JP2004044325A - 二重床の支持脚構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】衝撃音の吸収性に優れるとともに、重量物を載せたときに、程よいクッション性を有する二重床の支持脚構造を提供する。
【解決手段】床スラブ6の上方に配設される床下地板5を載置、固定する床受け部2と、側面視略H字状の防振部1と、床スラブ6上に台座34を介して立設され、その上端に備えた平面視方形の板形端部33で上記防振部1を支持する脚部3と、からなる二重床の支持脚において、上記防振部1は、上記床受け部2を載置する上嵌合部1aと、上記平面視方形の板形端部33を嵌合する下嵌合部1bとが仕切り部11で仕切られているとともに、該仕切り部の上面と下面には、各々複数条の突起部111、112が形成され、更に、該上下の突起部111、112が互いに水平方向にずらされて設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】床スラブ6の上方に配設される床下地板5を載置、固定する床受け部2と、側面視略H字状の防振部1と、床スラブ6上に台座34を介して立設され、その上端に備えた平面視方形の板形端部33で上記防振部1を支持する脚部3と、からなる二重床の支持脚において、上記防振部1は、上記床受け部2を載置する上嵌合部1aと、上記平面視方形の板形端部33を嵌合する下嵌合部1bとが仕切り部11で仕切られているとともに、該仕切り部の上面と下面には、各々複数条の突起部111、112が形成され、更に、該上下の突起部111、112が互いに水平方向にずらされて設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二重床の支持脚構造に関する。詳しくは、床下地板と床スラブからなる二重床の間に、上記床下地板を支えるように設けられる支持脚の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、集合住宅等のコンクリート建物等において、床面に物を落とした場合等、階下への騒音防止を図るため、あるいは、床面と床スラブとの間にパソコン等の配線用の床下空間を設けるために、二重床構造とすることが行われている。この場合、一般的には、床スラブの上方に離間して位置する床下地板を、支持脚で支えて床下空間を確保している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この支持脚の構造としては、特開平9−203192号、特開平6−322954号公報等が公知である。従来技術の一例としては、本願の図5に示すように、床スラブの上方に配設される床下地板を載置、固定する床受け部2と、該床受け部を載置する側面視略H字状の防振部4と、床スラブ上に台座34を介して立設し、その上端に備えた平面視方形の板形端部33を介して上記防振部4を支持する脚部3と、からなる二重床の支持脚構造が知られている。図5において、側面視凸字形の床受け部2は、通常、木質材からなり、床下地材を載置し、釘等の固定手段で固定する。防振部4は、弾性変形可能なゴム材等、弾性材料から構成されており、上記床受け部2を挿入、載置する上嵌合部42と、上記平面視方形の板形端部33を嵌合固定する下嵌合部43とは、仕切り部41によって仕切られている。脚部3は、上下方向に長さ調節可能とされた上部脚部31と、下部脚部32とから構成され、上部脚部31の上端は、平面視方形の板形端部33を備え、下部脚部32は、台座34に接続されている。
【0004】
ここで、防振部4は、上記したように、弾性材料から構成されているが、軟らかい材料で構成したものは、床面に物を落とした際に発生する衝撃音をよく吸収するという利点があるが、床上に重量物を載せると床面の沈み込みが大きくなるという欠点がある。一方、硬い材料で構成したものは、床上に重量物を載せても、床面の沈み込みが過大になるという問題はないが、クッション性に劣るため、床面に物を落とした際に発生する衝撃音を十分に吸収できないという欠点がある。そこで、衝撃音の吸収性に優れるとともに、重量物を載せたとき、床面の沈み込みが過大となることのない、程よいクッション性を有する二重床の支持脚構造が求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために考え出されたものであって、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、本発明によれば、床スラブの上方に配設される床下地板を載置、固定する床受け部と、側面視略H字状の防振部と、床スラブ上に台座を介して立設され、その上端に備えた平面視方形の板形端部で上記防振部を支持する脚部と、からなる二重床の支持脚において、上記防振部は、上記床受け部を載置する上嵌合部と、上記平面視方形の板形端部を嵌合する下嵌合部とが仕切り部で仕切られているとともに、該仕切り部の上面と下面には、各々複数条の突起部が形成され、更に、該上下の突起部が互いに水平方向にずらされて設けられていることを特徴とする二重床の支持脚構造が提供される。このように構成することによって、衝撃音の吸収性に優れるとともに、重量物を載せたとき、床面の沈み込みが過大とならないため、程よいクッション性を得ることができる。
【0006】
上記仕切り部の上面と下面に設けられた各々複数条の突起部は、側面視矩形であるとともに、該上面に設けられた上向き突起部間に相当する位置の下面に下向き突起部が設けられることが好ましい。このようにすることによって、仕切り部が下方に撓みやすくなり、衝撃音も吸収され易くなり、優れた防音作用を示す。
【0007】
上記上向き突起部間の間隔が、下向き突起部の幅よりも大きくされる方が好ましい。このようにすることによって、仕切り部が下方に更に撓みやすくなり、衝撃音も吸収され易く、クッション性にも優れたものとなる。
【0008】
上記防振部の左右側板の上端縁には、それぞれ相対向する方向に上挟持片が突設されるとともに、下端縁には、それぞれ相対向する方向に下挟持片が突設される。このようにすることによって、上記防振部の上嵌合部に挿入、載置された床受け部はしっかりと上挟持片によって挟持され、下嵌合部に嵌合された平面視方形の板形端部もしっかりと下挟持片によって挟持される。
【0009】
上記脚部は、上部脚部と下部脚部とから構成されるとともに、上部脚部と、下部脚部との間には、脚部の上下長さを伸縮自在とする伸縮機構が設けられることが好ましい。このようにすることによって、本発明の二重床の支持脚構造の上下長さを、所望の長さとするように調節することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照してより詳細に説明する。なお、従来技術を説明する図5と共通する部分については、図5に示す符合を援用し、図5も参照しながら説明する。図1に、防振部1と、側面視凸字形の床受け部2、および脚部3と、から構成される本発明の二重床の支持脚構造Yの分解斜視図を示す。図1において、防振部1は、弾性変形可能なゴム材等、弾性材料から構成されており、床受け部2を挿入、載置する上嵌合部1aは、防振部1の左右側板12、12と、左右側板12、12の上端縁でそれぞれ相対向する方向に突設された上挟持片13、13と、仕切り部11とによって囲まれた部分で構成される。同様に下嵌合部1bは、防振部1の左右側板12、12と、左右側板12、12の下端縁でそれぞれ相対向する方向に突設された下挟持片14、14と、仕切り部11とによって囲まれた部分で構成される。上嵌合部1aと、下嵌合部1bとを仕切る仕切り部11の上面と下面には、複数条の上向き突起部111および下向き突起部112が水平方向に互いにずらされて設けられている。
【0011】
一方、脚部3は、上部脚部31と、下部脚部32とから構成され、上部脚部31はその上端に、平面視方形の板形端部33を備え、下部脚部32は、台座34に接続されているとともに、上部脚部31と、下部脚部32との間には、脚部3の上下方向の長さを伸縮自在とする伸縮機構が設けられている。この伸縮機構は、下部脚部32の筒内面に螺設された雌ネジと、上部脚部31の軸周面に螺設された雄ネジと、ダブルナット構造等、公知の固定手段(図示せず)とから構成されており、雌ネジに雄ネジを螺合させ、下部脚部32に対して上部脚部31を回転させることによって、上記脚部3の上下長さを調節し、所望の位置で、上記固定手段によって固定される。
【0012】
図2に、床下地板5と、床スラブ6の間に設けられた、上記二重床の支持脚構造の側面図を示す。図2からよくわかるように、仕切り部11の上面に設けられた上向き突起部111間の間隔dは、下面に設けられた下向き突起部112の幅wよりも大きくされている。図3は、図2において、床面に物を載せたときの上向き突起部111、下向き突起部112の作用、効果を示す説明図である。図2、図3からよくわかるように、上記複数条の上向き突起部111に分散されてかかる荷重が、下向き突起部112間の仕切り部11にかかり、仕切り部11の当該部分が特に弾性変形しやすくなるため、衝撃音も吸収され易くなり、また、クッション性にも優れたものとなる。
【0013】
なお、図2に示すように、上向き突起部111と下向き突起部112とは、仕切り部11の中央部近辺での設置を省略し、衝撃を吸収するための空間としてもよい。このように、本発明においては、上向き突起部111と下向き突起部112とが、互いに水平方向にずらされて上下非対称に設けられている限り、適宜設計変更可能である。図4は、本発明にかかる二重床の支持脚構造Yに、約45cm角の床下地板5の四隅を載置、固定した状態を示す平面図である。上記のように構成し、その上に木質系のフローリングあるいは、カーペット等の表面材を敷きこめば、物を落としたときの衝撃音の発生を防ぐとともに、過度に沈むことのないクッション性に優れた床面とすることができる。さらに、二重床の間の空間には、パソコン等の配線を収納することができるため、室内はすっきりと、見栄えのよいものとなる。
【0014】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明は、床スラブ6の上方に配設される床下地板5を載置固定する床受け部2と、側面視略H字状の防振部1と、床スラブ6上に台座34を介して立設され、その上端に備えた平面視方形の板形端部33で上記防振部1を支持する脚部3と、からなる二重床の支持脚において、上記防振部1は、上記床受け部2を載置する上嵌合部1aと、上記平面視方形の板形端部33を嵌合する下嵌合部1bとが仕切り部11で仕切られているとともに、該仕切り部の上面と下面には、各々複数条の突起部111、112が形成され、更に、該上下の突起部111、112が互いに水平方向にずらされて設けられていることを特徴とする二重床の支持脚構造である。このように構成することによって、衝撃音の吸収性に優れるとともに、重量物を載せたとき床面の沈み込みが過大となることのない、程よいクッション性を有する二重床の支持脚構造が提供される。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、該仕切り部11の上面と下面に設けられた各々複数条の突起部111、112が側面視矩形であるとともに、該上面に設けられた上向き突起部111間に相当する位置の下面に下向き突起部112が設けられる。このようにすることによって、請求項1に記載の発明の効果に加えて、仕切り部11が下方に撓みやすくなり、衝撃音も吸収され易くなり、優れた防音作用を示す。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、上記上向き突起部111間の間隔が、下向き突起部112の幅よりも大きくされる方が好ましい。このようにすることによって、仕切り部11が下方に更に撓みやすくなり、衝撃音も吸収され易く、また、クッション性にも優れたものとなる。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、上記防振部1の左右側板12の上端縁には、それぞれ相対向する方向に上挟持片13が突設されるとともに、下端縁には、それぞれ相対向する方向に下挟持片14が突設される。このようにすることによって、請求項1に記載の発明の効果に加えて、上記防振部の上嵌合部に挿入、載置された床受け部はしっかりと上挟持片によって挟持され、下嵌合部に嵌合された平面視方形の板形端部もしっかりと下挟持片によって挟持される。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、上記脚部3が上部脚部31と下部脚部32とから構成されるとともに、上部脚部31と、下部脚部32との間には、脚部3の上下長さを伸縮自在とする伸縮機構が設けられる。このようにすることによって、請求項1に記載の発明の効果に加えて、本発明の二重床の支持脚構造の上下長さを、所望の長さとするように調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる二重床の支持脚構造の分解斜視図である。
【図2】本発明にかかる二重床の支持脚構造の側面図である。
【図3】上向き突起部、下向き突起部の作用、効果を示す説明図である。
【図4】本発明の二重床の支持脚構造に、床下地板の四隅を載置した状態を示す平面図である。
【図5】従来の二重床の支持脚を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 防振部
11 仕切り部
111 上向き突起部
112 下向き突起部
12 左右側板
13 上挟持片
14 下挟持片
1a 上嵌合部
1b 下嵌合部
2 床受け部
3 脚部
31 上部脚部
32 下部脚部
33 平面視方形の板形端部
34 台座
4 公知の二重床の支持脚における防振部
41 上記防振部における仕切り部
42 上記防振部における上嵌合部
43 上記防振部における下嵌合部
5 床下地板
6 床スラブ
Y 本発明にかかる二重床の支持脚構造
d 上向き突起部の設置間隔
w 下向き突起部の幅
【発明の属する技術分野】
本発明は、二重床の支持脚構造に関する。詳しくは、床下地板と床スラブからなる二重床の間に、上記床下地板を支えるように設けられる支持脚の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、集合住宅等のコンクリート建物等において、床面に物を落とした場合等、階下への騒音防止を図るため、あるいは、床面と床スラブとの間にパソコン等の配線用の床下空間を設けるために、二重床構造とすることが行われている。この場合、一般的には、床スラブの上方に離間して位置する床下地板を、支持脚で支えて床下空間を確保している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この支持脚の構造としては、特開平9−203192号、特開平6−322954号公報等が公知である。従来技術の一例としては、本願の図5に示すように、床スラブの上方に配設される床下地板を載置、固定する床受け部2と、該床受け部を載置する側面視略H字状の防振部4と、床スラブ上に台座34を介して立設し、その上端に備えた平面視方形の板形端部33を介して上記防振部4を支持する脚部3と、からなる二重床の支持脚構造が知られている。図5において、側面視凸字形の床受け部2は、通常、木質材からなり、床下地材を載置し、釘等の固定手段で固定する。防振部4は、弾性変形可能なゴム材等、弾性材料から構成されており、上記床受け部2を挿入、載置する上嵌合部42と、上記平面視方形の板形端部33を嵌合固定する下嵌合部43とは、仕切り部41によって仕切られている。脚部3は、上下方向に長さ調節可能とされた上部脚部31と、下部脚部32とから構成され、上部脚部31の上端は、平面視方形の板形端部33を備え、下部脚部32は、台座34に接続されている。
【0004】
ここで、防振部4は、上記したように、弾性材料から構成されているが、軟らかい材料で構成したものは、床面に物を落とした際に発生する衝撃音をよく吸収するという利点があるが、床上に重量物を載せると床面の沈み込みが大きくなるという欠点がある。一方、硬い材料で構成したものは、床上に重量物を載せても、床面の沈み込みが過大になるという問題はないが、クッション性に劣るため、床面に物を落とした際に発生する衝撃音を十分に吸収できないという欠点がある。そこで、衝撃音の吸収性に優れるとともに、重量物を載せたとき、床面の沈み込みが過大となることのない、程よいクッション性を有する二重床の支持脚構造が求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために考え出されたものであって、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、本発明によれば、床スラブの上方に配設される床下地板を載置、固定する床受け部と、側面視略H字状の防振部と、床スラブ上に台座を介して立設され、その上端に備えた平面視方形の板形端部で上記防振部を支持する脚部と、からなる二重床の支持脚において、上記防振部は、上記床受け部を載置する上嵌合部と、上記平面視方形の板形端部を嵌合する下嵌合部とが仕切り部で仕切られているとともに、該仕切り部の上面と下面には、各々複数条の突起部が形成され、更に、該上下の突起部が互いに水平方向にずらされて設けられていることを特徴とする二重床の支持脚構造が提供される。このように構成することによって、衝撃音の吸収性に優れるとともに、重量物を載せたとき、床面の沈み込みが過大とならないため、程よいクッション性を得ることができる。
【0006】
上記仕切り部の上面と下面に設けられた各々複数条の突起部は、側面視矩形であるとともに、該上面に設けられた上向き突起部間に相当する位置の下面に下向き突起部が設けられることが好ましい。このようにすることによって、仕切り部が下方に撓みやすくなり、衝撃音も吸収され易くなり、優れた防音作用を示す。
【0007】
上記上向き突起部間の間隔が、下向き突起部の幅よりも大きくされる方が好ましい。このようにすることによって、仕切り部が下方に更に撓みやすくなり、衝撃音も吸収され易く、クッション性にも優れたものとなる。
【0008】
上記防振部の左右側板の上端縁には、それぞれ相対向する方向に上挟持片が突設されるとともに、下端縁には、それぞれ相対向する方向に下挟持片が突設される。このようにすることによって、上記防振部の上嵌合部に挿入、載置された床受け部はしっかりと上挟持片によって挟持され、下嵌合部に嵌合された平面視方形の板形端部もしっかりと下挟持片によって挟持される。
【0009】
上記脚部は、上部脚部と下部脚部とから構成されるとともに、上部脚部と、下部脚部との間には、脚部の上下長さを伸縮自在とする伸縮機構が設けられることが好ましい。このようにすることによって、本発明の二重床の支持脚構造の上下長さを、所望の長さとするように調節することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照してより詳細に説明する。なお、従来技術を説明する図5と共通する部分については、図5に示す符合を援用し、図5も参照しながら説明する。図1に、防振部1と、側面視凸字形の床受け部2、および脚部3と、から構成される本発明の二重床の支持脚構造Yの分解斜視図を示す。図1において、防振部1は、弾性変形可能なゴム材等、弾性材料から構成されており、床受け部2を挿入、載置する上嵌合部1aは、防振部1の左右側板12、12と、左右側板12、12の上端縁でそれぞれ相対向する方向に突設された上挟持片13、13と、仕切り部11とによって囲まれた部分で構成される。同様に下嵌合部1bは、防振部1の左右側板12、12と、左右側板12、12の下端縁でそれぞれ相対向する方向に突設された下挟持片14、14と、仕切り部11とによって囲まれた部分で構成される。上嵌合部1aと、下嵌合部1bとを仕切る仕切り部11の上面と下面には、複数条の上向き突起部111および下向き突起部112が水平方向に互いにずらされて設けられている。
【0011】
一方、脚部3は、上部脚部31と、下部脚部32とから構成され、上部脚部31はその上端に、平面視方形の板形端部33を備え、下部脚部32は、台座34に接続されているとともに、上部脚部31と、下部脚部32との間には、脚部3の上下方向の長さを伸縮自在とする伸縮機構が設けられている。この伸縮機構は、下部脚部32の筒内面に螺設された雌ネジと、上部脚部31の軸周面に螺設された雄ネジと、ダブルナット構造等、公知の固定手段(図示せず)とから構成されており、雌ネジに雄ネジを螺合させ、下部脚部32に対して上部脚部31を回転させることによって、上記脚部3の上下長さを調節し、所望の位置で、上記固定手段によって固定される。
【0012】
図2に、床下地板5と、床スラブ6の間に設けられた、上記二重床の支持脚構造の側面図を示す。図2からよくわかるように、仕切り部11の上面に設けられた上向き突起部111間の間隔dは、下面に設けられた下向き突起部112の幅wよりも大きくされている。図3は、図2において、床面に物を載せたときの上向き突起部111、下向き突起部112の作用、効果を示す説明図である。図2、図3からよくわかるように、上記複数条の上向き突起部111に分散されてかかる荷重が、下向き突起部112間の仕切り部11にかかり、仕切り部11の当該部分が特に弾性変形しやすくなるため、衝撃音も吸収され易くなり、また、クッション性にも優れたものとなる。
【0013】
なお、図2に示すように、上向き突起部111と下向き突起部112とは、仕切り部11の中央部近辺での設置を省略し、衝撃を吸収するための空間としてもよい。このように、本発明においては、上向き突起部111と下向き突起部112とが、互いに水平方向にずらされて上下非対称に設けられている限り、適宜設計変更可能である。図4は、本発明にかかる二重床の支持脚構造Yに、約45cm角の床下地板5の四隅を載置、固定した状態を示す平面図である。上記のように構成し、その上に木質系のフローリングあるいは、カーペット等の表面材を敷きこめば、物を落としたときの衝撃音の発生を防ぐとともに、過度に沈むことのないクッション性に優れた床面とすることができる。さらに、二重床の間の空間には、パソコン等の配線を収納することができるため、室内はすっきりと、見栄えのよいものとなる。
【0014】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明は、床スラブ6の上方に配設される床下地板5を載置固定する床受け部2と、側面視略H字状の防振部1と、床スラブ6上に台座34を介して立設され、その上端に備えた平面視方形の板形端部33で上記防振部1を支持する脚部3と、からなる二重床の支持脚において、上記防振部1は、上記床受け部2を載置する上嵌合部1aと、上記平面視方形の板形端部33を嵌合する下嵌合部1bとが仕切り部11で仕切られているとともに、該仕切り部の上面と下面には、各々複数条の突起部111、112が形成され、更に、該上下の突起部111、112が互いに水平方向にずらされて設けられていることを特徴とする二重床の支持脚構造である。このように構成することによって、衝撃音の吸収性に優れるとともに、重量物を載せたとき床面の沈み込みが過大となることのない、程よいクッション性を有する二重床の支持脚構造が提供される。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、該仕切り部11の上面と下面に設けられた各々複数条の突起部111、112が側面視矩形であるとともに、該上面に設けられた上向き突起部111間に相当する位置の下面に下向き突起部112が設けられる。このようにすることによって、請求項1に記載の発明の効果に加えて、仕切り部11が下方に撓みやすくなり、衝撃音も吸収され易くなり、優れた防音作用を示す。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、上記上向き突起部111間の間隔が、下向き突起部112の幅よりも大きくされる方が好ましい。このようにすることによって、仕切り部11が下方に更に撓みやすくなり、衝撃音も吸収され易く、また、クッション性にも優れたものとなる。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、上記防振部1の左右側板12の上端縁には、それぞれ相対向する方向に上挟持片13が突設されるとともに、下端縁には、それぞれ相対向する方向に下挟持片14が突設される。このようにすることによって、請求項1に記載の発明の効果に加えて、上記防振部の上嵌合部に挿入、載置された床受け部はしっかりと上挟持片によって挟持され、下嵌合部に嵌合された平面視方形の板形端部もしっかりと下挟持片によって挟持される。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、上記脚部3が上部脚部31と下部脚部32とから構成されるとともに、上部脚部31と、下部脚部32との間には、脚部3の上下長さを伸縮自在とする伸縮機構が設けられる。このようにすることによって、請求項1に記載の発明の効果に加えて、本発明の二重床の支持脚構造の上下長さを、所望の長さとするように調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる二重床の支持脚構造の分解斜視図である。
【図2】本発明にかかる二重床の支持脚構造の側面図である。
【図3】上向き突起部、下向き突起部の作用、効果を示す説明図である。
【図4】本発明の二重床の支持脚構造に、床下地板の四隅を載置した状態を示す平面図である。
【図5】従来の二重床の支持脚を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 防振部
11 仕切り部
111 上向き突起部
112 下向き突起部
12 左右側板
13 上挟持片
14 下挟持片
1a 上嵌合部
1b 下嵌合部
2 床受け部
3 脚部
31 上部脚部
32 下部脚部
33 平面視方形の板形端部
34 台座
4 公知の二重床の支持脚における防振部
41 上記防振部における仕切り部
42 上記防振部における上嵌合部
43 上記防振部における下嵌合部
5 床下地板
6 床スラブ
Y 本発明にかかる二重床の支持脚構造
d 上向き突起部の設置間隔
w 下向き突起部の幅
Claims (5)
- 床スラブの上方に配設される床下地板を載置固定する床受け部と、側面視略H字状の防振部と、床スラブ上に台座を介して立設され、その上端に備えた平面視方形の板形端部で上記防振部を支持する脚部と、からなる二重床の支持脚において、上記防振部は、上記床受け部を載置する上嵌合部と、上記平面視方形の板形端部を嵌合する下嵌合部とが仕切り部で仕切られているとともに、該仕切り部の上面と下面には、各々複数条の突起部が形成され、更に、該上下の突起部が互いに水平方向にずらされて設けられていることを特徴とする二重床の支持脚構造。
- 上記仕切り部の上面と下面に設けられた各々複数条の突起部が側面視矩形であるとともに、該上面に設けられた上向き突起部間に相当する位置の下面に下向き突起部が設けられた、請求項1に記載の二重床の支持脚構造。
- 上記上向き突起部間の間隔が、下向き突起部の幅よりも大きくされた、請求項2に記載の二重床の支持脚構造。
- 上記防振部の左右側板の上端縁には、それぞれ相対向する方向に上挟持片が突設されるとともに、下端縁には、それぞれ相対向する方向に下挟持片が突設された、請求項1に記載の二重床の支持脚構造。
- 上記脚部が上部脚部と下部脚部とから構成されるとともに、上部脚部と、下部脚部との間には、脚部の上下長さを伸縮自在とする伸縮機構が設けられている、請求項1に記載の二重床の支持脚構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002206465A JP2004044325A (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | 二重床の支持脚構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002206465A JP2004044325A (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | 二重床の支持脚構造 |
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JP2004044325A true JP2004044325A (ja) | 2004-02-12 |
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ID=31711443
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004044325A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100704933B1 (ko) | 2006-05-03 | 2007-04-09 | 이만익 | 내구성이 향상된 마루틀시스템 |
KR102034741B1 (ko) * | 2019-07-09 | 2019-10-21 | 박동규 | 연장식 바이브로 해머 |
KR20220094267A (ko) * | 2020-12-28 | 2022-07-06 | 주토스주식회사 | 받침대 기능을 가진 제진대 정밀 측정테이블의 진동시간 단축장치 |
-
2002
- 2002-07-16 JP JP2002206465A patent/JP2004044325A/ja active Pending
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KR102528268B1 (ko) * | 2020-12-28 | 2023-05-04 | 주토스 주식회사 | 반도체 부품 정밀측정 테이블의 진동시간 단축장치 |
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