JP2004259342A - 光ディスク装置、及び光ディスク装置の制御方法 - Google Patents

光ディスク装置、及び光ディスク装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004259342A
JP2004259342A JP2003047103A JP2003047103A JP2004259342A JP 2004259342 A JP2004259342 A JP 2004259342A JP 2003047103 A JP2003047103 A JP 2003047103A JP 2003047103 A JP2003047103 A JP 2003047103A JP 2004259342 A JP2004259342 A JP 2004259342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
optical disk
illegal
control parameter
disk device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003047103A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3920792B2 (ja
Inventor
Naomichi Osada
直道 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2003047103A priority Critical patent/JP3920792B2/ja
Publication of JP2004259342A publication Critical patent/JP2004259342A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3920792B2 publication Critical patent/JP3920792B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

【課題】隣接トラックのRF信号の漏れ込みによる不正データを検出し、その検出結果にもとづいて、光ピックアップのサーボ制御パラメータを調整し、不正データを低減する光デイスク装置を提供する。
【解決手段】光ディスク装置は、光ディスクに光を照射するための光ピックアップのサーボ制御手段を有し、サーボ制御手段が、光ディスクの再生及び/又は記録の位置検索用のプリピット信号に基づき、光ピックアップの制御を行う光ディスク装置において、プリピット信号を抽出する際に生じる不正信号を検出する不正信号検出手段と、その検出結果に基づき、サーボ制御手段の制御パラメータを調整する制御パラメータ調整手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク装置、及び光ディスク装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザー光を利用してデータ記録が可能な記録型の光ディスクには、例えば、CD−RやDVD−R、DVD+R等のデータ追記型(Write Once)の光ディスクと、CD−RWやDVD−RW、DVD+RW等の書き換え可能型(ReWritable)の光ディスク(光記録媒体)とがある。
【0003】
このような光ディスクでは、プリフォーマットとしてグルーブウォブリングとランドプリピットと呼ばれる二つの方式を利用することによって、情報の記録・再生の信頼性を高める工夫がなされている。図7に示すように、まず、光ディスク1の基板上には、情報を記録するトラックとしてのグルーブトラック4が形成されている。なお、グルーブトラック4は、光ディスク1の回転制御を行う為の基準クロックに基づいた周波数によってウォブリングしている。また、隣り合うグルーブトラック4間の領域は、ランドトラック2と呼ばれ、このトラック4上にプリピット3が形成されている。なお、プリピット3は、光ディスク1に対し、情報の記録や再生の際、その位置検索に必要となるアドレス情報や同期信号等(以下、これらを総称してLPP(Land Pre−Pit,プリピット)信号と称す)の情報が表現されている。
【0004】
ここで、光ディスク1への情報の記録・再生を行う光ディスク装置では、情報記録時において、光ビームBをその中心がグルーブトラック4の中心と一致するように照射し、グルーブトラック4上において記録情報に対応する情報記録ピットを形成する。なお、この際の光スポットSPの一部は、光ビームBを照射したグルーブトラック4の両側に位置するランドトラック2にも照射されるように設定されている。光ディスク装置は、この光スポットSPの反射光に基づき、ラジアルプッシュプル(Radial push−pull)信号を検出する。具体的には、グルーブトラック4からの反射光に基づき、ウォブリング周波数成分を含む信号(以下、WBL(Wobble)信号と称す)を得る。また、ランドトラック2からの反射光に基づき、LPP信号を得る。WBL信号の所定の位相位置に対し、LPP信号を重畳させることにより、ラジアルプッシュプル(Radial push−pull)信号を生成する。
【0005】
光ディスク装置は、このラジアルプッシュプル信号に含まれるWBL信号及びLPP信号を抽出し、それらの抽出した信号に基づいて、光ディスク1の回転制御や光ディスク1への情報の記録・再生に係る制御を行う。
【0006】
このLPP信号の抽出について説明すると、図8Aに示すように、WBL信号と固定の閾値(スライス・レベル)とを比較し、この閾値を境にWBL信号を2値化し、2値化LPP信号として抽出する。この抽出された2値化LPP信号と、WBL信号に同期したゲート信号との論理積をとることにより、WBL信号に重畳されたLPPデータを抽出する(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−293855号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、DVD−R/RWのように高密度記録された光ディスクにおいては、光ビームが照射されているグルーブトラック4と隣り合うグルーブトラック4のウォブル信号成分が、クロストークによって滴れ込む場合がある。この滴れ込みが発生すると、図8Aに示すように、ラジアルプッシュプル信号に含まれるWBL信号成分に載ったノイズレベルが大きくなる。その結果、スライス・レベルで比較して得られた真正なLPPデータ以外に、図中、符号ILで示される不正(不真正)な信号成分(不正信号、以後、「不正データ」と称する。)を誤ってLPPデータとして抽出してしまう。この不正データとは、図8Aに示すように、本来、LPPデータが検出されるはずのない位置で発生したパルスデータILである。
この不正データの存在により、LPP信号の同期信号の正確な検出が妨げられてしまう。また、LPP信号のデコード時において訂正不能な状態を引き起こし、リード(読み出し)できなる。
そこで、図3中の符号13cで示される差分演算器(後述)でもってRF信号の同相成分をできるだけ相殺させ、LPP信号を検出するようにしている。
【0009】
しかしながら、このデ・フォーカス又はチルトの調整値によって、光ビームの照射のスポット形状が変わってしまう。その結果、隣接トラックのRF信号の漏れ込みにより、WBL信号成分に載ったノイズレベルが大きくなり、不正データを検出してしまうのである。その結果、再生時のジッターや記録時の記録品位を向上できなかった。
特に、デ・フォーカス及びチルトの制御パラメータについて、予め再生用と記録用にそれぞれ適切な設定値を用意しておいても、再生後に追記をする場合、再生時の制御パラメータでもって得られたLPP信号を基準として追記することになる。この結果、追記の際、所望の適切なLPP信号が検出できず、記録動作をスタートできないことがあった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光ディスク装置では、光ディスクに光を照射するための光ピックアップのサーボ制御手段を有し、前記サーボ制御手段が、前記光ディスクの再生及び/又は記録の位置検索用のプリピット信号に基づき、前記光ピックアップの制御を行うのであって、
前記プリピット信号を抽出する際に生じる不正信号を検出する不正信号検出手段と、前記不正信号の検出結果に基づき、前記サーボ制御手段の制御パラメータを調整する制御パラメータ調整手段とを備える。
よって、不正信号の検出結果に基づき、サーボ制御手段の制御パラメータを調整する。このことにより、プリピット信号を抽出する際に生じる不正信号を低減できるよう、光ピックアップの最適な制御パラメータを得ることが可能となる。
【0011】
前記不正信号は、基準信号と比較して2値化する際に生じるノイズパルスであり、前記不正信号検出手段は、前記ノイズパルスをカウントすることとできる。
また、前記制御パラメータ調整手段は、前記制御パラメータの値を増大あるいは減少させることにより、前記不正信号を低減させることとできる。
さらに、前記制御パラメータ調整手段は、前記制御パラメータの値が増大あるいは減少された後、前記不正信号検出手段で検出された前記不正信号が低減されたか否かを判定し、この判定の結果に基づき、前記不正信号を低減すべく、前記制御パラメータの値を増大あるいは減少させることとできる。
よって、不正信号を低減するにあたり、制御パラメータの調整方向が増加あるいは減少のいずれかが正しいかを判定しながら、制御パラメータを調整していくことができる。確実に効率よく不正信号の低減化が図れる。
【0012】
さらにまた、前記不正信号検出手段により、前記不正信号は、前記光ディスクのプリライト領域から検出されることとできる。
よって、データが記録されていない状態の光ディスクでも、プリピット信号をプリライト領域から検出する。このことにより、プリピット信号を抽出する際に検出される不正信号を低減化した最適な制御パラメータが得られる。
【0013】
また、前記制御パラメータは、前記光ピックアップをチルト制御方向へ駆動するためのチルト駆動手段の調整幅、及び/又は、前記光ピックアップをフォーカス制御方向へ駆動するためのフォーカス駆動手段の調整幅であることとできる。
よって、プリピット信号を抽出するに際し、不正信号を低減できるよう、最適なチルト及び/又はフォーカスに関する制御パラメータが得られる。
【0014】
本発明に係る光ディスク装置の制御方法にあっては、光ディスクの再生及び/又は記録の位置検索用のプリピット信号に基づき、光ディスクに光を照射するための光ピックアップの制御を行うのであって、前記プリピット信号を抽出する際に生じる不正信号を検出し、前記不正信号の検出結果に基づき、前記サーボ制御手段の制御パラメータを調整する。
【0015】
また、前記不正信号は、基準信号と比較して2値化する際に生じるノイズパルスであり、前記不正信号の前記検出にあたり、前記ノイズパルスをカウントすることとできる。
さらに、前記制御パラメータの値を増大あるいは減少させることにより、前記不正信号を低減させることとできる。
さらにまた、前記制御パラメータの値が増大あるいは減少された後、検出された前記不正信号が低減されたか否かを判定し、この判定の結果に基づき、前記不正信号を低減すべく、前記制御パラメータの値を増大あるいは減少させることとできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
[システム全体構成]
本発明の一実施形態である光ディスク装置を含めたシステム全体の概略構成につき、図1を参照して説明する。光ディスク装置10は、光ピックアップ11、WBL(ウォブル信号)検出部12、LPP検出部13、ライトクロック生成部14、デコーダ15、スピンドルモータ16、スピンドルサーボ回路17、光ピックアップサーボ回路(光ピックアップのサーボ制御手段)18、プロセッサ(制御パラメータ調整手段)19、インタフェース部20、エンコーダ21、レーザー制御部22、及びROM23を有する。
【0017】
この光ディスク装置10は、さらに、図8Aを参照して前述した不正データ(不正信号)を検出して記憶する不正データカウンタ(不正信号検出手段)25を備える。
また、光ディスク装置10は、インタフェース部20を介して、外部のホストコンピュータ24と接続される。このホストコンピュータ24から光ディスク1へ記録すべきデータSWDが光ディスク装置10に入力される。
【0018】
光ピックアップ11は、光ディスクへのデータの記録・再生のための手段であり、レーザダイオード、ビームスプリッタ、対物レンズ、ホトダイオードなど(いずれも不図示)を含む。この光ピックアップ11は、レーザ制御信号SDLに基づいて光ビームBを光ディスク1の記録トラックに照射する。照射した光ビームBの反射光をホトダイオードの第1の分割受光部と第2の分割受光部とに受光する。これら第1の分割受光部と第2の分割受光部は、記録トラックの接線方向に対して光学的に平行である。
【0019】
この光ピックアップ11には、図2に示すように、フォーカスアクチュエータ(フォーカス駆動手段)11b、トラッキングアクチュエータ11c、チルトアクチュエータ(チルト駆動手段)11d等の光ピックアップアクチュエータが組み込まれている。フォーカスアクチュエータ11bは、光ディスク1面上における光ビームBの焦点を補正する。トラッキングアクチュエータ11cは、入射された光ビームBの中心とトラック中心とのずれを補正する。チルトアクチュエータ(チルト駆動手段)11dは、光ビームBの光軸と光ディスク1との直交関係のずれを補正する。
【0020】
フォーカスアクチュエータ11bは、マグネット、フォーカス駆動コイル(いずれも不図示)等によって構成される。この構成において、フォーカスアクチュエータ11bは、例えば、光ピックアップ11の対物レンズ11a又は光ピックアップ11自体を光ビームBの光軸方向(フォーカス制御方向)に駆動し、光ディスク1上における光ビームBの焦点位置を補正することができる。
【0021】
トラッキングアクチュエータ11cは、マグネット、トラッキング駆動コイル(いずれも不図示)等によって構成される。この構成において、トラッキングアクチュエータ11cは、例えば、光ピックアップ11の対物レンズ11a又は光ピックアップ11自体を光ディスク1の半径方向(トラッキング制御方向)に駆動し、光ピックアップ1から照射された光ビームBを情報トラックに追従させることができる。
【0022】
チルトアクチュエータ11dは、モータ、カム、光ピックアップ11の支持軸(いずれも不図示)等によって構成される傾斜機構である。この構成において、チルトアクチュエータ11dは、例えば、光ピックアップ11の対物レンズ11a又は光ピックアップ11自体をラジアル方向(チルト制御方向A)やタンジェンシャル方向(チルト制御方向B)に駆動し、光ビームBの光軸と光ディスク1との直交関係のずれを補正することができる。
【0023】
なお、以上に説明した光ピックアップ11の構成は、例えば、電波新聞社発行の「DVD&DVC入門基本18章」の17頁の第1−8図に示されるような周知のハードウェア構成を用いて実現可能である。
【0024】
WBL検出部12は、図3に示すように、ウォブル(WBL)信号B.P.F.(Band Pass Filter)回路12a及びコンパレータ12b等によって構成される。光ビームBの反射光に基づいて検出されたラジアルプッシュプル信号SDTがウォブル信号B.P.F.回路12aに入力される。ウォブル信号B.P.F.回路12aにより、ラジアルプッシュプル信号SDTにおける高周波のノイズ成分が除去され、WBL信号成分A_WBLが抽出される。このWBL信号成分A_WBL(マイナス側)と基準電圧(プラス側)とをコンパレータ12bで比較することで2値化WBL信号を出力する。この2値化WBL信号は、図1に示すライトクロック生成部14やスピンドルサーボ回路17などに出力される。なお、コンパレータ12bに入力される基準電圧は、プロセッサ19から指定されたゼロクロス・レベル(閾値電圧)を不図示のDAC(D/Aコンバータ)により変換されたアナログ値である。また、コンパレータ12bにヒステリシス特性を持たせれば、耐ノイズ性を高くすることができ、2値化WBL信号を高精度且つ確実に検出できる。
【0025】
LPP検出部13は、図3に示すように、ラジアルプッシュプル信号出力手段として、レベル切り替え回路13a、振幅調整回路13b、及び差分演算器13c、LPP検出スライス・レベル調整用DAC(D/Aコンバータ)13d及びコンパレータ13eを備える。
この構成において、各回路13a、13b、13cの処理により、記録時における記録データのマークとスペース領域において、前述した第1及び第2の分割受光部それぞれの出力信号の振幅が調整され、調整された信号の差分演算が行われる。この差分演算の結果として、ラジアルプッシュプル信号SDTが検出される。
【0026】
一方、プロセッサ19から指定されたデジタル値VsがLPP検出スライス・レベル調整用DAC13dに入力される。このデジタル値Vsに基づき、LPP検出スライス・レベル調整用DAC13dはスライス・レベルSrefを生成する。そして、このスライス・レベルSref(プラス側)と、光ビームBの反射光に基づいて検出されたラジアルプッシュプル信号SDT(マイナス側)とが、コンパレータ13eで比較される。この比較結果として、コンパレータ13eはLPPデータ(2値化LPP信号)を出力する。
このLPPデータは、図1に示すライトクロック生成部14やデコーダ15などに出力される。なお、コンパレータ13eにヒステリシス特性を持たせれば、耐ノイズ性を高くすることができ、LPPデータを高精度且つ確実に検出できる。
【0027】
ライトクロック生成部14は、光ディスク1へ情報を記録するためのライトクロック(WCLK)信号を生成し、デコーダ15などへ出力する。詳しくは、図4に示すように、ライトクロック生成部14は、主として、第1のPLL手段14a、第2のPLL手段14bによって構成される。
第1のPLL手段14aは、位相比較器14c、チャージポンプ14d、LPF(Low Pass Filter)14e、VCO(Voltage Controlled Oscillator)14f、分周回路14gを備える。
この構成により、第1のPLL手段14aは、VCO14fの発振クロック信号SF(すなわち、WCLK信号)を2値化WBL信号WBLにロックされた状態とするために、以下のような位相合わせを行う。
【0028】
まず、WBL検出部12で得られた2値化WBL信号WBLが、位相比較器14cに入力される。また、この位相比較器14cには、VCO14fの発振クロック信号SFに関して、分周回路14gによって分周した比較信号SCも入力される。位相比較器14cに入力された2値化WBL信号は、位相比較信号SCと位相比較され、その位相比較出力としての位相成分(位相差信号)が、チャージポンプ14dを介してLPF14eに入力される。また、LPF14eからVCO14fに対して、前記位相成分に基づいた制御信号が入力される。そして、VCO14fでは、LPF14eから入力された制御信号に基づいて、発振クロック信号SFの周波数の調整が行われる。第1のPLL手段14aは、このような調整を繰り返すことで、前述した位相合わせを実現することができる。
【0029】
一方、第2のPLL手段14bは、位相比較器14h、チャージポンプ14i、LPF14j、VCO14f、分周回路14gを備える。加えて、第2のPLL手段14bは、位相オフセット回路14kを備える。なお、VCO14f及び分周回路14gは、第1のPLL手段14aと共有しているが、第2のPLL手段14b用として別途備えてもよい。
この構成により、第2のPLL手段14bは、第1のPLL手段14aによって2値化WBL信号WBLにロックされた状態にあるVCO14fの発振クロック信号SFに対し、LPP信号とWBL信号との間の適切な位相関係を維持するために、以下のような位相合わせを行う。
【0030】
まず、第1のPLL手段14aによって、2値化WBL信号にロックされたVCO14fの発振クロック信号SFが、分周回路14gを介して、位相オフセット回路14kに入力される。その結果、2値化WBL信号WBLにロックされた状態にあるVCO14fの発振クロック信号SFの位相は、LPPデータ付近にオフセット(移動)される。なお、このオフセットさせる位相分は、WBL信号とLPP信号との間の所定の位相関係に応じた値となる。
【0031】
つぎに、位相比較器14hにおいて、位相オフセット回路14kの出力とLPP検出部13で得られたLPPデータ(2値化LPP信号)とが位相比較される。また、その位相比較出力としての位相成分(位相差信号)は、チャージポンプ14iを介してLPF14jに入力される。また、LPF14jからVCO14fに対して、前記位相成分に基づいた制御信号が入力される。そして、VCO14fでは、LPF14eから入力された制御信号に基づいて、発振クロック信号SFの周波数の調整が行われる。第2のPLL手段14bは、このような調整を繰り返すことによって、前述した位相合わせを実現することができる。また、ライトクロック生成部14は、第2のPLL手段14bによる位相合わせ後の発振クロック信号SFを、WCLK信号として出力する。
【0032】
なお、ライトクロック生成部14では、第1のPLL手段14aのチャージポンプ14d及び第2のPLL手段14bのチャージポンプ14iの内部又は外部(入力端子側又は出力端子側)において、ハイインピーダンス状態の状態遷移を有するゲート回路(例えば、トライステートIC)を備えていることとする。
【0033】
スピンドルサーボ回路17は、光ディスクを回転動作させるスピンドルモータ16のサーボ機構である。このスピンドルサーボ回路17は、WBL検出部12から2値化WBL信号やWBL信号成分A_WBLなどのウォブリング周波数情報が入力されると、そのウォブリング周波数情報に基づくスピンドル制御信号SSSをスピンドルモータ16に出力し、スピンドルモータ16の回転をサーボ制御する。
【0034】
光ピックアップサーボ回路18は、図2に示すように、前述した光ピックアップ11のサーボ機構である。この光ピックアップサーボ回路18は、光ピックアップ11が有するホトダイオードなどによって検出される信号に基づいて、光ピックアップ11が有するフォーカス、トラッキング、チルトなどのサーボ機構についてのピックアップサーボ制御信号SSPを生成し、光ピックアップ11へ出力する。このピックアップサーボ制御信号SSPが入力された光ピックアップ11は、フォーカスやトラッキングのずれや、チルト角がゼロとなるように各サーボ機構のオフセット値を調整する。
【0035】
この光ピックアップサーボ回路18は、詳しくは、図2に示すように、フロントエンド処理部18a、フォーカスサーボ回路(フォーカス駆動手段)18b、トラッキングサーボ回路18c、チルトサーボ回路(チルト駆動手段)18dを備える。フロントエンド処理部18aは、光ピックアップ11が備える受光素子(不図示)によって受光した光ビームBの反射光から得られる信号SDDに基づき、光ディスク1上における光ビームBの焦点位置ずれを示すフォーカスエラー信号(以下、FE信号と称す)、光ディスク1上における光ビームBのトラッキング追従誤差を示すトラッキングエラー信号(以下、TE信号と称す)、光ビームBの光軸と光ディスク1との直交関係のずれを示すチルトエラー信号(以下、TS信号と称す)を生成し、フォーカスサーボ回路18b、トラッキングサーボ回路18c、チルトサーボ回路18dに対してそれぞれ出力する。
【0036】
フォーカスサーボ回路18bは、フロントエンド処理部18aから入力されたFE信号に基づいて、光ピックアップ11のフォーカスアクチュエータ11bをサーボ制御する。なお、フォーカスサーボ回路18bは、FE信号のオフセットや自身を構成する回路のゲイン等の制御パラメータの値を調整可能とする。
トラッキングサーボ回路18cは、フロントエンド処理部18aから入力されたTE信号に基づいて、光ピックアップ11のトラッキングアクチュエータ11cをサーボ制御する。なお、トラッキングサーボ回路18cは、TE信号のオフセットや自身を構成する回路のゲイン等の制御パラメータの値を調整可能とする。
チルトサーボ回路18dは、フロントエンド処理部18aから入力されたTS信号に基づいて、光ピックアップ11のチルトアクチュエータ11cをサーボ制御する。なお、チルトサーボ回路18cは、TS信号のオフセットや自身を構成する回路のゲイン等の制御パラメータの値を調整可能とする。
【0037】
プロセッサ19は、図1に示すように、デコーダ15から入力されるタイミング信号SWTを用いて、そのタイミング信号SWTに含まれているアドレス情報に対応する光ディスク1上のトラック位置に対して、ホストコンピュータ24からインタフェース部20を介して受信した記録データSWDの記録動作に係る制御を行う。なお、光ディスク装置10が、光ピックアップ11にて光ディスク1に既に記録されていた情報を検出した場合には、プロセッサ19は、その検出した情報に対して8−16復調、誤り訂正などを施した後の情報についての再生動作に係る制御も行う。このように、プロセッサ19は、光ディスク1の記録及び再生に係る光ディスク装置10全般の制御を行う。
【0038】
ROM23は、図1に示すように、各種情報に関するデータが格納されており、プロセッサ19にアクセスされる。ROM23に格納されているデータとしては、WBL検出部12に入力するゼロクロス・レベルVrefや、LPP検出部13に入力するデジタル値Vsである。
【0039】
図1に示すように、エンコーダ21は、図示しないECCジェネレータ、8−16変調部、スクランブラ等を含み、タイミング信号SWTを反映させた記録データSWTに基づいて、再生時のエラー訂正を行う単位であるECCブロックを構成するとともに、ECCブロックに対してインタリーブ、8−16変調、スクランブル処理を施した後の変調信号SREをレーザ制御部22に出力する。
レーザ制御部22は、図1に示すように、変調信号SREに基づいて、光ピックアップ11内の図示しないレーザダイオードを駆動して光ビームBを出射させるためのレーザ駆動信号SDLを光ピックアップ11に出力する。
【0040】
[デコーダ15及び不正データカウンタ25の動作]
前述したような構成の光ディスク装置10において、図4に示すように、LPPデータ及びライトクロック信号WCLKが入力されるデコーダ15は、LPPデータからアドレス情報や同期信号をデコードする。そして、デコーダ15は、そのデコードした内容をWCLK信号(クロック信号)と対応づけてタイミング信号SWTを生成し、プロセッサ19及び不正データカウンタ25に出力する。
【0041】
ところで、例えばDVD−Rの光ディスクに記録される記録情報は、情報単位としてのシンクフレーム毎に分割されている。そして、26のシンクフレームによって1セクタを形成し、16セクタによって1ECCブロックを形成している。また、LPPデータは、通常、16サイクルのウォブル信号ごとに対して、先頭の3サイクルに発生するように定義されている。
【0042】
デコーダ15には、LPP検出部13にて検出されたLPPデータと、第2のPLL手段14bにてロックされた状態にある2値化ウォブル信号WBLが入力される。ここで、3サイクル分(ウォブル信号のサイクル)連続して入力されたLPPデータが、先頭シンクフレームを表すビット列(例えば、”111”)であったとする。この場合、デコーダ15は、1ECCブロックの先頭シンクフレームであることを判別して、LPP検出のための同期動作を行う。そして、デコーダ15は、次のECCブロックの先頭シンクフレームが判別されるまでの間、ウォブル信号に基づいて先頭シンクフレーム以降のLPPデータのデコード動作を行う。
【0043】
そして、不正データカウンタ(パルスカウンタ)25は、本来、真正なLPPデータが検出されるべき位置以外、つまり、LPPデータが無いはずの位置で発生した不正データ(不正なノイズパルス)をカウントする。すなわち、この不正データカウンタ25は、デコーダ15におけるデコード結果に基づき、当該ECCブロック中の先頭シンクフレームを判別してから次のECCブロックの先頭シンクフレームが判別されるまでの間において、デコードされたノイズパルス信号を不正データとみなし、その数をカウント(計数)していく。このように不正データカウンタ25で得られたカウントの値はレジスタ(不図示)などに格納される。なお、1ECCブロック単位でのデコード動作が終了した際には、プロセッサ19が、割込コマンドによって、このレジスタに格納された無いはずの位置で発生した不正データ(不正なノイズパルス)の数を読み出す。
【0044】
[LPP信号を正確に検出するためのデ・フォーカス及びチルトの調整動作]
プロセッサ19は、前記レジスタから読み出した不正データを低減すべく、光ピックアップサーボ回路18におけるデ・フォーカス及びチルトの制御パラメータを調整する。なお、これらデ・フォーカスの制御パラメータとチルトの制御パラメータとは、同時ではなく別個独立に調整される。後述する図5,図6のフローチャートを用いた説明では、説明の便宜上、デ・フォーカス及びチルトの制御パラメータ双方の調整について合わせて説明する。
【0045】
具体的には、図5,図6のフローチャートに示すように、先ず、光ディスクのプリ・ライト領域に光ピックアップ11を移動する(S10)。このことで、データ(情報)が記録されていない状態の未記録の光ディスクでも、LPPデータを正確に検出するためのデ・フォーカス及びチルトを最適に調整できる。
【0046】
そして、レジスタに格納されたデ・フォーカス及びチルトの制御パラメータの調整値(調整幅)をゼロに初期化する(S20)。次に、ライトクロック生成部14のVCO14fがロック状態か否かを確認し、ロック状態の場合に次の処理ステップを実行する(S30→S40)。なお、VCO14fがロック状態とは、入力電圧に対して出力周波数が一定となった状態をいう。すなわち、不正データカウンタ25は、前述したように、LPPデータとして取り込んだ各ビット中、不正データの数をブロック単位でカウントし、レジスタに格納している。プロセッサ19は、レジスタから不正データを読み出し、プロセッサ19の内蔵メモリのうちメモリAに記憶する(S40)。
【0047】
次に、デ・フォーカス及びチルトの調整値を+(プラス)方向に1ステップ分、加算(増大)設定する(S50)。このことにより、S50で加算されたデ・フォーカス及びチルトの調整値によって、光ディスクに対する光ビームの照射位置が調整される。そして、プロセッサ19は、再度、レジスタから不正データを読み出し、内蔵メモリのうちメモリBに記憶する(S60)。プロセッサ19は、光ビームの照射位置が調整された結果を判定すべく、S40でメモリAに記憶した不正データの数Aと、S60でメモリBに記憶した不正データの数Bとを比較する(S70)。
【0048】
その結果、直前に調整(+方向に1ステップ加算)した不正データの数Bの方が、不正データの数Aより大きい場合(S70:YES)には、+方向に1ステップ加算の調整が適切でないと判定して、S80A以降の処理に移る。反対に、不正データの数Bの方が、不正データの数Aより大きくない場合(S70:NO)には、+方向に1ステップ加算の調整が適切であると判定して、S80B以降の処理に移る。
【0049】
まず、図6に示すように、+方向に1ステップ加算の調整が適切でない場合のS80A以降の処理について説明する。デ・フォーカス及びチルトの調整値を−(マイナス)方向に1ステップ分、加算設定、つまり、これらの調整値を減少させる(S80A)。そして、前述したS40と同様、プロセッサ19は、レジスタから不正データを読み出し、プロセッサ19の内蔵メモリのうちメモリBに記憶する(S90A)。そして、前述したS70と同様、再度、プロセッサ19は、直前のS90AでメモリAに記憶した不正データの数Aと、S60でメモリBに記憶した不正データの数Bとを比較する(S100A)。
【0050】
この比較の結果、直前(S80A)に調整(−方向に1ステップ加算)した不正データの数Aの方が、S60で得られた不正データの数Bより小さくならなかった場合(S100A:NO)、プロセッサ19は、S60で得られた不正データの数Bが最小であると判定する。そして、プロセッサ19は、この最小の不正データの数Bに対応するデ・フォーカス及びチルトの調整値を実際に使用する値としてメモリに記録し、調整動作を終了する(S100A→S140A)。
【0051】
反対に、直前(S80A)に調整(−方向に1ステップ加算)した不正データの数Aの方が、S60で得られた不正データの数Bより小さくなった場合(S100A:NO)には、S80Aでの−方向の1ステップ加算の調整が適切であると判定し、デ・フォーカス及びチルトの調整値を更に再度−方向に1ステップ分、加算設定(調整値を減少)する(S110A)。そして、前述したS60と同様、プロセッサ19は、レジスタから不正データを読み出し、プロセッサ19のメモリAに記憶する(S120A)。次に、プロセッサ19は、光ビームの照射位置が調整された結果を判定すべく、S90AでメモリBに記憶した不正データの数Bと、直前のS120AでメモリAに記憶した不正データの数Aとを比較する(S130A)。
【0052】
この比較の結果、直前(S110A)に調整(−方向に1ステップ加算)した不正データの数Aの方が、S90Aで得られた不正データの数Bより大きくなった場合(S130A:YES)、プロセッサ19は、S90Aで得られた不正データの数Bが最小であるとする。この最小の不正データの数Bに対応するデ・フォーカス及びチルトの調整値を実際に使用する値としてメモリに記録し、調整動作を終了する(S130A→S140A)。
【0053】
反対に、直前(S110A)で調整(−方向に1ステップ加算)した不正データの数Aの方が、S90Aで得られた不正データの数Bより大きくならなかった場合(S130A:NO)には、S110Aでの−方向の1ステップ加算の調整が不適切だったと判定し、S80の処理に戻り、再度の調整処理のステップを実行する。
【0054】
ここから、図6に示すように、+方向に1ステップ加算の調整が適切である場合のS80B以降の処理について説明する。デ・フォーカス及びチルトの調整値をさらに+(マイナス)方向に1ステップ分、加算設定、つまり、これらの調整値を増大させる(S80B)。そして、前述したS40と同様、プロセッサ19は、レジスタから不正データを読み出し、プロセッサ19の内蔵メモリのうちメモリAに記憶する(S90B)。そして、前述したS70と同様、再度、プロセッサ19は、S60でメモリBに記憶した不正データの数Bと、直前のS90BでメモリAに記憶した不正データの数Aとを比較する(S100B)。
【0055】
この比較の結果、直前(S80B)に調整(+方向に1ステップ加算)した不正データの数Aの方が、S60で得られた不正データの数Bより小さくなった場合(S100B:YES)、プロセッサ19は、S90Bで得られた不正データの数Aが最小であると判定する。そして、プロセッサ19は、この最小の不正データの数Aに対応するデ・フォーカス及びチルトの調整値を実際に使用する値としてメモリに記録し、調整動作を終了する(S100B→S140)。
【0056】
反対に、直前(S80B)に調整(−方向に1ステップ加算)した不正データの数Aの方が、S60で得られた不正データの数Bより大きくならなかった場合(S100A:NO)には、S80Bのさらなる+方向の1ステップ加算の調整が適切であると判定し、デ・フォーカス及びチルトの調整値を更に再度+方向に1ステップ分、加算設定(調整値を増大)する(S110B)。そして、前述したS90Bと同様、プロセッサ19は、レジスタから不正データを読み出し、プロセッサ19のメモリBに記憶する(S120B)。次に、プロセッサ19は、光ビームの照射位置が調整された結果を判定すべく、S40でメモリAに記憶した不正データの数Aと、直前のS120BでメモリBに記憶した不正データの数Bとを比較する(S130B)。
【0057】
この比較の結果、直前(S110B)に調整(+方向に1ステップ加算)した不正データの数Bの方が、S40で得られた不正データの数Aより大きくなった場合(S130B:YES)、プロセッサ19は、S90Bで得られた不正データの数Bが最小であるとする。この最小の不正データの数Bに対応するデ・フォーカス及びチルトの調整値を実際に使用する値としてメモリに記録し、調整動作を終了する(S130B→S140)。
【0058】
反対に、直前(S110B)で調整(+方向に1ステップ加算)した不正データの数Bの方が、S40で得られた不正データの数Aより大きくならなかった場合(S130B:NO)には、S110Bでの+方向の1ステップ加算の調整が不適切だったと判定し、S80Bの処理に戻り、再度の調整処理のステップを実行する。
【0059】
このような制御処理を行うことで、真正なLPPデータ以外の不正データを低減するにあたり、制御パラメータの調整方向が増加あるいは減少のいずれかが正しいかを判定しながら、制御パラメータを調整していくことができる。このことにより、確実に効率よく不正データの低減化が図れる。
【0060】
すなわち、従来では、図8Aを参照して前述したように、ラジアルプッシュプル信号に含まれるWBL信号成分に載ったノイズレベルが大きかった。その結果、スライス・レベルで比較して得られたLPPデータ以外に、図中、符号ILで示されるような不正(不正)な信号成分(以後、不正データと称する。)を誤ってLPPデータとして検出してしまっていた。
しかしながら、図8Bに示すように、本発明の一実施例によれば、WBL信号成分に載るノイズレベルを低減でき、不正データの検出を解消することができる。
【0061】
また、従来では、デ・フォーカス及びチルトの制御パラメータについて、再生用と記録用にそれぞれ適切な値を用意しておいても、再生後に追記をする場合、再生時の制御パラメータでもって得られたLPPデータを基準として追記することになっていた。この結果、追記の際、所望の適切なLPPデータが検出できず、記録動作をスタートできない場合があった。
しかしながら、本発明により、再生後の追記の際でも、前述のような従来の不具合を解消でき、適切なLPPデータが検出できるよう、デ・フォーカス及びチルトの制御パラメータを得ることが可能となる。
【0062】
[その他]
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、不正データは、光ディスクのプリライト領域から検出してよい。よって、データが記録されていない状態の光ディスクでも、プリピット信号をプリライト領域から検出できる。このことにより、プリピット信号を抽出する際に検出される不正信号を低減化した最適な制御パラメータが得られる。
また、パラメータを調整する制御対象は、例えばトラッキング等、デ・ファーカス及びチルト以外でもよい。
また、本発明に係る光ディスク装置は、光ディスクの記録及び再生の双方の機能を有するものだけでなく、再生専用装置にも適用できる。
【0063】
【発明の効果】
不正データの検出結果に基づき、サーボ制御手段の制御パラメータを調整する。よって、プリピット信号を抽出する際に生じる不正データを低減できるよう、光ピックアップの最適な制御パラメータを得ることが可能となる。よって、再生時のジッターや記録時の記録品位を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光ディスク装置を含めたシステムの概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係る光ディスク装置の光ピックアップ11及び光ピックアップサーボ回路18の具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係る光ディスク装置のWBL検出部12及びLPP検出部13の具体的な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例に係る光ディスク装置のライトクロック生成部14の具体的な構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施例に係る光ディスク装置におけるデ・フォーカス及びチルトの制御パラメータを調整する動作の前半を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施例に係る光ディスク装置におけるデ・フォーカス及びチルトの制御パラメータを調整する動作の後半を示すフローチャートである。
【図7】光ディスクのプリフォーマットの様子を示す外観図である。
【図8】図8Aは、従来の光ディスク装置によるLPPデータ(2値化LPP信号)を検出する様子を示す波形図であり、図8Bは、本発明の一実施例に係る光ディスク装置によるLPPデータを検出する様子を示す波形図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 ランドトラック
3 プリピット 4 グルーブトラック
10 光ディスク装置 11 光ピックアップ
11a 対物レンズ
11b フォーカスアクチュエータ(フォーカス駆動手段)
11c トラッキングアクチュエータ
11d チルトアクチュエータ(チルト駆動手段)
12 WBL検出部
12a ウォブル(WBL)信号B.P.F.(Band Pass Filter)回路
12b コンパレータ
13 LPP検出部
13a レベル切り替え回路
13b 振幅調整回路
13c 差分演算器
13d LPP検出スライス・レベル調整用DAC
13e コンパレータ
14 ライトクロック生成部 15 デコーダ
16 スピンドルモータ 17 スピンドルサーボ回路
18 光ピックアップサーボ回路(光ピックアップのサーボ制御手段)
19 プロセッサ(制御パラメータ調整手段)
20 インタフェース部 21 エンコーダ
22 レーザー制御部 23 ROM
24 ホストコンピュータ
25 不正データカウンタ(不正信号検出手段)

Claims (10)

  1. 光ディスクに光を照射するための光ピックアップのサーボ制御手段を有し、前記サーボ制御手段が、前記光ディスクの再生及び/又は記録の位置検索用のプリピット信号に基づき、前記光ピックアップの制御を行う光ディスク装置において、
    前記プリピット信号を抽出する際に生じる不正信号を検出する不正信号検出手段と、
    前記不正信号の検出結果に基づき、前記サーボ制御手段の制御パラメータを調整する制御パラメータ調整手段と、
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記不正信号は、基準信号と比較して2値化する際に生じるノイズパルスであり、
    前記不正信号検出手段は、前記ノイズパルスをカウントすることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記制御パラメータ調整手段は、前記制御パラメータの値を増大あるいは減少させることにより、前記不正信号を低減させることを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記制御パラメータ調整手段は、
    前記制御パラメータの値が増大あるいは減少された後、前記不正信号検出手段で検出された前記不正信号が低減されたか否かを判定し、
    この判定の結果に基づき、前記不正信号を低減すべく、前記制御パラメータの値を増大あるいは減少させることを特徴とする請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 前記不正信号検出手段により、前記不正信号は、前記光ディスクのプリライト領域から検出されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光ディスク装置。
  6. 前記制御パラメータは、前記光ピックアップをチルト制御方向へ駆動するためのチルト駆動手段の調整幅、及び/又は、前記光ピックアップをフォーカス制御方向へ駆動するためのフォーカス駆動手段の調整幅であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光ディスク装置。
  7. 光ディスクの再生及び/又は記録の位置検索用のプリピット信号に基づき、光ディスクに光を照射するための光ピックアップの制御を行う光ディスク装置の制御方法において、
    前記プリピット信号を抽出する際に生じる不正信号を検出し、
    前記不正信号の検出結果に基づき、前記サーボ制御手段の制御パラメータを調整する、
    ことを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  8. 前記不正信号は、基準信号と比較して2値化する際に生じるノイズパルスであり、
    前記不正信号の前記検出にあたり、前記ノイズパルスをカウントすることを特徴とする請求項7に記載の光ディスク装置の制御方法。
  9. 前記制御パラメータの値を増大あるいは減少させることにより、前記不正信号を低減させることを特徴とする請求項7または8に記載の光ディスク装置の制御方法。
  10. 前記制御パラメータの値が増大あるいは減少された後、検出された前記不正信号が低減されたか否かを判定し、
    この判定の結果に基づき、前記不正信号を低減すべく、前記制御パラメータの値を増大あるいは減少させる、
    ことを特徴とする請求項9に記載の光ディスク装置の制御方法。
JP2003047103A 2003-02-25 2003-02-25 光ディスク装置、及び光ディスク装置の制御方法 Expired - Fee Related JP3920792B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003047103A JP3920792B2 (ja) 2003-02-25 2003-02-25 光ディスク装置、及び光ディスク装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003047103A JP3920792B2 (ja) 2003-02-25 2003-02-25 光ディスク装置、及び光ディスク装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004259342A true JP2004259342A (ja) 2004-09-16
JP3920792B2 JP3920792B2 (ja) 2007-05-30

Family

ID=33113436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003047103A Expired - Fee Related JP3920792B2 (ja) 2003-02-25 2003-02-25 光ディスク装置、及び光ディスク装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3920792B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008034012A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Sharp Corp チルト量調整方法、光ピックアップ調整機構及び光ディスク装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008034012A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Sharp Corp チルト量調整方法、光ピックアップ調整機構及び光ディスク装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3920792B2 (ja) 2007-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2487326C (en) Information storage medium, information recording device and method, information recording control program, and recording medium containing the information recording control program
US8098566B2 (en) Optical disc, optical disc drive, optical disc recording/reproducing method, and integrated circuit
US7715285B2 (en) Information recording medium having a plurality of recording layers
JP4355459B2 (ja) 情報記録再生装置及びプリピット検出方法
JP3881835B2 (ja) 記録再生装置
JP3920792B2 (ja) 光ディスク装置、及び光ディスク装置の制御方法
JP3714117B2 (ja) プリピット検出装置、プリピット検出方法、位置及び周波数信号の検出回路
US6956800B2 (en) Pre-pit detecting apparatus detecting pre-pit signal from only signals input during period of applying light beam having reproducing power
US7813231B2 (en) Optical disc drive apparatus
US7366067B2 (en) Recording clock signal generating apparatus and recording clock signal generating method for information recording device
JP4281717B2 (ja) 光ディスク装置
JP4235377B2 (ja) 光ディスクドライブのアドレス情報検出装置
JP2002109743A (ja) 光学的情報記録再生装置
JP2002032962A (ja) クロック信号発生装置
JP2008140463A (ja) ウォブル信号検出回路及びウォブル信号検出方法
JP2004145923A (ja) 光ディスク装置及び光ディスク装置の制御方法
JP2004103046A (ja) 光ディスク装置、及び光ディスク装置のプリピット信号検出方法
JP2004145922A (ja) 光ディスク装置、及び光ディスク装置のプリピット信号検出方法
JP2002074675A (ja) プリピット信号検出装置及び検出方法
JP3720350B2 (ja) 情報記録装置
KR101169979B1 (ko) 정보 기록 매체, 정보 기록 장치와 그 방법, 및 정보 기록 제어용 컴퓨터 프로그램 제품과 그 기억 매체
JP2000067434A (ja) 位相比較装置
JP2004103045A (ja) 光ディスク装置及び光ディスク装置の記録制御方法
JP2002050128A (ja) クロック信号発生装置
JP2004319089A (ja) プリピット検出装置、プリピット検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040928

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061031

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070215

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees