JPH10109158A - 内部に非腐食性流体を流す扁平伝熱管とその製造方法 - Google Patents

内部に非腐食性流体を流す扁平伝熱管とその製造方法

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JPH10109158A
JPH10109158A JP26299896A JP26299896A JPH10109158A JP H10109158 A JPH10109158 A JP H10109158A JP 26299896 A JP26299896 A JP 26299896A JP 26299896 A JP26299896 A JP 26299896A JP H10109158 A JPH10109158 A JP H10109158A
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Yasushi Matsuda
靖 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インナーフィンを一体に有する扁平伝熱管の
外周面の耐食性を確保する構造及びその製造方法を実現
する。 【解決手段】 アルミニウム製の芯材16の片面に犠牲
腐食層17を、同じく他面にろう材層18を、それぞれ
形成した複合板19により次の様に製造する。先ず、複
合板19の片側部の断面形状を屈曲させてインナーフィ
ン部20を形成する。次に、複合板19の残部により、
犠牲腐食層17を外周側に位置させた状態でインナーフ
ィン部20を包み込む様に折り曲げ形成する。最後に、
各当接部同士をろう材層18によりろう付け接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る内部に非腐食
性流体を流す扁平伝熱管とその製造方法は、例えば、自
動車用空気調和装置に組み込まれるコンデンサとして使
用する熱交換器を構成する扁平伝熱管の様に、内部に非
腐食性流体を流す扁平伝熱管の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空気調和装置を構成するコンデ
ンサとして、多数のフィンと伝熱管とによりコア部を構
成した熱交換器が知られている。この熱交換器は、図3
に示す様に、それぞれを水平方向に、且つ、上下方向に
亙り交互に配置した扁平伝熱管1、1とコルゲートフィ
ン2、2とから成るコア部3の左右両端部に、入口管5
を有する入口側ヘッダ6と出口管7を有する出口側ヘッ
ダ8とを設けて成る。又、上記コア部3の上下両端部に
は、このコア部3の補強を図ると共に、熱交換器を車体
に取り付けるのに利用する為のサイドサポート4、4を
設けている。
【0003】この様な熱交換器の使用時、入口管5から
入口側ヘッダ6に送り込まれ、扁平伝熱管1、1内を流
れる冷媒等の流体は、コア部3を構成する扁平伝熱管
1、1及びコルゲートフィン2、2の間を図3の表裏方
向に流通する空気との間で熱交換して冷却された後、出
口側ヘッダ8を介して出口管7から送り出される。
【0004】又、この様な熱交換器の性能を向上させる
為には、上記扁平伝熱管1、1内を流れる冷媒等の流体
の流れを乱すと共に、この流体と扁平伝熱管1、1との
接触面積を増大させる事が効果的である。又、各扁平伝
熱管1、1の耐圧強度を確保する為には、各扁平伝熱管
1、1を構成する互いに平行な1対の平板部同士を複数
個所で互いに結合する必要がある。この為、上記熱交換
器を構成する扁平伝熱管1、1の内側にインナーフィン
を挿入し、このインナーフィンを上記1対の平板部の内
面にろう付け結合する構造が、従来から用いられてい
る。
【0005】ところが、別々に造られたインナーフィン
と扁平伝熱管とを後から組み合わせる事は面倒で、熱交
換器のコストを高くする原因となる。この様な事情に鑑
みて特開平6−313691号公報には、図4〜5に示
す様にインナーフィンと扁平伝熱管とを一体に形成する
構造が記載されている。この扁平伝熱管は、帯状のアル
ミニウム板9の幅方向(図4〜5の左右方向)中間部分
に、例えばロール成形により、図4(B)に示す様な、
アルミニウム板9の表面側(図4(B)の上側)及び裏
面側(図4(B)の下側)に向けて突出する、第一、第
二の突部10、11を形成する。これら第一、第二の各
突部10、11は、図5に示す様に、アルミニウム板9
の長さ方向(図4の表裏方向、図5の上下方向)に亙
り、千鳥配置している。尚、上記アルミニウム板9は、
アルミニウムを主とするアルミニウム合金製の芯材の両
面に、やはりアルミニウム合金であるろう材を積層して
成る、所謂両面クラッド材である。
【0006】又、上記アルミニウム板9の幅方向中間部
分で、上記第一、第二の突部10、11を外れた部分に
は、冷媒等の流体を拡散する為の透孔12、12を多
数、上記各突部10、11と同時に形成している。この
アルミニウム板9の幅方向中間部分、並びにこの中間部
分に形成した、上記第一、第二の各突部10、11並び
に透孔12、12が、インナーフィンを構成する。
【0007】第一、第二の各突部10、11並びに透孔
12、12を形成したならば、次いで、上記アルミニウ
ム板9の幅方向両側部分を、図4(C)に示す様に互い
に表裏逆方向に折り返す。これと共に、上記両側部分の
それぞれ先端部を、アルミニウム板9の幅方向内側に向
けて折り返し、この折り返し部の片面を、上記アルミニ
ウム板9の幅方向中間部分に当接させる。これにより、
図4(D)に示す様に、1対の湾曲部13、13と1対
の平行側部14、14とから成る、断面長円形の外周壁
15が形成される。この際、上記1対の平行側部14、
14の内側面は、それぞれ上記第一の突部10、10或
は第二の突部11、11と当接する。この状態で、上記
折り返し部の片面と上記アルミニウム板9の幅方向中間
部分とを、又、上記平行側部14、14の内側面と上記
第一の突部10、10或は第二の突部11、11の先端
面とを、それぞれろう付け接合し、扁平伝熱管として完
成する。上記ろう付けは、上記図4(D)に示す状態に
仮固定した状態のまま炉中で加熱し、ろう材を溶融させ
る事により、容易に行なえる。
【0008】この様な扁平伝熱管内を流れる冷媒等の流
体は、インナーフィンを構成する上記第一、第二の各突
部10、11並びに透孔12、12の存在によりその流
れを乱される為、この流体と扁平伝熱管との間の熱交換
効率が向上する。又、上記第一の突部10、10或は第
二の突部11、11と上記平行側部14、14とが互い
にろう付け接合される為、上記扁平伝熱管内の圧力上昇
に拘らず、上記平行側部14、14同士の間隔が広がる
事がない。従って、上記扁平伝熱管の耐圧強度を十分に
確保できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】コンデンサとして使用
される熱交換器は、空気との間で熱交換を行なう都合
上、エンジンルーム内の最前部(エンジンルームの内と
外とを連通する、車体の最前部に設けたフロントグリル
の直後)に設置する事が多い。この為、自動車の走行時
には、路上から飛散した泥や融雪塩等の異物が、熱交換
器を構成する扁平伝熱管の外側面に付着し易い。従っ
て、その外周面に腐食を防止する対処が何ら施されてい
ない、上述した従来の扁平伝熱管を、上記熱交換器に組
み込んで使用した場合、扁平伝熱管がその外周面から腐
食し易くなる。そして、この従来の扁平伝熱管を組み込
んだ、コンデンサとして使用される熱交換器の寿命を十
分に確保する事が難しくなる。
【0010】又、実開昭63−179472号公報に
は、アルミニウム板の幅方向一端部に形成したインナー
フィン部をこのアルミニウム板の残部によって包み込む
様に、このアルミニウム板を折り曲げ形成し、上記イン
ナーフィン部を包み込んだ部分とこのインナーフィン部
とをろう付け接合する事により、インナーフィンを一体
に有する扁平伝熱管に関する発明が記載されている。と
ころが、この公報に記載された扁平伝熱管の場合も、上
述した従来の扁平伝熱管の場合と同様に、この扁平伝熱
管の外周面が腐食するのを防止する為の考慮がなされて
いない。本発明の内部に非腐食性流体を流す扁平伝熱管
とその製造方法は、この様な事情に鑑み、インナーフィ
ンを一体に有する扁平伝熱管の外周面の腐食防止を有効
に図るべく発明したものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の内部に非腐食性
流体を流す扁平伝熱管とその製造方法のうち、請求項1
に記載した内部に非腐食性流体を流す扁平伝熱管は、ア
ルミニウム合金製の芯材の片面に、この芯材よりも電位
が卑であるアルミニウム合金製の犠牲腐食層を、上記芯
材の他面に、上記芯材及び犠牲腐食層を構成するアルミ
ニウム合金よりも融点が低いアルミニウム合金製のろう
材層を、それぞれ形成した帯状の複合板により、インナ
ーフィンを一体に有する扁平伝熱管を構成している。特
に、本発明の扁平伝熱管の場合には、この扁平伝熱管の
内部に位置する各構成部材の当接部は、上記複合板の他
面を構成するろう材層によりろう付け接合し、第一の折
り返し部、第一の平坦部、第二の折り返し部、及び第二
の平坦部により構成される扁平伝熱管の外周壁の外周面
には、上記複合板の片面を構成する犠牲腐食層を露出さ
せている。更に、請求項2に記載した製造方法に於いて
は、上述した複合板の幅方向片側部分の断面形状を屈曲
させてインナーフィン部を形成し、上記複合板の幅方向
中間部分を、上記犠牲腐食層を外周側に位置させた状態
で180度折り返す事により、その一端縁を上記インナ
ーフィン部の一端縁に連続させる第一の折り返し部を形
成し、この第一の折り返し部の他端縁にその一端縁を連
続させた状態で上記インナーフィン部の片側に当接する
第一の平坦部を設け、上記複合板の他側部分を、上記犠
牲腐食層を外周側に位置させた状態で上記第一の折り返
し部と反対方向に180度折り返す事により、その一端
縁を上記第一の平坦部の他端縁に連続させる第二の折り
返し部を形成し、この第二の折り返し部の他端縁にその
一端縁を連続させた状態で上記インナーフィン部の他側
に当接する第二の平坦部を設け、上記インナーフィン部
の片側と上記第一の平坦部の内側面とを、上記インナー
フィン部の他側と上記第二の平坦部の内側面とを、それ
ぞれ上記ろう材層を構成するアルミニウム合金によりろ
う付けする事により、内部に非腐食性流体を流す扁平伝
熱管とする。
【0012】
【作用】上述の様に構成される本発明の内部に非腐食性
流体を流す扁平伝熱管とその製造方法によれば、複合板
の他面を構成するろう材層が扁平伝熱管の内周面全体及
びインナーフィン部の片面を覆う。この為、扁平伝熱管
の内部に位置する各構成部材同士の当接部分では、これ
ら当接する構成部材同士の少なくとも一方の部材の当接
面に上記ろう材層が存在し、これら各当接部分が互いに
ろう付け結合される。従って、内部にインナーフィンを
有する扁平伝熱管を簡単に製造できる。特に、本発明扁
平伝熱管に於いては、複合板の片面を構成する犠牲腐食
層が扁平伝熱管の外周面全体を覆う。この為、泥や融雪
塩等の異物が熱交換器を構成する扁平伝熱管の外周面に
付着した場合でも、これら泥や融雪塩等の異物は扁平伝
熱管の外周面全体を覆う犠牲腐食層を腐食させるだけ
で、この犠牲腐食層により覆われたアルミニウム合金製
の芯材の腐食を防止できる。従って、本発明の扁平伝熱
管を組み込んだ熱交換器を、上記異物が入り込み易いエ
ンジンルーム内の最前部に設置した場合でも、この熱交
換器の寿命を十分長くできる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の内部に非圧縮性流体を流
す扁平伝熱管を構成する複合板19は、図1に示す様
に、アルミニウム合金製の芯材16の片面(図1の下
面)に、この芯材16よりも電位が卑であるアルミニウ
ム合金製の犠牲腐食層17を、同じく他面(図1の上
面)に、上記芯材16及び犠牲腐食層17を構成するア
ルミニウム合金よりも融点が低いアルミニウム合金製の
ろう材層18を、それぞれ積層した、所謂3層クラッド
材で、全体を帯状としている。本発明の扁平伝熱管は、
この様な複合板19を、例えばロール成形等により曲げ
形成する事により、以下の様に製造する。
【0014】先ず、上記複合板19の幅方向(図1の左
右方向)片側部分に、図2(A)に示す様な波形の断面
形状を有する、インナーフィン部20を形成する。更
に、上記複合板19の幅方向中間部分の一部を、図2
(B)に示す様に、上記犠牲腐食層17を外周側に位置
させた状態で180度折り返す。そして、この折り返し
部分を第一の折り返し部21とし、この第一の折り返し
部21の一端縁を上記インナーフィン部20の一端縁
(図2(A)の右端縁)に連続させる。又、この様に折
り返した状態で、上記インナーフィン部20の片側(図
2(B)の上側)に存在する頂部22a、22aと当接
する上記複合板19の幅方向中間部分の一部を、第一の
平坦部23とする。
【0015】次に、上記第一の折り返し部21の他端縁
(図2(B)の左端縁)にその一端縁を連続させた上記
複合板19の幅方向中間部分を、図2(C)に示す様に
上記犠牲腐食層17を外周側に位置させた状態で上記第
一の折り返し部21と反対方向に180度折り返して、
第二の折り返し部24とする。この様に上記複合板19
の一部を180度折り返して第二の折り返し部24を形
成した状態で、上記複合板19の一部でこの第二の折り
返し部24よりもこの複合板19の幅方向他側部分の残
部を、第二の平坦部25とする。そして、この第二の平
坦部25を、上記インナーフィン部20の他側(図2
(C)の下側)に存在する頂部22b、22bに当接さ
せている。
【0016】そして、この様に形成した状態で、上記第
一の平坦部23の内側面(図2(C)の下面)と上記イ
ンナーフィン部20の片側に存在する各頂部22a、2
2aとを、上記第二の平坦25の内側面(図2(C)の
上面)と上記インナーフィン部20の他側に存在する各
頂部22b、22bとを、及び上記第二の平坦部25の
端縁(図2(C)の右端縁)部と上記インナーフィン部
20の一端縁部とを、それぞれろう付け接合し、扁平伝
熱管として完成する。上記ろう付けは、図2(C)に示
す状態に仮固定した状態のまま、熱交換器を構成する他
の部材と共に炉中で加熱し、前記ろう材層18を構成す
るアルミニウム合金製のろう材を溶融させる事により、
容易に行なえる。
【0017】上述の様に構成される本発明の製造方法に
より造られた内部に非腐食性流体を流す扁平伝熱管によ
り、図3に示した様な、コンデンサとして使用する熱交
換器を構成し、内側に流通させる冷媒と空気とを熱交換
させる際の作用、及び、上記インナーフィン部20の存
在によりこの扁平伝熱管に十分な耐圧強度を確保する際
の作用は、従来のインナーフィンを一体に有する扁平伝
熱管と同様である。特に、本発明の製造方法によって造
られた扁平伝熱管の場合には、上記複合板19の片面を
構成する犠牲腐食層17が扁平伝熱管の外周面全体を覆
う。この為、自動車の走行時に路上から飛散した泥や融
雪塩等の異物が、コンデンサとして使用する熱交換器を
構成する扁平伝熱管の外周面に付着した場合でも、これ
ら泥や融雪塩等の異物は扁平伝熱管の外周面全体を覆う
犠牲腐食層を腐食させるだけで、この犠牲腐食層により
覆われたアルミニウム合金製の芯材の腐食を防止する。
従って、本発明の扁平伝熱管を組み込んだ熱交換器を、
コンデンサとして上記異物が入り込み易いエンジンルー
ム内の最前部に設置した場合でも、この熱交換器の寿命
を十分長くできる。
【0018】又、本発明の製造方法に於いては、片面に
ろう材層18を、他面に犠牲腐食層17を、それぞれ形
成した3層クラッド材である複合板19を使用する事に
より、扁平伝熱管の外周面に腐食を防止する対処を施し
ている。この為、この腐食を防止する為に、製造作業の
手間が追加される事はない。従って、従来と同様に簡単
且つ高能率な作業によって、外周面の腐食を防止した、
インナーフィンを一体に有する扁平伝熱管を製造でき
る。
【0019】尚、扁平伝熱管内を流通する冷媒の流れを
撹乱させる為、上記複合板19の幅方向片側で上記イン
ナーフィン部20を構成する部分に、予め透孔や曲げ起
し部を形成しておいても良い。又、上記インナーフィン
部20としては、本例の様に波形の断面形状を有するも
のを採用する他、複数の突部等を形成したものを採用し
ても良い。
【0020】
【発明の効果】本発明の内部に非腐食性流体を流す扁平
伝熱管とその製造方法は、以上に述べた通り構成され作
用するので、製造にかかる手間を増やす事なく、インナ
ーフィンを一体に有する扁平伝熱管の耐食性の向上を図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内部に非腐食性流体を流す扁平伝熱管
の製造に使用する、複合板の部分拡大断面図。
【図2】本発明の製造方法を、工程順に示す拡大断面
図。
【図3】従来から知られた熱交換器の1例を示す斜視
図。
【図4】従来の製造方法を、工程順に示す端面図。
【図5】図4(C)のA矢視図。
【符号の説明】 1 扁平伝熱管 2 コルゲートフィン 3 コア部 4 サイドサポート 5 入口管 6 入口側ヘッダ 7 出口管 8 出口側ヘッダ 9 アルミニウム板 10 第一の突部 11 第二の突部 12 透孔 13 湾曲部 14 平行側部 15 外周壁 16 芯材 17 犠牲腐食層 18 ろう材層 19 複合板 20 インナーフィン部 21 第一の折り返し部 22a、22b 頂部 23 第一の平坦部 24 第二の折り返し部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金製の芯材の片面に、こ
    の芯材よりも電位が卑であるアルミニウム合金製の犠牲
    腐食層を、上記芯材の他面に、上記芯材及び犠牲腐食層
    を構成するアルミニウム合金よりも融点が低いアルミニ
    ウム合金製のろう材層を、それぞれ形成した帯状の複合
    板の幅方向片側部分の断面形状を屈曲させて形成したイ
    ンナーフィン部と、上記複合板の幅方向中間部分を、上
    記犠牲腐食層を外周側に位置させた状態で180度折り
    返す事により構成し、その一端縁を上記インナーフィン
    部の一端縁に連続させる第一の折り返し部と、この第一
    の折り返し部の他端縁にその一端縁を連続させた状態で
    設けられ、上記インナーフィン部の片側に当接する第一
    の平坦部と、上記複合板の幅方向他側部分を、上記犠牲
    腐食層を外周側に位置させた状態で上記第一の折り返し
    部と反対方向に180度折り返す事により構成し、その
    一端縁を上記第一の平坦部の他端縁に連続させる第二の
    折り返し部と、この第二の折り返し部の他端縁にその一
    端縁を連続させた状態で設けられ、上記インナーフィン
    部の他側に当接する第二の平坦部とを備え、上記インナ
    ーフィン部の片側と上記第一の平坦部の内側面とを、上
    記インナーフィン部の他側と上記第二の平坦部の内側面
    とを、それぞれ上記ろう材層を構成するアルミニウム合
    金によりろう付けして成る、内部に非腐食性流体を流す
    扁平伝熱管。
  2. 【請求項2】 アルミニウム合金製の芯材の片面に、こ
    の芯材よりも電位が卑であるアルミニウム合金製の犠牲
    腐食層を、上記芯材の他面に、上記芯材及び犠牲腐食層
    を構成するアルミニウム合金よりも融点が低いアルミニ
    ウム合金製のろう材層を、それぞれ形成した帯状の複合
    板の幅方向片側部分の断面形状を屈曲させてインナーフ
    ィン部を形成し、上記複合板の幅方向中間部分を、上記
    犠牲腐食層を外周側に位置させた状態で180度折り返
    す事により、その一端縁を上記インナーフィン部の一端
    縁に連続させる第一の折り返し部を形成し、この第一の
    折り返し部の他端縁にその一端縁を連続させた状態で上
    記インナーフィン部の片側に当接する第一の平坦部を設
    け、上記複合板の幅方向他側部分を、上記犠牲腐食層を
    外周側に位置させた状態で上記第一の折り返し部と反対
    方向に180度折り返す事により、その一端縁を上記第
    一の平坦部の他端縁に連続させる第二の折り返し部を形
    成し、この第二の折り返し部の他端縁にその一端縁を連
    続させた状態で上記インナーフィン部の他側に当接する
    第二の平坦部を設け、上記インナーフィン部の片側と上
    記第一の平坦部の内側面とを、上記インナーフィン部の
    他側と上記第二の平坦部の内側面とを、それぞれ上記ろ
    う材層を構成するアルミニウム合金によりろう付けす
    る、内部に非腐食性流体を流す扁平伝熱管の製造方法。
JP26299896A 1996-10-03 1996-10-03 内部に非腐食性流体を流す扁平伝熱管とその製造方法 Pending JPH10109158A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001011302A1 (fr) * 1999-08-06 2001-02-15 Denso Corporation Echangeur de chaleur
WO2001061265A1 (fr) * 2000-02-18 2001-08-23 Zexel Valeo Climate Control Corporation Echangeur thermique
DE102005044292A1 (de) * 2005-09-16 2007-03-29 Behr Gmbh & Co. Kg Wärmetauscherrohr
DE102015101056A1 (de) 2015-01-26 2016-07-28 Halla Visteon Climate Control Corp. Lamellenrohrwärmeübertrager aus einem Metallstreifen und mit innenliegenden Lamellen sowie Verfahren zu dessen Herstellung

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DE102015101056B4 (de) 2015-01-26 2023-08-17 Halla Visteon Climate Control Corp. Abgaswärmeübertrager und Verfahren zu dessen Herstellung

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