JP2004260099A - 処理流体供給装置およびこれを適用した基板処理装置、ならびに基板処理方法 - Google Patents

処理流体供給装置およびこれを適用した基板処理装置、ならびに基板処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板の表面にダメージを与えることなく、基板の表面に強固に付着した異物も除去する。
【解決手段】超音波/二流体スプレーノズル22から超音波振動水流がウエハWの表面に供給されて、ウエハWの表面に強固に付着した異物や大きな異物などが除去された後、さらに、超音波/二流体スプレーノズル22からDIW液滴噴流がウエハWの表面に供給されることにより、超音波振動水流による洗浄後のウエハWの表面に残留している異物がきれいに除去される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、基板に対して処理流体を供給するための処理流体供給装置およびこれを適用した基板処理装置、ならびにその処理流体供給装置を用いて基板を処理するための基板処理方法に関する。処理流体の供給対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板などが含まれる。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置や液晶表示装置の製造工程では、たとえば、基板の表面に付着したパーティクルや各種金属不純物などの異物を除去するために、基板に対する洗浄処理が行われる。基板を1枚ずつ洗浄処理する装置の中には、基板の表面に洗浄液の液滴の噴流を供給し、その液滴の噴流によって、基板の表面に付着している異物を物理的に除去するものがある。
【0003】
この種の洗浄処理装置の構成は、たとえば、下記特許文献1(特開平7−245282号公報)に開示されている。下記特許文献1に開示された装置は、半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)をほぼ水平に保持して回転するステージと、このステージに保持されたウエハの表面(上面)に液滴の噴流を供給するためのホッパとを備えている。ホッパには、液滴を供給するためのノズルおよび乾燥空気または窒素ガスなどのガスを供給するためのガス供給手段が接続されており、ノズルからホッパ内に液滴を供給しつつ、ガス供給手段からホッパ内にガスを供給することにより、ホッパから液滴が噴流となって出射されるようになっている。ホッパからの液滴の噴流が、ステージによってほぼ水平に保持された状態で回転されているウエハの表面に衝突し、このときウエハの表面に加わる衝撃によって、ウエハの表面に付着している異物が除去される。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−245282号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ホッパからの液滴の噴流の流速は、ホッパ内へのガスの供給圧によって制御することができる。ホッパ内へのガスの供給圧を大きくして、ホッパからの液滴の噴流の流速を大きくすることにより、液滴の噴流による異物の除去力を増大させることができる。ところが、その除去力の増大には限界があり、液滴の噴流による除去力だけでは、ウエハの表面に強固に付着した異物を除去できない場合があることがわかってきた。
【0006】
ウエハなどの基板を1枚ずつ洗浄処理する装置の中には、基板の表面に超音波振動が付与された洗浄液を供給し、その超音波が付与された洗浄液で基板の表面を洗浄するものもある。この種の洗浄処理装置では、基板の表面に微細な凹凸パターンが形成されている場合でも、洗浄液に付与された超音波振動によって、その凹部に入り込んで強固に付着した異物まで良好に除去することができる。しかし、基板の表面全域から異物が除去されるまで超音波振動の付与された洗浄液を供給し続けると、基板の表面に形成されている微細な凹凸パターンが破壊されるなどのダメージを基板に与えるという問題を有している。
【0007】
そこで、この発明の目的は、基板の表面にダメージを与えることなく、基板の表面に強固に付着した異物も除去可能な処理流体を供給するための処理流体供給装置およびこれを適用した基板処理装置を提供することである。
また、この発明の目的は、基板の表面にダメージを与えることなく、基板の表面に強固に付着した異物も除去することができる基板処理方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)に対して処理流体を供給するための処理流体供給装置(22)であって、基板の表面処理のための処理液を吐出する処理液吐出口(228;721)を有する処理液流路(222;72)と、この処理液流路を流通する処理液に超音波振動を付与するための超音波振動付与手段(229;76)と、上記処理液吐出口から吐出される処理液と気体とを混合させて、処理液の液滴の噴流を形成するための液滴噴流形成手段(223,226,227;S1,71,73)とを含むことを特徴とする処理流体供給装置である。
【0009】
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
上記の構成によれば、超音波振動が付与された処理液および処理液の液滴の噴流を処理流体として基板の表面に供給することができる。
たとえば、超音波振動が付与された処理液を基板の表面に供給して、基板の表面に強固に付着した異物や大きな異物などを除去した後、さらに処理液の液滴の噴流を基板の表面に供給することによって、超音波振動が付与された処理液による処理後の基板の表面に残留している異物を除去することができる。
【0010】
超音波振動が付与された処理液による処理では、基板の表面に強固に付着した異物や大きな異物を除去できれば十分であり、基板の表面に付着している異物のすべてを除去する必要はないので、超音波振動が付与された処理液による処理が行われる時間(期間)は、基板の表面に付着している異物のすべてを超音波振動が付与された処理液のみによって除去するのに必要な時間よりも短く設定することができる。したがって、基板の表面に微細な凹凸パターンが形成されている場合であっても、その凹凸パターンの破壊などのダメージを基板に与えるおそれはない。
【0011】
また、この発明に係る処理流体供給装置を基板処理装置に適用した場合、1つの処理流体供給装置から超音波振動が付与された処理液および処理液の液滴の噴流を基板の表面に供給することができるから、超音波振動が付与された処理液を基板の表面に供給するための装置と、処理液の液滴の噴流を基板の表面に供給するための装置とを別々に設けるよりも、基板処理装置の構成を簡素にすることができる。
【0012】
上記液滴噴流形成手段は、請求項2に記載のように、上記処理液吐出口(228)から吐出される処理液に混合させるべき気体を吐出する気体吐出口(227)を有する気体流路(226)を備えていて、上記処理液吐出口から吐出される処理液と上記気体吐出口から吐出される気体とを上記処理流体供給装置外で混合させて、処理液の液滴の噴流を形成するものであってもよい。
また、上記液滴噴流形成手段は、請求項3に記載のように、上記処理液吐出口から吐出される処理液と気体とを混合させるための混合室(S1)を上記処理流体供給装置の内部に提供し、その混合室で処理液と気体とを混合させることによって形成した処理液の液滴を液滴噴出口(228)から噴出させることにより、処理液の液滴の噴流を形成するものであってもよい。具体的には、たとえば、処理液に混合させるべき気体が流通する気体流路を備えていて、この気体流路の途中部を混合室として、その混合室で処理液と気体とを混合させることによって形成した処理液の液滴を、上記気体流路の先端に形成された液滴噴出口から噴出させることにより、処理液の液滴の噴流を形成するものであってもよい。
【0013】
請求項4記載の発明は、基板(W)に対して処理流体を供給するための処理流体供給装置(22)であって、基板の表面処理のための処理液が流通する第1の処理液流路(52;82)と、この第1の処理液流路を取り囲むように形成されて、基板の表面処理のための処理液が流通する第2の処理液流路(54;83,85)と、上記第1および第2の処理液流路のうちの一方の処理液流路を流通する処理液に超音波振動を付与する超音波振動付与手段(56;84)と、この超音波振動付与手段によって超音波振動が付与された処理液を、上記一方の処理液流路の先端に形成された吐出口(57;86)から吐出させることにより、超音波振動が付与された処理液を基板の表面に供給する超音波振動液供給手段(52;85)と、上記第1および第2の処理液流路のうちの上記一方の処理液流路とは異なる他方の処理液流路を流通する処理液に混合させるための気体が流通する気体流路(53;821)と、上記他方の処理液流路を流通する処理液に上記気体流路を流通する気体を混合させて、処理液の液滴を形成し、その液滴を上記他方の処理液流路の先端に形成された吐出口(55;826)から噴出させることにより、処理液の液滴の噴流を基板の表面に供給する液滴噴流供給手段(54,;S2,821,823)とを含むことを特徴とする処理流体供給装置である。
【0014】
この構成によれば、超音波振動が付与された処理液および処理液の液滴の噴流を処理流体として基板の表面に供給することができる。
たとえば、超音波振動が付与された処理液を基板の表面に供給して、その基板の表面に強固に付着した異物や大きな異物などを除去した後に、処理液の液滴の噴流を基板の表面に供給することによって、基板の表面に付着している小さな異物を除去し、その後さらに、超音波振動が付与された処理液および処理液の液滴の噴流を基板の表面に同時に供給することによって、基板の表面の全域から異物を残さず除去することができる。
【0015】
この場合においても、請求項1の発明の場合と同様に、超音波振動が付与された処理液による処理が行われる時間(期間)を短時間に設定することができるから、超音波振動の付与された処理液による凹凸パターンの破壊などのダメージを基板が受けるおそれはない。
また、この発明に係る処理流体供給装置を基板処理装置に適用した場合、1つの処理流体供給装置から超音波振動が付与された処理液および処理液の液滴の噴流を基板の表面に供給することができるから、超音波振動が付与された処理液を基板の表面に供給するための装置と、処理液の液滴の噴流を基板の表面に供給するための装置とを別々に設けるよりも、基板処理装置の構成を簡素にすることができる。
【0016】
請求項5記載の発明は、基板(W)の表面を処理流体を用いて処理する基板処理装置であって、基板を保持する基板保持手段(1)と、この基板保持手段に保持された基板の表面に処理流体を供給するための処理流体供給手段(22)とを含み、上記処理流体供給手段として、請求項1ないし4のいずれかに記載の処理流体供給装置が適用されていることを特徴とする基板処理装置である。
この構成によれば、処理流体供給手段として請求項1ないし4のいずれかに記載の処理流体供給装置が適用されているので、請求項1または4に関連して述べた効果と同様な効果を奏することができる。
【0017】
請求項6記載の発明は、基板(W)の表面に処理流体を供給して基板を処理する方法であって、基板の表面処理のための処理液に超音波振動を付与する超音波振動付与工程と、超音波振動が付与された処理液を基板の表面に供給する超音波振動液供給工程と、基板の表面処理のための処理液と気体とを混合させて、処理液の液滴の噴流を形成する液滴噴流形成工程と、処理液の液滴の噴流を基板の表面に供給する液滴噴流供給工程とを含むことを特徴とする基板処理方法である。
【0018】
この方法によれば、超音波振動が付与された処理液による処理と、処理液の液滴の噴流による処理とが行われることにより、基板の表面に強固に付着した異物も良好に除去することができる。
超音波振動が付与された処理液による処理では、基板の表面に強固に付着した異物や大きな異物を除去できれば十分であり、基板の表面に付着している異物のすべてを除去する必要はないので、超音波振動が付与された処理液による処理が行われる時間(期間)は、基板の表面に付着している異物のすべてを超音波振動が付与された処理液のみによって除去するのに必要な時間よりも短く設定することができる。したがって、たとえば、請求項7に記載のように、上記超音波振動付与工程が行われる期間を上記液滴噴流供給工程が行われる期間よりも短く設定することにより、基板の表面に微細な凹凸パターンが形成されている場合であっても、その凹凸パターンの破壊などのダメージを基板が受けることを防止することができる。
【0019】
上記液滴噴流供給工程は、請求項8に記載のように、上記超音波振動液供給工程の後に行われてもよい。すなわち、超音波振動が付与された処理液を基板の表面に供給して、基板の表面に強固に付着した異物や大きな異物などを除去した後、さらに処理液の液滴の噴流を基板の表面に供給することによって、超音波振動が付与された処理液による処理後の基板の表面に残留している異物を除去するようにしてもよい。
【0020】
また、請求項9に記載のように、上記超音波振動液供給工程および液滴噴流供給工程が交互に複数回繰り返して行われてもよいし、請求項10に記載のように、上記超音波振動液供給工程および液滴噴流供給工程が並行して行われてもよい。
さらに、請求項11に記載のように、上記超音波振動付与工程は、第1の処理液流路(52;82)およびこの第1の処理液流路を取り囲むように形成された第2の処理液流路(54;83,85)のうちの一方の処理液流路を流通する処理液に超音波振動を付与する工程であり、上記超音波振動液供給工程は、超音波振動が付与された処理液を、上記一方の処理液流路の先端に形成された吐出口(57;86)から吐出させることにより、超音波振動が付与された処理液を基板の表面に供給する工程であり、上記液滴噴流形成工程は、上記第1および第2の処理液流路のうちの上記一方の処理液流路とは異なる他方の処理液流路を流通する処理液に気体を混合させて、処理液の液滴を形成し、その液滴を上記他方の処理液流路の先端に形成された吐出口(55;826)から噴出させることにより、処理液の液滴の噴流を形成する工程であってもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を図解的に示す図である。この基板処理装置は、基板の一例であるウエハWの表面に付着したパーティクルや各種金属不純物などの異物を除去するための洗浄処理に用いられる装置であり、ウエハWをほぼ水平に保持して回転するスピンチャック1と、このスピンチャック1に保持されたウエハWの表面(上面)に洗浄処理のための処理流体を供給する処理流体供給装置2とを備えている。
【0022】
スピンチャック1は、たとえば、ほぼ鉛直な方向に延びたスピン軸11と、スピン軸11の上端に取り付けられたスピンベース12と、このスピンベース12の周縁部に配設された複数個の挟持部材13とを有している。複数個の挟持部材13は、ウエハWの外形に対応した円周上に配置されていて、ウエハWの周面を異なる複数の位置で挟持することにより、ウエハWをほぼ水平な状態で保持することができる。また、モータなどの駆動源を含む回転駆動機構14がスピン軸11に結合されていて、複数個の挟持部材13でウエハWを保持した状態で、回転駆動機構14からスピン軸11に駆動力を入力することにより、ウエハWをほぼ水平な姿勢で鉛直軸線まわりに回転させることができる。
【0023】
処理流体供給装置2は、スピンチャック1の上方でほぼ水平な方向に延びたアーム21と、このアーム21の先端に取り付けられた超音波/二流体スプレーノズル22と、アーム21をほぼ水平な面内で揺動させるための揺動駆動機構23とを備えている。
超音波/二流体スプレーノズル22には、DIW供給源からのDIW(純水、脱イオン水)を供給するDIW供給管24、および窒素ガス供給源からの高圧の窒素ガスを供給する窒素ガス供給管25が接続されている。超音波/二流体スプレーノズル22にDIWと高圧の窒素ガスとが同時に供給されると、超音波/二流体スプレーノズル22からウエハWの表面にDIWの微細な液滴の噴流が供給される。DIW供給管24および窒素ガス供給管25の途中部には、それぞれDIWバルブ26および窒素ガスバルブ27が介装されている。
【0024】
また、超音波/二流体スプレーノズル22には、超音波発振器28からの発振信号を受けて、周波数700kHz〜1MHzで振動する超音波振動子が組み込まれている。DIW供給管24から超音波/二流体スプレーノズル22にDIWが供給されつつ、超音波発振器28から超音波振動子に発振信号が入力されると、超音波/二流体スプレーノズル22に供給されたDIWに超音波振動が付与され、この超音波振動の付与されたDIWの水流が超音波/二流体スプレーノズル22からウエハWの表面に供給される。
【0025】
図2は、超音波/二流体スプレーノズル22の構成例を示す断面図である。この実施形態では、超音波/二流体スプレーノズル22として、外部混合型の二流体スプレーノズルが採用されている。
外部混合型の二流体スプレーノズルの構成を採用した超音波/二流体スプレーノズル22は、筒状保持体221と、この筒状保持体221に挿通されて、筒状保持体221と同軸上に保持された管状の液体吐出管222と、筒状保持体221の周面(側面)を貫通して設けられた気体導入管223とを備えていて、筒状保持体221および液体吐出管222の共通の中心軸線がスピンチャック1に保持されたウエハWの表面にほぼ直交するように(つまり、ほぼ鉛直となるように)アーム21に取り付けられている。液体吐出管222には、DIW供給管24が接続され、気体導入管223には、窒素ガス供給管25が接続されている。
【0026】
液体吐出管222の上端部付近には、環状のフランジ部224が側方に突出して形成されており、このフランジ部224に対応して、筒状保持体221の内周面の上端部には、筒状保持体221の中心軸線を中心とする環状の段部225が形成されている。液体吐出管222は、筒状保持体221の上面開口から挿入されて、フランジ部224が環状段部225に係止されることにより、その筒状保持体221の上面開口を気密に閉塞して、筒状保持体221内を下方に向けて延びた状態に保持されている。
【0027】
液体吐出管222の下半分程度の部分は、外径が筒状保持体221の内径よりも小さく形成されていて、その周囲には、筒状保持体221の内周面との間に隙間226が形成されている。気体導入管223は、その液体吐出管222と筒状保持体221との間の隙間226に連通していて、窒素ガス供給管25から供給される高圧窒素ガスは、気体導入管223を介して隙間226に供給されるようになっている。また、液体吐出管222の先端部の外周面は、下方ほど液体吐出管222の中心軸線に近づくように傾斜した断面形状を有する傾斜面(円錐台側面)に形成されており、筒状保持体221の下端部は、その液体吐出管222の先端縁に近づくように内側へ折り曲げられて、液体吐出管222との間に環状の微小な開口227を形成している。これにより、隙間226に供給される高圧窒素ガスは、隙間226を開口227に向けて流れ、開口227を通過するときに気圧がさらに高められて、開口227から液体吐出管222の先端部の外周面に沿う方向(気体導入管223の中心軸線上の1点に向かう方向)に高圧で吐出される。
【0028】
ウエハWの表面にDIWの液滴の噴流を供給する際には、DIW供給管24から液体吐出管222にDIWが供給され、その供給されたDIWが液体吐出管222の下端開口からウエハWの表面に向けて吐出される。このとき、気体導入管223から隙間226に高圧窒素ガスが供給されて、環状の開口227から高圧窒素ガスが吐出されると、液体吐出管222の下端開口228から吐出されるDIWに高圧窒素ガスが衝突し、ハウジング外(超音波/二流体スプレーノズル22の外部)で気液混合が生じて、その結果、DIWの微細な液滴の噴流が形成されて、この液滴の噴流がウエハWの表面に供給される。
【0029】
また、液体吐出管222には、超音波振動子229が埋め込まれている。DIW供給管24から液体吐出管222にDIWが供給され、その一方で、超音波発振器28から超音波振動子229に発振信号が入力されると、液体吐出管222を流れるDIWに超音波振動が付与され、この超音波振動の付与されたDIWの水流が液体吐出管222の下端開口228から吐出され、ウエハWの表面に超音波振動の付与されたDIWの水流が供給される。このとき、気体導入管223から隙間226への高圧窒素ガスの供給は停止されている。
【0030】
図3は、この基板処理装置の電気的構成を示すブロック図である。この基板処理装置はさらに、たとえば、マイクロコンピュータで構成される制御装置3を備えている。
制御装置3には、回転駆動機構14、揺動駆動機構23、DIWバルブ26、窒素ガスバルブ27および超音波発振器28が制御対象として接続されている。制御装置3は、ウエハWの洗浄処理のために、予め定められたプログラムに従って、回転駆動機構14、揺動駆動機構23および超音波発振器28の動作を制御し、また、DIWバルブ26および窒素ガスバルブ27の開閉を制御する。
【0031】
図4は、洗浄処理について説明するためのタイムチャートである。処理対象のウエハWが搬送ロボット(図示せず)によって搬入されてきて、搬送ロボットからスピンチャック1に受け渡されると、まず、回転駆動機構14が駆動されて、スピンチャック1に保持されたウエハWが所定速度で回転される。また、DIWバルブ26が開かれるとともに、超音波発振器28から発振信号が出力される。これにより、回転中のウエハWの表面に、超音波/二流体スプレーノズル22から超音波振動の付与されたDIWの水流(以下「超音波振動水流」という。)が供給される。さらに、ウエハWの表面に超音波振動水流が供給されている間、揺動駆動機構23が駆動されて、アーム21がほぼ水平な面内で往復揺動される。このアーム21の揺動によって、超音波/二流体スプレーノズル22からの超音波振動水流が、ウエハWの回転中心付近から周縁部に至る範囲内を、円弧状の軌跡を描きつつ往復移動(スキャン)する。このように回転中のウエハWの表面上で超音波振動水流をスキャンさせることにより、ウエハWの表面の全域に隈無く超音波振動水流を供給することができ、ウエハWの表面に強固に付着した異物や大きな異物などを、超音波振動水流が有する超音波振動エネルギーによって物理的に除去することができる。
【0032】
この超音波振動水流によるウエハWの洗浄(超音波洗浄)が予め定める時間T1〜T2にわたって行われると、超音波発振器28からの発振信号の出力が停止され、次に、窒素ガスバルブ27が開かれて、窒素ガス供給管25から超音波/二流体スプレーノズル22に高圧の窒素ガスが供給される。このとき、DIWバルブ26は開かれたままで、DIW供給管24から超音波/二流体スプレーノズル22へのDIWの供給は続けられており、超音波/二流体スプレーノズル22への窒素ガスの供給開始後は、超音波/二流体スプレーノズル22から回転中のウエハWの表面に、DIWの微細な液滴の噴流(以下「DIW液滴噴流」という。)が供給される。また、スピンチャック1によるウエハWの回転も続けられており、さらには、ウエハWの表面にDIW液滴噴流が供給されている間、揺動駆動機構23が駆動されて、アーム21がほぼ水平な面内で往復揺動される。これにより、回転中のウエハWの表面上をDIW液滴噴流が円弧状の軌跡を描きつつ往復移動し、DIW液滴噴流がウエハWの表面の全域に隈無く供給される。よって、超音波洗浄後のウエハWの表面の全域から、その表面に残留している小さな異物などを、DIW液滴噴流がウエハWの表面に衝突するときの衝撃力によって物理的に除去することができる。このDIW液滴噴流によるウエハWの洗浄の結果、ウエハWの表面からすべての異物がきれいに除去される。
【0033】
DIW液滴噴流によるウエハWの洗浄(二流体スプレー洗浄)が予め定める時間T2〜T3にわたって行われると、揺動駆動機構23が駆動停止されるとともに、DIWバルブ26および窒素ガスバルブ27が閉じられる。その後は、スピンチャック1によるウエハWの回転速度が予め定める高回転速度(たとえば、3000rpm)まで上げられて、洗浄後のウエハWの表面に付着しているDIWを遠心力で振り切って乾燥させる工程が行われる。この乾燥工程は、予め定める時間T3〜T4にわたって行われる。乾燥工程の開始から時間T3〜T4が経過すると、スピンチャック1によるウエハWの回転が止められて、搬送ロボットによって、スピンチャック1から処理後のウエハWが搬出されていく。
【0034】
以上のように、超音波振動水流がウエハWの表面に供給されて、ウエハWの表面に強固に付着した異物や大きな異物などが除去された後、さらにDIW液滴噴流がウエハWの表面に供給されることにより、超音波振動水流による洗浄後のウエハWの表面に残留している異物が除去される。これにより、ウエハWの表面からすべての異物をきれいに除去することができる。
超音波振動水流によるウエハWの洗浄では、ウエハWの表面に強固に付着した異物や大きな異物を除去できれば十分であり、ウエハWの表面に付着している異物のすべてを除去する必要はないので、超音波振動水流によるウエハWの洗浄が行われる時間T1〜T2は、超音波振動水流によってウエハWの表面に付着している異物のすべてを除去するのに必要な時間よりも短く設定されている。したがって、ウエハWの表面に微細な凹凸パターンが形成されている場合に、超音波振動水流が時間T1〜T2にわたってウエハWの表面に供給されても、そのことによって、凹凸パターンの破壊などのダメージをウエハWが受けるおそれはない。
【0035】
また、この実施形態に係る構成では、超音波振動水流とDIW液滴噴流とが同じ超音波/二流体スプレーノズル22からウエハWの表面に供給されるようになっている。ウエハWの表面にダメージを与えることなく、そのウエハWの表面に付着した異物をきれいに除去するという効果は、超音波振動水流とDIW液滴噴流とを別々のノズルからウエハWの表面に供給する構成によっても達成できるが、この実施形態に係る構成を採用することにより、ノズルの個数を少なく抑えることができるうえ、超音波振動水流を形成するのに必要なDIWを供給するための配管系統とDIW液滴噴流を形成するのに必要なDIWを供給するための配管系統とを1系統にすることができ、配管構成を簡素化することができる。
【0036】
図5は、超音波/二流体スプレーノズル22の他の構成例を示す断面図である。上記の実施形態では、超音波/二流体スプレーノズル22として、外部混合型の二流体スプレーノズルを採用した場合について説明したが、超音波/二流体スプレーノズル22には、この図5に示すような内部混合型の二流体スプレーノズルが採用されてもよい。
内部混合型の二流体スプレーノズルは、たとえば、筒状の外筒体51と、この外筒体51に挿通された管状の内管52と、外筒体51の周面(側面)を貫通して設けられた気体導入管53とを備えている。外筒体51と内管52とは、それぞれの中心軸線が一致するように配置されており、この内部混合型の二流体スプレーノズルは、外筒体51と内管52とに共通の中心軸線がスピンチャック1に保持されたウエハWの表面にほぼ直交するようにアーム21に取り付けられる。
【0037】
内管52は、外径が外筒体51の内径よりも小さく形成されていて、その周囲には、外筒体51の内周面との間に隙間54が形成されている。内管52および隙間54には、それぞれDIW供給管24A,24Bを接続して、DIW供給管24A,24BからDIWを供給するようになっている。また、気体導入管53が隙間54に連通しており、気体導入管53に窒素ガス供給管25を接続して、窒素ガス供給管25から高圧の窒素ガスを供給すると、その高圧の窒素ガスが気体導入管53を通って隙間54に噴出されるようになっている。外筒体51の下端部は、内管52の先端縁に近づくように内側へ折り曲げられて、内管52との間に環状の開口55を形成しており、隙間54は、その開口55を介して外部と連通している。
【0038】
ウエハWの表面にDIWの液滴の噴流を供給する際には、DIW供給管24Bから隙間54にDIWが供給されるとともに、気体導入管53から隙間54に高圧窒素ガスが供給される。すると、隙間54でDIWと窒素ガスとが混合されて、隙間54にDIWの微細な液滴の流れが形成される。この液滴の流れは、開口55を通過するときに流圧(流速)が高められることにより、DIW液滴噴流となって、ウエハWの表面に向けて供給される。DIW供給管24Bには、DIWバルブ26Bが介装されている。
【0039】
また、内管52には、超音波振動子56が埋め込まれている。DIW供給管24Aから内管52にDIWが供給され、その一方で、超音波発振器28から超音波振動子56に発振信号が入力されると、内管52を流れるDIWに超音波振動が付与され、この超音波振動の付与されたDIWの水流が内管52の下端開口57から吐出され、ウエハWの表面に超音波振動の付与されたDIWの水流が供給される。DIW供給管24Aには、DIWバルブ26Aが介装されている。
【0040】
図6は、超音波/二流体スプレーノズル22として、図5に示す内部混合型の二流体スプレーノズルを採用した場合における洗浄処理について説明するためのタイムチャートである。処理対象のウエハWが搬送ロボット(図示せず)によって搬入されてきて、搬送ロボットからスピンチャック1に受け渡されると、まず、スピンチャック1に保持されたウエハWが所定速度で回転される。また、DIWバルブ26Aが開かれるとともに、超音波発振器28から発振信号が出力される。これにより、回転中のウエハWの表面に、超音波/二流体スプレーノズル22から超音波振動水流が供給される。さらに、ウエハWの表面に超音波振動水流が供給されている間、アーム21がほぼ水平な面内で往復揺動される。このアーム21の揺動によって、超音波振動水流が回転中のウエハWの表面上を円弧状の軌跡を描きつつ往復移動し、その結果、超音波振動水流がウエハWの表面の全域に隈無く供給される。よって、ウエハWの表面に強固に付着した異物や大きな異物などを、超音波振動水流が有する超音波振動エネルギーによって物理的に除去することができる。
【0041】
この超音波振動水流によるウエハWの洗浄(超音波洗浄)が予め定める時間T5〜T6にわたって行われると、DIWバルブ26Aが閉じられるとともに、超音波発振器28からの発振信号の出力が停止される。そして、DIWバルブ26Bおよび窒素ガスバルブ27が開かれて、超音波/二流体スプレーノズル22から回転中のウエハWの表面にDIW液滴噴流が供給される。このとき、ウエハWの回転およびアーム21の往復揺動が続けられている。これにより、回転中のウエハWの表面上をDIW液滴噴流が円弧状の軌跡を描きつつ往復移動し、DIW液滴噴流がウエハWの表面の全域に隈無く供給される。よって、超音波洗浄後のウエハWの表面の全域から、その表面に付着している小さな異物などを、DIW液滴噴流がウエハWの表面に衝突するときの衝撃力によって物理的に除去することができる。
【0042】
DIW液滴噴流によるウエハWの洗浄(二流体スプレー洗浄)が予め定める時間T6〜T7にわたって行われると、DIWバルブ26Aが再び開かれるとともに、超音波発振器28から発振信号が再び出力される。このとき、DIWバルブ26Bおよび窒素ガスバルブ27は開かれたままであり、また、ウエハWの回転およびアーム21の往復揺動が続けられている。これにより、超音波/二流体スプレーノズル22からウエハWの表面に超音波振動水流およびこれを取り囲むようにDIW液滴噴流が吐出され、その超音波振動水流およびDIW液滴噴流が回転中のウエハWの表面上を円弧状の軌跡を描きつつ往復移動し、超音波振動水流およびDIW液滴噴流がウエハWの表面の全域に隈無く供給される。こうして超音波振動水流およびDIW液滴噴流がウエハWの表面に同時に供給されることによって、ウエハWの表面に異物が残留している場合に、その残留している異物がきれいに除去される。
【0043】
超音波振動水流およびDIW液滴噴流によるウエハWの洗浄(超音波洗浄+二流体スプレー洗浄)が予め定める時間T7〜T8にわたって行われると、アーム21が停止されるとともに、DIWバルブ26A,26Bおよび窒素ガスバルブ27が閉じられる。その後は、スピンチャック1によるウエハWの回転速度が予め定める高回転速度(たとえば、3000rpm)まで上げられて、洗浄後のウエハWの表面に付着しているDIWを遠心力で振り切って乾燥させる工程が行われる。この乾燥工程は、予め定める時間T8〜T9にわたって行われる。乾燥工程の開始から時間T8〜T9が経過すると、スピンチャック1によるウエハWの回転が止められて、搬送ロボットによって、スピンチャック1から処理後のウエハWが搬出されていく。
【0044】
以上のように、超音波/二流体スプレーノズル22として内部混合型の二流体スプレーノズルを採用した場合には、たとえば、超音波振動水流をウエハWの表面に供給して、ウエハWの表面に強固に付着した異物や大きな異物などを除去した後に、DIW液滴噴流をウエハWの表面に供給することにより、ウエハWの表面に付着している小さな異物を除去し、その後さらに、超音波振動水流およびDIW液滴噴流をウエハWの表面に同時に供給することによって、ウエハWの表面の全域から異物を残さず除去することができる。
【0045】
この場合であっても、超音波振動水流がウエハWの表面に供給される時間T5〜T6,T7〜T8を短時間に設定することができるから、超音波振動水流による凹凸パターンの破壊などのダメージをウエハWが受けるおそれはない。
図7は、内部混合型の二流体スプレーノズルの他の構成を示す断面図である。この図7に示す内部混合型の二流体スプレーノズルは、たとえば、液体(DIW)と気体(窒素ガス)とを混合するための混合室S1を内部に提供する混合管71と、この混合管71の側面に接続された液体導入管72と、混合管71の先端に接続された液滴吐出管73と、液滴吐出管73を保持する保持体74とを備えており、液滴吐出管73の中心軸線がスピンチャック1に保持されたウエハWの表面にほぼ直交するように、保持体74がアーム21(図1参照)に取り付けられる。
【0046】
混合管71の上端に窒素ガス供給管25を接続して、窒素ガス供給管25から高圧の窒素ガスを供給すると、その高圧の窒素ガスが混合室S1に噴出されるようになっている。また、液体導入管72は、接続口721を介して混合室S1に連通しており、液体導入管72にDIW供給管24を接続して、DIW供給管24からDIWを供給すると、そのDIWが液体導入管72を通って混合室S1内に流入するようになっている。
【0047】
混合室S1内にDIWおよび高圧の窒素ガスが同時に供給されると、混合室S1内において、液体導入管72から供給されるDIWに上方から高圧窒素ガスが吹きつけられて、混合室S1内を上方から下方へと向かうDIWの微細な液滴の流れが形成される。液滴吐出管73は、下方ほど内径が小さく形成されたテーパ部731と、このテーパ部731の下端に連なり、内径が一様な直管形状のストレート部732とを有していて、混合室S1内で形成されたDIWの微細な液滴の流れは、混合室S1から液滴吐出管73に進入し、液滴吐出管73のテーパ部731を通るときに流圧(流速)が高められることにより、DIW液滴噴流となって、液滴吐出管73の下端開口75からウエハWの表面に向けて供給される。
【0048】
また、液体導入管72には、超音波振動子76が埋め込まれている。DIW供給管24から液体導入管72にDIWが供給され、その一方で、超音波発振器28から超音波振動子76に発振信号が入力されると、液体導入管72を流れるDIWに超音波振動が付与され、この超音波振動の付与されたDIWの水流が、液体導入管72から液滴吐出管73に供給される。そして、液滴吐出管73を通って、その液滴吐出管73の下端開口75から吐出されることにより、ウエハWの表面に超音波振動水流が供給される。
【0049】
この図7に示す内部混合型の二流体スプレーノズルを超音波/二流体スプレーノズル22として採用した場合であっても、たとえば、図2に示す外部混合型の二流体スプレーノズルを採用した場合と同様に各部を制御することにより、ウエハWの表面にダメージを与えることなく、そのウエハWの表面に付着した異物をきれいに除去することができる。また、ノズルの個数を少なく抑えることができるうえ、超音波振動水流を形成するのに必要なDIWを供給するための配管系統とDIW液滴噴流を形成するのに必要なDIWを供給するための配管系統とを1系統にすることができる。
【0050】
図8は、内部混合型の二流体スプレーノズルのさらに他の構成を示す断面図である。この図8に示す外部混合型の二流体スプレーノズルは、たとえば、筒状保持体81と、この筒状保持体81に挿通されて保持された液滴形成部材82と、筒状保持体81の周面(側面)を貫通して設けられた第1液体導入管83と、第1液体導入管83に埋め込まれた超音波振動子84とを備えている。
液滴形成部材82は、液体(DIW)と気体(窒素ガス)とを混合するための混合室S2を内部に提供する混合管821と、筒状保持体81の側面を貫通して、混合管821の側面に接続された第2液体導入管822と、混合管821の先端に接続された液滴吐出管823とを含む構成である。この二流体スプレーノズルは、液滴吐出管823の中心軸線がスピンチャック1に保持されたウエハWの表面にほぼ直交するようにアーム21(図1参照)に取り付けられる。
【0051】
液滴形成部材82の周囲には、筒状保持体81の内周面との間に隙間85が形成されている。第1液体導入管83は、隙間85に連通しており、第1液体導入管83にDIW供給管24Aを接続して、DIW供給管24AからDIWを供給すると、そのDIWが第1液体導入管83を通って隙間85内に流入するようになっている。また、第2液体導入管822は、混合室S2に連通しており、第2液体導入管822にDIW供給管24Bを接続して、DIW供給管24BからDIWを供給すると、そのDIWが第2液体導入管822を通って混合室S2内に流入するようになっている。DIW供給管24A,24Bには、それぞれDIWバルブ26A,26Bが介装されている。
【0052】
混合管821の上端に窒素ガス供給管25を接続して、窒素ガス供給管25から高圧の窒素ガスを供給すると、その高圧の窒素ガスが混合室S2に噴出されるようになっている。混合室S2に高圧窒素ガスが供給され、その一方で、第2液体導入管822から混合室S2にDIWが供給されると、混合室S2内において、第2液体導入管822から供給されるDIWに上方から高圧窒素ガスが吹きつけられて、混合室S2内を上方から下方へと向かうDIWの微細な液滴の流れが形成される。液滴吐出管823は、下方ほど内径が小さく形成されたテーパ部824と、このテーパ部824の下端に連なり、内径が一様な直管形状のストレート部825とを有していて、混合室S2内で形成されたDIWの微細な液滴の流れは、混合室S2から液滴吐出管823に進入し、液滴吐出管823のテーパ部824およびストレート部825を通るときに流圧(流速)が高められることにより、DIW液滴噴流となって、液滴吐出管823の下端開口826からウエハWの表面に向けて供給される。
【0053】
筒状保持体81の下端部は、液滴形成部材82の下端に近づくように内側へ折り曲げられて、液滴形成部材82の下端との間に環状の開口86を形成している。筒状保持体81の内周面と液滴形成部材82との間の隙間85は、環状の開口86を介して外部と連通している。
DIW供給管24Aから第1液体導入管83にDIWが供給され、その一方で、超音波発振器28から超音波振動子84に発振信号が入力されると、第1液体導入管83を流れるDIWに超音波振動が付与され、この超音波振動の付与されたDIWの水流が第1液体導入管83から隙間85に流入する。そして、その隙間85を通って、環状の開口86から吐出されることにより、ウエハWの表面に超音波振動水流が供給される。
【0054】
この図8に示す内部混合型の二流体スプレーノズルを超音波/二流体スプレーノズル22として採用した場合であっても、たとえば、図5に示す内部混合型の二流体スプレーノズルを採用した場合と同様に各部を制御することにより、ウエハWの表面にダメージを与えることなく、そのウエハWの表面に付着した異物をきれいに除去することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。たとえば、図2に示す外部混合型の二流体スプレーノズルを超音波/二流体スプレーノズル22として採用した場合において、図5に示す内部混合型の二流体スプレーノズルを採用した場合と同様に、超音波振動水流をウエハWの表面に供給して、ウエハWの表面に強固に付着した異物や大きな異物などを除去した後に、DIW液滴噴流をウエハWの表面に供給することにより、ウエハWの表面に付着している小さな異物を除去し、その後さらに、超音波振動水流およびDIW液滴噴流をウエハWの表面に同時に供給することによって、ウエハWの表面の全域から異物を残さず除去するようにしてもよい。こうした場合であっても、ウエハWの表面にダメージを与えることなく、そのウエハWの表面に付着した異物をきれいに除去することができる。
【0055】
また、図5に示す内部混合型の二流体スプレーノズルを超音波/二流体スプレーノズル22として採用した場合において、図2に示す外部混合型の二流体スプレーノズルを採用した場合と同様に、超音波振動水流をウエハWの表面に供給して、ウエハWの表面に強固に付着した異物や大きな異物などを除去した後、さらにDIW液滴噴流をウエハWの表面に供給することにより、超音波振動水流による洗浄後のウエハWの表面に残留している異物を除去するようにしてもよい。こうした場合であっても、ウエハWの表面にダメージを与えることなく、そのウエハWの表面に付着した異物をきれいに除去することができる。
【0056】
さらに、図2、図5、図7および図8に示す二流体スプレーノズルのいずれを採用した場合であっても、ウエハWに対する処理の期間中、ウエハWの表面に超音波振動水流およびDIW液滴噴流を同時に供給し続けてもよい。この場合、超音波振動水流のみによってウエハWの表面に付着している異物のすべてを除去するのに要する時間よりも短い時間で、ウエハWの表面に付着している異物を残すことなく除去することができるから、ウエハWに対する処理の期間を短く設定することにより、超音波振動水流による凹凸パターンの破壊などのダメージをウエハWに与えることを防止できる。
【0057】
さらには、超音波振動水流によるウエハWの洗浄(超音波洗浄)とDIW液滴噴流によるウエハWの洗浄(二流体スプレー洗浄)とが交互に複数回繰り返されてもよい。
また、ウエハWに洗浄処理を施すための処理液としては、DIWに限らず、たとえば、フッ酸、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、酢酸、アンモニアおよびこれらの過酸化水素水溶液などの薬液が用いられてもよいし、イオン水、還元水(水素水)または磁気水などの機能水が用いられてもよい。
【0058】
さらに、処理液に混合させるべき気体は、窒素ガスに限らず、たとえば、ヘリウムガスやアルゴンガスなどの他の不活性ガスであってもよい。
さらにまた、処理対象の基板は、ウエハWに限らず、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディプレイパネル用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板および磁気/光ディスク用基板などの他の種類の基板であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を図解的に示す図である。
【図2】上記基板処理装置に備えられた超音波/二流体スプレーノズルの構成例(外部混合型の二流体スプレーノズル)を示す断面図である。
【図3】上記基板処理装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】洗浄処理について説明するためのタイムチャートである。
【図5】超音波/二流体スプレーノズルの他の構成例(内部混合型の二流体スプレーノズル)を示す断面図である。
【図6】超音波/二流体スプレーノズルとして、図5に示す内部混合型の二流体スプレーノズルを採用した場合における洗浄処理について説明するためのタイムチャートである。
【図7】内部混合型の二流体スプレーノズルの他の構成を示す断面図である。
【図8】内部混合型の二流体スプレーノズルのさらに他の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 スピンチャック
2 処理流体供給装置
22 超音波/二流体スプレーノズル
221 筒状保持体
222 液体吐出管
223 気体導入管
226 隙間
227 開口
228 下端開口
229 超音波振動子
28 超音波発振器
51 外筒体
52 内管
53 気体導入管
54 隙間
55 開口
56 超音波振動子
57 下端開口
71 混合管
72 液体導入管
721 接続口
73 液滴吐出管
75 下端開口
76 超音波振動子
81 筒状保持体
82 液滴形成部材
821 混合管
823 液滴吐出管
826 下端開口
83 第1液体導入管
84 超音波振動子
85 隙間
86 開口
S1 混合室
S2 混合室
W ウエハ

Claims (11)

  1. 基板に対して処理流体を供給するための処理流体供給装置であって、
    基板の表面処理のための処理液を吐出する処理液吐出口を有する処理液流路と、
    この処理液流路を流通する処理液に超音波振動を付与するための超音波振動付与手段と、
    上記処理液吐出口から吐出される処理液と気体とを混合させて、処理液の液滴の噴流を形成するための液滴噴流形成手段と
    を含むことを特徴とする処理流体供給装置。
  2. 上記液滴噴流形成手段は、上記処理液吐出口から吐出される処理液に混合させるべき気体を吐出する気体吐出口を有する気体流路を備えていて、上記処理液吐出口から吐出される処理液と上記気体吐出口から吐出される気体とを上記処理流体供給装置外で混合させて、処理液の液滴の噴流を形成するものであることを特徴とする請求項1記載の処理流体供給装置。
  3. 上記液滴噴流形成手段は、上記処理液吐出口から吐出される処理液と気体とを混合させるための混合室を上記処理流体供給装置の内部に提供し、その混合室で処理液と気体とを混合させることによって形成した処理液の液滴を液滴噴出口から噴出させることにより、処理液の液滴の噴流を形成するものであることを特徴とする請求項1記載の処理流体供給装置。
  4. 基板に対して処理流体を供給するための処理流体供給装置であって、
    基板の表面処理のための処理液が流通する第1の処理液流路と、
    この第1の処理液流路を取り囲むように形成されて、基板の表面処理のための処理液が流通する第2の処理液流路と、
    上記第1および第2の処理液流路のうちの一方の処理液流路を流通する処理液に超音波振動を付与する超音波振動付与手段と、
    この超音波振動付与手段によって超音波振動が付与された処理液を、上記一方の処理液流路の先端に形成された吐出口から吐出させることにより、超音波振動が付与された処理液を基板の表面に供給する超音波振動液供給手段と、
    上記第1および第2の処理液流路のうちの上記一方の処理液流路とは異なる他方の処理液流路を流通する処理液に混合させるための気体が流通する気体流路と、
    上記他方の処理液流路を流通する処理液に上記気体流路を流通する気体を混合させて、処理液の液滴を形成し、その液滴を上記他方の処理液流路の先端に形成された吐出口から噴出させることにより、処理液の液滴の噴流を基板の表面に供給する液滴噴流供給手段と
    を含むことを特徴とする処理流体供給装置。
  5. 基板の表面を処理流体を用いて処理する基板処理装置であって、
    基板を保持する基板保持手段と、
    この基板保持手段に保持された基板の表面に処理流体を供給するための処理流体供給手段とを含み、
    上記処理流体供給手段として、請求項1ないし4のいずれかに記載の処理流体供給装置が適用されていることを特徴とする基板処理装置。
  6. 基板の表面に処理流体を供給して基板を処理する方法であって、
    基板の表面処理のための処理液に超音波振動を付与する超音波振動付与工程と、
    超音波振動が付与された処理液を基板の表面に供給する超音波振動液供給工程と、
    基板の表面処理のための処理液と気体とを混合させて、処理液の液滴の噴流を形成する液滴噴流形成工程と、
    処理液の液滴の噴流を基板の表面に供給する液滴噴流供給工程と
    を含むことを特徴とする基板処理方法。
  7. 上記超音波振動付与工程が行われる期間は、上記液滴噴流供給工程が行われる期間よりも短いことを特徴とする請求項6記載の基板処理方法。
  8. 上記液滴噴流供給工程は、上記超音波振動液供給工程の後に行われることを特徴とする請求項6または7記載の基板処理方法。
  9. 上記超音波振動液供給工程および液滴噴流供給工程が交互に複数回繰り返して行われることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の基板処理方法。
  10. 上記超音波振動液供給工程および液滴噴流供給工程が並行して行われることを特徴とする請求項6または7記載の基板処理方法。
  11. 上記超音波振動付与工程は、第1の処理液流路およびこの第1の処理液流路を取り囲むように形成された第2の処理液流路のうちの一方の処理液流路を流通する処理液に超音波振動を付与する工程であり、
    上記超音波振動液供給工程は、超音波振動が付与された処理液を、上記一方の処理液流路の先端に形成された吐出口から吐出させることにより、超音波振動が付与された処理液を基板の表面に供給する工程であり、
    上記液滴噴流形成工程は、上記第1および第2の処理液流路のうちの上記一方の処理液流路とは異なる他方の処理液流路を流通する処理液に気体を混合させて、処理液の液滴を形成し、その液滴を上記他方の処理液流路の先端に形成された吐出口から噴出させることにより、処理液の液滴の噴流を形成する工程であることを特徴とする請求項6ないし10のいずれかに記載の基板処理方法。
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