JP2004262083A - バーコード用の組み合わせ印 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一群の要素印判1と、連結された複数個の要素印判1の両側端に装着される規制体2R・2Lとを備えている。要素印判1の印面5にはバーコードキャラクターを形成する。規制体2R・2Lの下面に、捺印時における要素印判1の印面5の圧潰量を規定する接当部15を形成する。隣接する要素印判1の印面5の間にキャラクター間ギャップGを設ける。バーコードキャラクターは、印面5に突出形成されるバー印字突起12と、隣接するバー印字突起12間のスペース13の組み合わせで構成する。バー印字突起12の左右幅を、バーの規格寸法から捺印時のインクのにじみ量を差し引いた値に設定する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バーコードを印字するための組み合わせ印に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば工場や流通現場などでは、個々の部材や商品にバーコードラベルを貼り付けてロット管理や在庫管理を行っている。バーコードは光学的に読み取りが行われるので、その単位コードの幅や間隔などを正確に形成する必要があり、とくにコードのサイズ小さくなるほど高い精度が要求される。殆どの場合は、印字精度が高い印刷によってバーコードラベルを作成している。しかし、印刷によるラベル作成には時間が掛かり、コストも高く付く。多種少量のラベルを作成する場合には、さらにコストが嵩む。食品をタイムサービス販売するような場合には、予めバーコードラベルを作成しておく必要があり即応性に欠ける。
【0003】
本発明では組み合わせ印を利用して任意のバーコードを印字するが、この種のバーコード用印判は公知である(特許文献1、2参照)。そこでは、バーコードを印字するための複数の要素印判を連結し、あるいは複数の要素印判をホルダーに装着して、任意のバーコードを印字できるようにしている。本発明に関して、連結された要素印判の両側端にホルダーを連結して、不使用時における要素印判の印面を浮揚支持することは公知である(特許文献3参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開平1−85067号公報(第3−6頁、第1図、第3図)
【特許文献2】
特開平9−99617号公報(第4頁、図2、図6、図7)
【特許文献3】
特開2001−113909号公報(段落番号0035、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1および2のバーコード用印判によれば、複数の要素印判を組み合わせ連結することにより、任意のバーコードを印字するための印判が得られる。しかし、捺印時の押圧力の強さは使用者によって異なり、水平姿勢で適正に捺印することが困難であるので、バーの幅寸法や直線度、あるいはバー幅の均一性などに関して印字結果がばらつきやすい。さらに、この種の印判においては、印字後にインクがにじむのを避けられず、そのため印字したバーの幅がインクのにじみによって大きくなる致命的な問題がある。つまり、バーの幅とバーの間隔との双方に狂いが生じるのを避けられず、読み取りミスや、コード内容が変ってしまうなどの不具合が予想され、実用に供し得ない。
【0006】
本発明の目的は、複数の要素印判を組み合わせて連結することにより任意のバーコードを印字でき、捺印時に押圧強さや押圧姿勢にばらつきがあってもバーコードを均一に、しかも確実に印字できるバーコード用の組み合わせ印を提供することにある。本発明の目的は、インクのにじみに伴うバーの幅や隣接間隔の狂いがなく、従ってバーコードを規格寸法通りに常に適正に印字できるバーコード用の組み合わせ印を提供することにある。本発明の目的は、バーコードと、バーコードに対応する数字や説明表示を同時に印字できるバーコード用の組み合わせ印を提供することにある。本発明の目的は、バーコードを印字する際に、その両側にクワイエットゾーンを確保することができ、従ってバーコードの読み取り精度を向上できるバーコード用の組み合わせ印を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の組み合わせ印は、図1に示すように一群の要素印判1と、連結された複数個の要素印判1の両側端に装着される規制体2R・2Lとを備えている。要素印判1の印面5にはバーコードキャラクターが形成してある。規制体2R・2Lの下面に、捺印時における要素印判1の印面5の圧潰量を規定する接当部15を形成する。隣接する要素印判1の印面5の間にキャラクター間ギャップGを設ける。
【0008】
要素印判1の印面5に、バーコードキャラクターで表現される数字ないし文字を印字するための実文字キャラクター11を形成する。
【0009】
要素印判1は、バーコードキャラクターを印字するバーコード印判1Mと、バーコードキャラクターで表現される数字ないし文字を印字する実文字印判1Nとで構成する。バーコード印判1Mと実文字印判1Nは、それぞれ連結可能に構成する。
【0010】
規制体2R・2Lの左右幅を、バーコードの両側に確保すべきクワイエットゾーンQの左右幅と同じか、これより大きく設定する。
【0011】
バーコードキャラクターは、印面5に突出形成されるバー印字突起12と、隣接するバー印字突起12間のスペース13の組み合わせで構成する。バー印字突起12の左右幅を、バーの規格寸法から捺印時のインクのにじみ量を差し引いた値に設定する。
【0012】
要素印判1の印面5は、連続捺印が可能な浸透印で形成する。
【0013】
連結された要素印判1の印面5を捺印紙面から浮揚支持するための脚体30を規制体2R・2Lに設ける。脚体30は、規制体2R・2Lで上下動のみ可能にスライド案内されて、ばね31で下向きに突出付勢する。
【0014】
連結された複数個のバーコード印判1Mの両側に、スタートコードを印字する始端印判1aと、ストップコードを印字する終端印判1zとを配置する。始端印判1aおよび終端印判1zに対応して設けられる実文字印判1Nに、バーコードに関連する情報を印字するための実文字キャラクター11を形成する。
【0015】
【発明の作用効果】
本発明では、一群の要素印判1と、連結された複数個の要素印判1の両側端に装着される規制体2R・2Lとで組み合わせ印を構成し、規制体2R・2Lの下面に、捺印時における要素印判1の印面5の圧潰量を規定する接当部15を形成するので、捺印時に接当部15が捺印紙面と接当することにより、印面5の圧潰量を常に一定にできるうえ、捺印紙面と平行な捺印姿勢で印字できる。従って、捺印時に押圧強さや押圧姿勢にばらつきがあってもバーコードを均一に、しかも確実に印字でき、従来のこの種の印判に比べて高品位のバーコードを印字できる。
【0016】
組み合わせ印においては、隣接するゴム印字体4の間に僅かな隙間ができるのを避けられないが、この隙間を利用してキャラクター間ギャップGを設けるので、一続きのバーコードを組み合わせ印によって問題なく形成できるうえ、バーコードの読み取りを適正に行うことができる。複数の要素印判1の組み合わせを変更することにより任意のバーコードを印字できるので、多種少量のバーコードラベルであっても低コストで形成できるうえ、食品をタイムサービス販売するような場合であっても、値引き後のバーコードラベルを迅速に作成できる。
【0017】
要素印判1の印面5に、バーコードキャラクターとともに、バーコードキャラクターで表現される数字ないし文字を印字するための実文字キャラクター11を形成しておけば、1種の要素印判1のみでバーコードキャラクターと実文字キャラクター11を同時に印字できるので、組み合わせ印を構成する要素印判1の数を最小限化し、そのコストを削減できる。
【0018】
要素印判1を、バーコードキャラクターを印字するためのバーコード印判1Mと、バーコードキャラクターで表現される数字ないし文字を印字するための実文字印判1Nとで構成すると、組み合わせ印を構成する要素印判1の数は増加するが、実文字印判1Nによって数字や文字を大きく明確に印字できるので、ロット管理や商品管理を人手で行う際の見間違いを防止できる。必要に応じて、実文字印判1Nを利用して付加情報を印字できる利点もある。
【0019】
規制体2R・2Lの左右幅を、バーコードの両側に確保すべきクワイエットゾーンQの左右幅と同じか、これより大きく設定すると、規制体2R・2Lの外郭線を目安にして、印字範囲の両側にクワイエットゾーンQが確保されていること、あるいは、捺印紙面に汚れがあるかどうかを確認しながら印字できるので、クワイエットゾーンQを含むバーコードを適正に印字でき、その分バーコードの読み取り精度を向上できる。読み取り不良を生じるかも知れないラベルを事前に除去できる利点もある。
【0020】
バーコードキャラクターを構成するためのバー印字突起12の左右幅を、バーの規格寸法から捺印時のインクのにじみ量を差し引いた値に設定すると、印字されたバーや、隣接するバー間のスペースの出来上がり寸法を規格寸法通りとして、捺印によってバーコードを印字しているにもかかわらず印刷されたバーコードと同程度の読み取り精度を保証できる、高い印字品質のバーコードを低コストで形成できる。
【0021】
要素印判1の印面5を連続捺印が可能な浸透印で形成すると、印字する毎にスタンプ台からインクを補給する必要がないので、バーコードの印字作業を能率よく行うことができる。
【0022】
規制体2R・2Lにばね31で下向きに突出付勢される脚体30を設け、連結された要素印判1の印面5を捺印紙面から浮揚支持できるようにした組み合わせ印によれば、不使用状態における印面5が組み合わせ印の載置面と接当するのを防止でき、印面5に保持されたインクよる捺印紙面の汚損を防止できる。組み合わせ印の全体を捺印個所の上方に位置決め配置したうえで、組み合わせ印全体を押さえつけて捺印できるので、捺印時の位置決めを容易にしかも確実に行え、バーコードの印字をさらに適正に行える。
【0023】
始端印判1aおよび終端印判1zに対応して設けられる実文字印判1Nを利用して、バーコードに関連する情報、例えば賞味期限や製造年月日などを印字する組み合わせ印によれば、商品コードとともにバーコードに関連する情報や商品情報を明確に印字して、商品購入者により多くの商品情報を提供できる。
【0024】
【実施例】
(実施例1) 図1ないし図5は本発明に係るバーコード用の組み合わせ印の実施例を示す。図1および図2においてバーコード用の組み合わせ印は、一群の要素印判1と、連結された複数個の要素印判1の両側端に装着される左右一対の規制体2R・2Lとで構成する。
【0025】
各要素印判1は、上下に長い直方体状のプラスチック成形品からなる印判本体3と、印判本体3の下面に貼付固定されるゴム印字体4とで構成する。個々の印判本体3およびゴム印字体4の外形寸法は同じである。従って、複数個の要素印判1を図1に示すように連結した状態においては、隣接するゴム印字体4の印面5・5の間に、一定幅のキャラクター間ギャップGが形成される。各要素印判1を分離可能に連結するために、印判本体3の接合面の一方に前後一対の連結突起8を設け、接合面の他方に連結突起8と嵌合する前後一対の連結凹部9を設けている。要素印判1の上端面には、バーコードキャラクターに対応する数字や文字などの実文字表示10が設けてある(図2参照)。使用者は、この実文字表示10をみて必要な要素印案1を選定する。
【0026】
ゴム印字体4は連続捺印が可能な浸透印として構成してあり、その印面5には0から9の数字あるいは文字を意味するバーコードや、スタートコードおよびストップコードなどのバーコードキャラクターと、バーコードキャラクターで表現される数字ないし文字を印字するための実文字キャラクター11とが形成してある。図1に示すように、バーコードキャラクターは、印面に突出形成されるバー印字突起12と、隣接するバー印字突起12・12間のスペース13の組み合わせで構成してある。
【0027】
バー印字突起12には細バーと太バーの2種があり、スペース13には細スペースと太スペースの2種がある。細バーと細スペースの左右幅は同じであり、同様に太バーと太スペースとの左右幅は同じに設定してある。この実施例で例示したバーコード規格では、捺印して得られる細バーおよび細スペースの左右幅を1とするとき、捺印して得られる太バーおよび太スペースの左右幅を2〜3に規定しているが、この実施例では、捺印して得られる両者の比が1対2.5になるようにした。
【0028】
ゴム印字体4を捺印して得られるバーコードは、転写されたインクのにじみによって、細バーおよび太バーの左右幅が規格幅より大きくなり、その分だけ細スペースおよび太スペースの左右幅が規格幅より小さくなる。このようなバーおよびスペースの寸法変化を阻止し、バーコードリーダーによる読み取り精度を向上するために、図3に示すようにバー印字突起12の左右幅をバーの規格寸法から捺印時のインクのにじみ量を差し引いた値に設定している。
【0029】
具体的には、試作したバーコード用印判を用いて実際の使用条件下で印字サンプルデータを収集し、バー印字突起12の幅寸法ごとに乾燥後の印字サンプルの幅寸法を測定してその平均値を算出し、得られたインクのにじみ量を補正寸法Dとして、バーコード規格に定められたバーの幅寸法から補正寸法Dを差し引いてバー印字突起12の幅寸法とした。なお、補正寸法Dは、ゴム印字体4の形成素材、インクの違い、およびラベルの材質の違いによって必ずしも一定にはならない。
【0030】
左右一対の規制体2R・2Lは、それぞれ上下に長い直方体状のプラスチック成形品からなり、その下面に、捺印時における要素印判1の印面5の圧潰量を規定する接当部15が形成してある。図2に示すように接当部15は、前後一対の直方体状の突起からなり、各規制体2R・2Lの下面外側縁に分離配置した。捺印時には、接当部15が捺印紙面と接当して押圧力を受け止めることにより、バー印字突起12の圧潰量を適量に規定し、さらに、連結された要素印判1の捺印姿勢を捺印紙面と平行にできる。従って、捺印時の押圧強さや押圧姿勢にばらつきがあってもバーコードを均一にしかも確実に印字できることになる。図1に示すように、自由状態における接当部15は、印面5よりも寸法S分だけ上方に位置させてあり、この寸法S分だけバー印字突起12の圧潰変形を許す。
【0031】
左右の規制体2R・2Lは、連結された要素印判1の両側端に装着固定する。
そのために、図2に向かって左側の規制体2Lの要素印判1との接合面に、連結凹部9に嵌合する前後一対の連結突起17を形成し、図2に向かって右側の規制体2Rの要素印判1との接合面に、連結突起8に嵌合する前後一対の連結凹部18を形成した。両規制体2R・2Lの左右幅は、図4に示すようにバーコードの両側に確保すべきクワイエットゾーンQの左右幅と同じか、これより大きく設定してある。なお、クワイエットゾーンQの左右幅は、細バーの幅の10倍以上に設定する。
【0032】
上記のように、左右の規制体2R・2Lを利用して、バーコードの両側にクワイエットゾーンQを確保すると、左右の規制体2R・2Lの外郭線を目安にして捺印紙面に汚れがあるかどうかを確認できるので、読み取り不良を生じるかも知れないラベルを事前に除去でき、その分だけバーコードの読み取り精度を向上できる。
【0033】
使用時には、図1に示すように、印面5に0から9の数字や文字を意味するバーコードが形成してある複数個の要素印判1を連結して、任意のバーコードの組み合わせを形成し、連結された印判群の両側端に、印面5にスタートコードとストップコードが形成してある始端印判1aと終端印判1zをそれぞれ連結し、さらに始端印判1aと終端印判1zの両側に規制体2L・2Rを連結する。この組み合わせ印判によって捺印されたバーコードラベル19を図4に示している。印字されたバーコードの高さ寸法は16mm、左右長さは51mmである。但し、始端印判1aと終端印判1zを含む要素印判1の連結個数は7個である。要素印判1の組み合わせ形態を変更した表示内容が異なるバーコードラベル19の一群を模擬商品に貼り付け、バーコードリーダーで読み取りテストを行った。その結果、全てのバーコードの内容を問題なく読み取ることができた。
【0034】
上記の組み合わせ印用のスタンプ台を図5に示している。スタンプ台は、上面が開口するプラスチック製の箱体20と、箱体20の内底に配置されるインクマット21と、箱体20に対して外嵌合する透明プラスチック製の蓋体22とで構成する。インクが含浸してあるインクマット21は、箱体20の底壁中央に配置してあり、その周囲に規制体2R・2Lの接当部15を受け止める底壁23が形成してある。箱体20の周壁の内面には、組み合わせ印を起立保持する縦リブ24が複数個形成してある。
【0035】
組み合わせ印をスタンプ台に装填した状態では、要素印判1の印面5がインクマット21に密着するので、インクマット21に吸蔵されていたインクをゴム印字体4に含浸させることができる。速乾性のインクをインクマット21に吸蔵しておけば、捺印時のインクのにじみ量を抑止できるので、先に説明した補正寸法Dを小さくできるうえ、バーコードの印字精度を向上できる。バーコードラベルがプラスチックフィルムで形成してあるときは、速乾性の油性インクを使用することになる。
【0036】
(実施例2) バーコード用の組み合わせ印は、図6に示すように構成することができる。要素印判1をバーコードキャラクターを印字するバーコード印判1Mと、バーコードキャラクターで表現される数字ないし文字を印字する実文字印判1Nとで構成する。バーコード印判1Mは実施例1における要素印判1と実質的に同じであり、印面5にバーコードキャラクターのみを形成し、実文字キャラクター11を省略する点が異なる。各バーコード印判1Mの接合面には連結突起8と連結凹部9が形成してある。実文字印判1Nは、その印面5に実文字キャラクター11のみが形成してあり、必然的にバーコード印判1Mと比べて印判本体3の前後幅が小さい。図示していないが、両者1M・1Nの上端面には実文字表示10が形成してある。
【0037】
連結されたバーコード印判1Mと、実文字印判1Nを支持するために、規制体2の前後幅は両印判1M・1Nの合計前後幅に一致させてあり、各印判1M・1Nとの接合面に前後一対の連結突起17と、前後一対の連結凹部18が形成してある。接当部15は前後幅の拡大に対応して3箇所に設けた。他は実施例1と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。以下の実施例についても同様に取り扱う。なお、バーコード印判1Mと実文字印判1Nとは、必要に応じて両者の接合面で連結することができる。
【0038】
上記の組み合わせ印においては、実施例1と同様に、連結された複数個のバーコード印判1Mの両側に、スタートコードを印字する始端印判1aとストップコードを印字する終端印判1zを配置するが、これらの印判1a・1zは、その印字内容を実文字印判1Nで表示する必要がない。そこで、両印判1a・1zに対応して設けられる2個の実文字印判1Nを利用して、バーコードに関連する情報を印字するための実文字キャラクターを2個の実文字印判1Nの印面に形成することができる。例えば、図7に示すように、「賞味期限」と印字される実文字キャラクター11を実文字印判1Nの印面に形成して、バーコードラベル19にバーコードキャラクターの内容を表示する数字や文字とともに印字することができる。バーコードに関連する情報としては製造年月日、有効期限などがある。なお、実文字印判1Nは複数組設けることができ、例えば、図6に示す実文字印判1Nの連結列に隣接して、あるいはバーコード印判1Mの連結列に隣接して、新たな実文字印判1Nの連結列を設けることができる。
【0039】
(実施例3) 図8は要素印判1の別の実施例を示す。そこでは、印判本体3と、印判本体3に対して着脱可能に装着される印字ユニット25とで要素印判1を構成し、印字ユニット25をインク補充型の浸透印で構成した。印字ユニット25は、上下面が開口する中空枠状のホルダー26と、ホルダー26の内面下部に配置される含浸マット27およびゴム印字体4で構成してある。ホルダー26を印判本体3から取り外したのち、その上面開口からインクを滴下すると含浸マット27に吸蔵させることができる。この実施例の要素印判1によれば、スタンプ台を省略できるうえ、繰り返し連続捺できるので、印字作業を迅速に行える。印字ユニット25だけを印判本体3から取り外して、簡便にバーコードの変更を行える利点もある。
【0040】
(実施例4) 図9は規制体2の別の実施例を示す。そこでは、規制体2の下面前後に脚体30を設けて、連結された要素印判1の印面5を捺印紙面から浮揚支持できるようにした。脚体30は、規制体2に設けたガイド穴29内を上下動でき、ばね31で下向きに突出付勢する。脚体30はガイド穴29の開口を塞ぐリング状のプラグ32で受け止められて、上下スライド自在に案内支持してある。
プラグ32は接当部15を兼ねており、その下面が捺印紙面と接当することにより、バー印字突起12の圧潰量を適量に規定する。
【0041】
(実施例5) 図10および図11は規制体2の別の実施例を示す。そこでは、実施例2と同様に、要素印判1をバーコードキャラクターを印字するバーコード印判1Mと、バーコードキャラクターで表現される数字ないし文字を印字する2組の実文字印判1Nとで構成する。バーコード印判1Mの印面5にはバーコードキャラクターのみを形成するが、図10に示すようにバーコード印判1Mの上端面には、バーコードキャラクターに対応する数字や文字などの実文字表示10とバーコード用の印判であることを示すバーコード表示とが設けてある。2組の実文字印判1Nのうち、一方の実文字印判1Nは「製造日」を印字するための印判と、その年月日を表わす「数字」を印字する印判とで構成してあり、各印判の印面には実文字キャラクター11が形成してある。他方の実文字印判1Nは「賞味期限」を印字するための印判と、その年月日を表わす「数字」を印字する印判とで構成してあり、各印判の印面には実文字キャラクター11が形成してある。
【0042】
この実施例における規制体2R・2Lは、上半側の連結部35と下半側の脚部36とを備えており、要素印判1に比べて全高寸法が半分程度に設定してある。
3種の印判1M・1Nを同時に連結固定するために、左右一対の規制体2R・2Lの連結部35には、3組の連結突起17と連結凹部18が形成されている。脚部36の前後幅は連結部35の前後幅に比べて大きく設定してあり、その下端面が接当部15になっている。脚部36の各印判1M・1Nとの接合面の下端には凹部37が形成してあり、従って接当部15は前後に引伸ばしたコ字状に形成される。
【0043】
上記の実施例以外に、接当部15は壁状に形成でき、接当部15の先端は必ずしも平面である必要はなく曲面であってもよい。要は接当部15によって印面5の過剰な沈み込みを規制できればよい。本発明の組み合わせ印は、隣接するゴム印字体4の間にキャラクター間ギャップGが形成されるバーコード規格であれば、規格の内容とは無関係に適用できる。実施例4で説明した浮揚支持構造の脚体30は、印字面の周囲を囲むスカート構造に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】組み合わせ印の一部破断正面図である。
【図2】組み合わせ印の分解斜視図である。
【図3】バー印字突起と印字されたバーコードとの関係を示す説明図である。
【図4】バーコードを印字したバーコードラベルの平面図である。
【図5】スタンプ台の断面図である。
【図6】実施例2に係る組み合わせ印の分解斜視図である。
【図7】実施例2のバーコードラベルの平面図である。
【図8】実施例3に係る要素印判要部の断面図である。
【図9】実施例4に係る規制体要部の断面図である。
【図10】実施例5に係る組み合せ印の斜視図である。
【図11】実施例5に係る組み合せ印の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 要素印判
2R・2L 規制体
5 印面
G キャラクター間ギャップ
Claims (8)
- 一群の要素印判1と、連結された複数個の要素印判1の両側端に装着される規制体2R・2Lとを備えており、
要素印判1の印面5にはバーコードキャラクターが形成されており、
規制体2R・2Lの下面に、捺印時における要素印判1の印面5の圧潰量を規定する接当部15が形成されており、
隣接する要素印判1の印面5の間にキャラクター間ギャップGが設けてあるバーコード用の組み合わせ印。 - 要素印判1の印面5に、バーコードキャラクターで表現される数字ないし文字を印字するための実文字キャラクター11が形成してある請求項1記載のバーコード用の組み合わせ印。
- 要素印判1が、バーコードキャラクターを印字するバーコード印判1Mと、バーコードキャラクターで表現される数字ないし文字を印字する実文字印判1Nとで構成されており、
バーコード印判1Mと実文字印判1Nが、それぞれ連結可能に構成してある請求項1記載のバーコード用の組み合わせ印。 - 規制体2R・2Lの左右幅が、バーコードの両側に確保すべきクワイエットゾーンQの左右幅と同じか、これより大きく設定してある請求項1から3のいずれかに記載のバーコード用の組み合わせ印。
- バーコードキャラクターが、印面5に突出形成されるバー印字突起12と、隣接するバー印字突起12間のスペース13の組み合わせで構成されており、
バー印字突起12の左右幅が、バーの規格寸法から捺印時のインクのにじみ量を差し引いた値に設定してある請求項1から4のいずれかに記載のバーコード用の組み合わせ印。 - 要素印判1の印面5が、連続捺印が可能な浸透印で形成してある請求項1から5のいずれかに記載のバーコード用の組み合わせ印。
- 連結された要素印判1の印面5を捺印紙面から浮揚支持するための脚体30が規制体2R・2Lに設けられており、
脚体30は、規制体2R・2Lで上下動のみ可能にスライド案内されて、ばね31で下向きに突出付勢してある請求項1から6のいずれかに記載のバーコード用の組み合わせ印。 - 連結された複数個のバーコード印判1Mの両側に、スタートコードを印字する始端印判1aと、ストップコードを印字する終端印判1zとが配置されており、
始端印判1aおよび終端印判1zに対応して設けられる実文字印判1Nに、バーコードに関連する情報を印字するための実文字キャラクター11が形成してある請求項3から6のいずれかに記載のバーコード用の組み合わせ印。
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