JP2004263900A - グリル付きガスこんろ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】こんろ本体1にガスこんろ部2とグリル3とを備えたグリル付きガスこんろである。こんろ本体1の前面上部にガスこんろ部2の点火・消火手動操作部4を露出して設ける。前面下部に操作パネル5を収納自在に設けると共に該操作パネル5にグリル3の点火・消火スイッチ6を設ける。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、グリル付きガスこんろに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からこんろ本体にガスこんろ部とグリルとを備えたグリル付きガスこんろが知られている。(例えば、特許文献1参照)
上記特許文献1の従来例にあっては、こんろ本体の前面に表示パネルを設け、こんろ本体の前面に設けた初動入力部のスタート入力が行われることで、上記表示パネルに複数のガスこんろ部とグリルの各点火入力部をそれぞれ表示し、目的とするガスこんろ部やグリルの点火入力部を入力操作することで、該当する点火入力部の周囲に加熱調整入力部を表示し、加熱調整入力部で入力操作をして加熱の調整を行うようにしたものが示してある。
【0003】
上記のように特許文献1に示された従来例は、こんろ本体の前面に設けた表示パネルに表示される各入力部を指で押して一つ一つ操作してグリル付きガスこんろのすべての操作を行うようにしている。しかしながら、日常的に頻繁に使用され且つ調理に応じて使用者が使用者自身の操作で頻繁に火力調整を行うガスこんろ部の操作を上記のような表示パネルに表示した入力部を目で確認しながら指で押して操作するのは、ガスこんろ部の点火・消火と火力調整の操作方法としては操作が極めて不便である。つまり、こんろ本体の前面に設けた表示パネルの位置は使用者の略腹部高さに位置しているため、使用者がこのこんろ本体の前面に設けた表示パネルに表示される各入力部を目で確認しながら指で押して入力操作する作業がし難いものである。
【0004】
また、上記特許文献1には図9に示されるような従来例も開示してある。この図9に示される従来例はこんろ本体1の上面にガスこんろ部2を3つ設け、前面に3つのガスこんろ部2とグリル3の各点火・消火手動操作部40、火力調整レバー41を設けてある。しかしながら、このようにこんろ本体1の前面に複数のガスこんろ部2とグリル3の各点火・消火手動操作部40、火力調整レバー41を設けてあると、こんろ本体1の前面に複数の点火・消火手動操作部40、火力調整レバー41が突出するため外観が悪いだけでなく、ガスこんろ部2の点火・消火手動操作部40、火力調整レバー41と、グリル3の各点火・消火手動操作部40、火力調整レバー41とが間違いやすいという問題がある。特に、ガスこんろ部2が3つある3口こんろにおいては小バーナよりなるガスこんろ部2の点火・消火手動操作部40や火力調整レバー41も加わるため、複数のガスこんろ部2の点火・消火手動操作部40、火力調整レバー41と、グリル3の各点火・消火手動操作部40、火力調整レバー41とがいっそう間違いやすいだけでなく、どの点火・消火手動操作部40、火力調整レバー41がどのガスこんろに対応しているかという関係も間違いやすい。
【0005】
また、図9の従来例においてはこんろ本体1の前面の1箇所にガスこんろ部2の温調制御、グリル3用の温調制御などを行う入力部を有する操作パネル42を設けてあるので、ガスこんろ部2用の入力部とグリル3用の入力部とが1箇所の操作パネル42に混在して存在し、操作性が悪いと共に誤操作しやすいものである。
【0006】
また、こんろ本体の上面にシーズヒータよりなる電気こんろ部を3個設け、こんろ本体の前面中央部にグリルのグリル扉を設け、こんろ本体の前面の該グリル扉の左右に複数の電気こんろを操作するための操作パネルを収納自在に設けたものも知られている。(例えば、特許文献2参照)
この特許文献2に示されたものは、ガスこんろ部ではなくシーズヒータよりなる電気こんろであり、この電気こんろの使用に当たっては、操作パネルに設けた操作部を操作するようにしたものであり、この従来例にあっては、日常的に頻繁に使用するシーズヒータよりなる電気こんろを使用する毎に、収納している操作パネルをこんろ本体の前面に突出させ、その後、操作パネルの操作部を指で押して操作する必要があり、日常的に使用する電気こんろの操作が極めて不便であり、また、加熱調整も同様に操作部を目で確認しながら指で押して操作する必要があり、操作がいっそう不便なものとなっている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−357326号公報
【特許文献2】
実開昭61−91717号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、頻繁に使用するガスこんろの点火・消火や火力調整操作が容易に行え、頻繁に使用しないグリルの点火・消火スイッチを備えた操作パネルが非使用時に外部に露出しないようにできて外観を良くすると共に操作パネルが点火・消火手動操作部の操作の邪魔にならず、また、複数のガスこんろ部と点火・消火手動操作部との相互の位置関係がわかりやすく、また、温度センサ付きガスこんろ部を操作するための操作パネルとグリルを操作するための操作パネルとを間違うことなく操作でき、更に、温度センサ付きガスこんろ部を左側に配置した機種における2種類の操作パネルを温度センサ付きガスこんろ部を右側に配置した機種における2種類の操作パネルとして共通化できるグリル付きガスこんろを提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るグリル付きガスこんろは、こんろ本体1にガスこんろ部2とグリル3とを備えたグリル付きガスこんろにおいて、こんろ本体1の前面上部にガスこんろ部2の点火・消火手動操作部4を露出して設け、前面下部に操作パネル5を収納自在に設けると共に該操作パネル5にグリル3の点火・消火スイッチ6を設けて成ることを特徴とするものである。
【0010】
このような構成とすることで、日常頻繁に使用するガスこんろ部2の点火や消火の操作に当たっては、こんろ本体1に露出して設けた点火・消火手動操作部4を手動操作することで、点火、消火操作を行うことができて操作性が良いものであり、一方、日常頻繁に使用しないグリル3の点火・消火操作をするための点火・消火スイッチ6を備えた操作パネル5は通常はこんろ本体1の前面下部に収納して外部に露出しないようにしておくことで、前面の外観をすっきりすると共に日常使用する点火・消火手動操作部4の操作の邪魔にならないようにでき、操作パネル5を使用する時のみ前面に露出させて操作パネル5を操作することができるものであり、また、こんろ本体1の前面上部に日常頻繁に使用するガスこんろ部2の点火、消火を行う点火・消火手動操作部4を設け、こんろ本体1の前面下部に収納自在とした操作パネル5に日常頻繁に使用しないグリル3の点火、消火を行うための点火・消火スイッチ6を設けることで、ガスこんろ部2の点火、消火を行うための手段と、グリル3の点火、消火を行うための手段とを間違うことがないものである。
【0011】
また、こんろ本体1の上面に複数のこんろ部2を設け、複数のこんろ部2のうちの一つをなべ底の温度を検知して燃焼制御を行うようにした温度センサ付きガスこんろ部2aとし、こんろ本体1の前面下部に収納自在な操作パネル5を2つ設け、一方の操作パネル5にグリルの点火・消火スイッチ6を備えたグリル用調理設定入力部7を設けると共に他方の操作パネル5に温度センサ付きガスこんろ部2aによる調理設定の入力を行うためのガスこんろ部用調理設定入力部8を設けることが好ましい。
【0012】
このように、グリル用調理設定入力部7を備えた収納自在な操作パネル5とガスこんろ部用調理設定入力部8を備えた操作パネル5とを別々とすることで、同一操作パネル5にグリル用調理設定入力部7とガスこんろ部用調理設定入力部8とを備えるものに比べて誤操作が少ないものである。
【0013】
また、こんろ本体1の上面の少なくとも左右にガスこんろ部2を配設し、左右のガスこんろ部2のうちの一つをなべ底の温度を検知して燃焼制御を行うようにした温度センサ付きガスこんろ部2aとし、こんろ本体1の前面の左右に収納自在な操作パネル5を設け、上記温度センサ付きガスこんろ部2a側の操作パネル5にガスこんろ部用調理設定入力部8を設けると共に他方の操作パネル5にグリル3の点火・消火スイッチ6を備えたグリル用調理設定入力部7を設けることが好ましい。
【0014】
このような構成とすることで、温度センサ付きガスこんろ部2aの温調操作を行うための操作パネル5と温度センサ付きガスこんろ部2aとが対応する位置関係にあって、収納状態にある2つの操作パネル5のうちどの操作パネル5が温度センサ付きガスこんろ部2aの操作パネル5であるか、又は、グリル3に対応した操作パネル5であるかが判るものである。
【0015】
また、こんろ本体1の前面の左右にそれぞれ取付け部9を設け、ガスこんろ部用調理設定入力部8付きの操作パネル5を備えた可動部材10とグリル用調理設定入力部7付きの操作パネル5を備えた可動部材10をそれぞれ左右の取付け部9に選択的に取付け自在とすることが好ましい。
【0016】
このような構成とすることで、こんろ本体1の上面の左側に温度センサ付きガスこんろ部2が配置される機種、右側に配置される機種のいずれの機種においても、左右の取付け部9にガスこんろ部用調理設定入力部8付きの操作パネル5を備えた可動部材10、グリル用調理設定入力部7付きの操作パネル5を備えた可動部材10を選択的に取付けることができて、温度センサ付きガスこんろ部2a側にガスこんろ部用調理設定入力部8を備えた操作パネル5が位置するようにできるものである。
【0017】
また、ガスこんろ部2の点火・消火手動操作部4が消火操作で前面と略面一となり、点火操作でこんろ本体1の前面よりも突出するように構成し、このガスこんろ部2の点火・消火手動操作部4を突出状態で回動して火力調整自在とすることが好ましい。
【0018】
このような構成とすることで、ガスこんろ部2、グリル3を使用しない状態では、ガスこんろ部2の点火・消火手動操作部4が消火操作で前面と略面一となって前面から突出しないと共に操作パネル5が収納されて、前面の外観がすっきりするものであり、ガスこんろ部2を使用するときは点火・消火手動操作部4を押して突出させ、点火・消火手動操作部4を指でつまんで回動操作することで調理に応じて手で火力調整を行うことができるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0020】
本発明のグリル付きガスこんろAはこんろ本体1にガスこんろ部2とグリル3とを備えたもので、添付図面に示す実施形態においてはシステムキッチンに装備されるドロップインタイプのグリル付きガスこんろAが示してある。以下ドロップインタイプのグリル付きガスこんろを例として説明する。
【0021】
グリル付きガスこんろAの主体を構成するこんろ本体1の内部の左右方向の中央部にグリル3が配設してあり、こんろ本体1の前面の左右方向の中央部にグリル3のグリル扉3aが配置してある。
【0022】
こんろ本体1の上面にはガスこんろ部2が複数配設してあり、添付図面に示す実施形態ではこんろ本体1の上面に3つのガスこんろ部2が配設してあり、3つのガスこんろ部2は上面の手前側の左側、右側、及び上面の後側の左右方向の中央部にそれぞれ配設してある。ここで、左右に配設したガスこんろ部2は一方がなべ底の温度を検知して燃焼制御を行うようにした温度センサ2dを有する温度センサ付きガスこんろ部2aとなっており、左右に配設したガスこんろ部2の他方が高火力ガスこんろ部2bとなっている。添付図面に示す実施形態では左側に温度センサ付きガスこんろ部2aを配設し、右側に高火力ガスこんろ部2bを配設した例が示してある。また、後方上面の後側の左右方向の中央部にそれぞれ配設したガスこんろ部2は小火力ガスこんろ部2cとなっている。
【0023】
こんろ本体1の前面の上部(添付図面に示す実施形態では左側の上部及び右側の上部)にはそれぞれ上記複数のガスこんろ部2の点火、消火操作を行うための点火・消火手動操作部4が設けてある。図1乃至図6に示す実施形態では前面の左側に温度センサ付きガスこんろ部2aの点火、消火操作を行うための点火・消火手動操作部4aを配設し、前面の右側に高火力ガスこんろ部2bの点火、消火操作を行うための点火・消火手動操作部4bと、小火力ガスこんろ部2cの点火、消火操作を行うための点火・消火手動操作部4cとを配設してあり、点火・消火手動操作部4bは点火・消火手動操作部4cよりも右側に配置してある。つまり、3つのガスこんろ部2が左側から右側にかけて温度センサ付きガスこんろ部2a、小火力ガスこんろ部2c、高火力ガスこんろ部2bの順に配置してあるので、この配置に対応して3つの点火・消火手動操作部4も左側から右側にかけて温度センサ付きガスこんろ部2aの点火、消火操作を行うための点火・消火手動操作部4a、小火力ガスこんろ部2cの点火、消火操作を行うための点火・消火手動操作部4c、高火力ガスこんろ部2bの点火、消火操作を行うための点火・消火手動操作部4bの順に配設してある。
【0024】
上記各点火・消火手動操作部4は添付図面においては前後方向に移動自在な押釦により構成してあり、点火・消火手動操作部4を構成する押釦は前後方向に移動自在で且つ前方に突出した状態で回動自在となっている。消火状態では点火・消火手動操作部4が後方に押されて押釦よりなる点火・消火手動操作部4の前面がこんろ本体1の前面と略面一状態となるように後退状態が保持されている。ガスこんろ部2の使用に当たっては、押釦よりなる点火・消火手動操作部4を押し操作して点火操作をすることで、後退していた点火・消火手動操作部4が前方に突出すると共にガスこんろ部2に点火される。この押釦よりなる点火・消火手動操作部4が前方に突出した状態で点火・消火手動操作部4を指で摘んで回動操作することでガスこんろ部2の火力調整ができるようになっている。一方、消火にあたっては、前方に突出している点火・消火手動操作部4を後方に押し操作することで、ガスこんろ部2の消火を行うと共に、点火・消火手動操作部4の前面がこんろ本体1の前面と略面一状態となるように後退状態で保持される。
【0025】
こんろ本体1の前面の下部には操作パネル5が収納自在に設けてある。添付図面に示す実施形態ではこんろ本体1の前面の左右の下部にそれぞれ操作パネル5が収納自在に設けてある。
【0026】
操作パネル5をこんろ本体1の前面に収納自在とするに当たっては種々の構成が考えられるが、添付図面に示す実施形態ではこんろ本体1に回動自在に取付ける可動部材10の上面に操作パネル5を設け、可動部材10を一方向に回動することで操作パネル5がこんろ本体1の前面から突出する使用状態とし、可動部材10を他方向に回動することで操作パネル5がこんろ本体1内に収納される収納状態(非使用状態)となるように構成してある。
【0027】
こんろ本体1の前面の下部の左右にはそれぞれ、取付け部9を設けてあり、取付け部9の開口9aに上面に操作パネル5を備えた可動部材10を嵌め込み、可動部材10の前下端部を取付け部9に軸支手段により回動自在に軸支することで、操作パネル5付きの可動部材10をこんろ本体1の前面に回動自在に取付けてある。ここで、図1、図5は可動部材10を前方に回動させて操作パネル5をこんろ本体1の前面から前方に突出させて上方に露出させた状態を示し、図4、図6は可動部材10を後方に回動させて操作パネル5をこんろ本体1内に収納して操作パネル5がこんろ本体1の前面に露出しない状態を示しており、この操作パネル5の収納状態ではこんろ本体1の前面と可動部材10の前面とは略面一となっていてすっきりした外観となるようにしてある。
【0028】
可動部材10はばね(図示せず)により前方に突出する方向のばね力を付与してあり、また、可動部材10を前方に一定角度回動させて操作パネル5を前方に突出させた状態でそれ以上可動部材10が前方に回動しないようにストッパ手段(図示せず)が設けてあり、更に、ばねに抗して可動部材10を後方に押し込んで操作パネル5をこんろ本体1内に収納すると共に可動部材10の前面をこんろ本体1の前面と略面一とした状態で可動部材10を着脱自在に保持する保持手段(図示せず)が設けてある。保持手段としては例えば磁石あるいは係止部材により構成することができ、いずれも可動部材10を前面をこんろ本体1の前面と略面一とした閉状態で、可動部材10の前面上部を後方に押し込む操作をすることで、上記保持手段を構成する磁石による磁着や係止部材による係止を解除し、ばねの力で可動部材10を前方に回動させるようになっている。
【0029】
上記のようにしてこんろ本体1の前面の左右の下部にそれぞれ収納自在に設けた操作パネル5のうち、一方の操作パネル5にはグリル3に関する操作を行うためのグリル用調理設定入力部7が設けてあってこの操作パネル5がグリル側操作パネル5bとなり、他方の操作パネル5には温度センサ付きガスこんろ部2aによる調理設定の入力を行うためのガスこんろ部用調理設定入力部8が設けてあってこの操作パネル5がこんろ部側操作パネル5aとなっている。
【0030】
図7にはグリル用調理設定入力部7を備えた操作パネル5の一例を示しており、図8にはガスこんろ部用調理設定入力部8を備えた操作パネル5の一例を示している。
【0031】
グリル3による調理設定の入力を行うためのグリル用調理設定入力部7は図7に示すように、グリル3の点火・消火操作をするための点火・消火スイッチ6、グリル3による調理時間(焼成時間)を設定するためのタイマスイッチ11、上火、下火の火力を切換るための火力切替スイッチ12、焼成するメニューを選んで該当する焼成物に対応した焼成制御を選択するためのメニュースイッチ13、焼き加減を調整するための焼き加減スイッチ14、上記タイマスイッチ11、火力切替スイッチ12、メニュースイッチ13、焼き加減スイッチ14等を操作して設定した各入力を取り消すための取消しスイッチ15等を備えている。
【0032】
一方、温度センサ付きガスこんろ部2aによる調理設定の入力を行うためのガスこんろ部用調理設定入力部8は図8に示すように、温度センサ付きガスこんろ部2aによる調理時間を設定するためのタイマスイッチ16、揚げ物、炊飯、湯沸し等の調理メニューを設定するためのメニュースイッチ17、タイマスイッチ16やメニュースイッチ17を操作して設定した各入力を取り消すための取消しスイッチ18等を備えている。図8の実施形態ではメニュースイッチ17として揚げ物スイッチ17a、炊飯スイッチ17b、湯沸しスイッチ17cが設けてあり、揚げ物スイッチ17aを何回押すかで200℃、180℃、160℃といった複数種類の揚げ物の調理の中から目的とする温度の揚げ物調理が設定できるようにしてあり、また、炊飯スイッチ17bを何回押すかでご飯、おかゆといった複数種類の炊飯の調理の中から目的とする炊飯の調理が設定できるようにしてあり、また、湯沸しスイッチ17cを何回押すかで自動消火、5分保温といった湯沸し後にすぐ消火するか、あるいは一定時間保温するかといった湯沸しを選択して設定できるようにしてある。これらのガスこんろ部用調理設定入力部8において温度センサ付きガスこんろ部2aにおける調理設定の入力が行われると、マイコンのような制御部(図示せず)によりあらかじめ設定された制御内容に基づいて温度センサ付きガスこんろ部2aにおける火力調整、調理時間等が制御されるものであり、この場合、なべ底温度を温度センサ付きガスこんろ部2aに設けた温度センサ2dにより検出して、該温度センサ2dで検出したなべ底温度を制御部に入力してフィードバック制御により火力調整を行うようになっている。
【0033】
上記のような構成の本発明のグリル付きガスこんろAの使用に当たっては以下のようにして行うものである。
【0034】
すなわち、グリル3はガスこんろ部2に比べると日常的に頻繁に使用しないので、通常は可動部材10を後方に回動して可動部材10の上面に設けた操作パネル5がこんろ本体1内に収納されて外部に露出されず且つ可動部材10の前面がこんろ本体1の前面と略面一の状態としておくものである。ここで、ガスこんろ部2を使用しない時は前述のように押釦よりなる点火・消火手動操作部4は後方に押し込まれて前面がこんろ本体1の前面と略面一となっているので、こんろ本体1の前面は図4のように凹凸のないすっきりした外観となる。
【0035】
ここで、各ガスこんろ部2の使用に当たっては、押釦よりなる点火・消火手動操作部4を指で押すことで図2に示すように点火・消火手動操作部4を前方に突出するのであるが、この時該当するガスこんろ部2にガスが供給されると共に点火される。点火・消火手動操作部4がこんろ本体1の前面から突出した燃焼状態で突出したこんろ本体1を指で摘んで回動操作することで該当するガスこんろ部2の火力調整を行うものである。また、突出状態の点火・消火手動操作部4を押し込むことで消火されると共に押し込んで前面がこんろ本体1の前面と略面一となった状態で後退状態が維持される。
【0036】
このように、ガスこんろ部2の使用に当たっては、こんろ本体1の前面に露出している点火・消火手動操作部4を直接指で操作して点火操作、火力調整操作、消火操作を行うものである。
【0037】
ここで、温度センサ付きガスこんろ部2aで自動調理の設定を行う場合は、上記のように押釦よりなる点火・消火手動操作部4を指で押して点火・消火手動操作部4を前方に突出させる点火操作を行った後、操作パネル5に設けたガスこんろ部用調理設定入力部8で目的とする調理設定の入力を行うことで、温度センサ付きガスこんろ部2aによって目的とする調理がなされるように制御部により火力調整、調理時間等が制御されて自動調理が行われるものである。この場合、ガスこんろ部用調理設定入力部8で目的とする調整設定を行うにはガスこんろ部用調理設定入力部8を有する操作パネル5を備えた可動部材10の前面上部を押して図3に示すようにガスこんろ部用調理設定入力部8を有する操作パネル5をこんろ本体1の前面から前方に突出して上方に露出させることで、上方を向いているガスこんろ部用調理設定入力部8の各スイッチを指で押してこんろ部調理の設定入力を行うものである。調理設定の入力が終わると、当該可動部材10の前面上部を押して操作パネル5が外部に露出しないように収納する。これによりこんろ部2による調理中に操作パネル5が汚れるのを防止できる。
【0038】
次に、グリル3を使用する場合につき説明する。グリル3はガスこんろ部2ほど日常的に頻繁に使用しないので、グリル用調理設定入力部7を有する操作パネル5を備えた可動部材10の前面上部を押してグリル用調理設定入力部7を有する操作パネル5をこんろ本体1の前面から前方に突出して図1に示すように上方に露出させ、上方を向いているグリル用調理設定入力部7のメニュースイッチ13や焼き加減スイッチ14やタイマスイッチ11を指で押すことで調理メニューや焼き加減や調理時間等のグリル調理の設定入力を行い、次に、点火・消火スイッチ6を指で押して点火入力操作を行ってグリル3に点火するものである。これによって目的とするグリル調理がなされるように制御部により火力調整、調理時間等が制御されて自動調理が行われるものである。上記調理設定の入力が終わると、当該可動部材10の前面上部を押して操作パネル5が外部に露出しないように収納するものであり、これによりグリル3による調理中に操作パネル5が汚れるのを防止できる。なお、上記グリル3における自動調理中に自動調理を中止したい場合には点火・消火スイッチ6を指で押すことで消火して自動調理を中止できる。
【0039】
上記のように、本発明においては、日常頻繁に使用するガスこんろ部2の点火や消火の操作に当たっては、こんろ本体1の前面に露出して設けた点火・消火手動操作部4を指で摘んで手動操作することで、点火、消火操作を行うことができて操作性が良いものであり、一方、日常頻繁に使用しないグリル3の点火・消火操作をするための点火・消火スイッチ6を備えた操作パネル5は通常はこんろ本体1の前面下部に収納して外部に露出しないようにしておくことで、前面の外観をすっきりすると共に日常使用する点火・消火手動操作部4の操作の邪魔にならないようにできると共に、ガスこんろ部2の点火・消火手動操作部4と操作パネル5に設けたグリル3の点火・消火スイッチ6とを混同しにくく、したがって、ガスこんろ部2の点火・消火操作手段とグリル3の点火・消火操作手段とを混同して誤操作するというようなおそれもないものである。
【0040】
また、本発明においては、操作パネル5を2つ設け、一方の操作パネル5にグリルの点火・消火スイッチ6を備えたグリル用調理設定入力部7を設けると共に他方の操作パネル5に温度センサ付きガスこんろ部2aによる調理設定の入力を行うためのガスこんろ部用調理設定入力部8を設けているので、単一の操作パネルにグリルのグリル用調理設定入力部7とガスこんろ部用調理設定入力部8とを設けた場合に比べ、グリル用調理設定入力部7とガスこんろ部用調理設定入力部8との区別がはっきりと判り、誤操作するようなおそれがないものである。
【0041】
ここで、本発明においては、こんろ本体1の上面の左右に配置したガスこんろ部2のうちの一つがなべ底の温度を検知して燃焼制御を行うようにした温度センサ付きガスこんろ部2aとなっており、また、こんろ本体1の前面の左右に収納自在な操作パネル5を設け、上記温度センサ付きガスこんろ部2a側の操作パネル5がガスこんろ部用調理設定入力部8を備えたガスこんろ部側操作パネル5aとなり、他方の操作パネル5がグリル3の点火・消火スイッチ6付きのグリル用調理設定入力部7を備えたグリル側操作パネル5bとなっている。つまり、添付図面に示す実施形態においては、こんろ本体1の上面の左側に温度センサ付きガスこんろ部2aが配置してあるので、こんろ本体1の前面の左側にガスこんろ部側操作パネル5aを備えた可動部材10(こんろ部側可動部材10a)が配置してあり、こんろ本体の前面の右側にグリル側操作パネル5bを備えた可動部材10(グリル側可動部材10b)が配置してある。このようにすると、温度センサ付きガスこんろ部2aの調理設定入力を行うための操作パネル5と温度センサ付きガスこんろ部2aとが対応する位置関係にあって、操作性を向上させることができ、また、収納状態にある2つの操作パネル5のうちどの操作パネル5が温度センサ付きガスこんろ部2aの操作パネル5であるか、又は、グリル3に対応した操作パネル5であるかが判り、いっそう誤操作を防止し操作性を向上させることができるものである。
【0042】
こんろ本体1の前面の左右に設けた取付け部9に操作パネル5を備えた可動部材10を回動自在に取付けるに当たって、ガスこんろ部側操作パネル5aを備えたこんろ部側可動部材10aとグリル側操作パネル5bを備えたグリル側可動部材10bをそれぞれ左右の取付け部9に選択的に取付けることができるようにしておくと、少なくともこんろ本体1の左右にガスこんろ部2を設けると共に左右の一方のガスこんろ部2が温度センサ付きガスこんろ部2aとなるようにしたものにおいて、こんろ本体1の上面の左側に温度センサ付きガスこんろ部2aが位置する機種の場合にはこんろ本体1の左側の取付け部9にガスこんろ部側操作パネル5aを備えたこんろ部側可動部材10aを取付け、正面の右側の取付け部9にグリル側操作パネル5bを備えたグリル側可動部材10bを取付け、また、こんろ本体1の上面の右側に温度センサ付きガスこんろ部2aが位置する機種の場合にはこんろ本体1の右側の取付け部9にガスこんろ部側操作パネル5aを備えたこんろ部側可動部材10aを取付け、正面の左側の取付け部9にグリル側操作パネル5bを備えたグリル側可動部材10bを取付けるということが可能となり、この結果、ガスこんろ部側操作パネル5aを備えたこんろ部側可動部材10a、グリル側操作パネル5bを備えたグリル側可動部材10bを2機種のいずれにも共通して使用でき、部品の共通化、取付け方法の共通化がはかれるものである。
【0043】
なお、上記実施形態ではドロップインタイプのグリル付きガスこんろAについて説明しているが、ドロップインタイプでない普通のグリル付きガスこんろAにおいても本発明を適用できるのはもちろんである。
【0044】
また、上記実施形態ではこんろ本体1の前面上部に露出して設けたガスこんろ部2の点火、消火を手動操作で行うための点火・消火手動操作部4として押釦式のものの例を示したが、ピアノタッチ式の釦や、回転式摘み釦、あるいはその他の手動操作できるものであってもよいのはもちろんである。
【0045】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、こんろ本体の前面上部にガスこんろ部の点火、消火を手動操作で行うための点火・消火手動操作部を露出して設け、前面下部に操作パネルを収納自在に設けると共に該操作パネルにグリルの点火・消火スイッチを設けてあるので、日常頻繁に使用するガスこんろ部の点火や消火の操作に当たっては、こんろ本体の前面上部に露出して設けた点火・消火手動操作部を手動操作することで、簡単に操作ができて操作性がよいと共に、日常頻繁に使用しないグリルの点火・消火操作をするための点火・消火スイッチを備えた操作パネルは通常はこんろ本体の前面下部に収納して外部に露出しないようにしておくことができて、外観をすっきりすると共に日常使用する点火・消火手動操作部の操作の邪魔にならないものであり、しかも、ガスこんろ部の点火、消火を手動操作で行うための点火・消火手動操作部と、収納自在な操作パネルに備えた点火・消火スイッチとの明確な区別ができて両者を混同して誤操作したりするおそれがないものである。
【0046】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、こんろ本体の上面に複数のこんろ部を設け、複数のこんろ部のうちの一つをなべ底の温度を検知して燃焼制御を行うようにした温度センサ付きガスこんろ部とし、こんろ本体の前面下部に収納自在な操作パネルを2つ設け、一方の操作パネルにグリルの点火・消火スイッチを備えたグリル用調理設定入力部を設けると共に他方の操作パネルに温度センサ付きガスこんろ部による調理設定の入力を行うためのガスこんろ部用調理設定入力部を設けてあるので、グリル用調理設定入力部を備えた収納自在な操作パネルとガスこんろ部用調理設定入力部を備えた操作パネルとを別々とすることで、同一操作パネルにグリル用調理設定入力部とガスこんろ部温調操作部とが混在することがなくて誤操作を防止できるものである。
【0047】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、こんろ本体の上面の少なくとも左右にガスこんろ部を配設し、左右のガスこんろ部のうちの一つをなべ底の温度を検知して燃焼制御を行うようにした温度センサ付きガスこんろ部とし、こんろ本体の前面の左右に収納自在な操作パネルを設け、上記温度センサ付きガスこんろ部側の操作パネルにガスこんろ部用調理設定入力部を設けると共に他方の操作パネルにグリルの点火・消火スイッチを備えたグリル用調理設定入力部を設けてあるので、温度センサ付きガスこんろ部の温調操作を行うための操作パネルと温度センサ付きガスこんろ部とが対応する位置関係にあって、収納状態にある2つの操作パネルのうち温度センサ付きガスこんろ部のすぐ前方に位置する操作パネルを突出させて操作することで、温度センサ付きガスこんろ部における調理設定入力が容易にできるものであって、操作性がいっそう向上し、また、収納状態にある2つの操作パネルのうちどの操作パネルが温度センサ付きガスこんろ部の操作パネルであり、どの操作パネルがグリルに対応した操作パネルであるかもすぐに判別できるものであって、誤操作を防止できるものである。
【0048】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、こんろ本体の前面の左右にそれぞれ取付け部を設け、ガスこんろ部用調理設定入力部付きの操作パネルを備えた可動部材とグリル用調理設定入力部付きの操作パネルを備えた可動部材をそれぞれ左右の取付け部に選択的に取付け自在としてあるので、こんろ本体の上面の左側に温度センサ付きガスこんろ部が配置される機種、右側に配置される機種のいずれの機種においても、左右の取付け部にガスこんろ部用調理設定入力部付きの操作パネルを備えた可動部材、グリル用調理設定入力部付きの操作パネルを備えた可動部材を選択的に取付けることができて、温度センサ付きガスこんろ部側にガスこんろ部用調理設定入力部を備えた操作パネルが位置するようにでき、これにより、複数機種間における部品の共通化、取付けの共通化がはかれるものである。
【0049】
また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ガスこんろ部の点火・消火手動操作部がこんろ本体部1に対して前後に移動自在となり、点火・消火手動操作部を後方に移動させる消火操作で前面と略面一となり、点火操作で点火・消火手動操作部をこんろ本体の前面よりも突出するように構成し、このガスこんろ部の点火・消火手動操作部を突出状態で回動して火力調整自在としてあるので、ガスこんろ部、グリルを使用しない状態では、ガスこんろ部の点火・消火手動操作部が消火操作で前面と略面一となって前面から突出しないと共に操作パネルが収納されて、前面の外観がすっきりするものであり、ガスこんろ部を使用するときは点火・消火手動操作部を押して突出させ、点火・消火手動操作部を指でつまんで操作することで簡単に調理に応じて手で火力調整を行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操作パネルを突出させ且つ点火・消火手動操作部を突出させた状態におけるグリル付きガスこんろの斜視図である。
【図2】同上の点火・消火手動操作部の一つを突出させ且つ残りの点火・消火手動操作部を非突出状態とし且つ操作パネルを収納した状態におけるグリル付きガスこんろの斜視図である。
【図3】同上の温度センサ付きガスこんろ部を使用するために温度センサ付きガスこんろ部側の点火・消火手動操作部を突出させると共に温度センサ付きガスこんろ部の調理設定入力を行うためにガスこんろ部側操作パネルを突出させた状態の斜視図である。
【図4】同上のすべての点火・消火手動操作部を非突出状態とすると共にすべての操作パネルを収納した状態におけるグリル付きガスこんろの斜視図である。
【図5】同上の操作パネルを突出した状態の正面図である。
【図6】同上の操作パネルを収納した状態の正面図である。
【図7】同上のグリル側操作パネルの平面図である。
【図8】同上のガスこんろ部側操作パネルの平面図である。
【図9】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 こんろ本体
2 ガスこんろ部
2a 温度センサ付きガスこんろ部
3 グリル
4 点火・消火手動操作部
5 操作パネル
6 点火・消火スイッチ
7 グリル用調理設定入力部
8 ガスこんろ部用調理設定入力部
9 取付け部
10 可動部材
Claims (5)
- こんろ本体にガスこんろ部とグリルとを備えたグリル付きガスこんろにおいて、こんろ本体の前面上部にガスこんろ部の点火、消火を手動操作で行うための点火・消火手動操作部を露出して設け、前面下部に操作パネルを収納自在に設けると共に該操作パネルにグリルの点火・消火スイッチを設けて成ることを特徴とするグリル付きガスこんろ。
- こんろ本体の上面に複数のこんろ部を設け、複数のこんろ部のうちの一つをなべ底の温度を検知して燃焼制御を行うようにした温度センサ付きガスこんろ部とし、こんろ本体の前面下部に収納自在な操作パネルを2つ設け、一方の操作パネルにグリルの点火・消火スイッチを備えたグリル用調理設定入力部を設けると共に他方の操作パネルに温度センサ付きガスこんろ部による調理設定の入力を行うためのガスこんろ部用調理設定入力部を設けて成ることを特徴とする請求項1記載のグリル付きガスこんろ。
- こんろ本体の上面の少なくとも左右にガスこんろ部を配設し、左右のガスこんろ部のうちの一つをなべ底の温度を検知して燃焼制御を行うようにした温度センサ付きガスこんろ部とし、こんろ本体の前面の左右に収納自在な操作パネルを設け、上記温度センサ付きガスこんろ部側の操作パネルにガスこんろ部用調理設定入力部を設けると共に他方の操作パネルにグリルの点火・消火スイッチを備えたグリル用調理設定入力部を設けて成ることを特徴とする請求項2記載のグリル付きガスこんろ。
- こんろ本体の前面の左右にそれぞれ取付け部を設け、ガスこんろ部用調理設定入力部付きの操作パネルを備えた可動部材とグリル用調理設定入力部付きの操作パネルを備えた可動部材をそれぞれ左右の取付け部に選択的に取付け自在として成ることを特徴とする請求項1記載のグリル付きガスこんろ。
- ガスこんろ部の点火・消火手動操作部がこんろ本体部1に対して前後に移動自在となり、点火・消火手動操作部を後方に移動させる消火操作で前面と略面一となり、点火操作で点火・消火手動操作部をこんろ本体の前面よりも突出するように構成し、このガスこんろ部の点火・消火手動操作部を突出状態で回動して火力調整自在として成ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のグリル付きガスこんろ。
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JP2011110150A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Osaka Gas Co Ltd | 機器のケーシング |
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2003
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