JP2004263396A - 回転掘削ヘッド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転掘削ヘッド10は、回転ドラム11と、多数のピック13A〜13D,…と、多数のピックボックス12,…と、摩耗防止板14A〜14B,…とを備えている。そして、回転ドラム11の先端部近傍に位置する摩耗防止板14Aは、その上端部が、ピックボックス12の上端部にほぼ沿っており、前記ピック13A、13Bの上端部13a、13bが摩耗防止板14Aの上端部から突出している。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル切羽面における岩盤等を掘削する掘削機の先端に備えられる回転掘削ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えばトンネルにおける掘削工事等では、トンネル切羽面における岩盤等を掘削する自由断面掘削機を使用している。この自由断面掘削機は、一般に、回転させながら切羽面の岩盤等に当接させて岩盤を掘削する回転掘削ヘッド(カッターヘッド)と、この回転掘削ヘッドを回転させる回転装置等を備えている。
【0003】
回転掘削ヘッドとしては、先端に円錐台形を有する断面六角形の回転可能な回転ドラム(ヘッド本体)と、回転ドラムの先端部の中心から外周面の基端部まで螺旋状配列して突設した多数のラウンド型ピックとを備えている。各ピックは、先端にチップが埋設された円錐台形のピック本体と回転軸部とを有し、その回転軸部が、回転ドラムの外周面に設けられたピックボックス内に挿通されることによって回転ドラムに固着されている(例えば、特許文献1にも記載されている)。そして、ピックを地盤に圧接させつつ回転させることにより、ピックが地盤に食い込み、掘削が行われる。
また、例えば、図6(a)、(b)に示すように、回転ドラム101の外周面には、螺旋状に配置されたピック102,…及びピックボックス103,…に沿って、前記外周面から突出するように多数の扇形状の摩耗防止板104,…が所定間隔に固着されている。なお、互いに周方向に沿って隣接する摩耗防止板104、104によって形成される隙間104aには、ピックボックス103と回転ドラム101とが接合する接合部分が位置している。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−348900号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記摩耗防止板は回転ドラムの外周面から突出し、ピックボックスの下端部のみを覆うようにピックボックスに溶接されている。そのため、摩耗防止板によって覆われている部分は、その摩耗が防止されるが、摩耗防止板によって覆われていない部分、例えば、ピックボックスの上端部やピックの上端部は摩耗し易い。特に、回転ドラムに設けられた多数のピックのうち、回転ドラムの先端部分近傍に設けられたピック及びピックボックスは、地盤に圧接されて地盤に食い込むため、最も摩耗し易かった。また、このようにピックやピックボックスが摩耗することにより交換頻度が高くなるので、これらの観点からもピックやピックボックスの摩耗の低減が要望されている。
さらに、回転ドラムの先端部近傍において、互いに周方向に隣接する摩耗防止板同士の間に形成される隙間には、掘削した土砂(以下、ずりと言う)が積もり易く、ピックを交換する際にその交換に時間がかかる。その結果、掘削時間の遅延を招くことがあった。
【0006】
本発明は、ピックやピックボックスの摩耗を低減することによって、交換頻度を低くすることができ、しかも交換時間の短縮化により掘削時間の短縮化を実現することのできる回転掘削ヘッドを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、例えば、図2〜図4に示すように、先端に円錐台形部を有し回転可能な回転ドラム11と、該回転ドラム11の外周面上で回転ドラム11の先端部から周方向に沿って螺旋状に配列された多数のピック13A〜13D,…と、前記回転ドラム11の外周面上に傾斜して設けられて前記ピック13A〜13Dの上端部(ピック本体13b及びチップ13c)が突出するようにピック13A〜13Dを内部に抱持する多数のピックボックス12,…と、前記回転ドラム11の外周面から突出するとともに前記ピックボックス12の外周面のうちの前記回転ドラム11の基端部側に設けられた摩耗防止板14A〜14B,…とを備えた回転掘削ヘッド10であって、
前記摩耗防止板14A、14Bのうちの、前記回転ドラム11の先端部近傍に位置する摩耗防止板14Aは、その上端部が、前記ピックボックス12の上端部にほぼ沿っており、前記ピック13A、13Bの上端部13b、13cが前記摩耗防止板14Aの上端部から突出していることを特徴とする。
【0008】
請求項1の発明によれば、摩耗防止板のうちの、回転ドラムの先端部近傍に位置する摩耗防止板は、その上端部が、ピックボックスの上端部にほぼ沿っており、ピックの上端部が摩耗防止板から突出しているので、ピックの上端部以外が摩耗防止板によって覆われることになる。そのため、特に掘削時に摩耗しやすい回転ドラムの先端部近傍のピック及びピックボックスの摩耗を低減することができる。よって、摩耗によるピック及びピックボックスの交換頻度も低くなり、コスト削減を図ることができる。
また、ピックの上端部は摩耗防止板の上端部から突出しているので、このピックの上端部が切羽面に対して確実に当たり、掘削効率に優れる。
【0009】
請求項2の発明は、例えば、図4(a)、(b)に示すように、請求項1に記載の回転掘削ヘッド10において、
前記摩耗防止板14A、14Bのうちの、前記回転ドラム11の先端部近傍に位置する摩耗防止板14Aは、互いに周方向に沿って隣接するピックボックス12、12同士の間で下に凸となる下側凸部14aと、前記ピックボックス12の上端部で上に凸となる上側凸部14bとを有しており、
前記下側凸部14aと前記上側凸部14bとが連続した波形状に形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明によれば、回転ドラムの先端部近傍に位置する摩耗防止板は、下側凸部と上側凸部とを有し、これら下側凸部と上側凸部とが連続した波形状に形成されているので、従来のように摩耗防止板が所定間隔に配置されていないことから、摩耗防止板同士の間に形成される隙間にずりが積もることがない。したがって、ピックを交換する際にその交換時間を短縮することができ、このことから掘削時間の短縮にもつながる。
【0011】
請求項3の発明は、例えば、図4(a)、(b)に示すように、請求項1又は2に記載の回転掘削ヘッド10において、
前記摩耗防止板14Aの上端部に硬化肉盛り層15が形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明によれば、摩耗防止板の上端部に硬化肉盛り層が形成されているので、硬化肉盛り層によって摩耗防止板の上端部が覆われ、摩耗防止板の摩耗を低減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の回転掘削ヘッドが備えられた掘削機の概略側面図、図2は、回転ドラムにおけるピック及びピックボックスの配置を示す正面図、図3は、図2における側面図、図4は、回転ドラムにおける周方向に互いに隣接する第1及び第2のピックと第1の摩耗防止板との配置を示しており、(a)は側断面図、(b)は上断面図、図5は、回転ドラムにおける周方向に互いに隣接する第3及び第4のピックと第2の摩耗防止板との配置を示しており、(a)は側断面図、(b)は上断面図である。
【0014】
本発明の回転掘削ヘッドは、例えば、自由断面掘削機に備えられ、トンネル掘削工事等においてトンネルの切羽面の岩盤等を掘削するものである。
まず、本発明に好適に用いられる掘削機について概略的に説明する。図1に示すように、掘削機1は、走行装置2の上部に旋回装置3が設けられており、該旋回装置3により掘削機本体4が旋回可能とされている。掘削機本体4の前部には、ブーム5が設けられており、上下方向及び左右方向に回動自在となっている。そして、ブーム5の先端に本発明の回転掘削ヘッド10がヘッド支持部6によって支持されている。
【0015】
ヘッド支持部6内には、図示しない油圧モータ、減速機、回転軸、回転掘削ヘッド10と回転軸とを連結する連結部等を備えている。そして、油圧モータが駆動すると、減速機により調整されたトルクが回転軸に与えられ、これにより回転軸と連結した連結部を介して回転掘削ヘッド10が、ブーム5の中心軸の延長線上で回転するようになっている。
したがって、掘削作業は、回転掘削ヘッド10を掘削機本体4の水平旋回と、ブーム5の上下の回動と、ブーム5の伸縮との組み合わせにより移動させ、回転する回転掘削ヘッド10を掘削箇所の切羽面に押し当てることで行われる。
【0016】
以下、本発明の回転掘削ヘッド10について詳細に説明する。
図2〜図5に示すように、回転掘削ヘッド10は、回転ドラム11、ピックボックス12,…、ピック13A〜13D,…、摩耗防止板14A〜14B,…等を備えている(なお、図2では摩耗防止板14B、図3では摩耗防止板14A、14Bを図面の関係上省略している)。
【0017】
回転ドラム11は、図2及び図3に示すように、先端に円錐台形部を有しており、側断面視六角形状である。すなわち、切羽面に当接する先端面11aと、該先端面11aに連続して設けられて先端面11aに対して外側に傾斜して設けられたテーパー面11bと、該テーパ面11bに連続して設けられて前記先端面11bに対して垂直な面11cとを有している。また、回転ドラム11は、その先端を中心に軸回りに回転可能となっている。
回転ドラム11の外周面上には、回転ドラム11の先端部の中心から外側に向かって周方向に沿って螺旋状に多数のピック13A〜13D,…及び各ピック13A〜13D,…を内部に抱持する多数のピックボックス12,…が配列されている。この螺旋状配列は、互いに対称に2列設けられている(なお、図3では、ピック13A〜13D,…及びピックボックス12,…の一部のみを図示している)。
【0018】
ピックボックス12は回転ドラム11の外周面上に、外周面に対して所定の角度で傾斜するように溶接されている。また、ピックボックス12の中央部分には、後述するピック13の回転軸部13aが挿通される挿通孔12aが形成されている。
【0019】
ピック13A〜13Dは、図4及び図5に示すように、いわゆるラウンド型ピックであり、ピックボックス12の挿通孔12aに挿通される円筒状の回転軸部13aと、この回転軸部13aの上端部に一体に設けられ、拡径した円錐台形状のピック本体13bと、ピック本体13bの先端部に埋設されたチップ13cと、回転軸部13aの下端部に嵌着されたストッパリング13dとを備えている。また、ピック13A〜13Dは、回転軸部13aを軸として軸回りに回転自在とされている。
そして、回転軸部13aがピックボックス12の挿通孔12aに挿通され、ピックボックス12の上端部からピック本体13bが上側に突出しており、回転軸部13aのうちの挿通孔12aから下側に突出した部分にストッパリング13d嵌着され、これによってピック13A〜13Dがピックボックス12の内部に脱着可能に抱持されている。
【0020】
また、ピック13A〜13Dは、そのチップ13dが切羽面に対して垂直に当たるようにピックボックス12に設けられている。
すなわち、図2及び図3に示すように、ピック13A〜13Dの先端部は、回転ドラム11の先端部近傍に設けられたピック(後述する第1のピック13A)から周方向に沿って外側に順に設けられるピック(後述する第2〜第4のピック13B〜13D)にしたがって、回転ドラム11の先端部の中心から周方向に沿ってそれぞれ外側を向いている。
したがって、図3に示すように、回転ドラム11の先端部近傍、すなわち、先端面11aに配置されるピック(以下、第1のピック13Aと言う)は、そのチップ13bの中心が回転ドラム11の軸方向Xと略平行な方向を向いている。
また、先端面11aとテーパー面11bとの間の円弧部分に配置されるピック(以下、第2のピック13Bと言う)、テーパー面11bに配置されるピック(以下、第3のピック13Cと言う)、垂直な面11cに配置されるピック(以下、第4のピック13Dと言う)へと周方向に沿って外側に配置されるピックにしたがって、そのチップ13bの中心が回転ドラム11の軸方向Xに対してそれぞれ徐々に外側を向くように、軸方向Xと各ピックの回転軸方向とのなす角度が大きくなっている。
【0021】
なお、ピック13A〜13Dとしてはラウンド型に限らず、平型を使用しても良く、その場合はピックボックス12も平型ピック用とする。
【0022】
摩耗防止板14A〜14B,…は、回転ドラム11の外周面から上方に突出するとともにピックボックス12の外周面のうちの回転ドラム11の基端部側に周方向に沿って設けられており、回転ドラム11の外周面及びピックボックス12に溶接されている。
【0023】
図4(a)、(b)に示すように、摩耗防止板14A、14Bのうちの、第1及び第2のピック13A、13Bが挿通されるピックボックス12の外周面に設けられる摩耗防止板(以下、第1の摩耗防止板14Aと言う)は、その上端部が、回転ドラム11に対して傾斜して設けられたピックボックス12の上端部にほぼ沿っている。
また、第1の摩耗防止板14Aは、互いに周方向に沿って隣接するピック13A、13A(あるいは13B、13B)同士の間で下に凸となる下側凸部14aと、回転ドラム11の外周面に対して傾斜して設けられたピックボックス12の上端部で上に凸となる上側凸部14bとを有している。そして、これら下側凸部14aと上側凸部14bとが連続した波形状に形成されている。
【0024】
下側凸部14aは、回転ドラム11の外周面からピック本体13bの基端部(ピック本体13bとピックボックス12との境界部分)のうちの最下端部よりも若干高い位置にある。
上側凸部14bは、回転ドラム11の外周面からピック本体13bの基端部のうちの最上端部と略等しい位置にある。
そのため、下側凸部14aと上側凸部14bとからなる傾斜面から第1及び第2のピック13A、13Bの上端部(ピック本体13b及びチップ13c)のみが突出するようになっている。したがって、第1及び第2のピック13A、13Bのうちの、ピック本体13b及びチップ13c以外の部分や、ピックボックス12は、第1の摩耗防止板14Aによって覆われた状態となっている。
【0025】
また、図5(a)、(b)に示すように、摩耗防止板14A、14Bのうちの、第3及び第4のピック13C、13Dが挿通されるピックボックス12の外周面に設けられる摩耗防止板(以下、第2の摩耗防止板14Bと言う)は、従来と同様に回転ドラム11の外周面に沿った扇形状であって、所定間隔に回転ドラム11の外周面上に突出して設けられている。そして、周方向に隣接する摩耗防止板14B、14B同士の間に形成される隙間14cに、ピックボックス12と回転ドラム11との接合部分が位置している。
また、第2の摩耗防止板14Bは、第1の摩耗防止板14Bの下側凸部14aと略等しい高さである。そのため、第2の摩耗防止板14Bの上端部からピックボックス12の一部や第3及び第4のピック13C、13Dの上端部であるピック本体13bやチップ13cが突出するようになっている。
【0026】
また、第1の摩耗防止板14A及び第2の摩耗防止板14Bは、圧延鋼材又は高張力鋼板により形成されている。
第1の摩耗防止板14Aの上端部には、摩耗防止板14Aの波形状に沿って耐摩耗性の高い溶接棒からなる硬化肉盛り層15が形成されている。
第2の摩耗防止板14Bの上端部にも同様に、硬化肉盛り層15が形成されている。
【0027】
次に、上述した構成をなす回転掘削ヘッド10の動作について掘削機1の動作とともに説明する。
まず、掘削機1を走行装置2によりトンネルの切羽面まで移動させて、回転掘削ヘッド10の軸方向が水平方向になるようにブーム5を動作させる。
次に、ブーム5内の油圧モータを駆動させて、回転軸に減速機により調整されたトルクを与える。これによって回転軸及び連結部を介して回転掘削ヘッド10がその軸回りに回転する。
そして、ブーム5を先方へ伸長させるか掘削機1を前進させて回転掘削ヘッド10を切羽面に当接させる。すると、回転掘削ヘッド10のピック13A〜13D,…がその回転軸13a,…を中心に回転することによって、先端のチップ13b,…が切羽面の岩盤に対してそれぞれ垂直に当たって食い込み、圧接して掘削が行われる。
【0028】
以上、本発明の実施の形態の回転掘削ヘッド10によれば、回転ドラム11の先端部近傍に位置する第1の摩耗防止板14Aは、その上端部が、ピックボックス12の上端部にほぼ沿っており、第1、第2のピック13A、13Bのピック本体13b及びチップ13cが摩耗防止板14Aから突出しているので、ピック本体13b及びチップ13c以外が摩耗防止板14Aによって覆われることになる。そのため、特に掘削時に摩耗しやすい回転ドラム11の先端部近傍のピック13A、13B及びピックボックス12の摩耗を低減することができる。よって、ピック13A、13B及びピックボックス12の交換頻度も低くなり、コスト削減を図ることができる。また、チップ13cが切羽面に対して確実に当たり、掘削効率に優れる。
【0029】
第1の摩耗防止板14Aは、下側凸部13aと上側凸部13bとを有し、連続した波形状に形成されているので、ずりが積もりにくい。したがって、ピック13A、13Bの交換時間を短縮することができ、このことから掘削時間の短縮にもつながる。
第1及び第2の摩耗防止板14A、14Bの表面に硬化肉盛り層15が形成されているので、摩耗防止板14A、14Bの摩耗を低減することができる。
【0030】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態における回転掘削ヘッド10は、油圧モータで回転駆動するとしたが、電動モータで回転駆動するように構成しても良い。
【0031】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ピックの上端部以外が摩耗防止板によって覆われることになり、特に掘削時に摩耗しやすい回転ドラムの先端部近傍のピック及びピックボックスの摩耗を低減することができる。よって、摩耗によるピック及びピックボックスの交換頻度も低くなり、コスト削減を図ることができる。
また、ピックの上端部が切羽面に対して確実に当たるため、掘削効率に優れる。
【0032】
請求項2の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、従来のように摩耗防止板同士の間に形成される隙間にずりが積もることがなく、ピックを交換する際にその交換時間を短縮することができ、このことから掘削時間の短縮にもつながる。
【0033】
請求項3の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、硬化肉盛り層によって摩耗防止板の上端部が覆われ、摩耗防止板の摩耗を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すためのもので、掘削機の概略側面図である。
【図2】同、回転ドラムにおけるピック及びピックボックスの配置を示す正面図である。
【図3】同、回転ドラムにおけるピック及びピックボックスの配置を示す側面図である。
【図4】同、回転ドラムの先端部近傍における周方向に互いに隣接するピック、ピックボックス及び摩耗防止板の配置を示しており、(a)は側断面図、(b)は上断面図である。
【図5】同、回転ドラムの先端部近傍以外における周方向に互いに隣接するピック、ピックボックス及び摩耗防止板の配置を示しており、(a)は側断面図、(b)は上断面図である。
【図6】従来例を示すためのもので、回転ドラムにおける周方向に互いに隣接するピック、ピックボックス及び摩耗防止板の配置を示しており、(a)は側断面図、(b)は上断面図である。
【符号の説明】
10 回転掘削ヘッド
11 回転ドラム
12 ピックボックス
13A 第1のピック(ピック)
13B 第2のピック(ピック)
13C 第3のピック(ピック)
13D 第4のピック(ピック)
13b ピック本体(ピックの上端部)
13c チップ(ピックの上端部)
14A 第1の摩耗防止板(摩耗防止板)
14B 第2の摩耗防止板(摩耗防止板)
14a 下側凸部
14b 上側凸部
15 硬化肉盛り層
Claims (3)
- 先端に円錐台形部を有し回転可能な回転ドラムと、該回転ドラムの外周面上で回転ドラムの先端部から周方向に沿って螺旋状に配列された多数のピックと、前記回転ドラムの外周面上に傾斜して設けられて前記ピックの上端部が突出するようにピックを内部に抱持する多数のピックボックスと、前記回転ドラムの外周面から突出するとともに前記ピックボックスの外周面のうちの前記回転ドラムの基端部側に設けられた摩耗防止板とを備えた回転掘削ヘッドであって、
前記摩耗防止板のうちの、前記回転ドラムの先端部近傍に位置する摩耗防止板は、その上端部が、前記ピックボックスの上端部にほぼ沿っており、前記ピックの上端部が前記摩耗防止板の上端部から突出していることを特徴とする回転掘削ヘッド。 - 前記摩耗防止板のうちの、前記回転ドラムの先端部近傍に位置する摩耗防止板は、互いに周方向に沿って隣接するピックボックス同士の間で下に凸となる下側凸部と、前記ピックボックスの上端部で上に凸となる上側凸部とを有しており、
前記下側凸部と前記上側凸部とが連続した波形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転掘削ヘッド。 - 前記摩耗防止板の上端部に硬化肉盛り層が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転掘削ヘッド。
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Cited By (1)
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JP2012184603A (ja) * | 2011-03-07 | 2012-09-27 | Kajima Corp | トンネル掘削装置、及び、トンネル施工方法 |
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2003
- 2003-02-28 JP JP2003053509A patent/JP3764147B2/ja not_active Expired - Fee Related
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