JP4258183B2 - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーフィルタを有する液晶装置及び電子機器に係り、特に、反射モードで表示を行う際の表示の明るさや色純度を低下させることなく、透過モードで表示を行う際の表示の色純度を向上することができ、表示品質に優れた半透過反射型液晶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶装置として、内蔵したバックライトから出射された光を利用して表示を行う透過型液晶装置と、太陽光等の外光を利用して表示を行う反射型液晶装置が知られている。前者の液晶装置は、外光の明るさが不十分な暗所でも表示を視認することができるという利点を有するものの、常時バックライトを点灯するため、消費電力が大きくなるという問題点を有する。これに対して、後者の液晶装置は、照明手段を内蔵しないため、省電力化を図ることができるが、暗所では表示が視認しづらくなるという問題点を有する。
【0003】
そこで、両者の利点を兼ね備えた液晶装置として、暗所においては、内蔵したバックライトを点灯し、バックライトから出射された光を利用して透過モードで表示を行い、外光の明るい明所においては、外光を利用して反射モードで表示を行うことが可能な半透過反射型液晶装置が知られている。半透過反射型液晶装置では、暗所でも表示を視認することができると共に、明所では外光を利用して表示を行うことができるため、常時バックライトを点灯する必要のある透過型液晶装置に比較して省電力化を図ることができる。
【0004】
半透過反射型液晶装置は、液晶層を挟持して対向配置された一対の基板のうち、視認側と反対側に位置する基板の液晶層側表面に半透過反射層を具備して概略構成されている。半透過反射層は、例えば、ドット毎にスリット部状などの開口部を有する反射層により構成され、かかる構成の半透過反射層では、開口部が光透過部、それ以外の部分が光反射部として機能する。また、一方の基板にカラーフィルタを具備し、カラー表示が可能な半透過反射型液晶装置も知られている。以下、カラーフィルタを備えた基板のことを「カラーフィルタ基板」と称す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の半透過反射型液晶装置では、バックライトにより出射された光が、バックライト側の基板、液晶層、観察者側の基板を順次透過して観察者側に出射されることを利用して、透過モードによる表示を行うことができる。また、外光が、観察者側の基板、液晶層を順次透過した後、バックライト側の基板に設けられた半透過反射層により反射されて、観察者側に出射されることを利用して、反射モードによる表示を行うことができる。
【0006】
そのため、カラー表示が可能な半透過反射型液晶装置では、透過モードで表示を行う際には、液晶パネルに入射した光が、カラーフィルタを1回のみ透過して観察者側に出射されるのに対し、反射モードで表示を行う際には、液晶パネルに入射した光が、半透過反射層により反射される前と、半透過反射層により反射された後の計2回、カラーフィルタを透過して観察者側に出射されることになる。
【0007】
カラーフィルタとしては、赤(R)、緑(G)、青(B)に着色された顔料分散型の着色部を備えたものが広く用いられている。ここで、図20(a)に、顔料分散型のカラーフィルタの各着色部の分光特性(液晶パネルに入射する可視光(波長400〜700nmの光)の波長と透過率との関係)の一例を示す。図20(a)において、R、G、Bは、各々、赤の着色部、緑の着色部、青の着色部の分光特性の一例を示したものである。なお、図20(a)は、光がカラーフィルタを1回透過する時の分光特性であるので、透過モードで表示を行う際のカラーフィタの分光特性に相当する。
【0008】
図20(a)から分かるように、カラーフィルタを構成する赤、緑、青の着色部は、各々、赤色光(波長650nm及びその近辺の光)、緑色光(波長550nm及びその近辺の光)、青色光(波長450nm及びその近辺の光)を主として透過するように構成されているが、すべての波長の可視光を透過することが分かる。つまり、カラーフィルタの各着色部を透過した後の光には、表示したい色の光に比較すると少ない光量ではあるが、表示したい色以外の光も含まれているため、色純度が低くなる。
【0009】
一方、光がカラーフィルタを2回透過する時の分光特性、すなわち、反射モードで表示を行う際のカラーフィルタの分光特性は、カラーフィルタを1回透過する時の分光特性の積になるため、例えば、図20(b)に示すものとなる。
図20(a)、(b)から分かるように、従来の半透過反射型液晶装置では、透過モードで表示を行う際のカラーフィルタの分光特性と、反射モードで表示を行う際のカラーフィルタの分光特性とが大きく異なり、反射モードで表示を行う際に比較して、透過モードで表示を行う際の表示の色純度が低い(色再現範囲が狭い)という問題があった。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、半透過反射型液晶装置に搭載することにより、反射モードで表示を行う際の表示の明るさや色純度を低下させることなく、透過モードで表示を行う際の表示の色純度を向上することができる半透過反射型液晶装置用のカラーフィルタ基板、及びその製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、反射モードで表示を行う際の表示の色純度や明るさを低下させることなく、透過モードで表示を行う際の表示の色純度を向上することができる半透過反射型液晶装置、及びこの液晶装置を備えた電子機器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記課題を解決するべく検討を行った結果、以下のカラーフィルタ基板、カラーフィルタ基板の製造方法、液晶装置(半透過反射型液晶装置)、電子機器を発明するに到った。
本発明の第1のカラーフィルタ基板は、基板本体上に、光透過部と光反射部とを有する半透過反射層と、色の異なる複数の着色部からなるカラーフィルタとを具備してなり、液晶パネルを構成するカラーフィルタ基板において、前記半透過反射層の前記光透過部に対応して形成された第1のカラーフィルタと、前記半透過反射層の前記光反射部に対応して形成された第2のカラーフィルタとを具備すると共に、前記第1のカラーフィルタと前記第2のカラーフィルタの分光特性が異なることを特徴とする。
【0012】
本発明の第2のカラーフィルタ基板は、基板本体上に、色の異なる複数の着色部からなるカラーフィルタを具備してなり、光透過部と光反射部とを有する半透過反射層を具備する対向基板との間に液晶層が挟持されることにより液晶パネルを構成するカラーフィルタ基板において、前記半透過反射層の前記光透過部に対応して形成された第1のカラーフィルタと、前記半透過反射層の前記光反射部に対応して形成された第2のカラーフィルタとを具備すると共に、前記第1のカラーフィルタと前記第2のカラーフィルタの分光特性が異なることを特徴とする。
【0013】
すなわち、従来の半透過反射型液晶装置に備えられたカラーフィルタ基板では、透過モードの表示用と反射モードの表示用に、同一の分光特性を有するカラーフィルタを形成する構成としていたのに対し、本発明のカラーフィルタ基板では、透過モードの表示用と反射モードの表示用に、異なる分光特性を有する第1、第2のカラーフィルタを形成する構成としている。そのため、本発明のカラーフィルタ基板を備えた半透過反射型液晶装置においては、透過モードで表示を行う際の表示の色純度と、反射モードで表示を行う際の表示の色純度とを独立して調整することが可能になる。
【0014】
したがって、半透過反射型液晶装置に搭載することにより、反射モードで表示を行う際の表示の明るさや色純度を低下させることなく、透過モードで表示を行う際の表示の色純度を向上することができる半透過反射型液晶装置用のカラーフィルタ基板を提供することができる。
なお、本発明のカラーフィルタ基板において、第1のカラーフィルタと第2のカラーフィルタとは、同一の層に形成されていても良いし、異なる層に形成されていても良い。
【0015】
また、透過モードで表示を行う際には、液晶パネルに入射した光は、第1のカラーフィルタを1回透過して観察者側に出射され、反射モードで表示を行う際には、液晶パネルに入射した光は、第1のカラーフィルタとは異なる分光特性を有する第2のカラーフィルタを2回透過して観察者側に出射される。したがって、本発明のカラーフィルタ基板において、第1のカラーフィルタの色純度が、第2のカラーフィルタの色純度よりも高くなるように、第1のカラーフィルタと第2のカラーフィルタの分光特性を各々調整することにより、半透過反射型液晶装置に搭載した時に、反射モードで表示を行う際の表示の明るさや色純度を低下させることなく、透過モードで表示を行う際の表示の色純度を向上することができる。
また、本発明のカラーフィルタ基板において、第1、第2のカラーフィルタの分光特性は、着色部の組成、若しくは、着色部の組成と厚みにより、調整することが可能である。
【0016】
また、本発明のカラーフィルタ基板においては、前記液晶パネルの表示領域を構成するドット毎に、前記半透過反射層には、前記光透過部と前記光反射部の双方が形成されていると共に、同一ドット内に形成された、前記第1のカラーフィルタの前記着色部と、前記第2のカラーフィルタの前記着色部とが同一色を有するように構成することが好ましい。かかる構成のカラーフィルタ基板を半透過反射型液晶装置に搭載することにより、ドット毎に、透過モードによる表示と反射モードによる表示とを切り替えることができる。
【0017】
また、本発明のカラーフィルタ基板においては、前記液晶パネルの表示領域を構成する各ドットの周縁部に形成された遮光層を具備することが好ましい。かかる構成のカラーフィルタ基板を半透過反射型液晶装置に搭載することにより、表示に寄与しない各ドットの周縁部を遮光することができ、コントラストの向上を図ることができる。
【0018】
また、前記液晶パネルの表示領域を構成する各ドットにおいて、前記第1のカラーフィルタの前記着色部と、前記第2のカラーフィルタの前記着色部を区画する隔壁を形成することが好ましい。かかる構成とした場合には、第1のカラーフィルタと第2のカラーフィルタの双方をインクジェット方式により形成することができるので、第1のカラーフィルタと第2のカラーフィルタの双方をフォトリソグラフィー法により形成する場合に比較して、製造プロセスの簡略化と製造コストの削減を大幅に図ることができる。なお、この本発明のカラーフィルタ基板の製造方法については後述する。
【0019】
次に、本発明のカラーフィルタ基板の製造方法について説明する。
本発明の第1のカラーフィルタ基板の製造方法は、液晶パネルの表示領域を構成するドット毎に、半透過反射層に、光透過部と光反射部の双方が形成されていると共に、同一ドット内に形成された、第1のカラーフィルタの着色部と、第2のカラーフィルタの着色部とが同一色を有するカラーフィルタ基板の製造方法であって、
前記基板本体上に、フォトリソグラフィー法により前記第2のカラーフィルタを形成する工程と、前記第2のカラーフィルタを形成した前記基板本体上において、前記半透過反射層の前記光透過部に対応した領域に、インクジェット方式により着色材料の液滴を吐出した後、吐出した着色材料を焼成することにより、前記第1のカラーフィルタを形成する工程とを有することを特徴とする。
【0020】
また、液晶パネルの表示領域を構成する各ドットの周縁部に形成された遮光層を具備する場合には、前記基板本体上に、フォトリソグラフィー法により、前記液晶パネルの表示領域を構成する各ドットの周縁部に遮光層を形成する工程を付与すれば良い。
また、液晶パネルの表示領域を構成する各ドットの周縁部に形成された遮光層を具備する場合には、フォトリソグラフィー法により遮光層を形成する工程の代わりに、前記第2のカラーフィルタを形成した前記基板本体上の所定の位置に、インクジェット方式により遮光性材料の液滴を吐出した後、吐出した遮光性材料を焼成することにより、前記液晶パネルの表示領域を構成する各ドットの周縁部に遮光層を形成する工程を付与しても良い。
【0021】
本発明の第2のカラーフィルタ基板の製造方法は、液晶パネルの表示領域を構成するドット毎に、半透過反射層には、光透過部と光反射部の双方が形成されていると共に、同一ドット内に形成された、第1のカラーフィルタの着色部と、第2のカラーフィルタの着色部とが同一色を有し、液晶パネルの表示領域を構成する各ドットの周縁部に形成された遮光層を具備する本発明のカラーフィルタ基板の製造方法であって、
前記基板本体上に、前記遮光層を形成する工程と、前記基板本体上に、フォトリソグラフィー法により前記第1のカラーフィルタを形成する工程と、前記遮光層と前記第1のカラーフィルタとを形成した前記基板本体上において、前記半透過反射層の前記光反射部に対応した領域に、インクジェット方式により着色材料の液滴を吐出した後、吐出した着色材料を焼成することにより、前記第2のカラーフィルタを形成する工程とを有することを特徴とする。
【0022】
本発明の第3のカラーフィルタ基板の製造方法は、液晶パネルの表示領域を構成するドット毎に、半透過反射層には、光透過部と光反射部の双方が形成されていると共に、同一ドット内に形成された、第1のカラーフィルタの着色部と、第2のカラーフィルタの着色部とが同一色を有し、液晶パネルの表示領域を構成する各ドットの周縁部に形成された遮光層を具備し、液晶パネルの表示領域を構成する各ドットにおいて、第1のカラーフィルタの着色部と、第2のカラーフィルタの着色部を区画する隔壁が形成されている本発明のカラーフィルタ基板の製造方法であって、
前記基板本体上に、前記遮光層を形成する工程と、前記基板本体上に、前記隔壁を形成する工程と、前記遮光層と前記隔壁とを形成した前記基板本体において、前記半透過反射層の前記光透過部に対応した領域に、インクジェット方式により着色材料の液滴を吐出した後、吐出した着色材料を焼成することにより、前記第1のカラーフィルタを形成する工程と、前記遮光層と前記隔壁とを形成した前記基板本体において、前記半透過反射層の前記光反射部に対応した領域に、インクジェット方式により着色材料の液滴を吐出した後、吐出した着色材料を焼成することにより、前記第2のカラーフィルタを形成する工程とを有することを特徴とする。
【0023】
以上の本発明の第1〜第3のカラーフィルタ基板の製造方法によれば、第1のカラーフィルタ、第2のカラーフィルタのうち、少なくとも一方のカラーフィルタをインクジェット方式により形成することができるため、第1のカラーフィルタ、第2のカラーフィルタの双方をフォトリソグラフィー法により形成する場合に比較して、製造プロセスの簡略化と製造コストの削減を図ることができる。
【0024】
なお、フォトリソグラフィー法によりカラーフィルタを形成する場合には、基板本体の全面に感光性を有する着色材料を塗布した後、露光、現像することにより、所定のパターンの着色部を有するカラーフィルタを形成する。これに対し、インクジェット方式によりカラーフィルタを形成する場合には、着色部を形成する領域にのみ着色材料の液滴を吐出した後、焼成することにより、所定のパターンの着色部を有するカラーフィルタを形成することができる。
【0025】
したがって、インクジェット方式によりカラーフィルタを形成することにより、フォトリソグラフィー法によりカラーフィルタを形成する場合に比較して、工程数を低減することができる。また、工程数を低減することができることに加えて、基板本体の全面に着色材料を塗布する必要がなくなるので、使用する着色材料を大幅に低減することができ、製造コストの削減を図ることができる。
【0026】
次に、本発明の液晶装置について説明する。
本発明の液晶装置(半透過反射型液晶装置)は、液晶層を挟持して対向配置されたカラーフィルタ基板と対向基板とからなる液晶パネルと、前記液晶パネルの視認側と反対側に配置された照明手段とを具備し、前記カラーフィルタ基板と前記対向基板のうち一方の基板には、光透過部と光反射部とを有する半透過反射層が設けられていると共に、前記カラーフィルタ基板には、色の異なる複数の着色部からなるカラーフィルタが設けられ、透過モードと反射モードとの切り替えにより表示を行う液晶装置において、前記カラーフィルタ基板が、前記半透過反射層の前記光透過部に対応して形成された第1のカラーフィルタと、前記半透過反射層の前記光反射部に対応して形成された第2のカラーフィルタとを具備すると共に、前記第1のカラーフィルタと前記第2のカラーフィルタの分光特性が異なることを特徴とする。
【0027】
この発明の液晶装置(半透過反射型液晶装置)は、本発明のカラーフィルタ基板と同様に、透過モードの表示用と反射モードの表示用に、異なる分光特性を有する第1、第2のカラーフィルタを形成する構成としているので、反射モードで表示を行う際の表示の明るさや色純度を低下させることなく、透過モードで表示を行う際の表示の色純度を向上することができ、表示品質に優れたものとなる。
【0028】
また、本発明の液晶装置(半透過反射型液晶装置)においては、前記第1のカラーフィルタの色純度が、前記第2のカラーフィルタの色純度よりも高くなるように、第1、第2のカラーフィルタの分光特性を調整することにより、反射モードで表示を行う際の表示の明るさや色純度を低下させることなく、透過モードで表示を行う際の表示の色純度を向上することができる。
また、本発明の液晶装置(半透過反射型液晶装置)においては、前記第1、第2のカラーフィルタの分光特性は、着色部の組成、若しくは、着色部の組成と厚みにより、調整することが可能である。
【0029】
また、本発明の液晶装置(半透過反射型液晶装置)においては、前記液晶パネルの表示領域を構成するドット毎に、前記半透過反射層には、前記光透過部と前記光反射部の双方が形成されていると共に、同一ドット内に形成された、前記第1のカラーフィルタの前記着色部と、前記第2のカラーフィルタの前記着色部とが同一色を有するように構成することが好ましい。かかる構成とすることにより、ドット毎に、透過モードによる表示と反射モードによる表示とを切り替えることができる。
【0030】
また、本発明の液晶装置(半透過反射型液晶装置)においては、前記カラーフィルタ基板が、前記液晶パネルの表示領域を構成する各ドットの周縁部に形成された遮光層を具備することが好ましい。かかる構成とすることにより、表示に寄与しない各ドットの周縁部を遮光することができ、コントラストの向上を図ることができる。
【0031】
また、前記液晶パネルの表示領域を構成する各ドットにおいては、前記カラーフィルタ基板には、前記第1のカラーフィルタの前記着色部と、前記第2のカラーフィルタの前記着色部を区画する隔壁が形成されていることが好ましい。かかる構成とした場合には、第1のカラーフィルタと第2のカラーフィルタの双方を、インクジェット方式により形成することができるので、第1のカラーフィルタと第2のカラーフィルタの双方をフォトリソグラフィー法により形成する場合に比較して、製造プロセスの簡略化と製造コストの削減を大幅に図ることができる。
【0032】
また、本発明の液晶装置(半透過反射型液晶装置)においては、前記半透過反射層としては、開口部を有する反射層からなり、前記開口部が前記光透過部として機能し、前記開口部が形成された領域を除く前記反射層が前記光反射部として機能するものを例示することができる。
また、本発明の液晶装置(半透過反射型液晶装置)においては、前記半透過反射層としては、一方の側または両側にスリット部を有する反射層からなり、前記スリット部が前記光透過部として機能し、前記スリット部が形成された部分を除く前記反射層が前記光反射部として機能するものを例示することができる。
【0033】
また、以上の本発明の液晶装置(半透過反射型液晶装置)を備えることにより、反射モードで表示を行う際の表示の明るさや色純度を低下させることなく、透過モードで表示を行う際の表示の色純度を向上することができ、表示品質に優れた電子機器を提供することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る実施形態について詳細に説明する。なお、各実施形態においては、図面を参照しながら説明するが、各図において、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
【0035】
[第1実施形態]
(半透過反射型液晶装置の構造)
図1〜図3に基づいて、本発明に係る第1実施形態の半透過反射型液晶装置の構造について説明する。本実施形態では、パッシブマトリクス型液晶装置への本発明の適用例を示す。また、本実施形態の半透過反射型液晶装置は、本発明のカラーフィルタ基板を備えたものであり、特に、カラーフィルタ基板の構造が特徴的なものとなっている。
図1は本実施形態の半透過反射型液晶装置の全体構成を示す概略斜視図である。図2は本実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられたカラーフィルタ、遮光層を液晶層側から見た時の概略平面図である。図3は本実施形態の半透過反射型液晶装置の部分概略断面図であって、図1に示す半透過反射型液晶装置をA−A’線に沿って切断した時の断面図である。なお、図1、図3においては、上側を観察者側(視認側)として図示している。
【0036】
図1、図3に示すように、本実施形態の半透過反射型液晶装置1は、液晶層30(図1では省略)を挟持して対向配置されたカラーフィルタ基板(下側基板)10と対向基板(上側基板)20とから構成された液晶パネル40と、液晶パネル40の視認側と反対側に配置されたバックライト(照明手段)50とを具備して構成されている。
【0037】
ここで、カラーフィルタ基板10は、ガラス、透明樹脂等からなる基板本体11の液晶層30側表面に、半透過反射層12と、顔料分散型等の第1のカラーフィルタ13と、顔料分散型等の第2のカラーフィルタ14と、透明電極17とを具備して概略構成されている。また、対向基板20は、ガラス、透明樹脂等からなる基板本体21の液晶層30側表面に透明電極22を具備して概略構成されている。なお、図1においては、カラーフィルタ基板10、対向基板20に形成された層のうち、透明電極のみを取り出して図示している。
また、バックライト50は、冷陰極管等からなる光源51、及び光源51からの光を効率よく、液晶パネル40に照射するために、光源51から出射された光を図示上方に導く構造を有する導光板52から構成されている。
【0038】
カラーフィルタ基板10、対向基板20には、各々、ストライプ状に配列され、インジウム錫酸化物(ITO)等からなる複数の透明電極17、22が形成されており、カラーフィルタ基板10の透明電極17と対向基板20の透明電極22とは互いに交差する方向に延在している。そして、カラーフィルタ基板10の透明電極17と対向基板20の透明電極22とが交差する矩形状の部分及びその周辺部が各ドット32になっており、多数のドット32がマトリクス状に配列した領域が表示領域となっている。
【0039】
より詳細には、カラーフィルタ基板10において、基板本体11の液晶層30側には、アルミニウム、銀、銀合金等の光反射性材料からなり、各ドット32の略中心部に形成されたスリット状の開口部12aと、各ドット32の周縁部に形成された開口部12bとを具備する半透過反射層12が形成されている。この半透過反射層12においては、開口部12aが光を透過する光透過部、開口部12a、12bが形成された部分を除く領域が光を反射する光反射部として機能する。
【0040】
また、半透過反射層12の液晶層30側には、半透過反射層12の光透過部(開口部12a)に対応して第1のカラーフィルタ13が形成されていると共に、半透過反射層12の光反射部(開口部12a、12bが形成された部分を除く領域)に対応して、第1のカラーフィルタ13とは異なる分光特性を有する第2のカラーフィルタ14が形成されている。
【0041】
ここで、第1のカラーフィルタ13は、赤(R)の着色部13R、緑(G)の着色部13G、青(B)の着色部13Bにより構成されており、各着色部は、各ドット32に対応して所定のパターンで形成されている。また、第2のカラーフィルタ14は、第1のカラーフィルタ13と同様に、赤(R)の着色部14R、緑(G)の着色部14G、青(B)の着色部14Bにより構成されており、各着色部は、各ドット32に対応して所定のパターンで形成されている。
また、半透過反射層12の開口部12b内には、カーボン粒子等の黒色粒子を含有する黒色樹脂、クロム等の金属や金属化合物等の遮光性材料からなり、半透過反射層12よりも厚い遮光層(ブラックマトリクス)15が形成されている。
【0042】
なお、第1のカラーフィルタ13、第2のカラーフィルタ14、遮光層15を液晶層30側から見た時の平面構造は、図2に示すものとなっている。すなわち、各ドット32の略中心部に第1のカラーフィルタ13の着色部13R〜13Bのうちいずれかが形成されており、各ドット32において、第1のカラーフィルタ13の着色部13R〜13Bの周囲に、第2のカラーフィルタ14の着色部14R〜14Bのうちいずれかが形成されている。また、各ドット32の周縁部には遮光層15が形成されているので、全体的に見れば、遮光層15は平面視格子状に形成されている。
【0043】
また、このように、各ドット32には、第1、第2のカラーフィルタ13、14を構成する2種類の着色部(着色部13R〜13Bのうちいずれかと、着色部14R〜14Bのうちいずれか)が形成されているが、各ドット32には、同じ色の着色部が配置されている。そして、赤の着色部13R、14R、緑の着色部13G、14G、青の着色部13B、14Bが形成されたドット32は、各々、赤、緑、青を表示することができ、赤、緑、青を表示することが可能な3個のドット32毎に、1画素の表示を行うことが可能な構成になっている。なお、各色を表示するドット32の配列パターンについては図示するものに限定されるものではない。
【0044】
また、図3においては、第1のカラーフィルタ13、第2のカラーフィルタ14、遮光層15が形成された基板本体11の表面が平坦であるように図示しているが、実際には、凹凸を有するものとなっている。そこで、第1のカラーフィルタ13、第2のカラーフィルタ14、遮光層15の液晶層30側には、これらが形成された基板本体11の表面を平坦化すると共に、第1のカラーフィルタ13、第2のカラーフィルタ14を保護するために、有機膜等からなるオーバーコート層16が形成されている。
【0045】
また、オーバーコート層16の液晶層30側には、透明電極17が形成されており、基板本体11の液晶層30側最表面には、液晶層30内の液晶分子の配向を規制するための配向膜18が形成されている。配向膜18としては、例えば、ポリイミド等の配向性高分子からなり、表面にラビング処理を施されたものを例示することができる。また、実際には、基板本体11の液晶層30と反対側に、位相差板と偏光子とが順次貼着されているが、図示を省略している。
【0046】
一方、対向基板20において、基板本体21の液晶層30側には、透明電極22と配向膜23とが順次形成されている。また、実際には、基板本体21の液晶層30側と反対側に、位相差板と偏光子とが順次貼着されているが、図示を省略している。なお、配向膜23の構造は、カラーフィルタ基板10の配向膜18と同様であるので、説明は省略する。
また、カラーフィルタ基板10と対向基板20との間(液晶層30内)には、液晶パネル40のセルギャップを均一化するために、二酸化珪素、樹脂等からなる球状のスペーサ31が多数配置されている。
【0047】
本実施形態の半透過反射型液晶装置1は以上のように概略構成されており、太陽光等の外光が不十分な暗所では透過モードによる表示を行い、外光の明るい明所では反射モードによる表示を行うことができ、外光の明るさに応じて、透過モードによる表示と反射モードによる表示とを切り替えることが可能な構成になっている。
【0048】
より詳細には、透過モードで表示を行う際には、バックライト50を点灯し、バックライト50から出射された光を利用して表示が行われる。すなわち、液晶パネル40のカラーフィルタ基板10に入射した光は、半透過反射層12の光透過部(開口部12a)を通過し、第1のカラーフィルタ13を透過した後、液晶層30、対向基板20を順次透過し、観察者側に出射されて表示が行われる。
これに対して、反射モードで表示を行う際には、バックライト50を点灯せず、太陽光等の外光を利用して表示が行われる。すなわち、液晶パネル40に入射した光は、対向基板20、液晶層30を順次透過した後、カラーフィルタ基板10に入射し、第2のカラーフィルタ14を透過し、半透過反射層12の光反射部(開口部12a、12bが形成された部分を除く領域)により反射され、再び、第2のカラーフィルタ14を透過した後、液晶層30、対向基板20を順次透過し、観察者側に出射されて表示が行われる。
【0049】
このように、透過モードで表示を行う際には、液晶パネル40に入射した光は、第1のカラーフィルタ13を1回のみ透過して表示が行われるのに対し、反射モードで表示を行う際には、液晶パネル40に入射した光は、第2のカラーフィルタ14を2回透過して表示が行われるが、本実施形態では、透過モードの表示用と、反射モードの表示用に、異なる分光特性の第1、第2のカラーフィルタ13、14が形成されているので、各々の分光特性を独立して調整することが可能になっている。そして、本実施形態において、第1のカラーフィルタ13の色純度が、第2のカラーフィルタ14の色純度よりも高くなるように構成されている。
【0050】
なお、第1、第2のカラーフィルタ13、14の分光特性(色純度)は、各着色部の組成、若しくは、各着色部の組成と厚みにより、調整することが可能である。すなわち、各着色部に含有させる顔料中の着色粒子の濃度や大きさ、形状、種類等を調整することにより、各着色部の分光特性(色純度)を調整することが可能である。例えば、用いる着色粒子の種類、大きさ等を同一とし、同一膜厚の着色部を形成する場合には、含有させる着色粒子の濃度が高くなる程、着色部の色純度は高くなる。また、各着色部の厚みによっても各着色部の分光特性(色純度)は変化する。同じ組成の着色部を形成すると仮定すると、膜厚が厚くなる程、着色部の色純度は高くなる。このように、各着色部の組成、若しくは、各着色部の組成と厚みを調整することにより、所望の分光特性(色純度)を有する第1、第2のカラーフィルタ13、14を形成することが可能である。
【0051】
以下、第1、第2のカラーフィルタ13、14の分光特性の一例について説明する。
本実施形態において、第2のカラーフィルタ14として、例えば、図20(a)に示した分光特性を有する従来のカラーフィルタを形成すると、反射モードで表示を行う際には、液晶パネル40に入射した光は第2のカラーフィルタ14を2回透過するので、反射モードで表示を行う際のカラーフィルタの分光特性(第2のカラーフィルタ14を2回透過する時の分光特性)は、図20に基づいて説明したように、図4(a)に示すものとなる。なお、図4(a)に示す分光特性は、図20(b)に示したものと同一である。
【0052】
一方、従来の半透過反射型液晶装置では、透過モードで表示を行う際のカラーフィルタの分光特性は、例えば、図20(a)に示したものであり、表示したい色以外の光の透過率が大きいものであった。これに対して、本実施形態では、第1のカラーフィルタ13として、従来のカラーフィルタよりも分光特性の優れたカラーフィルタを形成する。また、透過モードで表示を行う際のカラーフィルタの分光特性が、反射モードで表示を行う際の分光特性と同等以上となるように、第1のカラーフィルタ13を形成することがより好ましい。
【0053】
具体的には、第1のカラーフィルタ13として、例えば、図4(b)に示す分光特性を有するカラーフィルタを形成すれば良い。透過モードで表示を行う際には、液晶パネル40に入射した光は第1のカラーフィルタ13を1回透過するので、図4(b)に示すカラーフィルタの分光特性は、透過モードで表示を行う際のカラーフィルタの分光特性に相当する。
【0054】
本実施形態の半透過反射型液晶装置1は以上のように構成されており、本実施形態によれば、半透過反射層12の光透過部と光反射部に各々対応させて、異なる分光特性を有する第1、第2のカラーフィルタ13、14を形成し、第1のカラーフィルタ13の色純度が第2のカラーフィルタ14よりも高くなるように構成したので、反射モードで表示を行う際の表示の明るさや色純度を低下させることなく、透過モードで表示を行う際の表示の色純度を向上することができ、表示品質に優れた半透過反射型液晶装置を提供することができる。
【0055】
なお、本実施形態の半透過反射型液晶装置1では、半透過反射層12において、光透過部として、各ドット32の略中心部にスリット状の1個の開口部12aを形成する構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、各ドット32に形成する開口部12aの形状や形成箇所、個数については適宜設計することが可能である。
また、本実施形態では、半透過反射層12において、各ドット32の周縁部に開口部12bを形成し、開口部12b内に遮光層15を形成する構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、半透過反射層12において、各ドット32の周縁部に開口部12bを形成せず、半透過反射層12上に遮光層15を形成する構成としても良い。
【0056】
また、本実施形態では、半透過反射層12の直上に、第1、第2のカラーフィルタ13、14を形成する構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、半透過反射層12の液晶層30側に第1、第2のカラーフィルタ13、14が形成されていれば良いので、半透過反射層12と第1、第2のカラーフィルタ13、14との間に、その他の層を介在させても良い。
【0057】
(カラーフィルタ基板の製造方法)
次に、図5に基づいて、本実施形態の半透過反射型液晶装置1に備えられたカラーフィルタ基板10の製造方法について説明する。図5(a)〜(f)は、製造途中のカラーフィルタ基板10の概略断面図である。
はじめに、基板本体11を用意し、図5(a)に示すように、基板本体11の液晶層30側に、フォトリソグラフィー法により、図3に示したパターンの半透過反射層12(膜厚0.2〜0.3μm程度)を形成する。すなわち、基板本体11の全面に、スパッタリング法等により光反射性材料を成膜し、基板本体11の全面にフォトレジストを塗布した後、フォトレジストの露光、現像、成膜した光反射性材料のエッチング、フォトレジストの除去を行うことにより、所定のパターンの開口部12a、12bを有する半透過反射層12を形成する。
【0058】
次に、図5(b)に示すように、半透過反射層12を形成した基板本体11上に、フォトリソグラフィー法により、図2、図3に示したパターンの遮光層15(膜厚1.0〜2.0μm程度)を形成する。
なお、黒色樹脂からなる所定のパターンの遮光層15は、例えば、以下のようにして形成することができる。半透過反射層12を形成した基板本体11の全面に、スピンコート法等により、黒色顔料を含有し感光性を有するレジスト(遮光性材料)を塗布した後、レジストの焼成、露光、現像を行うことにより、所定のパターンの遮光層15を形成することができる。
【0059】
また、クロム等の金属や金属化合物からなる所定のパターンの遮光層15は、例えば、以下のようにして形成することができる。半透過反射層12を形成した基板本体11Aの全面に、クロム等の金属や金属化合物(遮光性材料)をスパッタリング法等により成膜し、基板本体11の全面にフォトレジストを塗布した後、フォトレジストの露光、現像、成膜した金属若しくは金属化合物のエッチング、フォトレジストの除去を行うことにより、所定のパターンの遮光層15を形成することができる。
【0060】
次に、図5(c)に示すように、図2、図3に示したパターンの着色部14R〜14Bを順次フォトリソグラフィー法により形成することにより、第2のカラーフィルタ14(膜厚0.5〜2.0μm程度)を形成する。すなわち、遮光層15を形成した基板本体11の全面に、スピンコート法等により、赤色顔料(緑色顔料、青色顔料)を含有し感光性を有するレジストを塗布した後、レジストの焼成、露光、現像を行うことにより、所定のパターンの赤の着色部14R(緑の着色部14G、青の着色部14B)を形成することができる。
【0061】
次に、インクジェット方式により、第1のカラーフィルタ13(着色部13R〜13B)を形成する。
すなわち、図5(d)に示すように、インクジェットノズル60に、赤色顔料、アクリル系などの樹脂等を溶剤に溶解して調製した赤色インク(着色材料)33を充填し、インクジェットノズル60の吐出ノズル61を基板本体11に対向させた状態で、インクジェットノズル60と基板本体11とを相対移動させ、第1のカラーフィルタ13の着色部13Rを形成する領域にのみ、吐出ノズル61から赤色インク33の液滴を吐出する。
【0062】
この時、図示するように、赤を表示するドット32において、第1のカラーフィルタ13の着色部13Rを形成する領域の周囲には、半透過反射層12及び第2のカラーフィルタ14の着色部14Rが形成されているので、半透過反射層12及び着色部14Rが隔壁として機能し、第1のカラーフィルタ13の着色部13Rを形成する領域に、赤色インク33を吐出することができる。なお、この工程において、図示するように、吐出された赤色インク33は、表面張力により中央部が盛り上がった状態となる。
【0063】
次に、図5(e)に示すように、赤色インク33を吐出した後の基板本体11全体を180℃程度に加熱するなどして、赤色インク33を仮焼成し、溶剤を除去することにより、第1のカラーフィルタ13の着色部13Rを形成することができる。この工程において、赤色インク33から溶剤が抜けて体積が減少するので、形成される着色部13Rの厚みは、半透過反射層12と第2のカラーフィルタ14の着色部14Rとを合わせた厚みと同程度、若しくは半透過反射層12と第2のカラーフィルタ14の着色部14Rとを合わせた厚みよりも若干薄くなる。
【0064】
そして、図5(d)、(e)に示す工程を、緑の着色部13G、青の着色部13Bについても同様に繰り返すことにより、所定のパターンの着色部13R〜13Bを形成する。次に、着色部13R〜13Bを形成した基板本体11全体を180〜250℃程度に加熱するなどして、着色部13R〜13Bを本焼成することにより、所定のパターンの着色部13R〜13Bからなる第1のカラーフィルタ13を形成することができる。
【0065】
以上のようにして、半透過反射層12、遮光層15、第1のカラーフィルタ13、第2のカラーフィルタ14を形成することができ、次いで、オーバーコート層16、透明電極17、配向膜18を順次積層形成することにより、カラーフィルタ基板10を製造することができる。
【0066】
以上のカラーフィルタ基板の製造方法によれば、第1のカラーフィルタ13をインクジェット方式により形成することができるため、第1のカラーフィルタ13、第2のカラーフィルタ14の双方をフォトリソグラフィー法により形成する場合に比較して、製造プロセスの簡略化と製造コストの削減を図ることができる。
【0067】
なお、以上のカラーフィルタ基板の製造方法においては、第1のカラーフィルタ13をインクジェット方式により形成する際に、色の異なる着色部13R〜13Bを形成する毎に、インクジェットノズル60を交換し、インクの吐出・仮焼成を行う場合についてのみ説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各着色部13R〜13Bに対応した3種類のインクジェットノズル60を備えたインクジェットヘッドを用い、ヘッドを走査しながら、画素毎に、各着色部13R〜13Bを形成する領域に対応させて、赤色インク、緑色インク、青色インクを順次吐出することにより、着色部13R〜13Bを一括形成することも可能である。そして、このように、着色部13R〜13Bを一括形成する場合には、製造プロセスの簡略化と製造コストの削減を一層図ることができ、好適である。
【0068】
また、遮光層15を形成した後、第2のカラーフィルタ14を形成する場合についてのみ説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2のカラーフィルタ14を形成した後、遮光層15を形成しても良い。
【0069】
また、本実施形態では、各ドット32の周縁部に遮光層15を形成する構成を採用したので、表示に寄与しない各ドット32の周縁部を遮光することができ、表示のコントラストの向上を図ることができ、好適である。しかしながら、遮光層15を形成しなくても、十分なコントラストを得ることができる場合には、遮光層15を形成しない場合がある。そして、以上のカラーフィルタ基板の製造方法は、遮光層15を形成しない場合にも適用可能である。すなわち、第2のカラーフィルタ14を形成すれば、第2のカラーフィルタ14の着色部14R〜14Bが隔壁として機能し、第1のカラーフィルタ13をインクジェット方式により形成することができるので、遮光層15を形成しなくても第1、第2のカラーフィルタ13、14を形成することができる。
【0070】
(カラーフィルタ基板のその他の製造方法)
次に、図6に基づいて、本実施形態の半透過反射型液晶装置1に備えられたカラーフィルタ基板10のその他の製造方法について説明する。図6(a)〜(e)は、製造途中のカラーフィルタ基板10の概略断面図である。
上記のカラーフィルタ基板の製造方法では、遮光層15をフォトリソグラフィー法により形成する場合について説明したが、以下のカラーフィルタ基板の製造方法では、遮光層15をインクジェット方式により形成する場合について説明する。
【0071】
はじめに、図6(a)に示すように、基板本体11の液晶層30側に、フォトリソグラフィー法により、所定のパターンの半透過反射層12を形成する。次に、図6(b)に示すように、半透過反射層12を形成した基板本体11上に、フォトリソグラフィー法により、第2のカラーフィルタ14を形成する。なお、半透過反射層12、第2のカラーフィルタ14を、フォトリソグラフィー法により形成する方法については上述したので、説明は省略する。
【0072】
次に、インクジェット方式により、遮光層15を形成する。
すなわち、図6(c)に示すように、インクジェットノズル60に、黒色顔料、アクリル系などの樹脂等を溶剤に溶解して調製した黒色インク(遮光性材料)35を充填し、遮光層15を形成する領域にのみ、吐出ノズル61から黒色インク35を吐出する。この時、図示するように、遮光層15を形成する領域の周囲には、半透過反射層12と第2のカラーフィルタ14の着色部14R〜14Bが形成されているので、半透過反射層12及び着色部14R〜14Bが隔壁として機能し、遮光層15を形成する領域に、黒色インク35を吐出することができる。次に、図6(d)に示すように、黒色インク33を焼成し、溶剤を除去することにより、遮光層15を形成することができる。
【0073】
次に、図6(e)に示すように、インクジェット方式により、第1のカラーフィルタ13(着色部13R〜13B)を形成する。なお、第1のカラーフィルタ13を、インクジェット方式により形成する方法については上述したので、説明は省略する。
以上のようにして、半透過反射層12、遮光層15、第1のカラーフィルタ13、第2のカラーフィルタ14を形成することができ、次いで、オーバーコート層16、透明電極17、配向膜18を順次積層形成することにより、カラーフィルタ基板10を製造することができる。
【0074】
以上のカラーフィルタ基板の製造方法によれば、第1のカラーフィルタ13に加えて遮光層15をインクジェット方式により形成することができるため、上記のカラーフィルタの製造方法に比較して、製造プロセスの簡略化と製造コストの削減を一層図ることができる。
なお、以上のカラーフィルタ基板の製造方法においては、遮光層15の焼成を行ってから、第1のカラーフィルタ13を形成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遮光層15の焼成は、第1のカラーフィルタ13の着色部13R〜13Bの本焼成と同時に行っても良い。
【0075】
また、インクジェット方式により遮光層15を形成した後、インクジェット方式により第1のカラーフィルタ13を形成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、インクジェット方式により第1のカラーフィルタ13を形成した後、インクジェット方式により遮光層15を形成しても良い。
【0076】
また、遮光層15、着色部13R〜13Bに対応した4種類のインクジェットノズル60を備えたインクジェットヘッドを用い、ヘッドを走査しながら、画素毎に、遮光層15を形成する領域、着色部13R〜13Bを形成する領域に対応させて、黒色インク、赤色インク、緑色インク、青色インクを順次吐出することにより、遮光層15と第1のカラーフィルタ13とを一括形成することも可能である。そして、このように、遮光層15と第1のカラーフィルタ13とを一括形成する場合には、製造プロセスの簡略化と製造コストの削減を一層図ることができ、好適である。
【0077】
(カラーフィルタ基板のその他の製造方法)
次に、図7に基づいて、上記実施形態の半透過反射型液晶装置1に備えられたカラーフィルタ基板10のその他の製造方法について説明する。図7(a)〜(e)は、製造途中のカラーフィルタ基板10の概略断面図である。
以上説明したカラーフィルタ基板の製造方法では、フォトリソグラフィー法により第2のカラーフィルタ14を形成した後、インクジェット方式により第1のカラーフィルタ13を形成する場合について説明したが、以下のカラーフィルタ基板の製造方法では、フォトリソグラフィー法により第1のカラーフィルタ13を形成した後、インクジェット方式により第2のカラーフィルタ14を形成する場合について説明する。
【0078】
はじめに、図7(a)に示すように、基板本体11の液晶層30側に、フォトリソグラフィー法により、所定のパターンの半透過反射層12(膜厚0.2〜0.3μm程度)と遮光層15(膜厚1.0〜2.0μm程度)を順次形成する。なお、半透過反射層12、遮光層15を、フォトリソグラフィー法により形成する方法については上述したので、説明は省略する。
【0079】
次に、図7(b)に示すように、図2、図3に示したパターンの着色部13R〜13Bを順次フォトリソグラフィー法により形成することにより、第1のカラーフィルタ13(膜厚1.0〜2.0μm程度)を形成する。すなわち、遮光層15を形成した基板本体11の全面に、スピンコート法等により、赤色顔料(緑色顔料、青色顔料)を含有し感光性を有するレジストを塗布した後、レジストの焼成、露光、現像を行うことにより、所定のパターンの赤の着色部13R(緑の着色部13G、青の着色部13B)を形成することができる。
【0080】
次に、インクジェット方式により、第2のカラーフィルタ14(着色部14R〜14B)を形成する。
すなわち、図7(c)に示すように、インクジェットノズル60に、赤色顔料、アクリル系などの樹脂等を溶剤に溶解して調製した赤色インク(着色材料)34を充填し、第2のカラーフィルタ14の着色部14Rを形成する領域にのみ、吐出ノズル61から赤色インク34の液滴を吐出する。この時、図示するように、着色部14Rを形成する領域の周囲には、遮光層15と、第1のカラーフィルタ13の着色部13Rとが形成されているので、遮光層15及び着色部13Rが隔壁として機能し、着色部14Rを形成する領域に、赤色インク34を吐出することができる。次に、図7(d)に示すように、赤色インク34を仮焼成し、溶剤を除去することにより、第2のカラーフィルタ14の着色部14Rを形成することができる。
【0081】
そして、図7(c)、(d)に示す工程を、緑の着色部14G、青の着色部14Bについても同様に繰り返すことにより、所定のパターンの着色部14R〜14Bを形成する。次に、着色部14R〜14Bを本焼成することにより、所定のパターンの着色部14R〜14Bからなる第2のカラーフィルタ14を形成することができる。
以上のようにして、半透過反射層12、遮光層15、第1のカラーフィルタ13、第2のカラーフィルタ14を形成することができ、次いで、オーバーコート層16、透明電極17、配向膜18を順次積層形成することにより、カラーフィルタ基板10を製造することができる。
【0082】
以上のカラーフィルタ基板の製造方法によれば、第2のカラーフィルタ14をインクジェット方式により形成することができるため、第1のカラーフィルタ13、第2のカラーフィルタ14の双方をフォトリソグラフィー法により形成する場合に比較して、製造プロセスの簡略化と製造コストの削減を図ることができる。
なお、着色部14R〜14Bに対応した3種類のインクジェットノズル60を備えたインクジェットヘッドを用い、ヘッドを走査しながら、画素毎に、着色部14R〜14Bを形成する領域に対応させて、赤色インク、緑色インク、青色インクを順次吐出することにより、着色部14R〜14Bを一括形成することも可能である。そして、このように、着色部14R〜14Bを一括形成する場合には、製造プロセスの簡略化と製造コストの削減を一層図ることができ、好適である。
【0083】
以上、第1、第2のカラーフィルタ13、14のうちいずれかをインクジェット方式により形成する場合のカラーフィルタ基板の製造方法について説明した。かかるカラーフィルタ基板の製造方法によれば、製造プロセスの簡略化と製造コストの削減を図ることができるので、好適であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、製造プロセスの簡略化と製造コストの削減を図ることはできないが、第1、第2のカラーフィルタ13、14の双方をフォトリソグラフィー法により形成して、カラーフィルタ基板10を製造することも可能である。
【0084】
[第2実施形態]
(半透過反射型液晶装置の構造)
次に、本発明に係る第2実施形態の半透過反射型液晶装置の構造について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様に、パッシブマトリクス型液晶装置への本発明の適用例を示す。
本実施形態の半透過反射型液晶装置の基本構成は、第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同じ構成要素については同じ参照符号を付し、説明は省略する。また、第1実施形態の図2、図3に相当する図8、図9に基づいて説明する。なお、図8は本実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられたカラーフィルタ、遮光層、後述する隔壁を液晶層側から見た時の概略平面図である。図9は本実施形態の半透過反射型液晶装置の部分概略断面図である。
【0085】
図8、図9に示すように、本実施形態の半透過反射型液晶装置2では、各ドット32において、第1のカラーフィルタ13の着色部13R〜13Bと、第2のカラーフィルタ14の着色部14R〜14Bとを区画する隔壁19が形成されている点のみが、第1実施形態と異なっている。
なお、隔壁19は、第1のカラーフィルタ13の着色部13R〜13Bと、第2のカラーフィルタ14の着色部14R〜14Bとを区画することができれば良いので、半透過反射層12上に形成しても良いし、半透過反射層12の開口部12a内に形成しても良いが、隔壁19を、半透過反射層12上に形成した場合について図示している。
【0086】
このように、本実施形態では、第1のカラーフィルタ13の着色部13R〜13Bと、第2のカラーフィルタ14の着色部14R〜14Bとを区画する隔壁19を設ける構成としているので、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる他、第1のカラーフィルタ13、第2のカラーフィルタ14の双方をインクジェット方式により形成することができ、第1実施形態に比較して、製造プロセスの簡略化と製造コストの削減をより一層図ることができるという効果を得ることができる。
【0087】
ここで、隔壁19は、第1のカラーフィルタ13、第2のカラーフィルタ14を形成する際に、吐出するインクが混じることを防止できる程度の幅で形成されていれば良く、具体的には、隔壁19の幅は5μm程度あれば十分である。また、隔壁19の幅が大きくなる程、着色部13R〜13B、若しくは着色部14R〜14Bの形成面積が低減するので、これらの点を考慮して設計することが好ましい。
【0088】
また、隔壁19は、いかなる材料により構成しても良いが、透明樹脂等の透光性材料により構成することが好ましい。
隔壁19を半透過反射層12上に形成すると共に、透光性材料により構成する場合には、反射モードで表示を行う際に、半透過反射層12により反射され、隔壁19に入射する光が、隔壁19を透過して観察者側に出射されるので、観察者側に出射される光量を増大することができ、表示の明るさを向上することができるので、好適である。
【0089】
また、隔壁19を遮光層15と同じ材料(遮光性材料)により構成しても良い。この場合には、表示の明るさを向上するという効果は得られないが、遮光層15と隔壁19とを同一工程で形成することができるので、製造プロセスの簡略化と製造コストの削減を図るという効果が得られると共に、透過モードで表示を行う際のコントラストの低下を抑制できるという効果が得られる。
【0090】
(カラーフィルタ基板の製造方法)
次に、図10、図11に基づいて、本実施形態の半透過反射型液晶装置1に備えられたカラーフィルタ基板10の製造方法について説明する。図10(a)〜(e)、図11(a)〜(c)は、製造途中のカラーフィルタ基板10の概略断面図である。
はじめに、図10(a)に示すように、基板本体11の液晶層30側に、フォトリソグラフィー法により、所定のパターンの半透過反射層12と遮光層15を順次形成する。なお、半透過反射層12、遮光層15を、フォトリソグラフィー法により形成する方法については上述したので、説明は省略する。
【0091】
次に、図10(b)に示すように、半透過反射層12、遮光層15を形成した基板本体11上に、フォトリソグラフィー法により、図8、図9に示したパターンの隔壁19を形成する。すなわち、半透過反射層12、遮光層15を形成した基板本体11の全面に、スピンコート法等により、感光性を有するレジスト(隔壁材料)を塗布した後、レジストの焼成、露光、現像を行うことにより、所定のパターンの隔壁19を形成することができる。
【0092】
次に、インクジェット方式により、第1のカラーフィルタ13(着色部13R〜13B)を形成する。
すなわち、図10(c)に示すように、インクジェットノズル60に、赤色インク(着色材料)33を充填し、第1のカラーフィルタ13の着色部13Rを形成する領域にのみ、吐出ノズル61から赤色インク33の液滴を吐出する。この時、図示するように、第1のカラーフィルタ13の着色部13Rを形成する領域の周囲には、隔壁19が形成されているので、隔壁19に囲まれた部分に、赤色インク33を吐出することができる。次に、図10(d)に示すように、赤色インク33を仮焼成することにより、第1のカラーフィルタ13の着色部13Rを形成することができる。
【0093】
そして、図10(c)、(d)に示す工程を、緑の着色部13G、青の着色部13Bについても同様に繰り返すことにより、図10(e)に示すように、所定のパターンの着色部13R〜13Bを形成する。次に、着色部13R〜13Bを本焼成することにより、所定のパターンの着色部13R〜13Bからなる第1のカラーフィルタ13を形成することができる。
【0094】
次に、インクジェット方式により、第2のカラーフィルタ14(着色部14R〜14B)を形成する。
すなわち、図11(a)に示すように、インクジェットノズル60に、赤色インク(着色材料)34を充填し、第2のカラーフィルタ14の着色部14Rを形成する領域にのみ、吐出ノズル61から赤色インク34の液滴を吐出する。この時、図示するように、第2のカラーフィルタ14の着色部14Rを形成する領域の周囲には、隔壁19と遮光層15が形成されているので、隔壁19と遮光層15に囲まれた部分に、赤色インク34を吐出することができる。次に、図11(b)に示すように、赤色インク34を仮焼成することにより、第2のカラーフィルタ14の着色部14Rを形成することができる。
【0095】
そして、図11(a)、(b)に示す工程を、緑の着色部14G、青の着色部14Bについても同様に繰り返すことにより、図11(c)に示すように、所定のパターンの着色部14R〜14Bを形成する。次に、着色部14R〜14Bを本焼成することにより、所定のパターンの着色部14R〜14Bからなる第2のカラーフィルタ14を形成することができる。
以上のようにして、半透過反射層12、遮光層15、隔壁19、第1のカラーフィルタ13、第2のカラーフィルタ14を形成することができ、次いで、オーバーコート層16、透明電極17、配向膜18を順次積層形成することにより、カラーフィルタ基板10を製造することができる。
【0096】
以上のカラーフィルタ基板の製造方法によれば、第1のカラーフィルタ13と第2のカラーフィルタ14の双方をインクジェット方式により形成することができるため、第1実施形態のカラーフィルタ基板の製造方法に比較して、製造プロセスの簡略化と製造コストの削減をより一層図ることができる。
なお、以上のカラーフィルタ基板の製造方法においては、遮光層15を形成した後、隔壁19を形成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、隔壁19を形成した後、遮光層15を形成しても良い。また、隔壁19を遮光層15と同じ材料により構成する場合には、隔壁19と遮光層15とを同一工程で形成することも可能である。
【0097】
また、以上のカラーフィルタ基板の製造方法においては、第1のカラーフィルタ13の着色部13R〜13Bの本焼成を行ってから、第2のカラーフィルタ14を形成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1のカラーフィルタ13の着色部13R〜13Bの本焼成は、第2のカラーフィルタ14の着色部14R〜14Bの本焼成と同時に行っても良い。
また、インクジェット方式により第1のカラーフィルタ13を形成した後、インクジェット方式により第2のカラーフィルタ14を形成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、インクジェット方式により第2のカラーフィルタ14を形成した後、インクジェット方式により第1のカラーフィルタ13を形成しても良い。
【0098】
さらに、着色部13R〜13B、着色部14R〜14Bに対応した6種類のインクジェットノズル60を備えたインクジェットヘッドを用い、ヘッドを走査しながら、画素毎に、着色部13R〜13B、着色部14R〜14Bを形成する領域に対応させて、6種類のインクを順次吐出することにより、着色部13R〜13B、着色部14R〜14Bを一括形成することも可能である。そして、このように、着色部13R〜13B、着色部14R〜14Bを一括形成する場合には、製造プロセスの簡略化と製造コストの削減を一層図ることができ、好適である。
【0099】
[第3実施形態]
次に、図12に基づいて、本発明に係る第3実施形態の半透過反射型液晶装置の構造について説明する。上記第1、第2実施形態では、パッシブマトリクス型の半透過反射型液晶装置を取り上げて説明したが、本実施形態では、TFT(Thin-Film Transistor)素子をスイッチング素子に用いたアクティブマトリクス型の半透過反射型液晶装置への本発明の適用例を示す。図12は本実施形態の半透過反射型液晶装置の全体構成を示す分解概略斜視図である。なお、図12は本実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられた液晶パネルのみを取り出して示す図であり、第1実施形態の図1に相当する図である。また、本実施形態においても、上側を観察者側(視認側)として図示している。
【0100】
本実施形態の半透過反射型液晶装置3は、液晶層(図示略)を挟持して対向配置されたカラーフィルタ基板80と素子基板(対向基板)90とから構成された液晶パネルと、液晶パネルの視認側と反対側に配置されたバックライト(図示略)とを具備して構成されている。
【0101】
素子基板90は、基板本体91の液晶層側表面に、TFT素子94、画素電極95等が形成され、これらの液晶層側に配向膜(図示略)が形成されて概略構成されている。より詳細には、素子基板90において、基板本体91表面に、多数のデータ線92及び多数の走査線93が互いに交差するように格子状に設けられている。各データ線92と各走査線93の交差点の近傍にはTFT素子94が形成されており、各TFT素子94を介して、画素電極95が接続されている。素子基板90の液晶層側表面全体を見れば、多数の画素電極95がマトリクス状に配列されており、半透過反射型液晶装置3において、各画素電極95が形成された領域及びその周辺部が個々のドットとなっている。
【0102】
カラーフィルタ基板80は、第1実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられたカラーフィルタ基板と同様の構造を有するものであり、ストライプ状に形成された複数の透明電極の代わりに、カラーフィルタ基板80の略全面に形成された共通電極81を具備して構成されている。すなわち、カラーフィルタ基板80は、基板本体11の液晶層側表面に、半透過反射層12と、着色部13R〜13Bからなる第1のカラーフィルタ13と、着色部14R〜14Bからなる第2のカラーフィルタ14と、遮光層15と、オーバーコート層(図示略)と、共通電極81と、配向膜(図示略)とが形成されて概略構成されている。
【0103】
なお、図面上の簡略化のため、第1のカラーフィルタ13と第2のカラーフィルタ14とを合わせて図示しているが、実際には、第1実施形態で説明したように、第1のカラーフィルタ13の着色部13R〜13Bは、半透過反射層12の光透過部に対応して形成されているのに対し、第2のカラーフィルタ14は、半透過反射層12の光反射部に対応して形成されている。
【0104】
このように、本発明は、TFT素子を用いたアクティブマトリクス型の半透過反射型液晶装置にも適用することができ、本実施形態によれば、第1、第2実施形態と同様に、半透過反射層12の光透過部と光反射部に各々対応させて、異なる分光特性を有する第1、第2のカラーフィルタ13、14を形成する構成したので、反射モードで表示を行う際の表示の明るさや色純度を低下させることなく、透過モードで表示を行う際の表示の色純度を向上することができ、表示品質に優れた半透過反射型液晶装置を提供することができる。
【0105】
[第4実施形態]
次に、図13に基づいて、本発明に係る第4実施形態の半透過反射型液晶装置の構造について説明する。本実施形態では、TFD(Thin-Film Diode)素子をスイッチング素子に用いたアクティブマトリクス型の半透過反射型液晶装置への本発明の適用例を示す。図13は本実施形態の半透過反射型液晶装置の全体構成を示す分解概略斜視図である。なお、図13は本実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられた液晶パネルのみを取り出して示す図であり、第1実施形態の図1に相当する図である。また、本実施形態においても、上側を観察者側(視認側)として図示している。
【0106】
本実施形態の半透過反射型液晶装置4は、液晶層(図示略)を挟持して対向配置されたカラーフィルタ基板100と素子基板(対向基板)110とから構成された液晶パネルと、液晶パネルの視認側と反対側に配置されたバックライト(図示略)とを具備して構成されている。
【0107】
素子基板110は、基板本体111の液晶層側表面に、TFD素子114、画素電極113等が形成され、これらの液晶層側に配向膜(図示略)が概略形成されて構成されている。より詳細には、素子基板110において、基板本体111表面に、多数のデータ線112がストライプ状に設けられており、各データ線112に対して多数の画素電極113がTFD素子114を介して接続されている。素子基板110の液晶層側表面全体を見れば、多数の画素電極113がマトリクス状に配列されており、半透過反射型液晶装置4において、各画素電極113が形成された領域及びその周辺部が個々のドットとなっている。
【0108】
カラーフィルタ基板100は、第1実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられたカラーフィルタ基板と同様の構造を有するものであり、ストライプ状に形成された複数の透明電極の代わりに、素子基板110のデータ線112の延在方向に対して交差する方向に形成された複数の短冊状の走査線(対向電極)101を具備して構成されている。すなわち、カラーフィルタ基板100は、基板本体11の液晶層側表面に、半透過反射層12と、着色部13R〜13Bからなる第1のカラーフィルタ13と、着色部14R〜14Bからなる第2のカラーフィルタ14と、遮光層15と、オーバーコート層(図示略)と、走査線101と、配向膜(図示略)とが形成されて概略構成されている。
【0109】
なお、図面上の簡略化のため、第1のカラーフィルタ13と第2のカラーフィルタ14とを合わせて図示しているが、実際には、第1実施形態で説明したように、第1のカラーフィルタ13の着色部13R〜13Bは、半透過反射層12の光透過部に対応して形成されているのに対し、第2のカラーフィルタ14は、半透過反射層12の光反射部に対応して形成されている。
【0110】
このように、本発明は、TFD素子を用いたアクティブマトリクス型の液晶装置にも適用することができ、本実施形態によれば、第1、第2実施形態と同様に、半透過反射層12の光透過部と光反射部に各々対応させて、異なる分光特性を有する第1、第2のカラーフィルタ13、14を形成する構成したので、反射モードで表示を行う際の表示の明るさや色純度を低下させることなく、透過モードで表示を行う際の表示の色純度を向上することができ、表示品質に優れた半透過反射型液晶装置を提供することができる。
【0111】
[第5実施形態]
(半透過反射型液晶装置の構造)
次に、本発明に係る第5実施形態の半透過反射型液晶装置の構造について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様に、パッシブマトリクス型液晶装置への本発明の適用例を示す。
本実施形態の半透過反射型液晶装置の基本構成は、第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同じ構成要素については同じ参照符号を付し、説明は省略する。また、第1実施形態の図2に相当する図14に基づいて説明する。なお、図14は本実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられた半透過反射層、カラーフィルタ及び遮光層を液晶層側から見たときの概略平面図である。
【0112】
図14に示すように、本実施形態の半透過反射型液晶装置5では、各ドット32において、半透過反射層12の矩形状の領域の一方の対角線上に形成された2つの光透過部(開口部12a、12a)に対応して第1のカラーフィルタ13が形成されていると共に、半透過反射層12の光反射部(開口部12a、12aが形成された部分を除く領域)に対応して、第1のカラーフィルタ13とは異なる分光特性を有する第2のカラーフィルタ14が形成されている点のみが、第1実施形態と異なっている。
【0113】
このように、本実施形態では、半透過反射層12に形成された2つの光透過部(開口部12a、12a)に対応して第1のカラーフィルタ13を形成し、半透過反射層12の光反射部(開口部12a、12aが形成された部分を除く領域)に対応して第2のカラーフィルタ14を形成したので、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0114】
なお、本実施形態の半透過反射型液晶装置5では、半透過反射層12の矩形状の領域の一方の対角線上に2つの光透過部(開口部12a、12a)を形成した構成としたが、2つの光透過部(開口部12a、12a)は、半透過反射層12の矩形状の領域内に形成されていればよく、半透過反射層12の矩形状の領域の他方の対角線上に形成した構成としてもよく、半透過反射層12の矩形状の領域の長手方向に沿って形成した構成としてもよい。また、光透過部は2つに限らず、複数の開口部を形成してもよい。
【0115】
[第6実施形態]
(半透過反射型液晶装置の構造)
次に、本発明に係る第6実施形態の半透過反射型液晶装置の構造について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様に、パッシブマトリクス型液晶装置への本発明の適用例を示す。
本実施形態の半透過反射型液晶装置の基本構成は、第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同じ構成要素については同じ参照符号を付し、説明は省略する。また、第1実施形態の図2に相当する図15に基づいて説明する。なお、図15は本実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられた半透過反射層、カラーフィルタ及び遮光層を液晶層側から見たときの概略平面図である。
【0116】
図15に示すように、本実施形態の半透過反射型液晶装置6では、各ドット32において、半透過反射層12の矩形状の領域の一方の端部に形成された矩形状の光透過部(開口部12a)に対応して第1のカラーフィルタ13が形成されていると共に、半透過反射層12の光反射部(開口部12aが形成された部分を除く領域)に対応して、第1のカラーフィルタ13とは異なる分光特性を有する第2のカラーフィルタ14が形成されている点のみが、第1実施形態と異なっている。
【0117】
このように、本実施形態では、半透過反射層12に形成された矩形状の光透過部(開口部12a)に対応して第1のカラーフィルタ13を形成し、半透過反射層12の光反射部(開口部12aが形成された部分を除く領域)に対応して第2のカラーフィルタ14を形成したので、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0118】
なお、本実施形態の半透過反射型液晶装置6では、半透過反射層12の矩形状の領域の一方の端部に矩形状の光透過部(開口部12a)を形成した構成としたが、光透過部(開口部12a)は、半透過反射層12の矩形状の領域内に形成されていればよく、半透過反射層12の矩形状の領域の他方の端部に形成した構成としてもよい。
【0119】
[第7実施形態]
(半透過反射型液晶装置の構造)
次に、本発明に係る第7実施形態の半透過反射型液晶装置の構造について説明する。本実施形態では、第5実施形態と同様に、パッシブマトリクス型液晶装置への本発明の適用例を示す。
本実施形態の半透過反射型液晶装置の基本構成は、第5実施形態と同様であるので、第5実施形態と同じ構成要素については同じ参照符号を付し、説明は省略する。また、第5実施形態の図14に相当する図16に基づいて説明する。なお、図16は本実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられた半透過反射層、カラーフィルタ及び遮光層を液晶層側から見たときの概略平面図である。
【0120】
図16に示すように、本実施形態の半透過反射型液晶装置7では、各ドット32において、半透過反射層12の矩形状の領域の4つの隅部それぞれに形成された4つの光透過部(開口部12a、12a、…)に対応して第1のカラーフィルタ13が形成されていると共に、半透過反射層12の光反射部(開口部12a、12a、…が形成された部分を除く領域)に対応して、第1のカラーフィルタ13とは異なる分光特性を有する第2のカラーフィルタ14が形成されている点のみが、第5実施形態と異なっている。
【0121】
このように、本実施形態では、半透過反射層12に形成された4つの光透過部(開口部12a、12a、…)に対応して第1のカラーフィルタ13を形成し、半透過反射層12の光反射部(開口部12a、12a、…が形成された部分を除く領域)に対応して第2のカラーフィルタ14を形成したので、上記第5実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0122】
[第8実施形態]
(半透過反射型液晶装置の構造)
次に、本発明に係る第8実施形態の半透過反射型液晶装置の構造について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様に、パッシブマトリクス型液晶装置への本発明の適用例を示す。
本実施形態の半透過反射型液晶装置の基本構成は、第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同じ構成要素については同じ参照符号を付し、説明は省略する。また、第1実施形態の図2に相当する図17に基づいて説明する。なお、図17は本実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられた半透過反射層、カラーフィルタ及び遮光層を液晶層側から見たときの概略平面図である。
【0123】
図17に示すように、本実施形態の半透過反射型液晶装置7では、各ドット32において、半透過反射層12の矩形状の領域の長手方向の両側に形成された矩形状の光透過部(スリット部12c、12c)に対応して第1のカラーフィルタ13が形成されていると共に、半透過反射層12の光反射部(スリット部12c、12cが形成された部分を除く領域)に対応して、第1のカラーフィルタ13とは異なる分光特性を有する第2のカラーフィルタ14が形成されている点のみが、第1実施形態と異なっている。
【0124】
このように、本実施形態では、半透過反射層12の両側に形成された矩形状の光透過部(スリット部12c、12c)に対応して第1のカラーフィルタ13を形成し、半透過反射層12の光反射部(スリット部12c、12cが形成された部分を除く領域)に対応して第2のカラーフィルタ14を形成したので、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0125】
なお、本実施形態の半透過反射型液晶装置7では、半透過反射層12の両側に矩形状の光透過部(スリット部12c、12c)を形成した構成としたが、この光透過部(スリット部12c、12c)は、半透過反射層12の矩形状の領域の一方の側に形成した構成としてもよい。
【0126】
[第9実施形態]
(半透過反射型液晶装置の構造)
次に、本発明に係る第9実施形態の半透過反射型液晶装置の構造について説明する。本実施形態では、第8実施形態と同様に、パッシブマトリクス型液晶装置への本発明の適用例を示す。
本実施形態の半透過反射型液晶装置の基本構成は、第8実施形態と同様であるので、第8実施形態と同じ構成要素については同じ参照符号を付し、説明は省略する。また、第8実施形態の図17に相当する図18に基づいて説明する。なお、図18は本実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられた半透過反射層及びカラーフィルタを液晶層側から見たときの概略平面図である。
【0127】
図18に示すように、本実施形態の半透過反射型液晶装置8では、各ドット32において、隣接する半透過反射層12、12の間の遮光層15が除去されている点のみが、第8実施形態と異なっている。
このように、本実施形態では、隣接する半透過反射層12、12の間の遮光層15を除去したので、上記第8実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0128】
なお、本実施形態の半透過反射型液晶装置8においても、半透過反射層12の両側に矩形状の光透過部(スリット部12c、12c)を形成した構成としたが、この光透過部(スリット部12c、12c)は、半透過反射層12の矩形状の領域の一方の側に形成した構成としてもよい。
【0129】
なお、以上の第1〜第9実施形態においては、カラーフィルタ基板がバックライト側に位置している場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、カラーフィルタ基板が観察者側に位置する場合にも適用可能である。但し、カラーフィルタ基板を観察者側に配置する場合には、対向基板側に半透過反射層を形成する必要がある。
【0130】
[電子機器]
次に、本発明の上記実施形態の半透過反射型液晶装置1〜8のうちいずれかを備えた電子機器の具体例について説明する。
図19(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図19(a)において、500は携帯電話本体を示し、501は前記の半透過反射型液晶装置1〜4のうちいずれかを備えた液晶表示部を示している。
図19(b)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図14(b)において、600は情報処理装置、601はキーボードなどの入力部、603は情報処理本体、602は前記の半透過反射型液晶装置1〜4のうちいずれかを備えた液晶表示部を示している。
図19(c)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図19(c)において、700は時計本体を示し、701は前記の半透過反射型液晶装置1〜4のうちいずれかを備えた液晶表示部を示している。
図19(a)〜(c)に示す電子機器は、上記実施形態の半透過反射型液晶装置1〜8のうちいずれかを備えたものであるので、反射モードで表示を行う際の表示の明るさや色純度を低下させることなく、透過モードで表示を行う際の表示の色純度を向上することができ、表示品質に優れたものとなる。
【0131】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、半透過反射層の光透過部、光反射部に各々対応させて、分光特性の異なる第1のカラーフィルタと、第2のカラーフィルタを形成する構成を採用したので、半透過反射型液晶装置に搭載することにより、反射モードで表示を行う際の表示の明るさや色純度を低下させることなく、透過モードで表示を行う際の表示の色純度を向上することができる半透過反射型液晶装置用のカラーフィルタ基板を提供することができる。
【0132】
また、本発明のカラーフィルタ基板の製造方法によれば、第1のカラーフィルタ、第2のカラーフィルタのうち、少なくとも一方のカラーフィルタをインクジェット方式により形成することができるため、製造プロセスの簡略化と製造コストの削減を図ることができる。
【0133】
また、本発明のカラーフィルタ基板を備えることにより、反射モードで表示を行う際の表示の明るさや色純度を低下させることなく、透過モードで表示を行う際の表示の色純度を向上することができ、表示品質に優れた本発明の液晶装置(半透過反射型液晶装置)を提供することができる。また、本発明の液晶装置(半透過反射型液晶装置)を備えることにより、反射モードで表示を行う際の表示の明るさや色純度を低下させることなく、透過モードで表示を行う際の表示の色純度を向上することができ、表示品質に優れた本発明の電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1実施形態の半透過反射型液晶装置の全体構成を示す概略斜視図である。
【図2】 本発明に係る第1実施形態の半透過反射型液晶装置の要部を示す概略平面図であり、カラーフィルタ及び遮光層を液晶層側から見た時の概略平面図である。
【図3】 本発明に係る第1実施形態の半透過反射型液晶装置の部分概略断面図である。
【図4】 本発明に係る第1実施形態の半透過反射型液晶装置のカラーフィルタの分光特性の一例を示す図であり、図4(a)は、反射モードで表示を行う際のカラーフィルタの分光特性を示す図、図4(b)は、透過モードで表示を行う際のカラーフィルタの分光特性を示す図である。
【図5】 本発明に係る第1実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられたカラーフィルタ基板の製造方法を示す工程図である。
【図6】 本発明に係る第1実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられたカラーフィルタ基板のその他の製造方法を示す工程図である。
【図7】 本発明に係る第1実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられたカラーフィルタ基板のその他の製造方法を示す工程図である。
【図8】 本発明に係る第2実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられたカラーフィルタ、遮光層、隔壁を液晶層側から見た時の概略平面図である。
【図9】 本発明に係る第2実施形態の半透過反射型液晶装置の部分概略断面図である。
【図10】 本発明に係る第2実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられたカラーフィルタ基板の製造方法を示す工程図である。
【図11】 本発明に係る第2実施形態の半透過反射型液晶装置に備えられたカラーフィルタ基板の製造方法を示す工程図である。
【図12】 本発明に係る第3実施形態の半透過反射型液晶装置の全体構成を示す分解概略斜視図である。
【図13】 本発明に係る第4実施形態の半透過反射型液晶装置の全体構成を示す分解概略斜視図である。
【図14】 本発明に係る第5実施形態の半透過反射型液晶装置の要部を示す概略平面図であり、半透過反射層、カラーフィルタ及び遮光層を液晶層側から見たときの概略平面図である。
【図15】 本発明に係る第6実施形態の半透過反射型液晶装置の要部を示す概略平面図であり、半透過反射層、カラーフィルタ及び遮光層を液晶層側から見たときの概略平面図である。
【図16】 本発明に係る第7実施形態の半透過反射型液晶装置の要部を示す概略平面図であり、半透過反射層、カラーフィルタ及び遮光層を液晶層側から見たときの概略平面図である。
【図17】 本発明に係る第8実施形態の半透過反射型液晶装置の要部を示す概略平面図であり、半透過反射層、カラーフィルタ及び遮光層を液晶層側から見たときの概略平面図である。
【図18】 本発明に係る第9実施形態の半透過反射型液晶装置の要部を示す概略平面図であり、半透過反射層及びカラーフィルタを液晶層側から見たときの概略平面図である。
【図19】 本発明の半透過反射型液晶装置を備えた電子機器の一例を示す図であり、図19(a)は、上記実施形態の半透過反射型液晶装置を備えた携帯電話の一例を示す図、図19(b)は、上記実施形態の半透過反射型液晶装置を備えた携帯型情報処理装置の一例を示す図、図19(c)は、上記実施形態の半透過反射型液晶装置を備えた腕時計型電子機器の一例を示す図である。
【図20】 従来の半透過反射型液晶装置カラーフィルタの分光特性の一例を示す図であり、図20(a)は、反射モードで表示を行う際のカラーフィルタの分光特性を示す図、図20(b)は、透過モードで表示を行う際のカラーフィルタの分光特性を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、5、6、7、8 半透過反射型液晶装置(液晶装置)
40 液晶パネル
10、80、100 カラーフィルタ基板
20 対向基板
90、110 素子基板(対向基板)
11、21、91、111 基板本体
12 半透過反射層
12a 開口部(光透過部)
12b 開口部
12c スリット部(光透過部)
13 第1のカラーフィルタ
13R、13G、13B 着色部
14 第2のカラーフィルタ
14R、14G、14B 着色部
15 遮光層
19 隔壁
30 液晶層
32 ドット
50 バックライト(照明手段)

Claims (6)

  1. 複数の画素を有する液晶装置であって、
    前記各々の画素は、複数の光透過部と前記複数の光透過部よりも広い領域を有する光反射部とを有すると共に、前記各々の画素に対応してカラーフィルタが設けられ、
    前記各々の画素に対応して設けられた前記カラーフィルタは、前記複数の光透過部に対応するカラーフィルタの色純度が、前記光反射部に対応するカラーフィルタの色純度よりも高くなされ且つ前記複数の光透過部に対応するカラーフィルターは、インクジェット方式により形成され、前記光反射部に対応するカラーフィルタは、フォトリソグラフィー方式により形成されることを特徴とする液晶装置。
  2. 前記複数の光透過部は、対応する前記画素の対角線上に形成されることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記複数の光透過部は、対応する前記画素の隅部に形成されることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  4. 前記複数の光透過部は、対応する前記画素の4つの隅部に形成されることを特徴とする請求項3に記載の液晶装置。
  5. 前記複数の光透過部は、対応する前記画素の両縁に沿って形成されることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の液晶装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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