JP2004258827A - 火災検知信号蓄積型火災受信機、差動式熱感知器、これらを用いた火災報知システム - Google Patents

火災検知信号蓄積型火災受信機、差動式熱感知器、これらを用いた火災報知システム Download PDF

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Abstract

【課題】熱感知器の周囲温度が、どのような温度上昇をしても、誤った火災報知をすることがない火災報知システムを提供する。
【解決手段】差動式熱感知器Pへの電源供給を停止して、その差動式熱感知器Pをリセットしてから所定の非通電時間が経過してから、電源供給を再開させる感知器電源供給制御手段21Aを備える蓄積型火災受信機Rと、温度データ格納部11に書き込まれた温度データのうち、最新の温度データと一定時間前の温度データとの差分を求め、その差分がしきい値以上であるかを判別し、しきい値以上であれば、火災検知信号を出力するとともに、火災検知信号出力履歴格納部15に、火災検知信号出力した旨を格納するとともに、温度データ格納部11の温度データのうち、一定時間前から非通電時間分が経過する以前までの温度データを除いた一連の温度データを格納する差動式熱感知器Pとを組み合わせる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災感知器とともに使用され、一定回数の火災検知信号の受信で火災報知をする蓄積型火災受信機、一定時間あたりの温度上昇を判断して火災検知信号を出力する差動式熱感知器、および、これらを使用して構成した火災報知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、特許文献1などに示される差動式熱感知器が使用されている。この種の差動式熱感知器は、一定回数の火災検知信号の受信で火災報知をする蓄積型火災受信機とともに使用され、図7に示すような火災報知システムを構成する。
【0003】
このものでは、差動式熱感知器Pは、感知器ラインLを通じて、蓄積型火災受信機Rに接続されており、差動式熱感知器Pは、秒単位で周囲温度を測定する温度測定部110と、一定時間(ここでは180S)あたりの温度データを格納する複数のブロックを有し、温度測定部110によって測定された秒単位の温度データをサイクリックに格納する温度データ格納部111(構成は図9に図示)と、秒単位で、温度データ格納部111の温度データのうち、最新データと最古(180S前)のデータとの差分により火災発生を判断する火災判断部112と、火災判断部112の制御により火災検知信号を出力する火災信号出力部113と、温度測定部110が測定する周期、ここでは毎秒をカウントするタイムカウンタ114と、少なくとも、火災検出信号を出力した旨を、その時間よりも一定時間(180S前)の温度データを付随させて格納する火災検出信号出力履歴115(構成は図10に図示)とを備える。なお、部材111〜114はマイコンMに組み込まれている。
【0004】
一方の火災受信機Rは、感知器ラインLを通じて熱感知器Pより出力される火災検知信号を受信する火災信号入力部210と、所定回数未満の火災検知信号入力に対して熱感知器Pをリセットすべく、スイッチSW1の制御により、熱感知器Pへの電源供給を遮断する電源制御部211と、火災検知信号入力の回数をカウントする火災信号入力カウンタ212と、火災報知時に所定表示をする火災表示部213とを備える。
【0005】
この種のシステムは、図8に示すような処理をなす。火災受信機Rの電源投入直後、あるいは、先述したリセット処理がなされた直後は(1000,1001)、熱感知器Pへの電源供給が開始される(1001、2000)。すると、熱感知器Pは周囲温度の測定を始める(2001)。そのとき、マイコンMの動作は電源供給を受けてから一回目であるため、マイコンMは、火災検出信号出力履歴115を参照し、後述する処理で格納された火災検出信号の出力履歴があるかを調べ、なければ、その時点の温度データを、温度データ格納部111の全ブロックに登録あるいは更新する一方、あれば、その時点よりも一定時間(180S前)の温度データを出力履歴115より読み出し、これを温度データ格納部111の全ブロックに登録あるいは更新する(2002〜2007)。
【0006】
その後、温度データ格納部111を参照して、現在の温度データから、一定時間(180S)前の温度データの差分ΔDtを求め、その差分が所定のしきい値(ここでは20度)未満であれば、温度データ格納部111の各ブロックの温度データは、現在の温度データを先頭として書き換えられ、1秒経過後、その時点における周囲温度の測定を始める。
【0007】
一方、上記差分ΔDtが所定のしきい値以上であれば、火災検出信号出力履歴115に対して、火災検出信号出力の旨を、一定時間前(180S前)の温度データを付随させて登録あるいは更新し、火災検出信号を出力する(2008〜2013)。
【0008】
このような熱感知器Pの処理により火災検出信号を受信すると、火災受信機Rは以下の処理をなす。すなわち、火災検出信号を受信すると、その受信が1回目(所定回数未満)であれば、感知器ラインL、すなわち、熱感知器Pへの電源供給を停止し再度再開して、熱感知器Pをリセットする一方、その受信が2回目(所定回数)であれば、所定の火災報知を行う(1002〜1006)。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−44969号広報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の火災報知システムにおいては、温度上昇の仕方により、火災受信機が最初の火災検出信号を受けて感知器ラインへの電源供給を遮断している間に、温度上昇が緩やかになっているにも関わらず、再度電源供給を受けた熱感知器が火災検出信号を出力してしまい、これを受けた火災受信機が火災報知を誤って行ってしまう問題点があった。
【0011】
すなわち、図11に示すような周囲温度上昇であれば、ある時点t0におけるその180S前からの温度上昇ΔDt0は、しきい値以上であるため熱感知器より最初の火災検出信号が出力され、これを受けた火災受信機により当該熱感知器はリセットされる。
【0012】
その後、熱感知器は再度周囲温度の計測を始め、ある時点t1におけるその180S前からの温度上昇ΔDt1もしきい値以上となってしまい、熱感知器より2度目の火災検出信号が出力され、これを受けた火災受信機より誤って火災報知がなされてしまう。
【0013】
本発明は、上記事情を考慮して提案されるものであり、熱感知器の周囲温度が、どのような温度上昇をしても、誤った火災報知をすることがない蓄積型火災受信機、差動式熱感知器、これらを用いた火災報知システムを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、以下の本発明を提案している。請求項1では、新たな構成の蓄積型火災受信機を提案しており、差動式熱感知器への電源供給を停止して、その差動式熱感知器をリセットしてから所定の非通電時間が経過してから、電源供給を再開させる感知器電源供給制御手段を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項2〜4では、新たな構成の差動式熱感知器を一例を提案している。請求項2では、一定時間あたりの温度データを格納する複数のブロックを有し、温度測定部によって検知した秒単位の温度データをサイクリックに書き込む温度データ格納部と、少なくとも、火災検知信号の出力履歴を書き込む火災検知信号出力履歴格納部とを備えており、制御手段は、毎秒毎に、温度データ格納部に書き込まれた温度データのうち、最新の温度データと一定時間前の温度データとの差分を求め、その差分がしきい値以上であるかを判別し、しきい値以上であれば、火災検知信号を出力するとともに、火災検知信号出力履歴格納部に、火災検知信号出力した旨を格納するとともに、上記温度データ格納部の温度データのうち、上記一定時間前から上記非通電時間分が経過する以前までの温度データを除いた一連の温度データを格納することを特徴とする。
【0016】
請求項3では、火災受信機によって電源供給が停止され、非通電時間後にその電源供給が復活されリセットした直後には、制御手段は、火災検知信号出力履歴格納部を参照して、その出力履歴がないときには、温度データ格納部の全てのブロックを現在の温度データに書き換える一方、出力履歴があるときには、付随する一連の温度データを全て読み出し、これらの温度データを温度データ格納部に書き換える構成とした。
【0017】
請求項4では、火災検知信号出力履歴格納部から読み出したデータのうち、最新の温度データは、温度データ格納部の上記非通電時間分の温度データとして書き換えられ、それ以降の温度データは、温度データ格納部の非通電時間分の温度データ以降のブロックのデータとして書き換えられる構成とした。
【0018】
請求項5、6は、新たな構成の差動式熱感知器の他例を提案している。請求項5では、一定時間あたりの温度データを格納する複数のブロックを有し、温度測定部によって検知した秒単位の温度データをサイクリックに書き込む温度データ格納部と、少なくとも、火災検知信号の出力履歴を書き込む火災検知信号出力履歴格納部とを備えており、制御手段は、毎秒毎に、温度データ格納部に書き込まれた温度データのうち、最新の温度データと一定時間前の温度データとの差分を求め、その差分がしきい値以上であるかを判別し、しきい値以上であれば、火災検知信号を出力するとともに、火災検知信号出力履歴格納部に、火災検知信号出力した旨を格納するとともに、温度データ格納部の温度データのうち、一定時間前から上記非通電時間経過時の温度データを格納することを特徴とする。
【0019】
請求項6では、火災受信機によって電源供給が停止され、非通電時間後にその電源供給が復活されリセットした直後には、制御手段は、火災検知信号出力履歴格納部を参照して、その出力履歴がないときには、温度データ格納部の全てのブロックを現在の温度データに書き換える一方、出力履歴があるときには、付随する温度データを読み出し、その温度データをキーとした所定の演算を行って温度データ格納部に格納すべき温度データを求め、格納する構成とした。
【0020】
請求項7、8は、先述した構成の火災受信機と差動式熱感知器とを組み合わせて構成される火災報知システムを提案している。請求項7では、少なくとも、請求項1の火災受信機と、請求項2〜4のいずれかの差動式熱感知器とを、感知器ラインを通じて接続して構成されている。
請求項8では、少なくとも、請求項1の火災受信機と、請求項5または6の差動式熱感知器とを、感知器ラインを通じて接続して構成されている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面とともに説明する。図1は、本発明の火災報知システムの要部構成を示すブロック図である。
【0022】
このものでは、本発明の蓄積型火災受信機Rと差動式熱感知器Pとを感知器ラインLを通じて接続している。蓄積型火災受信機Rは、秒単位で周囲温度を測定する温度測定部10と、一定時間(ここでは180S)あたりの温度データを格納する複数のブロックを有し、温度測定部10によって測定された秒単位の温度データをサイクリックに格納する温度データ格納部11(構成は図3に図示)と、秒単位で、温度データ格納部11の温度データのうち、最新データと最古(180S前)のデータとの差分により火災発生を判断する火災判断部12と、火災判断部12の制御により火災検知信号を出力する火災信号出力部13と、温度測定部10が測定する周期、ここでは毎秒をカウントするタイムカウンタ14と、少なくとも、火災検出信号を出力した旨と、その一定時間前(180S前)から非通電時間分(10S)が経過する以前(171S前)までの温度データを除いた一連の温度データ(0S〜170S前の温度データ)とを格納する火災検出信号出力履歴15とを備える。
【0023】
すなわち、火災検出信号出力履歴15では、ここでは、火災検出信号出力時をt0とすると、そのt0における温度データから、その170S前における温度データまでの一連の温度データを格納する。なお、部材11〜14はマイコンMに組み込まれている。
【0024】
一方の火災受信機Rは、感知器ラインLを通じて熱感知器Pより出力される火災検知信号を受信する火災信号入力部20と、非通電時間タイマ21Aを有し、所定回数未満の火災検知信号入力に対して熱感知器Pをリセットすべく、スイッチSW1の制御により、熱感知器Pへの電源供給を遮断する電源制御部21と、火災検知信号入力の回数をカウントする火災信号入力カウンタ22と、火災報知時に所定表示をする火災表示部23とを備える。
【0025】
この種のシステムは、図2に示すような処理をなす。この処理においては、従来のシステムの処理(図8)と大半において同様なため、同一符号を付して説明を省略する。この種のシステムにおける特徴的な処理は、ステップ100、200〜202である。これらの処理を説明する。
【0026】
ステップ100は、火災受信機Rの特徴とする処理である。ここでは、ステップ1005にて感知器ラインLへの電源供給を遮断してから、電源制御部21のタイマ21Aによる所定時間(以降、非通電時間)の計時を行い、非通電時間、ここでは10S経過すると、ステップ1006の電源供給再開を行う。
【0027】
また、ステップ200は、火災検出信号出力履歴15には、先述したように、火災検出信号出力した旨と、その時点の温度データ格納部11の格納内容のうち、最新の温度データから、その170S前の温度データまでの一連の温度データとが格納されるようになっているので、これらの温度データを一括して読み出す。
【0028】
そして、読み出した温度データすべてを、温度データ格納部11に書き換える(201)。そのとき、現時点の温度データ、すなわち、最新の温度データは、温度データ格納部11のうち、始め10秒間(非通電時間)分の温度データとして書き換えられ、最新データ以降の温度データ(現時点よりも前の温度データ)は、最初の10秒分以降のブロックのデータとして書き換えられる。
【0029】
ステップ202では、火災検出信号出力履歴15には、火災検出信号出力をした旨を、その時点の温度データから、その170S前の温度データまでの一連の温度データを付随させて格納する。
【0030】
このような処理をすることにより、この種のシステムでは、以下の効果が奏される。
【0031】
図4は、図11に示すような周囲温度上昇と同一のものであるが、ある時点t0におけるその180S前からの温度上昇ΔDt0は、しきい値以上であるため熱感知器より最初の火災検出信号が出力され、これを受けた火災受信機により当該熱感知器はリセットされる。
【0032】
そのとき、熱感知器Pの火災検出信号出力履歴15には、火災検出信号を出力した旨に付随して、その時点の温度データからその時点より170S前の温度データまでをすべて格納しているため、ある時点t1における温度上昇の差分ΔDt1は、その時点t1における現在温度から、上記170S前の温度データの差分となり、しきい値未満となるので、誤って火災検出信号が出力されない。
【0033】
このような処理をするためには、差動式熱感知器Pの火災検出信号出力履歴15の記憶容量を大きく確保しなければならない。火災検出信号を出力した時点の温度データから、その時点より170S前の温度データまでをすべて格納する必要があるからである。
【0034】
また、これだけの温度データを火災検出信号出力履歴15に書き込む時間がかかってしまうという問題も残る。
【0035】
そこで、以下の差動式熱感知器Pは、火災検出信号出力履歴15には、図5に示すように、火災検出信号を出力した旨に付随して、その時点よりも170S前、すなわち、その時点における温度データ格納部11の温度データのうち、一定時間前から非通電時間経過時の温度データのみを格納する構成としている。
【0036】
この種の差動式熱感知器Pを用いたシステムは、図6のステップ203〜205の処理を行うことに特徴がある。なお、図2の処理と共通する部分については、同一符号を付して説明を省略する。
【0037】
すなわち、ステップ203では、火災検出信号出力履歴15から、上記170S前の温度データを読み出し、これをキーとして、ステップ204,205に示す演算を行う。
【0038】
すなわち、ステップ204においては、その時点の温度データから、ステップ203で読み出した上記170S前の温度データを減算して差分ΔDt’を求める。そして、この差分ΔDt’を用いた更なる演算をステップ205で行い、演算により求まった新たな温度データを温度データ格納部11に書き換える。
【0039】
このステップ205においては、温度データ格納部11の各ブロックに格納すべき温度データの演算を行い、180S前のデータとして170S前のデータを入れる。170S前から最新のデータとしては、ある測定時点をn秒とすると、Dt(n)=Dt(170)+(180−n)×ΔDt’/180の演算式により、Dt(n)を求める。そして、それぞれの温度データDt(n)を温度データ格納部11の各ブロックに格納する。
【0040】
ここに、Dt(n)は、現時点よりもn秒前の温度データを示し、Dt(170)は、現時点よりも170秒前の温度データ、すなわち、一定時間(180S)前よりも非通電時間(10S)を減算した時間前の温度データを示すものである。
【0041】
したがって、温度データ格納部11に複数の温度データを更新するために、図2のステップ202におけるような、火災検出信号出力履歴15への複数の温度データの書込みは行わず、上記演算により、火災検出信号出力履歴15の単一の温度データのみをキーとしてこれらの複数の温度データを求めるため、火災検出信号出力履歴15の記憶容量が小さくてもよく、また、火災検出信号出力履歴15へのデータ書込み時間の短縮化ができる。
【0042】
なお、図4,11においては、熱感知器Pへの非通電時間(t0〜t1)が、温度上昇の差分を求める一定時間(180S)に比べて大きくなっているが、これは、本発明の効果について説明を容易とするためであり、本来は、非通電時間は一定時間に比べ、微小なものであることはいうまでもない。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明からも理解できるように、本発明の請求項1では、差動式熱感知器への電源供給を停止して、その差動式熱感知器をリセットしてから所定の非通電時間が経過してから、電源供給を再開させるので、請求項2〜6のいずれかの差動式熱感知器を組み合わせれば、差動式熱感知器の周囲温度が、どのような温度上昇をしても、火災受信機において誤った火災報知がなされることがない。
【0044】
請求項2では、火災検知信号を出力したときには、火災検知信号出力履歴格納部に、火災検知信号出力した旨を格納するとともに、温度データ格納部の温度データのうち、一定時間前から非通電時間分が経過する以前までの温度データを除いた一連の温度データを格納するので、当該火災検知信号を受けた火災受信機によるリセット処理があった後でも、その時点から一定時間前にかけての温度上昇を正確に行うことができ、誤って火災検出信号を出力するおそれがない。
【0045】
請求項3、4では、火災受信機によって電源供給が停止され、非通電時間後にその電源供給が復活されリセットした直後には、火災検知信号出力履歴があるときには、その履歴に付随する一連の温度データを全て読み出し、これらの温度データを温度データ格納部に書き換えるので、火災検出信号出力時の温度データが温度データ格納部の全ブロックに格納されるため、その後の火災判別においては、その時点から当該火災検出信号出力時の温度上昇を判別でき、非通電時間を挟んだ一定時間の温度上昇が正確に行える。
【0046】
請求項5では、火災検出信号を出力したときには、火災検知信号出力履歴格納部に、火災検知信号出力した旨を格納するとともに、温度データ格納部の温度データのうち、一定時間前から非通電時間経過時の温度データを格納するので、請求項3,4のものと比較して、火災検知信号出力履歴の記憶容量が小さくてすみ、かつ、火災検知信号出力履歴への書込み時間を少なくできる。
【0047】
請求項6では、火災受信機によって電源供給が停止され、非通電時間後にその電源供給が復活されリセットした直後には、火災検知信号出力履歴があるときには、付随する温度データを読み出し、その温度データをキーとした所定の演算を行って温度データ格納部に格納すべき温度データを求め、格納するので、火災検知信号出力履歴に複数の温度データを格納せずとも、請求項3,4と同様の効果が奏される。
【0048】
請求項7では、少なくとも、請求項1の火災受信機と、請求項2〜4のいずれかの差動式熱感知器とを、感知器ラインを通じて接続して構成されているので、このシステムは、請求項2〜4の効果を発揮することができる。
【0049】
請求項8では、少なくとも、請求項1の火災受信機と、請求項5または6の差動式熱感知器とを、感知器ラインを通じて接続して構成されているので、このシステムは、請求項5または6の効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明システムの要部構成の一例を示す図であり、本発明の火災受信機、差動式熱感知器の要部構成をも示す図である。
【図2】本発明システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の熱感知器の温度データ格納部の構成の一例を示す図である。
【図4】本発明システムの効果について説明するための図である。
【図5】本発明の熱感知器の火災検出信号出力履歴の構成の一例を示す図である。
【図6】本発明システムの動作の他例を示すフローチャートである
【図7】従来システムの構成を示す図であり、従来の火災受信機、差動式熱感知器の構成をも示す図である。
【図8】従来システムの動作を示すフローチャートである。
【図9】従来の熱感知器の温度データ格納部の構成を示す図である。
【図10】従来の熱感知器の火災検出信号出力履歴の構成を示す図である。
【図11】従来システムの問題点について説明するための図である。
【符号の説明】
P・・・差動式熱感知器
R・・・蓄積型火災受信機
L・・・感知器ライン
10・・・温度測定部
11・・・温度データ格納部
12・・・火災判断部
15・・・火災検出信号出力履歴
21A・・・非通電時間タイマ

Claims (8)

  1. 差動式熱感知器から出力される火災検知信号を受信したとき、その受信回数が一定回数未満であれば、上記差動式熱感知器への電源供給の停止により、その差動式熱感知器をリセットする一方、その受信回数が上記一定回数に達すれば所定の火災報知を行う火災検知信号蓄積型火災受信機において、
    上記差動式熱感知器への電源供給を停止して、その差動式熱感知器をリセットしてから所定の非通電時間が経過してから、電源供給を再開させる感知器電源供給制御手段を備えることを特徴とする火災検知信号蓄積型火災受信機。
  2. 請求項1の火災検知信号蓄積型火災受信機に接続され、温度測定部によって秒単位の温度データを測定し、一定時間前の温度データとの差分を求め、その差分が所定のしきい値以上のときには、火災検知信号を出力する制御手段を備える差動式熱感知器において、
    一定時間あたりの温度データを格納する複数のブロックを有し、上記温度測定部によって検知した秒単位の温度データをサイクリックに書き込む温度データ格納部と、
    少なくとも、火災検知信号の出力履歴を書き込む火災検知信号出力履歴格納部とを備えており、
    上記制御手段は、毎秒毎に、上記温度データ格納部に書き込まれた温度データのうち、最新の温度データと一定時間前の温度データとの差分を求め、その差分が上記しきい値以上であるかを判別し、上記しきい値以上であれば、上記火災検知信号を出力するとともに、上記火災検知信号出力履歴格納部に、火災検知信号出力した旨を格納するとともに、上記温度データ格納部の温度データのうち、上記一定時間前から上記非通電時間分が経過する以前までの温度データを除いた一連の温度データを格納することを特徴とする差動式熱感知器。
  3. 請求項2において、
    上記火災受信機によって電源供給が停止され、上記非通電時間後にその電源供給が復活されリセットした直後には、上記制御手段は、上記火災検知信号出力履歴格納部を参照して、その出力履歴がないときには、上記温度データ格納部の全てのブロックを現在の温度データに書き換える一方、出力履歴があるときには、付随する一連の温度データを全て読み出し、これらの温度データを上記温度データ格納部に書き換える構成とした差動式熱感知器。
  4. 請求項3において、
    上記火災検知信号出力履歴格納部から読み出したデータのうち、最新の温度データは、上記温度データ格納部の上記非通電時間分の温度データとして書き換えられ、それ以降の温度データは、上記温度データ格納部の上記非通電時間分の温度データ以降のブロックのデータとして書き換えられる構成とした差動式熱感知器。
  5. 請求項1の火災検知信号蓄積型火災受信機に接続され、温度測定部によって秒単位の温度データを測定し、一定時間前の温度データとの差分を求め、その差分が所定のしきい値以上のときには、火災検知信号を出力する制御手段を備える差動式熱感知器において、
    一定時間あたりの温度データを格納する複数のブロックを有し、上記温度測定部によって検知した秒単位の温度データをサイクリックに書き込む温度データ格納部と、
    少なくとも、火災検知信号の出力履歴を書き込む火災検知信号出力履歴格納部とを備えており、
    上記制御手段は、毎秒毎に、上記温度データ格納部に書き込まれた温度データのうち、最新の温度データと一定時間前の温度データとの差分を求め、その差分が上記しきい値以上であるかを判別し、上記しきい値以上であれば、上記火災検知信号を出力するとともに、上記火災検知信号出力履歴格納部に、火災検知信号出力した旨を格納するとともに、上記温度データ格納部の温度データのうち、一定時間前から上記非通電時間経過時の温度データを格納することを特徴とする差動式熱感知器。
  6. 請求項5において、
    上記火災受信機によって電源供給が停止され、上記非通電時間後にその電源供給が復活されリセットした直後には、上記制御手段は、上記火災検知信号出力履歴格納部を参照して、その出力履歴がないときには、上記温度データ格納部の全てのブロックを現在の温度データに書き換える一方、出力履歴があるときには、付随する温度データを読み出し、その温度データをキーとした所定の演算を行って上記温度データ格納部に格納すべき温度データを求め、格納する構成とした差動式熱感知器。
  7. 少なくとも、請求項1の火災受信機と、請求項2〜4のいずれかの差動式熱感知器とを、感知器ラインを通じて接続して構成された火災報知システム。
  8. 少なくとも、請求項1の火災受信機と、請求項5または6の差動式熱感知器とを、感知器ラインを通じて接続して構成された火災報知システム。
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