JP2004256989A - 二重床の支持脚構造 - Google Patents
二重床の支持脚構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004256989A JP2004256989A JP2003045269A JP2003045269A JP2004256989A JP 2004256989 A JP2004256989 A JP 2004256989A JP 2003045269 A JP2003045269 A JP 2003045269A JP 2003045269 A JP2003045269 A JP 2003045269A JP 2004256989 A JP2004256989 A JP 2004256989A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor
- support leg
- wide
- leg structure
- double
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】厚さの異なった床仕上げ材を接合してなる床と、床スラブとの間に介装され、作業性よく、床下空間を確保できる二重床の支持脚構造を提供する。
【解決手段】支持脚Aと、幅広受け材4とからなる支持脚構造であって、該支持脚Aは、台座3に立設され、高さの調節が可能とされた脚部2と、該脚部2の上端に固定された床受け手段1とからなり、この床受け手段1は、ベース部13と、防振材12を介して上記ベース部13に支持された側断面視凸字型の床受け材11とからなるとともに、上記幅広受け材4は、上記床受け材11と嵌合する段部42を内設した透孔41を有し、幅広受け材4と、床受け材11とが面一となるよう該両者を着脱自在に嵌合する。
【選択図】図2
【解決手段】支持脚Aと、幅広受け材4とからなる支持脚構造であって、該支持脚Aは、台座3に立設され、高さの調節が可能とされた脚部2と、該脚部2の上端に固定された床受け手段1とからなり、この床受け手段1は、ベース部13と、防振材12を介して上記ベース部13に支持された側断面視凸字型の床受け材11とからなるとともに、上記幅広受け材4は、上記床受け材11と嵌合する段部42を内設した透孔41を有し、幅広受け材4と、床受け材11とが面一となるよう該両者を着脱自在に嵌合する。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床と、床スラブとからなる二重床の支持脚構造に関する。さらに詳しくは、厚さの異なった床仕上げ材を接合してなる床と、床スラブとの間に介装され、床下空間を確保するための二重床の支持脚構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、集合住宅等のコンクリート建物等において、床面に物を落とした場合等、階下への騒音防止を図るため、あるいは、床と床スラブとの間にパソコン等の配線用の床下空間を設けるために、二重床構造とすることが行われている。この場合、一般的には、床スラブの上方に離間して位置する床を支持脚で支えて床下空間を確保している。
【0003】
上記支持脚の構造としては、種々の技術が公知であり(例えば、特許文献1、2、3参照)、本願図3は、その一例を示す部分側断面図である。本願図3からよくわかるように、公知の支持脚Bは、上記床仕上げ材を載置、固定する側断面視凸字型の床受け部B1と、側断面視略H字型の防振部B2と、床スラブ8上に台座3を介して立設された脚部2とから構成されている。上記防振部B2は、衝撃吸収のために設けられた複数の突起部を有する仕切り部によって、上嵌合部と下嵌合部に仕切られ、上嵌合部には、上記床受け部B1が側方から嵌合されるとともに、下嵌合部には、脚部2の上端に固定された平面視方形の板形端部B3が側方から嵌合される。脚部2は、上部脚部21と下部脚部22とから構成され、この上部、下部両脚部の間には、伸縮機構23が設けられている。このように構成された公知の支持脚Bは、上部、下部両脚部の螺合の程度を調節する伸縮機構23を操作して脚部2の高さを調節し、上記床受け部B1を介して、床仕上げ材をしっかりと支える。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−47788号公報(第1−3頁、第1図)
【特許文献2】
特開2001−207628号公報(第1−3頁、第1図)
【特許文献3】
特開平9−13634号公報(第1−4頁、第1図)
【0005】
しかしながら、厚さの異なった床仕上げ材からなる床、例えば、フローリング部と畳部とが敷居を挟んで接合する床の場合、公知の支持脚Bを用いて二重床とするときには、両者の厚みの差を調整するため、スペーサーを用いる必要がある。すなわち、本願図4に示すように、フローリング部5と、床下地パネルとその上に敷設される畳からなる畳部6との厚みの差をスペーサーS1で、また、畳部6と敷居7との厚みの差をスペーサーS2で補い、スペーサーS1、スペーサーS2、畳部6の底面を面一にした上で、広い床受け面を有するスペーサー保持板Hを介して支持する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このとき、スペーサー保持板Hの厚みをxとすると、本願図4に示すように、床スラブ8からフローリング部5までの高さX、床スラブ8から畳部6までの高さY、床スラブ8からスペーサー保持板Hの底面までの高さ(Y−x)の3種の高さに支持脚Bを調整しなければならず、そのための作業が繁雑で、手間がかかるという問題がある。そこで、本発明は、上記問題を解決して、厚さの異なった床仕上げ材を接合してなる床と、床スラブとの間に介装され、簡単に、作業性よく、床下空間を確保することのできる二重床の支持脚構造を提供することを、その課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、本発明によれば、支持脚と、幅広受け材とからなる支持脚構造であって、該支持脚は、台座に立設され、高さの調節が可能とされた脚部と、該脚部の上端に固定された床受け手段とからなり、この床受け手段は、ベース部と、防振材を介して上記ベース部に支持された側断面視凸字型の床受け材とからなるとともに、上記幅広受け材は、上記床受け材と嵌合する段部を内設した透孔を有し、幅広受け材4と、床受け材11とが面一となるよう該両者を着脱自在に嵌合することを特徴とする二重床の支持脚構造が提供される。このように構成された支持脚構造を、厚さの異なった床仕上げ材を接合してなる床と、床スラブとの間に介装することによって、簡単に、作業性よく、床下空間を確保することができる。
【0008】
上記幅広受け材が木質系材料からなることが好ましい。このようにすることによって、上記幅広受け材と、それに載置された床仕上げ材とを、釘、ビス等の固定手段を用いてしっかりと固定することができる。
【0009】
上記側断面視凸字型の床受け材が木質系材料からなることが好ましい。このようにすることによって、上記床受け材と、それに載置された床仕上げ材とを、釘、ビス等の固定手段を用いてしっかりと固定することができる。
【0010】
上記防振材が弾性材料からなることが好ましい。例えば、弾性変形可能なゴム材等を用いて防振材を構成することにより、振動、衝撃等を吸収するとともに、優れたクッション性を与える。
【0011】
上記台座が床スラブ上に接着剤により接着されることが好ましい。このようにすることにより、支持脚が床スラブにしっかりと固定され、施工後に、所定の位置から二重床の支持脚構造全体がずれることを防ぐ。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して、詳細に説明する。図1は、支持脚Aと幅広受け材4とからなる、本発明の二重床の支持脚構造を示す斜視図である。図1からよくわかるように、支持脚Aは、台座3に立設され、上部脚部21と下部脚部22とからなる脚部2と、この脚部2の上端に固定された床受け手段1とから構成され、この床受け手段1は、ベース部13と、このベース部13の4隅に配設された防振材12を介して支持された側断面視凸字型の床受け材11とからなる。脚部2は、上部脚部21と下部脚部22との間に設けられるとともに、上部、下部両脚部の螺合の程度を調節し、脚部2を伸縮させる伸縮機構23によって、高さの調節をすることができる。
【0013】
一方、床受け材11よりも広くされた幅広受け材4は、木質系の材料から構成されるとともに、その中央部に、段部42を内設した透孔41が設けられ、この透孔41と、上記側断面視凸字型の床受け材11とがしっかりと嵌合する。その結果、幅広受け材4と、床受け材11とが面一となって、床との当接面積を大きくすることができる。
【0014】
図2は、フローリング部5と、床下地パネルとその上に敷設される畳からなる畳部6とが敷居7を挟んで接合した床を、上記した本発明にかかる二重床の支持脚構造を用いて、支持した状態を示す部分側断面図である。図2から、フローリング部5と畳部6との厚みの差を補うスペーサーS1と、畳部6と敷居7との厚みの差を補うスペーサーS2と、畳部6とは、その底面が面一とされ、スペーサーS1、スペーサーS2、畳部6を接合したままで受けるには、広い床受け面を必要とすることがわかる。この場合は、上記幅広受け材4を、床受け材11に嵌合し、床受け面を広くした状態で床を受ける。
【0015】
このとき、面一とされた、スペーサーS1、スペーサーS2、畳部6の接合部の、床スラブ8からの高さはYとなり、したがって、図4に示したように、スペーサー保持板Hの厚みを差し引いて高さ調節を行う必要はなくなる。一方、フローリング部5は、床スラブ8からの高さがXとされているため、脚部2の高さ調整は、XとYの2種となる。このように、本発明の二重床の支持脚構造を用いると、従来技術による脚部2の高さ調整作業よりも、作業数が1つ少なくなり、厚さの異なった床を接合してなる床と、床スラブとの間に、より簡単に、作業性よく、床下空間を確保することができる。
【0016】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明は、支持脚Aと、幅広受け材4とからなる支持脚構造であって、該支持脚Aは、台座3に立設され、高さの調節が可能とされた脚部2と、該脚部2の上端に固定された床受け手段1とからなり、この床受け手段1は、ベース部13と、防振材12を介して上記ベース部13に支持された側断面視凸字型の床受け材11とからなるとともに、上記幅広受け材4は、上記床受け材11と嵌合する段部42を内設した透孔41を有し、幅広受け材4と、床受け材11とが面一となるよう該両者を着脱自在に嵌合することを特徴とする二重床の支持脚構造である。このように構成された支持脚構造を、厚さの異なった床仕上げ材を接合してなる床と、床スラブとの間に介装することによって、簡単に、作業性よく、床下空間を確保することができる。
【0017】
請求項2に記載の発明は、上記幅広受け材4が木質系材料とされる。このようにすることによって、請求項1に記載の発明の効果に加えて、上記幅広受け材4と、それに載置された床仕上げ材とを、釘、ビス等の固定手段を用いてしっかりと固定することができる。
【0018】
請求項3に記載の発明は、上記側断面視凸字型の床受け材11が木質系材料とされる。このようにすることによって、請求項1に記載の発明の効果に加えて、上記床受け材11と、それに載置された床仕上げ材とを、釘、ビス等の固定手段を用いてしっかりと固定することができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、上記防振材12が弾性材料から構成される。例えば、弾性変形可能なゴム材等を用いて防振材12を構成することにより、請求項1に記載の発明の効果に加えて振動、衝撃等を吸収するとともに、優れたクッション性を与える。
【0020】
請求項5に記載の発明は、上記台座3が床スラブ8上に接着剤により接着される。このようにすることにより、請求項1に記載の発明の効果に加えて、支持脚Aが床スラブ8にしっかりと固定され、施工後に、所定の位置から二重床の支持脚構造全体がずれることを防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる二重床の支持脚構造を示す斜視図である。
【図2】フローリング部と畳部とが敷居を挟んで接合した床を、本発明にかかる二重床の支持脚構造を用いて支持した状態を示す部分側断面図である。
【図3】
公知の二重床の支持脚を示す部分側断面図である。
【図4】フローリング部と畳部とが敷居を挟んで接合した床を、公知の二重床の支持脚を用いて支持した状態を示す部分側断面図である。
【符号の説明】
A 本発明にかかる支持脚
1 床受け手段
11 床受け材
12 防振材
13 ベース部
2 脚部
21 上部脚部
22 下部脚部
23 伸縮機構
3 台座
4 本発明にかかる幅広受け材
41 透孔
42 段部
5 フローリング部
6 畳部
7 敷居
8 床スラブ
B 公知の支持脚
B1 床受け部
B2 防振部
B3 板形端部
S1 スペーサー
S2 スペーサー
H スペーサー保持板
【発明の属する技術分野】
本発明は、床と、床スラブとからなる二重床の支持脚構造に関する。さらに詳しくは、厚さの異なった床仕上げ材を接合してなる床と、床スラブとの間に介装され、床下空間を確保するための二重床の支持脚構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、集合住宅等のコンクリート建物等において、床面に物を落とした場合等、階下への騒音防止を図るため、あるいは、床と床スラブとの間にパソコン等の配線用の床下空間を設けるために、二重床構造とすることが行われている。この場合、一般的には、床スラブの上方に離間して位置する床を支持脚で支えて床下空間を確保している。
【0003】
上記支持脚の構造としては、種々の技術が公知であり(例えば、特許文献1、2、3参照)、本願図3は、その一例を示す部分側断面図である。本願図3からよくわかるように、公知の支持脚Bは、上記床仕上げ材を載置、固定する側断面視凸字型の床受け部B1と、側断面視略H字型の防振部B2と、床スラブ8上に台座3を介して立設された脚部2とから構成されている。上記防振部B2は、衝撃吸収のために設けられた複数の突起部を有する仕切り部によって、上嵌合部と下嵌合部に仕切られ、上嵌合部には、上記床受け部B1が側方から嵌合されるとともに、下嵌合部には、脚部2の上端に固定された平面視方形の板形端部B3が側方から嵌合される。脚部2は、上部脚部21と下部脚部22とから構成され、この上部、下部両脚部の間には、伸縮機構23が設けられている。このように構成された公知の支持脚Bは、上部、下部両脚部の螺合の程度を調節する伸縮機構23を操作して脚部2の高さを調節し、上記床受け部B1を介して、床仕上げ材をしっかりと支える。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−47788号公報(第1−3頁、第1図)
【特許文献2】
特開2001−207628号公報(第1−3頁、第1図)
【特許文献3】
特開平9−13634号公報(第1−4頁、第1図)
【0005】
しかしながら、厚さの異なった床仕上げ材からなる床、例えば、フローリング部と畳部とが敷居を挟んで接合する床の場合、公知の支持脚Bを用いて二重床とするときには、両者の厚みの差を調整するため、スペーサーを用いる必要がある。すなわち、本願図4に示すように、フローリング部5と、床下地パネルとその上に敷設される畳からなる畳部6との厚みの差をスペーサーS1で、また、畳部6と敷居7との厚みの差をスペーサーS2で補い、スペーサーS1、スペーサーS2、畳部6の底面を面一にした上で、広い床受け面を有するスペーサー保持板Hを介して支持する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このとき、スペーサー保持板Hの厚みをxとすると、本願図4に示すように、床スラブ8からフローリング部5までの高さX、床スラブ8から畳部6までの高さY、床スラブ8からスペーサー保持板Hの底面までの高さ(Y−x)の3種の高さに支持脚Bを調整しなければならず、そのための作業が繁雑で、手間がかかるという問題がある。そこで、本発明は、上記問題を解決して、厚さの異なった床仕上げ材を接合してなる床と、床スラブとの間に介装され、簡単に、作業性よく、床下空間を確保することのできる二重床の支持脚構造を提供することを、その課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、本発明によれば、支持脚と、幅広受け材とからなる支持脚構造であって、該支持脚は、台座に立設され、高さの調節が可能とされた脚部と、該脚部の上端に固定された床受け手段とからなり、この床受け手段は、ベース部と、防振材を介して上記ベース部に支持された側断面視凸字型の床受け材とからなるとともに、上記幅広受け材は、上記床受け材と嵌合する段部を内設した透孔を有し、幅広受け材4と、床受け材11とが面一となるよう該両者を着脱自在に嵌合することを特徴とする二重床の支持脚構造が提供される。このように構成された支持脚構造を、厚さの異なった床仕上げ材を接合してなる床と、床スラブとの間に介装することによって、簡単に、作業性よく、床下空間を確保することができる。
【0008】
上記幅広受け材が木質系材料からなることが好ましい。このようにすることによって、上記幅広受け材と、それに載置された床仕上げ材とを、釘、ビス等の固定手段を用いてしっかりと固定することができる。
【0009】
上記側断面視凸字型の床受け材が木質系材料からなることが好ましい。このようにすることによって、上記床受け材と、それに載置された床仕上げ材とを、釘、ビス等の固定手段を用いてしっかりと固定することができる。
【0010】
上記防振材が弾性材料からなることが好ましい。例えば、弾性変形可能なゴム材等を用いて防振材を構成することにより、振動、衝撃等を吸収するとともに、優れたクッション性を与える。
【0011】
上記台座が床スラブ上に接着剤により接着されることが好ましい。このようにすることにより、支持脚が床スラブにしっかりと固定され、施工後に、所定の位置から二重床の支持脚構造全体がずれることを防ぐ。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して、詳細に説明する。図1は、支持脚Aと幅広受け材4とからなる、本発明の二重床の支持脚構造を示す斜視図である。図1からよくわかるように、支持脚Aは、台座3に立設され、上部脚部21と下部脚部22とからなる脚部2と、この脚部2の上端に固定された床受け手段1とから構成され、この床受け手段1は、ベース部13と、このベース部13の4隅に配設された防振材12を介して支持された側断面視凸字型の床受け材11とからなる。脚部2は、上部脚部21と下部脚部22との間に設けられるとともに、上部、下部両脚部の螺合の程度を調節し、脚部2を伸縮させる伸縮機構23によって、高さの調節をすることができる。
【0013】
一方、床受け材11よりも広くされた幅広受け材4は、木質系の材料から構成されるとともに、その中央部に、段部42を内設した透孔41が設けられ、この透孔41と、上記側断面視凸字型の床受け材11とがしっかりと嵌合する。その結果、幅広受け材4と、床受け材11とが面一となって、床との当接面積を大きくすることができる。
【0014】
図2は、フローリング部5と、床下地パネルとその上に敷設される畳からなる畳部6とが敷居7を挟んで接合した床を、上記した本発明にかかる二重床の支持脚構造を用いて、支持した状態を示す部分側断面図である。図2から、フローリング部5と畳部6との厚みの差を補うスペーサーS1と、畳部6と敷居7との厚みの差を補うスペーサーS2と、畳部6とは、その底面が面一とされ、スペーサーS1、スペーサーS2、畳部6を接合したままで受けるには、広い床受け面を必要とすることがわかる。この場合は、上記幅広受け材4を、床受け材11に嵌合し、床受け面を広くした状態で床を受ける。
【0015】
このとき、面一とされた、スペーサーS1、スペーサーS2、畳部6の接合部の、床スラブ8からの高さはYとなり、したがって、図4に示したように、スペーサー保持板Hの厚みを差し引いて高さ調節を行う必要はなくなる。一方、フローリング部5は、床スラブ8からの高さがXとされているため、脚部2の高さ調整は、XとYの2種となる。このように、本発明の二重床の支持脚構造を用いると、従来技術による脚部2の高さ調整作業よりも、作業数が1つ少なくなり、厚さの異なった床を接合してなる床と、床スラブとの間に、より簡単に、作業性よく、床下空間を確保することができる。
【0016】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明は、支持脚Aと、幅広受け材4とからなる支持脚構造であって、該支持脚Aは、台座3に立設され、高さの調節が可能とされた脚部2と、該脚部2の上端に固定された床受け手段1とからなり、この床受け手段1は、ベース部13と、防振材12を介して上記ベース部13に支持された側断面視凸字型の床受け材11とからなるとともに、上記幅広受け材4は、上記床受け材11と嵌合する段部42を内設した透孔41を有し、幅広受け材4と、床受け材11とが面一となるよう該両者を着脱自在に嵌合することを特徴とする二重床の支持脚構造である。このように構成された支持脚構造を、厚さの異なった床仕上げ材を接合してなる床と、床スラブとの間に介装することによって、簡単に、作業性よく、床下空間を確保することができる。
【0017】
請求項2に記載の発明は、上記幅広受け材4が木質系材料とされる。このようにすることによって、請求項1に記載の発明の効果に加えて、上記幅広受け材4と、それに載置された床仕上げ材とを、釘、ビス等の固定手段を用いてしっかりと固定することができる。
【0018】
請求項3に記載の発明は、上記側断面視凸字型の床受け材11が木質系材料とされる。このようにすることによって、請求項1に記載の発明の効果に加えて、上記床受け材11と、それに載置された床仕上げ材とを、釘、ビス等の固定手段を用いてしっかりと固定することができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、上記防振材12が弾性材料から構成される。例えば、弾性変形可能なゴム材等を用いて防振材12を構成することにより、請求項1に記載の発明の効果に加えて振動、衝撃等を吸収するとともに、優れたクッション性を与える。
【0020】
請求項5に記載の発明は、上記台座3が床スラブ8上に接着剤により接着される。このようにすることにより、請求項1に記載の発明の効果に加えて、支持脚Aが床スラブ8にしっかりと固定され、施工後に、所定の位置から二重床の支持脚構造全体がずれることを防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる二重床の支持脚構造を示す斜視図である。
【図2】フローリング部と畳部とが敷居を挟んで接合した床を、本発明にかかる二重床の支持脚構造を用いて支持した状態を示す部分側断面図である。
【図3】
公知の二重床の支持脚を示す部分側断面図である。
【図4】フローリング部と畳部とが敷居を挟んで接合した床を、公知の二重床の支持脚を用いて支持した状態を示す部分側断面図である。
【符号の説明】
A 本発明にかかる支持脚
1 床受け手段
11 床受け材
12 防振材
13 ベース部
2 脚部
21 上部脚部
22 下部脚部
23 伸縮機構
3 台座
4 本発明にかかる幅広受け材
41 透孔
42 段部
5 フローリング部
6 畳部
7 敷居
8 床スラブ
B 公知の支持脚
B1 床受け部
B2 防振部
B3 板形端部
S1 スペーサー
S2 スペーサー
H スペーサー保持板
Claims (5)
- 支持脚と、幅広受け材とからなる支持脚構造であって、該支持脚は、台座に立設され、高さの調節が可能とされた脚部と、該脚部の上端に固定された床受け手段とからなり、この床受け手段は、ベース部と、防振材を介して上記ベース部に支持された側断面視凸字型の床受け材とからなるとともに、上記幅広受け材は、上記床受け材と嵌合する段部を内設した透孔を有し、幅広受け材4と、床受け材11とが面一となるよう該両者を着脱自在に嵌合することを特徴とする二重床の支持脚構造。
- 上記幅広受け材が木質系材料からなる請求項1に記載の二重床の支持脚構造。
- 上記側断面視凸字型の床受け材が木質系材料からなる請求項1に記載の二重床の支持脚構造。
- 上記防振材が弾性材料からなる請求項1に記載の二重床の支持脚構造。
- 上記台座が床スラブ上に接着剤により接着された請求項1に記載の二重床の支持脚構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003045269A JP2004256989A (ja) | 2003-02-24 | 2003-02-24 | 二重床の支持脚構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003045269A JP2004256989A (ja) | 2003-02-24 | 2003-02-24 | 二重床の支持脚構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004256989A true JP2004256989A (ja) | 2004-09-16 |
Family
ID=33112110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003045269A Pending JP2004256989A (ja) | 2003-02-24 | 2003-02-24 | 二重床の支持脚構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004256989A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010270568A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 床パネルの支持構造及床パネルの支持方法 |
CN107355065A (zh) * | 2017-09-02 | 2017-11-17 | 深圳市雅轩实业有限公司 | 一种地坪完成面找平基准装置 |
-
2003
- 2003-02-24 JP JP2003045269A patent/JP2004256989A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010270568A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 床パネルの支持構造及床パネルの支持方法 |
CN107355065A (zh) * | 2017-09-02 | 2017-11-17 | 深圳市雅轩实业有限公司 | 一种地坪完成面找平基准装置 |
CN107355065B (zh) * | 2017-09-02 | 2023-03-24 | 深圳市雅轩实业有限公司 | 一种地坪完成面找平基准装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6317867B2 (ja) | 床構造 | |
JP2004256989A (ja) | 二重床の支持脚構造 | |
JP4090835B2 (ja) | 防音床構造 | |
JP4090853B2 (ja) | 床際構造、根太パッド及び床際構造の施工方法 | |
JP2001081891A (ja) | 建物における遮音床構造 | |
KR20070053873A (ko) | 바닥 시스템 | |
JP2020097877A (ja) | 床下地材、床形成部材、床構造及び床構造の施工方法 | |
JP2000087538A (ja) | 床下地用パネルおよびそれによる床構造 | |
JP3176625U (ja) | 床支持構造 | |
JP2004044325A (ja) | 二重床の支持脚構造 | |
JP4234292B2 (ja) | 建物ユニット | |
JP2023100447A (ja) | 床下地材 | |
JP2023100448A (ja) | 連結支持部材 | |
JP2011219990A (ja) | 床構造 | |
JP2007056467A (ja) | 防音二重床構造 | |
JPH0612121Y2 (ja) | 床下用緩衝材 | |
JPS5938454A (ja) | 防振床下地構造 | |
JP2005226329A (ja) | 床パネル構造 | |
JPH09287228A (ja) | 床 板 | |
JP2021143545A (ja) | 乾式二重床構造 | |
JP2007107209A (ja) | 床受け部材および二重床 | |
JP4068396B2 (ja) | 二重床における隙間確保方法と二重床用スペーサ部材 | |
JP2016148217A (ja) | 二重床 | |
JP2001020433A (ja) | 建物の防振防音床およびその施工方法 | |
JP2979110B2 (ja) | 置敷床用の緩衝具 |