JP2004254684A - 物品の品質管理方法およびそれに用いられる酸素検知剤 - Google Patents

物品の品質管理方法およびそれに用いられる酸素検知剤 Download PDF

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Abstract

【課題】消費者や食品取扱者などが極めて容易に食品の鮮度を判定でき、商品選択、識別などの目安とし得るような、食品の鮮度管理方法等を提供する。
【解決手段】物品と、物品の種類、品質管理条件に対応した所定の感度を有する酸素検知剤とをセットにしておき、物品の種類、品質管理条件に対応した所定の期間の経過により、この酸素検知剤に浸入する酸素濃度を上記酸素検知剤が検知し変色することを利用して、物品の品質管理を行う。
【選択図】なし

Description

本発明は、ガス置換包装食品などの食品の鮮度管理方法に好適に適用しうる物品の品質管理方法およびそれに用いられる酸素検知剤に関する。
さらに詳しくは、本発明は、例えば、食品に代表される物品に直接または間接的に検知剤を貼付しておき、食品などをスーパーマーケットの陳列棚などに陳列後、食品などの種類に対応して所定の品質保持期間の経過などにより検知剤の色が変化することにより、消費者や食品取扱者などが極めて容易に食品の鮮度を判定でき、商品選択、識別などの目安とし得るような、食品の鮮度管理方法に代表される物品の品質管理方法およびそれに用いられる酸素検知剤に関する。
従来より酸素検知剤は、食品分野、印刷インキ分野、電気・機械・器具分野、医薬品・医療用品分野などで、包装容器内の各種物品例えば、食品、インキ、電気・機械・器具、医薬品、医療用品などの品質保持判定や品質管理などのために広く用いられている。
例えば、食品分野では、酸素検知剤は、主に長期保存される食品を対象とし、食品に含有される油脂分、ビタミン類の酸化による変敗防止、虫害の発生防止、色沢の変退防止、カビ・細菌の増殖防止等のために、食品が収納されたガス不透過性の密閉包装袋内に、専ら脱酸素剤(酸素吸収剤)と共に同封され、包装袋内は長期間実質上酸素のない状態に保持され、食品の種類などに関係なく、外部から包装袋内に浸入する所定量の酸素を感知して、一様に酸素検知剤は変色するようになっており、例えば、食品の種類などに応じて異なる条件下で変色する酸素検知剤は存在しなかった。
すなわち、従来では、包装袋内に食品と脱酸素剤と酸素検知剤とを同封しておき、食品の長期保存期間の経過と共に、密封シール部、包装袋に生じたピンホールなどを通じて、包装袋内に外部から浸入してくる酸素を脱酸素剤に吸着させ、あるいは脱酸素剤と反応させて、包装袋内の酸素を低減・除去させると共に、脱酸素剤の性能の低下などにより、(脱酸素剤に吸着されず、または脱酸素剤と反応せずに、)包装袋内に残存する酸素量を酸素検知剤の変色の有無を確認することにより、包装されている食品の鮮度の善し悪しを視覚的に判定する目安として用いられていた(例えば、特許文献1〜6参照)。
しかしながら、市場に出回る食品の種類は多種多様であり、その上、各食品の流通経路や生産から消費者の口に入るまでの平均所要日数も様々であり、その間の食品の保存・輸送あるいは陳列時の温度(品温)、スーパーマーケット等の小売り段階での食品の陳列形態も様々である。そのため、全ての食品に脱酸素剤や酸素検知剤が同封される訳ではない。
例えば、総菜は、製造後、室温(15〜25℃)で2〜3日程度の短期間スーパーマーケット等の食品陳列棚に並べられ、その数日間のうちに需用者に購入され、消費されることが多い。このように短期間に消費されることを前提として販売されている食品では、脱酸素剤や酸素検知剤が同封されることはない。
また、生の畜肉は、必要により脱酸素剤および酸素検知剤が同封され、品質劣化が殆ど生じない温度(例:−40℃〜−18℃程度)で長期間凍結保存あるいは該温度で冷凍輸送等されたのち、数百グラム〜数キログラム程度の少量づつに小分けパックされ(あるいは畜肉の解体包装過程で予め小分けパックされ)、5〜6℃程度の温度で、3〜4日程度
の間スーパーマーケット等の食品陳列棚(庫)に並べられ、鮮度の良好なその数日間のうちに需用者に購入され、消費されることが多い。生の畜肉がこのようにスーパーマーケットの食品陳列棚に並べられる段階では、生の畜肉は、短期間内に消費されることを前提として販売されているためか、脱酸素剤や酸素検知剤が同封されることはない。
このように陳列棚などに並べられた食品などの商品を消費者が購入する場合、多くの消費者は、価格や食品の品質に基づいて商品を選択するが、食品の品質は、その食品の外観の他、各商品に付された商品の製造年月日、品質保持期限の日付等の表記に基づいて把握し、それらデータを消費者は商品選択の判断基準としている。
また、消費者は、商品を購入し、自宅冷蔵庫などに商品を保管し、その商品の賞味期限内に食する場合も、在庫食品の外観や製造年月日等に基づいて、期限の迫ったものから順次消費するようにしている。
また、小売店の商品管理者・従業者などは、消費者と同様に、食品の外観の他、各食品に付されたその製造年月日、品質保持期限の日付等を一々読み取り、商品交換・廃棄などの判断基準としている。
このように食品を管理する場合、消費者や小売店の従業者などにとっては、各商品の品質を確かめるのに、一々その商品を手にとって、小さな文字や数字で刻印された製造年月日などを見るのは煩わしく、もし、ラベルの色彩の変化などで視覚的に、より簡単に、その商品が未だその品質保持期限内か否かなどを判断できれば商品選考の手間が省け、便利である。特に、消費者にとっては、もし、ラベルの色彩の変化などで視覚的に簡単にその食品が品質保持期限内か否か判断できれば、商品購入時は勿論のこと、商品購入後に、自宅の冷蔵庫などで保管し、賞味期限の間近に迫った古い食品を余すこと無く使い切るように、最適の献立を立てる上からも、便利である。
しかしながら、従来では、菓子類など長期保存管理を前提とする商品の場合には、食品包装容器内に脱酸素剤と酸素検知剤とを同封することはあっても、特に、製造・加工・調理等された後、消費者に短期間のうちに消費されることを前提として市場に出回っている食品、例えば、生の畜肉、魚肉、総菜、生鮮魚介類、生鮮野菜、果物、ドライフルーツ、和菓子、洋菓子などについては、簡便な鮮度管理方法はなかった。
また、上記食品以外の商品、例えば、印刷インキ分野、電気・機械・器具分野、医薬品・医療用品分野などでも、簡便な品質管理に有効であり、特に数日〜数ヶ月という短期間の品質管理に有効であるような、品質保持判定や品質管理などのための簡便な方法はなかった。
なお、例えば、前記特開平11−190729号公報(特許文献5)には、非通気性かつ非透湿性のテープ状基材に酸素検知組成物が塗布、印刷又は含浸により添着されたテープ状酸素検知剤(1)と、(1)より幅が広く少なくとも一部分が透明で片面に粘着層を有するプラスチック製片面粘着テープ(2)とから成り、テープ状酸素検知剤(1)の酸素検知組成物添着面全体が片面粘着テープ(2)によって実質的に空隙なく粘着されているテープ状貼付用酸素検知剤が開示され、該酸素検知剤によれば、包装容器内の酸素濃度の変化に対応して酸素検知剤が速やかに変色し、酸素濃度の減少を時間遅れを伴うことなく目視により容易に検知することができ、脱酸素包装食品等の品質管理に利用できる旨記載されている。
しかしながら、該公報には、品質管理すべき食品などの物品の種類、その保存温度や包装形態(例:真空あるいはガス置換密封包装、通気性のパック包装)、品質保持期限など
の品質管理条件が種々異なる場合に、これら食品の種類、品質管理条件に対応して、どのようにすれば食品などの品質を良好かつ容易に管理できるかという点については、示唆すらされていない。
特開2002−308342号公報 特開2000−342235号公報 特開2000−039429号公報 特開平11−276888号公報 特開平11−190729号公報 実開平5−85623号公報
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決しようとするものであって、食品等の物品に直接または間接的に検知剤を貼付しておき、例えば、食品をスーパーマーケットの陳列棚などに陳列後、食品の種類や品質管理条件に対応して所定の品質保持期間の経過などにより検知剤の色が変化することにより、消費者や食品取扱者などが極めて容易に食品の鮮度を判定でき、商品選択、識別などの目安とし得るような、食品の鮮度管理に代表される物品の品質管理方法を提供することを目的としている。
また本発明は、食品等の物品(商品)に直接または間接的に検知剤を貼付しておくと、例えば、食品をスーパーマーケットの陳列棚などに陳列後、食品の種類に対応して所定の品質保持期間の経過などにより検知剤の色が変化して、消費者や食品取扱者などが極めて容易に食品の鮮度を判定でき、商品選択、識別などの目安とし使用でき、上記のような食品の鮮度管理に代表される物品の品質管理方法に好適に使用し得る、新規な酸素検知剤を提供することを目的としている。
本発明に係る物品の品質管理方法は、物品と、物品の種類、品質管理条件に対応した所定の感度を有する酸素検知剤とをセットにしておき、物品の種類、品質管理条件に対応した所定の(品質保持)期間の経過により、この酸素検知剤に浸入する酸素濃度を上記酸素検知剤が検知し変色することを利用して、物品の品質管理を行うことを特徴としている。
本発明においては、上記物品と、物品の種類、品質管理条件に対応した所定の感度を有する酸素検知剤とのセットは、脱酸素剤が収容されていない、ガス置換された一つの気密性包装袋内に収容されていてもよい。このような態様では、包装袋内に物品と、物品の種類、品質管理条件に対応した所定の感度を有する酸素検知剤とが収容され、脱酸素剤が収容されていない状態で、包装袋内のガス置換を行った後、包装袋を密封しておき、物品の種類、品質管理条件に対応した所定の期間の経過と共に、包装袋内に外部から浸入する酸素の濃度を、上記酸素検知剤が検知し変色することにより、物品の品質管理を容易に行うことができる。
本発明においては、上記物品が食品であり、管理すべき物品の品質は食品の鮮度であることが好ましい。
本発明においては、上記酸素検知剤は、酸素検知剤本体と、該本体を密封被覆し、食品等の物品の種類、温度、雰囲気ガスなどの品質管理条件に応じて所定の酸素透過率および/または炭酸ガス透過率を有するフィルムと、からなることが好ましい。
また、上記酸素検知剤には、該酸素検知剤と一体あるいは別体に構成され、少なくとも、酸素検知剤の酸化前の初期状態を示す色と、品質保持期限末期あるいは冷凍保存開始す
べき状態を示す色と、必要により品質保持期限内の状態を示す色と、がそれぞれ対応する表記と共に示された色見本がセットされていることが好ましい。
本発明の上記酸素検知剤においては、上記酸素検知剤本体が、多孔質無機系酸化物に酸素検知組成物溶液を含浸させ、必要により乾燥して得られたものであることが好ましい。
本発明においては、上記ガス置換は、包装袋内の空気を追出し、不活性ガスを導入することにより行うものであることが好ましい。
本発明においては、上記酸素検知剤は、酸化還元色素の色の変化により酸素を検知し表示するものであることが好ましい。
本発明においては、上記食品は、総菜、生菓子、洋菓子のうちから選択される1種または2種以上であることが好ましい。
また、本発明においては、上記食品は、畜肉、魚肉のうちから選択される1種または2種以上であることが好ましい。
本発明に係る物品の品質管理方法によれば、物品、例えば食品をスーパーマーケットの陳列棚などに陳列後、食品の種類に対応して所定の品質保持期間の経過などにより検知剤の色が変化することにより、消費者や食品取扱者などが極めて容易に食品の鮮度を判定でき、商品選択、識別などの目安とし得るような、食品の鮮度管理方法に代表される物品の品質管理方法が提供される。
また本発明によれば、上記食品の鮮度管理方法など、物品の品質管理方法に好適に使用でき、上記機能を発揮し得る酸素検知剤が提供される。
[物品の品質管理方法]
以下、本発明に係る物品の品質管理方法およびそれに用いられる酸素検知剤について、特に好ましい態様である、食品の鮮度管理方法およびそれに用いられる酸素検知剤を例示して、具体的に説明する。
本発明に係る食品の鮮度管理方法(第1の発明)では、食品と、食品の種類、例えば、(i)総菜、生菓子、洋菓子等であるか、(ii)生畜肉、魚肉等であるかなどにより、食品の
品質管理条件例えば、保存管理時のその食品の品温(保存温度)、食品の包装形態(例:真空あるいはガス置換密封包装、通気性のパック包装)、食品の品質保持期限等の品質管理条件に対応した所定の感度を有する酸素検知剤とをセットにしておき、食品の種類、品質管理条件に対応した所定の期間、例えば、品質保持期間の経過により、上記酸素検知剤に入ってくる(浸入する)酸素濃度を酸素検知剤が検知し変色することにより、食品の鮮度管理を行っている。
また、本発明に係る食品の第2の鮮度管理方法(第2の発明)では、上記食品と、食品の種類、鮮度等の品質管理条件に対応した所定の感度を有する酸素検知剤とのセットは、脱酸素剤が収容されていない、ガス置換された一つの包装袋内に収容されていてもよい。このような態様では、包装袋内に食品と、食品の種類、鮮度管理条件に対応した所定の感度を有する酸素検知剤とが収容され、脱酸素剤が収容されていない状態で、包装袋内のガス置換を行った後、包装袋を密封しておき、食品の種類、鮮度管理条件などに対応した所定の期間の経過と共に、食品包装袋内に外部から浸入する酸素や炭酸ガス、特に酸素の濃
度を、上記酸素検知剤にて検知し該酸素検知剤が変色することにより、食品の鮮度管理を行うことができる。
このような上記第1〜第2の発明によれば、鮮度管理すべき食品が、スーパーマーケットの食品陳列棚(庫)など、比較的短期間に商品の品質が低下してしまうような条件下に置かれた後、所定の品質保持期間の経過などにより、酸素検知剤が変色し、品質保持期間の経過などを表示するため、商品の需用者・取引者などは、簡単に品質を把握でき、しかも数値や文字を読み取る場合と異なり、読み違いの恐れもなく、品質誤認の恐れが極めて少ない。
<酸素検知剤>
上記第1〜第2のうちの何れの食品の鮮度管理方法においても用いられる酸素検知剤としては、酸素透過量(率)および/または炭酸ガス透過率に対応して、好ましくは酸素透過率に対応して変色する酸素検知剤本体と、該本体を密封被覆するフィルム(酸素透過率制御フィルム)とからなり、該フィルムは、食品等の品質管理すべき物品の種類、保存温度や湿度、置換ガスの種類やガス置換率、食品の望まれる鮮度等の品質管理条件に応じて所定の酸素透過率および/または炭酸ガス透過率、特に酸素透過率を有していることが好ましい。
なお、酸素検知剤の形状が、シート状、テープ状などである場合、包装袋内面あるいは外面(表面)など、所望の相手面に容易に被着・固定可能なように、酸素検知剤の何れか一方面には、接着剤層や両面テープが貼着されていてもよい。また、錠剤状の場合には、透明な通気性のプラスチック袋等に収容して用いてもよい。
なお上記酸素検知剤本体、フィルム(酸素透過率制御フィルム)としては、それぞれ従来より公知のものを、物品の種類や品質管理条件に応じて適宜組み合わせて使用できる。
例えば、酸素検知剤本体としては、食品等の包装容器内や包装容器外の酸素濃度や酸素の有無を、酸素透過率制御フィルムを介して通過・浸透してくる酸素濃度や酸素の有無を検知でき、特に、ガス置換包装、脱酸素包装などをした際にガス置換され、酸素が充分に除かれていること、あるいは限界量の酸素濃度であることなどを検知でき、色の変化、すなわち色相、色彩あるいは明度の変化により、酸素濃度や酸素の有無等を表示するものが用いられる。
上記酸素検知剤には、該酸素検知剤と一体あるいは別体に構成され、少なくとも、酸素検知剤の酸化前の初期状態を示す色と、品質保持期限末期あるいは冷凍保存開始すべき状態を示す色と、必要により品質保持期限内の状態を示す色と共に、該酸素検知剤の変色(例:メチレンブルーの青)や未変色(例:メチレンブルーのピンク)にそれぞれ対応する各食品の状態を説明する表記、さらには、その酸素検知剤を用いて品質管理すべき食品の種類、あるいは品質管理条件(当該食品の保存温度、保存時間あるいは、真空密封、ガス置換包装などの包装条件など)と共に示された色見本がセットされていることが、この酸素検知剤の誤用を防ぎ、品質管理の適正化を図る上で好ましい。
酸素検知剤本体としては、錠剤状の成形物、紙、糸、脱脂綿、多孔質樹脂、多孔質無機物あるいは多孔質無機系酸化物等の多孔質部材に酸素検知組成物溶液を含浸させ、必要により乾燥等を行ったもの、紙またはフィルムの表面に酸素検知組成物を塗布し必要により乾燥させたもの、または該組成物を印刷したもの等が挙げられる。
特に、食肉などの品質管理用の酸素検知剤のように数日間明るい陳列棚に陳列されるような、耐光性が必要とされる用途には、酸素検知剤が変色後、その色調がより良好に保持
される点で、後述する多孔質無機系酸化物などの多孔質部材を用いることが好ましい。
この酸素検知組成物としては、従来より公知のものを使用し得るが、いわゆる酸化還元型のものが好ましく用いられる。酸化還元型酸素検知剤としては、代表的には、メチレンブルー等の特定の色素と該色素を還元するための還元剤としてのグルコース等との組合せが挙げられる(特開2000−39429号公報、特開昭53−120493号公報、特開昭56−60349号公報等参照)。これらは酸素が存在する場合にはメチレンブルー自体が酸化されて青色を呈するが、酸素の不存在下では、上記青色を呈していた色素がグルコース等の還元剤によって還元されて(色素を酸化した酸素をグルコースが奪いグルコース自体は酸化される)、無色になるという現象を利用したものである。通常、メチレンブルーが無色(あるいは薄いピンク)になったとき、そのことがはっきりと強調されて分かるように色素(例:食紅などの赤系色素)が配合されている。
多孔質部材のうちで、多孔質無機物としては、活性炭、木炭、骨炭などが挙げられる。また、多孔質無機系酸化物としては、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、亜鉛(Zn)、バリウム(Ba)、カリウム(K)等の酸化物やこれら酸化物の混合物、これら元素を有する複合酸化物などが挙げられる。
より具体的には、多孔質無機系酸化物としては、シリカゲル、シリカ、ゼオライト、モルデナイト、ベントナイト、モンモリナイト、(活性)アルミナ、マグネシア、チタニア、活性白土、クレー、スラグ、ボーキサイト、多孔質ガラスビーズ等が挙げられる。
これらの多孔質部材のうちでは、多孔質無機系酸化物が好ましく、さらには、シリカゲル、アルミナ、ゼオライト、モルデナイトが得られる酸素検知剤の耐光性、色調変化の視認性、安全性などの点から好ましい。
これらの多孔質部材は、1種または2種以上組合わせて用いてもよい。
酸素透過率制御フィルム(フィルム)としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、セルロースアセテート、セロハン等の透明フィルムが挙げられる。これらフィルムは、透明である限り、延伸されていてもよく、金属などが表面に蒸着等されていてもよく、これらフィルム等が任意の組み合わせで積層されていてもよい。
具体的には、例えば、下記(イ)〜(ル)に例示するような従来より公知の種々の酸素透過率(および/または炭酸ガス透過率)を有する透明フィルム(例:「食品包装便覧」第495頁、表2参照、社団法人日本包装技術協会 刊)が酸素透過率制御フィルムとし
て使用できる。
(イ):酸素透過度(酸素透過率)が、2000ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)で、透湿度1g/m2・24hrs(40℃、90%RH)のOPP(OPP:二軸延伸ポリプロピレン、20μm厚)/延伸HDPE(HDPE:high density polyethelene、45μm厚)/LDPE(LDPE:low density Polyethylene、30μm厚)の
積層フィルム、
(ロ):酸素透過度が、2000ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)で、透湿度6g/m2・24hrs(40℃、90%RH)のOPP(OPP:二軸延伸ポリプロピレン、20μm厚)/CPP(CPP:無延伸ポリプロピレンフィルム、30μm厚)の積層フィルム、
(ハ):酸素透過度が、1000ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)で、透湿度15g/m2・24hrs(40℃、90%RH)のセロファン(20μm厚
)/LDPE(LDPE:low density Polyethylene、40μm厚)の積層フィルム、
(ニ):酸素透過度が、12ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)で、透湿度13g/m2・24hrs(40℃、90%RH)のPVDC(PVDC:塩化ビ
ニリデン、3μm厚)コートONylon(ONylon:延伸ナイロン、18μm厚)/EVA(EVA:エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、50μm厚)の積層フィルム、
(ホ):酸素透過度が、12ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)で、透湿度8g/m2・24hrs(40℃、90%RH)のPVDC(PVDC:塩化ビニ
リデン、3μm厚)コートPET(15μm厚)/CPP(無延伸ポリプロピレンフィルム、50μm厚)の積層フィルム、
(ヘ):酸素透過度が、12ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)で、透湿度10g/m2・24hrs(40℃、90%RH)のPVDC(塩化ビニリデン、
3μm厚)コートセロファン(23μm厚)/LDPE(低密度ポリエチレン)の積層フィルム、
(ト):酸素透過度が、12ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)で、透湿度5g/m2・24hrs(40℃、90%RH)のPVDC(塩化ビニリデン、3
μm厚)コートOPP(二軸延伸ポリプロピレン、23μm厚)/LDPE(低密度ポリエチレン、40μm厚)の積層フィルム、
(チ):酸素透過度が、10ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)で、透湿度1g/m2・24hrs(40℃、90%RH)のPET(12μm厚)/アルミ
ニウム蒸着LDPE(低密度ポリエチレン、30μm厚)の積層フィルム、
(リ):酸素透過度が、2ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)で、透湿度1g/m2・24hrs(40℃、90%RH)のアルミニウム蒸着PET(12μ
m厚)/LDPE(低密度ポリエチレン、40μm厚)の積層フィルム、
(ヌ):酸素透過度が、2ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)で、透湿度5g/m2・24hrs(40℃、90%RH)のPVDC(3μm厚)コート延伸
PVA(15μm厚)/LDPE(低密度ポリエチレン、70μm厚)の積層フィルム、(ル):酸素透過度が、1.5ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)で、透湿度2.5g/m2・24hrs(40℃、90%RH)のPVDC(12μm厚)
コートセロファン(32μm厚)/LDPE(低密度ポリエチレン、40μm厚)の積層フィルムなど。
これら積層されていてもよいフィルムのうちで、上記(ニ)〜(ル)に例示するような、酸素透過率(酸素透過度)が1.0〜100ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)、好ましくは1.0〜40ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)、特に好ましくは1.0〜15ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)の低酸素透過率の透明フィルムを用いると、後述する生畜肉、魚肉のパックの、大気と直接接する外面(パック外面)、あるいは酸素あるいは大気がほぼ自由に出入りできる生肉パック用の小袋内面(パック内面)に酸素検知剤を貼付して、低感度状態で食品の鮮度管理などを行う上で有効である。
また、これらフィルムのうちで、上記(イ)〜(ハ)に例示するような、特に酸素透過率が500〜3000ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)、好ましくは800〜2500ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)、特に好ましくは1500〜2300ml/m2 ・24hrs・atm(温度30℃ウエット)の高酸素透過率の透明フィルムを用いると、後述する総菜や総菜入りガス置換弁当(パック)の、酸素の浸入が抑制・阻止された気密性パック内側面に酸素検知剤を貼付して、高感度状態でその食品等の鮮度管理を行う上で有効である。
なお、フィルムの種類等は、食品の種類、包装形態などに応じて適宜選択すればよい。
(総菜や総菜入り弁当などの食品の鮮度管理)
さらに具体例を挙げて説明すると、例えば、総菜や総菜入り弁当などの食品は、前記「発明の技術的背景」の項でも触れたように、製造後、室温(15〜25℃)〜「室温−5℃」の温度で2〜3日程度の短期間スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の食品陳列棚に並べられ、その数日間のうちに需用者に購入され、その期間内に消費されることが多い。
このような総菜や総菜入り弁当などの製造〜消費までのプロセスは、例えば、常温、常圧下に食品製造工場などの調理室内で総菜、ご飯などをパック詰めし、酸素検知剤を同封し、パック内を例えば、不活性ガス、例えば、窒素ガス(N2)と炭酸ガス(CO2)との混
合ガス(例:N2/CO2(混合体積比)=1/0.8〜1/1.2)でガス置換し、ガス置
換直後の酸素ガス濃度が通常0.2%以下、多くは0.2〜0.3%程度にガス置換された密封状態で流通過程に乗せられる。
なお、上記不活性ガスとしては、上記例に限らず、従来より公知の窒素ガス、炭酸ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス等が挙げられる。これら不活性ガスは、2種以上組み合わせて用いてもよい。
そして、上記食品をスーパーマーケットの陳列棚などに陳列後、食品の種類に対応して所定の品質保持期間の経過後である、パック内の酸素濃度が例えば、1%前後になった製造後2〜3日目に、パック内に同封(またはパック内壁に貼付)されている酸素検知剤の色が変化するようになっている。
これにより、消費者や食品取扱者などが極めて容易に食品の鮮度を判定でき、商品選択、識別などの目安とし得る。
例えば、酸素検知剤を構成している一部材である酸素検知剤本体が、赤色色素を含む基材にメチレンブルーを含浸させたものである場合には、周囲の酸素濃度が上昇して0.9〜1.2%程度(例:1.0%)になると、色が赤から青に変化する。
そこで、対象食品が上記総菜や総菜入り弁当などの場合には、酸素検知剤本体を密封被覆するフィルム(酸素透過率制御フィルム)としては、酸素透過度(酸素透過率)が、1000〜3000ml/m2 ・24hrs・atm、好ましくは1500〜2500ml/m2 ・24hrs・atmのフィルムを採用すればよい。
このような酸素透過率制御フィルムとしては、収納される食品中の水分(煮汁)、食用油、アルコール等に対する耐性(不溶性)を有するものが好ましく、例えば、ポリプロピレン(OP)/ポリエチレン(PE)積層フィルム、ポリエステル(PET)/ポリエチレン(PE)等が挙げられる。
このような酸素透過度を有する酸素透過率制御フィルムにて前記酸素検知剤本体を密封被覆すると、例えば、スーパーマーケットの総菜陳列ケース内温度である、上記常温(例:15〜25℃前後の温度)下で、上記日数(例:食品製造後、2〜3日)経過すると、酸素検知剤本体の色が、赤から青に変化させるようにすることができ、これにより総菜や総菜入り弁当の鮮度(品質保持期限)を容易かつ確実に判定できる。
上記総菜や総菜入り弁当と同様に、特に短期間の常温に近い温度条件下での鮮度管理可能な食品としては、他に、和菓子、洋菓子等が挙げられる。その他、ドライフルーツ、穀類等も適宜条件を設定して上記鮮度管理の対象としうる。
(生の畜肉などの食品の鮮度管理)
また、対象食品が、例えば、生の畜肉である場合は、気密性の外套用包装袋内に、小分
けパックされた生畜肉とセットにした状態で酸素検知剤を同封し、必要により脱酸素剤をもこの外装用包装袋内に同封して、外套用包装袋内を、例えば、炭酸ガス(CO2)でガス
置換し、ガス置換直後の酸素ガス濃度が通常0.05%以下、多くは0.001〜0.05%程度にガス置換しておき、約0℃で、数十日間(例:40日間)の輸送、保管を行うことがある(態様A)。
また、生の畜肉は、気密性の外套用包装袋内に、小分けパックされた生畜肉とセットにした状態で酸素検知剤を同封し、必要により脱酸素剤をもこの外装用包装袋内に同封して、外套用包装袋内を脱気し、例えば、品質劣化が殆ど生じない温度(例:−40℃〜−18℃程度)で長期間凍結保存あるいは該温度で冷凍輸送等されることがある(態様B)。
生畜肉は、このような種々の条件下(態様Aあるいは態様B)での輸送・保管を経た後、気密性の外套用包装袋を開封・除去し、スーパーマーケット等の食品陳列棚(庫)に配列されることにより、上記小分けパックとセット状態の酸素検知剤は、直接大気に触れ、酸素検知剤は周囲(大気中)の酸素を吸収開始して、上記所定の日数(例:2〜10℃程度の温度で、3〜4日程度)の経過により酸素透過率制御フィルムを通過・浸透し、内部(酸素検知剤本体側)に入り込んだ酸素の濃度が所定の値になっていることを酸素検知剤本体が検知しその検知剤の色が、赤から青に変化させるようにすることができ、これにより生の食肉の鮮度(品質保持期限)を容易かつ確実に判定できる。
この際に用いられる酸素検知剤本体を密封被覆するフィルム(酸素透過率制御フィルム)としては、酸素透過度(酸素透過率)が、1〜50ml/m2 ・24hrs・atm、好ましくは5〜20ml/m2 ・24hrs・atmのフィルムを採用すればよい。
このような酸素透過率制御フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)/
ポリアクリルニトリル(PAN)積層フィルム、塩ビコートポリエチレンフィルム(KNY/PE)等が挙げられる。
このような酸素透過度を有するフィルムにて前記酸素検知剤本体を密封被覆しておくと、酸素検知剤が生畜肉の梱包後、輸送・保存段階から小分けパック外表面に貼着され、あるいは通気性の小分けパック内に同封されていても、酸素検知剤は、小分けパックの生畜肉と共に、輸送・保存される期間中は、さらに外套用包装袋内に収容されて上記低酸素状態で輸送・保管されているため、小分けパックの生肉は殆ど品質が劣化しないから、酸素検知剤もその間は変色しないでおり、生肉が新鮮である旨を示す。
しかしながら、本発明では、一旦、低酸素状態を保持する外套用包装袋が開封され、酸素検知剤が大気に晒されると、例えば、2〜10℃(例:6℃)で、上記日数(3〜4日)経過することにより、大気中の所定量の酸素を吸収して酸素検知剤本体の色を、赤から青に変化させる。
このように酸素検知剤本体を被覆しているフィルム(酸素透過率制御フィルム)の酸素透過率および/または炭酸ガス透過率、特に酸素透過率を、食品等の品質管理すべき物品の種類や、温度、湿度、置換ガスの種類やガス置換率、鮮度等の品質管理条件に応じて所定の値に調整することにより、酸素検知剤の色変化条件を変化させることができ、これにより、生の畜肉の鮮度(品質保持期限)を容易かつ確実に判定できる。
上記生畜肉と同様に鮮度管理可能な食品としては、他に、エビ、カニ、カキ、魚などの魚介類(まとめて魚肉とも言う。)等が挙げられる。
上記説明においては、本発明の好ましい態様である、酸素検知剤本体を密封被覆するフ
ィルム(酸素透過率制御フィルム)として、酸素透過度(酸素透過率)が、1000〜3000ml/m2 ・24hrs・atm、好ましくは1500〜2500ml/m2 ・24hrs・atmのものを用いた総菜、総菜入り弁当の鮮度管理の例、あるいは、
酸素透過率制御フィルムとして、酸素透過度(酸素透過率)が、1〜50ml/m2 ・24hrs・atm、好ましくは5〜20ml/m2 ・24hrs・atmのものを用いた生畜肉の鮮度管理の例を挙げて説明したが、本発明は係る態様に限定されず、例えば、下記のような従来より公知の種々の酸素透過率および/または炭酸ガス透過率を有するフィルム(例:「食品包装便覧」第495頁、表2参照)で酸素検知剤本体を密封被覆することにより、種々の対象の品質管理を種々の条件下で行うことができる。
以上詳述したように、食品の鮮度管理方法に代表される本発明の物品の品質管理方法によれば、物品例えば食品をスーパーマーケットの陳列棚などに陳列後、その物品(例:食品)の種類、品質管理条件に対応して所定の品質保持期間の経過などにより酸素検知剤の色が変化することにより、消費者や物品取扱者(例:食品取扱者)などが極めて容易に物品(食品)の鮮度等の品質を判定でき、商品選択、識別などの目安とし得るような、物品(食品)の鮮度管理方法に代表される物品の品質管理方法が提供される。
本発明では、対象となる品質管理可能な物品は、上記食品に限定されず、乾麺、麩、香辛料、菓子など酸化劣化などにより味、香り、風味が低下する食品;タバコなどの酸化劣化により味が低下する嗜好品;医薬品、特に生菌(例:乳酸菌、ワクチン)、血液製剤や生薬入りの医薬品など薬効成分の品質や薬効が保存期間、温度などに大きく依存している医薬品;酸化劣化により匂いや色、美肌効果などが失われやすい天然物由来の成分などを含む乳液その他の化粧品;コンタクトレンズやその洗浄液、保存液など、物品の品質や効能が保存期間、温度、酸化劣化などに大きく依存している物品;時計・電子部品、精密機械・器具、装身具、美術工芸品など機能維持や美観等の観点から防錆などが求められる部品・製品等が挙げられる。
[発明の効果]
本発明に係る物品の品質管理方法によれば、物品、例えば食品をスーパーマーケットの陳列棚などに陳列後、食品の種類に対応して所定の品質保持期間の経過などにより検知剤の色が変化することにより、消費者や食品取扱者などが極めて容易に食品の鮮度を判定でき、商品選択、識別などの目安とし得るような、食品の鮮度管理方法に代表される物品の品質管理方法が提供される。
特に、食品の陳列直前に、食品の種類や保存管理条件に対応して選択した特定の酸素透過率の酸素検知剤を、ガス置換等され、酸素ガス量が低減されたその包装袋の内面(大気と隔絶される包装袋の内面)などに貼付しておくと、食品包装袋に付された製造年月日や品質保持期限等を示すラベルを一々チェックしなくても、消費者(購買者)やスーパーマーケットなどの食品管理者などにとって、食品の鮮度などを簡単に把握でき、品質誤認の恐れも低減できる。
また本発明によれば、上記食品の鮮度管理方法など、物品の品質管理方法に好適に使用でき、上記機能を発揮し得る酸素検知剤が提供される。
[実施例]
以下、本発明について、実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明はかかる実施例により何ら限定されるものではない。
<総菜や総菜入り弁当などの食品の鮮度管理用の酸素検知剤(a)>
(イ)酸素検知剤本体:基材(担体)に酸化還元型色素のメチレンブルーなどを含浸・
担持させたもの。
(ロ)酸素透過率制御フィルム(フィルム): 酸素透過度(酸素透過率)が、2000ml/m2 ・24hrs・atmのポリプロピレン(OP)/ポリエチレン(PE)積層透明フィルム。
(ハ)酸素検知剤の製法:還元性物質のグルコース、アルカリ金属化合物の水酸化カリウム、および還元性物質によって還元される酸化還元型色素のメチレンブルーと、必要により非還元性色素の食紅を含有する水溶液を吸湿性の薄いシート状担体に担持させ、乾燥させたシートを上記透明フィルム(酸素透過率制御フィルム)内に封入する。
(ニ)酸素検知剤の寸法:縦43mm×横30mm×厚み0.5mm。
<総菜や総菜入り弁当などの食品の鮮度管理用の酸素検知剤(a−1)>
上記<総菜や総菜入り弁当などの食品の鮮度管理用の酸素検知剤(a)>における、酸素検知剤の製法(ハ)の工程において、「吸湿性の薄いシート状担体」に代えてシリカゲルを用いた以外は、上記酸素検知剤(a)と同様にして酸素検知剤を製造した。
すなわち、
(イ)酸素検知剤本体:基材の点を除き、上記酸素検知剤(a)(イ)と同様。
(ロ)酸素透過率制御フィルム(フィルム):上記酸素検知剤(a)(ロ)と同様。
(ハ)酸素検知剤の製法:還元性物質のグルコース、アルカリ金属化合物の水酸化カリウム、および還元性物質によって還元される酸化還元型色素のメチレンブルーと、必要により非還元性色素の食紅を含有する水溶液をシリカゲルに担持させ、乾燥させた後、得られた顆粒・粉末状物を上記透明フィルム(酸素透過率制御フィルム)内に封入する。
(ニ)酸素検知剤の寸法:上記酸素検知剤(a)(ニ)と同様。
<生畜肉の鮮度管理用の酸素検知剤(b)>
(イ)酸素検知剤本体:基材に酸化還元型色素のメチレンブルーなどを含浸させたもの。
(ロ)酸素透過率制御フィルム(フィルム):
酸素透過度(酸素透過率)が、10ml/m2 ・24hrs・atmのポリエチレンテレフタレート(PET)/ポリアクリルニトリル(PAN)積層フィルム。
(ハ)酸素検知剤の製法:上記酸素検知剤(a)(ハ)と同様。
(ニ)酸素検知剤の寸法:縦43mm×横30mm×厚み0.5mm。
<生畜肉の鮮度管理用の酸素検知剤(b−1)>
上記<生畜肉の鮮度管理用の酸素検知剤(b)>における、酸素検知剤の製法(ハ)の工程において、「吸湿性の薄いシート状担体」に代えてシリカゲルを用いた以外は、上記酸素検知剤(b)と同様にして酸素検知剤を製造した。
すなわち、
(イ)酸素検知剤本体:基材の点を除き、上記酸素検知剤(b)(イ)と同様。
(ロ)酸素透過率制御フィルム(フィルム):上記酸素検知剤(b)(ロ)と同様。
(ハ)酸素検知剤の製法:還元性物質のグルコース、アルカリ金属化合物の水酸化カリウム、および還元性物質によって還元される酸化還元型色素のメチレンブルーと、必要により非還元性色素の食紅を含有する水溶液をシリカゲルに担持させ、乾燥させた後、得られた顆粒・粉末状物を上記透明フィルム(酸素透過率制御フィルム)内に封入する。
(ニ)酸素検知剤の寸法:上記酸素検知剤(b)(ニ)と同様。
(総菜や総菜入り弁当などの食品の鮮度管理)
総菜入り弁当(ポリスチレンパック、100μm厚、市販品)を、室温(20℃)で製造後、上記酸素検知剤(a){酸素検知剤本体を酸素透過率が2000ml/m2 ・24hrs・atmのOP/PE積層透明フィルムで密封被覆したもの}をパック内に収納し、パック内を、窒素ガス(N2)と炭酸ガス(CO2)との混合ガス(例:N2/CO2(混合体積比)=1.0/1.0)でガス置換すると共に、フィルム(酸素透過率:10ml/m2 ・24hrs・atm、80μm厚、ナイロン(R)/ポリエチレン積層フィルム、市販品)で密封被覆した。
パック内のガス置換2時間後の酸素ガス濃度を酸素計(東レエンジニアリング(株)製)にて測定したところ、酸素ガス濃度は0.2%であり、酸素検知剤の色は、ピンク色であった。
次いで、上記食品をスーパーマーケットの陳列棚と同様に、室温(20℃)の温度で1000ルクスの明るさの棚に保管した。
総菜入り弁当の品質保持期間(製造後2日)の経過後である、パック内の酸素濃度が、1.0%になった製造後2日目には、パック内上面(天井面)に貼付されている酸素検知剤の色が赤から青に変化していた。
この変色から消費者は、極めて容易に食品の鮮度を判定可能であった。なお、このときの食品の状態は、外観上異常がなく、まだ摂取可能であった。
(生の畜肉などの食品の鮮度管理)
牛の生肉10kgを500gづつに分けて20個数の小分けパック(ポリスチレンパック本体(100μm厚)をフィルム(塩化ビニリデンラップフィルム、市販品)にて、簡易包装した。次いで、小分けパックされた個々の生畜肉とセット(小分けパック外表面に貼付)にした状態で上記酸素検知剤(b){酸素検知剤本体を酸素透過率が10ml/m2 ・24hrs・atmのPET/PAN積層透明フィルムで密封被覆したもの}を、外装用包装袋(酸素透過率:10ml/m2 ・24hrs・atm、100μm厚、ナイロン/ポリエチレン(PE)積層フィルム、市販品)内に同封し、必要により脱酸素剤をもこの外装用包装袋内に同封して、外套用包装袋内を、炭酸ガス(CO2)でガス置換し、ガス置
換直後の外套用包装袋内の酸素ガス濃度が酸素計(東レエンジニアリング(株)製)にて測定したところ、0.01%であった。
次いで、このパックされた生畜肉を、0℃で40日間、暗い冷蔵庫内に保管した。この間、酸素検知剤の色はピンクのままであった。
その後、パックされた生畜肉を冷蔵庫より取出し、生畜肉の外套用包装袋を切断除去し
、小分けパックされ、このパック外表面(屋内の空気と直接接する小分けパックの外表面)に酸素検知剤が貼付された生畜肉をスーパーマーケット等の食品陳列棚(庫)内温度と同様の温度である6℃で、1000ルクスの明るさのもとで3日間保持した。
小分けパックされた生畜肉の外面に貼付された酸素検知剤は、6℃の温度の食品陳列棚(庫)に陳列した直後は、ピンク色であった。
該小分けパックされた生肉を、食品陳列庫の6℃の温度に保持して、3日目に、大気に直接触れていた酸素検知剤は周囲(大気中)の酸素を吸収して青色に変化した。
この青色に酸素検知剤が変色した3日目に、生畜肉のパックを開封して、内部の肉の匂い、色、味などを検査したところ、何らの異常もなかった。
なお、この酸素検知剤(b)は、その後も継続してパック外面に貼付して上記と同じ1000ルクスの明るさのもとで、食品陳列棚に並べておいたところ、次第にメチレンブルーの青い色調が退色し、酸素検知剤に含まれる食紅の色調である赤っぽい色となる傾向が見られた。
(生の畜肉などの食品の鮮度管理)
実施例2において、酸素検知剤(b)に代えて、酸素検知剤(b−1)を用いた以外は、実施例2と同様にした。
その結果、小分けパックされた生畜肉の外面に貼付された酸素検知剤(b−1)は、6℃の温度の食品陳列棚(庫)に陳列した直後は、ピンク色であった。
該小分けパックされた生肉を、食品陳列庫の6℃の温度に保持して、3日目に、大気に直接触れていた酸素検知剤は周囲(大気中)の酸素を吸収して青色に変化した。
この青色に酸素検知剤が変色した3日目に、生畜肉のパックを開封して、内部の肉の匂い、色、味などを検査したところ、何らの異常もなかった。
そして、この酸素検知剤(b−1)は、その後も継続してパック外面に貼付して上記と同じ1000ルクスの明るさのもとで、食品陳列棚に並べておいたところ、上記実施例2のように酸素検知剤(b)を用いた場合と異なり、陳列開始から4〜5日目においてもメチレンブルーの青い色調が殆ど退色しなかった。

Claims (10)

  1. 物品と、物品の種類、品質管理条件に対応した所定の感度を有する酸素検知剤とをセットにしておき、物品の種類、品質管理条件に対応した所定の期間の経過により、この酸素検知剤に浸入する酸素濃度を上記酸素検知剤が検知し変色することを利用して物品の品質管理を行うことを特徴とする、物品の品質管理方法。
  2. 上記物品と、物品の種類、品質管理条件に対応した所定の感度を有する酸素検知剤とのセットは、脱酸素剤が収容されていない、ガス置換された一つの気密性包装袋内に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の物品の品質管理方法。
  3. 上記酸素検知剤は、酸素検知剤本体と、該本体を密封被覆し、物品の種類、品質管理条件に応じた所定の酸素透過率および/または炭酸ガス透過率を有するフィルムと、からなることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載の物品の品質管理方法。
  4. 上記物品が食品であり、管理すべき物品の品質は食品の鮮度であることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の物品の品質管理方法。
  5. 上記ガス置換は、気密性包装袋内の空気を追出し、不活性ガスを導入することにより行うものであることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の物品の品質管理方法。
  6. 上記食品は、総菜、生菓子、洋菓子のうちから選択される1種または2種以上であることを特徴とする請求項4に記載の物品の品質管理方法。
  7. 上記食品は、畜肉、魚肉のうちから選択される1種または2種以上であることを特徴とする請求項4に記載の物品の品質管理方法。
  8. 酸素検知剤本体と、該本体を密封被覆し、品質管理すべき物品の種類、品質管理条件に応じた所定の酸素透過率および/または炭酸ガス透過率を有するフィルムと、からなることを特徴とする酸素検知剤。
  9. 上記酸素検知剤には、該酸素検知剤と一体あるいは別体に構成され、少なくとも、酸素検知剤の酸化前の初期状態を示す色と、品質保持期限末期あるいは冷凍保存開始すべき状態を示す色と、必要により品質保持期限内の状態を示す色と、がそれぞれ対応する表記と共に示された色見本がセットされていることを特徴とする請求項8に記載の酸素検知剤。
  10. 上記酸素検知剤本体が、多孔質無機系酸化物に酸素検知組成物溶液を含浸させ、必要により乾燥して得られたものであることを特徴とする請求項8〜9の何れかに記載の酸素検知剤。
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