JP2004252108A - 電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置及び電子機器 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】光が干渉せずに、虹色の発生を回避できる表示品位の高い電気光学装置用基板、電気光学装置及び電子機器を提供すること。
【解決手段】液晶装置101は、各ドット121に対応する領域に透過部122が不規則な配置で設けられているので、反射層113の散乱パターン配置に規則性があっても、反射光を用いた表示では実質的に基板面内における散乱パターン配置が不規則な反射層113により反射した光を用いた表示となり、反射光が干渉せずに虹色発生しない表示が可能となる。また、各ドットに対応する透過部122の面積が等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。これによって、表示品位の高い液晶装置101を製造することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】液晶装置101は、各ドット121に対応する領域に透過部122が不規則な配置で設けられているので、反射層113の散乱パターン配置に規則性があっても、反射光を用いた表示では実質的に基板面内における散乱パターン配置が不規則な反射層113により反射した光を用いた表示となり、反射光が干渉せずに虹色発生しない表示が可能となる。また、各ドットに対応する透過部122の面積が等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。これによって、表示品位の高い液晶装置101を製造することができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置及び電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ等といった電子機器に電気光学装置が広く用いられるようになっている。
【0003】
この電気光学装置の1つとして、液晶装置の中でも反射光と透過光との両方で表示することが可能な半透過反射型液晶装置が知られている。この半透過反射型液晶装置は、視認側の第1基板と、第1基板に対向配置された第2基板と、これらの基板間に設けられた額縁状のシール材と、これらの基板とシール材との間隙に封入された液晶と、反射層と、バックライトとからなる。この半透過反射型液晶装置の反射層は、ドット毎にバックライトからの光を透過できる透過部を有し、これら透過部はそれぞれ対応するドット領域に対して略同じ位置に形成されている。反射層の表面は凹凸を有している。この凹凸からなる散乱パターンは基板面内である一定の規則性をもって同じパターン形状を繰り返し形成することにより形成される。例えば3ドットで1つのベースパターンを形成し、それを基板面内で繰り返し形成して散乱パターンを形成する。ベースパターンは、その散乱パターンがパターン領域内で不規則な配置となるように形成される。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−258270(第10頁、
【図8】)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような半透過反射型液晶装置では、透過部が各ドットの同じ位置に形成されているので、例えば太陽光等の連続スペクトル光源下で反射した光が干渉し合い、虹色が発生し、表示品位が悪いといった問題が生じている。
【0006】
本発明は上記事情に鑑み、光が干渉せずに虹色発生を回避できる表示品位がよい電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置及び電子機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気光学装置用基板は、基板と、前記基板の一方の面に形成され、各画素に対応する領域にそれぞれ同一面積の透過部が不規則に設けられた反射層とを具備することを特徴とする。
【0008】
本発明のこのような基板を電気光学装置に組み込んだ場合、電気光学装置用基板の各画素に対応する領域に透過部が不規則な配置で設けられているので、反射層の散乱パターン配置に規則性があっても、反射光を用いた表示では実質的に基板面内における散乱パターン配置が不規則な反射層により反射した光を用いた表示となり、反射光が干渉せずに虹色発生しない表示が可能となる。また、各画素に対応する透過部の面積が等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。
【0009】
本発明の一の形態によれば、前記透過部は前記各画素に対応する領域に複数形成されることを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、各画素に対応する領域に形成された透過部は、その合計面積が各画素毎に同一であれば、複数個設けてもよい。
【0011】
本発明の一の形態によれば、前記反射層の前記基板と対向する側には、着色層が形成されていることを特徴とする。
【0012】
このような構成によれば、着色層を設けた基板にも適用することができるので、虹色発生を回避し、色ムラを起こさないようなカラー表示が可能である。
【0013】
本発明の電気光学装置用基板の製造方法は、基板の一方の面に反射層が形成されてなる前記基板において、前記反射層の各画素に対応する領域にそれぞれ同一面積の透過部を不規則に設けることを特徴とする。
本発明の電気光学装置は、上述に記載の電気光学装置用基板を具備することを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、各画素に対応する領域に透過部が不規則に設けられているので、反射光が干渉せずに虹色発生しない表示の電気光学装置となる。また、各画素に対応する透過部の面積が等しいので、色ムラを起こさない表示品位の高い電気光学装置となる。
【0015】
本発明の電気光学装置は、前記電気光学装置用基板と対向する対向基板と、前記電気光学装置用基板と前記対向基板との間に挟持された電気光学物質を更に具備することを特徴とする。
【0016】
このような構成によれば、各画素に対応する領域に透過部が不規則に設けられているので、反射光が干渉せずに虹色発生しない表示の電気光学装置となる。また、各画素に対応する透過部の面積が等しいので、色ムラを起こさない表示品位の高い電気光学装置となる。
【0017】
本発明の電子機器は、上述に記載の電気光学装置を搭載することを特徴とする。
【0018】
このような構成によれば、虹色発生せずに、また、色ムラを起こさない表示品位の高い電子機器となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0020】
(第1実施形態)
本発明を半透過反射型のスイッチング素子として二端子型スイッチング素子であるTFD(Thin Film Diode)を用いた液晶装置101に適用した第1実施形態について説明する。
【0021】
図1は本発明の第1実施形態に係る液晶装置を構成する液晶パネルの概略断面図であり、図2は該液晶パネルの概略平面図(図2におけるA−A´線及びB−B´線の断面図が図1に相当する)である。
【0022】
液晶装置101は、いわゆる半透過反射型の構造を有する液晶パネル102と、必要に応じ(図示しない)バックライト等の照明装置及びケース体等により構成される。
【0023】
液晶パネル102は、図1に示すように第1基板103とこれに対向する第2基板105とがシール材(図示しない)を介して貼り合わせられ、その両基板間に液晶が封入された液晶層107等により形成されている。
【0024】
第1基板103の外面には位相差板108及び偏光板109が配置され、第2基板105の外面にも同様に位相差板110及び偏光板111が配置されている。
【0025】
第1基板103の液晶層107側の表面には図1に示すように下地層112が形成されている。この下地層112の表面には、反射層113、着色層114(114R(赤)、114G(緑)、114B(青))、反射層113に形成された透過部122(122R(114Rに対応する領域の透過部)、122G(114Gに対応する領域の透過部)、122B(114Bに対応する領域の透過部))及び遮蔽層115、更に該着色層114及び遮蔽層115を保護するオーバコート層116が形成されている。このオーバコート層116上にはITO(Indium Tin Oxide:以下、ITOと記す)等の透明導電体からなるデータ線126が形成され、更にこの上にポリイミド樹脂等からなる配向膜118が形成されている。
【0026】
第2基板105の液晶層107側の表面にはマトリクス状に配列する複数の画素電極127と、各画素電極127の境界領域において上述したデータ線126と交差する方向(図2のY方向)に帯状に伸びる複数の走査線128と、該画素電極127及び走査線128に接続されたTFD129が配置され、その上には配向膜120が形成されている。
【0027】
ここで、データ線126は所定の方向(図2のX方向)に伸びる帯状に形成され、複数のデータ線126が相互に並列してストライプ状に構成されており、該データ線126と画素電極127とによって特定される領域がドット121となる。
【0028】
また、下地層112は樹脂材料からなる。この下地層112の表面は細かい凹凸状に加工されている。この下地層112の凹凸は、1画素つまり3ドット単位でランダムに配列されている。ここで、下地層112の凹凸をランダムに配列する際に、例えば、全てのドット121に対してランダムに配列すると、フォトリソグラフィ法で下地層112の凹凸を形成する際のマスクの情報量が多大になるという問題がある。また、3ドット×3ドットの9ドット毎にランダム配列すると、9ドット毎の外枠が目視で視認可能となり、表示が見え難いという問題がある。そこで、本実施形態においては、下地層112の凹凸パターンを3ドット単位で形成している。
【0029】
反射層113は、例えばアルミニウムや銀等の単体金属膜であって下地層112の上面に形成されており、下地層112表面の凹凸により反射層113の表面にも細かい凹凸が形成されている。これによって、反射層113によって反射された反射光を散乱させることができ、表示された画面の像が見難くなるという問題が解消できる。また、反射層113は透過部122を有する。この透過部122について詳細に後述する。
【0030】
着色層114は例えば、顔料又は染料等の着色剤を含む感光性樹脂からなる着色レジストを塗布し、フォトリソグラフィ法によって、第1基板103を通過したバックライト等による光を透過する透過部122と、この透過部122の周りの反射層113を覆うよう形成された原色系フィルタであってR(赤)114R、G(緑)114G、B(青)114Bの3色のいずれかで構成されている。
【0031】
遮蔽層115は、各ドット121間の境界領域の遮光を行うためのもので、その境界領域に、第2基板105の走査線128の長手方向(図2のY方向)及びこれに直交する方向(図2のX方向)に伸びる帯状に形成されている。
【0032】
また、遮蔽層115は、隣り合う着色層114間に形成された開口部125に形成され、遮蔽層115は、第1基板103の上に反射層113を介して形成されている。
【0033】
この場合の着色層114の配列パターンとして、図2では斜めモザイク配列を採用しているが、この斜めモザイク配列の他に、ストライプ配列又はデルタ配列等の種々のパターン形状を採用することができる。
【0034】
なお、ドット121は例えば原色系フィルタRGBのいずれか1つの着色層114からなり、遮蔽層115により周囲を囲まれている領域である。ドット121は、反射層113と透過部122を具備するものであり、1画素は着色層114R(赤)を有するドット121と着色層114G(緑)を有するドット121及び着色層114B(青)を有するドット121で構成される。
【0035】
遮蔽層115は、各ドット121間の境界領域の遮光を行うためのもので、該各ドット121を囲うように形成されている。遮蔽層115には例えば金属クロム、カーボンやチタンをフォトレジストに分散した樹脂ブラック、カラーレジストを重ね合せた疑似ブラック、ニッケルなどの金属材料等から形成されている。
【0036】
次に、画素電極127は、例えばITO等の透明導電体により形成されており、該画素電極127に隣り合う走査線128とは、TFD129を介して接続されている。
【0037】
TFD129は、例えば図1に示すように第2基板105の表面に成膜された下地層130の上に形成されている。
【0038】
また、TFD129は第1金属層131と、該第1金属層131の表面に形成された絶縁膜132と、該絶縁膜132の上に形成された第2金属層133とによって構成されている。
【0039】
ここで、第1金属層131は例えば、厚さが100〜500nm程度のTa単体膜、Ta合金膜等によって形成されており、走査線128に接続されている。
【0040】
また、絶縁膜132は例えば厚さが10〜35nm程度の酸化タンタル等によって形成されている。
【0041】
更に、第2金属層133は例えば、クロム(Cr)等といった金属膜によって50〜300nm程度の厚さに形成されており、画素電極127に接続されている。
【0042】
以上のように構成された本実施形態において、第2基板105に形成されている走査線128の夫々に走査信号を供給する一方、第1基板103側に形成されているデータ線126にデータ信号を供給すると、画素電極127とデータ線126とが対向する部分において保持されている液晶のみを駆動することができる。
【0043】
従って、例えば第2基板105及び画素電極127を通過して液晶層107に入射した外光は、該液晶層107によってドット121毎に光変調され、反射層113により反射され再び画素電極127及び第2基板105を通過し射出される。その際例えばオーバコート層116が平坦なのでコントラストの明瞭な画像を見ることができることとなる。
【0044】
また、バックライト装置等から射出された光も第1基板103及び透過部122を通過して液晶層107に入射した後、該液晶層107によってドット121毎に光変調され、画素電極127及び第2基板105を通過し射出される。この際例えばオーバコート層116が平坦なので、コントラストの明瞭な画像を見ることができる。
【0045】
更に射出光は、透過部122を覆っている着色層114(114R、114G、114B)により着色される。
【0046】
図3は、図2における液晶パネルを拡大した概略平面図である。なお、図3では3ドット(1画素)分の液晶パネル102を示している。
【0047】
図3に示すように、透過部122は、反射層113に設けられた矩形の開口部であり、1ドット121毎に同一面積の開口部が夫々1個ずつ形成されている。ドット121毎の透過部122の面積が等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。また、この透過部122の配置パターンは例えば3種類あり、それらパターン3種類で1つのベースパターンをつくり、このベースパターンをもとにランダムに透過部122を形成している。従って、同じ色のドット121間において、そこに形成される透過部122の配置を画面内でランダムにすることができる。これにより反射表示に用いられる散乱パターン部分の配列を基板面内でランダムとすることができる。なお、ここでは透過部122を3種類の配置パターンでランダム配列しているが、これに限定するものではなく、結果的に反射表示に用いられる部分の散乱パターンの配列が基板面内でランダムとなるように、透過部122を形成すればよい。
【0048】
このように本実施形態に係る液晶装置101では、各ドット121に対応する領域に透過部122が不規則な配置で設けられているので、反射層113の散乱パターン配置に規則性があっても、反射光を用いた表示では実質的に基板面内における散乱パターン配置が不規則な反射層113により反射した光を用いた表示となり、反射光が干渉せずに虹色発生しない表示が可能となる。また、各ドット121に対応する透過部122の面積が等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。これによって、表示品位の高い液晶装置101を製造することができる。
【0049】
次に、本実施形態に係る液晶装置101の製造方法について図4の製造工程図に基づいて説明する。
【0050】
図4は本実施形態に係る液晶装置の製造方法についての製造工程図である。
【0051】
まず、図4に示すように第1基板103上に下地層112を形成する(ST401)。
【0052】
次に、反射層113を形成する(ST402)。ST401で形成された下地層112上にアルミニウム等を蒸着法やスパッタリング法等によって成膜し、反射層113を形成する。開口部125が形成された下地層112上に反射層113の上からカーボンブラック等を樹脂中に分散させた遮光材を塗布した後、フォトリソグラフィ法によってパターン化加工してブラックマトリクスを形成する。
【0053】
次に、透過部122を形成する(ST403)。ST402で形成された反射層113に、予め図2に示すようなランダムに配置された透過部122を形成できるような所定のマスクを用いて、パターニング形成する。
【0054】
また、反射層113及び透過部122の上に着色層114及びオーバコート層116を形成する(ST404)。各色のカラーレジストをスピンコートにより塗布し、所定のパターンが形成されているフォトマスクの上から露光し、カラーレジストを現像処理する。青色系の例えば青色の着色層114B、緑色系の例えば緑色の着色層114G及び赤色系の例えば赤色の着色層114Rを順次夫々形成する。この着色層114上にオーバコート層116を形成する。
【0055】
次に、上述のオーバコート層116上にデータ線126及び配向膜118を形成する(ST405)。オーバコート層116上にデータ線126の材料であるITO等をスパッタリング法により被着し、フォトリソグラフィ法によってパターニングする。ここでデータ線126は、図2のようなX方向に所定の幅をもったストライプ状に形成される。更にこの上に配向膜118を形成し、ラビング処理を施して第1基板103側の製造が終了する。
【0056】
また、第2基板105上にTFD129、走査線128及び画素電極127を形成する(ST406)。ここで、TFD129は第2基板105上にTa酸化物等を一様な厚さに成膜して下地層130を形成する。この下地層130上にTa等をスパッタリングによって一様な厚さで成膜して、フォトリソグラフィ法により走査線128と第1金属層131とを同時に形成する。このとき、走査線128と第1金属層131とはブリッジでつながっている。また、上述の第1金属層131に絶縁膜である酸化タンタル等を一様な厚さで成膜して絶縁膜132を形成する。更にこの上にCrをスパッタリング等により一様な厚さで成膜し、フォトリソグラフィ法を利用して第2金属層133を形成する。次に、画素電極127の形成予定領域の下地層130を除去した後、ITOをスパッタリング等によって一様な厚さで成膜し、更にフォトリソグラフィ法等によって1つのドット121の大きさに相当する所定形状の画素電極127を一部が第2金属層133と重なるように形成する。これら一連の処理により、TFD129及び画素電極127が形成される。
【0057】
更にその上に配向膜120を形成し、ラビング処理を施して第2基板105側の製造が終了する(ST407)。
【0058】
次に、第2基板105側の配向膜120上にギャップ材(図示しない)をドライ散布等により散布し、シール材を介して上述の第1基板103側と第2基板105側とを貼り合わせる(ST408)。
【0059】
その後、シール材の開口部から液晶を注入し、シール材の開口部を紫外線硬化性樹脂等の封止材によって封止する(ST409)。
【0060】
更に、位相差板108、110及び偏光板109、111を第1基板103及び第2基板105の各外面上に貼着等の方法により取り付ける(ST410)。
【0061】
最後に必要な配線や照明装置及びケース体等を取り付けて、液晶装置101が完成する。
【0062】
本実施形態に係る液晶装置101の製造方法では、例えば3ドット毎に反射層113に透過部122を形成しているので、外部からの入射された光を干渉せずに反射することができる。これによって、虹色発生しない表示品位の高い液晶装置101を製造することができる。
【0063】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る液晶装置について説明する。なお、本実施形態は、透過部の形状が異なる点で上述の実施形態と相違し、同様の部分については、説明を省略する。
【0064】
図5は、液晶パネルを拡大した概略平面図である。なお、図5では3ドット(1画素)分の液晶パネル202を示している。
【0065】
図5に示すように、透過部222は、反射層113に設けられた六角形の開口部である。この透過部222は、1ドット121毎に同一面積の開口部が夫々1個ずつ形成されている。透過部222の面積が等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。また、この透過部222の配置パターンは例えば3種類あり、それらパターン3種類で1つのベースパターンをつくり、このベースパターンをもとにランダムに透過部222を形成している。従って、同じ色のドット121間において、そこに形成される透過部222の配置を画面内でランダムにすることができる。これにより反射表示に用いられる散乱パターン部分の配列を基板面内でランダムとすることができる。なお、ここでは透過部222を3種類の配置パターンでランダム配列しているが、これに限定するものではなく、結果的に反射表示に用いられる部分の散乱パターンの配列が基板面内でランダムとなるように、透過部222を形成すればよい。
【0066】
このように本実施形態に係る液晶装置201は、各ドット121に対応する領域に透過部222が不規則な配置で設けられているので、反射層113の散乱パターン配置に規則性があっても、反射光を用いた表示では実質的に基板面内における散乱パターン配置が不規則な反射層113により反射した光を用いた表示となり、反射光が干渉せずに虹色発生しない表示が可能となる。また、各ドット121に対応する透過部222の面積が等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。これによって、表示品位の高い液晶装置201を製造することができる。
【0067】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る液晶装置301について説明する。なお、本実施形態は、透過部の形状及び個数が異なる点で上述の実施形態と相違し、同様の部分については、説明を省略する。
【0068】
図6は本発明の第3実施形態に係る液晶装置を構成する液晶パネルの概略断面図であり、図7は該液晶パネルの概略平面図(図7におけるC−C´線及びD−D´線の断面図が図6に相当する。)である。図8は、図7における液晶パネルを拡大した概略平面図である。なお、図8では3ドット(1画素)分の液晶パネル302を示している。
【0069】
液晶装置301は、半透過反射型の構造を有する液晶パネル302と、必要に応じ(図示しない)バックライト等の照明装置及びケース体等により構成される。
【0070】
液晶パネル302は、図6に示すように第1基板103とこれに対向する第2基板105とがシール材(図示しない)を介して貼り合わせられ、その両基板間に液晶が封入された液晶層107等により形成されている。
【0071】
図7及び図8に示すように、透過部322は、反射層113に設けられた矩形の開口部である。1ドット毎に透過部322が夫々2個形成されている。1ドットに透過部322Bが2個形成され、この2個を識別するために面積S1と面積S2とで示している。同様に透過部322Rは面積S3と面積S4とで、透過部322Gは面積S5と面積S6とで示している。各透過部322における面積の和は、透過部322Bの和は面積S1+面積S2で示され、透過部322Rの和は面積S3+面積S4で示され、透過部322Gの和は面積S5+面積S6で示されている。つまり、面積S1+面積S2の和、面積S3+面積S4の和及び面積S5+面積S6の和が等しい。このように1ドット121内に形成された透過部322の面積の和は等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。また、図7及び図8に示すような各透過部322に形成された開口部の大きさ及び個数は同様である。
【0072】
この透過部322の配置パターンは例えば3種類あり、それらパターン3種類で1つのベースパターンをつくり、このベースパターンをもとにランダムに透過部322を形成している。従って、同じ色のドット121間において、そこに形成される透過部322の配置を画面内でランダムにすることができる。これにより反射表示に用いられる散乱パターン部分の配列を基板面内でランダムとすることができる。なお、ここでは透過部322を3種類の配置パターンでランダム配列しているが、これに限定するものではなく、結果的に反射表示に用いられる部分の散乱パターンの配列が基板面内でランダムとなるように、透過部322を形成すればよい。
【0073】
このように本実施形態に係る液晶装置301は、各ドット121に対応する領域に透過部322が不規則な配置で設けられているので、反射層113の散乱パターン配置に規則性があっても、反射光を用いた表示では実質的に基板面内における散乱パターン配置が不規則な反射層113により反射した光を用いた表示となり、反射光が干渉せずに虹色発生しない表示が可能となる。また、各ドット121に対応する透過部322の和の面積が等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。これによって、表示品位の高い液晶装置301を製造することができる。
【0074】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る液晶装置401について説明する。なお、本実施形態は、透過部の形状及び個数が異なる点で上述の実施形態と相違し、同様の部分については、説明を省略する。
【0075】
図9は液晶パネルを拡大した概略平面図である。なお、図9では3ドット(1画素)分の液晶パネル402を示している。
【0076】
図9に示すように、透過部422は、反射層113に設けられた様々な形状の開口部である。着色層114Bに対応するドットには透過部422Bが3個形成され、更に着色層114Rに対応するドットには透過部422Rが2個形成され、更に着色層114Gに対応するドットには透過部422Gが4個形成されている。図9では、3個の各透過部422Bを識別するために面積S7と面積S8と面積S9で示している。同様に透過部422Rは面積S10と面積S11とで、透過部422Gは面積S12と面積S13と面積S14と面積S15で示している。各透過部422における面積の和は、透過部422Bにおける面積の和は面積S7+面積S8+面積S9で示されている。また、透過部422Rにおける面積の和は面積S10+面積S11で示されている。更に、透過部422Gにおける面積の和は面積S12+面積S13+面積S14+面積S15で示されている。ここで示された面積S7+面積S8+面積S9の和、面積S10+面積S11の和及びS12+面積S13+面積S14+面積S15の和は、夫々個数は異なるが面積の総和は等しい。このように1ドット121内に形成された透過部422の個数や形状が異なった場合にも、各ドット121に対応する領域に形成された透過部422の面積の和は等しければ、色ムラを起こさずに表示することができる。
【0077】
この透過部422の配置パターンは例えば3種類あり、それらパターン3種類で1つのベースパターンをつくり、このベースパターンをもとにランダムに透過部422を形成している。従って、同じ色のドット121間において、そこに形成される透過部422の配置を画面内でランダムにすることができる。これにより反射表示に用いられる散乱パターン部分の配列を基板面内でランダムとすることができる。なお、ここでは透過部422を3種類の配置パターンでランダム配列しているが、これに限定するものではなく、結果的に反射表示に用いられる部分の散乱パターンの配列が基板面内でランダムとなるように、透過部422を形成すればよい。
【0078】
このように本実施形態に係る液晶装置401は、各ドット121に対応する領域に透過部422が不規則な配置、不規則な形状、不規則な個数で設けられているので、反射層113の散乱パターン配置に規則性があっても、反射光を用いた表示では実質的に基板面内における散乱パターン配置が不規則な反射層113により反射した光を用いた表示となり、反射光が干渉せずに虹色発生しない表示が可能となる。また、各ドット121に対応する透過部422の和の面積が等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。これによって、表示品位の高い液晶装置401を製造することができる。
【0079】
なお、上述の実施形態では透過部422をランダムに配置した液晶装置401を説明したが、透過部422の代わりに反射する領域をランダムに配置した液晶装置の場合でもよい。このように反射する領域をランダムに配置した液晶装置によっても虹色発生しない表示を可能となる。
【0080】
また、上述した実施形態では、スイッチング素子としてTFD(Thin Film Diode:薄膜ダイオード)素子を用いているが、TFT(ThinFilm Transistor:薄膜トランジスタ)素子を設けて液晶を駆動する液晶装置またはスイッチング素子を用いないパッシブマトリクス型の液晶装置に適用することもできる。また、液晶装置だけでなく、エレクトロルミネッセンス装置、無機エレクトロルミネッセンス装置、プラズマディスプレイ装置、電気泳動表示装置、電界放出表示装置、LED(ライトエミッティングダイオード)表示装置などにおいても本発明を同様に適用することができる。
【0081】
<電子機器>
さらに、本発明の液晶装置101を電子機器に搭載した例を以下に記す。
【0082】
(携帯電話機)
図10は、本発明に係る電子機器の実施形態である携帯電話機174を示している。ここに示す携帯電話機174は、複数の操作ボタン174aの他、受話口174b、送話口174cを有する外枠に、液晶装置101が組み込まれてなる。この液晶装置101は、例えば上述した実施形態に示した液晶装置101を用いて構成できる。
【0083】
図11は、本実施形態の全体構成を示す概略構成図である。ここに示す電子機器は、上記と同様の液晶装置101と、これを制御する制御手段1200とを有する。ここでは、液晶装置101を、パネル構造体101Aと、駆動用IC等で構成される駆動回路101Bとに概念的に分けて描いてある。また、制御手段1200は、表示情報出力源1210と、表示情報処理回路1220と、電源回路1230と、タイミングジェネレータ1240とを有する。
【0084】
表示情報出力源1210は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等からなるメモリと、磁気記録ディスクや光記録ディスク等からなるストレージユニットと、デジタル画像信号を同調出力する同調回路とを備え、タイミングジェネレータ1240によって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等の形で表示情報を表示情報処理回路1220に供給するように構成されている。
【0085】
表示情報処理回路1220は、シリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等の周知の各種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKと共に駆動回路101Bへ供給する。駆動回路101Bは、走査線駆動回路、データ線駆動回路及び検査回路を含む。また、電源回路1230は、上述の各構成要素にそれぞれ所定の電圧を供給する。
【0086】
また、本発明に係る電子機器としては、上記の例の他に、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話機、POS端末機などがあげられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として本発明に係る液晶装置101を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る液晶パネルの概略断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る液晶パネルの概略平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る液晶パネルの拡大した概略平面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る液晶装置の製造方法についての製造工程図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る液晶パネルの拡大した概略平面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る液晶装置を構成する液晶パネルの概略断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る液晶パネルの概略平面図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る液晶パネルの拡大した概略平面図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る液晶パネルを拡大した概略平面図である。
【図10】本発明に係る電子機器の携帯電話機を示した概略斜視図である。
【図11】本実施形態の全体構成を示す概略構成図である。
【符号の説明】
S1〜S15…面積、101…液晶装置、103…第1基板、105…第2基板、113…反射層、114、114R、114G、114B…着色層、121…ドット、122、122R、122G、122B…透過部、174…携帯電話機、201…液晶装置、222、222R、222G、222B…透過部、301…液晶装置、322、322R、322G、322B…透過部、401…液晶装置、422、422R、422G、422B…透過部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置及び電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機、携帯型パーソナルコンピュータ等といった電子機器に電気光学装置が広く用いられるようになっている。
【0003】
この電気光学装置の1つとして、液晶装置の中でも反射光と透過光との両方で表示することが可能な半透過反射型液晶装置が知られている。この半透過反射型液晶装置は、視認側の第1基板と、第1基板に対向配置された第2基板と、これらの基板間に設けられた額縁状のシール材と、これらの基板とシール材との間隙に封入された液晶と、反射層と、バックライトとからなる。この半透過反射型液晶装置の反射層は、ドット毎にバックライトからの光を透過できる透過部を有し、これら透過部はそれぞれ対応するドット領域に対して略同じ位置に形成されている。反射層の表面は凹凸を有している。この凹凸からなる散乱パターンは基板面内である一定の規則性をもって同じパターン形状を繰り返し形成することにより形成される。例えば3ドットで1つのベースパターンを形成し、それを基板面内で繰り返し形成して散乱パターンを形成する。ベースパターンは、その散乱パターンがパターン領域内で不規則な配置となるように形成される。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−258270(第10頁、
【図8】)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような半透過反射型液晶装置では、透過部が各ドットの同じ位置に形成されているので、例えば太陽光等の連続スペクトル光源下で反射した光が干渉し合い、虹色が発生し、表示品位が悪いといった問題が生じている。
【0006】
本発明は上記事情に鑑み、光が干渉せずに虹色発生を回避できる表示品位がよい電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置及び電子機器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気光学装置用基板は、基板と、前記基板の一方の面に形成され、各画素に対応する領域にそれぞれ同一面積の透過部が不規則に設けられた反射層とを具備することを特徴とする。
【0008】
本発明のこのような基板を電気光学装置に組み込んだ場合、電気光学装置用基板の各画素に対応する領域に透過部が不規則な配置で設けられているので、反射層の散乱パターン配置に規則性があっても、反射光を用いた表示では実質的に基板面内における散乱パターン配置が不規則な反射層により反射した光を用いた表示となり、反射光が干渉せずに虹色発生しない表示が可能となる。また、各画素に対応する透過部の面積が等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。
【0009】
本発明の一の形態によれば、前記透過部は前記各画素に対応する領域に複数形成されることを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、各画素に対応する領域に形成された透過部は、その合計面積が各画素毎に同一であれば、複数個設けてもよい。
【0011】
本発明の一の形態によれば、前記反射層の前記基板と対向する側には、着色層が形成されていることを特徴とする。
【0012】
このような構成によれば、着色層を設けた基板にも適用することができるので、虹色発生を回避し、色ムラを起こさないようなカラー表示が可能である。
【0013】
本発明の電気光学装置用基板の製造方法は、基板の一方の面に反射層が形成されてなる前記基板において、前記反射層の各画素に対応する領域にそれぞれ同一面積の透過部を不規則に設けることを特徴とする。
本発明の電気光学装置は、上述に記載の電気光学装置用基板を具備することを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、各画素に対応する領域に透過部が不規則に設けられているので、反射光が干渉せずに虹色発生しない表示の電気光学装置となる。また、各画素に対応する透過部の面積が等しいので、色ムラを起こさない表示品位の高い電気光学装置となる。
【0015】
本発明の電気光学装置は、前記電気光学装置用基板と対向する対向基板と、前記電気光学装置用基板と前記対向基板との間に挟持された電気光学物質を更に具備することを特徴とする。
【0016】
このような構成によれば、各画素に対応する領域に透過部が不規則に設けられているので、反射光が干渉せずに虹色発生しない表示の電気光学装置となる。また、各画素に対応する透過部の面積が等しいので、色ムラを起こさない表示品位の高い電気光学装置となる。
【0017】
本発明の電子機器は、上述に記載の電気光学装置を搭載することを特徴とする。
【0018】
このような構成によれば、虹色発生せずに、また、色ムラを起こさない表示品位の高い電子機器となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0020】
(第1実施形態)
本発明を半透過反射型のスイッチング素子として二端子型スイッチング素子であるTFD(Thin Film Diode)を用いた液晶装置101に適用した第1実施形態について説明する。
【0021】
図1は本発明の第1実施形態に係る液晶装置を構成する液晶パネルの概略断面図であり、図2は該液晶パネルの概略平面図(図2におけるA−A´線及びB−B´線の断面図が図1に相当する)である。
【0022】
液晶装置101は、いわゆる半透過反射型の構造を有する液晶パネル102と、必要に応じ(図示しない)バックライト等の照明装置及びケース体等により構成される。
【0023】
液晶パネル102は、図1に示すように第1基板103とこれに対向する第2基板105とがシール材(図示しない)を介して貼り合わせられ、その両基板間に液晶が封入された液晶層107等により形成されている。
【0024】
第1基板103の外面には位相差板108及び偏光板109が配置され、第2基板105の外面にも同様に位相差板110及び偏光板111が配置されている。
【0025】
第1基板103の液晶層107側の表面には図1に示すように下地層112が形成されている。この下地層112の表面には、反射層113、着色層114(114R(赤)、114G(緑)、114B(青))、反射層113に形成された透過部122(122R(114Rに対応する領域の透過部)、122G(114Gに対応する領域の透過部)、122B(114Bに対応する領域の透過部))及び遮蔽層115、更に該着色層114及び遮蔽層115を保護するオーバコート層116が形成されている。このオーバコート層116上にはITO(Indium Tin Oxide:以下、ITOと記す)等の透明導電体からなるデータ線126が形成され、更にこの上にポリイミド樹脂等からなる配向膜118が形成されている。
【0026】
第2基板105の液晶層107側の表面にはマトリクス状に配列する複数の画素電極127と、各画素電極127の境界領域において上述したデータ線126と交差する方向(図2のY方向)に帯状に伸びる複数の走査線128と、該画素電極127及び走査線128に接続されたTFD129が配置され、その上には配向膜120が形成されている。
【0027】
ここで、データ線126は所定の方向(図2のX方向)に伸びる帯状に形成され、複数のデータ線126が相互に並列してストライプ状に構成されており、該データ線126と画素電極127とによって特定される領域がドット121となる。
【0028】
また、下地層112は樹脂材料からなる。この下地層112の表面は細かい凹凸状に加工されている。この下地層112の凹凸は、1画素つまり3ドット単位でランダムに配列されている。ここで、下地層112の凹凸をランダムに配列する際に、例えば、全てのドット121に対してランダムに配列すると、フォトリソグラフィ法で下地層112の凹凸を形成する際のマスクの情報量が多大になるという問題がある。また、3ドット×3ドットの9ドット毎にランダム配列すると、9ドット毎の外枠が目視で視認可能となり、表示が見え難いという問題がある。そこで、本実施形態においては、下地層112の凹凸パターンを3ドット単位で形成している。
【0029】
反射層113は、例えばアルミニウムや銀等の単体金属膜であって下地層112の上面に形成されており、下地層112表面の凹凸により反射層113の表面にも細かい凹凸が形成されている。これによって、反射層113によって反射された反射光を散乱させることができ、表示された画面の像が見難くなるという問題が解消できる。また、反射層113は透過部122を有する。この透過部122について詳細に後述する。
【0030】
着色層114は例えば、顔料又は染料等の着色剤を含む感光性樹脂からなる着色レジストを塗布し、フォトリソグラフィ法によって、第1基板103を通過したバックライト等による光を透過する透過部122と、この透過部122の周りの反射層113を覆うよう形成された原色系フィルタであってR(赤)114R、G(緑)114G、B(青)114Bの3色のいずれかで構成されている。
【0031】
遮蔽層115は、各ドット121間の境界領域の遮光を行うためのもので、その境界領域に、第2基板105の走査線128の長手方向(図2のY方向)及びこれに直交する方向(図2のX方向)に伸びる帯状に形成されている。
【0032】
また、遮蔽層115は、隣り合う着色層114間に形成された開口部125に形成され、遮蔽層115は、第1基板103の上に反射層113を介して形成されている。
【0033】
この場合の着色層114の配列パターンとして、図2では斜めモザイク配列を採用しているが、この斜めモザイク配列の他に、ストライプ配列又はデルタ配列等の種々のパターン形状を採用することができる。
【0034】
なお、ドット121は例えば原色系フィルタRGBのいずれか1つの着色層114からなり、遮蔽層115により周囲を囲まれている領域である。ドット121は、反射層113と透過部122を具備するものであり、1画素は着色層114R(赤)を有するドット121と着色層114G(緑)を有するドット121及び着色層114B(青)を有するドット121で構成される。
【0035】
遮蔽層115は、各ドット121間の境界領域の遮光を行うためのもので、該各ドット121を囲うように形成されている。遮蔽層115には例えば金属クロム、カーボンやチタンをフォトレジストに分散した樹脂ブラック、カラーレジストを重ね合せた疑似ブラック、ニッケルなどの金属材料等から形成されている。
【0036】
次に、画素電極127は、例えばITO等の透明導電体により形成されており、該画素電極127に隣り合う走査線128とは、TFD129を介して接続されている。
【0037】
TFD129は、例えば図1に示すように第2基板105の表面に成膜された下地層130の上に形成されている。
【0038】
また、TFD129は第1金属層131と、該第1金属層131の表面に形成された絶縁膜132と、該絶縁膜132の上に形成された第2金属層133とによって構成されている。
【0039】
ここで、第1金属層131は例えば、厚さが100〜500nm程度のTa単体膜、Ta合金膜等によって形成されており、走査線128に接続されている。
【0040】
また、絶縁膜132は例えば厚さが10〜35nm程度の酸化タンタル等によって形成されている。
【0041】
更に、第2金属層133は例えば、クロム(Cr)等といった金属膜によって50〜300nm程度の厚さに形成されており、画素電極127に接続されている。
【0042】
以上のように構成された本実施形態において、第2基板105に形成されている走査線128の夫々に走査信号を供給する一方、第1基板103側に形成されているデータ線126にデータ信号を供給すると、画素電極127とデータ線126とが対向する部分において保持されている液晶のみを駆動することができる。
【0043】
従って、例えば第2基板105及び画素電極127を通過して液晶層107に入射した外光は、該液晶層107によってドット121毎に光変調され、反射層113により反射され再び画素電極127及び第2基板105を通過し射出される。その際例えばオーバコート層116が平坦なのでコントラストの明瞭な画像を見ることができることとなる。
【0044】
また、バックライト装置等から射出された光も第1基板103及び透過部122を通過して液晶層107に入射した後、該液晶層107によってドット121毎に光変調され、画素電極127及び第2基板105を通過し射出される。この際例えばオーバコート層116が平坦なので、コントラストの明瞭な画像を見ることができる。
【0045】
更に射出光は、透過部122を覆っている着色層114(114R、114G、114B)により着色される。
【0046】
図3は、図2における液晶パネルを拡大した概略平面図である。なお、図3では3ドット(1画素)分の液晶パネル102を示している。
【0047】
図3に示すように、透過部122は、反射層113に設けられた矩形の開口部であり、1ドット121毎に同一面積の開口部が夫々1個ずつ形成されている。ドット121毎の透過部122の面積が等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。また、この透過部122の配置パターンは例えば3種類あり、それらパターン3種類で1つのベースパターンをつくり、このベースパターンをもとにランダムに透過部122を形成している。従って、同じ色のドット121間において、そこに形成される透過部122の配置を画面内でランダムにすることができる。これにより反射表示に用いられる散乱パターン部分の配列を基板面内でランダムとすることができる。なお、ここでは透過部122を3種類の配置パターンでランダム配列しているが、これに限定するものではなく、結果的に反射表示に用いられる部分の散乱パターンの配列が基板面内でランダムとなるように、透過部122を形成すればよい。
【0048】
このように本実施形態に係る液晶装置101では、各ドット121に対応する領域に透過部122が不規則な配置で設けられているので、反射層113の散乱パターン配置に規則性があっても、反射光を用いた表示では実質的に基板面内における散乱パターン配置が不規則な反射層113により反射した光を用いた表示となり、反射光が干渉せずに虹色発生しない表示が可能となる。また、各ドット121に対応する透過部122の面積が等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。これによって、表示品位の高い液晶装置101を製造することができる。
【0049】
次に、本実施形態に係る液晶装置101の製造方法について図4の製造工程図に基づいて説明する。
【0050】
図4は本実施形態に係る液晶装置の製造方法についての製造工程図である。
【0051】
まず、図4に示すように第1基板103上に下地層112を形成する(ST401)。
【0052】
次に、反射層113を形成する(ST402)。ST401で形成された下地層112上にアルミニウム等を蒸着法やスパッタリング法等によって成膜し、反射層113を形成する。開口部125が形成された下地層112上に反射層113の上からカーボンブラック等を樹脂中に分散させた遮光材を塗布した後、フォトリソグラフィ法によってパターン化加工してブラックマトリクスを形成する。
【0053】
次に、透過部122を形成する(ST403)。ST402で形成された反射層113に、予め図2に示すようなランダムに配置された透過部122を形成できるような所定のマスクを用いて、パターニング形成する。
【0054】
また、反射層113及び透過部122の上に着色層114及びオーバコート層116を形成する(ST404)。各色のカラーレジストをスピンコートにより塗布し、所定のパターンが形成されているフォトマスクの上から露光し、カラーレジストを現像処理する。青色系の例えば青色の着色層114B、緑色系の例えば緑色の着色層114G及び赤色系の例えば赤色の着色層114Rを順次夫々形成する。この着色層114上にオーバコート層116を形成する。
【0055】
次に、上述のオーバコート層116上にデータ線126及び配向膜118を形成する(ST405)。オーバコート層116上にデータ線126の材料であるITO等をスパッタリング法により被着し、フォトリソグラフィ法によってパターニングする。ここでデータ線126は、図2のようなX方向に所定の幅をもったストライプ状に形成される。更にこの上に配向膜118を形成し、ラビング処理を施して第1基板103側の製造が終了する。
【0056】
また、第2基板105上にTFD129、走査線128及び画素電極127を形成する(ST406)。ここで、TFD129は第2基板105上にTa酸化物等を一様な厚さに成膜して下地層130を形成する。この下地層130上にTa等をスパッタリングによって一様な厚さで成膜して、フォトリソグラフィ法により走査線128と第1金属層131とを同時に形成する。このとき、走査線128と第1金属層131とはブリッジでつながっている。また、上述の第1金属層131に絶縁膜である酸化タンタル等を一様な厚さで成膜して絶縁膜132を形成する。更にこの上にCrをスパッタリング等により一様な厚さで成膜し、フォトリソグラフィ法を利用して第2金属層133を形成する。次に、画素電極127の形成予定領域の下地層130を除去した後、ITOをスパッタリング等によって一様な厚さで成膜し、更にフォトリソグラフィ法等によって1つのドット121の大きさに相当する所定形状の画素電極127を一部が第2金属層133と重なるように形成する。これら一連の処理により、TFD129及び画素電極127が形成される。
【0057】
更にその上に配向膜120を形成し、ラビング処理を施して第2基板105側の製造が終了する(ST407)。
【0058】
次に、第2基板105側の配向膜120上にギャップ材(図示しない)をドライ散布等により散布し、シール材を介して上述の第1基板103側と第2基板105側とを貼り合わせる(ST408)。
【0059】
その後、シール材の開口部から液晶を注入し、シール材の開口部を紫外線硬化性樹脂等の封止材によって封止する(ST409)。
【0060】
更に、位相差板108、110及び偏光板109、111を第1基板103及び第2基板105の各外面上に貼着等の方法により取り付ける(ST410)。
【0061】
最後に必要な配線や照明装置及びケース体等を取り付けて、液晶装置101が完成する。
【0062】
本実施形態に係る液晶装置101の製造方法では、例えば3ドット毎に反射層113に透過部122を形成しているので、外部からの入射された光を干渉せずに反射することができる。これによって、虹色発生しない表示品位の高い液晶装置101を製造することができる。
【0063】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る液晶装置について説明する。なお、本実施形態は、透過部の形状が異なる点で上述の実施形態と相違し、同様の部分については、説明を省略する。
【0064】
図5は、液晶パネルを拡大した概略平面図である。なお、図5では3ドット(1画素)分の液晶パネル202を示している。
【0065】
図5に示すように、透過部222は、反射層113に設けられた六角形の開口部である。この透過部222は、1ドット121毎に同一面積の開口部が夫々1個ずつ形成されている。透過部222の面積が等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。また、この透過部222の配置パターンは例えば3種類あり、それらパターン3種類で1つのベースパターンをつくり、このベースパターンをもとにランダムに透過部222を形成している。従って、同じ色のドット121間において、そこに形成される透過部222の配置を画面内でランダムにすることができる。これにより反射表示に用いられる散乱パターン部分の配列を基板面内でランダムとすることができる。なお、ここでは透過部222を3種類の配置パターンでランダム配列しているが、これに限定するものではなく、結果的に反射表示に用いられる部分の散乱パターンの配列が基板面内でランダムとなるように、透過部222を形成すればよい。
【0066】
このように本実施形態に係る液晶装置201は、各ドット121に対応する領域に透過部222が不規則な配置で設けられているので、反射層113の散乱パターン配置に規則性があっても、反射光を用いた表示では実質的に基板面内における散乱パターン配置が不規則な反射層113により反射した光を用いた表示となり、反射光が干渉せずに虹色発生しない表示が可能となる。また、各ドット121に対応する透過部222の面積が等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。これによって、表示品位の高い液晶装置201を製造することができる。
【0067】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る液晶装置301について説明する。なお、本実施形態は、透過部の形状及び個数が異なる点で上述の実施形態と相違し、同様の部分については、説明を省略する。
【0068】
図6は本発明の第3実施形態に係る液晶装置を構成する液晶パネルの概略断面図であり、図7は該液晶パネルの概略平面図(図7におけるC−C´線及びD−D´線の断面図が図6に相当する。)である。図8は、図7における液晶パネルを拡大した概略平面図である。なお、図8では3ドット(1画素)分の液晶パネル302を示している。
【0069】
液晶装置301は、半透過反射型の構造を有する液晶パネル302と、必要に応じ(図示しない)バックライト等の照明装置及びケース体等により構成される。
【0070】
液晶パネル302は、図6に示すように第1基板103とこれに対向する第2基板105とがシール材(図示しない)を介して貼り合わせられ、その両基板間に液晶が封入された液晶層107等により形成されている。
【0071】
図7及び図8に示すように、透過部322は、反射層113に設けられた矩形の開口部である。1ドット毎に透過部322が夫々2個形成されている。1ドットに透過部322Bが2個形成され、この2個を識別するために面積S1と面積S2とで示している。同様に透過部322Rは面積S3と面積S4とで、透過部322Gは面積S5と面積S6とで示している。各透過部322における面積の和は、透過部322Bの和は面積S1+面積S2で示され、透過部322Rの和は面積S3+面積S4で示され、透過部322Gの和は面積S5+面積S6で示されている。つまり、面積S1+面積S2の和、面積S3+面積S4の和及び面積S5+面積S6の和が等しい。このように1ドット121内に形成された透過部322の面積の和は等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。また、図7及び図8に示すような各透過部322に形成された開口部の大きさ及び個数は同様である。
【0072】
この透過部322の配置パターンは例えば3種類あり、それらパターン3種類で1つのベースパターンをつくり、このベースパターンをもとにランダムに透過部322を形成している。従って、同じ色のドット121間において、そこに形成される透過部322の配置を画面内でランダムにすることができる。これにより反射表示に用いられる散乱パターン部分の配列を基板面内でランダムとすることができる。なお、ここでは透過部322を3種類の配置パターンでランダム配列しているが、これに限定するものではなく、結果的に反射表示に用いられる部分の散乱パターンの配列が基板面内でランダムとなるように、透過部322を形成すればよい。
【0073】
このように本実施形態に係る液晶装置301は、各ドット121に対応する領域に透過部322が不規則な配置で設けられているので、反射層113の散乱パターン配置に規則性があっても、反射光を用いた表示では実質的に基板面内における散乱パターン配置が不規則な反射層113により反射した光を用いた表示となり、反射光が干渉せずに虹色発生しない表示が可能となる。また、各ドット121に対応する透過部322の和の面積が等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。これによって、表示品位の高い液晶装置301を製造することができる。
【0074】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る液晶装置401について説明する。なお、本実施形態は、透過部の形状及び個数が異なる点で上述の実施形態と相違し、同様の部分については、説明を省略する。
【0075】
図9は液晶パネルを拡大した概略平面図である。なお、図9では3ドット(1画素)分の液晶パネル402を示している。
【0076】
図9に示すように、透過部422は、反射層113に設けられた様々な形状の開口部である。着色層114Bに対応するドットには透過部422Bが3個形成され、更に着色層114Rに対応するドットには透過部422Rが2個形成され、更に着色層114Gに対応するドットには透過部422Gが4個形成されている。図9では、3個の各透過部422Bを識別するために面積S7と面積S8と面積S9で示している。同様に透過部422Rは面積S10と面積S11とで、透過部422Gは面積S12と面積S13と面積S14と面積S15で示している。各透過部422における面積の和は、透過部422Bにおける面積の和は面積S7+面積S8+面積S9で示されている。また、透過部422Rにおける面積の和は面積S10+面積S11で示されている。更に、透過部422Gにおける面積の和は面積S12+面積S13+面積S14+面積S15で示されている。ここで示された面積S7+面積S8+面積S9の和、面積S10+面積S11の和及びS12+面積S13+面積S14+面積S15の和は、夫々個数は異なるが面積の総和は等しい。このように1ドット121内に形成された透過部422の個数や形状が異なった場合にも、各ドット121に対応する領域に形成された透過部422の面積の和は等しければ、色ムラを起こさずに表示することができる。
【0077】
この透過部422の配置パターンは例えば3種類あり、それらパターン3種類で1つのベースパターンをつくり、このベースパターンをもとにランダムに透過部422を形成している。従って、同じ色のドット121間において、そこに形成される透過部422の配置を画面内でランダムにすることができる。これにより反射表示に用いられる散乱パターン部分の配列を基板面内でランダムとすることができる。なお、ここでは透過部422を3種類の配置パターンでランダム配列しているが、これに限定するものではなく、結果的に反射表示に用いられる部分の散乱パターンの配列が基板面内でランダムとなるように、透過部422を形成すればよい。
【0078】
このように本実施形態に係る液晶装置401は、各ドット121に対応する領域に透過部422が不規則な配置、不規則な形状、不規則な個数で設けられているので、反射層113の散乱パターン配置に規則性があっても、反射光を用いた表示では実質的に基板面内における散乱パターン配置が不規則な反射層113により反射した光を用いた表示となり、反射光が干渉せずに虹色発生しない表示が可能となる。また、各ドット121に対応する透過部422の和の面積が等しいので、色ムラを起こさずに表示することができる。これによって、表示品位の高い液晶装置401を製造することができる。
【0079】
なお、上述の実施形態では透過部422をランダムに配置した液晶装置401を説明したが、透過部422の代わりに反射する領域をランダムに配置した液晶装置の場合でもよい。このように反射する領域をランダムに配置した液晶装置によっても虹色発生しない表示を可能となる。
【0080】
また、上述した実施形態では、スイッチング素子としてTFD(Thin Film Diode:薄膜ダイオード)素子を用いているが、TFT(ThinFilm Transistor:薄膜トランジスタ)素子を設けて液晶を駆動する液晶装置またはスイッチング素子を用いないパッシブマトリクス型の液晶装置に適用することもできる。また、液晶装置だけでなく、エレクトロルミネッセンス装置、無機エレクトロルミネッセンス装置、プラズマディスプレイ装置、電気泳動表示装置、電界放出表示装置、LED(ライトエミッティングダイオード)表示装置などにおいても本発明を同様に適用することができる。
【0081】
<電子機器>
さらに、本発明の液晶装置101を電子機器に搭載した例を以下に記す。
【0082】
(携帯電話機)
図10は、本発明に係る電子機器の実施形態である携帯電話機174を示している。ここに示す携帯電話機174は、複数の操作ボタン174aの他、受話口174b、送話口174cを有する外枠に、液晶装置101が組み込まれてなる。この液晶装置101は、例えば上述した実施形態に示した液晶装置101を用いて構成できる。
【0083】
図11は、本実施形態の全体構成を示す概略構成図である。ここに示す電子機器は、上記と同様の液晶装置101と、これを制御する制御手段1200とを有する。ここでは、液晶装置101を、パネル構造体101Aと、駆動用IC等で構成される駆動回路101Bとに概念的に分けて描いてある。また、制御手段1200は、表示情報出力源1210と、表示情報処理回路1220と、電源回路1230と、タイミングジェネレータ1240とを有する。
【0084】
表示情報出力源1210は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等からなるメモリと、磁気記録ディスクや光記録ディスク等からなるストレージユニットと、デジタル画像信号を同調出力する同調回路とを備え、タイミングジェネレータ1240によって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等の形で表示情報を表示情報処理回路1220に供給するように構成されている。
【0085】
表示情報処理回路1220は、シリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等の周知の各種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKと共に駆動回路101Bへ供給する。駆動回路101Bは、走査線駆動回路、データ線駆動回路及び検査回路を含む。また、電源回路1230は、上述の各構成要素にそれぞれ所定の電圧を供給する。
【0086】
また、本発明に係る電子機器としては、上記の例の他に、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話機、POS端末機などがあげられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として本発明に係る液晶装置101を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る液晶パネルの概略断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る液晶パネルの概略平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る液晶パネルの拡大した概略平面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る液晶装置の製造方法についての製造工程図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る液晶パネルの拡大した概略平面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る液晶装置を構成する液晶パネルの概略断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る液晶パネルの概略平面図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る液晶パネルの拡大した概略平面図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る液晶パネルを拡大した概略平面図である。
【図10】本発明に係る電子機器の携帯電話機を示した概略斜視図である。
【図11】本実施形態の全体構成を示す概略構成図である。
【符号の説明】
S1〜S15…面積、101…液晶装置、103…第1基板、105…第2基板、113…反射層、114、114R、114G、114B…着色層、121…ドット、122、122R、122G、122B…透過部、174…携帯電話機、201…液晶装置、222、222R、222G、222B…透過部、301…液晶装置、322、322R、322G、322B…透過部、401…液晶装置、422、422R、422G、422B…透過部
Claims (7)
- 基板と、
前記基板の一方の面に形成され、各画素に対応する領域にそれぞれ同一面積の透過部が不規則に設けられた反射層と
を具備することを特徴とする電気光学装置用基板。 - 前記透過部は前記各画素に対応する領域に複数形成されることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置用基板。
- 前記反射層の前記基板と対向する側には、着色層が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気光学装置用基板。
- 基板の一方の面に反射層が形成されてなる前記基板において、前記反射層の各画素に対応する領域にそれぞれ同一面積の透過部を不規則に設けることを特徴とする電気光学装置用基板の製造方法。
- 請求項1から請求項3いずれか一項に記載の電気光学装置用基板を具備することを特徴とする電気光学装置。
- 前記電気光学装置用基板と対向する対向基板と、
前記電気光学装置用基板と前記対向基板との間に挟持された電気光学物質を
更に具備することを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置。 - 請求項5または請求項6に記載の電気光学装置を搭載することを特徴とする電子機器。
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JP2003041776A JP2004252108A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | 電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置及び電子機器 |
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KR100987283B1 (ko) * | 2008-12-09 | 2010-10-12 | 하이디스 테크놀로지 주식회사 | 액정표시장치 |
-
2003
- 2003-02-19 JP JP2003041776A patent/JP2004252108A/ja not_active Withdrawn
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