。次に、ステップST82ではフォントマッ
チング順序番号j対応のフォントマッチング順序テーブ
ル34を参照してフォント番号fnoを抽出し、ステッ
プST83で当該フォント番号fno対応の濃淡辞書メ
モリ20のフォントデータを参照し、濃淡画像データを
抽出し当該文字サーチ領域内を1画素ずつ移動しながら
パターンマッチングを行い、一番大きい一致度rnとそ
の位置座標(xn、yn)を算出する。さらにステップS
T84では当該フォントデータの判定ランクrankか
ら対応する合格一致度Rを抽出し、ステップST85に
て算出した一致度rnと合格一致度Rを比較し、rn<R
(不合格)ならステップST86へ移行しフォントマッ
チング順序番号jを1更新する。ステップST87では
フォントマッチング順序番号jと最大フォント番号j
maxを比較し、フォントマッチング順序番号jが最大フ
ォント番号jmaxより小さい時、ステップST82へ戻
り次のフォントに対する処理を繰り返す。また、フォン
トマッチング順序番号jが最大フォント番号と等しいか
それ以上のときは処理を終了する。このとき、所定の一
致度Rで合格するパターンがなかったたので、そのこと
を出力するための処理が行われるが、図8ではその処理
については省略している。また、ステップST85でr
n=Rまたはrn>RならステップST88へ移行し、フ
ォントマッチング順序番号jが1か否かを判定し、1で
ないときステップST89でフォントマッチング順序番
号jとj−1のフォント番号を入れ替える。jが1のと
きはフォント番号を入れ替えることなく処理を終了す
る。なお、ステップST88へ移行したときはマッチン
グが成功したことを意味するから、その旨を出力するた
めの処理か行われるが、図8ではこれは省略している。
【0023】図9は、各辞書の最大フォント数が5から
成るフォントマッチング順序テーブル34の例を示して
おり、(a)は初期状態である。各フォントはフォント
番号「1」〜「5」で表されていて、そのマッチング順
序が順序番号で与えられている。濃淡辞書では図10の
ように辞書番号jno、フォント番号に対応したフォン
トデータが格納されており、図9のマッチング順序テー
ブル35はマルチパターンの各フォントをフォント番号
で管理している。図9(b)は、フォントマッチング順
序番号3のフォント番号3の一致度r3が合格一致度R
より大きくパターンマッチングに成功したとき、図8の
処理によりフォントマッチング順序番号2のフォント番
号2と入れ替えが発生した状態を示し、図9(c)は更
にフォントマッチング順序番号2のフォント番号3の一
致度r3が合格一致度Rより大きくマッチングが成功し
たとき、フォントマッチング順序番号1のフォント番号
1と入れ替えが発生した状態を示している。
成るフォントマッチング順序テーブル34の例を示して
おり、(a)は初期状態である。各フォントはフォント
番号「1」〜「5」で表されていて、そのマッチング順
序が順序番号で与えられている。濃淡辞書では図10の
ように辞書番号jno、フォント番号に対応したフォン
トデータが格納されており、図9のマッチング順序テー
ブル35はマルチパターンの各フォントをフォント番号
で管理している。図9(b)は、フォントマッチング順
序番号3のフォント番号3の一致度r3が合格一致度R
より大きくパターンマッチングに成功したとき、図8の
処理によりフォントマッチング順序番号2のフォント番
号2と入れ替えが発生した状態を示し、図9(c)は更
にフォントマッチング順序番号2のフォント番号3の一
致度r3が合格一致度Rより大きくマッチングが成功し
たとき、フォントマッチング順序番号1のフォント番号
1と入れ替えが発生した状態を示している。
【0024】図11(a)は、図10に示した濃淡辞書
メモリの各フォントデータの詳細であり、辞書フォント
の横サイズd、縦サイズh(図11(b)参照)、パタ
ーンデータ(d*h画素)及び判定ランクrankから
構成されている。そして判定ランクrankは、図11
(c)に示したように合格一致度Rとの対応しており、
図8の処理ではこれらのデータが用いられる。
メモリの各フォントデータの詳細であり、辞書フォント
の横サイズd、縦サイズh(図11(b)参照)、パタ
ーンデータ(d*h画素)及び判定ランクrankから
構成されている。そして判定ランクrankは、図11
(c)に示したように合格一致度Rとの対応しており、
図8の処理ではこれらのデータが用いられる。
【0025】以上のように、マッチングに成功したフォ
ントがあるとそのフォントマッチング順序が早くなるよ
うにフォントマッチング順序テーブル35が自動更新さ
れるので、生産ラインに適した順序でフォントのマッチ
ングが行われ、高速化が図れる効果がある。なお、図8
では濃淡文字検査をマルチパターンマッチングで行う場
合を説明したが、2値文字検査でも同様に適用できるこ
とは明らかである。
ントがあるとそのフォントマッチング順序が早くなるよ
うにフォントマッチング順序テーブル35が自動更新さ
れるので、生産ラインに適した順序でフォントのマッチ
ングが行われ、高速化が図れる効果がある。なお、図8
では濃淡文字検査をマルチパターンマッチングで行う場
合を説明したが、2値文字検査でも同様に適用できるこ
とは明らかである。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、濃淡辞書と2値辞書に
よる混合文字検査ができるので検査適用範囲が大幅に拡
大できる効果がある。また、前回検出した文字位置を基
準に文字サーチ領域を部分領域化できると共に、フォン
トマッチング順序を生産ラインに最適化できるので、パ
ターンマッチングの処理時間を高速化できる効果があ
る。
よる混合文字検査ができるので検査適用範囲が大幅に拡
大できる効果がある。また、前回検出した文字位置を基
準に文字サーチ領域を部分領域化できると共に、フォン
トマッチング順序を生産ラインに最適化できるので、パ
ターンマッチングの処理時間を高速化できる効果があ
る。
【図1】本発明に係る文字検査装置の構成例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】図1の装置における文字検査処理の流れを示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図3】濃淡辞書による文字位置検出と各文字の小領域
単位での2値化を説明する図である。
単位での2値化を説明する図である。
【図4】検査文字列の先頭文字を頭出しパターンとした
ときの文字サーチ領域の自動設定方法を説明する図であ
る。
ときの文字サーチ領域の自動設定方法を説明する図であ
る。
【図5】固定パターンを頭出しパターンとしたときの文
字サーチ領域の自動設定方法を説明する図である。
字サーチ領域の自動設定方法を説明する図である。
【図6】文字サーチ領域の自動設定処理の流れを示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図7】検査文字列を指定する配列の説明図である。
【図8】フォントマッチング順序を最適化するマッチン
グ処理の流れを示すフローチャートである。
グ処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】フォントマッチング順序テーブルの説明図であ
る。
る。
【図10】マルチフォントの濃淡辞書メモリの説明図で
ある。
ある。
【図11】フォントデータの詳細を示す図である。
11 検査対象品 12 ビデオカメラ 13 センサ 14 映像取り込み信号発生部 15 映像取り込み部 16 画像メモリ 17 演算処理部 18 領域設定部 19 パラメータ設定部 20 濃淡辞書メモリ 21 2値辞書メモリ 22 結果判定部 31 濃淡/2値辞書登録部 32 濃淡/2値文字検査処理部 33 文字サーチ領域自動設定部 34 マッチング部 35 フォントマッチング順序テーブル
フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA90 AB11 CA04 EA11 EA12 EA14 EB09 EC03 ED01 ED04 5B057 AA12 BA02 CA02 CA08 CA12 CA16 CE09 CE12 DA03 DB02 DB05 DB08 DB09 DC33 5L096 AA03 AA06 BA03 CA02 FA19 HA07 KA01 KA04
Claims (3)
- 【請求項1】 検査対象文字の濃淡辞書を格納した第1
のメモリと、 検査対象文字の2値辞書を格納した第2のメモリと、 撮像手段からの濃淡画像データと前記濃淡辞書とのパタ
ーンマッチングにより文字検出を行って当該文字の位置
を定める第1の手段と、 この手段により定められた文字位置から文字処理領域を
定め、その領域内の濃淡画像データを2値化したのち正
規化処理を行い、正規化した2値データと前記2値辞書
とのパターンマッチングにより文字検査を行う第2の手
段と、 を備えたことを特徴とする文字検査装置。 - 【請求項2】 検査対象文字の濃淡辞書を格納したメモ
リと、 撮像手段からの濃淡画像データと前記濃淡辞書とのパタ
ーンマッチングにより1つの文字が検出されたときに、
その検出された文字の位置とパラメータ設定手段により
入力設定されたパラメータとから前記検出された文字に
続く文字のサーチ領域を定めるための第1の手段と、 この手段により定められた文字サーチ領域内の濃淡画像
データと前記濃淡辞書とのパターンマッチングにより文
字検査を行う第2の手段と、 を備えたことを特徴とする文字検査装置。 - 【請求項3】 検査対象文字の複数のフォントを濃淡辞
書もしくは2値辞書として格納したメモリと、 各文字対応の複数のフォントのマッチング順序を定めた
テーブルと、 撮像手段からの濃淡画像データもしくはそのデータを2
値化したデータと前記濃淡辞書もしくは2値辞書の各フ
ォントとのパターンマッチングを前記テーブルで定めら
れた順序で行って文字検査を行う第1の手段と、 この手段により1つのフォントに対してパターンマッチ
ングが成功したと判定されたときに、当該フォントの前
記テーブル上の順序が1位でないときは当該フォントの
前記順序を1つ早くしかつ当該フォントより1つ早い順
序を与えられていたフォントの順序を1つ遅くするよう
に前記テーブルの更新を行う第2の手段と、 を備えたことを特徴とする文字検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11215481A JP2001043372A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | 文字検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11215481A JP2001043372A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | 文字検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001043372A true JP2001043372A (ja) | 2001-02-16 |
Family
ID=16673106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11215481A Pending JP2001043372A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | 文字検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001043372A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004265205A (ja) * | 2003-03-03 | 2004-09-24 | Ishida Co Ltd | ラベル良否判定方法及びラベル良否判定装置 |
JP2008046814A (ja) * | 2006-08-14 | 2008-02-28 | Sony Corp | 認証装置及び認証方法並びにプログラム |
CN111060527A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-04-24 | 歌尔股份有限公司 | 一种字符缺陷检测方法及装置 |
-
1999
- 1999-07-29 JP JP11215481A patent/JP2001043372A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004265205A (ja) * | 2003-03-03 | 2004-09-24 | Ishida Co Ltd | ラベル良否判定方法及びラベル良否判定装置 |
JP2008046814A (ja) * | 2006-08-14 | 2008-02-28 | Sony Corp | 認証装置及び認証方法並びにプログラム |
CN111060527A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-04-24 | 歌尔股份有限公司 | 一种字符缺陷检测方法及装置 |
US12002198B2 (en) | 2019-12-30 | 2024-06-04 | Goertek Inc. | Character defect detection method and device |
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