JP2004256126A - スパウト付き自立袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】底部15に逆V字型状の折り込み16を入れることにより、内容物を充填した際に底側が舟型に開放するように構成して自立性を付与した袋において、この開口部10a内に、直角方向において長さの異なるスパウトシール部18を持つスパウト14を、そのスパウトシール部18の長手方向が開口部10aの長手方向に対して直角方向となるように装着して表面12と裏面13に膨大部19を形成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、底部に逆V字型状の折り込みを入れることにより、内容物を充填した際に底側が舟形に開放するように構成して自立性を付与した袋(スタンディングパウチ)において、その開口部にスパウトを取り付けた袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスパウト付き自立袋の形態を図6(A)に示す。この図6(A)において、1は袋本体であって、この袋本体1は、前面2と後面3および上部に図6(B)に示すような楕円形状のスパウトシール部4aを形成したスパウト4を取り付け、底部5に逆V字状の折り込み6を入れることにより、スパウト4部分から内容物を充填したときに底部6が舟形に開き自立性が付与されるものである。この図6(A)中の7、7aは袋本体1のサイドシール、8はスパウトシールである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の上記自立袋にあっては、スパウト4の楕円形状のスパウトシール部4aにおいて、その長手方向は袋開口部の長手方向に対して平行方向に向けてシールされている為、袋本体1のスパウト4部分の下方は偏平に近い形状となり、内容物を注出する際、袋の正面2又は裏面3に支える部分が無いことから、内容物の重量によりスパウト4部分が下に折れ曲り、内容物が注出しにくいという欠点がある。
本発明は斯る点に鑑みて提供されるものであって、その目的は、内容物を注出するときに、スパウト4部分が下に折れ曲って内容物が注出しにくくなると云う欠点を解消したスパウト付き自立袋を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、スパウト付き自立袋において、底部に逆V字型状の折り込みを入れることにより、内容物を充填した際に底側が舟型に開放するように構成して自立性を付与した袋において、直交する方向において長さの異なるスパウトシール部を持つスパウトを、袋の開口部の長手方向に対して前記スパウトシール部の長手方向が大きい側が直角方向となるように装着したことを特徴とするものである。
【0005】
更に、請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の発明において、スパウトシール部は、スパウト本体の注出口側からみて舟形又は菱形又は十文字形を呈していることを特徴とするものである。
【0006】
更に、請求項3に記載の発明においては、請求項1又は2に記載の発明において、スパウトを装着シールした袋本体において、装着シールの両側に、ハの字状のコーナーシールを行ったことを特徴とするものである。
【0007】
更に、請求項4に記載の発明においては、請求項3に記載の発明において、ハの字状のコーナーシールの外側を切除してなることを特徴とするものである。
【0008】
【実施例1】
本実施例1は請求項1、2に記載した発明に対応するもので、図1(A)に完成した袋を示し、(B)にこの袋に装着されたスパウトを示す。本実施例1の袋は、袋本体10の底部15に逆V字状の折り込み16を入れ、両サイドにサイドシール17、17aを形成し、袋本体10の開口部10aの部分に菱形形状のスパウトシール部18を形成したスパウト14を、菱形形状の長手方向が開口部10aの長手方向に対して直角方向となるように挿入してヒートシール11を行うことにより装着した構成である。
【0009】
このように、菱形形状のスパウトシール部18を袋本体10の開口部10aに対して長手方向が開口部10aの長手方向に対して直角方向を向いていると、袋本体10の開口部10aから、前面12及び裏面13にかけて、そして袋本体10の中央にかけて大きく膨らんだ膨出部19が形成される。
この結果、この膨出部19が補強体となって、スパウト14から内容物を注出するとき、袋本体10が下方に折れ曲るのを防止し、内容物の通り道を確保してスムーズに注出することができる。また、スパウト14が位置する袋内は、このスパウトシール部により前後方向に大きく拡げられているため、内容物の流出に大きく貢献できる。
【0010】
【実施例2】
本実施例2は請求項1、2、3に記載の発明に対応するもので、スパウト14の両側において、上縁シール17bからサイドシール17、17aにかけて、ハ字状のコーナーシール20、20aを設けることにより、袋本体10の上部において、このスパウト14に接近したコーナーシール20、20aの作用で補強を行い、併せて、袋本体10の上部に隅が出来ないことにより、内容物が袋の隅に残らず、然もコーナーシール20、20aの作用により、内容物をスムーズに流出させる効果を奏することができる。
【0011】
【実施例3】
本実施例3は、請求項4に記載の発明に対応するもので、図3に示すように、実施例2で形成したハ字状のコーナーシール20、20aの外側の耳部21、21aをカットすることにより、耳部21、21aが邪魔になるのを防ぎ、デサイン性を高めたものである。
【0012】
【実施例4】
本実施例4は、請求項2に記載の発明に対応するもので、図4に示すように、スパウト14のスパウトシール部18を楕円形状となし、この楕円の長手方向を袋本体10の開口部10aの長手方向に対して直角方向となるようにヒートシール11することにより、袋本体10の正面12と裏面13に膨らみ19を形成し、袋の胴部分が扁平になることを防止したものである。なお、ヒートシール11されたスパウト14の両サイドの部分に、ハの字状のコーナーシール20、20aを施したり、三角形の耳部21、21aを実施例3のようにカットして良い。
【0013】
【実施例5】
本実施例5は、請求項2に記載の発明に対応するもので、図5に示すように、スパウト14のスパウトシール部18を十字形に形成し、この十字形の長手方向を袋本体10の開口部10aの長手方向に対して直角方向となるようにヒートシール11することにより、袋本体10の正面12と裏面13に膨らみ19を形成し、袋の胴部分が扁平になることを防止したものである。なお、ヒートシール11されたスパウト14の両サイドの部分に、ハ字状のコーナーシール20、20aを施したり、三角形の耳部21、21aを実施例3のようにカットしても良い。
【0014】
【発明の効果】
本発明は以上のように、スパウトシール部の長手方向と口シール部の長手方向とが直角方向で交わるように袋本体の開口部にスパウトをヒートシールしたことにより、袋はその口側の表面と裏面に膨大部が形成され、従来のように扁平化しないことから、強度が増し、内容物の注出時にスパウト部分が下方に折れ曲って注出がスムーズに出来なくなったりすると云うことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は菱形のスパウトシール部分の長手方向を開口部の長手方向に対して直角となるようにシールしたスパウト付き自立袋、(B)はスパウトの説明図。
【図2】スパウトの両サイドにハ字状のコーナーシールを施した自立袋の説明図。
【図3】ハ字状のコーナーシール部分の外側の耳部をカットした自立袋の説明図。
【図4】楕円形のスパウトシール部分の長手方向を開口部の長手方向に対して直角になるようにシールしたスパウト付き自立袋。
【図5】十字形のスパウトシール部分の長手方向を開口部の長手方向に対して直角になるようにシールしたスパウト付き自立袋。
【図6】(A)は従来の技術で作られたスパウト付き自立袋の説明図、(B)はスパウトの説明図。
【符号の説明】
10 袋本体
10a 開口部
11 ヒートシール
12 自立袋本体表面
13 自立袋本体裏面
14 スパウト
15 底シール
16 舟形状の折り込み
17、17a サイドシール
18 スパウトシール部
19 膨大部
20、20a コーナーシール
21、21a 耳部
Claims (4)
- 底部に逆V字型状の折り込みを入れることにより、内容物を充填した際に底側が舟型に開放するように構成して自立性を付与した袋において、直交する方向において長さの異なるスパウトシール部を持つスパウトを、袋の開口部の長手方向に対して前記スパウトシール部の長手方向が大きい側が直角方向となるように装着したことを特徴とするスパウト付き自立袋。
- スパウトシール部は、スパウト本体の注出口側からみて舟形又は菱形又は十文字形を呈していることを特徴とする請求項1に記載のスパウト付き自立袋。
- スパウトを装着シールした袋本体において、装着シールの両側に、ハの字状のコーナーシールを行ったことを特徴とする請求項1又は2に記載のスパウト付き自立袋。
- ハの字状のコーナーシールの外側を切除してなる請求項3に記載のスパウト付き自立袋。
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-
2003
- 2003-02-25 JP JP2003046961A patent/JP2004256126A/ja active Pending
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