JP2004264210A - 人検知装置 - Google Patents

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Yoshito Harui
義人 春井
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Abstract

【課題】静止している人と動いている人とを区別して、静止している人を確実に検出することができ、且つ構成が簡素で低コストであり、しかも信頼性の高い人検知装置を提供する。
【解決手段】自動車の外周部よりもセンサの不感帯領域に相当する距離だけ内部に埋め込まれて配設され、車両の外周部より外方の所定領域内を検出範囲とする反射型赤外線センサ12a〜12nと、警報を発する警報部14と、自動車のドアがリモコンキーによって解錠されたとき解錠信号を出力するドア施解錠信号出力部52と、前記解錠信号を受信した際、反射型赤外線センサ12a〜12nの検出信号を所定の時間を置いて2回入力し、反射型赤外線センサ12a〜12nが2回とも前記検出範囲内に人がいることを検出した場合、前記警報部を付勢する制御部20とから構成される。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リモコンキーによりドアの解錠および施錠が可能な車両に装着される人検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車等の車両の一部には、歩行者保護を目的とした人検知装置が装着されている。例えば、特許文献1に示すように、焦電型赤外線センサの出力信号の周波数が所定の周波数範囲であるか否かを判定することで、歩行者と走行車両とを区別するようにした人検知装置が知られている。
【0003】
ところが、前記特許文献1で使用されている焦電型赤外線センサは、物体が発する熱(赤外線)の変化を検出するセンサであるため、物体が静止している場合、あるいは、物体が動いている場合であってもその移動量が小さい場合、その物体を正確に検出することができない。すなわち、焦電型赤外線センサは、動いている人、例えば、歩行者は検出できるが、静止している人、例えば、車両の周りに座っている子供や車両の陰に潜む不審者を正確に検出することができない。
【0004】
静止している人も検出する人検知装置として、焦電型赤外線センサに超音波センサを組み合わせた特許文献2に示す人検知装置を挙げることができる。ここで、超音波センサは、超音波を物体に対して発射し、反射した超音波を検知するセンサであるため、焦電型赤外線センサの如く熱源(物体)の移動量に依存することがない。従って、車両の周りに座っている子供や車両の陰に潜む不審者等の静止している人を検出することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−353595号公報(特許請求の範囲)
【特許文献2】
特開平8−218310号公報(特許請求の範囲)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献2で使用されている超音波センサは一般的にコストが高く、しかも、超音波振動子等の機構部分があるため、取り扱いに注意を払う必要がある。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、静止している人と動いている人とを区別して、静止している人を確実に検出することができ、且つ構成が簡素で低コストであり、しかも信頼性の高い人検知装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明は、リモコンキーによりドアの解錠および施錠が可能な車両に装着される人検知装置において、
前記車両の外周部よりセンサの不感帯領域に相当する距離だけ内部に埋め込まれて配設され、前記車両の外周部より外方の所定領域内を検出範囲として赤外線ビームを投射し、その反射ビームにより人体までの距離を測定することで前記検出範囲に人がいるか否かを検出する反射型赤外線センサと、
警報を発する警報部と、
前記ドアが前記リモコンキーによって施錠されたとき施錠信号を出力し、前記ドアが前記リモコンキーによって解錠されたとき解錠信号を出力するドア施解錠信号出力部と、
前記ドア施解錠信号出力部から解錠信号を受信した際、前記反射型赤外線センサの検出信号を所定の時間を置いて2回入力し、前記反射型赤外線センサが2回とも前記検出範囲に人がいることを検出した場合、前記警報部を付勢する制御部と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、所定領域内に人がいるか否かを検出するセンサとして反射型赤外線センサを用いている。反射型赤外線センサは、赤外線ビームを投射し、その反射光により人体までの距離を測定し、前記所定領域内に人がいるか否かを検出するセンサであるため、焦電型赤外線センサの如く熱源の移動量に依存することがない。従って、車両の周りに座っている子供や車両の陰に潜む不審者等の静止している人を正確に検出することができる。
【0010】
さらに、反射型赤外線センサは、超音波センサ等に比して低コストであり、しかも機構部分が少ないため、取り扱いも容易である。
【0011】
また、本発明は、反射型赤外線センサを不感帯領域に相当する距離だけ車両の内部に埋め込んで配設するので、近接センサ(非接触センサ)である反射型赤外線センサに接触センサの機能を持たせることができる。従って、例えば、車両の外周部に接触して座っている子供と、車両の陰に接近して潜む不審者とを一つのセンサで検出することができる。
【0012】
さらに、本発明は、ドア施解錠信号出力部から解錠信号を受信した際、反射型赤外線センサの検出信号を所定の時間を置いて2回入力し、反射型赤外線センサが2回とも人を検出した場合に限り、所定領域内に人がいると認識するので、静止している人(車両の周りに座っている子供や車両の陰に潜む不審者等)と動いている人(歩行者)とが明確に区別されて、静止している人がいる場合のみ確実に警報を発することができる。
【0013】
この場合、反射型赤外線センサが車両の外周部より外方の80センチメートルの領域内を検出範囲とすると、80センチメートルは一般的な駐車間隔であるため、横に駐車した別の車両を静止している人として間違えて検出することがなく、検出精度がより一層向上する。
【0014】
さらに、前記制御部が前記ドア施解錠信号出力部から施錠信号を受信した際、前記警報部を滅勢するように構成すると、警報部による警報を容易に停止することができ、例えば、周囲の住民等に迷惑をかける懸念が解消される。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係る車両に搭載される人検知装置について、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下説明する。
【0016】
本実施の形態の人検知装置10は、図1に示すように、複数の反射型赤外線センサ12a〜12nと、警報部14と、ドア施解錠制御部16と、リセット部18と、制御部20とから基本的に構成され、これらは全て、図2に示す自動車22に搭載される。
【0017】
反射型赤外線センサ12a〜12nは、図3に示すように、赤外線ビームM1を発射する発光素子30と、発射赤外線ビームM1を人体等の対象物Nに投射する投光レンズ32と、対象物Nからの反射赤外線ビームM2を集光する受光レンズ34と、集光された反射赤外線ビームM2を受光する受光素子36とから基本的に構成される。反射型赤外線センサ12a〜12nは、受光素子36における反射赤外線ビームM2の受光スポットの位置P0〜P2から対象物Nの距離を測定する。例えば、受光素子36における受光スポットが位置P0にある場合、反射型赤外線センサ12a〜12nは、対象物Nが投光レンズ32および受光レンズ34から距離Lの位置にあると判断し、受光スポットが位置P1にある場合は、対象物Nが投光レンズ32および受光レンズ34から距離L+ΔLの位置にあると判断し、また受光スポットが位置P2にある場合は、対象物Nが投光レンズ32および受光レンズ34から距離L−ΔLの位置にあるものと判断する。
【0018】
また、反射型赤外線センサ12a〜12nには、図4に示すように、検出領域Q1が設定されるとともに、投光レンズ32および受光レンズ34の手前に数mm〜数cm程度の不感帯領域Q2が存在する。この不感帯領域Q2内に対象物Nがある場合、すなわち、対象物Nが受光レンズ34に接近し過ぎると、反射赤外線ビームM2’が受光レンズ34に入らなくなり、反射型赤外線センサ12a〜12nは対象物Nの距離を測定すること、すなわち、対象物Nの存在を検出することができない。
【0019】
このように構成される反射型赤外線センサ12a〜12nは、図2に示すように、自動車22の外周部、例えば、前後のバンパー部40、左右のサイドシルカバー部44に70cm程度の間隔を置いて配設される。具体的に説明すると、反射型赤外線センサ12a〜12nは、図5に示すように、少なくとも、サイドシルカバー部44の外端部46よりも前述した不感帯領域Q2に相当する距離だけ自動車22のボディ内部に埋め込まれて配設される。また、この場合、反射型赤外線センサ12a〜12nの検出領域Q1は、80cmに設定されている。検出領域Q1を80cmに設定した理由は、一般的な自動車同士の駐車間隔が80cmであるからであり、すなわち、80cm以上離れて存在する物体は、隣に駐車した自動車である可能性が高いからである。なお、反射型赤外線センサ12a〜12nは、水平方向あるいは水平方向より下向きの方向に指向性を有する。
【0020】
警報部14としては、例えば、ヘッドライト、ウィンカーランプ、ハザードランプ等の表示装置や、あるいは、ラジオ用スピーカ、専用の音声メッセージ出力装置等の音響装置を採用することができる。この場合、前記音響装置は、図示しない音声メモリを有し、該音声メモリには、例えば「左後方に注意して下さい」や「右横に注意して下さい」等の音声出力データが格納されている。
【0021】
ドア施解錠制御部16は、例えば、運転者が携帯するリモコンキー50とワイヤレスに接続され、該リモコンキー50からの指示に基づいてドア42の解錠および施錠を行う。ドア施解錠制御部16を構成するドア施解錠信号出力部52は、リモコンキー50から解錠信号を受信した場合、制御部20に対して解錠信号を出力し、リモコンキー50から施錠信号を受信した場合、制御部20に対して施錠信号を出力する。
【0022】
リセット部18は、イグニッション制御部(図示せず)および警報部14を停止するための専用スイッチ(図示せず)と接続される。リセット部18は、イグニッション制御部からエンジンキーが挿入されたことを示す信号やエンジンの始動を示す信号を受信した場合、あるいは、専用スイッチが押されたことを示す信号を受信した場合、警報部14を停止するためのリセット信号を制御部20に対して出力する。なお、前記専用スイッチは、通常、インパネ部等に設けられ、警報部14による警報を強制的に停止させたい場合等に付勢される。
【0023】
制御部20は、基本的には、ドア施解錠信号出力部52から解錠信号を受信した際、反射型赤外線センサ12a〜12nの検出信号を入力し、反射型赤外線センサ12a〜12nが検出領域Q1内に人が存在することを検出した場合、前述した警報部14を付勢して警報を発する。
【0024】
図6は、制御部20の詳細回路を含む人検知装置10の制御ブロック図である。尚、図6では、反射型赤外線センサ12aを例として示しているが、他の反射型赤外線センサ12b〜12nも反射型赤外線センサ12aと同様に制御部20と接続され、且つ反射型赤外線センサ12aと同様の制御が行われる。
【0025】
ドア施解錠信号出力部52の一方の出力端子は、トリガ発生器60、第1単安定マルチバイブレータ68および第2単安定マルチバイブレータ70の入力端子と夫々接続される。
【0026】
トリガ発生器60の出力端子は、反射型赤外線センサ12aの駆動制御用入力端子と接続される。反射型赤外線センサ12aの検出信号出力端子は、反転回路62を介して2つのAND回路64、66夫々の一方の入力端子と接続される。
【0027】
第1単安定マルチバイブレータ68の出力端子は、前記AND回路64の他方の入力端子と接続され、第2単安定マルチバイブレータ70の出力端子は、コンデンサ80と抵抗器82とから構成される微分回路84、第2フリップフロップ86を介して前記AND回路66の他方の入力端子と接続される。AND回路64の出力端子は、第1フリップフロップ72のセット入力端子と接続され、第1フリップフロップ72の出力端子は、AND回路90の一方の入力端子と接続される。AND回路66の出力端子は、第3フリップフロップ88のセット入力端子と接続され、第3フリップフロップ88の出力端子は、前記AND回路90の他方の入力端子と接続される。前記AND回路90の出力端子は、第4フリップフロップ92のセット入力端子と接続され、第4フリップフロップ92の出力端子は、ドライバ回路94を介して警報部14の入力端子と接続される。
【0028】
一方、ドア施解錠信号出力部52の他方の出力端子およびリセット部18の出力端子は、第1フリップフロップ72、第3フリップフロップ88および第4フリップフロップ92のリセット入力端子と接続される。
【0029】
本実施の形態の人検知装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その動作について、図7のタイミングチャートを参照して以下説明する。
【0030】
先ず、運転者等がリモコンキー50を操作して自動車22のドア42を解錠する。リモコンキー50が操作されると、リモコンキー50から解錠を示す信号がドア施解錠制御部16に送信される。解錠を示す信号を受信したドア施解錠制御部16は、ドア施解錠信号出力部52を介して解錠信号K1を制御部20に対して出力する。解錠信号K1は、トリガ発生器60、第1単安定マルチバイブレータ68、第2単安定マルチバイブレータ70に入力する。
【0031】
解錠信号K1を受信したトリガ発生器60は、反射型赤外線センサ12aを駆動してセンシングを開始させる。
【0032】
解錠信号K1を受信した第1単安定マルチバイブレータ68は、解錠信号K1の立ち上がりエッジに同期して立ち上がるとともに、時間T1の間ハイレベルを保持した信号を発生する(以下、この時間T1を第1期間T1という。)。
【0033】
解錠信号K1を受信した第2単安定マルチバイブレータ70と、その後段の微分回路84および第2フリップフロップ86とは、解除信号K1の立ち上がりから時間T3遅れて立ち上がるとともに、時間T4の間ハイレベルを保持する信号を後段のAND回路66に対して出力する(以下、この時間T4を第2期間T4という。)。
【0034】
第1期間T1内において、反射型赤外線センサ12aが人を検知せず、反射型赤外線センサ12aから検出信号が出力されていないとき、AND回路64のAND条件が成立せず、AND回路64の出力はローレベルとなる。従って、第1フリップフロップ72、AND回路90および第4フリップフロップ92の出力は全てローレベルとなり、結果、警報部14は駆動されない。
【0035】
一方、第1期間内T1内において、反射型赤外線センサ12aが人を検知した場合、反射型赤外線センサ12aから検出信号は反転回路62で反転されてハイレベルとなり、AND回路64の一方の入力端子に入力する。一方、第1単安定マルチバイブレータ68は、図7に示すように第1期間T1の間ハイレベルを保持した信号をAND回路64の他方の入力端子に入力する。従って、AND回路64のAND条件が成立して、ハイレベルの信号が第1フリップフロップ72に出力される。第1フリップフロップ72は、このハイレベルの信号の立ち上がりを検出して時間T2のハイレベル信号をAND回路90へ出力する。
【0036】
この場合、第2期間T4内において、反射型赤外線センサ12aが人を検知しないとき、反転回路62の出力はローレベルとなるので、AND回路66の出力もローレベルとなり、第3フリップフロップ88の出力もローレベルとなる。従って、AND回路90の一方の入力(第1フリップフロップ72の出力)は、前述したとおり、ハイレベルであっても、AND回路90の他方の入力(第3フリップフロップ88の出力)がローレベルであるため、AND回路90におけるAND条件が不成立となり、AND回路90の出力はローレベルとなる。従って、第4フリップフロップ92の出力がローレベルとなるため、その結果、警報部14は駆動されない。すなわち、反射型赤外線センサ12aの1回目の検出時(第1期間T1における検出時)に人を検出しても、2回目の検出時(第2期間T4における検出時)に人を検出しない場合、それは動いている人、例えば、歩行者の可能性が高いため、警報を発することはない。
【0037】
一方、第2期間T4内において、反射型赤外線センサ12aが人を検知したとき、反転回路62の出力はハイレベルとなり、AND回路66の一方の入力端子に入力する。この場合、AND回路66の他方の入力端子には、第2フリップフロップ86の出力が入力されているが、第2フリップフロップ86は、図7に示すように、第2期間T4中ハイレベルの信号を出力するため、AND回路66におけるAND条件が成立し、その出力はハイレベルとなる。従って、第3フリップフロップ88の出力もハイレベルとなる。一方、AND回路90の一方の入力(第1フリップフロップ72の出力)は、前述したとおり、ハイレベルであるため、AND回路90におけるAND条件が成立し、AND回路90の出力はハイレベルとなる。従って、図7に示すように、第4フリップフロップ92の出力が、反射型赤外線センサ12aの2回目の検出信号の立ち上がりからハイレベルとなるため、その結果、このハイレベルの期間中、警報部14が駆動されて警報が発せられる。すなわち、反射型赤外線センサ12aが、1回目の検出時(第1期間T1における検出時)および2回目の検出時(第2期間T4における検出時)ともに人を検出した場合は、静止している人(車両の周りに座っている子供や車両の陰に潜む不審者等)を検出したとみなし、警報を発する。例えば、警報部14がラジオ用スピーカであり、自動車22の左後方部分に静止している人がいると検出された場合、警報部14は音声メモリに格納されている適切な音声出力データを取得し、ラジオ用スピーカから「左後方に注意して下さい」という警告を行う。
【0038】
その後、検出領域Q1内に静止している人がいることを認識した運転者等は、リモコンキー50を操作して自動車22のドア42を施錠する。リモコンキー50が操作されると、リモコンキー50から施錠を示す信号がドア施解錠制御部16に送信される。施錠を示す信号を受信したドア施解錠制御部16は、ドア施解錠信号出力部52を介して施錠信号K2を制御部20に対して出力する。施錠信号K2は、前述したとおり、第1フリップフロップ72、第3フリップフロップ88および第4フリップフロップ92のリセット入力端子に入力しているので、各フリップフロップ72、88、92がリセットされ、その結果、警報部14の駆動が停止される。図7は、反射型赤外線センサ12aの2回目の検出時におけるセンサ出力の立ち上がりから時間T5経過した後、運転者によりリモコンキー50が操作されてドア42が施錠された場合を示す。また、警報部14は、リセット部18からリセット信号を受信した場合、すなわち、前述したように、エンジンキーが挿入されたり、エンジンが始動された場合、あるいは専用スイッチが押された場合にも停止される。
【0039】
なお、運転者等が反射型赤外線センサ12a〜12nの検出領域Q1内にいる状態でリモコンキー50を操作して自動車22のドア42を解錠して、反射型赤外線センサ12a〜12nの2回目の検出が行われる時間T3(図7参照)以上その場に止まった場合、反射型赤外線センサ12a〜12nは、前記運転者等を検出し、警報を発してしまう。従って、運転者は、基本的には、前記検出領域Q1外でリモコンキー50を操作するか、あるいは、検出領域Q1内でリモコンキー50を操作する場合、時間T3以内に乗車するものとする。
【0040】
以上説明した本実施の形態では、制御部20を論理回路やフリップフロップ等からなるハードウェアで構成した場合を例に挙げたが、必ずしもこのような構成に限定されることはなく、図7に示すと同様な動作をすることが可能であれば、如何なる構成であってもよい。例えば、CPU(Central Processing Unit)とメモリとで基本的に制御部20を構成し、ソフトウェアで動作させる構成とすることもできる。
【0041】
以上説明した本実施の形態の反射型赤外線センサ12a〜12nは、超音波センサ等に比して低コストであり、しかも機構部分が少ないため、取り扱いも容易である。
【0042】
また、本実施の形態では、反射型赤外線センサ12a〜12nを不感帯領域Q2に相当する距離だけ自動車22の内部に埋め込んで配設するので、近接センサ(非接触センサ)である反射型赤外線センサ12a〜12nに接触センサの機能を持たせることができる。すなわち、自動車22の外周部に接触している人(例えば、座っている子供や不審者)と、自動車22の外周部に接近している人(例えば、座っている子供や不審者)とを一つのセンサで検出することができる。
【0043】
さらに、本実施の形態の制御部20は、ドア施解錠信号出力部52から解錠信号K1を受信した際、反射型赤外線センサ12a〜12nの検出信号を所定の時間を置いて2回入力し、反射型赤外線センサ12a〜12nが2回とも人を検出した場合に限り、検出領域Q1内に人が静止していると認識するので、静止している人(車両の周りに座っている子供や車両の陰に潜む不審者等)と動いている人(歩行者等)とが明確に区別されて、静止している人がいる場合のみ確実に警報を発することができる。
【0044】
この場合、反射型赤外線センサ12a〜12nが自動車22の外周部より外方の80センチメートルの領域内を検出範囲としている。80センチメートルは一般的な駐車間隔であるため、横に駐車した別の自動車を静止している人として間違えて検出することがないため、検出精度がより一層向上する。
【0045】
さらに、制御部20がドア施解錠信号出力部52から施錠信号K2を受信した際、警報部14を滅勢するように構成すると、警報部14による警報を容易に停止することができ、例えば、周囲の住民等に迷惑をかける懸念が解消される。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、所定領域内に人がいるか否かを検出するセンサとして反射型赤外線センサを用いている。反射型赤外線センサは、赤外線ビームを投射し、その反射光により人体までの距離を測定して、前記所定領域内に人がいるか否かを検出するセンサであるため、焦電型赤外線センサの如く熱源の移動量に依存することがない。従って、車両の周りに座っている子供や車両の陰に潜む不審者等の静止している人を確実に検出することができる。
【0047】
しかも、反射型赤外線センサは低コストであるために人検知装置を廉価に製造でき、しかも取り扱いも容易である等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る人検知装置の概略制御ブロック図である。
【図2】図1に示す人検知装置を構成する反射型赤外線センサの配置位置を説明する自動車の斜視説明図である。
【図3】反射型赤外線センサの基本的な構成を説明する側面図である。
【図4】反射型赤外線センサの検出領域および不感帯領域を説明する側面図である。
【図5】反射型赤外線センサの具体的な配置位置を説明するための自動車のドアおよびサイドシルカバー部の縦断面図である。
【図6】制御部の詳細回路を含む人検知装置の制御ブロック図である。
【図7】制御部を中心とした人検知装置の動作を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
10…人検知装置 12a〜12n…反射型赤外線センサ
14…警報部 16…ドア施解錠制御部
18…リセット部 20…制御部
22…自動車 30…発光素子
32…投光レンズ 34…受光レンズ
36…受光素子 40…バンパー部
42…ドア 44…サイドシルカバー部
50…リモコンキー 52…ドア施解錠信号出力部

Claims (3)

  1. リモコンキーによりドアの解錠および施錠が可能な車両に装着される人検知装置において、
    前記車両の外周部よりセンサの不感帯領域に相当する距離だけ内部に埋め込まれて配設され、前記車両の外周部より外方の所定領域内を検出範囲として赤外線ビームを投射し、その反射ビームにより人体までの距離を測定することで前記検出範囲に人がいるか否かを検出する反射型赤外線センサと、
    警報を発する警報部と、
    前記ドアが前記リモコンキーによって施錠されたとき施錠信号を出力し、前記ドアが前記リモコンキーによって解錠されたとき解錠信号を出力するドア施解錠信号出力部と、
    前記ドア施解錠信号出力部から解錠信号を受信した際、前記反射型赤外線センサの検出信号を所定の時間を置いて2回入力し、前記反射型赤外線センサが2回とも前記検出範囲に人がいることを検出した場合、前記警報部を付勢する制御部と、
    を備えることを特徴とする人検知装置。
  2. 請求項1記載の人検知装置において、
    前記反射型赤外線センサは、前記車両の外周部より外方の80センチメートルの領域内を検出範囲とすることを特徴とする人検知装置。
  3. 請求項1または2記載の人検知装置において、
    前記制御部は、前記ドア施解錠信号出力部から施錠信号を受信した際、前記警報部を滅勢することを特徴とする人検知装置。
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