JP2003177391A - 電気光学装置用基板及びその製造方法、電気光学パネル並びに電子機器 - Google Patents

電気光学装置用基板及びその製造方法、電気光学パネル並びに電子機器

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JP2003177391A
JP2003177391A JP2001377303A JP2001377303A JP2003177391A JP 2003177391 A JP2003177391 A JP 2003177391A JP 2001377303 A JP2001377303 A JP 2001377303A JP 2001377303 A JP2001377303 A JP 2001377303A JP 2003177391 A JP2003177391 A JP 2003177391A
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JP2001377303A
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Keiji Takizawa
圭二 瀧澤
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半透過反射型のパネルにおいて、反射型表示
と透過型表示の際の彩度をともに確保する。 【解決手段】 電気光学装置用基板は、例えば半透過反
射型の電気光学装置(100)を構成する。ガラス、プ
ラスチックなどの透明の基板(10)上に反射層(1
1)が形成され、反射層はバックライト光源(209)
などからの照明光を通過させる開口部(11a)を有す
る。反射層上には例えばRGBの3色の第1の着色層
(12r、12g、12b)が形成される。また、照明
光のうち開口を通過する成分が通過する位置に、第2の
着色層(18r、18g、18b)が設けられる。これ
により、バックライト光源などからの照明光は、第1の
着色層と第2の着色層の両方を通過し、それにより適切
な彩度を有するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルタの
構造に関し、特に半透過反射型の電気光学装置に用いる
のに好適なカラーフィルタの構造に関する。
【0002】
【背景技術】従来から、外光を利用した反射型表示と、
バックライトなどの照明光を利用した透過型表示とのい
ずれをも視認可能とした半透過反射型の液晶表示パネル
が知られている。この半透過反射型の液晶表示パネル
は、そのパネル内に外光を反射するための反射層を有
し、この反射層を、バックライトなどの照明光を透過す
ることができるように構成したものである。この種の反
射層としては、液晶表示パネルの画素毎に所定割合の開
口部(スリット)を備えたパターンを持つものがある。
【0003】そのような液晶表示パネルは、携帯電話、
携帯型情報端末などの電子機器に設置される場合、その
背後にバックライトが配置された状態で取り付けられ
る。この液晶表示パネルでは、昼間や屋内などの明るい
場所では外光が液晶を透過した後に反射層により反射さ
れ、再び液晶を透過して放出されることにより、反射型
表示がなされる。一方、夜間や野外などの暗い場所で
は、バックライトを点灯させることにより、バックライ
トから出射される照明光のうち、前述の開口部を通過し
た光が液晶表示パネルを通過して放出され、透過型表示
がなされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような液晶表示
パネルにおいては、外光を利用した反射型表示を行う際
には、外光が反射層上に形成されたカラーフィルタを通
過して反射層に至り、さらに反射層で反射されて再度カ
ラーフィルタを通過して観察者の方向へ出射される。即
ち、反射型表示では、観察者が視認する光はカラーフィ
ルタを2回通過したものとなる。一方、透過型表示を行
う際には、バックライトから出射された光がカラーフィ
ルタを1回のみ通過して観察者の方向へ進む。このた
め、反射型表示における彩度に比べて、透過型表示にお
ける彩度が悪くなるという問題がある。即ち、反射型表
示では一般的に表示の明るさが不足しがちであるので、
カラーフィルタの光透過率を高く設定して表示の明るさ
を確保する必要があるが、そうすると透過型表示におい
て十分な彩度を得ることができなくなる。
【0005】また、上記のように、反射型表示と透過型
表示とにおいては光がカラーフィルタを通過する回数が
異なるので、反射型表示の色彩と透過型表示の色彩とが
大きく異なってしまうため、観察者に違和感を与えると
いう問題もある。
【0006】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であり、半透過反射型のパネルにおいて、反射型表示と
透過型表示の際の彩度をともに確保することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの観点で
は、電気光学装置用基板において、基板と、前記基板上
に配置され、前記基板の一方の面側から照射された照明
光を通過させるための開口が形成された反射層と、前記
反射層上に配置された第1の着色層と、前記照明光のう
ち、前記開口を通過する成分が通過する位置に設けられ
た第2の着色層と、を備える。
【0008】上記の電気光学装置用基板は、例えば半透
過反射型の電気光学装置を構成する。ガラス、プラスチ
ックなどの透明の基板上に反射層が形成され、反射層は
バックライト光源などからの照明光を通過させる開口部
を有する。反射層上には例えばRGBの3色の第1の着
色層が形成される。また、照明光のうち開口を通過する
成分が通過する位置に、第2の着色層が設けられる。こ
れにより、バックライト光源などからの照明光は、第1
の着色層と第2の着色層の両方を通過し、それにより適
切な彩度を有するようになる。
【0009】上記の電気光学装置用基板の一態様では、
前記第2の着色層は、前記基板の、前記反射層が形成さ
れた面とは逆側の面上に形成することができる。
【0010】上記の電気光学装置用基板の他の一態様で
は、前記第1の着色層及び前記第2の着色層の各々は複
数の色に対応する部分を含み、前記第1の着色層の特定
の色の部分と、前記第2の着色層の前記特定の色と同一
色の部分とは、前記照明光の進行方向において重なって
いる。
【0011】この態様によれば、同一の色に対応する第
1及び第2の着色層が、照明光の進行方向において重な
っているので、照明光は第1及び第2の着色層を確実に
通過することにより、適切な彩度を有する表示が可能と
なる。
【0012】上記の電気光学装置用基板のさらに他の一
態様では、前記第2の着色層の各色の部分は、前記照明
光の進行方向において前記第1の着色層の対応する部分
をカバーする形状に形成される。
【0013】この態様によれば、第2の着色層の各色の
部分が第1の着色層の対応する部分をカバーする形状で
あれば、両部分が同一の形状を有する必要はない。よっ
て、第2の着色層の形成にそれほど高い精度が要求され
なくなり、例えばインクジェット工法などを利用して容
易に第2の着色層を形成することが可能となる。
【0014】本発明の他の観点では、電気光学パネルに
おいて、上記の電気光学装置用基板と、前記電気光学装
置用基板と対向配置される他の基板と、前記電気光学装
置用基板と前記他の基板との間にシール材を介して挟持
される電気光学物質と、を含む。
【0015】この電気光学パネルによれば、バックライ
ト光源などからの外光が第1の着色層と第2の着色層を
通過することにより表示がなされるので、透過型表示を
行う際に望ましい彩度を得ることが可能となる。
【0016】本発明の他の観点では、電気光学パネルに
おいて、上記の電気光学装置用基板と、前記電気光学装
置用基板と対向配置される他の基板と、前記電気光学装
置用基板と前記他の基板との間にシール材を介して挟持
される電気光学物質と、前記基板の前記反射層が形成さ
れる側と逆側に形成される偏光板と、を備え、前記第2
の着色層は、前記偏光板上に形成される。
【0017】この電気光学パネルによれば、バックライ
ト光源などからの外光が第1の着色層と第2の着色層を
通過することにより表示がなされるので、透過型表示を
行う際に望ましい彩度を得ることが可能となる。また、
第2の着色層を偏光板の外側に形成するので、基板の貼
り合わせや電気光学物質の封入などの工程が完了した後
に、インクジェット工法などにより容易に第2の着色層
を形成することが可能となる。
【0018】また、上記の電気光学パネルを表示部とし
て利用することにより電子機器を構成することができ
る。
【0019】本発明のさらに他の観点では、電気光学装
置用基板の製造方法において、基板上に、前記基板の一
方向から照射された照明光を通過させるための開口が形
成された反射層を形成する工程と、前記反射層上に第1
の着色層を形成する工程と、前記照明光のうち、前記開
口を通過する成分が通過する位置に第2の着色層を形成
する工程と、を含む。
【0020】上記の電気光学装置用基板の製造方法は、
例えば半透過反射型の電気光学装置を構成する基板に適
用することができる。即ち、ガラス、プラスチックなど
の透明の基板上に反射層が形成され、反射層はバックラ
イト光源などからの照明光を通過させる開口部を有す
る。反射層上には例えばRGBの3色の第1の着色層が
形成される。また、照明光のうち開口部を通過する成分
が通過する位置に、第2の着色層が設けられる。これに
より、バックライト光源などからの照明光は、第1の着
色層と第2の着色層の両方を通過し、それにより適切な
彩度を有するようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】[原理説明]まず、本発明に係る
半透過反射型液晶装置の原理について説明する。図1
(a)は、本発明に係る半透過反射型液晶装置を構成す
る基板の断面図である。なお、液晶装置は、一対の基板
の間にシール材を介して液晶を挟持する構成を有する
が、図1(a)は、一対の基板のうち、反射層及びカラ
ーフィルタが設けられる、カラーフィルタ側基板のみを
示している。
【0022】図1(a)に示すように、ガラスやプラス
チックからなる透光性の基板10上にアルミニウム合金
又は銀合金などの反射層11が形成され、その上にカラ
ーフィルタを構成する着色層12r、12g及び12b
がそれぞれ形成される。反射層11は、基板10の図1
(a)における下方に配置されるバックライト(図3参
照)からの照明光を通過させるための開口部(スリッ
ト)11aを有している。
【0023】また、3色の着色層12r、12g及び1
2bが重なり合った部分がブラックマトリクス12kを
構成している。ブラックマトリクスはカラーフィルタの
各色の着色層の境界に、反射層からの不要な反射光を抑
制するなどの目的で形成される。
【0024】さらに、本発明では、基板10の上記反射
層11やカラーフィルタが形成される側と逆側(図1
(a)における基板10の下面側)に、さらに着色層1
8r、18g及び18bをそれぞれ形成することを特徴
とする(以下、これらを「第2の着色層」とも呼ぶ)。
第2の着色層18r、18及び18bは、基板10の反
対側の面上(図1(a)における上面)に形成される各
着色層12r、12g及び12b(以下、これらを説明
の便宜上「第1の着色層」とも呼ぶ。)とそれぞれ同じ
色である。即ち、第2の着色層18rは赤色であり、第
2の着色層18gは緑色であり、第2の着色層18bは
青色である。
【0025】これら第2の着色層は、この半透過反射型
表示パネルにより透過型表示を行う際に、表示の彩度を
補うために設けられる。先に述べたように、半透過反射
型の表示パネルで反射型表示を行う際は、外光が反射層
で反射されることによりカラーフィルタの着色層を2回
通過するのに対し、透過型表示を行う際はバックライト
からの光がカラーフィルタの着色層を1回しか通過しな
いので、その分透過型表示の彩度が不足する。このた
め、本発明では、透過型表示の際にバックライトからの
光が通過する部分に、第2の着色層18r、18g及び
18bを付加し、これにより透過型表示の彩度不足を補
う。
【0026】第2の着色層18r、18g及び18bを
形成すべき領域は、バックライトからの照明光が通過す
る部分のみでよいので、図1(a)に示すように、反射
層11の開口部11aに対応する領域とすればよい。図
1(a)においては、基板10の下方に設けられたバッ
クライト(図示せず)からの照明光が、基板10の下面
に照射され、反射層11の開口部11aの部分のみを通
過して図の上方向へ進んで観察者に視認される。よっ
て、第2の着色層は、反射層11の開口部11aに対応
する領域に形成されればよく、基板10の下面の全面に
形成される必要はない。
【0027】図1(b)は、本発明により、同様に第2
の着色層18r、18g及びb18bを形成した表示パ
ネルのカラーフィルタ側基板の例であり、図1(a)に
示す基板とはブラックマトリクスの形成方法のみが異な
る。図1(a)の基板では、RGB3色の着色層を重ね
合わせることによりブラックマトリクス12kを形成し
ているが、図1(b)の基板では、樹脂などによりブラ
ックマトリクス12kを形成している。それ以外の構成
は、図1(a)に示す基板と同様である。
【0028】第2の着色層の色特性は、基本的には透過
型表示の際の発色状態をどのように設計するかに応じて
決定される。即ち、反射型表示の際の発色状態は第1の
着色層12r、12g及び12bの特性により決定さ
れ、透過型表示の際の発色状態は第1の着色層12r、
12g及び12bの特性、及び、第2の着色層18r、
18g及び18bにより決定される。よって、まず、反
射型表示の際の表示が理想とされる発色状態となるよう
に第1の着色層12r、12g及び12bの色特性を決
定し、さらに第1の着色層12r、12g及び12b
と、第2の着色層18r、18g及び18を通過するこ
とにより得られる表示が理想の発色状態となるように第
2の着色層18r、18g及び18bを決めればよい。
これにより、反射型表示の際の発色状態と、透過型表示
の際の発色状態を独立に制御することができるので、い
ずれの表示においても理想的な発色状態を実現すること
が可能となる。
【0029】また、第2の着色層は、それほど高い形成
精度を要求されないという利点を有する。前述のよう
に、バックライトからの照明光は反射層11の開口部1
1aのみを通過するので、第2の着色層は少なくとも開
口部11aに対応する領域をカバーするように形成すれ
ばよく、その外縁が開口部11aの外縁と高い精度で一
致するように形成する必要はない。極端に言えば、第2
の着色層は、隣接する異なる色の第2の着色層と重なら
ないように形成すれば、実際上不具合は生じないことに
なる。従って、フォトリソグラフィーなどの高精度の形
成方法を使用しなくてもよく(もちろん使用してもよい
が)、より単純なインクジェット工法などによって第2
の着色層を形成することもできる。これにより、工程数
が減少する、コストが抑えられるなどの効果も得られ
る。
【0030】[液晶表示パネル]次に、本発明を適用し
た液晶表示パネルの例について説明する。図1(a)に
示したカラーフィルタ側基板を半透過反射型の液晶表示
パネルに適用した場合の断面図を図2に示す。
【0031】図2において、液晶表示パネル100は、
ガラスやプラスチックなどからなる基板101と基板1
02とがシール材103を介して貼り合わせられ、内部
に液晶104が封入されてなる。また、基板102の外
面上には位相差板105及び偏光板106が順に配置さ
れ、基板101の外面上には位相差板107及び偏光板
108が順に配置される。なお、偏光板108の下方に
は、透過型表示を行う際に照明光を発するバックライト
109が配置される。
【0032】基板101の上には反射層111が形成さ
れる。なお、反射層111は、下方からの照明光を透過
するための開口部111aを有する。反射層111上に
は、RGB各色の第1の着色層112r、112g及び
112bが形成される。また、RGB3色の着色層が重
ね合わせられた部分がブラックマトリクス112kを構
成する。
【0033】各色の着色層112r、112g及び11
2b、並びにブラックマトリクス112kの上には、そ
れらの層を保護するための保護膜112pが形成され
る。さらに、カラーフィルタ112の保護膜112pの
表面上には透明電極113が形成される。
【0034】一方、基板102の内面上には透明電極1
21が形成され、対向する基板101上の透明電極11
3と交差するように構成されている。なお、基板101
上の透明電極113上、及び、基板102上の透明電極
121上には、配向膜などが必要に応じて形成される。
【0035】なお、第2の着色層は、基板10の下面に
設ける代わりに、偏光板108の下面に形成することも
できる(波線で示す第2の着色層119r、119g及
び119bを参照)。この位置に設けたとしても、バッ
クライトからの照明光は第2の着色層を通過するので、
透過型表示の彩度を改善することができる。
【0036】次に、図2及び図3を参照してカラーフィ
ルタが設けられる基板101側の構造についてより詳し
く説明する。図3に示すように、カラーフィルタ112
の各色の着色層112r、112g及び112bに対応
する領域に、厚さ50nm〜250nm程度の反射層1
11が形成されている。この反射層111は、アルミニ
ウム、アルミニウム合金、銀合金などの薄膜で形成する
ことができる。なお、図3の平面図においては、反射層
111は各色の着色層112r、112g及び112b
内において、開口部111a以外の領域に形成されてい
る。
【0037】反射層111の上には、例えば原色のカラ
ーフィルタの場合にはR(赤)、G(緑)及びB(青)
の3色からなる厚さ0.5μm〜2.0μm程度の着色
層112r、112g及び112bが、例えば公知のス
トライプ配列、デルタ(トライアングル)配列、ダイヤ
ゴナル配列などの配列で画素毎に配置されている。な
お、図3に示す平面構造例にはストライプ配列のカラー
フィルタが示されている。
【0038】上記着色層112r、112g及び112
bの上には透明樹脂などからなる保護膜112pが形成
される。この保護膜112pは、着色層を工程中の薬剤
などによる腐食や汚染から保護するとともに、カラーフ
ィルタ112の表面を平坦化するためのものである。
【0039】カラーフィルタ112の上には、ITO
(インジウムスズ酸化物)などの透明導電体からなる透
明電極113が形成される。この透明電極113は本実
施形態においては複数並列したストライプ状に形成され
ている。また、この透明電極113は、基板202上に
同様にストライプ状に形成された透明電極121に対し
て直交する方向に延び、透明電極113と透明電極12
1(図3に一点鎖線で示す)との交差領域内に含まれる
液晶表示パネル100の構成部分(反射層111、カラ
ーフィルタ112、透明電極113、液晶104及び透
明電極121における上記交差領域内の部分)が画素G
を構成するようになっている。
【0040】この液晶表示パネル100においては、反
射型表示がなされる場合には、反射層111が形成され
ている領域に入射した外光は、図2に示す反射経路Rに
沿って進行し、反射層111により反射されて観察者に
より視認される。一方、透過型表示がなされる場合に
は、バックライト109から出射した照明光は反射層1
11に形成された開口部111aを通過して経路Tに示
すように進行し、観察者により視認される。
【0041】図4は、樹脂を利用するタイプのブラック
マトリクスを有する液晶表示パネルの構成例を示す。R
GB3色の着色層の重ね合わせによりブラックマトリク
ス112kを形成する代わりに、3色の着色層とは別個
に樹脂によりブラックマトリクス112kを形成してい
る他は、図2に示す液晶表示パネルの例と同じである。
【0042】[製造方法]次に、上述の液晶表示パネル
100の製造方法について説明する。まず、図3に示す
ように、反射層及びカラーフィルタが形成されるカラー
フィルタ側基板101の製造方法について図5を参照し
て説明する。
【0043】まず、基板101の表面上にアルミニウ
ム、アルミニウム合金、銀合金などの金属を蒸着法やス
パッタリング法などによって薄膜状に成膜し、これを公
知のフォトリソグラフィー法を用いてパターニングする
ことによって、図5(a)に示すように厚さ50nm〜
250nm程度の反射層111を形成する。
【0044】次に、所定の色相を呈する顔料や染料など
を分散させてなる着色された感光性樹脂(感光性レジス
ト)を塗布し、所定パターンにて露光、現像を行ってパ
ターニングを行うことにより、厚さ0.5μm〜2.0
μm程度の着色層112r、112g及び112bを順
に形成していく。図5(b)に示すように、3色の着色
層112r、112g及び112bが形成されると、そ
れら3層が重ね合わされた部分がブラックマトリクス1
12kを構成する。
【0045】なお、この着色層の形成工程においては、
感光性樹脂としてレベリング性の高い素材を用い、これ
をスピンコーティング法などの平坦性を得やすい方法で
塗布する。その結果、各着色層の表面は、画素内におい
てほとんど平坦に形成される。
【0046】さらに、図5(c)に示すように、基板1
0の、反射層111及び第1の着色層112r、112
g及び112bが形成された側と逆側(図5における下
側)に、第2の着色層118r、118g及び118b
を形成する。なお、第2の着色層118r、118g及
び118bの特性は、前述のように理想とする透過側表
示の発色状態に応じて決定される。
【0047】第2の着色層は、上述の第1の着色層と同
様にフォトリソグラフィーにより形成することもできる
が、第1の着色層と比べて要求される精度が高くないこ
とを考慮して、インクジェット工法などにより形成する
こともできる。
【0048】インクジェット工法について簡単に説明す
ると、基板101上にR、G、Bの色絵素を形成するこ
とにより第2の着色層が形成される。具体的には、イン
クジェットヘッドにより基板101上を走査しながら、
インクジェットヘッドに設けられたノズルから色絵素材
料をインク滴として吐き出して基板101上に付着させ
る。このとき、インクジェットヘッドの走査経路及びノ
ズルからの色絵素材料の吐き出しタイミングは、予め決
められた第2の着色層のパターンに応じて制御される。
その後、焼成処理又は紫外線照射処理などにより色絵素
材料を固化させる。この処理を、RGBの3色につい
て、順次行うことにより、第2の着色層18r、18g
及び18bが形成される。
【0049】次に、こうして得られたカラーフィルタ側
基板を用いて、図2に示す液晶表示パネル100を製造
する方法について図6を参照して説明する。図6は、表
示パネル100の製造工程を示す流れ図である。なお、
図4に示す樹脂ブラックマトリクス側の液晶表示パネル
も同様に製造することができる。
【0050】まず、図5(a)〜(c)に示した方法に
より、反射層111、第1の着色層112r、112g
及び112bにより構成されるカラーフィルタ、及び、
第2の着色層118r、118g及び118bを有する
基板101が製造され(工程S1)、さらに基板101
のカラーフィルタ112上に透明導電体をスパッタリン
グ法により被着し、公知のフォトリソグラフィー法によ
ってパターニングすることにより、透明電極113を形
成する(工程S2)。その後、透明電極113上にポリ
イミド樹脂などからなる配向膜を形成し、ラビング処理
などを施す(工程S3)。
【0051】一方、反対側の基板102を製作し(工程
S4)、同様の方法で透明電極121を形成し(工程S
5)、さらに透明電極121上に配向膜を形成し、ラビ
ング処理などを施す(工程S6)。
【0052】そして、シール材103を介して上記の基
板101と基板102とを貼り合わせてパネル構造を構
成する(工程S7)。基板101と基板102とは、基
板間に分散配置された図示しないスペーサなどによって
ほぼ規定の基板間隔となるように貼り合わせられる。
【0053】その後、シール材103の図示しない開口
部から液晶104を注入し、シール材103の開口部を
紫外線硬化性樹脂などの封止材によって封止する(工程
S8)。こうして主要なパネル構造が完成した後に、上
述の位相差板や偏光板などを必要に応じてパネル構造の
外面上に貼着などの方法によって取り付け(工程S
9)、図2又は図4に示す液晶表示パネル100が完成
する。
【0054】[変形例]上記の液晶表示パネルの例で
は、基板10の直ぐ上に反射層11が形成されている
が、図7(a)に示すように、基板10と反射層11と
の間に樹脂散乱層14を形成するタイプのカラーフィル
タ側基板に対しても、本発明により第2の着色層を形成
することができる。樹脂散乱層14は、例えばアクリル
樹脂などの透明の樹脂により形成され、その表面(図7
(a)における上側の表面)に微細な凹凸が形成されて
いる。樹脂散乱層14の上に薄い反射層11を形成する
ことにより、反射層11の面に微細な凹凸を有するよう
になる。これにより、反射型表示を行う際に、外光が反
射層11上の微細な凹凸によりある程度散乱するので、
広い視野角を確保することができる。
【0055】樹脂散乱層14を設けたカラーフィルタ側
基板に第2の着色層を形成する位置としては、図7
(a)に示すように、基板10の下側表面(即ち、第1
の着色層が形成されるのと逆側の面上)に形成すること
もできるし、図7(b)に示すように、基板10と樹脂
散乱層14との間に形成することもできる。
【0056】また、第2の着色層を形成する位置につい
ては、図2に示す第2の着色層118r、118g及び
118bのように偏光板の内側(基板10側)ではな
く、例えば図2の波線で示す第2の着色層119r、1
19g及び119bのように、偏光板108の外側に形
成することもできる。また、偏光板の外側に第2の着色
層を形成する場合は、基板101と基板102を貼り合
わせて液晶を注入し、個々の液晶表示パネルに分断した
後、インクジェット工法などにより個別に第2の着色層
を形成することも可能である。
【0057】[電子機器]次に、本発明に係る液晶表示
パネルを適用可能な電子機器の例について図8を参照し
て説明する。
【0058】まず、本発明に係る液晶表示パネルを、可
搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソ
コン)の表示部に適用した例について説明する。図8
(a)は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜
視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュー
タ41は、キーボード411を備えた本体部412と、
本発明に係る液晶表示パネルを適用した表示部413と
を備えている。
【0059】続いて、本発明に係る液晶表示パネルを、
携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図
8(b)は、この携帯電話機の構成を示す斜視図であ
る。同図に示すように、携帯電話機42は、複数の操作
ボタン421のほか、受話口422、送話口423とと
もに、本発明に係る液晶表示パネルを適用した表示部4
24を備える。
【0060】なお、本発明に係る液晶表示パネルを適用
可能な電子機器としては、図8(a)に示したパーソナ
ルコンピュータや図8(b)に示した携帯電話機の他に
も、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型の
ビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ペー
ジャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステ
ーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチル
カメラなどが挙げられる。
【0061】なお、上述の反射層及びカラーフィルタを
有する基板及び液晶装置などは、上述の例にのみ限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々の変更が可能であることは勿論である。
【0062】例えば、以上説明してきた実施形態におい
てはパッシブマトリクス型の液晶表示パネルを例示して
いるが、本発明の電気光学装置としては、アクティブマ
トリクス型の液晶表示パネル(例えばTFT(薄膜トラ
ンジスタ)やTFD(薄膜ダイオード)をスイッチング
素子として備えた液晶表示パネル)にも同様に適用する
ことが可能である。また、液晶表示パネルだけでなく、
エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネ
ッセンス装置、プラズマディスプレイ装置などのよう
に、複数の画素毎に表示状態を制御可能な各種の電気光
学装置においても本発明を同様に適用することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図であり、第1及び第
2の着色層を形成したカラーフィルタ側基板の断面を示
す。
【図2】本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの断面
図である。
【図3】図2に示す液晶表示パネルのカラーフィルタ側
基板の平面構造を示す平面図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る液晶表示パネルの
断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る液晶表示パネルのカラ
ーフィルタ側基板の製造方法を示す図である。
【図6】本発明の液晶表示パネルの製造工程を示す流れ
図である。
【図7】本発明によるカラーフィルタ側基板の変形例を
示す図である。
【図8】本発明の液晶表示パネルを適用した電子機器の
例を示す図である。
【符号の説明】
10、101 基板 11、111 反射層 12、112 第1の着色層 18、118 第2の着色層 100 液晶表示パネル 103 シール材 104 液晶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 AA09 AA15 AA26 2H048 BA02 BA11 BA45 BA48 BA64 BB02 BB14 BB15 BB37 BB43 2H091 FA03Y FA03Z FA15Y FA16Y FA35Y FA41Z FB02 FD04 LA16 LA17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 前記基板上に配置され、前記基板の一方の面側から照射
    された照明光を通過させるための開口が形成された反射
    層と、 前記反射層上に配置された第1の着色層と、 前記照明光のうち、前記開口を通過する成分が通過する
    位置に設けられた第2の着色層と、を備えることを特徴
    とする電気光学装置用基板。
  2. 【請求項2】 前記第2の着色層は、前記基板の、前記
    反射層が形成された面とは逆側の面上に形成されること
    を特徴とする請求項1に記載の電気光学装置用基板。
  3. 【請求項3】 前記第1の着色層及び前記第2の着色層
    の各々は複数の色に対応する部分を含み、前記第1の着
    色層の特定の色の部分と、前記第2の着色層の前記特定
    の色と同一色の部分とは、前記照明光の進行方向におい
    て重なっていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の電気光学装置用基板。
  4. 【請求項4】 前記第2の着色層の各色の部分は、前記
    照明光の進行方向において前記第1の着色層の対応する
    部分をカバーする形状に形成されることを特徴とする請
    求項3に記載の電気光学装置用基板。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    電気光学装置用基板と、 前記電気光学装置用基板と対向配置される他の基板と、 前記電気光学装置用基板と前記他の基板との間にシール
    材を介して挟持される電気光学物質と、を含むことを特
    徴とする電気光学パネル。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の電気光学装置用基板
    と、 前記電気光学装置用基板と対向配置される他の基板と、 前記電気光学装置用基板と前記他の基板との間にシール
    材を介して挟持される電気光学物質と、 前記基板の前記反射層が形成される側と逆側に形成され
    る偏光板と、を備え、 前記第2の着色層は、前記偏光板上に形成されることを
    特徴とする電気光学パネル。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の電気光学パネル
    を利用した表示部を備えることを特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】 基板上に、前記基板の一方向から照射さ
    れた照明光を通過させるための開口が形成された反射層
    を形成する工程と、 前記反射層上に第1の着色層を形成する工程と、 前記照明光のうち、前記開口を通過する成分が通過する
    位置に第2の着色層を形成する工程と、を含むことを特
    徴とする電気光学装置用基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010128265A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Hayashi Telempu Co Ltd 液晶表示装置およびこれを用いたインフォメーションディスプレイ

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