JP2004263997A - エバポレータ - Google Patents

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    • F28D2021/008Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for for vehicles
    • F28D2021/0085Evaporators

Abstract

【課題】薄肉軽量化しつつ耐腐食性を向上させたエバポレータの提供を図る。
【解決手段】チューブ12は、長板状部材19を幅方向に折り返し加工して該板状部材19の幅方向端部21同士(折り返し端末同士)を接合することで形成される構造であるため、2枚の金属板を組み合わせて構成するチューブに比べて接合部が少なくなり、より軽量化できる。しかも、最も肉厚となる接合部21を風上に配置する構造であるため、押し出しパイプ部材をチューブとした構造に比べ、腐食に対する耐久性を向上できる。つまり、薄肉軽量化しつつ耐腐食性を向上させたチューブ12を具現化するこで、薄肉軽量化しつつ耐腐食性を向上させたエバポレータ10を提供できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調装置に組み込むエバポレータに関し、特にば車両用空調装置に組み込むエバポレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用空調装置には、内部で冷媒を蒸発させて外部を流通する空気を冷却するエバポレータが組み込まれている。このような車両用空調装置に組み込まれるエバポレータとしては、一つのヘッダタンクの間に伝熱管としての複数のチューブを連通接続したものがある(特許文献1)。なお、各チューブ間には波形状のアウターフィンが介在している。
【0003】
近年、車両搭載部品の軽量化の要請は強く、エバポレータも同様に軽量化が求めれている。エバポレータにおいては容積の大部分を占めるチューブの軽量化が特に重要となる。
【0004】
このチューブの構造としては、主に下記の2タイプがある。
【0005】
タイプ1:図10に示すようにチューブ100を、2枚の金属板101を断面最中状に組み合わせて構成する構造。なお、図10中符号102は冷媒との接触面積を広くするためおよびチューブ100の耐圧性を向上させるためのインナーフィンであり、符号103はチューブ間に積層されるアウターフィンである。
【0006】
タイプ2:図11に示すようにチューブ200を、軸線方向に沿って押し出すことで形成される筒状のパイプにより構成する構造。
【0007】
薄肉軽量化の観点からすれば、2枚の金属板101にそれぞれ接合部101aを形成してろう付けするタイプ1の構造よりも、このような接合部がないタイプ2の構造が好適である。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−89999号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、空調装置に組み込まれるエバポレータは、空調風の除湿機能を備えるため、チューブには空気に含まれる水分が凝縮する。そのため、送風空気に含まれる塵や埃などの異物が付着しやすく、この異物の付着に起因する腐食が問題となる。特に、薄肉軽量化に好適なタイプ2のチューブ200では、肉厚d7の薄肉化を追求すればするほど、耐腐食性が劣ってしまう傾向にある。
【0010】
本発明は、薄肉軽量化しつつ耐腐食性を向上させることができるエバポレータの提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、特にチューブの風上端に異物が付着し易く、この風上端が腐食開始点となって腐食集中部位となることに着目し(図12、図13参照)、薄肉軽量化および耐腐食向上をともに達成できるエバポレータに想到した。
【0012】
請求項1記載の発明は、波形状のアウターフィンと交互に設けられ内部に冷媒を流通させるチューブと、前記チューブの両端開口部が挿入されて該チューブと連通接続される一対のヘッダタンクと、を備えたエバポレータにおいて、
前記チューブは、板状部材を折り返し加工して該板状部材の折り返し端末同士を接合することで形成される構造であり、前記チューブの接合部を風上側に配置したことを特徴とするものである。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のエバポレータであって、前記チューブの風上側の端末面と、前記アウターフィンの風上側の端末面と、を通風方向に対してほぼ面一に設けたことを特徴とするものである。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載のエバポレータであって、前記チューブは通風方向に複数多段に設けられ、前記アウターフィンは通風方向に複数多段に設けられたチューブの全てに亘って延長形成されていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のエバポレータであって、通風方向に複数多段に配置されるチューブのうち、最上流のチューブの接合部を風上側を配置するとともに、最下流のチューブの接合部を風下側に配置したことを特徴とするものである。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のエバポレータであって、前記チューブ内にはインナーフィンが設けられた構造であり、前記チューブを構成する板状部材の肉厚よりも、前記インナーフィンを構成する板状部材の肉厚のほうが薄く形成されていることを特徴とするものである。
【0017】
請求項6記載の発明は、請求項5記載のエバポレータであって、前記インナーフィンは略波形状に形成されるものであり、前記チューブの一方の側壁と略平行に設けられこの一方の側壁に接合される一方の平行部と、前記チューブの他方の側壁と略平行に設けられこの他方の側壁に接合される他方の平行部と、前記チューブの一方の側壁および他方の側壁と略垂直に設けられ前記一方の平行部および前記他方の平行部を連結する垂直部と、を備えて波形状に形成されてなることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、チューブは、板状部材を折り返し加工して該板状部材の折り返し端末同士を接合することで形成される構造であり、チューブの接合部を風上側に配置したことを特徴とするため、2枚の金属板を組み合わせて構成するチューブ(タイプ1)に比べて接合代が少なくなり、押し出しパイプからなるチューブ(タイプ2)に近い薄肉軽量化が可能となる。しかも、押し出しパイプからなるチューブ(タイプ2)に比べ、最も肉厚となる接合部が存在する部位を風上に配置することで、耐腐食性を向上させることができる。
つまり、この請求項1記載の発明によれば、チューブの薄肉軽量化を図りつつ耐腐食性も向上できる。結果、エバポレータの薄肉軽量化および耐腐食向上をともに達成できる
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、チューブの風上側の端末面とアウターフィンの風上側の端末面とを通風方向に対向してほぼ面一に設けたことを特徴とするため、風上端末においてアウターフィンとチューブとの間の隙間に異物が侵入しにくく、最もチューブ本体部から遠い位置に異物が付着することとなり、これによりチューブ本体部の腐食を効果的に防ぐことができる。
【0019】
請求項3記載の発明によれば、請求項1、2記載の発明の効果に加え、チューブは通風方向に複数多段に設けられるため、通風方向に多段にチューブ群が配置されることで、、同一通風面積であってもエバポレータの熱交換効率が飛躍的に向上する。しかも、通風方向に複数多段に設けられたチューブの全てに亘ってアウターフィンが延長形成されているため、このアウターフィンにより、チューブとアウターフィンとを交互に積層して仮組立てする際の組み付けが容易となる。
【0020】
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加え、通風方向に複数多段に配置されるチューブのうち、最上流のチューブの接合部を風上側を配置するとともに、最下流のチューブの接合部を風下側に配置したことを特徴とするため、風上端部および風下端部のそれぞれに接合部が存在するため、エバポレータの通風方向に反転させても同様の作用効果を得ることができる。つまり、エバポレータの配置方向性の自由度が高まる。
【0021】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4記載の発明の効果に加え、チューブ内にはインナーフィンが設けられた構造であり、チューブを構成する板状部材の肉厚よりも、インナーフィンを構成する板状部材の肉厚のほうが薄く形成されていることを特徴とするため、チューブの薄肉軽量化に好適である。
【0022】
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の発明の効果に加え、インナーフィンは略波形状に形成されるものであり、チューブの一方の側壁と略平行に設けられこの一方の側壁に接合される一方の平行部と、チューブの他方の側壁と略平行に設けられこの他方の側壁に接合される他方の平行部と、チューブの一方の側壁および他方の側壁と略垂直に設けられ一方の平行部および他方の平行部を連結する垂直部と、を備えて波形状に形成されてなることを特徴とするため、つまり、波形状に形成されたインナーフィンはチューブの両側壁と直交する垂直部を備えるため、この垂直部が柱として機能しチューブの耐圧性が高まる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
第1実施形態:
図1は本発明の第1実施形態のエバポレータを示す斜視図、図2は同エバポレータのチューブおよびアフターフィンの積層状態を断面図、図3は同エバポレータのチューブの詳細断面図、図4はチューブの材質構造を示す模式図、図5はチューブの成形方法を示す模式図、図6は異物が風上端末に付着する様子を概略的に示す概略図である。
【0025】
この第1実施形態のエバポレータ10は、車両用空調装置に用いられるもので、空調ユニットケース内で送風機の下流且つヒータコアの上流の配置され、内部を流通する冷媒と空気との熱交換により、送風機からの送風空気を除湿しつつ冷却するものである。
【0026】
この実施形態のエバポレータ10は、図1に示すように、通風方向に二段にコア部10A、10Bを備える二層式のエバポレータ10であり、通風方向に上流側から順に第1のコア部10Aと第2のコア部10Bとが配置されている。
【0027】
第1のコア部10Aは、波形状のアウターフィン11と交互に設けられ内部に冷媒を流通させるチューブ12と、このチューブ12は別体で形成され、チューブ12の両端開口部が挿入されて該チューブ12と連通接続される一対のヘッダタンク13、13と、を備える。一方、第2のコア部10Bは第1のコア部10Aと同様に、波形状のアウターフィン11と交互に設けられ内部に冷媒を流通させるチューブ15と、このチューブ15の両端開口部が挿入されて該チューブ15と連通接続される一対のヘッダタンク16、16と、を備える。
【0028】
アウターフィン11は、図2に示すように第1のコア部10Aと第2のコア部10Bに亘って延長形成されおり、つまり、この1つのアウターフィン11が第1のコア部10Aと第2のコア部10Bで共用されている。なお、図1中符号18は補強用のサイドプレートである。
【0029】
以下、図2〜図6を基にチューブ12、15の構造を詳しく説明する。
【0030】
第1のコア部10Aおよび第2のコア部10Bのチューブ12、15は同一構造である。以下、第1のコア部10Aのチューブ12を代表して説明する。
【0031】
チューブ12の母材である長板状部材は、図4に示すように芯材(比較的融点の高いアルミニウム合金)12Aの両面にろう材(比較的融点の低いアルミニウム合金)12B,12C、を積層した所謂両面クラッド材で構成される。
【0032】
このチューブ12は、図5に示すように、一枚のアルミ金属板(長板状部材)を折り返し加工して該長板状部材の幅方向両端末(折り返し端末)21同士を接合することで形成される。具体的には、所定寸法に長板状に形成された板状部材を、ロール形成やプレス形成により、幅方向両端に平面的な接合部21(折り返し端末)を備える凹状とし(図5a参照)、次に、接合部21同士が重なるように、鎖線で示した幅方向中央の折曲部22において所定の丸み半径を持たせて順次折り曲げ加工し(図5b参照)、波状のインナーフィン25(図5中図示せぬ)を挿入した状態で加熱することで接合部21同士をろう付けし、幅方向が厚さ方向よりも長い扁平のチューブ12とする(図5c参照)。
【0033】
製造されたチューブ12は、図2、図3に示すように、扁平の断面筒状のチューブ本体部20と、このチューブ本体部20から突設される接合部21と、チューブ本体部20内のインナーフィン25と、を備えて構成される。
【0034】
このチューブ12、15を用いて、この実施形態のエバポレータ10では図2に示すように、通風方向に複数多段に配置されるチューブ12、15のうち、最上流のチューブ12の接合部21を風上側を配置してある。
【0035】
そのため、最も肉厚となる接合部21、21が存在する部位を風上に配置することで、耐腐食性を向上させることができる。これにより、押し出しパイプ部材よりなるチューブ(タイプ2)に比べ耐腐食性が向上するとともに、これに伴いチューブ本体部20も薄肉化を図ることができる。結果、薄肉軽量化をしつつ耐食性を向上させたチューブ12となる。
【0036】
また、この実施形態のエバポレータ10では、図6(a)に示すように、チューブ12の風上側の端末面12aと、アウターフィン11の風上側の端末面11aと、を通風方向に対してほぼ面一に設けてある。そのため、図6(b)に示すように、チューブ12の風上側の端末面12a(接合部21、21の先端面)と、アウターフィン11の風上側の端末面11aと、が通風方向に対向して段差を持って配置される場合にくらべ、送風機からの送風空気に同伴される異物が風上端末に付着した際に、この異物(付着物)とチューブ本体部20との距離d3(>d4)が最も離間しているため、これによりチューブ本体部20の腐食を最も効果的に防ぐことができる。
【0037】
ここで、インナーフィン25は、略波形状に形成されている。具体的には、インナーフィン25は、チューブ12の上壁(一方の側壁)23と略平行に設けられこの上壁23に接合される一方の平行部26と、チューブ12の下壁(他方の側壁)24と略平行に設けられこの下壁24に接合される他方の平行部27と、チューブ12の上壁23および下壁24と略垂直に設けられ一方の平行部26および他方の平行部27を連結する垂直部28と、を備えて波形状に形成されている。つまり、波形状に形成されたインナーフィン25が、チューブ12の扁平の上下壁23、24と直交する垂直部28を備えるため、この垂直部28が柱として機能することでチューブ12の耐圧性がより高まる。なお、インナーフィン25の母材の肉厚d5は、図3に示すようにチューブ12を構成する板状部材の肉厚d1よりも、薄く形成されている。
【0038】
このように、第1実施形形態のエバポレータ10には主に以下のような効果がある。
【0039】
第1に、チューブ12(15)は、長板状部材19を幅方向に折り返し加工して該板状部材19の幅方向端部21同士(折り返し端末同士)を接合することで形成される構造であるため(図3、5参照)、2枚の金属板を組み合わせて構成するチューブ(タイプ1に比べて接合部が少なくなり、より軽量化できる。しかも、肉厚となる接合部21が存在する部位を風上に配置する構造であるため(図2、6参照)、押し出しパイプ部材からなるチューブ(タイプ2)に比べ、耐腐食性を向上させることができる。しかもこの風上端の耐食性向上に伴いチューブ本体部20をさらに薄肉化できるため、薄肉軽量化しつつ耐腐食性を向上させたチューブ12を具現化できる。これにより、薄肉軽量化および耐腐食性を同時に向上できるエバポレータ10を提供できる。
【0040】
第2に、チューブ12の風上側の端末面12aとアウターフィン11の風上側の端末面11aとを通風方向に対向してほぼ面一に設けたため(図6a参照)、風上端末において最もチューブ本体部20から遠い位置に異物が付着することとなり、これによりチューブ本体部20の腐食を効果的に防ぐことができる。
【0041】
第3に、チューブ12、15は通風方向に複数多段に設けられるため、同一通風面積であってもエバポレータ10の熱交換効率が飛躍的に向上する。しかも、通風方向に複数多段に設けられたチューブ12、15の全てに亘ってアウターフィン11が延長形成されているため、このアウターフィン11により、チューブ12、15とアウターフィン11とを交互に積層して仮組立てする際の組み付けが容易となる。
【0042】
第4に、チューブ12の熱交換効率の向上および耐圧性の向上のためのインナーフィン25を備える構造でありながら、インナーフィン25を構成する板状部材の肉厚d5がチューブ12を構成する板状部材の肉厚d1よりも薄く形成されているため(図3参照)、さらに軽量化できる。
【0043】
第5に、インナーフィン12、15は略波形状に形成され、チューブ12、15の一方の側壁23および他方の側壁24と略垂直に設けられ一方の平行部26および他方の平行部27を連結する垂直部28を備えて構成されるため、この垂直部28が柱として機能することでチューブ12、15の耐圧性がさらに高まる。
【0044】
第2実施形態:
図7は第2実施形態のエバポレータを示す要部断面図である。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して構成およびその作用効果の説明は省略する。
【0045】
この第2実施形態のエバポレータ30は、通風方向に複数多段に配置されるチューブ12、15のうち、最下流のチューブ15の接合部21を風下側に配置した点で、第1実施形態のエバポレータ10と異なる。
【0046】
この第2実施形態のエバポレータ30のように、通風方向に複数多段に配置されるチューブ12、15のうち、最上流のチューブ12の接合部21を風上側を配置しするとともに、最下流のチューブ15の接合部21を風下側に配置してあると、風上端部および風下端部のそれぞれに接合部21、21が存在するため、エバポレータ30の通風方向に反転させても第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。つまり、エバポレータ30の配置方向性の自由度が高まる。
【0047】
第3実施形態:
なお、本発明にあっては、図8に示す第3実施形態のエバポレータ40のように、通風方向に複数多段にコア部を備えずに1つのコア部10Aから構成されるものであってもよい。
【0048】
チューブのその他の例:
また、本発明にあっては、チューブ12の接合部の構造は第1〜3実施形態に示す構造に限られず、例えば、図9(a)(b)(c)に示すような構造も含まれる。なお、薄肉軽量化の点より第1〜第3実施形態のチューブ12、15の接合部21の構造が最も好ましい。
【0049】
図9(a)に示すチューブ50は、母材の長板状部材の幅方向両端部に形成される接合部51、52のうち、一方(この例では上側)の接合部51を他方(この例では下側)の接合部52より長く構成して、一方の接合部51を他方の接合部52を巻き込むように折り返して略コ字状に形成した例である。
【0050】
図9(b)に示すチューブ60は、母材の長板状部材の幅方向両端部を予め内側に折り返した構造の接合部61、62とし、この折り返し構造の接合部61、62同士を接合した例である。なお、この図9(b)のチューブでは、各接合部61、62が内側に折り返された構造であるが、外側に折り返された構造であってもよい。
【0051】
図9(c)に示すチューブ70は、各接合部71、72の先端部71a、72aを外方にL字状に折り曲げて、全体形状を通風方向に向けて逆T字状にした例である。
【0052】
以上のように、この発明によれば、チューブは板状部材を折り返し加工して該板状部材の折り返し端末同士を接合することで断面筒状に形成される構造であり、チューブの接合部を風上側に配置したことを特徴とするため、2枚の金属板を組み合わせて構成するチューブに比べて接合部が少なくなり、より軽量化できる。しかも、押し出しパイプ部材をチューブとした構造に比べ、接合部を備えて肉厚となる部位を風上に配置することで、耐腐食性が向上する。つまり、この発明によれば、薄肉軽量且つ高耐腐食性を備えるチューブを提供でき、結果、薄肉軽量且つ高耐腐食性を備えるエバポレータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施形態のエバポレータを示す斜視図。
【図2】図2は同エバポレータのチューブおよびアフターフィンの積層状態を断面図。
【図3】図3は同エバポレータのチューブの詳細断面図。
【図4】図4はチューブの材質構造を示す模式図。
【図5】図5はチューブの成形方法を示す模式図。
【図6】図6は異物が風上端末に付着する様子を概略的に示す概略図。
【図7】図7は第2実施形態のエバポレータを示す要部断面図。
【図8】図8は第3実施形態のエバポレータを示す要部断面図。
【図9】図9(a)(b)(c)はチューブの他の断面構造を示す拡大断面図。
【図10】従来のエバポレータのチューブの構造の一例を示す断面図。
【図11】従来のエバポレータのチューブの構造の他の例を示す断面図。
【符号の説明】
10…エバポレータ
11…アウターフィン
11a…アウターフィンの風上側の端末面
12…インナーフィン
12…チューブ(最上流側のチューブ)
12a…チューブの風上側の端末面
13…ヘッダタンク
14…ヘッダタンク
15…チューブ(最下流側のチューブ)
16…ヘッダタンク
17…ヘッダタンク
19…長板状部材(板状部材)
20…チューブ本体部
21…接合部(折り返し端末)
22…折曲部
23…上壁(一方の側壁)
24…下壁(他方の側壁)
25…インナーフィン
26…平行部
27…平行部
28…垂直部
30…エバポレータ
40…エバポレータ
50…チューブ
51…接合部
52…接合部
60…チューブ
61…接合部
70…チューブ
71…接合部

Claims (6)

  1. 波形状のアウターフィン(11)と交互に設けられ内部に冷媒を流通させるチューブ(12)と、前記チューブ(12)の両端開口部が挿入されて該チューブ(12)と連通接続される一対のヘッダタンク(13)と、を備えたエバポレータ(10、30、40)において、
    前記チューブ(12)は、板状部材を折り返し加工して該板状部材の折り返し端末(21)同士を接合することで形成される構造であり、
    前記チューブ(12)の接合部(21)を風上側に配置したことを特徴とするエバポレータ(10、30、40)。
  2. 請求項1に記載のエバポレータ(10、30、40)であって、
    前記チューブ(12)の風上側の端末面(12a)と、前記アウターフィン(111)の風上側の端末面(11a)と、を通風方向に対向してほぼ面一に設けたことを特徴とするエバポレータ(10、30、40)。
  3. 請求項1または請求項2記載のエバポレータ(10、30、40)であって、
    前記チューブ(12、15)は、通風方向に複数多段に設けられ、
    前記アウターフィン(11)は、通風方向に複数多段に設けられたチューブ(12、15)の全てに亘って延長形成されていることを特徴とするエバポレータ(10、30)。
  4. 請求項3記載のエバポレータ(10、30)であって、
    通風方向に複数多段に配置されるチューブ(12、15)のうち、最上流のチューブ(12)の接合部(21)を風上側を配置するとともに、最下流のチューブ(15)の接合部(21)を風下側に配置したことを特徴とするエバポレータ(30)。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のエバポレータ(10、30、40)であって、
    前記チューブ(12、15)内には、インナーフィン(25)が設けられた構造であり、
    前記チューブ(12、15)を構成する板状部材の肉厚(d1)よりも、前記インナーフィン(25)を構成する板状部材の肉厚(d3)のほうが薄く形成されていることを特徴とするエバポレータ(10、30、40)。
  6. 請求項5記載のエバポレータ(10、30、40)であって、
    前記インナーフィン(25)は、略波形状に形成されるものであり、前記チューブ(12、15)の一方の側壁(23)と略平行に設けられこの一方の側壁(23)に接合される一方の平行部(26)と、前記チューブ(12、15)の他方の側壁(24)と略平行に設けられこの他方の側壁(24)に接合される他方の平行部(27)と、前記チューブ(12)の両側壁(23,24)と略垂直に設けられ前記両平行部(26,27)を連結する垂直部(28)と、を備えて波形状に形成されてなることを特徴とするエバポレータ(10、30、40)。
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