JP3093002U - 印版及びスタンプ - Google Patents
印版及びスタンプInfo
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- JP3093002U JP3093002U JP2002006040U JP2002006040U JP3093002U JP 3093002 U JP3093002 U JP 3093002U JP 2002006040 U JP2002006040 U JP 2002006040U JP 2002006040 U JP2002006040 U JP 2002006040U JP 3093002 U JP3093002 U JP 3093002U
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- Japan
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- ink holding
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Abstract
(57)【要約】
【課題】汚れの少ない印影が得られる蓄インク式印版を
提供する。 【解決手段】インク保持体11と、インク保持体11を
収容する収容体12とを備えた印版1において、インク
保持体11は、多孔性樹脂で構成され、インクの浸透し
ない不透過層111によって表面が覆われており、この
不透過層111の内、インク保持体11が露出した滲出
部112が形成され、不透過層111と滲出部112と
によって印面113が構成される。このようなインク保
持体11は、金属板で構成された収容体12の収納部1
21内に収納される。収納部121の内側面によって構
成される支持面124によって、捺印時のインク保持体
11の変形を抑制し、不要な印影が現れることを防止す
る。
提供する。 【解決手段】インク保持体11と、インク保持体11を
収容する収容体12とを備えた印版1において、インク
保持体11は、多孔性樹脂で構成され、インクの浸透し
ない不透過層111によって表面が覆われており、この
不透過層111の内、インク保持体11が露出した滲出
部112が形成され、不透過層111と滲出部112と
によって印面113が構成される。このようなインク保
持体11は、金属板で構成された収容体12の収納部1
21内に収納される。収納部121の内側面によって構
成される支持面124によって、捺印時のインク保持体
11の変形を抑制し、不要な印影が現れることを防止す
る。
Description
【0001】
この考案は、印版及びスタンプに係り、詳しくは、インクを含浸した状態で保
持し、連続して印判することができる印版及びスタンプに関するものである。
【0002】
従来、予めインクを含浸させることにより長時間インクを補充せず、繰り返し
捺印することができる多孔性樹脂で構成された印版がある。図5は、印版9の印
面92を示す部分平面図、図6は印版9の拡大横断面図である。この印版9は、
多孔性樹脂層91にインクを含浸した状態で保持し、印面92には、インクが浸
透しない不透過層93と、多孔性樹脂が露出した滲出部94とを備えている。そ
して、この滲出部94を文字の形状に構成することによって、印影が文字となる
。含浸されたインクは、図6に示されているように、滲出部94を中心とて周囲
に浸透し、含浸部95を構成している。
【0003】
一方、例えば会社などの法人の住所、名称、代表者名をそれぞれ一行づつ、複
数行に渡ってスタンプとして構成したものがある。このようなスタンプは、必要
に応じて、住所のみ、名称のみを使用したい場合があるため、それぞれの印版を
、分離して使用することができるスタンプなども提案されている。
【0004】
通常の印版では、印影の形状に形成された印面が他の面よりも突出して構成さ
れ、この突出した印面のみが捺印部分に押し付けられる構成となっており、印影
は、印面の形状となる。しかし、上記のように印面に不透過層を設けた多孔性樹
脂を使用したものでは、不透過層を含めたすべての面、即ち、多孔性樹脂で構成
される印版の全表面が、捺印される個所に押し当てられることとなる。
【0005】
この場合、印面の形状が、長辺が短辺に比較して充分長い長方形である場合に
は、一対の長辺の間隔が狭くなり、図6に示されているように、捺印面97に印
版9を押し付けた際に、樹脂が変形するといった問題があった。
特に、図5及び図6に示されている様に、含浸部95が印版9の長辺側端部に
達している部分96があり、上記のような変形により、このような部分96が捺
印面97に接触し、図7に示されているように、印影97に印版9の輪郭線98
を写し出すことがあった。
【0006】
本考案の目的は、捺印時の印版の変形を抑制することで、不要な線が映し出さ
れず、よりきれいな印影を形成することのできる印版及びスタンプを提供するこ
とにある。
【0007】
このような目的は、以下の本考案によって達成される。
(1) 短辺に対して長辺が十分に長い長方形に形成され、多孔性樹脂によっ
て構成されたインク保持体と、
前記インク保持体の片側表面において、インクの浸透しない不透過層と、前記
インク保持部が露出した滲出部とを備えた印面と、
前記インク保持体を収容し、前記インク保持体の長辺側の側面に沿って設けら
れた支持面を有する収容体とを有する印版。
【0008】
(2) 前記収容体は、インク保持体の長辺に沿って設けられた目盛を有する
上記(1)に記載の印版。
【0009】
(3) 前記目盛は、支持面に形成された孔によって構成されている上記(3
)に記載の印版。
【0010】
(4) 上記(1)から(3)のいずれか1に記載の印版を固定した把持体を
有するスタンプ。
【0011】
(5) 短辺に対して長辺が十分に長い長方形に形成され、多孔性樹脂によっ
て構成されたインク保持体と、
前記インク保持体の片側表面において、インクの浸透しない不透過層と、前記
インク保持部が露出した滲出部とを備えた印面と、
前記インク保持体が固定された把持体と、
前記インク保持体の長辺側の側面に沿って設けられた支持面とを備えたスタンプ
。
【0012】
(6) 前記把持体の対向する側面には、係合突起と、係合突起が係合する係
合凹部が設けられ、複数の把持体の係合突起と係合凹部とを係合させた状態で、
各把持体の印面が同一平面内に位置する上記(4)又は(5)に記載のスタンプ
。
【0013】
以下、本考案の好適実施形態について、添付図面に基いて詳細に説明する。図
1は、本考案の印版1と、印版1を用いたスタンプ2の分解斜視図である。把持
体3は、直方体形状に形成され、一方の端面31に印版1が貼り付けられている
。また、一方の側面32には、少なくとも2箇所に、係合突起321、321が
形成されており、側面32に対向する他方の側面33には、係合突起321、3
21に対向する位置に、係合凹部331、331が形成されている。
【0014】
印版1は、インク保持体11と、収容体12とを備えている。図2は、印版1
の一部拡大平面図、図3はスタンプの一部拡大横断面図である。インク保持体1
1は、多孔性樹脂によって構成されている。多孔性樹脂は、耐インク性を有する
連続気泡構造体であれば特に限定されない。具体的には、ポリエチレン、ポリア
ミド、ポリウレタン、ポリアセタール、ポリスチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン系樹脂、或いはエチレンビニルアルコール等の熱可塑性樹脂を挙げる
ことができる。空隙率は、例えば、40〜80%とすることができる。また、連
続気泡の気泡径は、例えば50μm以下とされる。さらに、多孔性樹脂の密度は
、例えば0.2〜0.6g/cm3とすることができる。
【0015】
以上のような多孔性樹脂で構成されたインク保持体11は、短辺よりも長辺が
十分長い長方形に形成されている。インク保持体11の一方の面は、インクの浸
透しない不透過層111によって覆われており、この不透過層111の一部は、
印影の形に抜きとられ、インク保持体11が露出した滲出部112となっている
。この不透過層111と滲出部112とによって印面113が構成される。イン
ク保持体11内には、図3に示されているように、インクが含浸した含浸部11
4が形成され。この含浸部114は、滲出部112を中心として、周囲に広がっ
ており、一部は、インク保持体11の端部116に達している。
【0016】
以上のようなインク保持体11は、収納体12内に収納されている。収納体1
2は、一枚の矩形の金属板で構成され、この金属板の4辺を同じ方向に折り曲げ
ることによって、箱状に形成されている。収納体12の内部は、インク保持体1
1を収納する収納部121となっている。この底面は、インク保持体11と同一
形状に形成されており、底面の長辺に沿って立設された側壁122、122及び
、短辺に沿って立設された側壁123、123の高さは、インク保持体11の厚
さに比較して、少し低く形成されている。そして、側壁122、122の内側面
は、インク保持体11を側面から支える支持面124となっている。この支持面
124は、インク保持体11に接触し、又は微小な間隔を空けて設けられている
。
【0017】
以上のように構成された印版1は、把持体3に固定され、スタンプ2が構成さ
れる。 図3に示されているように、このようなスタンプ2を所望の捺印面4に
押し当てると、インク保持体11は、支持面124によって支えられているので
、変形することがない。このため、インク保持体11の端部116に及んだ含浸
部114が捺印面4に接触しない。また、変形しないので、インク保持体11の
劣化も抑制され、寿命が延びる。
一方、印版1がそれぞれ固定された把持体3は、両側面に設けられている係合
突起321、321と係合突起321、321を係合させることによって、一体
化することができ、複数の印面1を複数段につなげることができる。
【0018】
このような場合、複数の印面を一体化した1つのスタンプか構成される。例え
ば、社名が表示されるスタンプと、会社の住所が表示されるスタンプと、会社の
代表者の氏名が表示されるスタンプとを一体とすることによって、会社の住所、
社名、代表者名を同時に捺印できるスタンプを構成することができる。また、組
み合わせて変更することによって、表示される順序も変更可能となる。さらに、
各スタンプ毎に使用するインクの色を変えることも可能である。
【0019】
係合するスタンプ毎のインクの色が異なる場合、隣接するインク保持体11が
接触すると相互にインクが混ざり、保持されているインクが変色する可能性があ
るが、支持面124によって、インク保持体11の変形が抑制されるので、イン
ク保持体11相互の接触が防止され、インクの変色を防ぐことができる。
【0020】
側壁122、122には、さらに、目盛125が設けられている。この目盛1
25は、この実施形態では、側壁122、122に三角形状の切欠により構成さ
れている。目盛125の位置は、例えば、印面113の中央部や、印面113に
配されている文字の両端位置を示す位置などに設けられている。
【0021】
このような目盛125を設けることによって、所望の捺印位置に正確に捺印す
ることが容易となる。印面が突出している従来のスタンプでは、印影を映し出す
印面の位置は、側面から視認できるので、印影の位置を確認することができるが
、上記のように、印面113が印版1の全面である場合には、印影の位置を確認
することが困難である。この目盛125を設けることによって、容易に印影の位
置を確認することができる。
【0022】
他の実施形態として、図4に示されているように、目盛125aは、孔として
もよい。印面113にインクを滴下し、滲出部112からインクを染み込ませ、
インクを補充する作業をする場合、余分なインクは、布や紙などで印面113か
ら拭き取られる。この場合、目盛125aは、孔であるので、布や紙が目盛12
5aに引っ掛かることなく、拭き取り作業が容易となる。
なお、以上説明した構成のほか、収納体12を省略し、把持体3自体をくり貫
いた溝を構成し、この溝を収納部としてもよい。この場合には、収納部の内壁が
支持面として機能する。
【0023】
請求項1に記載の考案によれば、支持面によってインク保持体の変形が抑制さ
れるので、よりきれいな印影が得られ、インク保持体の寿命も延ばすことができ
る。
【0024】
例えば、印影に、印面の輪郭線が現れるなど、汚れの発生が抑制される。
請求項2に記載の考案によれば、目盛を設けることによって、所望の捺印位置
に対して、より正確に印影を付与することができる。
【0025】
請求項3に記載の考案によれば、目盛を孔によって構成することによって、印
面に塗布したインクのふき取り作業の際、ふき取り布や紙等が目盛に引っ掛かる
ことがない。
請求項4に記載の考案によれば、よりきれいな印影が得られるスタンプを提供
することができる。
【0026】
請求項5に記載の考案によれば、支持面によってインク保持体の変形が抑制さ
れるので、よりきれいな印影が得られ、インク保持体の寿命も延ばすことができ
るとともに、収容体が不要となるので、部品点数を減らすことができる。
請求項6に記載の考案によれば、複数の把持体を重ねる構成として、インク保
持体を連ねる構成とした場合には、インク保持体の変形が抑制されので、隣接す
るインク保持体の変形による接触が防止され、インク混合による変色が防止され
る。
【図1】本考案の印版と、印版を用いたスタンプの分解
斜視図である。
斜視図である。
【図2】インク保持体の一部拡大平面図である。
【図3】インク保持体の横断面図である。
【図4】目盛の他の構成例を示す、収容体の部分斜視図
である。
である。
【図5】従来のスタンプにおける印面の一部拡大平面図
である。
である。
【図6】従来のスタンプの部分拡大横断面図である。
【図7】従来のスタンプの印影を示す平面図である。
1 印版
11 インク保持体
111 不浸透層
112 滲出部
113 印面
2 収容体
124 支持面
125 目盛
3 把持体
321 係合突起
331 係合凹部
Claims (6)
- 【請求項1】 短辺に対して長辺が十分に長い長方形に
形成され、多孔性樹脂によって構成されたインク保持体
と、 前記インク保持体の片側表面において、インクの浸透し
ない不透過層と、前記インク保持部が露出した滲出部と
を備えた印面と、 前記インク保持体を収容し、前記インク保持体の長辺側
の側面に沿って設けられた支持面を有する収容体とを有
する印版。 - 【請求項2】 前記収容体は、インク保持体の長辺に沿
って設けられた目盛を有する請求項1に記載の印版。 - 【請求項3】 前記目盛は、支持面に形成された孔によ
って構成されている請求項3に記載の印版。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1に記載の印
版を固定した把持体を有するスタンプ。 - 【請求項5】 短辺に対して長辺が十分に長い長方形に
形成され、多孔性樹脂によって構成されたインク保持体
と、 前記インク保持体の片側表面において、インクの浸透し
ない不透過層と、前記インク保持部が露出した滲出部と
を備えた印面と、 前記インク保持体が固定された把持体と、前記インク保
持体の長辺側の側面に沿って設けられた支持面とを備え
たスタンプ。 - 【請求項6】 前記把持体の対向する側面には、係合突
起と、係合突起が係合する係合凹部が設けられ、複数の
把持体の係合突起と係合凹部とを係合させた状態で、各
把持体の印面が同一平面内に位置する請求項4又は5に
記載のスタンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002006040U JP3093002U (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 印版及びスタンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002006040U JP3093002U (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 印版及びスタンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3093002U true JP3093002U (ja) | 2003-04-18 |
Family
ID=43247049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002006040U Expired - Fee Related JP3093002U (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 印版及びスタンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3093002U (ja) |
-
2002
- 2002-09-24 JP JP2002006040U patent/JP3093002U/ja not_active Expired - Fee Related
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