JP2004261520A - 遊技機における施錠装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一体の作動杆により前枠及びガラス枠を解錠することができるとともに、前枠の錠構造の簡易化を図ることにより製作コストを抑えることができる遊技機における施錠装置を提供する。
【解決手段】施錠装置17の外郭を形成する支持体18には、一体の作動杆25が上下方向へスライド移動可能に設けられている。その作動杆25の上下両端部にはそれぞれ鉤部材26が回動可能に連結されている。また、支持体18には一対のガラス枠作動体27が設けられ、それらガラス枠作動体27は作動杆25の作動によりスライド移動可能に設けられている。そして、鍵23による前枠又はガラス枠の解錠操作により、作動杆25が正逆各方向へスライド移動し、その作動杆25により一対の鉤部材26又はガラス枠作動体27が作動して前枠又はガラス枠が解錠される。
【選択図】 図1
【解決手段】施錠装置17の外郭を形成する支持体18には、一体の作動杆25が上下方向へスライド移動可能に設けられている。その作動杆25の上下両端部にはそれぞれ鉤部材26が回動可能に連結されている。また、支持体18には一対のガラス枠作動体27が設けられ、それらガラス枠作動体27は作動杆25の作動によりスライド移動可能に設けられている。そして、鍵23による前枠又はガラス枠の解錠操作により、作動杆25が正逆各方向へスライド移動し、その作動杆25により一対の鉤部材26又はガラス枠作動体27が作動して前枠又はガラス枠が解錠される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機において、遊技盤が設けられた前枠を本体枠に施錠するとともに、ガラス枠を前枠に施錠するための遊技機における施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遊技機の一種であるパチンコ遊技機は、その外郭が縦長四角枠状をなす機台枠と、同機台枠に開閉可能に支持される表枠と、同表枠の内側に保持される遊技盤と、前記表枠の表面に取付けられた飾り枠に開閉可能に支持されるガラス枠とから構成されている。表枠の自由端側の裏面には錠装置が装着され、その錠装置により表枠を機台枠に施錠できるとともに、ガラス枠を表枠に施錠できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
前記錠装置は表枠の裏面に固定される固定基枠を備え、その固定基枠にはシリンダ錠が取付けられている。また、固定基枠にはスライド板が摺動可能に設けられ、そのスライド板の上下には第一上部可動錠板及び第一下部可動錠板が、当該スライド板に対して上下方向にスライド移動可能に連結されている。そして、表枠を閉じる方向に回動させると、前記第一上部可動錠板及び第一下部可動錠板に設けられた各鉤部が、機台枠の錠爪部材に係合して表枠が施錠される。一方、シリンダ錠により表枠の解錠操作を行うと、上方に移動した前記スライド板により第一上部可動錠板及び第一下部可動錠板がそれぞれ上方へスライド移動されて各鉤部と錠爪部材との係合が解除され、表枠が解錠される。
【0004】
また、前記飾り枠の内側面には第二可動錠板が上下方向にスライド移動可能に取付けられ、この第二可動錠板の上下両部にはそれぞれ鉤部が形成されている。そして、ガラス枠を閉じる方向に回動させると、第二可動錠板に設けられた鉤部がガラス枠の係止片に係止されてガラス枠が施錠される。一方、シリンダ錠によりガラス枠の解錠操作を行うと、下方に移動した前記スライド板により第二可動錠板が押し下げられて鉤部と係止片との係止が解除され、ガラス枠が解錠される。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−13329号公報(第4頁〜第8頁、図1、図8)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の錠装置において、表枠及びガラス枠の二つの枠を解錠するためには、各枠に対応した可動錠板を、それぞれスライド移動させなくてはならない。各可動錠板をスライド移動させるためには、各可動錠板に長孔を形成し、さらに、それら長孔に対する位置等を考慮して連結ピン又は取付けピンを長孔を通過させてスライド板又は飾り枠に取付けなくてはならない。その結果、両枠の錠構造がそれぞれ複雑化するとともに、各可動錠板の製作精度及び組付け精度を高くしなければならず、錠装置の製作コストが高くなるという問題があった。
【0007】
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、一体の作動杆により前枠及びガラス枠を解錠することができるとともに、前枠の錠構造の簡易化を図ることにより製作コストを抑えることができる遊技機における施錠装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、本体枠と、遊技盤が保持されて前記本体枠の前面に開閉可能に支持される前枠と、当該前枠の前面に開閉可能に支持されるガラス枠とから構成される遊技機の前記前枠に取着される施錠装置であって、前枠に固定される支持体には、当該支持体に回動可能に支持され、前枠に係合した施錠位置で前枠を本体枠に施錠する一対の鉤部材と、支持体に沿ってスライド移動可能に設けられ、ガラス枠との係合関係にある施錠位置でガラス枠を前枠に施錠するガラス枠作動体と、錠部材による前枠又はガラス枠の解錠操作を前記一対の鉤部材又は前記ガラス枠作動体に伝達する一体の作動杆とが設けられ、前記錠部材の前枠の解錠操作により正方向へスライド移動した作動杆によって一対の鉤部材が前記施錠位置から解錠位置へ回動して前枠を解錠し、前記錠部材のガラス枠の解錠操作により前記正方向とは逆方向へスライド移動した作動杆によってガラス枠作動体が前記施錠位置から解錠位置へスライド移動してガラス枠を解錠することを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機における施錠装置において、前記支持体には2体のガラス枠作動体が設けられていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機における施錠装置において、前記ガラス枠作動体と、ガラス枠との係合関係は、ガラス枠作動体に設けられたガラス枠鉤と、ガラス枠に設けられた金具との係合又はガラス枠作動体に設けられた係合部と、ガラス枠に設けられたガラス枠鉤との係合により形成されることを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の遊技機における施錠装置において、前記ガラス枠作動体は、ガラス枠との係合関係を維持する方向へスライド移動するように付勢部材により付勢され、前記作動杆は、ガラス枠作動体を介した付勢部材により、ガラス枠作動体を解錠位置へスライド移動させるためにスライド移動した位置から元の状態に戻る方向へスライド移動するように付勢されていることを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した遊技機における施錠装置の一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。まず、図5及び図6に示すように遊技機の一種であるパチンコ遊技機11は、その外郭が縦長四角枠状をなす本体枠12により形成され、この本体枠12の左側部には、四角枠状をなす前枠13が開閉可能に支持されている。また、図5に破線に示すように、本体枠12の右側部の内面には上下一対の係合金具Kが設けられ、それら係合金具Kは前枠13を本体枠12に施錠するためのものである。前記前枠13には図示しない打球発射装置、球皿等のパチンコゲームを展開可能とする遊技構成部材が搭載できるとともに、前枠13の内側には遊技盤14が保持されている。
【0012】
図6に示すように、前枠13の左側部には、金属製又は合成樹脂製の四角枠の内側にガラス板が嵌め込まれたガラス枠15が開閉可能に支持されている。前記ガラス枠15の右側部の背面には上下一対のガラス枠鉤Gが設けられ、それらガラス枠鉤Gはガラス枠15を前枠13に施錠するためのものである。さらに、ガラス枠15の下方における前枠13の左側部には、上皿扉16が開閉可能に支持され、この上皿扉16には図示しないパチンコ球を貯留するための上皿が備えられている。図5に示すように、前枠13の右側部の背面には縦長四角状の施錠装置17が取着され、この施錠装置17によりガラス枠15を前枠13に施錠でき、前枠13を本体枠12に施錠できるようになっている。なお、以下において上下左右は、パチンコ遊技機11を前方から見た場合の上下左右を示すものとする。
【0013】
図1及び図2(a)に示すように、施錠装置17は、亜鉛メッキ鋼板等から細長四角板状に形成され、前枠13の背面に固定される支持体18によって外郭が形成されている。この支持体18は縦長四角板状の固定板18aと、固定板18aの左側から背面方向に折り曲げ形成された側板18bとを備えている。図1に示すように、固定板18aの上部及び下部には、それぞれ平面視T字状をなす取付片19が一対ずつ切り起こし形成され、上下各一対の取付片19の間にはそれぞれ掛止突片20が切り起こし形成されている。また、固定板18aの上部における取付片19の下側と、固定板18aの下縁部とにはそれぞれ第1掛止フック21が、固定板18aを切り起こし、さらに下方へ延びるように折り曲げて形成されている。図2(a)、(b)に示すように、固定板18aにおいて、前記各掛止突片20より側部にはそれぞれ貫通孔18dが透設されている。
【0014】
図1に示すように、固定板18aの下部には錠部材としてのシリンダ錠Sが装着され、そのシリンダ錠Sには円盤状をなすピニオン22が軸着されている。そして、シリンダ錠Sの先端側から鍵23を挿入して前記前枠13又はガラス枠15の解錠操作を行うべく鍵23を、各枠の解錠方向へ回動させると、その鍵23の回動方向と同一方向にピニオン22が回動するようになっている。前記側板18bの上部及び下部の端縁には、それぞれ背面視L字状をなすストッパー片24が延設されている。
【0015】
図2(a)に示すように、上記構成の支持体18において側板18bの内側には、細長板状をなす作動杆25が上下方向へスライド移動可能に設けられている。図1に示すように、作動杆25の上下両部及び中央よりやや下部にはそれぞれスライド孔25aが透設され、各スライド孔25aはそれぞれ作動杆25の長さ方向に細長に延びるように形成されている。作動杆25の上端部及び中央部より下側にはそれぞれ係止突片25bが、右方向に延びるように折り曲げ形成されている。
【0016】
また、作動杆25の下部は左側へ膨出するように折り曲げ形成され、その膨出部分の端縁にはラック25cが形成されている。前記ラック25cは、同ラック25cを構成する複数の歯となる部分が右方向に突出するように形成されている。加えて、作動杆25において、施錠装置17の背面側となる端縁の上下両部には、それぞれ押圧突片25fが突出形成されている。
【0017】
上記構成の作動杆25は、前記3箇所のスライド孔25aをそれぞれ貫通した固定ピンPが側板18bにかしめ着けられることにより側板18bの内側に取り付けられている。そして、作動杆25は、前記スライド孔25aの長さ方向への長さ分だけ支持体18に沿って上下両方向(正逆両方向)にスライド移動可能に構成されている。また、図2(a)に示すように、作動杆25が側板18bの内側に取り付けられた状態において、前記ラック25cは前記ピニオン22と噛合するように配設されている。
【0018】
次に、前枠13の錠構造について説明する。図1に示すように、作動杆25が側板18bの内側に取り付けられるとき、上下一対の固定ピンPは、作動杆25の上下両部に配設された鉤部材26の基端部を貫通して側板18bにかしめ着けられる。即ち、側板18bの上下両部には、それぞれ固定ピンPにより鉤部材26が回動可能に支持され、作動杆25の上下両部には、それぞれ固定ピンPによって鉤部材26が連結されている。
【0019】
前記一対の鉤部材26は、それぞれ細長板状に形成された鉤部26aと、同鉤部26aの基端から延設された延設片26bとから略U字状に形成されている。前記鉤部26aの先端側には下方へ開口する係合凹所26cが形成され、この係合凹所26cは前記係合金具Kと係合可能に形成されている。前記延設片26bは、鉤部26aの基端から右方向に延びた後、鉤部26aと平行となるように鉤部26aの先端側に向かって延びるように折り曲げ形成されている。図2(a)に示すように、各延設片26bの先端には、それぞれ第1コイルばねC1の一端(上端)が掛止され、それら第1コイルばねC1の他端(下端)は、固定板18aの上下各第1掛止フック21に掛止されている。各第1コイルばねC1により、各鉤部材26は下方向、具体的には鉤部材26が係合金具Kに係合する方向へ回動するように付勢されている。
【0020】
また、各鉤部材26は、前記鉤部26aが側板18bとストッパー片24との間に配置され、延設片26bがストッパー片24より右側に位置するように配設されている。そして、前枠13と本体枠12とが施錠されていない状態では、鉤部26aの下端縁がストッパー片24に当接して鉤部材26の回動が規制されている。各鉤部材26の回動が規制された状態では、鉤部材26は、前枠13が閉止方向へ回動されたとき、その前枠13の係合金具Kと対応する位置に位置決めされている。
【0021】
各鉤部26aの上端縁には当接片26dが左方向に延びるように形成されている。図3(a)に示すように、各当接片26dは、作動杆25が上方向へスライド移動したとき、作動杆25の押圧突片25fによりそれぞれ下方から上方向に向かって押圧され、その押圧により鉤部材26が固定ピンPを中心として回動するようになっている。
【0022】
そして、上記構成の作動杆25と一対の鉤部材26とにより前枠13の錠構造が形成され、この錠構造において、作動杆25は前記シリンダ錠Sによる前枠13の解錠操作を前記一対の鉤部材26に伝達するために設けられている。また、図2(a)に示すように、前枠13の係合金具Kに係合凹所26cが係合し、各鉤部材26が前枠13に係合して、前枠13を本体枠12に施錠する位置を各鉤部材26の施錠位置とする。一方、図3(a)に示すように、作動杆25が上方向(正方向)へスライド移動され、その作動杆25により各鉤部材26が回動されることにより係合凹所26cと係合金具Kとの係合が解除されて、前枠13を本体枠12から解錠する位置を各鉤部材26の解錠位置とする。
【0023】
次に、ガラス枠15の錠構造について説明する。図1に示すように、固定板18aの上下両部の内側には、それぞれガラス枠作動体27が上下方向にスライド移動可能に設けられている。これらガラス枠作動体27が施錠位置及び解錠位置の二位置に配設されることにより、ガラス枠15を前枠13に施錠及び解錠することが可能となっている。前記ガラス枠作動体27はそれぞれ細長四角板状をなす金属板の長さ方向に延びる側縁を折り曲げて断面略U字状に形成し、さらに、所定部位を切り欠くことによって形成されている。各ガラス枠作動体27の上部には、第1ガイド孔27aがガラス枠作動体27の上端縁から下方へ延びるように形成され、その第1ガイド孔27aの下側には略四角形状をなす係合孔27cが透設されている。ガラス枠作動体27において、図2(b)に示すように、前記係合孔27cより下側の内面には、ガラス枠鉤Gが係合可能な係合部27gが形成されている。
【0024】
図1に示すように、各ガラス枠作動体27において、前記係合孔27cの下側にはそれぞれT字状をなす第2ガイド孔27bが透設されている。各ガラス枠作動体27の左側縁部のほぼ中央には、係止孔27dがガラス枠作動体27を形成する金属板を貫通して穿設されている。さらに、各ガラス枠作動体27の下部には第2掛止フック27eが施錠装置17の背面に向かって延びるように折り曲げ形成されている。そして、図2(a)、(b)に示すように、両ガラス枠作動体27は、第1ガイド孔27a及び第2ガイド孔27bに前記取付片19が挿入され、係合孔27cに前記掛止突片20が挿入されるとともに、係止孔27d内に前記係止突片25bが挿入された状態で固定板18aに取り付けられている。即ち、両ガラス枠作動体27は、各取付片19の先端部が、第1ガイド孔27a及び第2ガイド孔27bの縁部に係止されることにより固定板18aに取り付けられている。
【0025】
また、各係合孔27cを通過した掛止突片20には、それぞれ付勢部材としての第2コイルばねC2の一端(上端)が掛止され、それら第2コイルばねC2の他端(下端)はそれぞれ各ガラス枠作動体27の第2掛止フック27eに掛止されている。そして、前記第2コイルばねC2により、各ガラス枠作動体27がそれぞれ上方向に付勢されることによって、各ガラス枠作動体27は前記係合部27gとガラス枠鉤Gとの係合が維持される方向に付勢されている。両ガラス枠作動体27が第2コイルばねC2により上方向に付勢された状態で、係止突片25bの下端縁が各係止孔27dの内周縁に当接し、両ガラス枠作動体27を介した第2コイルばねC2により作動杆25が上方向に付勢されている。また、各ガラス枠作動体27は、係合孔27cが固定板18aの貫通孔18dと対応するように配置されている。
【0026】
そして、上記構成のガラス枠作動体27と作動杆25とによりガラス枠15の錠構造が形成され、この錠構造において、作動杆25は前記シリンダ錠Sによるガラス枠15の解錠操作を前記一対のガラス枠作動体27に伝達するものである。図2(b)に示すように、ガラス枠作動体27が上方向へ移動して、係合部27gと前記ガラス枠鉤Gとが係合関係にあり、ガラス枠15を前枠13に施錠する位置を各ガラス枠作動体27の施錠位置とする。一方、図4(a)に示すように、ガラス枠作動体27が前記施錠位置より下方向へ移動され、各係合部27gと前記ガラス枠鉤Gとの係合が解除されるとともに、ガラス枠15が前枠13から解錠された位置を、各ガラス枠作動体27の解錠位置とする。なお、両ガラス枠作動体27を介した第2コイルばねC2により、作動杆25は、ガラス枠作動体27を解錠位置へスライド移動させるためにスライド移動した位置から元の状態に戻る方向(上方向)へスライド移動するように付勢されている。
【0027】
次に、前記施錠装置17の作用について以下に記載する。
まず、前枠13の本体枠12に対する施錠について説明する。施錠装置17を備えた前枠13を閉止方向へ回動させると、一対の係合金具Kにより一対の鉤部材26が、それぞれ第1コイルばねC1の付勢力に抗して押し上げられるように回動するとともに、各第1コイルばねC1が伸長される。そして、一対の係合金具Kが各係合凹所26cの下側に位置すると、各係合金具Kによる各鉤部材26の押し上げが解除される。その結果、伸長した第1コイルばねC1の原形状への復帰により、各鉤部材26がそれぞれ下方へ引張られて回動し、前記鉤部材26の施錠位置に配置される。すると、図2(a)に示すように、各鉤部材26の係合凹所26cがそれぞれ係合金具Kの上端に係合して前枠13が本体枠12に施錠され、各第1コイルばねC1の付勢力により各鉤部材26が係合金具Kに係合した状態が維持される。
【0028】
前枠13が本体枠12に施錠された状態で、ピニオン22とラック25cの歯同士が複数箇所で噛合しているため、それら噛合箇所には大きな摩擦力が発生している。さらに、シリンダ錠Sから鍵23が抜かれた状態では、シリンダ錠S内でロック機構が作動してシリンダ錠Sが回動不可能となる。そして、前枠13の施錠状態では、ラック25cとピニオン22とが常時噛合している。その結果、作動杆25を不正行為によって押し上げようとしても、上記摩擦力とロック機構とにより、作動杆25の移動が規制され、不正行為による前枠13の解錠が防止される。また、一対の鉤部材26はそれぞれ作動杆25に対して独立して回動可能に設けられている。そのため、例えば、一対の鉤部材26のうち一方の鉤部材26が不正行為により操作されて係合金具Kとの係合が解除されても、他方の鉤部材26と係合金具Kとが係合しているため、前枠13が開放される虞が無い。
【0029】
前枠13が本体枠12に施錠されている状態から前枠13を解錠するには、まずシリンダ錠Sに鍵23を差し込み、前枠13の解錠方向に回動させて前枠13の解錠操作を行う。すると、図3(b)に示すように、ピニオン22の複数の歯がラック25cの複数の歯に常時噛合しているため、ピニオン22の回動がラック25cに速やかに伝達され、作動杆25が速やかに作動される。そして、ラック25cがピニオン22の回動により押し上げられ、同ラック25cを介して作動杆25が上方向(正方向)へスライド移動する。このとき、ピニオン22の厚みは、ラック25cの厚みよりも大きく形成されているため、ピニオン22の回動時に、同ピニオン22がラック25cから離脱することが防止される。
【0030】
そして、作動杆25が上方向へスライドされると、図3(a)に示すように、各押圧突片25fにより当接片26dが上方へ押される。即ち、作動杆25によりシリンダ錠Sの解錠操作が各鉤部材26に伝達され、各鉤部材26がそれぞれ第1コイルばねC1の付勢力に抗して回動する。その結果、各鉤部材26がそれらの先端が上方向に向かうように回動して施錠位置から解錠位置へ移動するとともに、各第1コイルばねC1が伸長される。これに伴って、各鉤部材26の係合凹所26cの係合金具Kに対する係合が解除され、本体枠12から前枠13が解錠される。
【0031】
前枠13の解錠後、鍵23の解錠操作を解除すると、一対の伸長した第1コイルばねC1の原形状への復帰により一対の鉤部材26は先端が下方向に引張られて固定ピンPを中心に回動される。このとき、各鉤部材26の鉤部26aの下端がそれぞれストッパー片24の内面に当接して、鉤部材26の必要以上の回動が規制される。また、各鉤部材26が回動する際に、当接片26dが押圧突片25fを下方へ押すため、作動杆25は下方へ押され、作動杆25及び鉤部材26が解錠前の状態に戻る。
【0032】
次に、ガラス枠15の施錠及び解錠について説明する。ガラス枠15を前枠13に施錠するには、ガラス枠15を前枠13方向へ回動させると、一対のガラス枠鉤Gがそれぞれ貫通孔18d内に挿入される。すると、各ガラス枠作動体27がガラス枠鉤Gにより押し下げられるとともに、各第2コイルばねC2が伸長される。さらに、各ガラス枠鉤Gが施錠装置17内奥方まで挿入されると、ガラス枠鉤Gによるガラス枠作動体27の押し下げが解除される。その結果、伸長した第2コイルばねC2の原形状への復帰により、各ガラス枠作動体27がそれぞれ上方へ引張られる。すると、図2(b)に示すように、各ガラス枠作動体27の係合部27gに、一対のガラス枠鉤Gがそれぞれ係合して施錠位置に配設されるとともに、ガラス枠作動体27とガラス枠15との係合関係、即ち、前記各係合部27gとガラス枠鉤Gとの係合関係によりガラス枠15が前枠13に施錠される。
【0033】
ガラス枠15の施錠状態において、各第2コイルばねC2により各ガラス枠作動体27は上方へ引張られているため、ガラス枠鉤Gの係合部27gに対する係合が維持され、ガラス枠15の施錠状態が維持される。また、不正行為によって作動杆25を直接的に操作して押し下げようとしても、上記と同様にラック25cとピニオン22との噛合が大きな摩擦抵抗となり、さらにシリンダ錠Sのロック機構が作動する。従って、作動杆25を不正行為によって押し下げ、ガラス枠作動体27を施錠位置から解錠位置にまで移動させてガラス枠15を解錠する行為が不可能となる。さらに、一対のガラス枠作動体27はそれぞれ作動杆25に対して独立して移動可能に設けられている。そのため、例えば、一対のガラス枠作動体27のうち一方のガラス枠作動体27が不正行為により操作されても、他方のガラス枠作動体27の係合部27gとガラス枠鉤Gとが係合しているため、ガラス枠15が開放される虞が無い。
【0034】
ガラス枠15を前枠13から解錠するには、まず鍵23をガラス枠15の解錠方向に回動させてガラス枠15の解錠操作を行う。このときも、ピニオン22の複数の歯がラック25cの複数の歯に常時噛合しているため、ピニオン22の回動がラック25cに速やかに伝達され、作動杆25が速やかに作動される。すると、図4(b)に示すように、ピニオン22はラック25cに噛合した状態で鍵23の回動方向と同一方向に回動する。そして、ラック25cがピニオン22の回動により押し下げられ、同ラック25cを介して作動杆25が下方向(逆方向)へスライド移動される。
【0035】
これに伴って、各係止突片25bが各ガラス枠作動体27の係止孔27dの内周縁に係止し、各ガラス枠作動体27はそれぞれ第2コイルばねC2の付勢力に抗して押し下げられる。即ち、シリンダ錠Sによるガラス枠15の解錠操作が作動杆25により各ガラス枠作動体27に伝達される。その結果、図4(a)に示すように、各ガラス枠作動体27はそれぞれ下方向(逆方向)へスライド移動して施錠位置から解錠位置に移動されるととも、第2コイルばねC2は伸長される。すると、ガラス枠鉤Gが係合していたガラス枠作動体27の内面部位が下方向へ移動し、ガラス枠鉤Gの係合部27gに対する係合が解除され、ガラス枠15を開放可能な状態となる。
【0036】
ガラス枠15の解錠後、鍵23の解錠操作を解除すると、一対の伸長した第2コイルばねC2の原形状への復帰により、一対のガラス枠作動体27は上方へ引張られてスライド移動する。このとき、各ガラス枠作動体27の係止孔27dの内周縁に係止した係止突片25bが押し上げられるため、作動杆25も押し上げられる。その結果、作動杆25は一対のガラス枠作動体27を解錠位置へスライド移動させるためにスライド移動した位置から元の状態に戻る方向へスライド移動し、ガラス枠作動体27及び作動杆25が解錠前の状態に戻る。
【0037】
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1)作動杆25により前枠13及びガラス枠15の解錠を行うことができ、その前枠13の錠構造は、作動杆25に対して回動可能な一対の鉤部材26により構成され、ガラス枠15の錠構造は、作動杆25に対してスライド移動可能なガラス枠作動体27により構成されている。ここで、前枠13の錠構造は、固定ピンPを各鉤部材26及び作動杆25を貫通させて側板18bに固定することにより構成されている。即ち、前枠13の錠構造は、鉤部材26に長孔を形成する必要もなく、長孔に対応するように固定ピンPを支持体18に取付ける必要がない。従って、一対の鉤部材26を容易に製作することができるとともに、それら鉤部材26の支持体18に対する組付け精度を必要としない。その結果、二つの枠の錠構造が、それぞれスライド板に対してスライド移動可能な可動錠板により構成されていた従来と比較して、一方の枠(前枠13)の錠構造を簡易化することができ、施錠装置17の製作コストを抑えることができる。
【0038】
(2)前枠13の解錠及び施錠時には各鉤部材26は、固定ピンPを中心とし、鉤部26aの長さ方向への長さを半径とする円弧内を回動する。そのため、前枠13の解錠及び施錠時に、鉤部が一体形成された可動錠板全体がスライド移動していた従来と比較して、鉤部材26の移動のために確保する空間を狭くすることができ、施錠装置17の小型化を図ることができる。
【0039】
(3)一対の鉤部材26は固定ピンPを側板18bにかしめ着けることにより回動可能に構成されている。そのため、鉤部材26には、従来の可動錠板のように、長孔を形成するための長さを確保する必要がない。従って、鉤部材26の小型化を図ることができ、施錠装置17製作のための材料の節約に寄与することができる。
【0040】
(4)作動杆25は、ラック25cの複数の歯がピニオン22の複数の歯に常時噛合した状態で支持体18に設けられている。そのため、ピニオン22を回動させたとき、作動杆25を速やかかつ確実にスライド移動させることができる。従って、作動杆25に連結された一対の鉤部材26又はガラス枠作動体27を、鍵23の操作により速やかかつ確実に作動させて前枠13又はガラス枠15の解錠作業を容易に行うことができる。
【0041】
(5)また、ピニオン22の歯とラック25cの歯とが複数箇所で噛合しているため、作動杆25を移動させる際には、ピニオン22とラック25cとの間に大きな摩擦力が発生する。また、シリンダ錠Sは鍵23が抜かれた状態では、ロック機構が作動する。従って、上記摩擦力及びロック機構により、鍵23を使用せず作動杆25を移動させることが困難となり、不正行為により前枠13及びガラス枠15が解錠されるのを防止することができる。
【0042】
(6)作動杆25に対して一対の鉤部材26及びガラス枠作動体27はそれぞれ独立して作動可能に設けられている。そのため、万一、不正行為により一方の鉤部材26又はガラス枠作動体27が作動されて、各係合が解除されても、他方の鉤部材26又はガラス枠作動体27の係合を維持できる。従って、不正行為により、前枠13又はガラス枠15が容易に解錠されてしまうといった不具合を無くすことができる。
【0043】
(7)ガラス枠鉤Gがガラス枠作動体27の係合部27gに係合することによりガラス枠15が前枠13に施錠され、各ガラス枠作動体27を作動させてガラス枠鉤Gとの係合を解除することによりガラス枠15が前枠13から解錠される。即ち、施錠装置17は、支持体18にガラス枠作動体27を移動可能に設けるだけでガラス枠15の前枠13に対する施錠及び解錠を行うことができる。
【0044】
(8)各ガラス枠作動体27は、係合部27gとガラス枠鉤Gとの係合が維持されるように第2コイルばねC2よって上方向に付勢され、そのガラス枠作動体27を介した第2コイルばねC2により作動杆25は上方向(正方向)に付勢されている。そのため、第2コイルばねC2により2種類の部材を付勢することができ、各部材を付勢するために別々の付勢部材を設ける場合と比較して、部品点数を少なくして施錠装置17の構成の簡易化を図ることができるとともに、製作コストを抑えることができる。
【0045】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 実施形態では、シリンダ錠Sにピニオン22を軸着し、作動杆25にラック25cを形成してそれらピニオン22とラック25cとを噛合したが、ピニオン22の代わりに、シリンダ錠SにV字状をなすカム板を取付け、作動杆25に前記カム板を係合可能に構成してもよい。そして、シリンダ錠Sの回動によりカム板を回動させ、そのカム板と作動杆25との係合により作動杆25を上下各方向へスライド移動させてもよい。
【0046】
・ 実施形態では、第2コイルばねC2によりガラス枠作動体27を上方向に付勢するとともに、ガラス枠作動体27を介した第2コイルばねC2により作動杆25を上方向に付勢したが、第2コイルばねC2とは別に設けたコイルばねにより作動杆25を上方向に付勢してもよい。
【0047】
・ 実施形態では、各ガラス枠作動体27の係合部27gとガラス枠鉤Gとの係合関係により、ガラス枠15と前枠13とを施錠するように構成したが、以下のように変更してもよい。図7及び図8に示すように、各ガラス枠作動体27の前面側にそれぞれガラス枠鉤27fを一体形成し、そのガラス枠作動体27をガラス枠鉤27fが貫通孔18dを貫通するように固定板18aに取り付ける。一方、図8に示すように、ガラス枠15には、ガラス枠鉤Gの代わりに、前記ガラス枠鉤27fが係合可能なガラス枠金具30が上下一対に設けられている。
【0048】
そして、ガラス枠15を閉止方向に回動させると、前記ガラス枠金具30により、各ガラス枠作動体27がそれぞれ第2コイルばねC2の付勢力に抗して押し下げられてスライド移動するとともに、各第2コイルばねC2は伸長される。ガラス枠金具30がガラス枠鉤27fと係合可能な位置まで押し下げられると、伸長された一対の第2コイルばねC2の原形状への復帰により、ガラス枠作動体27が上方向へ引張られ、図8に2点鎖線に示すように、ガラス枠鉤27fが施錠位置に配設されるとともに、ガラス枠金具30に係合する。その結果、ガラス枠金具30とガラス枠鉤27fとの係合関係により、ガラス枠15が前枠13に対して施錠される。
【0049】
一方、前枠13に対して施錠状態にあるガラス枠15を解錠するには、実施形態と同様に、鍵23によるガラス枠15の解錠操作により作動杆25を下方向(逆方向)へスライド移動させ、その作動杆25により各ガラス枠作動体27を下方向へスライド移動させる。すると、図8に実線に示すように、ガラス枠作動体27が解錠位置へ移動してガラス枠鉤27fとガラス枠金具30との係合が解除され、ガラス枠15が前枠13から解錠される。従って、鍵23による作動杆25の作動により、ガラス枠鉤27fを備えたガラス枠作動体27がスライド移動して、ガラス枠15の解錠を行うことができる。また、ガラス枠作動体27にガラス枠鉤27fを設けた場合は、ガラス枠15にガラス枠金具30を設ければよいため、ガラス枠15の裏面からガラス枠金具30が突出することがなくなる。
【0050】
・ 実施形態では、支持体18に2体のガラス枠作動体27を設けたが、上下一対のガラス枠作動体27のうちいずれか一方を省略してもよい。又はガラス枠作動体27を、側板18bの長さ方向全体に沿って延びる長尺状に形成し、その上下両部に係合部27g又は前記ガラス枠鉤27fが設けられたものとしてもよい。又は3体以上のガラス枠作動体27を支持体18にスライド移動可能に設けてもよい。
【0051】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1)前記錠部材には解錠操作に伴い回動するピニオンが取り付けられているとともに、前記作動杆には、前記ピニオンに噛合するラックが一体形成され、錠部材による解錠操作に伴うピニオンの回動により、同ピニオンと噛合した前記ラックを介して作動杆をスライド移動させるように構成したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の遊技機における施錠装置。このように構成した場合、錠部材から作動杆への動力伝達を速やかに行うことができ、作動杆を速やかにスライド移動させ、解錠作業を速やかに行うことができる。また、ピニオンとラックとが複数箇所で常時噛合しているため、不正行為により作動杆をスライド移動させることが不可能となるため前枠又はガラス枠の不正解錠を防止することができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、一体の作動杆により前枠及びガラス枠を解錠することができるとともに、前枠の錠構造の簡易化を図ることにより製作コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の施錠装置を示す分解斜視図。
【図2】(a)は実施形態の施錠装置を示す部分斜視図、(b)は実施形態の施錠装置を示す部分側断面図。
【図3】(a)は前枠の解錠状態を示す側断面図、(b)は前枠の解錠状態における施錠装置を示す背面図。
【図4】(a)はガラス枠の解錠状態を示す側断面図、(b)はガラス枠の解錠状態における施錠装置を示す背面図。
【図5】実施形態のパチンコ遊技機を示す斜視図。
【図6】実施形態のパチンコ遊技機を示す斜視図。
【図7】別例の施錠装置を構成する部材を示す分解斜視図。
【図8】別例の施錠装置を示す側断面図。
【符号の説明】
G…ガラス枠鉤、S…錠部材としてのシリンダ錠、C2…付勢部材としての第2コイルばね、11…遊技機としてのパチンコ遊技機、12…本体枠、13…前枠、14…遊技盤、15…ガラス枠、17…施錠装置、18…支持体、25…作動杆、26…鉤部材、27…ガラス枠作動体、27f…ガラス枠鉤、27g…係合部、30…ガラス枠金具。
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機において、遊技盤が設けられた前枠を本体枠に施錠するとともに、ガラス枠を前枠に施錠するための遊技機における施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遊技機の一種であるパチンコ遊技機は、その外郭が縦長四角枠状をなす機台枠と、同機台枠に開閉可能に支持される表枠と、同表枠の内側に保持される遊技盤と、前記表枠の表面に取付けられた飾り枠に開閉可能に支持されるガラス枠とから構成されている。表枠の自由端側の裏面には錠装置が装着され、その錠装置により表枠を機台枠に施錠できるとともに、ガラス枠を表枠に施錠できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
前記錠装置は表枠の裏面に固定される固定基枠を備え、その固定基枠にはシリンダ錠が取付けられている。また、固定基枠にはスライド板が摺動可能に設けられ、そのスライド板の上下には第一上部可動錠板及び第一下部可動錠板が、当該スライド板に対して上下方向にスライド移動可能に連結されている。そして、表枠を閉じる方向に回動させると、前記第一上部可動錠板及び第一下部可動錠板に設けられた各鉤部が、機台枠の錠爪部材に係合して表枠が施錠される。一方、シリンダ錠により表枠の解錠操作を行うと、上方に移動した前記スライド板により第一上部可動錠板及び第一下部可動錠板がそれぞれ上方へスライド移動されて各鉤部と錠爪部材との係合が解除され、表枠が解錠される。
【0004】
また、前記飾り枠の内側面には第二可動錠板が上下方向にスライド移動可能に取付けられ、この第二可動錠板の上下両部にはそれぞれ鉤部が形成されている。そして、ガラス枠を閉じる方向に回動させると、第二可動錠板に設けられた鉤部がガラス枠の係止片に係止されてガラス枠が施錠される。一方、シリンダ錠によりガラス枠の解錠操作を行うと、下方に移動した前記スライド板により第二可動錠板が押し下げられて鉤部と係止片との係止が解除され、ガラス枠が解錠される。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−13329号公報(第4頁〜第8頁、図1、図8)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の錠装置において、表枠及びガラス枠の二つの枠を解錠するためには、各枠に対応した可動錠板を、それぞれスライド移動させなくてはならない。各可動錠板をスライド移動させるためには、各可動錠板に長孔を形成し、さらに、それら長孔に対する位置等を考慮して連結ピン又は取付けピンを長孔を通過させてスライド板又は飾り枠に取付けなくてはならない。その結果、両枠の錠構造がそれぞれ複雑化するとともに、各可動錠板の製作精度及び組付け精度を高くしなければならず、錠装置の製作コストが高くなるという問題があった。
【0007】
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、一体の作動杆により前枠及びガラス枠を解錠することができるとともに、前枠の錠構造の簡易化を図ることにより製作コストを抑えることができる遊技機における施錠装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、本体枠と、遊技盤が保持されて前記本体枠の前面に開閉可能に支持される前枠と、当該前枠の前面に開閉可能に支持されるガラス枠とから構成される遊技機の前記前枠に取着される施錠装置であって、前枠に固定される支持体には、当該支持体に回動可能に支持され、前枠に係合した施錠位置で前枠を本体枠に施錠する一対の鉤部材と、支持体に沿ってスライド移動可能に設けられ、ガラス枠との係合関係にある施錠位置でガラス枠を前枠に施錠するガラス枠作動体と、錠部材による前枠又はガラス枠の解錠操作を前記一対の鉤部材又は前記ガラス枠作動体に伝達する一体の作動杆とが設けられ、前記錠部材の前枠の解錠操作により正方向へスライド移動した作動杆によって一対の鉤部材が前記施錠位置から解錠位置へ回動して前枠を解錠し、前記錠部材のガラス枠の解錠操作により前記正方向とは逆方向へスライド移動した作動杆によってガラス枠作動体が前記施錠位置から解錠位置へスライド移動してガラス枠を解錠することを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機における施錠装置において、前記支持体には2体のガラス枠作動体が設けられていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機における施錠装置において、前記ガラス枠作動体と、ガラス枠との係合関係は、ガラス枠作動体に設けられたガラス枠鉤と、ガラス枠に設けられた金具との係合又はガラス枠作動体に設けられた係合部と、ガラス枠に設けられたガラス枠鉤との係合により形成されることを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の遊技機における施錠装置において、前記ガラス枠作動体は、ガラス枠との係合関係を維持する方向へスライド移動するように付勢部材により付勢され、前記作動杆は、ガラス枠作動体を介した付勢部材により、ガラス枠作動体を解錠位置へスライド移動させるためにスライド移動した位置から元の状態に戻る方向へスライド移動するように付勢されていることを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した遊技機における施錠装置の一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。まず、図5及び図6に示すように遊技機の一種であるパチンコ遊技機11は、その外郭が縦長四角枠状をなす本体枠12により形成され、この本体枠12の左側部には、四角枠状をなす前枠13が開閉可能に支持されている。また、図5に破線に示すように、本体枠12の右側部の内面には上下一対の係合金具Kが設けられ、それら係合金具Kは前枠13を本体枠12に施錠するためのものである。前記前枠13には図示しない打球発射装置、球皿等のパチンコゲームを展開可能とする遊技構成部材が搭載できるとともに、前枠13の内側には遊技盤14が保持されている。
【0012】
図6に示すように、前枠13の左側部には、金属製又は合成樹脂製の四角枠の内側にガラス板が嵌め込まれたガラス枠15が開閉可能に支持されている。前記ガラス枠15の右側部の背面には上下一対のガラス枠鉤Gが設けられ、それらガラス枠鉤Gはガラス枠15を前枠13に施錠するためのものである。さらに、ガラス枠15の下方における前枠13の左側部には、上皿扉16が開閉可能に支持され、この上皿扉16には図示しないパチンコ球を貯留するための上皿が備えられている。図5に示すように、前枠13の右側部の背面には縦長四角状の施錠装置17が取着され、この施錠装置17によりガラス枠15を前枠13に施錠でき、前枠13を本体枠12に施錠できるようになっている。なお、以下において上下左右は、パチンコ遊技機11を前方から見た場合の上下左右を示すものとする。
【0013】
図1及び図2(a)に示すように、施錠装置17は、亜鉛メッキ鋼板等から細長四角板状に形成され、前枠13の背面に固定される支持体18によって外郭が形成されている。この支持体18は縦長四角板状の固定板18aと、固定板18aの左側から背面方向に折り曲げ形成された側板18bとを備えている。図1に示すように、固定板18aの上部及び下部には、それぞれ平面視T字状をなす取付片19が一対ずつ切り起こし形成され、上下各一対の取付片19の間にはそれぞれ掛止突片20が切り起こし形成されている。また、固定板18aの上部における取付片19の下側と、固定板18aの下縁部とにはそれぞれ第1掛止フック21が、固定板18aを切り起こし、さらに下方へ延びるように折り曲げて形成されている。図2(a)、(b)に示すように、固定板18aにおいて、前記各掛止突片20より側部にはそれぞれ貫通孔18dが透設されている。
【0014】
図1に示すように、固定板18aの下部には錠部材としてのシリンダ錠Sが装着され、そのシリンダ錠Sには円盤状をなすピニオン22が軸着されている。そして、シリンダ錠Sの先端側から鍵23を挿入して前記前枠13又はガラス枠15の解錠操作を行うべく鍵23を、各枠の解錠方向へ回動させると、その鍵23の回動方向と同一方向にピニオン22が回動するようになっている。前記側板18bの上部及び下部の端縁には、それぞれ背面視L字状をなすストッパー片24が延設されている。
【0015】
図2(a)に示すように、上記構成の支持体18において側板18bの内側には、細長板状をなす作動杆25が上下方向へスライド移動可能に設けられている。図1に示すように、作動杆25の上下両部及び中央よりやや下部にはそれぞれスライド孔25aが透設され、各スライド孔25aはそれぞれ作動杆25の長さ方向に細長に延びるように形成されている。作動杆25の上端部及び中央部より下側にはそれぞれ係止突片25bが、右方向に延びるように折り曲げ形成されている。
【0016】
また、作動杆25の下部は左側へ膨出するように折り曲げ形成され、その膨出部分の端縁にはラック25cが形成されている。前記ラック25cは、同ラック25cを構成する複数の歯となる部分が右方向に突出するように形成されている。加えて、作動杆25において、施錠装置17の背面側となる端縁の上下両部には、それぞれ押圧突片25fが突出形成されている。
【0017】
上記構成の作動杆25は、前記3箇所のスライド孔25aをそれぞれ貫通した固定ピンPが側板18bにかしめ着けられることにより側板18bの内側に取り付けられている。そして、作動杆25は、前記スライド孔25aの長さ方向への長さ分だけ支持体18に沿って上下両方向(正逆両方向)にスライド移動可能に構成されている。また、図2(a)に示すように、作動杆25が側板18bの内側に取り付けられた状態において、前記ラック25cは前記ピニオン22と噛合するように配設されている。
【0018】
次に、前枠13の錠構造について説明する。図1に示すように、作動杆25が側板18bの内側に取り付けられるとき、上下一対の固定ピンPは、作動杆25の上下両部に配設された鉤部材26の基端部を貫通して側板18bにかしめ着けられる。即ち、側板18bの上下両部には、それぞれ固定ピンPにより鉤部材26が回動可能に支持され、作動杆25の上下両部には、それぞれ固定ピンPによって鉤部材26が連結されている。
【0019】
前記一対の鉤部材26は、それぞれ細長板状に形成された鉤部26aと、同鉤部26aの基端から延設された延設片26bとから略U字状に形成されている。前記鉤部26aの先端側には下方へ開口する係合凹所26cが形成され、この係合凹所26cは前記係合金具Kと係合可能に形成されている。前記延設片26bは、鉤部26aの基端から右方向に延びた後、鉤部26aと平行となるように鉤部26aの先端側に向かって延びるように折り曲げ形成されている。図2(a)に示すように、各延設片26bの先端には、それぞれ第1コイルばねC1の一端(上端)が掛止され、それら第1コイルばねC1の他端(下端)は、固定板18aの上下各第1掛止フック21に掛止されている。各第1コイルばねC1により、各鉤部材26は下方向、具体的には鉤部材26が係合金具Kに係合する方向へ回動するように付勢されている。
【0020】
また、各鉤部材26は、前記鉤部26aが側板18bとストッパー片24との間に配置され、延設片26bがストッパー片24より右側に位置するように配設されている。そして、前枠13と本体枠12とが施錠されていない状態では、鉤部26aの下端縁がストッパー片24に当接して鉤部材26の回動が規制されている。各鉤部材26の回動が規制された状態では、鉤部材26は、前枠13が閉止方向へ回動されたとき、その前枠13の係合金具Kと対応する位置に位置決めされている。
【0021】
各鉤部26aの上端縁には当接片26dが左方向に延びるように形成されている。図3(a)に示すように、各当接片26dは、作動杆25が上方向へスライド移動したとき、作動杆25の押圧突片25fによりそれぞれ下方から上方向に向かって押圧され、その押圧により鉤部材26が固定ピンPを中心として回動するようになっている。
【0022】
そして、上記構成の作動杆25と一対の鉤部材26とにより前枠13の錠構造が形成され、この錠構造において、作動杆25は前記シリンダ錠Sによる前枠13の解錠操作を前記一対の鉤部材26に伝達するために設けられている。また、図2(a)に示すように、前枠13の係合金具Kに係合凹所26cが係合し、各鉤部材26が前枠13に係合して、前枠13を本体枠12に施錠する位置を各鉤部材26の施錠位置とする。一方、図3(a)に示すように、作動杆25が上方向(正方向)へスライド移動され、その作動杆25により各鉤部材26が回動されることにより係合凹所26cと係合金具Kとの係合が解除されて、前枠13を本体枠12から解錠する位置を各鉤部材26の解錠位置とする。
【0023】
次に、ガラス枠15の錠構造について説明する。図1に示すように、固定板18aの上下両部の内側には、それぞれガラス枠作動体27が上下方向にスライド移動可能に設けられている。これらガラス枠作動体27が施錠位置及び解錠位置の二位置に配設されることにより、ガラス枠15を前枠13に施錠及び解錠することが可能となっている。前記ガラス枠作動体27はそれぞれ細長四角板状をなす金属板の長さ方向に延びる側縁を折り曲げて断面略U字状に形成し、さらに、所定部位を切り欠くことによって形成されている。各ガラス枠作動体27の上部には、第1ガイド孔27aがガラス枠作動体27の上端縁から下方へ延びるように形成され、その第1ガイド孔27aの下側には略四角形状をなす係合孔27cが透設されている。ガラス枠作動体27において、図2(b)に示すように、前記係合孔27cより下側の内面には、ガラス枠鉤Gが係合可能な係合部27gが形成されている。
【0024】
図1に示すように、各ガラス枠作動体27において、前記係合孔27cの下側にはそれぞれT字状をなす第2ガイド孔27bが透設されている。各ガラス枠作動体27の左側縁部のほぼ中央には、係止孔27dがガラス枠作動体27を形成する金属板を貫通して穿設されている。さらに、各ガラス枠作動体27の下部には第2掛止フック27eが施錠装置17の背面に向かって延びるように折り曲げ形成されている。そして、図2(a)、(b)に示すように、両ガラス枠作動体27は、第1ガイド孔27a及び第2ガイド孔27bに前記取付片19が挿入され、係合孔27cに前記掛止突片20が挿入されるとともに、係止孔27d内に前記係止突片25bが挿入された状態で固定板18aに取り付けられている。即ち、両ガラス枠作動体27は、各取付片19の先端部が、第1ガイド孔27a及び第2ガイド孔27bの縁部に係止されることにより固定板18aに取り付けられている。
【0025】
また、各係合孔27cを通過した掛止突片20には、それぞれ付勢部材としての第2コイルばねC2の一端(上端)が掛止され、それら第2コイルばねC2の他端(下端)はそれぞれ各ガラス枠作動体27の第2掛止フック27eに掛止されている。そして、前記第2コイルばねC2により、各ガラス枠作動体27がそれぞれ上方向に付勢されることによって、各ガラス枠作動体27は前記係合部27gとガラス枠鉤Gとの係合が維持される方向に付勢されている。両ガラス枠作動体27が第2コイルばねC2により上方向に付勢された状態で、係止突片25bの下端縁が各係止孔27dの内周縁に当接し、両ガラス枠作動体27を介した第2コイルばねC2により作動杆25が上方向に付勢されている。また、各ガラス枠作動体27は、係合孔27cが固定板18aの貫通孔18dと対応するように配置されている。
【0026】
そして、上記構成のガラス枠作動体27と作動杆25とによりガラス枠15の錠構造が形成され、この錠構造において、作動杆25は前記シリンダ錠Sによるガラス枠15の解錠操作を前記一対のガラス枠作動体27に伝達するものである。図2(b)に示すように、ガラス枠作動体27が上方向へ移動して、係合部27gと前記ガラス枠鉤Gとが係合関係にあり、ガラス枠15を前枠13に施錠する位置を各ガラス枠作動体27の施錠位置とする。一方、図4(a)に示すように、ガラス枠作動体27が前記施錠位置より下方向へ移動され、各係合部27gと前記ガラス枠鉤Gとの係合が解除されるとともに、ガラス枠15が前枠13から解錠された位置を、各ガラス枠作動体27の解錠位置とする。なお、両ガラス枠作動体27を介した第2コイルばねC2により、作動杆25は、ガラス枠作動体27を解錠位置へスライド移動させるためにスライド移動した位置から元の状態に戻る方向(上方向)へスライド移動するように付勢されている。
【0027】
次に、前記施錠装置17の作用について以下に記載する。
まず、前枠13の本体枠12に対する施錠について説明する。施錠装置17を備えた前枠13を閉止方向へ回動させると、一対の係合金具Kにより一対の鉤部材26が、それぞれ第1コイルばねC1の付勢力に抗して押し上げられるように回動するとともに、各第1コイルばねC1が伸長される。そして、一対の係合金具Kが各係合凹所26cの下側に位置すると、各係合金具Kによる各鉤部材26の押し上げが解除される。その結果、伸長した第1コイルばねC1の原形状への復帰により、各鉤部材26がそれぞれ下方へ引張られて回動し、前記鉤部材26の施錠位置に配置される。すると、図2(a)に示すように、各鉤部材26の係合凹所26cがそれぞれ係合金具Kの上端に係合して前枠13が本体枠12に施錠され、各第1コイルばねC1の付勢力により各鉤部材26が係合金具Kに係合した状態が維持される。
【0028】
前枠13が本体枠12に施錠された状態で、ピニオン22とラック25cの歯同士が複数箇所で噛合しているため、それら噛合箇所には大きな摩擦力が発生している。さらに、シリンダ錠Sから鍵23が抜かれた状態では、シリンダ錠S内でロック機構が作動してシリンダ錠Sが回動不可能となる。そして、前枠13の施錠状態では、ラック25cとピニオン22とが常時噛合している。その結果、作動杆25を不正行為によって押し上げようとしても、上記摩擦力とロック機構とにより、作動杆25の移動が規制され、不正行為による前枠13の解錠が防止される。また、一対の鉤部材26はそれぞれ作動杆25に対して独立して回動可能に設けられている。そのため、例えば、一対の鉤部材26のうち一方の鉤部材26が不正行為により操作されて係合金具Kとの係合が解除されても、他方の鉤部材26と係合金具Kとが係合しているため、前枠13が開放される虞が無い。
【0029】
前枠13が本体枠12に施錠されている状態から前枠13を解錠するには、まずシリンダ錠Sに鍵23を差し込み、前枠13の解錠方向に回動させて前枠13の解錠操作を行う。すると、図3(b)に示すように、ピニオン22の複数の歯がラック25cの複数の歯に常時噛合しているため、ピニオン22の回動がラック25cに速やかに伝達され、作動杆25が速やかに作動される。そして、ラック25cがピニオン22の回動により押し上げられ、同ラック25cを介して作動杆25が上方向(正方向)へスライド移動する。このとき、ピニオン22の厚みは、ラック25cの厚みよりも大きく形成されているため、ピニオン22の回動時に、同ピニオン22がラック25cから離脱することが防止される。
【0030】
そして、作動杆25が上方向へスライドされると、図3(a)に示すように、各押圧突片25fにより当接片26dが上方へ押される。即ち、作動杆25によりシリンダ錠Sの解錠操作が各鉤部材26に伝達され、各鉤部材26がそれぞれ第1コイルばねC1の付勢力に抗して回動する。その結果、各鉤部材26がそれらの先端が上方向に向かうように回動して施錠位置から解錠位置へ移動するとともに、各第1コイルばねC1が伸長される。これに伴って、各鉤部材26の係合凹所26cの係合金具Kに対する係合が解除され、本体枠12から前枠13が解錠される。
【0031】
前枠13の解錠後、鍵23の解錠操作を解除すると、一対の伸長した第1コイルばねC1の原形状への復帰により一対の鉤部材26は先端が下方向に引張られて固定ピンPを中心に回動される。このとき、各鉤部材26の鉤部26aの下端がそれぞれストッパー片24の内面に当接して、鉤部材26の必要以上の回動が規制される。また、各鉤部材26が回動する際に、当接片26dが押圧突片25fを下方へ押すため、作動杆25は下方へ押され、作動杆25及び鉤部材26が解錠前の状態に戻る。
【0032】
次に、ガラス枠15の施錠及び解錠について説明する。ガラス枠15を前枠13に施錠するには、ガラス枠15を前枠13方向へ回動させると、一対のガラス枠鉤Gがそれぞれ貫通孔18d内に挿入される。すると、各ガラス枠作動体27がガラス枠鉤Gにより押し下げられるとともに、各第2コイルばねC2が伸長される。さらに、各ガラス枠鉤Gが施錠装置17内奥方まで挿入されると、ガラス枠鉤Gによるガラス枠作動体27の押し下げが解除される。その結果、伸長した第2コイルばねC2の原形状への復帰により、各ガラス枠作動体27がそれぞれ上方へ引張られる。すると、図2(b)に示すように、各ガラス枠作動体27の係合部27gに、一対のガラス枠鉤Gがそれぞれ係合して施錠位置に配設されるとともに、ガラス枠作動体27とガラス枠15との係合関係、即ち、前記各係合部27gとガラス枠鉤Gとの係合関係によりガラス枠15が前枠13に施錠される。
【0033】
ガラス枠15の施錠状態において、各第2コイルばねC2により各ガラス枠作動体27は上方へ引張られているため、ガラス枠鉤Gの係合部27gに対する係合が維持され、ガラス枠15の施錠状態が維持される。また、不正行為によって作動杆25を直接的に操作して押し下げようとしても、上記と同様にラック25cとピニオン22との噛合が大きな摩擦抵抗となり、さらにシリンダ錠Sのロック機構が作動する。従って、作動杆25を不正行為によって押し下げ、ガラス枠作動体27を施錠位置から解錠位置にまで移動させてガラス枠15を解錠する行為が不可能となる。さらに、一対のガラス枠作動体27はそれぞれ作動杆25に対して独立して移動可能に設けられている。そのため、例えば、一対のガラス枠作動体27のうち一方のガラス枠作動体27が不正行為により操作されても、他方のガラス枠作動体27の係合部27gとガラス枠鉤Gとが係合しているため、ガラス枠15が開放される虞が無い。
【0034】
ガラス枠15を前枠13から解錠するには、まず鍵23をガラス枠15の解錠方向に回動させてガラス枠15の解錠操作を行う。このときも、ピニオン22の複数の歯がラック25cの複数の歯に常時噛合しているため、ピニオン22の回動がラック25cに速やかに伝達され、作動杆25が速やかに作動される。すると、図4(b)に示すように、ピニオン22はラック25cに噛合した状態で鍵23の回動方向と同一方向に回動する。そして、ラック25cがピニオン22の回動により押し下げられ、同ラック25cを介して作動杆25が下方向(逆方向)へスライド移動される。
【0035】
これに伴って、各係止突片25bが各ガラス枠作動体27の係止孔27dの内周縁に係止し、各ガラス枠作動体27はそれぞれ第2コイルばねC2の付勢力に抗して押し下げられる。即ち、シリンダ錠Sによるガラス枠15の解錠操作が作動杆25により各ガラス枠作動体27に伝達される。その結果、図4(a)に示すように、各ガラス枠作動体27はそれぞれ下方向(逆方向)へスライド移動して施錠位置から解錠位置に移動されるととも、第2コイルばねC2は伸長される。すると、ガラス枠鉤Gが係合していたガラス枠作動体27の内面部位が下方向へ移動し、ガラス枠鉤Gの係合部27gに対する係合が解除され、ガラス枠15を開放可能な状態となる。
【0036】
ガラス枠15の解錠後、鍵23の解錠操作を解除すると、一対の伸長した第2コイルばねC2の原形状への復帰により、一対のガラス枠作動体27は上方へ引張られてスライド移動する。このとき、各ガラス枠作動体27の係止孔27dの内周縁に係止した係止突片25bが押し上げられるため、作動杆25も押し上げられる。その結果、作動杆25は一対のガラス枠作動体27を解錠位置へスライド移動させるためにスライド移動した位置から元の状態に戻る方向へスライド移動し、ガラス枠作動体27及び作動杆25が解錠前の状態に戻る。
【0037】
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1)作動杆25により前枠13及びガラス枠15の解錠を行うことができ、その前枠13の錠構造は、作動杆25に対して回動可能な一対の鉤部材26により構成され、ガラス枠15の錠構造は、作動杆25に対してスライド移動可能なガラス枠作動体27により構成されている。ここで、前枠13の錠構造は、固定ピンPを各鉤部材26及び作動杆25を貫通させて側板18bに固定することにより構成されている。即ち、前枠13の錠構造は、鉤部材26に長孔を形成する必要もなく、長孔に対応するように固定ピンPを支持体18に取付ける必要がない。従って、一対の鉤部材26を容易に製作することができるとともに、それら鉤部材26の支持体18に対する組付け精度を必要としない。その結果、二つの枠の錠構造が、それぞれスライド板に対してスライド移動可能な可動錠板により構成されていた従来と比較して、一方の枠(前枠13)の錠構造を簡易化することができ、施錠装置17の製作コストを抑えることができる。
【0038】
(2)前枠13の解錠及び施錠時には各鉤部材26は、固定ピンPを中心とし、鉤部26aの長さ方向への長さを半径とする円弧内を回動する。そのため、前枠13の解錠及び施錠時に、鉤部が一体形成された可動錠板全体がスライド移動していた従来と比較して、鉤部材26の移動のために確保する空間を狭くすることができ、施錠装置17の小型化を図ることができる。
【0039】
(3)一対の鉤部材26は固定ピンPを側板18bにかしめ着けることにより回動可能に構成されている。そのため、鉤部材26には、従来の可動錠板のように、長孔を形成するための長さを確保する必要がない。従って、鉤部材26の小型化を図ることができ、施錠装置17製作のための材料の節約に寄与することができる。
【0040】
(4)作動杆25は、ラック25cの複数の歯がピニオン22の複数の歯に常時噛合した状態で支持体18に設けられている。そのため、ピニオン22を回動させたとき、作動杆25を速やかかつ確実にスライド移動させることができる。従って、作動杆25に連結された一対の鉤部材26又はガラス枠作動体27を、鍵23の操作により速やかかつ確実に作動させて前枠13又はガラス枠15の解錠作業を容易に行うことができる。
【0041】
(5)また、ピニオン22の歯とラック25cの歯とが複数箇所で噛合しているため、作動杆25を移動させる際には、ピニオン22とラック25cとの間に大きな摩擦力が発生する。また、シリンダ錠Sは鍵23が抜かれた状態では、ロック機構が作動する。従って、上記摩擦力及びロック機構により、鍵23を使用せず作動杆25を移動させることが困難となり、不正行為により前枠13及びガラス枠15が解錠されるのを防止することができる。
【0042】
(6)作動杆25に対して一対の鉤部材26及びガラス枠作動体27はそれぞれ独立して作動可能に設けられている。そのため、万一、不正行為により一方の鉤部材26又はガラス枠作動体27が作動されて、各係合が解除されても、他方の鉤部材26又はガラス枠作動体27の係合を維持できる。従って、不正行為により、前枠13又はガラス枠15が容易に解錠されてしまうといった不具合を無くすことができる。
【0043】
(7)ガラス枠鉤Gがガラス枠作動体27の係合部27gに係合することによりガラス枠15が前枠13に施錠され、各ガラス枠作動体27を作動させてガラス枠鉤Gとの係合を解除することによりガラス枠15が前枠13から解錠される。即ち、施錠装置17は、支持体18にガラス枠作動体27を移動可能に設けるだけでガラス枠15の前枠13に対する施錠及び解錠を行うことができる。
【0044】
(8)各ガラス枠作動体27は、係合部27gとガラス枠鉤Gとの係合が維持されるように第2コイルばねC2よって上方向に付勢され、そのガラス枠作動体27を介した第2コイルばねC2により作動杆25は上方向(正方向)に付勢されている。そのため、第2コイルばねC2により2種類の部材を付勢することができ、各部材を付勢するために別々の付勢部材を設ける場合と比較して、部品点数を少なくして施錠装置17の構成の簡易化を図ることができるとともに、製作コストを抑えることができる。
【0045】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 実施形態では、シリンダ錠Sにピニオン22を軸着し、作動杆25にラック25cを形成してそれらピニオン22とラック25cとを噛合したが、ピニオン22の代わりに、シリンダ錠SにV字状をなすカム板を取付け、作動杆25に前記カム板を係合可能に構成してもよい。そして、シリンダ錠Sの回動によりカム板を回動させ、そのカム板と作動杆25との係合により作動杆25を上下各方向へスライド移動させてもよい。
【0046】
・ 実施形態では、第2コイルばねC2によりガラス枠作動体27を上方向に付勢するとともに、ガラス枠作動体27を介した第2コイルばねC2により作動杆25を上方向に付勢したが、第2コイルばねC2とは別に設けたコイルばねにより作動杆25を上方向に付勢してもよい。
【0047】
・ 実施形態では、各ガラス枠作動体27の係合部27gとガラス枠鉤Gとの係合関係により、ガラス枠15と前枠13とを施錠するように構成したが、以下のように変更してもよい。図7及び図8に示すように、各ガラス枠作動体27の前面側にそれぞれガラス枠鉤27fを一体形成し、そのガラス枠作動体27をガラス枠鉤27fが貫通孔18dを貫通するように固定板18aに取り付ける。一方、図8に示すように、ガラス枠15には、ガラス枠鉤Gの代わりに、前記ガラス枠鉤27fが係合可能なガラス枠金具30が上下一対に設けられている。
【0048】
そして、ガラス枠15を閉止方向に回動させると、前記ガラス枠金具30により、各ガラス枠作動体27がそれぞれ第2コイルばねC2の付勢力に抗して押し下げられてスライド移動するとともに、各第2コイルばねC2は伸長される。ガラス枠金具30がガラス枠鉤27fと係合可能な位置まで押し下げられると、伸長された一対の第2コイルばねC2の原形状への復帰により、ガラス枠作動体27が上方向へ引張られ、図8に2点鎖線に示すように、ガラス枠鉤27fが施錠位置に配設されるとともに、ガラス枠金具30に係合する。その結果、ガラス枠金具30とガラス枠鉤27fとの係合関係により、ガラス枠15が前枠13に対して施錠される。
【0049】
一方、前枠13に対して施錠状態にあるガラス枠15を解錠するには、実施形態と同様に、鍵23によるガラス枠15の解錠操作により作動杆25を下方向(逆方向)へスライド移動させ、その作動杆25により各ガラス枠作動体27を下方向へスライド移動させる。すると、図8に実線に示すように、ガラス枠作動体27が解錠位置へ移動してガラス枠鉤27fとガラス枠金具30との係合が解除され、ガラス枠15が前枠13から解錠される。従って、鍵23による作動杆25の作動により、ガラス枠鉤27fを備えたガラス枠作動体27がスライド移動して、ガラス枠15の解錠を行うことができる。また、ガラス枠作動体27にガラス枠鉤27fを設けた場合は、ガラス枠15にガラス枠金具30を設ければよいため、ガラス枠15の裏面からガラス枠金具30が突出することがなくなる。
【0050】
・ 実施形態では、支持体18に2体のガラス枠作動体27を設けたが、上下一対のガラス枠作動体27のうちいずれか一方を省略してもよい。又はガラス枠作動体27を、側板18bの長さ方向全体に沿って延びる長尺状に形成し、その上下両部に係合部27g又は前記ガラス枠鉤27fが設けられたものとしてもよい。又は3体以上のガラス枠作動体27を支持体18にスライド移動可能に設けてもよい。
【0051】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1)前記錠部材には解錠操作に伴い回動するピニオンが取り付けられているとともに、前記作動杆には、前記ピニオンに噛合するラックが一体形成され、錠部材による解錠操作に伴うピニオンの回動により、同ピニオンと噛合した前記ラックを介して作動杆をスライド移動させるように構成したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の遊技機における施錠装置。このように構成した場合、錠部材から作動杆への動力伝達を速やかに行うことができ、作動杆を速やかにスライド移動させ、解錠作業を速やかに行うことができる。また、ピニオンとラックとが複数箇所で常時噛合しているため、不正行為により作動杆をスライド移動させることが不可能となるため前枠又はガラス枠の不正解錠を防止することができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、一体の作動杆により前枠及びガラス枠を解錠することができるとともに、前枠の錠構造の簡易化を図ることにより製作コストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の施錠装置を示す分解斜視図。
【図2】(a)は実施形態の施錠装置を示す部分斜視図、(b)は実施形態の施錠装置を示す部分側断面図。
【図3】(a)は前枠の解錠状態を示す側断面図、(b)は前枠の解錠状態における施錠装置を示す背面図。
【図4】(a)はガラス枠の解錠状態を示す側断面図、(b)はガラス枠の解錠状態における施錠装置を示す背面図。
【図5】実施形態のパチンコ遊技機を示す斜視図。
【図6】実施形態のパチンコ遊技機を示す斜視図。
【図7】別例の施錠装置を構成する部材を示す分解斜視図。
【図8】別例の施錠装置を示す側断面図。
【符号の説明】
G…ガラス枠鉤、S…錠部材としてのシリンダ錠、C2…付勢部材としての第2コイルばね、11…遊技機としてのパチンコ遊技機、12…本体枠、13…前枠、14…遊技盤、15…ガラス枠、17…施錠装置、18…支持体、25…作動杆、26…鉤部材、27…ガラス枠作動体、27f…ガラス枠鉤、27g…係合部、30…ガラス枠金具。
Claims (4)
- 本体枠と、遊技盤が保持されて前記本体枠の前面に開閉可能に支持される前枠と、当該前枠の前面に開閉可能に支持されるガラス枠とから構成される遊技機の前記前枠に取着される施錠装置であって、
前枠に固定される支持体には、当該支持体に回動可能に支持され、前枠に係合した施錠位置で前枠を本体枠に施錠する一対の鉤部材と、
支持体に沿ってスライド移動可能に設けられ、ガラス枠との係合関係にある施錠位置でガラス枠を前枠に施錠するガラス枠作動体と、
錠部材による前枠又はガラス枠の解錠操作を前記一対の鉤部材又は前記ガラス枠作動体に伝達する一体の作動杆と
が設けられ、前記錠部材の前枠の解錠操作により正方向へスライド移動した作動杆によって一対の鉤部材が前記施錠位置から解錠位置へ回動して前枠を解錠し、前記錠部材のガラス枠の解錠操作により前記正方向とは逆方向へスライド移動した作動杆によってガラス枠作動体が前記施錠位置から解錠位置へスライド移動してガラス枠を解錠することを特徴とする遊技機における施錠装置。 - 前記支持体には2体のガラス枠作動体が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機における施錠装置。
- 前記ガラス枠作動体と、ガラス枠との係合関係は、ガラス枠作動体に設けられたガラス枠鉤と、ガラス枠に設けられた金具との係合又はガラス枠作動体に設けられた係合部と、ガラス枠に設けられたガラス枠鉤との係合により形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機における施錠装置。
- 前記ガラス枠作動体は、ガラス枠との係合関係を維持する方向へスライド移動するように付勢部材により付勢され、前記作動杆は、ガラス枠作動体を介した付勢部材により、ガラス枠作動体を解錠位置へスライド移動させるためにスライド移動した位置から元の状態に戻る方向へスライド移動するように付勢されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の遊技機における施錠装置。
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- 2003-03-04 JP JP2003057495A patent/JP2004261520A/ja active Pending
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090804 |