JP2004262141A - プラスチックレンズの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラスチックレンズの対物面を下向きにして、プラスチックレンズの最外周部を支持し、プラスチックレンズをガラス転移点以上に加熱するプラスチックレンズの製造方法において、熱変形を抑え、所望の設計値を満足するプラスチックレンズの製造方法を提供する。
【解決手段】プラスチックレンズをガラス転移点以上に加熱後、毎分0.2〜2℃、さらに望ましくは毎分0.5〜1℃の冷却速度で冷却する。
【選択図】図2
【解決手段】プラスチックレンズをガラス転移点以上に加熱後、毎分0.2〜2℃、さらに望ましくは毎分0.5〜1℃の冷却速度で冷却する。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックレンズの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
眼鏡用プラスチックレンズの成形には、一般に注型重合が多く用いられている。注型重合とは、成形型にプラスチックモノマーを注入し、加熱重合後、成形型から取り外すことにより眼鏡用プラスチックレンズの生地を得る方法である。前記眼鏡用プラスチックレンズ生地に対して、表面硬度の向上、反射防止膜との密着性向上、染色性の安定化等の機能を付与するために、ハードコート加工を施し、さらに、反射防止機能を付与するために反射防止加工を施す。これらの表面処理加工は、眼鏡用プラスチックレンズの性能、機能を向上させるため一般的に行われている。
【0003】
眼鏡用プラスチックレンズの製造工程では、品質の向上、安定した歩留り確保等の目的で、随時加熱処理が行われている。具体的には、熱硬化性樹脂の重合度の向上、眼鏡用プラスチックレンズ内部の歪み除去、眼鏡用プラスチックレンズ表面の改質や洗浄、眼鏡用プラスチックレンズに塗布したハードコート膜の硬化、ハードコート膜上に反射防止膜を形成する際の前処理等がある。
【0004】
前記加熱処理では、眼鏡用プラスチックレンズをガラス転移点以上にまで加熱し、一定時間保温した後、加熱炉内で室温付近まで冷却し、加熱炉内から取り出す。ガラス転移点以上に加熱する方法としては、例えば特許文献1に開示されているように、眼鏡用プラスチックレンズの対物面を下向きにして、前記眼鏡用プラスチックレンズの最外周部を点または線によって支持し加熱処理を行う方法や、特許文献2に開示されているように、眼鏡用熱硬化性樹脂レンズの対物面を下方向にしてレンズ対物面側の円周縁部を受け、加熱処理を行う方法がある。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−300993号公報
【特許文献2】
特許第2909573号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述のような従来技術では、次のような問題があった。つまり、加熱後の冷却の際、適切な温度管理がされず、急速な温度変化を受けた眼鏡用プラスチックレンズ、特に中心部が薄く外周部が厚い眼鏡用プラスチックレンズにおいては、厚みの差異によって発生する熱変形率の違いのために、眼鏡用プラスチックレンズ表裏両曲面が設計値と異なる歪んだ形状になってしまう点である。従って、ガラス転移点以上に加熱した後の冷却速度は、適切に選ぶ必要がある。
【0007】
しかしながら、加熱処理における温度は、眼鏡用プラスチックレンズ原料固有のガラス転移点と同じかそれ以上に設定しないと、前述にある熱硬化性樹脂の重合度の向上や、重合中に生じた眼鏡用プラスチックレンズ内部の歪み除去等、加熱処理本来の目的を達成できない。従って、ガラス転移点以上への加熱は避けられない。
そこで本発明はこのような問題点を解決するものであり、熱変形を抑え、所望の設計値を満足すると共に、製造歩留りを向上させるプラスチックレンズの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、プラスチックレンズをガラス転移点以上に加熱後、冷却速度を毎分0.2〜2℃、さらに望ましくは毎分0.5〜1℃とすることが有効であることを知見した。
【0009】
つまり、冷却速度を毎分0.2〜2℃とすることで、ガラス転移点以上に加熱後の冷却過程における、プラスチックレンズ内部の熱分布をほぼ均一にすることができ、熱変形を抑えることができる。冷却速度が毎分2℃より速くなると、プラスチックレンズ表裏両曲面が設計値と異なる歪んだ形状になってしまう。また、毎分0.2℃より遅くなると、生産性が極端に低下する。
【0010】
ここで冷却速度とは時間に対する温度低下量を指し、単位時間あたりの温度低下量が大きいほうが前記冷却速度は速く、温度低下量が小さい方が前記冷却速度は遅い。
本発明は、前述にある眼鏡用プラスチックレンズ内の熱硬化性樹脂の重合度の向上、眼鏡用プラスチックレンズ内部の歪み除去、眼鏡用プラスチックレンズ表面の改質や洗浄、眼鏡用プラスチックレンズに塗布したハードコート膜の硬化、ハードコート膜上に反射防止膜を形成する際の前処理等を例に挙げたが、これらの目的に関わらず適用することができる。
従って、請求項1記載の発明は、プラスチックレンズの対物面を下向きにして、前記プラスチックレンズの最外周部を支持し、前記プラスチックレンズをガラス転移点以上に加熱するプラスチックレンズの製造方法において、前記プラスチックレンズを加熱後に、毎分0.2〜2℃の冷却速度で冷却することを特徴とするプラスチックレンズの製造方法を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は下記の実施の形態に限定されるものではない。
【0012】
図1は、本発明におけるプラスチックレンズの製造方法を示す概略図である。支持具1を用いて、眼鏡用プラスチックレンズ2の対物面を下向きにして支持し、加熱炉3内において温度制御手段4で温度制御しながら、ガラス転移点以上に昇温し、一定時間保持した後、冷却するものである。
【0013】
(実施例1)
ガラス転移点約90℃、中心厚1.1mm、外周厚10.5mm、対物面の曲率半径793.3mm、対物面と相対する面の曲率半径68.0mmの、注型重合が終了し成形型から取り外された眼鏡用プラスチックレンズ30枚を、対物面を下向きにして支持し、加熱炉内において30分間で温度を室温から120℃まで昇温し、そのまま120℃で2時間加熱した。その後、前記加熱炉内の温度を図2に示すように制御しながら80分間で50℃まで降温し、眼鏡用プラスチックレンズを取り出した。
【0014】
その結果、得られた眼鏡用プラスチックレンズに、加熱前と比較して形状変化が起きているものはなく、全数良品規格に適合するものであった。
【0015】
(比較例1)
実施例1と同じ加熱炉において、注型重合が終了し成形型から取り外された眼鏡用プラスチックレンズ30枚を、対物面を下向きにして支持し、加熱炉内において30分間で温度を室温から120℃まで昇温し、そのまま120℃で2時間加熱した。その後、前記加熱炉内の空気を30分間で50℃まで自然に冷却し、眼鏡用プラスチックレンズを取り出した。自然に冷却した時の温度変化は図3のようであった。但し、降温条件以外は実施例1と同一種類のレンズ、同一枚数、同一加熱条件である。
【0016】
得られた眼鏡用プラスチックレンズは、中心部と外周部の熱変形率の差により、中心部に形状的な歪が発生し、全数規格外となった。
【0017】
(実施例2)
ガラス転移点温度約90℃、中心厚1.2mm、外周厚7.0mm、対物面の曲率半径793.3mm、対物面と相対する面の曲率半径103.5mmの予め光学性能を測定した眼鏡用プラスチックレンズ30枚に、ハードコートを塗布したものを、対物面を下向きにして支持し、加熱炉内において温度を30分間で室温から120℃まで昇温し、そのまま120℃で2時間加熱した。その後、前記加熱炉内の温度を図4に示すように制御しながら60分間で60℃まで降温し、眼鏡用プラスチックレンズを取り出した。
【0018】
その結果、得られた眼鏡用プラスチックレンズは、加熱前と比較して外観・光学性能共に全数良品規格を満たすものであった。
【0019】
(比較例2)
実施例2と同じ加熱炉において、予め光学性能を測定した眼鏡用プラスチックレンズ30枚に、ハードコートを塗布したものを、対物面を下向きにして支持し、加熱炉内において温度を30分間で室温から120℃まで昇温し、そのまま120℃で2時間加熱した。その後、前記加熱炉内の空気を25分間で60℃まで自然に冷却し、眼鏡用プラスチックレンズを取り出した。自然に冷却した時の温度変化は図5のようであった。但し、降温条件以外は実施例2と同一種類のレンズ、同一枚数、同一加熱条件である。
【0020】
得られた眼鏡用プラスチックレンズは、中心部と外周部の熱変形率の差により中心部に形状的な歪が発生していた。また、度数に関しては熱変形が収差となってあらわれ、全数規格外となった。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のプラスチックレンズの製造方法によれば、熱変形せず、所望の設計値を満足すると共に、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるプラスチックレンズの製造方法を示す概略図である。
【図2】実施例1における冷却開始からの加熱炉内の温度変化を示す図である。
【図3】比較例1における冷却開始からの加熱炉内の温度変化を示す図である。
【図4】実施例2における冷却開始からの加熱炉内の温度変化を示す図である。
【図5】比較例2における冷却開始からの加熱炉内の温度変化を示す図である。
【符号の説明】
1…支持具
2…眼鏡用プラスチックレンズ
3…加熱炉
4…温度制御手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックレンズの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
眼鏡用プラスチックレンズの成形には、一般に注型重合が多く用いられている。注型重合とは、成形型にプラスチックモノマーを注入し、加熱重合後、成形型から取り外すことにより眼鏡用プラスチックレンズの生地を得る方法である。前記眼鏡用プラスチックレンズ生地に対して、表面硬度の向上、反射防止膜との密着性向上、染色性の安定化等の機能を付与するために、ハードコート加工を施し、さらに、反射防止機能を付与するために反射防止加工を施す。これらの表面処理加工は、眼鏡用プラスチックレンズの性能、機能を向上させるため一般的に行われている。
【0003】
眼鏡用プラスチックレンズの製造工程では、品質の向上、安定した歩留り確保等の目的で、随時加熱処理が行われている。具体的には、熱硬化性樹脂の重合度の向上、眼鏡用プラスチックレンズ内部の歪み除去、眼鏡用プラスチックレンズ表面の改質や洗浄、眼鏡用プラスチックレンズに塗布したハードコート膜の硬化、ハードコート膜上に反射防止膜を形成する際の前処理等がある。
【0004】
前記加熱処理では、眼鏡用プラスチックレンズをガラス転移点以上にまで加熱し、一定時間保温した後、加熱炉内で室温付近まで冷却し、加熱炉内から取り出す。ガラス転移点以上に加熱する方法としては、例えば特許文献1に開示されているように、眼鏡用プラスチックレンズの対物面を下向きにして、前記眼鏡用プラスチックレンズの最外周部を点または線によって支持し加熱処理を行う方法や、特許文献2に開示されているように、眼鏡用熱硬化性樹脂レンズの対物面を下方向にしてレンズ対物面側の円周縁部を受け、加熱処理を行う方法がある。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−300993号公報
【特許文献2】
特許第2909573号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述のような従来技術では、次のような問題があった。つまり、加熱後の冷却の際、適切な温度管理がされず、急速な温度変化を受けた眼鏡用プラスチックレンズ、特に中心部が薄く外周部が厚い眼鏡用プラスチックレンズにおいては、厚みの差異によって発生する熱変形率の違いのために、眼鏡用プラスチックレンズ表裏両曲面が設計値と異なる歪んだ形状になってしまう点である。従って、ガラス転移点以上に加熱した後の冷却速度は、適切に選ぶ必要がある。
【0007】
しかしながら、加熱処理における温度は、眼鏡用プラスチックレンズ原料固有のガラス転移点と同じかそれ以上に設定しないと、前述にある熱硬化性樹脂の重合度の向上や、重合中に生じた眼鏡用プラスチックレンズ内部の歪み除去等、加熱処理本来の目的を達成できない。従って、ガラス転移点以上への加熱は避けられない。
そこで本発明はこのような問題点を解決するものであり、熱変形を抑え、所望の設計値を満足すると共に、製造歩留りを向上させるプラスチックレンズの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、プラスチックレンズをガラス転移点以上に加熱後、冷却速度を毎分0.2〜2℃、さらに望ましくは毎分0.5〜1℃とすることが有効であることを知見した。
【0009】
つまり、冷却速度を毎分0.2〜2℃とすることで、ガラス転移点以上に加熱後の冷却過程における、プラスチックレンズ内部の熱分布をほぼ均一にすることができ、熱変形を抑えることができる。冷却速度が毎分2℃より速くなると、プラスチックレンズ表裏両曲面が設計値と異なる歪んだ形状になってしまう。また、毎分0.2℃より遅くなると、生産性が極端に低下する。
【0010】
ここで冷却速度とは時間に対する温度低下量を指し、単位時間あたりの温度低下量が大きいほうが前記冷却速度は速く、温度低下量が小さい方が前記冷却速度は遅い。
本発明は、前述にある眼鏡用プラスチックレンズ内の熱硬化性樹脂の重合度の向上、眼鏡用プラスチックレンズ内部の歪み除去、眼鏡用プラスチックレンズ表面の改質や洗浄、眼鏡用プラスチックレンズに塗布したハードコート膜の硬化、ハードコート膜上に反射防止膜を形成する際の前処理等を例に挙げたが、これらの目的に関わらず適用することができる。
従って、請求項1記載の発明は、プラスチックレンズの対物面を下向きにして、前記プラスチックレンズの最外周部を支持し、前記プラスチックレンズをガラス転移点以上に加熱するプラスチックレンズの製造方法において、前記プラスチックレンズを加熱後に、毎分0.2〜2℃の冷却速度で冷却することを特徴とするプラスチックレンズの製造方法を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は下記の実施の形態に限定されるものではない。
【0012】
図1は、本発明におけるプラスチックレンズの製造方法を示す概略図である。支持具1を用いて、眼鏡用プラスチックレンズ2の対物面を下向きにして支持し、加熱炉3内において温度制御手段4で温度制御しながら、ガラス転移点以上に昇温し、一定時間保持した後、冷却するものである。
【0013】
(実施例1)
ガラス転移点約90℃、中心厚1.1mm、外周厚10.5mm、対物面の曲率半径793.3mm、対物面と相対する面の曲率半径68.0mmの、注型重合が終了し成形型から取り外された眼鏡用プラスチックレンズ30枚を、対物面を下向きにして支持し、加熱炉内において30分間で温度を室温から120℃まで昇温し、そのまま120℃で2時間加熱した。その後、前記加熱炉内の温度を図2に示すように制御しながら80分間で50℃まで降温し、眼鏡用プラスチックレンズを取り出した。
【0014】
その結果、得られた眼鏡用プラスチックレンズに、加熱前と比較して形状変化が起きているものはなく、全数良品規格に適合するものであった。
【0015】
(比較例1)
実施例1と同じ加熱炉において、注型重合が終了し成形型から取り外された眼鏡用プラスチックレンズ30枚を、対物面を下向きにして支持し、加熱炉内において30分間で温度を室温から120℃まで昇温し、そのまま120℃で2時間加熱した。その後、前記加熱炉内の空気を30分間で50℃まで自然に冷却し、眼鏡用プラスチックレンズを取り出した。自然に冷却した時の温度変化は図3のようであった。但し、降温条件以外は実施例1と同一種類のレンズ、同一枚数、同一加熱条件である。
【0016】
得られた眼鏡用プラスチックレンズは、中心部と外周部の熱変形率の差により、中心部に形状的な歪が発生し、全数規格外となった。
【0017】
(実施例2)
ガラス転移点温度約90℃、中心厚1.2mm、外周厚7.0mm、対物面の曲率半径793.3mm、対物面と相対する面の曲率半径103.5mmの予め光学性能を測定した眼鏡用プラスチックレンズ30枚に、ハードコートを塗布したものを、対物面を下向きにして支持し、加熱炉内において温度を30分間で室温から120℃まで昇温し、そのまま120℃で2時間加熱した。その後、前記加熱炉内の温度を図4に示すように制御しながら60分間で60℃まで降温し、眼鏡用プラスチックレンズを取り出した。
【0018】
その結果、得られた眼鏡用プラスチックレンズは、加熱前と比較して外観・光学性能共に全数良品規格を満たすものであった。
【0019】
(比較例2)
実施例2と同じ加熱炉において、予め光学性能を測定した眼鏡用プラスチックレンズ30枚に、ハードコートを塗布したものを、対物面を下向きにして支持し、加熱炉内において温度を30分間で室温から120℃まで昇温し、そのまま120℃で2時間加熱した。その後、前記加熱炉内の空気を25分間で60℃まで自然に冷却し、眼鏡用プラスチックレンズを取り出した。自然に冷却した時の温度変化は図5のようであった。但し、降温条件以外は実施例2と同一種類のレンズ、同一枚数、同一加熱条件である。
【0020】
得られた眼鏡用プラスチックレンズは、中心部と外周部の熱変形率の差により中心部に形状的な歪が発生していた。また、度数に関しては熱変形が収差となってあらわれ、全数規格外となった。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のプラスチックレンズの製造方法によれば、熱変形せず、所望の設計値を満足すると共に、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるプラスチックレンズの製造方法を示す概略図である。
【図2】実施例1における冷却開始からの加熱炉内の温度変化を示す図である。
【図3】比較例1における冷却開始からの加熱炉内の温度変化を示す図である。
【図4】実施例2における冷却開始からの加熱炉内の温度変化を示す図である。
【図5】比較例2における冷却開始からの加熱炉内の温度変化を示す図である。
【符号の説明】
1…支持具
2…眼鏡用プラスチックレンズ
3…加熱炉
4…温度制御手段
Claims (1)
- プラスチックレンズの対物面を下向きにして、前記プラスチックレンズの最外周部を支持し、前記プラスチックレンズをガラス転移点以上に加熱するプラスチックレンズの製造方法において、前記プラスチックレンズを加熱後に、毎分0.2〜2℃の冷却速度で冷却することを特徴とするプラスチックレンズの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003055963A JP2004262141A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | プラスチックレンズの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003055963A JP2004262141A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | プラスチックレンズの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004262141A true JP2004262141A (ja) | 2004-09-24 |
Family
ID=33119825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003055963A Withdrawn JP2004262141A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | プラスチックレンズの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004262141A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009014086A1 (ja) * | 2007-07-25 | 2009-01-29 | Hoya Corporation | プラスチックレンズの製造方法 |
-
2003
- 2003-03-03 JP JP2003055963A patent/JP2004262141A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009014086A1 (ja) * | 2007-07-25 | 2009-01-29 | Hoya Corporation | プラスチックレンズの製造方法 |
EP2168757A1 (en) * | 2007-07-25 | 2010-03-31 | Hoya Corporation | Method for producing plastic lens |
JP5340937B2 (ja) * | 2007-07-25 | 2013-11-13 | Hoya株式会社 | プラスチックレンズの製造方法 |
EP2168757A4 (en) * | 2007-07-25 | 2014-04-16 | Hoya Corp | PROCESS FOR PRODUCING A LENS OF PLASTIC MATERIAL |
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Legal Events
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