JP2004255827A - キャリアテープの製造方法 - Google Patents

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Noriaki Yukawa
訓章 油川
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

【課題】キャリアテープの送り穴とエンボス部との位置精度が安定しているキャリアテープを製造する方法を提供する。
【解決手段】キャリアテープを成形するためのテープを間欠動作で一定量移送する送り装置、シートの一部をエンボス状に成形するための加熱装置及び成形装置、テープの送り穴を作製する打ち抜き装置及び打ち抜き装置を移動させるための移動装置を含むキャリアテープの製造装置を用いるキャリアテープの製造方法であって、CCDカメラを用いてエンボス部分を撮像し、これをあらかじめ画像処理装置内に記憶し、打ち抜き装置の直後に設置されたCCDカメラ(1)で、撮像された初期状態のエンボス部とパターンマッチングさせて、その座標を記憶し、さらに移送後に同じCCDカメラ(1)で撮像されて画像も同様にパターンマッチングさせて、前記座標との差分だけ打ち抜き装置を移動させた後、テープの送り穴を作製するキャリアテープの製造方法。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子部品の保管、搬送、装着に際し、電子部品を保護し、プリント配線基板へ実装するために整列させ、取り出せる機能を有する包装体のうち、収納ポケットを形成したプラスチック製キャリアテープを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生産の合理化、少量多品種生産への対応により電子部品の表面実装化が進んでおり、これに適用する包装形態としてプラスチック製エンボスキャリアテープが注目を集めている。この種のキャリアテープの製造方法としては広幅の熱可塑性樹脂製テープを成形機に間欠的に供給し、予熱工程で所定の温度に加熱し、エンボス成形によって収納部を成形し、送り孔を穿孔し、所定の幅にスリットして巻き取る方法が取られており、特許文献1及び2などに提案されている。
このエンボスキャリアテープへの電子部品の挿入や取り出しを安定させるため、キャリアテープの送り穴と収納部であるエンボス部との位置関係、特にテープ取り出し方向の位置関係は厳密な精度が求められている。
キャリアテープ成形用テープを間欠的に移送させてキャリアテープを製造する方法では、テープの送り穴を作成する打ち抜き装置の位置が前記の距離にとって非常に重要である。一般に、加熱されたシートがエンボス成形された直後に打ち抜き装置があり、シートは1つの送り装置により移送されるため、シートの材質や収縮率のばらつきなどによりキャリアテープの送り穴とエンボス部とのテープ取り出し方向の位置関係にバラツキが生じ、問題となることがあった。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−128018号公報
【特許文献2】
特開2002−127241号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点を解決するものであり、キャリアテープの送り穴とエンボス部との位置関係を安定した寸法で自動的に製造する事が出来るキャリアテープの製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、キャリアテープを成形するためのテープを間欠動作で一定量移送する送り装置、シートの一部をエンボス状に成形するための加熱装置及び成形装置、テープの送り穴を作製する打ち抜き装置及び打ち抜き装置を移動させるための移動装置を含むキャリアテープの製造装置を用いるキャリアテープの製造方法であって、CCDカメラを用いてエンボス部分を撮像し、これをあらかじめ画像処理装置内に記憶し、打ち抜き装置の直後に設置されたCCDカメラ(1)で、撮像された初期状態のエンボス部とパターンマッチングさせて、その座標を記憶し、さらに移送後に同じCCDカメラ(1)で撮像されて画像も同様にパターンマッチングさせて、前記座標との差分だけ打ち抜き装置を移動させた後、テープの送り穴を作製するキャリアテープの製造方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施例である図1をもとに詳しく説明する。
本発明は、キャリアテープを成形するためのテープを間欠動作で一定量移送する送り装置(6)とシートの一部を容器状に成形するための加熱装置(5)及び成形装置(4)と、テープの送り穴を作成する打ち抜き装置(3)及び、打ち抜き装置を移動させる装置(2)を備えるキャリアテープの製造装置において、CCDカメラ(1)と画像処理装置(12)を使用することで、打ち抜き位置にあるエンボス部をCCDカメラ(1)で撮像し、その位置を演算した結果により、エンボス位置にあわせて送り穴打ち抜き装置を移動させることで、送り穴の中心とエンボス部の中心とのテープ取り出し方向の距離が安定したキャリアテープを製造する方法である。この方法により、素材となるシートの収縮率のバラツキなどにより打ち抜き装置に送られてきたエンボス部の位置が不安定になった場合に、即座に打ち抜き装置をエンボス部にあわせて自動的に移動させることで、送り穴の中心とエンボス部の中心とのテープ取り出し方向の距離が安定したキャリアテープのみを製造できる。エンボスを測定するカメラの位置は、特に限定されなく、打ち抜き装置の直前でも直後でも撮像ができるが、打ち抜き装置の直後にあるエンボス部の位置を測定する事が好ましい。
【0007】
本発明では、CCDカメラを使用して、テープ移送装置(4)によって移送されるエンボス部の形状をあらかじめ画像処理装置内に記憶し、打ち抜き装置に設置されたCCDカメラ(1)で、移送後のエンボス部が撮像されて画像処理装置に送られる。画像処理装置では、前述で記憶したエンボス部の形状をもとにパターンマッチングさせ、その位置を記憶する。記憶したエンボス部の位置と初期値との差分だけ打ち抜き装置を打ち抜き装置移動装置(2)により移動することで、正確にエンボス部の位置にあった送り穴を打ち抜く事が出来る。
【0008】
設置するCCDカメラは、打ち抜き装置移動装置により打ち抜き装置と同時に移動することが好ましい。カメラの解像度しては、24万画素以上有れば良く、カメラにより撮影した撮像を処理する画像装置としては、例えば、パソコンに市販の画像処理ボードを搭載した装置でよい。
その他のキャリアテープの製造装置については、公知の製造装置を用いることが出来る。
【0009】
本発明のCCDカメラ(1)は、打ち抜き装置と固定する事で、打ち抜き装置移動装置により同時に移動する。テープの保持手段(8)、(10)はテープの成形前と打ち抜き装置の後に、それぞれ1個以上設置し、その保持手段間に於いて、エンボスキャリアテープの予熱・エンボス形成・打ち抜き等の成形加工を行う。打ち抜き装置(3)及び打ち抜き装置移動装置(2)とCCDカメラ(1)は、一体であり、テープ保持手段(8)、(10)の駆動機構である移送装置(6)により移送されるテープの走行方向に対して、同一方向で平行に設置する。
【0010】
CCDカメラ(1)による撮像は、テープの上下のどちらからでも可能であるが、カメラ付属のレンズに異物などが堆積しない様、上方からの撮像が好ましい。CCDカメラ(1)は、画像処理装置(12)に接続されている。画像処理装置としては、パソコンに市販の画像処理ボードを搭載したものを使用した。画像処理装置での処理として、あらかじめCCDカメラ(1)にてエンボス部の形状と位置を記憶し、記憶した画像をシートの移送後にパターンマッチングすることで、エンボス部の位置を計測する。対応するエンボス部が計測された位置のズレ量をもって、打ち抜き装置移動量を演算し、移動させる。
また、撮像に必要な照明の種類や方法については、特に限定をしないが、被写体のエンボス部の輪郭をきれいに撮像するために高輝度のLEDリング照明を使用することが望ましい。このようにすることによって、より安定した撮像を行え、より正確なエンボス部の位置を撮像することができる。
【0011】
【実施例】
<実施例1>
本発明の設備を用いて、幅12mm、ポリスチレン製のキャリアテープを速度60SPMで製作した。送り穴の形状はφ1.5mm、送り穴の距離(ピッチ)は4mmで、収納ポケットの大きさは5mm角で深さ2mmである。
この設備にて製作したキャリアテープの送り穴の中心とエンボス部の中心とのテープ取り出し方向の距離を顕微鏡測定器にて500箇所測定したが、全てにおいて2mm±0.05mmの適正寸法範囲内に収まっていた。
<比較例1>
打ち抜き装置が移動しない従来の方法でキャリアテープを製作した。その他の条件は実施例1と同様とした。実施例1と同様に500箇所測定した結果、3箇所において実施例1と同様の適正寸法範囲を満たさない1.93mm、1.94mm、2.07mmという製品が発見された。
【0012】
【発明の効果】
本発明のキャリアテープの製造方法は、従来必要であった打ち抜き装置の位置調整を、自動的に正確に移動することができ、少量多品種のエンボスキャリアテープを経済的に、長期に安定して寸法精度良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャリアテープの製造方法に用いる製造設備の一例を示す。
【符号の説明】
1 CCDカメラ
2 打ち抜き装置移動装置
3 打ち抜き装置
4 エンボス成形装置
5 加熱装置
6 テープ移送装置
7 成形前テープ
8 テープ保持手段
9 打ち抜き後エンボステープ
10 テープ保持手段
11 ガイドロール
12 画像処理装置

Claims (1)

  1. キャリアテープを成形するためのテープを間欠動作で一定量移送する送り装置、シートの一部をエンボス状に成形するための加熱装置及び成形装置、テープの送り穴を作製する打ち抜き装置及び打ち抜き装置を移動させるための移動装置を含むキャリアテープの製造装置を用いるキャリアテープの製造方法であって、CCDカメラを用いてエンボス部分を撮像し、これをあらかじめ画像処理装置内に記憶し、打ち抜き装置の直後に設置されたCCDカメラ(1)で、撮像された初期状態のエンボス部とパターンマッチングさせて、その座標を記憶し、さらに移送後に同じCCDカメラ(1)で撮像されて画像も同様にパターンマッチングさせて、前記座標との差分だけ打ち抜き装置を移動させた後、テープの送り穴を作製するキャリアテープの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007061440A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Kao Corp 吸収性物品の製造方法
CN105235929A (zh) * 2015-09-16 2016-01-13 东莞联宝光电科技有限公司 变压器自动检查包装设备

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