JP2004262070A - 輪転印刷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷ピッチ長に関して不良品の発生箇所を発見でき、ひいては、その箇所を除去できる輪転印刷機を提供する。
【解決手段】複数の印刷ユニット2〜2と、印刷ユニット毎に設けられその版胴で印刷された見当マークを検出する見当マーク検出器15〜15と、見当マーク検出器から出力される検出信号間における印刷ピッチ長を計測する印刷ピッチ長計測手段と、計測印刷ピッチ長が規定印刷ピッチ長の許容誤差内か否かを判定する判定手段と、計測印刷ピッチ長が規定印刷ピッチ長の許容誤差内に入っていないと判定されたとき、損紙とみなしてウェブ中の損紙発生位置情報を記録する記録手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、輪転印刷機に関する。詳しくは、印刷ピッチに関する不良個所を記録できるようにした輪転印刷機に関する。
【0002】
【背景技術】
グラビア輪転印刷機において、ウェブとして、伸び易いフィルムを用いた場合、ウェブにテンションを与えながらウェブに印刷を施しているため、印刷ピッチが変動しやすい。
従来、印刷ピッチの管理は、巻取後、あるいは、印刷後のウェブの印刷ピッチをスケールを用いて測定し、その測定結果を基に印刷ピッチの良否を判定することにより行っている。
しかし、このような方法では、ある一定時間間隔で印刷機を停止して、印刷ピッチを測定しなければならないうえ、不良品が検出された時点では多量の不良品が発生してしまっている事態が多い。
【0003】
そこで、このような不具合を解消する方法として、輪転印刷機の印刷動作中において、ウェブに印刷された印刷ピッチを測定する方法、および、印刷ピッチのずれ量を補正する印刷ピッチ制御方法が提案されている(特許文献1)。
ウェブに印刷された印刷ピッチを測定する方法は、輪転印刷機の印刷動作中において、印刷ユニットによってウェブに所定ピッチの印刷マークを印刷し、その印刷ユニットよりも下流側で走行中のウェブの印刷マークを検出するとともに、ウェブの走行距離に応じたパルスを発生させ、印刷マークの検出信号間のパルスを計数することによって印刷ピッチを測定する方法である。
印刷ピッチのずれ量を補正する印刷ピッチ制御方法は、上述した方法によって印刷ピッチを測定したのち、その印刷ピッチの適正ピッチからのずれ量を求め、そのずれ量に応じて、印刷ユニットの上流側に設けられているインフィード部と印刷ユニットとの間のウェブ張力を制御する方法である。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−104701号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示された印刷ピッチを測定する方法によって、印刷ピッチを測定した際、印刷ピッチが適正印刷ピッチから大きくずれていた場合、少なくとも印刷ピッチが適正印刷ピッチから大きくずれていた部分については不良品として取り扱わなければならない。
しかし、不良品が発生した箇所の位置情報が記録されていないため、巻き取り後のウェブからその不良品発生箇所を見つけ出すことは困難である。このため、再度印刷し直さなければならない事態も発生していた。
【0006】
本発明の目的は、印刷ピッチ長に関して不良品の発生箇所を発見でき、ひいては、その箇所を除去できる輪転印刷機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の輪転印刷機は、版胴、圧胴、ガイドローラおよび前記版胴を駆動する版胴駆動用モータを有する少なくとも1台の印刷ユニットと、前記印刷ユニットにウェブを供給するウェブ供給機構と、前記ウェブを巻き取るウェブ巻取機構とを備えた輪転印刷機において、前記印刷ユニットの版胴より下流側においてその版胴で印刷された見当マークを検出する見当マーク検出器と、前記見当マーク検出器から出力される検出信号間における印刷ピッチ長を計測する印刷ピッチ長計測手段と、前記印刷ピッチ長計測手段で計測された計測印刷ピッチ長が、予め設定されている規定印刷ピッチ長の許容誤差内に入っているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって計測印刷ピッチ長が規定印刷ピッチ長の許容誤差内に入っていないと判定されたとき、損紙とみなしてウェブ中の損紙発生位置情報を記録する記録手段とを備えたことを特徴とする。
ここで、見当マークとは、位置合わせのために印刷したマークに限らず、ウェブに印刷された絵柄の特定の一部を含む意味である。
【0008】
この構成によれば、ウェブ供給機構から供給されたウェブを印刷ユニットを通してウェブ巻取機構により巻き取りながら、印刷ユニットによってウェブに印刷を施していく。
印刷ユニットの版胴より下流側においてその版胴で印刷された見当マークが見当マーク検出器により検出されると、印刷ピッチ長計測手段において、見当マーク検出器から出力される検出信号間における印刷ピッチ長が計測され、続いて、判定手段において、印刷ピッチ長計測手段で計測された計測印刷ピッチ長が、予め設定されている規定印刷ピッチ長の許容誤差内に入っているか否かが判定される。
計測印刷ピッチ長が規定印刷ピッチ長の許容誤差内に入っていないと判定されると、記録手段によって、損紙とみなされ、ウェブ中の損紙発生位置情報が記録される。従って、印刷ピッチ長に関して損紙の発生箇所を発見でき、ひいては、その損紙発生箇所を除去することができる。
【0009】
また、前記印刷ピッチ長計測手段は、前記印刷ユニットの版胴の回転角位置を検出する位置検出器と、前記見当マーク検出器から検出信号が出力される毎に前記位置検出器の位置データを記憶する記憶手段と、この記憶手段に順次記憶された位置データの差から印刷ピッチ長を演算する演算手段とを備える構成が望ましい。
この構成によれば、見当マーク検出器から検出信号が出力される毎に、版胴の回転角位置を検出する位置検出器の位置データが記憶手段に記憶され、この記憶手段に順次記憶された位置データの差から印刷ピッチ長が計測されるから、比較的簡易な構成で印刷ピッチ長を迅速かつ正確に計測することができる。
【0010】
また、前記見当マーク検出器は、前記印刷ユニットの版胴近傍に設けられ、前記記録手段は、前記ウェブ巻取機構によって巻き取られたウェブの巻取り長さを計測する巻取長さ計測手段と、前記ウェブ巻取機構の巻取り位置から前記印刷ユニットまでのウェブパス長を記憶したウェブパス長記憶手段と、巻取り情報記憶手段と、前記判定手段によって計測印刷ピッチ長が規定印刷ピッチ長の許容誤差内に入っていないと判定されたとき、前記巻取長さ計測手段で計測された巻取り長さおよび前記記憶手段に記憶されたウェブパス長を基にウェブ中の損紙発生位置情報を求め、この損紙発生位置情報を前記巻取り情報記憶手段に書き込む書込み手段とを備える構成が望ましい。
この構成によれば、判定手段によって計測印刷ピッチ長が規定印刷ピッチ長の許容誤差内に入っていないと判定されると、巻取長さ計測手段で計測された巻取り長さおよび記憶手段に記憶されたウェブパス長から、ウェブ中の損紙発生位置情報が求められたのち、巻取り情報記憶手段に書き込まれる。つまり、巻取り済長さとウェブパス長とが加算され、この和が巻取り情報記憶手段に書き込まれる。従って、ウェブの巻き取り開始位置から損紙発生位置までの長さ情報が記録されるから、損紙発生箇所を正確に発見することができる。
【0011】
また、前記記録手段は、ウェブ中の損紙発生位置情報とともに、損紙が発生した損紙累計情報を記録することが望ましい。
この構成によれば、ウェブ中の損紙発生位置情報とともに、損紙が発生した損紙累計情報が記録されているから、損紙発生率なども求めることができ、さらには、その損紙発生率の程度に応じて再印刷するか否も決定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る輪転印刷機を適用した6連式ストレートグラビア輪転印刷機を示している。同グラビア輪転印刷機1は、1列に配置された6台の印刷ユニット2〜2と、印刷ユニット2の上流側(図1の左側)に配置されたウェブ供給機構としての巻出し部3およびインフィード部4と、印刷ユニット2の下流側(図1の右側)に配置されたウェブ巻取機構としてのアウトフィード部5および巻取り部6とを備えて構成されている。
【0013】
インフィード部4と印刷ユニット2との間には、ウェブを挟んで送る一対の送りローラ13が設けられているとともに、ウェブ巻取機構の巻取り部6の近傍には、巻取り部6に巻き取られたウェブの巻取り長さを計測する巻取長さ計測手段16が設けられている。巻取長さ計測手段16は、たとえば、ウェブと接しウェブの走行に伴って回転するローラなどを有し、ローラの回転角(量)に応じたパルスを発生するロータリエンコーダなどによって構成することができる。
【0014】
各印刷ユニット2〜2には、それぞれ印刷部を構成する版胴7、圧胴8および回転フリーの複数のガイドローラ9が設けられているとともに、版胴7を駆動する版胴駆動用サーボモータ10〜10が変速歯車(図示せず)を介して設けられている。また、版胴7より下流側において、各印刷ユニット2〜2で印刷された見当マークを検出する見当マーク検出器15〜15が設けられている。
送りローラ13には、変速歯車(図示せず)を介して送りローラ駆動用サーボモータ10iが連結されている。これらのサーボモータ10〜10,10iにより、各印刷ユニット2〜2に設けられた版胴7および送りローラ13がそれぞれ独立して駆動できるようになっている。
【0015】
図2は、グラビア輪転印刷機1の制御系を示している。駆動制御装置20は、統合制御部として動作するDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)部21と、各種データを記憶する記憶手段としてのメモリ部22と、版胴サーボコントローラ23〜23および送りローラサーボモータ23iと、テンション制御部25と、入出力I/F(インタフェース)部26とを含んで構成されている。なお、DSP部21は、本発明の印刷ピッチ長計測手段、判定手段および記録手段などを構成している。
【0016】
入出力I/F部26には、入力装置27と、CRTなどの表示装置28と、各印刷ユニット2〜2毎に設けられた見当マーク検出器15〜15とがそれぞれ接続されている。
メモリ部22には、入力装置27などによって入力された各種データが記憶されるエリアのほかに、各印刷ユニット毎に版胴位相角を記憶する版胴位相角記憶手段22A(図3参照)、各印刷ユニット毎にウェブパス長を記憶するウェブパス長記憶手段22B(図4参照)および各印刷ユニット毎にウェブの巻き取り情報および正紙、損紙情報などを記憶する巻取り情報記憶手段22C(図5参照)などが設けられている。
【0017】
版胴位相角記憶手段22Aは、各印刷ユニット2〜2毎に、見当マーク検出器15〜15から検出信号が出力されたときの版胴位相角(後述するエンコーダ12〜12の値)を記憶するレジスタR11,R12…R61,R62を備えている。
ウェブパス長記憶手段22Bには、ウェブ巻取機構の巻取り位置から各印刷ユニット2〜2までのウェブパス長M11〜M63が、数種のJOB識別コードJOB1,2,3毎に記憶されている。
巻取り情報記憶手段22Cには、各印刷ユニット2〜2別に、見当マーク検出器151〜156から検出信号が出力される毎に、巻取り位置データ、正紙か損紙かの正損識別データ、タイムデータ、正紙累計データ、損紙累計データがそれぞれ記憶されるようになっている。ここで、巻取り位置データとは、巻取長さ計測手段16で計測された巻取り長さと、ウェブパス長記憶手段22Bに記憶されたウェブパス長との和、つまり、ウェブの巻き取り開始位置から損紙発生位置までの長さデータである。正紙累計データとは正紙部分の累計長さ、損紙累計データとは損紙部分の累計長さである。
【0018】
DSP部21は、入力装置27からJOB識別コードや各種データなどが入力されると、これらのデータをメモリ部22に記憶させる。また、印刷機制御装置40から運転指令、速度指令が与えられと、印刷を実行する印刷ユニットの版胴サーボコントローラ23〜23および送りローラサーボコントローラ23iへ同時にかつそれぞれ単独の位置指令(回転角)信号を与える。
また、DSP部21は、定速運転時には速度指令に応じた時間間隔を維持し、位置指令信号を連続してサーボコントローラ23〜23,23iへ発生する。このとき、DSP部21のソフトウェア同期により各版胴7の同期性を維持する。加減速時には所定の目標角加速度による加速時間、減速時間に従った変化率を維持しつつ、位置指令信号を連続して発生し、すなわち、DSP部21のソフトウェア同期により各版胴7の同期性を維持する。
【0019】
各版胴サーボコントローラ23〜23および送りローラサーボコントローラ23iは、DSP部21より速度指令信号が制御目標値として与えられる。これを受けて、サーボアンプ30〜30,30iから指令信号に対応した駆動信号がサーボモータ10〜10,10iへ出力されると、サーボモータ10〜10,10iの軸端に接続されているエンコーダ12〜12,12iから回転角位置信号(回転位相信号)が位置フィードバック信号として版胴サーボコントローラ23〜23および送りローラサーボコントローラ23iに入力される。版胴サーボコントローラ23〜23および送りローラサーボコントローラ23iは、固定周期(サーボ系サンプリング周期)の位置ループ32〜32を構成し、各サーボ系を制御するソフトウエアサーボ機能を持つ。
【0020】
テンション制御部25は、版胴サーボコントローラ23〜23への指令信号に同期した、DSP部21からのテンション制御指令信号により同期駆動される。つまり、テンション制御部25は、DSP21よりのテンション制御指令信号に基づいて、巻出し部3、インフィード部4、アウトフィード部5、巻取り部6へ駆動信号を出力し、ウェブテンション制御を行う。
【0021】
以上の構成において、巻出し部3にウェブを取り付け、このウェブを印刷ユニット2〜2を通して巻取り部6に巻き取らせる。
ここで、印刷ユニット2〜2間の版胴上絵柄位相の初期設定が完了した後、印刷を開始する。このとき、巻取り部6には新規の巻取り紙管が取り付けられ、巻き取り長さが「0」の初期状態にある。
【0022】
まず、第1印刷ユニット2における動作説明を行う。
ウェブテンションが安定したのち、第1印刷ユニット2の見当マーク検出器15がウェブの見当マークを検出すると、このときの印刷ユニット2の版胴位相角がエンコーダ12からサーボコントローラ23およびDSP部21を経由して、版胴位相角記憶手段22AのレジスタR11に記憶される。
次に、第1印刷ユニット2の見当マーク検出器15がウェブの見当マークを検出すると、レジスタR11の値がレジスタR12へ転送されたのち、このときの印刷ユニット2の版胴位相角がエンコーダ12からサーボコントローラ23およびDSP部21を経由して、版胴位相角記憶手段22AのレジスタR11に記憶される。
DSP部21は、見当マーク検出器15から出力される検出信号間における印刷ピッチ長を計測する。つまり、印刷ユニット2によってウェブに印刷されている印刷ピッチ長Lを次の式から求める。
=(「レジスタR11の値」−「レジスタR12の値」)×K
ここで、Kは、エンコーダ12の精度P、既に設定されている印刷ユニット2の版胴径Dから、
=P×D/360
となる。
【0023】
また、印刷ユニット2における計測印刷ピッチ長Lが、予め設定されている規定印刷ピッチ長の許容誤差内に入っているか否かを判定する。つまり、予め設定されている規定印刷ピッチ長を「LR」とし、誤差許容値を「T」として、
−T≦LR−L≦T
の判定を行う。この関係が成立すれば、第1印刷ユニット2による印刷ピッチが誤差許容範囲内に入っているとして、正紙として記録する。一方、この関係が成立しないときは、損紙として記録する。
【0024】
記録にあたっては、巻取り情報記憶手段22Cに、見当マーク検出器15〜15から検出信号が出力されたときのウェブ巻取り位置データ、判定結果による正紙か損紙かの正損識別データ、タイムデータ、正紙累計データ、損紙累計データをそれぞれ書き込む。
【0025】
巻取り位置データについては、巻取長さ計測手段16で計測された巻取り長さと、ウェブパス長記憶手段22Bに記憶されかつJOB識別コードで指定されたウェブパス長とを加算し、その和つまりウェブの巻き取り開始位置から損紙発生位置までの長さデータを巻取り情報記憶手段22Cの巻取り位置データエリア内に書き込む。たとえば、現在印刷しているJOB識別コードが「JOB1」であるとすると、ウェブの巻き取り開始位置から第1印刷ユニット2の損紙発生位置までの長さは、巻取長さ計測手段16で計測された巻取り長さと、M11との和となる。
【0026】
正損識別データについては、前記判定によって得られた結果から、正紙か損紙かの識別データを書き込む。
タイムデータについては、印刷ピッチ長測定時の時間データを書き込む。
正紙累計データについては、巻取り情報記憶手段22Cの巻取り位置データと正損識別データとから、正紙部分の累計長さを求め、この累計長さデータを正紙累計データエリア内に書き込む。
損紙累計データについては、巻取り情報記憶手段22Cの巻取り位置データと正損識別データとから、損紙部分の累計長さを求め、この累計長さデータを損紙累計データエリア内に書き込む。
【0027】
第2〜第6印刷ユニット2〜2についても、同様にして、印刷ユニット2〜2の見当マーク検出器15〜15がウェブの見当マークを検出する毎に、印刷ピッチ長の計測、計測印刷ピッチ長が規定印刷ピッチ長の許容誤差内に入っているか否かの判定、巻取り情報(ウェブ巻取り位置データ、判定結果による正紙か損紙かの正損識別データ、タイムデータ、正紙累計データ、損紙累計データ)の記録を行う。
【0028】
巻取り情報記憶手段22Cに記録されたこれらのデータ(ウェブ巻取り位置データ、判定結果による正紙か損紙かの正損識別データ、タイムデータ、正紙累計データ、損紙累計データ)などは、表示装置28で確認できるほか、プリンタなどからプリントアウトでき、さらに、通信回線を介して他の場所(たとえば、管理室など)でも確認できる。
【0029】
本実施形態によれば、次の作用効果が期待できる。
(1)各印刷ユニット2〜2において、その印刷ユニット2〜2の版胴7より下流側においてその版胴7で印刷された見当マークが見当マーク検出器15〜15により検出されると、各見当マーク検出器15〜15から出力される検出信号間における印刷ピッチ長が計測され、続いて、計測された各印刷ユニット2〜2における計測印刷ピッチ長が、予め設定されている規定印刷ピッチ長の許容誤差内に入っているか否かが判定される。
計測印刷ピッチ長が規定印刷ピッチ長の許容誤差内に入っていないと判定されると、損紙とみなされ、ウェブ中の損紙発生位置情報が巻取り情報記憶手段22Cに記録される。従って、印刷ピッチ長に関して損紙の発生箇所を発見でき、ひいては、その損紙発生箇所を除去することができる。
【0030】
(2)見当マーク検出器15〜16から検出信号が出力される毎に、版胴7の回転角位置を検出するエンコーダ12〜12の位置データがレジスタR11〜R62に記憶され、このレジスタR11〜R62に順次記憶された位置データの差から印刷ピッチ長が計測されるから、比較的簡易な構成で印刷ピッチ長を迅速かつ正確に計測することができる。
【0031】
(3)判定手段によって計測印刷ピッチ長が規定印刷ピッチ長の許容誤差内に入っていないと判定されると、巻取長さ計測手段16で計測された巻取り長さおよびウェブパス長記憶手段22Bに記憶されたウェブパス長から、巻取り位置(ウェブ中の損紙発生位置情報)が求められたのち、巻取り情報記憶手段22Cに書き込まれる。つまり、巻取り済長さとウェブパス長とが加算され、この和が巻取り情報記憶手段22Cに書き込まれる。従って、ウェブの巻き取り開始位置から損紙発生位置までの長さ情報が記録されるから、損紙発生箇所を正確に発見することができる。よって、損紙発生部分の除去にも効果がある。
【0032】
(4)巻取り位置から各印刷ユニット21〜26までのウェブパス長については、ウェブパス長記憶手段22Bに各JOB識別コード毎に予め設定されているから、印刷開始前にJOB識別コードを入力するだけで、巻取り位置から各印刷ユニット21〜26までのウェブパス長を読み出すことができる。
(5)ウェブ中の損紙発生位置情報とともに、損紙が発生した損紙累計情報および正紙累計情報が、巻取り情報記憶手段22Cに記録されているから、損紙発生率なども求めることができ、さらには、その損紙発生率の程度に応じて再印刷するか否も決めることができる。さらに、そのときのタイムデータも付加されて記憶されているから、損紙発生時刻も確認できる。
【0033】
なお、本発明は、上記各実施形態で説明した印刷機に限定されるものでなく、次のような変形例も含む。
上記実施形態では、見当マーク検出器15〜15から検出信号が出力される毎に、版胴7の位相角を検出するエンコーダ12〜12の値を版胴位相角帰国手段22AのレジスタR11,R12…R61,R62に記憶し、このレジスタR11,R12…R61,R62に順次記憶された値の差から印刷ピッチ長を演算するようにしたが、これに限られない。たとえば、見当マーク検出器15〜15から検出信号が出された時間間隔を計測し、この時間間隔と版胴の周速とから印刷ピッチ長を求めるようにしてもよい。あるいは、ウェブに接して回転するロータリエンコーダを設け、このロータリエンコーダからのパルスを計数して印刷ピッチ長を求めるようにしてもよい。
【0034】
また、上記実施形態では、巻取長さ計測手段16は、たとえば、ウェブと接しウェブの走行に伴って回転するローラなどを有し、ローラの回転角(量)に応じたパルスを発生するロータリエンコーダなどによって構成したが、これに限られない。たとえば、上記印刷ピッチ長の計測と同様にして、ウェブ巻取機構の巻取り部6の近傍にウェブに印刷された見当マークを検出する見当マーク検出器を設け、この見当マーク検出器から出力される検出信号を計数し、この計数値と見当マーク間寸法とから巻取り長さを求めるようにしてもよい。
【0035】
また、上記実施形態では、版胴の位置を検出する検出器として、サーボモータ10〜10に付属しているエンコーダ12〜12を使用したが、別途位置検出器を設けてもよいし、あるいは、印刷ピッチ長検出専用としてインクリメンタルエンコーダにより、計数器を使用することも可能である。
【0036】
また、テンション制御部25は、上記実施形態の構成に限らず、ウェブに所望のテンションを与えることができる構成であれば、どのような構成でもよい。
また、圧胴8については、ウエブに接し、そのウエブの走行に従って回転する構造であったが、これも版胴7と同様に各印刷ユニットごとに単独駆動させ、これらをDSP21で同期制御するようにしてもよい。
【0037】
また、ガイドローラ9についても、ウエブに接し、ウェブの走行に従って回転する構造であったが、これらのガイドローラ9も単独で回転できるようにし、かつ、版胴7および圧胴8の周速と同期させるようにしてもよい。この場合、ガイドローラ9と版胴7、または、ガイドローラ9と圧胴8とを連結し、版胴7または圧胴8の駆動源をガイドローラ9の駆動源としてもよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明の輪転印刷機によれば、印刷ピッチ長に関して不良品の発生箇所を発見でき、ひいては、その箇所を除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るグラビア輪転印刷機を示す全体構成図。
【図2】同上実施形態のグラビア輪転印刷機の制御系を示すブロック図。
【図3】同上実施形態のメモリ部に設けられる版胴位相角記憶手段を示す図。
【図4】同上実施形態のメモリ部に設けられるウェブパス長記憶手段を示す図。
【図5】同上実施形態のメモリ部に設けられる巻取り情報記憶手段を示す図。
【符号の説明】
1 輪転印刷機
〜2 印刷ユニット
3 巻出し部(ウェブ供給機構)
4 インフィード部(ウェブ供給機構)
5 アウトフィード(ウェブ巻取機構)
6 巻取り部(ウェブ巻取機構)
7 版胴
8 圧胴
9 ガイドローラ
10〜10 版胴駆動用サーボモータ(版胴駆動用モータ)
12〜12,12i エンコーダ(位置検出器)
15〜15 見当マーク検出器
16 巻取り長さ計測手段
21 DSP部(統合制御部、印刷ピッチ長計測手段、判定手段、記録手段)
22 メモリ部(記憶手段)
22A 版胴位相角記憶手段
22B ウェブパス長記憶手段
22C 巻取り情報記憶手段

Claims (4)

  1. 版胴、圧胴、ガイドローラおよび前記版胴を駆動する版胴駆動用モータを有する少なくとも1台の印刷ユニットと、前記印刷ユニットにウェブを供給するウェブ供給機構と、前記ウェブを巻き取るウェブ巻取機構とを備えた輪転印刷機において、
    前記印刷ユニットの版胴より下流側においてその版胴で印刷された見当マークを検出する見当マーク検出器と、
    前記見当マーク検出器から出力される検出信号間における印刷ピッチ長を計測する印刷ピッチ長計測手段と、
    前記印刷ピッチ長計測手段で計測された計測印刷ピッチ長が、予め設定されている規定印刷ピッチ長の許容誤差内に入っているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって計測印刷ピッチ長が規定印刷ピッチ長の許容誤差内に入っていないと判定されたとき、損紙とみなしてウェブ中の損紙発生位置情報を記録する記録手段とを備えたことを特徴とする輪転印刷機。
  2. 請求項1に記載の輪転印刷機において、
    前記印刷ピッチ長計測手段は、前記印刷ユニットの版胴の回転角位置を検出する位置検出器と、前記見当マーク検出器から検出信号が出力される毎に前記位置検出器の位置データを記憶する記憶手段と、この記憶手段に順次記憶された位置データの差から印刷ピッチ長を演算する演算手段とを備えたことを特徴とする輪転印刷機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の輪転印刷機において、
    前記見当マーク検出器は、前記印刷ユニットの版胴近傍に設けられ、
    前記記録手段は、前記ウェブ巻取機構によって巻き取られたウェブの巻取り長さを計測する巻取長さ計測手段と、前記ウェブ巻取機構の巻取り位置から前記印刷ユニットまでのウェブパス長を記憶したウェブパス長記憶手段と、巻取り情報記憶手段と、前記判定手段によって計測印刷ピッチ長が規定印刷ピッチ長の許容誤差内に入っていないと判定されたとき、前記巻取長さ計測手段で計測された巻取り長さおよび前記記憶手段に記憶されたウェブパス長を基にウェブ中の損紙発生位置情報を求め、この損紙発生位置情報を前記巻取り情報記憶手段に書き込む書込み手段とを備えることを特徴とする輪転印刷機。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の輪転印刷機において、
    前記記録手段は、ウェブ中の損紙発生位置情報とともに、損紙が発生した損紙累計情報を記録すること特徴とする輪転印刷機。
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