JPH10153393A - 熱交換器用扁平伝熱管 - Google Patents
熱交換器用扁平伝熱管Info
- Publication number
- JPH10153393A JPH10153393A JP31232696A JP31232696A JPH10153393A JP H10153393 A JPH10153393 A JP H10153393A JP 31232696 A JP31232696 A JP 31232696A JP 31232696 A JP31232696 A JP 31232696A JP H10153393 A JPH10153393 A JP H10153393A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat transfer
- flat
- transfer tube
- pair
- flat heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F3/00—Plate-like or laminated elements; Assemblies of plate-like or laminated elements
- F28F3/02—Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations
- F28F3/04—Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations the means being integral with the element
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D1/00—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
- F28D1/02—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
- F28D1/03—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits
- F28D1/0391—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits a single plate being bent to form one or more conduits
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F13/00—Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing
- F28F13/06—Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing by affecting the pattern of flow of the heat-exchange media
- F28F13/12—Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing by affecting the pattern of flow of the heat-exchange media by creating turbulence, e.g. by stirring, by increasing the force of circulation
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 十分な熱交換性能を有する熱交換器を構成で
きる扁平伝熱管の構造を実現する。 【解決手段】 扁平伝熱管１５の外周壁を構成する１対
の折り返し部２０、２０の内面と、扁平伝熱管１５内の
隔壁２１の表面とに、それぞれ多数の突起１３、１３を
設ける。一方、扁平伝熱管１５の外周壁を構成する１対
の平坦部１８、１９は、コルゲートフィンとの当接部で
ある外面を、それぞれ平坦面にする。
きる扁平伝熱管の構造を実現する。 【解決手段】 扁平伝熱管１５の外周壁を構成する１対
の折り返し部２０、２０の内面と、扁平伝熱管１５内の
隔壁２１の表面とに、それぞれ多数の突起１３、１３を
設ける。一方、扁平伝熱管１５の外周壁を構成する１対
の平坦部１８、１９は、コルゲートフィンとの当接部で
ある外面を、それぞれ平坦面にする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、ラジエータやコ
ンデンサ等の熱交換器のコア部を構成する扁平伝熱管の
改良に関する。
ンデンサ等の熱交換器のコア部を構成する扁平伝熱管の
改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車用空気調和装置を構成するコンデ
ンサとして、多数のフィンと伝熱管とによりコア部を構
成した熱交換器が知られている。この熱交換器は、図１
３に示す様に、それぞれを水平方向に、且つ、上下方向
に亙り交互に配置した扁平伝熱管１、１とコルゲートフ
ィン２、２とから成るコア部３の左右両端部に、入口管
５を有する入口側ヘッダ６と出口管７を有する出口側ヘ
ッダ８とを設けて成る。又、上記コア部３の上下両端部
には、このコア部３の補強を図ると共に、熱交換器を車
体に取り付けるのに利用するサイドサポート４、４を設
けている。
ンサとして、多数のフィンと伝熱管とによりコア部を構
成した熱交換器が知られている。この熱交換器は、図１
３に示す様に、それぞれを水平方向に、且つ、上下方向
に亙り交互に配置した扁平伝熱管１、１とコルゲートフ
ィン２、２とから成るコア部３の左右両端部に、入口管
５を有する入口側ヘッダ６と出口管７を有する出口側ヘ
ッダ８とを設けて成る。又、上記コア部３の上下両端部
には、このコア部３の補強を図ると共に、熱交換器を車
体に取り付けるのに利用するサイドサポート４、４を設
けている。
【０００３】この様な熱交換器の使用時、入口管５から
入口側ヘッダ６に送り込まれ、扁平伝熱管１、１内を流
れる冷媒等の流体は、コア部３を構成する扁平伝熱管
１、１及びコルゲートフィン２、２の間を図１３の表裏
方向に流通する空気との間で熱交換して冷却された後、
出口側ヘッダ８を介して出口管７から送り出される。
入口側ヘッダ６に送り込まれ、扁平伝熱管１、１内を流
れる冷媒等の流体は、コア部３を構成する扁平伝熱管
１、１及びコルゲートフィン２、２の間を図１３の表裏
方向に流通する空気との間で熱交換して冷却された後、
出口側ヘッダ８を介して出口管７から送り出される。
【０００４】又、この様な熱交換器の熱交換性能を向上
させる為には、上記各扁平伝熱管１、１内を流れる冷媒
等の流体の流れを乱し、流路の中央部と周辺部との間で
流体の入れ換えを行なわせると共に、これら各扁平伝熱
管の内面に境界層が発達するのを防止する事が効果的で
ある。更に、上記各扁平伝熱管１、１の耐圧性を確保す
る為には、これら各扁平伝熱管１、１を構成する互いに
平行な１対の平坦部同士を所定の個所で互いに連結する
事が好ましい。この様な要件を満たす熱交換器用扁平伝
熱管として、実開昭５９−７１０８３号公報には図１４
に示す様な扁平伝熱管１ａが記載されている。アルミニ
ウム合金等、伝熱性の良好な金属材料を押し出し成形す
る事により形成したこの扁平伝熱管１ａは、長円形の断
面形状を有する外周壁９の内側に、隔壁１１、１１を設
けている。これら各隔壁１１、１１は、この外周壁９を
構成する１対の平坦部１０、１０同士を、上記扁平伝熱
管１ａの全長に亙って複数個所（図示の場合では３個
所）で連結する。又、上記外周壁９を構成する１対の平
坦部１０、１０の内面と、同じくこの外周壁９の一部を
構成し、上記１対の平坦部１０、１０の両端縁同士をそ
れぞれ連続させる１対の湾曲部１２、１２の内面には、
上記扁平伝熱管１ａの内部に向かって突出する多数の突
起１３、１３を設けている。尚、これら各突起１３、１
３は、上記扁平伝熱管１ａを押し出し成形した後、ロー
ル成形、或はプレス成形により形成する。
させる為には、上記各扁平伝熱管１、１内を流れる冷媒
等の流体の流れを乱し、流路の中央部と周辺部との間で
流体の入れ換えを行なわせると共に、これら各扁平伝熱
管の内面に境界層が発達するのを防止する事が効果的で
ある。更に、上記各扁平伝熱管１、１の耐圧性を確保す
る為には、これら各扁平伝熱管１、１を構成する互いに
平行な１対の平坦部同士を所定の個所で互いに連結する
事が好ましい。この様な要件を満たす熱交換器用扁平伝
熱管として、実開昭５９−７１０８３号公報には図１４
に示す様な扁平伝熱管１ａが記載されている。アルミニ
ウム合金等、伝熱性の良好な金属材料を押し出し成形す
る事により形成したこの扁平伝熱管１ａは、長円形の断
面形状を有する外周壁９の内側に、隔壁１１、１１を設
けている。これら各隔壁１１、１１は、この外周壁９を
構成する１対の平坦部１０、１０同士を、上記扁平伝熱
管１ａの全長に亙って複数個所（図示の場合では３個
所）で連結する。又、上記外周壁９を構成する１対の平
坦部１０、１０の内面と、同じくこの外周壁９の一部を
構成し、上記１対の平坦部１０、１０の両端縁同士をそ
れぞれ連続させる１対の湾曲部１２、１２の内面には、
上記扁平伝熱管１ａの内部に向かって突出する多数の突
起１３、１３を設けている。尚、これら各突起１３、１
３は、上記扁平伝熱管１ａを押し出し成形した後、ロー
ル成形、或はプレス成形により形成する。
【０００５】この様な扁平伝熱管１ａ内を流れる冷媒等
の流体は、上記各突起１３、１３の存在によりその流れ
を乱される為、この流体と扁平伝熱管１ａとの間の伝熱
効率が向上する。又、上記１対の平坦部１０、１０同士
を上記隔壁１１、１１が連結している為、上記扁平伝熱
管１ａ内の圧力上昇に拘らず、上記１対の平坦部１０、
１０同士の間隔が広がる事がない。従って、上記扁平伝
熱管１ａの耐圧強度を十分に確保できる。
の流体は、上記各突起１３、１３の存在によりその流れ
を乱される為、この流体と扁平伝熱管１ａとの間の伝熱
効率が向上する。又、上記１対の平坦部１０、１０同士
を上記隔壁１１、１１が連結している為、上記扁平伝熱
管１ａ内の圧力上昇に拘らず、上記１対の平坦部１０、
１０同士の間隔が広がる事がない。従って、上記扁平伝
熱管１ａの耐圧強度を十分に確保できる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な構成による
扁平伝熱管１ａの場合、この扁平伝熱管１ａの外周壁９
を構成する１対の平坦部１０、１０及び１対の湾曲部１
２、１２の各内面に複数の突起１３、１３を形成した事
に伴い、上記外周壁９の外面には多数の凹部１４、１４
が形成される。このうち、上記１対の平坦部１０、１０
の外面に形成された各凹部１４、１４が存在する位置で
は、上記扁平伝熱管１ａの外面とコルゲートフィン２の
湾曲部とが接触しない。この為、接触していない分、上
記扁平伝熱管１ａからコルゲートフィン２への伝熱性が
悪化し、熱交換器の性能を低下させてしまう。本発明の
熱交換器用扁平伝熱管は、上述の様な事情に鑑みて発明
したものである。
扁平伝熱管１ａの場合、この扁平伝熱管１ａの外周壁９
を構成する１対の平坦部１０、１０及び１対の湾曲部１
２、１２の各内面に複数の突起１３、１３を形成した事
に伴い、上記外周壁９の外面には多数の凹部１４、１４
が形成される。このうち、上記１対の平坦部１０、１０
の外面に形成された各凹部１４、１４が存在する位置で
は、上記扁平伝熱管１ａの外面とコルゲートフィン２の
湾曲部とが接触しない。この為、接触していない分、上
記扁平伝熱管１ａからコルゲートフィン２への伝熱性が
悪化し、熱交換器の性能を低下させてしまう。本発明の
熱交換器用扁平伝熱管は、上述の様な事情に鑑みて発明
したものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の熱交換器用扁平
伝熱管は、伝熱性の良好な金属板を折り曲げる事により
造られ、互いに平行な１対の平坦部と、これら１対の平
坦部の幅方向両端縁同士を連続させる１対の折り返し部
とを備え、上記１対の平坦部の外面にその一部を当接さ
せたコルゲート型のフィンと共に熱交換器のコア部を構
成する。特に、本発明の熱交換器用扁平伝熱管に於いて
は、上記金属板の一部は上記熱交換器用扁平伝熱管の内
側に向け折り曲げられて、互いに対向する１対の平坦部
同士若しくは折り返し部同士を連結し、上記熱交換器用
扁平伝熱管の内部流路を分割する隔壁を構成している。
そして、この隔壁の表面と上記１対の折り返し部の内面
とのうちの少なくとも一つの面には、当該面に沿って流
れる流体の流れ方向を変換し、この流体に当該面と別の
面に向く流れを惹起させる突起若しくは切り起こし部を
設けている。
伝熱管は、伝熱性の良好な金属板を折り曲げる事により
造られ、互いに平行な１対の平坦部と、これら１対の平
坦部の幅方向両端縁同士を連続させる１対の折り返し部
とを備え、上記１対の平坦部の外面にその一部を当接さ
せたコルゲート型のフィンと共に熱交換器のコア部を構
成する。特に、本発明の熱交換器用扁平伝熱管に於いて
は、上記金属板の一部は上記熱交換器用扁平伝熱管の内
側に向け折り曲げられて、互いに対向する１対の平坦部
同士若しくは折り返し部同士を連結し、上記熱交換器用
扁平伝熱管の内部流路を分割する隔壁を構成している。
そして、この隔壁の表面と上記１対の折り返し部の内面
とのうちの少なくとも一つの面には、当該面に沿って流
れる流体の流れ方向を変換し、この流体に当該面と別の
面に向く流れを惹起させる突起若しくは切り起こし部を
設けている。
【０００８】
【作用】上述の様に構成される本発明の熱交換器用扁平
伝熱管の場合、扁平伝熱管の内部に設けた隔壁の表面
と、この扁平伝熱管の外周壁の一部を構成する１対の折
り返し部の内面とのうちの少なくとも一つの面に形成し
た多数の突起若しくは切り起こし部が、これら突起若し
くは切り起こし部を形成した面に沿って流れる流体の流
れ方向を変換し、この流体に当該面と別の面に向く流れ
を惹起させて、扁平伝熱管内を流れる流体を撹乱させ
る。従って、これら流体と扁平伝熱管との間の伝熱効率
を高める事ができる。又、上記隔壁を、扁平伝熱管の外
周壁を構成する互いに平行な１対の平坦部同士を連結す
る状態で設けた場合には、これら１対の平坦部同士が離
れる事を防止できて、この扁平伝熱管の耐圧性を向上で
きる。特に、本発明の熱交換器用扁平伝熱管の場合、上
記扁平伝熱管を構成する１対の平坦部の外面は全面に亙
り平坦である為、これら１対の平坦部の外面とコルゲー
トフィンの湾曲部との接触面積を十分に確保できる。こ
の結果、上記扁平伝熱管とコルゲートフィンとの間の伝
熱性能が向上し、この扁平伝熱管を組み込んだ熱交換器
全体としての熱交換性能を向上させる事ができる。
伝熱管の場合、扁平伝熱管の内部に設けた隔壁の表面
と、この扁平伝熱管の外周壁の一部を構成する１対の折
り返し部の内面とのうちの少なくとも一つの面に形成し
た多数の突起若しくは切り起こし部が、これら突起若し
くは切り起こし部を形成した面に沿って流れる流体の流
れ方向を変換し、この流体に当該面と別の面に向く流れ
を惹起させて、扁平伝熱管内を流れる流体を撹乱させ
る。従って、これら流体と扁平伝熱管との間の伝熱効率
を高める事ができる。又、上記隔壁を、扁平伝熱管の外
周壁を構成する互いに平行な１対の平坦部同士を連結す
る状態で設けた場合には、これら１対の平坦部同士が離
れる事を防止できて、この扁平伝熱管の耐圧性を向上で
きる。特に、本発明の熱交換器用扁平伝熱管の場合、上
記扁平伝熱管を構成する１対の平坦部の外面は全面に亙
り平坦である為、これら１対の平坦部の外面とコルゲー
トフィンの湾曲部との接触面積を十分に確保できる。こ
の結果、上記扁平伝熱管とコルゲートフィンとの間の伝
熱性能が向上し、この扁平伝熱管を組み込んだ熱交換器
全体としての熱交換性能を向上させる事ができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】図１〜３は、本発明の実施の形態
の第１例を示している。本発明の扁平伝熱管１５は、伝
熱性の良好な金属板である、アルミニウム合金板により
造られた帯状の板材１６をロール成形して成る。即ち、
ロール成形によって上記板材１６の幅方向両端縁に接合
部１７、１７を、この板材１６の全長に亙って形成した
後、これら両接合部１７、１７同士を上記板材１６の幅
方向中央部で互いに重ね合わせてろう付けする事によ
り、上記扁平伝熱管１５としている。尚、上記接合部１
７、１７同士のろう付けは、この扁平伝熱管１５と共に
熱交換器を構成する各部材同士のろう付けと同時に行な
う。この為に上記板材１６は、芯材の少なくとも片面
（扁平伝熱管１５の外周面となる面）にろう材を積層し
た、所謂クラッド材を使用する。
の第１例を示している。本発明の扁平伝熱管１５は、伝
熱性の良好な金属板である、アルミニウム合金板により
造られた帯状の板材１６をロール成形して成る。即ち、
ロール成形によって上記板材１６の幅方向両端縁に接合
部１７、１７を、この板材１６の全長に亙って形成した
後、これら両接合部１７、１７同士を上記板材１６の幅
方向中央部で互いに重ね合わせてろう付けする事によ
り、上記扁平伝熱管１５としている。尚、上記接合部１
７、１７同士のろう付けは、この扁平伝熱管１５と共に
熱交換器を構成する各部材同士のろう付けと同時に行な
う。この為に上記板材１６は、芯材の少なくとも片面
（扁平伝熱管１５の外周面となる面）にろう材を積層し
た、所謂クラッド材を使用する。
【００１０】この様に形成した上記扁平伝熱管１５は、
互いに平行な第一、第二の平坦部１８、１９と、これら
両平坦部１８、１９の幅方向両端縁同士をそれぞれ連続
させる１対の折り返し部２０、２０とを、外周壁として
備える。又、上記第二の平坦部１９の幅方向中央部内面
には、上記第一の平坦部１８の幅方向中央部から内方に
向け直角に折れ曲がり、上記接合部１７、１７同士を互
いに重ね合わせて成る隔壁２１の先端縁を突き当て、こ
の突き当て部分を、上記扁平伝熱管１５の全長に亙って
ろう付け接合している。この状態で上記隔壁２１は、上
記第一、第二の平坦部１８、１９の幅方向中央部同士を
連結すると共に、上記扁平伝熱管１５の内部を互いに平
行な１対の分割流路２５、２５に分割する。尚、上記隔
壁２１の先端縁と上記第二の平坦部１９の幅方向中央部
とのろう付けも、熱交換器の構成各部品同士のろう付け
と同時に行なう。更に、上記１対の折り返し部２０、２
０の内面及び上記隔壁２１の両面には、上記板材１６に
上述したロール成形を施して上記各接合部１７、１７及
び折り返し部２０、２０を形成するのと並行して、それ
ぞれが球面状である、多数の突起１３、１３を形成して
いる。これら各突起１３、１３は、この扁平伝熱管１５
の軸方向に亙って一列に、且つ等間隔に配置している。
互いに平行な第一、第二の平坦部１８、１９と、これら
両平坦部１８、１９の幅方向両端縁同士をそれぞれ連続
させる１対の折り返し部２０、２０とを、外周壁として
備える。又、上記第二の平坦部１９の幅方向中央部内面
には、上記第一の平坦部１８の幅方向中央部から内方に
向け直角に折れ曲がり、上記接合部１７、１７同士を互
いに重ね合わせて成る隔壁２１の先端縁を突き当て、こ
の突き当て部分を、上記扁平伝熱管１５の全長に亙って
ろう付け接合している。この状態で上記隔壁２１は、上
記第一、第二の平坦部１８、１９の幅方向中央部同士を
連結すると共に、上記扁平伝熱管１５の内部を互いに平
行な１対の分割流路２５、２５に分割する。尚、上記隔
壁２１の先端縁と上記第二の平坦部１９の幅方向中央部
とのろう付けも、熱交換器の構成各部品同士のろう付け
と同時に行なう。更に、上記１対の折り返し部２０、２
０の内面及び上記隔壁２１の両面には、上記板材１６に
上述したロール成形を施して上記各接合部１７、１７及
び折り返し部２０、２０を形成するのと並行して、それ
ぞれが球面状である、多数の突起１３、１３を形成して
いる。これら各突起１３、１３は、この扁平伝熱管１５
の軸方向に亙って一列に、且つ等間隔に配置している。
【００１１】上述の様な扁平伝熱管１５を組み込んだ熱
交換器の使用時、この扁平伝熱管１５内に冷媒等の流体
を流通させると、上記１対の折り返し部２０、２０の内
面及び上記隔壁２１の両面に形成した多数の突起１３、
１３が、図１〜３に矢印で示す様に、これら１対の折り
返し部２０、２０の内面及び上記隔壁２１の両面に沿っ
て流れる流体の流れ方向を変換する。これにより上記各
突起１３、１３は、この流体に当該面と別の面に向く流
れを惹起させて、上記扁平伝熱管１５内を流れる流体を
撹乱させる。この為、流路の中央部と周辺部との間で流
体の入れ換えを行なわせると共に、上記別の面に境界層
を発達しにくくして、上記流体と上記扁平伝熱管１５と
の間の伝熱効率を向上させ、この扁平伝熱管１５を組み
込んだ熱交換器の熱交換性能を高める事ができる。
交換器の使用時、この扁平伝熱管１５内に冷媒等の流体
を流通させると、上記１対の折り返し部２０、２０の内
面及び上記隔壁２１の両面に形成した多数の突起１３、
１３が、図１〜３に矢印で示す様に、これら１対の折り
返し部２０、２０の内面及び上記隔壁２１の両面に沿っ
て流れる流体の流れ方向を変換する。これにより上記各
突起１３、１３は、この流体に当該面と別の面に向く流
れを惹起させて、上記扁平伝熱管１５内を流れる流体を
撹乱させる。この為、流路の中央部と周辺部との間で流
体の入れ換えを行なわせると共に、上記別の面に境界層
を発達しにくくして、上記流体と上記扁平伝熱管１５と
の間の伝熱効率を向上させ、この扁平伝熱管１５を組み
込んだ熱交換器の熱交換性能を高める事ができる。
【００１２】又、上記扁平伝熱管１５の外周壁のうち、
１対の折り返し部２０、２０の外面には、これら１対の
折り返し部２０、２０の内面に上記各突起１３、１３を
形成するのに伴って凹部１４、１４が形成されるが、第
一、第二の平坦部１８、１９の外面は平坦面のままであ
る。従って、上記扁平伝熱管１５の外周壁を構成する第
一、第二の平坦部１８、１９の外面と前記コルゲートフ
ィン２（図１３）の湾曲部とは、十分な面積で互いに接
触する。この為、これら扁平伝熱管１５とコルゲートフ
ィン２との間の伝熱性を十分に確保できて、これら両部
材１５、２を組み込んだ熱交換器の熱交換性能を向上さ
せる事ができる。
１対の折り返し部２０、２０の外面には、これら１対の
折り返し部２０、２０の内面に上記各突起１３、１３を
形成するのに伴って凹部１４、１４が形成されるが、第
一、第二の平坦部１８、１９の外面は平坦面のままであ
る。従って、上記扁平伝熱管１５の外周壁を構成する第
一、第二の平坦部１８、１９の外面と前記コルゲートフ
ィン２（図１３）の湾曲部とは、十分な面積で互いに接
触する。この為、これら扁平伝熱管１５とコルゲートフ
ィン２との間の伝熱性を十分に確保できて、これら両部
材１５、２を組み込んだ熱交換器の熱交換性能を向上さ
せる事ができる。
【００１３】又、上記扁平伝熱管１５の耐圧強度は、上
記第一、第二の平坦部１８、１９同士を連結している隔
壁２１が、これら第一、第二の平坦部１８、１９同士が
離れるのを防止する事により確保できる。尚、本例の場
合には、上記１対の折り返し部２０、２０の内面と上記
隔壁２１の表面との両方に、上述した突起１３、１３を
設けているが、これら各突起１３、１３は、上記１対の
折り返し部２０、２０の内面と上記隔壁２１の表面との
うちの何れか一つの面に設けるだけでも良い。又、上記
各突起１３、１３の形状としては、図１〜３に示した様
な半球形のものを採用する他、例えば矩形、長円形、若
しくは角錐形のものを採用する事もできる。
記第一、第二の平坦部１８、１９同士を連結している隔
壁２１が、これら第一、第二の平坦部１８、１９同士が
離れるのを防止する事により確保できる。尚、本例の場
合には、上記１対の折り返し部２０、２０の内面と上記
隔壁２１の表面との両方に、上述した突起１３、１３を
設けているが、これら各突起１３、１３は、上記１対の
折り返し部２０、２０の内面と上記隔壁２１の表面との
うちの何れか一つの面に設けるだけでも良い。又、上記
各突起１３、１３の形状としては、図１〜３に示した様
な半球形のものを採用する他、例えば矩形、長円形、若
しくは角錐形のものを採用する事もできる。
【００１４】次に、図４〜６は、本発明の実施の形態の
第２例を示している。扁平伝熱管１５ａの内部に設けた
隔壁２１の両面には、それぞれ上記扁平伝熱管１５ａの
全長に亙って多数の切り起こし部２２、２２を形成して
いる。これら各切り起こし部２２、２２は、それぞれ上
記隔壁２１を構成する１対の接合部１７、１７の各先端
縁部に切目を形成し、この切目に隣接する部分を、上記
扁平伝熱管１５ａの分割流路２５、２５内に向けて切り
起こす事により形成している。又、上記隔壁２１の両面
で上記各切り起こし部２２、２２は、上記扁平伝熱管１
５ａの軸方向に亙ってそれぞれ等間隔に配置しており、
更に上記各切り起こし部２２、２２の配置の位相は、上
記隔壁２１の両面で互いに半ピッチ分だけずらせてい
る。又、上記各切り起こし部２２、２２は、それぞれ斜
辺を折り曲げ縁とした、直角三角形状に切り起こしてお
り、上記扁平伝熱管１５ａ内を流れる流体の流れ方向に
対し傾斜した面を有する。
第２例を示している。扁平伝熱管１５ａの内部に設けた
隔壁２１の両面には、それぞれ上記扁平伝熱管１５ａの
全長に亙って多数の切り起こし部２２、２２を形成して
いる。これら各切り起こし部２２、２２は、それぞれ上
記隔壁２１を構成する１対の接合部１７、１７の各先端
縁部に切目を形成し、この切目に隣接する部分を、上記
扁平伝熱管１５ａの分割流路２５、２５内に向けて切り
起こす事により形成している。又、上記隔壁２１の両面
で上記各切り起こし部２２、２２は、上記扁平伝熱管１
５ａの軸方向に亙ってそれぞれ等間隔に配置しており、
更に上記各切り起こし部２２、２２の配置の位相は、上
記隔壁２１の両面で互いに半ピッチ分だけずらせてい
る。又、上記各切り起こし部２２、２２は、それぞれ斜
辺を折り曲げ縁とした、直角三角形状に切り起こしてお
り、上記扁平伝熱管１５ａ内を流れる流体の流れ方向に
対し傾斜した面を有する。
【００１５】上述の様に構成される本例の扁平伝熱管１
５ａの場合にも、この扁平伝熱管１５ａ内に冷媒等の流
体を流通させると、上記隔壁２１の両面に形成した多数
の切り起こし部２２、２２が、図４〜６に矢印で示す様
に、この隔壁２１の両面に沿って流れる流体の流れ方向
を変換する。そして、この流体に当該面と別の面に向く
流れを惹起させ、上記扁平伝熱管１５ａ内を流れる流体
を撹乱させる。特に、本例の扁平伝熱管１５ａの場合、
上記隔壁２１の両面に設けた切り起こし部２２、２２
は、上記扁平伝熱管１５ａの内面に沿って流れる流体の
流れ方向に対し傾斜した面を有しているので、上記流体
の流れ方向を効率よく変換できる。この為、上記流体と
上記扁平伝熱管１５ａとの間の伝熱効率が向上して、こ
の扁平伝熱管１５ａを組み込んだ熱交換器の熱交換性能
を高める事ができる。
５ａの場合にも、この扁平伝熱管１５ａ内に冷媒等の流
体を流通させると、上記隔壁２１の両面に形成した多数
の切り起こし部２２、２２が、図４〜６に矢印で示す様
に、この隔壁２１の両面に沿って流れる流体の流れ方向
を変換する。そして、この流体に当該面と別の面に向く
流れを惹起させ、上記扁平伝熱管１５ａ内を流れる流体
を撹乱させる。特に、本例の扁平伝熱管１５ａの場合、
上記隔壁２１の両面に設けた切り起こし部２２、２２
は、上記扁平伝熱管１５ａの内面に沿って流れる流体の
流れ方向に対し傾斜した面を有しているので、上記流体
の流れ方向を効率よく変換できる。この為、上記流体と
上記扁平伝熱管１５ａとの間の伝熱効率が向上して、こ
の扁平伝熱管１５ａを組み込んだ熱交換器の熱交換性能
を高める事ができる。
【００１６】更に、上記扁平伝熱管１５ａの外周壁に就
いては、やはり前述した第１例の場合と同様、第一、第
二の平坦部１８、１９の外面が平坦面のままである。従
って、本例の場合にも、上記扁平伝熱管１５ａの外周壁
と前記コルゲートフィン２（図１３）との接触面積を十
分に確保して、これら扁平伝熱管１５ａとコルゲートフ
ィン２との間の伝熱性を十分に確保できる。この為、こ
れら両部材１５ａ、２を組み込んだ熱交換器の熱交換性
能を向上させる事ができる。尚、本例の扁平伝熱管１５
ａの外周壁を構成する１対の折り返し部２０、２０の内
面に、前述した第１例の場合と同様な突起１３、１３
（図１〜３参照）を設けて、上記流体の撹乱の促進を図
る事もできる。又、上述した切り起こし部２２、２２に
就いては、これら切り起こし部２２、２２の傾斜方向を
変えたり、これら切り起こし部２２、２２として矩形や
Ｖ字形或は半円形等の舌片状のものを採用する事もでき
る。その他の構成及び作用は、前述した第１例の場合と
同様である。
いては、やはり前述した第１例の場合と同様、第一、第
二の平坦部１８、１９の外面が平坦面のままである。従
って、本例の場合にも、上記扁平伝熱管１５ａの外周壁
と前記コルゲートフィン２（図１３）との接触面積を十
分に確保して、これら扁平伝熱管１５ａとコルゲートフ
ィン２との間の伝熱性を十分に確保できる。この為、こ
れら両部材１５ａ、２を組み込んだ熱交換器の熱交換性
能を向上させる事ができる。尚、本例の扁平伝熱管１５
ａの外周壁を構成する１対の折り返し部２０、２０の内
面に、前述した第１例の場合と同様な突起１３、１３
（図１〜３参照）を設けて、上記流体の撹乱の促進を図
る事もできる。又、上述した切り起こし部２２、２２に
就いては、これら切り起こし部２２、２２の傾斜方向を
変えたり、これら切り起こし部２２、２２として矩形や
Ｖ字形或は半円形等の舌片状のものを採用する事もでき
る。その他の構成及び作用は、前述した第１例の場合と
同様である。
【００１７】次に、図７〜９は、本発明の実施の形態の
第３例を示している。本例の扁平伝熱管１５ｂの場合、
この扁平伝熱管１５ｂの内部に設けた隔壁２１の両面
に、それぞれ上述した第２例の場合と同様の切り起こし
部２２と、この切り起こし部２２とは点対称となる方向
に形成した切り起こし部２２ａとを、交互に且つ等間隔
に、同位相で配置している。即ち、上記隔壁２１の片面
に形成した切り起こし部２２（又は２２ａ）と、同じく
他面に形成した切り起こし部２２ａ（又は２２）とを互
いに対向させるべく、上記各切り起こし部２２、２２ａ
の配置の位相を互いに一致させている。この為、上記隔
壁２１には、上記扁平伝熱管１５ｂの軸方向に亙って等
間隔に、この扁平伝熱管１５ｂ内の１対の分割流路２
５、２５同士を連通する多数の通孔２３、２３が形成さ
れる。
第３例を示している。本例の扁平伝熱管１５ｂの場合、
この扁平伝熱管１５ｂの内部に設けた隔壁２１の両面
に、それぞれ上述した第２例の場合と同様の切り起こし
部２２と、この切り起こし部２２とは点対称となる方向
に形成した切り起こし部２２ａとを、交互に且つ等間隔
に、同位相で配置している。即ち、上記隔壁２１の片面
に形成した切り起こし部２２（又は２２ａ）と、同じく
他面に形成した切り起こし部２２ａ（又は２２）とを互
いに対向させるべく、上記各切り起こし部２２、２２ａ
の配置の位相を互いに一致させている。この為、上記隔
壁２１には、上記扁平伝熱管１５ｂの軸方向に亙って等
間隔に、この扁平伝熱管１５ｂ内の１対の分割流路２
５、２５同士を連通する多数の通孔２３、２３が形成さ
れる。
【００１８】上述の様に構成される本例の扁平伝熱管１
５ｂの場合、この扁平伝熱管１５ｂ内に冷媒等の流体を
流通させると、上記隔壁２１の両面に形成した多数の切
り起こし部２２、２２ａが上記隔壁２１の両面に沿って
流れる流体の流れ方向を変換し、この流体に当該面と別
の面に向く流れを惹起させて、上記扁平伝熱管１５ｂ内
を流れる流体を撹乱させる。更に、本例の扁平伝熱管１
５ｂの場合、上記１対の分割流路２５、２５内を流れる
各流体は、上記隔壁２１に形成した通孔２３、２３を介
して互いの分割流路２５、２５内を行き来する為、全体
として上記扁平伝熱管１５ｂ内を流れる流体の撹乱の促
進を図れる。この為、上記流体と上記扁平伝熱管１５ｂ
との間の伝熱効率が向上して、この扁平伝熱管１５ｂを
組み込んだ熱交換器の熱交換性能を高める事ができる。
その他の構成及び作用は、前述した第２例の場合と同様
である。
５ｂの場合、この扁平伝熱管１５ｂ内に冷媒等の流体を
流通させると、上記隔壁２１の両面に形成した多数の切
り起こし部２２、２２ａが上記隔壁２１の両面に沿って
流れる流体の流れ方向を変換し、この流体に当該面と別
の面に向く流れを惹起させて、上記扁平伝熱管１５ｂ内
を流れる流体を撹乱させる。更に、本例の扁平伝熱管１
５ｂの場合、上記１対の分割流路２５、２５内を流れる
各流体は、上記隔壁２１に形成した通孔２３、２３を介
して互いの分割流路２５、２５内を行き来する為、全体
として上記扁平伝熱管１５ｂ内を流れる流体の撹乱の促
進を図れる。この為、上記流体と上記扁平伝熱管１５ｂ
との間の伝熱効率が向上して、この扁平伝熱管１５ｂを
組み込んだ熱交換器の熱交換性能を高める事ができる。
その他の構成及び作用は、前述した第２例の場合と同様
である。
【００１９】次に、図１０〜１２は、本発明の実施の形
態の第４例を示している。本例の扁平伝熱管１５ｃは、
上述した第１〜３例の場合と同様、板材１６をロール成
形する事により造っている。そして、この扁平伝熱管１
５ｃも、やはり、互いに平行な第一、第二の平坦部１８
ａ、１９ａと、これら各平坦部１８ａ、１９ａの幅方向
両端縁同士を連続させる１対の折り返し部２０ａ、２０
ａとを、外周壁として備える。又、上記扁平伝熱管１５
ｃの内部には、上記１対の折り返し部２０ａ、２０ａの
中間部同士を上記扁平伝熱管１５ｃの全長に亙って連結
し、この扁平伝熱管１５ｃの内部に互いに平行な１対の
分割流路２５ａ、２５ｂを形成する、隔壁２１ａを設け
ている。又、この隔壁２１ａには上記１対の分割流路２
５ａ、２５ｂのうち、一方の分割流路２５ａ側に切り起
こしたＶ字形の切り起こし部２４ａ、２４ａと、他方の
分割流路２５ｂ側に切り起こした同じくＶ字形の切り起
こし部２４ｂ、２４ｂとを上記扁平伝熱管１５ｃの軸方
向に亙って交互に、且つ千鳥状に配置している。又、上
記隔壁２１ａのうち上記各切り起こし部２４ａ、２４ｂ
を形成した位置には、これら各切り起こし部２４ａ、２
４ｂの形成に伴って、上記１対の分割流路２５ａ、２５
ｂ同士を連通する、通孔２３ａ、２３ａを形成してい
る。
態の第４例を示している。本例の扁平伝熱管１５ｃは、
上述した第１〜３例の場合と同様、板材１６をロール成
形する事により造っている。そして、この扁平伝熱管１
５ｃも、やはり、互いに平行な第一、第二の平坦部１８
ａ、１９ａと、これら各平坦部１８ａ、１９ａの幅方向
両端縁同士を連続させる１対の折り返し部２０ａ、２０
ａとを、外周壁として備える。又、上記扁平伝熱管１５
ｃの内部には、上記１対の折り返し部２０ａ、２０ａの
中間部同士を上記扁平伝熱管１５ｃの全長に亙って連結
し、この扁平伝熱管１５ｃの内部に互いに平行な１対の
分割流路２５ａ、２５ｂを形成する、隔壁２１ａを設け
ている。又、この隔壁２１ａには上記１対の分割流路２
５ａ、２５ｂのうち、一方の分割流路２５ａ側に切り起
こしたＶ字形の切り起こし部２４ａ、２４ａと、他方の
分割流路２５ｂ側に切り起こした同じくＶ字形の切り起
こし部２４ｂ、２４ｂとを上記扁平伝熱管１５ｃの軸方
向に亙って交互に、且つ千鳥状に配置している。又、上
記隔壁２１ａのうち上記各切り起こし部２４ａ、２４ｂ
を形成した位置には、これら各切り起こし部２４ａ、２
４ｂの形成に伴って、上記１対の分割流路２５ａ、２５
ｂ同士を連通する、通孔２３ａ、２３ａを形成してい
る。
【００２０】上述の様に構成される本例の扁平伝熱管１
５ｃの場合、この扁平伝熱管１５ｃ内に冷媒等の流体を
流通させると、上記隔壁２１ａの両面に形成した多数の
切り起こし部２４ａ、２４ｂが上記隔壁２１ａの表面に
沿って流れる流体の流れ方向を変換し、この流体に当該
面と別の面に向く流れを惹起させて、上記扁平伝熱管１
５ｃ内を流れる流体を撹乱させる。更に、本例の扁平伝
熱管１５ｃの場合も上述した第３例の場合と同様、上記
１対の分割流路２５ａ、２５ｂ内を流れる各流体は、上
記隔壁２１ａに形成した通孔２３ａ、２３ａを介して互
いの分割流路２５ａ、２５ｂ内を行き来する為、全体と
して上記扁平伝熱管１５ｃ内を流れる流体の撹乱の促進
が図れる。この為、上記流体と上記扁平伝熱管１５ｃと
の間の伝熱効率が向上して、この扁平伝熱管１５ｃを組
み込んだ熱交換器の熱交換性能を高める事ができる。
５ｃの場合、この扁平伝熱管１５ｃ内に冷媒等の流体を
流通させると、上記隔壁２１ａの両面に形成した多数の
切り起こし部２４ａ、２４ｂが上記隔壁２１ａの表面に
沿って流れる流体の流れ方向を変換し、この流体に当該
面と別の面に向く流れを惹起させて、上記扁平伝熱管１
５ｃ内を流れる流体を撹乱させる。更に、本例の扁平伝
熱管１５ｃの場合も上述した第３例の場合と同様、上記
１対の分割流路２５ａ、２５ｂ内を流れる各流体は、上
記隔壁２１ａに形成した通孔２３ａ、２３ａを介して互
いの分割流路２５ａ、２５ｂ内を行き来する為、全体と
して上記扁平伝熱管１５ｃ内を流れる流体の撹乱の促進
が図れる。この為、上記流体と上記扁平伝熱管１５ｃと
の間の伝熱効率が向上して、この扁平伝熱管１５ｃを組
み込んだ熱交換器の熱交換性能を高める事ができる。
【００２１】更に、上記扁平伝熱管１５ｃの外周壁に就
いては、やはり前述した第１〜３例の場合と同様、第
一、第二の平坦部１８ａ、１９ａの外面が平坦面のまま
である。従って、本例の場合にも、上記扁平伝熱管１５
ｃの外周壁と前記コルゲートフィン２との間で十分な接
触面積を確保して、これら扁平伝熱管１５ｃとコルゲー
トフィン２との間の伝熱性を十分に確保できる。この
為、これら両部材１５ｃ、２を組み込んだ熱交換器の熱
交換性能を向上させる事ができる。尚、上述した切り起
こし部２４ａ、２４ｂの形状としては、図示の様にＶ字
形のものを採用する他、例えば矩形或は半円形のものを
採用する事もできる。又、扁平伝熱管１５ｃの内部に設
けた隔壁２１ａには、本例の様な切り起こし部２４ａ、
２４ｂに代えて、或は切り起こし部２４ａ、２４ｂ共
に、この隔壁２１ａの両面にそれぞれ突出する、円形や
矩形の突起を形成しても良い。
いては、やはり前述した第１〜３例の場合と同様、第
一、第二の平坦部１８ａ、１９ａの外面が平坦面のまま
である。従って、本例の場合にも、上記扁平伝熱管１５
ｃの外周壁と前記コルゲートフィン２との間で十分な接
触面積を確保して、これら扁平伝熱管１５ｃとコルゲー
トフィン２との間の伝熱性を十分に確保できる。この
為、これら両部材１５ｃ、２を組み込んだ熱交換器の熱
交換性能を向上させる事ができる。尚、上述した切り起
こし部２４ａ、２４ｂの形状としては、図示の様にＶ字
形のものを採用する他、例えば矩形或は半円形のものを
採用する事もできる。又、扁平伝熱管１５ｃの内部に設
けた隔壁２１ａには、本例の様な切り起こし部２４ａ、
２４ｂに代えて、或は切り起こし部２４ａ、２４ｂ共
に、この隔壁２１ａの両面にそれぞれ突出する、円形や
矩形の突起を形成しても良い。
【００２２】
【発明の効果】本発明の熱交換器用扁平伝熱管は、以上
に述べた様に構成され作用するので、扁平伝熱管内を流
れる流体と扁平伝熱管との間の伝熱効率の向上を図れる
だけでなく、扁平伝熱管とコルゲートフィンとの間の伝
熱性能を向上させる事もできる。この為、優れた耐久性
及び熱交換性能を有する熱交換器を実現できる。
に述べた様に構成され作用するので、扁平伝熱管内を流
れる流体と扁平伝熱管との間の伝熱効率の向上を図れる
だけでなく、扁平伝熱管とコルゲートフィンとの間の伝
熱性能を向上させる事もできる。この為、優れた耐久性
及び熱交換性能を有する熱交換器を実現できる。
【図１】本発明の実施の形態の第１例を示す、扁平伝熱
管の斜視図。
管の斜視図。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図。
【図３】図１のＢ−Ｂ断面図。
【図４】本発明の実施の形態の第２例を示す、扁平伝熱
管の斜視図。
管の斜視図。
【図５】図４のＣ−Ｃ断面図。
【図６】図４のＤ−Ｄ断面図。
【図７】本発明の実施の形態の第３例を示す、扁平伝熱
管の斜視図。
管の斜視図。
【図８】図４のＥ−Ｅ断面図。
【図９】図４のＦ−Ｆ断面図。
【図１０】本発明の実施の形態の第４例を示す、扁平伝
熱管の端面図。
熱管の端面図。
【図１１】図４のＧ−Ｇ断面図。
【図１２】図４のＨ−Ｈ断面図。
【図１３】従来から知られている熱交換器の１例を示す
略斜視図。
略斜視図。
【図１４】従来から知られている扁平伝熱管の１例を示
す部分斜視図。
す部分斜視図。
１ 扁平伝熱管 ２ コルゲートフィン ３ コア部 ４ サイドサポート ５ 入口管 ６ 入口側ヘッダ ７ 出口管 ８ 出口側ヘッダ ９ 外周壁 １０ 平坦部 １１ 隔壁 １２ 湾曲部 １３ 突起 １４ 凹部 １５、１５ａ、１５ｂ、１５ｃ 扁平伝熱管 １６ 板材 １７ 接合部 １８、１８ａ 第一の平坦部 １９、１９ａ 第二の平坦部 ２０、２０ａ 折り返し部 ２１、２１ａ 隔壁 ２２、２２ａ 切り起こし部 ２３、２３ａ 通孔 ２４ａ、２４ｂ 切り起こし部 ２５、２５ａ、２５ｂ 分割流路
Claims (1)
- 【請求項１】 伝熱性の良好な金属板を折り曲げる事に
より造られ、互いに平行な１対の平坦部と、これら１対
の平坦部の幅方向両端縁同士を連続させる１対の折り返
し部とを備え、上記１対の平坦部の外面にその一部を当
接させたコルゲート型のフィンと共に熱交換器のコア部
を構成する熱交換器用扁平伝熱管に於いて、上記金属板
の一部は上記熱交換器用扁平伝熱管の内側に向け折り曲
げられて、互いに対向する１対の平坦部同士若しくは折
り返し部同士を連結し、上記熱交換器用扁平伝熱管の内
部流路を分割する隔壁を構成しており、この隔壁の表面
と上記１対の折り返し部の内面とのうちの少なくとも一
つの面には、当該面に沿って流れる流体の流れ方向を変
換し、この流体に当該面と別の面に向く流れを惹起させ
る突起若しくは切り起こし部を設けている事を特徴とす
る熱交換器用扁平伝熱管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31232696A JPH10153393A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 熱交換器用扁平伝熱管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31232696A JPH10153393A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 熱交換器用扁平伝熱管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10153393A true JPH10153393A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=18027896
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31232696A Pending JPH10153393A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 熱交換器用扁平伝熱管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10153393A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1128148A2 (en) * | 2000-02-25 | 2001-08-29 | Denso Corporation | Heat exchanger |
| EP1684041A1 (fr) * | 2005-01-24 | 2006-07-26 | Valeo Systemes Thermiques | Tube plat avec insert pour échangeur de chaleur |
| DE19826881B4 (de) * | 1998-06-17 | 2008-01-03 | Behr Gmbh & Co. Kg | Wärmeübertrager, insbesondere Verdampfer |
| KR100825710B1 (ko) * | 2001-10-10 | 2008-04-29 | 한라공조주식회사 | 열교환기 튜브 |
| KR20150033597A (ko) * | 2012-02-17 | 2015-04-01 | 위니베르시떼 덱스-마르세이유 | 열교환기의 일부를 구성하는 파이프 및 그를 포함하는 열교환기 |
| JP2018109476A (ja) * | 2017-01-05 | 2018-07-12 | 株式会社ユタカ技研 | 熱交換器 |
| WO2020080762A1 (en) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | Hanon Systems | Compliant b-tube for radiator applications |
-
1996
- 1996-11-22 JP JP31232696A patent/JPH10153393A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19826881B4 (de) * | 1998-06-17 | 2008-01-03 | Behr Gmbh & Co. Kg | Wärmeübertrager, insbesondere Verdampfer |
| EP1128148A2 (en) * | 2000-02-25 | 2001-08-29 | Denso Corporation | Heat exchanger |
| EP1128148A3 (en) * | 2000-02-25 | 2002-03-20 | Denso Corporation | Heat exchanger |
| KR100825710B1 (ko) * | 2001-10-10 | 2008-04-29 | 한라공조주식회사 | 열교환기 튜브 |
| EP1684041A1 (fr) * | 2005-01-24 | 2006-07-26 | Valeo Systemes Thermiques | Tube plat avec insert pour échangeur de chaleur |
| FR2881218A1 (fr) * | 2005-01-24 | 2006-07-28 | Valeo Systemes Thermiques | Tube plat avec insert pour echangeur de chaleur |
| KR20150033597A (ko) * | 2012-02-17 | 2015-04-01 | 위니베르시떼 덱스-마르세이유 | 열교환기의 일부를 구성하는 파이프 및 그를 포함하는 열교환기 |
| JP2018109476A (ja) * | 2017-01-05 | 2018-07-12 | 株式会社ユタカ技研 | 熱交換器 |
| WO2020080762A1 (en) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | Hanon Systems | Compliant b-tube for radiator applications |
| KR20200043289A (ko) * | 2018-10-17 | 2020-04-27 | 한온시스템 주식회사 | 라디에이터 적용을 위한 유연한 b-튜브 |
| US10801781B2 (en) | 2018-10-17 | 2020-10-13 | Hanon Systems | Compliant b-tube for radiator applications |
| CN112739972A (zh) * | 2018-10-17 | 2021-04-30 | 翰昂汽车零部件有限公司 | 用于散热器应用的顺应性b型管 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4419140B2 (ja) | 熱交換器用チューブ | |
| JP3814917B2 (ja) | 積層型蒸発器 | |
| JP4099513B2 (ja) | 偏平管製造用金属板、偏平管および偏平管の製造方法 | |
| JP5892453B2 (ja) | 熱交換器 | |
| JP2000097578A (ja) | 熱交換器、特に、排気ガス熱交換器 | |
| JP3901349B2 (ja) | 熱交換器用扁平伝熱管 | |
| US6823933B2 (en) | Stacked-type, multi-flow heat exchangers | |
| JP3580942B2 (ja) | 熱交換器用扁平チューブおよび同チューブを備えた熱交換器 | |
| JPH05312492A (ja) | 熱交換器 | |
| JPH11142087A (ja) | 熱交換器 | |
| JPH10153393A (ja) | 熱交換器用扁平伝熱管 | |
| JP2006084078A (ja) | 細径多管式熱交換器の細径伝熱管ユニット | |
| JP3664783B2 (ja) | 凝縮器 | |
| JP3403544B2 (ja) | 熱交換器 | |
| JPH10111086A (ja) | 熱交換器 | |
| KR102343097B1 (ko) | 열 교환기용 튜브, 열 교환기용 튜브를 형성하는 방법 및 열 교환기 | |
| JP4513207B2 (ja) | 空気熱交換器 | |
| JP3048600B2 (ja) | 凝縮器 | |
| JPH10206079A (ja) | 熱交換器 | |
| JP3054888U (ja) | プレートフィン型熱交換器 | |
| JP2007017061A (ja) | 炭酸ガスエアコン用ガスクーラ | |
| JP2952593B1 (ja) | 積層型熱交換器 | |
| JPH0711332Y2 (ja) | 熱交換器 | |
| JP2003130566A (ja) | 熱交換器用偏平チューブ及びそれを用いた熱交換器 | |
| JP2020153641A (ja) | 熱交換器、及び扁平チューブの製造方法 |