JPH07550Y2 - 両方向切削ビット - Google Patents

両方向切削ビット

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JPH07550Y2
JPH07550Y2 JP1988086292U JP8629288U JPH07550Y2 JP H07550 Y2 JPH07550 Y2 JP H07550Y2 JP 1988086292 U JP1988086292 U JP 1988086292U JP 8629288 U JP8629288 U JP 8629288U JP H07550 Y2 JPH07550 Y2 JP H07550Y2
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JP
Japan
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cemented carbide
tip
cutting bit
carbide tip
base material
Prior art date
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JP1988086292U
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JPH026795U (ja
Inventor
豊 加島
紀夫 近藤
Original Assignee
大豊建設株式会社
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Publication date
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば地中に横坑を構築する場合に用いられ
るシールド掘削機の回転カッターなどに設けられる両方
向切削ビットに関する。
(従来の技術) シールド掘削機のカッターには、従来、第9図に示すよ
うに、母材3′の先端に超硬チップ4′が設けられ、こ
の超硬チップ4′の両側斜面にそれぞれ硬化肉盛aが設
けられた両方向切削ビットが使用されている。
なお、図中矢印はカッターの回転方向、tは地山Gに対
する切込み深さである (考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記構成の両方向切削ビットでは、掘削
土砂が砂や砂礫、風化花崗岩等、比較的硬く、かつ硬度
の大きい石英等の成分を多く含んでいる土質の場合、第
10図に示すように、母材3′に施した硬化肉盛aが摩耗
しやすく、カッターの回転方向を変えて掘進するうちに
ビット中央に配置されている超硬チップ4′の両側の硬
化肉盛aが図中母材の摩耗Sとして示すように、すり減
り、続いて母材3′の部分も、第11図および第12図に示
すように、摩耗してしまう。
この様に母材3′が歯槽膿漏のように磨耗した場合、硬
度は大きいが、脆い性質をもつ超硬チップ4′に礫や未
風化の岩等が当たると、第13図に示すように、比較的簡
単に破損してしまう。しかして、超硬チップ4′が破損
したビットは、切削能力が急激に低下し、母材3′が次
々と磨耗していき、ついには地山Gに切り込むことが不
可能になるという欠点があった。
本考案は上記のことに鑑み提案されたもので、その目的
とするところは、砂や礫等の如くビットを摩耗させやす
い土質であってもビット中央の超硬チップが破損しにく
い両方向切削ビットを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案では、回転カッターCの前面の適位置に突設され
た両方向切削ビット2において、基端が前記回転カッタ
ーCに固設された略角棒状の母材3と、この母材3の先
端中央において回転カッターCの長さ方向に沿って設け
られた第1の超硬チップ4と、この第1の超硬チップ4
の両側であって掘削中に地盤あるいは掘削土砂と接する
略くの字状を形成する傾斜部分3aに第2の超硬チップ5
とを備えたことを要旨とし、 また、第1の超硬チップ4を第2の超硬チップ5で兼用
したこと要旨とし、 また、母材3A′の形状を略円柱状としたことを要旨と
し、 また、外周方向にも、先端部から両端部にかけて、第1
の超硬チップ4及び第2の超硬チップ5を設けたことを
要旨とし、 これにより上記目的を達成している。
(作用) 本考案では、硬化肉盛よりはるかに硬度が大きく、耐久
性と耐摩耗性に優れる超硬チップをビット中央から地盤
あるいは掘削土砂と接する母材の斜面部分にかけて設け
たので、中央の超硬チップをその両側の斜面部分の超硬
チップによって保護することができ、破損しにくいよう
にしている。
(実施例) 第1図および第2図は本考案の第1実施例を示すもの
で、これらの図中1は回転カッターCのカッタースポー
クであり、このカッタースポーク1の前面の適位置には
適数の両方向切削ビット2が突設されている。
この両方向切削ビット2は、基端がカッタースポーク1
に固設された略角棒状の母材3と、この母材3の先端中
央においてカッタースポーク1の長さ方向に沿って設け
られた第1の超硬チップ4と、この第1の超硬チップ4
の両側であって掘削中に地盤あるいは掘削土砂と絶えず
接する斜面部分3aに、硬化肉盛よりはるかに硬度が大き
く、耐久性、耐摩耗性が優れた第2の超硬チップ5とを
備え、この第2の超硬チップ5の裏面側が、略くの字状
を形成する斜面部分3aに堅固にロウ付けされている。
この場合、第1の超硬チップ4は母材3の先端中央に形
成された長溝3Aに本体が埋設され、先端が露出してい
る。また、第2の超硬チップ5は母材3の先端の斜面部
分3aの凹所に埋設され、一端が第1の超硬チップ4の側
面に当接されている。
なお、超硬チップとは、タングステンカーバイトを主体
とする材料や、セラミック等切削工具に用いられるもの
で第1の超硬チップ4と第2の超硬チップ5は、硬度、
抗折力等が同一でも、あるいは多少異なる材質のものを
用いても良い。
その他第1図中tは切込み深さ、αはすくい角で、それ
ぞれ両側に設けられた各超硬チップ5のすくい角αは負
であって、かつ略等しくなっている。
このように両方向切削ビット2を構成すると、砂や礫
等、ビットを摩耗させやすい土質であっても、両方向切
削ビット2の耐久性を大幅に向上させることができる。
したがって、従来例の両方向切削ビットが、硬質粘性土
や比較的軟らかい砂層等に主として用いられていたのに
対し、本考案の両方向切削ビット2では、先に述べたよ
うな硬質砂層、礫地層にも適用でき、長距離の掘削にも
適するものである。
第3図および第4図は、上記構成の両方向切削ビット2
を有する回転カッターCを備えたシールド掘削機の正面
図および概略側面図を示す。
すなわち、本考案の有効性を確認するため、外径φ2270
mmのシールド機のカッタースポーク1上に、第9図に示
す従来の両方向切削ビットと本考案の両方向切削ビット
2とをこの第3図,第4図に示すシールド掘削機の回転
カッターCのほぼ同じ位置に取りつけ、砂礫層を掘進す
る実験を行った結果、第9図に示す従来の両方向切削ビ
ットではかなりの摩耗が見られたのに較べ、本考案の両
方向切削ビット2は軽微な摩耗ですんでいたことが確認
された。
なお、これらの図中6はセンターカッタ、7は最外周の
カッタービット、8はセンターシャフト、9はシールド
機、9aは隔壁である。
第5図は本考案の第2実施例を示すもので、この実施例
では前述の実施例における先端中央の第1の超硬チップ
4を両側の第2の超硬チップ5で兼用したことに特徴を
有している。
すなわち、各超硬チップ5の先端対向面を面一にして両
者を当接せしめた状態で母材3を各斜面部分3aにそれぞ
れ比較的厚い上記超硬チップ5を設け、その接合部分に
前述の実施例における第1の超硬チップの役割りをもた
せている。この場合、図示の例では超硬チップ5は左右
対称としているが、長さが異なるチップであっても良
い。また、他の実施例も同様長さが異なるチップとする
ことも可能である。
第6図は本考案の第3実施例で、この例では母材3A′の
形状を略円柱状にし、掘削土砂の流れを良くしたことに
特徴を有している。
他の構成、作用は前述の第1実施例と実質的に同一であ
る。なお、母材の形状としては、その他の多角形状にす
ることも考えられる。
第7図および第8図は本考案の第4実施例を示す。この
例では最外周に設けられるカッタービット7に本考案を
適用したものである。
すなわち、掘削土砂と接する掘進方向であってビットの
先端部から両側部にかけて第1,第2の超硬チップ4,5を
設け、かつ外周方向にも同様に先端部から両側部にかけ
て超硬チップ4,5を設け、外周側の耐摩耗性を向上させ
たことに特徴を有している。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、回転カッターCの前面の
適位置に突設された両方向切削ビット2において、基端
が前記回転カッターCに固設された略角棒状の母材3
と、この母材3の先端中央において回転カッターCの長
さ方向に沿って設けられた第1の超硬チップ4と、この
第1の超硬チップ4の両側であって掘削中に地盤あるい
は掘削土砂と接する略くの字状を形成する斜面部分3aに
第2の超硬チップ5とを備え、また、第1の超硬チップ
4を第2の超硬チップ5で兼用し、また、母材3A′の形
状を略円柱状としたため、砂や礫等のようにビットを摩
耗させやすい土質であっても先端の第1の超硬チップ4
はその両側の第2の超硬チップ5で保護されることとな
るので、破損しにくく、よって破損により切削能力が急
激に低下し、母材が次々と摩耗し切削が困難となってし
まうことを防止し得る効果があり、また、外周方向に
も、先端部から両端部にかけて、第1の超硬チップ4及
び第2の超硬チップ5を設けたため、外周側の耐摩耗性
を向上させる効果も有する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の第1実施例で、第1図は
掘進方向と両方向切削ビットが地山に切込む状態を示す
説明図、第2図はカッタースポークに設けられた両方向
切削ビットの斜視図、第3図および第4図は本考案が適
用されたシールド掘削機の正面図および概略側面図、第
5図は本考案の第2実施例の要部斜視図、第6図は本考
案の第3実施例、第7図は最外周のカッタービットに本
考案を適用した実施例の要部斜視図、第8図はその側方
から見た図、第9図ないし第13図は従来例の動作説明図
である。 1……カッタースポーク 2……両方向切削ビット 3,3A′……母材 3a……斜面部分 4……第1の超硬チップ 5……第2の超硬チップ。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転カッター(C)の前面の適位置に突設
    された両方向切削ビット(2)において、基端が前記回
    転カッター(C)に固設された略角棒状の母材(3)
    と、この母材(3)の先端中央において回転カッター
    (C)の長さ方向に沿って設けられた第1の超硬チップ
    (4)と、この第1の超硬チップ(4)の両側であって
    掘削中に地盤あるいは掘削土砂と接する略くの字状を形
    成する斜面部分(3a)に第2の超硬チップ(5)とを備
    えたことを特徴とする両方向切削ビット。
  2. 【請求項2】第1の超硬チップ(4)を第2の超硬チッ
    プ(5)で兼用したことを特徴とする請求項1記載の両
    方向切削ビット。
  3. 【請求項3】母材(3A′)の形状を略円柱状としたこと
    を特徴とする請求項1記載の両方向切削ビット。
  4. 【請求項4】外周方向にも、先端部から両端部にかけ
    て、第1の超硬チップ(4)及び第2の超硬チップ
    (5)を設けたことを特徴とする請求項1記載の両方向
    切削ビット。
JP1988086292U 1988-06-29 1988-06-29 両方向切削ビット Expired - Lifetime JPH07550Y2 (ja)

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JP1988086292U JPH07550Y2 (ja) 1988-06-29 1988-06-29 両方向切削ビット

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JP1988086292U JPH07550Y2 (ja) 1988-06-29 1988-06-29 両方向切削ビット

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Publication Number Publication Date
JPH026795U JPH026795U (ja) 1990-01-17
JPH07550Y2 true JPH07550Y2 (ja) 1995-01-11

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2510379Y2 (ja) * 1990-07-04 1996-09-11 日立建機株式会社 シ―ルド掘進機のフィッシュテ―ルビット
JP4734735B2 (ja) * 2001-03-02 2011-07-27 株式会社タンガロイ 両方向掘削ビット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5931697U (ja) * 1982-08-19 1984-02-27 日立造船株式会社 シ−ルド掘進機のカツタ−
JPH0338314Y2 (ja) * 1985-01-11 1991-08-13
JPS62190786U (ja) * 1986-05-21 1987-12-04

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JPH026795U (ja) 1990-01-17

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