JP2004255293A - 2剤接着剤の塗布方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】塗布面10に対して垂直な回転中心に対してA剤、B剤の噴出口41、42を偏心または傾斜して設けた主軸40を回転させつつ、前記噴出口41および他の噴出口42から接着剤を噴出させると共に、前記主軸40を前記塗布面に対して実質的に平行に移動させる。このため、被接着剤に塗布されたA剤、B剤の奇跡は円弧状で、少しづつずれ、両者は交差している。交差部分で混合、接着が開始する。このため、広範囲に簡単な構成で塗布できる。また、常温で接着できる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は2剤接着剤の塗布方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
2剤接着剤としては、アクリル接着剤が知られている。これは、常温高強度接着ならびに充填での使用が可能で、綿密な混合が不用である。したがって、被着材の一方にA剤、他方にB剤を塗布して接着するハネムーン接着が可能である。これによれば、広範囲の高強度常温自動接着を具現化できる。しかしながら、高速,充填(膜厚が大きい)接着の場合、接触部の硬化が速すぎて、硬化物層が未硬化のA剤、B剤の混合を妨げ、硬化不良を起こす。加えて、浸透性の被着材の場合、塗布した薬剤が被着材に浸透し、浸透した薬剤は他方の薬剤と接触,混合しないため硬化しない問題が生じる。
2剤接着剤の塗布装置は、下記の特許文献1に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−273283号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
硬化不良を解決する手段として、A剤、B剤を重ねてもしくは並べてもしくは2重管ノズルで直線ビード状に塗布することがある。しかし、この方法によれば広範囲の塗布には非常に多くのビードで塗布する必要があり、能率的でない。多列ビードの方法もあるが、ノズルの数が多くなるため、これらの管理が手間となり、自動化には不向きである。
本発明は広範囲に簡単に塗布できる方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、塗布面に対して略垂直な回転中心に対して偏心または傾斜して設けた噴出口を持つ主軸を回転させつつ、前記噴出口から接着剤を噴出させると共に、前記主軸を前記塗布面に対して実質的に平行に移動させること、を特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図1〜図4より説明する。図1、図2において、10は一方の被接着材である。被接着材の上方に塗布装置20があり、被接着材10の上面に2剤を塗布している。塗布装置20は、2剤の回転供給装置と21と、これを回転させる駆動装置22と、これらを移動させる移動装置23とからなる。回転供給装置21は、側面に2剤の流入口31,32を有するケース30と、ケース30の中心部を回転する主軸40とからなり、主軸40の下面に2剤の噴出口41,42を有する。
【0007】
主軸40には平行に2剤の通路があり、下面及び、側面に開口している。噴出口41,42は主軸の回転中心に対してそれぞれ両側にある。偏心量は同一である。噴出口41の中心と噴出口42の中心との間隔は下記表1において10mmである。噴出口41,42からの薬剤は図1、図2のように塗布面に対して傾斜している。噴出口41,42が傾斜していなくても、薬剤の粘土等が小さければ、主軸40の回転の遠心力で実質的に傾斜して噴出される。ケース30の内面と主軸40の側面との間には多数のベアリング45,45、Oリング46が有り、主軸40を回転自在に支持するとともに、流入口31,32から噴出口41,42までの流路を仕切っている。
【0008】
駆動装置22は例えば電動機で、主軸40を回転させる。主軸40と駆動装置の回転軸とを連結する部材(凸部で示す。)。移動装置23は、噴出口41,42を被接着材の上面から所定距離の位置を移動させるように、駆動装置22を支持して水平方向に移動させる。例えば、移動装置23はリニアガイド(図示せず)に支持されている。
【0009】
アクリル接着剤A剤、B剤の供給装置(図示せず)から流入口31,32への供給は可撓性のパイプを介して供給される。可撓性のパイプの途中は移動装置23に固定されている。図2の24は移動装置23からケース31の支持部材である。
【0010】
かかる構成において、塗布方法を説明する。A剤、B剤を供給し、噴出口41,42から噴出しつつ、電動機22で主軸40を回転させつつ、移動装置23を左右方向に移動させる。塗布後、他方の被る接着材を塗布面に重ね、圧着する。
【0011】
これによれば、接着材の軌跡Cは一定の模様を描く。接着材の軌跡Cは略円形の網目状である。実線の太線が噴出口41からの軌跡であり、細線の実線が噴出口42からのB剤の軌跡である。塗布した際のA剤とB剤の接触面積は小さいので、全体としてはほとんど接触、混合していないから、硬化しない。また、線状塗布なので、被着材に浸透しにくい。
【0012】
しかしながら、A剤とB剤は近接しているので、接着剤を塗布していない方の被接着材を押し付ける際にA剤、B剤の接着剤が押し広げられてA剤、B剤が接触、混合する。略網目状に塗布しているので、A剤、B剤の接触、混合は塗布領域全体で、ほぼ均一に生じるから硬化不良が起きない。被接着材がスポンジ状や、断熱材でも、接着できるものである。接着剤は混合後、常温で短時問で硬化するものであるから、塗布状態では硬化せず、被着剤を接触させるとたちまち硬化することができる。また、幅広に塗布するため、直線ビード塗布にくらべて効率的に広範囲塗布が可能になる。加えて、多列ビードではないため、管理が容易である。
【0013】
上記により、広範囲(大面積)に所望の材料に高速、高強度常温自動接着が可能になる。
【0014】
図3は、塗布装置を複数回往復させて、または、複数の塗布装置を左右方向に移動させて、広範囲に塗布した例を示すものである。
【0015】
図4は、主軸22の回転遠度と移動速度との関係を示すものである。下記表1はそのA剤の軌跡自転半径、B剤の軌跡自転半径、回転装置20の自転回転数、移動速度を示す。
【表1】
【0016】
なお、図3の左右方向の両端は、図1、図2の塗布面の左右方向端部のように、2剤は交差しないので、この部分はダミーの被接着材を置いた状態で塗布し、その後このダミーの被接着剤を除く。
【0017】
図1、図2の左右方向の端部は2剤は交差しないので、中間部に比べ、接着力が弱いが、他方の被接着材を重ねると、2剤が接触、混合する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の塗布装置の回転供給装置を垂直断面した全体の斜視図。
【図2】図1の塗布装置の斜視図。
【図3】広範囲(大面積)の塗布例。
【図4】表1の各種条件下の塗布例。
【符号の説明】
10:一方の被接着材剤、20:塗布装置、21、回転供給装置、22:回転駆動装置、23:移動装置、30、ケース、31,32:供給口、30:主軸、41,42:噴出口
Claims (4)
- 塗布面に対して略垂直な回転中心に対して偏心または傾斜して設けた噴出口を持つ主軸を回転させつつ、前記噴出口から接着剤を噴出させると共に、前記主軸を前記塗布面に対して実質的に平行に移動させること、を特徴とする2剤の接着剤の塗布方法。
- 請求項1の塗布方法において、前記噴出口は前記回転中心に対して偏心していること、を特徴とする2剤の接着剤の塗布方法。
- 請求項2の塗布方法において、前記噴出口は前記中心に対して偏心及び傾斜しており、前記移動方向の両端部にダミーの被接着材を置いた状態で塗布を行い、その後前記ダミーの被接着材を除くこと、を特徴とする2剤の接着剤の塗布方法。
- 回転可能な主軸の下面にA剤、B剤の噴出口を有しており、一方の噴出口は前記回転中心に対して偏心または傾斜しており、前記主軸を前記回転中心に対して、移動させる移動装置とからなること、を特徴とする2剤の接着剤の塗布装置。
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JP2003048779A JP4059787B2 (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 2剤接着剤の塗布方法及び装置 |
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JP2009509734A (ja) * | 2005-09-27 | 2009-03-12 | イナテク・ゲーエムベーハー | 接着スレッド並びに接着ポイントを基材に塗布するための方法及び装置、接着スレッドで構成されたフリース並びに層からなる材料ウェブ、並びに、これらから形成された製品 |
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JP2009509734A (ja) * | 2005-09-27 | 2009-03-12 | イナテク・ゲーエムベーハー | 接着スレッド並びに接着ポイントを基材に塗布するための方法及び装置、接着スレッドで構成されたフリース並びに層からなる材料ウェブ、並びに、これらから形成された製品 |
EP1929079B1 (de) * | 2005-09-27 | 2012-03-28 | "INATEC Innovative Auftragstechnologie" GmbH | Verfahren und vorrichtung zum auftragen von klebstofffäden und -punkten auf ein substrat sowie ein klebstofffadenflies und eine klebstofffadenschicht aufweisende materialbahn sowie daraus erzeugte produkte |
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