JP2004253231A

JP2004253231A - プラズマディスプレイパネル

Info

Publication number: JP2004253231A
Application number: JP2003042002A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Matsumoto; 哲也松本; Chiharu Koshio; 千春小塩
Original assignee: Pioneer Electronic Corp
Current assignee: Pioneer Corp
Priority date: 2003-02-20
Filing date: 2003-02-20
Publication date: 2004-09-09
Also published as: US20040217708A1; US6998780B2; EP1450388A3; EP1450388A2

Abstract

【課題】共通電極の引き出し端子部の信頼性を向上することができるプラズマディスプレイパネルを提供する。
【解決手段】放電空間１６を挟んで対向配置された一対の基板１０，２０と、前面基板１０（一対の基板の一方）の内面に形成された走査電極Ｙ１〜Ｙｎと共通電極Ｘ１〜Ｘｎとからなる複数の面放電電極対と、放電空間１６に対して面放電電極対を被覆する誘電体層１５とを備え、走査電極Ｙ１〜Ｙｎの各々の引き出し電極部を前面基板１０の一方側の端部１１に導出すると共に共通電極Ｘ１〜Ｘｎ各々の引き出し電極部を前面基板１０の他方側の端部１２に導出し、共通電極Ｘ１〜Ｘｎ各々の引き出し電極部Ｘｃを共通接続する島状の集合電極端子部１３を設け、この集合電極端子部１３に複数の微小開口１４を設けメッシュ状にする。
【選択図】図２

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイパネルに関する。
【０００２】
【従来の技術】
図１は、従来のプラズマディスプレイパネルの電極構造の一例を示す図であり、表示側のガラス基板１１０と背面側のガラス基板１２０とを所定間隔を設けて対向配置した面放電型のドットマトリクス表示形式のプラズマディスプレイパネル（ＰＤＰ１）である。
【０００３】
図１において、表示側のガラス基板１１０の内面には、発光のための主放電セルを画定する一対の主放電電極１１１，１１１が、表示用電極として横（Ｘ）方向に互いに平行に複数対配列され、背面側のガラス基板１２０の内面には、発光させるドットを選択するためのアドレス電極１２２が縦（Ｙ）方向に配列されている。
【０００４】
主放電電極１１１及びアドレス電極１２２は、封止ガラス１３２によって囲まれた表示領域Ｅ１の内部からガラス基板１１０，１２０の外縁部に導出されており、特にＰＤＰ１では、駆動回路との接続を容易とするため、対となる主放電電極１１１，１１１の一方及び他方がガラス基板１１０の両側の外縁部に振り分けて導出されている。また、各ガラス基板１１０，１２０の外縁部には、フレキシブルケーブルなどによって図示しない駆動回路と接続するために、主放電電極１１１，１１１及びアドレス電極１２２を膨大させた端子部１１１ａ，１１１ｂ，１２２ａ，１２２ｂが設けられている（例えば、特許文献１参照）。
【０００５】
【特許文献１】
特許３０８４０４８号（第３頁、第５図）
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
上述の従来技術に示した主放電電極１１１，１１１（面放電電極対）は、一方が共通電極、他方が走査電極となっており、複数の共通電極の外縁部の端子（図１では１１１ａ）の各々は、複数の走査電極の外縁部の端子（図１では１１１ｂ）と同様に独立した端子となっている。
【０００８】
しかしながら、上述の従来のプラズマディスプレイパネルのように、共通電極の端子をそれぞれ独立した端子とした場合、表示ライン間で輝度差が生じる虞がある。これを解消するために、共通電極の引き出し電極部を幅広のべたの電極（島状の集合電極端子部）に共通接続することが考えられるが、共通電極の端子部をべたの電極とした場合、この端子部に亀裂が生じて、例えば、この亀裂により端子部が上下に分断されて、上下の画面で輝度差が生じる虞がある。
【０００９】
本発明が解決しようとうする課題としては、上述した従来技術において生じている問題を解消することが一例として挙げられ、共通電極の引き出し端子部の信頼性を向上することができるプラズマディスプレイパネルを提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載の発明は、放電空間を挟んで対向配置された一対の基板と、前記一対の基板の一方の内面に形成された走査電極と共通電極とからなる複数の面放電電極対と、前記放電空間に対して前記面放電電極対を被覆する誘電体層と、を備えたプラズマディスプレイパネルであって、前記走査電極各々の引き出し電極部を前記一方の基板の一方側の端部に導出すると共に前記共通電極各々の引き出し電極部を前記一方の基板の他方側の端部に導出し、前記共通電極各々の引き出し電極部を共通接続する島状の集合電極端子部を設け、前記集合電極端子部に複数の微小開口を設けたことを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る一実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態は、表示側の前面基板と背面側の背面基板とを放電空間を挟んで対向配置した面放電型のプラズマディスプレイパネルであり、その面放電電極対の構造について以下、図２〜図５を参照して詳細に説明する。
図２は、本発明に係る実施の形態のプラズマディスプレイパネルの電極構造を模式的に示す図である。図３は、図２の面放電電極対（共通電極，走査電極）の構造を示す図である。図４は、図２の断面構造を示す図である。図５は、図２のＡ部の拡大図である。
【００１２】
図２に示すように、プラズマディスプレイパネル１はその表示領域ＥＡにおいて、表示面である前面基板１０の背面に、複数の面放電電極対（共通電極Ｘ１〜Ｘｎ，走査電極Ｙ１〜Ｙｎ）が、前面基板１０の行方向（図２の左右方向）に延びるように平行に配列されている。
【００１３】
さらに、図３に示すように面放電電極対（共通電極，走査電極）の構造について詳細に説明すると、各々の共通電極Ｘｉ（ｉ：１〜ｎ）の金属膜からなるバス電極部Ｘｂは、Ｔ字形状に形成されたＩＴＯ（ＩｎｄｉｕｍＴｉｎＯｘｉｄｅ）等の透明導電膜からなる透明電極部Ｘａの狭小の基端部に接続され、各々の走査電極Ｙｉ（ｉ：１〜ｎ）のバス電極部Ｙｂも同様に、Ｔ字形状に形成されたＩＴＯ等の透明導電膜からなる透明電極部Ｙａの狭小の基端部に接続されている。
【００１４】
また、共通電極Ｘｉのバス電極部Ｘｂと走査電極Ｙｉのバス電極部Ｙｂは、前面基板１０の列方向（図３の上下方向）に交互に配列されており、バス電極部Ｘｂ，Ｙｂに沿って並列されたそれぞれの透明電極部Ｘａ，Ｙａが、互いに対となる相手の電極側に延びて、透明電極部Ｘａ，Ｙａの幅広部の頂辺が、それぞれ所要の幅の放電ギャップｇを介して互いに対向して配置されている。
【００１５】
また、共通電極Ｘ１〜Ｘｎ，走査電極Ｙ１〜Ｙｎは、表示領域ＥＡの内部から前面基板１０の外縁の非表示領域ＥＢに引き出し電極部Ｘｃ，Ｙｃが導出されており、共通電極Ｘ１〜Ｘｎ，走査電極Ｙ１〜Ｙｎのそれぞれの引き出し電極部Ｘｃ，Ｙｃは、前面基板１０の互いに異なる側の端部（図２においては、共通電極Ｘ１〜Ｘｎは右側の端部１２、走査電極Ｙ１〜Ｙｎは左側の端部１１）にそれぞれ導出するように構成される。
【００１６】
図４の断面図に示すように、前面基板１０の背面に形成されたこれらの面放電電極対（共通電極Ｘｉ，走査電極Ｙｉ）は誘電体層１５により被覆されている。
【００１７】
一方、図２に示すように、前面基板１０と平行に配置された背面基板２０の内面（前面基板１０に対向する面）には、発光させるドットを選択するためのアドレス電極Ｄ１〜Ｄｍが縦方向に配列されており、図４の断面図に示すように、アドレス電極Ｄｊ（ｊ：１〜ｍ）は誘電体層２１により被覆され、放電空間１６を挟んで前面基板１０に対向して配置されている。
【００１８】
さらに、図２における右側の端部１２のＡ部を拡大した図５に示すように、右側の端部１２には、共通電極Ｘ１〜Ｘｎの引き出し電極部Ｘｃが、幅広のべたの電極に複数の微小開口１４が形成された島状の集合電極端子部１３に共通接続されている。
【００１９】
一方、左側の端部１１には走査電極Ｙ１〜Ｙｎの引き出し電極部Ｙｃが独立した端子となって外部回路に接続可能に形成されている。
【００２０】
以下、本発明に係る実施の形態のプラズマディスプレイパネルの面放電電極対を形成する方法の一例について述べる。
まず、前面基板１０上にＩＴＯをべたに蒸着し、フォトリソ法でパターニングして透明電極部Ｘａ，Ｙａを形成する。
次に、銀などの金属粉体を含む導体ペーストをシート状にした導体シートを転写し、フォトリソ法でパターニングし、焼成してバス電極部Ｘｂ，Ｙｂ、引き出し電極部Ｘｃ，Ｙｃ、及び複数の微小開口１４が形成された島状の集合電極端子部１３を同時に形成する。
【００２１】
次に、低融点ガラス粉末を含むガラスペーストをシート状にした誘電体フィルムを転写し、焼成して誘電体層１５を形成する。
【００２２】
本実施の形態によるプラズマディスプレイパネル１は、放電空間１６を挟んで対向配置された一対の基板１０，２０と、前面基板１０（一対の基板の一方）の内面に形成された走査電極Ｙｉ（ｉ：１〜ｎ）と共通電極Ｘｉ（ｉ：１〜ｎ）とからなる複数の面放電電極対と、放電空間１６に対して面放電電極対を被覆する誘電体層１５とを備え、走査電極Ｙｉの各々の引き出し電極部Ｙｃを前面基板１０の一方側の端部１１に導出すると共に共通電極Ｘｉ各々の引き出し電極部Ｘｃを前面基板１０の他方側の端部１２に導出し、共通電極Ｘｉ各々の引き出し電極部Ｘｃを共通接続する島状の集合電極端子部１３を設け、この集合電極端子部１３に複数の微小開口１４を設けメッシュ状にすることにより、幅広のべたの端子である集合電極端子部１３における亀裂の発生を抑制でき、端子の信頼性を向上させ、製造時の歩留まりが改善できる。
【００２３】
また、べたの端子とした場合では、亀裂対策として集合電極端子部１３のべた部分の幅を狭くする必要があるが、本実施の形態では、その必要がなく抵抗値を上昇させずに済む。また、共通電極Ｘ１〜Ｘｎが全て集合電極端子部１３に短絡されるで、独立した端子とした場合に発生する表示ライン間の輝度差が発生しない。
【００２４】
なお、上述の実施の形態では、面放電電極対（共通電極Ｘｉ，走査電極Ｙｉ）の構造において、Ｔ字形状の透明電極部Ｘａ，Ｙａに金属のバス電極部Ｘｂ，Ｙｂが接続された例を示したが、面放電電極対（共通電極Ｘｉ，走査電極Ｙｉ）の形状はこれに限定されるものではなく、本発明を達成できるものであればいかなる形状でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来のプラズマディスプレイパネルの電極構造の一例を示す図である。
【図２】本発明に係る実施の形態のプラズマディスプレイパネルの電極構造を模式的に示す図である。
【図３】図２の面放電電極対（共通電極，走査電極）の構造を示す図である。
【図４】図２の断面構造を示す図である。
【図５】図２のＡ部の拡大図である。
【符号の説明】
１プラズマディスプレイパネル
１０前面基板
１１，１２端部
１３集合電極端子部
１４微小開口
１５誘電体層
１６放電空間
Ｘ１〜Ｘｎ共通電極
Ｙ１〜Ｙｎ走査電極
Ｘａ，Ｙａ透明電極部
Ｘｂ，Ｙｂバス電極部
Ｘｃ，Ｙｃ引き出し電極部

Claims

放電空間を挟んで対向配置された一対の基板と、
前記一対の基板の一方の内面に形成された走査電極と共通電極とからなる複数の面放電電極対と、
前記放電空間に対して前記面放電電極対を被覆する誘電体層と、を備えたプラズマディスプレイパネルであって、
前記走査電極各々の引き出し電極部を前記一方の基板の一方側の端部に導出すると共に前記共通電極各々の引き出し電極部を前記一方の基板の他方側の端部に導出し、
前記共通電極各々の引き出し電極部を共通接続する島状の集合電極端子部を設け、
前記集合電極端子部に複数の微小開口を設けたことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
前記走査電極及び共通電極各々は、透明電極部とそれに積層された金属層からなるバス電極部で構成され、前記バス電極部のみが前記基板の端部に導出されて前記引き出し電極部及び集合電極端子部が形成されてなることを特徴とする請求項１に記載のプラズマディスプレイパネル。
前記バス電極部、引き出し電極部及び集合電極端子部は、金属粉体を含む導体ペーストをシート状にした導体シートを前記基板に転写し、パターニングして形成されてなることを特徴とする請求項１または２に記載のプラズマディスプレイパネル。