JP2004252230A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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JP2004252230A JP2003043434A JP2003043434A JP2004252230A JP 2004252230 A JP2004252230 A JP 2004252230A JP 2003043434 A JP2003043434 A JP 2003043434A JP 2003043434 A JP2003043434 A JP 2003043434A JP 2004252230 A JP2004252230 A JP 2004252230A
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Toru Ishimasa
徹 石政
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Abstract

【課題】撮影位置の切替えを行うレンズ駆動装置において、構造の小型化、簡略化等を図りつつ、機構部分の摩耗、経時変化等を防止する。
【解決手段】レンズ枠30、レンズ枠30を光軸方向に案内するガイドシャフト40、固定枠10,20、レンズ枠30を光軸方向に移動させて撮影位置を切替える切替機構を備えたレンズ駆動装置において、切替機構として、光軸方向と垂直な軸線S回りに回動可能に固定枠に支持された調整シャフト50、レンズ枠30に形成されカム部53に当接する当接面34a、当接面34aをカム部53に付勢するバネ60を採用する。これにより、調整シャフト50を回転させるだけで撮影位置を選択的に切替えでき、又、把持部52を掴んで回転させる際の作動範囲は小さくて済み、装置を小型化でき、摩耗、経時変化等も防止できる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体を撮影するためのレンズを焦点が合った複数の撮影位置に切り替えることのできるレンズ駆動装置に関し、特に、近接撮影位置と他の撮影位置に選択的に切り替えることのできるレンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近接撮影位置(マクロ撮影位置)と他の撮影位置との切り替えが可能な従来のレンズ駆動装置としては、円筒状の固定枠と、固定枠に挿入されて光軸方向に移動自在に支持されたレンズ枠、固定枠の端部に形成された鍔状の端面において、光軸方向に突出するように形成された凸部、レンズ枠に接着され固定枠の凸部と光軸方向において接触するカム面をもつ環状の調整リング、レンズ枠(すなわち調整リングのカム面)を固定枠の凸部に付勢するコイルバネ等を備え、調整リングを適宜回転させることにより、CCDの結像面に焦点が合う近接撮影位置と他の撮影位置との切り替えを行えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−170809号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のレンズ駆動装置においては、固定枠の端面に形成された凸部が、周方向に配列された微小な畝状の突起であり、この突起に対し調整リングのカム面が接触して、レンズ枠が光軸方向に移動させられて撮影位置の切り替えが行われる構造であるため、突起そのものが摺動により生じる摩耗等により経時変化を生じ易く、又、これら突起を製造する際に寸法精度のバラツキを招き易い。
【0005】
また、撮影位置の切り替えを行うための調整リングは、レンズ枠と一体的に光軸回りに回転するものであるため、調整リングを回転させる作動範囲において、干渉物等がないように配置される必要があり、小型化、小径化等の面では不利である。さらに、調整リングとレンズ枠(レンズ)が一体的に回転するため、レンズ枠に保持されるレンズに方向性がないように均質に加工し又組付ける必要があり、加工、組付け、品質管理等において高コスト化を招く。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、小型化、小径化、低コスト化等を図りつつ、簡略な構造にて、複数の撮影位置への切り替えが容易に行え、又、経時変化等も極力抑制でき、安定した切り替え機能が得られるレンズ駆動装置を適用することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のレンズ駆動装置は、レンズを保持するレンズ枠と、レンズ枠を光軸方向に案内する案内部材と、案内部材を保持する固定枠と、レンズ枠を光軸方向に移動させて複数の撮影位置に切替える切替機構と、を備えたレンズ駆動装置であって、上記切替機構は、光軸方向と所定角度をなす軸線回りに回動可能に固定枠に支持されかつ光軸方向にカム作用をなすカム部をもつ調整シャフトと、光軸方向においてカム部に当接するべくレンズ枠に形成された当接面と、当接面をカム部に付勢するバネと、を含む、ことを特徴としている。
この構成によれば、調整シャフトが所定の位置に回転させられると、そのカム部がバネの付勢力に抗しつつレンズ枠の当接面にカム作用を及ぼし、レンズ枠(レンズ)は案内部材により案内されて光軸方向に移動し、所定の結像面に対して焦点が合った複数の撮影位置のうち、いずれかの撮影位置に選択的に切り替えられる。
このように、調整シャフトが光軸方向に対して所定角度をなす軸線回りに回動可能なものであるため、その把持部を掴んで回転させる際の作動範囲は小さくて済み、装置を小型化、小径化できる。
【0008】
上記構成において、固定枠はレンズ枠及び案内部材を囲繞する筐体からなり、調整シャフトはその把持部が露出するように筐体の壁部に回動自在に支持され、バネはレンズ枠と筐体との間に張設されている、構成を採用できる。
この構成によれば、レンズ枠、案内部材、把持部を除いた調整シャフトの他の部分、バネ等が全て筐体(固定枠)に囲繞されるため、装置の外周面を突出部分がないように平滑に形成でき、又、モジュール化が容易に行える。
【0009】
上記構成において、レンズ枠の当接面は、レンズ枠の一部において、光軸方向に垂直な平坦面に形成され、調整シャフトのカム部は、光軸方向において当接面と接触するカム面を画定するように形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、調整シャフトのカム面(カム部)が、光軸方向においてレンズ枠の平坦面(当接面)と線接触あるいは面接触するため、接触界面に生じる応力集中等を極力防止でき、摩耗、経時変化等を極力抑制できる。また、接触力の均一化により、レンズ枠も円滑に移動して切り替え動作を確実に行うことができる。
【0010】
上記構成において、カム部は、基礎円及びリフト曲面をもつ平面カムに、又は、円形輪郭面の一部をカットした略D字形状の断面をもつように、形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、調整シャフトが所定の角度位置に回転させられると、平面カムの場合リフト面に沿ったカム作用が得られ、又、略D字形状の断面をなす場合カット面と円形輪郭面との二点でのカム作用が得られる。また、いずれのカム部も、調整シャフトの端部等に容易に形成することができる。
【0011】
上記構成において、調整シャフトは、固定枠の一部に係合してその回転範囲が規制される被規制部を有する、構成を採用できる。
この構成によれば、調整シャフトを所定角度だけ回転させると、その被規制部が固定枠の一部に係合して回転が規制されるため、切替動作が簡単に行える。
【0012】
上記構成において、固定枠はレンズ枠の後方において撮像素子を保持し、調整シャフトは、撮像素子に対して、レンズ枠を近接撮影位置と他の撮影位置との二つの撮影位置に切替える、構成を採用できる。
この構成によれば、調整シャフトを回転させると、撮像素子の結像面に対して焦点が合った近接撮影位置(例えば、マクロ撮影位置)と他の撮影位置との二つの撮影位置のうち、いずれかの位置に容易に切り替えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図6は、本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の外観斜視図、図2は装置の側面図及び内部を示す正面図、図3は装置の分解斜視図、図4は調整シャフトを示す斜視図及び断面図、図5及び図6はそれぞれの撮影位置での状態を示す装置の側断面図である。
【0014】
このレンズ装置は、図1ないし図3に示すように、全体を囲繞する固定枠としてのケース10及びカバー20、レンズGを保持するレンズ枠30、レンズ枠30を光軸方向Lに案内する案内部材としてのガイドシャフト40、切替機構の一部をなす調整シャフト50及びバネ60、被写体を撮像する撮像素子としてのCCD70等を備えている。
【0015】
ケース10は、図1及び図2に示すように、カバー20と協働して筐体を画定するように矩形の箱状に形成され、その後方壁部においてCCD70を保持し、一側の壁部11において調整シャフト50を回動自在に支持する軸受部12を有する。ケース10の内部には、図5及び図6に示すように、ガイドシャフト40(41,42)を固定する嵌合部13,14が形成され、又、調整シャフト50の回転範囲を規制する規制部(一部)15が形成されている。さらに、ケース10には、バネ60の一端部61を掛止する掛止部16が形成されている。
【0016】
カバー20は、図1、図5、図6に示すように、ケース10の前面を覆うように形成され、その前面略中央部にはレンズ枠30の先端部を出没自在にする開口21が形成され、その一側部にはケース10の軸受部12と相補的に連結されて調整シャフト50を支持する軸受部22が形成され、又、ガイドシャフト40(41,42)を固定する嵌合孔22及び嵌合部23が形成されている。
【0017】
ここで、カバー20は、ケース10に接合された後、締結ネジあるいは掛止片をもつスナップフィット結合等により固定されて、ケース10と協働して筐体を画定し、レンズ枠30、ガイドシャフト40、調整シャフト50の一部(後述する把持部51を除いた部分)、バネ60等を全て囲繞する。したがって、ケース10及びカバー20により画定される装置の外周面は、突出部分がないように平滑に形成され、それ故に、装置のモジュール化も容易に行え、種々の光学ユニットへの搭載も容易になる。
【0018】
レンズ枠30は、図2(b)、図3、図5、図6に示すように、レンズGを保持する円筒部31、円筒部31から径方向外側に伸長する連結部32,33、調整シャフト50のカム部が当接する当接面34aを画定する当接部34、バネ60の他端部62を掛止する掛止片35等により形成されている。
【0019】
2つの連結部32は、ガイドシャフト41に外嵌されて光軸方向Lに摺動自在に支持されている。一つの連結部33は、U字状に形成され、ガイドシャフト42を挟み込むように外嵌されて回転が規制されている。すなわち、レンズ枠30は、ガイドシャフト42により回転が規制されつつ、ガイドシャフト41により傾きが防止されかつ光軸方向Lに往復動自在に案内される。
【0020】
当接部34は、図3、図5及び図6に示すように、調整シャフト50のカム部53と当接する当接面34aが光軸方向Lに垂直な平坦面となるように形成されている。このように、当接面34aが平坦面に形成されているため、カム部53との接触応力が部分的に大きくなる応力集中を防止でき、それ故に、摩耗、経時変化等を極力抑制できる。
【0021】
案内部材としてのガイドシャフト40は、図2(b)、図5、図6に示すように、円柱状の二本のガイドシャフト41,42からなる。ガイドシャフト41は、ケース10の嵌合部13とカバー20の嵌合孔22に嵌合されて固定されている。ガイドシャフト42は、ケース10の嵌合部14とカバー20の嵌合部23に嵌合されて固定されている。すなわち、ガイドシャフト40(41,42)は、レンズ枠30を光軸方向Lに案内するだけでなく、ケース10とカバー20を堅固に連結する役割もなす。
【0022】
調整シャフト50は、図1ないし図4に示すように、ケース10及びカバー20の軸受部12,22に支持される軸部51、操作者が指先で掴むための把持部52、当接部34に対してカム作用をなすカム部53、ケース10の規制部15に係合する被規制部54等により形成されている。そして、調整シャフト50は、光軸方向Lと垂直な方向に伸長する軸線S回りに回動自在となっている。
【0023】
カム部53は、図4(b)に示すように、所定の直径をなす基礎円53a及びカム作用を及ぼすカム面としてのリフト曲面53bからなる平面カムとして形成されている。また、被規制部54は、軸部51の一部を円弧状に肉抜きして形成されている。
すなわち、調整シャフト50が軸線S回りに回転することで、基礎円53a及びリフト曲面53bは当接面34aと線接触あるいは面接触しつつ、光軸方向Lにおいてカム作用を及ぼしてレンズ枠30を光軸方向Lに移動させ、一端部54aがケース10の規制部15の一端部15aと係合することで、通常の撮影位置にレンズ枠30が位置決めされ、他端部54bがケース10の規制部15の他端部15bと係合することで、近接撮影位置(マクロ撮影位置)にレンズ枠30が位置決めされるようになっている。
【0024】
バネ60は、コイル状の引っ張りバネであり、その一端部61がケース10の掛止部16に掛止され、その他端部62がレンズ枠30の掛止片35に掛止されて張設された状態にあり、レンズ枠30を後方に向けて付勢している。すなわち、バネ60は、レンズ枠30の当接部34(当接面34a)がカム部53に常時接触した状態にあるように、付勢力を及ぼしている。
【0025】
すなわち、調整シャフト50が回転する際に、カム部53と当接面34aとは、バネ60の付勢力により常時接触した状態にあるため、円滑なカム作用が得られて、レンズ枠30は光軸方向Lに確実に移動させられる。
特に、バネ60は、当接部34とカム部53とが接触する近傍において付勢力を及ぼすように、当接部34(両者34,53の接触領域)の近傍に配置されているため、レンズ枠30に対して曲げ荷重あるいは捩り荷重として作用せず、ガイドシャフト40によるレンズ枠30の案内がより円滑に行われるようになっている。
【0026】
上記の構成をなす調整シャフト50、レンズ枠30の当接面34a、バネ60等により、レンズ枠30を光軸方向Lに移動させて、複数の撮影位置、すなわち、通常の撮影位置と近接撮影位置(マクロ撮影位置)との二つの撮影位置のうち、いずれかの撮影位置へ選択的に切替える切替機構が構成されている。
【0027】
次に、このレンズ駆動装置の切替え操作について、図1、図5及び図6を参照しつつ説明する。
先ず、調整シャフト50が、図1中のR1回りに回転させられて停止した状態にあるとき、図5に示すように、調整シャフト50は、被規制部54の一端部54aが規制部15の一端部15aと係合して位置決めされている。
このとき、カム部53は、基礎円53aが当接面34aと接触した状態にある。したがって、レンズ枠30は後方に後退した(CCD70に近づいた)他の撮影位置としての通常の撮影位置に位置決めされている。これにより、通常の距離での被写体の撮影が可能となる
【0028】
この状態から、操作者が指先で把持部51を掴んで、調整シャフト50を図1中のR2回りに回転させると、図6に示すように、被規制部54の他端部54bが規制部15の他端部15bに係合して回転が止まり位置決めされる。
このとき、カム部53は、リフト曲面53bが当接面34aと接触した状態にある。したがって、レンズ枠30は前方に繰り出されて(CCD70から遠ざかって)近接撮影位置(マクロ撮影位置)に位置決めされている。これにより、近接距離での被写体の撮影(マクロ撮影)が可能となる。
【0029】
このように、調整シャフト50を正逆(R1方向又はR2方向)に回転させるだけで、二つの撮影位置に選択的に確実に切替えることができ、切替え操作が簡単に行える。また、切替え操作は、ケース10及びカバー20から露出した把持部51を指先で掴んで、単に指先だけを動かして軸線S回りに回転させるだけで良いため、従来のように光軸回りにおいて手首全体を動かすためのスペース等が不要になり、それ故に、装置を小型化、小径化できる。
【0030】
図7ないし図10は、本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示すものであり、図7は装置の内部を示す正面図、図8は調整シャフトを示す斜視図及び断面図、図9及び図10はそれぞれの撮影位置での状態を示す装置の側断面図である。尚、この実施形態において、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0031】
この実施形態において、調整シャフト50´は、図7ないし図10に示すように、ケース10及びカバー20の軸受部12,22に支持される軸部51´、操作者が指先で掴むための把持部52´、当接部34に対してカム作用をなすカム部53´、ケース10の規制部15に係合する被規制部54´等により形成されている。そして、調整シャフト50´は、光軸方向Lと垂直な方向に伸長する軸線S回りに回動自在となっている。
【0032】
カム部53´は、図8(b)に示すように、所定の直径をなす円形輪郭面53a´とその一部をカットした平坦面53b´とからなる略D字形状の断面をもつように形成されている。すなわち、円形輪郭面53a´がカム作用を及ぼすカム面として作用するようになっている。また、被規制部54´は、軸部51´の一部を円弧状に肉抜きして形成されている。
【0033】
すなわち、調整シャフト50´が軸線S回りに回転することで、平坦面53b´と円形輪郭面53a´とは当接面34aと面接触あるいは線接触しつつ、光軸方向Lにおいてカム作用を及ぼしてレンズ枠30を光軸方向Lに移動させ、一端部54a´がケース10の規制部15の他端部15bと係合することで、通常の撮影位置にレンズ枠30が位置決めされ、他端部54b´がケース10の規制部15の一端部15aと係合することで、近接撮影位置(マクロ撮影位置)にレンズ枠30が位置決めされるようになっている。
【0034】
次に、このレンズ駆動装置の切替え操作について、図8ないし図10を参照しつつ説明する。
先ず、調整シャフト50´が、図8中のR2回りに回転させられて停止した状態にあるとき、図9に示すように、調整シャフト50´は、被規制部54´の一端部54a´が規制部15の他端部15bと係合して位置決めされている。
このとき、カム部53´は、平坦面53b´が当接面34aと接触した状態にある。したがって、レンズ枠30は後方に後退した(CCD70に近づいた)他の撮影位置としての通常の撮影位置に位置決めされている。これにより、通常の距離での被写体の撮影が可能となる
【0035】
この状態から、操作者が指先で把持部51´を掴んで、調整シャフト50´を図8中のR1回りに回転させると、図10に示すように、被規制部54´の他端部54b´が規制部15の一端部15aに係合して回転が止まり位置決めされる。
このとき、カム部53´は、円形輪郭面53a´が当接面34aと接触した状態にある。したがって、レンズ枠30は前方に繰り出されて(CCD70から遠ざかって)近接撮影位置(マクロ撮影位置)に位置決めされている。これにより、近接距離での被写体の撮影(マクロ撮影)が可能となる。
【0036】
このように、調整シャフト50´を正逆(R2方向又はR1方向)に回転させるだけで、二つの撮影位置に選択的に確実に切替えることができ、切替え操作が簡単に行える。また、切替え操作は、ケース10及びカバー20から露出した把持部51´を指先で掴んで、単に指先だけを動かして軸線S回りに回転させるだけで良いため、従来のように光軸回りにおいて手首全体を動かすためのスペース等が不要になり、それ故に、装置を小型化、小径化できる。
【0037】
上記実施形態においては、切替機構により切替えられる複数の撮影位置として、通常の撮影位置と近接撮影位置(マクロ撮影位置)の二つの撮影位置を採用し、この二つの撮影位置に選択的に切替えるものを示したが、これに限定されるものではなく、調整シャフトのカム部に3個以上のカムリフト位置を形成し、これに対応する3箇所以上の撮影位置を採用して選択的に切替えできるようにしてもよい。
【0038】
上記実施形態においては、調整シャフト50,50´が回動する軸線Sとして、光軸Lと直角に交差する軸線を採用したが、これに限定されるものではなく、光軸方向Lと直角をなしかつ捩れの位置にある軸線を採用してもよく、又、直角から若干ずれた角度をなす軸線を採用してもよい。
【0039】
上記実施形態においては、案内部材として、円柱状のガイドシャフト40を示したが、これに限定されるものではなく、ケース10に光軸方向Lに伸びる直線状の案内溝を形成し、この案内溝に嵌合される部分をレンズ枠に形成する構成を採用してもよい。
上記実施形態においては、固定枠として、輪郭が矩形形状をなすケース10及びカバー20を示したが、これに限定されるものではなく、全体を囲繞するものではなく単なる枠(フレーム)構造をなすものを採用してもよく、又、矩形に限らず円形あるいはその他の形状を採用してもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のレンズ駆動装置によれば、レンズ枠を光軸方向に移動させて複数の撮影位置に切替える切替機構として、光軸方向と所定角度をなす軸線回りに回動可能に固定枠に支持されかつ光軸方向にカム作用をなすカム部をもつ調整シャフト、光軸方向においてカム部に当接するべくレンズ枠に形成された当接面、当接面をカム部に付勢するバネを含む構成を採用したことにより、調整シャフトを所定角度回転させるだけで、所定の結像面に対して焦点が合った複数の撮影位置のうちのいずれかの撮影位置に選択的に容易に切り替えることができる。また、調整シャフトが光軸方向に対して所定角度をなす軸線回りに回動可能なものであるため、その把持部を指先等で掴んで回転させる際の操作範囲は小さくて済み、装置を小型化、小径化できる。
さらに、調整シャフトに、固定枠の一部に係合してその回転範囲が規制される被規制部を設けることにより、調整シャフトを所定角度だけ回転させると、その被規制部が固定枠の一部に係合して回転が規制され、所定の撮影位置に高精度に位置決めされるため、切替操作をより簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示す外観斜視図である。
【図2】本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すものであり、(a)は側面図、(b)は内部を示す正面図である。
【図3】本発明に係るレンズ駆動装置の一部分を示す分解斜視図である。
【図4】切替機構の一部をなす調整シャフトを示すものであり、(a)は斜視図、(b)は(a)中のE1−E1にける断面図である。
【図5】レンズ枠が通常の撮影位置にある状態を示す側断面図である。
【図6】レンズ枠が近接撮影位置にある状態を示す側断面図である。
【図7】本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を示すものであり、装置の内部を示す正面図である。
【図8】切替機構の一部をなす調整シャフトの他の実施形態を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は(a)中のE2−E2にける断面図である。
【図9】レンズ枠が通常の撮影位置にある状態を示す側断面図である。
【図10】レンズ枠が近接撮影位置にある状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
10 ケース(固定枠、筐体)
11 壁部
12 軸受部
15 規制部(固定枠の一部)
16 掛止部
20 カバー(固定枠、筐体)
21 開口
22 軸受部
30 レンズ枠
31 円筒部
32,33 連結部
34 当接部
34a 当接面(平坦面、切替機構)
35 掛止片
40(41,42) ガイドシャフト(案内部材)
50,50´ 調整シャフト(切替機構)
51,51´ 軸部
52,52´ 把持部
53,53´ カム部(切替機構)
53a 基礎円(平面カム)
53b リフト曲面(カム面、平面カム)
53a´ 円形輪郭面(D字形状の断面、カム面)
53b´ 平坦面(D字形状の断面)
54,54´ 被規制部
60 バネ(切替機構)
70 CCD(撮像素子)
L 光軸方向
S 光軸方向と所定の角度をなす軸線
G レンズ

Claims (6)

  1. レンズを保持するレンズ枠と、前記レンズ枠を光軸方向に案内する案内部材と、前記案内部材を保持する固定枠と、前記レンズ枠を光軸方向に移動させて複数の撮影位置に切替える切替機構と、を備えたレンズ駆動装置であって、
    前記切替機構は、光軸方向と所定角度をなす軸線回りに回動可能に前記固定枠に支持されかつ光軸方向にカム作用をなすカム部をもつ調整シャフトと、前記レンズ枠に形成され光軸方向において前記カム部に当接する当接面と、前記当接面を前記カム部に付勢するバネと、を含む、ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記固定枠は、前記レンズ枠及び前記案内部材を囲繞する筐体からなり、
    前記調整シャフトは、その把持部が露出するように前記筐体の壁部に回動自在に支持され、
    前記バネは、前記レンズ枠と前記筐体との間に張設されている、ことを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記レンズ枠の当接面は、前記レンズ枠の一部において、光軸方向に垂直な平坦面に形成され、
    前記調整シャフトのカム部は、光軸方向において前記当接面と接触するカム面を画定するように形成されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記カム部は、基礎円及びリフト曲面をもつ平面カムに、又は、円形輪郭面の一部をカットした略D字形状の断面をもつように、形成されている、ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記調整シャフトは、前記固定枠の一部に係合してその回転範囲が規制される被規制部を有する、ことを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記固定枠は、前記レンズ枠の後方において撮像素子を保持し、
    前記調整シャフトは、前記撮像素子に対して、前記レンズ枠を近接撮影位置と他の撮影位置との二つの撮影位置に切替える、ことを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載のレンズ駆動装置。
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